JP2005256764A - 光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関 - Google Patents

光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関 Download PDF

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【課題】 光スペクトラムアナライザ装置を用いてのガス成分の検出データの検出精度を上げて、かかる検出データを用いてのエンジンの安定運転、排気ガスの浄化等を実現可能とした光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関を提供する。
【解決手段】 燃焼室内の混合気を点火手段により着火燃焼せしめ、あるいは燃焼室内の加圧空気中に燃料噴射弁により燃料を噴射して着火燃焼せしめるように構成された内燃機関において、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを前記燃焼室内に臨んで取り付けて該光スペクトラムアナライザにより前記燃焼室内の燃焼光を受光するように構成するとともに、該光スペクトラムアナライザから入力される前記燃焼光を分析して前記燃焼室内の燃焼状態を判定するコントローラを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主としてガスエンジン及びディーゼルエンジンに適用され、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザ装置を用いて燃焼室内の燃焼状態、燃料ガスの組成、排気ガスの組成等を検知するように構成された内燃機関に関する。
ガスエンジンは、希薄混合ガスを予混合燃焼させるため、燃焼室内における混合ガスの分布状態によっては失火やノッキング等の燃焼不良が発生し易いため、該エンジンを安定運転するには、エンジンの運転中、常時燃焼室内における燃焼状態を監視して、この監視情報に基づきパイロット燃料の噴射タイミングあるいは点火プラグの点火タイミングを最適値に制御することが要求される。
また、かかるガスエンジンにおいては、燃料ガスの組成によって空気量を制御して、燃料ガスの組成変化によって燃料の発熱量が変化しても、これに応じて空燃比を調整して所要の空気過剰率で以って安定運転を行うことを要する。
前記常時燃焼室内における燃焼状態を監視する手段として、筒内圧力を検出して該筒内圧力検出値に基づきパイロット燃料の噴射タイミングあるいは点火プラグの点火タイミングを調整して、該筒内圧力が所要筒内圧力になるように制御する手段が、多く提案されている。
しかしながら、前記筒内圧力検出値を用いて燃焼制御を行う手段は、燃焼室内全体の平均的状態である筒内圧力の検出値を用いているため、ガスエンジンのように燃焼室内の場所によって混合ガスの濃淡分布が発生して失火やノッキングを誘発し易いエンジンにおいては、筒内圧力の検出値を用いるのみでは、前記失火やノッキングの発生を完全に回避するのは困難を伴う。
かかる問題点に対処する手段として、例えば特許文献1(特公平5−28331号公報)に一部が開示されているような、受光素子が受光する光の波長を所定範囲で掃引し、被測定光に含まれる各波長の光の強度を検出する光スペクトラムアナライザ装置を用いて、燃焼室内の複数箇所における燃焼光の強さを検知する手段が考えられる。
特公平5−28331号公報
しかしながら、燃焼室内における燃焼ガスや排気ガス中に含まれる組成成分の波長は、
CH=1.65μm
NO=1.8μm
NO=1.68〜0.45μm
CO=1.6μm
THC=1.4〜1.7μm
と、きわめて狭い範囲内に集中している。
一方、前記のような従来の光スペクトラムアナライザ装置は、受光素子が受光し吸収する光の波長の範囲が比較的広くなっている。このため、かかる従来の光スペクトラムアナライザ装置を用いて、燃焼室内における燃焼ガスの組成成分や排気ガス中に含まれる有害物質の組成成分を検出しようとしても、前記のように、該燃焼ガスの組成成分や排気ガス中の有害物質の組成成分の波長の範囲が1.4〜1.8μmの範囲に密集しているため、所要の成分を精度良く検出し難い。
従って、かかる従来の光スペクトラムアナライザ装置を用いる場合には、エンジンを安定運転するとともに排気ガスを浄化し得るに十分な、燃焼ガスの組成成分や排気ガス中の有害物質の検出データを得ることは困難となる。
等の問題点を有している。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、光スペクトラムアナライザ装置を用いてのガス成分の検出データの検出精度を上げて、かかる検出データを用いてのエンジンの安定運転、排気ガスの浄化等を実現可能とした光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関を提供することを目的とする。
本発明はかかる目的を達成するもので、燃焼室内の混合気を点火手段により着火燃焼せしめ、あるいは燃焼室内の加圧空気中に燃料噴射弁により燃料を噴射して着火燃焼せしめるように構成されたエンジン(内燃機関)において、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを前記燃焼室内に臨んで取り付けて該光スペクトラムアナライザにより前記燃焼室内の燃焼光を受光するように構成するとともに、該光スペクトラムアナライザから入力される前記燃焼光を分析して前記燃焼室内の燃焼状態を判定するコントローラを備えたことを特徴とする。
