JP2005246381A - 金の超微粒子の溶解水とその利用 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 高圧水収容タンク、酸素と水素の混合ガス噴射ノズル、点火装置
及び燃焼室を備えた耐圧容器より構成された装置を用いて、金箔片を浮遊させた
高圧水中で酸素と水素の混合ガスを燃焼させ、その燃焼ガスで金箔片を加熱する
ことにより金の超微粒子の溶解水を製造する。
【選択図】 図1
Description
上述するように金の微粒子を含む水も公知である(同上本、第64頁)が、水に金箔か金粉を単に分散させるのがほとんどで、金イオンや金微粒子を水に溶け込ますのはきわめて難しく、今までは王水もしくは金の電解液による方法しかなかった。
これらの従来法では、生産コストや経済性を満たしておらず、しかも健康増進機能において十分な効果が奏されないなどの技術的な問題が残っていた。
開示されたわずかの公開技術をみてみると、実用新案登録第3046284号公報に、ポリエチレン製などの飲料用タンクの肉厚から浸透する雑菌に対応でき、飲料水の風味を損なわず溶解される薬品による悪影響を防止できる抗菌性飲料タンクを提供するために、抗菌性の金イオンなどをゼオライトのイオン交換基に固定した無機抗菌剤をポリオレフィン系成形樹脂に混入する技術、特開平9−20580号公報に、生体に有用な金イオンなどのミネラルを含有するミネラル水の供給のために、ミネラル保持体を水中に保持し、酸添加や電気分解などのミネラル放出刺激手段にて刺激を与えてミネラルを水中に放出させる技術、特開平9−10772号公報に、安価で殺菌効果の優れた殺菌防腐水の製造のために、電解浄水器で製出したpH2.6〜4.5の酸性イオン水若しくはpH2.7以下の酸化電位水に金などの重金属を溶解させる技術、特開平5−280841号公報に、金箔などの異物を氷塊中に均一に分布させた健康氷を製造するために、破砕した粒状氷に金箔を均一に撹拌混入し、異物を混入した粒状氷を製氷罐に詰め込み水を製氷罐の底部から徐々に注入して結氷させる技術などがある。
金イオンや金微粒子の活性を応用した生理活性材料や健康食品材料あるいは医薬品などへの用途は、日常生活に直接関連する技術開発として重要で利用頻度も高くなると予想され、今後の発展が非常に期待されるところである。
そこで、本発明者らは、この金イオンや金微粒子を含む水を飲用に供することによりきわめて簡単に健康の向上を図ることが可能となって、様々な症状の改善が可能になるとの予測の下に、金超微粒子を含む健康水の作成を鋭意検討し、本発明に至った。
このように、金イオンや金微粒子の生理活性材料や健康食品材料あるいは医薬品などの分野への応用は非常に発展が期待されているが、具体的な技術開発は未だ満足できるものではない。
そこで、本発明は、これらの問題の解決を目指し、金イオンや金微粒子の溶解水を作り、得られた水を健康増進分野に生かすことを、解決すべき課題とするものである。
本発明は、基本的には金箔片を浮遊させた高圧水中で酸素と水素の混合ガスを燃焼させ、その燃焼ガスで金箔片を加熱、溶融することにより、金の超微粒子の溶解水を製造し、それを健康飲料水とする点にあり、実際に本発明で得られた水をモニターテストしたところ、体調改善や疲労回復などにおいて顕著な効果が確認された。
本発明において金の超微粒子の溶解水とは、金粉又は金箔が単に水に浮遊した状態のものでなく、非常に微細の金の超微粒子が見かけ上、溶解した状態になった水のことを意味する。
(1)金箔片を浮遊させた高圧水中で酸素と水素の混合ガスを燃焼させ、その燃焼ガスで金箔片を加熱することにより得られた金の超微粒子の溶解水。
(2)金箔片を浮遊させた高圧水中で酸素と水素の混合ガスを燃焼させ、その燃焼ガスで金箔片を加熱することにより、金の超微粒子の溶解水を製造する方法。
(3)高圧水収容タンク、酸素と水素の混合ガス噴射ノズル、点火装置及び燃焼室を備えた、耐圧容器より構成される、金の超微粒子の溶解水を製造する装置。
(4)さらに、酸素と水素の混合ガスを製造するための、水電気分解装置を付設した上記(3)に記載の金の超微粒子の溶解水を製造する装置。
