JP2005254907A - 制御システム、プログラム、記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車の各種制御を統合的に行う車両用電子制御システムに関し、制御の応答性を高めることが可能な車両用電子制御システムを提供する。
【解決手段】アクセル開度センサ22が検出したアクセル開度の時間変化量が大きい場合には、加速制御の高い応答性が必要であるため、マネージャ制御装置30が算出した上位算出トルクTaではなく、パワートレイン制御装置40が独自に算出した下位算出トルクTbが目標トルクTcに設定され、その目標トルクTcが得られるようにエンジン12およびトランスミッション14が制御される。また、アクセル開度の時間変化量が小さい場合には、加速制御の高い応答性はそれほど必要ないため、マネージャ制御装置30が算出した上位算出トルクTaが目標トルクTcに設定され、その目標トルクTcが得られるようにエンジン12およびトランスミッション14が制御される。
【選択図】 図1

Description

本発明は制御システム、プログラム、記録媒体に係り、詳しくは、自動車の各種制御を統合的に行う車両用電子制御システムと、その車両用電子制御システムを実現するようにコンピュータシステムを機能させるためのプログラム、そのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体に関するものである。
従来より、自動車の各種制御を統合的に行う車両用電子制御システムに関し、少なくともエンジン出力、駆動出力、制動工程に関して制御課題を実行する要素と、制御課題を実行する要素の協働を調整し運転者の意図に従って車両の運転特性を制御する要素とからなり、前記各要素が階層構造の形で配置されており、運転者の意図を対応する運転特性に変換する際に、階層レベルの少なくとも1つの調整要素が、次の階層レベルの要素に、従って運転者と車両のシステムの所定の下位システムにそれぞれ高位の階層レベルからこの下位システムに要求される特性を供給して作用する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開平5−85228号公報(第2〜9頁 図1〜図4)
特許文献1の技術では、エンジン出力,駆動出力,制動工程に関して制御課題を実行する要素(以下、「下位要素」と呼ぶ)と、制御課題を実行する要素の協働を調整し運転者の意図に従って車両の運転特性を制御する要素(以下、「上位要素」と呼ぶ)とが設定されている。
そして、下位要素が上位要素の下位に位置する階層構造が設定され、運転者の意図を実行する命令は上位要素から下位要素への一方向にのみ伝達される。
そのため、特許文献1の技術において、上位要素が実行する処理(各要素の協働を調整し運転者の意図に従って車両の運転特性を制御する処理)に時間がかかり、上位要素から下位要素へ命令が伝達されるのが遅れた場合には、運転者が意図してから下位要素にて当該意図が実行されるまでに時間がかかり、制御の応答性が悪化するという問題がある。
また、上位要素と下位要素とはバスシステム(バスライン)を用いて接続され、上位要素の命令はバスシステムを通って下位要素へ送信される。そのため、バスシステムの通信負荷が高い場合にも、上位要素から下位要素へ命令が伝達されるのが遅れる。
例えば、運転者が車両の加速を意図してアクセルペダルを踏み込んだ場合、上位要素は、運転者の意図(車両の加速)に従ってパワートレインに出力トルクを増大させるための命令を生成し、その命令を下位要素であるパワートレインへ伝達する。
このとき、上位要素における命令の生成処理に時間がかかったり、バスシステムの通信負荷が高かったりして、上位要素からパワートレインへ命令が伝達されるのが遅れた場合には、運転者がアクセルペダルを踏み込んでからパワートレインが動作して車両が実際に加速されるまでに時間がかかり、加速制御の応答性が悪化することになる。
特に、運転者がアクセルペダルを急激に強く踏み込んだ場合には、運転者が急激な加速を意図しているにも関わらず、特許文献1の技術では、加速制御の応答性が悪いため急激に加速できないおそれがある。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであって、以下の目的を有するものである。
(1)各種制御を統合的に行う制御システムに関し、制御の応答性を高めることが可能な制御システムを提供する。
(2)前記(1)の制御システムを実現するようにコンピュータシステムを機能させるためのプログラムを提供する。
(3)前記(1)の制御システムを実現するようにコンピュータシステムを機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供する。
(請求項1;S205〜S208の処理に該当)
請求項1に記載の発明は、被制御装置の制御に関するユーザーからの指示命令を検出する検出手段と、その検出手段が検出した指示命令に基づいて、被制御装置を制御するための制御命令を生成する上位制御手段と、その上位制御手段が生成した制御命令または前記検出手段が検出した指示命令に基づいて、被制御装置を制御する下位制御手段と、前記検出手段が検出した指示命令に基づいて、その指示命令に対する被制御装置の動作に必要とされる応答性の程度を判定する判定手段とを備えた制御システムであって、前記下位制御手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記指示命令に対する被制御装置の動作に高い応答性が必要であると判定された場合には、前記上位制御手段が生成した制御命令でなく、前記検出手段が検出した指示命令に基づいて被制御装置を独自に制御し、前記指示命令に対する被制御装置の動作に高い応答性が必要でないと判定された場合には、前記上位制御手段が生成した制御命令に基づいて被制御装置を制御することを技術的特徴とする。
(請求項2;S205の処理に該当)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の制御システムにおいて、前記判定手段は、前記検出手段が検出した指示命令の時間変化量を検出し、当該時間変化量が所定値以上の場合には、その指示命令に対する被制御装置の動作に高い応答性が必要であると判定し、当該時間変化量が所定値未満の場合には、その指示命令に対する被制御装置の動作に高い応答性が必要でないと判定することを技術的特徴とする。
(請求項3;S208〜S212の処理に該当)
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の制御システムにおいて、前記下位制御手段は、前記上位制御手段が生成した制御命令に基づく被制御装置の第1制御量と、前記検出手段が検出した指示命令に基づいて当該下位制御手段が独自に制御する被制御装置の第2制御量との差分の絶対値を算出し、その差分の絶対値が所定値以上の場合には、被制御装置の制御量を前記第2制御量に設定した状態を所定時間維持した後に、前記第2制御量を前記第1制御量に近い値に設定し直す処理を、前記差分の絶対値が所定値未満になるまで繰り返すことにより、前記第2制御量を前記第1制御量に近づけることを技術的特徴とする。
(請求項4;S202:Yes、S204:Yesの処理に該当)
