JP2005306776A - フロン回収方法及びフロン回収装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 フロンガスを含む所定サイズの断熱材に所定温度の過熱蒸気を所定時間吹きつけ、過熱蒸気により断熱材から押し出されたフロンガスを過熱蒸気とともに回収するようにした。
【選択図】図1
Description
フロンガスを含む所定サイズの断熱材に所定温度の過熱蒸気を所定時間吹きつけ、過熱蒸気により断熱材から押し出されたフロンガスを過熱蒸気とともに回収するようにしたので、爆発の虞がなく安全性が高い状態で断熱材に含まれるフロンガスを回収することができるとともに、フロンガスが除去された断熱材を再利用することができる。
図1は本発明にかかるフロン回収装置を示しており、図2は図1(c)の上部を拡大して示したものである。
過熱蒸気室2の上流側端部に設けられた被処理材投入口6に5mm〜10mm程度に粉砕された被処理材が投入されると、ベルトコンベヤ18の上流側端部上に落下し、ベルトコンベヤ18により下流側端部に向かって搬送される。このとき、過熱蒸気室2の上部壁2aに取り付けられた蒸気入口管14を介して過熱蒸気源から200℃〜250℃に過熱された常圧の過熱蒸気が蒸気ダクト10内に供給されており、蒸気ダクト10内に供給された過熱蒸気は、仕切り板8に穿設された多数の蒸気吹き出し孔8aから被処理材搬送室12に流入する。被処理材搬送室12に流入した過熱蒸気は、ベルトコンベヤ18上に載置された被処理材に吹き付けられるとともに、被処理材は回転する複数の羽根車22により撹拌されて均一に加熱され、被処理材に含まれるフロンガスは過熱蒸気により被処理材から押し出される。押し出されたフロンガスは、被処理材を加熱した過熱蒸気とともに被処理材搬送室12に開口するガス出口管16を介してガス処理室に搬送され、ガス処理室で分解される。
全長:9750mm
高さ:1760mm
幅 :1300mm
処理能力:400L/min
処理温度:200℃〜400℃
処理時間:0.5分〜3分
加熱用ベルトコンベヤ
ベルト幅:1000mm
機長 :9250mm
速度 :3m/min
動力 :400W×4P(インバータ防爆型)
冷却用ベルトコンベヤ
ベルト幅:1000mm
機長 :9750mm
速度 :3m/min
動力 :400W×4P(インバータ防爆型)
蒸気入口:25A×2
ガス排出口:50A×3
仕切り板
蒸気孔の装置長手方向の間隔(A):60mm
蒸気孔の装置幅方向の間隔(B) :30mm
蒸気孔の直径(D):3.5mm
蒸気量:約1.5L/min
冷却水量:180〜300cc/min
分析法:ガスクロマトグラフ(FID)分析法
分析装置:GC−FID(Varian製 3800GC)
分析条件
注入口温度: 200℃
オーブン温度条件:180℃
検出器温度: 200℃
(1)過熱蒸気室2の中に過熱蒸気を充満させることで、空気(酸素)が押し出されることになり、爆発の虞がない分離回収システムである。
(2)断熱材フロンの回収だけでなく、塩素系有機溶剤(ジクロロエタン、ジクロロメタン等)の回収にも対応できる。
(3)所定温度の過熱蒸気を発生させる過熱蒸気発生装置と、断熱材ウレタンを搬送するベルトコンベヤにより断熱材ウレタンの連続処理が可能となる。
(4)図4のグラフと、大気中における断熱材ウレタンフォームの発火温度(250℃)を考慮して、例えば過熱蒸気温度を250℃あるいはそれ以下の温度に設定するとともに加熱処理時間を例えば3分に設定することにより、断熱材フロンを殆どすべて回収することができ、断熱材ウレタンフォームが仮に空気(酸素)に触れても燃焼の虞がない。
2a 上部壁、
4 冷却室、
6 被処理材投入口、
8 仕切り板、
8a 蒸気吹き出し孔、
10 蒸気ダクト、
12 被処理材搬送室、
14 蒸気入口管、
16 ガス出口管、
18,24 ベルトコンベヤ、
20 冷却水スプレー、
22,26 羽根車、
28 被処理材排出口。
Claims (12)
- 断熱材に含まれるフロンガスを回収するフロン回収方法であって、
フロンガスを含む所定サイズの断熱材に所定温度の過熱蒸気を所定時間吹きつけ、過熱蒸気により断熱材から押し出されたフロンガスを過熱蒸気とともに回収するようにしたことを特徴とするフロン回収方法。 - 過熱蒸気により加熱された断熱材を冷却するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のフロン回収方法。
- 過熱蒸気温度を大気中における断熱材の発火温度以下に設定したことを特徴とする請求項1あるいは2に記載のフロン回収方法。
- 断熱材に含まれるフロンガスを回収するフロン回収装置であって、