かかる発明によれば、燃焼室内での燃焼時に発生するOHラジカル、CHラジカル等からの燃焼光を光スペクトラムアナライザで高速計測により検出してコントローラに入力し、該コントローラにおいて前記それぞれの燃焼光の検出値と、予め設定されたOHラジカルあるいはCHラジカルにおける失火のしきい値、あるいはOHラジカルにおけるノッキングのしきい値とを比較する。
そしてコントローラにおいては、前記OHラジカルあるいはCHラジカルの検出値が前記失火のしきい値よりも低い場合には、点火エネルギー、点火タイミング、燃料噴射量、燃料噴射タイミング、給気圧力、給気量等のエンジン運転条件を調整して失火の発生を回避し、前記OHラジカルの検出値がノッキングのしきい値を超える場合には、前記エンジン運転条件を調整してノッキングの発生を回避する。
従ってかかる発明によれば、前記光スペクトラムアナライザは光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えており、透過光(燃焼光)における極めて狭い範囲の波長を検出し得る機能を備えているので、前記燃焼時に発生するOHラジカル、CHラジカル等の燃焼成分による燃焼光の波長の範囲が狭い範囲に密集していても、それぞれの燃焼成分を各燃焼成分毎に正確に検出することができる。
これにより、前記エンジン運転条件を調整するための検出因子であるOHラジカル、CHラジカル等の燃焼成分の検出値を、燃焼室内の所要の場所で高精度で得ることができ、かかる検出、制御因子を用いてのエンジン運転条件の精緻な制御が可能となり、失火の発生及びノッキングの発生を確実に回避したエンジンの安定運転が実現できる。
また、かかる発明によれば、前記光スペクトラムアナライザは、光スキャナで構成された小型、高速の測定機能を備えているので、エンジンの高速回転運転時においても、前記各燃焼成分を各燃焼成分毎に正確に検出することができる。
かかる発明において好ましくは、光スペクトラムアナライザを、点火手段あるいは燃料噴射弁が配置された前記燃焼室内の中央部近傍あるいは該燃焼室内の外周部近傍の何れか一方または双方に配置する。
このように構成すれば、燃焼室内の外周部近傍における高温のいわゆるエンドガス中、中央部近傍のガス中、等の燃焼室内のあらゆる箇所におけるOHラジカルを前記光スペクトラムアナライザにより検出して前記コントローラに入力することが可能となり、該コントローラによる前記OHラジカルの検出値を用いての前記のようなエンジン運転条件の制御によって、ノッキングの発生を確実に回避できる。
また本発明は、前記エンジンにおいて、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを前記エンジンの給気通路に設置して、光源から発射され前記給気通路中を透過した透過光を前記光スペクトラムアナライザで受光するように構成するとともに、該光スペクトラムアナライザから入力される前記透過光を分析して前記給気通路中のガス組成を検知するコントローラを備えたことを特徴とする。
かかる発明において好ましくは、前記エンジンが、排気ガスの一部をEGR(排気ガス再循環)通路を通して前記給気通路に還流するEGR(排気ガス再循環)システムを備えたエンジンであって、前記光スペクトラムアナライザを前記給気通路の前記EGR通路との合流部よりも燃焼室寄りの下流側に設置する。
かかる発明によれば、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザをエンジンの給気通路に設置し、光源から発射され前記給気通路内の給気中を透過した透過光を該光スペクトラムアナライザで受光することにより、該給気中の組成成分、殊にEGRガスの混合後における給気中のEGRガス成分を、これらの成分における波長の範囲が狭い範囲に密集していても、それぞれの組成成分を各成分毎に正確に検出してコントローラに入力し、かかる検出、制御因子を用いてのエンジン運転条件の精緻な制御が可能となる。
また本発明は、前記エンジンにおいて、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを前記エンジンの排気通路に設置して、光源から発射され前記排気通路中を透過した透過光を前記光スペクトラムアナライザで受光するように構成するとともに、該光スペクトラムアナライザから入力される前記透過光を分析して前記排気通路中の排気ガスの組成を検知するコントローラを備えたことを特徴とする。
かかる発明において好ましくは、前記排気通路に排ガス浄化装置等の後処理装置を設置し、前記光スペクトラムアナライザを前記後処理装置の上流側あるいは下流側の何れか一方または双方に設置する。
また、かかる発明において好ましくは、前記光スペクトラムアナライザは、前記透過光から前記排気ガスの組成として該排気ガス中の未燃CH(メタン)を検出し、あるいは排気ガス中のNOx(窒素酸化物)を検出し、あるいは排気ガス中のHC(炭化水素)及びCO(一酸化炭素)の何れか一方または双方を検出して前記コントローラに伝送するように構成される。
かかる発明によれば、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを、排気通路における後処理装置の上流位置あるいは下流位置に設置し、光源から発射され前記排気通路内の排気ガス中を透過した透過光を該光スペクトラムアナライザで受光することにより、排気ガス中の未燃CH(メタン)、NOx(窒素酸化物)、HC(炭化水素)及びCO(一酸化炭素)等の有害成分を、これらの成分における波長の範囲が狭い範囲に密集していても、それぞれの成分を各成分毎に正確に検出してコントローラに入力することができ、かかる検出、制御因子を用いてエンジン運転条件の精緻な制御が可能となり、前記有害成分の排出を抑制したエンジンの運転が可能となる。
