JP2005229178A - 機密情報管理システム、機密情報管理方法、および機密情報管理プログラム、並びに機密情報管理システム用端末プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 端末2が機密情報Sを機密情報管理システム1に送信すると、機密情報管理システム1は、秘密分散法Aを用いて機密情報Sを複数のデータに分割し、分割データを保管サーバ3a,3b及び端末2に保管させる。サービス利用時は、端末2から分割データを機密情報管理システム1に送信すると、機密情報管理システム1は、該分割データおよび保管サーバ3a,3bの分割データから秘密分散法Aを用いて機密情報Sを復元し、機密情報Sをサービス提供システム5に送信する。ユーザが分割データを紛失した際は、機密情報管理システム1は、保管サーバ3a,3bの分割データから秘密分散法Aを用いて再分割データを生成し、保管サーバ3a,3b及び端末2に保管させる。
【選択図】 図1
Description
電子認証システム推進検討会、"企業間電子商取引システムにおける電子認証システムの仕様に関するガイドライン"、[Online]、[平成16年1月20日検索]、インターネット<URL:http://www.ecom.or.jp/home/g12.pdf>
図1は、本発明の実施の形態に係る機密情報管理システム1が適用されるコンピュータシステム10全体の概略構成を示すブロック図である。
ここで、本実施の形態における独自の秘密分散アルゴリズムによる秘密分散法Aについて説明する。
=S(1),S(2),…,S(n-1)
乱数R=(n-1)個の乱数部分データR(j)
=R(1),R(2),…,R(n-1)
n個の分割データD(i)=D(1),D(2),…,D(n)
各分割部分データD(i,j)
=D(1,1),D(1,2),…,D(1,n-1)
D(2,1),D(2,2),…,D(2,n-1)
… … …
D(n,1),D(n,2),…,D(n,n-1)
(i=1〜n), (j=1〜n-1)
本実施形態は、上述したように処理単位ビット長毎に区分けされる複数の部分データに対して元部分データと乱数部分データの排他的論理和演算(XOR)を行って、詳しくは、元部分データと乱数部分データの排他的論理和演算(XOR)からなる定義式を用いて、元データの分割を行うことを特徴とするものであり、上述したデータ分割処理に多項式や剰余演算を用いる方法に比較して、コンピュータ処理に適したビット演算である排他的論理和(XOR)演算を用いることにより高速かつ高性能な演算処理能力を必要とせず、大容量のデータに対しても簡単な演算処理を繰り返して分割データを生成することができるとともに、また分割データの保管に必要となる記憶容量も分割数に比例した倍数の容量よりも小さくすることができる。更に、任意に定めた一定の長さ毎にデータの先頭から順に演算処理を行うストリーム処理により分割データが生成される。
0 * 1 の演算結果は 1
1 * 0 の演算結果は 1
1 * 1 の演算結果は 0
また、XOR演算は交換法則、結合法則が成り立つ。すなわち、
a*b=b*a
(a*b)*c=a*(b*c)が成り立つことが数学的に証明される。
c(j,i,k)=0 のとき Q(j,i,k)=0
ただし、mはm≧0の整数を表す。
i+j<=n+1 のとき u(i,j)=1
i+j>n+1 のとき u(i,j)=0
である行列を意味するものとし、「上三角行列」ということとする。具体的には下記のような行列である。
j=i+1 のとき p(i,j)=1
i=1,j=n のとき p(i,j)=1
上記以外のとき p(i,j)=0
である行列を意味するものとし、「回転行列」ということとする。具体的には下記のような行列であり、他の行列の右側からかけると当該他の行列の1列目を2列目へ、2列目を3列目へ、…,n-1列目をn列目へ、n列目を1列目へ移動させる作用がある。つまり、行列Pを他の行列に右側から複数回かけると、その回数分だけ各列を右方向へ回転させるように移動させることができる。
i=j のとき e(i,j)=1
上記以外のとき e(i,j)=0
である行列を意味するものとする。具体的には下記のような行列である。Aを任意のn×n行列とすると
A×E=E×A=A
となる性質がある。
第1の元部分データS(1)=「10110010」
第2の元部分データS(2)=「00110111」
次に、変数jを1から2(=分割数n-1)まで変えて、乱数部分データR(2×m+j)に乱数発生部13から発生する8ビットの長さの乱数を設定し、これにより乱数Rを処理単位ビット長で区分けした2(分割数n-1)個の乱数部分データR(1),R(2)を次のように生成する(ステップS215)。
第1の乱数部分データR(1)=「10110001」
第2の乱数部分データR(2)=「00110101」
次に、ステップS217において、変数iを1から3(=分割数n)まで変えるとともに、更に各変数iにおいて変数jを1から2(=分割数n-1)まで変えながら、ステップS217に示す分割データを生成するための元部分データと乱数部分データの排他的論理和からなる定義式により複数の分割データD(i)の各々を構成する各分割部分データD(i,2×m+j)を生成する。この結果、次に示すような分割データDが生成される。
=3個の分割データD(i)=D(1),D(2),D(3)
第1の分割データD(1)
=2個の分割部分データD(1,j)=D(1,1),D(1,2)
=「00110110」,「10110011」
第2の分割データD(2)
=2個の分割部分データD(2,j)=D(2,1),D(2,2)
=「00000011」,「00000010」
第3の分割データD(3)
=2個の分割部分データD(3,j)=D(3,1),D(3,2)
=「10110001」,「00110101」
なお、各分割部分データ(i,j)を生成するためのステップS217に示す定義式は、本例のように分割数n=3の場合には、具体的には図4に示す表に記載されているものとなる。図4に示す表から、分割部分データD(1,1)を生成するための定義式はS(1)*R(1)*R(2)であり、D(1,2)の定義式はS(2)*R(1)*R(2)であり、D(2,1)の定義式はS(1)*R(1)であり、D(2,2)の定義式はS(2)*R(2)であり、D(3,1)の定義式はR(1)であり、D(3,2)の定義式はR(2)である。また、図4に示す表にはm>0の場合の任意の整数についての一般的な定義式も記載されている。
D(1,2)=S(2)*Q(2,1,1)*Q(2,1,2)
D(2,1)=S(1)*Q(1,2,1)*Q(1,2,2)
D(2,2)=S(2)*Q(2,2,1)*Q(2,2,2)
D(3,1)=R(1)
D(3,2)=R(2)
上記の6つの式のうち上から4つの式に含まれるQ(j,i,k)を具体的に求める。
D(1,2)=S(2)*Q(2,1,1)*Q(2,1,2)=S(2)*R(1)*R(2)
D(2,1)=S(1)*Q(1,2,1)*Q(1,2,2)=S(1)*R(1)*0=S(1)*R(1)
D(2,2)=S(2)*Q(2,2,1)*Q(2,2,2)=S(2)*0*R(2)=S(2)*R(2)
上述した各分割部分データD(i,j)を生成するための定義式は、図3にも図示されている。
=S(1)*(R(1)*R(1))
=S(1)*0
=S(1)
具体的に計算すると、D(2,1)は00000011, D(3,1)は10110001なので、S(1)は10110010となる。
=S(2)*(R(2)*R(2))
=S(2)*0
=S(2)
具体的に計算すると、D(2,2)は00000010, D(3,2)は00110101なので、S(2)は00110111となる。
D(2,j)*D(3,j)=(S(j)*R(j))*R(j)
=S(j)*(R(j)*R(j))
=S(j)*0
=S(j)
であるから、D(2,j)*D(3,j)を計算すれば、S(j)が求まる。
D(2,j+1)*D(3,j+1)=(S(j+1)*R(j+1))*R(j+1)
=S(j+1)*(R(j+1)*R(j+1))
=S(j+1)*0
=S(j+1)
であるから、D(2,j+1)*D(3,j+1)を計算すれば、S(j+1)が求まる。
=S(1)*0*0
=S(1)
であるから、D(1,1)*D(3,1)*D(3,2)を計算すれば、S(1)が求まる。具体的に計算すると、D(1,1)は00110110, D(3,1)は10110001, D(3,2)は00110101なので、S(1)は10110010となる。
D(1,2)*D(3,1)*D(3,2)=(S(2)*R(1)*R(2))*R(1)*R(2)
=S(2)*(R(1)*R(1))*(R(2)*R(2))
=S(2)*0*0
=S(2)
であるから、D(1,2)*D(3,1)*D(3,2)を計算すれば、S(2)が求まる。具体的に計算すると、D(1,2)は10110011, D(3,1)は10110001, D(3,2)は00110101なので、S(2)は00110111となる。
D(1,j)*D(3,j)*D(3,j+1)=(S(j)*R(j)*R(j+1))*R(j)*R(j+1)
=S(j)*(R(j)*R(j))*(R(j+1)*R(j+1))
=S(j)*0*0
=S(j)
であるから、D(1,j)*D(3,j)*D(3,j+1)を計算すれば、S(j)が求まる。
D(1,j+1)*D(3,j)*D(3,j+1)=(S(j+1)*R(j)*R(j+1))*R(j)*R(j+1)
=S(j+1)*(R(j)*R(j))*(R(j+1)*R(j+1))
=S(j+1)*0*0
=S(j+1)
であるから、D(1,j+1)*D(3,j)*D(3,j+1)を計算すれば、S(j+1)が求まる。
=(S(1)*S(1))*(R(1)*R(1))*R(2)
=0*0*R(2)
=R(2)
であるから、D(1,1)*D(2,1)を計算すれば、R(2)が求まる。具体的に計算すると、D(1,1)は00110110, D(2,1)は00000011なので、R(2)は00110101となる。
D(1,2)*D(2,2)=(S(2)*R(1)*R(2))*(S(2)*R(2))
=(S(2)*S(2))*R(1)*(R(2)*R(2))
=0*R(1)*0
=R(1)
であるから、D(1,2)*D(2,2)を計算すれば、R(1)が求まる。具体的に計算すると、D(1,2)は10110011, D(2,2)は00000010なので、R(1)は10110001となる。
=S(1)*(R(1)*R(1))
=S(1)*0
=S(1)
であるから、D(2,1)*R(1)を計算すれば、S(1)が求まる。具体的に計算すると、D(2,1)は00000011, R(1)は10110001なので、S(1)は10110010となる。
D(2,2)*R(2)=(S(2)*R(2))*R(2)
=S(2)*(R(2)*R(2))
=S(2)*0
=S(2)
であるからD(2,2)*R(2)を計算すればS(2)が求まる。具体的に計算するとD(2,2)は00000010, R(2)は00110101なので、S(2)は00110111となる。
D(1,j)*D(2,j)=(S(j)*R(j)*R(j+1))*(S(j)*R(j))
=(S(j)*S(j))*(R(j)*R(j))*R(j+1)
=0*0*R(j+1)
=R(j+1)
であるからD(1,j)*D(2,j)を計算すればR(j+1)が求まる。
D(1,j+1)*D(2,j+1)=(S(j+1)*R(j)*R(j+1))*(S(j+1)*R(j+1))
=(S(j+1)*S(j+1))*R(j)*(R(j+1)*R(j+1))
=0*R(j)*0
=R(j)
であるからD(1,j+1)*D(2,j+1)を計算すればR(j)が求まる。
=S(j)*(R(j)*R(j))
=S(j)*0
=S(j)
であるからD(2,j)*R(j)を計算すればS(j)が求まる。
D(2,j+1)*R(j+1)=(S(j+1)*R(j+1))*R(j+1)
=S(j+1)*(R(j+1)*R(j+1))
=S(j+1)*0
=S(j+1)
であるからD(2,j+1)*R(j+1)を計算すればS(j+1)が求まる。
=n個の分割データD(i)=D(1),D(2),…D(n)
第1の分割データD(1)
=n-1個の分割部分データD(1,j)=D(1,1),D(1,2),…D(1,n-1)
第2の分割データD(2)
=n-1個の分割部分データD(2,j)=D(2,1),D(2,2),…D(2,n-1)
… … …
… … …
第nの分割データD(n)
=n-1個の分割部分データD(n,j)=D(n,1),D(n,2),…D(n,n-1)
このように変数m=0の場合について分割データDを生成した後、次に変数mを1増やし(ステップS419)、ステップS411に戻り、変数m=1に該当する元データSのb×(n-1)ビット以降について同様の分割処理を行う。最後にステップS411の判定の結果、元データSにデータがなくなった場合、ステップS411からステップS421に進み、上述したように生成した分割データD(1), …,D(n)を保管サーバ3および端末2にそれぞれ保存して、分割処理を終了する。
D(2,1)=S(1)*R(1), D(2,2)=S(2)*R(2), …
D(3,1)=R(1), D(3,2)=R(2), …
D(1)について見ると、例えば、D(1,1)、D(1,2)が取得できると、
D(1,1)*D(1,2)=(S(1)*R(1)*R(2))*(S(2)*R(1)*R(2))
=S(1)*S(2)*((R(1)*R(1))*((R(2)*R(2))
=S(1)*S(2)*0*0
=S(1)*S(2)
となる。一般にはD(1,j)*D(1,j+1)=S(j)*S(j+1)である。ここでjはj=2×m+1、mはm≧0の任意の整数である。
D(1,j)*D(1,j+1)=(S(j)*R(j)*R(j+1))*(S(j+1)*R(j+1))
=S(j)*S(j+1)*R(j)*((R(j+1)*R(j+1))
=S(j)*S(j+1)*R(j)*0
=S(j)*S(j+1)*R(j)
D(2,j)*D(2,j+1)=(S(j)*R(j))*(S(j+1)*R(j)*R(j+1))
=S(j)*S(j+1)*(R(j)*R(j))*R(j+1))
=S(j)*S(j+1)*0*R(j+1)
=S(j)*S(j+1)*R(j+1)
D(3,j)*D(3,j+1)=R(j)*R(j+1)
となるからである。
図7は、乱数追加注入方式におけるデータ再分割処理の概要を説明するフローチャート図である。同図によれば、まず分割データD(1),D(2),D(3)を取得し(ステップS501)、次に、乱数発生部13で再分割の際に用いる乱数R’を発生させる(ステップS503)。
D(1,1)* D(2,1)=((S(1)*R(1)*R(2))*(S(1)*R(1))
=R(2)* (S(1)* S(1))* (R(1)* R(1))
=R(2)
D(1,2)* D(2,2)=((S(2)*R(2))*(S(2)*R(1)*R(2))
=R(1)* (S(2)* S(2))* (R(2)* R(2))
= R(1)
であり、また、D(3,1)= R(1)、D(3,2)= R(2)であるから、D(1,1)* D(2,1)およびD(1,2)* D(2,2)から分割データD (3)を生成することができる。
D(1,1)= D(2,1)*R(2)
D(1,2)= D(2,2)*R(1)
であり、また、D(3,1)= R(1)、D(3,2)= R(2)であるから、D(2,1)*R(2)およびD(2,2)*R(1)から分割データD (1)を生成することができる。
D(2,1)= D(1,1)*R(2)
D(2,2)= D(1,2)*R(1)
であり、また、D(3,1)= R(1)、D(3,2)= R(2)であるから、分割データD (1),D (3)から分割データD (2)を生成することができる。
=S(1)*(R(1)*R(1))* (R’(1)* R’(1))
=S(1)*0*0
=S(1)
また、別の分割部分データから次のように第2の元部分データS(2)を生成することができる。
(R(1)* R’(1))* (R(2)* R’(2))
=S(2)*(R(1)*R(1))*(R(2)*R(2))*
(R’(1)* R’(1))* (R’(2)* R’(2))
=S(2)*0*0*0*0
=S(2)
一般に、jを奇数として、
D’(2,j)*D’(3,j)=(S(j)*R(j)*R’(j))*(R(j)* R’(j))
=S(j)*(R(j)*R(j))*(R’(j)*R’(j))
=S(j)*0*0
=S(j)
であるから、D’(2,j)*D’(3,j)を計算すれば、S(j)が求まる。
D’(2,j+1)* D’(3,j)*D’(3,j+1)=(S(j+1)*R(j)*R(j+1)*R’(j)*R’(j+1))*
(R(j)* R’(j))*(R(j+1)* R’(j+1))
=S(j+1)*((R(j)*R(j))*(R(j+1)*R(j+1))*
*(R’(j)*R’(j))*(R’(j+1)*R’(j+1))
=S(j+1)*0*0*0*0
=S(j+1)
であるから、D’(2,j+1)* D’(3,j)*D’(3,j+1)を計算すれば、S(j+1)が求まる。
(R(1)* R’(1))* (R(2)* R’(2))
= S(1)*(R(1)*R(1))* (R(2)*R(2)) *
(R’(1)* R’(1))* (R’(2)* R’(2))
=S(1)*0*0*0*0
=S(1)
であるから、D’(1,1)*D’(3,1)*D’(3,2)を計算すれば、S(1)が求まる。
D’(1,2)* D’(3,2)=(S(2)*R(2)*R’(2))*(R(2)*R’(2))
=S(2)*(R(2)*R(2))*(R’(2)*R’(2))
=S(2)*0*0
=S(2)
であるから、D’(1,2)* D’(3,2)を計算すれば、S(2)が求まる。
D’(1,j)*D’(3,j)*D’(3,j+1)=(S(j)*R(j)*R(j+1)*R’(j)*R’(j+1))*
(R(j)*R’(j))*(R(j+1)*R’(j+1))
=S(j)*(R(j)*R(j))*(R(j+1)*R(j+1))*
(R’(j)*R’(j))* (R’(j+1)*R’(j+1))
=S(j)*0*0*0*0
=S(j)
であるから、D’(1,j)*D’(3,j)*D’(3,j+1)を計算すれば、S(j)が求まる。
D’(1,j+1)* D’(3,j+1)=(S(j+1)*R(j+1)*R’(j+1)) *(R(j+1)*R’(j+1))
=S(j+1)*(R(j+1)*R(j+1))*(R’(j+1)*R’(j+1))
=S(j+1)*0*0
=S(j+1)
であるから、D’(1,j+1)* D’(3,j+1)を計算すれば、S(j+1)が求まる。
=(S(1)*S(1))*(R(1)*R(1))*(R’(1)*R’(1))*R(2)* R’(2)
=0*0*0*R(2)*R’(2)
=R(2)*R’(2)
であるから、D’(1,1)*D’(2,1)を計算すれば、R(2)*R’(2)が求まる。
D’(1,2)*D’(2,2)=(S(2)*R(2)*R’(2))*(S(2)*R(1)*R(2)*R’(1)*R’(2))
=(S(2)*S(2))*R(1)*R’(1)*(R(2)*R(2))*(R’(2)*R’(2))
=0*R(1)*R’(1)*0*0
=R(1)*R’(1)
であるから、D’(1,2)*D’(2,2)を計算すれば、R(1)*R’(1)が求まる。
=S(1)*(R(1)*R(1))* (R’(1)*R’(1))
=S(1)*0*0
=S(1)
であるから、D’(2,1)*R(1)*R’(1)を計算すれば、S(1)が求まる。
D’(1,2)*R(2)*R’(2)=(S(2)*R(2)*R’(2))* R(2)*R’(2)
=S(2)*(R(2)*R(2))* (R’(2)*R’(2))
=S(2)*0*0
=S(2)
であるからD’(2,2)*R(2)*R’(2)を計算すればS(2)が求まる。
D’(1,j)*D’(2,j)=(S(j)*R(j)*R(j+1)*R’(j)*R’(j+1))*(S(j)*R(j)*R’(j))
=(S(j)*S(j))*(R(j)*R(j))*(R’(j)*R’(j))*R(j+1) *R’(j+1)
=0*0*0*R(j+1)*R’(j+1)
= R(j+1)*R’(j+1)
であるからD’(1,j)*D’(2,j)を計算すればR(j+1)*R’(j+1)が求まる。
D’(1,j+1)*D’(2,j+1)=(S(j+1)* R(j+1)*R’(j+1))*
(S(j+1)*R(j)*R(j+1)* R’(j)*R’(j+1))
=(S(j+1)*S(j+1))*R(j)* R’(j)*
(R(j+1)*R(j+1))*(R’(j+1)* R’(j+1))
=0* R(j)* R’(j)*0*0
= R(j)* R’(j)
であるからD’(1,j+1)*D’(2,j+1)を計算すればR(j)* R’(j)が求まる。
=S(j)*(R(j)*R(j))*(R’(j)*R’(j))
=S(j)*0*0
=S(j)
であるからD’(2,j)*R(j)* R’(j)を計算すればS(j)が求まる。
D’(1,j+1)*R(j+1)* R’(j+1)=(S(j+1)*R(j+1)*R’(j+1))*R(j+1)* R’(j+1)
=S(j+1)*(R(j+1)*R(j+1))* (R’(j+1)*R’(j+1))
=S(j+1)*0*0
=S(j+1)
であるからD’(1,j+1)*R(j+1)* R’(j+1)を計算すればS(j+1)が求まる。
図9は、乱数書き換え方式におけるデータ再分割処理の概要を説明するフローチャート図である。同図によれば、まず分割データD(1),D(2),D(3)を取得し(ステップS601)、次に、乱数発生部13で再分割の際に用いる乱数R’を発生させる(ステップS603)。
=S(1)*(R’(1)*R’(1))
=S(1)*0
=S(1)
また、別の分割部分データから次のように第2の元部分データS(2)を生成することができる。
=S(2)* (R’(1)*R’(1))*(R’(2)* R’(2))
=S(2)*0*0
=S(2)
一般に、jを奇数として、
D’(2,j)*D’(3,j)=(S(j)*R’(j))* R’(j)
=S(j)*(R’(j)*R’(j))
=S(j)*0
=S(j)
であるから、D’(2,j)*D’(3,j)を計算すれば、S(j)が求まる。
D’(2,j+1)* D’(3,j)*D’(3,j+1)=(S(j+1)*R’(j)*R’(j+1))* R’(j)* R’(j+1)
=S(j+1)*(R’(j)*R’(j))*(R’(j+1)*R’(j+1))
=S(j+1)*0*0
=S(j+1)
であるから、D’(2,j+1)* D’(3,j)*D’(3,j+1)を計算すれば、S(j+1)が求まる。
= S(1)*(R’(1)* R’(1))* (R’(2)* R’(2))
=S(1)*0*0
=S(1)
であるから、D’(1,1)*D’(3,1)*D’(3,2)を計算すれば、S(1)が求まる。
D’(1,2)* D’(3,2)=(S(2)*R’(2))*R’(2)
=S(2)*(R’(2)*R’(2))
=S(2)*0
=S(2)
であるから、D’(1,2)* D’(3,2)を計算すれば、S(2)が求まる。
D’(1,j)*D’(3,j)*D’(3,j+1)=(S(j)*R’(j)*R’(j+1))* R’(j)*R’(j+1)
=S(j)*(R’(j)*R’(j))*(R’(j+1)*R’(j+1))
=S(j)*0*0
=S(j)
であるから、D’(1,j)*D’(3,j)*D’(3,j+1)を計算すれば、S(j)が求まる。
D’(1,j+1)* D’(3,j+1)=(S(j+1)*R’(j+1)) *R’(j+1)
=S(j+1)*(R’(j+1)*R’(j+1))
=S(j+1)*0
=S(j+1)
であるから、D’(1,j+1)* D’(3,j+1)を計算すれば、S(j+1)が求まる。
=(S(1)*S(1))*(R’(1)*R’(1))*R’(2)
=0*0* R’(2)
= R’(2)
であるから、D’(1,1)*D’(2,1)を計算すれば、R’(2)が求まる。
D’(1,2)*D’(2,2)=(S(2)*R’(2))*(S(2)*R’(1)*R’(2))
=(S(2)*S(2))*(R’(2)*R’(2))*R’(1)
=0*0*R’(1)
= R’(1)
であるから、D’(1,2)*D’(2,2)を計算すれば、R’(1)が求まる。
=S(1)*(R’(1)*R’(1))
=S(1)*0
=S(1)
であるから、D’(2,1)* R’(1)を計算すれば、S(1)が求まる。
D’(1,2)*R’(2)=(S(2)*R’(2))* R’(2)
=S(2)* (R’(2)*R’(2))
=S(2)*0
=S(2)
であるからD’(1,2)* R’(2)を計算すればS(2)が求まる。
D’(1,j)*D’(2,j)=(S(j)*R’(j)*R’(j+1))*(S(j)* R’(j))
=(S(j)*S(j))*(R’(j)*R’(j)) *R’(j+1)
=0*0*R’(j+1)
= R’(j+1)
であるからD’(1,j)*D’(2,j)を計算すればR’(j+1)が求まる。
D’(1,j+1)*D’(2,j+1)=(S(j+1)* R’(j+1))* (S(j+1)*R’(j)*R’(j+1))
=(S(j+1)*S(j+1))*(R’(j+1)* R’(j+1))*R’(j)
=0*0*R’(j)
=R’(j)
であるからD’(1,j+1)*D’(2,j+1)を計算すればR’(j)が求まる。
=S(j)*(R’(j)*R’(j))
=S(j)*0
=S(j)
であるからD’(2,j)*R’(j)を計算すればS(j)が求まる。
D’(1,j+1)* R’(j+1)=(S(j+1)* R’(j+1))*R’(j+1)
=S(j+1)* (R’(j+1)*R’(j+1))
=S(j+1)*0
=S(j+1)
であるからD’(1,j+1)* R’(j+1)を計算すればS(j+1)が求まる。
次に、本実施の形態に係る機密情報管理システム1が適用されるコンピュータシステム10全体の動作について説明する。ここで、図11は、ユーザが機密情報Sを機密情報管理システム1に登録する動作を説明するシーケンス図であり、図12は、ユーザがサービスを利用する時の機密情報管理システム1の動作を説明するシーケンス図であり、図13は、ユーザが保持する分割データDを紛失したときの機密情報管理システム1の動作を説明するシーケンス図である。
まず、ユーザが端末2から通信ネットワーク4を介して機密情報管理システム1に機密情報Sを送信する(ステップS10)。機密情報システム1は、機密情報Sを受け取ると、上述した秘密分散法Aを用いて3つのデータ(分割データ)D(1),D(2),D(3)に分割する(ステップS20)。
ユーザがサービス提供システム5を利用する場合には、まず、端末2に保持する分割データD(3)を通信ネットワークを介して機密情報管理システム1に送信する(ステップS110)。
ユーザが分割データD(3)を紛失した場合(例えば、分割データD(3)を記憶している端末2を紛失した場合)には、まず、機密情報管理システム1にその旨を申告する(例えば、機密情報管理システム1の運用者へ電話連絡する)(ステップS210)。
また、紛失した分割データを取得した第3者が機密情報管理システム1にアクセスしても機密情報Sを復元することができないので、サービスを利用することができず、安全性が確保される。
2…端末
3a,3b…保管サーバ
4…通信ネットワーク
5…サービス提供システム
10…コンピュータシステム
11…分割データ生成部
12…元データ復元部
13…乱数発生部
14…再分割データ生成部
15…使用履歴生成部
16…通信部
Claims (14)
- 利用者の機密情報を秘密分散法を用いて管理する機密情報管理システムであって、
前記秘密分散法は、
前記機密情報を所望の処理単位ビット長に基づいて所望の分割数の分割データに分割するデータ分割方法であり、前記機密情報を処理単位ビット長毎に区分けして、複数の元部分データを生成し、この複数の元部分データの各々に対応して、前記機密情報のビット長と同じまたはこれより短い長さの乱数から処理単位ビット長の複数の乱数部分データを生成し、各分割データを構成する各分割部分データを元部分データと乱数部分データの排他的論理和によって処理単位ビット長毎に生成して、所望の分割数の分割データを生成するとともに、
新たに発生させた乱数から処理単位ビット長の複数の乱数部分データを生成し、前記各分割部分データと該乱数部分データの排他的論理和により処理単位ビット長毎に再分割部分データを生成して、前記所望の分割数の再分割データを生成するデータ分割方法であり、
前記機密情報を前記秘密分散法を用いて複数の分割データに分割するデータ分割手段と、
前記複数の分割データの一部を、前記利用者が保持するための分割データとして第1の記憶部に記憶させるとともに、前記複数の分割データの残りを、1又は複数の第2の記憶部それぞれに記憶させるデータ記憶手段と、
必要に応じて前記秘密分散法を用いて、前記第2の記憶部に記憶された各分割データのうち、復元可能な所定の個数の分割データの組み合わせから、複数の再分割データを作成するデータ再分割手段と、
前記複数の再分割データの一部を新たな分割データとして前記第1の記憶部に記憶させるとともに、前記第2の記憶部に記憶された各分割データを無効にして、前記複数の再分割データの残りを新たな分割データとして前記第2の記憶部それぞれに記憶させるデータ再記憶手段と、
を有することを特徴とする機密情報管理システム。 - 前記機密情報を使用する場合には、前記利用者が保持する分割データを取得し、該分割データと前記第2の記憶部に記憶された各分割データのうち前記所定の個数の分割データの組み合わせから前記秘密分散法を用いて前記機密情報を復元するデータ復元手段を有することを特徴とする請求項1記載の機密情報管理システム。
- 前記機密情報を使用するときは、使用した事実を使用履歴情報として記憶する使用履歴記憶手段を有することを特徴とする請求項2記載の機密情報管理システム。
- 前記機密情報を使用する場合には、前記第2の記憶部に記憶された各分割データのうち、前記所定の個数から前記利用者が保持する分割データの個数を引いた個数の分割データの組み合わせを前記利用者が有する端末に通信ネットワークを介して送信する分割データ送信手段を有することを特徴とする請求項1記載の機密情報管理システム。
- 前記データ再分割手段は、前記所定の個数の分割データの組み合わせに含まれる各分割データを構成するそれぞれの分割部分データ同士の排他的論理和演算によって、前記利用者が保持した分割データを生成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の機密情報管理システム。
- 前記秘密分散法は、前記各分割部分データと、該各分割部分データを生成する際に用いたそれぞれの乱数部分データに対応する新たな乱数部分データそれぞれとの排他的論理和演算により、各再分割部分データを生成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の機密情報管理システム。
- 前記秘密分散法は、さらに、前記各再分割部分データと、該各再分割部分データ生成前の各分割部分データを生成する際に用いた古い乱数部分データそれぞれとの排他的論理和演算により、前記再分割部分データから古い乱数部分データを消去することを特徴とする請求項6記載の機密情報管理システム。
- 前記第1の記憶部に記憶される分割データを通信ネットワークを介して前記利用者が有する端末に送信する送信手段を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の機密情報管理システム。
- 前記機密情報を前記利用者が有する端末から通信ネットワークを介して受信する受信手段を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の機密情報管理システム。
- 利用者の機密情報を秘密分散法を用いて管理する機密情報管理方法であって、
前記秘密分散法は、
前記機密情報を所望の処理単位ビット長に基づいて所望の分割数の分割データに分割するデータ分割方法であり、前記機密情報を処理単位ビット長毎に区分けして、複数の元部分データを生成し、この複数の元部分データの各々に対応して、前記機密情報のビット長と同じまたはこれより短い長さの乱数から処理単位ビット長の複数の乱数部分データを生成し、各分割データを構成する各分割部分データを元部分データと乱数部分データの排他的論理和によって処理単位ビット長毎に生成して、所望の分割数の分割データを生成するとともに、
新たに発生させた乱数から処理単位ビット長の複数の乱数部分データを生成し、前記各分割部分データと該乱数部分データの排他的論理和により処理単位ビット長毎に再分割部分データを生成して、前記所望の分割数の再分割データを生成するデータ分割方法であり、
前記機密情報を前記秘密分散法を用いて複数の分割データに分割するデータ分割ステップと、
前記複数の分割データの一部を、前記利用者が保持するための分割データとして第1の記憶部に記憶させるとともに、前記複数の分割データの残りを、1又は複数の第2の記憶部それぞれに記憶させるデータ記憶ステップと、
必要に応じて前記秘密分散法を用いて、前記第2の記憶部に記憶された各分割データのうち、復元可能な所定の個数の分割データの組み合わせから、複数の再分割データを作成するデータ再分割ステップと、
前記複数の再分割データの一部を新たな分割データとして前記第1の記憶部に記憶させるとともに、前記第2の記憶部に記憶された各分割データを無効にして、前記複数の再分割データの残りを新たな分割データとして前記第2の記憶部それぞれに記憶させるデータ再記憶ステップと、
を有することを特徴とする機密情報管理方法。 - 利用者の機密情報を秘密分散法を用いて管理するためのコンピュータが読み取り可能な機密情報管理プログラムであって、
前記秘密分散法は、
前記機密情報を所望の処理単位ビット長に基づいて所望の分割数の分割データに分割するデータ分割方法であり、前記機密情報を処理単位ビット長毎に区分けして、複数の元部分データを生成し、この複数の元部分データの各々に対応して、前記機密情報のビット長と同じまたはこれより短い長さの乱数から処理単位ビット長の複数の乱数部分データを生成し、各分割データを構成する各分割部分データを元部分データと乱数部分データの排他的論理和によって処理単位ビット長毎に生成して、所望の分割数の分割データを生成するとともに、
新たに発生させた乱数から処理単位ビット長の複数の乱数部分データを生成し、前記各分割部分データと該乱数部分データの排他的論理和により処理単位ビット長毎に再分割部分データを生成して、前記所望の分割数の再分割データを生成するデータ分割方法であり、
前記機密情報を前記秘密分散法を用いて複数の分割データに分割するデータ分割ステップと、
前記複数の分割データの一部を、前記利用者が保持するための分割データとして第1の記憶部に記憶させるとともに、前記複数の分割データの残りを、1又は複数の第2の記憶部それぞれに記憶させるデータ記憶ステップと、
必要に応じて前記秘密分散法を用いて、前記第2の記憶部に記憶された各分割データのうち、復元可能な所定の個数の分割データの組み合わせから、複数の再分割データを作成するデータ再分割ステップと、
前記複数の再分割データの一部を新たな分割データとして前記第1の記憶部に記憶させるとともに、前記第2の記憶部に記憶された各分割データを無効にして、前記複数の再分割データの残りを新たな分割データとして前記第2の記憶部それぞれに記憶させるデータ再記憶ステップと、
を前記コンピュータに実行させることを特徴とする機密情報管理プログラム。 - 前記機密情報を使用する場合には、前記利用者が保持する分割データを取得し、該分割データと前記第2の記憶部に記憶された各分割データのうち前記所定の個数の分割データの組み合わせから前記秘密分散法を用いて前記機密情報を復元するデータ復元ステップをを前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項11記載の機密情報管理プログラム。
- 前記機密情報を使用する場合には、前記第2の記憶部に記憶された各分割データのうち、前記所定の個数から前記利用者が保持する分割データの個数を引いた個数の分割データの組み合わせを前記利用者が有する端末に通信ネットワークを介して送信する分割データ送信ステップを前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項11記載の機密情報管理プログラム。
- 請求項4記載の機密情報管理システムから送信された分割データを用いて前記利用者の機密情報を使用するための端末が読み取り可能な機密情報管理システム用端末プログラムであって、
前記利用者が保持する分割データを取得し、該分割データと送信された分割データの組み合わせから前記秘密分散法を用いて前記機密情報を復元し、前記サービスを提供するシステムに通信ネットワークを介して送信するステップを
前記端末に実行させることを特徴とする機密情報管理システム用端末プログラム。
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