JP2005260373A - 画像復号装置、画像復号方法、プログラム及び情報記録媒体 - Google Patents

画像復号装置、画像復号方法、プログラム及び情報記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2005260373A
JP2005260373A JP2004066315A JP2004066315A JP2005260373A JP 2005260373 A JP2005260373 A JP 2005260373A JP 2004066315 A JP2004066315 A JP 2004066315A JP 2004066315 A JP2004066315 A JP 2004066315A JP 2005260373 A JP2005260373 A JP 2005260373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coefficient
subband
correction
image decoding
coefficients
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004066315A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4201192B2 (ja
Inventor
Toru Suino
亨 水納
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004066315A priority Critical patent/JP4201192B2/ja
Publication of JP2005260373A publication Critical patent/JP2005260373A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4201192B2 publication Critical patent/JP4201192B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

【課題】JPEG2000の符号データのようなサブバンド符号化された符号データの復号において、符号化時の量子化誤差による画質劣化を改善する。
【解決手段】エントロピー復号化手段12により復号されたサブバンド係数を逆量子化手段13により逆量子化した係数に対する補正を行うための係数補正手段14を備える。係数補正手段14は、例えば、逆量子化後の値が0の係数を、その近傍係数の値を用いて補正する。その補正値は、注目係数と同じサブバンド内の近傍係数の平均をとることにより求められ、あるいは、注目係数を中心とした平滑フィルタを適用することにより求められる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理の分野に係り、特に、画像の符号データを復号する装置及び方法に関する。
画像データを複数のサブバンドの係数に変換する周波数変換工程と、サブバンドの係数を量子化する量子化工程を含む符号化方式、例えばJPEG2000によって符号化された符号データの復号における課題の1つは、符号化時の量子化誤差による画質劣化をいかに改善するかである。
かかる課題に関して、JPEG2000の符号データの復号において、サブバンド係数の逆量子化のためのパラメータ(JPEG2000ではリコンストラクション・パラメータと呼ばれている)を、逆量子化前の近傍係数を利用して調整する装置及び方法が特許文献1に記載されている。
JPEG2000は後述の本発明の実施の形態に関連するため、ここでJPEG2000の概要を説明する。
図24は、JPEG2000のアルゴリズムを説明するためのブロック図である。JPEG2000では、符号化時に、画像データはタイルと呼ばれる重複しない1又は2以上の矩形領域に分割され、タイル毎に処理される。カラー画像を想定すると、各タイルの各コンポーネントの画像データは、DCレベルシフト・逆シフト/色空間変換・逆変換部111でDCレベルシフト及び色空間変換を施された後、各コンポーネント別にウェーブレット変換部112で2次元のウェーブレット変換(離散ウェーブレット変換)を適用され、複数のサブバンド(周波数帯)に空間分割される。
図25はデコンポジション・レベル数(変換回数)が3の場合のサブバンド分割の様子を示している。(a)に示すタイル画像データ(デコンポジション・レベル0)に対し1回目の2次元ウェーブレット変換を適用することにより、(b)に示すデコンポジションレベル1の1LL,1HL,1LH,1HHのサブバンドに分割される。次に、1LLサブバンドの係数に対し2回目の2次元ウェーブレット変換を適用することにより、1LLサブバンドは(c)に示すようなデコンポジションレベル2の2LL,2HL,2LH,2HHサブバンドに分割される。2LLサブバンドの係数に対し3回目の2次元ウェーブレット変換を適用することにより、2LLサブバンドは(d)に示すようなデコンポジションレベル3の3LL,3HL,3LH,3HHサブバンドに分割される。
JPEG2000では9×7変換と呼ばれる非可逆ウェーブレット変換と5×3変換と呼ばれる可逆ウェーブレット変換が規定されている。9×7変換が用いられる場合は、量子化・逆量子化部113でウェーブレット係数はサブバンド毎に線形量子化される。
次に、各サブバンド係数はエントロピー符号化・復号化部114でビットプレーン毎に(厳密には各ビットプレーンは符号化パスと呼ばれる3つのサブビットプレーンに分割されて)エントロピー符号化される。この符号化のためのコンテキストは量子化・逆量子化部113で生成される。
このエントロピー符号化において、各サブバンドは「プレシンクト」と呼ばれる重複しない矩形に分割される。これは、インプリメンテーションでメモリを効率的に使うために導入されたものである。プレシンクトはさらに重複しない矩形の「コードブロック」に分割される。このコードブロックがエントロピー符号化の基本単位である。図27に、タイル、サブバンド、プレシンクト、コードブロックの関係を示す。同じデコンポジションレベルのLH,HL,HHの対応したプレシンクトが1組として扱われるが、LLサブバンドのプレシンクトは単独で扱われる。
タグ処理部115は、プレシンクト内のコードブロックの符号の一部を集めてパケットを生成し、パケットを所定の順に並べ、必要なタグ及びタグ情報を付加することにより、1本のコードストリーム(符号データ)を生成する。このコードストリームは、図26に示すように、メインヘッダと呼ばれるタグ情報に続けて、各タイル毎にタイルパートヘッダと呼ばれるタグ情報とパケット列を並べ、最後に終了タグを付加した構造である。
復号化処理は符号化処理と逆の処理になる。タグ処理部115は、コードストリームに付加されたタグ情報を解釈し、コードストリームを各コンポーネントの各タイルのコードストリームに分解する。そして、エントロピー符号化・復号化部114で、各コンポーネントの各タイルのコードストリーム毎にエントロピー復号を行う。この際、コードストリーム内のタグ情報に基づく順番で復号化の対象となるビットの位置が定められ、逆量子化部113で、対象ビットの周辺ビット(既に復号済み)の並びからコンテキストが生成される。このコンテキストとコードストリームから確率推定によって復号化を行い対象ビットを生成し、それを対象ビットの位置に書き込む。このようにして復号されたウェーブレット係数は、符号化時に線形量子化されている場合には、量子化・逆量子化部113でサブバンド毎に量子化時と同じ量子化ステップ数を用いて線形逆量子化される。逆量子化後のウェーブレット係数は、ウェーブレット変換・逆変換部112で2次元の逆ウェーブレット変換を適用されてタイル画像データに戻される。タイル画像データは、DCレベルシフト・逆シフト/色空間変換・逆変換部111において、逆色変換と逆DCレベルシフトを適用され、元の表色系のタイル画像データに戻される。