また本発明は、燃焼室内の混合気を点火手段により着火燃焼せしめ、あるいは燃焼室内の加圧空気中に燃料噴射弁により燃料を噴射して着火燃焼せしめるように構成されるとともに、排気ガスの一部をEGR(排気ガス再循環)通路を通して給気通路に還流するEGR(排気ガス再循環)システムを備えたエンジン(内燃機関)において、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを前記EGR通路に設置して、光源から発射され前記EGR通路中を透過した透過光からEGRガス中のO(酸素)を検出するように構成するとともに、該光スペクトラムアナライザから入力される前記透過光を分析して前記給気通路中のO濃度を検知するコントローラを備えたことを特徴とする。
かかる発明によれば、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザをエンジンのEGR通路に設置し、光源から発射され前記EGR通路内のEGRガス中を透過した透過光を該光スペクトラムアナライザで受光することにより、EGRガス中のO(酸素)を、該O成分の波長が他の成分の波長と近い値であっても正確に検出してコントローラに入力することができ、該コントローラにおいてかかる検出、制御因子を用いてのエンジン運転条件の精緻な制御が可能となり、前記EGRガス量を目標値に制御し得るエンジンの運転が可能となる。
また本発明は、燃料ガスタンクに収容された燃料ガスを燃料ガス通路を通して給気通路において空気と混合しこの混合ガスをエンジンの燃焼室に供給して着火、燃焼するように構成されたガスエンジン(ガス内燃機関)において、光源から発射され前記燃料ガス中を透過した光を受光するとともに、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを前記ガスエンジンの燃料ガス供給系路に設置し、光源から発射され前記燃料ガス供給系路の燃料ガス中を透過した透過光を前記光スペクトラムアナライザで受光するように構成するとともに、該光スペクトラムアナライザから入力される前記透過光を分析して前記燃料ガスの組成を検知するコントローラを備えたことを特徴とする。
かかる発明において好ましくは、前記光スペクトラムアナライザを、前記燃料ガス供給系路を構成する燃料ガスタンクまたは燃料ガス通路の何れか一方または双方に設置し、該光スペクトラムアナライザにより燃料の組成変化を検出するように構成される。
また、かかる発明において好ましくは、前記燃料ガス通路に空気過剰率を調整する空気過剰率調整手段を設置するとともに、前記光スペクトラムアナライザを前記空気過剰率調整手段の下流側の燃料ガス通路に設置する。
かかる発明によれば、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを、ガスエンジンの燃料ガス供給系路を構成する燃料ガスタンクまたは燃料ガス通路の何れか一方または双方に、あるいは空気過剰率調整手段の下流側の燃料ガス通路に設置し、光源から発射され前記燃料ガスタンク内あるいは燃料ガス通路内の燃料ガス中を透過した透過光を該光スペクトラムアナライザで受光することにより、燃料ガス中のCH(メタン)等の組成成分、あるいは空気過剰率調整手段の下流側におけるO(酸素)を、該CH(メタン)、O(酸素)等の波長が他の成分の波長と近い値であっても正確に検出してコントローラに入力することができ、該コントローラにおいてかかる検出、制御因子を用いてのエンジン運転条件の精緻な制御、及び失火あるいはノッキングを防止し得る空気過剰率の制御が可能となり、前記エンジンの高効率かつ安定運転が可能となる。
また本発明は、燃焼室内の加圧空気中に燃料噴射弁により燃料を噴射して着火燃焼せしめるように構成されたディーゼルエンジンにおいて、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを前記ディーゼルエンジンの排気通路に設置し、光源から発射され前記排気通路の排気ガス中を透過した透過光からSO(硫黄酸化物)を検出するように構成されてなることを特徴とする。
かかる発明によれば、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを、ディーゼルエンジンの排気通路に設置し、光源から発射され前記排気通路内の排気ガス中を透過した透過光を該光スペクトラムアナライザで受光することにより、排気ガス中のSOを、該SOの波長が他の成分の波長と近い値であっても正確に検出してコントローラに入力することができ、かかるSO検出値を用いてSOの排出量を抑制し得るようにエンジン運転条件を精緻に制御することがが可能となり、前記有害成分の排出を抑制したエンジンの運転が可能となる。
また本発明は、燃焼室内の混合気を点火手段により着火燃焼せしめ、あるいは燃焼室内の加圧空気中に燃料噴射弁により燃料を噴射して着火燃焼せしめるように構成されたエンジン(内燃機関)において、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを前記エンジンの潤滑油通路に設置して、光源から発射され前記潤滑油通路の潤滑油中を透過した透過光を前記光スペクトラムアナライザで受光するように構成するとともに、該光スペクトラムアナライザは前記透過光から前記潤滑油中の金属粉あるいはカーボンの何れか一方または双方を検知するように構成されたことを特徴とする。
