JP2005245792A - 体関節サポータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 体関節サポータにおいて、対象となる人体の個体差や経時変化に柔軟に適応し、高い精度と信頼性とを実現する。
【解決手段】 利用者の体関節部を支持する首保持部11および肩パッド12と、利用者の指示に応じて、上記支持部による体関節部の支持状態を変化させるシリンダと、上記シリンダの動作を制御する制御部とを備え、該制御部は、適応学習型のPID 制御によって、上記シリンダの動作を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、障害者等の利用者に対して、体関節の支持、動作などを補助する体関節サポータに関するものである。
今日、介護問題や高齢者の生活の質に関する問題が提起されると共に、障害のある人々の現状を理解し、その問題を解決しようという動きが社会的に進んでいる。そのような流れの中で、福祉機器をはじめとする生活支援機器についても、単に機能的な障害を補完する目的にとどまらず、生活の質自体を向上することに貢献することが求められている。
例えば、福祉機器の一種として、障害者等の体関節の支持、動作などを補助する可動式体関節サポータが利用されている。
その一例となる可動式首サポータは、首の筋力が麻痺する障害をもつ人の動作を支援する機器である。例えば、筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis:ALS)等により筋肉が麻痺し、首を自らの意思で動かすことができないという障害に対し、首を保持しながら、視線の動きなどから利用者の意思を読みとって、シリンダにより首の動きを支援し、視界の確保および意思表示の実現を図る構成となっている。
このような福祉機器の動作を適切に制御するためには、各種の制御技術が用いられる。体関節の中でも特に、首は、脊髄、動脈、気道等、生命維持に関わる部分の集まる非常にデリケートな部位なので、充分な安全を確保して、負担をかけないようにする必要があり、可動式首サポータの動作制御には、高い精度と信頼性とが求められる。
特開2001−133300号公報 特開2001−165268号公報 特開2001−166676号公報
このような福祉機器は、使用する人の状態に、柔軟に適応した動作制御を行うことが好ましい。なぜなら、使用する人によって障害等の程度は異なり、また同じ人であっても、障害等の状態は常に変化するので、適切な支援動作を実現するためには、使用する人の状態に柔軟に適応することが求められるからである。
例えば、ALS等の障害は、進行性のものが多く、病状が常に変化する。具体的には、手足など、人体の末端部分から麻痺し始め、首、顔、目という順番で麻痺症状が進行することが多い。したがって、首サポータにも、利用者の筋力低下を補いつつ、利用者の残存能力を引き出し、筋力の退化を防ぐような、高度の補助動作を実現する制御が求められる。
しかし、従来の制御技術の多くは、主に、プラスチックなどの石油化学製品を生産する化学工場におけるプロセスシステムの制御や、工業用ロボットの制御など、人の介在しない機械系の中で用いられてきたものであって、人体を対象とする福祉機器のように、動作制御に高い柔軟性や信頼性を必要とする機器に、そのまま適用することはできない。
化学プロセス制御系などでは、PID 制御手法が広く用いられている。これは、PID ゲインのもつ物理的意味が明確であり、制御構造が比較的簡単であることなどによるものである。しかし、制御性能に大きな影響を与えるPID ゲインの調整法については、通常、非線形性を有するシステムに柔軟に適応させることはできなかった。すなわち、非線形なシステムの制御については、動作点近傍での線形近似システムを求め、それに対して線形フィードバック制御を適用して、PID ゲインを決定することが一般的であるが、この手法では、制御性能に限界があるうえ、制御対象の特性変化には適応させることが難しい。したがって、これら従来の制御技術では、人体を対象とする福祉機器のように、個人差や経時変化に柔軟に適応すべき機器の制御を満足に行うことはできなかった。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、対象となる人体の個体差や経時変化に柔軟に適応し、高い精度と信頼性とを実現する体関節サポータを提供することにある。
本発明に係る体関節サポータは、上記課題を解決するために、利用者の体関節部を支持する支持部と、利用者の指示に応じて、上記支持部による体関節部の支持状態を変化させるシリンダと、上記シリンダの動作を制御する制御部とを備える体関節サポータであって、上記制御部は、適応学習型のPID 制御によって、上記シリンダの動作を制御することを特徴としている。