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御システムにおいて、前記下位制御手段は、前記検出手段から受け取った指示命令が正常で、且つ、前記上位制御手段から受け取った制御命令が正常な場合にのみ前記制御を実行することを技術的特徴とする。
(請求項5;S202:No、S213:Yesの処理に該当)
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御システムにおいて、前記下位制御手段は、前記検出手段から受け取った指示命令が異常で、且つ、前記上位制御手段から受け取った制御命令が正常な場合には、前記制御に替えて、前記上位制御手段が生成した制御命令に基づいて被制御装置を制御することを技術的特徴とする。
(請求項6;S202:No、S213:Noの処理に該当)
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の制御システムにおいて、前記下位制御手段は、前記検出手段から受け取った指示命令が異常で、且つ、前記上位制御手段から受け取った制御命令が異常な場合には、前記制御に替えて、予め設定しておいた制御命令に基づいて被制御装置を制御することを技術的特徴とする。
(請求項7;S202:Yes、S204:Noの処理に該当)
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御システムにおいて、前記下位制御手段は、前記検出手段から受け取った指示命令が正常で、且つ、前記上位制御手段から受け取った制御命令が異常な場合には、前記制御に替えて、前記検出手段が検出した指示命令に基づいて被制御装置を独自に制御することを技術的特徴とする。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、請求項4〜7のいずれか1項に記載の制御システムにおいて、前記下位制御手段は、前記検出手段から受け取った指示命令が、取り得る値の範囲内に収まると共に固着していない場合には正常と判定し、取り得る値の範囲内に収まらないか又は固着している場合には異常と判定することを技術的特徴とする。
(請求項9)
請求項9に記載の発明は、請求項4〜7のいずれか1項に記載の制御システムにおいて、前記下位制御手段は、前記上位制御手段から受け取った制御命令が、取り得る値の範囲内に収まると共に固着していない場合には正常と判定し、取り得る値の範囲内に収まらないか又は固着している場合には異常と判定することを技術的特徴とする。
(請求項10)
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の制御システムにおいて、前記被制御装置は、自動車のエンジンおよびトランスミッションであり、前記検出手段は、ユーザーである運転者が操作したアクセルペダルの踏み込み量に対応したアクセル開度を指示命令として検出し、前記上位制御手段は、前記エンジンおよびトランスミッションから所望の出力トルクを発生させるための制御信号を制御命令として生成し、前記下位制御手段は、前記上位制御手段が生成した前記制御信号または前記検出手段が検出した前記アクセル開度に基づいて、前記エンジンおよびトランスミッションを制御することを特徴とする自動車に搭載された車両用電子制御システムを技術的特徴とする。
(請求項11)
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の制御システムにおける前記各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムを提供するものである。
(請求項12)
請求項12に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の電子制御システムにおける前記各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供するものである。
(請求項1)
請求項1に記載の発明において、下位制御手段は、判定手段により指示命令に対する被制御装置の動作に高い応答性が必要であると判定された場合には、上位制御手段が生成した制御命令でなく、当該指示命令に基づいて被制御装置を独自に制御する。また、下位制御手段は、判定手段により指示命令に対する被制御装置の動作に高い応答性が必要でないと判定された場合には、上位制御手段が生成した制御命令に基づいて被制御装置を制御する。
ところで、上位制御手段が制御命令を生成するのに時間がかかったり、その制御命令が送信される通信線の通信負荷が高かったりして、上位制御手段の生成した制御命令が下位制御手段へ伝達されるのが遅れる場合がある。
しかし、請求項1に記載の発明では、指示命令に対する被制御装置の動作に高い応答性が必要な場合には、上位制御手段が生成した制御命令でなく、当該指示命令に基づいて下位制御手段が被制御装置を独自に制御する。
従って、請求項1に記載の発明によれば、ユーザーが指示命令を出してから被制御装置が動作するまでに時間がかからず、制御の応答性を高めることができる。
言い換えれば、請求項1に記載の発明では、制御に高い応答性が必要な場合には、上位制御手段から下位制御手段へ制御命令が伝達されるのを待つことなく、下位制御手段自らが被制御装置を制御するため、上位制御手段から下位制御手段への制御命令の伝達が遅れても制御の応答性は悪化しない。
(請求項2)
請求項2に記載の発明において、判定手段は、検出手段が検出した指示命令の時間変化量が所定値以上の場合には当該指示命令に対する被制御装置の動作に高い応答性が必要であると判定する。また、判定手段は、検出手段が検出した指示命令の時間変化量が所定値未満の場合には、その指示命令に対する被制御装置の動作に高い応答性が必要でないと判定する。
従って、請求項2に記載の発明によれば、制御に必要とされる応答性の程度を正確に判定することができる。
尚、前記指示命令の時間変化量の所定値は、カット・アンド・トライで実験的に最適値を見つけて設定すればよい。
(請求項3)
請求項3に記載の発明において、下位制御手段は、上位制御手段が生成した制御命令に基づく被制御装置の第1制御量と、検出手段が検出した指示命令に基づいて下位制御手段が独自に制御する被制御装置の第2制御量との差分の絶対値を算出する。そして、下位制御手段は、前記差分の絶対値が所定値以上の場合には、被制御装置の制御量を第2制御量に設定した状態を所定時間維持した後に、第2制御量を第1制御量に近い値に設定し直す処理を、前記差分の絶対値が所定値未満になるまで繰り返すことにより、第2制御量を第1制御量に近づける。
従って、請求項3に記載の発明によれば、下位制御手段が独自に行う第2制御量による制御から、上位制御手段が生成した制御命令に基づく第1制御量による制御へスムーズに移行可能になるため、制御の変更に伴う被制御装置の挙動の変化を緩和することができる。
つまり、請求項3に記載の発明を実行しない場合、第2制御量と第1制御量との違いが非常に大きいときには、第2制御量による制御から第1制御量による制御へ移行した時点で、被制御装置の挙動に大きな変化が生じる。
尚、前記差分の絶対値の所定値および前記所定時間はそれぞれ、カット・アンド・トライで実験的に最適値を見つけて設定すればよい。
(請求項4)
