JP2005236375A - ディジタルカメラ並びにその制御方法及び制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡素な処理でホワイトバランスを適正に補正するディジタルカメラ並びにその制御方法及び制御プログラムを提供する。
【解決手段】 被写体の光学像を受光面に結像させるレンズと、前記受光面に結像された被写体の光学像を画像データに変換する撮像手段と、前記受光面の照度を検出する照度検出手段と、前記受光面の露光時間を制御する露光時間制御手段と、前記撮像手段から出力される画像データから抽出範囲の濃淡レベルを有する画素群を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された画素群の各チャンネルの濃淡レベルに応じてホワイトバランスを補正する補正手段と、前記照度及び前記露光時間に応じて前記抽出範囲を設定する範囲設定手段と、を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 被写体の光学像を受光面に結像させるレンズと、前記受光面に結像された被写体の光学像を画像データに変換する撮像手段と、前記受光面の照度を検出する照度検出手段と、前記受光面の露光時間を制御する露光時間制御手段と、前記撮像手段から出力される画像データから抽出範囲の濃淡レベルを有する画素群を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された画素群の各チャンネルの濃淡レベルに応じてホワイトバランスを補正する補正手段と、前記照度及び前記露光時間に応じて前記抽出範囲を設定する範囲設定手段と、を備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ディジタルカメラ並びにその制御方法及び制御プログラムに関する。
一般にディジタルカメラ(DSC)等におけるホワイトバランスの補正では、被写体を表す画像データから所定範囲の濃淡レベルの画素を無彩色に近い画素として抽出し、抽出された画素群の画素値をチャネル毎(例えば、Rチャネル、Gチャネル、Bチャネル)に積算し、積算した各チャネルの画素値が同レベルになるように各チャネルのゲインを設定する。これにより、撮影環境の光源色に関わらず、自然光下で白色の対象物を表す画素を白色に補正することができる(特許文献1参照)。しかし、撮影時の露光量に応じて画像全体で全チャンネルの濃淡レベルが変化するため、無彩色に近い画素を抽出するためのしきい値が固定のDSCでは、露光量が変化すると、ホワイトバランスを適正に補正することができない。
特許文献2には、無彩色に近い画素を抽出するためのしきい値をFナンバに応じて動的に変化させるDSCが開示されている。特許文献2に係るDSCでは、例えばユーザが絞りを所定値以上に設定すると、無彩色に近い画素を抽出するためのしきい値を変化させる。しかし、ユーザが設定するFナンバをDSCが認識できない場合、例えばFナンバに応じたステータス信号を出力しない交換レンズをDSCの本体に取り付けて撮影する場合は、適正なしきい値を設定するができない。
一方、画素値を積算して画像全体の明るさを算出することにより、Fナンバを参照せずに無彩色に近い画素を抽出するためのしきい値を設定することができる。しかし、画像全体の明るさに応じてしきい値を設定するためには、全画素の画素値を積算する処理が増えるため、ホワイトバランスの補正に要する時間が長くなるという問題がある。
特開昭61−184079号公報
特開平7−162890号公報
本発明は、上記の問題に鑑みて創作されたものであって、簡素な処理でホワイトバランスを適正に補正するディジタルカメラ並びにその制御方法及び制御プログラムを提供する。
上記目的を達成するため、本発明に係るディジタルカメラは、被写体の光学像を受光面に結像させるレンズと、前記受光面に結像された被写体の光学像を画像データに変換する撮像手段と、前記受光面の照度を検出する照度検出手段と、前記受光面の露光時間を制御する露光時間制御手段と、前記撮像手段から出力される画像データから抽出範囲の濃淡レベルを有する画素群を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された画素群の各チャンネルの濃淡レベルに応じてホワイトバランスを補正する補正手段と、前記照度及び前記露光時間に応じて前記抽出範囲を設定する範囲設定手段と、を備える。受光面の露光量は、受光面の照度と露光時間とに基づいて特定される。従って、受光面の照度及び露光時間に応じて、無彩色に近い画素を抽出するための抽出範囲を設定することにより、受光面の露光量が変化してもホワイトバランスを適正に補正することができる。
