JP2005266891A - 領域抽出方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワンクリック等の簡単な指定操作で自動的に正確な所望領域を抽出することができる領域抽出方法を提供する。
【解決手段】画像から特定領域を抽出する画像処理方法であって、指定点から近似色領域を抽出する第1の領域抽出ステップS12と、抽出された近似色領域に対して追加する近似色領域を抽出する際に用いる基準点を設定する基準点設定ステップS13と、その基準点から近似色領域を抽出し、既抽出の近似色領域に加える第2の領域抽出ステップS14とを有している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像中から所望の領域を抽出する際に用いて好適な領域抽出方法及び装置に関する。
画像中からユーザーが領域を抽出したい場合には、輪郭情報を元に領域を特定する方法、色情報を基に近似色領域を抽出する方法などが用いられている。輪郭情報を基にする場合は、ユーザーが概領域を指定し、その概領域から近接する輪郭線の検索を行うことで精度良く所望領域を抽出できる。しかし、ユーザーが概領域を指定する必要があり、特に携帯端末などの十字キーなどによる矩形の2点指定などでは、操作が煩雑であった。
一方、以下に一例を示すような色を用いた領域抽出では、例えば光源が屋外の太陽光の場合と、庭内の蛍光灯下の場合とで大きく色領域が異なるため、抽出の精度に問題があることがあった。
近似色の抽出方法としては、多くの手法が提案されている。画像中の1点を指定点とし、設定されたしきい値を基に近似色集合を求めるものや、例えば、特許文献1〜3に記載されているものがある。特許文献1に記載されている近似色領域の抽出方法は、色空間上の色距離とすることで、しきい値を1つにすることを特徴としたものである。特許文献2に記載されている近似色領域の抽出方法は、RGB(Red Green Blue)の各しきい値だけでなく、差分値にも着目し、しきい値を設けることを特徴としたものである。また、特許文献3に記載されている近似色領域の抽出方法は、人間の目に同じ色として認識される色空間が、その位置によって異なることに着目し、指定点の色空間上の位置によってしきい値を人間が同じ色として認識される値に変更することを特徴としたものである。
特開平5−128224号公報 特開平11−110552号公報 特開平5−236289号公報
これらいずれの手法でも、指定点から等距離のしきい値を近似色の集合として捉えている。このため、顔などの明るい色から暗い色までが存在するような領域で、その中間の色を指定点とした場合には上手く顔領域を抽出できるが、明るい点や暗い点など集合の境界部に近い色を指定点とした場合には上手く抽出できないという課題があった。
また、従来の例ではこのような場合、上手く抽出できなかった領域を再度指定し、領域を追加するなどの操作が必要であり、特に携帯電話等の小型情報機器の入力用操作子にように画像指定精度が限定されるものを用いた場合には複数回の指定操作や数値設定操作が煩雑になるという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、ワンクリック等の簡単な指定操作によって、しきい値の設定を行う等の煩雑な操作を行わなくとも、自動的且つ正確に所望領域を抽出することができる領域抽出方法及び装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、画像から特定領域を抽出する画像処理方法であって、指定点から近似色領域を抽出する第1の領域抽出ステップと、抽出された近似色領域に対して追加する近似色領域を抽出する際に用いる基準点を設定する基準点設定ステップと、その基準点から近似色領域を抽出し、既抽出の近似色領域に加える第2の領域抽出ステップとを持つことを特徴とする。これによれば、近似色領域の抽出が、指定点を用いた第1の領域抽出ステップと、自動的に設定された基準点を用いた第2の領域抽出ステップとに分けて行われるので、近似色領域の抽出処理をよりきめ細やかなものとし易くなる。よって、ユーザーが所望の抽出領域内に指定点を設定する簡単な1回の操作で、従来に比べ精度の高い領域抽出を行うことができるようになる。
また、本発明は、前記基準点設定ステップにおける基準点の設定が、前記第1の領域抽出ステップによって抽出された領域の境界画素に対し行われるものであることを特徴とする。これによれば、境界画素以外に基準点を設定する場合と比べて、複数の基準点から近似色領域をそれぞれ抽出したときの各近似色領域の重なりを少なくすることができ、同一画素に対して重複して行われる演算量を低減することができる。