かかる発明によれば、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを、エンジンの潤滑油通路に設置し、光源から発射され前記潤滑油通路内の潤滑油中を透過した透過光を該光スペクトラムアナライザで受光することにより、潤滑油中の金属粉あるいはカーボンを、該金属粉あるいはカーボンの波長が他の成分の波長と近い値であっても正確に検出してコントローラに入力することができ、かかる金属粉あるいはカーボンの検出値を監視することにより、潤滑油の劣化度を正確に検知できる。
本発明によれば、光スペクトラムアナライザは光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えており、透過光(燃焼光)における極めて狭い範囲の波長を吸収し得る機能を備えているので、燃焼室内での燃焼時に発生するOHラジカル、CHラジカル等の燃焼成分による燃焼光の波長の範囲が狭い範囲に密集していても、それぞれの燃焼成分を各燃焼成分毎に正確に検出することができる。
これにより、前記エンジン運転条件を調整するための検出因子であるOHラジカル、CHラジカル等の燃焼成分の検出値を、燃焼室内の所要の場所で高精度で得ることができ、かかる検出、制御因子を用いてのエンジン運転条件の精緻な制御が可能となり、失火の発生及びノッキングの発生を確実に回避したエンジンの安定運転が実現できる。
また、前記光スペクトラムアナライザは、光スキャナで構成された小型、高速の測定機能を備えているので、エンジンの高速回転運転時においても、前記各燃焼成分を各燃焼成分毎に正確に検出することができる。
また、本発明によれば、前記光スペクトラムアナライザを、排気通路に設置し、光源から発射され排気ガス中を透過した透過光を該光スペクトラムアナライザで受光することにより、排気ガス中の未燃CH(メタン)、NOx(窒素酸化物)、HC(炭化水素)及びCO(一酸化炭素)、SO(硫黄酸化物)等の有害成分を、これらの成分における波長の範囲が狭い範囲に密集していても、それぞれの成分を各成分毎に正確に検出してコントローラに入力することができ、かかる検出、制御因子を用いてエンジン運転条件の精緻な制御が可能となり、前記有害成分の排出を抑制したエンジンの運転が可能となる。
また、本発明によれば、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを、ガスエンジンの燃料ガス供給系路に、あるいは空気過剰率調整手段の下流側の燃料ガス通路に設置し、光源から発射され前記燃料ガス供給系路内の燃料ガス中を透過した透過光を該光スペクトラムアナライザで受光することにより、燃料ガス中のCH(メタン)等の組成成分、あるいは空気過剰率調整手段の下流側におけるO(酸素)を、該CH(メタン)、O(酸素)等の波長が他の成分の波長と近い値であっても正確に検出してコントローラに入力することができ、該コントローラにおいてかかる検出、制御因子を用いてのエンジン運転条件の精緻な制御、及び失火あるいはノッキングを防止し得る空気過剰率の制御が可能となり、前記エンジンの高効率かつ安定運転が可能となる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は本発明の第1実施例に係る光スペクトラムアナライザ装置を備えたガスエンジンの全体構成図である。図2(A)は前記ガスエンジンの燃焼室周りの断面図、(B)は(A)におけるA−A矢視図である。図3は第2実施例に係る光スペクトラムアナライザ装置を備えたディーゼルエンジンの全体構成図である。図4(A)は前記ディーゼルエンジンの燃焼室周りの断面図、(B)は(A)におけるB−B矢視図である。図5は被測定光と波長の関係を示す説明用線図である。図6は前記実施例における光スペクトラムアナライザの構成を示す斜視図、図7は平面構成図である。
本発明の第1実施例を示す図1において、100はガスエンジン、101は該ガスエンジン100のシリンダで、この例では6シリンダのエンジンを示す。104はタービン104a及びコンプレッサ104bからなる過給機、102は吸気マニホールド、103は排気マニホールド、106は前記過給機104のコンプレッサ104b出口と前記吸気マニホールド102とを接続する吸気管(給気通路)105aは前記排気マニホールド103と前記過給機104のタービン104a入口とを接続する排気管(排気通路)である。105は前記タービン104aの排気出口と外気とを接続する排気管(排気通路)、113は前記排気管105の設けられた排ガス浄化触媒コンバータ等の後処理装置である。
109はエアクリーナ、106は前記エアクリーナ109と前記前記過給機104のコンプレッサ104b入口とを接続する吸気管(給気通路)である。110は燃料ガス(この例ではLNGガス(液化天然ガス))が収容されたLNGタンク、112は前記LNGタンク110の燃料出口と後述するガスミキサー108とを接続する燃料ガス管、108は前記エアクリーナ109を経た空気と前記燃料ガス管112を経た燃料ガスとを混合するガスミキサーである。
111は前記燃料ガス管112の途中に設けられた空気過剰率制御装置で、前記LNGタンク110からの燃料ガスに所要量の空気または排気ガスを混入して、前記ガスエンジン100の空気過剰率を調整するものである。110は前記吸気管(給気通路)106中を流れる給気量を調整するスロットルバルブ、107は前記吸気管106aのガスミキサー108下流に設置された給気温度調整用の熱交換器である。
また、図2において、122はシリンダヘッド、115はシリンダライナ、120は吸気弁、118は排気弁、121は吸気ポート、119は排気ポート、114はピストン、116は燃焼室(主燃焼室)117は点火プラグである。
1は光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザ、2は該光スペクトラムアナライザ1に被測定光を発射する光源である。
