JP2005267824A - 強誘電体メモリ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 繰返し動作又は製造時の高温プロセス等により強誘電体材料の特性が劣化しても、信頼性が低下することを防止できる強誘電体メモリ回路を提供する。
【解決手段】 強誘電体メモリ回路1において、I/O回路2、YSW回路3、センスアンプ回路4、選択回路5及びアレイ部7をこの順に接続する。そして、選択回路5において、アレイ部7のブロック7aに属するメモリセル列に接続された第1のビット線対を、ブロック7bに属するメモリセル列に接続された第2のビット線対に接続するか否かを切り換える第1のスイッチを設ける。同様に、第1のビット線対を、ブロック7cに属するメモリセル列に接続された第3のビット線対、及びブロック7dに属するメモリセル列に接続された第4のビット線対に夫々接続するか否かを切り換える第2及び第3のスイッチを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、強誘電体メモリ回路に関し、特に、相補のデータを入出力する強誘電体メモリ回路に関する。
従来より、電源を切っても記録が消えない不揮発性であり、且つ、ランダムアクセスが可能なメモリとして、強誘電体メモリが開発されている(例えば、特許文献1参照。)。強誘電体メモリはフローティングゲートを使用した不揮発性メモリと比較して、必要とされる駆動電圧が低く、高速動作が可能であるといった利点があり、ICカード等への適用が検討されている。強誘電体メモリには、1つのメモリセルに夫々2個のトランジスタ及びキャパシタを含む2T2C型、夫々1個のトランジスタ及びキャパシタを含む1T1C型、1個のトランジスタのみを含む1T型が提案されている。このうち、2T2C型は、1T1C型及び1T型と比較してメモリセルの面積は大きくなるものの、相補の信号を出力できるため読出安定性が高く、実用化の段階に達している。
図5(a)及び(b)は、従来の2T2C型の強誘電体メモリ回路を示すブロック図であり、(a)は書込動作状態を示し、(b)は読出動作状態を示す。また、図6は、図5(a)及び(b)に示す強誘電体メモリ回路における各メモリセル及び各センスアンプを示す回路図である。図5(a)及び(b)並びに図6に示すように、従来の強誘電体メモリ回路101においては、外部との間でデータの入出力を行うI/O回路2が設けられており、このI/O回路2にはYSW回路3が接続されており、YSW回路3にはセンスアンプ回路4が接続されている。そして、センスアンプ回路4にはアレイ部7が接続されており、アレイ部7にはマトリクス状に配列された複数のメモリセル6が設けられている。
アレイ部7には、夫々複数のワード線WL及びプレート線PLが交互に設けられており、一方向に延びている。また、アレイ部7には、各1本のビット線BLT及びBLNからなるビット線対が複数対設けられており、ワード線WL及びプレート線PLが延びる方向に直交する方向に延びている。そして、各メモリセル6においては、各1本のワード線WL及びプレート線PL並びに1対のビット線BLT及びBLNが通過するようになっている。
メモリセル6においては、2個の強誘電体キャパシタ8a及び8b、並びに2個のn型トランジスタ9a及び9bが設けられている。強誘電体キャパシタ8a及び8bは夫々、相互に平行に配置された2枚の電極間に強誘電体材料(図示せず)が配置されて構成されている。強誘電体材料は、例えば、PZT(PbZrTi1−x:チタン酸ジルコン酸鉛)又はSBT(SrBiTa:タンタル酸ストロンチウムビスマス)等である。そして、強誘電体キャパシタ8aの一方の電極及び強誘電体キャパシタ8bの一方の電極は、プレート線PLに接続されている。また、強誘電体キャパシタ8aの他方の電極はn型トランジスタ9aのソース・ドレインの一方に接続されており、n型トランジスタ9aのソース・ドレインの他方は、ビット線BLTに接続されている。同様に、強誘電体キャパシタ8bの他方の電極はn型トランジスタ9bのソース・ドレインの一方に接続されており、n型トランジスタ9bのソース・ドレインの他方は、ビット線BLNに接続されている。即ち、プレート線PLとビット線BLTとの間には、強誘電体キャパシタ8a及びn型トランジスタ9aが直列に接続されており、プレート線PLとビット線BLNとの間には、強誘電体キャパシタ8b及びn型トランジスタ9bが直列に接続されている。n型トランジスタ9a及び9bのゲートはワード線WLに接続されている。
アレイ部7においては、列方向、即ち、ワード線WL及びプレート線PLが延びる方向に沿って、64列のメモリセル6が配列されている。また、行方向、即ち、ビット線BLT及びBLNが延びる方向に沿って、複数行のメモリセル6が配列されている。これにより、1本のワード線に例えば64ビット分のメモリセル6、即ち64個のメモリセル6が接続されている。アレイ部7を構成する64列のメモリセル6は、例えば16列ずつ4つのブロック7a乃至7dに分けられている。そして、センスアンプ回路4には、メモリセルの列数、即ち、ビット線対の数だけ、センスアンプ10が設けられており、例えば64個のセンスアンプ10が設けられている。
各センスアンプ10においては、n型トランジスタ11a及び11b並びにp型トランジスタ12a及び12bが設けられている。また、各センスアンプ10には、1対のセンスアンプ駆動線SAN及びSAPが通過している。1対のセンスアンプ駆動線SAN及びSAPは、64個のセンスアンプ10全てに共通接続されている。
センスアンプ10において、n型トランジスタ11aのソース・ドレインの一方はビット線BLTに接続されており、他方はセンスアンプ駆動線SANに接続されており、ゲートはビット線BLNに接続されている。また、n型トランジスタ11bのソース・ドレインの一方はビット線BLNに接続されており、他方はセンスアンプ駆動線SANに接続されており、ゲートはビット線BLTに接続されている。更に、p型トランジスタ12aのソース・ドレインの一方はビット線BLTに接続されており、他方はセンスアンプ駆動線SAPに接続されており、ゲートはビット線BLNに接続されている。更にまた、p型トランジスタ12bのソース・ドレインの一方はビット線BLNに接続されており、他方はセンスアンプ駆動線SAPに接続されており、ゲートはビット線BLTに接続されている。
