JP2005345313A - 沸点推算装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 適用範囲が広く、しかも異性体が存在する化学物質であってもそれぞれの沸点を精度よく推算し得る沸点推算装置を提供する。
【解決手段】 入力層11と中間層12と出力層13とからなるニューラルネットワークKを備えた沸点推算装置1であって、前記入力層11が、沸点の推算がなされる分子の分子量が入力される複数の処理ユニットIと、芳香環に結合している原子団に関する情報が入力される所要数の処理ユニットIと、芳香環の数が入力される処理ユニットIと、異性体に関する情報が入力される所要数の処理ユニットIとを有してなるものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は沸点推算装置に関する。さらに詳しくは、異性体が存在する化学物質であってもそれぞれの沸点を精度よく推算し得る沸点推算装置に関する。
従来より、化学物質の沸点の推算にはジョバック(Joback)法による推算式が用いられている。
しかしながら、図58に示すように、このジョバック法の推算式においては、たかだか40種類の原子団を用いて化学物質の沸点を推算しているため、異なる化学物質に対しても入力データが同一となり、その結果実際の沸点が異なるにもかかわらず、同一の沸点を与えてしまうことになるという不都合がある。例えば、オルト、メタ、パラの異性体が存在するDihydroxybenzene(ジハイドロキシベンゼン)分子の沸点は、オルト体が518.2K、メタ体が550.0K、パラ体が558.2Kであることが知られているが、ジョバック法の推算式によると、これらの異性体の沸点は全て519.6Kと推算されてしまうという問題がある。
また、前記推算式は線形式であるため、適用範囲が狭いという問題もある。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、適用範囲が広く、しかも異性体が存在する化学物質であってもそれぞれの沸点を精度よく推算し得る沸点推算装置を提供することを目的としている。
本発明の沸点推算装置は、入力層と中間層と出力層とからなるニューラルネットワークを備えた沸点推算装置であって、前記入力層が、沸点の推算がなされる分子の分子量が入力される複数の処理ユニットと、原子団に関する情報が入力される所要数の処理ユニットと、芳香環に結合している原子団に関する情報が入力される所要数の処理ユニットと、芳香環の数が入力される処理ユニットと、リング環の種類とその数が入力される処理ユニットと、リング状分子内に存在する異原子の数が入力される処理ユニットと、リング状分子に結合する原子団の数が入力される処理ユニットと、各種異性体に関する情報が入力される所要数の処理ユニットとを有してなることを特徴とする。
本発明の沸点推算装置においては、沸点の推算がなされる分子の分子量が入力される複数の処理ユニットが、第1処理ユニットと最終処理ユニットとされてなるのが好ましい。
また、本発明の沸点推算装置においては、原子団に関する情報が入力される処理ユニットに、鎖状分子を構成する原子団およびその数が入力される処理ユニットと、芳香環を構成する原子団およびその数が入力される処理ユニットと、リング状分子を構成する原子団およびその数が入力される処理ユニットとが含まれてなるのが好ましい。
さらに、本発明の沸点推算装置においては、芳香環に結合している原子団に関する情報が入力される処理ユニットに、電子供与基およびその数が入力される処理ユニットと、電子吸引基およびその数が入力される処理ユニットが含まれてなるのが好ましい。
さらに、本発明の沸点推算装置においては、異性体に関する情報が入力される処理ユニットに、シス異性体を指定する処理ユニットと、トランス異性体を指定する処理ユニットが含まれてなるのが好ましい。
さらに、本発明の沸点推算装置においては、異性体に関する情報が入力される処理ユニットに、芳香環に結合する原子団の情報が入力される処理ユニットが含まれてなるのが好ましい。
さらに、本発明の沸点推算装置においては、芳香環に結合する原子団の情報が入力される処理ユニットに、原子団が1個の場合を処理する処理ユニットと、2つの同じ原子団の場合を処理する処理ユニットと、2つの異なる原子団の場合を処理する処理ユニットとが含まれてなるのが好ましい。
さらに、本発明の沸点推算装置においては、2つの異なる原子団の場合を処理する処理ユニットに、原子団がオルト位にある場合を処理する処理ユニットと、原子団がメタ位にある場合を処理する処理ユニットと、原子団がパラ位にある場合を処理する処理ユニットとが含まれてなるのが好ましい。
本発明の沸点推算装置は、前記の如く構成されているので、適用範囲が広く、しかも異性体が存在する化学物質であっても、それぞれの沸点を精度よく推算できるという優れた効果を奏する。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
ここで、以下の説明の理解を容易にするため、まずニューラルネットワークについて簡単に説明しておく。
図1にニューラルネットワークの基本構造を示し、同ニューラルネットワークは入力層と中間層と出力層とから構成されている。各層は複数の処理ユニットから構成されており、各処理ユニットは次層および前層の間で学習により定められる重み係数でもって結合されている。