図6〜7は前記光スペクトラムアナライザ1の概略構造を示しており、該光スペクトラムアナライザ1は、前記光源2あるいは後述する燃焼光等からの被測定光を入射させるための入射部22と、前記入射部22から入射された被測定光を受ける回折格子25と、前記入射された被測定光に対して前記回折格子25から出射される回折光を反射面で受けて前記回折格子25へ反射する反射体30と、前記反射体30から出射された反射光に対して前記回折格子25から出射される回折光を受ける受光素子45と、前記回折格子25に対する前記反射体30の反射面の角度を変化させて、前記受光素子45が受光する光の波長を可変にする反射体駆動手段41、42とを備えている。
そして、前記反射体30は、固定基板31、32と、該固定基板31、32の縁部から所定幅で所定長さ延設され、その長さ方向に沿って捩れ変形可能な軸部33、34と、前記軸部33、34の先端に自身の縁部で連結されて形成され、一面側に前記回折格子25からの回折光を反射するための前記反射面が設けられた反射板35とを有している。
また、前記反射体駆動手段41、42は、前記反射体30の軸部と反射板35とからなる部分の固有振動数に対応した周波数の電気信号によって前記反射板35に力を与えて、該反射板35を前記固有振動数またはそれに近い振動数で往復回転させるように構成されている。
21は基台、22aは前記入射部22を構成する光ファイバー、23は前記入射部22を構成する光ファイバーの支持部、24は前記入射部22を構成するコリメートレンズ、40は支持基板である。
図6、7に矢印で示すように、前記入射部22から入射された被測定光は、前記回折格子25の回折面25aで回折して反射体30の反射板35で前記回折格子25の回折面25aに向けて反射し、該回折格子25において再度回折して前記受光素子45で受光される。
図1、2に示される第1実施例においては、前記のように構成された該光スペクトラムアナライザ1及び光源2を前記LNGタンク110に設置して、前記光源2から発射され前記LNGタンク110内の燃料ガス中を透過した透過光を前記光スペクトラムアナライザ1で受光するように構成され、また前記光スペクトラムアナライザ1及び光源2を前記燃料ガス管112に設置して、前記光源2から発射され前記燃料ガス管112内の燃料ガス中を透過した透過光を前記光スペクトラムアナライザ1で受光するように構成されている。
また、図1、2に示される第1実施例においては、前記該光スペクトラムアナライザ1及び光源2を吸気管106に設置し、前記光源2から発射され前記吸気管106内の給気中を透過した透過光を前記光スペクトラムアナライザ1で受光するように構成され、また、前記光スペクトラムアナライザ1及び光源2を排気管105の前記後処理装置113の上流側及び下流側に設置し(何れか一方側でもよい)前記光源2から発射され前記排気管105内の排気ガス中を透過した透過光を前記光スペクトラムアナライザ1で受光するように構成されている。
さらに図1、2に示される第1実施例においては、図2のように、前記光スペクトラムアナライザ1を前記燃焼室116内の中央部の点火プラグ117近傍および該燃焼室116内の外周部近傍に設置して(前記中央部近傍あるいは外周部近傍の何れかでもよい)、前記燃焼室116内の燃焼光を受光するように構成している。
01はコントローラで、前記LNGタンク110、燃料ガス管112、吸気管106、排気管105及び燃焼室116内の中央部と外周部近傍にそれぞれ設置された前記光スペクトラムアナライザ1からの透過光の検出信号が入力されて、後述するような制御、操作を行うものである。
図1、2の第1実施例において、前記燃焼室116内での燃焼時に発生するOHラジカル、CHラジカル等からの燃焼光を光スペクトラムアナライザ1で高速計測により検出してコントローラ01に入力し、該コントローラ01において前記それぞれの燃焼光の検出値と、予め設定されたOHラジカルあるいはCHラジカルにおける失火のしきい値、あるいはOHラジカルにおけるノッキングのしきい値とを比較する。
そして該コントローラ01においては、前記OHラジカルあるいはCHラジカルの検出値が前記失火のしきい値よりも低い場合には、点火プラグ117の点火エネルギー、点火タイミングを調整し、あるいはパイロット燃料噴射式の場合はパイロット燃料噴射量及び燃料噴射タイミングを調整し、さらには給気圧力、給気量の調整を行って、失火の発生を回避し、前記OHラジカルの検出値がノッキングのしきい値を超える場合には、前記スロットルバルブ110の開度を調整してノッキングの発生を回避する。
従ってかかる第1実施例によれば、前記光スペクトラムアナライザ2は光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えており、図5のAに示すように、燃焼光における極めて狭い範囲の波長を吸収し得る機能を備えているので、前記燃焼時に発生するOHラジカル、CHラジカル等の燃焼成分による燃焼光の波長の範囲が狭い範囲に密集していても(図5のB)、それぞれの燃焼成分を各燃焼成分毎に正確に検出することができる。
これにより、前記のようなエンジン運転条件を調整するための検出因子であるOHラジカル、CHラジカル等の燃焼成分の検出値を、燃焼室116内の所要の場所で高精度で得ることができ、かかる検出、制御因子を用いてのエンジン運転条件の精緻な制御が可能となって、失火の発生及びノッキングの発生を確実に回避したエンジンの安定運転が実現できる。
また、前記光スペクトラムアナライザ1は、光スキャナで構成された小型、高速の測定機能を備えているので、エンジン100の高速回転運転時においても、前記各燃焼成分を各燃焼成分毎に正確に検出することができる。