YSW回路3は、センスアンプ回路4における4つのブロックから1つのブロックを選択するものである。また、I/O回路2は、データの書込時には、外部から入力されたデータを一旦ラッチし、センスアンプ回路4における1ブロック分、例えば16ビット分のデータをまとめて出力し、データの読出時には、YSW回路3から16ビット分のデータが同時に入力され、これを外部に対して出力するものである。
次に、この従来の強誘電体メモリ回路101の動作について説明する。先ず、書込動作について説明する。図5(a)に示すように、先ず、アレイ部7において選択された行に属する64個のメモリセル6に記録されているデータを、センスアンプ回路4のセンスアンプ10(図6参照)に格納し、次に、センスアンプ10に格納されているデータを必要な部分のみ書き換えて、その後、64個全てのセンスアンプ10に格納されたデータをメモリセル6に書き戻す。なお、このとき、アレイ部7の1ブロックに記録される16ビット分のデータが、1まとまりのデータとして一括して扱われる。
以下、センスアンプ10のデータを書き換える方法について説明する。外部からI/O回路2にデータが入力されると、I/O回路2がこのデータをラッチし、クロック信号に同期させて16ビット分のデータを同時にYSW回路3に対して出力する。なお、このデータにはデータを記録するメモリセルのアドレス情報も含まれている。次に、YSW回路3が入力されたデータのアドレス情報に基づいて、センスアンプ回路4の64個のセンスアンプ10から、データを書き換える必要があるセンスアンプ10、例えば、アレイ部7の1つのブロックに相当する16個のセンスアンプ10を選択する。そして、この選択された16個のセンスアンプの内容を書き換えるために、これらのセンスアンプに対してデータを出力する。その後、センスアンプ回路4の各センスアンプが、アレイ部7のメモリセル6に対してデータの書込を行う。なお、図5(a)及び(b)に示すメモリセル群13は、このデータの書込又は再書込の対象となっているメモリセルが属するメモリセル群である。これにより、書込動作が完了する。
次に、読出動作について説明する。図5(b)に示すように、センスアンプ回路4が、アレイ部7のあるメモリセル6からデータを読み出す。このとき、強誘電体メモリのデータ読出は破壊読出であり、読出動作に伴って記録されているデータが破壊されるため、このメモリセル6に対して読み出したデータの再書込を行う。また、1つのブロックに属する16個のメモリセル6からデータを読み出すと、これらのメモリセル6と同じワード線に接続されている他のメモリセル6、即ち、メモリセル群13に属するメモリセル6のデータも破壊されるため、これらのメモリセル6に対しても再書込を行う。即ち、1行に属する64個のメモリセル6全てに対してデータの再書込を行う。センスアンプ回路4が、1ブロック分のデータをYSW回路3に対して出力する。そして、YSW回路3がこのデータをI/O回路2に対して出力する。I/O回路2は、入力された1ブロック分のデータをラッチして、外部に対して出力する。これにより、読出動作が完了する。
次に、メモリセル6に対するデータの読出及び書込動作について説明する。前述の如く、メモリセル6からのデータの読出は破壊読出であり、データの読出は必ずデータの再書込を伴う。そこで、メモリセル6に対するデータの読出及び再書込動作について説明する。図7は、横軸に時間をとり縦軸に各線の電位をとって強誘電体メモリ回路の動作を示すタイミングチャートであり、図8は、横軸に電界をとり縦軸に分極量をとって強誘電体メモリ回路の強誘電体キャパシタの特性を示すヒステリシス特性図である。なお、図7に示す「キャパシタ8a」及び「キャパシタ8b」とは、夫々キャパシタ8a及び8bに印加される電圧を示し、n型トランジスタ9a又は9b側の電極電位に対するプレート線PL側の電極電位を示す。また、図8の横軸に示す(+VDD)及び(−VDD)は、夫々+VDD及び−VDDの電圧に相当する電界の強さを示す。以下、図6乃至図8を参照して、メモリセル6及びセンスアンプ10の動作について説明する。
データの保持期間、即ち、図7に示す時刻tにおいては、図6に示す強誘電体キャパシタ8a及び8bの分極は相互に逆方向となっている。例えば、強誘電体キャパシタ8aは+Prに分極しており、強誘電体キャパシタ8bは−Prに分極している。そして、この状態を例えばデータ「1」を示すものであるとする。なお、分極が逆の状態であるとき、データ「0」を示すものとする。時刻tにおいては、ワード線WL、プレート線PL、センスアンプ駆動線SAP、ビット線BLT及びBLNの電位は接地電位GNDとなっており、センスアンプ駆動線SANの電位は、接地電位より高い電源電位VDDとなっている。ワード線WLの電位が接地電位GNDとなっているため、n型トランジスタ9a及び9bはオフ状態となっており、強誘電体キャパシタ8a及び8bに印加される電圧は0となっている。従って、強誘電体キャパシタ8a及び8bの状態は、図8に示すヒステリシス特性図において点ta及びtbで示される状態になっている。
次に、データの読出動作について説明する。先ず、ビット線BLT及びBLNを、電位を接地電位GNDとしたまま、フローティング状態とする。そして、図7の時刻tにおいて、ワード線WLの電位を昇圧電位VPPとする。これにより、n型トランジスタ9a及び9bがオン状態となり、強誘電体キャパシタ8aがn型トランジスタ9aを介してビット線BLTに接続され、強誘電体キャパシタ8bがn型トランジスタ9bを介してビット線BLNに接続される。この段階では、強誘電体キャパシタ8a及び8bの状態には変化はなく、ヒステリシス特性図における強誘電体キャパシタ8a及び8bの状態を示す点ta及びtbは、夫々点ta及びtbと等しい。
次に、時刻tにおいて、プレート線PLの電位を電源電位VDDに押し上げる。これにより、強誘電体キャパシタ8a及び8bに正の電界が印加される。この結果、強誘電体キャパシタ8aに蓄積されていた電荷がビット線BLTに流れ出し、ビット線BLTを充電し、ビット線BLTの電位を上昇させる。また、強誘電体キャパシタ8bに蓄積されていた電荷がビット線BLNに流れ出し、ビット線BLNを充電し、ビット線BLNの電位を上昇させる。これにより、強誘電体キャパシタ8a及び8bの状態は夫々点ta及びtbで示される状態に移行する。このとき、強誘電体キャパシタ8aの分極は反転しないが、強誘電体キャパシタ8bの分極は反転する。即ち、強誘電体キャパシタ8bからビット線BLNに流出する電荷量は図8における点tbと点tbとの間の分極量の差に相当し、強誘電体キャパシタ8aからビット線BLNに流出する電荷量は図8における点taと点taとの間の分極量の差に相当する。従って、図8に示すように、強誘電体キャパシタ8bからビット線BLNに流出する電荷量は強誘電体キャパシタ8aからビット線BLTに流出する電荷量よりもよりも多く、ビット線BLNの電位はビット線BLTの電位よりも高くなる。
