JP2005260697A - センサネットワークシステム - Google Patents

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和久 安藤
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Abstract

【課題】 目的のセンサ情報を取得するまでに時間のかからないセンサネットワークシステムを提供する。
【解決手段】 センサネットワーク100は、所定の検出領域内に存在する対象物を検出する複数のセンサ50と、各センサ50が検出したセンサ情報を送受信するためのネットワーク70とを備え、センサ50は、検出領域に応じて階層的に接続されている。また、サーバ90は階層的に接続されたセンサの関係を利用して複数のセンサの中から目的のセンサを探索する。上位層に位置するセンサから目的のセンサまでの階層関係を利用して目的のセンサへアクセスすることができるため、目的のセンサへアクセスする際の時間を短縮できる。これにより、目的のセンサ情報を取得するまでに時間のかからないセンサネットワークシステムを提供できる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、センサネットワークシステムに関する。
従来、人の位置を検出するセンシングシステムでは、例えば、ICカード、RFID(Radio Frequency Identification)カード、赤外線に応答するバッジ、無線LAN機能を搭載した情報端末やラップトップ型パーソナルコンピュータPC、Bluetoothを搭載した情報端末等、PHS、携帯電話あるいはGPS(Global Positioning System)搭載の携帯電話といったセンシングシステム専用の携帯品を人に持たせ、センシングシステム専用のセンサ用基地局を設置することによって、構成されていた。
センサ用基地局でセンシングされた情報は、ネットワークを介してデータベースサーバへと送られ、センサ情報が蓄積される。また、このセンサ情報を得たい者は、所定のアプリケーションを用いてSQL(Structured Query Language)文などを作成して上記データベースに問い合わせをすることにより、特定の人のセンサ情報を取得していた。
図1は、従来の携帯電話やPHSの基地局をもとにした位置検出装置を説明するための図である。図1に示すように、この従来のシステムは、携帯電話またはPHSの基地局1、携帯電話またはPHS2を備える。図1に示すように、携帯電話、PHSの基地局1を利用して、その基地局1に接続している携帯電話、PHSのおおまかな位置を検出することができる。ここで、PHSは携帯電話より電波到達距離が短いが、数百mから数km程度の位置検出精度である。このように、PHS、携帯電話の基地局1を用いただけでは、位置精度が低い。また、位置検出精度を良くするために、GPSを用いたものが提案されている。
一方、GPSの場合には、地球を回周している24基の衛星のうち少なくとも3基を捕捉する必要があり、衛星の捕捉という初期化に数分を要する。図2は、従来のGPSから得られる距離と携帯電話やPHSの基地局から得られる距離をもとにした位置検出するシステムを説明する図である。図2に示すように、この従来のシステムは、GPS用の人工衛星3、携帯電話キャリアにおけるGPSと基地局情報を利用して位置を算出する位置算出装置4、携帯電話の基地局5、GPS機能付き携帯電話6を備える。
位置算出に要する時間を短縮するために、あらかじめ携帯電話の基地局5より携帯電話6の大まかな位置を割り出し、衛星の捕捉に要する時間を短縮するようにしている。GPS用の人工衛星3から受信した電波を基地局4を介して所定の位置算出装置4で、経度、緯度等の位置情報を算出する。これにより、図1で説明したPHS、携帯電話の基地局だけを用いた場合よりも位置精度を高めることができる。
次に、Bluetooth、無線LANなどの近距離通信技術を備えたPCをセンサ基地局によって位置検出を行う従来例について図3〜図5を用いて説明する。図3は、近距離無線技術を利用した位置検出システムの構成図である。図3に示すように、この従来のシステムは、PC7、Bluetoothモジュール8、データベースサーバ9、ネットワーク10、Bluetooth搭載携帯型音楽再生機11、Bluetooth搭載携帯情報端末12、Bluetooth搭載携帯電話13を備える。
図4は、図3に示した基地局を利用した位置検出システムを説明する図である。図4に示す例では、基地局S1〜SNが図3に示したPC7に対応する。すなわち、PC7は、Bluetooth搭載携帯型音楽再生機11、Bluetooth搭載携帯情報端末12、Bluetooth搭載携帯電話13の基地局として機能する。例えば、基地局S1は、近づいてきたBluetooth搭載携帯型音楽再生機11、Bluetooth搭載携帯情報端末12、Bluetooth搭載携帯電話13を検出すると、これらの機器のBluetoothデバイスアドレス(BD_Addr)をデータベース9に送り、予めBluetoothデバイスアドレスと対応された機器を特定することで、端末の存在する場所を検出することができるようにしている。
次に、他の従来例について説明する。図5は、図4に示した基地局を建物20内に配置し、建物20内での位置検出システムを説明するための図である。図5に示すように、基地局S1〜Snを建物20内の各フロアに数局設置する。各基地局S1〜Snは、周期的にBluetoothあるいは無線LAN搭載機器のスキャンを行い、例えば、Bluetoothデバイスアドレス、MACアドレス等の固有IDと日時をデータベース9に保持する。これにより、機器の存在する位置を特定できる。
次に、他の従来例について非特許文献1を用いて説明する。図6は、非特許文献で示したセンサ情報の伝搬を説明する図である。このシステムは、センサ基地局31、センサ検出対象32を備え、センサ検出対象32がセンサ基地局のセンサ検出領域33内に入ると、近傍に位置するセンサ基地局から他のセンサ基地局へとネットワーク接続し(フラット構造)、あるセンサ基地局での検出情報を他のセンサ基地局に伝搬させていくというものである。アプリケーションは、希望する情報をセンサ基地局31に伝搬して、ルーティングを行う。
Chalermek Intanagonwiwat, Ramesh Govindan and Deborah Estrin, Directed Diffusion: A Scalable and Robust Communication Pradigm for Sensor Networks, In the Proceesings of ACM MOBICOM 2000, 2000, pp.56-67
