JP2005327627A - Connector for shielded electric wire - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、シールド電線に接続されるシールド電線用コネクタに関する。 The present invention relates to a shielded wire connector connected to a shielded wire.
シールド電線に接続するための、シールド機能を有するコネクタに関する従来技術があった(例えば、特許文献1参照。)。この従来技術によるコネクタは、同軸ケーブルの芯線に接続された複数の内導体を含んだ絶縁体を、導電性の金属によって形成されたシールドカバー内に保持し、更に、シールドカバーを合成樹脂材料製のハウジング内に収容したものである。この従来技術によるコネクタにおいては、ハウジングから引き出されたケーブルがコネクタと反対方向に大きな荷重で引っ張られると、絶縁体内において内導体ががたつく虞があった。これを防ぐために、絶縁体に内導体の抜け止めのためのリテーナを装着すると、絶縁体が大型化し、シールドカバーとハウジングを含んだコネクタ全体が巨大化してしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線に荷重が働いた場合にも内導体のがたつきを防止するシールド電線用コネクタを提供することを目的とする。 The present invention has been completed based on the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a shielded wire connector that prevents the inner conductor from rattling even when a load is applied to the wire.
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、電線の芯線と接続された内導体を絶縁体内に収容し、前記絶縁体を外導体の収容部に挿入して保持するとともに、前記収容部の後方に形成されたシールドバレルを前記電線のシールド体にかしめ、更に、前記外導体をハウジング内に収容させたシールド電線用コネクタにおいて、前記外導体を略直角に曲げることにより、前記外導体から引き出された前記電線が前記内導体に対して略直角に延びていることを特徴とするシールド電線用コネクタとした。
As means for achieving the above object, the invention of
請求項2の発明は、前記外導体は前記収容部と前記シールドバレルとの間において曲げられていることを特徴とする請求項1記載のシールド電線用コネクタとした。
The invention according to
請求項3の発明は、前記外導体は、前記シールドバレルが前記シールド体にかしめられた後に曲げられることを特徴とする請求項1または請求項2記載のシールド電線用コネクタとした。
The invention according to
請求項4の発明は、前記ハウジングは、前記外導体を収容した後に前記外導体の後方を閉塞するリテーナを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシールド電線用コネクタとした。
The invention according to
<請求項1の発明>
外導体を略直角に曲げることにより、外導体から引き出された電線が内導体に対して略直角に延びている構成としたことにより、電線にコネクタと反対方向に荷重が働いた場合にも内導体が直接に引っ張られることがなく、その絶縁体内におけるがたつきを防止することができる。
<Invention of
By bending the outer conductor at a substantially right angle, the wire drawn from the outer conductor extends at a substantially right angle with respect to the inner conductor. The conductor is not pulled directly, and rattling in the insulator can be prevented.
<請求項2の発明>
外導体は収容部とシールドバレルとの間において曲げられている構成としたことにより、その軸方向の長さを短縮することができる。
<Invention of
Since the outer conductor is bent between the housing portion and the shield barrel, the axial length thereof can be shortened.
<請求項3の発明>
外導体は、シールドバレルがシールド体にかしめられた後に曲げられる構成としたことにより、電線の収容部からかしめ部までの長さを正確にすることができ、内導体のがたつき防止のため、引っ張り力に対する電線の余裕長さを確保することができる。
<Invention of
The outer conductor can be bent after the shield barrel is caulked to the shield body, so that the length from the housing part to the caulking part of the electric wire can be made accurate, and the inner conductor is prevented from rattling. In addition, it is possible to ensure a sufficient length of the electric wire against the pulling force.
<請求項4の発明>
ハウジングは、外導体を収容した後に外導体の後方を閉塞するリテーナを有する構成としたことにより、電線が後方へ引っ張られることを防ぎ、内導体の絶縁体内におけるがたつきをいっそう防止することができる。
<Invention of
Since the housing has a retainer that closes the rear of the outer conductor after the outer conductor is accommodated, the housing can prevent the electric wire from being pulled rearward, and further prevent rattling of the inner conductor in the insulator. it can.
