JP2005279144A - 化粧品の改質方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 改質効果が短時間のうちに得られ、すぐに使用を開始できるようにした化粧品の改質方法を提供する。
【解決手段】 液状、ゲル状又は固形状の化粧品をこの化粧品が磁束密度2000ガウス以上の磁界を2m/sec以上の速度で横断するように繰り返し通過させる。液状の化粧品の場合には液状化粧品の市販容器から液状化粧品を移替え可能でしかも必要量だけ取り出し可能でありかつ市販容器の内容積の2倍以上の内容積を有するほぼ密閉した構造をなす容器本体を、ゲル状又は固形状の化粧品の場合にはゲル状又は固形状の化粧品の市販容器を収納取出可能でかつ市販容器の長さの2倍以上の長さを有するほぼ密閉した構造をなす容器本体を用いる。容器本体の対向する側壁面には磁石体を異極を相互に対向させて設ける。
【選択図】 図3
【解決手段】 液状、ゲル状又は固形状の化粧品をこの化粧品が磁束密度2000ガウス以上の磁界を2m/sec以上の速度で横断するように繰り返し通過させる。液状の化粧品の場合には液状化粧品の市販容器から液状化粧品を移替え可能でしかも必要量だけ取り出し可能でありかつ市販容器の内容積の2倍以上の内容積を有するほぼ密閉した構造をなす容器本体を、ゲル状又は固形状の化粧品の場合にはゲル状又は固形状の化粧品の市販容器を収納取出可能でかつ市販容器の長さの2倍以上の長さを有するほぼ密閉した構造をなす容器本体を用いる。容器本体の対向する側壁面には磁石体を異極を相互に対向させて設ける。
【選択図】 図3
Description
本発明は化粧品の改質方法に関し、特に改質効果が短時間のうちに得られ、すぐに使用を開始できるようにした改質方法に関する。
女性の使用する化粧品には化粧水、ローション又は乳液等の液状の化粧品と、口紅、マニュキア又はクリーム等の固形又は高い粘性の化粧品とがあるが、高価な化粧品は一般的に安価な化粧品に比してよくのび、しかも皮膚によく浸透し、1回の化粧に使う量が少なくて済むことが多い。
他方、化粧品に磁気を作用させると、化粧品ののび性及び浸透性が改善されることが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、等参照)。
しかし、上記従来公報記載の改質方法は液状、固形又はゲル状の化粧品を磁界中に曝すことにより化粧品を改質するという方法であるので、改質の効果が現れるのに長い時間を必要とし、すぐには使用することができない。
この発明は、かかる問題点に鑑み、改質効果が短時間のうちに得られ、すぐに使用を開始できるようにした化粧品の改質方法を提供することを課題とする。
本件発明者らは上述の課題を解決すべく鋭意実験を重ねた結果、化粧品が2000ガウス以上の磁界を2m/sec以上の速度で繰り返し通過すれば化粧品ののび性及び浸透性が短時間のうちに大幅に改善されることを知見するに至った。
そこで、本発明に係る化粧品の改質方法は、液状化粧品、ゲル状化粧品及び水分を含む固形状化粧品ののび性及び浸透性を高めるように化粧品を改質する改質方法であって、液状、ゲル状又は固形状の化粧品をこの化粧品が磁束密度2000ガウス以上の磁界を2m/sec以上の速度で横切るように繰り返し通過させるようにしたことを特徴とする。
本発明の特徴の1つは液状、ゲル状又は固形状の化粧品をこれが磁束密度2000ガウス以上の磁界を2m/sec以上の速度で横断するように繰り返し通過させるようにした点にある。
これにより、化粧品ののび性及び浸透性を短時間のうちに大幅に改善でき、のび性及び浸透性の改善された化粧品をすぐに使える。化粧品ののび性及び浸透性が改善される理由は不明であるが、化粧品中に含まれる水分のクラスターが細かくされ、あるいは化粧品の成分が極性を有するようになるためであろうと椎則される。
また、本発明の方法は育毛剤や整髪剤に適用するとものび性及び浸透性に顕著な改善が見られた。したがって、本発明でいう「化粧品」は化粧水、ローション、乳液、口紅、マニュキア、クリーム等、一般的に認識されている化粧品以外に、育毛剤や整髪剤も含む。