特開2003-189107号公報
特許文献1に記載の装置及び方法では、逆量子化前の値が0の係数に対するリコントスラクション・パラメータは必ず0に決定されるため(特許文献1中の図3〜図7参照)、符号化時に0に量子化された係数は復号時に必ず0に逆量子化される。JPEG2000では、値が0の係数を逆量子化するためのリコンストラクション・パラメータ(係数を量子化区間のどこに逆量子化するかを示すパラメータ)は0であるという約束事があり、特許文献1記載の装置及び方法は、その約束事に従っており、符号化時に0に量子化された係数を復号時に0以外の値に逆量子化することは想定していない。
さて、JPEG2000の符号データの復号画像の画質劣化の一番の要因は、符号化段階で0でない係数が0に量子化され、その係数が復号段階でそのまま0に逆量子化されてしまうことである(これはJPEG2000の符号データのみに限られるものではなく、サブバンド分割とサブバンド係数の量子化を含む他の符号化方式にる符号データでも同様である)。しかるに、特許文献1に記載の装置及び方法では、そのような係数は必ず0に逆量子化されてしまうため、かかる係数に起因する画質劣化(エッジの途切れなど)を改善できないという問題がある。
本発明の目的は、上に述べたごとき問題を解決できる新規な画像復号装置及び画像復号方法を提供することにある。
請求項1の発明は、画像データを複数のサブバンドの係数に変換する周波数変換工程と、サブバンドの係数を量子化する量子化工程とを含む符号化方式により符号化された符号データを復号する画像復号装置において、逆量子化後のサブバンドの係数を、その逆周波数変換に先立ち、該係数の属するサブバンドの近傍係数を利用して補正する係数補正手段を有することを特徴とする画像復号装置である。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る画像復号装置において、係数補正手段は、係数の値が0か否か判定する手段を含み、値が0でない係数を補正対象から除外することを特徴とする画像復号装置である。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明に係る画像復号装置において、係数補正手段は、係数が特定のサブバンドに属するか否か判定する手段を含み、特定のサブバンドの係数を補正対象から除外することを特徴とする画像復号装置である。
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明に係る画像復号装置において、係数補正手段は、係数が属するサブバンドに対する量子化ステップ数が所定値より小さいか否か判定する手段を含み、量子化ステップ数が所定値より小さいサブバンドの係数を補正対象から除外することを特徴とする画像復号装置である。
請求項5の発明は、請求項1又は2の発明に係る画像復号装置において、係数補正手段は、サブバンドの階層が所定の階層より高いか否か判定する手段を含み、所定階層より高い階層のサブバンドの係数を補正対象から除外することを特徴とする画像復号装置である。
請求項6の発明は、請求項1又は2の発明に係る画像復号装置において、係数補正手段は、係数が特定の画像領域に対応するか否か判定する手段を含み、特定の画像領域に対応しない係数を補正対象から除外することを特徴とする画像復号装置である。
請求項7の発明は、請求項1の発明に係る画像復号装置において、係数補正手段は、注目した係数及び該注目した係数の補正に利用される該注目した係数に隣接する近傍係数に関し値が0であるか判定する手段を含み、注目した係数の値が0であり、かつ、該注目した係数の補正に利用される該注目した係数に隣接する近傍係数の1つでも値が0のときに、該注目した係数を補正対象から除外することを特徴とする画像復号装置である。
請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項の発明に係る画像復号装置において、係数補正手段は、係数の属するサブバンドの種類を判別する手段を含み、係数の属するサブバンドの種類に応じて該係数の補正に利用する近傍係数の位置を選択することを特徴とする画像復号装置である。
請求項9の発明は、請求項8の発明に係る画像復号装置において、係数補正手段は、注目した近傍係数の平均、又は、該注目した係数及びその近傍係数の平均をとることにより、該注目した係数に対する補正値を求めることを特徴とする画像復号装置である。
請求項10の発明は、請求項8の発明に係る画像復号装置において、係数補正手段は、注目した係数及びその近傍係数に該注目した係数を中心とした平滑化フィルタを適用することにより、該注目した係数に対する補正値を求めることを特徴とする画像復号装置である。
請求項11の発明は、請求項1乃至10のいずれか1項の発明に係る画像復号装置において、係数補正手段は、注目した係数に対する、その近傍係数を利用して求めた補正値が量子化区間からはみ出したときに、該補正値を該量子化区間の端の値に修正する手段を含むことを特徴とする画像復号装置である。
請求項12の発明は、請求項3の発明に係る画像復号装置において、係数補正手段は水平方向低周波・垂直方向低周波の成分であるサブバンドの係数を補正対象から除外することを特徴とする画像復号装置である。
請求項13の発明は、請求項8,9又は10の発明に係る画像復号装置において、係数補正手段は、水平方向低周波・垂直方向高周波の成分であるサブバンドの係数の補正に水平方向の近傍係数を利用し、水平方向高周波・垂直方向低周波の成分であるサブバンドの係数の補正に垂直方向の近傍係数を利用し、水平方向高周波・垂直方向高周波の成分であるサブバンドの係数の補正に斜め方向の近傍係数を利用し、水平方向低周波・垂直方向低周波の成分であるサブバンドの係数の補正に水平方向及び垂直方向の近傍係数を利用することを特徴とする画像復号装置である。
請求項14の発明は、請求項13の発明に係る画像復号装置において、水平方向低周波・垂直方向低周波の成分であるサブバンドの係数の補正に水平方向、垂直方向及び斜め方向の近傍係数を利用することを特徴とする画像復号装置である。
請求項15の発明は、請求項1乃至14のいずれか1項の発明に係る画像復号装置において、周波数変換は2次元離散ウェーブレット変換であり、逆周波数変換は2次元逆離散ウェーブレット変換であることを特徴とする画像復号装置である。
請求項16の発明は、JPEG2000の符号データを復号する画像復号方法において、逆量子化後のサブバンドの係数を、その逆ウェーブレット変換に先立ち、該係数の属するサブバンドの近傍係数を利用して補正する係数補正工程を有し、係数補正工程は、LHサブバンドの係数の補正に水平方向の近傍係数を利用し、HLサブバンドの係数の補正に垂直方向の近傍係数を利用し、HHサブバンドの係数の補正に斜め方向の近傍係数を利用し、LLサブバンドの係数の補正に水平方向及び垂直方向の近傍係数を利用することを特徴とする画像復号方法である。
請求項17の発明は、請求項16の発明に係る画像復号方法において、係数補正工程は、LLサブバンドの係数の補正に水平方向、垂直方向及び斜め方向の近傍係数を利用することを特徴とする画像復号方法である。
請求項18の発明は、請求項16又は17の発明に係る画像復号方法において、係数補正工程は、注目した係数の値が0であり、かつ、該注目した係数の補正に利用される、該注目した係数に隣接する近傍係数の1つでも値が0のときには、該注目した係数を補正対象から除外することを特徴とする画像復号方法である。
請求項19の発明は、請求項1乃至15のいずれか1項の発明に係る係数補正手段としてコンピュータを機能させるプログラム。
請求項20の発明は、請求項19の発明に係るプログラムが記録されたコンピュータが読み取り可能な情報記録媒体である。