請求項4に記載の発明によれば、請求項1または請求項3に記載の発明において、下位制御手段が実行する前記制御の作用・効果を確実に得られる。
(請求項5)
請求項5に記載の発明では、下位制御手段が検出手段から受け取った指示命令が異常な場合には、その指示命令に基づいて下位制御手段が被制御装置を制御できないため、請求項1または請求項3に記載の発明において下位制御手段が実行する前記制御に替えて、上位制御手段が生成した制御命令に基づいて被制御装置を制御するわけである。
(請求項6)
請求項6に記載の発明では、下位制御手段が検出手段から受け取った指示命令と上位制御手段から受け取った指示命令とが共に異常な場合には、正確な指示命令および制御命令が得られないため、請求項1または請求項3に記載の発明において下位制御手段が実行する前記制御に替えて、予め設定しておいた制御命令に基づいて被制御装置を制御するわけである。
尚、予め設定しておいた制御命令は、カット・アンド・トライで実験的に最適値を見つけて設定すればよい。
(請求項7)
請求項7に記載の発明では、下位制御手段が上位制御手段から受け取った指示命令が異常な場合には、その制御命令に基づいて下位制御手段が被制御装置を制御できないため、請求項1または請求項3に記載の発明において下位制御手段が実行する前記制御に替えて、検出手段が検出した指示命令に基づいて下位制御手段が被制御装置を独自に制御するわけである。
(請求項8)
請求項8に記載の発明によれば、下位制御手段が検出手段から受け取った指示命令が正常か異常かを正確に判定できる。
尚、下位制御手段が検出手段から受け取った指示命令に異常が起こる原因には、例えば、検出手段の故障や動作不良、検出手段の指示命令を下位制御手段に送るための配線の接続不良や断線、などがある。
ところで、前記指示命令が取り得る値の範囲は、カット・アンド・トライで実験的に見つけて設定すればよい。
(請求項9)
請求項9に記載の発明によれば、下位制御手段が上位制御手段から受け取った制御命令が正常か異常かを正確に判定できる。
尚、下位制御手段が上位制御手段から受け取った制御命令に異常が起こる原因には、例えば、上位制御手段の故障や動作不良、上位制御手段と下位制御手段との通信異常、などがある。
ところで、前記制御命令が取り得る値の範囲は、カット・アンド・トライで実験的に見つけて設定すればよい。
(請求項10)
請求項10に記載の発明は、運転者が操作したアクセルペダルの踏み込み量に対応して自動車のエンジンおよびトランスミッションを制御する車両用電子制御システムに適用したものである。そして、請求項10に記載の発明によれば加減速制御の応答性を高めることができる。
例えば、運転者が自動車の急激な加速を意図してアクセルペダルを急激に強く踏み込んだ場合、下位制御手段が独自にエンジンおよびトランスミッションを制御するため、運転者がアクセルペダルを踏み込んでから車両が実際に加速されるまでに時間がかからず、加速制御の応答性を高めることができる。
言い換えれば、加速制御の高い応答性が必要な場合には、上位制御手段から下位制御手段へ制御命令が伝達されるのを待つことなく、下位制御手段自らがエンジンおよびトランスミッションを制御するため、上位制御手段から下位制御手段への制御命令の伝達が遅れても加速制御の応答性は悪化しない。
(請求項11、請求項12)
請求項11に記載の発明によれば、請求項1〜10のいずれか1項に記載の制御システムを実現するようにコンピュータシステムを機能させるためのプログラムを提供できる。
また、請求項12に記載の発明によれば、請求項11のプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供できる。
このプログラムは、例えば、ROMやバックアップRAMをコンピュータで読み取り可能な記録媒体として前記プログラムを記録しておき、このROMまたはバックアップRAMをコンピュータシステムに組み込んで用いることができる。
この他、前記プログラムを、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を備えた外部記録装置(外部記憶装置)に記録(記憶)しておき、当該プログラムを必要に応じて外部記録装置からコンピュータシステムにロードして用いるようにしてもよい。
(用語の説明)
尚、上述した[課題を解決するための手段]に記載した構成要素と、後述する[発明を実施するための最良の形態]に記載した構成部材との対応関係は以下のようになっている。
「被制御装置」は、エンジン12およびトランスミッション14に該当する。
「ユーザー」は、運転手に該当する。
「指示命令」は、アクセル開度を表す検出信号に該当する。
「検出手段」は、アクセル開度センサ22およびパワートレイン制御装置40が実行するS201およびS203の処理に該当する。
「制御命令」は、上位算出トルクTaを表す制御信号に該当する。
「上位制御手段」は、マネージャ制御装置30に該当する。
「下位制御手段」は、パワートレイン制御装置40に該当する。
「判定手段」は、パワートレイン制御装置40が実行するS205の処理に該当する。
請求項2に記載の「時間変化量の所定値」は、閾値αに該当する。
請求項3に記載の「第1制御量」は、上位算出トルクTaに該当する。
請求項3に記載の「第2制御量」は、下位算出トルクTbに該当する。
請求項3に記載の「差分の絶対値の所定値」は、閾値βに該当する。
請求項3に記載の「所定時間」は、繰り返し回数nが設定回数Nに達するまでの時間に該当する。
請求項3に記載の「第2制御量を第1制御量に近い値に設定し直す処理」は、パワートレイン制御装置40が実行するS212の処理に該当する。
請求項6に記載の「予め設定しておいた制御命令」は、固定トルクTdに該当する。
「プログラム」は、マネージャ制御装置30が実行するS101〜S105の処理と、パワートレイン制御装置40が実行するS201〜S217の処理とに該当する。
「記録媒体」は、ROM34,44に該当する。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図面を参照しながら説明する。
[実施形態の主要構成]
図1は、本実施形態の車両用電子制御システム(車両用電子制御装置)10の概略構成を示すブロック図である。
車両用電子制御システム10は、、エンジン(内燃機関)12、トランスミッション14、各種センサ20、アクセル開度センサ22、配線(信号線)24,26、マネージャ制御装置30、パワートレイン制御装置40、シャシ系制御装置50、マルチメディア制御装置60、バスラインBLなどから構成され、自動車に搭載されている。
エンジン12は、燃料と空気との混合気をシリンダ(図示略)内で爆発させてエンジントルクを発生させ、そのエンジントルクをクランクシャフト(図示略)に出力する。
トランスミッション14は、エンジン12のクランクシャフトとドライブシャフト18とを連結し、クランクシャフトに出力されたエンジントルクを適宜な変速比で変速してドライブシャフト18に伝達し、ドライブシャフト18を介して駆動輪16を駆動させる。
各種センサ20の検出信号はマネージャ制御装置30へ出力される。尚、各種センサ20としては、例えば、自動車の速度(車速)を検出する車速センサ、エンジン12のスロットル開度を検出するスロットル開度センサ、ブレーキの操作状態を検出するブレーキセンサ、車載エアコンの操作状態を検出するエアコンセンサなどがある。
