JP2005282581A - Engine working machine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、エンジンと、そのエンジンにより駆動される作業機とを、キャリングハンド
ルを備えた遮音用のケース内に収納した携帯用のエンジン作業機に関する。
The present invention relates to a portable engine work machine in which an engine and a work machine driven by the engine are housed in a sound insulation case having a carrying handle.
かかる携帯用のエンジン作業機はエンジンおよび作業機を合成樹脂製のケース内に収納
し、このケースの上部に設けたキャリングハンドルを握って持ち運ぶようになっている。
キャリングハンドルを握ってエンジン作業機を持ち上げると、ケースの底部に重量物であ
るエンジンおよび作業機の重量が加わるため、ケースに充分な剛性を持たせて変形を防止
する必要がある。しかしながらケースそのものの剛性を高めようとすると、ケースの重量
が増加してエンジン作業機全体が重くなるだけでなく、ケースの形状や材質の設計自由度
も制限されてしまう。
In such a portable engine working machine, the engine and the working machine are accommodated in a case made of synthetic resin, and a carrying handle provided at the upper part of the case is held and carried.
When the engine working machine is lifted by grasping the carrying handle, the weight of the heavy engine and working machine is added to the bottom of the case. Therefore, it is necessary to provide the case with sufficient rigidity to prevent deformation. However, if the rigidity of the case itself is increased, not only the weight of the case increases and the entire engine working machine becomes heavy, but also the design freedom of the shape and material of the case is limited.
そこで、前後一対のループ状の枠体の上部間および下部間をそれぞれキャリングハンド
ルおよび底カバーで連結して強固なフレームを構成し、このフレームにエンジンおよび作
業機を支持することにより、フレームを覆うカバーに荷重が加わらないようにしたものが
、下記特許文献1により提案されている。
しかしながら上記従来のものも、エンジンおよび作業機の重量を支持するにはフレーム
を構成する前後の枠体、キャリングハンドルおよび底カバーに充分な剛性を持たせる必要
があり、そのために重量を充分に減少させることが難しいだけでなく、フレームの形状や
材質が制約を受けるために設計自由度が小さくなるという問題がある。
However, in order to support the weight of the engine and the work machine, it is necessary to provide sufficient rigidity to the front and rear frame bodies, the carrying handle, and the bottom cover that constitute the frame, and the weight is sufficiently reduced. In addition to being difficult to achieve, there is a problem that the degree of freedom in design is reduced because the shape and material of the frame are restricted.
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、エンジン作業機のケースの軽量化および
設計自由度の増加を図りながら、キャリングハンドルを用いての運搬時にエンジンおよび
作業機の重量を確実に支持できるようにすることを目的とする。
The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and reliably supports the weight of the engine and the work machine during transportation using the carrying handle while reducing the weight of the case of the engine work machine and increasing the degree of design freedom. The purpose is to be able to.
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、キャリングハンドル
を上部に備えたケースの内部に、冷却風を導くシュラウドを備えたエンジンと、該エンジ
ンに一体に接続されて駆動される作業機とを収納したエンジン作業機において、前記エン
ジンのヘッドカバーと一体に設けた支持部を防振部材を介してケースのキャリングハンド
ルに固定したことを特徴とするエンジン作業機が提案される。
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, an engine having a shroud for guiding cooling air inside a case having a carrying handle at an upper portion thereof, and the engine is integrally connected to the engine. An engine working machine that houses a working machine driven by a motor, characterized in that a support portion provided integrally with the engine head cover is fixed to a carrying handle of the case via a vibration isolating member. Is done.
