JP2005263294A - 生分解性胴巻きラベル、及び、そのラベル付き容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の生分解性胴巻きラベル、及び、そのラベル付容器は、分解性延伸フィルムからなるラベル基材の裏面の少なくとも両端部にアルカリ可溶性感熱接着剤層を形成し、ラベルと容器とをアルカリ可溶性感熱接着剤層を介して接着し、容器の周方向に前記のラベルを巻き付ける胴巻きラベルであって、アルカリ濃度1.5w/w%の水溶液中に85℃〜90℃で、15分間浸漬後の当該容器側のラベル剥離面における接着剤の残留物を除去できることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
詳しくは、アルカリ処理適性に優れ、廃棄物処理が容易な生分解性胴巻きラベル、及び、そのラベル付容器に関する。
巻き付けるラベルとしては、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム等の種々の合成樹脂フィルムを使用しており、紙に比べて耐水性、耐久性に優れ、丈夫であり、輸送、保管に便利でコストが安価なため広く使用されている。
通常、PETボトルの容器リサイクルは、ラベルが付いたままのPETボトルを回収して、リサイクル工場等にて、ボトルを洗浄後、一次粉砕され、ラベルの除去作業が行われ、更に粉砕物中のラベルや糊等の不純物を分離する目的で、二次粉砕、ラベルの液比重分離、脱水・乾燥、風力比重分離及びペレタイズ工程を経て再生ペレットを得ていた。
上記のラベルの除去工程において、接着剤やラベルの残留物がボトルに極力残らない再生ペレットを得ることが、所望とする純度等の原料を得るために要望されている。
2001年5月の食品リサイクル法の施行により、食品メーカーやスーパーに対し、食品廃棄物を肥料に再利用するなどして、2006年度には食品廃棄物の排出量を20%以上削減することが義務付けた。
一方、近年、食品の容器包装分野において、環境保全のために、従来のような用途に利用できてしかも使用後は微生物によって分解されてしまう生分解性プラスチックの開発研究が進められてきた。
政府も、生分解性プラスチックの普及を後押しするため、今後、現行の食品リサイクル法を改正し、生分解性プラスティック包装材料を使用することにより、食品メーカーやスーパーに課された食品廃棄物の削減量に加算できるようにする方針である。
このため、食品メーカーやスーパーなどでは、食品廃棄物を肥料に再利用を進めると共に、生分解性プラスチックの利用を促進することが急務となってきた。
従来の生分解性胴巻きラベルとしては、生分解性ポリマー層からなる粘着ラベル基材と粘着剤層とが積層されてなる生分解性粘着ラベル本体と、紙および/または非生分解性ポリマーからなる剥離シート基材上に剥離剤層が形成されてなる剥離シートとからなり、前記生分解性粘着ラベル本体と前記剥離シートとが、生分解性粘着ラベル本体の粘着剤層と剥離シートの剥離剤層とが接するように積層されている生分解性粘着ラベルの技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、上記の特許文献1に記載する生分解性粘着ラベルを貼着したボトルを1.5w/w%アルカリ濃度の洗浄液中に85℃〜90℃で15分間浸漬処理してもラベルが剥離せず、剥離した場合でも、粘着剤がボトルに残るという問題がある。
また、生分解性プラスチックフィルムは、ポリエステル、ポリプロピレン等の非生分解性プラスチックフィルムと比較して、廃棄物として処理する場合、土中で自然に分解されるという利点があるものの、粘着剤との密着性に劣るため、生分解性プラスチックフィルムをラベル基材として使用すると、ラベル付き容器の流通過程において、ラベルが容器から剥離してしまう場合があり、問題がある。
また、本発明の生分解性胴巻きラベルによれば、剥離紙(セパレーター)の使用を必要とせず、ラベルを構成する粘着層を印刷工程とオンラインでコーティング可能であるため安価で生産性に優れる。
また、ラベル基材として生分解性プラスチックを使用し、ラベルの印刷インキ樹脂層に生分解性インキを使用することにより、焼却処理されても、焼却炉を傷めず、有害ガスを発生することなく、自然分解可能であるため、廃棄物処理が容易であり、環境保護に役立つという利点を奏する。