図1乃至図18に基づいて、本発明の実施形態について説明する。説明中において、図17の左方を雌コネクタ1(本発明のシールド電線用コネクタに該当する)の前方とし、右方を雄コネクタ7の前方とする。図1は本実施形態によるシールド電線用コネクタ1の組付工程の一部を示している。内導体2は導電性を有する金属材料にて形成され、図1(A)、(B)に示すように、前方に相手側コネクタである雄コネクタ7の雄端子72と嵌合する嵌合部21を備え、その後方に一対のバレル片によってそれぞれ構成され、シールド電線である同軸ケーブル9(本発明の電線に該当する)の芯線91にかしめられるワイヤバレル22、および内被覆92にかしめられるインシュレーションバレル23を有している。
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In the description, the left side of FIG. 17 is the front side of the female connector 1 (corresponding to the shielded wire connector of the present invention), and the right side is the front side of the
絶縁カバー3(本発明の絶縁体に該当する)は合成樹脂材料にて略直方体状に一体に形成され、図10に示すように、その内部には内導体2が収容される3個のキャビティ31が並設されている。各々のキャビティ31の前壁には雄端子72が進入する端子孔32が形成されている。図2に示すように、各キャビティ31内へは撓み可能なランス33が延びており、これは内導体2の下面に形成された係止突部24と係合して、内導体2の仮係止を行う。また、図2に示したように、絶縁カバー3の上面には、前方より雄コネクタ7の接地端子73が進入するシールド孔34が設けられ、下面には後述する雌ハウジング5(本発明のハウジングに該当する)の係止片53が進入して、その抜け止めを行う係止孔35が設けられている(図2示)。更に、絶縁カバー3の前端部には、その外周方向に突出するフランジ部36が設けられている。
The insulating cover 3 (corresponding to the insulator of the present invention) is integrally formed of a synthetic resin material in a substantially rectangular parallelepiped shape, and as shown in FIG. 10, three cavities in which the
外導体4は導電性を有する金属材料にて一体に形成され、図1(C)に示すように、前方に上述した絶縁カバー3を挿入して保持するために、断面が矩形の筒状に形成された収容部41を有し、後端部には芯線91を遮蔽するためのシールド体93にかしめられるシールドバレル42を備えている。シールドバレル42の前方には、互いに対向するように一対の連結片43が形成されており、これらの先端部には矩形状の係合孔43aが貫通している。一方、収容部41の両側面には係合孔43aに係合する突部41aが形成されており、収容部41の天井面からは撓み可能な係合片44が下方に向けて突出している。また、収容部41の下面には上述したハウジング5の係止片53が挿通されて、その抜け止めを行う保持孔45が形成され(図2示)、更に、収容部41の上面には、雄コネクタ7の接地端子73と当接して電気的に接続される一対の端子片46が、下方に突出するように設けられている(図4示)。
The
図1(C)、(D)に示したように、フランジ部36が外導体4の先端部に当接するまで、絶縁カバー3を前方から外導体4の収容部41内に挿入した状態で、同軸ケーブル9の芯線91に接続された複数の内導体2を、絶縁カバー3の各々のキャビティ31内に後方より挿入して収容する。外導体4内に挿入された絶縁カバー3は、その上面に形成された図示しない係合孔が外導体4の係合片44と係合することにより、その仮係止が行われる。図1(E)に示すように、外導体4のシールドバレル42を外被覆94上にむきかえされたシールド体93にかしめた後、図1(F)に示したように、収容部41とシールドバレル42との間において、外導体4を略直角に折り曲げる。外導体4が折り曲げられることにより、連結片43上の係合孔43aは収容部41の突部41aと嵌合し、外導体4の折り曲げ形状を保持する。この状態において、外導体4から引き出された同軸ケーブル9は内導体2に対して略直角に延びており、図1(F)において下方に引っ張られても、引っ張り方向と内導体2の絶縁カバー3からの抜け方向とが一致しないため、キャビティ31内におけるがたつきが防止される。
As shown in FIGS. 1C and 1D, the
図2に示すように、雌ハウジング5は合成樹脂材料にて一体に形成されており、保持部51を備えており、この内部には絶縁カバー3を含んだ外導体4を収容する収容孔51aを有している。保持部51の下端部には、折り曲げられた同軸ケーブル9を案内するガイド部52が形成されている。収容孔51aの下面からは、上述したように絶縁カバー3の係止孔35および外導体4の保持孔45と係合して、その抜け止めを行う係止片53が撓み可能に突出している。雌ハウジング5の上面には雄コネクタ7のロック突部71cと係合して、雌雄のコネクタ1、7の嵌合を保持するロック片54が形成されている。ロック片54にはロック突部71cと係合する係合突部54aと、押圧することによりロック突部71cと係合突部54aとの係合を解除する解除部54bが設けられている。
As shown in FIG. 2, the
更に、保持部51の外周面の後端部には、後述するバックリテーナ6と係合する4つのリテーナ保持部55aが設けられている。また、ガイド部52の外周面にも、バックリテーナ6と係合する2つのリテーナ保持部55bが形成されている(図3〜図5示)。図4および図5に示すように、リテーナ保持部55a、55bは雌ハウジング5の外周面から突出し、その後方部には傾斜面が設けられている。外導体4は雌ハウジング5の収容孔51a内に後方より挿入することにより収容される。
Furthermore, four
バックリテーナ6(本発明のリテーナに該当する)は合成樹脂材料にて一体に形成され、雌ハウジング5の保持部51とガイド部52の後方を塞ぐように形成された平板状の閉鎖部61と、その周囲に前方に向けて立設された4つのフック部62aと、その下方にやはり前方に向けて立設された2つのフック部62bを備えている(図2および図7示)。フック部62a、62bは、いずれも内部に矩形状の通孔を有するようにループ状に形成されており、上述した雌ハウジング5のリテーナ保持部55a、55bとそれぞれ係合する。雌ハウジング5の収容孔51a内に、後方より絶縁カバー3を含んだ外導体4を収容した後、その後方を閉塞するように雌ハウジング5にバックリテーナ6を背面より装着する。バックリテーナ6のフック部62a、62bは、それぞれ外方に撓みながらリテーナ保持部55a、55bの傾斜面を乗り上げた後、形状復帰してリテーナ保持部55a、55bと係合して雌コネクタ1が完成する(図6〜図9示)。
The back retainer 6 (corresponding to the retainer of the present invention) is integrally formed of a synthetic resin material, and has a flat plate-