尚、実施例の発電機Gは本発明の作業機に対応し、実施例のゴムブッシュ85は本発明
の防振部材に対応する。
In addition, the generator G of an Example respond | corresponds to the working machine of this invention, and the
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、シュラウドと協働
して導風路を構成する導風板をヘッドカバーと一体に形成し、この導風板にエンジンの点
火プラグを着脱する点火プラグ着脱口を形成したことを特徴とするエンジン作業機が提案
される。
According to the invention described in claim 2, in addition to the structure of
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または2の構成に加えて、エンジン
にシュラウドを装着した状態で、シュラウドの外側からヘッドカバーを着脱自在に構成し
たことを特徴とするエンジン作業機が提案される。
According to the invention described in
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜3の何れかの構成に加えて、作業
機は発電機であり、この発電機に設けた冷却ファンでケース内に導入された冷却風は、発
電機、エンジンおよびマフラーを冷却してケース外に排出されることを特徴とするエンジ
ン作業機が提案される。
According to the invention described in
請求項1の構成によれば、エンジンのヘッドカバーと一体に設けた支持部を防振部材を
介してケースのキャリングハンドルに固定したので、キャリングハンドルを持ち上げたと
きにエンジンおよび作業機の重量がケースに作用せずにキャリングハンドルに直接支持さ
れる。従って、ケースを特別に補強する必要がなくなって軽量化が可能になるだけでなく
、ケースの形状や材質の設計自由度が増加する。また防振部材によってキャリングハンド
ルに伝達されるエンジンの振動を低減することができ、しかもエンジンの振動でケースが
共振するのを防止することができる。
According to the configuration of the first aspect, since the support portion provided integrally with the head cover of the engine is fixed to the carrying handle of the case via the vibration isolating member, the weight of the engine and the work implement is increased when the carrying handle is lifted. It is supported directly on the carrying handle without acting on. Therefore, it is not necessary to reinforce the case and the weight can be reduced, and the design flexibility of the shape and material of the case is increased. Further, the vibration of the engine transmitted to the carrying handle by the vibration isolating member can be reduced, and the case can be prevented from resonating due to the vibration of the engine.
請求項2の構成によれば、ヘッドカバーにシュラウドと協働して導風路を構成する導風
板を一体に形成したので、シュラウド内の冷却風の流れをスムーズにすることができる。
しかも導風板に点火プラグ着脱口を形成したので、シュラウドを装着したまま点火プラグ
の着脱作業を容易に行うことができる。
According to the configuration of the second aspect, since the air guide plate constituting the air guide path is integrally formed on the head cover in cooperation with the shroud, the flow of the cooling air in the shroud can be made smooth.
In addition, since the spark plug attaching / detaching port is formed in the air guide plate, the attaching / detaching operation of the spark plug can be easily performed with the shroud attached.
請求項3の構成によれば、エンジンにシュラウドを装着したまま該シュラウドの外側か
らヘッドカバーを着脱できるので、ヘッドカバーの内側の動弁機構等のメンテナンスを容
易に行うことができる。
According to the configuration of the third aspect, since the head cover can be attached and detached from the outside of the shroud while the shroud is attached to the engine, maintenance of the valve mechanism and the like inside the head cover can be easily performed.
請求項4の構成によれば、エンジンで発電機を駆動すると該発電機に設けた冷却ファン
が回転し、ケース内に導入された冷却風が発電機、エンジンおよびマフラーを冷却してケ
ース外に排出されるので、単一の冷却ファンでケース内の換気と発熱体である発電機、エ
ンジンおよびマフラーの冷却を行うことができる。しかもエンジンはシュラウドおよびケ
ースによって2重に覆われるので、エンジンの騒音および空気音を効果的に低減すること
ができる。
According to the configuration of
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する
。
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Embodiments of the present invention will be described below based on examples of the present invention shown in the accompanying drawings.
