JP2005331897A - 建築物の説明用手段とその説明用手段を用いたビジネスの仕組み - Google Patents

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Abstract

【課題】 新しいビジネスに対応した住宅建築物の販売のための説明用手段の提供。
【解決手段】 選択メニューの変化によって作られる全ての組み合わせを立体的に説明する説明用手段を用意し、説明する側も説明を受けるユーザも間取設計の変化を即座に説明でき、理解できるようにした。説明用手段の1つとして、立体模型を用意し、間取設計の変わらないスタンダード部と変化する選択メニュー部に分けて、スタンダード部に選択メニュー部が収納されるスペースを作り、簡単に選択メニューを取り替えて建築物の全体表示ができるようにした。また、立体的に説明する説明手段として、3D画法による間取設計の様子が正確に分かる半透明型鳥瞰図によってこれを実現した。
【選択図】 図1

Description

本発明はマンションなどの住宅建築物を広告・宣伝説明する為の説明用手段に閏する。
従来、住宅建設販売業者はマンションや建売住宅等を建設する際には、ユーザの求める間取りを予想し、あらかじめいくつかのタイプを決めて設計した上で建設し、それを先着順や抽選によって販売していくということが行なわれて来た。これまでは、こうした住宅は小さな子供がいる若い世帯が主な購入層であり、スペースは、子供に独立した部屋を与えるための部屋数に割り当てられる傾向が強かった。
ところが、ここ10年位、社会が大きく変化してきた。結婚年齢が遅くなり、また、少子化が進んだ。住宅購入の動機が、子供が増え手狭になったといった生活的なところから、より文化的で快適な生活をしたいといった点に変化してきた。当然そうした中では、従来の部屋数を多くとるといった傾向は見直されることになる。一方で、高齢化社会が進み、高齢者が耐久年数が来た住宅の建て替えを迫られる中で、郊外の住宅地より生活に便利な駅に近いマンションを購入するといったことも起こって来た。
要するに、住宅を購入するユーザやユーザの生活条件が大きく多様化し、住宅建設や販売業者もこうした変化に対応して、マンション等においても間取り決定の方式を変更することになった。例えば、あらかじめ全ての間取りを決めておくのではなく、あらかじめ間取設計を決めておくスタンダード部と、ユーザの希望によっていくつか用意した間取りの中から選択して間取りを決めるメニュー部とに分けて、この2つを組み合わせて建設販売する方式が生み出されて来ている。
ところが、こうしたスタンダードプラス選択メニュー方式の住宅の販売は、今新たな問題を住宅建設販売業にもたらしている。これまでは、同業者があらかじめ決めた間取りをモデルルームとして提示し、その他のいくつかのタイプも部屋の数の増減で説明すれば済んでいたのが、その選択メニューに含まれるいくつかの間取りやその間取りの組み合わせについて提示し説明しなければならなくなった。
例えば、居間に続いてA、B2部屋の区切りがあり、その2部屋をメニュー部とし、それ以外をスタンダード部としている例では、子供が多いユーザは2部屋とも子供部屋とする。子供がいないユーザは居間に続く1部屋(A)をフローリングにし、居間のスペースを大きくとり、もう1部屋(B)を例えば居間のスペースに大きな開きを持つ和室として選択する。あるいは、子供の数の少ない別のユーザは、その1部屋(B)を子供部屋とし、子供が独立した後はクローゼットとして利用する等色々なケースが考えられる。
同業者の営業マンは選択メニュー方式のマンション等の住宅が、こうしたユーザの生活条件や文化的趣向の違いを越えて、応えうる間取りを取ることができることをユーザに対して説明することが求められることになった。しかし、たとえ2部屋区切りでもそれぞれ2通りで4つの組み合わせ、それぞれ3通りで9つの組み合わせとなり、説明することが複雑で容易ではなくなってきた。
従来技術