アクセル開度センサ22は、自動車の運転者が操作したアクセルペダルの踏み込み量に対応したアクセル開度を検出し、そのアクセル開度を表す検出信号を生成する。そのアクセル開度センサ22の検出信号は、配線24を通ってマネージャ制御装置30へ出力されると共に、配線26を通ってパワートレイン制御装置40へ出力される。
各制御装置30〜60はバスラインBLを介して接続されている。各制御装置30〜60は電子制御装置(ECU)によって構成され、そのECUはマイクロコンピュータを内蔵して構成されている。
各制御装置30〜60にはそれぞれ、中央演算処理装置(CPU)32,42,52,62、読み取り専用の記憶装置(ROM)34,44,54,64、読み書き可能な記憶装置(RAM)36,46,56,66、入出力装置(I/O)38,48,58,68などが内蔵されている。
マネージャ制御装置30のI/O38は各種センサ20に接続されている。そして、各種センサ20の検出信号は、マネージャ制御装置30のI/O38を介してCPU32に入力される。
また、各制御装置30,40のI/O38,48はそれぞれ配線24,26を介してアクセル開度センサ22に接続されている。そして、アクセル開度センサ22の検出信号は、配線24からマネージャ制御装置30のI/O38を介してCPU32に入力されると共に、配線26からパワートレイン制御装置40のI/O48を介してCPU42に入力される。
各I/O38,48,58,68はバスラインBLを介して接続されている。
マネージャ制御装置30は、各種センサ20およびアクセル開度センサ22の検出信号や各制御装置40〜60の制御状態に基づいて、各制御装置40〜60を制御するための制御信号(制御命令、制御データ)を生成し、それら制御信号をI/O38からバスラインBLを介して各制御装置40〜60のI/O48,58,68へ送信(出力)する。
シャシ系制御装置50は、マネージャ制御装置30から送信されてくる制御信号に基づいて、例えば、ABS(Anti-lock Brake System )、VSC(Vehicle Stability Control system)、ECB (Electronically Controlled Brake system )、 TRC(TRaction Control system)、EPS(Electric Power Steering system )、エアバック制御システムなどを実現するために、被制御装置(例えば、ブレーキ装置、パワーステアリング装置、エアバック装置など)を制御するための制御信号を生成し、それら制御信号をI/O58から被制御装置へ送信する。
マルチメディア制御装置60は、マネージャ制御装置30から送信されてくる制御信号に基づいて、例えば、カーナビゲーションシステム、自動車用情報通信サービスシステム(トヨタ自動車の登録商標「G-BOOK」など)などを実現するために、被制御装置(カーナビゲーション装置、情報通信サービス端末装置)を制御するための制御信号を生成し、それら制御信号をI/O58から被制御装置へ送信する。
パワートレイン制御装置40は、マネージャ制御装置30から送信されてくる制御信号またはアクセル開度センサ22の検出信号に基づいて、エンジン12およびトランスミッション14をそれぞれ駆動制御するための制御信号を生成し、それら制御信号をI/O48からエンジン12およびトランスミッション14へ送信する。
[マネージャ制御装置30の動作]
図2は、本実施形態においてマネージャ制御装置30が実行する動作の流れを示すフローチャートである。
マネージャ制御装置30が起動すると、CPU32は、ROM34に記憶(記録)されているコンピュータプログラムをロードし、そのコンピュータプログラムに従って各種演算処理を実行することにより、以下の各ステップの処理を実行する。
尚、図面および以下の説明ではステップを「S」と記載する。
ところで、前記コンピュータプログラムを、マネージャ制御装置30に内蔵したROM34ではなく、マネージャ制御装置30に内蔵した図示しないバックアップRAMや、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を備えた図示しない外部記録装置(外部記憶装置)に記録(記憶)しておき、当該コンピュータプログラムを必要に応じてバックアップRAMや外部記録装置からCPU32にロードして用いるようにしてもよい。
ちなみに、コンピュータで読み取り可能な記録媒体には、半導体メモリ(スマートメディア,メモリスティックなど)、ハードディスク、FD(Floppy Disk)、データカード(ICカード(IC:Integrated Circuit),磁気カードなど)、光ディスク(CD−ROM,DVDなど)、光磁気ディスク(MOなど)、相変化ディスク、磁気テープなどがある。尚、前記記録媒体の具体例の名称には登録商標が含まれる。
まず、マネージャ制御装置30は、各種センサ20の検出信号に基づいて車速およびスロットル開度を検出し、それら検出結果に基づいて自動車が現在置かれている状態(車両状態)を読み込む(S101)。
次に、マネージャ制御装置30は、各種センサ20の検出信号に基づいてブレーキや車載エアコンなどの操作状態を検出すると共に、アクセル開度センサ22の検出信号に基づいてアクセル開度を検出し、それら検出結果に基づいて運転者の操作内容を読み込む(S102)。
続いて、マネージャ制御装置30は、シャシ系制御装置50およびマルチメディア制御装置60の制御状態を読み込む(S103)。
そして、マネージャ制御装置30は、S101〜S103の各処理で読み込んだ内容に基づき、当該内容に対応した最適な自動車の出力トルク(以下、「上位算出トルクTa」と呼ぶ)を算出し、その上位算出トルクTaを表す制御信号を生成する(S104)。
次に、マネージャ制御装置30は、S104の処理で生成した制御信号をパワートレイン制御装置40へ送信し(S105)、その後にS101の処理へ戻る。
[パワートレイン制御装置40の動作]
図3〜図5は、本実施形態においてパワートレイン制御装置40が実行する動作の流れを示すフローチャートである。
パワートレイン制御装置40が起動すると、CPU42は、ROM44に記憶(記録)されているコンピュータプログラムをロードし、そのコンピュータプログラムに従って各種演算処理を実行することにより、以下の各ステップの処理を実行する。
ところで、前記コンピュータプログラムを、パワートレイン制御装置40に内蔵したROM44ではなく、パワートレイン制御装置40に内蔵した図示しないバックアップRAMや、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を備えた図示しない外部記録装置に記録しておき、当該コンピュータプログラムを必要に応じてバックアップRAMや外部記録装置からCPU42にロードして用いるようにしてもよい。
まず、パワートレイン制御装置40は、アクセル開度センサ22の検出信号と、マネージャ制御装置30から送信されてくる上位算出トルクTaを表す制御信号とを入力する(S201)。
そして、パワートレイン制御装置40は、入力したアクセル開度センサ22の検出信号が正常かどうかを判定し(S202)、その検出信号が正常な場合には(S202:Yes)、アクセル開度センサ22の検出信号に基づいてアクセル開度を検出する(S203)。