また、照度検出手段は受光面の照度を検出するため、DSC本体に交換レンズユニットを取り付けて撮影する場合であっても前述の抽出範囲を変化させる処理において交換レンズのFナンバ等を参照する必要はない。尚、受光面の照度は、全閉状態のシャッタスクリーンの照度を検出するなどして間接的に検出してもよいし、イメージセンサの受光面の照度を直接検出してもよい。
また、受光面の照度と露光時間とに基づいて前述の抽出範囲を設定する処理は、全画素の画素値を積算した結果に基づいて設定する処理と比較して簡素な処理であるため、ホワイトバランス補正の処理時間を短縮できる。
また、照度検出手段は受光面の照度を検出するため、DSC本体に交換レンズユニットを取り付けて撮影する場合であっても前述の抽出範囲を変化させる処理において交換レンズのFナンバ等を参照する必要はない。尚、受光面の照度は、全閉状態のシャッタスクリーンの照度を検出するなどして間接的に検出してもよいし、イメージセンサの受光面の照度を直接検出してもよい。
また、受光面の照度と露光時間とに基づいて前述の抽出範囲を設定する処理は、全画素の画素値を積算した結果に基づいて設定する処理と比較して簡素な処理であるため、ホワイトバランス補正の処理時間を短縮できる。
さらに本発明に係るディジタルカメラは、前記照度に応じて適正露光時間を出力する適正露光時間出力手段と、前記露光時間制御手段に前記露光時間を手動設定するための露光時間設定手段とをさらに備え、前記範囲設定手段は、前記適正露光時間出力手段によって出力された適正露光時間と、前記露光時間設定手段によって手動設定された露光時間とを比較した結果に基づいて前記抽出範囲を設定する。適正露光時間と手動設定された露光時間とを比較することにより、露光時間が手動設定されたとしても、画像の輝度値を参照することなしに露光量を予測することができる。具体的には例えば、露光量が全画素の平均輝度が基準輝度の18%になるように受光面の照度に基づいて適正露光時間を算出し、手動設定された露光時間が適正露光時間の何倍になっているかを算出する。この算出結果から、手動設定された露光時間で露光した場合に、露光量が許容基準輝度のどの程度の割合になるかを予測することができる。したがって、適正露光時間と手動設定された露光時間とを比較することにより、前述の抽出範囲を露光量に応じて適正に設定することができる。
上記目的を達成するため、本発明に係るディジタルカメラの制御方法は、被写体の光学像を受光面に結像させるレンズを備えるディジタルカメラの制御方法であって、前記受光面に結像された被写体の光学像を画像データに変換する撮像段階と、前記受光面の照度を検出する照度検出段階と、前記受光面の露光時間を制御する露光時間制御段階と、前記撮像手段から出力される画像データから抽出範囲の濃淡レベルを有する画素群を抽出する抽出段階と、前記抽出段階によって抽出された画素群の各チャンネルの濃淡レベルに応じてホワイトバランスを補正する補正段階と、前記照度及び前記露光時間に応じて前記抽出範囲を設定する範囲設定段階とを含む。
上記目的を達成するため、本発明に係るディジタルカメラの制御プログラムは、被写体の光学像を受光面に結像させるレンズを備えるディジタルカメラを、前記受光面に結像された被写体の光学像を画像データに変換する撮像手段と、前記受光面の照度を検出する照度検出手段と、前記撮像手段から出力される画像データから抽出範囲の濃淡レベルを有する画素群を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された画素群の各チャンネルの濃淡レベルに応じてホワイトバランスを補正する補正手段と、前記照度及び前記露光時間に応じて前記抽出範囲を設定する範囲設定手段として機能させる。
以下、本発明の実施の形態を一実施例に基づいて説明する。
(実施例)
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明する。
図2は、本発明の一実施例に係るディジタルスチルカメラ(DSC)1のハードウェア構成を示すブロック図である。DSC1は、絞り2の開口面積を決めるFナンバと、シャッタスクリーン6の開口期間を決める露光時間と、を自動設定することも手動設定することも可能である。DSC1は、ホワイトバランスを露光量に応じて自動補正する機能を有する。
(実施例)
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明する。