しかしながら、例えば上述した位置検出用のセンサを用いて、非特許文献1に記載されるようなフラット型のセンサネットワークを構成した場合に、どのセンサ基地局にアプリケーションの希望するセンサ情報が伝搬しているかどうかが不明である。また、フラット型に接続されたセンサ基地局間でセンサ情報を伝搬させていくため、センサ情報を取得するまでに時間がかかるという問題がある。これまでのセンサ基地局はセンサ基地局に特化した専用の機器をユーザに持たせる必要があり、センサ基地局ごとに独立したもので、複数のセンサシステムを組み合わせて利用することが困難であった。特定のセンサシステムの場合、GPSでは屋外でしか利用できない、Bluetoothでは建物内でないと基地局の設置が困難である。このため、センサシステムにより、検出可能な領域に制約があった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、目的のセンサ情報を取得するまでに時間のかからないセンサネットワークシステムを提供することを目的とする。また、異なるハードウエアをもったセンサシステムが複数存在し、これらをネットワークで接続し統合して効率の良いセンサネットワークを提供することを目的とする。検出可能な領域に制約のないセンサシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、
本発明は、請求項1に記載のように、所定の検出領域内に存在する対象物を検出する複数のセンサと、前記各センサが検出したセンサ情報を送受信するためのネットワークとを備えたセンサネットワークシステムであって、前記各センサは、前記検出領域に応じて階層的に接続されていることを特徴とする。請求項1記載の発明によれば、センサは検出領域に応じて階層的に接続されているので、上位に属するセンサから目的のセンサまでの階層関係を利用して目的のセンサへアクセスすることができるため、目的のセンサへアクセスする際の時間を短縮できる。これにより、目的のセンサ情報を取得するまでに時間のかからないセンサネットワークシステムを提供できる。なお、センサには、情報処理装置上で起動するセンサプログラムが含まれる。また、センサは、センシング情報の抽象度に応じて階層的に接続されるようにしてもよい。
また、本発明は、請求項2に記載のように、請求項1記載のセンサネットワークシステムにおいて、前記階層的に接続されたセンサの関係を利用して前記複数のセンサの中から目的のセンサを探索する情報処理装置を備えることを特徴とする。請求項2記載の発明によれば、階層的に接続されたセンサの関係を利用することで、最短のルートで目的のセンサを探索することができる。これにより、目的のセンサからセンサ情報を取得するまでの時間を短縮することができる。
また、本発明は、請求項3に記載のように、請求項1または請求項2記載のセンサネットワークシステムにおいて、更に、前記各センサの接続インターフェースを前記ネットワーク上に公開する情報処理装置を備えることを特徴とする。請求項3記載の発明によれば、各センサはネットワーク上で公開されている接続インターフェースを用いることで、特定のアプリケーションに依存しない柔軟なセンサネットワークシステムを提供できる。例えば、ユーザは複数のセンシング機器用のIDが付与された携帯物を携帯する必要がなくなる。
また、本発明は、請求項4に記載のように、請求項1から請求項3の何れか一項に記載のセンサネットワークシステムにおいて、更に、前記各センサが検出したセンサ情報を統合する情報処理装置を備えることを特徴とする。請求項4記載の発明によれば、情報処理装置によりセンサで検出したセンサ情報を統合することで、個々のセンサのセンサ情報とは違う新たなセンサ情報を提供することができる。
また、本発明は、請求項5に記載のように、請求項1から請求項4の何れか一項に記載のセンサネットワークシステムにおいて、更に、前記センサと階層的に接続され、ユーザの所定の情報処理装置へのログインを検出するセンサを備えることを特徴とする。請求項5記載の発明によれば、ユーザの所定の情報処理装置へのログイン履歴を見ることで、ユーザがどの情報処理装置からログインしているのかを知ることで、ユーザの位置を検出することができる。また、センサをセンシングする情報の抽象度に応じて階層的に接続することができる。
また、本発明は、請求項6に記載のように、請求項1から請求項5の何れか一項に記載のセンサネットワークシステムにおいて、更に、前記センサと階層的に接続され、ユーザの所定のファイルへのアクセスを検出するセンサを備えることを特徴とする。請求項6記載の発明によれば、ユーザのファイル等の知的所有物へのアクセス履歴を見ることで、ユーザがどのファイルにアクセスしているのかを知ることができるので、ユーザの行動を知ることができる。また、センサをセンシングする情報の抽象度に応じて階層的に接続することができる。
また、本発明は、請求項7に記載のように、請求項1から請求項6の何れか一項に記載のセンサネットワークシステムにおいて、更に、前記センサと階層的に接続され、所定の情報処理装置の前記ネットワークへのアクセスを検出するセンサを備える。請求項7記載の発明によれば、情報処理装置のネットワークへのアクセス履歴を見ることで、ユーザがどの情報処理装置からアクセスしているのかを知ることができるので、ユーザの位置を検出することができる。
また、本発明は、請求項8に記載のように、請求項1から請求項7の何れか一項に記載のセンサネットワークシステムにおいて、更に、前記センサと階層的に接続され、所定の情報処理装置上で動作するアプリケーションの状態を検出するセンサを備えることを特徴とする。請求項8記載の発明によれば、アプリケーションの状態を検出してその履歴を見ることで、ユーザの行動を把握することができる。
また、本発明は、請求項9に記載のように、請求項1から請求項8の何れか一項に記載のセンサネットワークシステムにおいて、前記センサは、前記センサ情報を格納する格納手段を備えることを特徴とする。請求項9記載の発明によれば、各センサは検出したセンサ情報を格納できるので、必要に応じて各センサにアクセスしてセンサ情報を収集することで、全センサのセンサ情報を1つのデータベース上に格納しておく必要がなくなる。これにより、データベース上のトランザクション処理を少なくすることができる。よって、データベース上のハードウエア資源を少なくできる。
また、本発明は、請求項10に記載のように、請求項1から請求項9の何れか一項に記載のセンサネットワークにおいて、前記センサは、前記検出領域の方向を変更できることを特徴とする。請求項10記載の発明によれば、センサは検索領域の方向が変更できるので、センサネットワークの全体の検出領域を必要に応じて変更することができる。