また、かかる第1実施例においては、前記光スペクトラムアナライザ1を、前記燃焼室116内の中央部の点火プラグ117近傍および外周部近傍に設置して、前記燃焼室116内の燃焼光を受光するように構成しているので、該燃焼室116内の外周部近傍における高温のいわゆるエンドガス中、中央部近傍のガス中、等の燃焼室116内のあらゆる箇所におけるOHラジカルを前記光スペクトラムアナライザ1により検出して前記コントローラ01に入力することが可能となり、該コントローラ01による前記OHラジカルの検出値を用いての前記のようなエンジン運転条件の制御によって、ノッキングの発生を確実に回避できる。
また、第1実施例において、前記光スペクトラムアナライザ1を、ガスエンジン100の燃料ガス供給系路を構成するLNGタンク110及び燃料ガス管112の空気過剰率制御装置111の下流側に設置し、光源2から発射され前記LNGタンク110あるいは燃料ガス管112内の燃料ガス中を透過した透過光を該光スペクトラムアナライザ1で受光することにより、燃料ガス中のCH(メタン)等の組成成分、あるいは空気過剰率制御装置111下流側におけるO(酸素)を検出する。
この場合、前記のように構成された光スペクトラムアナライザ1を用いているので、該CH(メタン)、O(酸素)等の波長が他の成分の波長と近い値であっても正確に検出してコントローラ1に入力することができる。
該コントローラ1においては、かかるCH(メタン)、O(酸素)等の検出値に基づき点火プラグ(図2参照)の点火タイミング、空気過剰率制御装置111における空気過剰率、給気圧力等を制御する。
これにより、エンジン運転条件の精緻な制御、及び失火あるいはノッキングを防止し得る空気過剰率の制御が可能となり、前記エンジン100の高効率かつ安定運転が可能となる。
また、前記光スペクトラムアナライザ1及び光源2を排気管105の前記後処理装置113の上流側及び下流側に設置し前記光源2から発射され前記排気管105内の排気ガス中を透過した透過光を前記光スペクトラムアナライザ1で受光することにより、排気ガス中の未燃CH(メタン)、NOx(窒素酸化物)、HC(炭化水素)及びCO(一酸化炭素)等の有害成分を検出する。
この場合、前記のように構成された光スペクトラムアナライザ1を用いているので、前記検出成分における波長の範囲が狭い範囲に密集していても、それぞれの成分を各成分毎に正確に検出してコントローラ01に入力することができ、かかる検出、制御因子を用いてエンジン運転条件の精緻な制御が可能となり、前記有害成分の排出を抑制できるエンジンの運転が可能となる。
また図示を省略したが、前記光スペクトラムアナライザ1をEGR(排気ガス再循環)通路に設置して、光源2から発射され前記EGR通路中を透過した透過光からEGRガス中のO(酸素)を検出するように構成するとともに、O(酸素)の検出値を該光スペクトラムアナライザ1からコントローラ01入力し、該コントローラ01において、前記透過光を分析して前記EGR通路中のO濃度を検知することも可能である。
このように構成すれば、前記のように構成された光スペクトラムアナライザ1を用いてEGRガス中の透過光を受光するので、EGRガス中のO(酸素)を、該O成分の波長が他の成分の波長と近い値であっても正確に検出してコントローラ01に入力することができ、該コントローラにおいてかかる検出、制御因子を用いてのエンジン運転条件の精緻な制御が可能となり、前記EGRガス量を目標値に制御し得るエンジンの運転が可能となる。
また図示を省略したが、前記光スペクトラムアナライザ1をエンジン100の潤滑油通路に設置して、光源2から発射され前記潤滑油通路の潤滑油中を透過した透過光を前記光スペクトラムアナライザ2で受光するように構成するとともに、該光スペクトラムアナライザ1は前記透過光から前記潤滑油中の金属粉あるいはカーボンの何れか一方または双方を検知するように構成することもできる。
このように構成すれば、光源2から発射され前記潤滑油通路内の潤滑油中を透過した透過光を前記のように構成された光スペクトラムアナライザ1で受光することにより、潤滑油中の金属粉あるいはカーボンを検出する。この場合、該金属粉あるいはカーボンの波長が他の成分の波長と近い値であっても正確に検出してコントローラに入力することができ、かかる金属粉あるいはカーボンの検出値を監視することにより、潤滑油の劣化度を正確に検知できる。
第2実施例のディーゼルエンジンを示す図3〜図4において、200はディーゼルエンジン、255は各シリンダに装着された燃料噴射弁、250は燃料噴射ポンプ、202はコモンレール、254はEGR(排気ガス再循環)通路、252はEGR弁である。
かかるディーゼルエンジン200においては、燃焼室116内での燃焼時に発生するOHラジカルからの燃焼光を、光スペクトラムアナライザ1で高速計測により検出してコントローラ01に入力し、該コントローラ01において前記それぞれの燃焼光の検出値と、予め設定されたOHラジカルOHラジカルにおけるNOx及び騒音のしきい値とを比較する。
そして該コントローラ01においては、前記OHラジカルの検出値が前記NOx及び騒音のしきい値を超えた場合には、燃料噴射ポンプ250の燃料噴射量及び燃料噴射タイミングを調整し、さらには給気圧力、給気量の調整を行ってNOx及び騒音を低減する。
また、かかるディーゼルエンジン200において、前記光スペクトラムアナライザ1を前記EGR通路254に設置して、光源2から発射され前記EGR通路254中を透過した透過光からEGRガス中のO(酸素)を検出するように構成するとともに、O(酸素)の検出値を該光スペクトラムアナライザ1からコントローラ01入力し、該コントローラ01において、前記透過光を分析して前記EGR通路中のO濃度を検知する。