請求項1〜18の発明は、逆量子化後に、係数をその近傍係数を利用して補正するため、前述したリコンストラクション・パラメータのような制約はない。したがって、画質劣化の一番の要因である「逆量子化後に0となった、本来0でない係数」も本来の値又はそれに近い値に補正することができ、そのような係数が補正されないまま復号した場合に復号画像に生じるエッジの途切れなどを復元し、画質を向上させることができる。また、係数の近傍係数を利用した補正の内容の自由度が高いため、エッジの鮮鋭化などの画質向上を図ることも可能である。
請求項2の発明は、画質劣化の一番の要因となる逆量子化後の値が0の係数のみ補正処理の対象とし、それ以外の係数を補正対象から除外するため、全係数を処理対象とする場合に比べ効率的な補正処理が可能である。
量子化誤差の影響もしくは係数補正の必要性又は係数の誤補正による影響は、全てのサブバンドに均一というわけではない。請求項3,4,5,12の発明は、そのようなこと考慮して補正対象とするサブバンドを合理的に絞り込み、量子化誤差の影響を効果的に抑えつつ処理の効率化を図ることができる。
請求項6の発明は、特定の画像領域(例えば、ユーザにより指定された画像領域、デフォルト指定された画像領域、JPEG2000のROI領域が含まれる画像領域など)に対応した係数のみに補正対象を絞り込むことにより、それら特定の画像領域の画質を改善しつつ処理を効率化することができる。
注目した係数の値が0で、その補正に利用する近傍係数中の注目係数に隣接した係数の値が0である場合、注目係数は真に0の係数である可能性が高く、近傍係数を利用して補正してしまうと、エッジの膨張や”なまり”などの副作用が生じるおそれがある。請求項7,18の発明によれば、そのような真に0である可能性の高い係数の不適切な補正による副作用の発生を防止することができる。
係数の相関の強い方向や相関の強さは、係数が属するサブバンドの種類によって異なるため、係数の補正に利用すべき近傍係数の位置はサブバンドの種類に応じて選ぶべきである。請求項8の発明によれば、係数の属するサブバンドの種類に最適な位置の近傍係数を利用して係数の補正を行うことができる。
請求項9,10の発明にによれば、注目した係数を、その近傍係数の相関に基づいて適切に補正することができ、特に、請求項10の発明に係る画像復号装置によれば、平滑化フィルタのフィルタ係数の選択により補正の強さを制御して画質を調節することも可能である。
請求項11の発明によれば、係数の異常値への補正による画質劣化を防止することができる。
請求項13,14,16,17の発明によれば、係数の相関の強い方向の近傍係数を利用することにより、特にエッジ部などで係数を適切に補正してその画質を改善することができる。
請求項19,20の発明によれば、コンピュータを利用し、以上に説明した係数補正を容易に実施し、復号画像の画質を改善することができる。
以下、JPEG2000の符号データを処理対象とする場合を例に本発明の典型的な実施の形態を説明する。なお、本発明は、JPEG2000の符号データを処理対象とする場合のみならず、サブバンド分割とサブバンド係数の量子化の工程を含む符号化方式による符号データを処理対象とする場合に広く適用し得るものである。
図1は、本発明に係る画像復号装置の典型的な構成を説明するためのブロック図である。この画像復号装置は、JPEG2000の符号データを復号することを想定しているため、その基本的な構成要素としてタグ処理手段11、エントロピー復号化手段12、逆量子化手段13、逆ウェーブレット変換手段15及び逆色空間変換・逆DCレベルシフト手段16を備える。これら各手段の機能は、図24に関連した説明から明らかであるので、ここではその説明を繰り返さない。
この画像復号装置の特徴は、逆量子化手段13と逆ウェーブレット変換手段15の間に係数補正手段14が追加され、この係数補正手段14により逆量子化後のウェーブレット係数の補正処理が行われ、この補正処理後の係数に対し逆ウェーブレット変換手段15で逆ウェーブレット変換が適用されることである。なお、逆量子化手段13において逆量子化を行う際に必要な量子化ステップ数もしくは量子化区間に関する情報は、タグ処理手段11によって符号データ中のタグ情報より取得されるが、この情報は後述のように係数補正手段14における処理においても必要に応じて利用される。
この画像復号装置における全体的な処理フローを図2に示す。図2のフローチャートは、本発明に係る画像復号方法の典型的な処理手順を示すフローチャートでもある。
図2を参照して処理フロー(もしくは処理手順)を説明すれば、例えば装置内部又は装置外部の記憶装置より、処理対象の符号データ(ここではJPEG2000の符号データ)がタグ処理手段11入力される(ステップS1)。タグ処理手段11で、この符号データ中のタグ情報が解釈され、その結果に基づいて、符号データは各コンポーネントの各タイルのコードストリームに分解される(ステップS2)。エントロピー復号化手段12によりエントロピー復号が行われる(ステッS3)。エントロピー復号のためのコンテキストは、逆量子化手段13で復号済みのウェーブレット係数に基づいて生成されることは既に述べた通りである。復号されたウェーブレット係数はサブバンド毎に逆量子化手段13により逆量子化される(ステップS4)。この逆量子化の際に用いられる各サブバンドの量子化ステップ数は、タグ情報より抽出された情報(JPEG2000ではサブバンド対応の仮数と指数の組、又は、LLサブバンドに対応した1組の仮数と指数)に基づいて計算により決定される。逆量子化後の係数に対し係数補正手段14で補正処理が実行され(ステップS5)、次に逆ウェーブレット変換手段15により逆ウェーブレット変換が実行される(ステップS6)。このようにして復元された各コンポーネントの各タイルの画像データは、逆色空間変換・逆DCレベルシフト手段16により逆色空間変換及び逆DCレベルシフトを施され、元の表色系の画像データに戻される(ステップS7)。このようにして復号された画像データは、例えば装置内部又は装置外部の記憶手段へ出力される。
以上に述べた如き本発明に係る画像復号装置もしくは画像復号方法は、ハードウェア、ソフトウェア又はその組み合わせにより実現可能である。図3を参照し、パソコンなどの汎用コンピュータや機器組み込みのマイクロコンピュータなどのコンピュータを利用して、本発明に係る画像復号装置もしくは画像復号方法を実現する形態について説明する。
図3において、21はCPU(中央演算処理装置)、22はCPU21で実行されるプログラムや処理データなどを一時的に記憶するためのRAMなどからなるメインメモリ、23はプログラムやデータを蓄積しておくためのハードディスク装置などからなる補助記憶装置、25は上記各部の間のデータや制御情報の転送のためのバスである。
このようなコンピュータ上で、図1に示した画像復号装置又は図2に示した処理を1以上のプログラムにより実現することができる。この場合、同プログラムに従って、コンピュータは、図1に示す各手段11〜16として機能することにより、図2の各ステップS2〜S7の処理を実行する。この場合、例えば補助記憶装置23より符号データがメインメモリ22に読み込まれて処理され、処理結果である画像データはメインメモリ22上に得られる。この画像データは例えば補助記憶装置23に書き出されることになる。このようなプログラム、及び同プログラムが記録された磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体記憶素子などのコンピュータが読み取り可能な情報記録(記憶)媒体も本発明に包含される。
なお、図3に破線で示すように、コンピュータに、JPEG2000準拠のハードウェアのデコーダ24が備わっている場合、図1に示した係数補正手段14もしくは図2の係数補正処理工程であるステップS5のみをプログラムにより実現する形態をとることも可能である。この場合は、逆量子化手段13までの処理つまりステップS2〜S4の処理はデコーダ24で実行され、生成された逆量子化後の係数がメインメモリ22に読み込まれ、それに対しプログラムに従って係数補正処理がなされる。この補正後の係数に対し、デコーダ24により逆ウェーブレット変換以降の処理が実行される。このようなプログラム、及び、同プログラムが記録された各種情報記録(記憶)媒体も本発明に包含される。