また、本発明は、請求項11に記載のように、請求項1から請求項10の何れか一項に記載のセンサネットワークシステムにおいて、前記上位に属するセンサは、前記検出領域内に存在する対象物を検出した場合に、前記対象物の検出結果を下位に属するセンサに対して通知することを特徴とする。請求項11記載の発明によれば、上位層のセンサは検索領域内に存在する物体を検出した場合に、下位層のセンサに対して前記物体の検出結果を通知することで、下位層のセンサでは、物体を検出する準備ができる。例えば、上位層のセンサは、センサの領域内に人の携帯する物体が入った際に、その物体の存在を下位のセンサに対して通知することで、下位のセンサは物体を検出するための準備をすることができる。
また、本発明は、請求項12に記載のように、請求項1から請求項10の何れか一項に記載のセンサネットワークシステムにおいて、前記上位に属するセンサは、階層的に接続された下位に属するセンサのセンサ情報を保持することを特徴とする。請求項12記載の発明によれば、センサ情報を分散的に保持することができる。これにより、センサグリッドを形成できる。
また、本発明は、請求項13に記載のように、請求項1から請求項12の何れか一項に記載のセンサネットワークシステムにおいて、前記上位に属するセンサは、階層的に接続された下位に属するセンサに対して挙動を制御するコマンドを送信することを特徴とする。請求項13記載の発明によれば、上位層のセンサは、例えばセンシング範囲の網羅性や、上位層センサがスキャンした環境情報によって、下位層のセンサに対してその挙動を制御するコマンドを送信することで、センサネットワークの探索範囲を動的に変更することができる。
また、本発明は、請求項14に記載のように、上記構成において、前記センサは、移動可能なセンサであることを特徴とする。
また、本発明は、請求項15に記載のように、請求項1から請求項14の何れか一項に記載のセンサネットワークシステムにおいて、前記ネットワークに接続されていない移動可能なセンサが前記ネットワークに接続されたセンサの検出領域内に入った際に、前記ネットワークに接続されていない移動可能なセンサの検出領域に応じて、前記ネットワークに接続されていない移動可能なセンサを前記ネットワークに接続されたセンサに対して階層的に接続することを特徴とする。
請求項15記載の発明によれば、移動や携帯が可能な新しいセンサが、センサネットワークを形成するセンサの探索可能領域内に入ると、新しく領域内に入ったセンサを検出したセンサが接続インターフェースに基づき、新しく入ったセンサを階層構造内に割り振る。例えば、下位層に接続されたセンサが携帯し移動可能なIDデバイスの場合、そのIDデバイス自身がセンサ基地局となることができる。これにより、センサネットワークが動的に拡張されて構築される。
また、本発明は、請求項16に記載のように、請求項1から請求項15の何れか一項に記載のセンサネットワークシステムにおいて、前記各センサは、上位に属するセンサと下位に属するセンサに、前記センサ情報または所定のコマンドを送受信することを特徴とする。請求項16記載の発明によれば、階層的に接続されたセンサ間でセンサ情報またはコマンドを送受信できる。
また、本発明は、請求項17に記載のように、請求項1から請求項16の何れか一項に記載のセンサネットワークシステムにおいて、前記各センサは、同じ階層に属するセンサとの間で前記センサ情報または所定のコマンドを送受信することを特徴とする。請求項17記載の発明によれば、センサ情報の共有することができ、また、例えば探索領域の変更などを行うことができる。
また、本発明は、請求項18に記載のように、上記構成において、前記複数のセンサは、検出領域の異なるセンサを含むことを特徴とする。また、本発明は、請求項19に記載のように、請求項1から請求項18の何れか一項に記載のセンサネットワークシステムにおいて、前記センサは、前記検出領域を変更できることを特徴とする。請求項19記載の発明によれば、センサの検出領域を動的に変更できるシステムを提供できる。また、本発明は、請求項20に記載のように、請求項1から請求項19の何れか一項に記載のセンサネットワークシステムにおいて、前記センサは、前記対象物に付与されたIDを検出することを特徴とする。請求項20記載の発明によれば、対象物に付与されたIDを検出することで、例えばデータベースに予め登録されているIDと比較することで、対象物の所有者の位置を検出することができる。
本発明によれば、目的のセンサ情報を取得するまでに時間のかからないセンサネットワークシステムを提供できる。また、複数のセンサシステムを統合したセンサシステムを提供できる。屋内、屋外といったセンシング可能領域に制約のないセンサシステムを提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明する。
図7は、階層構造をなすセンサネットワークシステムを説明する図である。センサネットワークシステム100は、多数のセンサ50、各センサ50が検出したセンサ情報を送受信するためのネットワーク70、データベース80、サーバ90を備える。センサネットワークシステム100は、最上位層のセンサ50をトップとして、ツリー構造でセンサが階層状に配置される。
センサ50は、様々な場所に配置されており、ネットワーク70を介して上下層のセンサ50および同層のセンサ50に接続されている。センサ50は、センサの検出領域60、あるいはセンサ50がセンシングする情報の抽象度に応じて階層的に接続されている。ここで、センサ50がセンシングする情報には、位置情報だけではなく、例えば所定のファイルへのアクセス情報、ネットワークへのアクセス情報、パーソナルコンピュータへのログイン履歴等も含まれる。センシングする情報の抽象度に応じてとは、これらの情報の抽象度に応じてという意味である。
複数のセンサは、検出領域の異なるセンサを含んでおり、移動可能なセンサも存在する。
センサ50には、所定の検出領域内に存在する対象物を検出するセンサ以外にも、パーソナルコンピュータやファイルサーバ上で起動するセンサプログラムが含まれる。このセンサプログラムは、ユーザの所定のファイルへのアクセスを検出するセンサとして機能し、ユーザが作成したファイル、ユーザがアクセスしたファイルを検出する。これにより、ユーザのファイル等の知的所有物へのアクセス履歴を見ることで、ユーザがどのファイルにアクセスしているのかを知ることができるので、ユーザの行動を知ることができる。