また、本発明は、前記基準点設定ステップにおける基準点の設定が、前記第1の領域抽出ステップによって抽出された領域の境界画素に対して行われるものであって且つその境界画素のうち所定画素毎離れた複数画素に対して行われるものであることを特徴とする。これによれば、境界画素以外に基準点を設定する場合と比べて、複数の基準点から近似色領域をそれぞれ抽出したときの各近似色領域の重なりを少なくすることができ、さらに基準点を複数画素毎に設定しているので、演算量をより少なくすることができる。
また、本発明は、前記基準点設定ステップにおける基準点の設定が、前記第1の領域抽出ステップによって抽出された領域の外接矩形を求めるステップと、その外接矩形を所定の画素単位で網状に分割するステップと、その網状に分割された領域の境界と前記第1の領域抽出ステップによって抽出された領域の境界との交点を基準点とするステップとを含むものであることを特徴とする。これによれば、近似色領域の境界を追跡せずに、近似色領域の境界と網状領域との交点を求めることで基準点を設定できるので、例えば第1の領域抽出ステップで抽出された領域が複雑な境界形状を有する場合でも、比較的簡単な処理で基準点を設定することができる。
また、本発明は、前記基準点設定ステップにおける基準点の設定が、前記第1の領域抽出ステップによって抽出された領域の外接矩形を求めるステップと、その外接矩形から重心を求めるステップと、前記第1の領域抽出ステップによって抽出された領域の境界画素のうちでその重心から所定の角度にある画素を基準点とするステップとを含むものであることを特徴とする。これによれば、近似色領域の境界を追跡せずに、近似色領域の境界画素で重心から所定の角度にある画素を求めることで基準点を設定できるので、例えば第1の領域抽出ステップで抽出された領域が複雑な境界形状を有する場合でも、比較的簡単な処理で基準点を設定することができる。
また、本発明は、前記第1の領域抽出ステップにおける近似色領域の抽出が前記指定点の画素値を基準として所定のしきい値を用いて行われるものであり、前記第2の領域抽出ステップにおける近似色領域の抽出が前記基準点の画素値を基準として所定のしきい値を用いて行われるものであり、前記第2の領域抽出ステップにおける所定のしきい値が、前記第1の領域抽出ステップにおける所定のしきい値より小さいものであることを特徴とする。これによれば、指定点から抽出される第1の領域抽出ステップの近似色領域が、第2の領域抽出ステップで抽出される各近似色領域よりも比較的大きくなるので、指定点との関連性を高め、領域抽出の精度を向上させることを期待できる。
また、本発明は、前記第2の領域抽出ステップの処理結果に基づいて近似色領域の抽出処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合に前記基準点設定ステップと前記第2の領域抽出ステップとを繰り返し実行することを特徴とする。これによれば、所定の終了条件を満たすまで、基準点設定ステップと第2の領域抽出ステップとが繰り返し実行される。よって、抽出すべき近似色領域が未抽出となる場合を少なくすることができる。この終了条件の判定は、追加領域の面積の大きさ、既存のエッジ検出手法や、指定点からの画素値の差等に基づく比較によって行うことができる。
また、本発明は、前記基準点から抽出された近似色領域の面積が所定の大きさよりも小さい場合に抽出処理を終了すると判定することを特徴とする。これによれば、終了条件の判定を抽出領域の面積の計算(つまり画素数の計算)という簡単な処理で行うことができる。
また、本発明は、前記第2の領域抽出ステップにおいて、前記基準点が輪郭をなすか否かを判定し、輪郭をなすと判定した場合にその基準点からの近似色領域の抽出を行わないことを特徴とする。例えば既存のエッジ検出の手法によって各基準点のエッジ強度を検知し、エッジ強度が所定のしきい値を越えた場合に、その基準点が輪郭をなすと判定して近似色領域抽出処理を行わないようにする。これによれば、ユーザーが抽出したい領域が明確な境界線を有しているような場合に、誤抽出を防止し、正確な領域抽出を行うことができる。
また、本発明の他の態様は、画像から特定領域を抽出する画像処理装置であって、指定点から近似色領域を抽出する第1の領域抽出手段と、抽出された近似色領域に対して追加する近似色領域を抽出する際に用いる基準点を設定する基準点設定手段と、その基準点から近似色領域を抽出し、既抽出の近似色領域に加える第2の領域抽出手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、画像から特定領域を抽出する画像処理方法を実行するためのプログラムであって、指定点から近似色領域を抽出する第1の領域抽出ステップと、抽出された近似色領域に対して追加する近似色領域を抽出する際に用いる基準点を設定する基準点設定ステップと、その基準点から近似色領域を抽出し、既抽出の近似色領域に加える第2の領域抽出ステップをコンピュータを用いて実行するための記述を含むことを特徴とする。