また、デコーダ24に、係数補正手段14の機能を組み込むことも可能である。このようなデコーダ34も本発明に係る画像復号装置の1つの実施の形態である。より一般的には、図1に示した各手段の中の任意の1以上の手段をハードウェアにより実現し、残りの手段をプログラムにより実現する様々な形態をとり得る。
図4は、係数補正手段14の処理すなわちステップS5(係数補正工程)の処理の典型的なフローを示すフローチャートである。図4中の各ステップは、係数補正手段14を構成する手段の機能に対応する。つまり、係数補正手段14は、図4中の各ステップに対応した機能を持つ手段を含む。また、図4中の各ステップはステップS5内の処理工程に対応するものである。このような手段もしくは処理工程をコンピュータにより実現するための1以上のプログラム、及び、同プログラムが記録された各種情報記録(記憶)媒体も本発明に当然に包含される。
図4において、ステップS11で、逆量子化後の係数を1つ選択する。選択すべき係数がなくなったときに(ステップS12,YES)、処理は終了する。
ステップS13において、選択した係数(注目係数)が補正対象としての条件を満たすか否か判定する。条件を満たさないときは(ステップS13,NO)、現在の注目係数には何も処理せず、ステップS11に戻り別の係数を選択する。なお、この条件判定ステップを省く態様、すなわち、全ての係数を補正の対象とする態様も本発明に包含される。
注目係数が補正対象としての条件を満たすならば(ステップS13,YES)、次のステップS14において、注目係数と同じサブバンド内の、注目係数の近傍の係数の値を用いて注目係数の補正値を求める。そして、ステップS15において、その補正値のクリッピング処理の要否を判定する。クリッピング処理が必要ならばステップS16でクリッピング処理を行い、ステップS17においてクリッピング後の補正値で注目係数の値を書き換える。クリッピング処理が不要ならば(ステップS15,NO)、ステップS17において、ステップS14で計算された補正値により注目係数の値を書き換える。ステップS17からステップS11に戻り、別の係数について同様の処理を繰り返す。
図5及び図6は、ステップS15,S16の説明のための図である。注目係数の属するサブバンドの量子化ステップ数がQ(>0)であり、図5(a)及び図6の(a)に示すように逆量子化後の注目係数の値が0であったとする。
この注目係数に対する補正値が図5(b)に示すように量子化区間[−Q,+Q]から正方向にはみ出したときには、図5(c)に示すように補正値を量子化区間の正側端の値に修正する。これと逆に、補正値が図6(b)に示すように量子化区間から負方向にはみ出したときには、補正値を図6(c)に示すように量子化区間の負側端の値に修正する。すなわち、補正値が量子化区間からはみ出した異常値となったときにステップS15でクリッピング処理を必要と判定し、ステップS16で補正値を量子化区間の近い側の端にクリッピングするわけである。
係数がその量子化区間からはみ出した異常値に補正されてしまうと、補正後の係数を用いて復号される画像の画質が劣化するおそれがある。このような画質劣化を回避するために、上に述べたようなクリッピング処理が行われる。
以下、ステップS13,S14に関して、より具体的に説明する。
この実施例では、ステップS13において、図7に示すように注目係数の値(X)が0のときに補正対象と判定する(ステップS1300)。すなわち、本実施例に係る係数補正手段14はステップS1300に対応する判定手段を含んでいる。前述したように、JPEG2000の画質劣化の一番の要因は、符号化時に0でない係数が0に量子化され、復号時に、その係数の逆量子化後の値が0となってしまうことである。これに鑑み、本実施例においては、画質劣化の一番の要因である逆量子化後の値が0となった係数のみを補正対象として選択することにより、補正による画質改善の実効を達成しつつ、処理対象係数を減らし処理の効率化を図るわけである。
そして本実施例では、ステップS14において図8に示すような処理を行う。まず、注目係数の属するサブバンドの種類を判別する(ステップS1401)。すなわち、本実施例に係る係数補正手段14はサブバンド種類を判別する手段を含んでいる。
注目係数が属するサブバンドがHLサブバンドならば、このサブバンドは垂直方向エッジ成分(垂直方向低周波・水平方向高周波の成分)であり、その係数は垂直方向に相関が強い。したがって、注目係数が属するHLサブバンドにおいて、図9に示すように、注目係数の垂直方向の近傍係数a,bを選択してその平均値を計算し、これを補正値とする(ステップS1403)。
LHサブバンドならば、このサブバンドは水平方向エッジ成分(垂直方向高周波・水平方向低周波の成分)であり、係数の水平方向の相関が強い。したがって、注目係数が属するHLサブバンドにおいて、図10に示すように、注目係数の水平方向の近傍係数a,bを選択し、その平均値を計算し、これを補正値とする(ステップS1404)。
HHサブバンドならば、このサブバンドは斜め方向のエッジ成分(斜め方向の高周波成分)であり、係数の斜め方向の相関が強い。したがって、注目係数の属するHHサブバンドにおいて、図11に示すように、注目係数の斜め方向の近傍係数a,b,c,dを選択し、その平均値を補正値として計算する(ステップS1405)。
LLサブバンドならば、これは垂直方向低周波・水平方向低周波の成分であり方向性が弱いが、係数の相関は垂直方向及び水平方向に比較的強いため、LLサブバンドにおいて、図12に示すように注目係数の水平方向及び垂直方向の近傍係数a,b,c,dを選択し、その平均値を補正値として計算する(ステップS1402)。
このように、本実施例に係る係数補正手段14は、上に述べたように注目係数の属するサブバンドの種類に応じて、注目係数の補正に利用する近傍係数の位置を選択する手段を含んでいる。
なお、本実施例には、以下の変形例も包含されるものである。
<変形例1_1>
ステップS1402において、HHサブバンドに属する注目係数と同様に斜め方向の近傍係数の平均値を計算しても、あるいは、注目係数の8近傍係数の平均値を計算してもよい。
<変形例1_2>
ステップS13の条件を無条件とすることもできる。つまり、全ての係数を補正対象とするわけである。この場合、ステップS1402〜S1405で注目係数も含めた平均値を計算してもよい。
<変形例1_3>
ステップS13において、注目係数がLLサブバンドの係数であるか判定し、LLサブバンドの係数を補正対象から除外することも可能である。LLサブバンド係数に対する量子化ステップ数は一般に小さいので、その量子化誤差は通常小さいこと、また、LLサブバンド係数に対する補正が不適切であるときに(真に0の係数を0以外の値に補正してしまったときに)その画質への影響が大きいことを考慮し、この変形例ではLLサブバンド係数を補正対象から除外するわけである。例えば、図13に示すように、注目係数(X)の0判定(ステップS1301)に加え、注目係数が属するサブバンドがLLサブバンドであるかの判定(ステップS1302)を行い、LLサブバンド以外のサブバンドの係数で値が0の係数のみ処理対象とするようにしてもよい。この場合はステップS1402(図8)は省かれることになる。また、この場合に、ステップS1301の判定を省くことも可能である。
この変形例に係る係数補正手段14の特徴は、ステップS1302に対応する判定手段を含むことである。
<変形例1_4>