また、センサプログラムは、ユーザのPCへのログインを検出センサとして機能する。これにより、ユーザのPCへのログイン履歴を見ることで、ユーザがどのPCからログインしているのかを知ることで、ユーザの位置を検出することができる。また、センサプログラムは、PCのネットワークへのアクセスを検出するセンサとして機能し、ネットワークへのアクセス履歴を見ることで、ユーザがどのPCからアクセスしているのかを知ることができるので、ユーザの位置を検出することができる。例えば、センサプログラムは、ユーザが社内のどの事業所内のネットワークから接続しているのか、VPN(Virtual Private Network)を介して自宅、外出先から接続しているのか、社内のどのアクセスポイントへのダイヤルアップ接続しているのか、どの無線LANのアクセスポイントに接続しているか等を検出する。また、センサ50は、磁気タイプのカード、ICカード、RFIDカードなどのIDカードによるセキュリティゲートの通過情報等についてもセンシングを行う。
センサ50は、自身が検出したセンサ情報をネットワーク70を介してそのセンサ情報を必要とするネットワークに接続されたアプリケーション、他のセンサおよびセンサ情報を蓄積するデータベース80等に配信する。各センサ50は同じ階層に属するセンサとセンサ情報およびコマンドの送受信が可能である。また、各センサ50は、その上下の階層に属するセンサに対してもセンサ情報およびコマンドの送受信が可能である。ここで、コマンドとしては、センシングの開始、周期的検索、終了、センサ情報の問い合わせなどがある。
センサ50が位置検出を行う場合、センサの検出情報としては、検出された機器のID、位置情報(日時、測地系、経度、緯度、高度、測位方法、長軸角度(楕円)、高度方向の誤差、短軸半円誤差(楕円)、長軸半円誤差(楕円)等が含まれる。なお、この位置情報は、GPSの場合にはすべて得られるが、他のセンサシステムでは、日時、経度、緯度などだけが得られることもある。センサ50がネットワーク上の知的著作物へのアクセスを検出する場合、ユーザID、例えばMACアドレス等のパーソナルコンピュータID、ファイルへのアクセス開始日時、アクセス終了日時、ファイルの変更の有無と保存日時、特定のアプリケーションの起動日時、終了日時等である。ここで、知的著作物とは、人が作成した著作物をいい、例えばファイル、画像、動画等を含む。
これらの情報をスキャンした際には、検出したセンサ情報を上位階層のセンサへ送信し、最上位のセンサに併設されたデータベース80に保持される。サーバ90は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を用いて構成され、位置検出用のセンサデバイスが検出した位置情報、ネットワーク上(ファイルサーバなど)の知的創作物へのアクセスの履歴、ネットワークへのアクセス履歴、PCへのログイン履歴、会議室の共有パーソナルコンピュータでのファイルアクセスログを収集して、他のセンシング情報へ統合する。ここで、他のセンシング情報には、例えば統合されたユーザの位置情報等が上げられる。これにより、個々のセンサのセンサ情報とは違う新たなセンサ情報を提供できる。
サーバ90は、センサネットワークシステム全体の階層関係を把握しており、階層的に接続されたセンサの関係を利用して複数のセンサの中から目的のセンサを探索することができる。これにより、目的のセンサからセンサ情報を取得するまでの時間を短縮することができる。サーバ90は、入力するセンサ情報と出力するセンサ情報に関する接続インターフェースをネットワーク70上で公開する。これにより、特定のアプリケーションに依存しない柔軟なセンサネットワークシステムを提供できる。サーバ90は、各センサ50で検出したセンサ情報を統合することができる。
次に、センサ50の構成例について説明する。なお、図8は、センサ50のブロック構成図である。図8に示すように、センサ50は、センサ情報格納部51、階層構造情報格納部52、コマンド送受信部53、センサコントロール部54、ID検出部55、ネットワークインターフェース56を備える。センサ50は、CPU、ROMおよびRAM等を用いて構成されている。センサ50は、例えば、携帯電話、PHS、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、サーバ等により構成されている。センサ50は、上述したセンサプログラムがインストールされていればどのような機器も該当する。
センサ情報格納部51は、例えば位置情報等のセンサ情報を格納する。このセンサ情報格納部51は、自身のセンサの位置情報および下位のセンサの位置情報を格納する。センサ情報格納部51が下位のセンサの位置情報を保持することで、センサ情報を分散的に保持できる。これにより、センサグリットを形成できる。階層構造情報格納部52は、センサネットワークにおける階層構造の情報を格納する。
コマンド送受信部53は、ネットワークインターフェース56、センサ情報格納部51、階層構造情報格納部52、センサコントロール部54にコマンドを送受信する。このコマンド送受信部53は、ネットワークインターフェース56を介して同じ層に属するセンサおよび上下層に属するセンサに対してコマンドを送受信することができる。コマンド送受信部53は、上位層のセンサから、挙動を制御するコマンドを受信する。
センサコントロール部54は、センサ50全体を制御する。センサコントロール部54は、コマンド送受信部53を介して上位層から挙動を制御するコマンドを受け取ると、受け取ったコマンドに応じてセンサ全体の挙動を制御する。例えば、センサコントロール部54は、コマンド送受信部53を介して上位に属するセンサから検出領域の方向を変更するコマンドを受信した場合に、例えば発する電波を調整するなどして、センサにおける検出領域の方向を変更する。また、センサコントロール部54は、コマンド送受信部53を介して上位に属するセンサから検出領域を変更するコマンドを受信した場合に、例えば発する電波を強弱させることでセンサにおける検出領域の広さを変更する。
ID検出部55は、ユーザが所持し対象物に付与されたIDを検出する。例えば、センサ50がBluetoothモジュールを備えている場合、ID検出部55は、Bluetooth搭載機器のBluetoothデバイスアドレスを検出する。ネットワークインターフェース56は、他階層のセンサ、同階層のセンサと通信を行い、コマンドやセンサ情報の送受信を行う。
このセンサ50は、検出したセンサ情報を格納できるので、必要に応じて各センサにアクセスしてセンサ情報を収集することで、全センサのセンサ情報を1つのデータベース上に格納しておく必要がなくなる。これにより、データベース上のトランザクション処理を少なくすることができる。よって、データベース上のハードウエア資源を少なくできる。