次に、パワートレイン制御装置40は、マネージャ制御装置30から送信されてくる上位算出トルクTaを表す制御信号が正常かどうかを判定し(S204)、その制御信号が正常な場合には(S204:Yes)、所定時間t当たりのアクセル開度の変化量が閾値α以上かどうかを判定する(S205)。
尚、パワートレイン制御装置40は、S201の処理にて、アクセル開度センサ22の検出信号を一定のサンプリング時間(例えば4msec)毎に取り込むことにより、S203の処理にて、サンプリング時間毎のアクセル開度を検出しているため、S205の処理にて、サンプリング時間を1単位としてアクセル開度の時間変化量を算出できる。
そして、パワートレイン制御装置40は、所定時間t当たりのアクセル開度の変化量が閾値α以上の場合には(S205:Yes)、アクセル開度と現在の出力トルクとに基づいて最適な自動車の出力トルク(以下、「下位算出トルクTb」と呼ぶ)を算出し、その下位算出トルクTbを、目標とする自動車の出力トルク(以下、「目標トルクTc」と呼ぶ)に設定する(S206)。
尚、現在の出力トルクとは、前回のルーチンで設定された目標トルクTcである。すなわち、図3〜図5に示すルーチンは繰り返し行われるため、S205からS206の処理に移行した時点における実際の出力トルク(つまり、現在の出力トルク)は、前回のルーチンにてS206,S207,S214〜S216のいずれかの処理で設定された目標トルクTcになる。
また、パワートレイン制御装置40は、所定時間t当たりのアクセル開度の変化量が閾値α未満の場合には(S205:No)、マネージャ制御装置30が算出した上位算出トルクTaを目標トルクTcに設定する(S207)。
次に、パワートレイン制御装置40は、S206またはS207の処理で設定した目標トルクTcが得られるように、目標トルクTcをエンジントルクと変速比とに変換し、当該エンジントルクに対応した制御信号を生成すると共に、当該変速比に対応した制御信号を生成し、それら制御信号によってエンジン12およびトランスミッション14を制御する(S208)。
すなわち、パワートレイン制御装置40は、目標トルクTcが得られるように、エンジン12が発生するエンジントルクを制御するための制御信号を生成し、その制御信号をエンジン12へ送信する。
すると、エンジン12は、パワートレイン制御装置40から送信されてくる制御信号に従い、各種制御(例えば、混合気を生成するための空気供給量や燃料噴射量の制御、点火時期の制御など)を実行し、適宜なエンジントルクを発生する。
また、パワートレイン制御装置40は、目標トルクTcが得られるように、トランスミッション14の変速比を制御するための制御信号を生成し、その制御信号をトランスミッション14へ送信する。
すると、トランスミッション14は、パワートレイン制御装置40から送信されてくる制御信号に従い、変速比を適宜設定し、エンジン12が発生したエンジントルクを設定した変速比で変速してドライブシャフト18に伝達する。
続いて、パワートレイン制御装置40は、マネージャ制御装置30が算出した上位算出トルクTaと、S208の処理で用いた目標トルクTcとの差分を算出し、その差分の絶対値(|Tc−Ta|)が閾値β未満かどうかを判定し(S209)、その差分が閾値β未満の場合には(S209:Yes)、S201の処理へ戻る。
また、パワートレイン制御装置40は、マネージャ制御装置30が算出した上位算出トルクTaとS208の処理で用いた目標トルクTcとの差分の絶対値(|Tc−Ta|)が閾値β以上の場合には(S209:No)、RAM56に記憶してある繰り返し回数nが設定回数Nと等しいかどうかを判定し(S210)、繰り返し回数nが設定回数Nと等しくない場合には(S210:No)、繰り返し回数nをインクリメントしてRAM56に記憶させ(S211)、その後にS208の処理へ戻る。
そして、パワートレイン制御装置40は、繰り返し回数nが設定回数Nと等しい場合には(S210:Yes)、S208の処理で用いた目標トルクTcが、マネージャ制御装置30が算出した上位算出トルクTaに近づくように、設定増減分Δを目標トルクTcに加算または減算して目標トルクTcを設定し直し(S212)、その後にS208の処理へ戻る。
また、パワートレイン制御装置40は、アクセル開度センサ22の検出信号が異常な場合には(S202:No)、マネージャ制御装置30から送信されてくる上位算出トルクTaを表す制御信号が正常かどうかを判定し(S213)、その制御信号が正常な場合には(S213:Yes)、マネージャ制御装置30が算出した上位算出トルクTaを目標トルクTcに設定する(S214)。
また、パワートレイン制御装置40は、アクセル開度センサ22の検出信号が異常で(S202:No)、マネージャ制御装置30から送信されてくる上位算出トルクTaを表す制御信号も異常な場合には(S213:No)、予め設定してROM44に記憶しておいた出力トルク(以下、「固定トルクTd」と呼ぶ)を目標トルクTcに設定する(S215)。
また、パワートレイン制御装置40は、アクセル開度センサ22の検出信号が正常で(S202:Yes)、マネージャ制御装置30から送信されてくる上位算出トルクTaを表す制御信号が異常な場合には(S204:No)、S206の処理と同様に、現在の出力トルクとS203の処理で検出したアクセル開度とに基づいて下位算出トルクTbを算出し、その下位算出トルクTbを目標トルクTcに設定する(S216)。
そして、パワートレイン制御装置40は、S214〜S216のいずれかの処理で設定した目標トルクTcが得られるように、S208の処理と同様に、目標トルクTcをエンジントルクと変速比とに変換し、当該エンジントルクに対応した制御信号を生成すると共に、当該変速比に対応した制御信号を生成し、それら制御信号によってエンジン12およびトランスミッション14を制御し(S217)、その後にS201の処理へ戻る。
[実施形態の作用・効果]
以上詳述した本実施形態によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
[1]運転者が車両の加速を意図してアクセルペダルを踏み込んだ場合、マネージャ制御装置30は、運転者の意図(車両の加速)に従って出力トルクを増大させるための制御信号を生成し、その制御信号をバスラインBLを介してパワートレイン制御装置40へ送信する。
このとき、マネージャ制御装置30のS101〜S105の処理に時間がかかったり、マネージャ制御装置30から各制御装置50,60へ送信される制御信号のためにバスラインBLの通信負荷が高かったりして、マネージャ制御装置30が算出した上位算出トルクTaを表す制御信号が、パワートレイン制御装置40へ伝達されるのが遅れる場合がある。
特に、運転者は自動車の急激な加速を意図した場合には、アクセルペダルを急激に強く踏み込むため、アクセル開度の時間変化量が大きくなる。
そこで、本実施形態では、アクセル開度の時間変化量を検出し、当該時間変化量が大きい場合には加速制御の高い応答性が必要であると判断し、当該時間変化量が小さい場合には加速制御の高い応答性はそれほど必要ないと判断する。