更に、ラベル基材として発泡生分解フィルム、または、生分解性不織布を使用することによって、ラベルに断熱性を付与することができるという利点を奏する。
図1は、本発明の胴巻きラベルの一実施例を示す平面図であり、(a)ラベルの裏面、(b)ラベルの表面を示す平面図である。
図1(a)に示すように、ラベル10の裏面の始端部12、および終端部14には、感熱接着剤層6が形成する。
ラベル10の裏面の始端部12には、ラベル(始端部)/容器間を接着するために感熱接着剤層6を形成し、ラベル裏面の終端部14には、ラベル(終端部)/ラベル(始端部)を接着するために感熱接着剤層6が形成される。
図1(b)に示すように、ラベル10の表面の始端部12には、更にプライマー層16を形成することによって、ラベル(終端部)/ラベル(始端部)間の接着強度を向上させることができる。
図2に示すように、本発明の生分解性胴巻きラベル10は、生分解性フィルムからなる基材2の裏面に必要に応じて印刷インキ層4を設け、更に、ラベルの両端部にアルカリ可溶性感熱接着剤層6を設け、生分解性フィルム(基材2)/印刷インキ層4/アルカリ可溶性感熱接着剤層6の層構成からなる。
更に、生分解性フィルム(基材2)の表面の始端部12には、プライマー層16を形成することによって、ラベル(終端部)/ラベル(始端部)間の接着強度を向上させることができる。
図3に示すように、本発明の生分解性ラベル10と容器8とをアルカリ可溶性感熱接着剤層6を介して接着部を形成し、ラベルの端部上面とラベルの別の端部との重なり部分にアルカリ可溶性感熱接着剤層6を介して別の接着部を形成してなる生分解性ラベル付容器20である。
生分解性フィルムは、廃棄後、自然環境下で微生物により分解するものであり、例えば、ポリε−カプロラクトン、ポリブチレンサクシネート・ポリエチレンサクシネート、ポリ−L−ラクチド(ポリ−L−乳酸)などの脂肪族ポリエステルフィルム、セルロース、キトサン、リグニン、澱粉、水分、グラフト澱粉等の天然物からなるフィルム、3−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシバレレート共重合体、プルラン、バクテリアセルロース等のように、微生物が作りだす高分子を活用して作製したフィルム、アミノ酸、糖、ポリエステルなどを発酵技術により原料化した高分子材料からなる作製したフィルム等を使用できる。
前記の乳酸を重合して製造される生分解性フィルムとしては、トウモロコシなどからつくられるデンプンや糖類を発酵させて得られる乳酸を重合して製造されるものであり、例えば、三菱樹脂株式会社により生産されている「エコロージュ」等がある。
上記のポリ−L−ラクチドからなるポリ乳酸に、少量共重合成分として他のヒドロキシカルボン酸単位を含んでもよく、また少量の鎖延長剤残基を含んでもよい。
上記の樹脂の重合法としては、例えば、脱水縮重合法、開環重合法等の方法で重合することができる。
2軸延伸フィルムの製造においては、例えば、逐次2軸延伸法や、同時2軸延伸法等がある。延伸条件としては、縦方向に1.5〜6倍、横方向に1.5〜6倍の範囲で適宜選択される。
また、ポリ乳酸樹脂を原料と各種架橋剤を用いて発泡剤として二酸化炭素を用いることにより発泡成形してなる発泡生分解フィルムとを積層した複合シートとしてもよい。
上記において、前記のラベル基材が、前記の生分解性延伸フィルムに、発泡生分解フィルム、または、生分解性不織布を積層することによって、ラベルに断熱性を付与することができるという利点を有する。
印刷インキ層4に使用されるインキとしては、生分解性フィルムからなる基材層2と接着性があり、必要な耐性を有している一般的に用いられているウレタン系樹脂、アクリル系樹脂等の非生分解性インキが使用でき、中でも、生分解性インキであることによって、印刷インキ付きラベル全体で、使用後に廃棄しても自然分解することができるため好ましく、例えば、具体的に、インキ用バインダーが、コーンスターチ変性物等の天然物を原料とする変性樹脂、脂肪族ポリエステル樹脂等からなるインキを使用することが望ましい。