上記の構成において、利用者の体関節部とは、例えば、利用者の首(頸部)、手首、足首、肘、膝、腰など、人体の可動関節部分すべてのことである。特に、本発明に係る体関節サポータは、利用者の首(頸部)を支持することが好ましい。筋萎縮性側索硬化症等の筋肉麻痺に対しては、頸部を支持が重要となるが、首は、脊髄、動脈、気道等、生命維持に関わる部分の集まる非常にデリケートな部位なので、充分な安全を確保して、負担をかけないようにする必要がある。そこで、本発明の動作制御における高い精度と信頼性とは、利用者の首(頸部)の支持に好適である。
本発明に係る体関節サポータは、上記体関節部を、支持部によって支持すると共に、上記シリンダを動作させることによって、上記支持部による体関節部の支持状態を変化させて、利用者の動作を補助するものである。これら動作は、適宜の入力装置等を通じて入力される利用者の指示に応じて制御され、実行される。この制御は、制御部が適応学習型のPID 制御によって実行する。
それゆえ、上記構成によれば、PID 制御からなる比較的簡単な制御構造によって、安定した制御を実現すると共に、シリンダ等に起因するシステムの非線形性にかかわらず、利用者の個人差や経時変化に柔軟に適応することができる。
また、本発明に係る体関節サポータは、上記の構成において、上記制御部が、小脳演算モデルを用いて、上記PID制御の制御パラメータを決定することも好ましい。
上記構成によれば、ニューラルネットワークの一種である小脳演算モデル(CMAC)
の高い学習性能、すなわち、学習回数・学習時間の短さや汎化作用によって、PID制御の制御パラメータを固定型としたり、階層型ニューラルネットワークを用いて調整したりする場合と比較して、高速かつ柔軟な適応学習を実現することができる。特に、小脳演算モデルを用いれば、システムに強い非線形性が存在する場合であっても、効果的な適応学習を実現することができる。
また、本発明に係る体関節サポータは、上記の構成において、上記シリンダは、内部気圧の変化によって動作する気圧シリンダであることも好ましい。これにより、シリンダの重量を比較的小さいものとしながら、人体に優しい、柔らかな動きと柔軟な構造を実現することができる。
また、本発明に係る体関節サポータは、上記の構成において、上記シリンダは複数であって、上記支持部と上記シリンダとの接続は、パラレルリンク機構からなることも好ましい。
上記の構成によれば、複数のシリンダが支持部の同一部分に接続されたパラレルリンク機構となっているので、この可動部を、各シリンダの合力で動かすことができる。したがって、単一のシリンダ出力よりも大きな力で支持部を動かし、コンパクトで剛性の高い構造を実現することができる。
以上のとおり、本発明に係る体関節サポータによれば、比較的簡単な制御構造によって、安定した制御を実現すると共に、シリンダ等に起因するシステムの非線形性にかかわらず、利用者の個人差や経時変化に柔軟に適応することができるという効果を奏する。
〔1.首サポータの構成〕
本発明の一実施形態に係る首サポータ1について、図1乃至図37に基づいて説明すれば、以下のとおりである。首サポータ1は、人体に装着されるサポート部10と、サポート11の動作・制御を司る制御部20とから構成されている。
図1に示すように、サポート部10は、首を保持するクッションを備えた首保持部11、肩パッド12、複数のシリンダ13から構成されている。
図2(a)〜(d)は、首サポータ1を上方向、正面方向、左方向、背面方向からみた場合の外観図である。図3は、首サポータ1の上方向からの外観写真を示す図である。図3において、サポート部10は、シリンダ13として、空気圧シリンダ(後述の26a・26b・26c・26d)を採用しており、この構造によって、シリンダ重量を軽減しながら、人体に優しい柔軟な構造を実現している。
首サポータ1は、空気圧シリンダ26a・26b・26c・26dを伸縮させることによって、首保持部11を動かし、利用者の頭部の旋回運動や上下運動を補助する。すなわち、図2〜図3に示すように、サポート部10は、首の周囲に配置された複数の直動型の空気圧シリンダ26a・26b・26c・26dが同一の可動部に接続されたパラレルリンク機構であって、この可動部を各シリンダの合力で動かす構造となっている。
図2〜図3において、顔正面側の2シリンダが互いに逆方向に伸縮すれば、頭部の左右旋回運動の補助となり、後頭部側の2シリンダが同方向に伸縮すれば、頭部の上下運動の補助となる。サポート部10は、このようなパラレルリンク機構を採用することによって、単一のシリンダ出力よりも大きな力で可動部を動かし、コンパクトで剛性の高い構造を実現している。