(5)さらに、残余の金箔片及び金微粒子を除去するための、ろ過装置を付設した上記(3)又は(4)に記載の金の超微粒子の溶解水を製造する装置。
(6)ろ過装置の逆洗によりろ過装置に残存した金の微粒子残査を洗浄、回収することを特徴とする上記(3)〜(5)の記載の金の超微粒子の溶解水を製造する装置。
(7)金の超微粒子の溶解水からなる健康水。
本発明者らは、このような従来技術の改良を鋭意に検討し、金の微粒子よりさらに微小の金の超微粒子を溶解させれば上記の諸欠点を改良できるものと考え、金の超微粒子の溶解水の製造を研究した。数々の試行錯誤の結果、高圧水の中で酸素と水素の混合ガスを燃焼させ、その燃焼ガスで金箔片を加熱する新規な製造技術を完成し、本発明に至った。
本発明の特徴は、上述するように金の通常の微粒子の粒径からさらに細分化したミクロンオーダーで、1〜2桁程度の微細な金の超微粒子が溶解した水の製造とその利用を実現したもので、単に金箔又は金の微粒子が浮遊した水に比して健康増進などの高機能面で、格段と優れるものであり、物性的には通常の水と同様に生体への安全性も確保し得る。
また、本発明では、水中に金の超微粒子が溶解する溶解水を製造する方法を実施する装置も開発し、図2に製造装置として図示されている。
本発明の基本的製造法は、加圧タンク内に水を注入し、金箔片を浮遊状態で混入し、撹拌した後に、高圧下に加圧し、ノズルから水素と酸素の混合ガスとして噴射して、混合ガスを完全に燃焼し、完全な超高温の水蒸気ガス燃焼状態とし、その燃焼ガス中で金箔片が瞬間的に溶解し水中に分散する。このときにミクロンスケールの非常に細かい金の超微粒子が生成され、分散状態というよりも見かけ上、溶解した状態になる。水中での燃焼は、水素と酸素の混合ガスが最も効率的で安定燃焼でき、その安定燃焼のために高圧が必要となる。
なお、高圧水中の燃焼ガス中で金箔片が瞬間的に溶解し、超微粒子となる物理的あるいは化学的な理由は未だ不明である。
本発明の製造法における水素と酸素ガスの供給は、水素と酸素の比が2対1になるように精密な制御が必要である。反応させる時間と燃焼させる燃料の量の制御も必要で、反応時間が短い場合は製造した水が所望の効果をもたらさず、反応時間が長すぎると飲料水としての味が損なわれる。
本発明における製造容器は、金属製、好ましくはスチール製の耐圧タンク(高圧タンク)2であり、加圧水3用の水が供給口8より供給され、同時に金箔片4も混入され、電動モーターにより駆動される撹拌機11にて撹拌混合される。水素供給路9と酸素供給路10から供給された水素と酸素の混合ガス6の噴射ノズル5の周囲に燃焼室7が設けられ、混合ガスは点火装置12により点火され、完全に燃焼し、完全な超高温の水蒸気ガス燃焼状態となり、その燃焼ガスにて瞬時に金箔片が溶解して、水中に金の超微粒子が溶解する溶解水が製造される。
なお、本発明における製造スケ−ルとしては、1トンの溶解水を製造する生産スケールでは、毎秒5L程度の混合ガスの噴射量で2時間程度がよく、またガス圧力もかけ過ぎると、装置の構造が破壊される危険があり、圧力が少ないと、ノズルからガスが吹きあがってしまい加熱された金箔片がそのまゝ気抱に包まれ、水上に発散して金の超微粒子の発生状態が悪くなる。このときの好ましい気圧は、3.5気圧程度である。加圧タンク内の高圧に加圧した水の圧力は、2気圧程度とする。
水電気分解装置16は、通常の装置を使用し、水18と電極板19、20を収納する容器17からなり、電極は電源20に接続される。
酸性又はアルカリ性原料水を電気分解して、陽極に酸素ガスを陰極に水素ガスを発生させ、燃焼用原料ガスとして供給する。
ろ過することにより、食品衛生規格にも合致した飲料水を得ることができる。中空糸膜フィルターによるろ過は、一例として、先ず生成液が反応タンクより排出された場所に50ミクロン、次に25ミクロン、3ミクロン、0.5ミクロン、0.1ミクロンの中空糸膜で順次にろ過を行なう。
なお、図3は、金箔片を混入する加圧水として蒸留水を使用し、水の電気分解により水素と酸素を燃料として金箔片を溶解させた場合の金の含有量を示すものであり、図4は金箔片を混入する加圧水として水道水を使用し、水の電気分解により水素と酸素を燃料として金箔片を溶解させた場合の金の含有量を示すものである。