入力層の処理ユニットにおける処理とは、入力信号の値をそのまま出力することである。中間層と出力層の各処理ユニットは、学習により定められる重み係数と、前層の出力値を積和する乗加算器と学習により定められる閾値を持った閾値関数を有している。このニューラルネットワークの学習においては、入力パターン(教師入力)と目標出力パターン(教師出力)との対が提示される。この提示直後に、ニューラルネットワークの出力と目標出力との間の差が減少するように重みと閾値の調整がなされる。学習に際しては、入力パターンと目標出力パターンとの対の集合である学習集合を用い、ニューラルネットワークにはこれを繰り返し提示する。
この学習においては、順伝播ステップとその後に実行される逆伝播ステップとがなされる。この順伝播ステップおよび逆伝播ステップはいずれも学習中にパターンの提示がなされるたびに実行される。順伝播ステップは、ニューラルネットワークの入力層への入力パターンの提示で始まり、活性レベルの計算が中間層を通じて順伝播する間持続する。入力層の処理ユニット(図1での入力層の欄の○印で示されたもの。)は、入力信号の値をそのまま出力する。中間層と出力層の全ての処理ユニット(図1での中間層と出力層の欄の○印で示されたもの。)は、入力の総和を求め、閾値関数により出力を計算する。それから出力層の処理ユニットがニューラルネットワークの出力を行う。
ニューラルネットワークの出力パターンと目標出力パターンとの比較がなされ、それに差異があるときに逆伝播ステップが開始される。逆伝播ステップでは、各層の処理ユニットの閾値と重みの変化分の計算がなされるが、これを出力層から始めて中間層へと順番を逆方向にたどっていく。この逆伝播ステップでは、観測された差異が減少されるように重みと閾値との調整がなされる。
この学習が終了すると、ニューラルネットワークの動作テストがなされる。
しかして、ニューラルネットワークにおいては、このような学習がなされるので、ニューラルネットワークの出力パターンは、基本的には、最終的に目標出力パターンに概ね一致するようになる。
かかるニューラルネットワークは、具体的には、コンピュータに前記演算処理に対応させたプログラムを格納することにより実現される。
以下、ニューラルネットワークについての前記理解の上に立って、本発明を説明する。
図2に、本発明の一実施形態に係る沸点推算装置を機能ブロック図で示す。
沸点推算装置1は、図2に示すように、入力部2と演算処理部3と出力部4とを主要構成要素として備えてなるものとされる。
入力部2は沸点を推算しようとする化学物質の情報(例えば、化学物質の名称、分子式、分子量、原子団の種類およびその数、立体構造情報など。以下、物質情報と総称する)が入力可能なものとされ、例えば、画像表示装置とキーボード、マウスなどを組み合わせたものとされる。
演算処理部3は、図3に示すニューラルネットワークKが格納されたコンピュータとされる。
出力部4は、例えばプリンタや画像表示装置とされる。
以下、図3に示すニューラルネットワークKを中心に説明する。
ニューラルネットワークKは、図3に示すように、入力層11と中間層12と出力層13との3層を備えてなるものとされる。
ニューラルネットワークKの入力層11は142個の処理ユニットI1,I2,・・・,I142から構成され、中間層12は10個の処理ユニットM1,M2,・・・,M10から構成され、出力層13は1個の処理ユニットO1から構成されている。
図4に、ニューラルネットワークKの入力層11の詳細を示す。前述したように、ニューラルネットワークKの中間層12および出力層13における重み係数と閾値関数は学習により決定される。このニューラルネットワークKの学習を行うにあたって、学習集合として異性体を含む所定の769分子の物質情報と沸点データ(文献値)を用いており、前記入力層11の142個の処理ユニットI1〜I142も、その769の有機化合物の物質情報に対応している。
中間層12の処理ユニット数は、数学的根拠から6個以上とすることが推奨されているが、以下の点および学習における収束状況を考慮して処理ユニット数を10としている。すなわち、この中間層12の処理ユニット数が少なすぎる場合には、ニューラルネットワークKの学習能力が低下する。その逆に、中間層12の処理ユニット数が多すぎる場合には、物質情報と沸点との関連性が低下する。また、ニューラルネットワークKには、図示はされていないが、重回帰分析における定数項に相当するダミーの処理ユニットがバイアスとして入力層11に設けられるが、このダミーの処理ユニットと中間層12の処理ユニットとの重み係数が大きくなることは、中間層12の処理ユニットの数が不足していることを意味している。したがって、ここでは中間層12を10個の処理ユニットM1〜M10から構成するものとしている。
以下、入力層11の内容を具体的に説明する。
入力層11の第1処理ユニットI1および第142処理ユニットI142には、推算を行う分子の分子量が入力されて、入力値がそのまま中間層へ出力される。つまり、2つの処理ユニットに対して同じ値を与える。このように分子量を入力するのは、分子量が大きい化学物質ほどつまり重い化学物質ほど、沸点が高くなる傾向があることより、分子量の沸点への影響は大きいと推察され、そこで入力層の最初の処理ユニットつまり第1処理ユニットI1、および最終処理ユニットつまり第142処理ユニットI142に分子量を入力することにより、ニューラルネットワークKでの演算処理において分子量の影響が大きくなり、推算された沸点が実際とかけ離れた値となることを避けることができることによる。
第2処理ユニットI2〜第99処理ユニットI99には原子団に関する情報が入力されて、入力値がそのまま中間層12へ出力される。このように原子団およびその数を入力するのは、分子を構成する原子団の違いを反映した沸点を推算可能とするためである。