図4は、サポート部10と接続される制御部20の構成を示すブロック図である。制御部20は、マイクロコンピュータ21(PWM回路22、A/Dコンバータ28を含む)、電空変換弁23a・23b・23c・23d、エアーコンプレッサ24、フィルタレギュレータ25、空気圧シリンダ26a・26b・26c・26d、直動型ポテンショメータ27a・27b・27cから構成されている。なお、後述の通り、空気圧シリンダ27dには、直動型ポテンショメータは、備え付けられていない。
上記構成において、マイクロコンピュータ21は、後述のCMAC-PID制御をプログラム実装されたコンピュータであって、例えばH8/3069Fなどを用いることができる。また、電空変換弁23a・23b・23c・23dは、エアーコンプレッサ24およびフィルタレギュレータ25から、空気圧シリンダ26a・26b・26c・26dに送りこまれる空気圧を入力電圧に比例して制御することにより、電圧信号に応じて空気圧を調整する(E/P制御)を行うものである。
ここで、エアーコンプレッサ24としては、極力、低騒音でコンパクトなものを用いることが好ましい。また、制御部20の筐体なども、軽量のアルミ合金などを用いることが好ましい。
マイクロコンピュータ21のPWM回路22からの出力信号に基づいて、電空変換弁23a・23b・23c・23dが制御される。これにより、エアーコンプレッサ24およびフィルタレギュレータ25から、空気圧シリンダ26a・26b・26c・26dに送りこまれる空気量が制御される。
各空気圧シリンダ26a・26b・26c・26dは、空気圧シリンダ構造からなっており、密閉された筒内をロッドの取り付けられたシリンダが、ロッド側、シリンダ側双方の空間の空気圧を変化させることで移動し、ロッド先端に力および変位をあたえるシリンダである。
各空気圧シリンダの位置(移動量)は、直動型ポテンショメータ27a・27b・27cによって検出される。直動型ポテンショメータ27a・27b・27cの検出信号は、A/Dコンバータ23を経て20msec毎にサンプリングされ、デジタル信号としてマイクロコンピュータ21に入力される。
また、マイクロコンピュータ21には、首サポータ1の動作を利用者が指示入力するため、図略の入力インタフェースが備えられている。入力インタフェースの形態は、キーボード、マウスなど、特に限定されるものではないが、人工網膜チップなどを用いた公知の視線入力装置などを用いることも好ましい。このような視線入力装置を用いれば、ALS等の症状が進行した利用者であっても、自然な動作で指示入力を行うことができる。
首サポータ1は、マイクロコンピュータ21に実装されたCMAC-PID制御によって、空気圧シリンダ26a・26b・26c・26dの非線形動作にかかわらず、クッションにかかる圧力情報(空気圧シリンダの位置)や、入力インタフェースからの入力情報等に基づいて、利用者の首の動きが適切に補助されているか否かを適切に判断しながら、制御系にフィードバックして、学習することができる。
実際に、利用者が、首サポータ1を備えた車椅子を使用しているときの様子を図5に示す。同図において、制御部20の構成は全て、車椅子内部に格納されていることが好ましい。
〔2.CMAC-PID制御〕
次に、マイクロコンピュータ21に実装され、首サポータ1の制御を担うCMAC-PID制御について説明する。順序としては、まずPID制御について説明し、次に、CMACを用いたPID制御の調整手法について説明する。
〔2−1.PID制御〕
制御とは、一般に、ある目的に適合するように、対象となっているものに所要の操作を加えることであって、対象となる機械・プロセス・システム等を制御対象、それに組み合わされて制御を行う装置を制御装置、制御対象・制御装置などを系統的に組み合わせた全体を制御系と称する。
従来、代表的な制御技術として、PID 制御が広く知られている。図6を用いて、PID制御系の構成を説明しておく。同図の構成では、制御対象の出力である制御量zが、与えられた目標値rに一致するように、制御装置によって、操作量uが決定される。このとき、操作量には外乱wが入ったり、また制御量をセンサ等を用いて観測した観測量y にもノイズvが混入したりすることがあるので、制御装置は、これら要因にも対応して適切な制御を実現することが求められる。
図6における制御装置は、PIDコントローラ(controller)からなっており、このPIDコントローラは、その名称のとおり、P(Proportional・比例)動作・I(Integral・積分)動作・D動作(Derivative・微分)を行うものである。
P動作では、動作制御における目標値と観測量の差を偏差(制御偏差)と呼び、この偏差に基づいて操作量が決定される。偏差が小さければ操作量も小さく、偏差が大きくなれば、それに応じて操作量を大きくするのが適当であるから、制御則には偏差に比例する項を含める。