図1〜図13は本発明の一実施例を示すもので、図1はエンジン発電機の全体側面図、
図2は図1の2−2線矢視図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4線断面
図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図3の6方向矢視図、図7は図5の7−7線矢
視図、図8は図3の8−8線断面図、図9は図3の9方向矢視図、図10は図3の10部
拡大図、図11は図10の11−11線断面図、図12は図5の12部拡大図、図13は
エンジン発電機の分解斜視図である。
FIGS. 1-13 shows one Example of this invention, FIG. 1 is the whole engine generator side view,
2 is a sectional view taken along line 2-2 in FIG. 1, FIG. 3 is a sectional view taken along line 3-3 in FIG. 2, FIG. 4 is a sectional view taken along line 4-4 in FIG. FIG. 6 is a sectional view taken along
図1〜図4および図13に示すように、エンジンEで発電機Gを駆動して発電を行うエ
ンジン発電機の外郭を構成する合成樹脂製のケース11は、左サイドカバー12、右サイ
ドカバー13、フロントカバー14、リヤカバー15およびアンダーカバー16から構成
される。一体に結合された左サイドカバー12および右サイドカバー13の上部にはエン
ジン発電機を持ち運ぶためのキャリングハンドル17が設けられており、このキャリング
ハンドル17の内部には補強用のリブ171 …が格子状に形成される(図3および図4参
照)。左サイドカバー12には点火プラグ交換用リッド121 およびスリット状の冷却風
導入口123 …が形成され、右サイドカバー13にはメンテナンス用リッド131 が形成
される。フロントカバー14には操作パネル18と、操作パネル18の後部に設けられて
エンジンEおよび発電機Gの作動を制御する制御ユニット19と、制御ユニット19の後
部に設けられて発電機Gの出力周波数を制御するインバータユニット20とが設けられる
。リヤカバー15にはエンジンEの排気ガスを排出する排気ガス排出口151 と、冷却風
をケース11から排出する冷却風排出口152 とが設けられる。アンダーカバー16には
エンジン発電機を設置する際に地面や床面に当接する4個のゴム製の支持脚21…が設け
られる。
As shown in FIGS. 1 to 4 and FIG. 13, a
フロントカバー14にエンジン発電機の制御系を構成する操作パネル18、制御ユニッ
ト19およびインバータユニット20を纏めて配置したので、ワイヤーハーネスの長さを
短縮できるだけでなく、フロントカバー14を外すだけで制御系のメンテナンスを一括し
て行うことができる。
Since the
ケース11の前部には、それぞれが逆L字状に形成されたFRP製の左補強フレーム2
6および右補強フレーム27が設けられる。下端をボルト28でアンダーカバー16の左
側面に固定された左補強フレーム26は左サイドカバー12の内面に沿って上方および左
右方向内側に立ち上がり、その上端に上向きに折れ曲がる取付部261 が形成される。ま
た下端をボルト29でアンダーカバー16の右側面に固定された右補強フレーム27は右
サイドカバー13の内面に沿って上方および左右方向内側に立ち上がり、その上端に上向
きに折れ曲がる取付部271 が形成される。左補強フレーム26および右補強フレーム2
7は全体として門型を成しており、重ね合わされた取付部261 ,271 がキャリングハ
ンドル17の前部で左サイドカバー12および右サイドカバー13に挟まれた状態で、左
サイドカバー12側から挿入したボルト30aを右サイドカバー13の埋設ナット30b
に螺入して共締めされる(図8参照)。
The left reinforcing frame 2 made of FRP, each formed in an inverted L shape, is formed at the front of the
6 and a
7 has a gate shape as a whole, and the
And screwed together (see FIG. 8).