2000ガウス以上の磁界としたのは2000ガウス未満では流速を速くしても改質効果が現れるのに時間がかかるからである。また、流速を2m/sec以上としたのは2m/sec未満では磁界を相当強くしないと改質効果が現れないからである。
磁界中に化粧品を繰り返し通過させる具体的な方法としては液状化粧品を市販容器から改質容器に移替え、改質容器の側面に1つ又は複数の磁石体を設け、改質容器を上下に激しく振ることによって実現できる。したがって、このような改質容器も新規である。
即ち、本発明に係る化粧品の改質容器は、液状化粧品ののび性及び浸透性を高めるように液状化粧品を改質する改質容器であって、容器本体は液状化粧品の市販容器から液状化粧品を移替え可能でしかも必要量だけ取り出し可能でありかつ市販容器の内容積の2倍以上の内容積を有するほぼ密閉した構造をなし、上記容器本体の側壁面には上記容器本体内に2000ガウス以上の磁界を形成する磁石体が設けられており、改質すべき液状化粧品の移替えられた上記容器本体が上下方向に上記容器本体の長さ以上の距離にわたって振動されることにより液状化粧品が磁束密度2000ガウス以上の磁界を2m/sec以上の速度で横切るように繰り返し通過されるようになしたことを特徴とする。
容器本体は振ったときに化粧品が洩れないようにほぼ密閉した構造をなしていることが重要である。
また、容器本体は液状化粧品の市販容器から液状化粧品を移替え可能でしかも必要量だけ取り出し可能であることが大切である。これは例えば、容器本体の一部を分離してねじ等によって螺合できるようにするとともに、容器本体をふることによって化粧品が出てくる口を設けることによって実現できる。
また、容器本体を振って2m/sec以上の速度を得るためには、容器本体が市販容器の内容積の2倍以上の内容積を有することが望ましい。
容器本体の材質は特に限定されないが、対向する磁石体の間に磁界が容易に形成させれるように非磁性材料、例えばプラスチック材料で容器本体で製作するのがよい。勿論、磁石体の磁力が強い場合には容器本体を金属材料で製作しても容器本体内に上記の磁界を形成することができる。
磁石体は容器本体内に2000ガウス以上の磁界を形成できれば1つでもよく、複数であってもよい。複数の磁石体を設ける方が改質効果が期待できる。複数の磁石体を設ける場合、強い磁界が形成されるように容器本体の対向する側壁面に相互に対向して設けるのがよい。この場合、対向する磁石体は同極を対向させてもよく、異極を対向させてもよい。また、磁石体は容器本体内に2000ガウス以上の磁界を形成できればどのような種類の磁石でもよく、例えばネオジウム磁石を用いることができる。
ゲル状及び固形状の化粧品は市販容器から取り出して改質容器に移しかえるのが煩雑である。そこで、ゲル状及び固形状の化粧品については市販容器ごと改質容器にいれるのがよい。
即ち、本発明に係る化粧品の改質容器は、ゲル状又は固形状の化粧品ののび性及び浸透性を高めるように液状化粧品を改質する改質容器であって、容器本体はゲル状又は固形状の化粧品の市販容器を収納取出可能でかつ市販容器の長さの2倍以上の長さを有するほぼ密閉した構造をなし、上記容器本体の側壁面には上記容器本体内に2000ガウス以上の磁界を形成する磁石体が設けられており、改質すべきゲル状又は固形状の化粧品を市販容器ごとした上記容器本体が長さ方向に上記容器本体の長さ以上の距離にわたって振動されることによりゲル状又は固形状の化粧品が磁束密度2000ガウス以上の磁界を2m/sec以上の速度で横切るように繰り返し通過されるようになしたことを特徴とする。
また、容器本体はゲル状又は固形状の化粧品を市販容器ごと収納できるのが重要である。これは例えば、容器本体の一部を分離してねじ等によって螺合できるようにすることによって実現できる。
また、容器本体を振って2m/sec以上の速度を得るためには、容器本体の長さが市販容器の長さの2倍以上であることが望ましい。