ただし、制御対象が自己平衡性(動作操作量を一定値に保つとき制御量が最終的に一定値に落ち着く性質)をもつ場合、P動作(比例制御)のみを行うと、目標値や外乱のステップ状変化に対して最終的に一定の偏差(定常偏差)が残ってしまうので、これを除去するために、偏差の積分に比例する項を制御則に含める。これがI動作である。
また、上記P動作、I動作に加え、偏差の増減の動向を操作量の決定に反映して,制御
特性の改善を図るために偏差の微分に比例する項も制御側に含める。これが、D動作であって、一種の予見動作に相当する。
以上、P・I・Dの3動作からなるPID制御系の制御則は、偏差をeとすれば、式1の通りである。
〔式1〕
Figure 2005245792
式1において、KP、KI、KDは、比例定数である。なお、式1は、式2のように表現することが慣習となっている。
〔式2〕
Figure 2005245792
式2において、KPは比例ゲイン、TI は積分時間、TDは微分時間と呼ばれる。したがって、PID制御系の設計は、比例ゲイン、積分時間、微分時間の3パラメータを決定することに集約される。このパラメータ決定を、PID制御の調整という。
次に、基本的なPID制御において、目標値がステップ関数状に変化する場合を考える。この場合、原理的には微分動作のために、ステップ関数の微分すなわちデルタ関数が操作量に含まれることとなる。実際には、不完全微分を用いるため、デルタ関数は実現されないものの、鋭いパルス状の信号(set point kick)が操作量に含まれる。しかし、操作量に、このようなパルス状信号が含まれるとしても、実際の操作部(例えば、空気圧電磁弁)を、パルス状に動かすことは通常不可能であり、無理に動かすことは操作部の機構を破壊することにつながるので、好ましくない。
そこで、目標値を微分することをやめて、微分動作は観測量にだけ働くようにする構成が考えられる。同様に、目標値のステップ状変化における比例動作に注目すると、比例動作により操作量はステップ関数を含むこととなるので、比例動作についても、観測量にだけ働くようにする構成が考えられる。
このように、比例動作、微分動作の両者を観測量にだけ働くようにした制御構成が、図7に示す比例・微分先行型PID制御である。比例・微分先行型PID制御は、I−PD制御とも呼ばれる。I−PD制御の制御則は、式3で表現される。
〔式3〕
Figure 2005245792
〔2−2.CMAC−PID制御〕
前述の通り、PID制御系の制御性能は、その調整、すなわちパラメータ設定の適切さに大きな影響を受けることになる。
本実施形態に係る首サポータ1では、ニューラルネットワークの一種である小脳演算モデル(Cerebellar Model Articulation コントローラ(controller): CMAC)を用いてPID制御を調整することによって、適応学習型の制御系を実現している。
〔2−2−1.CMAC〕
人間をはじめとする生物の脳の構造をモデル化し、その働きを制御など工学的に応用する研究が広くなされており、近年の計算機の発展に伴い、多くの成果がもたらされるようになってきた。特に、脳の神経細胞構造のモデルとしてニューラルネットワークが提案され、信号処理分野、画像処理分野だけでなく、制御分野でも利用が進んでいる。
例えば、セルフチューニング型ニューロPID 制御は、PID 制御の構造を持ち、そのPID ゲインを階層型ニューラルネットワークを用いて調整することで、非線形性を有するシステムに対し有効な制御を行うことのできるものである。しかし、階層型ニューラルネットワークは、ニューロンの結合荷重をバックプロパゲーション法(BP法)などを用いて調整する構造を持っており、事前にオフラインで十分な学習を行う必要があるので、多くの学習データと学習時間とを必要とする。
一方、階層型ニューラルネットワークと異なるニューラルネットワークの一種として、小脳演算モデル(Cerebellar Model Articulation controller: CMAC)が提案されている。
図8に、CMAC の概念図を示す。CMACは、人の小脳皮質内の情報処理機構の数学的モデルで、分散共有メモリ構造の表を参照することにより非線形関数を学習するものである。すなわち、CMACは、表参照構造であり、入力信号に対して複数の荷重表を参照し、その総和を出力とする。そして入力の距離に応じて出力の生成及び学習時に参照する荷重表のアドレスを変化させる。入力の距離が近い場合は重複したアドレスを参照し、距離が遠くなるにつれて重複度は減少し、一定の距離を越えるとすべて異なったアドレスを参照する。
このような構造を有するCMACは、BP法によって全てのネットワークの結合荷重を調整する従来の階層型ニューラルネットワークと異なり、共有メモリ構造に基づいて、入力の距離に応じて出力の生成及び学習時に参照するニューロンを変化させるものである。