ステップS13において、注目係数が属するサブバンドの量子化ステップ数(Q)が所定値(TH)より小さいか判定し、量子化ステップ数が所定値より小さいサブバンドの係数を補正対象から除外するようにしてもよい。すなわち、量子化ステップ数が小さいサブバンドの係数は量子化誤差がもともと小さいので補正の必要性が少ないため、誤補正の悪影響の可能性を考慮し、補正対象から除外するわけである。例えば、図14に示すように、注目係数(X)の0判定(ステップS1303)に加え、注目係数が属するサブバンドの量子化ステップ数(Q)の所定値(TH)との比較判定(ステップS1304)を行い、量子化ステップ数が所定値より大きいサブバンドの係数で値が0の係数のみ処理対象とすることが可能である。この場合、ステップS1303の判定を省くことも可能である。 この変形例に係る係数補正手段14の特徴は、ステップS1304に対応する判定手段を含むことである。
<変形例1_5>
ステップS13において、注目係数が属するサブバンドの階層(デコンポジションレベル)が所定の階層(k)より低いか判定し所定階層より低い階層の係数のみ処理対象とするようにしてもよい。下位階層のサブバンドに比べ、上位階層のサブバンドの量子化ステップ数は一般にかなり小さいので係数の量子化誤差はもともと小さく補正の必要性が少ないため、誤補正による画質への悪影響の可能性を考慮し、所定階層より低い階層の係数のみ処理対象とするわけである。例えば、図15に示すように、注目係数の0判定(ステップS1305)に加え、階層数の所定階層(k)との比較判定(ステップS1306)を行う。例えば、階層数(デコンポジションレベル数)が4の場合に、所定階層k=3に設定することにより、階層2と階層1のサブバンドに属する係数で、値が0の係数のみ補正対象とすることができる。この場合に、ステップS1305の判定を省くことも可能である。
この変形例に係る係数補正手段14の特徴は、ステップS1306に対応する判定手段を含むことである。
<変形例1_6>
ステップS13において、注目係数が特定の画像領域に対応した係数であるか否かの判定を行い、特定の画像領域に対応した係数のみ処理対象とすることもできる。例えば、図16に示すように、注目係数の0判定(ステップS1307)に加え、注目係数が特定の画像領域に対応するか否かの判定(ステップS1308)を行うことができる。特定の画像領域としては、例えば、ユーザにより指定された、又はデフォルト指定された画像領域であり、画像領域の指定はタイル、コードブロックもしくはプレシンクトを単位として指定可能である。また、ROI領域が含まれる画像領域を特定の画像領域として指定することもできる。JPEG2000の符号コードでは、タグ情報を参照するのみでROI領域が含まれるタイルを識別可能である。係数のダイナミックレンジを確認することにより、コードブロック単位でROI領域が含まれるか否かの識別も可能である。この場合に、ステップS1307の判定を省くことも可能である。
この変形例に係る係数補正手段14の特徴は、ステップS1308に対応する判定手段を含むことである。
なお、前記変形例1_1〜1_5において、ステップS1308の判定を追加することも可能である。
この実施例では、ステップS14において、図17に示すような処理を行う。まず、注目係数の属するサブバンドの種類を判別する(ステップS1411)。
HLサブバンドならば、このサブバンドは垂直方向エッジ成分で垂直方向に係数の相関が強いので、注目係数の属するサブバンドにおいて、図18に示すような注目係数(斜線部)を中心にした垂直方向の平滑化フィルタを適用することにより、注目係数の補正値を求める(ステップS1403)。図18中の数字は各係数位置のフィルタ係数(重み係数)である。各係数の値と対応したフィルタ係数の積の合計を、フィルタ係数の合計で除した値が補正値となる。
LHサブバンドならば、水平方向に係数の相関が強いので、注目係数の属するサブバンドにおいて、図19に示すような注目係数(斜線部)を中心にした水平方向の平滑フィルタを適用することにより、注目係数の補正値を求める(ステップS1414)。図19中の数字は各係数位置のフィルタ係数(重み係数)である。
HHサブバンドならば、このサブバンドは斜め方向に係数の相関が強いので、注目係数の属するサブバンドにおいて、図20に示すような注目係数を中心とした斜め方向の平滑化フィルタを適用して、注目係数の補正値を求める(ステップS1415)。図20中の数字は各係数位置のフィルタ係数(重み係数)である。
LLサブバンドならば、これは方向性が弱いが垂直方向及び水平方向に係数の相関が比較的強いため、LLサブバンドにおいて、図21に示すような注目係数(斜線部)を中心とした水平方向及び垂直方向の平滑化フィルタを適用して、注目係数の補正値を求める(ステップS1412)。図21中の数字は各係数位置のフィルタ係数(重み係数)である。
なお、図18乃至図21に示した平滑フィルタは例にすぎない。注目係数から遠い近傍係数ほどフィルタ係数(重み係数)が減少するようなフィルタならば、上の例と異なった平滑フィルタを用いることもできる。また、フィルタ係数の選択により各近傍係数による補正の強さを制御し、画質を調整することができる。
ステップS13に関しては、前記の実施例1及びその変形例1_1〜1_6と同様でよいので説明を省略する。
この実施例では、ステップS13において、前記実施例1の変形例1_3と同様に、図13に示すように、注目係数の値(X)の0判定(ステップS1301)と注目係数が属するサブバンドがLLサブバンドであるか否かの判定(ステップS1302)を行い、LLサブバンド以外の係数を処理対象から除外し、また、値が0でない係数を処理対象から除外する。
ステップS14における処理は基本的には前記実施例1と同様であるが、例外処理が含まれることが前記実施例1の場合と異なる。また、LLサブバンドの係数はステップS13で除外されるので、LLサブバンド係数に対する処理は含まれない。
以下、ステップS14の処理について図22に示すフローチャートに沿って説明する。まず、注目係数の属するサブバンドの種類を判別する(ステップS1421)。すなわち、本実施例に係る係数補正手段14もサブバンド種類の判別手段を含む。
注目係数がHLサブバンドの係数である場合、注目係数の属するHLサブバンドにおいて、図9に示すような注目係数の垂直方向の近傍係数a,bについて0判定を行う(ステップS1422)。a,bのいずれも0でなければ、前記実施例1と同様に、a,bの平均値を補正値として求める(ステップS1423)。しかし、a,bのうちの少なくとも2つの値が0のときには(注目係数も0である)、注目係数の値をそのまま補正値とする(ステップS1424)。つまり、注目係数は補正されないことになり、これが前記例外処理の1つである。このような例外処理を行うのは、注目係数が0で、近傍係数a又はbが0の場合に、注目係数をa,bの平均値に補正してしまうと、垂直方向エッジの端がなまるという副作用が発生する可能性が高いからである。
注目係数がLHサブバンドの係数である場合、注目係数の属するLHサブバンドにおいて、図10に示すような注目係数の水平方向の近傍係数a,bについて0判定を行う(ステップS1425)。a,bのいずれも0でなければ、前記実施例1と同様に、a,bの平均値を計算し、これを補正値とする(ステップS1426)。しかし、a,bのうちの少なくとも1つの値が0のときには(注目係数も0である)、注目係数の値をそのまま補正値とする(ステップS1427)。つまり、注目係数は補正されないことになり、これが前記例外処理の1つである。このような例外処理を行うのは、注目係数が0で、近傍係数a又はbが0の場合に、注目係数をa,bの平均値に補正してしまうと、水平方向エッジの端がなまるという副作用が発生する可能性が高いからである。
