JP2005258282A - 情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの嗜好に合った高解像度の画像を生成できるようにする。
【解決手段】 学習部21は、ユーザの操作履歴とSD画像を間引いて生成した縮小画像との自己相似係数に基づいて両者の相関関係を解析し、係数創造用差分データとしての履歴係数種を生成する。出力画像生成部22は、そのとき視聴しているSD画像とその縮小画像の自己相似係数に履歴係数種を適用することで、最終係数データを生成し、その最終係数データに基づいて、そのとき視聴しているSD画像からHD画像を生成する。本発明は、テレビジョン受像機に適用することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特にユーザの嗜好に合った、より高解像度の画像を生成することができるようにした情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
本出願人は、入力画像からより高い解像度の画像を生成することを先に提案している(例えば、特許文献1)。
この先の提案においては、入力画像からその画像を間引くことで間引き画像がを生成され、入力画像と間引き画像との間で学習対がを生成される。そしてこの学習対を用いて、入力画像と間引き画像の相関関係に対応する予測係数がを生成され、この予測係数を入力画像に適用することで高解像度の画像データが生成される。
特開平10−112844号公報
しかしながら、先の提案は、入力画像自身の特徴を予測係数に反映させることができ、実際に入力された画像の特徴に合った画像を生成することができるが、。ユーザ毎にその嗜好に合った最適な画像を提供することが困難である課題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザ毎にその嗜好に合った最適な画像を提供することができるようにするものである。
請求項1の情報処理装置は、入力された画像データの画像に関するユーザの嗜好に基づく嗜好情報を取得する取得手段と、取得された前記嗜好情報に基づいて第1の係数を演算する第1の係数演算手段と、前記入力された画像データの画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第2の係数を演算する第2の係数演算手段と、前記第1の係数と前記第2の係数に基づいて第3の係数を演算する第3の係数演算手段と、前記第3の係数と、前記第3の係数の演算に利用された画像とは別の処理対象画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第4の係数とに基づいて、前記処理対象画像より上位の解像度の画像の画像データを演算するデータ演算手段とを備えることを特徴とする。
前記取得手段は、嗜好情報に対応する画像表示に関するパラメータであって、ユーザが表示された画像を見て指定した画像表示に関する指定値をさらに取得するようにすることができる。
前記指定値は、表示された画像の解像度とノイズ除去度の一方または両方に関するパラメータを含むようにすることができる。
前記第1の係数演算手段は、標準的な複数の画像を予め学習することで生成された係数と、指定値に基づいて第1の係数を演算するようにすることができる。
前記第2の係数演算手段は、入力された画像データの画像を縮小した画像の画像データを生成し、その縮小した画像の画像データと、入力された画像データとから、第2の係数を演算するようにすることができる。
前記第3の係数演算手段は、第1の係数と第2の係数に基づいて正規方程式を生成し、その正規方程式を解くことで第3の係数を演算するようにすることができる。
前記データ演算手段は、処理対象画像を縮小した画像の画像データを生成し、その縮小した画像の画像データと、処理対象画像の画像データとから、第4の係数を演算する第4の演算手段と、処理対象画像に関するユーザの嗜好情報を入力する入力手段と、第3の係数、第4の係数、および処理対象画像に関するユーザの嗜好情報に基づいて、第5の係数を演算する第5の演算手段と、第5の係数と、処理対象画像の画像データに基づいて、処理対象画像より上位の解像度の画像の画素データを演算する画素データ演算手段とを備えるようにすることができる。
請求項8の情報処理方法は、入力された画像データの画像に関するユーザの嗜好に基づく嗜好情報を取得する取得ステップと、取得された前記嗜好情報に基づいて第1の係数を演算する第1の係数演算ステップと、前記入力された画像データの画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第2の係数を演算する第2の係数演算ステップと、前記第1の係数と前記第2の係数に基づいて第3の係数を演算する第3の係数演算ステップと、前記第3の係数と、前記第3の係数の演算に利用された画像とは別の処理対象画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第4の係数とに基づいて、前記処理対象画像より上位の解像度の画像の画像データを演算するデータ演算ステップとを含むことを特徴とする。
請求項9の記録媒体のプログラムは、入力された画像データの画像に関するユーザの嗜好に基づく嗜好情報を取得する取得ステップと、取得された前記嗜好情報に基づいて第1の係数を演算する第1の係数演算ステップと、前記入力された画像データの画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第2の係数を演算する第2の係数演算ステップと、前記第1の係数と前記第2の係数に基づいて第3の係数を演算する第3の係数演算ステップと、前記第3の係数と、前記第3の係数の演算に利用された画像とは別の処理対象画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第4の係数とに基づいて、前記処理対象画像より上位の解像度の画像の画像データを演算するデータ演算ステップとを含むことを特徴とする。
請求項10のプログラムは、入力された画像データの画像に関するユーザの嗜好に基づく嗜好情報を取得する取得ステップと、取得された前記嗜好情報に基づいて第1の係数を演算する第1の係数演算ステップと、前記入力された画像データの画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第2の係数を演算する第2の係数演算ステップと、前記第1の係数と前記第2の係数に基づいて第3の係数を演算する第3の係数演算ステップと、前記第3の係数と、前記第3の係数の演算に利用された画像とは別の処理対象画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第4の係数とに基づいて、前記処理対象画像より上位の解像度の画像の画像データを演算するデータ演算ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明においては、ユーザの嗜好情報に基づいて第1の係数が演算され、第1の係数を用いて第3の係数が演算され、第3の係数と、処理対象画像とその下位の解像度の自己相似関係を表す第4の係数とに基づいて、処理対象画像より上位の解像度の画像の画像データが演算される。
本発明によれば、より上位の解像度の画像の画像データを生成することが可能となる。特に、各ユーザの嗜好に合った画像の画像データを生成することが可能となる。