以下、第2処理ユニットI2〜第99処理ユニットI99についてより具体的に説明する。
第1に、構成原子が同じであっても原子団の属性の相違により沸点が変化する場合には、別々の処理ユニットとして取り扱うものとしている。例えば、芳香環を構成する「=CH-」および「=C<」という原子団と、リング状分子を構成する「=CH-」および「=C<」という原子団とは、属性の相違が沸点に影響するため、独立の処理ユニットとして取り扱うものとしている。この点、ジョバック法ではこれらを同一視しているため、高精度の沸点推算は困難である。
第2に、原子団の嵩(かさ)が物質の沸点に関係する場合には、それを構成要素に分解することなく、独立した処理ユニットとして取り扱うようにしている。例えば、ターシャルブチル基「-C(CH3)3」は、その嵩高さが沸点に関係するため、独立の処理ユニットとして構成している。この点、ジョバック法では、ターシャルブチル基を、「-CH3」の原子団3つと「>C<」の原子団1つの組み合わせとして取り扱うため、原子団の「嵩だかさ」を沸点推算結果に反映することができず、高精度の沸点推算は困難である。
第3に、置換基となり得る原子団については、鎖状分子およびリング状分子に結合する場合と芳香環に結合する場合との相違が物質の沸点に関係するため、それらを独立の処理ユニットとして構成するものとしている。このようにすることによって、芳香環への置換基の影響を適切に反映して、沸点を推算することが可能となる。
第100処理ユニットI100および第101処理ユニットI101にはそれぞれ芳香環に結合した原子団に関する情報が入力されて、入力値がそのまま中間層へ出力される。この処理をなすのは、芳香環に結合した原子団には、芳香環内に電子を供与する機能を有するもの(電子供与基)と、芳香環内から電子を吸引する機能を有するもの(電子吸引基)とが存在し、それらの存在により沸点に変化が生ずるためである。
本実施形態では、電子供与基と電子吸引基とを、図5に示すように分類し、この分類に従って電子供与基と電子吸引基の数を算出し、第100処理ユニットI100には対象とされる分子内の電子供与基の数が入力されて処理され、第101処理ユニットI101には対象とされる分子内の電子吸引基の数が入力されて処理される。
第102処理ユニットI102には芳香環の数が入力されて、入力値がそのまま中間層12へ出力される。例えば、ベンゼンの芳香環の数は1つとされ、ナフタレン芳香環の数は2つとされ、アントラセン芳香環の数は3つとされる。このようにするのは、芳香環の数が増大すると、電子雲の広がりが大きくなって、分子の安定性が増加するからである。つまり、共役系が大きくなり、共鳴エネルギが変化するからである。したがって、芳香環の数について独立の処理ユニットを構成することによって、分子の安定性を考慮して沸点推算がなし得るようになる。
第103処理ユニットI103〜第108処理ユニットI108にはリング環の種類およびその数が入力されて、入力値がそのまま中間層12へ出力される。
具体的には、第103処理ユニットI103には3員環の数が入力されて前記処理がなされる。第104処理ユニットI104には4員環の数が入力されて前記処理がなされる。第105処理ユニットI105には後述する第108処理ユニットI108に入力される5員環以外の5員環の数が入力されて前記処理がなされる。第106処理ユニットI106には芳香環以外の6員環の数が入力されて前記処理がなされる。第107処理ユニットI107には7員環以上の員環の数が入力されて前記処理がなされる。
第108処理ユニットI108には図6に示すような順序で、3つの一重結合S1,S2,S3と2つの二重結合D1,D2とからなる5員環A1の数が入力されて前記処理がなされる。
例えば、図7に示す分子A2は、第105処理ユニットI105に入力される5員環の数が1とされ、図8に示す分子A3は、第106処理ユニットI106に入力される6員環の数が1とされ、図9に示す分子A4は、第105処理ユニットI105に入力される5員環の数が1でかつ第106処理ユニットI106に入力される6員環の数が1とされる。
また、図10〜図11に示すような架橋構造を有するリング状分子A5,A6の場合は、最も大きな環と最も小さな環とを数える。すなわち、図10に示す分子A5は、第104処理ユニットI104に入力される4員環の数が1とされ、第105処理ユニットI105に入力される5員環の数が1とされる。図11に示す分子A6は、第105処理ユニットI105に入力される5員環の数が1とされ、第106処理ユニットI106に入力される6員環の数が1とされる。
このようにするのは、リング構造の大きさの違いによる影響を適正に反映させて沸点を推算するためである。
第109処理ユニットI109にはリング状分子内に存在する異原子数が入力されて、入力値がそのまま中間層12へ出力される。
ここで異原子とは、第2処理ユニットI2〜第99処理ユニットI99に入力される原子団の内でリング分子を構成する飽和炭素以外の原子団をいう。
例えば、図12〜図14に示す分子A7,A8,A9については、第109処理ユニットI109にて入力される異原子数はそれぞれ2とされ、図15に示す分子A10については、第109処理ユニットI109にて入力される異原子数は3とされる。
このようにするのは、飽和炭素のみで構成されている場合と、異原子が混入している場合とでリング状分子の沸点が変わるからである。
第110処理ユニットI110にはリング状分子に結合する原子団の数が入力されて、入力値がそのまま中間層へ出力される。