左サイドカバー12、右サイドカバー13およびフロントカバー14の上面が合わさる
部分にゴム製のシール部材31が装着されており、インバータユニット20の上部に配置
された燃料タンク32の給油口321 が、シール部材31の開口311 を下方から上方に
貫通して着脱自在なキャップ33で閉塞される。燃料タンク32の左右両側面に設けた突
起322 ,323 が、それぞれ左右の補強フレーム26,27に形成した燃料タンク支持
部262 ,272 に緩く嵌合することにより、燃料タンク32が振れないように位置決め
される。またインバータユニット20の上面に設けたゴム製の下部防振部材34が燃料タ
ンク32の下面に小さな隙間を存して対向する。燃料を供給された燃料タンク32が膨潤
し、かつ重量で下向きに変形すると、燃料タンク32の下面が下部防振部材34の上面に
当接し、その重量がインバータユニット20に支持される。
A
このように、燃料タンク32が左サイドカバー12および右サイドカバー13に左右か
ら挟まれて支持されているため、ボルトの着脱等の作業を必要とせずに、左サイドカバー
12および右サイドカバー13を分離するだけで燃料タンク32を着脱することができる
。しかも燃料タンク32は左右の補強フレーム26,27に囲まれているため、外部から
加わる衝撃に対する保護が可能になる。左右の補強フレーム26,27はエンジン発電機
の全体を覆うものでないため、重量の大幅な増加を招くこともない。
Thus, since the
右補強フレーム27の上部内面には燃料タンク32内の燃料をエンジンEに送給する電
動式の燃料ポンプ35が設けられるとともに、下部外側面にはエンジンEに送給する燃料
を遮断する燃料コック36とエンジンスイッチ42とが設けられる。燃料コック36を開
閉する操作ノブ361 は右サイドカバー13を貫通して外部に露出している。このように
右補強フレーム27を利用して燃料ポンプ35および燃料コック36を支持したので、特
別の支持部材が不要になって部品点数の削減に寄与することができる。しかも燃料タンク
32、燃料ポンプ35、燃料コック36等の燃料供給系が、左右のサイドフレーム12,
13ではなく左右の補強フレーム26,27に纏めて支持されているので、それら燃料供
給系をメンテナンスする際に左右のサイドフレーム12,13を簡単に取り外すことがで
きる。
An
The left and right side frames 12 and 13 can be easily removed when maintaining the fuel supply system because the left and right reinforcing
尚、図4において、37は燃料タンク32から燃料コック36に燃料を供給する燃料チ
ューブ、38は燃料コック36から燃料ポンプ35に燃料を供給する燃料チューブ、39
は燃料ポンプ35からキャブレタ41に燃料を供給する燃料チューブ、40はエンジンE
のクランクケース内圧の脈動を燃料ポンプ35内のダイヤフラム(図示せず)に伝達して
燃料ポンプ35を駆動するためのチューブである。
In FIG. 4,
Is a fuel tube for supplying fuel from the
This is a tube for driving the
次に、図5〜図13に基づいて、エンジンEおよび発電機Gを一体化した発電ユニット
46の構造を説明する。
Next, based on FIGS. 5-13, the structure of the electric
図7から明らかなように、クランクシャフト47の軸線を前後方向に配置した4サイク
ル単気筒のエンジンEは、クランクケース48と、シリンダブロック49と、シリンダヘ
ッド50と、ヘッドカバー51とを備える。クランクケース48はクランクシャフト47
の軸線に対して45°傾斜した分割面481 で前後に2分割されてボルト52…で結合さ
れており、そのクランクケース48の前半部分と、シリンダブロック49と、シリンダヘ
ッド50とが一体成形される。ヘッドカバー51は、シリンダヘッド50に4本のボルト
53…で着脱自在に結合される。
As is clear from FIG. 7, the four-cycle single-cylinder engine E in which the axis of the
Of being coupled is divided into front and
クランクケース48から前方に突出するクランクシャフト47の軸端に片持ち状に設け
られたアウターロータ型の発電機Gは、クランクケース48の前面に固定されたコイル5
4…よりなるステータと、クランクシャフト48に固定されたフライホイール55の内周
面に固定され、前記コイル54…の外周面に対向する永久磁石56…よりなるロータとか
ら構成される。フライホイール55の前面には冷却ファン57が同軸に固定される。エン
ジンEのシリンダヘッド50の右側面には前記キャブレタ41が配置され、更にその前方
には吸気管58を介してエアクリーナ59(図5および図9参照)が接続される。またエ
ンジンEのシリンダヘッド50の左側面から後方に延びる排気管60の後端に接続された
ボックス状のマフラー61が、3本のボルト62,62,63(図6参照)でエンジンE
の後面に固定される。マフラー61の後面に形成した排気口611 が、リヤカバー15の
排気ガス排出口151 に臨んでいる(図7参照)。
The outer rotor type generator G provided in a cantilevered manner at the shaft end of the
.. And a rotor made of
It is fixed to the rear surface. An
エンジンEの周囲を覆う合成樹脂製のシュラウド66は左シュラウド半体67および右
シュラウド半体68に2分割されており、左シュラウド半体67は2本のボルト69,6
9でエンジンEのクランクケース48およびシリンダブロック49の左側面に締結され(
図3および図5参照)、右シュラウド半体68は2本のボルト70,70でエンジンEの
クランクケース48およびシリンダブロック49の右側面に締結される(図4および図5
参照)。
The
9 is fastened to the left side of the
3 and FIG. 5), the
reference).