以下に本発明の最良の形態を説明するが、開示される発明と実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。明細書中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現し、追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1の情報処理装置(例えば、図12の画像処理装置1)は、入力された画像データの画像(例えば、SD画像)に関するユーザの嗜好に基づく嗜好情報(例えば、解像度vとノイズ除去度z)を取得する取得手段(例えば、図22のステップS71の処理を実行する図17の係数計算部212)と、取得された前記嗜好情報に基づいて第1の係数(例えば、式(2)の係数Wi)を演算する第1の係数演算手段(例えば、図22のステップS73の処理を実行する図17の係数計算部212)と、前記入力された画像データの画像(例えば、SD画像)とその下位の解像度の画像(例えば、縮小画像)との自己相似関係を表す第2の係数(例えば、式(10)の自己相似係数種Ai)を演算する第2の係数演算手段(例えば、図21のステップS57の処理を実行する図16の自己相似履歴取得部112)と、前記第1の係数と前記第2の係数に基づいて第3の係数(例えば、式(23)の履歴係数種データkfij)を演算する第3の係数演算手段(例えば、図22のステップS77の処理を実行する図17の係数差分処理部213)と、前記第3の係数と、前記第3の係数の演算に利用された画像とは別の処理対象画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第4の係数(例えば、図18の自己相似学習部251により生成される、式(23)の自己相似係数種Ai)とに基づいて、前記処理対象画像(例えば、SD画像)より上位の解像度の画像(例えば、HD画像)の画像データを演算するデータ演算手段(例えば、図23のステップS114の処理を実行する図18の履歴使用信号処理部104)とを備える。
前記取得手段は、嗜好情報に対応する画像表示に関するパラメータであって、ユーザが表示された画像を見て指定した画像表示に関する指定値(例えば、解像度とノイズ除去度に関するパラメータ)をさらに取得する(例えば、図19のステップS23の処理)。
前記指定値は、表示された画像の解像度(例えば、式(2)のv)とノイズ除去度(例えば、式(2)のz)の一方または両方に関するパラメータを含む。
前記第1の係数演算手段は、標準的な複数の画像を予め学習することで生成された係数(例えば、図17の係数種データ保持部211により保持されている係数種データ)と、指定値(例えば、解像度とノイズ除去度に関するパラメータ)に基づいて第1の係数(例えば、式(2)の係数Wi)を演算する(例えば、図22のステップS73の処理)。
前記第2の係数演算手段は、入力された画像データの画像を縮小した画像の画像データ(例えば、生徒画素データ)を生成し(例えば、図21のステップS52の処理)、その縮小した画像の画像データと、入力された画像データ(例えば、教師画素データ)とから、第2の係数を演算する(例えば、図21のステップS57の処理)。
前記第3の係数演算手段は、第1の係数(例えば、式(2)の係数Wi)と第2の係数(例えば、式(10)の自己相似係数種Ai)に基づいて正規方程式(例えば、式(22))を生成し(例えば、図22のステップS76の処理)、その正規方程式を解くことで第3の係数(例えば、式(23)の履歴係数種データkfij)を演算する(例えば、図22のステップS77の処理)。
前記データ演算手段(例えば、図18の履歴使用信号処理部104)は、処理対象画像(例えば、SD画像)を縮小した画像の画像データ(例えば、生徒画素データ)を生成し(例えば、図23のステップS103の処理)、その縮小した画像の画像データと、処理対象画像の画像データ(例えば、教師画素データ)とから、第4の係数(例えば、式(23)の自己相似係数種Ai)を演算する第4の演算手段(例えば、図23のステップS108の処理を実行する図18の自己相似学習部251)と、処理対象画像に関するユーザの嗜好情報(例えば、意向反映度u)を入力する入力手段(例えば、図23のステップS109の処理を実行する図18のユーザ画質値調整部253)と、第3の係数、第4の係数、処理対象画像に関するユーザの嗜好情報に基づいて、第5の係数(例えば、式(23)の係数Bi)を演算する第5の演算手段(例えば、図23のステップS110の処理を実行する図18のユーザ係数計算部254)と、第5の係数と、処理対象画像(例えば、SD画像)の画像データに基づいて、処理対象画像より上位の解像度の画像(例えば、HD画像)の画素データを演算する画素データ演算手段(例えば、図23のステップS114の処理を実行する図18の出力画素値計算部255)とを備える。
請求項8の情報処理方法は、入力された画像データの画像(例えば、SD画像)に関するユーザの嗜好に基づく嗜好情報(例えば、解像度vとノイズ除去度z)を取得する取得ステップ(例えば、図22のステップS71)と、取得された前記嗜好情報に基づいて第1の係数(例えば、式(2)の係数Wi)を演算する第1の係数演算ステップ(例えば、図22のステップS73)と、前記入力された画像データの画像(例えば、SD画像)とその下位の解像度の画像(例えば、縮小画像)との自己相似関係を表す第2の係数(例えば、式(10)の自己相似係数種Ai)を演算する第2の係数演算ステップ(例えば、図21のステップS57)と、前記第1の係数と前記第2の係数に基づいて第3の係数(例えば、式(23)の履歴係数種データkfij)を演算する第3の係数演算ステップ(例えば、図22のステップS77)と、前記第3の係数と、前記第3の係数の演算に利用された画像とは別の処理対象画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第4の係数(例えば、自己相似係数種)とに基づいて、前記処理対象画像(例えば、SD画像)より上位の解像度の画像(例えば、HD画像)の画像データを演算するデータ演算ステップ(例えば、図23のステップS114)とを含む。
請求項9の記録媒体は、入力された画像データの画像(例えば、SD画像)に関するユーザの嗜好に基づく嗜好情報(例えば、解像度vとノイズ除去度z)を取得する取得ステップ(例えば、図22のステップS71)と、取得された前記嗜好情報に基づいて第1の係数(例えば、式(2)の係数Wi)を演算する第1の係数演算ステップ(例えば、図22のステップS73)と、前記入力された画像データの画像(例えば、SD画像)とその下位の解像度の画像(例えば、縮小画像)との自己相似関係を表す第2の係数(例えば、式(10)の自己相似係数種Ai)を演算する第2の係数演算ステップ(例えば、図21のステップS57)と、前記第1の係数と前記第2の係数に基づいて第3の係数(例えば、式(23)の履歴係数種データkfij)を演算する第3の係数演算ステップ(例えば、図22のステップS77)と、前記第3の係数と、前記第3の係数の演算に利用された画像とは別の処理対象画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第4の係数(例えば、自己相似係数種)とに基づいて、前記処理対象画像(例えば、SD画像)より上位の解像度の画像(例えば、HD画像)の画像データを演算するデータ演算ステップ(例えば、図23のステップS114)とを含む。
請求項10のプログラムは、入力された画像データの画像(例えば、SD画像)に関するユーザの嗜好に基づく嗜好情報(例えば、解像度vとノイズ除去度z)を取得する取得ステップ(例えば、図22のステップS71)と、取得された前記嗜好情報に基づいて第1の係数(例えば、式(2)の係数Wi)を演算する第1の係数演算ステップ(例えば、図22のステップS73)と、前記入力された画像データの画像(例えば、SD画像)とその下位の解像度の画像(例えば、縮小画像)との自己相似関係を表す第2の係数(例えば、式(10)の自己相似係数種Ai)を演算する第2の係数演算ステップ(例えば、図21のステップS57)と、前記第1の係数と前記第2の係数に基づいて第3の係数(例えば、式(23)の履歴係数種データkfij)を演算する第3の係数演算ステップ(例えば、図22のステップS77)と、前記第3の係数と、前記第3の係数の演算に利用された画像とは別の処理対象画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第4の係数(例えば、自己相似係数種)とに基づいて、前記処理対象画像(例えば、SD画像)より上位の解像度の画像(例えば、HD画像)の画像データを演算するデータ演算ステップ(例えば、図23のステップS114)とをコンピュータに実行させる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明を適用した情報処理装置としての画像処理装置の構成例を表している。この画像処理装置1は、入力装置11、処理装置12、出力装置13、および記憶装置14により構成されている。これらの装置は、図示されているように、各々を個別の装置として独立させることもできるし、1つの装置としてまとめることもできる。