例えば、図16に示す分子A11は原子団「−CH」が2つのリング構造に結合しているので、リング状分子に結合する原子団の数は2とされる。図17に示す分子A12は原子団「−CH」が2つと原子団「−OH」が1つとがリング構造に結合しているので、リング状分子に結合する原子団の数は3とされる。図16中、実線の楔は楔の先端(リング分子と結合している反対側)に結合している置換基が紙面の手前に位置していることを示し、破線の楔は楔の先端に結合している置換基が紙面の奥に位置していることを示している。なお、このことは以下の図においても同様とされている。
このようにするのは、一般的に枝分かれが多いほど沸点が高くなる傾向があるため、それによる影響を推算結果に適正に反映させるためである。
第111処理ユニットI111〜第141処理ユニットI141は、異性体による沸点の相違を推算結果に反映させるためのものである。これにより、各異性体を区別して沸点推算を実行することが可能となり、学習用データの修正、つまり、各異性体の沸点の平均値をとるなどして沸点を近似する必要がなくなる。すなわち、より高精度に沸点を推算することが可能となる。
具体的には、第111処理ユニットI111には鎖状構成用のシス異性体の指定がなされ、第112処理ユニットI112には鎖状構成用のトランス異性体の指定がなされて、それぞれ入力値がそのまま中間層へ出力される。
ここで、シス異性体とは、炭素−炭素二重結合「>C=C<」に結合する4つの原子団の内、原子団を構成する全原子量の1番目に大きなものと2番目に大きなものが図18に示すような関係にあるものをいい、トランス異性体炭素−炭素二重結合「>C=C<」に結合する4つの原子団の内、原子団を構成する全原子量の1番目に大きなものと2番目に大きなものが図19に示すような関係にあるものをいう。したがって、図20および図21に示す分子A13,A14はシス異性体とされ、図22および図23に示す分子A15,A16はトランス異性体とされる。
このようにするのは、シス・トランス異性体の沸点差異を推算可能とするためである。
第113処理ユニットI113〜第119処理ユニットI119には芳香環に結合する原子団の情報が入力されて、入力値がそのまま中間層12へ出力される。このようにするのは、芳香環置換の数と種類、およびオルト、メタ、パラ等の異性体の違いを反映した沸点を推算可能とするためである。
第113処理ユニットI113は、具体的には、芳香環に結合する原子団が1つの場合を処理するものとされる。
第114処理ユニットI114〜第116処理ユニットI116は芳香環に2つの同じ原子団が結合する場合を処理するものとされる。
具体的には、第114処理ユニットI114は2つの原子団がオルト位にある場合を処理するものとされ、第115処理ユニットI115は2つの原子団がメタ位にある場合を処理するものとされ、第116処理ユニットI116は2つの原子団がパラ位にある場合を処理するものとされる。
第117処理ユニットI117〜第119処理ユニットI119は芳香環に2つの異なる原子団が結合する場合を処理するものとされる。
具体的には、第117処理ユニットI117は2つの原子団がオルト位にある場合を処理するものとされ、第118処理ユニットI118は2つの原子団がメタ位にある場合を処理するものとされ、第119処理ユニットI119は2つの原子団がパラ位にある場合を処理するものとされる。
例えば、図24に示す分子A17は第114処理ユニットI114により処理されるオルト位にあるものが1つとされ、図25に示す分子A18は第115処理ユニットI115により処理されるメタ位にあるものが1つとされ、図26に示す分子A19は第116処理ユニットI116により処理されるパラ位にあるものが1つとされる。また、図27に示す分子A20は第117処理ユニットI117により処理されるオルト位にあるものが1つとされ、図28に示す分子21は第118処理ユニットI118により処理されるメタ位にあるものが1つとされ、図29に示す分子A22は第119処理ユニットI119により処理されるパラ位にあるものが1つとされる。
また、芳香環に3つ以上の原子団が結合している場合、それぞれに対して新たな処理ユニットを設けることも考えられるが、それでは処理ユニット数が膨大なものとなってしまう。このため、2つの原子団の位置関係の全てを処理の対象とし、それを数え上げることによってユニット数の増大を抑えるものとしている。
例えば、図30に示す分子A23は芳香環に3つの原子団が結合しており、第117処理ユニットI117により処理されるオルト位にあるものが2つと、第115処理ユニットI115により処理されるメタ位にあるものが1つとされる。
図31に示す分子A24は芳香環に4つの原子団が結合しており、第114処理ユニットI114および第117処理ユニットI117により処理されるオルト位にあるものが各1つと、第115処理ユニットI115および第118処理ユニットI118により処理されるメタ位にあるものが各1つと、第116処理ユニットI116および第119処理ユニットI119により処理されるパラ位にあるものが各1つとされる。
図32に示す分子A25は芳香環に6つの原子団が結合しており、第114処理ユニットI114により処理されるオルト位にあるものが6つと、第115処理ユニットI115により処理されるメタ位にあるものが6つと、第116処理ユニットI116により処理されるパラ位にあるものが6つとされる。
第120処理ユニットI120〜第129処理ユニットI129にはベンゼン環を2つ以上含む芳香族の情報が入力されて、入力値がそのまま中間層12へ出力される。このようにするのは、芳香環が複数含まれる分子において、隣接する芳香環のつながり方、および置換基の数と異性体の違いを反映した沸点を推算可能とするためである。