フロンガスを含む所定サイズの断熱材に過熱蒸気を吹き付けるための過熱蒸気室と、該過熱蒸気室の内部に設けられた断熱材搬送手段とを備え、該断熱材搬送手段により搬送される断熱材に所定温度の過熱蒸気を所定時間吹き付けることにより断熱材に含まれるフロンガスを押し出すようにしたことを特徴とするフロン回収装置。 - 断熱材を搬送する断熱材搬送手段を有する冷却室を前記過熱蒸気室に並設し、前記過熱蒸気室内で加熱された断熱材を前記冷却室で冷却するようにしたことを特徴とする請求項4に記載のフロン回収装置。
- 断熱材の搬送方向における前記過熱蒸気室の下流側端部に冷却手段を設け、該冷却手段により前記過熱蒸気室内で加熱された断熱材を冷却した後、前記冷却室に搬送するようにしたことを特徴とする請求項5に記載のフロン回収装置。
- 前記過熱蒸気室と前記冷却室に設けられた断熱材搬送手段がベルトコンベヤであることを特徴とする請求項5に記載のフロン回収装置。
- 前記ベルトコンベヤの上方に断熱材撹拌手段を取り付けたことを特徴とする請求項7に記載のフロン回収装置。
- 多数の蒸気吹き出し孔を有する仕切り板により前記過熱蒸気室を断熱材搬送室と蒸気ダクトとに分離し、該蒸気ダクト内に過熱蒸気を供給して前記多数の蒸気吹き出し孔を介して前記断熱材搬送室に過熱蒸気を流入させるようにしたことを特徴とする請求項4乃至8のいずれか1項に記載のフロン回収装置。
- 前記蒸気ダクトに開口する蒸気入口管と前記断熱材搬送室に開口するガス出口管とを前記過熱蒸気室に取り付け、断熱材より押し出されたフロンガスを過熱蒸気とともに前記ガス出口管より回収するようにしたことを特徴とする請求項9に記載のフロン回収装置。
- 前記過熱蒸気室が昇降自在の上壁部を有し、該上壁部に前記蒸気入口管とガス出口管を取り付けたことを特徴とする請求項10に記載のフロン回収装置。
- 前記加熱蒸気室に供給される過熱蒸気の温度を大気中における断熱材の発火温度以下に設定したことを特徴とする請求項4乃至11のいずれか1項に記載のフロン回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004125473A JP2005306776A (ja) | 2004-04-21 | 2004-04-21 | フロン回収方法及びフロン回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004125473A JP2005306776A (ja) | 2004-04-21 | 2004-04-21 | フロン回収方法及びフロン回収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005306776A true JP2005306776A (ja) | 2005-11-04 |
Family
ID=35435938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004125473A Pending JP2005306776A (ja) | 2004-04-21 | 2004-04-21 | フロン回収方法及びフロン回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005306776A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05147039A (ja) * | 1991-11-29 | 1993-06-15 | Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd | フロン分離方法及びその装置 |
JPH11130903A (ja) * | 1997-10-28 | 1999-05-18 | Toshiba Corp | 廃棄物の処理方法および処理装置 |
JP2000042512A (ja) * | 1998-07-30 | 2000-02-15 | Toshiba Corp | フロン含有廃棄物の処理方法及び処理装置 |
JP2004035951A (ja) * | 2002-07-03 | 2004-02-05 | Nippon Steel Corp | 鉄分含有発生物の有効活用方法 |
-
2004
- 2004-04-21 JP JP2004125473A patent/JP2005306776A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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