容器本体の材質は特に限定されないが、対向する磁石体の間に磁界が容易に形成させれるように非磁性材料、例えばプラスチック材料で容器本体で製作するのがよい。勿論、磁石体の磁力が強い場合には容器本体を金属材料で製作しても容器本体内に上記の磁界を形成することができる。このゲル状又は固形状の化粧品の改質容器の磁石体も液状化粧品の改質容器の場合と同様である。
また、容器本体を振っている時に化粧品の市販容器が容器本体にぶつかるので、容器本体の少なくとも内面が市販容器との衝突によって破損されないような軟らかさを有するのが好ましい。
以下、本発明を具体例に基づいて詳細に説明する。図1ないし図3は本発明に係る化粧品の改質方法の好ましい実施形態を模式的に示す。図において、改質容器10は容器本体11とキャップ12とからなり、容器本体11は非磁性材料、例えばプラスチック材料を用いて液状化粧品の市販容器の内容積のほぼ2倍以上の内容積を有する筒状に製作されている。
この容器本体11の上端部13は別体に製作されており、この上端部13の内面には雌ねじが、容器本体11側の部分14には雄ねじが刻設され、両者13、14は相互に取外し可能に螺合されており、こうして容器本体11は液状化粧品を移替え可能になっている。
また、容器本体11の上端部13には液状化粧品の振り出し口部15が形成されており、こうして容器本体11はほぼ密閉された構造をなしている。
さらに、容器本体11の容器本体11の側面には一対の磁石体20、21が異極を相互に対向させて設けられ、プラスチック製、布製又は金属製のバンド22によって固定されている。この磁石体20、21にはネオジウム磁石が用いられ、容器本体11内に2000ガウス以上の磁界を形成するようになっている。
なお、バンド22は面ファスナーやフック等によって着脱可能にすることもできる。バンド22を着脱可能にすると、市販容器内の化粧品の量が半分以下になった時に磁石体20、21をバンド22によって市販容器に取付け、残った化粧品の改質を行うのに用いることができる。
化粧水やローション等を改質する場合、改質容器10の上端部13を弛めて外し、図2に示されるように改質すべき液状化粧品Wをその市販容器から容器本体11内に移替え、上端部13を螺合して取付けた後、キャップ12を嵌めて改質容器10を手に持ち、図3に示されるように改質容器10を上下方向に少なくとも容器本体11の長さ以上の寸法だけ激しく振る。
すると、容器本体11内では液状化粧品Wが磁石体20、21間に形成された2000ガウス以上の磁界中を液状化粧品Wが2m/sec以上の速度で横断するように繰り返し通過する。改質容器10を数回ないし十数回振ると、容器本体11内の液状化粧品Wは十分に改質されるので、その後は改質容器10を振るのを止め、キャップ12を外して容器本体11の振り出し口部14から液状化粧品Wを振り出して使えばよい。
本例では液状化粧品を容器本体11内に移替えているので、使用のたびに改質容器を振ることによって改質された化粧品を使うことができる。
図4は第2の実施形態を示す。本例では容器本体11は比較的軟質のプラスチック材料を用いてほぼ筒状に製作され、その上端開口を蓋12で嵌合又は螺合によって開放可能に封鎖した構造をなし、ゲル状又は固形状の化粧品の市販容器を収納し取出し可能になっている。
この容器本体11は改質すべきゲル状又は固形状の化粧品の市販容器40の長さL2の2倍以上の長さL1を有している。
また、容器本体11の対向する側壁面には一対の磁石体20、21が異極を相互に対向させて設けられ、プラスチック製のバンド22によって固定されている。この磁石体20、21にはネオジウム磁石が用いられ、容器本体11内に2000ガウス以上の磁界を形成するようになっている。
例えば、口紅等の固形状の化粧品を改質する場合、改質容器10の蓋12を外し、容器本体11内に化粧品を容器40ごと入れ、容器本体11の開口を蓋12で封鎖した後、改質容器10を手に持ち、改質容器10を上下方向に少なくとも容器本体11の長さ以上の寸法だけ激しく振る。