シュラウド66は前面および後面が開口しており、後面の開口にマフラー61の外周が
隙間を存して嵌合するとともに、前面の開口を覆うようにアルミダイキャスト製のファン
カバー71が嵌合する。発電機Gおよび冷却ファン57を覆うファンカバー71は、その
上部がボルト72でエンジンEのシリンダヘッド50に締結され、その下部が2本のボル
ト73,73でエンジンEのクランクケース48に締結される(図7および図8参照)。
The
ファンカバー71の中央の開口部に、3本のボルト74…でリコイルスタータ75が固
定される。リコイルスタータ75はリコイルスタータカバー76に回転自在に支持された
リール77と、一端側がリール77に巻き付けられて他端側が右補強フレーム27および
右カバー13を貫通するケーブル78と、ケーブル78の他端に設けられた操作ノブ79
と、リール77に設けられて冷却ファン57と一体の被動部材571 に係脱可能な駆動部
材80とを備える(図7および図8参照)。リコイルスタータカバー76には冷却風導入
口761 …が形成され、リコイルスタータカバー76の下端とシュラウド66の前下部と
の間にも冷却風導入口64が形成される(図7参照)。
A
When, and a disengaging drive member 80 provided on the
操作ノブ79でケーブル78を引いてリール77を回転させると、図示せぬカム機構で
作動した駆動部材80が被動部材571 に係合して冷却ファン57を回転させ、冷却ファ
ン57にフライホイール55を介して接続されたクランクシャフト47をクランキングし
てエンジンEを始動することができる。操作ノブ79を放すと駆動部材80が被動部材5
71 から離脱し、リール77はケーブル78を巻き取りながら図示せぬ戻しばねで逆回転
して原位置に復帰する。
When pulling the
Detached from 7 1, the
図9および図10から明らかなように、左シュラウド半体67、右シュラウド半体68
およびファンカバー71によって囲まれるように長方形の開口811 が形成されており、
この開口811 を通してエンジンEのヘッドカバー51がシュラウド66の外部に突出す
る。ヘッドカバー51の前部には前下方に傾斜して延びる導風板511 が一体に形成され
ており、この導風板511 とシリンダヘッド50の前部上面に形成した切欠501 (図9
参照)との間に導風路82(図10参照)を構成する空間が形成される。導風板511 の
中央部に形成した点火プラグ着脱孔512 に、点火プラグ83をシリンダヘッド50に着
脱するためのガイド部材84が装着されており、このガイド部材84の上端開口は着脱自
在なキャップ841 により閉塞される。尚、点火プラグ83に近接したファンカバー71
の上端に点火コイル65が設けられる。
As apparent from FIGS. 9 and 10, the
And a
The head cover 51 of the engine E projects out of the
A space for forming the air guide path 82 (see FIG. 10). A
An
ガイド部材84は左サイドカバー12の点火プラグ交換用リッド121 に臨んでいるた
め(図2参照)、その点火プラグ交換用リッド121 を開いてキャップ841 を取り外す
だけで、点火プラグ着脱孔512 を介して点火プラグ83のメンテナンスを容易に行うこ
とができる。また左サイドカバー12および右サイドカバー13を取り外せば、左シュラ
ウド半体67および右シュラウド半体68を取り外すことなく、シュラウド66から露出
するヘッドカバー51を取り外すだけで、該ヘッドカバー51に覆われた動弁機構のメン
テナンス、例えばタペットクリアランスの調整等を容易に行うことができる。
Since the
図7、図10および図11から明らかなように、エンジンのヘッドカバー51の上面に
前後方向に延びる板状の支持部513 が突設される。支持部513 の中央に形成された円
形の支持孔514 に左右一対のゴムブッシュ85,85が嵌合しており、それらの内部に
カラー86が挿通される。キャリングハンドル17の後部において左サイドカバー12側
から挿入したボルト87aが右サイドカバー13に設けた埋設ナット87bに締結されて
おり、このボルト87aの近傍の左サイドカバー12および右サイドカバー13の内面に
それぞれボス122 ,132 が突設される。そして左右のゴムブッシュ85,85の両端
にワッシャ88,88を配置した状態で、これらワッシャ88,88および前記カラー8
6を貫通する連結ピン89の両端が左サイドカバー12および右サイドカバー13のボス
122 ,132 に嵌合する。
7, as apparent from FIGS. 10 and 11, plate-shaped
Both ends of the connecting
図6、図7および図12から明らかなように、エンジンEのクランクケース48の後下
部に2本のボルト90,90で取付ブラケット91が固定される。取付ブラケット91は
シュラウド66の後下部の開口812 から外部に突出しており、そこに左右一対のゴムブ