入力装置11は、例えば、テレビジョン放送を受信するチューナ、あるいはディスクやテープなどの記録媒体に記録されているコンテンツデータを再生する再生装置などにより構成される。入力装置11は、入力したコンテンツデータを処理装置12に出力する。入力装置11はまた、ユーザの操作に対応した操作データを処理装置12に出力する。処理装置12は、入力装置11より入力されたコンテンツデータを処理し、より高品位のコンテンツデータに変換して出力装置13に供給する。出力装置13は、画像を表示する表示部と、音声を出力するスピーカを有し、処理装置12より供給されたコンテンツデータを画像として表示するとともに、対応する音声を出力する。記憶装置14は、処理装置12より供給された操作データを記憶する。処理装置12は、この操作データを記憶装置14から適宜読み出し、より高品位の、具体的にはより高解像度の画像データを生成するのに必要な係数を演算する。
この画像処理装置1において行われる画像処理の原理について、以下に説明する。図2に示されるように、画像処理装置21は、学習部21と出力画像生成部22とを有し、学習部21において、係数創造用差分データが生成され、この係数創造用差分データを用いて出力画像生成部22において、解像度創造処理において用いられる最終係数データが生成される。
学習部21においては、ユーザの操作履歴が収集される。すなわち、図3に示されるように、画像処理装置1においては、解像度創造処理(例えば、後述する図19のステップS30の処理)により、入力されたSD(Standard Definition)画像からHD(High Definition)画像が生成される。ユーザは、生成されたHD画像をみて、そのHD画像をより自分自身の嗜好にあった画質の画像にするためにパラメータの調整を行う。この調整は、例えば、解像度とノイズ除去度のパラメータを設定することで行われる。ユーザが設定したパラメータに基づいて、解像度創造処理が行われることで、生成されるHD画像は、ユーザの嗜好に合った画質の画像となる。このとき、ユーザが画質調整のために設定したパラメータの値は、設定値操作履歴データとして記憶される(例えば、後述する図19のステップS24の処理)。
学習部21においてはまた、入力画像の自己相似係数が演算される。すなわち、図4に示されるように、入力画像から、例えばその画素密度を1/4に縮小することで縮小画像(1/4SD画像)が生成される(例えば、後述する図21のステップS52の処理)。そして、その縮小画像と入力画像との相関学習が行われ、自己相似学習データ(例えば、後述する自己相似係数種)が生成される(例えば、後述する図21のステップS57の処理)。
このようにして生成されたSD画像と、それを縮小して生成された縮小画像(1/4SD画像)との自己相似の関係は、図5に示されるように、SD画像に対して4倍の画素密度を有する(より高解像度の)HD画像とSD画像との自己相似の関係と近似した関係を有すると考えられる。そこで、この画像処理装置1においては、このSD画像と縮小画像との自己相似関係を利用してSD画像からHD画像を生成するのであるが、この画像処理装置1においては、さらにユーザの嗜好を反映させるために、自己相似係数とユーザの操作履歴との関係を解析するための相関解析処理が行われる。
すなわち、図6に示されるように、この画像処理装置1においては、ユーザが視聴する画像とは無関係に標準的な画像を学習することで生成された標準的学習データ群(例えば、後述する図17の係数種データ保持部211に保持されている係数種データ)が予め保持されている。この標準的学習データ群と、ユーザの嗜好を表す設定値操作履歴データを多項式演算することで、係数データβ(後述する式(2)の係数Wi)が演算される(例えば、後述する図22のステップS73の処理)。
このようにして生成された係数データβは、SD画像とその縮小画像の自己相似に基づいて生成された係数データαと形式的には同種のデータであるが、決定されるが違うので、両者の間には距離がある(差がある)。
このことを模式的に表すと、次のようになる。すなわち、係数データαと係数データβは、いずれも図7に示されるように、各画素位置(図7の横軸)において、所定の値(図7の縦軸)を有している。図8Aに示されるように、係数データαは、所定の空間における所定の点として表される。図8Aにおいては、点A乃至点Eとして係数データαが表されている。同様に、係数データβも、図8Bに示されるように、所定の空間における点A’乃至点E’として表される。従って、係数データαと係数データβとの差が、図8Cに示されるように、所定の係数空間における差分のデータとして表される。図8Cにおいては、点A−A’乃至点E−E’として表されている。
この係数データαと係数データβとの差により表される係数データが、図2における学習部21において、係数創造用差分データ(例えば、後述する履歴係数種データkfij)として生成され、出力画像生成部22に供給される。
出力画像生成部22においては、ユーザがそのとき実際に視聴している処理対象としての画像(係数創造用差分データを生成するのに利用された画像とは異なる画像)の自己相似係数が、学習部21における場合と同様にして生成される。そして、このようにして生成された自己相似係数が、学習部21より供給された係数創造用差分データと加工されることで最終係数データ(例えば、後述する式(23)の係数Bi)が生成される。そして、この最終係数データを用いて、解像度創造処理が実行される。すなわち、入力されたSD画像から対応するより高解像度のHD画像が生成される。
以上をまとめると、この画像処理装置1の処理は、図9乃至図11に示されるように、3つのフェーズから構成される。第1のフェーズにおいては、図9に示されるように、入力装置11から入力された画像に対して、標準的学習データ群と設定されたパラメータに基づいて、処理装置12において解像度創造処理が実行される。創造されたHD画像が出力装置13に供給され、表示される。そして、このとき、ユーザが画像をみてその画質を設定、調整する操作に対応する設定値操作履歴データが記憶装置14に供給され、記憶される。
以上の処理が、例えば3ヶ月間など、所定の期間実行され、所定量の設定値操作履歴データが収集された段階で、図10に示されるように、第2のフェーズの処理が実行される。第2のフェーズの処理においては、それまでに記憶装置14に記憶された設定値操作履歴データが処理装置12により読み出され、処理装置12はこの設定値操作履歴データを統計的に解析することで係数創造用差分データを生成する。
そして、図11に示されるように、第3のフェーズにおいて、入力装置11から新たな画像が処理対象画像として入力されると、処理装置12はこの入力画像に対して係数創造用差分データを適用することで、解像度創造処理を実行し、SD画像からHD画像を生成し、出力装置13に出力し、表示させる。
次に、画像処理装置1の機能的構成例について説明する。画像処理装置1は、基本的に図12に示されるように、画像入力部101、データ収集部102、データ解析部103、履歴使用信号処理部104、および画像出力部105により構成される。
画像入力部101は、図1の入力装置11に対応し、ユーザが視聴する画像を入力する。データ収集部102は、図1の処理装置12と記憶装置14に対応し、画像入力部101より入力画像データを入力するとともに、ユーザの操作入力にともなうデータを収集し記憶する。すなわち、データ収集部102は、主に図9を参照して説明したフェーズ1の処理を実行する。データ収集部102は、フェーズ1の段階において、画像入力部101より入力されたSD画像データからHD画像データを生成し、画像出力部105に出力する。データ収集部102は、さらに、入力画像を縮小した縮小画像を生成し、入力画像と縮小画像との自己相似係数を演算し、ユーザ操作履歴データに対応して記憶する。
データ解析部103は、図1の処理装置12により対応し、データ収集部102により記憶されたユーザ操作履歴データと、自己相似係数種履歴データを取得し、それらを解析することで履歴係数種データを生成する。すなわち、データ解析部103は、主に図10に示されるフェーズ2の段階での処理を実行する。
このデータ解析部103は、データ収集部102とともに、図2における学習部21に対応する。