図2は、本発明の一実施例に係るディジタルスチルカメラ(DSC)1のハードウェア構成を示すブロック図である。DSC1は、絞り2の開口面積を決めるFナンバと、シャッタスクリーン6の開口期間を決める露光時間と、を自動設定することも手動設定することも可能である。DSC1は、ホワイトバランスを露光量に応じて自動補正する機能を有する。
絞り2は、Fナンバに応じて制御される図示しない絞り駆動モータに駆動される。Fナンバに応じた面積の絞り2の開口部を通過した光がイメージセンサ8の受光面9に入射する。尚、ユーザは、図示しない絞りリング等の操作により絞り2を手動で駆動し、絞り2の開口部の面積を調整することも可能である。
レンズ4は、イメージセンサ8の受光面9に被写体の光学像を結像させる。
露光時間制御手段としてのシャッタスクリーン6は、露光時間に応じて制御される図示しないシャッタ駆動モータに駆動される。露光時間だけ開口するシャッタスクリーン6を通過した光がイメージセンサ8の受光面9に入射する。尚、露光時間は、イメージセンサ8の電荷蓄積時間を電子的に制御する所謂電子シャッタによって制御してもよい。また、絞り2、レンズ4及びシャッタスクリーン6の光軸方向の配列順は、図例に限らず任意である。
レンズ4は、イメージセンサ8の受光面9に被写体の光学像を結像させる。
露光時間制御手段としてのシャッタスクリーン6は、露光時間に応じて制御される図示しないシャッタ駆動モータに駆動される。露光時間だけ開口するシャッタスクリーン6を通過した光がイメージセンサ8の受光面9に入射する。尚、露光時間は、イメージセンサ8の電荷蓄積時間を電子的に制御する所謂電子シャッタによって制御してもよい。また、絞り2、レンズ4及びシャッタスクリーン6の光軸方向の配列順は、図例に限らず任意である。
イメージセンサ8は、2次元空間に離散的に配置された受光セルとCCD(Charge Coupled Device)等の電荷転送素子とを備えたエリアイメージセンサである。撮像手段としてのイメージセンサ8は、レンズ4により結像される光学像を光電変換して得られる電荷を受光セル毎に一定時間蓄積し、受光セル毎の受光量に応じた電気信号を出力する。受光面9にR(Red)、G(Green)及びB(Blue)の原色フィルタ、又はC(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)及びG(Green)の4色の補色フィルタを設けることによりカラー画像を形成することが可能になる。
アナログフロントエンド(AFE)部10はA/D変換回路等を備える。撮像手段としてのAFE部10は、イメージセンサ8から出力されるアナログ信号を量子化してディジタル信号に変換する。具体的には例えば、出力される電気信号に含まれる雑音の低減処理、ゲインの調整による電気信号のレベル調整処理、量子化処理等を行う。尚、ホワイトバランスをアナログ信号のゲイン調整で補正する場合には、AFE部10は補正手段に相当する。
画像処理部12は画像処理用ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を備える。撮像手段、抽出手段、及び補正手段としての画像処理部12は、AFE部10から出力されたディジタル信号に対し、画像を生成する処理、後述する所定の画素を抽出する処理、ホワイトバランス補正、ガンマ補正、色空間変換等を施し、RGB色空間やYCbCr色空間で表される画像データを出力する。
操作部14は、露光時間設定部141、シャッタボタン142等を備える。露光時間設定手段としての露光時間設定部141は、露光時間を示す信号を出力する。具体的にはと例えば、露光時間設定部141はダイヤルスイッチ、押しボタンスイッチ等で構成され、ダイヤルの回転角度に応じた信号を出力する。シャッタボタン142は、押しボタンとセンサ部を有する。センサ部は、押しボタンが中間位置に押し込まれると第一段階の接点が接触して撮影準備信号を出力し、押しボタンが完全に押し込まれると第二段階の接点が接触して撮影開始信号を出力する。以後の説明では、押しボタンが中間位置に押し込まれた状態をハーフシャッタといい、押しボタンが完全に押し込まれた状態をフルシャッタというものとする。
フラッシュメモリ16は、通電しなくても記録内容を保持することのできる書換え可能な不揮発性のメモリである。フラッシュメモリ16には画像ファイル等が記憶される。
照度検出手段としての光センサ18は、全閉状態のシャッタスクリーン6に反射する光の照度に応じた照度信号を出力する。当該照度信号を評価することにより、制御部20は受光面9の照度を検出することができる。尚、光センサ18はシャッタスクリーン6の照度によってイメージセンサ8の受光面9の照度を間接的に測定するかわりに、イメージセンサ8の受光面9の照度を直接測定してもよい。
照度検出手段としての光センサ18は、全閉状態のシャッタスクリーン6に反射する光の照度に応じた照度信号を出力する。当該照度信号を評価することにより、制御部20は受光面9の照度を検出することができる。尚、光センサ18はシャッタスクリーン6の照度によってイメージセンサ8の受光面9の照度を間接的に測定するかわりに、イメージセンサ8の受光面9の照度を直接測定してもよい。
制御部20は、CPU22、ROM24、及びRAM26を備える。CPU22はROM24に記憶されているプログラムを実行してDSC1の全体を制御する。CPU22は、ROM24に記憶されている制御プログラムを実行することで、撮像手段、照度検出手段、露光時間設定手段、適正露光時間出力手段、露光時間制御手段、抽出手段、補正手段、及び範囲設定手段としても機能する。RAM26は各種のプログラムやデータを一時的に記憶するメモリである。尚、DSC1は、適正露光時間出力手段、及び露光時間制御手段としての露光時間制御用のASICを備えてもよい。また、DSC1は、画像処理用ASIC等を備えず、CPU22のみで各種の画像処理を実行してもよい。
図3は、DSC1の制御プログラムの論理的な構成を示すブロック図である。制御プログラムは、サンプル画像生成部30、適正露光時間出力部32、露光時間受付部34、平均輝度予測部36、範囲設定部38、抽出部40、補正係数設定部42、本画像生成部44、補正部46、処理部48、及び画像保存部50を備える。
サンプル画像生成部30は、イメージセンサ8、AFE部10、画像処理部12等を制御して、被写体の光学像を低解像度で表すサンプル画像データを生成する。サンプル画像データとは、ホワイトバランス補正の補正係数を設定する処理に使用される画像データのことである。ハーフシャッタになってからフルシャッタになるまでの短い期間に当該補正係数を設定する処理を完了させるため、サンプル画像データは、ホワイトバランスの補正係数を精度よく設定できる範囲内で画素数の少ない画像データであることが望ましい。
本画像生成部44は、イメージセンサ8、AFE部10、画像処理部12等を制御して、被写体の光学像を表す本画像データを生成する。本画像データとは、各種の画像処理が施された後にフラッシュメモリ16に保存される画像データのことである。
本画像生成部44は、イメージセンサ8、AFE部10、画像処理部12等を制御して、被写体の光学像を表す本画像データを生成する。本画像データとは、各種の画像処理が施された後にフラッシュメモリ16に保存される画像データのことである。
適正露光時間出力部32は、受光面9の照度に応じた適正露光時間を算出する。具体的には適正露光時間出力部32は、光センサ18が出力する照度信号を読み込み、受光面9の照度を認識する。そして、露光量が適正な値(例えば、画像データの全画素の平均輝度が所定の露光条件で撮影される完全拡散反射物体(反射率が100%の物体)に対して割り当てられた輝度(以下、基準輝度という。)の18%になる露光量)になるように、適正露光時間出力部32は適正露光時間を算出する。
露光時間受付部34は露光時間のユーザによる手動設定を受け付ける。具体的には露光時間受付部34は、露光時間設定部141が出力する露光時間を示す信号を読み込み、読み込んだ信号に応じた露光時間を手動設定の露光時間として設定する。
平均輝度予測部36は、手動設定の露光時間で撮影した場合に生成される本画像データの全画素の平均輝度を予測する。具体的には、適正露光時間と手動設定の露光時間の比を算出し、手動設定の露光時間で撮影した場合に生成される本画像データの全画素の平均輝度が基準輝度に対して何パーセントになるかを予測する。例えば露光時間の比を評価した結果、手動設定の露光時間が適正露光時間のn倍(例えば、2倍)であったとすると、手動設定の露光時間で撮影した場合に生成される本画像データの全画素の平均輝度は、適正露光時間で撮影した場合(例えば、基準輝度に対して18%)のn倍(例えば、基準輝度に対して36%)になることが予測できる。
範囲設定部38は、平均輝度予測部36で予測された平均輝度に基づいて濃淡レベルのしきい値をチャンネル毎に設定する。具体的には例えば、本画像データの全画素の平均輝度がn倍になれば、しきい値もn倍に設定する。しきい値は、後述する抽出部40において無彩色に近い画素のみを抽出するために使用される。尚、複数のチャンネルで同一のしきい値を設定してもよい。
図4は、同一の被写体(例えば、花びらが赤色の花)を異なる露光量で撮影した場合に生成される画像データのRチャネルの濃淡を示すヒストグラムを示す模式図である。折れ線64は、折れ線62よりも露光量が少ない撮影条件下で生成された画像データのヒストグラムである。
特定の濃淡レベルを有する対象物が画角内に多く存在している場合、例えば、花びらが赤色の花が画角の中心にある場合、その濃淡レベル(花びらの赤色)に分布が集中する。仮に、無彩色に近い画素を抽出するためのしきい値として固定値のT1を用いた場合、赤色の花びらを表す画素が無彩色に近い画素として誤って抽出されることになる。この場合、画像データの全画素の平均輝度に応じてしきい値をT2に変化させれば、抽出部40において赤色の花びらのように彩度の高い対象物を表す画素を誤って抽出することはない。
図4は、同一の被写体(例えば、花びらが赤色の花)を異なる露光量で撮影した場合に生成される画像データのRチャネルの濃淡を示すヒストグラムを示す模式図である。折れ線64は、折れ線62よりも露光量が少ない撮影条件下で生成された画像データのヒストグラムである。
特定の濃淡レベルを有する対象物が画角内に多く存在している場合、例えば、花びらが赤色の花が画角の中心にある場合、その濃淡レベル(花びらの赤色)に分布が集中する。仮に、無彩色に近い画素を抽出するためのしきい値として固定値のT1を用いた場合、赤色の花びらを表す画素が無彩色に近い画素として誤って抽出されることになる。この場合、画像データの全画素の平均輝度に応じてしきい値をT2に変化させれば、抽出部40において赤色の花びらのように彩度の高い対象物を表す画素を誤って抽出することはない。
抽出部40は、チャンネル毎に設定されたしきい値に基づいてサンプル画像データの全画素から所定の画素を抽出する。具体的には例えば抽出部40は、図5に示すように、Rチャネルの濃淡レベルがしきい値よりも低い画素(例えば、赤色の花びらを表す画素以外の画素)であって、Bチャネルの濃淡レベルがしきい値よりも低い画素(例えば、青色の空を表す画素以外の画素)を抽出する。
図6は、ホワイトバランスの補正前と補正後にそれぞれ各チャンネルの濃淡レベルを積算した場合に得られる結果の一例を表す模式図である。
補正係数設定部42は、抽出された画素群の画素値に基づいてホワイトバランスの補正係数を設定する。具体的には補正係数設定部42は、抽出された画素群の濃淡レベルをチャネル毎に積算した結果に基づいて、図6に示すように各チャネルで積算される濃淡レベルが等しくなるように、各チャネルのゲインに対応する補正係数を算出する。
補正係数設定部42は、抽出された画素群の画素値に基づいてホワイトバランスの補正係数を設定する。具体的には補正係数設定部42は、抽出された画素群の濃淡レベルをチャネル毎に積算した結果に基づいて、図6に示すように各チャネルで積算される濃淡レベルが等しくなるように、各チャネルのゲインに対応する補正係数を算出する。
補正部46は、補正係数に基づいて本画像データのホワイトバランスを補正する。具体的には、本画像データの全画素の各チャネルの濃淡レベルにチャネル毎に設定された補正係数を乗ずる。
処理部48は、本画像データにガンマ補正、色空間変換等の画像処理を施す。
画像保存部50は、本画像データの画像ファイルを作成し、フラッシュメモリ16に当該画像ファイルを格納する。
処理部48は、本画像データにガンマ補正、色空間変換等の画像処理を施す。
画像保存部50は、本画像データの画像ファイルを作成し、フラッシュメモリ16に当該画像ファイルを格納する。
図1は、制御プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS100では、制御部20はハーフシャッタか否かを判断する。具体的には、制御部20は、撮影準備信号を読み込み、シャッタボタン142の状態を認識する。ハーフシャッタが認識されると、ステップS102に進む。
ステップS102では、制御部20は適正露光時間を算出する。
ステップS100では、制御部20はハーフシャッタか否かを判断する。具体的には、制御部20は、撮影準備信号を読み込み、シャッタボタン142の状態を認識する。ハーフシャッタが認識されると、ステップS102に進む。
ステップS102では、制御部20は適正露光時間を算出する。
ステップS104では、制御部20はユーザの露光時間設定部の操作により手動設定された露光時間を読み込む。
ステップS106では、制御部20はフルシャッタか否かを判断する。具体的には制御部20は、撮影開始信号を読み込み、シャッタボタン142の状態を認識する。制御部20は、フルシャッタを認識するまで、ステップS102及びステップ104の処理を繰り返し実行し、フルシャッタを認識するとステップS108に進む。つまり制御部20は、ハーフシャッタの間、適正露光時間の算出と手動設定の露光時間の読み込みとを繰り返し、フルシャッタ直前に算出した適性露光時間とフルシャッタ直前に読み込んだ手動設定の露光時間とをステップS110の処理で採用する。
ステップS106では、制御部20はフルシャッタか否かを判断する。具体的には制御部20は、撮影開始信号を読み込み、シャッタボタン142の状態を認識する。制御部20は、フルシャッタを認識するまで、ステップS102及びステップ104の処理を繰り返し実行し、フルシャッタを認識するとステップS108に進む。つまり制御部20は、ハーフシャッタの間、適正露光時間の算出と手動設定の露光時間の読み込みとを繰り返し、フルシャッタ直前に算出した適性露光時間とフルシャッタ直前に読み込んだ手動設定の露光時間とをステップS110の処理で採用する。
ステップS108では、画像処理部12はサンプル画像データを生成する。
ステップS110では、制御部20は、フルシャッタ直前に算出した適正露光時間とフルシャッタ直前に読み込んだ手動設定の露光時間との比に基づいて手動設定の露光時間で撮影した場合に生成される本画像データの全画素の平均輝度値を予測する。
ステップS112では、制御部20は予測した平均輝度に基づいて濃淡レベルのしきい値を設定する。
ステップS110では、制御部20は、フルシャッタ直前に算出した適正露光時間とフルシャッタ直前に読み込んだ手動設定の露光時間との比に基づいて手動設定の露光時間で撮影した場合に生成される本画像データの全画素の平均輝度値を予測する。
ステップS112では、制御部20は予測した平均輝度に基づいて濃淡レベルのしきい値を設定する。
ステップS114では、制御部20はホワイトバランス補正の補正係数を設定する。
図7はホワイトバランス補正の補正係数を設定する処理の詳細な流れを表すフローチャートである。
ステップS200では、制御部20は、サンプル画像データの全画素から所定範囲の濃淡レベルを有する画素群をしきい値に基づいて抽出する。
ステップS202では、制御部20は抽出された画素群の濃淡レベルをチャネル毎に積算する。
ステップS204では、制御部20は各チャネルの積算濃淡レベルが同レベルになるように各チャネルの補正係数を設定する。
図7はホワイトバランス補正の補正係数を設定する処理の詳細な流れを表すフローチャートである。
ステップS200では、制御部20は、サンプル画像データの全画素から所定範囲の濃淡レベルを有する画素群をしきい値に基づいて抽出する。
ステップS202では、制御部20は抽出された画素群の濃淡レベルをチャネル毎に積算する。
ステップS204では、制御部20は各チャネルの積算濃淡レベルが同レベルになるように各チャネルの補正係数を設定する。
以上説明したホワイトバランス補正の補正係数を設定する処理が終了すると、ステップS116では、画像処理部12は本画像データを生成する。
ステップS118では、画像処理部12は、ホワイトバランス補正の補正係数に基づいて本画像データのホワイトバランスを補正する。
ステップS120では、画像処理部12は、本画像データにガンマ補正、色空間変換等の画像処理を施す。
ステップS122では、制御部20はフラッシュメモリ16に本画像データを保存する。
ステップS118では、画像処理部12は、ホワイトバランス補正の補正係数に基づいて本画像データのホワイトバランスを補正する。
ステップS120では、画像処理部12は、本画像データにガンマ補正、色空間変換等の画像処理を施す。
ステップS122では、制御部20はフラッシュメモリ16に本画像データを保存する。
以上説明した本発明の一実施例に係るDSC1によると、受光面9の露光量に対応する本画像データの全画素の平均輝度を、受光面9の照度、適正露光時間、及び手動設定の露光時間に基づいて予測することができる。そのため、無彩色に近い画素を抽出するためのしきい値を、受光面9の露光量に応じて動的に変化させることができる。つまり、撮影環境が変化しても、ユーザが露光時間を手動で変更しても、ホワイトバランスを適正に補正することができる。
また、適正露光時間と手動設定の露光時間とに基づいて本画像データの全画素の平均輝度を予測する処理は、全画素の画素値を積算して全画素の平均輝度を算出する処理と比較して簡素な処理であるため、DSC1はホワイトバランス補正の処理時間を短縮できる。
また、光センサ18の照度信号に基づいて受光面9の照度を認識するため、DSC1本体に交換レンズユニットを取り付けて撮影する場合であっても、交換レンズのFナンバ等を参照する必要がない。
