JP2005281697A - 新規ポリマー、それを含有する組成物、その方法及びその用途 - Google Patents

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Abstract


【課題】相分離が生じ、不均質な組成物が生産されるといった欠点を回避できるポリマーを提供する。
【解決手段】ブロックポリマーとして、少なくとも一の第1のブロックと少なくとも一の第2のブロックとを有し、該ブロックを、異なるガラス転移温度(Tg)を有する互いに非融和性なものとし、該第1及び第2のブロックが少なくとも一の第1のブロックの構成モノマーと少なくとも一の1第2のブロックの構成モノマーを含有する中間セグメントを介して結合させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、特定の構造の新規ポリマーとかかるポリマーを含有する化粧品用組成物に関する。また本発明は、前記ポリマーを使用する美容処理方法にも関する。
種々の種類のポリマーが、それらが組成物に付与し得る種々の特性のために、従来から化粧品用組成物に使用されている。それらは例えば、皮膚、唇又は外皮のメークアップ又は手入れのための組成物、例えばネイルラッカー、又は毛髪の手入れ用組成物に使用されている。しかしながら、処方者は、同じ組成物中に、非融和性、すなわち同じ溶媒に不混和性である2種のポリマーを使用すると、ポリマーの非融和性の結果、相分離、又はさらには沈殿状態(デカント状態)になり、一般的に不均質な組成物となってしまうという問題が生じることに直面している。これらの問題は、ここではポリマーを互いに融和性のあるものとさせる化合物を組成物中に配合させることによってのみ対処されてきた。
本発明の目的は、組成物、特に化粧品用組成物に含有せしめた場合に、その組成物が従来技術の欠点、限界、欠陥及び不具合を回避できるようにするポリマーを提案することにある。
この目的は、本発明によれば、互いに非融和性で、好ましくは異なるガラス転移温度(Tg)を有する少なくとも一の第1のブロックと少なくとも一の第2のブロックとを有し、該第1及び第2のブロックが第1のブロックの少なくとも一の構成モノマーと第2のブロックの少なくとも一の構成モノマーを含む中間セグメントを介して互いに結合しているブロックポリマーと称されるポリマーにより達成される。
よって本発明の主題は、以下に記載するようなポリマーにある。
また本発明の主題は、前記ポリマーを含有する組成物、特に化粧品用組成物にある。
本発明に係るポリマーは、それらを含有する組成物及び/又はこれらの組成物を使用して得られるメークアップにおいて十分な光学的効果を得るために、化粧品に該ポリマーを使用可能とさせる、良好な光学特性を有することが見出されている。
置換基の種類(性質)に応じて、ポリマーは大きな色調変化を示し得、青/紫〜オレンジ/赤の範囲とできる。これにより、同じ化学的ファミリーに属し、よって類似した方法で処方される一定の範囲の化合物が入手できることになり、多様性のある光学特性を提案できる;これは、特に、使用するある光学特性のポリマーにかかわらず、それらの組成物全てに共通する設計概念(アーキテクチャー)を維持できるようにすることで、処方者の仕事を容易にする。
さらに本発明のモノマー及びそれらを含有するポリマーは良好な蛍光特性を有し、そのいくつかは蛍光増白特性を有することが見出されている。蛍光増白剤は蛍光特性を有しているとが想起され;一般的に、蛍光化合物は紫外線及び可視領域を吸収し、380nm〜830nmの波長を有する蛍光によりエネルギーを発し;この波長が380nm〜480nmである、すなわち可視領域の青色部分である場合に、化合物は蛍光増白剤である。
本発明に係るポリマーは固体又は液体の形態であってよく、それらを含有する組成物、及び適用されるメークアップに顕著な光学的効果(optical effects)を付与する;特に輝き付与効果(ライトニング効果:lightening effects)、明るさ付与効果(イルミネーション効果:illuminating effects)及び/又は色彩付与効果(カラー効果:colour effect)をもたらし得る。
さらに、これらのポリマーは、温度、pH及び光に対して良好な安定性を示す。
本発明に係るポリマーは脂肪物質に対して良好な溶解性(溶解度)を示すことが見出されており、この溶解性はモノマーの種類に応じて、変えたり、調節したりすることができる。この良好な脂質溶解性により、特に脂肪相を一般的に含有する化粧品用組成物における二次使用が容易になる。
「少なくとも一のブロック」なる用語は、一又は複数のブロックを意味する。
「互いに非融和性であるブロック」なる用語は、第1のブロックに相当するポリマーと第2のブロックに相当するポリマーから形成される混合物が、室温(25℃)で大気圧(10Pa)で、当該ブロックポリマーに対しての重量で大部分を占める重合性溶媒に不混和性であることを意味し、ここで:
i)該ポリマー類は、それぞれの重量比が10/90〜90/10の範囲にある含有量で混合物中に存在しており、
ii)第1及び第2のブロックに相当する各ポリマーが、ブロックポリマー±15%の平均(重量平均又は数平均)分子量に等しい分子量を有する、
ものと理解される。
重合性溶媒の混合物の場合、特に二以上の溶媒が存在する場合、前記ポリマー混合物はそれらの少なくとも一中で非混和性である。
言うまでもないが、重合が単一媒体で実施される場合、この溶媒が大部分を占める溶媒である。
中間セグメントは、ポリマーの第1のブロックの少なくとも一の構成モノマーm1と、第2のブロックの少なくとも一の構成モノマーm2を含有するブロックであり;好ましくはm2はm1とは異なる。中間セグメント又はブロックにより、これら第1及び第2のブロックの「融和(compatibilized)」が可能となる。
化粧品用組成物にこれら新規のポリマーを導入することにより、本出願人は、以下に詳細に記載されるこれらのポリマーのいくつかが、非常に有利な化粧品特性を有することを見出した。
一般的にこれらのポリマーは、使用者に何ら不快感を生じさせることなく、ネイルラッカーの衝撃強度を増加させ、多様なメークアップ組成物、特にファンデーション又はリップスティックの保持力を改善し得る。さらにそれらは張り付与(tensioning)特性も有し得る。
本発明の組成物のブロックポリマーは、有利には直鎖状ブロックのエチレン性ポリマー、好ましくは付着物を形成するもの、特に皮膜形成ポリマーである。
「エチレン性ポリマー」なる用語は、エチレン性不飽和を有するモノマーの重合により得られるポリマーを意味する。
「ブロックポリマー」なる用語は、少なくとも二の異なるブロック、好ましくは少なくとも三の異なるブロックを有するポリマーを意味する。
ポリマーは直鎖状構造のポリマーである。これに対して、非直鎖状構造のポリマーは、例えば分枝状、スターバースト又はグラフト化構造等のポリマーである。
「付着物を形成するポリマー」なる用語は、ポリマーそれ自身で、又は補助剤の存在下で、支持体、特にケラチン物質に付着する付着物を形成可能なポリマーを意味する。
「皮膜形成ポリマー」なる用語は、ポリマーそれ自体で又は皮膜形成補助剤の存在下で、支持体、特にケラチン物質に付着する連続した皮膜を形成可能なポリマーを意味する。
本発明のポリマーは、互いに非融和性で、好ましくは異なるガラス転移温度(Tg)を有する少なくとも一の第1のブロックと少なくとも一の第2のブロックを有し、該第1及び第2のブロックは第1のブロックの少なくとも一の構成モノマーと第2のブロックの少なくとも一の構成モノマーを含有する中間セグメントを介して結合している。
上述及び以下において、「第1」及び「第2」のブロックなる用語は、ポリマーの構造中での該ブロックの順序を決して条件付けるものではないことを指摘しておく。
本発明に係るポリマーの各ブロックは、一種のモノマー又はいくつかの異なる種類のモノマーから誘導される。これは、各ブロックがホモポリマー又はコポリマーからなるものであってよいことを意味する;ブロックを構成するこのコポリマーは、ランダム又は交互の順であってよい。
有利には、ポリマーの第1のブロックの少なくとも一の構成モノマーと第2のブロックの少なくとも一の構成モノマーを含む中間セグメントはランダムポリマーである。好ましくは、中間ブロックは、第1のブロックと第2のブロックの構成モノマーから本質的に誘導される。「本質的に」なる用語は、少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは95%、さらに好ましくは100%であることを意味する。
有利には、中間ブロックは、第1及び第2のブロックのガラス転移温度の間にあるガラス転移温度Tgを有する。
本発明によれば、第1及び第2のブロックは、好ましくは異なるガラス転移温度を有し、第1及び第2のブロックのガラス転移温度の差は、一般的には5℃を超え、好ましくは10℃を超え、さらに好ましくは20℃を超える。
第1及び第2のブロックが示すガラス転移温度は、各ブロックの構成モノマーの理論Tg値から決定される理論Tg値であり、参照マニュアル、例えばPolymer Handbook、第3版、1989、John Wileyにおいて、フォックスの法則として知られている次の関係:
Figure 2005281697
(上式中、ωiは当該ブロック中のモノマーiの質量分率であり、Tgiはモノマーiのホモポリマーのガラス転移温度である)
に従う。
特に示さない限りは、本出願における第1及び第2のブロックで示されるTg値は、理論Tg値である。
全ての場合、ブロックの少なくとも一は、以下に「光学的効果を有する」モノマーと称されるモノマーを含む。よって、式(I)の前記モノマーは、次の式:
Figure 2005281697
[上式中:
− R及びX'Rは同じ環、又は互いに異なる環に存在しており;
− R及びRは互いに独立して、水素原子、ハロゲン、又はO、N、P、Si及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよく;及び/又は=O、OH、NH及びハロゲン原子から選択される一又は複数の基で置換されていてもよい;1〜30の炭素原子を有する直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和及び/又は不飽和の炭素ベース基を表し;
− X及びX'は互いに独立して、RがO、N、P、Si及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよく;及び/又は=O、OH、NH及びハロゲン原子から選択される一又は複数の基で置換されていてもよい、1〜30の炭素原子を有する直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和及び/又は不飽和の炭素ベース基を表す-NR-、-NH-、-SO-、-SO-、-S-、-O-基を表し;
− pは0又は1に等しく、
− Gは、O、N、P、Si及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよく;及び/又は=O、OH、NH及びハロゲン原子から選択される一又は複数の基で置換されていてもよい、1〜30の炭素原子を有する直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和及び/又は不飽和の二価の炭素ベース基であり;
− Pは次の式:
Figure 2005281697
の一つから選択される重合性基であり;
ここで:
− R'はH、又は直鎖状又は分枝状の飽和したC1−6炭化水素ベース基を表し、
− nは0又は1に等しく、またmは0又は1に等しい]
に相当する。
本発明において、「環状基」なる用語は、(例えば、シクロヘキシル、シクロデシル、ベンジル又はフルオレニル等)それ自身で、一又は複数の飽和及び/又は不飽和であり、置換されていてもよい環を形成する一環式又は多環式の基であり、また(例えばp-tert-ブチルシクロヘキシル又は4-ヒドロキシベンジル等)一又は複数の該環を有する基を意味する。
本発明において、「飽和及び/又は不飽和の基」なる用語は、全体的に飽和した基、芳香族基を含む、全体的に不飽和の基、さらには一又は複数の二重及び/又は三重結合を有し、残りの結合が単結合である基を意味する。
好ましくは、Rは水素原子である。
好ましくは、Rは、特に一、二又は三の窒素、硫黄及び/又は酸素原子等の、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、2〜18、特に3〜14、又は6〜12の炭素原子を有する、それ自体飽和及び/又は不飽和の炭化水素ベース環を含んでいてよい、環状、直鎖状及び/又は分枝状で飽和及び/又は不飽和の炭素ベース、特に炭化水素ベース基である。
X'Rは、特に基-NH-(CH)H;-O-(CH)H、例えばエトキシ又はメトキシ;-S-(CH)H、-SO-(CH)H又は-SO-(CH)Hで、nが1〜30、特に4〜12の整数であるもの;又はC-C18-NH-シクロアルキル、特に-NH-シクロヘキシル、-NH-シクロオクチル、-NH-シクロデシル、-NH-シクロドデシル;又はC-C18-S-シクロアルキル、C-C18-SO-シクロアルキル、又はC-C18-SO-シクロアルキル;又は次のもの:
Figure 2005281697
から選択される基であってよい。
二価の基Gは、好ましくはO、N、P、S及びSiから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよく;及び/又は=O、OH、NH及びハロゲン原子から選択される一又は複数の基で置換されていてもよい、全体で2〜18、特に3〜8の炭素原子を有し、それ自体飽和又は不飽和の炭化水素ベース環を含んでいてよい、直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和又は不飽和の二価の炭化水素ベース基である。
好ましくは、Gは、全体で2〜16、特に3〜10の炭素原子を有する、飽和した炭化水素ベース環を含んでいてもよい、直鎖状又は分枝状で飽和した二価の炭化水素ベース基から選択される。
よって、Gはエチレン、n-プロピレン、イソプロピレン(又は1-メチルエチレン及び2-メチルエチレン)、n-ブチレン、イソブチレン、ペンチレン、特にn-ペンチレン、ヘキシレン、特にn-ヘキシレン、又はシクロヘキシレン、へプチレン、オクチレン、シクロオクチレン、デシレン、シクロデシレン、シクロヘキシルジメチレン、ドデシレン、及びシクロドデシレン基から選択され得る。
二価の基Xは、好ましくは-O-、-S-、-NH-及び-NR、好ましくはOから選択される。
基が存在する場合、該基は、好ましくは=O、OH及びNHから選択される一又は複数の基で置換されていてもよい、2〜12の炭素原子を有し、直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和又は不飽和の炭化水素ベース基を表す。Rは、特にエチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、フェニル又はベンジル基であってよい。
好ましくは、pは1に等しい。
重合性基Pは、好ましくは次の式:
Figure 2005281697
[上式中、R'はH又はメチルを表す]
の一方から選択される。
本発明において特に好ましいモノマー化合物として、次の式:
Figure 2005281697
Figure 2005281697
の一つに相当する化合物を挙げることができる。
このモノマーは、第1及び/又は第2のブロックに、単独で又は混合物として存在し得る。
よって、式(I)の光学的効果を有する前記モノマーを含むブロックは:
−(i)式(I)の光学的効果を有するモノマーのみを含有するホモポリマー、
−(ii)式(I)の光学的効果を有するいくつかのモノマーを含有するコポリマー、
−(iii)以下の式(A)、(B)及び/又は(C)の光学的効果を有するモノマー、及び「通常の」付加的なモノマーから特に選択され得る、式(I)の光学的効果を有する一又は複数のモノマーと一又は複数の付加的なモノマーを含むコポリマー、
であってよい。
式(I)の光学的効果を有するモノマー(類)を含有するブロックに存在していてもよく、及び/又は式(I)の光学的効果を有するモノマーを含有しない他のブロック(類)に存在していてもよい付加的なモノマーとして、単独で又は混合物として次のモノマーを挙げることができる:
−(i)エチレン、イソプレン又はブタジエン等の、2〜10の炭素を有するエチレン性炭化水素。
−(ii)式:
Figure 2005281697
[上式中、R'は:
− O、N、S及びPから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよい、1〜18の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキル基で;該アルキル基がヒドロキシル基、ハロゲン原子(Cl、Br、I及びF)、及びSi(R)基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここでR及びRは同一でも異なっていてもよく、CないしCアルキル基又はフェニル基を表すもので;
特にメチル、エチル、プロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ヘキシル、エチルヘキシル、オクチル、ラウリル、イソオクチル、イソデシル、ドデシル、シクロヘキシル、t-ブチルシクロヘキシル又はステアリル基;2-エチルペルフルオロヘキシル;又はC1−4ヒドロキシアルキル基、例えば2-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシブチル、又は2-ヒドロキシプロピル;又は(C1−4)アルコキシ(C1−4)アルキル基、例えばメトキシエチル、エトキシエチル又はメトキシプロピルであってよいもの;
− CないしC12シクロアルキル基、例えばイソボルニル基、
− CないしC20アリール基、例えばフェニル基、
− CないしC30アラルキル基(CないしCアルキル基)、例えば2-フェニルエチル、t-ブチルベンジル又はベンジル、
− O、N及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子を有し、環が芳香族又は非芳香族である4-ないし12-員の複素環基、
− ヘテロシクロアルキル基(1ないし4Cアルキル)、例えばフルフリルメチル又はテトラヒドロフルフリルメチル、
を表し、ここで該シクロアルキル、アリール、アラルキル、複素環又はヘテロシクロアルキル基は、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、及びO、N、S及びPから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよい直鎖状又は分枝状のC1−4アルキル基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、該アルキル基はヒドロキシル基、ハロゲン原子(Cl、Br、I及びF)、及びSi(R)基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここでR及びRは同一でも異なっていてもよく、CないしCアルキル基又はフェニル基を表し、また
− R'は、m=5〜150であり、R''=H又はCないしC30アルキルである、-(CO)-R''基、例えば-POE-メチル又は-POE-ベヘニルであってよい]
の(メタ)アクリラート類。
−(iii)次の式:
Figure 2005281697
[上式中、RはH又はメチルを示し;R及びRは同一でも異なっていてもよく:
− 水素原子;又は
− O、N、S及びPから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよい、1〜18の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキル基で;該アルキル基がヒドロキシル基、ハロゲン原子(Cl、Br、I及びF)、及びSi(R)基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここでR及びRは同一でも異なっていてもよく、CないしCアルキル基又はフェニル基を表すもので;
ここでR及び/又はRは特に、メチル、エチル、プロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ヘキシル、エチルヘキシル、オクチル、ラウリル、イソオクチル、イソデシル、ドデシル、シクロヘキシル、t-ブチルシクロヘキシル又はステアリル基;2-エチルペルフルオロヘキシル;又はC1−4ヒドロキシアルキル基、例えば2-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシブチル、又は2-ヒドロキシプロピル;又は(C1−4)アルコキシ(C1−4)アルキル基、例えばメトキシエチル、エトキシエチル又はメトキシプロピルであってよく、また
− CないしC12シクロアルキル基、例えばイソボルニル基、
− CないしC20アリール基、例えばフェニル基、
− CないしC30アラルキル基(CないしCアルキル基)、例えば2-フェニルエチル、t-ブチルベンジル又はベンジル、
− O、N及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子を有し、芳香族又は非芳香族である4-ないし12-員の複素環基、
− ヘテロシクロアルキル基(1ないし4Cアルキル)、例えばフルフリルメチル又はテトラヒドロフルフリルメチル、
を表し、ここで該シクロアルキル、アリール、アラルキル、複素環又はヘテロシクロアルキル基は、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、及びO、N、S及びPから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよい直鎖状又は分枝状のC1−アルキル基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、該アルキル基はヒドロキシル基、ハロゲン原子(Cl、Br、I及びF)、及びSi(R)基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここでR及びRは同一でも異なっていてもよく、CないしCアルキル基又はフェニル基を表す]
の(メタ)アクリルアミド類。
(メタ)アクリルアミドモノマーの例は、(メタ)アクリルアミド、N-エチル(メタ)アクリルアミド、N-ブチルアクリルアミド、N-t-ブチルアクリルアミド、N-イソプロピルアクリルアミド、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジブチルアクリルアミド、N-オクチルアクリルアミド、N-ドデシルアクリルアミド、ウンデシルアクリルアミド、及びN(2-ヒドロキシプロピルメタクリルアミド)である。
−(iv)次の式:
CH=CH-R、CH=CH-CH-R又はCH=C(CH)-CH-R
[上式中、Rはヒドロキシル基、ハロゲン(Cl又はF)、NH、R14がフェニル基又はCないしC12アルキル基を表すOR14(モノマーはビニル又はアリルエーテルである);アセトアミド(NHCOCH);R15が2〜12の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキル基を表すOCOR15基(モノマーはビニル又はアリルエステルである);又は
− O、N、S及びPから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよい、1〜18の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキル基で;該アルキル基はヒドロキシル基、ハロゲン原子(Cl、Br、I及びF)、及びSi(R)基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここでR及びRは同一でも異なっていてもよく、CないしCアルキル基又はフェニル基を表すもの、
− CないしC12シクロアルキル基、例えばイソボルニル又はシクロヘキサン、
− CないしC20アリール基、例えばフェニル、
− CないしC30アラルキル基(CないしCアルキル基)、例えば2-フェニルエチル;ベンジル、
− O、N及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子を有し、芳香族又は非芳香族である4-ないし12-員の複素環基、
− ヘテロシクロアルキル基(1ないし4Cアルキル)、例えばフルフリルメチル又はテトラヒドロフルフリルメチル、
で、該シクロアルキル、アリール、アラルキル、複素環又はヘテロシクロアルキル基が、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、及びO、N、S及びPから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよい直鎖状又は分枝状の1ないし4Cアルキル基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、該アルキル基がヒドロキシル基、ハロゲン原子(Cl、Br、I及びF)、及びSi(R)基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここでR及びRは同一でも異なっていてもよく、CないしCアルキル基又はフェニル基を表すもの、
から選択される基である]
のビニル化合物。
ビニルモノマーの例は、ビニルシクロヘキサン及びスチレンである。ビニルエステルの例は酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、エチルヘキサン酸ビニル、ネオノナン酸ビニル、及びネオドデカン酸ビニルである。
挙げることのできるビニルエーテルは、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、及びイソブチルビニルエーテルである。