履歴使用信号処理部104は、図11を参照して説明したフェーズ3の段階の処理を主に実行する。すなわち、履歴使用信号処理部104は、図1の処理装置12、並びに図2の出力画像生成部22に対応し、データ解析部103により履歴係数種データが生成された後(学習処理が終了した後)、その履歴係数種データと、新たに画像入力部101より入力されるSD画像データと履歴係数種データに基づいてHD画像データを生成し、画像出力部105に出力する。
画像出力部105は、図1における出力装置13に対応し、フェーズ1の段階においてデータ収集部102より供給されるHD画像データに基づくHD画像、またはフェーズ3の段階において履歴使用信号処理部104より供給されるHD画像データに基づくHD画像をユーザに呈示する。
データ収集部102は、図13に示されるように、操作履歴取得部111と自己相似履歴取得部112により構成される。操作履歴取得部111は、ユーザの操作に基づく操作データを取得し、ユーザ操作履歴データとして記憶するとともに、画像入力部101より供給された入力画像(SD画像)データから出力画像(HD画像)データを生成し、画像出力部105に出力する。操作履歴取得部111はまた、収集したユーザ操作履歴データをデータ解析部103の係数計算部212(後述する図17参照)に供給する。
自己相似履歴取得部112は、画像入力部101より供給された入力画像(SD画像)データから自己相似係数種履歴データを生成し、データ解析部103の係数差分処理部213(後述する図17参照)に出力する。
図14は、操作履歴取得部111の構成例を表している。この構成図においては、操作履歴取得部111は、設定値調整部131、操作履歴記録部132、および解像度創造処理部133により構成されている。設定値調整部131は、ユーザの操作に基づく操作入力を取得し、それに基づいて画質を選択調整するための画質選択信号を生成し、解像度創造処理部133の係数計算部142に出力するとともに、操作履歴記録部132に供給する。設定値調整部131はまた、ユーザからその意向を反映する意向反映度が入力されると、それを操作履歴記録部132に出力する。操作履歴記録部132は、設定値調整部131より供給された画質選択信号と意向反映度を対応して記録する。
解像度創造処理部133は、係数種データ保持部141、係数計算部142、および出力画素値計算部143により構成されている。係数種データ保持部141は、標準的な画像(ユーザが実際に視聴する画像とは異なる画像)を学習することで生成された係数種データを予め保持する。
すなわち、出力画素値計算部143においては、次式に基づいて入力されたSD画像データからより高解像度のHD画像データを生成し、出力画像データとして出力する。
Figure 2005258282
上記式において、yは、HD画像の画素データを表し、xiは、SD画像の画素データを表し、Wiは最終係数データを表す。nは、予測タップの数を表し、iは予測タップの番号を表す。すなわち、HD画素データyは、SD画素データxiの最終係数データWiとの積和演算により生成される。
最終係数データWiは、次式により表される。
Figure 2005258282
上記式において、wijは、係数種データを表し、係数種データ保持部141に予め保持されている。vは、解像度を表し、zは、ノイズ除去度を表す。解像度vとノイズ除去度zは、設定値調整部131より画質選択信号として供給されるパラメータである。
係数計算部142は、係数種データ保持部141より入力された係数種データwij、並びに設定値調整部131より画質選択信号として供給された解像度vとノイズ除去度zを、上記した式(2)に適用して、最終係数データWiを生成し、出力画素値計算部143に出力する。
なお、上記した式(2)の係数種データwijは、ユーザが視聴する画像とは別の標準的な画像を学習して、次のようにして予め求めることができる。
すなわち、上記した式(2)は次のように書き換えることができる。
Figure 2005258282
上記式におけるtj(j=0乃至9)は、次式のように定義される。
0=1,t1=v,t2=z,t3=v2,t4=vz,t5=z2
6=v3,t7=v2z,t8=vz2,t9=z3 ・・・(4)
学習によって未定係数wxyが求められる。すなわち、最小自乗法により、クラス毎に、複数のSD画素データとHD画素データを用いて、二乗誤差を最小にする係数値が決定される。学習数をm,k(1≦k≦m)番目の学習データにおける誤差をek、二乗誤差の総和をEとすると、式(1)および式(2)を用いて、Eは式(5)により表される。ここで、xikはSD画像のi番目の予測タップ位置におけるk番目の画素データ、ykはそれに対応するk番目のHD画像の画素データを表している。
Figure 2005258282
最小自乗法による解法では、式(6)に示されるように、式(5)のwxyによる偏微分が0になるようなwxyが求められる。
Figure 2005258282
ipjq,Yipを、それぞれ、式(7)または式(8)のように定義すると、式(6)は、行列を用いて式(9)のように書き換えられる。
Figure 2005258282
Figure 2005258282
この方程式は、一般に正規方程式と呼ばれている。この正規方程式は、掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法)等を用いて、wxyについて解かれ、係数種データwijが算出される。これが係数種データ保持部141に保持される。
図14の出力画素値計算部143は、係数計算部142より供給された最終係数データWiと、画像入力部101より供給されたSD画像データxiに基づいて、式(1)に従って、出力画像データとしてのHD画像データyを生成する。
この出力画素値計算部143は、例えば、図15に示されるように構成される。図15の構成例においては、出力画素値計算部143は、クラス分類部161、予測タップ抽出部162、および係数画素積和部163により構成される。
クラス分類部161は、画像入力部101より入力されたSD画像データから予め設定されている位置のクラスタップを抽出し、そのクラスタップの画素値に基づいてクラスコードを決定し、得られたクラスコードを係数画素積和部163に出力する。予測タップ抽出部162は、入力されたSD画像データから予め設定されている位置の予測タップを抽出し、その画素値xiを係数画素積和部163に出力する。係数画素積和部163にはまた、係数計算部142より最終係数データWiが供給されている。係数画素積和部163は、クラス分類部161より入力されたクラスコードに対応するクラス毎に、上記した式(1)に基づいてHD画像の画素データyを生成する。
図13の自己相似履歴取得部112は、図16に示されるように構成される。この構成例においては、自己相似履歴部112は、自己相似学習部181と、相似学習データ記録部182により構成される。
自己相似学習部181は、縮小画像生成部191、生徒データ取得部192、教師データ取得部193、および学習データ統計処理部194により構成される。縮小画像生成部191は、画像入力部101より入力されたSD画像の画像データから、水平方向および垂直方向に1画素おきに画素を間引くことで、1/4の画素密度の1/4SD画像データを縮小画像データとして生成する。生徒データ取得部192は、縮小画像生成部191より入力された1/4SD画像データから所定の画像データを生徒データとして取得し、学習データ統計処理部194に出力する。教師データ取得部193は、画像入力部101より入力されたSD画像データから、生徒画素データに対応する画素データを教師画素データとして取得し、学習データ統計処理部194に出力する。学習データ統計処理部194は、生徒データ取得部192より供給された生徒画素データと、教師データ取得部193より供給された教師画素データを用いて、自己相似係数種を算出する。
すなわち、今、縮小画像上の生徒画素データの予測タップの画素値をP1,P2,P3,・・・Pi・・・Pnとし、各予測タップに対応する自己相似係数種データをそれぞれA1,A2,A3,・・・Ai・・・Anとすると、SD画像上の教師画素データの画素値M’を予測する式は次式で表される。
M’=A11+A22+・・・+Aii+・・・+Ann ・・・(10)
実際のSD画像の教師画素データの画素値をMとすると、予測誤差は、次式で表される。
Figure 2005258282