そして、アクセル開度の時間変化量が大きい場合(所定時間t当たりのアクセル開度の変化量が閾値α以上の場合)には、加速制御の高い応答性が必要であるため、マネージャ制御装置30の算出した上位算出トルクTaではなく、パワートレイン制御装置40が独自に算出した下位算出トルクTbが目標トルクTcに設定され、その目標トルクTc(下位算出トルクTb)が得られるようにエンジン12およびトランスミッション14が制御される。
また、アクセル開度の時間変化量が小さい場合(所定時間t当たりのアクセル開度の変化量が閾値α未満の場合)には、加速制御の高い応答性はそれほど必要ないため、マネージャ制御装置30の算出した上位算出トルクTaが目標トルクTcに設定され、その目標トルクTc(上位算出トルクTa)が得られるようにエンジン12およびトランスミッション14が制御される。
すなわち、本実施形態では、運転者が自動車の急激な加速を意図してアクセルペダルを急激に強く踏み込んだ場合、パワートレイン制御装置40が独自にエンジン12およびトランスミッション14を制御するため、運転者がアクセルペダルを踏み込んでから車両が実際に加速されるまでに時間がかからず、加速制御の応答性を高めることができる。
言い換えれば、本実施形態では、加速制御の高い応答性が必要な場合には、マネージャ制御装置30からパワートレイン制御装置40へ制御信号が伝達されるのを待つことなく、パワートレイン制御装置40自らがエンジン12およびトランスミッション14を制御するため、マネージャ制御装置30からパワートレイン制御装置40への制御信号の伝達が遅れても加速制御の応答性は悪化しない。
尚、上記した加速制御と同様に、減速制御についてもその応答性を高めることができる。
[2]本実施形態では、アクセル開度の時間変化量が検出され、当該時間変化量が大きい場合(所定時間t当たりのアクセル開度の変化量が閾値α以上の場合)には加減速制御の高い応答性が必要であると判断され、当該時間変化量が小さい場合(所定時間t当たりのアクセル開度の変化量が閾値α未満の場合)には加減速制御の高い応答性はそれほど必要ないと判断される。
従って、本実施形態によれば、加減速制御に必要とされる応答性の程度を正確に判定することができる。
ところで、所定時間tはカット・アンド・トライで実験的に最適値を求めて設定しておけばよく、その設定した所定時間tを予めROM44に記憶しておき、S205の処理にてROM44から読み出せばよい。
また、閾値αについてもカット・アンド・トライで実験的に最適値を求めて設定しておけばよく、その設定した閾値αを予めROM44に記憶しておき、S205の処理にてROM44から読み出せばよい。
[3]S207の処理(マネージャ制御装置30が算出した上位算出トルクTaを目標トルクTcに設定する)からS208の処理を経てS209の処理へ移行した場合には、上位算出トルクTaと目標トルクTcとが同じであり(Ta=Tc)、各トルクTa,Tcの差分はゼロであるため、その差分の絶対値(|Tc−Ta|)は閾値β未満になり(S209:Yes)、S209からS201の処理へ戻る。
それに対して、S206の処理(パワートレイン制御装置40が独自に算出した下位算出トルクTbを目標トルクTcに設定する)からS208の処理を経てS209の処理へ移行した場合には、下位算出トルクTbと目標トルクTcとが同じであり(Tb=Tc)、各トルクTa,Tcの差分の絶対値(|Tc−Ta|)は各トルクTa,Tbの差分の絶対値(|Tb−Ta|=|Tc−Ta|)になる。
そのため、各トルクTa,Tbの差分の絶対値(|Tb−Ta|)が閾値β以上になり(S209:No)、S209からS210の処理へ移行する場合ある。
その場合には、S208→S209→S210→S211→S208のループ処理を、S210およびS211の処理によって繰り返し回数nが設定回数Nになるまで繰り返すことにより、繰り返し回数nが設定回数Nに達するまでの時間だけ、S206の処理にて算出された下位算出トルクTbを目標トルクTcに設定した状態を維持する。
その結果、繰り返し回数nが設定回数Nに達するまでの時間だけ、下位算出トルクTbを目標トルクTcとしてエンジン12およびトランスミッション14が制御される。
その後、S210からS212の処理へ移行し、下位算出トルクTb(S208の処理で用いた目標トルクTc)が上位算出トルクTaに近づくように、下位算出トルクTbに設定増減分Δを加算または減算して目標トルクTcが設定し直される(再設定される)。
例えば、下位算出トルクTbが上位算出トルクTaより大きい場合には、下位算出トルクTbから設定増減分Δを減算した値(TbーΔ)が目標トルクTcに設定し直される。
また、下位算出トルクTbが上位算出トルクTaより小さい場合には、下位算出トルクTbに設定増減分Δを加算した値(Tb+Δ)が目標トルクTcに設定し直される。
そして、S208〜S212のループ処理を、各トルクTa,Tcの差分の絶対値(|Tc−Ta|)が閾値β未満になるまで(S209:Yes)繰り返すことにより、現在の目標トルクTc(下位算出トルクTb)を上位算出トルクTaに近づける。
すなわち、本実施形態では、パワートレイン制御装置40の算出した下位算出トルクTbが目標トルクTcに設定され、その目標トルクTc(下位算出トルクTb)とマネージャ制御装置30の算出した上位算出トルクTaとの差が非常に大きい場合(各トルクTa,Tcの差分の絶対値が閾値β以上になる場合)には、適宜な時間(繰り返し回数nが設定回数Nに達するまでの時間)だけ、下位算出トルクTbを目標トルクTcに設定した状態を維持した後で、現在の目標トルクTcをなます処理(下位算出トルクTbに設定増減分Δを加算または減算して目標トルクTcを設定し直す処理)を、各トルクTa,Tcの差分の絶対値が閾値β未満になるまで繰り返すことにより、現在の目標トルクTc(下位算出トルクTb)を上位算出トルクTaに近づける。
従って、本実施形態によれば、パワートレイン制御装置40が独自に算出した下位算出トルクTbによる制御から、マネージャ制御装置30が算出した上位算出トルクTaによる制御へスムーズに移行可能になるため、加減速時に車体に生じるショックを緩和することができる。
つまり、S209〜S212の各処理を省いた場合、目標トルクTc(下位算出トルクTb)と上位算出トルクTaとの違いが非常に大きいときには、前回のルーチンにてS206からS208の処理へ移行し、その次のルーチンにてS207からS208の処理へ移行すると、目標トルクTcが大幅に変化するため、加減速時に車体に大きなショックが生じる。
ところで、閾値βはカット・アンド・トライで実験的に最適値を求めて設定しておけばよく、その設定した閾値βを予めROM44に記憶しておき、S209の処理にてROM44から読み出せばよい。
また、設定回数Nについてもカット・アンド・トライで実験的に最適値を求めて設定しておけばよく、その設定回数Nを予めROM44に記憶しておき、S210の処理にてROM44から読み出せばよい。
[4]上記[1]の制御動作(S205〜S208)および上記[3]の制御動作(S208〜S212)は、S201の処理で入力したアクセル開度センサ22の検出信号が正常で(S202:Yes)、且つ、マネージャ制御装置30から送信されてくる上位算出トルクTaを表す制御信号が正常(S204:Yes)な場合にのみ実行される。
従って、本実施形態によれば、上記[1][3]に記載の作用・効果を確実に得られる。