こうした状況の中で、従来は住宅建設販売業者では営業マンが個々の選択メニューに対応した間取りの平面図を用意し、選択できるメニュー部をどのように変えることが可能なのかを説明し、ユーザの選択希望を聞いていた。しかし、ユーザ側は平面図を示されても、そうした図面に平素から慣れているわけではなく、その図面から実際の様子を思い浮かべることは難しく、また壁やドア、扉、障子や窓の様子はそこからは判断することができなかった。
こうした中で、例えば「特開2003−114610」、「建築物模型の製造方法および製造装置」では、正確な建築物模型を迅速かつ低コストに作成することが提案されている。また、「特開2003−295755」、「建築物模型製作システム、そのシステムのサーバ装置、及び建築物模型製作プログラム」でも、製作期間を短縮し、作業者の熟練を必要とせず簡単に建築物模型を製作することが提案されている。
住宅の販売契約や仕様決定をスムーズに進める上で、立体模型の役割を見直し、実際の建設物の設計データに基づき、より正確な模型を作る上での工夫や方法がこの2件の特許では示されているが、この提案に基づき模型を作ったとしても、先の事例で見た時、組み合わせが4つあれば4つの全体模型、9つあれば9つの全体模型が必要となる。これはこれで管理と費用が大変だった。
一方、「特開2000−149049」「建築意匠シミュレーション装置及び記録媒体」ではデータベース上にモデルルームとは異なるタイプの住宅情報を格納し、建築意匠シミュレーション装置でこれを住宅用画像として表示することが示されている。ここでは、モデルルームとして示された以外の住宅情報をマンションの外部もしくは内部のいくつかの視点から見た住宅画像を提供することで補完しようというものである。
コンピュータを使い、建築設計データを3D画像として立ち上げた上で、いくつかの視点から見て、モデルタイプとして作られていないその他の住宅部分を推測して行こうとする考えの下に提案されている。例えば、一つの部屋を選んで、この部屋を東西南北から見た様子を画像として表示し、そうした画像から部屋の様子を推測するという装置である。しかし、ユーザが平面図から住宅の実際の様子を推測することは難しいが、いくつかの画像から住戸内の様子を組み立てて推測することも同様に難しい。では、なぜ住宅やマンションの部屋全体を見るようにし、これを表示するという方法をとらなかったのだろうか。
この特許で言う視点位置を住宅の部屋の高さより高い位置にもって行き、該当するマンションや住宅の全体の部屋の様子が見えるようにしたのが、いわゆる住戸内鳥瞰図である。ところが従来の住戸内鳥瞰図では、各部屋の壁や障子、襖、扉、窓などの各部屋の仕切部材の様子を見えるように、視点位置をやや低く持ってくると、その仕切部材に隠された部屋の様子や大きさが捉えられなくなる。一方で、部屋の大きさを全体として把握しようとすれば、その視点位置をその住宅の中心部高くもってくることが必要となるが、その時には、壁や窓などの仕切部材の様子がほとんど見えなくなる。つまり、従来の住戸内鳥瞰図では、間取設計を変化させた様子を正確に伝え表示することができず、従って選択メニューの変化によって作られる建築物の全てに組み合わせ設計事例を立体的に全体表示することはできなかった。
従って、この「特開2000−149049」では、そうした点も考え、いくつかの視点から住宅用画像を描き、その視点位置を表示し、装置を見る者がその画像をつなぎ合わせることで実像の推認を可能とさせようとしたと云える。しかし、こうした方法では、いくつかある選択メニューからどれかを選ばなくてはならない時、選択する部屋ごとに複数の視点から見た画像表示を出し、その画像をユーザが自分の脳裏の中でつなぎ合わせ、一つ一つのタイプを覚え、その中から最適のものを選ばなければならなくなる。それに応えられるユーザはほとんどいないといってよいだろう。
そこで、本願では同一の敷地ないし床面積の下で間取設計を変化させるいくつかの選択メニューをもつ建築物の販売・契約等のための説明に際して、同建築物の建設販売業者にとって、簡単に選択メニューについて説明でき、ユーザが容易にその建築物の実像を把握できるようにし、販売・契約及び仕様決定にとって有用な説明用手段を提供することが課題である。
そこで、本発明請求項1では、同一の敷地ないし床面積の下で、間取設計を変化させるいくつかの選択メニューをもつ建築物の販売・契約などの説明に於いて、該選択メニューの変化によって作られる建築物全ての組み合わせ設計例を立体的に全体表示できる建築物の説明用手段を提供し、課題を解決することを考えた。
また、本発明請求項2では、こうした手段として、前記設計例を縮尺した立体模型を作り、建築物の中で選択メニューが変わっても変化しない部分をスタンダード部とし、選択メニューによって変化するメニュー部とに分け、該スタンダード部に該メニュ−部が収納されるスペースを設け、該スペースに該メニュー部を配置することによって、変化する組み合わせ全ての設計例を立体的に全体表示するようにした。
設計事例的に言うと、各々の選択メニューとして想定される部屋の構造は、例えば和室の場合、畳と襖や障子、洋室の場合、フローリングと木の扉といったように、床の部分と壁などの仕切部材の部分はそれぞれ切り離すことのできない構造をもつ。そこで、選択するメニュー部をいくつか作った時も、床の部分と壁などの仕切部材とは一体に作ることにした。
こうして作ったメニュー部は必然的に床の部分に仕切部材を支え、保持する強度と構造(厚さ)を持つことが必要となる。スタンダード部の床の上にこれが配置されると、床の高さに段差が生じることになる。また、単に置くだけだと配置の時点でスタンダード部の模型部分とメニュー部との平行や垂直を考え、その都度、細かく調整しなければならなくなる。そこで、本願では請求項3の発明として、スタンダード部として作った平面状の空間にメニュー部をはめ込むスペースを作り、そのスペースをメニュー部の床の厚さとほぼ同等の深さに構成し、そこにメニュー部をはめ込んだ時に、スタンダード部との床の高さと略(ほぼ)同じとなるようにした。
スタンダード部に作ったメニュー部のためのスペースは凹になり、そこにメニュー部がいわば凸となってはめ込まれる凹凸の組み合わせによって選択メニューによる組み合わせが簡単にできる構造ができた。配置に当たっての調整もいらなくなった。
本願発明請求項4は本願建築物を立体的に全体表示するに当たり、3D画像をベースとした鳥瞰図を用いたものである。これまでの鳥瞰図でも選択メニューを変えた建築物全体の立体表示は可能であったかも知れないが、それでは壁などの仕切部材によって遮られ、部屋の広さなどを正確に伝えることはできず、選択メニューの変化による間取設計の様子などを正確に伝えることはできず、結局、建築物全体の立体表示とはならなかった。
そこで、本願では本願出願人が先に出願した半透明型の鳥瞰図の描き方(特願2003−127540 )を用いてこの建築物を描くことにより、仕切部材の素材の質感と共に、本来仕切り部材に覆われて見えない空間の様子や広さも正確に伝えることにより、変化させた間取設計の様子が分かる建築物全体の立体表示を模型とは別に可能とした。
また、本願請求項5では、間取設計の選択メニューに加え、ユーザが望むデザインなどの意匠仕様を選択できる機能も建築物の説明用手段に加え、さらに請求項6では、ユーザの年齢や配偶者、子供等の有無や人数などの社会条件や生活条件、その他の趣味や趣向などを入力することによって、あらかじめコンピュータに入れた情報データからする論理回路によって選択条件の絞込みを手伝うようにすることも考えた。
選択メニューをもつ建築物の説明に際し、本願発明による説明用手段を用いることにより、次のような効果がある。選択メニューによって選択された間取設計の様子がビジュアルにはっきりと捉えられ、建築物全体が表示され、スタンダード部とのいくつかの組み合わせもシンプルに相互比較できるため、▲1▼建築・販売業者にとって、販売・契約をスムーズに進めることができる。▲2▼ユーザによっても自分が何と何から選択すればよいかが明瞭に分かるため、短時間で的確な判断ができる。
マンションや建売住宅は、あらかじめ一定の規格や仕様がある。一方、注文住宅はユーザの希望条件に基づき、設計仕様される。従って、マンションや建売住宅に於いても、ユーザの注文をどれだけ取り入れることができるかが販売のための大きな基本となる。これまでは、建築設計上の技術的制限(強度など)や材料コスト上の制限に加え、多様な選択メニューを製作した時、営業サイドで十分な説明ができない等の問題や、ユーザの方も選択を迷い、時間がかかれば販売・契約すらおぼつかなくなるといった販売・営業上の制約問題もあった。従って、本願発明の効果として、▲3▼マンションや建売住宅等の建設計画に於いて、多様な選択メニューを作成することができるようになったことが上げられる。
以下、図面に基づき本発明を具体的に説明する。図1は本発明請求項1、2、3に基づき作成したマンションの縮尺1/30立体模型の1実施例の上方写真である。2はスタンダード部で、4は選択メニュー部を収納するスペースで、4−1と4−2の2区分に分かれている。6,8,10、12は選択メニュー部で、選択メニュー部(6,8)は4−1の区分に選択メニュー部(10,12)は4−2の区分に収納するようにしている。
14は玄関、16は部屋、18は風呂、便所、洗面所などのユーティリティ、20はLDK、22はベランダ、24は廊下である。スタンダード部(2)は、玄関(14)、部屋(16)、ユーティリティ(18)、LDK(20)、ベランダ(22)、廊下(24)などと、選択メニュー部(6,8,10,12)が入るスペース(4)で構成されている。この模型は、設計図面に基づき、床面や仕切部材なども色付けし、これをプリントアウトしたものを構成素材として組み立てることによって、より実際の建築物に近い模型としている。
このスタンダード部(2)は、選択メニューの間取設計の内容が変わっても変化がない。この実施例では、スペース(4−1)に選択メニュー(6,8)、スペース(4−2)に選択メニュー(10,12)が収納されるため、それぞれ2通りで、全体で4つの組み合わせの間取を作ることができる。
写真で見るように、選択メニュー(6)はフローリングをした作り付けの収納部をもつドア1つの部屋、選択メニュー(8)は3枚の襖に隔てられた真四角な形状の畳と押入れを持つ部屋、選択メニュー(10)は左側の部屋がクローゼット、右側が普通のフローリングの部屋、選択メニュー(12)はそれぞれ収納部をもつフローリングの部屋である。
選択メニュー(6,8,10,12)の模型は、それぞれ床の上に壁や襖、扉などの仕切部材を組み立て、一体に構成している。従って、スタンダード部(2)のスペース(4)にこれらをそのまま配置すれば模型は完成し、4通りの建築物の模型が簡単に完成する。
図2、図3はそれぞれ選択メニュー(6)及び選択メニュー(8)の見取図である。床(26)及び床(28)は模型としてはスチロール版やアクリル板、アルミ板などの材料を基板として使い、その上に設計データから取り出した床の画像を用紙に印刷したものを貼り付けて作っている。一方、壁や扇などの仕切部材を同様に基板の上に画像印刷したものを貼り付けて作り、それらの仕切部材を床(26、28)の上に固着し、模型を完成させている。それぞれの断面(30,32)の厚さtは基板の厚さtと用紙の厚さtを足し合わせたt=t+tである。
図4は図1に示した模型の選択メニューを収納するスペース(4)の拡大写真である。その凹部の厚みをはっきりさせるため、斜め上方から写真を撮っている。この写真でスペース部の底面は、LDK(22)や廊下(24)の床面より選択メニュー部の厚さtだけほぼ低くなるように製作している。
このため図1で言えば、このスペース(4)の4−1の区分に選択メニュー(6、8)、4−2の区分に選択メニュー(10,12)を配置すると、スペース(4)に選択メニュー(6,8,10,12)がすっぽりと収納され、LDK(22)や廊下(24)の床面とほぼ同じ高さの床面となる。
図5は選択メニューを一部配置した模型の写真である。既に選択メニュー(8)の和室が配置され、その基板部の厚み(34)とスペース(4)の厚み(36)がほぼ同じであることが読み取れる。選択メニュー(10)ないし選択メニュー(12)をスペース(4−2)に配置・収納すれば、建築物の模型として完成し、全体表示ができる。
