JP2005175926A - 復号装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ハードウェア規模や復号に要する処理時間を従来と同程度に維持しつつ、より小さいサイズの変換テーブルを用いて復号を行う。
【解決手段】
符号列を復号する際には、先ず、符号列から、複数の可変長符号の各々について所定のインデックスが対応付けられた第1の変換テーブル内の上記複数の可変長符号の何れかと一致する符号列部分を探索し、探索した符号列部分に対応付けられたインデックスを求める。そして、複数の上記所定のインデックスの各々について1個のシンボルが対応付けられた第2の変換テーブル内で該インデックスから並び順にn個のシンボルを読み出すことで、上記探索した符号列部分に相当するn個のシンボルを復号する。
【選択図】 図3
【解決手段】
符号列を復号する際には、先ず、符号列から、複数の可変長符号の各々について所定のインデックスが対応付けられた第1の変換テーブル内の上記複数の可変長符号の何れかと一致する符号列部分を探索し、探索した符号列部分に対応付けられたインデックスを求める。そして、複数の上記所定のインデックスの各々について1個のシンボルが対応付けられた第2の変換テーブル内で該インデックスから並び順にn個のシンボルを読み出すことで、上記探索した符号列部分に相当するn個のシンボルを復号する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、所定数毎に纏められたシンボルに対して可変長符号を割り当てることで複数のシンボルを符号化して得られた符号列を復号する復号装置及びその方法に関する。
従来、データ圧縮技術により記憶空間や情報伝達時間を改善することが広く行われている。そのようなデータ圧縮技術の1つとして、シンボルの出現頻度に偏りがある場合に用いられるエントロピー符号化という手法が存在し、これにより損失のないデータ圧縮が可能であることが知られている。なお、エントロピー符号化の例としては、ハフマン符号化等が広く知られている。
このエントロピー符号化は、出現頻度の高いシンボルに対しては短い語長の符号を割り当て、出現頻度の低いシンボルに対しては長い語長の符号を割り当てることで、符号長を平均的に短くするというものである。例えば、シンボルAの出現頻度が50%、シンボルBの出現頻度が40%、シンボルCの出現頻度が10%であるような場合、シンボルAに「0」、シンボルBに「10」、シンボルCに「11」という可変長符号を割り当てることで、1シンボル当たり通常2ビット必要な符号長を平均で1.5ビットに短くすることができる。
ところで、エントロピー符号化は、上述のようにシンボルの出現頻度の偏りを用いることでデータ圧縮を行うものであり、偏りが大きくなるほど圧縮率を高めることが可能となる。ここで、偏りを大きくする手法として、複数個のシンボルを1つに纏めて符号化するものが一般に知られている。
例えば、MP3として一般に知られている、ISOの定める音声の高能率圧縮技術に関する国際標準規格「約 1.5Mbit/s のデジタル記憶媒体用映画及び音声の符号化 -- CD11172-3(オーディオ第3部)」(ISO/IECJTCI/SC29,1992)等では、2個或いは4個のシンボルを1つに纏めてシンボル群とし、それらの新たなシンボル群に対して出現頻度を計算し、その出現頻度に基づいて可変長符号を割り当てている。
上述した出現頻度を持つ3種類のシンボルA,B,Cを2個毎に纏めた場合、出現頻度は、以下の表1のようになる。
そこで、以下の表2のように符号を割り当てることで、2シンボル当たりの平均符号長を2.78ビット、すなわち1シンボル当たりの平均符号長を1.39ビットとすることができる。
このように、多くのシンボルを1つに纏めることにより圧縮率を高めることができるが、これに比例して、復号の際に必要な変換テーブルの要素数及びこの変換テーブルのメモリ上でのサイズが大きくなってしまうという問題がある。