−(v)フルオロ又はペルフルオロ基を有する(メタ)アクリル、(メタ)アクリルアミド又はビニルモノマー、例えばエチルペルフルオロオクチル又は2-エチルペルフルオロヘキシルの(メタ)アクリラート。
−(vi)シリコーンベースの(メタ)アクリル、(メタ)アクリルアミド又はビニルモノマー、例えばメタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン又はアクリルオキシプロピルポリジメチルシロキサン。
−(vii)アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、アクリルアミドプロパンスルホン酸、ビニル安息香酸及びビニルリン酸、及びそれらの塩等の、少なくとも一のカルボン酸、リン酸又はスルホン酸、又は無水物、官能基を有するエチレン性不飽和のモノマー。
−(viii)2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン、ジメチルアミノエチルメタクリラート、ジエチルアミノエチルメタクリラート、及びジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、及びそれらの塩等の、少なくとも一の第3級アミン官能基を有するエチレン性不飽和のモノマー。
塩は、無機塩基、例えばLiOH、NaOH、KOH、Ca(OH)、NHOH又はZn(OH)を用いて;又は有機塩基、例えば第1級、第2級又は第3級アルキルアミン、特にトリエチルアミン又はブチルアミンを用いて、アニオン性基を中和させることによって形成され得る。この第1級、第2級又は第3級アルキルアミンは、一又は複数の窒素及び/又は酸素原子を有していてよく、よって、例えば一又は複数のアルコール官能基を有していてよく:特にアミノ-2-メチル-2-プロパノール、トリエタノールアミン、及びジメチルアミノ-2-プロパノールを挙げることができる。また、リジンもしくは3-(ジメチルアミノ)プロピルアミンを挙げることができる。
さらに、無機酸、例えば硫酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸又はホウ酸の塩を挙げることもできる。またさらに、一又は複数のカルボン酸、スルホン酸又はホスホン酸基を有していてもよい、有機酸の塩を挙げることもできる、それらは直鎖状、分枝状又は環状の脂肪族酸、又は芳香族酸であってよい。これらの酸は、例えばヒドロキシル基の形態をした、O及びNから選択される一又は複数のヘテロ原子をさらに含有していてよい。特にプロピオン酸、酢酸、テレフタル酸、クエン酸及び酒石酸を挙げることができる。
付加的なコモノマーは、特にC-C18アルキル又はC-C12シクロアルキル(メタ)アクリラート類、特にアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸イソボルニル、メタクリル酸イソボルニル、アクリル酸イソブチル、メタクリル酸イソブチル、2-エチルヘキシルアクリラート、2-エチルヘキシルメタクリラート、アクリル酸ドデシル、メタクリル酸ドデシル、アクリル酸ステアリル、メタクリル酸ステアリル、トリフルオロエチルアクリラート、及びトリフルオロエチルメタクリラートから単独で又は混合物として選択される。
また、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、アクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、アクリルオキシプロピルポリジメチルシロキサン、及びメタクリルオキシプロピルポリジメチルシロキサンを挙げることもできる。
式(I)の光学的効果を有するモノマー(類)を含有するブロックに存在していてもよく、及び/又は式(I)の光学的効果を有するモノマーを含有しない他のブロック(類)に存在していてもよい付加的なモノマーとして、次の式(A)、(B)及び/又は(C):
Figure 2005281697
[上式中:
− Raは、O、N、P、Si及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよく;及び/又は=O、OH、NH及びハロゲン原子から選択される一又は複数の基で置換されていてもよい;1〜32の炭素原子を有する直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和及び/又は不飽和の炭素ベース基を表し;
− Rbは、(i)水素原子、(ii)ハロゲン、(iii)O、N、P、Si及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよく、及び/又は=O、OH及びNHから選択される一又は複数の基で置換されていてもよい、1〜12の炭素原子を有する直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和及び/又は不飽和の炭素ベース基;(iv)R及びR'は互いに独立して、水素原子又は直鎖状、環状又は分枝状で飽和したC1−6炭化水素ベース基、特にメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ペンチル又はヘキシルであるNRR'基、から選択され;
− Ra及びRaは同じ環又はそれぞれ異なる環に存在しており、互いに独立して、水素、ハロゲン、又は-Xa-Ga-Pa(II)の基を表し、但し、Ra及び/又はRa基の少なくとも一方は式(II)の基を表し、ここで:
− Xaは-O-、-S-、-SO-、-SO-、-NH-及び-NR-基から選択され、RはO、N、P、Si及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよく;及び/又は=O、OH、NH及びハロゲン原子から選択される一又は複数の基で置換されていてもよい、1〜30の炭素原子を有する直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和及び/又は不飽和の炭素ベース基を表し;
− Gaは、O、N、P、Si及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよく;及び/又は=O、OH、NH及びハロゲン原子から選択される一又は複数の基で置換されていてもよい、1〜32の炭素原子を有する直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和及び/又は不飽和の二価の炭素ベース基であり;
− Paは次の式:
Figure 2005281697
(上式中:
− R'は、H又は直鎖状又は分枝状の飽和したC1−6炭化水素ベース基を表し、
− X'は、R''がC1−6アルキル、C6−10アリール、(C6−10)アリール(C1−6)アルキル又は(C1−6)アルキル(C6−10)アリール基で、アルキル及び/又はアリール基がOH、ハロゲン、C1−6アルコキシ及びC6−10アリールオキシから選択される一又は複数の基で置換可能であるものから選択される基を表す、NR''、NH又はOを表し;また、
− mは0又は1に等しく;nは0又は1に等しく;pは0、1又は2に等しい)
の一つから選択される重合性基であり;
− Bは次の二価の芳香族基(IVa)ないし(IVd):
Figure 2005281697
の一つを表し;
ここで:
− Rは、=O、OH、NH及びハロゲン原子から選択される一又は複数の基で置換されていてもよい、1〜32の炭素原子を有する直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和及び/又は不飽和の炭素ベース基であり;
− R20及びR21は互いに独立して、水素原子、直鎖状又は分枝状のC1-8アルキル基、又はシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル、シクロデシル、シクロドデシル、ベンジル、ナフチル、又はフェニル基である]
の光学的効果を有するモノマーを挙げることができる。
好ましくは、式(I)の光学的効果を有するモノマー(類)は、それ(それら)を含有するブロックの重量に対して、0.01重量%〜100重量%、特に0.1重量%〜99.99重量%、さらには0.5重量%〜70重量%、又は1重量%〜40重量%、例えば1.5重量%〜30重量%の量で存在し得る。
好ましくは、式(I)の光学的効果を有するモノマー(類)は、ポリマーの全重量に対して、0.01重量%〜70重量%、特に0.1重量%〜50重量%、さらには0.5重量%〜30重量%、又は1重量%〜20重量%の量で存在し得る。
本発明のポリマーの各ブロックは、ブロックに応じて同一でも異なっていてもよい、少なくとも一の式(I)のモノマーを含有し得る。
付加的なモノマーは、それらを含有し、式(I)の光学的効果を有するモノマー(類)を含有するブロックの重量に対して、0〜99.99重量%、特に0.01重量%〜99.9重量%、さらには30重量%〜99.5重量%、又は60重量%〜99重量%、例えば70重量%〜98.5重量%の量で存在し得る。それらは、式(I)のモノマーを何ら含有しない可能なブロック(類)において、100重量%の割合で存在することは明らかである。
付加的なモノマーは、ポリマーの全重量に対して30重量%〜99.99重量%、特に50〜99.9重量%、さらには70〜99.5重量%、又は80重量%〜99重量%の量で存在し得る。
一般的に好ましくは、中間ブロック(又はセグメント)は、好ましくは付加的なモノマーから選択される第1のブロックの少なくとも一の構成モノマーm1と、モノマーm1以外で、付加的なモノマーから選択される第2のブロックの少なくとも一の構成モノマーm2とを含有する。
特定の一実施態様において、ポリマーは、0.5重量%〜15重量%、好ましくは1重量%〜10重量%の式(I)のモノマー(類)、及び85重量%〜99.5重量%、特に90〜99重量%の付加的なモノマーを含む第1のブロックを含み、パーセンテージは該ブロックの全重量に対して付与されるものである。第2のブロックは、好ましくは100重量%の付加的なモノマーを含有し;中間ブロック(又はセグメント)は、好ましくは付加的なモノマーから選択される第1のブロックの少なくとも一の構成モノマーm1と、モノマーm1以外で、付加的なモノマーから選択される第2のブロックの少なくとも一の構成モノマーm2とを含有する。
特に本発明のポリマーにおいて、第1のブロックは:
−a)40℃以上のTgを有するブロック、
−b)20℃以下のTgを有するブロック、
−c)20〜40℃のTgを有するブロック、
から選択され、第2のブロックは、第1のブロックとは異なるカテゴリーa)、b)又はc)から選択され得る。
式(I)の光学的効果を有するモノマー(類)を含有するブロックは、好ましくは40℃以上、特に60℃以上のTgを有する。
このケースにおいて、他のブロック(類)が式(I)の光学的効果を有するモノマーを何ら含有していないならば、それらは40℃以下、特に20℃以下のTgを有し得る。
第2のブロックが少なくとも一の式(I)の光学的効果を有するモノマーを含有しているならば、それは、好ましくは40℃以下、特に20℃以下のTgを有し得る。
ポリマーが40℃以上のTgを有するブロックを含んでいる場合、このブロックは、例えば40〜150℃、好ましくは50℃〜120℃、さらに好ましくは60℃〜120℃の範囲のTgを有し得る。
特に、そのホモポリマーが所望の範囲、特に40℃以上のTgを有するモノマーを、全体的に又は部分的に含有していてもよい。またこの範囲外のTgを有するモノマーを含有していてもよい。これらのモノマー及びそれらの濃度は、所望のTgを有するブロックが得られるように、特にフォックスの法則に基づいて、当業者により適切な方式で選択される。
これらのモノマーとしては:
− 式:CH=C(CH)-COOR
[上式中、Rは、直鎖状又は分枝状で未置換であり、1〜4の炭素原子を有するアルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル又はイソブチル基を表すか、又はRはCないしC12シクロアルキル基、特にイソボルニルを表す]
のメタクリラート類;
− 式:CH=CH-COOR
[上式中、Rはtert-ブチル基又はCないしC12シクロアルキル基、例えばイソボルニル基を表す]
のアクリラート類;
− 式:CH=CR'-CO-NR
[上式中、R'はH又は-CHを示し、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素原子、又は直鎖状又は分枝状のCないしC12アルキル基、例えばn-ブチル、t-ブチル、イソプロピル、イソヘキシル、イソオクチル又はイソノニル基を表すか、又はRはHを表し、Rは1,1-ジメチル-3-オキソブチル基を表す]
の(メタ)アクリルアミド類;
− 及びそれらの混合物;
を挙げることができる。
そのホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度Tgを有する特に好ましいモノマーとして、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソブチル、tert-ブチル(メタ)アクリラート、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸イソボルニル、N-ブチルアクリルアミド、N-t-ブチルアクリルアミド、N-イソプロピルアクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミド、及びN,N-ジブチルアクリルアミド、及びそれらの混合物を挙げることができる。