ッシュ92,92が嵌合する。ケース11のアンダーカバー16の後部上面に左右一対の
取付リブ161 ,161 が形成されており、これら一対の取付リブ161 ,161 間を架
橋するカラー93の中央部外周に前記ゴムブシュ92,92が左右一対のワッシャ95,
95を介して支持される。そして右サイドカバー13のボス133 から挿入されてカラー
93を貫通するボルト94aを左サイドカバー12のボス123 に設けた埋設ナット94
bに締結することにより、シュラウド66から露出するエンジンEの後下部がゴムブッシ
ュ92,92を介してアンダーカバー16に弾性的に支持される。
As apparent from FIGS. 6, 7, and 12, the mounting
95 is supported. Then, a buried nut 94 provided on the
By fastening to b, the rear lower part of the engine E exposed from the
図7から明らかなように、ファンカバー71の下部に取付ブラケット711 が一体に形
成されており、この取付ブラケット711 がアンダーカバー16の前部上面に突設した左
右一対の取付リブ162 ,162 にボルト94aを介して弾性支持される。この取付ブラ
ケット711 の支持構造は、図5で説明した取付ブラケット91の支持構造と実質的に同
一である。
7 As is apparent from, the mounting
このように、発電ユニット46は上側のヘッドカバー51がゴムブッシュ85,85を
介してキャリングハンドル17に弾性支持され、後部下側のクランクケース48がゴムブ
ッシュ92,92を介してアンダーカバー16に弾性支持され、前部下側のファンカバー
71がゴムブッシュ92,92を介してアンダーカバー16に弾性支持されるので、発電
ユニット46の重量をケース11の各部に分散して該ケース11の一部に荷重が集中する
のを防止することができる。しかもゴムブッシュ85,85;92…の振動吸収作用によ
り、エンジンEの振動がキャリングハンドル17に伝達されるのを防止することができる
だけでなく、エンジンEの振動でケース11が共振するのを防止することができる。
Thus, in the
特に、エンジン発電機を持ち運ぶべくキャリングハンドル17を持ち上げたとき、エン
ジンEおよび発電機Gを含む発電ユニット46の重量の大部分は、ヘッドカバー51の支
持部513 からゴムブッシュ85,85、連結ピン89およびボス122 ,132 を経て
ケース11のキャリングハンドル17に支持される。即ち、発電ユニット46はキャリン
グハンドル17に直接吊り下げれらる状態になり、ケース11自体で発電ユニット46の
重量を支持する必要がなくなるために、キャリングハンドル17の下方に連なるケース1
1の肉厚を減少させて軽量化を図ることが可能になるだけでなく、ケース11の形状や材
質の設計自由度が大幅に増加する。
In particular, when lifting the carrying
Not only can the thickness of 1 be reduced to reduce the weight, but also the design freedom of the shape and material of the
しかも、シュラウド66の上面の開口811 から上方に突出するヘッドカバー51をキ
ャリングハンドル17に支持したので、ヘッドカバー51をシュラウド66で完全に覆い
、そのシュラウド66の上端をキャリングハンドル17に支持する場合に比べて、エンジ
ン発電機の全高を低く抑えることができる。
Moreover, since the
ところで、キャリングハンドル17を持ち上げたとき、発電ユニット46の重量の大部
分はエンジンEのヘッドカバー51を介してキャリングハンドル17の後部に加わるため
に、キャリングハンドル17およびその近傍のケース11に曲げ荷重が作用してしまう。
しかしながら、発電ユニット46の下部、つまりファンカバー71の下部およびクランク
ケース48の下部を支持するアンダーカバー16の前部が高剛性の左補強フレーム26お
よび右補強フレーム27を介してキャリングハンドル17の前部に連結されているため、
左サイドカバー12および右サイドカバー13に荷重を負担させることなくキャリングハ
ンドル17の前後に荷重を分散させ、、キャリングハンドル17およびその近傍のケース
11に加わる曲げ荷重を軽減することができる。
By the way, when the carrying
However, the lower part of the
The load can be distributed before and after the carrying
またアルミダイキャスト製のファンカバー71をクランクケース48およびシリンダヘ
ッド50に締結してブロック化し、その外周を覆うシュラウド66がら突出するクランク
ケース48の取付ブラケット91およびファンカバー71の取付ブラケット711 を、そ