そこで、下記特許文献1では、例えば符号化すべきシンボルがk種類あり、符号化の際に2個毎に纏める場合に、一度復号した結果から最終的な復号結果のシンボル組み合わせを求める際の変換テーブルの要素数を通常の2*k^2から(k^2+k)/2に縮小する技術が提案されている。但し、変換テーブルの各要素につき、最終的な復号結果のシンボルが2個並ぶため、この変換テーブルのメモリ上でのサイズは(k^2+k)となる。
しかしながら、この特許文献1記載の技術では、1つのシンボル群を復号する毎に順序情報を処理するための場合分けや、それに伴う分岐処理が必要となるため、ハードウェアで構成した場合にはその規模が大きくなり、また、近年のパイプライン構成をとったCPU上でソフトウェアを実装した場合には実行効率が低下し、復号に要する処理時間が長くなるという問題を招くことになる。
また、この特許文献1記載の技術では、変換テーブルのサイズを(k^2+k)に縮小することができるものの、kの値が十分に大きな値であった場合には、これでも十分に大きなサイズを占めてしまうことがある。
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、ハードウェア規模や復号に要する処理時間を従来と同程度に維持しつつ、より小さいサイズの変換テーブルを用いて復号を行う復号装置及びその方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明に係る復号装置は、n個(nは正の整数)毎に纏められたシンボル群に対して可変長符号を割り当てることで複数のシンボルを符号化して得られた符号列を復号する復号装置において、複数の可変長符号の各々に対して1個のシンボルが対応付けられ、一の可変長符号に対応付けられたシンボルから並び順に従ってn個のシンボルを読み出すことで、該一の可変長符号に割り当てられたn個のシンボルが得られるように構成された変換テーブルが記憶された記憶手段と、上記符号列から、上記変換テーブル内の上記複数の可変長符号の何れかと一致する符号列部分を探索し、探索した符号列部分と一致した可変長符号に対応付けられたシンボルから並び順に従ってn個のシンボルを読み出すことで、上記探索した符号列部分に相当するn個のシンボルを復号する復号手段とを備えるものである。
また、上述した目的を達成するために、本発明に係る復号方法は、n個(nは正の整数)毎に纏められたシンボル群に対して可変長符号を割り当てることで複数のシンボルを符号化して得られた符号列を復号する復号方法において、複数の可変長符号の各々に対して1個のシンボルが対応付けられ、一の可変長符号に対応付けられたシンボルから並び順に従ってn個のシンボルを読み出すことで、該一の可変長符号に割り当てられたn個のシンボルが得られるように構成された変換テーブルを用いて、上記符号列から、該変換テーブル内の上記複数の可変長符号の何れかと一致する符号列部分を探索し、探索した符号列部分と一致した可変長符号に対応付けられたシンボルから並び順に従ってn個のシンボルを読み出すことで、上記探索した符号列部分に相当するn個のシンボルを復号する復号工程を有するものである。
このような復号装置及びその方法では、複数の可変長符号の各々に対して1個のシンボルが対応付けられ、一の可変長符号に対応付けられたシンボルから並び順に従ってn個のシンボルを読み出すことで、該一の可変長符号に割り当てられたn個のシンボルが得られるように構成された変換テーブルを用いて、入力された符号列を復号する。
本発明に係る復号装置及びその方法では、符号化すべきシンボルの種類をk、符号化の際に纏めるシンボルの数をnとしたとき、その要素数を従来のn*k^n個から、kが奇数のときにはn/2*k^n個、kが偶数のときにはn/2*(k^n+2)個に縮小した変換テーブルを用いて符号列を復号することができるため、復号に必要となるメモリサイズを小さくすることができ、部品コストを削減することができる。
また、この復号装置及びその方法では、従来と同様に、変換テーブルを常に並び順に読み進めるため、プログラムサイズやハードウェア規模を従来と同程度に抑えることができ、さらに復号に要する処理時間も従来と同程度に抑えることができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
エントロピー符号化のようにシンボルの出現頻度の偏りを用いて圧縮を行うデータ圧縮技術においては、複数のシンボルを1つに纏めた新たなシンボルを符号化することで、出現頻度の偏りを大きくし、圧縮率を高めることが可能となる。
例えば、前述したMP3等では、2個或いは4個のシンボルを1つに纏めてシンボル群とし、それらの新たなシンボル群に対して出現頻度を計算し、その出現頻度に基づいて可変長符号を割り当てることで、圧縮率を高めている。
具体的に、3種類のシンボルA,B,Cを2個毎に纏めた9個の新たなシンボル群の各々に対して、最大符号長が5ビットである可変長符号を割り当てた場合、変換テーブルは、例えば以下の表3に示すようになる。
ここで、シンボル群の種類と1対1に対応するインデックスという値を導入し、表3に示した変換テーブルを、以下の表4のように可変長符号からインデックスを求める変換テーブル(第1の変換テーブル)と、表5のようにインデックスからシンボル群を求める変換テーブル(第2の変換テーブル)とに分解する。なお、便宜上、インデックスとしてローマ数字I〜IXを用いたが、これらは具体的な数値ではなく、表5におけるアクセス位置、例えばメモリ上でのアドレスを表している。
この2つの変換テーブルを用いて符号列から複数のシンボルを求める処理をコンピュータ上のソフトウェアで行わせる場合、先ず入力信号を構成する符号列の一部分(符号列部分)を切り出して表4の可変長符号と一致するものを探索し、インデックスを求める。この探索手法としては種々考えられるが、一般的に広く知られているものとしては、符号列を1ビットずつ逐次読み出してハフマン符号を表現した木構造を辿る手法が挙げられる。
そして、求まったインデックスを用いて表5を引き、2個のシンボルを求める。ここで、表5はメモリ上では通常以下の表6のように表現されるため、この変換テーブルの指定されたインデックスに対応するアドレスから並び順に従って2個のシンボルを読み出すことで、最終的な2個のシンボルを求めることができる。
ここで、表6の変換テーブルを詳細に検討すると、あるインデックスの2個目のシンボルと隣接する次のインデックスの1個目のシンボルとが同じである個所が存在することが分かる。例えば、インデックスIの2個目のシンボルとインデックスIIの1個目のシンボルとは共にAである。また、インデックスVIの2個目のシンボルとインデックスVIIの1個目のシンボルとは共にBであり、インデックスVIIの2個目のシンボルとインデックスVIIIの1個目のシンボルとは共にCである。
したがって、表6を以下の表7のように変更することで、変換テーブルの要素数を3つ減らすことができる。
このような手法により、変換テーブルのサイズをある程度まで縮小することができるが、この手法では常にサイズを縮小できるとは限らない。また、縮小できたとしてもその程度は限られてしまう。
ところで、表6、表7に示した変換テーブルは、インデックスI〜IXの順に並んでいるが、このようなインデックスからシンボル群を求める変換テーブルは、インデックスとシンボル群との対応が取れればよく、必ずしもI〜IXの順に並んでいる必要はない。
そこで、本実施の形態では、この点に着目し、インデックスとシンボル群との対応順を、あるインデックスの2個目のシンボルと隣接する次のインデックスの1個目のシンボルとが同じになるように並べ替えることにより、変換テーブルの要素数をより縮小する。
具体的に、インデックスからシンボル群を求める変換テーブルは、以下の表8のように作成することができる。これにより、通常2*3^2個である変換テーブルの要素数を半分の3^2に縮小することができる。
なお、この表8に示す変換テーブルでは、インデックスIVに対応する2個目のシンボルが存在しないが、これは、インデックスが変換テーブルの定義領域外に出ていた場合には先頭位置をアクセスする、すなわちモジュロアクセスを行うことで対応できる。モジュロアクセスに要するコストが大きい場合には、メモリ上のインデックスIV の次の部分に先頭位置と同じシンボル(A)を重複して格納するようにしても構わない。この場合、変換テーブルの要素数は(3^2+1)と1つ大きくなるが、大抵の場合においてこの増加分は無視できるほど小さくなる。