[5]S201の処理で入力したアクセル開度センサ22の検出信号が異常で(S202:No)、且つ、マネージャ制御装置30から送信されてくる上位算出トルクTaを表す制御信号が正常(S204:Yes)な場合には、マネージャ制御装置30の算出した上位算出トルクTaが目標トルクTcに設定される(S214)。
つまり、アクセル開度センサ22の検出信号が異常な場合には、その検出信号に基づいてパワートレイン制御装置40が正確な下位算出トルクTbを算出することができないため、マネージャ制御装置30が算出した上位算出トルクTaを目標トルクTcに設定するわけである。
[6]S201の処理で入力したアクセル開度センサ22の検出信号が異常で(S202:No)、且つ、マネージャ制御装置30から送信されてくる上位算出トルクTaを表す制御信号も異常(S204:No)な場合には、固定トルクTdが目標トルクTcに設定される(S215)。
つまり、アクセル開度センサ22の検出信号とマネージャ制御装置30の制御信号とが共に異常な場合には、正確な上位算出トルクTaおよび下位算出トルクTbが得られないため、固定トルクTdを目標トルクTcに設定するわけである。
尚、固定トルクTdはカット・アンド・トライで実験的に最適値を求めて設定しておけばよく、その設定した固定トルクTdを予めROM44に記憶しておき、S215の処理にてROM44から読み出せばよい。
[7]S201の処理で入力したアクセル開度センサ22の検出信号が正常で(S202:Yes)、且つ、マネージャ制御装置30から送信されてくる上位算出トルクTaを表す制御信号が異常(S204:No)な場合には、パワートレイン制御装置40の算出した下位算出トルクTbが目標トルクTcに設定される(S216)。
つまり、マネージャ制御装置30の制御信号が異常な場合には、その制御信号に基づいて目標トルクTcを設定することができないため、パワートレイン制御装置40が独自に算出した下位算出トルクTbを目標トルクTcに設定するわけである。
[8]パワートレイン制御装置40は、S202の処理において、S201の処理で入力したアクセル開度センサ22の検出信号が正常かどうかを判定するには、まず、当該検出信号が取り得る値の範囲内(上下限値内)に収まるかどうかを判定し、次に、当該検出信号が一定値のまま変化しないか(つまり、固着していないか)どうかを判定する。
そして、パワートレイン制御装置40は、当該検出信号が上下限値内に収まると共に固着していない場合には正常と判定し、当該検出信号が上下限値内に収まらないか又は固着している場合には異常と判定する。
このようにすれば、S201の処理で入力されたアクセル開度センサ22の検出信号が正常か異常かを正確に判定できる。
尚、S201の処理で入力されたアクセル開度センサ22の検出信号に異常が起こる原因には、例えば、アクセル開度センサ22の故障や動作不良、配線26の接続不良や断線、などがある。
ところで、前記検出信号の上下限値はカット・アンド・トライで実験的に設定しておけばよく、その設定した上下限値を予めROM44に記憶しておき、S202の処理にてROM44から読み出せばよい。
また、パワートレイン制御装置40は、S201の処理にて、アクセル開度センサ22の検出信号を一定のサンプリング時間(例えば4msec)毎に取り込んでいるため、当該検出信号のサンプリング時間後の変化により固着の有無を判定できる。
[9]パワートレイン制御装置40は、S204またはS213の処理において、S201の処理で入力した制御信号(マネージャ制御装置30から送信されてくる上位算出トルクTaを表す制御信号)が正常かどうかを判定するには、まず、当該制御信号が上下限値内に収まるかどうかを判定し、次に、当該制御信号が固着していないかどうかを判定する。
そして、パワートレイン制御装置40は、当該制御信号が上下限値内に収まると共に固着していない場合には正常と判定し、当該制御信号が上下限値内に収まらないか又は固着している場合には異常と判定する。
このようにすれば、S201の処理で入力されたマネージャ制御装置30の制御信号が正常か異常かを正確に判定できる。
尚、S201の処理で入力されたマネージャ制御装置30の制御信号に異常が起こる原因には、例えば、マネージャ制御装置30の動作不良、バスラインBLの不具合(接続不良や断線など)によって発生する各制御装置30,40間の通信異常、などがある。
ところで、前記制御信号の上下限値はカット・アンド・トライで実験的に設定しておけばよく、その設定した上下限値を予めROM44に記憶しておき、S204またはS213の処理にてROM44から読み出せばよい。
また、パワートレイン制御装置40は、S201の処理にて、マネージャ制御装置30から送信されてくる上位算出トルクTaを表す制御信号を一定のサンプリング時間(例えば4msec)毎に取り込んでいるため、当該検出信号のサンプリング時間毎の変化により固着の有無を判定できる。
[別の実施形態]
ところで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、アクセル開度センサ22の検出信号を各配線24,26を通して各制御装置30,40へ出力している。
しかし、各配線24,26を省き、アクセル開度センサ22の検出信号をバスラインBLを通して各制御装置30,40へ送信するようにしてもよい。また、各種センサ20の検出信号についても、バスラインBLを通してマネージャ制御装置30へ送信するようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、S206またはS216の処理で下位算出トルクTを算出する際に用いる現在の出力トルクとして、前回のルーチンで設定された目標トルクTcを使用している。
しかし、トルクセンサをドライブシャフト18に設けておき、そのトルクセンサが計測したドライブシャフト18のトルクを「現在の出力トルク」としてもよい。
(3)上記実施形態では、各制御装置30〜60がバスラインBLによって接続されている。
しかし、各制御装置30〜60をそれぞれ専用の通信線で接続してもよく、例えば、マネージャ制御装置30からパワートレイン制御装置40へ制御信号を送信するための専用の通信線を設けてもよい。
(4)上記実施形態は、アクセル開度に基づいてマネージャ制御装置30およびパワートレイン制御装置40が実行するエンジン12およびトランスミッションの制御動作に適用したものである。
しかし、本発明は、上記実施形態に限らず、各制御装置30〜60が実行する他の制御動作に適用してもよい。例えば、マネージャ制御装置30およびシャシ系制御装置50が実行する前記の各種システム(ABS、VSC、ECB 、 TRC、EPS、エアバック制御システム)を実現するための制御動作に適用してもよい。
例えば、マネージャ制御装置30およびシャシ系制御装置50が実行するECB(Electronically Controlled Brake system )を実現するための制御動作に適用した場合には、上記実施形態におけるアクセル開度センサ22をブレーキセンサに置き換え、パワートレイン制御装置40をシャシ系制御装置50に置き換え、エンジン12およびトランスミッション14をブレーキ装置に置き換えることにより、急制動の応答性を高めることができる。
(5)上記実施形態は、自動車に搭載された車両用電子制御システム10に適用したものである。