このように構成すれば、前記のように構成された光スペクトラムアナライザ1を用いてEGRガス中の透過光を受光するので、EGRガス中のO(酸素)を、該O成分の波長が他の成分の波長と近い値であっても正確に検出してコントローラ01に入力することができ、該コントローラ01においてかかる検出、制御因子を用いて、前記EGR弁252の開度を精緻に制御することが可能となり、前記EGRガス量を目標値に制御し得るエンジンの運転が可能となる。
また、かかるディーゼルエンジン200において、前記のように構成された光スペクトラムアナライザ2を前記第1実施例と同様にして排気管105に設置し、光源から発射され前記排気通路の排気ガス中を透過した透過光からSO(硫黄酸化物)を検出するように構成する。
このように構成すれば、前記のように構成された光スペクトラムアナライザ1を、ディーゼルエンジンの排気管105に設置し、光源から発射され前記排気管105内の排気ガス中を透過した透過光を該光スペクトラムアナライザ1で受光することにより、排気ガス中のSOを、該SOの波長が他の成分の波長と近い値であっても正確に検出してコントローラ01に入力することができ、かかるSO検出値を用いてSOの排出量を抑制し得るようにエンジン運転条件を精緻に制御することが可能となり、前記有害成分の排出を抑制したエンジンの運転が可能となる。
その他の構成は前記第1実施例と同様であり、これと同一の部材は同一の符号示す。
本発明によれば、光スペクトラムアナライザ装置を用いてのガス成分の検出データの検出精度を上げて、かかる検出データを用いてのエンジンの安定運転、排気ガスの浄化等を実現可能とした光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関を提供できる。
本発明の第1実施例に係る光スペクトラムアナライザ装置を備えたガスエンジンの全体構成図である。 (A)は前記ガスエンジンの燃焼室周りの断面図、(B)は(A)におけるA−A矢視図である。 第2実施例に係る光スペクトラムアナライザ装置を備えたディーゼルエンジンの全体構成図である。 (A)は前記ディーゼルエンジンの燃焼室周りの断面図、(B)は(A)におけるB−B矢視図である。 被測定光と波長の関係を示す説明用線図である。 前記実施例における光スペクトラムアナライザの構成を示す斜視図第6実施例を示す図1対応図である。 前記光スペクトラムアナライザ平面構成図である。
符号の説明
100 ガスエンジン
200 ディーゼルエンジン
1 光スペクトラムアナライザ
2 光源
01 コントローラ

Claims (15)

  1. 燃焼室内の混合気を点火手段により着火燃焼せしめ、あるいは燃焼室内の加圧空気中に燃料噴射弁により燃料を噴射して着火燃焼せしめるように構成されたエンジン(内燃機関)において、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを前記燃焼室内に臨んで取り付けて該光スペクトラムアナライザにより前記燃焼室内の燃焼光を受光するように構成するとともに、該光スペクトラムアナライザから入力される前記燃焼光を分析して前記燃焼室内の燃焼状態を判定するコントローラを備えたことを特徴とする光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関。
  2. 前記光スペクトラムアナライザを、前記点火手段あるいは燃料噴射弁が配置された前記燃焼室内の中央部近傍あるいは該燃焼室内の外周部近傍の何れか一方または双方に配置したことを特徴とする請求項1記載の光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関。
  3. 燃焼室内の混合気を点火手段により着火燃焼せしめ、あるいは燃焼室内の加圧空気中に燃料噴射弁により燃料を噴射して着火燃焼せしめるように構成されたエンジン(内燃機関)において、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを前記エンジンの給気通路に設置して、光源から発射され前記給気通路中を透過した透過光を前記光スペクトラムアナライザで受光するように構成するとともに、該光スペクトラムアナライザから入力される前記透過光を分析して前記給気通路中のガス組成を検知するコントローラを備えたことを特徴とする光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関。
  4. 前記エンジンが、排気ガスの一部をEGR(排気ガス再循環)通路を通して前記給気通路に還流するEGR(排気ガス再循環)システムを備えたエンジンであって、前記光スペクトラムアナライザを前記給気通路の前記EGR通路との合流部よりも燃焼室寄りの下流側に設置したことを特徴とする請求項3記載の光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関。
  5. 燃焼室内の混合気を点火手段により着火燃焼せしめ、あるいは燃焼室内の加圧空気中に燃料噴射弁により燃料を噴射して着火燃焼せしめるように構成されたエンジン(内燃機関)において、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを前記エンジンの排気通路に設置して、光源から発射され前記排気通路中を透過した透過光を前記光スペクトラムアナライザで受光するように構成するとともに、該光スペクトラムアナライザから入力される前記透過光を分析して前記排気通路中の排気ガスの組成を検知するコントローラを備えたことを特徴とする光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関。