ボトルに貼着した状態における基材2の内外のどちら側に形成してもよいが、この実施形態では基材2の内側に形成してある。
なお、基材2の外側に印刷層4を形成する場合には、形成した印刷層4を保護するために、透明ニス等によって形成されるオーバーコート層を設けておくのが望ましい。
透明ニスの材料としては、上記のインキを構成する樹脂成分と同様の成分を使用することが好ましい。
印刷層4の厚みは、例えば1μm〜8μm、好ましくは2μm〜5μm程度である。
アルカリ可溶性感熱接着剤には、常温で固体のもの(アルカリ可溶性ホットメルト接着剤)と、液状のもの(アルカリ可溶性ディレードタック接着剤)とがある。
アルカリ可溶性ホットメルト接着剤は、塗布時に高温にして溶融させる必要がある上、高粘度である。
これに対し、アルカリ可溶性ディレードタック接着剤は、塗布時に高温にする必要はなく、また、低粘度である。
本発明で使用するディレードタック型感熱接着剤としては、熱可塑性樹脂成分からなるベースポリマーと、粘着付与剤と、結晶性の固体可塑剤から構成される。
本発明で使用するホットメルト接着剤としては、熱可塑性樹脂成分からなるベースポリマーと、粘着付与剤と、ワックス類等の添加剤から構成される。
アルカリ可溶性感熱接着剤の熱可塑性樹脂を構成する材料としては、通常、感熱接着剤として使用される熱可塑性樹脂の末端基を水酸基に置換した変性樹脂を使用することができ、具体的に、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸−イソプロピレン、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル類と、アクリル酸、マイレン酸等の不飽和カルボン酸よりなる共重合樹脂等のアクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル、スチレン−ブタジエン等が使用できる。
この中でも、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を主成分とする熱可塑性樹脂が、本発明の生分解性胴巻きラベル10として容器に装着する場合、ラベル付き容器を流通する場合において、ラベルが剥離しない程度の接着強度があり、かつ使用後にラベルを容器から手で簡単に剥がすことのできる程度の易剥離性を有するという利点がある。
上記のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂は、酢酸ビニル成分を25mol%以上、35mol%以下の範囲で含有し、メルトインデックス、5以上、200以下の範囲にあることがより好ましく、このことによって、容器とラベルとの接着強度、及び、前記のラベル同士の接着強度が、0.5N/15mm以上、12N/15mm以下の範囲に維持することが可能であり、使用後にラベルを容器から手で簡単に剥がすことのできる程度の易剥離性を有するという利点がある。
前記のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を主成分とするアルカリ可溶性ディレードタック型感熱接着剤としては、例えば、中央理化工業株式会社製「リカボンド」等がある。
前記のアルカリ可溶性ホットメルト接着剤としては、例えば、KIC KRONES「Colfix HM4433/1」等がある。
例えば、安息香酸スクロ−ス、ジ安息香酸エチレングリコ−ル、トリ安息香酸トリメチロ−ルエタン、トリ安息香酸グリセリド、テトラ安息香酸ペンタエリトリット、フタル酸ジフェニル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ジヒドロアビエチル、イソフタル酸ジメチル、八酢酸スクロ−ス、クエン酸トリシクロヘキシル、N−シクロヘキシル−p−トルエンスルホンアミド等が挙げられる。
そして、融点が50〜100℃程度のものが好ましく使用できる。
融点が50℃以下の場合、ラベルの保管時に接着剤を活性化する恐れがあり、使用前の保管や運搬がシビアになり、好ましくない。
融点が100℃以上の場合、ラベルの接着層を活性化するための効率が悪くなり、好ましくない。