これにより、CMACは、出力の生成及び学習に用いるニューロンを入力の距離に応じて切り替えることができるため、非線形性の強いモデルに対して少ない学習回数で近似を行うことが可能である。また、CMACでは、一回の学習において一部の荷重のみを修正するため、学習に要する計算時間が少なく、学習時間をより短縮することができる。
CMACの構造の説明のために、図9に、入力次元2、荷重表数3からなる簡単なモデルを示す。同図に示すように、2次元の入力空間に(3,6)のベクトルが入力された時、CMAC はその入力に応じて、[B,F,J]、[c,g,k]のラベルを参照する。そして、ラベルに従い、3つの荷重表の荷重値(図9では、8,9,3)を参照し、その総和である20を出力する。
CMACは、入力に応じて目標とする値を出力するように学習するために、目標とする値とCMAC の出力との差を荷重表の数で割った値を用いて、出力の生成に用いた荷重値を修正する。図Gに示す例では、目標値として14が与えられたとすると、その差を荷重表の数3で割った値、すなわち−2が荷重値に加算される。
次に、式4で表現される関数を用いて、CMAC の学習特長を説明しておく。
〔式4〕
Figure 2005245792
ここで、CMAC への入力(s1,s2)について、x=2πs1/360、y=2πs/360、範囲は0<s1<360、0<s<180、荷重表の数を32として得られた学習結果を示したものが、図10〜図13である。
図11は、入力(s1,s2)=(90,90)について1回目の学習を行った結果、続いて、図12は、入力(s1,s2)=(270,90)について2回目の学習を行った結果、図13は、(s2)=(90)として、徐々にs1を変化させ、16点で学習を行った結果、図14は、入力空間内に分散させた175点の入力データについて学習を行った結果を示している。
図11の結果から、CMACを用いた場合、学習を行った点だけでなく、その近傍についても値が変更され、ピラミッド状になっていることが分かる。すなわち、CMACはその構造により、入力点の周囲にも学習の影響を与えることができる。これを汎化作用という。CMACは、この汎化作用を利用して、図13のように、一部の離散データを与えて学習させることで、目的とする関数全体を精度良く近似することができる。
〔2−2−2.CMACを用いたPID制御の調整〕
次に、マイクロコンピュータ21に実装され、首サポータ1の制御を担うCMAC-PID制御の具体的設計について説明する。
まず、式5で与えられるI−PD 制御則を考える。
〔式5〕
Figure 2005245792
式5は、比例ゲインKP、積分ゲインKI、微分ゲインKDを用いた簡略化表現であって、同式中の制御誤差e(t)は、式6であらわされる。
〔式6〕
Figure 2005245792
図14(a)に、マイクロコンピュータ21に実装され、首サポータ1の制御を担うCMAC-PID制御系のブロック線図を示す。図14(b)は、同図(a)に示した制御系の制御フローを示す概念図である。
図15は、図14(a)(b)における、PIDコントローラ(controller)の入出力イメージである。同図に示すように、上記PIDコントローラは、3つのCMAC を備えており、それぞれのCMAC が、PID パラメータKP、KI、KDを出力するように学習する。また、上記PIDコントローラは、制御対象の非線形性に対応するために、入力信号の一つとして目標値w(t)をとる。さらに、上記PIDコントローラは、制御誤差e(t),e(t−1)を用いて3入力としており、式7で与えられる評価規範Jが減少するようにCMACの学習を行う。
〔式7〕
Figure 2005245792
式7において、y(t)はシステムの出力、Y(t)は、CMAC の学習のために与える参照信号である。
マイクロコンピュータ21の機能ブロックであるPIDコントローラは、式8に示す勾配に基づいて、評価規範を減少させるために、次式に示す勾配Jに基づいて3つのCMACを学習する。
〔式8〕
Figure 2005245792
式8は、式9のように展開される。
〔式9〕
Figure 2005245792
式9において、∂y(t)/[∂u(t−1)]は、システムヤコビアンであり、ここでは、その符号が一定でかつ既知であると仮定する。上記PIDコントローラにおける3つのCMACは、入力w(t),制御誤差e(t),e(t−1)をコード化して3組のラベルを生成する。それぞれの入力に対するラベルの総数を、size w,size e1,size e2とすると、CMAC はコード化により入力ベクトルを大きさがsize w×size e1×size e2のK個の表に離散化する。CMAC は生成されたラベルに従いそれぞれ荷重を参照し、式10のように、各表の荷重総和を出力とする。
〔式10〕
Figure 2005245792
〔式11〕
Figure 2005245792
ただし、式10において、h=1,2,・・・,Kで、Kは参照する荷重の総数を示す。また、式10において、g(t)は、荷重修正の割合を決定する学習係数であり、式11のように参照モデルの出力とシステムの出力の差に従って可変とする。誤差が大きい時には荷重修正量を大きくとり、少ない時には修正量を少なくすることで、学習速度を速めることが期待できる。
〔式12〕
Figure 2005245792
式12において、a,b,cは、適当な正の定数である。
以上のような、CMAC-PID制御系の有効性を、数値シミュレーションを用いて、各種の非線形システム(Hammersteinモデル、Bilinearモデル、ポリスチレン重合反応器への適用=ジャケットモデル)について検証したところ、CMAC-PID制御系は、固定ゲイン型のPID 制御法、階層型ニューラルネットワークを用いてPID ゲインを調整するPID制御系、制御入力を直接出力するCMAC制御(直接出力型CMAC制御)と比較して、学習時間が短く、かつ、強い非線形性を持つ制御対象に対しても、緩やかに学習が収束する安定的な振る舞いが期待できることがわかった。
〔2−3.CMAC−PID制御系による空気圧シリンダの制御〕
次に、図16を参照しながら、CMAC−PID制御系による空気圧シリンダ26a・26b・26c・26dの制御について具体的に説明する。
図16において、首の左右回転角度φ及び上下傾け角度Ψを実現するための各シリンダ13a・13b・13c・13dのシリンダ長さの目標値は、次のように求められる。
まず、図17のようなモデル化を行い、このモデルにおいて、首は、原点Oを中心として回転するものとする。ここで、基準座標系ΣAを定義し、直交する座標系をXA,YA,ZA とする。そして、YA軸回りにΨ度、ZA軸回りにφ度回転させた座標系Σとして、座標系X,Y,Zを設定する。
サポート部10の肩パッド12は利用者の肩に固定され、首保持部11は、頭を保持しながら回転する。そこで、各シリンダ13a・13b・13c・13dにおける肩パッド12側の支点座標を、基準座標系ΣAからみたベクトル↑=[pp1,pp2,pp3] で表現する。同様に、各シリンダ13a・13b・13c・13dの首保持部11の支点座標を座標系Σからみたベクトル↑=[pp1,pp2,pp3] で表現する(ここで「↑A」の表記は、Aがベクトルであることを意味している)。
基準座標系ΣAから座標系Σへの回転行列()は、式13で表される。
〔式13〕
Figure 2005245792
各シリンダ13a・13b・13c・13dの首保持部11側の支点座標を、基準座標系ΣAからみたベクトル↑は、回転行列()を用いて、↑=()・↑のように表現できる。
このとき、各シリンダ13a・13b・13c・13dのシリンダ長さの目標値s,s,sは、式14によって求められる。
〔式14〕
Figure 2005245792
首サポータ1は、このようにして求めたs,s,sを目標値として、前述のCMAC-PID制御系を適用し、各シリンダ13a・13b・13c・13dのシリンダ長さを制御する。首サポータ1による首の左右回転角度φおよび上下傾け角ψは、前記入力インターフェースを通じて、利用者によって指示される。
具体的には、マイクロコンピュータ21に、前述のCMAC−PIDコントローラを3つ並列処理するアルゴリズムを組み込み、それぞれのコントローラを用いて各空気圧シリンダ26a・26b・26c・26dを制御する。空気圧シリンダ26dについては、空気圧シリンダ26bと同方向の運動を行うため、空気圧シリンダ26bと同じ操作量を与える。
ここで、S,S,S(それぞれ0〜1024までの整数値とする)をそれぞれのCMAC−PIDコントローラの(式6)におけるw(t)とする。
また、各空気圧シリンダ26a・26b・26c・26dに取り付けられた直動型ポテンショメータ27a・27b・27c・27dの出力信号をA/Dコンバータ28で処理した値を、それぞれのCMAC−PIDコントローラの(式6)におけるy(t)とする。A/Dコンバータ28で変換された値は、それぞれ0〜1024の整数値となっている。与えられたw(t)とy(t)に基づいて、CMAC−PIDコントローラによって操作量u(t)が決定される。
操作量u(t)は、PWM回路22によってパルス信号に変換され、電空変換弁23a・23b・23c・23dに伝えられる。ここで、電空変換弁23a・23b・23c・23dは、0〜10Vの範囲の入力電圧に対して、0〜0.5Mpaの空気圧に調整されるように設定した。また、電空変換弁23aの電圧は、5Vの一定値とし、各空気圧シリンダ26a・26b・26c・26dのロッド側の空気圧が、電空変換弁23a・23b・23c・23dの最大出力空気圧の半分である0.25Mpaとなるように設定し、各空気圧シリンダ26a・26b・26c・26dのシリンダ側の空気圧をそれぞれ電空変換弁23b・23c・23dを用いて調整する。
3つのCMAC−PIDコントローラのu(t)は、それぞれ電空変換弁23a・23b・23c・23dに伝えられる。電空変換弁23a・23b・23c・23dによって、空気圧シリンダ26a・26b・26c・26dのシリンダ側の空気圧が0〜0.5Mpaの範囲で調整され、各シリンダは伸縮運動を行う。なお、前述のように、空気圧シリンダ26dについては、空気圧シリンダ26bと同じ操作量を与えるので、空気圧シリンダ26dのシリンダ側には、空気圧シリンダ26bと同様、電空変換弁23cの出力を接続する。
このとき、首サポータ1は、利用者の首にかかる力も考慮して制御することが好ましい。例えば、利用者の後頭部と左右顎部とに、3つの感圧センサを配置して、この感圧センサの検知結果に基づいて、インピーダンス制御を行うことも好ましい。
〔2−4.首サポータシステムの実験結果〕
前述の要領で試作した首サポータ1について、図18に示すように、左右の振幅が最大24[deg]、上下の振幅が最大30[deg] で首を回す動作を行うように、目標回転角度φおよびψ(Ψ)を与えて、制御動作を実行した。本実験では、首サポータ1に用いる空気圧シリンダ26a・26b・26c・26dの無駄時間が小さく、利用者の首の動きの支援動作も比較的ゆっくりとしたものであって、即応性を要求しないため、PID制御の比例・積分・微分動作のうち、即応性を高める目的で用いられる微分動作、すなわちD動作を省略したPI制御を採用した。
すなわち、PID制御に用いられるPIDパラメータ(8式における比例ゲインK,積分ゲインK,微分ゲインK)のうち、PIパラメータ(比例ゲインK,積分ゲインK)のみをCMACによって調整している。このように、PIDパラメータの一部だけを、CMACによって調整する形態も、本発明の技術的範囲内に含まれる。
まず、比較例として、首サポータ1の制御に、従来の固定ゲイン型PID 制御を適用し、PID パラメータをKP=1.80,KI=2.30,K=0.14として制御を行った結果、図19〜図21に示す結果が得られた。
〔式15〕
Figure 2005245792
式15に示す誤差積分IAEは、平均で、空気圧シリンダ13bが759、空気圧シリンダ13cが866となった。空気圧シリンダ自体の動作の非線形性に加えて、首サポータ1の機構および首の重量変化(実験では頭部骨格模型を用いた)による非線形性の影響が、制御精度の悪影響要因となっている。図19〜21に示されるとおり、各空気圧シリンダで異なった制御特性を示した。
次に、首サポータ1の制御にCMAC-PID制御を適用し、全てのシリンダ13a・13b・13c・13dの誤差積分IAEが350以下になるまで学習を行った結果について、図22〜図24に空気圧シリンダの目標位置と制御結果、図25〜図27にCMACによって調整したPIパラメータ、図28にIAEの変化を示す。
それぞれのシリンダ13a・13b・13c・13dにおいて、各シリンダ13a・13b・13c・13dの特性に応じてPIパラメータを変化させて、目標値への追従特性を向上させていることがわかる。
さらに、CMAC-PID制御を適用した首サポータ1の学習による適応能力を検証するため、首の硬さと頭の重量を変化させて実験を行った。具体的には、頭部骨格模型の首の柔軟性を硬く設定し、頭部に0.5kgの重りを追加した状態で、前記比較例の固定ゲイン型PID 制御を適用した首サポータ1と、CMAC-PID制御を適用した首サポータ1を比較した。
まず、図29〜図31は、前記比較例の固定ゲイン型PID 制御を適用した場合の結果を示すグラフである。ここで、IAEは平均で、空気圧シリンダ13aが408、空気圧シリンダ13bが972、空気圧シリンダ13cが779となった。図29〜図31から、首の硬さと頭の重量を変化させる前と比較して、制御特性が変化している様子がわかる。特に、頭部の重量が増したため、首の上下動に関わる空気圧シリンダ13bの追従特性が悪化している。
次に、首サポータ1の制御にCMAC-PID制御を適用し、全てのシリンダ13a・13b・13c・13dの誤差積分IAEが350以下になるまで学習を行った結果について、図32〜図34に示す。図33に示すように、空気圧シリンダ13bにおいては首を上に傾ける際に、重りの影響と見られる多少の乱れが見られるが、全体としては、前記比較例の固定ゲイン型PID 制御を適用した場合と比較して、追従特性の向上を実現している。