また、光センサ18の照度信号に基づいて受光面9の照度を認識するため、DSC1本体に交換レンズユニットを取り付けて撮影する場合であっても、交換レンズのFナンバ等を参照する必要がない。
以上、絞り優先で算出される適正露光時間と手動設定される露光時間とに基づいてホワイトバランスを補正するDSC1について説明したが、シャッタスピード優先で算出される適正なFナンバと、手動設定されるFナンバとに基づいてホワイトバランスを補正してもよい。この場合の画像データの全画素の平均輝度は、適正なFナンバと手動設定されるFナンバとの比を算出し、無彩色に近い画素を抽出するためのしきい値をその比に応じて変化させればよい。また、露光時間又は絞りのいずれか一方が優先で露出値が手動設定される場合、無彩色に近い画素を抽出するためのしきい値を露出値に応じて変化させればよい。
1 ディジタルスチルカメラ、4 レンズ、6 シャッタスクリーン(露光時間制御手段)、8 イメージセンサ(撮像手段)、9 受光面、10 アナログフロントエンド部(撮像手段)、12 画像処理部(撮像手段、抽出手段、及び補正手段)、18 光センサ(照度検出手段)、141 露光時間設定部(露光時間設定手段)
Claims (4)
- 被写体の光学像を受光面に結像させるレンズと、
前記受光面に結像された被写体の光学像を画像データに変換する撮像手段と、
前記受光面の照度を検出する照度検出手段と、
前記受光面の露光時間を制御する露光時間制御手段と、
前記撮像手段から出力される画像データから抽出範囲の濃淡レベルを有する画素群を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された画素群の各チャンネルの濃淡レベルに応じてホワイトバランスを補正する補正手段と、
前記照度及び前記露光時間に応じて前記抽出範囲を設定する範囲設定手段と、
を備えることを特徴とするディジタルカメラ。 - 前記照度に応じて適正露光時間を出力する適正露光時間出力手段と、
前記露光時間制御手段に前記露光時間を手動設定するための露光時間設定手段とをさらに備え、
前記範囲設定手段は、前記適正露光時間出力手段によって出力された適正露光時間と、前記露光時間設定手段によって手動設定された露光時間とを比較した結果に基づいて前記抽出範囲を設定することを特徴とする請求項1に記載のディジタルカメラ。 - 被写体の光学像を受光面に結像させるレンズを備えるディジタルカメラの制御方法であって、
前記受光面に結像された被写体の光学像を画像データに変換する撮像段階と、
前記受光面の照度を検出する照度検出段階と、
前記受光面の露光時間を制御する露光時間制御段階と、
前記撮像手段から出力される画像データから抽出範囲の濃淡レベルを有する画素群を抽出する抽出段階と、
前記抽出段階によって抽出された画素群の各チャンネルの濃淡レベルに応じてホワイトバランスを補正する補正段階と、
前記照度及び前記露光時間に応じて前記抽出範囲を設定する範囲設定段階とを含むことを特徴とするディジタルカメラの制御方法。 - 被写体の光学像を受光面に結像させるレンズを備えるディジタルカメラを、
前記受光面に結像された被写体の光学像を画像データに変換する撮像手段と、
前記受光面の照度を検出する照度検出手段と、
前記受光面の露光時間を制御する露光時間制御手段と、
前記撮像手段から出力される画像データから抽出範囲の濃淡レベルを有する画素群を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された画素群の各チャンネルの濃淡レベルに応じてホワイトバランスを補正する補正手段と、
前記照度及び前記露光時間に応じて前記抽出範囲を設定する範囲設定手段として機能させることを特徴とするディジタルカメラの制御プログラム。
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---|---|---|---|
JP2004039783A JP2005236375A (ja) | 2004-02-17 | 2004-02-17 | ディジタルカメラ並びにその制御方法及び制御プログラム |
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- 2004-02-17 JP JP2004039783A patent/JP2005236375A/ja not_active Withdrawn
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