このように作成された変換テーブルを用いても、従来と同様に、指定されたインデックスに対応するアドレスから始まる2個のシンボルを読み出すことで、最終的な2個のシンボルを求めることができる。すなわち、本実施の形態によれば、ソフトウェアの動作を全く変えることなく、変換テーブルの要素数及びメモリ上でのサイズを縮小することができる。
ここで、表8に示すような変換テーブルを作成する手順を詳細に説明する。以下では、各シンボルをノードとし、自分自身を含む各ノード間全てを結ぶ有向グラフを用いた例を図1に示す。
先ず、シンボルA,B,Cを各ノードとし、自分自身を含む各ノード間を全て結ぶ有向グラフを作成する。次に、各有向グラフの始点を1個目のシンボル、有向グラフの終点を2個目のシンボルとみなし、表5から各有向グラフに対応するインデックスを割り当てる。最後に、ある有向グラフの終点のノードと次の有向グラフの始点のノードとが同一のノードとなるように、全ての有向グラフを重複なく、いわゆる一筆書きの要領で繋ぐ。そして、全ての有向グラフを一筆書きで繋いだ結果の順に有向ノードに対応付けられたシンボルを並べることで、表8のように、あるインデックスの2個目のシンボルと隣接する次のインデックスの1個目のシンボルとが同じである変換テーブルを作成することができる。
この作成手順とグラフ理論による一筆書き可能判定とから、符号化すべきシンボルの種類をk、符号化の際に纏めたシンボルの数をnとしたとき、特にnが偶数の場合に表8のような変換テーブルを効率よく作成することができる。これにより、通常n*k^n個の要素を持つ変換テーブルを、kが奇数のときにはn/2*k^n個(或いはn/2*(k^n+1)個)、kが偶数のときにはn/2*(k^n+2)個に縮小することが可能となる。なお、一般に広く用いられる圧縮技術、例えば前述したMP3等においては、kの値は最低でも3程度、場合によっては数十から数百程度である。
実際に符号列を復号する際には、入力された符号列を切り出して表4の可変長符号と一致する符号列部分を探索し、探索した符号列部分に対応付けられたインデックスを求め、求まったインデックスに対して表8で対応付けられたシンボルから並び順に従ってn個のシンボルを読み出すことで、探索した符号列部分に相当するn個のシンボルを復号することができる。
なお、以上の説明では、表4及び表8を用いて符号列を復号するものとしたが、以下の表9に示すように、これらの2つの表を纏めるようにしても構わない。これにより、復号に必要な変換テーブルのサイズをさらに縮小することができる。
以下、上述した2つの変換テーブルを用いたデータ圧縮技術を、図2に示すようなソフトウェアによるオーディオデコーダ1に適用した具体例について説明する。
図2に示すオーディオデコーダ1において、信号分離部10は、入力した圧縮データをフレーム単位で分割し、フレームの情報を周波数信号強度情報とそれ以外のサブ情報とに分離する。ここで、分離された周波数信号強度情報は、2次元のハフマン符号、すなわち2個のシンボルを1つに纏め、その出現頻度に応じて可変長符号を割り当てる符号化方式で符号化されている。
復号部11は、周波数信号強度情報から2個のシンボルを復元し、復元されたシンボルにサブ情報に含まれる強度の係数等を用いた処理を行う。
直交変換部12は、周波数軸上の信号を直交変換により時間軸上の信号に変換し、時間信号処理部13は、この時間軸上の信号に対して、サブ情報に基づいた変換を行い、復号済みデータを出力する。
ここで、シンボルは「0」、「1」、「−1」の3種類存在するものとし、最大符号長が5ビットである可変長符号を復号する場合の手順について説明する。
可変長符号とシンボルとの組み合わせは、以下の表10のように定義されているものとする。この表10は、上述した表3においてシンボルAに「0」、シンボルBに「1」、シンボルCに「−1」を対応付けたものに相当する。
この表10は、IからIXまでの9種類のインデックスを導入することで、以下の表11、表12のように分割される。この表11は、上述した表4と同じものであり、表12は、上述した表8においてシンボルAに「0」、シンボルBに「1」、シンボルCに「−1」を対応付けたものに相当する。