注目係数がHHサブバンドの係数である場合、注目係数の属するHHサブバンドにおいて、図11に示すような注目係数の斜め方向の近傍係数a,b,c,dについて0判定を行う(ステップS1428)。a,b,c,dのいずれも0でなければ、前記実施例1と同様に、a,b,c,dの平均値を計算し、これを補正値とする(ステップS1429)。しかし、a,b,c,dのうちの少なくとも1つの値が0のときには(注目係数も0である)、注目係数の値をそのまま補正値とする(ステップS1430)。つまり、注目係数は補正されないことになり、これが前記例外処理の1つである。このような例外処理を行うのは、注目係数が0で、近傍係数a,b,c,dの1つでも0の場合に、注目係数をa,b,c,dの平均値に補正してしまうと、斜め方向のエッジの端がなまるという副作用が発生する可能性が高いからである。
このように、本実施例に係る係数補正手段14は、前記例外処理の判定のための手段を含み、例外処理の条件に該当する係数に対する補正を抑止することにより、不適切な係数補正による副作用を防止しようとするものである。
なお、ステップS13において、注目係数の0判定を行わず、値が0でない係数を補正対象から除外しないようにすることも可能である。この場合、ステップS1422,S1425,S1428を、注目係数が0で、かつ、近傍係数の少なくとも1つが0の場合に例外処理を行うように変更する。
本実施例においても、前記実施例1の変形例1_4と同様に、ステップS13で量子化ステップ数の判定を行い、量子化ステップ数が所定値より小さいサブバンドの係数を処理対象から除外するようにしてもよい。また、前記実施例1の変形例1_5と同様に、ステップS13で、階層の判定を行い、所定の階層より高い階層の係数を処理対象から除外するようにしてもよい。また、前記実施例1の変形例1_6と同様に、ステップS13で領域の判定を行い、所定の画像領域に対応しない係数を処理対象から除外してもよい。
この実施例では、ステップS13において、前記実施例1の変形例1_3と同様に、図13に示すように、注目係数(X)の0判定(ステップS1301)と注目係数が属するサブバンドがLLサブバンドであるか否かの判定(ステップS1302)を行い、LLサブバンド以外の係数を処理対象から除外し、また、値が0でない係数を処理対象から除外する。
ステップS14における処理は基本的には前記実施例2と同様であるが、例外処理が含まれることが前記実施例2の場合と異なる。また、LLサブバンドの係数はステップS13で除外されるので、LLサブバンド係数に対する処理は含まれない。
以下、ステップS14の処理について図23に示すフローチャートに沿って説明する。まず、注目係数の属するサブバンドの種類を判別する(ステップS1441)。
注目係数がHLサブバンドの係数である場合、注目係数の属するHLサブバンドにおいて、図9に示すような注目係数の垂直方向の近傍係数a,bについて0判定を行う(ステップS1442)。a,bのいずれも0でなければ、前記実施例2と同様に、注目係数の属するHLサブバンドにおいて、図18に示すような注目係数を中心とした平滑フィルタを適用することにより注目係数の補正値を求める(ステップS1443)。しかし、垂直方向の近傍係数a,bの少なくとも一方の値が0のときには(注目係数も0である)、注目係数の値をそのまま補正値とする(ステップS1444)。つまり、注目係数は補正されないことになり、これが前記例外処理の1つである。このような例外処理を行うのは、注目係数が0で、近傍係数a又はbが0の場合に、図18に示すような平滑フィルタを適用した補正値に補正してしまうと、垂直方向エッジの端がなまるという副作用が発生する可能性があるからである。
注目係数がLHサブバンドの係数である場合、注目係数の属するLHサブバンドにおいて、図10に示すような注目係数の水平方向の近傍係数a,bについて0判定を行う(ステップS1445)。a,bのいずれも0でなければ、前記実施例2と同様に、注目係数の属するLHサブバンドにおいて、図19に示すような注目係数を中心とした水平方向の平滑フィルタを適用することにより補正値を求める(ステップS1446)。しかし、a,bのうちの少なくとも1つの値が0のときには(注目係数も0である)、注目係数の値をそのまま補正値とする(ステップS1447)。つまり、注目係数は補正されないことになり、これが前記例外処理の1つである。このような例外処理を行うのは、注目係数が0で、近傍係数a又はbが0の場合に、図19に示すような平滑フィルタを適用した補正値に補正してしまうと、水平方向エッジの端がなまる可能性が高いからである。
注目係数がHHサブバンドの係数である場合、注目係数の属するHHサブバンドにおいて、図11に示すような注目係数の斜め方向の近傍係数a,b,c,dについて0判定を行う(ステップS1448)。a,b,c,dのいずれも0でなければ、前記実施例2と同様に、注目係数の属するHHサブバンドにおいて、図20に示すような注目係数を中心とした斜め方向の平滑フィルタを適用することにより補正値を求める(ステップS1449)。しかし、a,b,c,dの少なくとも1つの値が0のときには(注目係数も0である)、注目係数の値をそのまま補正値とする(ステップS1450)。つまり、注目係数は補正されないことになり、これが前記例外処理の1つである。このような例外処理を行うのは、注目係数が0で、近傍係数a,b,c,dの1つでも0の場合に、図20に示すような平滑フィルタを適用した補正値に補正してしまうと、斜め方向のエッジの端がなまるという副作用が発生する可能性が高いからである。
このように、本実施例に係る係数補正手段14は、前記例外処理の判定のための手段を含み、例外処理の条件を満たす係数に対する補正を抑止することにより、不適切な係数補正による副作用を防止するわけである。
なお、ステップS13において、注目係数の0判定を行わず、値が0でない係数を補正対象から除外しないようにすることも可能である。この場合、ステップS1442,S1445,S1448を、注目係数が0で、かつ、近傍係数の少なくとも1つが0の場合に例外処理を行うように変更する。
本実施例においても、前記実施例1の変形例1_4と同様に、ステップS13で量子化ステップ数の判定を行い、量子化ステップ数が所定値より小さいサブバンドの係数を処理対象から除外するようにしてもよい。また、前記実施例1の変形例1_5と同様に、ステップS13で階層の判定を行い、所定の階層より高い階層の係数を処理対象から除外するようにしてもよい。また、前記実施例1の変形例1_6と同様に、ステップS13で領域の判定を行い、所定の画像領域に対応しない係数を処理対象から除外してもよい。
本発明に係る典型的な装置構成を示すブロック図である。 本発明に係る典型的な処理フローを示すフローチャートである。 コンピュータを利用した本発明の実施の形態を説明するためのブロック図である。 係数補正処理の典型的な処理フローを示すフローチャートである。 係数の補正値に対するクリッピングの説明図である。 係数の補正値に対するクリッピングの説明図である。 ステップS13の例を示すフローチャートである。 ステップS14の例を示すフローチャートである。 HLサブバンド係数に対する補正値算出の説明図である。 LHサブバンド係数に対する補正値算出の説明図である。 HHサブバンド係数に対する補正値算出の説明図である。 LLサブバンド係数に対する補正値算出の説明図である。 ステップS13の例を示すフローチャートである。 ステップS13の例を示すフローチャートである。 ステップS13の例を示すフローチャートである。 ステップS13の例を示すフローチャートである。 ステップS14の例を示すフローチャートである。 HLサブバンド係数に適用される平滑フィルタを示す図である。 LHサブバンド係数に適用される平滑フィルタを示す図である。 HHサブバンド係数に適用される平滑フィルタを示す図である。 LLサブバンド係数に適用される平滑フィルタを示す図である。 ステップS14の例を示すフローチャートである。 ステップS14の例を示すフローチャートである。 JPEG2000のアルゴリズムを説明するためのブロック図である。 2次元ウェーブレット変換の説明図である。 JPEG2000のコードストリームのフォーマットを示す図である。 タイル、プレシンクト、コードブロックの関係を示す図である。
符号の説明