しかし、本発明は、車両用電子制御システムに限らず、どのような被制御装置(例えば、産業用ロボットなど)を制御するための制御システムに適用してもよい。
本発明を具体化した一実施形態の車両用電子制御システム10の概略構成を示すブロック図。 一実施形態においてマネージャ制御装置30が実行する動作の流れを示すフローチャート。 一実施形態においてパワートレイン制御装置40が実行する動作の流れを示すフローチャート。 一実施形態においてパワートレイン制御装置40が実行する動作の流れを示すフローチャート。 一実施形態においてパワートレイン制御装置40が実行する動作の流れを示すフローチャート。
符号の説明
10…車両用電子制御システム
12…エンジン
14…トランスミッション
22…アクセル開度センサ
24,26…配線
30…マネージャ制御装置
40…パワートレイン制御装置
50…シャシ系制御装置
60…マルチメディア制御装置
BL…バスライン
32,42,52,62…CPU
34,44,54,64…ROM
36,46,56,66…RAM
38,48,58,68…I/O

Claims (12)

  1. 被制御装置の制御に関するユーザーからの指示命令を検出する検出手段と、
    その検出手段が検出した指示命令に基づいて、被制御装置を制御するための制御命令を生成する上位制御手段と、
    その上位制御手段が生成した制御命令または前記検出手段が検出した指示命令に基づいて、被制御装置を制御する下位制御手段と、
    前記検出手段が検出した指示命令に基づいて、その指示命令に対する被制御装置の動作に必要とされる応答性の程度を判定する判定手段と
    を備えた制御システムであって、
    前記下位制御手段は、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、
    前記指示命令に対する被制御装置の動作に高い応答性が必要であると判定された場合には、前記上位制御手段が生成した制御命令でなく、前記検出手段が検出した指示命令に基づいて被制御装置を独自に制御し、
    前記指示命令に対する被制御装置の動作に高い応答性が必要でないと判定された場合には、前記上位制御手段が生成した制御命令に基づいて被制御装置を制御することを特徴とする制御システム。
  2. 請求項1に記載の制御システムにおいて、
    前記判定手段は、
    前記検出手段が検出した指示命令の時間変化量を検出し、
    当該時間変化量が所定値以上の場合には、その指示命令に対する被制御装置の動作に高い応答性が必要であると判定し、
    当該時間変化量が所定値未満の場合には、その指示命令に対する被制御装置の動作に高い応答性が必要でないと判定することを特徴とする制御システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の制御システムにおいて、
    前記下位制御手段は、
    前記上位制御手段が生成した制御命令に基づく被制御装置の第1制御量と、前記検出手段が検出した指示命令に基づいて当該下位制御手段が独自に制御する被制御装置の第2制御量との差分の絶対値を算出し、
    その差分の絶対値が所定値以上の場合には、被制御装置の制御量を前記第2制御量に設定した状態を所定時間維持した後に、前記第2制御量を前記第1制御量に近い値に設定し直す処理を、前記差分の絶対値が所定値未満になるまで繰り返すことにより、前記第2制御量を前記第1制御量に近づけることを特徴とする制御システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御システムにおいて、
    前記下位制御手段は、
    前記検出手段から受け取った指示命令が正常で、且つ、前記上位制御手段から受け取った制御命令が正常な場合にのみ前記制御を実行することを特徴とする制御システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御システムにおいて、
    前記下位制御手段は、
    前記検出手段から受け取った指示命令が異常で、且つ、前記上位制御手段から受け取った制御命令が正常な場合には、前記制御に替えて、前記上位制御手段が生成した制御命令に基づいて被制御装置を制御することを特徴とする制御システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の制御システムにおいて、
    前記下位制御手段は、
    前記検出手段から受け取った指示命令が異常で、且つ、前記上位制御手段から受け取った制御命令が異常な場合には、前記制御に替えて、予め設定しておいた制御命令に基づいて被制御装置を制御することを特徴とする制御システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御システムにおいて、
    前記下位制御手段は、
    前記検出手段から受け取った指示命令が正常で、且つ、前記上位制御手段から受け取った制御命令が異常な場合には、前記制御に替えて、前記検出手段が検出した指示命令に基づいて被制御装置を独自に制御することを特徴とする制御システム。
  8. 請求項4〜7のいずれか1項に記載の制御システムにおいて、
    前記下位制御手段は、
    前記検出手段から受け取った指示命令が、取り得る値の範囲内に収まると共に固着していない場合には正常と判定し、取り得る値の範囲内に収まらないか又は固着している場合には異常と判定することを特徴とする制御システム。
  9. 請求項4〜7のいずれか1項に記載の制御システムにおいて、
    前記下位制御手段は、
    前記上位制御手段から受け取った制御命令が、取り得る値の範囲内に収まると共に固着していない場合には正常と判定し、取り得る値の範囲内に収まらないか又は固着している場合には異常と判定することを特徴とする制御システム。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の制御システムにおいて、
    前記被制御装置は、自動車のエンジンおよびトランスミッションであり、
    前記検出手段は、ユーザーである運転者が操作したアクセルペダルの踏み込み量に対応したアクセル開度を指示命令として検出し、
    前記上位制御手段は、前記エンジンおよびトランスミッションから所望の出力トルクを発生させるための制御信号を制御命令として生成し、
    前記下位制御手段は、前記上位制御手段が生成した前記制御信号または前記検出手段が検出した前記アクセル開度に基づいて、前記エンジンおよびトランスミッションを制御することを特徴とする自動車に搭載された車両用電子制御システム。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の制御システムにおける前記各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラム。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の制御システムにおける前記各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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