この誤差eに対して、最小自乗法を適用して、次式が得られる。
Figure 2005258282
上記式から、次の正規方程式が得られる。
Figure 2005258282
学習データ統計処理部194は、この正規方程式を掃き出し法などで解くことで、自己相似係数種データAiを算出する。算出された自己相似係数種データAiは、相似学習データ記録部182に供給され、記録される。
図12のデータ解析部103は、図17に示されるように、係数種データ保持部211、係数計算部212、および係数差分処理部213により構成される。係数種データ保持部211は、図14の係数種データ保持部141と同一の係数種データwijを保持する。係数計算部212には、操作履歴取得部111の操作履歴記録部132からユーザ操作履歴データが供給される。このユーザ操作履歴データには、画質指定値信号としての解像度vとノイズ除去度zのパラメータと、ユーザの調整した画質に対する意向を反映した意向反映度uが含まれている。
係数計算部212は、係数種データ保持部211より供給された数種種データwijと、操作履歴記録部132より供給された画質指定値信号としての解像度vとノイズ除去度zのパラメータに基づいて、上記した式(2)に従って係数Wiを計算し、係数差分処理部213に出力する。
係数差分処理部213は、自己相似履歴取得部112の相似学習データ記録部182より供給された自己相似係数種履歴データAiと、係数計算部212より供給された係数Wiを用いて、履歴係数種データを生成する。
すなわち、上記した式(2)で表される係数Wiは、ユーザの意向反映度uと係数種を表す項bijによって、次式の形式で近似することができる。
1=b10+b11u+b122+b133
2=b20+b21u+b222+b233



n=bn0+bn1u+bn22+bn33 ・・・(14)
同様に、自己相似係数種Aiは、意向反映度uと係数種を表す項aijによって、次式の形式で近似することができる。
1=a10+a11u+a122+a133
2=a20+a21u+a222+a233



n=an0+an1u+an22+an33 ・・・(15)
式(14)と式(15)に表されるように、係数Wiと自己相似係数種Aiは、同一形式の係数データであり、同じ画像に関して得られているデータであるので、両者の間には、相関関係があることが期待される。そこで、係数Wiを下記のように自己相似係数種Aiに対する倍率項(kfi0)と差分項(kfi1,kfi2,kfi3)の形式で近似的に表現する。
i=kfi0・Ai+kfi1u+kfi22+kfi33 ・・・(16)
上記式(16)におけるkfijは、履歴係数種と称する。
ここで係数Wiに対して、最小自乗法を適用することを考えると、残差eは、次式で表される。
Figure 2005258282
なお、上記式(17)において、t0乃至t3は、それぞれ次のように定義される。
0=Ai
1=u
2=u2
3=u3 ・・・(18)
差分eに対して、最小自乗法を適用すると次式が得られる。
Figure 2005258282
ここで、Xjk,Yjを次の式(20)と式(21)のように定義すると、式(19)は、式(22)のように書き換えることができる。
Figure 2005258282
Figure 2005258282
Figure 2005258282
この式(22)は正規方程式であり、掃き出し法などの一般解で解くことにより、係数種データkfijを算出することができる。係数差分処理部213は、この式(22)の正規方程式を解くことで履歴係数種データkfijを算出する。
図18は、図12の履歴使用信号処理部104の構成例を表している。この履歴使用信号処理部104は、自己相似学習部251、履歴係数種データ保持部252、ユーザ画質値調整部253、ユーザ係数計算部254、および出力画素値計算部255により構成されている。
自己相似学習部251は、縮小画像生成部271、生徒データ取得部272、教師データ取得部273、および学習データ統計処理部274により構成されている。これらの縮小画像生成部271、生徒データ取得部272、教師データ取得部273、および学習データ統計処理部274の構成と機能は、図16における自己相似学習部181の縮小画像生成部191、生徒データ取得部192、教師データ取得部193、および学習データ統計処理部194と同様であるので、その説明は省略するが、自己相似学習部251は、入力画像に基づいて自己相似係数種データを生成し、ユーザ係数計算部254に出力する。
履歴係数種データ保持部252は、データ解析部103の係数差分処理部213により生成された履歴係数種データkfijを保持する。ユーザ画質値調整部253は、ユーザが画質を調整するために入力した意向反映度uを取得し、ユーザ係数計算部254に出力する。ユーザ係数計算部254は、履歴係数種データ保持部252より入力された履歴係数種データkfij、学習データ統計処理部274より供給された自己相似係数種Ai、並びにユーザ画質値調整部253より供給された意向反映度uを用いて、次式に従って係数Biを生成する。
i=kfi0・Ai+kfi1u+kfi22+kfi33 ・・・(23)
出力画素値計算部255には、ユーザが今視聴している画像(履歴係数種データkfijを生成するのに利用した画像とは異なる画像)の画像データが画像入力部101から供給されているとともに、ユーザ係数計算部254より係数Biが供給される。出力画素値計算部255は、次式に従って出力画像データとしてHD画像データを生成する。
Figure 2005258282
上記式におけるxiは、入力されたSD画像の画素データを表し、yは、HD画像の画素データを表す。出力画素値計算部255より出力されたHD画像データは、画像出力部105に出力される。
なお、出力画素値計算部255は、図15に示される解像度創造処理部133の出力画素値計算部143と同様の構成とされ、図15は、出力画素値計算部255の構成としても以下に引用される。
次に、図19のフローチャートを参照して、ユーザ操作履歴取得処理を説明する。この処理は、フェーズ1における処理であり、例えば、ユーザがこの画像処理装置1を購入し、その使用を開始したときから、例えば3ヶ月間など一定の期間、あるいは充分な量のユーザの操作履歴データが取得されるまで、ユーザがコンテンツを視聴しているとき、繰り返し実行される。
ステップS21において、解像度創造処理部133の出力画素値計算部143は、画像入力部101より出力された入力画像データとしてのSD画像データを入力する。すなわち、ユーザが視聴しているコンテンツのSD画像データが、出力画素値計算部143のクラス分類部161と予測タップ抽出部162に入力される。ステップS22において、クラス分類部161と予測タップ抽出部162は、データ終了か否かを判定する。
データがまだ終了していない場合には、ステップS23において、設定値調整部131は、ユーザの操作に基づいて画質指定値を入力する。すなわち、後述するステップS29の処理で、係数画素積和部163により生成されたHD画像の画素データが画像出力部105に出力され、HD画像が表示される。ユーザはこの画像をみて、画質を調整したいと思うとき、図示せぬリモートコントローラなどを操作することで設定値調整部131に画質調整を指令する。このとき、設定値調整部131は、画像出力部105に、例えば、図20に示されるような調整画面61を表示させる。この調整画面61には、縦軸に解像度vの座標軸が表示され、横軸にノイズ除去度zの座標軸が表示され、その座標空間上にアイコン61aが表示されている。ユーザは、リモートコントローラを適宜操作し、このアイコン61aの座標空間上の位置を調整することで、解像度vとノイズ除去度zの値を所定の値に設定することを指令する。設定値調整部131は、アイコン61aの座標位置に基づいて、指定される解像度vとノイズ除去度zを画質指定値として入力する。
ステップS24において、操作履歴記録部132は、設定値調整部131により入力された画質指定値としての解像度vとノイズ除去度zのパラメータの値を保存する。ステップS25において、係数計算部142は、係数種から係数を生成する処理を実行する。すなわち、係数計算部142は、係数種データ保持部141に保持されている係数種データwijを読み出し、ステップS23で設定値調整部131より入力された画質指定値信号としての解像度vとノイズ除去度zのパラメータに基づいて、上記した式(2)に従って、係数Wiを生成する。この係数Wiには、フェーズ1における解像度創造処理においては最終係数となる。