11 タグ処理手段
12 エントロピー復号化手段
13 逆量子化手段
14 係数補正手段
15 逆ウェーブレット変換手段
16 逆色空間変換/DCレベル逆シフト手段
21 CPU
22 メインメモリ
23 補助記憶装置
24 JPEG2000準拠のデコーダ

Claims (20)

  1. 画像データを複数のサブバンドの係数に変換する周波数変換工程と、サブバンドの係数を量子化する量子化工程とを含む符号化方式により符号化された符号データを復号する画像復号装置において、
    逆量子化後のサブバンドの係数を、その逆周波数変換に先立ち、該係数の属するサブバンドの近傍係数を利用して補正する係数補正手段を有することを特徴とする画像復号装置。
  2. 請求項1に記載の画像復号装置において、係数補正手段は、係数の値が0か否か判定する手段を含み、値が0でない係数を補正対象から除外することを特徴とする画像復号装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像復号装置において、係数補正手段は、係数が特定のサブバンドに属するか否か判定する手段を含み、特定のサブバンドの係数を補正対象から除外することを特徴とする画像復号装置。
  4. 請求項1又は2に記載の画像復号装置において、係数補正手段は、係数が属するサブバンドに対する量子化ステップ数が所定値より小さいか否か判定する手段を含み、量子化ステップ数が所定値より小さいサブバンドの係数を補正対象から除外することを特徴とする画像復号装置。
  5. 請求項1又は2に記載の画像復号装置において、係数補正手段は、サブバンドの階層が所定の階層より高いか否か判定する手段を含み、所定階層より高い階層のサブバンドの係数を補正対象から除外することを特徴とする画像復号装置。
  6. 請求項1又は2に記載の画像復号装置において、係数補正手段は、係数が特定の画像領域に対応するか否か判定する手段を含み、特定の画像領域に対応しない係数を補正対象から除外することを特徴とする画像復号装置。
  7. 請求項1に記載の画像復号装置において、係数補正手段は、注目した係数及び該注目した係数の補正に利用される該注目した係数に隣接する近傍係数に関し値が0であるか判定する手段を含み、注目した係数の値が0であり、かつ、該注目した係数の補正に利用される該注目した係数に隣接する近傍係数の1つでも値が0のときに、該注目した係数を補正対象から除外することを特徴とする画像復号装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像復号装置において、係数補正手段は、係数の属するサブバンドの種類を判別する手段を含み、係数の属するサブバンドの種類に応じて該係数の補正に利用する近傍係数の位置を選択することを特徴とする画像復号装置。
  9. 請求項8に記載の画像復号装置において、係数補正手段は、注目した近傍係数の平均、又は、該注目した係数及びその近傍係数の平均をとることにより、該注目した係数に対する補正値を求めることを特徴とする画像復号装置。
  10. 請求項8に記載の画像復号装置において、係数補正手段は、注目した係数及びその近傍係数に該注目した係数を中心とした平滑化フィルタを適用することにより、該注目した係数に対する補正値を求めることを特徴とする画像復号装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像復号装置において、係数補正手段は、注目した係数に対する、その近傍係数を利用して求めた補正値が量子化区間からはみ出したときに、該補正値を該量子化区間の端の値に修正する手段を含むことを特徴とする画像復号装置。
  12. 請求項3に記載の画像復号装置において、係数補正手段は水平方向低周波・垂直方向低周波の成分であるサブバンドの係数を補正対象から除外することを特徴とする画像復号装置。
  13. 請求項8,9又は10に記載の画像復号装置において、係数補正手段は、水平方向低周波・垂直方向高周波の成分であるサブバンドの係数の補正に水平方向の近傍係数を利用し、水平方向高周波・垂直方向低周波の成分であるサブバンドの係数の補正に垂直方向の近傍係数を利用し、水平方向高周波・垂直方向高周波の成分であるサブバンドの係数の補正に斜め方向の近傍係数を利用し、水平方向低周波・垂直方向低周波の成分であるサブバンドの係数の補正に水平方向及び垂直方向の近傍係数を利用することを特徴とする画像復号装置。
  14. 請求項13に記載の画像復号装置において、水平方向低周波・垂直方向低周波の成分であるサブバンドの係数の補正に水平方向、垂直方向及び斜め方向の近傍係数を利用することを特徴とする画像復号装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像復号装置において、周波数変換は2次元離散ウェーブレット変換であり、逆周波数変換は2次元逆離散ウェーブレット変換であることを特徴とする画像復号装置。
  16. JPEG2000の符号データを復号する画像復号方法において、
    逆量子化後のサブバンドの係数を、その逆ウェーブレット変換に先立ち、該係数の属するサブバンドの近傍係数を利用して補正する係数補正工程を有し、
    係数補正工程は、LHサブバンドの係数の補正に水平方向の近傍係数を利用し、HLサブバンドの係数の補正に垂直方向の近傍係数を利用し、HHサブバンドの係数の補正に斜め方向の近傍係数を利用し、LLサブバンドの係数の補正に水平方向及び垂直方向の近傍係数を利用することを特徴とする画像復号方法。
  17. 請求項16に記載の画像復号方法において、係数補正工程は、LLサブバンドの係数の補正に水平方向、垂直方向及び斜め方向の近傍係数を利用することを特徴とする画像復号方法。
  18. 請求項16又は17に記載の画像復号方法において、係数補正工程は、注目した係数の値が0であり、かつ、該注目した係数の補正に利用される、該注目した係数に隣接する近傍係数の1つでも値が0のときには、該注目した係数を補正対象から除外することを特徴とする画像復号方法。
  19. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載の係数補正手段としてコンピュータを機能させるプログラム。
  20. 請求項19に記載のプログラムが記録されたコンピュータが読み取り可能な情報記録媒体。
JP2004066315A 2004-03-09 2004-03-09 画像復号装置、プログラム及び情報記録媒体 Expired - Fee Related JP4201192B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004066315A JP4201192B2 (ja) 2004-03-09 2004-03-09 画像復号装置、プログラム及び情報記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004066315A JP4201192B2 (ja) 2004-03-09 2004-03-09 画像復号装置、プログラム及び情報記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005260373A true JP2005260373A (ja) 2005-09-22
JP4201192B2 JP4201192B2 (ja) 2008-12-24

Family

ID=35085708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004066315A Expired - Fee Related JP4201192B2 (ja) 2004-03-09 2004-03-09 画像復号装置、プログラム及び情報記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4201192B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007110618A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 画像改善装置
