JP2005320836A - 防災用水槽及び路上設置物基礎兼用ライフラインボックス - Google Patents

Abstract

【課題】 電線地中埋設化の為めのＣＣボックスや他のライフラインを収納すると共に、災害時などの断水で一時的に必要な消火用水や飲料水の確保を図るための防災用水槽と路上設置物の基礎を兼ねた道路埋設型のライフラインボックスを提供する。
【解決手段】 工場生産による既製コンクリート２次製品にすることで工期短縮と強度の安定を図り、電線の地中化と合わせて他のライフラインを個別に収納すると共に残余の空間を緊急用の水源として確保する為めに、歩道や通路の地下を利用するという技術的手段を採用した。
【選択図】 図１

Description

本発明は、路上設置物の基礎となりつつも防災に必要な消防用水や飲料水を常に地中に貯水しておくことで災害等により一時的に断水した場合、緊急時の防災用水の確保に供すると同時に、市街地の電線地中化のためのＣＣボックスや水道管、ガス管等のライフラインを収納する都市防災施設に関するものである。

周知のとおり、各地の自治体は大規模災害の備えについて考えられる限りの対策に取り組む中、緊急援助用の食料と共に生活用水や消防用水を確保するために公共施設の敷地内に受水槽を設置している。

また、街区の都市景観を改善するために電柱を無くして行こうとする動きがあり、ＣＣボックスを道路に埋めて送電線や通信線の地中化を推進している。

本発明は、従来のライフラインの地中化を推進する都市改善施設に、更に受水槽を組み合わせて付加価値を高め、都市景観の改善と災害時の緊急用水源を確保することを目的とした道路敷埋設型のコンクリート製防災用水槽兼用ライフラインボックスを提供することを技術的課題とする。

本発明が上記課題を解決するために採用した手段を、添付図面を参照して説明する。

即ち、本発明は、角形管状のボックス（１）をライフライン（４）ごとに隔壁（２）で仕切って、残余の部分を消火用水や緊急時の飲料水などの水源を確保するための防災水槽（３）とし、道路敷内に埋設して上を通行できるように既製コンクリート２次製品とすることを技術的手段とする。

また、本発明は、上記課題を解決するために、道路敷地中に連結して設置するため、連結部（７）は雌雄型にかみ合わせた突起（７ａ）を形成し、更に連結部間隙にゴムパッキン（７ｂ）を挟んだ上で締め付けボルト（７ｃ）で連結するという技術的手段を採用した。

以上、本発明においては、都市景観の改善に向けた電線の地中化推進を契機にライフラインを集約させることによりそれらの維持管理を容易にして、今後の経費削減を図り、更に道路敷と言う都市空間の地中を有効利用して緊急災害用水槽を提供することで積極的に都市の防災対策に取り組もうとするものである。

また、現場施工の鉄筋コンクリート製でなく、工場生産による既製コンクリート２次製品にすることで品質の安定を実現し、本体の強度を高め工期を短縮することができることで実用的利用価値はすこぶる高いものがある。

本発明の実施形態について具体的に図面に基づいて説明する。
図１及び図２において、図１は本発明の断面形状をを示すものであり、隔壁（２）で仕切られた各ライフラインボックスの残余の部分が防災水槽（３）として利用する空間になることを示している。

また、図２は道路に沿って埋設する際に、連結部（７）からの漏水を防ぐ方策として、雌雄型の接合部（７ａ）にゴムパッキン（７ｂ）を挟んで締め付けボルト（７ｃ）にて連結する様を示している。

本発明の断面形状である。 本発明の連結部詳細図である。

符号の説明

１ 角形管状ボックス本体
２ ライフラインボックス隔壁
３ 防災水槽
４ ライフライン配管
５ ライフラインピット蓋
６ マンホール
７ 連結部分
７ａ 連結部突起
７ｂ 連結部ゴムパッキン
７ｃ 連結部締め付けボルト

Claims (2)

1. 内部を目的に合わせて隔壁（２）にて仕切った既製鉄筋コンクリート製の角形管状のボックス（１）を連続させることで、各種電線と水道本管とガス本管などのライフライン（４）を収納しつつ、災害発生時の緊急用消火用水や飲料水を貯水する事を目的に街区の歩道や通路の地下を利用することを特徴とした、道路敷内に埋設して使用する防災用水槽（３）と路上設置物の基礎を兼ねたライフラインボックス。
2. ボックス同士の連結のためにボックスの四周に間隙材としてゴム製パッキン（７ｂ）を巡らせ、ボックスの突起部（７ａ）に貫通させた連結ボルト（７ｃ）を締め付けることでゴム製パッキンを密着させ水漏れや不同沈下の対策を施した防災用水槽と路上設置物の基礎を兼ねたライフラインボックス。

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