スペース(4)の2つの区分(4−1,4−2)のそれぞれに入れる選択メニューを変えることで、その他の組み合わせも簡単に作ることができる。例えば、ユーザが子供部屋を3つ欲しいと希望した時、選択メニュー(6)と選択メニュー(8)をそれぞれ区分(4−1)、区分(4−2)に入れることで希望の間取りを実現することを示すことができる。
子供は独立したので居間をできるだけ広いスペースにし、クローゼットなども欲しいというユーザに対しては、選択メニュー(8)の和室を示し、居間との境の襖を開けば居間が広くなり、選択メニュー(10)でクローゼットも用意できることを示すことができる。
このように本発明によるスタンダード部とメニュー部に分け、スタンダード部にメニュー部の床の厚さ分の掘り込みを作った模型を使えば簡単に色々な組み合わせの間取設計を正確に、実態に沿って全体表示することができ、これは販売・契約のための説明手段として大いに役立つことになる。
図6はこの模型作りと模型を建築物の販売促進のための説明用手段として使った時のビジネスの流れをブロック図で説明したものである。40は設計データ、42は設計データに基づき作成した3D画像加工工程、44は印刷工程、46は模型の製作のための基板などの素材、48は貼付工程、50は切断等の加工工程、52は組立工程、54はスタンダード部の模型、56は選択メニュー部の模型、58は組み合わせ工程、60は評価工程、62は契約である。
この模型作りでは、設計データ(40)(通常、平面図と立面図)をベースにして3D画像加工工程(42)で3D画像を立ち上げた上で、設計仕様の範囲で床や仕切部材などの素材や色、デザインなど意匠仕様をバランスの良いものにして、建築物を3D画像で仕上げる。次の印刷工程(44)ではこれをベースとして模型の素材全てをカラー印刷する。
一方、模型のための基板などの素材(46)を用意し、この素材(46)に印刷工程(44)で印刷した印刷プリント(45)を貼付工程(48)で貼付する。次の加工工程(50)で印刷プリント(45)の大きさに素材ごとに切断したり、研磨したり、その他の装飾を加えたりし、これらを組立工程(52)で組み立て、模型として完成させる。この時、床面の平面図は、基板上に貼り付け、選択メニュー部が配置される部分はその基板部分をくりぬいて、これをスペース部分として作る。選択メニューの基板も同じ厚さの基板を使うようにする。これが模型製作の流れである。
3D画像に立ち上げた上で、意匠仕様を調整したものを画像プリントし、建築されるものをできるだけ正確に模型として作る点や、スタンダード部のスペースに選択メニュー部をはめ込むことができるようにした点が本願発明の特徴である。
こうして作った模型のスタンダード部(54)とメニュー部(56)をモデルルームなどがある販売・営業店舗に用意し、これを組み合わせ工程(58)で組み合わせて住宅の説明用手段として使う。ユーザが求める条件が組み込まれた住宅であるかどうかが、この説明手段を使った説明ですぐさま分かり、評価工程(60)で評価し、契約(62)へと進むことができる。
図7は本発明請求項4,5,6に対応する建築物の販売促進のための説明用手段についての製作とそれを使っての全体表示までの流れをブロック図として示したものである。70は設計データ、72は3D画像工程、74は半透明加工工程、76はマンション等の販売説明のための宣伝用基本プログラム、78は半透明鳥瞰図による全体表示のためのプログラム、80はコンピュータ、82は表示装置、84はマンション等の住宅全体の外観図、86はタイプ別表示、88は選択工程、90は間取りを選択するメニュー別表示工程、92は選択工程、94は確認工程、96はその他の意匠仕様選択工程、98は選択工程、100は確認工程である。
マンション等の建築物の設計データ(70)に基づき、3D画像工程(72)で3D画像を立ち上げる。ここでも設計データ(70)に基づきながら意匠仕様等でバランスよく加工する。半透明加工工程(74)で半透明の鳥瞰図を作る。こうして、建築物のスタンダード部と任意選択する選択メニュー部の全ての組み合わせに対応する半透明鳥瞰図を作る。