この結果、ビット線BLNの電位はビット線BLTの電位よりも高くなるため、センスアンプ10に含まれる4個のトランジスタの状態に差異が生じ、n型トランジスタ11a及びp型トランジスタ12bは相対的にON状態となり、n型トランジスタ11b及びp型トランジスタ12aは相対的にOFF状態となる。
このように、時刻tにおいて強誘電体キャパシタ8a及び8bに蓄積されていた電荷が放出されてしまうため、メモリセル6に記録されていたデータは破壊される。また、このメモリセル6と共通のワード線WL及びプレート線PLに接続されている他のメモリセル6においても、データが破壊される。
次に、時刻tにおいて、センスアンプ駆動線SAPの電位を電源電位VDDとし、センスアンプ駆動線SANの電位を接地電位GNDとする。上述の如く、このとき、n型トランジスタ11a及びp型トランジスタ12bは相対的にON状態となり、n型トランジスタ11b及びp型トランジスタ12aは相対的にOFF状態となっている。このため、ビット線BLTとセンスアンプ駆動線SANとの間の抵抗値はビット線BLTとセンスアンプ駆動線SAPとの抵抗値よりも低くなり、ビット線BLTの電位は接地電位GNDとなる。また、ビット線BLNとセンスアンプ駆動線SAPとの間の抵抗値はビット線BLNとセンスアンプ駆動線SANとの間の抵抗値よりも低くなり、ビット線BLNの電位は電源電位VDDとなる。
これにより、ビット線BLTとビット線BLNとの間の電位差が、接地電位GNDと電源電位VDDとの間の電位差に増幅される。そして、この増幅された電位差がYSW回路3に対して出力され、前述の動作により、I/O回路2を介して外部に出力される。なお、このとき、強誘電体キャパシタ8aに印加される電圧は+VDDとなり、強誘電体キャパシタ8bに印加される電圧は0となる。そして、強誘電体キャパシタ8a及び8bの状態は、図8において点ta及びtbで示される状態になる。
次に、時刻tにおいて、プレート線PLの電位を接地電位GNDに戻す。これにより、強誘電体キャパシタ8aに印加される電圧は0となり、強誘電体キャパシタ8bに印加される電圧は−VDDとなる。この結果、強誘電体キャパシタ8a及び8bの状態は、図8において点ta及びtbで示される状態になる。
その後、時刻tにおいて、各線の電位を段階的に時刻tの状態に戻す。先ず、センスアンプ駆動線SAPの電位を接地電位GNDに戻し、センスアンプ駆動線SANの電位を電源電位VDDに戻す。次に、ビット線BLNの電位を接地電位GNDに戻す。これにより、強誘電体キャパシタ8bに印加される電圧は0になり、強誘電体キャパシタ8bの状態は点tbに示す状態に移行する。その後、ワード線WLの電位を接地電位GNDとする。この結果、n型トランジスタ9a及び9bはオフ状態となる。これにより、メモリセル6へのデータの再書込が終了する。このようにして、強誘電体メモリ回路101において、データの読出及び再書込を行うことができる。
特開2001−344962号公報(図9乃至図11)
しかしながら、上述の従来の技術には、以下に示すような問題点がある。強誘電体材料は繰返し分極を反転させると、ヒステリシス特性が劣化する。そして、強誘電体メモリ回路においては、データの読出が破壊読出であるため、データを読み出す度にデータを再書込する必要があり、その都度、強誘電体材料の分極を反転させる必要がある。このため、強誘電体メモリ回路を長期間使用すると、強誘電体材料のヒステリシス特性が劣化し、反転側の電荷量が減少し、いくつかのメモリセルにおいてデータを正確に読み出せなくなることがある。この結果、強誘電体メモリ回路の信頼性が低下してしまう。また、強誘電体材料は熱に弱いため、強誘電体メモリ回路を製造する際の高温プロセスによっても、強誘電体材料の特性が劣化することがある。この場合も、いくつかのメモリセルにおいてデータを正確に読み出せなくなり、信頼性が低下する。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、繰返し動作又は製造時の高温プロセス等により強誘電体材料の特性が劣化しても、信頼性が低下することを防止できる強誘電体メモリ回路を提供することを目的とする。
本発明に係る強誘電体メモリ回路は、第1及び第2の強誘電体キャパシタ並びにそのソース・ドレインの一方が前記第1の強誘電体キャパシタに接続された第1のトランジスタ及びそのソース・ドレインの一方が前記第2の強誘電体キャパシタに接続された第2のトランジスタを備えたメモリセルが複数個マトリクス状に配列されたアレイ部と、前記メモリセルの各列毎に設けられ前記第1及び第2のトランジスタのソース・ドレインの他方に夫々接続された第1及び第2のビット線と、この第1及び第2のビット線間の電位差を増幅するセンスアンプと、入力される連結信号に基づいて、一の前記メモリセルの列に設けられた前記第1及び第2のビット線を他の前記メモリセルの列に設けられた前記第1及び第2のビット線に夫々接続するか否かを切り換える選択回路と、を有することを特徴とする。
本発明においては、選択回路が一のメモリセルの列に設けられた第1及び第2のビット線を他のメモリセルの列に設けられた第1及び第2のビット線に夫々接続するか否かを切り換えることにより、複数のメモリセルを1つのセンスアンプに接続するか否かを選択することができる。複数のメモリセルを1つのセンスアンプに接続すれば、この複数のメモリセルに蓄積されている電荷が全て1つのセンスアンプに接続された第1及び第2のビット線に流入するため、各メモリセルを独立して駆動する場合と比較して、第1及び第2のビット線間の電位差が大きくなり、データの読出精度を向上させることができる。
本発明に係る他の強誘電体メモリ回路は、相補のデータが入出力される複数の強誘電体メモリセルと、前記複数の強誘電体メモリセルの各々に接続され、相補のデータの一方が入出力される複数の第1のビット線及び相補のデータの他方が入出力される第2のビット線からなる複数のビット線対と、センスアンプ回路と、前記ビット線対と前記センスアンプ回路との間に設けられ、第1の制御信号が入力されたときには前記複数の強誘電体メモリセルのデータを前記ビット線対を介して別々にセンスアンプ回路に供給し、第2の制御信号が入力されたときには前記複数の強誘電体メモリセルのデータを予め定められたグループ毎にまとめて前記センスアンプ回路に供給する選択回路と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、選択回路が一のメモリセルの列に設けられた第1及び第2のビット線を他のメモリセルの列に設けられた第1及び第2のビット線に夫々接続し、複数のメモリセルを1つのセンスアンプに接続することにより、データの読出精度が向上する。この結果、繰返し動作又は製造時の高温プロセス等によりいくつかのメモリセルにおいて強誘電体材料の特性が劣化した場合においても、この劣化したメモリセルを他のメモリセルと同じセンスアンプに接続することにより、信頼性が低下することを防止できる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。図1(a)及び(b)は、本実施形態に係る強誘電体メモリ回路を示すブロック図であり、(a)は書込動作状態を示し、(b)は読出動作状態を示す。また、図2は、図1(a)及び(b)に示す選択回路を示す模式図であり、図3は、この選択回路を示す回路図であり、図4は、図3に示すトランジスタ対を示す回路図である。本実施形態では、相補のデータを入出力する強誘電体メモリ回路として、2T2C型の強誘電体メモリ回路について説明する。
図1(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係る強誘電体メモリ回路1は、図5(a)及び(b)に示す従来の強誘電体メモリ回路101と比較して、アレイ部7とセンスアンプ回路4との間に、選択回路5が設けられている点が異なっている。また、データの読出及び書込時には、従来の強誘電体メモリ回路のセンスアンプ回路4においては、1本のワード線に接続された64個のセンスアンプが全てアクティブになっていたが、本実施例においては、YSW回路3により選択された16個のセンスアンプのみがアクティブになり、残りの48個のセンスアンプはアクティブにはならない。本実施形態に係る強誘電体メモリ回路1における上記以外の構成は、図5(a)及び(b)並びに図6に示す従来の強誘電体メモリ回路101と同様である。即ち、本実施形態の強誘電体メモリ回路1においては、I/O回路2、YSW回路3、センスアンプ回路4、選択回路5及びアレイ部7がこの順に接続されている。I/O回路2、YSW回路3、センスアンプ回路4及びアレイ部7の構成は、従来の強誘電体メモリ回路101と同様である。
そして、アレイ部7においては、ワード線WLが延びる方向に沿って例えば64列のメモリセル6(図6参照)が配列されており、例えば16列ずつ4つのブロック7a乃至7dに分けられている。そして、この64列のメモリセルの各列には、ブロック7a側の端からブロック7d側の端に向かって0乃至63のアドレスが付されている。即ち、ブロック7aに属するメモリセルの列には0乃至15のアドレスがこの順に割り振られ、ブロック7bに即するメモリセルの列には16乃至31のアドレスがこの順に割り振られ、ブロック7cに即するメモリセルの列には32乃至47のアドレスがこの順に割り振られ、ブロック7dに即するメモリセルの列には48乃至63のアドレスがこの順に割り振られている。また、1本のワード線WLには64個のメモリセルが接続されている。
図2に示すように、センスアンプ回路4とアレイ部7との間には、ビット線BLT及びBLN(図6参照)が配設されており、このビット線に介在するように選択回路5が設けられている。なお、図2においては、図を簡略化するために、ビット線BLT及びBLNをまとめてビット線対BLとして示している。そして、センスアンプ回路4におけるアドレス「k」(kは0乃至63の整数)のセンスアンプ10を、アレイ部7におけるアドレス「k」のメモリセルに接続するビット線対BLをビット線対BLと表している。
選択回路5においては、ビット線対BLをビット線対BL16に接続するか否かを切り換えるスイッチS0、ビット線対BLをビット線対BL32に接続するか否かを切り換えるスイッチS0、ビット線対BLをビット線対BL48に接続するか否かを切り換えるスイッチS0が設けられている。そして、外部から入力される連結信号CSにより、各スイッチが同時にオン状態又はオフ状態となる。スイッチS0、S0、S0がオフ状態であるときは、ビット線対BL、ビット線対BL16、ビット線対BL32、ビット線対BL48は相互に独立し、スイッチS0、S0、S0がオン状態であるときは、ビット線対BL、ビット線対BL16、ビット線対BL32、ビット線対BL48は相互に接続される。
同様に、ビット線対BLをビット線対BL17に接続するか否かを切り換えるスイッチS1、ビット線対BLをビット線対BL33に接続するか否かを切り換えるスイッチS1、ビット線対BLをビット線対BL49に接続するか否かを切り換えるスイッチS1が設けられている。そして、連結信号CSにより、各スイッチが同時にオン状態又はオフ状態となり、各ビット線対を相互に独立させるか、相互に接続させるかが選択される。
上述の構成を一般的に表現すれば、アレイ部7の各ブロックに属するメモリセルの列数が16であるとき、rを0乃至15の整数とすれば、選択回路5には、ビット線対BLをビット線対BL(r+16)に接続するか否かを切り換えるスイッチSr、ビット線対BLをビット線対BL(r+32)に接続するか否かを切り換えるスイッチSr、ビット線対BLをビット線対BL(r+48)に接続するか否かを切り換えるスイッチSrが設けられている。そして、スイッチSr乃至Sr、即ち、スイッチS0〜S15、スイッチS0〜S152、スイッチS0〜S15は共通の連結信号CSにより制御される。即ち、連結信号CSがロウレベルであるとき、ビット線対BL、ビット線対BL(r+16)、ビット線対BL(r+32)、ビット線対BL(r+48)が相互に絶縁され、連結信号CSがハイレベルであるとき、前記ビット線対が相互に接続される。このように、選択回路5においては16系統の分岐回線が形成され、共通の連結信号CSにより同時に制御される。
より一般的に言えば、アレイ部7において、(n×M)ビット分のメモリセルの列をM列ずつn個のブロックに振り分けるとき、選択回路5には、ビット線対BL(pは1乃至Mの整数)をビット線対BL(p+(t−1)×M)(tは2乃至nの整数)に接続するか否かを切り換えるスイッチSpが設けられている。即ち、選択回路5には、(M×(n−1))個のスイッチが設けられている。これにより、M系統の分岐回線が形成され、共通の連結信号CSにより同時に制御される。そして、各分岐回線に属する全てのスイッチがオフ状態であるときは、この分岐回線に属するビット線対BL、ビット線対BL(p+M)、ビット線対BL(p+2×M)、・・・、ビット線対BL(p+(n−1)×M)は相互に独立し、全てのスイッチがオン状態であるときは、前記ビット線対が相互に接続される。なお、(n−1)種類の連結信号CSを使用して、ビット線対BLをビット線対BL(p+M)、ビット線対BL(p+2×M)、・・・、ビット線対BL(p+(n−1)×M)に接続するか否かを相互に独立して制御できるようにしてもよい。
図3に示すように、接続回路5においては、連結信号CSが入力され、この連結信号CSを反転させるインバータ15、インバータ15の出力信号を反転させるインバータ16、及びトランジスタ対T乃至Tが設けられている。なお、図3においては、図を簡略化するために、1系統の分岐回線のみが図示されている。即ち、図2に示すビット線対BL、BL16、BL32及びBL48を構成する各ビット線、並びに図2に示すスイッチS0、S0及びS0を構成する各トランジスタ対のみが図示されており、他のビット線対及びスイッチは図示を省略されている。
図3に示すビット線BLT及びBLNは図2に示すビット線対BLに相当し、ビット線BLT16及びBLN16はビット線対BL16に相当し、ビット線BLT32及びBLN32はビット線対BL32に相当し、ビット線BLT48及びBLN48はビット線対BL48に相当する。また、図3に示すトランジスタ対T及びTは図2に示すスイッチS0に相当し、トランジスタ対T及びTはスイッチS0に相当し、トランジスタ対T及びTはスイッチS0に相当する。即ち、トランジスタ対T及びTはスイッチ素子であり、2個のスイッチ素子により1個のスイッチが構成されている。更に、図3に示すメモリセル6、616、632、648、及びセンスアンプ10、1016、1032、1048は夫々、アドレス「0」、「16」、「32」、「48」が割り振られたメモリセル及びセンスアンプである。
図4に示すように、各トランジスタ対は各1個のp型トランジスタ及びn型トランジスタが相互に並列に接続されて構成されている。以下、便宜上、トランジスタ対におけるp型トランジスタのソース・ドレインの一方及びn型トランジスタのソース・ドレインの一方が共通接続されている端子を第1端子、トランジスタ対におけるp型トランジスタのソース・ドレインの他方及びn型トランジスタのソース・ドレインの他方が共通接続されている端子を第2端子、p型トランジスタのゲートをp端子、n型トランジスタのゲートをn端子という。例えば、トランジスタ対Tは、p型トランジスタ17及びn型トランジスタ18が相互に並列に接続されて構成されている。そして、p型トランジスタ17のソース・ドレインの一方及びn型トランジスタ18のソース・ドレインの一方は第1端子19に共通接続されている。また、p型トランジスタ17のソース・ドレインの他方及びn型トランジスタ18のソース・ドレインの他方は第2端子20に共通接続されている。更に、p型トランジスタ17のゲートはp端子21となっており、n型トランジスタ18のゲートはn端子22となっている。
図3に示すように、センスアンプ10をメモリセル6に接続するビット線BLTは、ノードNにてトランジスタ対Tの第1端子19(図4参照)に接続されており、トランジスタ対Tの第2端子20(図4参照)は、センスアンプ1016をメモリセル616に接続するビット線BLT16にノードNで接続されている。トランジスタ対Tの第1端子19(図4参照)とノードNとの間のノードNは、トランジスタ対Tの第1端子に接続されており、トランジスタ対Tの第2端子は、センスアンプ1032をメモリセル632に接続するビット線BLT32に接続されている。また、ノードNは、トランジスタ対Tの第1端子に接続されており、トランジスタ対Tの第2端子は、センスアンプ1048をメモリセル648に接続するビット線BLT48に接続されている。
同様に、ビット線BLNは、ノードNにてトランジスタ対Tの第1端子に接続されており、トランジスタ対Tの第2端子はビット線BLN16に接続されている。トランジスタ対Tの第1端子とノードNとの間のノードNは、トランジスタ対Tの第1端子に接続されており、トランジスタ対Tの第2端子はビット線BLN32に接続されている。また、ノードNは、トランジスタ対Tの第1端子に接続されており、トランジスタ対Tの第2端子はビット線BLN48に接続されている。そして、インバータ15の出力端子はトランジスタ対T乃至Tのp端子に接続されており、インバータ16の出力端子はトランジスタ対T乃至Tのn端子に接続されている。これにより、トランジスタ対T乃至Tの各p端子とn端子とには、相補の信号が入力されるようになっている。このようにして、1系統の分岐回線が構成されている。
なお、図3に示したビット線以外のビット線についても、同様にトランジスタ対を介して接続されており、他の分岐回線を構成している。即ち、図3に示す選択回路5においては、16系統の分岐回線が構成されている。そして、連結信号CSは1種類のみ設けられており、この16系統の分岐回線を同時に制御している。即ち、共通の連結信号CSにより、メモリセル6、616、632、648が1つのセンスアンプに接続され、メモリセル6、617、633、649が他の1つのセンスアンプに接続され、メモリセル6(q−1)、6(q+15)、6(q+31)、6(q+47)(qは3乃至16の整数)が更に他の1つのセンスアンプに接続される。上述のメモリセル6(q−1)、6(q+15)、6(q+31)、6(q+47)は、共通のワード線及びプレート線に接続されたメモリセルである。なお、前述の如く、ブロック数をnとするとき、(n−1)種類の連結信号CSを設け、メモリセル6(q−1)をメモリセル6(q+15)、メモリセル6(q+31)及びメモリセル6(q+47)に夫々接続するか否かを、相互に独立に制御してもよい。即ち、トランジスタT及びT、トランジスタT及びT、トランジスタT及びTを相互に独立に制御してもよい。これにより、1つのセンスアンプ10に接続するメモリセル6の数を選択することができる。
次に、上述の如く構成された本実施形態に係る強誘電体メモリ回路の動作について説明する。本実施形態における選択回路5以外の部分の動作は、図5(a)及び(b)、図6、図7並びに図8に示す従来の強誘電体メモリ回路101の動作と同様である。
先ず、書込動作について説明する。図1(a)に示すように、先ず、アレイ部7において選択された行に属する64個のメモリセル6に記録されているデータを、一旦センスアンプ回路4のセンスアンプ10(図6参照)に格納し、次に、センスアンプ10に格納されているデータを必要な部分のみ書き換えて、その後、64個全てのセンスアンプ10に格納されたデータをメモリセル6に書き戻す。なお、このとき、アレイ部7の1ブロックに記録される16ビット分のデータが、1まとまりのデータとして一括して扱われる。
以下、センスアンプ10のデータを書き換える方法について説明する。外部からI/O回路2にデータが入力されると、I/O回路2がこのデータをラッチし、クロック信号に同期させて、センスアンプ回路4の1ブロック分のデータ、例えば16ビット分のデータを同時にYSW回路3に対して出力する。次に、YSW回路3が入力されたデータに含まれるアドレス情報に基づいて、センスアンプ回路4の64個のセンスアンプから16個のセンスアンプを選択する。そして、YSW回路3はこれらの16個のセンスアンプ10に対してデータを出力し、センスアンプ10に格納されているデータを書き換える。次に、センスアンプ回路4がアレイ部7のメモリセル6に対してデータの書込を行う。このとき、選択された16個のメモリセル6に対してデータの書込を行うときは、このメモリセル6と同じワード線WL及びプレート線PLに接続されている他のメモリセル6に対してもデータの再書込を行う。この再書込の過程で、センスアンプ10(図6参照)のセンスアンプ駆動線SAP(図6参照)には電源電位が印加されると共にセンスアンプ駆動線SAN(図6参照)には接地電位が印加されて、センスアンプ10が活性化される。
このとき、各ビット線対を相互に独立に駆動し、各メモリセル10に独立してデータを書き込みたいとき、即ち、従来の強誘電体メモリ回路と同様に動作させたいときは、連結信号CSをロウレベルとする。以下、図3に示す1系統の分岐回線の動作についてのみ説明するが、他の分岐回線の動作も同様である。
図3に示すように、連結信号CSがロウレベルであると、インバータ15の出力信号がハイレベルとなり、トランジスタ対T乃至Tのp端子にハイレベルの信号が印加される。これにより、トランジスタ対T乃至Tのp型トランジスタがオフ状態となる。また、インバータ16の出力信号はロウレベルとなり、トランジスタ対T乃至Tのn端子にロウレベルの信号が印加される。これにより、トランジスタ対T乃至Tのn型トランジスタがオフ状態となる。従って、トランジスタ対T乃至Tにおいて、第1端子が第2端子から絶縁される。この結果、ビット線BLT、ビット線BLT16、ビット線BLT32、ビット線BLT48が相互に絶縁され、ビット線BLN、ビット線BLN16、ビット線BLN32、ビット線BLN48が相互に絶縁される。この結果、各センスアンプ10が、各ビット線対を相互に独立して駆動することができる。
これにより、各センスアンプ10が、対応するメモリセル6に対してデータの書込を行う。例えば、アドレスが「0」であるセンスアンプ10は、アドレスが「0」であるメモリセル6に対して書込を行い、アドレスが「16」であるセンスアンプ1016は、アドレスが「16」であるメモリセル616に対して書込を行い、アドレスが「32」であるセンスアンプ1032は、アドレスが「32」であるメモリセル632に対して書込を行い、アドレスが「48」であるセンスアンプ1048は、アドレスが「48」であるメモリセル648に対して書込を行う。
これに対して、複数のメモリセル6に同じデータを同時に書き込みたいとき、例えば、センスアンプ10、1016、1032、1048のいずれか1つに入力されたデータを、メモリセル6、616、632、648の全てに同時に書き込みたいときは、連結信号CSをハイレベルとする。連結信号CSがハイレベルになると、インバータ15の出力信号がロウレベルとなり、トランジスタ対T乃至Tのp端子にロウレベルの信号が印加される。これにより、トランジスタ対T乃至Tのp型トランジスタがオン状態となる。また、インバータ16の出力信号はハイレベルとなり、トランジスタ対T乃至Tのn端子にハイレベルの信号が印加される。これにより、トランジスタ対T乃至Tのn型トランジスタがオン状態となる。従って、トランジスタ対T乃至Tにおいて、第1端子が第2端子に接続される。
この結果、ビット線BLTが夫々トランジスタ対T乃至Tを介してビット線BLT16、ビット線BLT32、ビット線BLT48に接続され、ビット線BLNが夫々トランジスタ対T乃至Tを介してビット線BLN16、ビット線BLN32、ビット線BLN48に接続される。これにより、センスアンプ10、1016、1032、1048のいずれか1つに入力されたデータを、メモリセル6、616、632、648の全てに書き込むことができる。なお、メモリセル6、616、632、648は、共通のワード線WL及びプレート線PLに接続されたメモリセルであり、図1(a)及び(b)に示すメモリセル群13に属するメモリセルである。また、このとき、選択されたセンスアンプ以外のセンスアンプはオフ状態となる。例えば、センスアンプ10に入力されたデータを、メモリセル6、616、632、648の全てに書き込むときは、センスアンプ10のみを活性化させ、センスアンプ1016、1032、1048は非活性状態のままとする。
次に、読出動作について説明する。図1(b)に示すように、センスアンプ回路4が、アレイ部7のあるメモリセル6からデータの読出及び再書込を行う。この読出は破壊読出であるため、このメモリセル6並びにこのメモリセル6と同じワード線WL及びプレート線PLに接続された他のメモリセル6に対して、読み出したデータの再書込を行う。
このとき、各メモリセル6から独立してデータを読み出したいときは、連結信号CSをロウレベルとする。これにより、前述の選択回路5の動作により、各ビット線が相互に絶縁され、各センスアンプ10が、各ビット線対を介して対応するメモリセル6を相互に独立して駆動することができる。センスアンプ10がビット線を介してメモリセル6に対してデータの読出及び再書込を行う動作は、図7及び図8に示した従来の強誘電体メモリ回路における動作と同様である。
これに対して、複数のメモリセル6に同じデータが書き込まれており、これらのメモリセル6のデータを一時に読み出したいときは、連結信号CSをハイレベルとする。これにより、前述の選択回路5の動作により、この複数のメモリセル6に対応する複数のビット線対が相互に接続され、1つのセンスアンプ10が、選択回路5により接続された複数のメモリセル6、即ち、メモリセル群13に属するメモリセル6に対して、同時にデータの読出及び再書込を行うことができる。例えば、図3に示すように、メモリセル6、616、632、648に同じデータが書き込まれている場合、このデータをセンスアンプ10、1016、1032、1048のうちいずれか1つのセンスアンプにより読み出すことができる。センスアンプ10がメモリセル6に対してデータの読出及び再書込を行う動作は、図7及び図8に示した従来の強誘電体メモリ回路における動作と同様であるが、前記1つのセンスアンプに接続されたビット線対には、メモリセル6、616、632、648に蓄積された全電荷が流入する。なお、このとき、選択されたセンスアンプ以外のセンスアンプはオフ状態となる。例えば、メモリセル6、616、632、648に記録されたデータを、センスアンプ10により読み出すときは、センスアンプ10のみを活性化させ、センスアンプ1016、1032、1048は非活性状態のままとする。
その後、センスアンプ回路4が、1ブロック分のデータをYSW回路3に対して出力する。そして、YSW回路3がこのデータをI/O回路2に対して出力する。I/O回路2は、入力された1ブロック分のデータをラッチして、外部に対して出力する。これにより、読出動作が完了する。
本実施形態においては、センスアンプ回路4とアレイ部7との間に選択回路5が設けられているため、連結信号CSをハイレベルとすることにより、複数のメモリセルを1つのセンスアンプに接続することができる。これにより、複数のメモリセルに同じデータを同時に書き込むことができると共に、複数のメモリセルに同じデータが記録されているときは、この複数のメモリセルから同時にデータを読み出すことができる。この場合、データの読出時には、この複数のメモリセルに蓄積されている電荷が全て1つのセンスアンプに接続されたビット線に流入する。このため、各メモリセルを独立して駆動する場合と比較して、ビット線に流入する電荷の合計量が大きくなるため、ビット線対の電位差が大きくなり、データの読出精度が向上する。このように、複数のメモリセルを1つのセンスアンプに接続することにより、複数ビット、例えば4ビット分のメモリセルを、1ビット分のメモリセルとして使用することができる。これにより、実効的なメモリ容量は低減するものの、データの信頼性を向上させることができる。
このように、複数ビット分のメモリセルを1ビット分のメモリセルとして使用するか否かを選択できるようにすることにより、以下に示すような利点が生じる。例えば、強誘電体メモリ回路を長期間使用することにより、強誘電体材料のヒステリシス特性が劣化し、いくつかのメモリセルからデータを正確に読み出せなくなった場合に、この劣化したメモリセルを含む複数のメモリセルを1つのセンスアンプに接続することにより、この複数のメモリセルを1つのメモリセルとみなして使用することができる。この結果、データの信頼性が低下することを防止できる。この場合、製品出荷時には連結信号CSをロウレベルとしておき、強誘電体メモリ回路に各メモリセルの特性を評価する手段を設け、その評価結果が所定の基準を下まわったときに、連結信号CSをハイレベルとするようにしてもよく、製品出荷後一定の期間が経過したときに、連結信号CSが自動的にハイレベルとなるようにしてもよく、ユーザが自分で連結信号を切り換えられるようにしてもよい。
また、強誘電体メモリ回路の製造時の高温プロセス等によって、いくつかのメモリセルの特性が劣化し容量が減少した場合においても、製品出荷時に、この劣化したメモリセルを含む複数のメモリセルを1つのセンスアンプに接続しておくことにより、信頼性が低下することを防止できる。この場合は、製品の検査結果に基づいて、製品出荷時に必要に応じていくつかの連結信号CSをハイレベルとしておき、劣化したメモリセルを他のメモリセルと接続するようにする。
更に、ICカード等においては、絶対に壊れてはならず、後から再書込みすることもできないような重要データが存在する場合がある。この場合、本実施形態に係る強誘電体メモリ回路をICカードに搭載すれば、製品出荷時にいくつかの連結信号CSをハイレベルとしておき、前記重要データを相互に接続された複数のメモリセルに記録しておくことができる。これにより、重要データが複数のメモリセルによってカバーされるため、製品の信頼性が向上する。
更にまた、本実施形態に係る強誘電体メモリ回路をパーソナルコンピュータ等に使用する場合は、ユーザが、要求される信頼性とメモリ容量とを考慮して、自分で連結信号を切り換えられるようにしてもよい。
更にまた、本実施形態においては、上述の如く信頼性を向上させるために複数のメモリセルを相互に接続した場合、これらの複数のメモリセルに対して同時にデータの書込並びに読込及び再書込を行うことができる。これにより、データの書込並びに読込及び再書込の回数を低減することができ、これらの動作を繰り返すことによるデータの破損及び強誘電体材料の劣化を防止することができる。
本実施形態においては、アレイ部を4つのブロックに分け、4個のメモリセルを1個のセンスアンプに接続することにより、4ビット分のメモリセルを1ビット分のメモリセルとして使用する例を示したが、本発明はこれに限定されず、2ビット分若しくは3ビット分又は5ビット分以上のメモリセルを1ビット分のメモリセルとして使用してもよい。また、前述の如く、複数種類の連結信号を設けることにより、結合するメモリセルの数を任意に選択できるようにしてもよい。
なお、本実施形態のように選択回路を設けなくても、従来の強誘電体メモリ回路において、単に複数のメモリセルに同一のデータを記録することにより、信頼性を向上させる方法も考えられる。しかしながら、この方法では、各ビット線には1つのメモリセルからしか電荷が流入せず、本実施形態のように複数のメモリセルに蓄積された電荷の総和が流入するわけではないので、個々のデータの信頼性は向上しない。従って、強誘電体材料の特性が劣化している場合には、データを誤判定する可能性がある。このため、前記複数のメモリセルから読み出した複数のデータを相互に比較して、データの妥当性を判定する処理が別途必要になり、仮にこのような処理を行っても、データの信頼性は本実施形態ほどは向上しない。また、データの書込並びに読出及び再書込をメモリセルの数だけ繰り返す必要があり、この繰返しによって強誘電体材料が劣化すると共に、データが破壊される可能性が高くなる。
なお、本実施形態では、2T2C型の強誘電体メモリについて説明したが、相補のデータを入出力する強誘電体メモリであれば、本発明を適用することが可能である。
(a)及び(b)は、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリ回路を示すブロック図であり、(a)は書込動作状態を示し、(b)は読出動作状態を示す。 図1(a)及び(b)に示す選択回路を示す模式図である。 この選択回路を示す回路図である。 図3に示すトランジスタ対を示す回路図である。 (a)及び(b)は、従来の2T2C型の強誘電体メモリ回路を示すブロック図であり、(a)は書込動作状態を示し、(b)は読出動作状態を示す。 図5(a)及び(b)に示す強誘電体メモリ回路における各メモリセル及び各センスアンプを示す回路図である。 横軸に時間をとり縦軸に各線の電位をとって強誘電体メモリ回路の動作を示すタイミングチャートである。 横軸に電界をとり縦軸に分極量をとって強誘電体メモリ回路の強誘電体キャパシタの特性を示すヒステリシス特性図である。
符号の説明
1、101;強誘電体メモリ回路
2;I/O回路
3;YSW回路
4;センスアンプ回路
5;選択回路
6;メモリセル
7;アレイ部
7a、7b、7c、7d;ブロック
8a、8b;強誘電体キャパシタ
9a、9b、11a、11b、18;n型トランジスタ
10;センスアンプ
12a、12b、17;p型トランジスタ
13;メモリセル群
15、16;インバータ
19;第1端子
20;第2端子
21;p端子
22;n端子
BLT、BLN;ビット線
BL;ビット線対
CS;連結信号
〜N;ノード
PL;プレート線
S0、S0、S0、S15、S15、S15;スイッチ
SAT、SAN;センスアンプ駆動線
〜T;インバータ
WL;ワード線

Claims (8)

  1. 第1及び第2の強誘電体キャパシタ並びにそのソース・ドレインの一方が前記第1の強誘電体キャパシタに接続された第1のトランジスタ及びそのソース・ドレインの一方が前記第2の強誘電体キャパシタに接続された第2のトランジスタを備えたメモリセルが複数個マトリクス状に配列されたアレイ部と、前記メモリセルの各列毎に設けられ前記第1及び第2のトランジスタのソース・ドレインの他方に夫々接続された第1及び第2のビット線と、この第1及び第2のビット線間の電位差を増幅するセンスアンプと、入力される連結信号に基づいて、一の前記メモリセルの列に設けられた前記第1及び第2のビット線を他の前記メモリセルの列に設けられた前記第1及び第2のビット線に夫々接続するか否かを切り換える選択回路と、を有することを特徴とする強誘電体メモリ回路。
  2. 前記アレイ部に設けられた前記メモリセルの列数が(n×M)(nは2以上の整数、Mは1以上の整数)であり、このメモリセルの列がM列ずつn個のブロックに分けられており、前記選択回路が、一の前記ブロックにおけるp番目(pは1乃至Mの整数)のメモリセルの列に接続された第1及び第2のビット線を、他の前記ブロックにおけるp番目のメモリセルの列に接続された第1及び第2のビット線に夫々接続するか否かを切り換えるものであることを特徴とする請求項1に記載の強誘電体メモリ回路。
  3. 前記選択回路が、一の前記ブロックにおけるp番目のメモリセルの列に接続された第1及び第2のビット線を、他の全ての前記ブロックにおけるp番目のメモリセルの列に接続された第1及び第2のビット線に夫々接続するか否かを切り換えるものであることを特徴とする請求項2に記載の強誘電体メモリ回路。
  4. 前記nの値が4であることを特徴とする請求項2又は3に記載の強誘電体メモリ回路。
  5. 前記選択回路が、一の前記第1及び第2のビット線の一方を、他の前記第1及び第2のビット線の一方に接続するか否かを切り換えるスイッチ素子を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の強誘電体メモリ回路。
  6. 前記選択回路が、連結信号から相補の信号を生成する回路を有し、前記スイッチ素子が、p型トランジスタと、このp型トランジスタと並列に接続されたn型トランジスタと、を有し、前記p型トランジスタ及びn型トランジスタのゲートに前記相補の信号が入力されることにより、前記p型トランジスタのソース・ドレインの一方及び前記n型トランジスタのソース・ドレインの一方が接続された第1の接続点を、前記p型トランジスタのソース・ドレインの他方及び前記n型トランジスタのソース・ドレインの他方が接続された第2の接続点に接続するか否かが切り換えられるものであることを特徴とする請求項5に記載の強誘電体メモリ回路。
  7. 相補のデータが入出力される複数の強誘電体メモリセルと、前記複数の強誘電体メモリセルの各々に接続され、相補のデータの一方が入出力される複数の第1のビット線及び相補のデータの他方が入出力される第2のビット線からなる複数のビット線対と、センスアンプ回路と、前記ビット線対と前記センスアンプ回路との間に設けられ、第1の制御信号が入力されたときには前記複数の強誘電体メモリセルのデータを前記ビット線対を介して別々にセンスアンプ回路に供給し、第2の制御信号が入力されたときには前記複数の強誘電体メモリセルのデータを予め定められたグループ毎にまとめて前記センスアンプ回路に供給する選択回路と、を有することを特徴とする強誘電体メモリ回路。
  8. 前記センスアンプ回路は、入力される相補信号の電位差を増幅する複数のセンスアンプによって構成されていることを特徴とする請求項7に記載の強誘電体メモリ回路。
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