以下、図面を参照して本発明の領域抽出装置の実施の形態について説明する。本発明の領域抽出装置は、携帯電話、携帯情報端末、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ等の情報機器を構成するコンピュータおよびその入力装置と、そのコンピュータによって実行されるプログラムとによって実現される。より具体的には、各機器における一画像処理機能として実装される。
図1は、本実施の形態の領域抽出装置の構成を示すブロック図である。各ブロックは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせから構成されていて、本実施の形態ではこれら各ブロックの組み合わせによって、ユーザーの操作に応じて指定された画像から特定の領域を抽出する処理を実行する。
画像入力部1は、処理対象の画像を入力あるいは指定する処理を行うための構成である。
画像入力部1は、本実施形態を実現する情報機器に搭載された操作キーや表示装置と、記憶装置あるいは着脱自在の記録媒体とを用いて、処理対象の画像を入力および選択または選択する機能を提供する。指定点設定部2は、画像入力部1によって入力され、処理対象としてユーザーによって選択された画像を表示装置に表示し、ユーザーの操作に応じてその表示画像中の1点(1画素あるいは複数画素からなる1領域)を指定する機能を有している。
第1の近似色領域抽出部3は、指定点設定部2で設定された指定点を基準として、その指定点と近似色を有し、かつ互いに連続した複数の画素からなる近似色領域を抽出する処理を行う。この第1の近似色領域抽出部3による近似色領域の抽出は、対象となる画素が、指定点の画素値を基準として所定のしきい値の範囲内の画素値を有するか否かを判定しながら行われる。
基準点設定部4は、第1の近似色領域抽出部3または第2の近似色領域抽出部5で抽出された近似色領域に対して、第2の近似色領域抽出部5において新たに追加する近似色領域を抽出する際に用いる基準点を設定する機能を有している。画像入力部1で入力された画像中の1または複数の画素が基準点として設定される。基準点設定部4は、まず第1の近似色領域抽出部3で指定点を基準として抽出された近似色領域に基づいて基準点を設定する。基準点は、例えば抽出された近似色領域の境界画素の全部の画素としたり、境界画素のうちから所定画素毎離れた複数画素を基準点としたりすることで設定される。
第2の近似色領域抽出部5は、基準点設定部4で設定された1または複数の基準点から近似色領域を1または複数抽出し、既に抽出した近似色領域に追加することで新たな近似色領域を決定する機能を有する。第2の近似色領域抽出部5は、基準点設定部4で設定された基準点を基準として、その基準点と近似色を有し、かつ互いに連続した複数の画素からなる近似色領域を抽出する処理を行う。この第2の近似色領域抽出部5による近似色領域の抽出は、判定対象の画素が、基準点の画素値を基準として所定のしきい値の範囲内の画素値を有するか否かを判定しながら行われる。その際、第2の近似色領域抽出部5で用いられるしきい値は、第1の近似色領域抽出部3で用いられるしきい値より小さい値となるように設定されている。
終了判定部6は、第2の近似色領域抽出部5の処理結果に基づいて近似色領域の抽出処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合に基準点設定部4と第2の近似色領域抽出部5による処理を繰り返し実行するように制御する機能を有している。この終了判定部6における終了するか否かの判定は、例えば第2の近似色領域抽出部5において各基準点から抽出された近似色領域の面積(すなわち画素数)が所定の大きさよりも小さい場合に、終了する条件が満たされたと判定するようにしている。ただし、判定方法は、既存のエッジ検出手法や、指定点からの画素値の差等に基づく所定値との比較によって行うこともできる。
抽出領域出力部7は、終了判定部6で抽出処理を終了すると判定された場合に、第2の近似色領域抽出部5で抽出された近似色領域を、ユーザーが指定した指定点を基準として抽出した最終的な近似色領域として出力する。例えば、本実施形態の機器の表示装置にその領域を表示したり、抽出した領域に基づく入力画像に対する画像処理を行う他のプログラムに領域を示すデータを引き渡す処理を行ったりする。
次に図2および図3に示すフローチャートを参照して、図1に示す実施形態の動作例について説明する。この例では、まずユーザーが、情報機器を操作して本領域抽出装置の画像入力部1による画像入力機能を呼び出し、処理対象の画像を入力(あるいは選択)した後、表示装置の画面上にその画像を表示させる。そして、十字カーソル等の操作子を操作して画像中でユーザーが抽出しようとする領域内にカーソルを合わせて、操作子をクリックする。すると、図1の指定点設定部2によって、画像中の1点が指定される(ステップS11)。図10に処理対象の画像10の一例を示した。図10の例では、画像10において、ユーザーが抽出対象領域11を抽出しようとしているものとする。そして、指定点12がユーザーの操作に従って設定されたものとする。
次に第1の近似色領域抽出部3によって、自動的に指定点12(例えばRGB値で、R:235、G:176、B:170)から、近似色領域を抽出する処理が行われる(ステップS12)。例えば、しきい値を「32」などとして、色空間をRGB、Labなどで近似色領域の抽出が行われる。ただし、この例ではRGB色空間を用いることとする。なお、Lab色空間は、黒から白(明度)と、緑から赤の範囲の要素(a)、青から黄の範囲の要素(b)の2つの色彩要素とで色を表現する方式である。
例えば、指定点12の画素が、R:235、 G:176、B:170を持つ場合、しきい値が32であるとすると、画素値がR:203〜267、G:144〜208、B:138〜202の範囲にあり、かつ指定点12と連続する画素が、近似色領域として抽出される。図4の例では、網掛して示した近似色領域13が抽出されたものとする。
上記の場合、例えば画素値がR:202、G:176、B:170の画素は、指定点12からしきい値「32」で決まる近似色範囲(R:203〜267、G:144〜208、B:138〜202)外となるため抽出されない。しかし、指定点12はユーザーの操作によって複数の画素から任意に設定されるものであり、しきい値を予め定めた固定値とする場合、所望の抽出対象領域11中には、このようにわずかに近似色範囲外となる画素値を持つ画素が多く含まれていることが考えられる。例えば、近似領域の抽出を1回の処理で行おうとした場合、このような画素を含めて領域抽出を行うには、しきい値を例えば「33」に変更する必要がある。しかし、所望領域毎に適切なしきい値を設定する必要があり、面倒な作業である。そこで本実施の形態では、このような画素であっても、しきい値を変更することなく抽出することができるように次のような処理を自動的に行うようにしている。
上述したように近似色領域抽出部3によって、指定点12から、近似色領域13を抽出する処理が行われれた後(ステップS12)、次の手順で、基準点設定部4によって基準点15(図4)を設定する処理が行われる(ステップS13)。
基準点15を設定するために、まず、抽出領域(近似色領域13)の境界画素をマークする。すなわち、図4に示す抽出された近似色領域13の境界となる境界画素14を抽出する。境界画素14であるかどうかの判定は、図5(a)または(b)に示すように、例えば隣接4画素(または8画素)内に、抽出された近似色領域13ではない画素16を含むかどうかに応じて、画素16を含む場合を境界画素14としてマークしている。
図5(a)の例は、隣接4画素を基準として境界画素14を決定する場合を示している。例えば、近似色領域13の画素17aについては、画素17aとその上下左右各1画素の4画素を含む範囲18aに領域外の画素16が含まれているので、画素17aは境界画素14であると判定される。一方、近似色領域13の画素17bについては、画素17bとその上下左右各1画素の4画素を含む範囲18bに領域外の画素16が含まれていないので、画素17bは境界画素14ではないと判定される。
他方、図5(b)の例は、隣接8画素を基準として境界画素14を決定する場合を示している。例えば、近似色領域13の画素17aについては、画素17aとその上下左右および斜め上下左右各1画素の8画素を含む範囲19aに領域外の画素16が含まれているので、画素17aは境界画素14であると判定される。また、近似色領域13の画素17bについては、画素17bとその上下左右および斜め上下左右各1画素の8画素を含む範囲19bに領域外の画素16が含まれているので、画素17bも境界画素14であると判定される。
基準点15は、抽出した境界画素14のすべてを基準点としてもよいし、あるいは所定の条件によって選択した限定された数の画素を基準点としてもよい。図5(a)および(b)に示す例では、境界画素14の5画素毎に基準点15を設定している。
次に第2の近似色領域抽出部5によって、基準点15から第2の近似色領域を抽出する処理が行われる(ステップS14)。ここで図3を参照して、図2のステップS14の第2の近似色領域を抽出する処理について説明する。
第2の近似色領域を抽出する処理(図2のステップS14)は、図2のステップS12で設定された1または複数の基準点から近似色領域を順次抽出して行き、それをすでに抽出された近似色領域に順次追加して行く処理を行うものである。ステップS13で設定された基準点は、画素値を考慮せず形状上の一定の条件に基づいて自動的に設定されたものであるため、例えばある基準点で抽出した近似色領域と他の基準点から抽出した近似色領域とが重なる場合が発生する。本実施の形態では、このような場合に、他の基準点からの近似色領域に含まれた基準点については、その基準点からの近似色領域の抽出処理を省略するようにしている。そこで、まず近似色領域の抽出処理の前に、その基準点が他の基準点からの近似色領域に含まれていないかどうかを判定している(ステップS21)。次に、その基準点が他の基準点からの近似色領域に含まれていない場合にのみ(すなわち近似色領域の境界にある場合にのみ)(ステップS21で「境界である」)、図2のステップS12と同様に(ただし基準点を用いて)、近似色領域の抽出処理を行う(ステップS22〜S24)。そして、抽出した近似色領域を既に抽出した近似色領域に追加する処理を行う(ステップS25)。これらの処理をすべての基準点に対して繰り返し実行する(ステップS26で「あり」からステップS21以降(またはステップS26で「なし」))。
図6は、第2の近似色領域を抽出する処理を説明するための説明図である。図6において、図4および図5(a)、(b)と同一の構成には同一の符号を用いている。この例では、第1の基準点を、画像上最も上(複数ある場合はその中の最も左)に位置する画素として、その基準点15aにおいて、第2の近似色領域21aの抽出を行っている。基準点15aの画素値を取得し(ステップS22)、取得した画素値から色範囲を設定する(ステップS23)。このとき、第1の領域抽出ステップ(図1のステップS12)より小さなしきい値(「16」など)を用いて色範囲を設定する。次に設定した色範囲で基準点15aから連続する近似色領域21aを抽出する(ステップS24)。そして、抽出した近似色領域21aを既に抽出された近似色領域(この場合は1番目の基準点なので近似色領域13)に追加する(ステップS25)。
本実施の形態では第1の基準点からはじめて時計回りに基準点を選択するものとすると、基準点15aの次に処理対象となる基準点は基準点15bである。ただし、基準点15bは、基準点15aからの近似色領域21aに含まれているため、境界判定(ステップS21)で境界ではないと判定されるため、近似色領域の抽出は行われない。次に基準点15cは、境界なので(他の近似色領域に含まれていないので)(ステップS21で「境界である」)、基準点15cから近似色領域21bが抽出され(ステップS22〜S24)、既に抽出されている近似色領域(この場合、近似色領域13に近似色領域21aを追加した領域)に、近似色領域21bが追加される(ステップS25)。
以後同様に基準点15d、15e、…から近似色領域を抽出する処理が行われ、抽出された近似色領域21c等が既に抽出されている近似色領域に追加される。そして、すべての基準点に対する処理が終了したところで(ステップS26で「なし」)、第2の近似色領域の抽出処理が終了する。図6はすべての基準点に対する処理が終了した状態を示している。
次に終了判定部6によって、図2のステップS14の第2の近似色領域抽出部5による処理結果に基づいて、近似色領域の抽出処理を終了するか否かを判定する処理が行われる(ステップS15)。終了すると判定した場合には結果を出力して処理を終了する(ステップS15で「終了」)。一方、終了しないと判定した場合には(ステップS15で「繰り返し」)、基準点設定部4において基準点を再設定した後、第2の近似色領域抽出部5で新たな基準点を用いて近似色領域の抽出を繰り返し実行して近似色領域にさらに追加して行く(ステップ13〜)。この終了判定部6における終了するか否かの判定は、例えばステップS14の第2の近似色領域抽出処理において、領域抽出された各基準点(図4の基準点15a、15c、15e等)から抽出された近似色領域(近似色領域21a、21b、21c等)の面積(すなわち画素数)が所定の大きさよりも小さい場合に、終了する条件が満たされたとする判定によって行う。面積の判定は、各近似色領域21a、21b、21c、…に対して行って、すべての面積が所定値より小さい場合に終了条件が満たされると判定するようにしたり、各近似色領域21a、21b、21c、…の合計の面積が所定値より小さい場合に終了条件が満たされると判定したりするようにすることができる。面積の所定値は、画素数(10画素等)のほか、既抽出の近似色領域に対する割合(1%等)で設定することができる。