例えばテルペン樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、クマロン−インデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノ−ル樹脂、テルペン−フェノ−ル樹脂、ロジン誘導体(ロジン、重合ロジン、水添ロジンおよびそれらのグリセリン、ペンタエリスリト−ル等とのエステル、樹脂酸ダイマ−等)が挙げられる。
また、必要に応じて分散剤や消泡剤、増粘剤等を使用することもできる。
前記のアンカーコート層は、グラビアコート法、ロールコート法、リバースロールコート法のコーティング方法により形成できる。なお、アンカーコート層4は必要に応じて設ければよい。
塗布量が1.5g/m2以下の場合、充分な接着強度が得られないため、好ましくない。
塗布量が15g/m2以上の場合、充分な接着強度が得られるが、乾燥速度が遅くなるため、生産性が悪く、また、ラベルをボトルから剥がして分別する際、ラベルを剥がしにくく、ボトルの糊残りを生じやすいため、好ましくない。
また、該接着剤を重ねて塗布する場合もあり、生産性が下がるため、好ましくない。
部分的にコーティングする場合、それぞれ必要な接着強度を得るために、第一接着部と、第二接着部の塗り幅としては、3mm〜25mmであることが好ましい。
ラベルの始端部側の表面に予め、プライマー層を形成することによって、ラベル/ラベル間の重ね合わせ部の接着強度を向上させることができるという利点を奏する。
具体的に、ラベル表面に、予め、プライマー層を形成することができる。
プライマー層としては、例えば、塩素化ポリプロピレン系、エチル−酢酸ビニル系、スチレン−マレイン酸系、イソシアネート系、ポリオレフィン系、有機チタネート系、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系、ポリエステル系、アクリル系などの非硬化型または、硬化型のプライマーコート剤が挙げられる。
前記のプライマー層16は、グラビアコート法、ロールコート法、リバースロールコート法のコーティング方法により形成できる。
次に、容器全体を熱風や、水蒸気、及び、水蒸気が結露した湯気により加熱するスチームや、高周波シール、赤外線等の輻射熱を作用させて加熱しながらラベルを押圧して容器に貼り付けることができる。
あるいは、容器に貼付られたラベルを熱板等により押圧してもよい。
また、ラベルを加熱する工程は、ラベルをボトルに装着する前の工程、あるいは、ラベルをボトルに装着する工程のうち、適宜の段階で施すことができる。
この結果、ラベルの接着層をたとえば90℃〜100℃程度にヒーターからの熱風で再加熱して活性化させた状態で容器にラベルが密着され、ラベル貼付容器が得られる。
また、ラベル開封用の摘み片(切離開始部)を起点として、2条の縦ミシン目を設けてもよく、該ミシン目によりラベルを容易に破断することが可能である。
なお、該ミシン目は、2条に限らず、1条、あるいは、3条以上の複数条を設けることも可能である。
なお、ミシン目は、例えば、レーザー光を用いて包材の厚さ方向に所定深さまで切り込みをいれて形成させる方法周囲に切断部と非切断部とが繰り返し形成された円板状の刃物を押し当てて形成させる方法等により施すことができる。
また、該ミシン目は、ラベルを製造する工程で、適宜の段階で施すことができる。
使用後に容器に貼付したラベルを手で剥がす場合には、開封用ミシン目によりラベルを容易に破断することが可能である。
このことによって、水中に浸してもしわが寄ったりラベルの位置ずれやラベルの脱落を生じることがなく、耐水性に優れ、かつ、容器からラベルを剥がす際、容易に手で剥がすことができるという利点を有する。
接着強度が、0.5N/15mm以下の場合、冷蔵庫に保存したり、露店や、クーラーボックス等で水に入れて冷やす際、しわが寄ったり、ラベルの位置ずれ、更には、ラベルの脱落を生じることがあり、好ましくない。
接着強度が、12N/15mm以上の場合、容器からラベルを剥がす際、容易に手で剥がすことができなくなり、好ましくない。
基材2として50μmの生分解性延伸フィルム(三菱樹脂株式会社製、品名「エコロージュSA101−50」)を準備した。
上記の基材2の片面に所望の絵柄のインキ層4として、ウレタン系インキ(大日精化工業株式会社製、品名「バイオテックカラーHGC−B 701白」)を用いてグラビア印刷法によりベタ版で一度刷りにて形成した。