図8はこのようにして作った半透明鳥瞰図の一例であり、ベースとなっている設計データは図1のものと同じである。図1でいうと、選択メニューとして選択メニュー(8)と選択メニュー(12)を選んだ時のものがこの図である。通常の鳥瞰図では、仕切部材が邪魔となって仕切部材の向こう側の空間は何があるのか見えなくなり、その広さも分からなくなる。従って間取設計の変化を示す選択メニューなどをこれで表示しても、実質的にこの点を正確に伝える全体表示とはならなかった。しかし、この仕切部材をその本来の素材が何であるかを分かるようにし、なおかつ、向こう側にある空間部の境界を分かるように半透明に描出することによって建築物の全体表示が可能となっている。ここでは、画像上、テーブルや椅子などの家具やその他の室内調度品も描出している。
基本プログラム(76)は、販売説明や広告宣伝のためのコンピュータプログラムである。図8に示した半透明型鳥瞰図は、今回の設計データでは4通りの形で表示できるが、これを販売説明のためのプログラムに組み込み、選択メニューによってそれぞれどのような建築物ができるかをコンピュータグラフィックで表示するためのプログラムである。
この基本プログラム(76)に半透明加工工程(74)で作った半透明鳥瞰図のデータを送り、販売・説明用プログラムとして組み込んだのが半透明全体表示プログラム(78)である。
この基本プログラム(78)をモデルルームや販売・説明用のショールームなどに設置されたコンピュータ(80)に落とし、ユーザへの説明用として使って行く。まず、例えばマンションの全体外観図(84)を表示し、次に、タイプ別の表示(86)を行なう。このタイプ別としては、例えば、東側に窓のあるAタイプ、西側に窓のあるBタイプ、東西には窓のないCタイプ、全てに窓のあるDタイプなどいうようにタイプ別がなされ、値段もそれぞれに対応して異なることが多い。
ユーザは値段との相談をしながら、タイプ別を選択工程(88)で選択する。タイプ別を選んだ後に表示されるのが選択メニュー部の表示である。これは例えば図9のようにスタンダード部(102)に対して、選択メニューエリアがI、II、III(104,106,108)と3エリアあり、それぞれにいくつかの選択ができるメニューを表示する方法である。
この中から好みの選択を次の選択工程(92)で行い、スタンダード部を含むその選択された組み合わせの全体表示を表示(93)させ、ユーザが了解できれば確認(94)するのである。
このようにして、半透明型鳥瞰図によっていくつかに選択した建築物の全体表示を行なった上で、契約を済ませ、その上で床の色やドアの色など全体設計で定めた制約条件の下、許される範囲での意匠仕様を決めるのが次の詳細工程であり、そうした意匠仕様のその他条件を選択(98)し、選択した内容を表示(99)し、決定したものを確認(100)するのである。
この図7の基本プログラム(26)に、あらかじめユーザの年齢、家族構成その他の社会的条件や、生活条件、趣味や嗜好などによって、どのような間取りを求めるかについての統計的な予測データなどを入力保持し、ユーザがそうした条件を入力すれば、自動的に間取りが選択される仕組みとしておくこともできる。プログラムに、そうした条件を入力する工程を設け、ユーザがそれに答えて自分の情報を入力すれば、過去のデータからもっとも最適な順に間取りや意匠仕様が表示されてゆくという仕組みである。
またこの立体模型は、建築物の販売契約において、その選定過程にユーザが、自ら操作選択に係わるということがあり、その過程で、選定している建築物に愛着を持ってもらい、販売契約に結びつけるということも考えて作っている。つまり建築物の説明手段と同時に、販売手段としてビジネスの仕組みに組み込み考えている。
なお、本発明の実施例は、あくまで1実施例であり、本発明は、その実施例に捉われるものではない。
は本願発明による請求項1,2,3に基づく立体模型の実施例の上方写真 は図1に示したメニュー部(6)の見取り図 は図1に示したメニュー部(12)の見取り図 は図1に示したスペース部(4)の拡大写真 は図1の模型スタンダード部に選択メニュー部(8)を収納した写真 は立体模型の製作を示すブロック図とそれを使って建築物の販売・説明のためのビジネスの仕組み は本発明による請求項4,5,6に基づく半透明型鳥瞰図の製作とそれを使ったコンピュータプログラムを説明するブロック図 は半透明型鳥瞰図の実施例 は図7に示したメニュー別表示の説明図
