JP2005159961A - 電子情報配信方法及び電子情報配信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 受信端末側のユーザに対して、配信端末で送信された電子情報の送信時刻を保証することができる電子情報配信方法を提供する。
【解決手段】 配信端末が、第1分割電子情報と第2分割電子情報とを生成し、第1分割電子情報を管理サーバへ送信する。管理サーバが、第1分割送信時間保証情報と第2分割送信時間保証情報とを生成し、第1分割送信時間保証情報を配信端末へ送信する。そして、配信端末が、第2分割電子情報と第1分割送信時間保証情報とを受信端末へ送信し、受信端末が、第2分割送信時間保証情報を管理サーバから受信し、送信時間保証情報の復元を行なう。さらに受信端末が、送信時間保証情報の復元が成功した後に、その復元した送信時間保証情報に含まれる第1分割電子情報と送信端末より受信した第2分割電子情報とを復元手段により結合して、電子情報の復元を行なう。
【選択図】 図1
【解決手段】 配信端末が、第1分割電子情報と第2分割電子情報とを生成し、第1分割電子情報を管理サーバへ送信する。管理サーバが、第1分割送信時間保証情報と第2分割送信時間保証情報とを生成し、第1分割送信時間保証情報を配信端末へ送信する。そして、配信端末が、第2分割電子情報と第1分割送信時間保証情報とを受信端末へ送信し、受信端末が、第2分割送信時間保証情報を管理サーバから受信し、送信時間保証情報の復元を行なう。さらに受信端末が、送信時間保証情報の復元が成功した後に、その復元した送信時間保証情報に含まれる第1分割電子情報と送信端末より受信した第2分割電子情報とを復元手段により結合して、電子情報の復元を行なう。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子情報を他の端末に配信する、電子情報配信方法及び電子情報配信システムに関する。
従来、配信端末が秘密分散法の一形態の手法である電子割符技術を利用して電子情報を分割し、それぞれ別々の経路で分割された2つの電子情報を受信端末に送信することにより、配信端末から受信端末へ安全に電子情報を配信する技術が公開している。(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−132229号公報
上述の技術では、電子割符技術を利用することにより電子情報を安全に受信端末に送信することができる。しかし、配信端末側のユーザは、配信端末で刻んでいる時刻を修正するなどして電子情報を送った場合、送信時よりも過去に電子情報を送信したと偽ることが出来てしまう。また、上述の技術では、秘密分散法により電子情報を分割して受信端末に送信したユーザが真の送信者であるか否かを受信端末側のユーザに対して保証することが出来ない。
そこでこの発明は、配信端末が秘密分散法によって分割した電子情報をそれぞれ受信端末側に送信し、それぞれの分割された電子情報を受信端末で復元する技術において、受信端末側のユーザに対して、配信端末で送信された電子情報の送信時刻を保証することができ、また、電子情報の送信者を受信端末のユーザに保証することが出来る、電子情報配信方法及び電子情報配信システムを提供することを目的としている。
本発明は、上述の課題を解決すべくなされたもので、配信端末と受信端末と管理サーバとの各々が、秘密分散法によって1つの情報を複数に分割する分割手段と、前記分割された全ての情報を結合して前記1つの情報を復元する復元手段とを備え、前記配信端末と前記受信端末と前記管理サーバとが、通信ネットワークを介して接続された電子情報配信システムにおける電子情報配信方法であって、前記配信端末が、前記分割手段により予め記憶する電子情報を分割して、第1分割電子情報と第2分割電子情報とを生成し、前記配信端末が、前記第1分割電子情報を前記管理サーバへ送信し、前記管理サーバが、受信した前記第1分割電子情報にタイムスタンプ情報を結合した送信時間保証情報を生成し、前記管理サーバが、前記分割手段により前記送信時間保証情報を分割して、第1分割送信時間保証情報と第2分割送信時間保証情報とを生成し、前記管理サーバが、前記第1分割送信時間保証情報を前記配信端末へ送信し、前記配信端末が、前記第2分割電子情報と前記第1分割送信時間保証情報とを前記受信端末へ送信し、前記受信端末が、前記第1分割送信時間保証情報に対の前記第2分割送信時間保証情報の送信要求を行なって、当該第2分割送信時間保証情報を前記管理サーバから受信し、前記受信端末が、前記復元手段により前記配信端末から受信した前記第1分割送信時間保証情報と前記管理サーバから受信した前記第2分割送信時間保証情報とを結合して、前記送信時間保証情報の復元を行ない、前記受信端末が、前記送信時間保証情報の復元が成功した後に、その復元した前記送信時間保証情報に含まれる第1分割電子情報と前記送信端末より受信した前記第2分割電子情報とを前記復元手段により結合して、前記電子情報の復元を行なうことを特徴とする電子情報配信方法である。