具体的には、第120処理ユニットI120には、1つの結合を他の芳香環と共有している芳香環構造の数が入力されて、入力値がそのまま中間層12へ出力される。第121処理ユニットI121と第122処理ユニットI122には、1つの結合を他の芳香環と共有し、かつ1つの原子団と結合を持つ芳香環の数が入力されて、入力値がそのまま中間層12へ出力される。また、第121処理ユニットI121と第122処理ユニットI122では、原子団との結合位置が異なっている。第123処理ユニットI123から第126処理ユニットI126には、1つの結合を他の芳香環と共有し、かつ2つの原子団と結合を持つ芳香環の数が入力されて、入力値がそのまま中間層12へ出力される。また、各処理ユニットでは原子団の結合位置の関係が異なっている。第127処理ユニットI127と第128処理ユニットI128には、2つの結合を他の芳香環と共有している芳香環の数が入力されて、入力値がそのまま中間層12へ出力される。第129処理ユニットI129には、3つの結合を他の芳香環と共有している芳香環の数が入力されて、入力値がそのまま中間層12へ出力される。
例えば、図33に示す分子A26は第120処理ユニットI120により処理されるものが2つと、第128処理ユニットI128により処理されるものが1つとされる。図34に示す分子A27は第120処理ユニットI120により処理されるものが1つと、第128処理ユニットI128により処理されるものが1つと、第125処理ユニットI125により処理されるものが1つとされる。図35に示す分子A28は第120処理ユニットI120により処理されるものが2つと、第128処理ユニットI128により処理されるものが1つと、第127処理ユニットI127により処理されるものが1つとされる。
このようにするのは、複数の芳香環から構成される分子において、隣接する芳香環の位置により生じる異性体および、隣接芳香環の位置と原子団との結合位置により生じる異性体ごとの沸点を推算可能とするためである。
第130処理ユニットI130〜第136処理ユニットI136にはリング状分子に結合する原子団の異性体に関する情報が入力されて、入力値がそのまま中間層12へ出力される。これは、リング状骨格と原子団との結合位置の違いにより生じる異性体ごとの沸点を推算可能とするためである。
具体的には、第130処理ユニットI130には2つの結合がリング構成用の原子団「>C<」における異性体の情報が入力されて、入力値がそのまま中間層12へ出力され、第131処理ユニットI131および第132処理ユニットI132には2つの隣り合うリング状分子を構成する炭素原子にそれぞれ1つづつ原子団が結合している場合の異性体の情報が入力されて、入力値がそのまま中間層12へ出力され(第131処理ユニットI131では2つの原子団がシス位にある場合とされて処理され、第132処理ユニットI132では2つの原子団がトランス位にある場合とされて処理される。)、第133処理ユニットI133および第134処理ユニットI134にはリング状分子を構成する3つの炭素原子の関係が、真中の炭素原子が飽和炭素原子とされ、両端の炭素原子にそれぞれ1つづつ原子団が結合している場合の異性体の情報が入力されて、入力値がそのまま中間層12へ出力され(第133処理ユニットI133では2つの原子団がシス位にある場合とされて処理され、第134処理ユニットI134では2つの原子団がトランス位にある場合とされて処理される。)、第135処理ユニットI135および第136処理ユニットI136にはリング状分子を構成する4つの炭素原子の関係が、真中2つの炭素原子が飽和炭素原子とされ、両端の炭素原子にそれぞれ1つづつ原子団が結合している場合の異性体の情報が入力されて、入力値がそのまま中間層12へ出力される(第135処理ユニットI135では2つの原子団がシス位にある場合とされて処理され、第136処理ユニットI136では2つの原子団がトランス位にある場合とされて処理される)。
例えば、図36に示す分子A29は第130処理ユニットI130で処理されるものが1つとされ、図37に示す分子A30は第131処理ユニットI131で処理されるものが1つとされ、図38に示す分子A31は第132処理ユニットI132で処理されるものが1つとされ、図39に示す分子A32は第133処理ユニットI133で処理されるものが1つとされ、図40に示す分子A33は第134処理ユニットI134で処理されるものが1つとされる。
また、図41に示す分子A34は第135処理ユニットI135で処理されるものが1つとされ、図42に示す分子A35は第136処理ユニットI136で処理されるものが1つとされる。
リング状分子に3つ以上の原子団が結合しているときは、芳香環に3つ以上原子団が結合している場合と同様、2つの原子団の位置関係を全て処理の対象とし、数え上げる。
例えば、図43に示す分子A36は第132処理ユニットI132で処理されるものが2つと、第133処理ユニットI133で処理されるものが1つとされる。図44に示す分子A37は第130処理ユニットI130で処理されるものが1つと、第133処理ユニットI133で処理されるものが1つと、第134処理ユニットI134で処理されるものが1つとされる。
第137処理ユニットI137〜第139処理ユニットI139にはリング状骨格内に存在する異原子の位置に関する情報が入力されて、入力値がそのまま中間層12へ出力される。このようにするのは、リング状骨格内に存在する異原子の位置により生じる異性体ごとの沸点を推算可能とするためである。