ステップS26において、クラス分類部161と予測タップ抽出部162は、ステップS21で入力された1フレーム分のSD画像データの中から、クラスタップと予測タップの画素値を取得する。ステップS27において、係数画素積和部163は、データ終了か否か、すなわち、1フレーム分のデータが終了したか否かを判定する。1フレーム分のデータがまだ終了していない場合には、ステップS28において、クラス分類部161は、ステップS26で抽出されたクラスタップの画素値に基づいてクラスを生成する。
ステップS29において、係数画素積和部163は、HD画像の画素データを生成する。すなわち、予測タップ抽出部162は、入力されたSD画像データの画素データから予測タップを抽出し、係数画素積和部163に出力する。係数画素積和部163は、ステップS25の処理で生成された係数Wiの中から、ステップS28の処理で生成されたクラスの係数Wiを抽出し、その係数Wiと、ステップS26で抽出された予測タップの画素値xiに基づいて、式(1)に従ってHD画像の画素データyを演算する。この画素データyは、画像出力部105に供給される。
その後、処理はステップS26に戻り、ステップS27において1フレーム分のデータが終了したと判定されるまで、ステップS26乃至ステップS29の処理が繰り返し実行される。これにより、1フレーム分のHD画像が画像出力部105に表示される。
ステップS27において、1フレーム分のデータが終了したと判定された場合、処理はステップS30に進み、設定値調整部131は、ユーザの意向反映度を入力する。すなわち、ユーザは、ステップS29の処理で生成されたHD画像が画像出力部105に出力され、表示されたとき、その画像をみて、ユーザの意向が充分反映された画像であるか否かをあらわす値としての意向反映度uを入力する。意向反映度uの値は、0から100の値のいずれかの値とされる。値100は、意向を充分に反映した良好な画像であることを表し、値0はユーザの意向を十分に反映していないことを表す。ユーザは、リモートコントローラなどを操作することで、0乃至100のうちのいずれかの値を入力する。入力された意向反映度uは、ステップS24で保存された画質指定値である解像度vとノイズ除去度zに対応して、操作履歴記録部132に記録される。
その後、処理はステップS21に戻り、それ以降の処理が、ステップS22において、データが終了したと判定されるまで繰り返し実行され、データが終了したと判定された場合その処理は終了される。
このような処理が一定のデータ収集の期間、繰り返し実行される結果、操作履歴記録部132には、ユーザ操作履歴データとして、ユーザが設定した画質指定値としての解像度vとノイズ除去度zの値、並びにそれに対応するユーザの満足度(嗜好)を表す意向反映度uが蓄積される。
次に、図21のフローチャートを参照して、自己相似係数履歴取得処理について説明する。この処理は、図19を参照して説明したユーザ操作履歴取得処理と並行して、フェーズ1のデータ収集期間において実行される。
ステップS51において、自己相似学習部181の縮小画像生成部191と、教師データ取得部193は、画像入力部101より入力されたSD画像データを入力する。ステップS52において、縮小画像生成部191は、ステップS51で入力されたSD画像データに基づいて縮小画像を生成する。具体的には、水平方向および垂直方向に1画素ごとに画素を間引くことで、SD画像の1/4の画素密度の縮小画像(1/4SD画像)が生成される。
ステップS53において、生徒データ取得部192は、縮小画像生成部191より供給された縮小画像の画像データから生徒画素データを抽出し、学習データ統計処理部194に出力する。また、教師データ取得部193は、ステップS51の処理で入力されたSD画像データから、生徒画素データに対応する教師画素データを抽出し、学習データ統計処理部194に出力する。これにより、上記した式(13)における縮小画素の画素値Piと教師画像の画素値Mが取得されたことになる。
ステップS54において、学習データ統計処理部194は、データ終了か否かを判定し、全フレームのデータがまだ終了していない場合には、ステップS55において、学習データ統計処理部194は、クラスを生成する処理を実行する。すなわち、入力された画素データから、所定のクラスタップを抽出し、そのクラスタップの画素値に基づいて、クラスを生成する。学習データ統計処理部194は、次に、ステップS56において、正規方程式を生成する。具体的には、上記した式(13)が生成される。
その後処理はステップS53に戻り、ステップS54において、データが終了したと判定されるまで、ステップS53乃至ステップS56の処理が繰り返し実行される。
ステップS54において、データが終了したと判定された場合、ステップS57において、学習データ統計処理部194は、自己相似係数種を生成する。具体的には、式(13)の正規方程式を掃き出し法などの一般解で解くことにより、自己相似係数種Aiが算出される。ステップS58において、相似学習データ記録部182は、ステップS57の処理で生成された自己相似係数種Aiを記録する。
以上のようにして、相似学習データ記録部182は、操作履歴記録部132に記録されるユーザ操作履歴データ(解像度v、ノイズ除去度z、意向反映度u)に対応する自己相似係数種Aiデータが記録される。
以上の図19と図21のフェーズ1における処理が、データ収集期間行なわれ、充分な学習データが得られたとき、データ解析部103により、図22のフローチャートに示される履歴係数種生成処理が、フェーズ2の処理として実行される。
ステップS71において、係数計算部212は、操作履歴記録部132に記録されている画質指定値履歴データを入力する。すなわち、画質調整のパラメータとしての解像度vとノイズ除去度zの値が入力される。ステップS72において、係数計算部212は、さらに操作履歴記録部132に記録されているユーザの意向反映度uを入力する。ステップS73において、係数計算部212は、画質指定値と係数種より係数を生成する。すなわち、係数計算部212は、係数種データ保持部211に保持されている係数種wijを読み出すとともに、ステップS71の処理で入力された画質指定値としての解像度vとノイズ除去度zに基づいて、式(2)に従って係数Wiを生成する。
ステップS74において、係数差分処理部213は、自己相似係数種の履歴データを入力する。すなわち、相似学習データ記録部182に記録されている自己相似係数種Aiの履歴データが入力される。ステップS75において、係数差分処理部213は、データ終了か否かを判定する。すなわち、操作履歴記録部132と相似学習データ記録部182に記録されたデータが終了したか否かが判定される。データがまだ終了していない場合には、ステップS76において、係数差分処理部213は、正規方程式を生成する。具体的には、上述した式(22)の正規方程式が生成される。その後、処理はステップS71に戻り、ステップS75においてデータ終了と判定されるまで、ステップS71乃至ステップS76の処理が繰り返し実行される。
ステップS75において、データが終了したと判定された場合、ステップS77において、係数差分処理部213は履歴係数種を生成する。具体的には、式(22)として示される正規方程式を掃き出し法などの一般解で解くことで、係数種データkfijが生成される。ステップS78において、係数差分処理部213は、ステップS77の処理で生成した履歴係数種kfijを、履歴使用信号処理部104の履歴係数種データ保持部252に供給し、記録させる。
以上のようにして、データ収集期間に収集された学習データに基づいて履歴係数種kfijが生成される。
履歴係数種kfijが生成された後、図23のフローチャートに示されるフェーズ3の解像度創造処理が、ユーザがコンテンツを視聴しているとき実行される。
ステップS101において、出力画素値計算部255は、画像入力部101より出力された処理対象データとしてのSD画像データを入力する。このとき入力されるSD画像データ(コンテンツ)は、一般的には、データ収集期間に入力されるSD画像データ(コンテンツ)とは異なっている。ステップS102において、出力画素値計算部255は、データ終了か否かを判定し、まだ全フレームのデータの処理が終了していない場合(コンテンツの視聴が終了していない場合)には、ステップS103乃至ステップS108において、上述した図21のステップS52乃至ステップS57の処理と同様の処理が実行される。