さらにその上に、アルカリ可溶性感熱接着剤層6として、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を主成分とするディレードタック剤(ダイセル化学工業株式会社製、品名「KP011」)を使用して、不揮発成分61%となるように溶剤で希釈してグラビアコート法にて、ラベルの始端部とラベルの終端部となる部分に、塗布量6.5g/m2、幅10mmで塗布し、しかる後、ラベル基材の始端部側の表面にプライマー層(大日精化工業株式会社製、品名「セカダイン」)をグラビア版にて塗布量3g/m2、幅10mmで塗布し、生分解性胴巻きラベル用積層フィルムを得た。
こうして得られた積層フィルムを高さ100mm、幅240mmにカットして、本発明に係る枚葉の生分解性胴巻きラベルを得た。
次に、容器8として二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂製ボトル(以下「PETボトル」という。)を使用し、その表面に実施例1の生分解性胴巻きラベルを、ラベリングマシンを用いて、PETボトル8の周囲に巻き付け、100℃〜110℃で1秒間加熱して粘着性を持たせたボトル/ラベル間接着部によって容器8に接着し、加熱して粘着性を持たせたラベル/ラベル間接着部によって、ラベル/ラベル間を接着することで、実施例1の生分解性胴巻きラベル付容器を得た。
上記で得られた実施例1のラベル付PETボトルを85℃〜90℃,1.5w/w%濃度の水酸化ナトリウム水溶液に15分浸漬後に攪拌した結果、ラベルを手で剥がすことなく、ラベルを容器から分離することができた。
また、上記で得られた実施例1の生分解性胴巻きラベルは、速やかに微生物により分解され、環境保護に役立ち、ラベルを構成する粘着層を印刷工程とオンラインでコーティング可能であり、剥離紙を必要とせず、安価であり、流通時にラベルが剥離することなく、かつ、ラベル付き容器の状態でアルカリ処理後にラベルを容器から容易に分離することができる程度の易剥離性を有し、また、耐水性に優れるものであった。
基材2として50μmの延伸ポリプロピレンフィルム(東洋紡績株式会社製、品名「P2761」)を準備し、その片面に実施例1と同じインキ層4を用いてグラビア印刷法によりベタ版で一度刷りにて形成した。
さらにその上に、アルカリ可溶性感熱接着剤層6として、実施例1と同じディレードタック剤を使用して、不揮発成分61%となるように溶剤で希釈してグラビアコート法にて、ラベル裏面側の全面に、塗布量6.5g/m2で塗布し、比較例1の胴巻きラベル用積層フィルムを得た。
次に、容器8としてPETボトルを使用し、その表面に比較例1の胴巻きラベルを、ラベリングマシンを用いて、PETボトル8の周囲に巻き付け、100℃〜110℃で1秒間加熱して粘着性を持たせたボトル/ラベル間接着部によって容器8に接着し、加熱して粘着性を持たせたラベル/ラベル間接着部によって、ラベル/ラベル間を接着することで、比較例1の胴巻きラベル付容器を得た。
接着強度は、実施例1、および比較例1のラベルをPETボトルのフラット面に貼り付け、室温で1週間エージングを行った。
次に試験片を長さ10mm、幅15mmに切出し、これを引張試験機(オリエンテック社製)を用いて、JIS K6848に準じて、180度剥離により300mm/分の引張速度で測定し、以下の基準で評価した。
なお、表1中には、15mm当たりの接着強度(単位:N/15mm)を記載した。
○:接着強度が0.5〜12N/15mmであってラベルとPETボトルを充分接着しているが、手で容易に剥離できる。
×:接着強度が0.5N/15mm未満では、他のラベル付ボトルに接触した場合、容易にラベルの位置ずれが生じる。
また、12N/15mm以上では、剥離するのに強い力が必要になり、また、ボトル側の剥離面にラベルや接着剤の一部が残る。
剥離性は、ラベルの隅から手でラベルをPETボトルから剥離し、PETボトルの表面に糊(または、ラベル)の残り具合を目視で評価した。
○ :糊(または、ラベル)残りがない。
× :糊(または、ラベル)残りがボトルに付着している。
実施例1、比較例1のラベル付きPETボトルを長さ8mm、幅8mmに切出して試験片とした。これを85℃〜90℃,1.5w/w%濃度の水酸化ナトリウム水溶液に15分浸漬後、攪拌し、ラベルを手で剥がすことなく、容器からラベルを分離した。
しかる後、そのPETボトルの剥離面に糊(または、ラベル)の残り具合を目視で評価した。なお、その評価結果は、表1に示す。
○ :糊(または、ラベル)残りがない。
× :糊(または、ラベル)残りがボトルに付着している。
剥離性は、水温が5°Cの水道水に1日浸漬後、ラベルをPETボトルのフラット面に貼り付け、試験片を長さ10mm、幅15mmに切出し、これを引張試験機(オリエンテック社製)を用いて、JIS K6848に準じて、180度剥離により300mm/分の引張速度で測定し、以下の基準で評価した。
○:接着強度が1N/15mm以上あって、接着ラベルとPETボトルを充分接着しているが、手で容易に剥離できる。
×:接着強度が1N/15mm未満で、自然剥離しやすい。
または、15N/15mm以上では剥離するのに強い力が必要になり、ラベルが破けてPETボトルに残る。
実施例1、比較例1のラベルを100mm×100mmの大きさに切出し、試料片とした。これを深さ10cmの土中に埋め、3ケ月間放置後、堀り出し、生分解性を以下の基準で評価した。
○:3ケ月間放置後の試料の重量が、放置前の試料の重量と比較して、半分以下に分解している。
×:3ケ月間放置後の試料の重量が、放置前の試料の重量と比較して、ほぼ同じであり、分解していない。
比較例1の胴巻きラベルは、接着強度、剥離性、アルカリ処理適性、耐水性について問題ないが、ラベルを土中で3ケ月間放置しても分解されず、破棄物処理性に問題があった。
4 印刷インキ層
6 アルカリ可溶性感熱接着層
8 容器
10 生分解性胴巻きラベル
12 始端部
14 終端部
16 プライマー層
20 生分解性胴巻きラベル付き容器
Claims (7)
- 一軸、若しくは、二軸に延伸した生分解性フィルムからなるラベル基材の裏面の少なくとも両端部にアルカリ可溶性感熱接着剤層を形成し、ラベルの始端部と容器とをアルカリ可溶性感熱接着剤層を介して接着し、容器の周方向に前記のラベルを巻き付け、ラベルの終端部とラベルの始端部とを当該アルカリ可溶性感熱接着剤層を介して重ね合わせる胴巻きラベルであって、
アルカリ濃度1.5w/w%の水溶液中に85℃〜90℃で、15分間浸漬後の当該容器側のラベル剥離面における接着剤の残留物を除去できることを特徴とする生分解性胴巻きラベル。 - 前記のラベル基材の片面または両面に印刷層を形成してなり、かつ、当該印刷層が、生分解性インキにからなることを特徴とする請求項1記載の生分解性胴巻きラベル。
- 前記のアルカリ可溶性感熱接着剤層が、アルカリ可溶性ディレードタック型感熱接着剤であり、かつ、グラビア印刷法により前記のラベル基材に形成されてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の生分解性胴巻きラベル。
- 前記のアルカリ可溶性感熱接着剤層が、アルカリ可溶性ホットメルト型接着剤であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の生分解性胴巻きラベル。
- 前記のラベル基材が、少なくともラベルの始端部側の表面にプライマー層を形成することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の生分解性胴巻きラベル。
- 前記のラベル基材が、前記の一軸、若しくは、二軸に延伸した生分解性フィルムに、発泡生分解フィルム、または、生分解性不織布を積層する多層積層フィルムであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の生分解性胴巻きラベル。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の生分解性胴巻きラベルが、前記のアルカリ可溶性感熱接着剤層の塗布面を内側にして容器の胴部外周面に装着されてなることを特徴とする胴巻きラベル付容器。
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