図2の高圧タンク2、水素と酸素の混合ガス噴射ノズル5、及び、混合ガスの燃焼室7を備えた、水中に金の超微粒子が溶解する溶解水を製造する方法を実施する装置1である。
具体的な作用は以下のとおりで、製造容器は金属製の、好ましくはスチール製の耐圧タンク2であり、加圧水3用の水が供給口8より供給され、同時に金箔片4も混入され、電動モ−タ−により駆動される撹拌機11にて撹拌混合される。水素供給路9と酸素供給路10とから供給された水素と酸素との混合ガス6の噴射ノズル5の周囲に燃焼室7が設けられ、混合ガスは点火装置12により点火され、完全に燃焼し、完全な超高温の水蒸気ガス燃焼状態となり、その燃焼ガスにて瞬時に金箔片が溶解して、水中に金の超微粒子が溶解する溶解水が作製される。金溶解水は、適宜、ポンプ13にてフィルターハウジング14を経て、製品15として送出される。
加圧水;水1トン
圧力;2kg/m2
混合ガス;5L/sec 3.5気圧
噴射時間;2時間
金箔片供給量;50g
生成溶解水;約1トン
生成した溶解水を、50ミクロン、次に25ミクロン、3ミクロン、0.5ミクロ ン、0.1ミクロンの中空糸膜で順次にろ過を行ない、金の超微粒子を溶解した健康飲 料水を得た。
成人男女10人のモニターにより、金の超微粒子を溶解した健康飲料水を試飲し、健 康増進及び疾病治癒への効能と効果を確認した。
1日の試飲量;コップ1杯位 5名
3杯まで 2名
4杯以上 3名
味 ;美味しい 9名
無味 1名
匂い ;気にならない 9名
気になる 1名
10名中5名で効果有り:◎
10名中3名で効果有り:○
10名中1名で効果有り:△
10名とも効果なし :×
比較水;従来技術の金箔と金の平均粒径1mmの微粒子の混合物を使用
(金10mg/)
10cc)=上記モニターと別のグル−プ男女10名で実施
上記基準で、本発明水及び比較例の水のモニタ−した結果を表1に示す。
───────────────────────
対象 本発明 比較例
───────────────────────
体調向上 ◎ △
───────────────────────
疲労回復 ◎ △
───────────────────────
食欲増進 ○ ×
───────────────────────
胃腸快調 ◎ △
───────────────────────
血圧低下 △ ×
───────────────────────
胃炎治癒 ○ ×
───────────────────────
眼性疲労回復 ○ ×
───────────────────────
2; 高圧タンク
3; 加圧水
4; 金箔片
5; 噴射ノズル
6; 混合ガス
7; 燃焼室
8; 水供給口
9; 水素供給路
10;酸素供給路
11;撹拌機
12;点火装置
13;ポンプ
14;ろ過装置
15;製品
16;水電気分解装置
17;電解容器
18;水
19;電極板
20;電源
Claims (2)
- 金箔片を浮遊させた高圧水中で酸素と水素の混合ガスを燃焼させ、その燃焼ガスで金箔片を加熱、溶融することによって得られることを特徴とする金の超微粒子の溶解水。
- 請求項1の金の超微粒子の溶解水からなることを特徴とする健康飲料水。
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JP2005080998A JP4884686B2 (ja) | 2005-03-22 | 2005-03-22 | 金の超微粒子の溶解水とその利用 |
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JP32765399A Division JP3686803B2 (ja) | 1999-11-18 | 1999-11-18 | 金の超微粒子の溶解水の製造方法及びその装置 |
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JP2008214755A (ja) * | 2001-02-27 | 2008-09-18 | Fuairudo Kk | 金超微粒子含有高機能水 |
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