れぞれゴムブッシュ92,92を介してアンダーカバー16の取付リブ161 ,161 ;
162 ,162 に支持したので、エンジンベッドのような特別の支持部材を必要とせずに
発電ユニット46をアンダーカバー16に確実に支持することができる。
Also, a
Since it is supported by 16 2 and 16 2 , the
またエンジン発電機を地面あるいは床面に設置した状態では、発電ユニット46の重量
の大部分は支持脚21…を備えたアンダーカバー16に直接伝達されるため、左サイドカ
バー12および右サイドカバー13の剛性を低く設定しても荷重による変形が発生するこ
とがない。
When the engine generator is installed on the ground or floor, most of the weight of the
さらにまた、エンジン発電機を地面あるいは床面に設置した状態で、4本のボルト30
a,87a,94a,94aを外すだけで、左サイドカバー12および右サイドカバー1
3をアンダーカバー16から分離することができるので、エンジン発電機を横倒しにした
りせずに、エンジンEや発電機Gを露出させて容易にメンテナンスすることができる。
Furthermore, with the engine generator installed on the ground or floor, four bolts 30
It is possible to remove the
3 can be separated from the
次に、エンジン発電機の冷却に関する作用について説明する。 Next, the effect | action regarding cooling of an engine generator is demonstrated.
エンジンEを運転して発電機Gを駆動すると、発電機Gのフライホイール55に設けた
冷却ファン57がシュラウド66内で回転する。冷却ファン57の回転に伴って発生する
負圧で外部の空気がフロントカバー14の冷却風導入開141 ,142 (図3および図4
参照)を通過してケース11の内部に冷却風として導入される。尚、符号143 は冷却風
導入開142 から導入された冷却風のガイドである。冷却風はリコイルスタータカバー7
6に形成した冷却風導入口761 …と、リコイルスタータカバー76の下方に形成した冷
却風導入口64とを通過してファンカバー71およびシュラウド66の内部に導入され、
そこに収納された発電機G、エンジンEおよびマフラー61を冷却した後、シュラウド6
6およびマフラー61間の隙間を通過してリヤカバー15に形成した冷却風排出口152
からケース11の外部に排出される。フライホイール55および冷却ファン57には開口
66…(図7参照)が形成されており、この開口66…を通して発電機G内の熱せられた
空気がシュラウド71内に吸い出される。
When the engine E is operated to drive the generator G, the cooling
The air is introduced into the
1 ... a cooling
After the generator G, engine E and
6 and the cooling
To the outside of the
シュラウド66の内部を冷却風が流れるとき、エンジンEのヘッドカバー51に一体に
形成した導風板511 がファンカバー71、左シュラウド半体67および右シュラウド半
体68と協働して導風路82を構成するので、シュラウド66内の冷却風の流れをスムー
ズにして冷却効果を高めることができる。しかもエンジンEに結合されたアルミダイキャ
スト製のファカバー71の内部を冷却風が直接流れるので、ファカバー71がヒートシン
クの機能を発揮してエンジンEの冷却性能が高められる。
When the cooling air flows inside the
而して、冷却風がケース11の内部を前方から後方に略直線状に流れる間に発熱体であ
る発電機G、エンジンEおよびマフラー61を冷却するので、冷却風の流通抵抗を抑えて
冷却効率を高めることができるだけでなく、冷却ファン57の個数を1個に抑えて部品点
数を削減することができる。またエンジンEや冷却ファン57が発する騒音は、それらを
2重に覆うシュラウド66およびケース11によって効果的に低減され、エンジン発電機
の静かな運転が可能となる。
Thus, since the generator G, the engine E, and the
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計
変更を行うことが可能である。
Although the embodiments of the present invention have been described above, various design changes can be made without departing from the scope of the present invention.