  6. 前記排気通路に排ガス浄化装置等の後処理装置を設置したエンジンであって、前記光スペクトラムアナライザを前記後処理装置の上流側あるいは下流側の何れか一方または双方に設置したことを特徴とする請求項5記載の光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関。
  7. 前記光スペクトラムアナライザは、前記透過光から前記排気ガスの組成として該排気ガス中の未燃CH(メタン)を検出して前記コントローラに伝送するように構成されてなることを特徴とする請求項5または6の何れかの項に記載の光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関。
  8. 前記光スペクトラムアナライザは、前記透過光から前記排気ガスの組成として該排気ガス中のNOx(窒素酸化物)を検出して前記コントローラに伝送するように構成されてなることを特徴とする請求項5または6の何れかの項に記載の光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関。
  9. 前記光スペクトラムアナライザは、前記透過光から前記排気ガスの組成として該排気ガス中のHC(炭化水素)あるいはCO(一酸化炭素)の何れか一方または双方を検出して前記コントローラに伝送するように構成されてなることを特徴とする請求項5または6の何れかの項に記載の光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関。
  10. 燃焼室内の混合気を点火手段により着火燃焼せしめ、あるいは燃焼室内の加圧空気中に燃料噴射弁により燃料を噴射して着火燃焼せしめるように構成されるとともに、排気ガスの一部をEGR(排気ガス再循環)通路を通して給気通路に還流するEGR(排気ガス再循環)システムを備えたエンジン(内燃機関)において、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを前記EGR通路に設置して、光源から発射され前記EGR通路中を透過した透過光からEGRガス中のO(酸素)を検出するように構成するとともに、該光スペクトラムアナライザから入力される前記透過光を分析して前記給気通路中のO濃度を検知するコントローラを備えたことを特徴とする光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関。
  11. 燃料ガスタンクに収容された燃料ガスを燃料ガス通路を通して給気通路において空気と混合しこの混合ガスをエンジンの燃焼室に供給して着火、燃焼するように構成されたガスエンジン(ガス内燃機関)において、光源から発射され前記燃料ガス中を透過した光を受光するとともに、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを前記ガスエンジンの燃料ガス供給系路に設置し、光源から発射され前記燃料ガス供給系路の燃料ガス中を透過した透過光を前記光スペクトラムアナライザで受光するように構成するとともに、該光スペクトラムアナライザから入力される前記透過光を分析して前記燃料ガスの組成を検知するコントローラを備えたことを特徴とする光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関。
  12. 前記光スペクトラムアナライザを、前記燃料ガス供給系路を構成する燃料ガスタンクまたは燃料ガス通路の何れか一方または双方に設置し、該光スペクトラムアナライザにより燃料の組成変化を検出するように構成されてなることを特徴とする請求項11記載の光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関。
  13. 前記燃料ガス通路に空気過剰率を調整する空気過剰率調整手段を設置するとともに、前記光スペクトラムアナライザを前記空気過剰率調整手段の下流側の燃料ガス通路に設置したことを特徴とする請求項12記載の光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関。
  14. 燃焼室内の加圧空気中に燃料噴射弁により燃料を噴射して着火燃焼せしめるように構成されたディーゼルエンジン(内燃機関)において、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを前記ディーゼルエンジンの排気通路に設置し、光源から発射され前記排気通路の排気ガス中を透過した透過光からSO(硫黄酸化物)を検出するように構成されてなることを特徴とする光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関。
  15. 燃焼室内の混合気を点火手段により着火燃焼せしめ、あるいは燃焼室内の加圧空気中に燃料噴射弁により燃料を噴射して着火燃焼せしめるように構成されたエンジン(内燃機関)において、光スキャナで構成された小型、高速の電子式測定装置であって高分解能の回折格子式分光器を備えた光スペクトラムアナライザを前記エンジンの潤滑油通路に設置して、光源から発射され前記潤滑油通路の潤滑油中を透過した透過光を前記光スペクトラムアナライザで受光するように構成するとともに、該光スペクトラムアナライザは前記透過光から前記潤滑油中の金属粉あるいはカーボンの何れか一方または双方を検知するように構成されたことを特徴とする光スペクトラムアナライザ装置を備えた内燃機関。
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