符号の説明
2・・・スタンダード部
4・・・選択メニュー部を収納するスペース
6,8,10、12・・・選択メニュー部
14・・・玄関
16・・・部屋
18・・・ユーティリティ
20・・・LDK
22・・・ベランダ
24・・・廊下
26、28・・・床
30,32・・・断面
34・・・基板部の厚み
36・・・スペース(4)の厚み
40・・・設計データ
42・・・3D画像加工工程
44・・・印刷工程
45・・・印刷プリント
46・・・模型の製作のための素材
48・・・貼付工程
50・・・加工工程
52・・・組立工程
54・・・スタンダード部の模型
56・・・選択メニュー部の模型
58・・・組み合わせ工程
60・・・評価工程
62・・・契約
70・・・設計データ
72・・・3D画像工程
74・・・半透明加工工程
76・・・宣伝用基本プログラム
78・・・半透明鳥瞰図による全体表示のためのプログラム
80・・・コンピュータ
82・・・表示装置
84・・・マンション等の住宅全体の外観図
86・・・タイプ別表示
88・・・選択工程
90・・・間取りを選択するメニュー別表示工程
92・・・選択工程
94・・・確認工程
96・・・その他の意匠仕様選択工程
98・・・選択工程
99・・・内容を表示
100・・・確認工程
102・・・スタンダード部
104,106,108・・・選択メニューエリア

Claims (7)

  1. 同一の敷地ないし床面積の下で、間取設計を変化させるいくつかの選択メニューをもつ建築物の販売・契約のための説明に於いて、該選択メニューの変化によって作られる建築物すべての組み合わせ設計例を立体的に全体表示できることを特徴とする建築物の説明用手段。
  2. 前記建築物の説明用手段として、前記設計例を縮尺した立体模型を作り、前記建築物のうち変化しないスタンダード部と前記選択メニューによって変化するメニュー部とに分けて作り、該スタンダード部に該メニュー部が収納されるスペースを設け、該スペースに該メニュー部を配置する形で全体表示するようにしたことを特徴とする請求項1に示した建築物の説明用手段。
  3. 前記メニュー部の床の厚さをtとした時、前記スタンダード部の前記スペースを該tの深さに凹部を作り、該メニュー部の床部分が該凹部にきっちりとはめ込むことができ、該スタンダード部及び該メニュー部の床の高さが略同一水準を保つようにしたことを特徴とする請求項2に示した建築物の説明用手段。
  4. 前記建築物の説明用手段として、コンピュータグラフィックによる3D画像を半透明型鳥瞰図によって立体的に表示し、前記各々の設計例で示される各空間部を略正確に表示できるようにしたことを特徴とする請求項1に示した建築物の説明用手段。
  5. 前記間取設計を変化させる選択メニューに加え、建付手段の種類やデザイン等の意匠仕様を変化させる機能を備え、前記立体的表示に際し、該建付手段の種類やデザイン等の意匠仕様を変えて、前記立体的に表示することを可能にしたことを特徴とする請求項4に示した建築物の説明用手段。
  6. ユーザの社会的条件や生活条件等をインプットすれば、対応する前記選択メニューや前記意匠仕様を自動的に選択するように構成したことを特徴とする請求項4ないし請求項5に示した建築物の説明用手段。
  7. 請求項1から請求項6までに示した前記建築物の説明手段を用いて、該建築物を販売するビジネスの仕組み
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105446069A (zh) * 2016-01-07 2016-03-30 江苏建筑职业技术学院 一种基于bim的全息成像全装修模拟展示方法及展示系统

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