図14〜図17に示すように、雄コネクタ7は雄ハウジング71と、これに固定される雄端子72および接地端子73とにより構成されている。雄ハウジング71は合成樹脂材料にて一体に形成され、その後部壁71aからフード部71bが前方に延びて雄端子72および接地端子73を取り囲んでいる。フード部71bの先端部の上面には、上述した雌コネクタ1の係合突部54aと係合するロック突部71cが形成されている。また、雄ハウジング71の外周部側面には、一対の取付ボス71dが突出しており、これらには各々取付孔71eが上下に貫通している。3個の雄端子72および1個の接地端子73は、導電性を有した金属材料にてそれぞれ略L字状に形成されており、雄ハウジング71の後部壁71aに後方より圧入されている。雄コネクタ7は取付孔71eに図示しない取付ボルトが挿通されて、電子回路基板等に締付けられることにより固定され、これにより雄端子72および接地端子73が電子回路基板の信号パターンおよびグラウンドパターンと電気的に接続される。
As shown in FIGS. 14 to 17, the
図17および図18に示すように、雌コネクタ1をその前方より雄コネクタ7のフード部71b内に進入させることにより、絶縁カバー3の各々の端子孔32内に雄コネクタ7の雄端子72が進入して、雌コネクタ1の内導体2と嵌合するとともに、雄コネクタ7の接地端子73が絶縁カバー3のシールド項34内に進入して外導体4の端子片46と係合する。これにより、同軸ケーブル9の芯線91が雄端子72と電気的に接続され、シールド体93が接地端子73を介して接地される。また、雌雄のコネクタ1、7が互いに嵌合した時、雌ハウジング5の係合突部54aと雌ハウジング71のロック突部71cとが係合することにより、双方の係合状態を保持している。
As shown in FIGS. 17 and 18, the
本実施形態においては、外導体4を略直角に曲げることにより、外導体4から引き出された同軸ケーブル9が内導体2に対して略直角に延びている構成としたことにより、同軸ケーブル9がコネクタ1と反対側に引っ張られた場合にも、内導体2が直接にその抜け方向に引っ張られることがなく、その絶縁カバー3内におけるがたつきを防止することができる。また、外導体4は収容部41とシールドバレル42との間において曲げられている構成としたことにより、その軸方向(図17において左右方向)の長さを短縮することができる。また、外導体4は、シールドバレル42がシールド体93にかしめられた後に曲げられる構成としたことにより、同軸ケーブル9の収容部41からシールド体93のかしめ部までの長さを正確にすることができ、内導体2のがたつき防止のため、引っ張り力に対する同軸ケーブル9の余裕長さを確保することができる。雌ハウジング5は、外導体4を収容した後に外導体4の後方を閉塞するバックリテーナ6を有する構成としたことにより、同軸ケーブル9が雌コネクタ1の後方へ引っ張られることを防ぎ、内導体2の絶縁カバー3内におけるがたつきをいっそう防止することができる。
In the present embodiment, by bending the
<他の実施形態>
本発明は上述の記載および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、以下の記載のもの以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)外導体を折り曲げる場合の折曲角度は、内導体のがたつきを防止できる角度であれば直角から多少増減してもかまわない。
(2)リテーナはハウジングに一体に設けてもよい。
<Other embodiments>
The present invention is not limited to the embodiments described with reference to the above description and drawings. For example, the following embodiments are also included in the technical scope of the present invention. Various modifications can be made without departing from the scope of the invention.
(1) The bending angle in bending the outer conductor may be slightly increased or decreased from a right angle as long as the inner conductor can be prevented from rattling.
(2) The retainer may be provided integrally with the housing.
1…雌コネクタ
2…内導体
3…絶縁カバー
4…外導体
5…雌ハウジング
6…バックリテーナ
9…同軸ケーブル
41…収容部
42…シールドバレル
91…芯線
93…シールド体
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記外導体を略直角に曲げることにより、前記外導体から引き出された前記電線が前記内導体に対して略直角に延びていることを特徴とするシールド電線用コネクタ。 An inner conductor connected to the core of the electric wire is accommodated in an insulator, the insulator is inserted and held in an accommodating portion of the outer conductor, and a shield barrel formed at the rear of the accommodating portion is disposed in the shield of the electric wire In addition, in the shielded wire connector in which the outer conductor is housed in the housing,
A shielded wire connector, wherein the outer conductor is bent at a substantially right angle so that the electric wire drawn from the outer conductor extends at a substantially right angle with respect to the inner conductor.
Priority Applications (1)
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ID=35473798
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2004
- 2004-05-14 JP JP2004145247A patent/JP2005327627A/en active Pending
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