次に、センサネットワークとアプリケーションとの通信方法について説明する。図9は、センサネットワークとアプリケーションとの通信方法について説明する図である。Nは階層構造をなすセンサネットワーク、50A、50Bはセンサをそれぞれ示す。アプリケーション57A、57B、コンテクストインタプリタ58A、58Bは、センサ50A、50B上で動作する。コンテクストインタプリタ18Aはインターネットプロトコル(Internet Protocol)を解釈する。センサ50Aのアプリケーション57Aは、IPを用いて、コンテクストインタプリタ58Aを介して、センサネットワークNとの間でセンサ情報およびコマンドのやりとりをする。
次に、センサの階層構造に移動可能なセンサが接続される例について説明する。図10は、センサの階層構造に移動可能なセンサが接続される例について説明する図である。同図(a)はセンサが接続される前の状態を示す図、同図(b)はセンサが接続された後の状態を示す図である。同図(a)に示すように、上位層のセンサは、検出領域内に存在する物体を検出した場合に、下位層のセンサに対して物体の検出結果を通知する。これにより下位層のセンサは、物体を検出する準備ができる。
移動可能なセンサ50Cが、センサネットワークを形成するセンサ50Fの検出領域内に入ると、同図(b)に示すように、新しく領域内に入ったセンサ50Cを検出したセンサ50Eが、ネットワーク上で公開されたアプリケーションの接続インターフェースに基づき、そのセンサネットワークの階層構造を考慮して新しく入ったセンサ50Cをセンサネットワークの最適な階層構造内に組み込む。これにより、センサネットワークNが動的に拡張されて構築される。センサのツリーより離脱したいときは、離脱コマンドを送信することで、ツリーから切り離される。
次に、人が移動可能なセンサ50Cとして、Bluetooth機器を例にとって説明する。移動可能なセンサ50CがBluetooth機器の場合、その機器自身が固有のID(Bluetoothデバイスアドレス:BD_ADDR)をもち、さらにその機器が通信手段を備えている。このような場合、センサ50FのBluetoothモジュールに検索(Inquiry)コマンドを送り、周囲のBluetooth機器のBluetoothデバイスアドレスを読み取ることが可能である。このように、Bluetoothデバイスアドレスを個人識別用のIDとして用いることができ、かつ周囲の機器を検出可能な機器が存在する。
このような機器が、下位層のセンサ50Fの検出領域に入ってきた場合に、50FがIDを読み取り上位のセンサ50Eに情報を送信し、センサ50Cはこのツリーに自動的に組み込まれる。センサのツリーより離脱したいときは、上位のセンサに離脱コマンドを送信応じてすることで、ツリーから切り離される。このように、下位層に位置する人が携帯し移動可能なIDデバイスを持っている場合、そのIDデバイス自身がセンサとなることができる。
実施例1によれば、センサ50は検出領域に応じて階層的に接続されているので、上位に属するセンサから目的のセンサまでの階層関係を利用して目的のセンサへアクセスすることができるため、目的のセンサへアクセスする際の時間を短縮できる。これにより、目的のセンサ情報を取得するまでに時間のかからないセンサネットワークシステムを提供できる。
次に、実施例2について説明する。図11は、2つの事業所からなるある組織を例にとり、本発明のセンサネットワークシステムを適用した例である。図11では、3つのセンサネットワークシステムを示している。左から事業所Aのセンサネットワークシステム100A、屋外のセンサネットワークシステム100B、事業所Bのセンサネットワークシステム100Cを示している。各センサの検出領域は、センサ50G1の検出領域>センサ50G2の検出領域>センサ50G3の検出領域>センサ50G4、G5、G6の検出領域の関係を満たしている。これにより、センサは上位に属するセンサほど検出領域が広くなるように階層的に接続されている。また、センシングする情報の抽象度は、センサG6のセンシング情報>センサG7のセンシング情報、センサG8のセンシング情報の関係を満たしている。これにより、上位に属するセンサほどセンシングする情報の抽象度が高いものとなっている。
まず、事業所Aのセンサネットワークシステム100Aについて説明する。センサネットワークシステム100Aでは、最上位のセンサG1として無線LAN基地局、その下位層のセンサG2としてBluetooth基地局、その下位層のセンサG3としてBluetooth付携帯電話、PHS、PDA、その下位のセンサG4としてRFIDアンテナ、これを同じ階層に属するセンサG5としてIDカードゲート通過読取機、これと同じ階層のセンサG6としてPCへのログイン履歴を検出するPC上で起動するセンサプログラム、この下位層のセンサG7としてPCでのファイルアクセスを検出しPC上で起動するセンサプログラム、これと同じ階層のセンサG8としてPCでのアプリケーションの起動等を検出するセンサプログラムがネットワークを介して階層的に接続されている。最上位層のセンサ50G1は、各センサが検出したセンサ情報を蓄積するためのデータベースが接続されている。
事業所Aでは、事業所内の最上位層に無線LAN基地局が配置されており、事業所内すべてのエリアでラップトップPC、携帯情報端末などの接続が可能である。この無線LAN基地局は最上位層のセンサG1として機能する。無線LAN基地局は、所定の領域内に存在する機器のMACアドレスを検出することで、機器のおおまかな位置を検出することができる。次に下位層にはセンサG2としてBluetooth基地局が配置されている。このBluetoothの基地局は事業所A内の例えば会議室、居室等に配置されている。
事業所内の所員の一部はセンサG3としてBluetooth搭載の携帯電話、PHS、PDA、ラップトップPCを所有している。このBluetooth基地局は所定の領域内に存在する機器のBluetoothデバイスアドレスを検出することで、無線LANよりも狭い領域で機器の位置を検出することができる。一部の会議室の席ごとに、センサG4としてフラット型のRFIDアンテナが設置されている。所員のIDカードにはRFIDタグが埋め込まれている。IDカードを持った所員が席につくとRFIDのIDがRFIDアンテナにより読み取られる。誰がどこの席に座ったかという位置情報を取得することができる。このRFIDアンテナは、上位層のセンサ50G3として機能するBluetooth搭載の携帯電話、PHS、PDA、ラップトップPCに接続されている。
また、所定のゲートには、センサG5としてセキュリティカードを読み取るIDカード読取機が設置されている。所員のIDカードには、RFIDタグが埋め込まれている。IDカードを持った所員がゲートを通過すると、RFIDのIDがセキュリティのためのIDカード読取機で読み取られ、IDカードのゲート通過履歴が保持される。これにより、IDカードのゲートを通過したという位置情報が取得できる。このIDカード読取機は、上位層のセンサG3として機能するBluetooth搭載の携帯電話、PHS、PDA、パーソナルコンピュータPCに接続されている。