なお、終了判定の方法としては、第2の領域抽出ステップS14で用いた各基準点が所望領域の輪郭付近であるかどうかを判定することで行うようにしてもよい。例えば、各基準点で輪郭値を計算(ソーベル、ラブラシアンなど)し、各輪郭値が所定のしきい値以上であれば終了条件が満足されるというようにすることができる。
また、ステップS14の第2の領域抽出ステップでは、基準点からの近似色領域領域の抽出処理を行う際に、指定点の画素値から所定のしきい値以上離れた画素値を有する画素を近似色領域から除外する処理を追加することもできる。
本実施の形態では、基準点の画素値が、前述の例で言えば、R:203、G:176、B:170などの近似色範囲ぎりぎりのものと、R:35、G:25、B:75などの全く異なる画素を隣にもつ輪郭付近の画素に大別できる。輪郭付近の画素は、初期近似色領域(近似色領域13)の範囲中央付近にあることもある。本実施の形態では、輪郭付近の画素が基準点となった場合、しきい値が「16」などの第1の領域抽出で用いたもの(「32」)よりは小さな値に設定されるため、R:35、G:25、B:75などの画素が新たに加わることは通常無い。
一方、基準点の画素値がR:203、G:176、B:170などの指定点12からの近似色範囲ぎりぎりの画素の場合、その画素の隣接画素は、R:202、G:176、B:170など、色がなだらかに変化している部分である場合が多い。こうした部分は人間にとっては同一の領域と捉えられるが、こうした領域を自動で抽出して追加できることが、本実施形態による効果である。この場合、境界画素が、R:203、G:176、B:170であるため、基準点を基準とした第2の近似色範囲は、しきい値16であるとすると、R:187〜219、G:160〜192、B:154〜186となる。このように、指定点を基準とした第1の近似色範囲(R:203〜267、G:144〜206、B:138〜202)からわずかに異なる近似色領域を抽出することができるため、精度の高い所望領域の抽出が可能となる。
次に、図1の基準点設定部2の他の構成例について説明する。この構成例では、基準点設定ステップS13における基準点の設定が、第1の領域抽出ステップS12によって抽出された近似色領域の外接矩形を求めるステップと、その外接矩形から重心を求めるステップと、第1の領域抽出ステップS12によって抽出された領域の境界画素のうちでその重心から所定の角度にある画素を基準点とするステップとから構成されている。図7を参照して、この構成を用いる場合の基準点の設定例について説明する。図7に示す例では、近似色領域13に対して求められた外接矩形31の重心32から、45°毎にある8個の画素を基準点15a〜15hとしている。なお、図7において図4に示すものと同一の構成には同一の符号を用いている。この構成例では、図5(a)、(b)を参照して説明した上記の構成と比べ境界画素を追跡していく必要が無いため処理速度の面で有利である。
次に、図1の基準点設定部2のさらに他の構成例について説明する。この構成例では、基準点設定ステップS13における基準点の設定が、第1の領域抽出ステップS12で抽出された近似色領域の外接矩形を求めるステップと、その外接矩形を所定の画素単位で網状に分割するステップと、その網状に分割された領域の境界と第1の領域抽出ステップS12によって抽出された領域の境界との交点を基準点とするステップとから構成されている。図8を参照して、この構成を用いる場合の基準点の設定例について説明する。図8に示す例では、近似色領域13に対して求められた外接矩形31を所定画素長で網状に区切り、その分割形状の各辺と境界画素14との交点を基準点15a、15b、…としている。なお、図8において図4に示すものと同一の構成には同一の符号を用いている。この構成例では、図7を参照して説明した上記の構成と比べ、角度を計算する必要が無いため、さらに高速な処理が期待できる。
なお、本発明の実施の形態は上記のものに限定されず、各ブロックあるいは各ステップを分割したり、統合したりする変更が可能である。また、本発明を構成するプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体や通信回線を介して頒布することが可能である。
本発明による領域抽出装置の実施の形態の構成を示すブロック図。 図1の実施の形態の動作例を説明するためのフローチャート。 図2のステップS14の内容を説明するためのフローチャート。 図1の構成の動作例を説明するための画像10を示す説明図。 図4の基準点15の設定例を説明するための説明図。 図2に示す処理内容を説明するための画像10を示す説明図。 図1の基準点設定部4の他の構成を説明するための画像10を示す説明図。 図1の基準点設定部4のさらに他の構成を説明するための画像10を示す説明図。