例えば、実施例では作業機として発電機Gを例示したが、本発明はコンプレッサやポン
プ等の他の作業機に対しても適用することができる。また実施例では弾性部材としてゴム
ブッシュ85,85を例示したが、スプリング等の他の弾性部材を採用することが可能で
ある。また実施例ではキャリングハンドル17をケース11の一部として構成しているが
、キャリングハンドル17を別部材で構成してケース11に取り付けても良い。
For example, although the generator G is illustrated as a work machine in the embodiment, the present invention can also be applied to other work machines such as a compressor and a pump. Moreover, although
11 ケース
17 キャリングハンドル
48 クランクケース
49 シリンダブロック
50 シリンダヘッド
51 ヘッドカバー
511 導風板
512 点火プラグ着脱口
513 支持部
57 冷却ファン
61 マフラー
66 シュラウド
811 開口
82 導風路
83 点火プラグ
85 ゴムブッシュ(防振部材)
E エンジン
G 発電機(作業機)
11
E Engine G Generator (work machine)
Claims (4)
ュラウド(66)を備えたエンジン(E)と、該エンジン(E)に一体に接続されて駆動
される作業機(G)とを収納したエンジン作業機において、
前記エンジン(E)のヘッドカバー(51)と一体に設けた支持部(513 )を防振部
材(85)を介してケース(11)のキャリングハンドル(17)に固定したことを特徴
とするエンジン作業機。 An engine (E) having a shroud (66) for guiding cooling air inside a case (11) having a carrying handle (17) at the top, and an operation connected to and driven by the engine (E). In the engine working machine storing the machine (G),
An engine characterized in that a support portion (51 3 ) provided integrally with a head cover (51) of the engine (E) is fixed to a carrying handle (17) of a case (11) via a vibration isolating member (85). Work machine.
バー(51)と一体に形成し、この導風板(511 )にエンジン(E)の点火プラグ(8
3)を着脱する点火プラグ着脱口(512 )を形成したことを特徴とする、請求項1に記
載のエンジン作業機。 A wind guide plate (51 1 ) constituting the wind guide path (82) in cooperation with the shroud (66) is formed integrally with the head cover (51), and the wind guide plate (51 1 ) is connected to the engine (E). Spark plug (8
The engine working machine according to claim 1, wherein a spark plug attaching / detaching port (51 2 ) for attaching / detaching 3) is formed.
らヘッドカバー(51)を着脱自在に構成したことを特徴とする、請求項1または2に記
載のエンジン作業機。
The engine working machine according to claim 1 or 2, wherein the head cover (51) is configured to be detachable from the outside of the shroud (66) in a state where the shroud (66) is mounted on the engine (E).
(11)内に導入された冷却風は、発電機(G)、エンジン(E)およびマフラー(61
)を冷却してケース(11)外に排出されることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに
記載のエンジン作業機。
The working machine is a generator (G), and the cooling air introduced into the case (11) by the cooling fan (57) provided in the generator (G) is generated by the generator (G), the engine (E), and Muffler (61
The engine working machine according to any one of claims 1 to 3, wherein the engine working machine is cooled and discharged outside the case (11).
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