また本発明は、上述の電子情報配信方法において、前記管理サーバが、予め前記分割手段により前記配信端末の識別情報を分割して配信端末保持用識別情報とサーバ保持用識別情報とを生成し、前記配信端末保持用識別情報を前記配信端末へ送信し、前記サーバ保持用識別情報を記憶し、前記配信端末が、前記分割手段により前記配信端末保持用識別情報を分割して、第1識別情報と第2識別情報とを生成し、前記配信端末が、前記第1分割電子情報を前記管理サーバへ送信する際に、共に前記第1識別情報を送信し、前記配信端末が、前記第2分割電子情報と前記第1分割送信時間保証情報とを前記受信端末へ送信する際に、共に前記第2識別情報を送信し、前記受信端末が、前記第2送信時間保証情報の送信要求時に前記第2識別情報を前記管理サーバに送信し、前記管理サーバが、前記配信端末から受信した前記第1識別情報と前記受信端末から受信した前記第2識別情報とを前記復元手段により結合して、前記配信端末保持用識別情報を復元し、前記管理サーバが、前記復元した配信端末保持用識別情報と前記記憶するサーバ保持用識別情報とを前記復元手段により結合して、前記配信端末の識別情報を復元し、前記管理サーバは、前記配信端末の識別情報を復元できた場合にのみ、前記第2分割送信時間保証情報を前記受信端末に送信することを特徴とする。
また本発明は、前記配信端末と前記受信端末と前記管理サーバとが、通信ネットワークを介して接続された電子情報配信システムであって、前記配信端末が、予め記憶する電子情報を秘密分散法を用いて分割して、第1分割電子情報と第2分割電子情報とを生成する第1の分割手段と、前記第1分割電子情報を前記管理サーバへ送信する第1の送信手段と、前記第2分割電子情報と前記管理サーバから受信した第1分割送信時間保証情報とを前記受信端末へ送信する第2の送信手段とを備え、前記管理サーバが、前記配信端末より受信した前記第1分割電子情報にタイムスタンプ情報を結合した送信時間保証情報を生成する送信時間保証情報生成手段と、前記送信時間保証情報を秘密分散法を用いて分割して、前記第1分割送信時間保証情報と第2分割送信時間保証情報とを生成する第2の分割手段と、前記第1分割送信時間保証情報を前記配信端末へ送信する第3の送信手段とを備え、前記受信端末が、前記第1分割送信時間保証情報に対の前記第2分割送信時間保証情報の送信要求を行なって、当該第2分割送信時間保証情報を前記管理サーバから受信する第2分割送信時間保証情報受信手段と、前記配信端末から受信した前記第1分割送信時間保証情報と前記管理サーバから受信した前記第2分割送信時間保証情報とを、前記秘密分散法によって分割された情報の復元手法を用いて結合して、前記送信時間保証情報の復元を行なう第1の復元手段と、前記送信時間保証情報の復元が成功した後に、その復元した前記送信時間保証情報に含まれる第1分割電子情報と前記送信端末より受信した前記第2分割電子情報とを、前記復元手法を用いて結合して、前記電子情報の復元を行なう第2の復元手段とを備えることを特徴とする電子情報配信システムである。
また本発明は、上述の電子情報配信システムにおいて、前記配信端末が、さらに、前記管理サーバの生成した配信端末保持用識別情報を分割して、第1識別情報と第2識別情報とを生成する第3の分割手段を備え、前記第1の送信手段が、前記第1分割電子情報を前記管理サーバへ送信する際に、共に前記第1識別情報を送信し、前記第2の送信手段が、前記第2分割電子情報と前記第1分割送信時間保証情報とを前記受信端末へ送信する際に、共に前記第2識別情報を送信し、前記受信端末が、さらに、前記管理サーバの生成した第2送信時間保証情報の送信要求時に前記第2識別情報を前記管理サーバに送信する第4の送信手段を備え、前記管理サーバが、予め前記配信端末の識別情報を分割して配信端末保持用識別情報とサーバ保持用識別情報とを生成する第3の分割手段と、前記配信端末保持用識別情報を前記配信端末へ送信する第4の送信手段と、前記サーバ保持用識別情報を記憶する記憶手段と、前記配信端末から受信した前記第1識別情報と前記受信端末から受信した前記第2識別情報とを、前記秘密分散法によって分割された情報の復元手法を用いて結合して、前記配信端末保持用識別情報を復元する第3の復元手段と、前記復元した配信端末保持用識別情報と前記記憶手段に記憶するサーバ保持用識別情報とを、前記秘密分散法によって分割された情報の復元手法を用いて結合して、前記配信端末の識別情報を復元する第4の復元手段と、前記配信端末の識別情報を復元できた場合にのみ、前記第2分割送信時間保証情報を前記受信端末に送信する第5の送信手段とを備えることを特徴とする電子情報配信システムである。