パーソナルコンピュータPC上では、PCのログインを検出するセンサプログラムが起動している。このセンサプログラムは、センサ50G6として機能する。これにより、ログイン履歴を見ることで、ユーザがどのPCからログインしているのかを知ることができるため、ユーザの位置を検出することができる。このセンサプログラムは、上位層のセンサG3として機能するBluetooth搭載の携帯電話、PHS、PDA、パーソナルコンピュータPCに接続されている。また、各PCでは、ファイルアクセスを検出するセンサ50G7、アプリケーション起動等を検出するセンサ50G8が動作している。
ユーザのファイルへのアクセス履歴を見ることで、ユーザがどのファイルにアクセスしているのかを知ることができるので、ユーザの行動を知ることができる。また、アプリケーションの状態を検出してその履歴を見ることで、ユーザの行動を把握できる。センサ50G7とセンサ50G8は、それぞれ上位層のセンサ50G6に接続されている。
次に、屋外のセンサネットワークシステム100Bについて説明する。屋外のセンサネットワークシステム100Bでは、最上位層のセンサ50H1として携帯電話・PHSでの位置情報サービス提供装置、その下位層のセンサ50H2としてVPNへのアクセスを検出するサーバ、これと同じ階層のセンサ50H3としてダイヤルアップ接続を検出するサーバ、これらの下位層のセンサ50H5としてPCのログインを検出するPC上で起動するセンサプログラム、これと同じ階層のセンサ50H4としてGPS付携帯電話、センサH5の下位層のセンサ50H6としてPCでのファイルアクセスを検出しPC上で起動するセンサプログラム、これと同じ階層のセンサ50H7としてPCでのアプリケーションの起動等を検出するセンサプログラムがネットワークを介して階層的に接続されている。最上位のセンサ50H1は、各センサが検出したセンサ情報を蓄積するデータベースに接続されている。各センサの検出領域は、センサ50H1の検出領域>センサ50H2、H3の検出領域>センサ50H4の検出領域の関係を満たしている。これにより、センサは上位に属するセンサほど検出領域が広くなるように階層的に接続されている。また、センシングする情報の抽象度は、センサH5のセンシング情報>センサH6、H7のセンシング情報の関係を満たしている。これにより、上位に属するセンサほどセンシングする情報の抽象度が高いものとなっている。
携帯電話・PHSによる位置情報サービス提供装置で、携帯電話、PHSの大まかな位置を検出することができる。センサ50H2として機能するサーバ上では、VPNへのアクセスを検出するセンサプログラムが起動している。このセンサプログラムがVPNのアクセスの履歴を取得することで、特定の時間に会社のネットワークに入ったということが分かる。このセンサプログラムはVPNのアクセス履歴を上位のセンサ50H1に送信する。
センサ50H3として機能するサーバ上では、ダイヤルアップ接続を検出するセンサプログラムが起動している。このセンサプログラムがダイヤルアップ接続の履歴を取得することで、特定の時間に会社のネットワークに入ったということが分かる。このセンサプログラムは、ダイヤルアップ接続の履歴を上位のセンサ50H1に送信する。センサ50H4として機能するGPS付携帯電話は、従来例で説明したように、GPSを利用して細かい位置を検出することができる。PC上では携帯電話に接続したり、無線LANのホットスポットを使うことで、屋外からVPNやダイヤルアップ接続を行うことができる。
PC上では、センサ50H5としてPCへのログインを検出するセンサプログラムが起動している。このセンサプログラムは上位層に位置するセンサ50H2、50H3に階層的に接続されている。このセンサプログラムが、PCへのログインを検出することで、PCの位置は予め分かっているため、人の位置を検出することができる。PC上では、センサH6として、ファイルアクセスを検出するセンサプログラムが動作する。また、PC上では、センサH7として、アプリケーション起動等を検出するセンサプログラムが動作する。
ユーザのファイルへのアクセス履歴を見ることで、ユーザがどのファイルにアクセスしているのかを知ることができるので、ユーザの行動を知ることができる。また、アプリケーションの状態を検出してその履歴を見ることで、ユーザの行動を把握できる。センサ50H6とセンサ50H7は、それぞれ上位層のセンサ50H5に接続されている。
次にセンサネットワークシステム100Cについて説明する。センサネットワークシステム100Cでは、最上位層のセンサ50J1として事業所内に設置されたPHS基地局、その下位層のセンサ50J2として個人用PCのDHCP取得を検出するサーバ、その下位層のセンサ50J3としてPCのログインを検出しPC上で起動するセンサプログラム、その下位層のセンサ50J4としてPCのファイルアクセスを検出しPC上で起動するセンサプログラム、これを同じ階層のセンサ50J5としてPCでのアプリケーションの起動等を検出しPC上で起動するセンサプログラムがネットワークを介して階層的に接続されている。最上位のセンサ50J1は、各センサで検出したセンサ情報を格納するためのデータベースに接続されている。各センサの検出領域は、センサ50J1の検出領域>センサ50J2の検出領域の関係を満たしている。これにより、センサは上位に属するセンサほど検出領域が広くなるように階層的に接続されている。また、センシングする情報の抽象度は、センサJ3のセンシング情報>センサJ4、J5のセンシング情報の関係を満たしている。これにより、上位に属するセンサほどセンシングする情報の抽象度が高いものとなっている。
事業所Bでは、無線LAN、Bluetooth基地局は導入されていないが、フロアごとにネットワークのサブネットが異なり、PCやPDAをネットワークに接続した際には、DHCPサーバによりフロアごとに異なったサブネットIPアドレスが割り振られる。センサ50J2として機能するサーバ上では、個人用PCのDHCP取得履歴を検出するセンサプログラムが起動している。このセンサプログラムが個人用PCのDHCP取得履歴を検出することで、特定の時間に会社のネットワークに入ったということが分かる。このセンサプログラムは、個人用PCのDHCP取得履歴を上位のセンサ50J2に送信する。