ポリマーが20℃以下のTgを含有するブロックを含有する場合、このブロックは、例えば−100〜20℃、好ましくは−80℃〜15℃、より好ましくは−50℃〜0℃の範囲のTgを有し得る。
特に、そのホモポリマーが所望の範囲、特に20℃以下のTgを有するモノマーを、全体的に又は部分的に含有していてもよい。またこの範囲外のTgを有するモノマーをさらに含有していてもよい。これらのモノマー及びそれらの濃度は、所望のTgを有するブロックが得られるように、特にフォックスの法則に基づいて、当業者により適切な方式で選択される。
これらのモノマーとしては、
− 式:CH=CHCOOR
[上式中、Rは、O、N及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよい、tert-ブチル基を除く、直鎖状又は分枝状で未置換のCないしC12アルキル基を表す]
のアクリラート類;
− 式:CH=C(CH)-COOR
[上式中、Rは、O、N及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよい、直鎖状又は分枝状で未置換のCないしC12アルキル基を表す]
のメタクリラート類;
− 式:R-CO-O-CH=CH
[上式中、Rは、直鎖状又は分枝状のCないしC12アルキル基を表す]
のビニルエステル;
− C-C12アルキルビニルエーテル、特にメチルビニルエーテル及びエチルビニルエーテル;
− N-(CないしC12アルキル)アクリルアミド、例えばN-オクチルアクリルアミド、
− 及びそれらの混合物、
を挙げることができる。
これらのモノマーとしては、特にアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソブチル、及び2-エチルヘキシル(メタ)アクリラート、及びそれらの混合物を挙げることができる。
ポリマーが20℃〜40℃のTgを含有するブロックを含有する場合、このブロックは、特に、そのホモポリマーが所望の範囲のTgを有するモノマーを、全体的に又は部分的に含有していてもよく、このようなものとしては、n-ブチルメタクリラート、シクロヘキシルアクリラート、シクロドデシルアクリラート、ネオペンチルアクリラート、及びイソデシルアクリルアミド、及びそれらの混合物を挙げることができる。
好ましい一実施態様において、本発明のポリマーは、(メタ)アクリル酸エステルから選択される少なくとも一のモノマーを、少なくとも一のブロック、好ましくは各ブロックに含有しており;アクリル酸及びメタクリル酸、及びそれらの混合物から選択される少なくとも一の第2のモノマーをさらに含有していてもよい。
好ましくは、式(I)の光学的効果を有するモノマー以外の全てのモノマーは、(メタ)アクリル酸エステル及び(メタ)アクリル酸から選択される。
第1の実施態様において、本発明のポリマーは、40℃以上、好ましくは50℃以上、特に60℃以上のTgを有する少なくとも一の第1のブロックと、20℃以下、好ましくは10℃以下、特に0℃以下のTgを有する少なくとも一の第2のブロックを含有する。
好ましくは、最終ポリマーにおける40℃以上のTgを有するブロックの割合は、最終ポリマーの重量に対して、20重量%〜95重量%、好ましくは30重量%〜80重量%、さらに好ましくは50重量%〜75重量%であってよい。
好ましくは、最終ポリマーにおける20℃以下のTgを有するブロックの割合は、最終ポリマーの重量に対して、5重量%〜80重量%、好ましくは15重量%〜50重量%、さらに好ましくは25重量%〜45重量%であってよい。
本発明のポリマーの重量平均質量(Mw)は、好ましくは300000以下であり;それは、例えば35000〜200000、好ましくは40000〜150000の範囲にある。
本発明のポリマーの数平均質量(Mn)は、好ましくは70000以下であり;それは、例えば5000〜60000、好ましくは6000〜50000の範囲にある。
重量平均(Mw)及び数平均(Mn)モル質量は、ゲル浸透液体クロマトグラフィー(THF溶媒、直鎖状のポリスチレンスタンダード、屈折率及びUV検出器を用いて確立された検量線)により決定される。
好ましくは、本発明のポリマーの多分散性指標は2を超える、例えば2〜9の範囲、好ましくは2.5以上、例えば2.5〜8の範囲、さらに好ましくは2.8以上、特に2.8〜7の範囲である。ポリマーの多分散性指標Ipは数平均質量Mnに対する重量平均質量Mwの比率に等しい。
本発明のポリマーは、好ましくは200〜550nm、特に220〜520nm、又は240〜500nmの吸収波長を有する。
また好ましくは、350〜750nm、特に390〜700nm、又は420〜670nmの発光波長を有する。
本発明のポリマーは、次の調製方法に従い、溶液フリーラジカル重合により得られうる:
− 重合溶媒の一部を適切な反応器に入れ、重合に適した温度(典型的には60〜120℃)に達するまで系を加熱し、
− 一度この温度に到達したら、第1のブロックの構成モノマーをいくらかの重合開始剤の存在下で添加し、
− 好ましくは90%の最大転換度合いに相当する時間Tの後に、第2のブロックの構成モノマーと残りの開始剤を導入し、
− 混合物を時間T'の間(特に3〜6時間)反応させて放置し、その終わりに、混合物を室温(25℃)まで冷却することで、重合溶媒中に溶解したポリマーが得られる。
「重合溶媒」なる用語は、特に酢酸エチル、酢酸ブチル、C-Cアルコール、例えばイソプロパノール又はエタノール、脂肪族アルカン類、例えばイソドデカン、及びそれらの混合物から選択される溶媒又は溶媒混合物を意味する。好ましくは、重合溶媒は酢酸ブチルとイソプロパノールの混合物、又はイソドデカンである。
好ましくは、本発明のポリマーは水溶性ではない、すなわち該ポリマーは、水、又は2〜5の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のモノアルコール類、例えばエタノール、イソプロパノール又はn-プロパノールと水との混合物に、pH調節なしに、室温(25℃)にて、少なくとも1重量%の活性物質含有量で溶解しない。
また本発明は、生理学的に許容可能な、特に化粧品的に許容可能な媒体に、上述した特定の構造の少なくとも一のポリマーを含有せしめてなる組成物、特に化粧品用組成物に関する。
本発明のポリマーは、組成物の全重量に対して0.01重量%〜75重量%、好ましくは0.1重量%〜70重量%、特に1重量%〜65重量%、又は3重量%〜60重量%、さらには5重量%〜50重量%、より好ましくは6重量%〜25重量%の量で、本発明の組成物に、単独で又は混合物として存在し得る。
それらは、例えば水、油又は有機溶媒に溶解した形態、又は水性又は有機分散液の形態で組成物中に存在し得る。
有利には、本発明のポリマーは、それらを含有する組成物の少なくとも一の相に溶解又は分散している。
本発明の化粧品用又は製薬用組成物は、前記ポリマーの他に、生理学的に許容可能な媒体、特に化粧品的、皮膚科学的又は製薬的に許容可能な媒体、すなわちケラチン物質、例えば顔又は体の皮膚、毛髪、睫毛、眉毛及び爪と融和性のある媒体を含有する。
よって、組成物は、親水性Cエーテル及びC-Cアルデヒド類、又はポリエチレングリコール類、ペンチレングリコール、ソルビトール、プロピレングリコール、ジグリセロール、グリセロール等のポリオール類、n-プロパノール、イソプロパノール、エタノール等のアルコール類、特に2〜5の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状の低級モノアルコール類といった親水性有機溶媒(類)と水との混合物、又は水を含む親水性媒体を含有していてもよい。
水、又は水と親水性有機溶媒との混合物は、組成物の全重量に対して0.1重量%〜99重量%、好ましくは10重量%〜80重量%の含有量で、本発明の組成物に存在していてよい。
組成物は無水であってもよい。
また組成物は、特に室温(一般的に25℃)で液状の脂肪物質、及び/又は室温で固体状の脂肪物質、例えばロウ、ペースト状の脂肪物質、及びガム類、及びそれらの混合物を含有していてもよい脂肪相をさらに含み得る。これらの脂肪物質は動物、植物、鉱物又は合成由来のものであってよい。この脂肪相は、脂質親和性の有機溶媒をさらに含有し得る。
多くの場合油と称され、本発明で使用されてもよい室温で液状の脂肪物質としては、動物由来の炭化水素ベース油、例えばペルヒドロスクワレン;炭化水素ベースの植物性油、例えば4〜10の炭素原子を有する脂肪酸の液状トリグリセリド、例えばヘプタン酸又はオクタン酸のトリグリセリド、又はヒマワリ油、トウモロコシ油、大豆油、グレープシード油、ゴマ種油、アプリコット油、マカダミア油、ヒマシ油、アボカド油、カプリル/カプリン酸トリグリセリド類、ホホバ油、シアバター、鉱物又は合成由来で直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えば流動パラフィン及びそれらの誘導体、ワセリン、ポリデセン、水素化ポリイソブテン、例えばパーリーム(parleam);合成エステル及び合成エーテル、特に脂肪酸とのもの、例えばプルセリン油、ミリスチン酸イソプロピル、2-エチルヘキシルパルミタート、2-オクチルドデシルステアラート、2-オクチルドデシルエルカート、イソステアリン酸イソステアリル;ヒドロキシル化エステル、例えば乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、クエン酸トリイソセチル、及び脂肪アルコールのヘプタノアート、オクタノアート及びデカノアート;ポリオールエステル、例えばプロピレングリコールジオクタノアート、ネオペンチルグリコールジヘプタノアート、及びジエチレングリコールジイソノナノアート;及びペンタエリトリトールのエステル;12〜26の炭素原子を有する脂肪アルコール、例えばオクチルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノール及びオレイルアルコール;部分的に炭化水素ベースのフルオロ油及び/又は部分的にシリコーンベースのフルオロ油;シリコーン油、例えば、室温で液状又はペースト状であり、揮発性又は非揮発性で直鎖状又は環状のポリメチルシロキサン類(PDMS)、例えばシクロメチコーン類、ジメチコーン類で、場合によってはフェニル基を有しているもの、例えばフェニルトリメチコーン類、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン類、ジフェニルメチルジメチルトリシロキサン類、ジフェニルジメチコーン類、フェニルジメチコーン類及びポリメチルフェニルシロキサン類;それらの混合物を挙げることができる。
これらの油は、組成物の全重量に対して0.01重量%〜90重量%、好ましくは0.1重量%〜85重量%の範囲の含有量で存在し得る。
本発明の組成物は、一又は複数の生理学的に許容可能な有機溶媒をさらに含有していてよい。
これらの溶媒は、組成物の全重量に対して、一般的に0.1重量%〜90重量%、好ましくは0.5重量%〜85重量%、より好ましくは10重量%〜80重量%、さらに好ましくは30重量%〜50重量%の範囲の含有量で存在し得る。
上述した親水性有機溶媒の他にも、特に室温で液状のケトン類、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノン及びアセトン;室温で液状のプロピレングリコールエーテル、例えばプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセタート、及びジプロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル;短鎖のエステル(全体で3〜8の炭素原子を有するもの)、例えば酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸プロピル、n-ブチルアセタート及び酢酸イソペンチル;25℃で液状のエーテル、例えばジエチルエーテル、ジメチルエーテル又はジクロロジエチルエーテル;25℃で液状のアルカン類、例えばデカン、ヘプタン、ドデカン、イソドデカン及びシクロヘキサン;25℃で液状の芳香族環状化合物、例えばトルエン及びキシレン;25℃で液状のアルデヒド類、例えばベンズアルデヒド及びアセトアルデヒド、及びそれらの混合物を挙げることができる。
本発明の目的において、「ロウ」なる用語は、25℃以上で、120℃までであってよい融点を有し、可逆的な固体/液体の状態変化を受け、室温(25℃)で固体状の脂溶性化合物を意味する。ロウを液体状態(融解)させることで、存在可能な油と混和させて、顕微鏡的に均一な混合物を形成させることができるが、混合物の温度を周囲温度に戻すことにより、混合物の油においてロウが再結晶化する。ロウの融点は、示差走査熱量計(DSC)、例えばメトラー社(Metler)からDSC30の名称で販売されている熱量計を使用して測定され得る。