JP2007142615A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、デタイル方法、プログラム及び情報記録媒体
JP2007251672A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Ricoh Co Ltd 画像復号装置、画像符号化装置、画像復号方法、及び、画像符号化方法
WO2008072524A1 (ja) * 2006-12-13 2008-06-19 Panasonic Corporation オーディオ信号符号化方法及び復号化方法
CN114693814A (zh) * 2022-03-31 2022-07-01 北京字节跳动网络技术有限公司 模型的解码方法、文本识别方法、装置、介质及设备
JP7475842B2 (ja) 2019-11-26 2024-04-30 キヤノン株式会社 画像復号装置、制御方法、およびプログラム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007110618A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 画像改善装置
JP2007142615A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、デタイル方法、プログラム及び情報記録媒体
JP4663489B2 (ja) * 2005-11-16 2011-04-06 株式会社リコー 画像処理装置、デタイル方法、プログラム及び情報記録媒体
JP2007251672A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Ricoh Co Ltd 画像復号装置、画像符号化装置、画像復号方法、及び、画像符号化方法
WO2008072524A1 (ja) * 2006-12-13 2008-06-19 Panasonic Corporation オーディオ信号符号化方法及び復号化方法
US8160890B2 (en) 2006-12-13 2012-04-17 Panasonic Corporation Audio signal coding method and decoding method
JP5238512B2 (ja) * 2006-12-13 2013-07-17 パナソニック株式会社 オーディオ信号符号化方法及び復号化方法
JP7475842B2 (ja) 2019-11-26 2024-04-30 キヤノン株式会社 画像復号装置、制御方法、およびプログラム
CN114693814A (zh) * 2022-03-31 2022-07-01 北京字节跳动网络技术有限公司 模型的解码方法、文本识别方法、装置、介质及设备
CN114693814B (zh) * 2022-03-31 2024-04-30 北京字节跳动网络技术有限公司 模型的解码方法、文本识别方法、装置、介质及设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP4201192B2 (ja) 2008-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN113301334B (zh) 视频编码样本自适应滤波的方法和装置
US7302104B2 (en) Smoothing tile boundaries of images encoded and decoded by JPEG 2000
US20070083578A1 (en) Video encoding method enabling highly efficient partial decoding of H.264 and other transform coded information
US10432932B2 (en) Directional deringing filters
US9807395B2 (en) Video decoder with reduced dynamic range transform with inverse transform shifting memory
JP6065613B2 (ja) 動画像符号化装置
US10869029B2 (en) Hybrid digital-analog coding
JP4201192B2 (ja) 画像復号装置、プログラム及び情報記録媒体
US7313284B2 (en) Image coding apparatus, program, storage medium and image coding method
US20120230395A1 (en) Video decoder with reduced dynamic range transform with quantization matricies
US8989278B2 (en) Method and device for coding a multi dimensional digital signal comprising original samples to form coded stream
US9854242B2 (en) Video decoder with reduced dynamic range transform with inverse transform clipping
US9641848B2 (en) Moving image encoding device, encoding mode determination method, and recording medium
JP2004064190A (ja) 画像処理装置、方法、プログラムおよび記録媒体
JP2004046583A (ja) 画像処理装置、方法、プログラムおよび記録媒体
JP4118049B2 (ja) 画像処理装置及び方法
JP2005020240A (ja) 画像復号装置、プログラム、記憶媒体及び画像復号方法
KR101574391B1 (ko) 영상 부호화 방법 및 그 장치
JP4117886B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び情報記録媒体
JP2004056260A (ja) 画像復号装置、画像処理装置、プログラム、記憶媒体及び画像復号方法
AU2021203402B2 (en) Video decoder with reduced dynamic range transform with inverse transform shifting memory
CN113676616B (zh) 基于dct系数相关性的图像可逆信息隐藏方法及系统
JP2007129662A (ja) 画像符号化装置
JP2007049485A (ja) 離散ウェーブレット変換装置及び方法、並びにプログラム及び記録媒体
JP2006287848A (ja) スケーラブル符号化方法,スケーラブル復号方法,これらの装置,およびそれらのプログラム,並びにそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080702

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081001

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081002

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees