JP2005217802A - 画像配置装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な演算処理で、効率良く、特定の領域内に複数の電子画像を自動的に配置することができる画像配置装置を提供する。
【解決手段】特定の領域内に複数の電子画像を自動的に配置する装置であって、領域内の任意の位置に配置角度の中心位置を決定する配置角度中心位置設定部105と、配置角度中心位置設定部105によって決定された配置角度中心位置を基準として、黄金角を整数倍した角度に基づいて各画像の配置角度を決定する配置角度設定部106と、配置角度設定部106で決定された角度による各画像の重なりに応じて各画像の配置位置を決定するための画像位置算出部108等とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、特定の領域内への複数の画像の配置を自動的に決定する際に用いて好適な画像配置装置及び方法に関する。
デジタルカメラ、カメラ付き携帯電話の普及によって、写真の電子化がますます進んでいる。そのため、写真アルバムにおいては、従来の印画紙に焼き付けた写真を紙のアルバムに貼るといった面倒な作業は好まれなくなってきている。すなわち、多くのユーザーは、電子写真を、例えばコンピュータとソフトウェアで実現される電子写真アルバム上に配置することで整理するようになってきている。さらに、インターネット上で公開したり、必要に応じてカラープリンタのような高画質出力デバイスを用いて出力を行ったりする際に、電子写真アルバムが利用されている。今後、電子写真アルバムのニーズはますます高まるものと考えられる。
しかしながら従来は、紙の写真アルバム、電子写真アルバムによらず、ユーザー自身が、満足する配置を得られるまで配置位置を考え、手作業で画像を配置したり、配置の指示を行なったりしていた。
あるいは、Adobe社のアプリケーションソフト、Photoshop Album(Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の米国および他の国における商標または登録商標)に見られるように、あらかじめ写真の配置や背景が定められたテンプレートを用いて電子写真アルバムを作成していた。この場合は、テンプレートの配置に満足できない場合は、別のテンプレートを選択する以外に方法は無かった。
また、他の従来例では、個々の画像の場を計算し、さらに、個々の画像に及ぼす全ての画像によるネットフォースを算出し、それを距離と方向として解釈し画像の位置決めを行なうものがあった(特許文献1参照)。この文献に記載の技術では、個々の画像が中心に静電気点電荷を持っていた場合に存在すると考えられる静電気作用をシミュレーションすることで、個々の画像の新しい位置が計算される。その計算を反復して行い、収束した段階で美的に満足できるレイアウトが得られるとされている。
しかしながらこの従来の技術の場合は、画像の配置は自動で定まるが、複雑な演算処理が必要となる。そのため、処理に時間が掛かったり、高性能なコンピュータが必要となったりするという課題があった。
特開2001−36732号公報(第8頁、第1図)
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、簡易な演算処理で、効率良く、特定の領域内に電子写真等の複数の電子画像を自動的に配置することができる画像配置装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明は、特定の領域内に複数の電子画像を自動的に配置する装置であって、領域内の任意の位置に配置角度の中心位置を決定する配置角度中心位置決定手段と、配置角度中心位置決定手段によって決定された配置角度中心位置を基準として、所定の角度に基づいて各画像の配置角度を決定する配置角度決定手段と、配置角度決定手段で決定された角度による各画像の重なりに応じて各画像の配置位置を決定する配置位置決定手段とを備えることを特徴とする。これによれば、配置角度中心位置決定手段によって配置角度の中心位置を任意に設定し、それを基準として所定の角度に基づいて各画像の配置角度を決定し、配置位置決定手段によって他の画像との重なりに応じて各画像の配置位置が決定される。したがって、所定の配置角度に基づき、前に配置した画像との重なりを小さくあるいは無くすように新たな画像を順に配置していくだけで各画像の位置を決定することができ、簡単な演算処理で効率良く各画像の配置位置を決定することができる。
本発明は、また、前記所定の角度が黄金角を整数倍した角度であることを特徴とする。ここで黄金角とは、円周360°を黄金比1:(1+√5)/2に分けた角度であり、360°/(1+(1+√5)/2)=137.507764…°で求められる角度である。黄金比は、最も均整がとれた美しい長方形の縦横比を表すものとして知られている。黄金角については、例えば葉序において黄金角ごとに枝から葉を出すことによって葉の重なりを小さくし、太陽光や雨を最適に分け合うことができると知られている。本発明は、領域内の任意の位置に配置角度の中心位置を決定し、その配置角度中心位置を基準として黄金角を整数倍した角度に基づいて各画像の配置角度を決定し、その決定した角度による各画像の重なりに応じて各画像の配置位置を決定するようにしている。したがって、簡単な演算処理で各画像の配置位置を決定することができる。さらに、各画像の重なりも少なくしやすいので、効率的な配置を得ることができる。
本発明は、また、前記配置角度決定手段によって決定された配置角度が当該画像に対して以前に決定した配置角度と同一又は略同一である場合に、前記配置角度中心位置決定手段によって配置角度の中心位置を変更することを特徴とする。これによれば、一の配置角度中心位置で適切な配置関係が得られない場合(すなわち所望の枚数の画像を配置しきれいない場合)、異なる配置が自動的に試みられ、適切な解が得られる可能性を高めることができる。
本発明は、また、前記配置角度決定手段が、360°/(1+(1+√5)/2)で求まる黄金角を含む130°〜144°の角度を前記黄金角としてそれを整数倍した角度に基づいて各画像の配置角度を決定することを特徴とする。ここでは、画像の枚数が少ない場合などに、黄金角を例えば有理数で近似することで、さらに演算処理を簡単化することができる。
本発明は、また、前記配置角度中心位置決定手段が、前記領域を格子状に分割したときの格子点のいずれかを配置角度中心位置とすることを特徴とする。これによれば、配置角度中心位置が、特定領域の中で格子状に分割したその格子点(中心点)という一定の条件下で決定されるので、画像配置の結果に一定の再現性を確保することができ、例えば、ユーザが自動配置の結果を予測しやすくなる。
本発明は、また、前記配置角度中心位置決定手段が、前記領域外の任意の点を配置角度中心位置とすることを特徴とする。これによれば、配置角度中心位置と配置される各画像との距離を比較的大きくすることができるようになるので、領域内に配置角度中心位置を設定した場合と比べて異なる傾向を持った配置関係を得ることができる。
本発明の他の態様は、特定の領域内に複数の電子画像を自動的に配置する方法であって、領域内の任意の位置に配置角度の中心位置を決定する配置角度中心位置決定過程と、配置角度中心位置決定過程で決定された配置角度中心位置を基準として、所定の角度に基づいて各画像の配置角度を決定する配置角度決定過程と、配置角度決定過程で決定された角度による各画像の重なりに応じて各画像の配置位置を決定する配置位置決定過程とを有することを特徴とする。また、本発明のさらに他の態様は、特定の領域内に複数の電子画像を自動的に配置するためのプログラムであって、領域内の任意の位置に配置角度の中心位置を決定する配置角度中心位置決定過程と、配置角度中心位置決定過程で決定された配置角度中心位置を基準として、所定の角度に基づいて各画像の配置角度を決定する配置角度決定過程と、配置角度決定過程で決定された角度による各画像の重なりに応じて各画像の配置位置を決定する配置位置決定過程とをコンピュータを用いて実行するための記述を含むことを特徴とする。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の画像配置装置の構成を説明するためのブロック図であり、図2はその動作の一例を説明するためのフローチャートである。本実施の形態の画像配置装置は、中央処理装置、記憶装置、キーボード、マウス、表示装置、光記録媒体を用いた記録装置等を備えた一般的なコンピュータと、プリンタ、デジタルカメラ等の周辺装置と、コンピュータで所定のシステムソフトウェア上で実行される画像配置処理用のプログラムとから構成することができる。図1はその画像配置処理プログラムの各機能をブロックに分けて示したものである。
図1および図2において、ユーザー(操作者)の操作に従って起動した画像配置装置(画像配置プログラム)は、配置領域サイズ取得部101によって、ユーザーとの間でグラフィカルユーザインターフェース等を用いてユーザーが指示した画像を配置するための特定の領域となる配置領域サイズを取得する。また配置画像数取得部102は、同様にしてユーザーが指示した自動配置する画像数を取得する(図2のステップS101)。
画像サイズ設定部103は、取得された画像数と領域サイズから、各画像を配置する際のサイズ(幅と高さ)を設定する(ステップS102)。初期位置設定部104は、最初に配置する画像の初期位置(X0,Y0)を決定する(ステップS103)。この初期位置の決定方法は、乱数による生成や、配置領域内の中心で設定や、ユーザーのアクションによる設定や、あらかじめ定義された定義データから取得などが考えられる。また、初期位置に対し画像を配置する場合、画像の中心を初期位置に一致させる場合や、画像重心を初期位置に一致させる場合、画像の外接四角形の中心を初期位置に一致させる場合など考えられる。図3(a)に配置領域1における最初に配置された画像11の配置例を示した。この場合、画像11は、配置領域1の中心に画像の中心を一致させて配置されている。
配置角度中心位置設定部105は、配置角度の中心位置を所定の位置に決定する(ステップS104)。この配置角度中心点の決定方法は、最初に配置する画像の初期位置によらず、配置領域内または外の任意の点に設定可能である。例えば、配置領域を縦横各2分割、各3分割等に格子状に分割し、その際にできる4個、9個等の四角形の中心点(格子点)のいずれかを、自動的にあるいはユーザの操作に応じて選択して配置角度中心点とする、などといった方法が考えられる。図3(a)に示す例では、配置領域1を破線で分けて示す9個の格子状の領域21〜29に分割した場合、各格子領域の中心点である9個の格子点のうち、領域21の格子点31を配置角度中心点として選択することができる。また、配置領域外の任意の点を配置角度中心点とした場合には、配置角度中心点と配置される各画像との距離を比較的大きくすることができるので、領域内に配置角度中心点を設定した場合と比べて異なる傾向を持った配置関係を得ることができる。
配置角度設定部106は、黄金角の係数m(mは0以上の整数)と画像間の距離Lpを0に初期化する(ステップS105)。黄金角とは、円周360°を黄金比の1:(1+√5)/2に分けた角度であり、360°/(1+(1+√5)/2)=137.507764…°と求められる。この黄金比は、最も均整がとれた美しい長方形の縦横比を表すものとして知られている。黄金角については、例えば葉序において黄金角ごとに枝から葉を出すことによって葉の重なりを小さくし、太陽光や雨を最適に分け合うことができると知られている。本実施の形態では、黄金角をm倍(整数倍)した角度に基づいて各画像の配置角度を決定し、その決定した角度による各画像の重なりに応じて各画像の配置位置を決定するようにしている。配置角度設定部106は、黄金角と係数mから、現在配置中の画像の配置すべき方向θ(配置角度θ)を、θ=m×黄金角の計算によって決定する(ステップS106)。
なお、本実施の形態では、黄金角の具体値(所定の角度)として、130°〜144°の値の範囲を用いることとする。ただし、黄金角の値としては、フィボナッチ数列から割り出される約137.5°が最も好ましい事例である。この例では、黄金角の設定値として137.5°を用いることとする。
画像間距離設定部107は、画像間の距離Lpを所定の距離に設定する(ステップS107)。例えば、Lp=Lp-1+1のように単純に1画素を単位として1ピクセルずつ増加させる。ここで、Lp-1は画像間の距離Lpを所定量ずつ徐々に増加させながら画像の重なりを判定する際、1回前に用いた画像間の距離Lpの値を表している。
画像位置算出部108は、初期位置設定部104で求めた初期位置(X0,Y0)と、配置角度設定部106および画像間距離設定部107で求めた画像を配置すべき方向θおよび画像間の距離Lpから、各画像の配置位置を算出する(ステップS108)。画像位置算出部108では、以下の計算式に基づき新たな画像位置(X,Y)が計算できる。
Figure 2005217802
重なり検出部109は、画像位置算出部108で求めた画像位置(X,Y)と今まで計算した他の画像の位置とを比較し、各画像が重なっているか否かを判断する(ステップS109)。重なり検出部109によって重なっていると判断された場合、画像間距離設定部107で再度、新たな画像間距離の計算がしなおされる(ステップS109で「No」からステップS107)。
次に、領域外検出部110は、画像位置算出部108によって算出された新たな画像位置(X,Y)に当該画像を配置した場合に、当該画像が最初に取得した配置領域内からはみ出すか否かを判断する(ステップS110)。領域外検出部110によってはみ出すと判断された場合には(ステップS110で「No」)、配置角度設定部106(ステップS106)によって再度、画像の方向を変化させて(すなわち係数mを変化させて)、他の位置で画像が配置できるかどうかを計算する(ステップS112を介して、ステップS106以降の処理を再度実行)。ただし、この再計算を行う前には、まだ画像位置を計算していない方向に、変更後の方向を設定できるかどうかを判断する(ステップS111)。
例えば黄金角の設定値を137.5°にした場合、方向を144回変化させたときの配置角度θは、θ=m×137.5°=144×137.5°=360°×55となり、これはm=0の場合の配置角度θ=0°と一致することを意味する。つまり、m=144以上で係数mを変化させたとしても、すでに計算済みのものと同一の方向について計算を繰り返すことになる。そこで、ステップS111では、係数mが144に一致したかどうかを判断することで、画像位置を計算していない方向がまだあるかどうかを判断している。そして、画像位置を計算していない方向がある場合に、配置角度θを他の方向に設定して、画像の配置処理を行うようにしている。
したがって、この場合、領域外検出部110によってはみ出すと判断された場合(ステップS110で「No」)、係数mが144未満のときにのみ(ステップS111で「No」)、係数mを1だけ増加させて(ステップS112)、配置角度設定部106、画像間距離設定部107、画像位置算出部108等によるステップS106以降の計算をやりなおすことになる(ステップS111で「No」からステップS112を介してステップS106)。ここで、ステップS111〜S112の処理は、配置角度中心位置設定部105、領域外検出部110等の図1に示すブロック内で行ったり、あるいは図示していない他の機能ブロックで行ったりすることができる。
一方、係数mが144に一致した場合には(ステップS111で「Yes」)、ステップS104に戻り、配置角度中心位置設定部105によって配置角度中心位置をそれまでと異なる値に再設定した後(例えば図3(a)の例では格子点31以外の格子点(初期位置を含む)に配置角度中心位置を設定し直した後)、ステップS106以降の配置角度設定部106、画像間距離設定部107、画像位置算出部108等による計算をやりなおすこととしている。すなわち、次に設定しようとする配置角度θが、当該画像に対して以前に設定した配置角度θと同一(またはほぼ同一)である場合には、配置角度中心位置設定部105によって配置角度の中心位置を変更した後に、画像の配置処理を行うようにしている。
なお、ステップS111では係数mが144に一致するか否かで未計算の方向があるか否かを判断しているが、この判断の基準となる値は黄金角の設定値(近似値)を137.5°以外に設定した場合には、その設定値に応じて適宜変更する必要がある。
他方、重なり検出部109によって重なりが無いと判断され、領域外検出部110によって配置領域外にはみ出ていないと判断された場合、画像の配置位置が決定される。初期位置設定部104等では、まだ配置位置を計算すべき画像があるかどうかを確認し、未処理の画像が残っている場合は、配置計算を続ける(ステップS113で「No」からステップS105)。一方、全ての画像の配置が決定した場合は、処理を終了する(ステップS113で「Yes」)。
図3(b)に6枚の画像11〜16の配置例を示す。この例では、図3(a)に示すように、配置角度中心位置を格子点31とするとともに、最初の画像11を配置領域1の中心に配置している。画像11、12〜16は、1番目、2番目〜6番目に配置された画像を示している。m=0〜m=12は黄金角の係数を表す符号であり、各符号は、m倍した黄金角の延長方向を示す鎖線の近傍に記載されている。この例では、m=0の黄金角の方向に2番目の画像12と3番目の画像13を配置している。一方、4番目の画像14はm=0の黄金角の方向に配置できず(画像14aの位置が領域1をはみ出すため)、m=2の黄金角の方向に配置している。また、5番目の画像15はm=2の方向に、6番目の画像16はm=5の方向にそれぞれ配置されている。
以上のように、本実施の形態では、画像の配置規則を自然界にあらわれる規則正しい美しさをルール化したものとして知られる規則に応じて定めている。さらに、各画像の配置は、順番に各画像を配置する際に、前に配置した画像の位置に基づいて決定することができる。したがって、従来例のように各画像間のネットフォースを求めるような複雑な配列計算が不要となる。また、適用するルールは、人類が長年見慣れている自然の美しさを容易に再現可能なものである。そのため、電子写真アルバムに適用した場合も、人がより自然に感じる美しい配置を再現することが容易に可能になると考えられる。
なお、図2を参照して説明した画像間距離設定部107の動作では、画像間の距離LpをLp=Lp-1+1のように単純に1画素を単位とする1ピクセルずつ増加させることにした。しかし、画像間の距離Lpの増加手法は、これに限らず、例えば5ピクセル毎といった複数ピクセルを単位として増加させたり、増分値をフィボナッチ数列に従って変化させたりすることができる。
フィボナッチ数列は、初期値a0,a1から漸化式an+2=an+an+1で定まる数列である。例えば、a0=0,a1=1とすると、フィボナッチ数列は、0,1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,…となる。また、フィボナッチ数列の隣接する数(項)の比率は、0/1=0,1/1=1,2/1=2,3/2=1.5,5/3=1.666…,…,89/55=1.61818…,…であり、黄金比1:(1+√5)/2に近づいていく。距離の増分は、例えば、フィボナッチ数の組み合わせによって(例えば21と34を交互に用いる。)、あるいは、フィボナッチ数列に従って(0,1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,…の順に)、変化させることができる。
図4にフィボナッチ数列に従って変化させる場合のフローチャートを示した。図4に示すフローチャートでは、図2に示すフローチャートに対して、図4のステップS107aと図2のステップS107の内容が異なっている。他のステップは同一である。図4に示す例では、画像間距離設定部107が、画像間の距離LpをLp=Lp-1+Lp-2のようにフィボナッチ数列に従って設定する。ここで、Lp-1およびLp-2は画像間の距離Lpを所定量ずつ徐々に増加させながら画像の重なりを判定する際の1回前および2回前に用いた画像間の距離Lpの値である。
なお、本発明の実施の形態は上記のものに限られず、例えば次のような変更が可能である。例えば画像間距離設定部107で初期位置からの距離を所定量ずつ徐々にずらしながら配置位置を決定する際に、他の画像との重なりがなくなり、かつ、さらに一定の間隔以上画像間の距離が離れた位置を当該画像の配置位置として決定するようにしてもよい。つまり、所定間隔のすきまを有するように各画像間の配置を決定するようにしてもよい。
また、重なり検出部109では、各画像の重なりが、完全に無くなる場合のみが条件を満たすときであると判断することに加え、あらかじめ設定した重なりを許す範囲内である場合にも条件が満たされると判断するようにしてもよい。すなわち、あらかじめ設定した重なりに係る所定量以内であれば、各画像間に重なりが生じていてもその状態で配置位置を決定するようにしてもよい。
また、上記の例では、n番目(nは2以上の整数)の画像の位置を決定する際には、m番目(mは0以上の整数)の黄金角の延長線上で初期位置(X0,Y0)から距離を伸ばして他画像との重なりに係る条件を満たす配置位置が得られた場合に、ステップS110で配置領域から当該画像がはみ出ていたと判断されたときには、m+1番目の黄金角に沿った延長線上で(ステップS112でmを1だけ増分。)、再度初期位置から距離を伸ばして画像の位置を求めることとしている(ステップS105から再計算。)。これに対して、例えば、配置領域内に収まっていたとしても、所定量以上距離を伸ばしても他の画像との重なりが生じていた場合、すなわち、配置領域内であっても領域の境界との余裕が小さい場合には、配置領域からはみ出すときに相当するものとして、ステップS110による判断結果を得るようにしてもよい。あるいは、n+1番目の画像の位置を求める際に、n番目の画像の位置を求めたm番目の黄金角の次の黄金角にあたるm+1番目の黄金角の延長線上から始めて配置位置を決定するようにしてもよい(すなわち、ステップS105で2回目以降は係数mを0に初期化しないようにしてもよい)。なお、図2を参照して説明した上記実施の形態では、n+1番目の画像の位置を求める際に、n番目の画像の位置が何番目の黄金角によって求められたかに拠らず、0番目の黄金角の延長線上から始めて配置位置を決定するようにしている。この処理によれば、0番目の黄金角の延長線上方向に多くの画像を集中的に配置することができ、特徴的な形状で配置することができる。
また、図2のフローチャートに従って、全画像の位置を計算した結果、一つまたはそれ以上の画像の位置が定まらなかった場合(配置できなかった場合)、初期位置(X0,Y0)を1ピクセルまたは複数ピクセル分ずらして再計算するようにすることもできる。
なお、本発明の実施の形態は、コンピュータとそのコンピュータで実行されるプログラムとから実現することができ、そのプログラムは通信回線やコンピュータで読み取り可能な記録媒体を介して配付することが可能である。また、図1に示す各部は、さらに分割したり、あるいは統合したり、あるいは通信回線を介して分散して配置するようにしたりすることができる。
なお、上記では黄金角を基にして本発明について説明したが、本発明の態様は次のような特徴を有するものとしてとらえることも可能である。すなわち、本発明は、特定の領域内に一つあるいは複数の画像の配置を自動的に決定するものであって、フィボナッチ数列を用いて画像の配置を決定することを特徴とするものとしてとらえることができる。ここで、フィボナッチ数列を用いる際には、角度に対してフィボナッチ数列を適用して画像の配置を決定することを特徴とするものとしてとらえることができる。あるいは、フィボナッチ数列を用いる際に、距離に対してフィボナッチ数列を適用して画像の配置を決定することを特徴とするものとすることができる。あるいは、上記では特に実施の形態を述べてはいないが、フィボナッチ数列を用いる際に、画像の方向(傾き)に対してフィボナッチ数列を適用して画像の配置を決定するものとすることができる。あるいは、フィボナッチ数列を用いる際に、フィボナッチ数列があらわれる等角らせん(極点と曲線上の任意の点を結ぶ直線が、その点における曲線の接線と常に同じ角度で交わるらせん)を適用して画像の配置を決定することを特徴とするものとすることができる。
ここで、フィボナッチ数列を用いる際には、植物の葉序に見られる黄金角(130°〜144°の角度で、最も好ましい事例は約137.5°)を元に画像の配置を決定するものとすることができる。また、n(nは2以上の整数)番目の画像の位置を決定する際、m(mは0以上の整数)番目の黄金角に沿った線上で、初期位置からの距離を徐々にずらす際に、距離の増分をフィボナッチ数(1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,233,…の中の一つ、あるいは、複数の組み合わせ、例えば、21と34を交互に設定)として伸ばしながら他の画像との重なりがなくなった時点、あるいは一定の間隔以上画像間の距離が離れた時点を、n番目の画像の位置とすることができる。あるいは、n番目の画像の位置を決定する際、m番目の黄金角に沿った線上で、初期位置からの距離を徐々にずらす際の距離の増分がフィボナッチ数列に従っており、他の画像との重なりがなくなった時点、あるいは一定の間隔以上画像間の距離が離れた時点を、n番目の画像の位置とすることができる。
また、全画像の位置を計算した結果、一つあるいはそれ以上の画像の位置が定まらなかった場合、初期位置を1ピクセルあるいは複数ピクセル分ずらして再計算することを特徴とするものとしてとらえることができる。さらに、初期位置をずらして再計算しても、一つあるいはそれ以上の画像の位置が定まらなかった場合、初期位置を再度ずらして計算し、全画像の位置が定まるまで反復計算することを特徴とするものとしてとらえることもできる。
本発明の画像配置装置の構成例を示すブロック図。 図1の構成の動作例を示すフローチャート。 図1および図2の構成およびフローチャートによる画像配置例を示す図。 図1の構成の他の動作例を示すフローチャート。
符号の説明
1 配置領域(特定領域)、101 配置領域サイズ取得部、102 配置画像数取得部、103 画像サイズ設定部、104 初期位置設定部、105 配置角度中心位置設定部、106 配置角度設定部、107 画像間距離設定部、108 画像位置算出部、109 重なり検出部、110 領域外検出部

Claims (8)

  1. 特定の領域内に複数の電子画像を自動的に配置する装置であって、
    領域内の任意の位置に配置角度の中心位置を決定する配置角度中心位置決定手段と、
    配置角度中心位置決定手段によって決定された配置角度中心位置を基準として、所定の角度に基づいて各画像の配置角度を決定する配置角度決定手段と、
    配置角度決定手段で決定された角度による各画像の重なりに応じて各画像の配置位置を決定する配置位置決定手段と
    を備えることを特徴とする画像配置装置。
  2. 前記所定の角度が黄金角を整数倍した角度であることを特徴とする請求項1記載の画像配置装置。
  3. 前記配置角度決定手段によって決定された配置角度が当該画像に対して以前に決定した配置角度と同一又は略同一である場合に、前記配置角度中心位置決定手段によって配置角度の中心位置を変更する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像配置装置。
  4. 前記配置角度決定手段が、360°/(1+(1+√5)/2)で求まる黄金角を含む130°〜144°の角度を前記黄金角としてそれを整数倍とした角度に基づいて各画像の配置角度を決定することを特徴とする請求項2記載の画像配置装置。
  5. 前記配置角度中心位置決定手段が、前記領域を格子状に分割したときの格子点のいずれかを配置角度中心位置とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像配置装置。
  6. 前記配置角度中心位置決定手段が、前記領域外の任意の点を配置角度中心位置とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像配置装置。
  7. 特定の領域内に複数の電子画像を自動的に配置する方法であって、
    領域内の任意の位置に配置角度の中心位置を決定する配置角度中心位置決定過程と、
    配置角度中心位置決定過程で決定された配置角度中心位置を基準として、所定の角度に基づいて各画像の配置角度を決定する配置角度決定過程と、
    配置角度決定過程で決定された角度による各画像の重なりに応じて各画像の配置位置を決定する配置位置決定過程と
    を有することを特徴とする画像配置方法。
  8. 特定の領域内に複数の電子画像を自動的に配置するためのプログラムであって、
    領域内の任意の位置に配置角度の中心位置を決定する配置角度中心位置決定過程と、
    配置角度中心位置決定過程で決定された配置角度中心位置を基準として、所定の角度に基づいて各画像の配置角度を決定する配置角度決定過程と、
    配置角度決定過程で決定された角度による各画像の重なりに応じて各画像の配置位置を決定する配置位置決定過程と
    をコンピュータを用いて実行するための記述を含むことを特徴とする画像配置プログラム。
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