この表11、表12を用いて符号列から複数のシンボルを求める手順を図3のフローチャートに示す。先ずステップS1において、入力信号を構成する符号列の一部分(符号列部分)を切り出して表11の可変長符号と一致するものを探索し、インデックスを求める。この際、符号列を1ビットずつ逐次読み出してハフマン符号を表現した木構造を辿ることにより、符号列を探索することができる。
次にステップS2において、求まったインデックスを用いて表12を引き、インデックスに対応するアドレスに格納されている値を1個目のシンボルとして読み出す。
そしてステップS3において、ステップS1で求まったインデックスに対応するアドレスの次のアドレスに格納されている値を2個目のシンボルとして読み出す。
具体的に、例えば「101」という符号列が入力された場合、ステップS1では、図4のようなハフマン符号を表現した木構造を「1」,「0」,「1」と順に辿っていき、インデックスIIIを得る。次にステップS2では、表12のインデックスIIIに対応するシンボル「0」を1個目のシンボルとして読み出す。そしてステップS3では、表12のインデックスIIIに対応するシンボルの次の位置、つまりインデックスIXに対応するシンボル「−1」を2個目のシンボルとして読み出す。
これにより、「101」という符号列から1個目のシンボル「0」と2個目のシンボル「−1」とを得ることができ、表10と一致する結果を得ることができる。
また、例えば「1100」という符号列が入力された場合、ステップS1では、図4のようなハフマン符号を表現した木構造を「1」,「1」,「0」,「0」と順に辿っていき、インデックスIVを得る。次にステップS2では、表12のインデックスIVに対応するシンボル「1」を1個目のシンボルとして読み出す。そしてステップS3では、表12のインデックスIVに対応するシンボルの次の位置を読み出す。ここで、表12の要素は9個しかないため、インデックスIVの次に相当するアドレスが存在しない。この場合には、アドレス位置を9で割った余りに相当するオフセット、つまりオフセット9%9=0に相当するインデックスIIに対応するシンボル「0」を2個目のシンボルとして読み出す。
これにより、「1100」という符号列から1個目のシンボル「1」と2個目のシンボル「0」とを得ることができ、表10の結果を一致する結果を得ることができる。
なお、「1100」という符号列が入力された場合のステップS3のような場合分けの処理が煩雑になる場合、以下の表13に示すように、表12の最後に先頭のインデックスに対応するシンボルを追加した変換テーブルを用いるようにしても構わない。
この表13に示す変換テーブルを用いる場合、表12と比較して変換テーブルの要素数が1つ増えてしまうが、インデックスIVの場合のアドレス計算を行う際に剰余処理を行う必要がなく、他のインデックスの場合と同様に、インデックスIVに対応するシンボルの次の位置に対応するシンボルを2個目のシンボルとして読み出すことができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、符号化すべきシンボルの種類をk、符号化の際に纏めるシンボルの数をnとしたとき、その要素数を従来のn*k^n個から、kが奇数のときにはn/2*k^n個、kが偶数のときにはn/2*(k^n+2)個に縮小した変換テーブルを用いて符号列を復号することができるため、復号に必要となるメモリサイズを小さくすることができ、部品コストを削減することができる。
また、従来と同様に、変換テーブルを常に並び順に読み進めるため、プログラムサイズやハードウェア規模(LSIのゲート数)を従来と同程度に抑えることができ、さらに復号に要する処理時間も従来と同程度に抑えることができる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
1 オーディオデコーダ、10 信号分離部、11 復号部、12 直交変換部、13 時間信号処理部
Claims (8)
- n個(nは正の整数)毎に纏められたシンボル群に対して可変長符号を割り当てることで複数のシンボルを符号化して得られた符号列を復号する復号装置において、