すなわち、ステップS103において、縮小画像生成部271は、画像入力部101より入力されたSD画像から1/4SD画像の縮小画像を生成する。ステップS104において、生徒データ取得部272と教師データ取得部273は、それぞれ生徒画素データと教師画素データを取得し、学習データ統計処理部274に供給する。ステップS105において、学習データ統計処理部274はデータ終了か否かを判定し、1フレーム分の縮小画像のデータがまだ終了していない場合には、ステップS106において、学習データ統計処理部274は、クラスタップを抽出し、そのクラスタップの画素値に基づいてクラスを生成する。ステップS107において、学習データ統計処理部274は、ステップS106で生成されたクラス毎に、式(13)に示される正規方程式を生成する。その後、処理はステップS104に戻り、ステップS105において、縮小画像についてのデータが終了したと判定されるまで、ステップS104乃至ステップS107の処理が繰り返し実行される。
ステップS105において、1フレーム分の縮小画像についてのデータが終了したと判定された場合、処理はステップS108に進み、学習データ統計処理部274は、式(13)に示される正規方程式を解くことで、自己相似係数種Aiを生成する。
次に、ステップS109において、ユーザ画質値調整部253は、ユーザがリモートコントローラなどを操作することで入力した意向反映度uを入力する。すなわち、ユーザは0乃至100のうちのいずれかの値を意向反映度uとして入力する。図19のステップS28で入力された意向反映度uは、調整された画質に対するユーザの満足度を表していたが、ステップS109で取得される意向反映度uは、ユーザの嗜好を画質に反映させる程度を指定する機能を有する。この場合の意向反映度uは、その値が0である場合には、上述した式(23)における自己相似係数種Aiだけが係数Biに反映されることになる。その結果、ユーザの嗜好が全く反映されない画質の画像が得られることになる。意向反映度uの値が100に近いほど(大きいほど)、係数Biの値は、自己相似係数種Ai以外の成分による重み付けが大きくなり、ユーザの嗜好がより強く反映された画像が得られることになる。
ステップS110において、ユーザ係数計算部254は、自己相似係数種と履歴係数種から係数を生成する。すなわち、ユーザ係数計算部254は、ステップS108で生成された自己相似係数種Ai、履歴係数種データ保持部252に記憶されている履歴係数種kfij、並びにステップS109の処理で入力された意向反映度uを、式(23)に代入することで、係数Biを生成する。この係数Biは、フェーズ3における最終係数となる。
次に、出力画素値計算部255は、ステップS111乃至ステップS114の処理で、図19のステップS26乃至ステップS29の処理と同様にHD画像の画素データを生成する。但し、ステップS26乃至ステップS29の処理では、予測係数として、式(2)の係数Wiが使用されるが、ステップS111乃至ステップS114の処理では、予測係数として、式(23)の係数Biが使用される点が異なっている。
すなわち、ステップS111において、出力画素値計算部255のクラス分類部161は、クラスタップを抽出する。また、予測タップ抽出部162は、入力されたSD画像から予測タップを抽出し係数画素積和部163に出力する。
ステップS112において、係数画素積和部163は、データ終了か否かを判定する。まだデータが終了していない場合にはステップS113において、クラス分類部161は抽出したクラスタップの画素値に基づいてクラスを生成する。係数画素値積和部163は、ステップS110の処理で生成された係数Biの中から、生成されたクラスに対応するものを抽出する。ステップS114において、係数画素積和部163は、ステップS113で生成されたクラスに基づく係数Biと、ステップS111で取得されたSD画像の画素値xiを、式(24)に適用してHD画像の画素データyを生成し、画像出力部105に出力し、表示させる。
ユーザは、このとき表示される画像を、意向反映度uの値を所定の値に設定することで、自分自身の嗜好に合った画像にすることができる。その値を所定の値(0)に設定することで、自分自身の嗜好と無関係の画像を表示させることもできる。
ステップS111乃至ステップS114の処理は、ステップS112において、1フレーム分のデータの処理が終了したと判定されるまで繰り返し実行される。1フレーム分のデータの処理が終了したと判定された場合、処理はステップS101に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。ステップS102において、全フレームのデータが終了したと判定された場合(コンテンツの視聴処理が終了した場合)、解像度創造処理が終了される。
以上のようにして、フェーズ3においては、フェーズ1で学習した結果に基づき、フェーズ2で生成した履歴係数種に基づいて、SD画像データからより高解像度のHD画像データが生成され、出力表示される。履歴係数種には、ユーザの嗜好が反映されているため、ユーザは自分自身の嗜好にあった画像を視聴することが可能となる。また、予め用意された係数種以外に、学習により自己相似係数種を保持するようにするため、ロバスト性が向上し、より多くの数の係数生成を行うことが可能となる。その結果、より高品位の画像を生成することが可能となる。
本発明は、テレビジョン受像機、ハードディスクレコーダ、DVD(Digital Versatile Disk)装置などに適用することができる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。この場合、例えば、情報処理装置は、図24に示されるようなパーソナルコンピュータにより構成される。
図24において、CPU(Central Processing Unit)321は、ROM(Read Only Memory)322に記憶されているプログラム、または記憶部328からRAM(Random Access Memory)323にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM323にはまた、CPU321が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU321、ROM322、およびRAM323は、バス324を介して相互に接続されている。このバス324にはまた、入出力インタフェース325も接続されている。
入出力インタフェース325には、キーボード、マウスなどよりなる入力部326、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部327、ハードディスクなどより構成される記憶部328、モデムなどより構成される通信部329が接続されている。通信部329は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース325にはまた、必要に応じてドライブ330が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア331が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部328にインストールされる。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図24に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア331により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM322や、記憶部328に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
本発明は、パーソナルコンピュータ、テレビジョン受像機、その他の画像処理装置に適用することが可能である。