符号の説明
1 画像入力部、2 指定点設定部、3 第1の近似色領域抽出部、4 基準点設定部、5 第2の近似色領域抽出部、6 終了判定部、7 抽出領域出力部、12 指定点、15、15a〜15h 基準点

Claims (11)

  1. 画像から特定領域を抽出する画像処理方法であって、
    指定点から近似色領域を抽出する第1の領域抽出ステップと、
    抽出された近似色領域に対して追加する近似色領域を抽出する際に用いる基準点を設定する基準点設定ステップと、
    その基準点から近似色領域を抽出し、既抽出の近似色領域に加える第2の領域抽出ステップと
    を持つことを特徴とする領域抽出方法。
  2. 前記基準点設定ステップにおける基準点の設定が、前記第1の領域抽出ステップによって抽出された領域の境界画素に対し行われるものであることを特徴とする請求項1記載の領域抽出方法。
  3. 前記基準点設定ステップにおける基準点の設定が、前記第1の領域抽出ステップによって抽出された領域の境界画素に対して行われるものであって且つその境界画素のうち所定画素毎離れた複数画素に対して行われるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の領域抽出方法。
  4. 前記基準点設定ステップにおける基準点の設定が、前記第1の領域抽出ステップによって抽出された領域の外接矩形を求めるステップと、その外接矩形を所定の画素単位で網状に分割するステップと、その網状に分割された領域の境界と前記第1の領域抽出ステップによって抽出された領域の境界との交点を基準点とするステップと
    を含むものであることを特徴とする請求項1記載の領域抽出方法。
  5. 前記基準点設定ステップにおける基準点の設定が、前記第1の領域抽出ステップによって抽出された領域の外接矩形を求めるステップと、その外接矩形から重心を求めるステップと、前記第1の領域抽出ステップによって抽出された領域の境界画素のうちでその重心から所定の角度にある画素を基準点とするステップと
    を含むものであることを特徴とする請求項1記載の領域抽出方法。
  6. 前記第1の領域抽出ステップにおける近似色領域の抽出が前記指定点の画素値を基準として所定のしきい値を用いて行われるものであり、
    前記第2の領域抽出ステップにおける近似色領域の抽出が前記基準点の画素値を基準として所定のしきい値を用いて行われるものであり、
    前記第2の領域抽出ステップにおける所定のしきい値が、前記第1の領域抽出ステップにおける所定のしきい値より小さいものである
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の領域抽出方法。
  7. 前記第2の領域抽出ステップの処理結果に基づいて近似色領域の抽出処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合に前記基準点設定ステップと前記第2の領域抽出ステップとを繰り返し実行する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の領域抽出方法。
  8. 前記基準点から抽出された近似色領域の面積が所定の大きさよりも小さい場合に抽出処理を終了すると判定することを特徴とする請求項7記載の領域抽出方法。
  9. 前記第2の領域抽出ステップにおいて、前記基準点が輪郭をなすか否かを判定し、輪郭をなすと判定した場合にその基準点からの近似色領域の抽出を行わない
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の領域抽出方法。
  10. 画像から特定領域を抽出する画像処理装置であって、
    指定点から近似色領域を抽出する第1の領域抽出手段と、
    抽出された近似色領域に対して追加する近似色領域を抽出する際に用いる基準点を設定する基準点設定手段と、
    その基準点から近似色領域を抽出し、既抽出の近似色領域に加える第2の領域抽出手段と
    を備えることを特徴とする領域抽出装置。
  11. 画像から特定領域を抽出する画像処理方法を実行するためのプログラムであって、
    指定点から近似色領域を抽出する第1の領域抽出ステップと、
    抽出された近似色領域に対して追加する近似色領域を抽出する際に用いる基準点を設定する基準点設定ステップと、
    その基準点から近似色領域を抽出し、既抽出の近似色領域に加える第2の領域抽出ステップと
    をコンピュータを用いて実行するための記述を含むことを特徴とする領域抽出プログラム。

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