具体的には、第137処理ユニットI137では2つの異原子が隣り合っている場合についての処理がなされ、第138処理ユニットI138では2つの異原子の間に1つの飽和炭素原子が存在する場合についての処理がなされ、第139処理ユニットI139では2つの異原子の間に2つの飽和炭素原子が存在する場合についての処理がなされる。なお、リング状分子内に3つ以上の異原子が存在する場合は、その全ての位置関係について第137処理ユニットI137〜第139処理ユニットI139による処理がなされる。
例えば、図12に示す分子A7は、第137処理ユニットI137で処理するものが1つとされ、図13に示す分子A8は、第138処理ユニットI138で処理するものが1つとされ、図14に示す分子A9は、第139処理ユニットI139で処理するものが1つとされ、図15に示す分子A10は、第137処理ユニットI137で処理するものが2つとされ、第138処理ユニットI138で処理するものが1つとされる。
第140処理ユニットI140および第141処理ユニットI141にはリング骨格を構成する結合中の二重結合に関する情報、つまり二重結合の数が入力されて、入力値がそのまま中間層12へ出力される。ここでは、一重結合および二重結合によりリング骨格が形成される場合として、「−C=C-」、「−C=N-」とを扱うものとされ、第140処理ユニットI140および第141処理ユニットI141は、それぞれ「−C=C-」および「−C=N-」に対応している。
具体的には、第140処理ユニットI140では二重結合を構成する原子が2つとも炭素原子である場合についてその数が入力されて処理がなされ、第141処理ユニットI141では二重結合を構成する原子の1つの原子が炭素原子であり、もう1つの原子が窒素原子である場合についてその数が入力されて処理がなされる。
中間層12の第1処理ユニットM1は、入力層11の第1処理ユニットI1〜第142処理ユニットI142の出力値と、学習により求められた重み係数との積和を実行し、その値を基に閾値関数の計算を行う。得られた関数値を処理ユニットの値として出力層13に対して出力する。
第2処理ユニットM2は、入力層11の第1処理ユニットI1〜第142処理ユニットI142からの出力値と、学習により求められた重み係数との積和を実行し、その値を基に閾値関数の計算を行う。得られた関数値を処理ユニットの値として出力層13に対して出力する。
第3処理ユニットM3は、入力層11の第1処理ユニットI1〜第142処理ユニットI142からの出力値と、学習により求められた重み係数との積和を実行し、その値を基に閾値関数の計算を行う。得られた関数値を処理ユニットの値として出力層13に対して出力する。
第4処理ユニットM4は、入力層11の第1処理ユニットI1〜第142処理ユニットI142からの出力値と、学習により求められた重み係数との積和を実行し、その値を基に閾値関数の計算を行う。得られた関数値を処理ユニットの値として出力層13に対して出力する。
第5処理ユニットM5は、入力層11の第1処理ユニットI1〜第142処理ユニットI142からの出力値と、学習により求められた重み係数との積和を実行し、その値を基に閾値関数の計算を行う。得られた関数値を処理ユニットの値として出力層13に対して出力する。
第6処理ユニットM6は、入力層11の第1処理ユニットI1〜第142処理ユニットI142からの出力値と、学習により求められた重み係数との積和を実行し、その値を基に閾値関数の計算を行う。得られた関数値を処理ユニットの値として出力層13に対して出力する。
第7処理ユニットM7は、入力層11の第1処理ユニットI1〜第142処理ユニットI142からの出力値と、学習により求められた重み係数との積和を実行し、その値を基に閾値関数の計算を行う。得られた関数値を処理ユニットの値として出力層13に対して出力する。
第8処理ユニットM8は、入力層11の第1処理ユニットI1〜第142処理ユニットI142からの出力値と、学習により求められた重み係数との積和を実行し、その値を基に閾値関数の計算を行う。得られた関数値を処理ユニットの値として出力層13に対して出力する。
第9処理ユニットM9は、入力層11の第1処理ユニットI1〜第142処理ユニットI142からの出力値と、学習により求められた重み係数との積和を実行し、その値を基に閾値関数の計算を行う。得られた関数値を処理ユニットの値として出力層13に対して出力する。
第10処理ユニットM10は、入力層11の第1処理ユニットI1〜第142処理ユニットI142からの出力値と、学習により求められた重み係数との積和を実行し、その値を基に閾値関数の計算を行う。得られた関数値を処理ユニットの値として出力層13に対して出力する。
出力層の第1処理ユニットO1は、中間層12の第1処理ユニットM1〜第10処理ユニットM10からの出力値と、学習により求められた重み係数との積和を実行し、その値を基に閾値関数の計算を行い、入力された分子の沸点を推算するものとされる。
次に、かかる構成とされたニューラルネットワークKに、入力パターンと目標出力パターンの対からなる学習集合を用いて学習を15万回程度行った。学習集合とした分子は総数769分子であり、その中には254の鎖状分子、273の芳香族分子、および242のリング状分子が含まれている。
しかして、かかる学習を行ったニューラルネットワークKを有する沸点推算装置1により、学習に用いた分子と、学習に用いていない分子(総数950分子であり、その中には370の鎖状分子、243の芳香族分子、337のリング状分子が含まれている。)の合計1719分子について沸点を推算し、その結果を図45にグラフで示す。また、比較のためにジョバック法による推算値を図46に併せて示す。なお、図45および図46に示すグラフにおいては、横軸が文献値(実測値)を示し、縦軸が推算値を示す。