最後に、図35〜図37として、本実験に用いた首サポータ1、および頭部骨格模型の外観写真を示しておく。
〔3.その他〕
以上、首サポータ1の空気圧シリンダとして、シリンダ13a・13b・13c・13dを用いるものとして説明したが、よりコンパクトな構成を実現するために、シリンダ13a・13b・13c・13dとして、ゴム等の軟らかい素材を用いたジャバラ、カフ、バルーン型シリンダを採用してもよい。
また、首サポータ1の空気圧シリンダと、シリンダ13a・13b・13c・13dとを、ゴム成型などによって一体的に成型して軟式のものとしてもよい。このような構成とすれば、首サポータ1の重量は大幅に軽くできるうえ、利用者の首部分に無理な力がかからず、装着における心理的な違和感が少なくなるため、使用感の優れたものとすることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、障害者等の利用者に対して、体関節の支持、動作などを補助する体関節サポータに幅広く適用することができる。
本発明の一実施形態に係る首サポータの外観構成を示す図である。 (a)〜(d)は、上記首サポータを上方向、正面方向、左方向、背面方向からみた場合の外観図である。 首サポータの外観写真を示す図である。 制御部の構成を示すブロック図である。 利用者が、首サポータを備えた車椅子を使用しているときの様子を示す図である。 PID 制御系のブロック線図である。 I-PD 制御系のブロック線図である。 CMAC の概念図である。 2入力CMAC モデルの模式図である。 1点学習の結果を示す図である。 2点学習の結果を示す図である。 16点学習の結果を示す図である。 175点学習の結果を示す図である。 (a)は、CMAC-PID制御系のブロック線図であり、(b)は、同制御系の制御フローを示す概念図である。 PIDコントローラの入出力イメージである。 首サポータのリンク機構の説明図である。 首の運動のモデルの説明図である。 目標回転角度φ およびψを示す図である。 シリンダ1のI-PD 制御の結果を示す図である。 シリンダ2のI-PD 制御の結果を示す図である。 シリンダ3のI-PD 制御の結果を示す図である。 シリンダ1のCMAC-PID 制御の結果を示す図である。 シリンダ2のCMAC-PID 制御の結果を示す図である。 シリンダ3のCMAC-PID 制御の結果を示す図である。 図22におけるPI パラメータを示す図である。 図23におけるPI パラメータを示す図である。 図24におけるPI パラメータを示す図である。 学習によるIAE の変遷を示す図である。 シリンダ1のI-PD 制御の結果を示す図である。 シリンダ2のI-PD 制御の結果を示す図である。 シリンダ3のI-PD 制御の結果を示す図である。 シリンダ1のCMAC-PID 制御の結果を示す図である。 シリンダ2のCMAC-PID 制御の結果を示す図である。 シリンダ3のCMAC-PID 制御の結果を示す図である。 実験に用いた首サポータおよび頭部骨格模型の外観写真を示す図である。 実験に用いた首サポータおよび頭部骨格模型の外観写真を示す図である。 実験に用いた首サポータおよび頭部骨格模型の外観写真を示す図である。
符号の説明
1 首サポータ(体関節サポータ)
11 首保持部(支持部)
12 肩パッド(支持部)
20 制御部
13a 空気圧シリンダ(シリンダ)
13b 空気圧シリンダ(シリンダ)
13c 空気圧シリンダ(シリンダ)

Claims (5)

  1. 利用者の体関節部を支持する支持部と、
    利用者の指示に応じて、上記支持部による体関節部の支持状態を変化させるシリンダと、
    上記シリンダの動作を制御する制御部とを備える体関節サポータであって、
    上記制御部は、適応学習型のPID 制御によって、上記シリンダの動作を制御することを特徴とする体関節サポータ。
  2. 上記制御部は、小脳演算モデルを用いて、上記PID制御の制御パラメータを決定することを特徴とする請求項1に記載の体関節サポータ。
  3. 上記シリンダは、内部気圧の変化によって動作する気圧シリンダであることを特徴とする請求項1または2に記載の体関節サポータ。
  4. 上記シリンダは複数であって、上記支持部と上記シリンダとの接続は、パラレルリンク機構からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の体関節サポータ。
  5. 上記支持部は、利用者の頸部を支持することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の体関節サポータ。
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