ロウは、炭化水素ベースロウ、フルオロロウ及び/又はシリコーンロウであってよく、また植物、鉱物、動物及び/又は合成由来のものであってよい。特に、ロウは30℃を超える、好ましくは45℃を超える融点を有する。本発明の組成物に使用され得るロウとしては、ミツロウ、カルナウバロウ又はキャンデリラロウ、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン又はオゾケライト、合成ロウ、例えばポリエチレンロウ又はフィッシャー-トロプシュロウ、及びシリコーンロウ、例えばアルキルジメチコーン類又はアルコキシジメチコーン類で、16〜45の炭素原子を有するものを挙げることができる。
ガム類は、一般的に、高分子量のポリジメチルシロキサン類(PDMSs)又はセルロースガム又は多糖類であり、ペースト状物質は、一般的に炭化水素ベース化合物、例えばラノリン類とその誘導体、又はPDMSである。
固体状物質の種類及び量は、所望する機械的特性及びテクスチャーに依存する。指針として、組成物は、組成物の全重量に対して0.1重量%〜50重量%、好ましくは1重量%〜30重量%のロウを含有し得る。
さらに、本発明の組成物は、化粧品用組成物に通常使用されているフィラー及び/又は真珠光沢剤及び/又は顔料を粒子相に含有するものであってもよい。
組成物は、当業者によく知られている水溶性染料及び/又は脂溶性染料から選択される、他の染料をさらに含有していてもよい。
「顔料」なる用語は、組成物を着色させることを意図しており、生理学的な媒体に不溶な、白色又は有色で、任意の形状の無機又は有機粒子を意味すると理解されるべきである。
「フィラー」なる用語は、組成物にかさ(body)又は剛性、及び/又は柔軟性、及び/又はメークアップ結果にマット効果及び均一性を付与することを意図した、無色又は白色で、無機又は合成のラメラ状又は非ラメラ状粒子を意味すると理解されるべきである。
「真珠光沢剤」なる用語は、特にある種の軟体動物により貝殻の内部に生成されるか合成等された、任意の形状をした真珠光沢のある粒子を意味すると理解されるべきである。
顔料は、最終組成物の重量に対して0.01%〜25%の割合、好ましくは3%〜10%の割合で組成物中に存在し得る。それらは、白色又は有色で、無機又は有機であってよい。酸化チタン、酸化ジルコニウム又は酸化セリウム、並びに酸化亜鉛、酸化鉄又は酸化クロム、フェリックブルー、クロム水和物、カーブンブラック、ウルトラマリン(アルミノシリカート-ポリスルフィド)、ピロリン酸マンガン、及びある種の金属パウダー、例えば銀又はアルミニウムパウダーを挙げることができる。また、唇及び皮膚にメークアップ効果を付与するために通常使用されるカルシウム、バリウム、アルミニウム、ストロンチウム又はジルコニウム塩のレーキ類、又はD&C型の顔料を挙げることができる。
真珠光沢剤は、0.01重量%〜20重量%の割合、好ましくは約3重量%〜10重量%の割合で組成物中に存在し得る。考慮され得る真珠光沢剤としては、天然の真珠光沢剤、酸化チタン、酸化鉄、天然顔料又はオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ、並びに有色のチタンマイカを挙げることができる。
組成物の全重量に対して0.001重量%〜15重量%、好ましくは0.01重量%〜5重量%、特に0.1重量%〜2重量%の割合で、単独で又は混合物として組成物に存在し得る脂溶性又は水溶性染料としては、ポンソーの二ナトリウム塩、アリザリングリーンの二ナトリウム塩、キノリンイエロー、アマランスの三ナトリウム塩、タートラジンの二ナトリウム塩、ローダミンの一ナトリウム塩、フクシン、キサントフィル、メチレンブルーの二ナトリウム塩、コチニールカルミン、ハロアシッド染料、アゾ染料、アントラキノン染料、硫酸銅、硫酸鉄、スーダンブラウン(Sudan brown)、スーダンレッド及びアナトー、及びビート根汁及びカロテンを挙げることができる。
本発明の組成物は、組成物の全重量に対して、特に0.01重量%〜50重量%の範囲、好ましくは0.02重量%〜30重量%の範囲の含有量で、一又は複数のフィラーをさらに含有してよい。フィラーは、板状、球形又は長形等の任意の形態の無機物又は有機物であってよい。タルク、マイカ、シリカ、カオリン、ポリアミド(ナイロン(登録商標))パウダー、ポリ-β-アラニンパウダー及びポリエチレンパウダー、テトラフルオロエチレンポリマーのパウダー(テフロン(登録商標))、ラウロイルリジン、スターチ、窒化ホウ素、 中空ポリマーマイクロスフィア、例えば塩化ポリビニリデン/アクリロニトリルのもの、例えばエクスパンセル(Expancel(登録商標))(ノーベルインダストリー社(Nobel Industrie))、又はアクリル酸コポリマーのもの(ダウ・コーニング社(Dow Corning)のポリトラップ(登録商標))、及びシリコーン樹脂のマイクロビーズ(例えば、東芝(Toshiba)のトスパール(Tospearl(登録商標))、ポリオルガノシロキサンエラストマー粒子、沈降性炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、中空シリカミクロスフィア(マプレコス社(Maprecos)のシリカビーズ(登録商標))、ガラス又はセラミックマイクロカプセル、及び8〜22の炭素原子、好ましくは12〜18の炭素原子を含有する有機カルボン酸から誘導される金属石鹸、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム又はステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛又はミリスチン酸マグネシウムを挙げることができる。
また組成物は、付加的なポリマー、例えば皮膜形成ポリマーをさらに含有していてよい。本発明において「皮膜形成ポリマー」なる用語は、ポリマーそれ自体で又は皮膜形成補助剤の存在下で、支持体、特にケラチン物質に付着する連続した皮膜を形成可能なポリマーを意味する。本発明の組成物に使用され得る皮膜形成ポリマーとしては、フリーラジカルタイプ又は重縮合タイプの合成ポリマー、天然由来のポリマー、及びそれらの混合物、特にアクリルポリマー、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ尿素、及びセルロースベースのポリマー、例えばニトロセルロースを挙げることができる。
本発明の組成物は、化粧品に一般的に使用されている成分、例えばビタミン類、増粘剤、ゲル化剤、微量元素、柔軟剤、金属イオン封鎖剤、香料、酸性化又は塩基性化剤、防腐剤、サンスクリーン剤、界面活性剤、酸化防止剤、抜毛を防止するための薬剤、抗フケ剤、噴霧剤、及びセラミド類、又はそれらの混合物をさらに含有していてよい。
言うまでもなく、当業者であれば、考えられる添加により本発明の組成物の有利な特性が悪影響を受けないか又は実質的に受けないように留意して、これ又はこれらの任意の付加的な化合物(類)及び/又はそれらの量を選択するであろう。
本発明の組成物は、懸濁液、分散液、特に小胞体により水に油が分散したもの;増粘されていてもよく又はゲル化さえされていてもよい水性又は油性の溶液:水中油型、油中水型又は多相エマルション;ゲル又はムース;油性又は乳化したゲル;小胞体、特に脂質小胞体の分散液;2相又は多相ローション;スプレー;フリー、コンパクト又は成形パウダー;無水ペーストの形態であってもよい。この組成物は、ローション、クリーム、膏薬、柔軟なペースト、軟膏、ムース、成形又は鋳型の固形物、特に棒状又は皿状の形態のもの、又は圧密された固形物の外観を有するものであってよい。
当業者であれば、自身の一般的な知識に基づき、第1に使用される成分の性質、特に支持体におけるそれらの溶解度、第2に組成物の意図する適用を配慮し、適切な生薬形態、及びその調製方法を選択可能であろう。
本発明の化粧品用組成物は、体又は顔の皮膚、唇、爪、睫毛、眉毛及び/又は毛髪の手入れ及び/又はメークアップのための製品、抗日光製品、自己サンタン製品、又は毛髪の手入れ、トリートメント、成形、メークアップ又は着色のための製品の形態であってよい。
また、メークアップ用組成物、特に肌色を整える製品、例えばファンデーション、メークアップルージュ又はアイシャドウ;唇用の製品、例えばリップスティック又はリップケア製品;コンシーラ製品;ほほ紅、マスカラ又はアイライナー;睫毛のメークアップ製品、リップペンシル又はアイペンシル;爪用の製品、例えばネイルラッカー又はネイルケア製品;体用のメークアップ製品;毛髪用のメークアップ製品(ヘアマスカラ又はヘアラッカー)の形態であってもよい。
さらに組成物は、顔、首、手又は体の皮膚の保護用又は手入れ用組成物、特に抗シワ用組成物、保湿用又はトリートメント用組成物;抗日光組成物又は人工的にサンタン状態にするための組成物の形態であってもよい。
またさらに、組成物は毛髪用の製品、特に毛髪の着色、ヘアスタイルの保持、成形のためのもの、毛髪の手入れ、トリートメント又はクレンジングのためのもの、例えばシャンプー、ヘアセット用のゲル又はローション、ブロー乾燥用ローション、及び固定用又はスタイリング用組成物、例えばラッカー又はスプレーの形態であってもよい。
本発明の特定の第1の実施態様において、組成物は、本発明のポリマー(類)の他に、一又は複数の有機溶媒、少なくとも一の皮膜形成ポリマー、及び場合によっては少なくとも一の顔料及び/又は少なくとも一の染料を含有してよい、ネイルラッカーの形態であってもよい。
本発明の特定の第2の実施態様において、組成物は、本発明のポリマー(類)の他に、脂肪相に少なくとも一の油、少なくとも一の顔料、及び場合によっては水相を含有してよい、ファンデーションの形態であってもよい。
本発明の第3の実施態様において、組成物は、好ましくは顔及び/又は首、特に顔のシワのある領域、中でも眼の周囲に適用されることを意図した抗加齢用又は抗シワ用組成物の形態であってもよい。
特に驚くべきことに、本発明のポリマーを使用することにより、皮膚に適用され、既に形成されたシワ及び/又はコジワに即時性のある張り効果を付与する組成物を得ることができることが見出され;張り付与剤としてこれらのポリマーを使用すると、効果的な剛性があると同時に柔軟性を有する、効果的な張りのある皮膜を形成可能であるために、このような薬剤を含有する組成物の適用中、皮膚等のケラチン物質の不快な突っ張り感が回避されるといった利点がある。
このケースにおいて、ブロックポリマーは、好ましくは非弾性で水に不溶である。「水に不溶のポリマー」なる用語は、水、又は水と直鎖状又は分枝状のC-Cモノアルコール類、例えばエタノール、イソプロパノール又はn-プロパノールの混合物に、pH調節なしに、室温(25℃)にて、少なくとも1重量%の活性物質含有量で溶解しないポリマーを意味する。
この第3の実施態様において、第1のブロックは、有利には85℃以上、例えば90〜150℃、好ましくは100℃〜120℃のTgを有する。好ましくは、85℃以上のTgを有するブロックの割合は、最終ポリマーの重量に対して50重量%〜90重量%、好ましくは最終ポリマーの重量に対して60重量%〜80重量%である。第2のブロックは、有利には20℃以下、例えば−100℃〜20℃、好ましくは−80℃〜15℃、より好ましくは−70℃〜10℃のTgを有する。好ましくは、20℃以下のTgを有するブロックの割合は、最終ポリマーの重量に対して5重量%〜50重量%、好ましくは最終ポリマーの重量に対して10重量%〜40重量%である。
本発明の組成物は、落屑剤、保湿剤、ケラチノサイトの増殖及び/又は分化を刺激する薬剤、コラーゲン及び/又はエラスチンの合成を刺激する、又はそれらの劣化を防止する薬剤、色素脱失剤、抗糖化剤、グリコアミノグリカン合成を刺激する薬剤、真皮脱収縮剤(dermo-decontracting agents)又は筋弛緩剤、酸化防止剤、及びフリーラジカル捕捉剤、及びそれらの混合物から特に選択される、少なくとも一の抗加齢活性剤をさらに含有してよい。
また本発明の主題は、化粧品用組成物、特に抗シワ用組成物における張り付与剤としての、本発明のポリマーの使用にある。
本発明の他の主題は、化粧品的に許容可能な媒体に、上述した少なくとも一のポリマーを含有する化粧品用組成物を皮膚に適用することからなる工程を含む、シワのある皮膚、例えば眼の輪郭をトリートメントするための美容方法にある。
さらに本発明の主題は、上述した化粧品用組成物をケラチン物質に適用することを含む、体又は顔の皮膚、唇、爪、睫毛、眉毛及び/又は毛髪等のケラチン物質を、特にメークアップ又は手入れするための美容処理方法にある。
本発明を以下の実施例により、さらに詳細に例証する。
波長の測定方法(発光及び吸収)
波長測定をVarian Cary Eclipse分光蛍光計を使用して実施する。
特に示さない限りは、この測定は次の方式において実施する:
20mgの生成物を50mlのシリンダーに入れる。生成物を溶解させるために、前記シリンダーを50mlの適切な溶媒、例えばジクロロメタン(DCM)、クロロホルム、イソドデカン、ヘプタン又はジメチルスルホキシド(DMSO)で満たす。得られた溶液を混合し、250マイクロリットルを取り出し、50mlのシリンダーに配し、再度溶媒で50mlまで満たす。