複数の可変長符号の各々に対して1個のシンボルが対応付けられ、一の可変長符号に対応付けられたシンボルから並び順に従ってn個のシンボルを読み出すことで、該一の可変長符号に割り当てられたn個のシンボルが得られるように構成された変換テーブルが記憶された記憶手段と、
上記符号列から、上記変換テーブル内の上記複数の可変長符号の何れかと一致する符号列部分を探索し、探索した符号列部分と一致した可変長符号に対応付けられたシンボルから並び順に従ってn個のシンボルを読み出すことで、上記探索した符号列部分に相当するn個のシンボルを復号する復号手段と
を備えることを特徴とする復号装置。 - 上記変換テーブルは、複数の可変長符号の各々について所定のインデックスが対応付けられた第1の変換テーブルと、複数の上記所定のインデックスの各々について1個のシンボルが対応付けられた第2の変換テーブルとからなり、
上記復号手段は、上記符号列から、上記第1の変換テーブル内の上記複数の可変長符号の何れかと一致する符号列部分を探索し、探索した符号列部分に対応付けられたインデックスを求め、上記第2の変換テーブル内で該インデックスから並び順にn個のシンボルを読み出すことで、上記探索した符号列部分に相当するn個のシンボルを復号する
ことを特徴とする請求項1記載の復号装置。 - 上記第2の変換テーブル内で上記探索した符号列部分に対応付けられたインデックスから並び順にn個のシンボルを読み出す際に最後のインデックスに対応付けられたシンボルを越えて読み出す必要がある場合、上記復号手段は、越えた部分について上記第2の変換テーブルの先頭から並び順に従って読み出すことを特徴とする請求項2記載の復号装置。
- 上記記憶手段における上記第2の変換テーブルの最後のインデックスの後には、該第2の変換テーブルの先頭から並び順で(n−1)個のシンボルと一致する(n−1)個のシンボルが格納されていることを特徴とする請求項2記載の復号装置。
- n個(nは正の整数)毎に纏められたシンボル群に対して可変長符号を割り当てることで複数のシンボルを符号化して得られた符号列を復号する復号方法において、
複数の可変長符号の各々に対して1個のシンボルが対応付けられ、一の可変長符号に対応付けられたシンボルから並び順に従ってn個のシンボルを読み出すことで、該一の可変長符号に割り当てられたn個のシンボルが得られるように構成された変換テーブルを用いて、上記符号列から、該変換テーブル内の上記複数の可変長符号の何れかと一致する符号列部分を探索し、探索した符号列部分と一致した可変長符号に対応付けられたシンボルから並び順に従ってn個のシンボルを読み出すことで、上記探索した符号列部分に相当するn個のシンボルを復号する復号工程を有する
ことを特徴とする復号方法。 - 上記変換テーブルは、複数の可変長符号の各々について所定のインデックスが対応付けられた第1の変換テーブルと、複数の上記所定のインデックスの各々について1個のシンボルが対応付けられた第2の変換テーブルとからなり、
上記復号工程では、上記符号列から、上記第1の変換テーブル内の上記複数の可変長符号の何れかと一致する符号列部分を探索し、探索した符号列部分に対応付けられたインデックスを求め、上記第2の変換テーブル内で該インデックスから並び順にn個のシンボルを読み出すことで、上記探索した符号列部分に相当するn個のシンボルを復号する
ことを特徴とする請求項5記載の復号方法。 - 上記第2の変換テーブル内で上記探索した符号列部分に対応付けられたインデックスから並び順にn個のシンボルを読み出す際に最後のインデックスに対応付けられたシンボルを越えて読み出す必要がある場合、上記復号工程では、越えた部分について上記第2の変換テーブルの先頭から並び順に従って読み出すことを特徴とする請求項6記載の復号方法。
- 上記第1及び第2の変換テーブルは、記憶手段に記憶されており、
上記記憶手段における上記第2の変換テーブルの最後のインデックスの後には、該第2の変換テーブルの先頭から並び順で(n−1)個のシンボルと一致する(n−1)個のシンボルが格納されていることを特徴とする請求項6記載の復号方法。
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