本発明を適用した画像処理装置の構成例を示す図である。 本発明の画像処理装置の原理的構成を説明する図である。 操作履歴取得の処理を説明する図である。 自己相似学習を説明する図である。 階層間の自己相似の関係を説明する図である。 学習データの関係を説明する図である。 係数データを説明する図である。 係数データの関係を説明する図である。 フェーズ1の動作を説明する図である。 フェーズ2の動作を説明する図である。 フェーズ3の動作を説明する図である。 画像処理装置の機能的構成を示すブロック図である。 データ収集部の構成を示すブロック図である。 操作履歴取得部の構成を示すブロック図である。 出力画素値計算部の構成を示すブロック図である。 自己相似履歴取得部の構成を示すブロック図である。 データ解析部の構成を示すブロック図である。 履歴使用信号処理部の構成を示すブロック図である。 ユーザ操作履歴取得処理を説明するフローチャートである。 調整画面の例を示す図である。 自己相似係数履歴取得処理を説明するフローチャートである。 履歴係数種生成処理を説明するフローチャートである。 解像度創造処理を説明するフローチャートである。 パーソナルコンピュータの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 画像処理装置, 11 入力装置,12 処理装置, 13 出力装置, 14 記憶装置, 101 画像入力部, 102 データ収集部, 103 データ解析部, 104 履歴使用信号処理部, 105 画像出力部, 131 設定値調整部, 132 操作履歴記録部, 133 解像度創造処理部, 141 係数種データ保持部, 142 係数計算部, 143 出力画素値計算部, 161 クラス分類部, 162 予測タップ抽出部, 163 係数画素積和部, 181 自己相似学習部, 182 相似学習データ記録部, 191 縮小画像生成部, 192 生徒データ取得部, 193 教師データ取得部, 194 学習データ統計処理部, 211 係数種データ保持部, 212 係数計算部, 213 係数差分処理部, 251 自己相似学習部, 252 履歴係数種データ保持部, 253 ユーザ画質値調整部, 254 ユーザ係数計算部, 255 出力画素値計算部, 271 縮小画像生成部, 272 生徒データ取得部, 273 教師データ取得部, 274 学習データ統計処理部

Claims (10)

  1. 入力された画像データの画像に関するユーザの嗜好に基づく嗜好情報を取得する取得手段と、
    取得された前記嗜好情報に基づいて第1の係数を演算する第1の係数演算手段と、
    前記入力された画像データの画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第2の係数を演算する第2の係数演算手段と、
    前記第1の係数と前記第2の係数に基づいて第3の係数を演算する第3の係数演算手段と、
    前記第3の係数と、前記第3の係数の演算に利用された画像とは別の処理対象画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第4の係数とに基づいて、前記処理対象画像より上位の解像度の画像の画像データを演算するデータ演算手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記取得手段は、前記嗜好情報に対応する画像表示に関するパラメータであって、前記ユーザが表示された画像を見て指定した画像表示に関する指定値をさらに取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記指定値は、表示された画像の解像度とノイズ除去度の一方または両方に関するパラメータを含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1の係数演算手段は、標準的な複数の画像を予め学習することで生成された係数と、前記指定値に基づいて前記第1の係数を演算する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記第2の係数演算手段は、前記入力された画像データの画像を縮小した画像の画像データを生成し、その縮小した画像の画像データと、前記入力された画像データとから、前記第2の係数を演算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記第3の係数演算手段は、前記第1の係数と前記第2の係数に基づいて正規方程式を生成し、その正規方程式を解くことで前記第3の係数を演算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記データ演算手段は、
    前記処理対象画像を縮小した画像の画像データを生成し、その縮小した画像の画像データと、前記処理対象画像の画像データとから、前記第4の係数を演算する第4の演算手段と、
    前記処理対象画像に関する前記ユーザの嗜好情報を入力する入力手段と、
    前記第3の係数、前記第4の係数、および前記処理対象画像に関する前記ユーザの嗜好情報に基づいて、第5の係数を演算する第5の演算手段と、
    前記第5の係数と、前記処理対象画像の画像データに基づいて、前記処理対象画像より上位の解像度の画像の画素データを演算する画素データ演算手段と
    を備えることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 入力された画像データの画像に関するユーザの嗜好に基づく嗜好情報を取得する取得ステップと、
    取得された前記嗜好情報に基づいて第1の係数を演算する第1の係数演算ステップと、
    前記入力された画像データの画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第2の係数を演算する第2の係数演算ステップと、
    前記第1の係数と前記第2の係数に基づいて第3の係数を演算する第3の係数演算ステップと、
    前記第3の係数と、前記第3の係数の演算に利用された画像とは別の処理対象画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第4の係数とに基づいて、前記処理対象画像より上位の解像度の画像の画像データを演算するデータ演算ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  9. 入力された画像データの画像に関するユーザの嗜好に基づく嗜好情報を取得する取得ステップと、
    取得された前記嗜好情報に基づいて第1の係数を演算する第1の係数演算ステップと、
    前記入力された画像データの画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第2の係数を演算する第2の係数演算ステップと、
    前記第1の係数と前記第2の係数に基づいて第3の係数を演算する第3の係数演算ステップと、
    前記第3の係数と、前記第3の係数の演算に利用された画像とは別の処理対象画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第4の係数とに基づいて、前記処理対象画像より上位の解像度の画像の画像データを演算するデータ演算ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  10. 入力された画像データの画像に関するユーザの嗜好に基づく嗜好情報を取得する取得ステップと、
    取得された前記嗜好情報に基づいて第1の係数を演算する第1の係数演算ステップと、
    前記入力された画像データの画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第2の係数を演算する第2の係数演算ステップと、
    前記第1の係数と前記第2の係数に基づいて第3の係数を演算する第3の係数演算ステップと、
    前記第3の係数と、前記第3の係数の演算に利用された画像とは別の処理対象画像とその下位の解像度の画像との自己相似関係を表す第4の係数とに基づいて、前記処理対象画像より上位の解像度の画像の画像データを演算するデータ演算ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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