全てを混合し、溶液のサンプルを取り出し、10mm厚の密封された石英キュベットに配し、ついで、これを測定用チャンバーに配する。
実施例1
1/第1工程
Figure 2005281697
55.4g(0.23mol)の4-クロロ-1,8-ナフタル酸無水物を不活性雰囲気(アルゴン)下、2リットルの丸底フラスコに入れ、続いて750mlのトルエンを添加する。混合物を数分間、500rpmで攪拌し、ついで90℃まで加熱し、150mlのトルエンに予め溶解させておいた24.6g(0.24mol)のペンタン-1-オールアミンを滴下する。混合物を還流し、ついで50mlのNMPを添加する。16時間、還流し続ける。ついで、得られた反応混合物を室温まで冷却する。生成物を減圧下で濃縮し、沈殿させる。沈殿物を75mlの希塩酸、ついで200mlの水で2回洗浄する。有機相を回収し、減圧下で乾燥させる。69.3gの生成物が得られる(収率:91.7%)。
特徴
H NMR(CDCl、400MHz)δ:8.63-8.61(1H)、8.57-8.55(1H)、8.47-8.45(1H)、7.84-7.83(2H)、4.19-4.15(2H)、3.67-3.64(2H)、1.79-1.64(5H)、1.75-1.49(2H)。
2/第2工程
Figure 2005281697
150mlのエタノールをアルゴンの不活性雰囲気下、1リットルの三口丸底フラスコに入れ;2.6gの水素化ナトリウム(NaH)を添加し、混合物を30分、室温で攪拌する。150mlのエタノールと予め混合しておいた19.2g(0.061mol)のN-(ペンタン-5-オール)-4-クロロ-1,8-ナフタルイミドを添加し、得られた混合物を激しく攪拌する。混合物を50℃で16時間加熱し、ついで30mlの水を添加する。減圧下で溶媒を蒸発させて残留物を得、これをジクロロメタンに溶解する。得られた溶液を塩化ナトリウム溶液、ついで水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ濾過し;有機相を減圧下で蒸発させたところ、19.3gの黄色結晶が得られた(収率:97.1%)。
特徴
H NMR(CDCl、400MHz)δ:8.54-8.47(3H)、7.67-7.65(1H)、6.98-6.96(1H)、4.34-4.29(2H)、4.17-4.14(2H)、3.66-3.65(2H)、1.78-1.72(3H)、1.67-1.57(5H)、1.51-1.47(2H)。
3/第3工程
Figure 2005281697
18.0g(54.8mmol)の4-エトキシ-N-(ペンタン-5-オール)-1,8-ナフタルイミドを、濃縮器を具備する三口丸底フラスコに入れ、アルゴンの不活性雰囲気下に配する。150mlのジクロロメタンを添加し、均質な溶液が得られるまで、溶液を攪拌する。26.1ml(187.5mmol)のトリエタノールアミンを添加し、ついで20mlのジクロロメタンに5.7g(62.5mmol)の塩化アクリロイルが入ったものを、15℃で攪拌しつつ添加する。反応の進行状況をTLC(薄層クロマトグラフィー)でモニターし、出発物質がもはや存在しない時(約16時間)に、30mlの水を添加する。ついで、反応溶液を所定の乾燥度になるまで蒸発させ、ジクロロメタンに溶解させる。有機相を飽和した重炭酸ナトリウム溶液、ついで水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させる。溶媒を減圧下で乾燥させたところ、20.2g(収率:96.6%)の淡黄色パウダーが得られた。
特徴
H NMR(CDCl、400MHz)δ:8.56-8.53(2H)、8.53-8.51(1H)、7.70-7.69(1H)、7.02-7.00(1H)、6.40-6.35(1H)、6.16-6.06(1H)、5.79-5.77(1H)、4.36-4.31(2H)、4.19-4.17(4H)、1.79-1.71(4H)、1.62-1.60(3H)、1.58-1.55(2H)。
−λmax吸収:406nm
−λmax発光:432nm
実施例2
1/第1工程
実施例1の第1工程と類似
2/第2工程
Figure 2005281697
15.0g(0.047mol)の4-クロロ-N-(ペンタン-5-オール)-1,8-ナフタルイドを、不活性雰囲気(アルゴン)下、1リットルの三口丸底フラスコに配し、次に50ml(46.4g、0.365mol)のシクロオクチルアミンを添加する。混合物を140℃まで加熱し、溶液が均質になるまで攪拌する。18時間反応させる。ついで、得られた反応混合物を室温まで冷却し、残留したシクロオクチルアミンを減圧下で蒸留することにより除去する。残留物を175mlのジクロロメタンに溶解させ、希HCl溶液、水、ついで重炭酸ナトリウム溶液で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、ついで減圧下で乾燥させる。
17.4gのオレンジ-黄色のパウダーが得られる(収率:90.7%)。
特徴
H NMR(CDCl、400MHz)δ:8.57-8.55(1H)、8.45-8.43(1H)、8.06-8.04(1H)、7.61-7.57(1H)、6.66-6.64(1H)、5.23-5.21(1H)、4.20-4.17(2H)、3.84-3.82(1H)、3.67-3.65(2H)、2.06-2.00(2H)、1.85-1.45(19H)。
3/第3工程
Figure 2005281697
19.0g(0.046mol)のN-(ペンタン-5-オール)-4-アミノシクロオクチル-1,8-ナフタルイミドを、不活性雰囲気(アルゴン)下、1リットルの丸底フラスコに配し、ついで150mlのジシクロメタン(DCM)を添加する。均質な溶液が得られるまで、混合物を攪拌する。ついで15.6g(0.154mol)のトリエタノールアミンを導入する。ついで20mlのDCMに4.2g(0.049mol)の塩化アクリロイルが入った混合物を、25℃で攪拌(500rpm)しつつ滴下する。さらに80mlのDCMを添加する。混合物を20時間反応させ、ついで50mlの水を添加する。有機相を水、重炭酸ナトリウム、ついで再度水で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過する。有機相を蒸発させ、21.5gのオレンジ-黄色の生成物を回収する(収率:定量可能な程度)。
特徴
H NMR(CDCl、400MHz)δppm:8.56-8.54(1H)、8.45-8.42(1H)、8.07-8.05(1H)、7.60-7.58(1H)、6.65-6.63(1H)、6.39-6.34(1H)、6.13-6.06(1H)、5.80-5.77(1H)、5.29-5.24(1H)、4.18-4.13(4H)、3.84-3.82(1H)、2.02-1.99(2H)、1.80-1.48(18H)。
−吸収波長λ吸収:368nm
−発光波長λ発光:508nm(オレンジ色)
(溶媒:DCM)
実施例3
33gのイソドデカンを500mlの反応器に入れ、ついで90℃まで加熱する。
実施例2に従って調製された3gのモノマーを20mlのトルエンに溶解し、ついで、33.5gの酢酸イソボルニル、33.5gのメタクリル酸イソブチル、17gのイソドデカン及び0.6gの開始剤2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン(アクゾ・ノーベル社(Akzo Nobel)のトリゴノックス(Trigonox)(登録商標)141)を添加する。この混合物を90℃の反応器において1時間攪拌する。全体を1時間15分、90℃に維持する。
ついで、30gの2-エチルヘキシルアクリラート、30gのイソドデカン及び0.4gの2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサンを、上述した混合物に、90℃で30分以上かけて導入する。混合物を90℃で4時間維持し、ついで25℃まで冷却する。
トルエンをイソドデカンで置き換えた後、イソドデカンに68.4%のポリマー固形物を含有する溶液が得られる。
ポリマーは、51900の重量平均質量(Mw)と11700の数平均質量(Mn)、すなわち4.44の多分散性指標Ipを有する。
このポリマーは、アクリル酸イソボルニル、メタクリル酸イソブチル、及び本発明の蛍光増白モノマーの第1のブロック、及び2-エチルヘキシルアクリラートの第2のブロック、及び中間セグメントをさらに含有している。
実施例4
50gの酢酸エチルを500mlの反応器に入れ、ついで78℃で1時間加熱する。ついで、27.5gのメタクリル酸メチル、5gのアクリル酸、20gのTHFに溶解した2.5gの実施例1で調製されたモノマー、及び0.3gの2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン(アクゾ・ノーベル社のトリゴノックス(登録商標)141)を、78℃で40分以上かけて添加する。混合物を78℃で1時間維持する。ついで、15gのアクリル酸メチル、及び0.2gの2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサンを、78℃で30分以上かけて添加する。混合物を78℃で5時間維持し、ついで75gの酢酸ブチルで希釈する。酢酸エチル及びTHFを減圧下で蒸留し、ついで50gの酢酸ブチルを添加し、50gの酢酸ブチルを蒸留する。
酢酸ブチルに47.9%のポリマー固形物を含有する溶液が得られる。
このポリマーは、メタクリル酸メチル、アクリル酸及び本発明のモノマーの第1のブロック、及びアクリル酸メチルの第2のブロック、及び中間セグメントをさらに含有している。
実施例5
26gのイソドデカンを500mlの反応器に入れ、ついで90℃まで加熱する。
実施例1に従って調製された8gのモノマーを30mlのトルエンに溶解し、ついで、28gの酢酸イソボルニル、20gのメタクリル酸イソブチル、及び0.48gの開始剤2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン(アクゾ・ノーベル社のトリゴノックス(登録商標)141)を添加する。この混合物を90℃の反応器において1時間攪拌する。全体を1時間45分、90℃に維持する。
ついで、24gのアクリル酸イソブチル、24gのイソドデカン及び0.32gの2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサンを、上述した混合物に、90℃で30分以上かけて導入する。混合物を90℃で7時間半維持し、ついで25℃まで冷却する。
トルエンをイソドデカンで置き換えた後、イソドデカンに67.7%のポリマー固形物を含有する溶液が得られる。
ポリマーは、54300の重量平均質量(Mw)と10000の数平均質量(Mn)、すなわち5.43の多分散性指標Ipを有する。
このポリマーは、アクリル酸イソボルニル、メタクリル酸イソブチル、及び本発明の蛍光増白モノマーの第1のブロック、及びアクリル酸イソブチルの第2のブロック、及び中間セグメントをさらに含有している。
実施例6
以下のもの(重量%)を含有する無水ファンデーションを調製する:
− ポリエチレンロウ 12%
− 揮発性のシリコーン油 25%
− フェニルトリメチコーン 20%
− メタクリル酸ポリメチルのマイクロスフェア 12%
− 実施例3のポリマー 6%
− イソドデカン 全体を100%にする量
ロウを融解させ、全てが透明になった時、フェニルトリメチコーンとシリコーン油を攪拌しつつ添加し;ついで、マイクロスフェア、イソドデカン及びポリマーを添加する。混合物を15分間ホモジナイズし、ついで得られた組成物を成形して冷却する。
無水ファンデーションが得られる。
実施例7
以下のものを含有するネイルラッカーを調製する:
− 20重量%の実施例4のポリマー
− 全体を100%にする量の有機溶媒(酢酸ブチルと酢酸エチル)
実施例8
以下のものを含有するリップスティックを調製する:
− ポリエチレンロウ 15%
− 実施例5のポリマー 10%AM
− 水素化ポリイソブテン(日本油脂のパーリーム(Parleam)) 25%
− 顔料 10%
− イソドデカン 全体を100%にする量

Claims (31)

  1. 互いに非融和性である、少なくとも一の第1のブロックと少なくとも一の第2のブロックを含有し、該第1及び第2のブロックが、第1のブロックの少なくとも一の構成モノマーと1第2のブロックの少なくとも一の構成モノマーを含有する中間セグメントを介して結合しているブロックポリマーであって、少なくとも一のブロックが、次の式(I):
    Figure 2005281697
    [上式中:
    − R及びX'Rは同じ環、又は互いに異なる環に存在しており;
    − R及びRは互いに独立して、水素原子、ハロゲン、又はO、N、P、Si及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよく;及び/又は=O、OH、NH及びハロゲン原子から選択される一又は複数の基で置換されていてもよい;1〜30の炭素原子を有する直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和及び/又は不飽和の炭素ベース基を表し;
    − X及びX'は互いに独立して、RがO、N、P、Si及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよく;及び/又は=O、OH、NH及びハロゲン原子から選択される一又は複数の基で置換されていてもよい、1〜30の炭素原子を有する直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和及び/又は不飽和の炭素ベース基を表す-NR-、-NH-、-SO-、-SO-、-S-、-O-基を表し;
    − pは0又は1に等しく、
    − Gは、O、N、P、Si及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよく;及び/又は=O、OH、NH及びハロゲン原子から選択される一又は複数の基で置換されていてもよい、1〜30の炭素原子を有する直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和及び/又は不飽和の二価の炭素ベース基であり;
    − Pは次の式:
    Figure 2005281697
    の一つから選択されるポリマー性基であり;
    ここで:
    − R'はH、又は直鎖状又は分枝状の飽和したC1−6炭化水素ベース基を表し、
    − nは0又は1に等しく、またmは0又は1に等しい]
    の少なくとも一のモノマーを含有することを特徴とするポリマー。
  2. 基が水素原子である、請求項1に記載のポリマー。
  3. が、特に一、二又は三の窒素、硫黄及び/又は酸素原子等の、少なくとも一のヘテロ原子を有していてもよく、2〜18、特に3〜14、又は6〜12の炭素原子を有する、それ自体が飽和及び/又は不飽和の炭化水素ベース環を含んでいてよい、環状、直鎖状及び/又は分枝状で飽和及び/又は不飽和の炭素ベース、特に炭化水素ベース基である、請求項1又は2に記載のポリマー。
  4. X'Rが、基-NH-(CH)H;エトキシ又はメトキシ等の-O-(CH)H;-S-(CH)H、-SO-(CH)H又は-SO-(CH)Hで、nが1〜30、特に4〜12の整数であるもの;又はC-C18-NH-シクロアルキル、特に-NH-シクロヘキシル、-NH-シクロオクチル、-NH-シクロデシル、-NH-シクロドデシル;又はC-C18-S-シクロアルキル、C-C18-SO-シクロアルキル、又はC-C18-SO-シクロアルキル;又は次のもの:
    Figure 2005281697
    から選択される基である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のポリマー。
  5. 二価の基Gが、O、N、P及びSiから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよく;及び/又は=O、OH、NH及びハロゲン原子から選択される一又は複数の基で置換されていてもよい、全体で2〜18、特に3〜10の炭素原子を有し、それ自体が飽和又は不飽和の炭化水素ベース環を含んでいてよい、直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和又は不飽和の二価の炭化水素ベース基である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のポリマー。
  6. Gが、全体で2〜18、特に3〜10の炭素原子を有する、飽和した炭化水素ベース環を含んでいてもよい、直鎖状又は分枝状で飽和した二価の炭化水素ベース基から選択される、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のポリマー。
  7. Gがエチレン、n-プロピレン、1-メチルエチレン及び2-メチルエチレン等のイソプロピレン、n-ブチレン、イソブチレン、n-ペンチレン等のペンチレン、n-ヘキシレン等のヘキシレン、シクロヘキシレン、へプチレン、オクチレン、シクロオクチレン、デシレン、シクロデシレン、式-CH-C10-CH- 等のシクロヘキシルジメチレン、ドデシレン、及びシクロドデシレン基から選択される、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のポリマー。
  8. Xが、-O-、-S-、-NH-及び-NR、好ましくはOから選択され;ここでRが、好ましくは=O、OH及びNHから選択される一又は複数の基で置換されていてもよい、2〜12の炭素原子を有し、直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和又は不飽和の炭化水素ベース基を表す、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のポリマー。
  9. 重合性基Pが、次の式:
    Figure 2005281697
    [上式中、R'はH又はメチルを表す]
    の一方から選択される、請求項1ないし8のいずれか1項に記載のポリマー。
  10. 式(I)のモノマーが、次の式:
    Figure 2005281697
    Figure 2005281697
    の一つに相当する、請求項1ないし9のいずれか1項に記載のポリマー。
  11. 次のモノマー:
    −(i)エチレン、イソプレン又はブタジエン等の、2〜10の炭素を有するエチレン性炭化水素;
    −(ii)式:
    Figure 2005281697
    [上式中、R'は:
    − O、N、S及びPから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよい、1〜18の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキル基で;該アルキル基がヒドロキシル基、Cl、Br、I及びF等のハロゲン原子、及びSi(R)基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここでR及びRは同一でも異なっていてもよく、CないしCアルキル基又はフェニル基を表すもので;
    特にメチル、エチル、プロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ヘキシル、エチルヘキシル、オクチル、ラウリル、イソオクチル、イソデシル、ドデシル、シクロヘキシル、t-ブチルシクロヘキシル又はステアリル基;2-エチルペルフルオロヘキシル;又は2-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシブチル、又は2-ヒドロキシプロピル等のC1−4ヒドロキシアルキル基;又はメトキシエチル、エトキシエチル又はメトキシプロピル等の(C1−4)アルコキシ(C1−4)アルキル基であってよいもの;
    − イソボルニル基等のCないしC12シクロアルキル基、
    − フェニル基等のCないしC20アリール基、
    − 2-フェニルエチル、t-ブチルベンジル又はベンジル等のCないしC30アラルキル基(CないしCアルキル基)、
    − O、N及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子を有し、環が芳香族又は非芳香族である4-ないし12-員の複素環基、
    − フルフリルメチル又はテトラヒドロフルフリルメチル等のヘテロシクロアルキル基(1ないし4Cアルキル)、
    を表し、
    ここで該シクロアルキル、アリール、アラルキル、複素環又はヘテロシクロアルキル基は、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、及びO、N、S及びPから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよい直鎖状又は分枝状のC1−4アルキル基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、該アルキル基はヒドロキシル基、ハロゲン原子(Cl、Br、I及びF)、及びSi(R)基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここでR及びRは同一でも異なっていてもよく、CないしCアルキル基又はフェニル基を表し、また
    − R'は、m=5〜150であり、R''=H又はCないしC30アルキルである、-(CO)-R''基、特に-POE-メチル又は-POE-ベヘニルであってもよい]
    の(メタ)アクリラート類;
    −(iii)次の式:
    Figure 2005281697
    [上式中、RはH又はメチルを示し;R及びRは同一でも異なっていてもよく:
    − 水素原子;又は
    − O、N、S及びPから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよい、1〜18の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキル基で;該アルキル基がヒドロキシル基、Cl、Br、I及びF等のハロゲン原子、及びSi(R)基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここでR及びRは同一でも異なっていてもよく、CないしCアルキル基又はフェニル基を表すもので;
    及びRは、特に、メチル、エチル、プロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ヘキシル、エチルヘキシル、オクチル、ラウリル、イソオクチル、イソデシル、ドデシル、シクロヘキシル、t-ブチルシクロヘキシル又はステアリル基;2-エチルペルフルオロヘキシル;又は2-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシブチル、又は2-ヒドロキシプロピル等のC1−4ヒドロキシアルキル基;又はメトキシエチル、エトキシエチル又はメトキシプロピル等の(C1−4)アルコキシ(C1−4)アルキル基であってよいもの、また
    − イソボルニル基等のCないしC12シクロアルキル基、
    − フェニル基等のCないしC20アリール基、
    − 2-フェニルエチル、t-ブチルベンジル又はベンジル等のCないしC30アラルキル基(CないしCアルキル基)、
    − O、N及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子を有し、芳香族又は非芳香族である4-ないし12-員の複素環基、
    − フルフリルメチル又はテトラヒドロフルフリルメチル等のヘテロシクロアルキル基(1ないし4Cアルキル)、
    を表し、
    ここで該シクロアルキル、アリール、アラルキル、複素環又はヘテロシクロアルキル基は、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、及びO、N、S及びPから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよい直鎖状又は分枝状のC1−アルキル基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、該アルキル基はヒドロキシル基、ハロゲン原子(Cl、Br、I及びF)、及びSi(R)基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここでR及びRは同一でも異なっていてもよく、CないしCアルキル基又はフェニル基を表す]
    の(メタ)アクリルアミド類;
    −(iv)次の式:
    CH=CH-R、CH=CH-CH-R又はCH=C(CH)-CH-R
    [上式中、Rはヒドロキシル基、Cl又はF等のハロゲン、NH、R10がフェニル基又はCないしC12アルキル基を表すOR10(モノマーはビニル又はアリルエーテルである);アセトアミド(NHCOCH);R11が2〜12の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキル基を表すOCOR11基(モノマーはビニル又はアリルエステルである);又は
    − O、N、S及びPから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよい、1〜18の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキル基で;該アルキル基はヒドロキシル基、ハロゲン原子(Cl、Br、I及びF)、及びSi(R)基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここでR及びRは同一でも異なっていてもよく、CないしCアルキル基又はフェニル基を表すもの、
    − イソボルニル又はシクロヘキサン等のCないしC12シクロアルキル基、
    − フェニル等のCないしC20アリール基、
    − ベンジル;2-フェニルエチル等のCないしC30アラルキル基(CないしCアルキル基)、