これにより、容器本体11内では化粧品が磁石体20、21間に形成された2000ガウス以上の磁界中を2m/sec以上の速度で横断するように繰り返し通過するので、改質容器10を数回ないし十数回振ると、容器本体11内の化粧品は十分に改質され、その後は改質容器10を振るのを止め、キャップ12を外して化粧品を取出して使えばよい。使用後は化粧品を改質容器内10に戻しておけばよい。
上記の例では固形状の化粧品を改質する場合について説明したが、ゲル状の化粧品を改質する場合も同様であるので、その詳細な説明は省略する。
10 改質容器
11 容器本板
12 キャップ(蓋)
13 取外し可能な部分
14 振り出し口部
40 化粧品の市販容器
W 液状化粧品
11 容器本板
12 キャップ(蓋)
13 取外し可能な部分
14 振り出し口部
40 化粧品の市販容器
W 液状化粧品
Claims (5)
- 液状化粧品、ゲル状化粧品及び水分を含む固形状化粧品ののび性及び浸透性を高めるように化粧品を改質する改質方法であって、
液状、ゲル状又は固形状の化粧品をこの化粧品が磁束密度2000ガウス以上の磁界を2m/sec以上の速度で横切るように繰り返し通過させるようにしたことを特徴とする化粧品の改質方法。 - 液状化粧品ののび性及び浸透性を高めるように液状化粧品を改質する改質容器であって、
容器本体は液状化粧品の市販容器から液状化粧品を移替え可能でしかも必要量だけ取り出し可能でありかつ市販容器の内容積の2倍以上の内容積を有するほぼ密閉した構造をなし、
上記容器本体の側壁面には上記容器本体内に2000ガウス以上の磁界を形成する磁石体が設けられており、
改質すべき液状化粧品の移替えられた上記容器本体が上下方向に上記容器本体の長さ以上の距離にわたって振動されることにより液状化粧品が磁束密度2000ガウス以上の磁界を2m/sec以上の速度で横切るように繰り返し通過されるようになしたことを特徴とする化粧品の改質容器。 - ゲル状又は固形状の化粧品ののび性及び浸透性を高めるように液状化粧品を改質する改質容器であって、
容器本体はゲル状又は固形状の化粧品の市販容器を収納取出可能でかつ市販容器の長さの2倍以上の長さを有するほぼ密閉した構造をなし、
上記容器本体の側壁面には上記容器本体内に2000ガウス以上の磁界を形成する磁石体が設けられており、
改質すべきゲル状又は固形状の化粧品を市販容器ごとした上記容器本体が長さ方向に上記容器本体の長さ以上の距離にわたって振動されることによりゲル状又は固形状の化粧品が磁束密度2000ガウス以上の磁界を2m/sec以上の速度で横切るように繰り返し通過されるようになしたことを特徴とする化粧品の改質容器。 - 上記容器本体の少なくとも内面が上記市販容器との衝突によって破損されないような軟らかさを有する請求項3記載の化粧品の改質容器。
- 上記磁石体は上記容器本体の対向する側壁面に同極又は異極を相互に対向させて設けられている請求項2又は3記載の化粧品の改質容器。
Priority Applications (1)
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JP2004101897A JP2005279144A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 化粧品の改質方法 |
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Cited By (1)
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KR102309095B1 (ko) * | 2021-04-06 | 2021-10-06 | 나라기업 주식회사 | 소방훈련용 물 소화기 |
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2004
- 2004-03-31 JP JP2004101897A patent/JP2005279144A/ja active Pending
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