PC上では、PCへのログインを検出するセンサプログラムが起動している。このセンサプログラムは上位層に位置するセンサ50J2と階層的に接続されている。このセンサプログラムが、PCへのログイン履歴を取得することで、PCの設置場所は予め分かっているため人の位置を検出することができる。PC上では、センサJ4として、ファイルアクセスを検出するセンサプログラムが動作する。また、PC上では、センサJ5として、アプリケーション起動等を検出するセンサプログラムが動作する。
ユーザのファイルへのアクセス履歴を見ることで、ユーザがどのファイルにアクセスしているのかを知ることができるので、ユーザの行動を知ることができる。また、アプリケーションの状態を検出してその履歴を見ることで、ユーザの行動を把握できる。センサ50J4とセンサ50J5は、それぞれ上位層のセンサ50J3に接続されている。
また、モバイル向けには、所員の携帯電話、PHSの機種によって、キャリアの提供する位置情報サービスが利用可能で、インターネット上のデータベースに情報が蓄積される。各事業所にはダイヤルアップ接続用のアクセスポイントがあり、現在地に応じて近距離のアクセスポイントへ接続される。事業所のアクセスポイントから遠距離の場合には、商用のダイヤルアップ接続を利用し、VPNでの接続も可能である。また、自宅でADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等の常時接続可能な所員もVPN接続が可能である。
次に、実施例3について説明する。図12は、センシング情報の抽象度によって階層構造をなすセンサネットワークシステム100Dの例を示す図である。センサネットワークシステム100Dでは、グローバルな位置のセンシングを行う最上位層のセンサ50K1、ローカルエリアのセンシングを行うセンサ50K2、ローカル位置のセンシングを行うセンサ50K3、ログインセンシングを行うセンサ50K4、ファイルアクセスを検出する最下位層のセンサ50K5、これと同じ階層でアプリケーションの状態を検出する最下位層のセンサ50K6が、センサの検出領域またはセンシング情報の抽象度に応じてネットワークに階層的に階層的に接続されている。各センサの検出領域は、センサ50K1の検出領域>センサ50K2の検出領域>センサ50K3の検出領域>センサ50K4の検出領域の関係を満たしている。これにより、センサは上位に属するセンサほど検出領域が広くなるように階層的に接続されている。また、センシングする情報の抽象度は、センサK1のセンシング情報>センサK2のセンシング情報>センサK3のセンシング情報>センサK4のセンシング情報>センサK5、K6のセンシング情報の関係を満たしている。これにより、上位に属するセンサほどセンシングする情報の抽象度が高いものとなっている。
図12に示すように、各センサ50K1〜50K6は、各センサのセンサ情報を格納する格納手段DBが接続されている。(1)のグローバル位置センシングには、例えばGPS、携帯情報端末、携帯電話位置情報サービス装置等による広い範囲での位置検出が含まれる。携帯電話では例えば1〜2km程度の精度で位置を検出することができる。このグローバル位置センシングでは、屋内外を問わず位置を検出することができる。
(2)ローカルエリアセンシングには、例えば、Bluetooth基地局、赤外線センサによる位置検出が含まれる。このローカルエリアセンシングでは、例えばある特定の室内など3次元的広がりのある空間等のような特定の建物内に限定されたエリアを検出する。
(3)ローカル位置センシングには、例えばRFID、ICカード等による位置検出が含まれる。このローカル位置センシングでは、ある部屋での特定の席やセキュリティゲートをくぐったなどの特定の建物内での位置を検出する。
(4)ログインセンシングには、例えばPCへのログイン・ログオフ、認証システムへのログイン・ログオフが含まれる。このログインセンシングでは、(3)のローカル位置センシングで特定された位置において、PCへのログイン、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)などのディレクトリシステムへのログイン・ログオフを検出する。
(5)のファイルアクセスシングは、例えばファイル閲覧、新規ファイル作成、ファイル更新等を検出する。
(6)のアプリケーションセンシングは、所定のアプリケーションの起動、アプリケーションの終了等を検出する。このファイルアクセスシングおよびアプリケーションセンシングは、PC上でのユーザのアクションを検出するものである。ファイルアクセス、アプリケーションの起動については、センシング情報が異なるため、最下位層としている。この構成により、所員の位置情報等を階層的に検出可能である。
上記各実施例で示したセンサネットワークシステムは、以下のような分野に応用することができる。例えば、公共の電車、バスの中で、携帯電話を自動的にマナーモードにする。シルバーシート付近では、それまでの間スリープモードになる。シルバーシートを離れるか下車した場合には、マナーモード、通常のモードに復帰する。自家用車内で自家用車内に入ると車内のセンサが検知し、携帯電話を自動的にハンズフリーモードにする。
また、上記各実施例によれば、目的のセンサ情報を取得するまでに時間のかからないセンサネットワークシステムを提供できる。また、特定のセンサ用デバイスを選択した場合、センサ基地局の設置場所が限定されてしまい、センシング可能な領域に制約がついてしまうという問題点が解決される。これにより、特定のデバイスに依存せず、複数のデバイスのセンサ情報を検出領域に応じて柔軟にセンサネットワークを構築できる。
また、特定の目的(特定のセンサ情報の取得)のためだけに、センサシステムが導入され、他の目的のためには別のセンシングシステムが導入されており、ユーザ側は複数のセンシング機器用のIDが付与された携帯物を携帯しなければならないという問題点が解決される。これにより、ユーザ側は複数のセンシング機器用のIDが付与された携帯物を携帯する必要がない。また、アプリケーション作成側では、必要とされるセンサ情報がどこにあり、どの情報が最新のものであるか判断するのに効率が悪いという問題点も解決される。これにより、アプリケーションに依存しないで、センサ情報を提供できる。また、センサネットワークの拡張、切り離しが容易である。
また、センシングした情報が1つのデータベース上に蓄積され、システムが大規模になるほどデータベース上のトランザクション処理が増え、データベースサーバに対してハードウエア上大きなマシンパワーを必要とするという問題点が解決される。これにより、センサでの検出情報が一極に集中しないため、効率よくセンサ情報の蓄積、検索が可能である。さらに、ネットワークに接続されたセンサのセンサ情報を統合し、センサ情報に基づいてサービスを提供するユビキタスコンピューティングを実現できる。