    − O、N及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子を有し、環が芳香族又は非芳香族である4-ないし12-員の複素環基、
    − フルフリルメチル又はテトラヒドロフルフリルメチル等のヘテロシクロアルキル基(1ないし4Cアルキル)、
    で、該シクロアルキル、アリール、アラルキル、複素環又はヘテロシクロアルキル基が、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、及びO、N、S及びPから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよい直鎖状又は分枝状の1ないし4Cアルキル基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、該アルキル基がヒドロキシル基、Cl、Br、I及びF等のハロゲン原子、及びSi(R)基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここでR及びRは同一でも異なっていてもよく、CないしCアルキル基又はフェニル基を表すもの、
    から選択される基である]
    のビニル化合物;
    −(v)エチルペルフルオロオクチル又は2-エチルペルフルオロヘキシルの(メタ)アクリラート等のフルオロ又はペルフルオロ基を有する(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルアミド又はビニルモノマー;
    −(vi)メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン又はアクリルオキシプロピルポリジメチルシロキサン等のシリコーンベースの(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルアミド又はビニルモノマー;
    −(vii)アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、アクリルアミドプロパンスルホン酸、ビニル安息香酸及びビニルリン酸、及びそれらの塩等の、少なくとも一のカルボン酸、リン酸又はスルホン酸、又は無水物、官能基を有するエチレン性不飽和のモノマー;
    −(viii)2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン、ジメチルアミノエチルメタクリラート、ジエチルアミノエチルメタクリラート、及びジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、及びそれらの塩等の、少なくとも一の第3級アミン官能基を有するエチレン性不飽和のモノマー;
    から単独で又は混合物として選択される、少なくとも一の付加的なコモノマーをさらに含有している、請求項1ないし10のいずれか1項に記載のポリマー。
  12. 次の式(A)、(B)及び/又は(C):
    Figure 2005281697
    [上式中:
    − Raは、O、N、P、Si及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよく;及び/又は=O、OH、NH及びハロゲン原子から選択される一又は複数の基で置換されていてもよい;1〜32の炭素原子を有する直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和及び/又は不飽和の炭素ベース基を表し;
    − Rbは、(i)水素原子、(ii)ハロゲン、(iii)O、N、P、Si及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよく、及び/又は=O、OH及びNHから選択される一又は複数の基で置換されていてもよい、1〜12の炭素原子を有する直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和及び/又は不飽和の炭素ベース基;(iv)R及びR'は互いに独立して、水素原子又は直鎖状、環状又は分枝状で飽和したC1−6炭化水素ベース基、特にメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ペンチル又はヘキシルであるNRR'基、
    から選択され;
    − Ra及びRaは同じ環又はそれぞれ異なる環に存在しており、互いに独立して、水素、ハロゲン、又は-Xa-Ga-Pa(II)の基を表し、但し、Ra及び/又はRa基の少なくとも一方は式(II)の基を表し、ここで:
    − Xaは-O-、-S-、-SO-、-SO-、-NH-及び-NR-基から選択され、RはO、N、P、Si及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよく;及び/又は=O、OH、NH及びハロゲン原子から選択される一又は複数の基で置換されていてもよい、1〜30の炭素原子を有する直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和及び/又は不飽和の炭素ベース基を表し;
    − Gaは、O、N、P、Si及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよく;及び/又は=O、OH、NH及びハロゲン原子から選択される一又は複数の基で置換されていてもよい、1〜32の炭素原子を有する直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和及び/又は不飽和の二価の炭素ベース基であり;
    − Paは次の式:
    Figure 2005281697
    (上式中:
    − R'は、H又は直鎖状又は分枝状の飽和したC1−6炭化水素ベース基を表し、
    − X'は、R''がC1−6アルキル、C6−10アリール、(C6−10)アリール(C1−6)アルキル又は(C1−6)アルキル(C6−10)アリール基で、アルキル及び/又はアリール基がOH、ハロゲン、C1−6アルコキシ及びC6−10アリールオキシから選択される一又は複数の基で置換可能であるものから選択される基を表す、NR''、NH又はOを表し;また、
    − mは0又は1に等しく;nは0又は1に等しく;pは0、1又は2に等しい)
    の一つから選択される重合性基であり;
    − Bは次の二価の芳香族基(IVa)ないし(IVd):
    Figure 2005281697
    の一つを表し;
    ここで:
    − Rは、=O、OH、NH及びハロゲン原子から選択される一又は複数の基で置換されていてもよい、1〜32の炭素原子を有する直鎖状、分枝状及び/又は環状で飽和及び/又は不飽和の炭素ベース基であり;
    − R20及びR21は互いに独立して、水素原子、直鎖状又は分枝状のC1-8アルキル基、又はシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル、シクロデシル、シクロドデシル、ベンジル、ナフチル、又はフェニル基である]
    の光学的効果を有するモノマーから単独で又は混合物として選択される、少なくとも一の付加的なコモノマーをさらに含有している、請求項1ないし11のいずれか1項に記載のポリマー。
  13. 単独で又は混合物として、式(I)のモノマーが、それを含有するブロックの重量に対して、0.01重量%〜100重量%、特に0.1重量%〜99.99重量%、さらには0.5重量%〜70重量%、又は1重量%〜40重量%、例えば1.5重量%〜30重量%の量で存在している、請求項1ないし12のいずれか1項に記載のポリマー。
  14. 単独で又は混合物として、式(I)のモノマーが、ポリマーの全重量に対して、0.01重量%〜70重量%、特に0.1重量%〜50重量%、さらには0.5重量%〜30重量%、又は1重量%〜20重量%の量で存在している、請求項1ないし13のいずれか1項に記載のポリマー。
  15. 生理学的に許容可能な、特に化粧品的に許容可能な媒体に、請求項1ないし14のいずれか1項に記載のポリマーを含有せしめてなる化粧品用組成物等の組成物。
  16. 前記ポリマーが、単独で又は混合物として、組成物の全重量に対して0.01重量%〜75重量%、好ましくは0.1重量%〜70重量%、特に1重量%〜65重量%、又は3重量%〜60重量%、さらには5重量%〜50重量%、より好ましくは6重量%〜25重量%の量で存在している、請求項15に記載の組成物。
  17. 生理学的に許容可能な媒体が、水、又は水/親水性有機溶媒の混合物を含む親水性媒体を含有し、及び/又は脂肪相を含有している、請求項15又は16に記載の組成物。
  18. 脂肪相が、ロウ、ペースト状の脂肪物質、ガム、脂質親和性の有機溶媒、及び油、及び/又はそれらの混合物を含有している、請求項15ないし17のいずれか1項に記載の組成物。
  19. フィラー及び/又は真珠光沢剤及び/又は顔料を含有していてもよい粒子相をさらに含む、請求項15ないし18のいずれか1項に記載の組成物。
  20. 水溶性染料及び/又は脂溶性染料から選択される染料をさらに含有している、請求項15ないし19のいずれか1項に記載の組成物。
  21. 皮膜形成ポリマー等の少なくとも一の付加的なポリマーを含有している、請求項15ないし20のいずれか1項に記載の組成物。
  22. ビタミン類、増粘剤、ゲル化剤、微量元素、柔軟剤、金属イオン封鎖剤、香料、酸性化又は塩基性化剤、防腐剤、サンスクリーン剤、界面活性剤、酸化防止剤、抜毛を防止するための薬剤、抗フケ剤、噴霧剤、及びセラミド類、又はそれらの混合物から選択される少なくとも一の成分を含有している、請求項15ないし21のいずれか1項に記載の組成物。
  23. 懸濁液、小胞体により水に油が分散したもの等の分散液;増粘されていてもよく又はゲル化さえされていてもよい油性溶液:水中油型、油中水型又は多相エマルション;ゲル又はムース;油性又は乳化したゲル;脂質小胞体等の小胞体の分散液;2相又は多相ローション;スプレー;フリー、圧密又は成形パウダー;無水ペースト;ローション、クリーム、膏薬、柔軟なペースト、軟膏、棒状又は皿状等の成形又は鋳型の固形物、又は圧密された固形物の形態である、請求項15ないし22のいずれか1項に記載の組成物。
  24. 体又は顔の皮膚、唇、爪、睫毛、眉毛及び/又は毛髪の手入れ及び/又はメークアップのための製品、抗日光製品、自己サンタン製品、又は毛髪の手入れ、トリートメント、成形、メークアップ又は着色のための製品の形態である、請求項15ないし23のいずれか1項に記載の組成物。
  25. メークアップ用組成物、特に肌色を整える製品、中でもファンデーション、メークアップルージュ又はアイシャドウ;唇用の製品、特にリップスティック又はリップケア製品;コンシーラ製品;ほほ紅、マスカラ又はアイライナー;睫毛のメークアップ製品、リップペンシル又はアイペンシル;爪用の製品、特にネイルラッカー又はネイルケア製品;体用のメークアップ製品;ヘアマスカラ又はヘアラッカー等の毛髪用のメークアップ製品;顔、首、手又は体の皮膚の保護用又は手入れ用組成物、特に抗シワ用組成物、保湿用又はトリートメント用組成物;抗日光組成物又は人工的にサンタン状態にするための組成物;毛髪用の製品、特に毛髪の着色、ヘアスタイルの保持、成形のためのもの、毛髪の手入れ、トリートメント又はクレンジングのためのもの、特にシャンプー、ヘアセット用のゲル又はローション、ブロー乾燥用ローション、及び固定用及びスタイリング用組成物、特にラッカー又はスプレーの形態である、請求項15ないし24のいずれか1項に記載の組成物。
  26. 体又は顔の皮膚、唇、爪、睫毛、眉毛及び/又は毛髪等のケラチン物質を、特にメークアップ又は手入れするための美容処理方法において、請求項15ないし25のいずれか1項に記載の化粧品用組成物を前記ケラチン物質に適用することを含む方法。
  27. 請求項1ないし14のいずれか1項に記載の少なくとも一のポリマー、一又は複数の有機溶媒、少なくとも一の皮膜形成ポリマー、及び場合によっては少なくとも一の顔料及び/又は少なくとも一の染料を含有するネイルラッカー用組成物。
  28. 請求項1ないし14のいずれか1項に記載の少なくとも一のポリマー、脂肪相に少なくとも一の油、少なくとも一の顔料、及び場合によっては水相を含有するファンデーション用組成物。
  29. 請求項1ないし14のいずれか1項に記載の少なくとも一のポリマーを含有する、抗加齢用又は抗シワ用組成物。
  30. 化粧品用組成物、特に抗シワ用組成物における張り剤としての、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の少なくとも一のポリマーの使用。
  31. 眼の輪郭等のシワのある皮膚をトリートメントするための美容方法において、化粧品的に許容可能な媒体に請求項1ないし14のいずれか1項に記載の少なくとも一のポリマーを含有せしめてなる化粧品用組成物を前記皮膚に適用することからなる工程を含む方法。
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