図45より、本実施形態の沸点推算装置1による推算値は低温域から高温域まで文献値(実測値)に一致しているのに対し、ジョバック法による推算値は、その分散が大きく、低温および高温の沸点を持つ分子については、文献値(実測値)とのずれが大きくなっているのがわかる。したがって、本実施形態の沸点推算装置1によれば、分子構造が分かっている分子の沸点を精度よく推算できる。
また、図47に、アルカン分子の炭素数変化に対する沸点推算結果をジョバック法の場合と対比して示す。同図に示すように、本実施形態の推算装置1は、物質情報と沸点との関係を非線形式(曲線)で表すことができ、このため低沸点の物質から高沸点の物質まで真の沸点にほぼ一致する結果を得ることが可能であるのに対して、ジョバック法では両者の関係を直線でしか表すことができず、特に高沸点の物質ほど誤差が大きくなるのが理解される。
図48および図49に12種類の鎖状分子のシス・トランス異性体の推算結果を、図50〜図54に芳香環が一つの場合の異性体についての推算結果を、図55〜図57にリング状分子の異性体の推算結果を示す。なお、図中、「学習/テスト」の欄は、学習に用いたデータとテストに用いたデータとの区別を表している。
これらの推算結果から、本実施形態の沸点推算装置1による推算値は実測値(または文献値)に良く一致しているのに対し、ジョバック法による推算値は異性体の間で全てが同一の推算値となっているのがわかる。したがって、本実施形態の沸点推算装置1によれば、異性体を有する分子において異性体毎の沸点を精度よく推算することができる。
また、図48および図49の12種類の鎖状分子のシス・トランス異性体の推算結果(同図における実施形態推算値)において、学習データのうちの1つ、およびテストデータのうちの3つについて、沸点の高低が逆転しているのが認められる。このように、高低関係が正しく再現ができなかった物質は、シス・トランス異性体の沸点差(文献値参照)が小さく、本実施形態における推算精度では、この差異を正しく反映できなかったものである。
すなわち、本実施形態における沸点推算は、106K〜797.2Kという広範囲の温度に対応したものであるため、数K程度の高低関係が再現できない場合があるのはやむを得ないものといえる。数K程度の差が重要となる場合には、学習集合を対応温度前後の物質に絞って学習を行うことにより、より正確な推算結果を得ることが可能である。
また、図50〜図54の芳香環の推算結果のうち、置換基が2つの場合は、オルト、メタ、パラの異性体に関して、(オルト<メタ<パラ:関係1)、(オルト<パラ<メタ:関係2)、(メタ<オルト<パラ:関係3)、(メタ<パラ<オルト:関係4)、(パラ<メタ<オルト:関係5)、(パラ<オルト<メタ:関係6)の6通りの関係があり、学習結果およびテスト結果ともに、高低関係の再現ができなかったものが認められた。
これらのうち置換基が3つ(原子団の種類は2種類)の場合は、異性体が6種類存在し、したがって異性体同士の沸点高低関係は、720通り存在することになる。これらの関係を前述したような本実施形態における精度で正確に再現することは困難であり、実際、完全に正しい関係を再現することはなされていない。しかし、このような場合にも推算対象を絞ればそれらについてより正確に沸点を推算することができる。
図55〜図57のリング状分子の異性体の推算結果のうち、2つおよび3つの原子団によるシス・トランス異性体の沸点高低関係は、鎖状分子のシス・トランス異性体の推算結果におけると同様に、文献値のシス・トランス異性体の沸点差が小さい場合において高低関係が正しく再現ができていないものがあるのが認められる。一方、2つのリングによるシス・トランス異性体の高低関係については、全て関係が一致しているのが認められる。
このように、本実施形態の沸点推算装置によれば、学習を適切に行うことによって、異性体を区別して高精度の沸点推算結果を得ることができる。
本発明は、分子構造が分かっている分子の沸点を異性体を区別して精度よく推算できる。
階層型ニューラルネットワークの一般的な構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る沸点推算装置の機能ブロック図である。 同実施形態のニューラルネットワークの概略構成を示すブロック図である。 同ニューラルネットワークの入力層の構成を示すテーブル図である。 同入力層の処理ユニットにおける電子供与基と電子吸引基との分類を示すテーブル図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される原子団の分子構造を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の例を示す分子構造図である。 シス異性体の説明図である。 トランス異性体の説明図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力されるシス異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力されるシス異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力されるトランス異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力されるトランス異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同入力層の処理ユニットの1つでその数が入力される環構造の異性体の例を示す分子構造図である。 同実施形態の沸点推算装置による沸点推算結果を示すグラフ図である。 従来のジョバック法による沸点推算結果を示すグラフ図である。 同実施形態の沸点推算装置によるアルカン分子の沸点推算結果を従来のジョバック法による沸点推算結果と対比して示すグラフ図である。 同実施形態の沸点推算装置により異性体を有する鎖状分子について沸点推算処理を実施したときの推算値、ジョバック法による推算値および当該物質の沸点の文献値の関係を示すテーブル図である。 同実施形態の沸点推算装置により異性体を有する鎖状分子について沸点推算処理を実施したときの推算値、ジョバック法による推算値および当該物質の沸点の文献値の関係を示すテーブル図である。 同実施形態の沸点推算装置により芳香環が1つである分子の各異性体について沸点推算処理を実施したときの推算値、ジョバック法による推算値および当該物質の沸点の文献値の関係を示すテーブル図である。 同実施形態の沸点推算装置により芳香環が1つである分子の各異性体について沸点推算処理を実施したときの推算値、ジョバック法による推算値および当該物質の沸点の文献値の関係を示すテーブル図である。 同実施形態の沸点推算装置により芳香環が1つである分子の各異性体について沸点推算処理を実施したときの推算値、ジョバック法による推算値および当該物質の沸点の文献値の関係を示すテーブル図である。 同実施形態の沸点推算装置により芳香環が1つである分子の各異性体について沸点推算処理を実施したときの推算値、ジョバック法による推算値および当該物質の沸点の文献値の関係を示すテーブル図である。 同実施形態の沸点推算装置により芳香環が1つである分子の各異性体について沸点推算処理を実施したときの推算値、ジョバック法による推算値および当該物質の沸点の文献値の関係を示すテーブル図である。 同実施形態の沸点推算装置によりリング状分子の各異性体について沸点推算処理を実施したときの推算値、ジョバック法による推算値および当該物質の沸点の文献値の関係を示すテーブル図である。 同実施形態の沸点推算装置によりリング状分子の各異性体について沸点推算処理を実施したときの推算値、ジョバック法による推算値および当該物質の沸点の文献値の関係を示すテーブル図である。 同実施形態の沸点推算装置によりリング状分子の各異性体について沸点推算処理を実施したときの推算値、ジョバック法による推算値および当該物質の沸点の文献値の関係を示すテーブル図である。 従来のジョバック法において沸点推算の基礎とする各原子団の分子構造式を示すテーブル図である。
符号の説明
1 沸点推算装置
2 入力部
3 演算処理部
4 出力部
11 入力層
12 中間層
13 出力層
K ニューラルネットワーク

Claims (8)

  1. 入力層と中間層と出力層とからなるニューラルネットワークを備えた沸点推算装置であって、
    前記入力層が、沸点の推算がなされる分子の分子量が入力される複数の処理ユニットと、原子団に関する情報が入力される所要数の処理ユニットと、芳香環に結合している原子団に関する情報が入力される所要数の処理ユニットと、芳香環の数が入力される処理ユニットと、リング環の種類とその数が入力される処理ユニットと、リング状分子内に存在する異原子の数が入力される処理ユニットと、リング状分子に結合する原子団の数が入力される処理ユニットと、各種異性体に関する情報が入力される所要数の処理ユニットとを有してなる
    ことを特徴とする沸点推算装置。
  2. 沸点の推算がなされる分子の分子量が入力される複数の処理ユニットが、第1処理ユニットと最終処理ユニットとされてなることを特徴とする請求項1記載の沸点推算装置。
  3. 原子団に関する情報が入力される処理ユニットに、鎖状分子を構成する原子団およびその数が入力される処理ユニットと、芳香環を構成する原子団およびその数が入力される処理ユニットと、リング状分子を構成する原子団およびその数が入力される処理ユニットとが含まれてなることを特徴とする請求項1記載の沸点推算装置。
  4. 芳香環に結合している原子団に関する情報が入力される処理ユニットに、電子供与基およびその数が入力される処理ユニットと、電子吸引基およびその数が入力される処理ユニットが含まれてなることを特徴とする請求項1記載の沸点推算装置。
  5. 異性体に関する情報が入力される処理ユニットに、シス異性体を指定する処理ユニットと、トランス異性体を指定する処理ユニットが含まれてなることを特徴とする請求項1記載の沸点推算装置。
  6. 異性体に関する情報が入力される処理ユニットに、芳香環に結合する原子団の情報が入力される処理ユニットが含まれてなることを特徴とする請求項1記載の沸点推算装置。
  7. 芳香環に結合する原子団の情報が入力される処理ユニットに、原子団が1個の場合を処理する処理ユニットと、2つの同じ原子団の場合を処理する処理ユニットと、2つの異なる原子団の場合を処理する処理ユニットとが含まれてなることを特徴とする請求項6記載の沸点推算装置。
  8. 2つの異なる原子団の場合を処理する処理ユニットに、原子団がオルト位にある場合を処理する処理ユニットと、原子団がメタ位にある場合を処理する処理ユニットと、原子団がパラ位にある場合を処理する処理ユニットとが含まれてなることを特徴とする請求項7記載の沸点推算装置。
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