なお、サーバ90、センサ情報格納部51が、特許請求の範囲における情報処理装置、格納手段にそれぞれ相当する。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
従来の携帯電話やPHSの基地局をもとにした位置検出装置を説明するための図である。 従来のGPSから得られる距離と携帯電話やPHSの基地局から得られる距離をもとにした位置検出するシステムを説明する図である。 近距離無線技術を利用した位置検出システムの構成図である。 図3に示した基地局を利用した位置検出システムを説明する図である。 図4に示した基地局を建物内に配置し、建物内での位置検出システムを説明するための図である。 非特許文献で示したセンサ情報の伝搬を説明する図である。 階層構造をなすセンサネットワークシステムを説明する図である。 センサのブロック構成図である。 センサネットワークとアプリケーションとの通信方法について説明する図である。 センサの階層構造に移動可能なセンサが接続される例について説明する図である。 2つの事業所からなるある組織を例にとり、本発明のセンサネットワークシステムを適用した例である。 センシング情報の抽象度によって階層構造をなすセンサネットワークシステムの例を示す図である。
符号の説明
50 センサ
51 センサ情報格納部
52 階層構造情報格納部
53 コマンド送受信部
54 センサコントロール部
70 ネットワーク
80 データベース
90 サーバ
100 センサネットワークシステム

Claims (20)

  1. 所定の検出領域内に存在する対象物を検出する複数のセンサと、前記各センサが検出したセンサ情報を送受信するためのネットワークとを備えたセンサネットワークシステムであって、
    前記各センサは、前記検出領域に応じて階層的に接続されていることを特徴とするセンサネットワークシステム。
  2. 前記センサネットワークシステムは更に、前記階層的に接続されたセンサの関係を利用して前記複数のセンサの中から目的のセンサを探索する情報処理装置を備えることを特徴とする請求項1記載のセンサネットワークシステム。
  3. 前記センサネットワークシステムは更に、前記各センサの接続インターフェースを前記ネットワーク上に公開する情報処理装置を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載のセンサネットワークシステム。
  4. 前記センサネットワークシステムは更に、前記各センサが検出したセンサ情報を統合する情報処理装置を備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のセンサネットワークシステム。
  5. 前記センサネットワークシステムは更に、前記センサと階層的に接続され、ユーザの所定の情報処理装置へのログインを検出するセンサを備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のセンサネットワークシステム。
  6. 前記センサネットワークシステムは更に、前記センサと階層的に接続され、ユーザの所定のファイルへのアクセスを検出するセンサを備えることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載のセンサネットワークシステム。
  7. 前記センサネットワークシステムは更に、前記センサと階層的に接続され、所定の情報処理装置の前記ネットワークへのアクセスを検出するセンサを備えることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載のセンサネットワークシステム。
  8. 前記センサネットワークシステムは更に、前記センサと階層的に接続され、所定の情報処理装置上で動作するアプリケーションの状態を検出するセンサを備えることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載のセンサネットワークシステム。
  9. 前記センサは、前記センサ情報を格納する格納手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項8の何れか一項に記載のセンサネットワークシステム。
  10. 前記センサは、前記検出領域の方向を変更できることを特徴とする請求項1から請求項9の何れか一項に記載のセンサネットワーク。
  11. 前記上位に属するセンサは、前記検出領域内に存在する対象物を検出した場合に、前記対象物の検出結果を下位に属するセンサに対して通知することを特徴とする請求項1から請求項10の何れか一項に記載のセンサネットワークシステム。
  12. 前記上位に属するセンサは、階層的に接続された下位に属するセンサのセンサ情報を保持することを特徴とする請求項1から請求項10の何れか一項に記載のセンサネットワークシステム。
  13. 前記上位に属するセンサは、階層的に接続された下位に属するセンサに対して挙動を制御するコマンドを送信することを特徴とする請求項1から請求項12の何れか一項に記載のセンサネットワークシステム。
  14. 前記センサは、移動可能なセンサであることを特徴とする請求項1から請求項13の何れか一項に記載のセンサネットワークシステム。
  15. 前記ネットワークに接続されていない移動可能なセンサが前記ネットワークに接続されたセンサの検出領域内に入った際に、前記ネットワークに接続されていない移動可能なセンサの検出領域に応じて、前記ネットワークに接続されていない移動可能なセンサを前記ネットワークに接続されたセンサに対して階層的に接続することを特徴とする請求項1から請求項14の何れか一項に記載のセンサネットワークシステム。
  16. 前記各センサは、上位に属するセンサと下位に属するセンサに、前記センサ情報または所定のコマンドを送受信することを特徴とする請求項1から請求項15の何れか一項に記載のセンサネットワークシステム。
  17. 前記各センサは、同じ階層に属するセンサとの間で前記センサ情報または所定のコマンドを送受信することを特徴とする請求項1から請求項16の何れか一項に記載のセンサネットワークシステム。
  18. 前記複数のセンサは、検出領域の異なるセンサを含むことを特徴とする請求項1から請求項17の何れか一項に記載のセンサネットワークシステム。
  19. 前記センサは、前記検出領域を変更できることを特徴とする請求項1から請求項18の何れか一項に記載のセンサネットワークシステム。
  20. 前記センサは、前記対象物に付与されたIDを検出することを特徴とする請求項1から請求項19の何れか一項に記載のセンサネットワークシステム。
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