本発明によれば、配信端末が、分割手段により予め記憶する電子情報を分割して、第1分割電子情報と第2分割電子情報とを生成し、また、第1分割電子情報を管理サーバへ送信する。そして、管理サーバが、受信した第1分割電子情報にタイムスタンプ情報を結合した送信時間保証情報を生成し、また、分割手段により送信時間保証情報を分割して、第1分割送信時間保証情報と第2分割送信時間保証情報とを生成し、第1分割送信時間保証情報を配信端末へ送信する。そして、配信端末が、第2分割電子情報と第1分割送信時間保証情報とを前記受信端末へ送信し、受信端末が、第2分割送信時間保証情報を前記管理サーバから受信し、復元手段により第1分割送信時間保証情報と第2分割送信時間保証情報とを結合して、送信時間保証情報の復元を行なう。さらに受信端末が、送信時間保証情報の復元が成功した後に、その復元した送信時間保証情報に含まれる第1分割電子情報と送信端末より受信した第2分割電子情報とを復元手段により結合して、電子情報の復元を行なう。これによりタイムスタンプが含まれる送信時間保証情報が復元されれば、タイムスタンプの情報は正確であることを判定することができるので、その送信時間保証情報に含まれる第1分割電子情報と送信端末より受信した第2分割電子情報とを用いて復元した電子情報も、そのタイムスタンプの日時に送信されたものであると保証することができる。
また、本発明によれば、管理サーバが、予め分割手段により配信端末の識別情報を分割して配信端末保持用識別情報とサーバ保持用識別情報とを生成し、配信端末保持用識別情報を配信端末へ送信し、サーバ保持用識別情報を記憶しておく。そして、配信端末が、分割手段により配信端末保持用識別情報を分割して、第1識別情報と第2識別情報とを生成し、第1分割電子情報を管理サーバへ送信する際に、共に第1識別情報を送信し、第2分割電子情報と第1分割送信時間保証情報とを受信端末へ送信する際に、共に第2識別情報を送信する。そして、受信端末が、第2送信時間保証情報の送信要求時に第2識別情報を管理サーバに送信し、管理サーバが、配信端末から受信した第1識別情報と受信端末から受信した第2識別情報とを復元手段により結合して、配信端末保持用識別情報を復元する。また管理サーバが、復元した配信端末保持用識別情報と記憶するサーバ保持用識別情報とを復元手段により結合して、配信端末の識別情報を復元し、配信端末の識別情報を復元できた場合にのみ、第2分割送信時間保証情報を前記受信端末に送信する。これにより、配信端末から管理サーバに送信された第1識別情報と、配信端末から受信端末に送信された第2識別情報とに基づいて配信端末の識別情報を復元する為の配信端末保持用識別情報を復元できたので、第1識別情報と共に管理サーバに配信された情報や、第2識別情報と共に受信端末に送信された情報は、配信端末保持用識別情報を保持する利用者によって送信された情報であると保証することが出来る。
以下、本発明の実施形態による電子情報配信システムを図面を参照して説明する。図1は同実施形態の電子情報配信システムの構成を示すブロック図である。この図において、符号1は配信端末であり、原本ファイル(電子情報)を秘密分散法の技術を用いて分割し、分割後のファイルを割符交換サーバと受信端末とに送信する。2は割符交換サーバであり、配信端末1が分割した原本ファイルの一部を保持する。3は受信端末であり配信端末1から直接受信した分割された原本ファイルの一部と割符交換サーバ2から受信した分割された原本ファイルの一部を受信して、配信端末1によって分割された全てを得、原本ファイルを復元する。なお、秘密分散法の技術による電子情報の分割を行なう技術とその秘密分散法により分割された各電子情報の全てを用いて、元の電子情報を復元する技術は公知であり、例えば、WO00/45358に記載されている。また、本実施形態においては、秘密分散法の技術を用いて電子情報を分割することを割符化と呼び、また割符化により分割された分割後の各電子情報を割符と呼ぶこととする。なお、割符化により分割された電子情報は、分割後の全ての電子情報が揃い、かつ分割後の何れの電子情報にも改竄がない場合にのみ元の電子情報を復元することができる。従って元の電子情報が復元できた場合には、分割された各電子情報に改竄がなく、復元した電子情報は元の電子情報と同一であるといえる。なお同一の原本を異なる時刻に割符化した場合には、分割後の各電子情報をそれぞれ用いて復元処理を行なっても、元の電子情報を復元することは出来ない。
次に図1に示された各端末とサーバの各処理部について説明する。配信端末1には他の装置と情報を送受信する送受信部11、電子情報配信システムにおける後述する処理を行なう電子情報配信機能部12、秘密分散法の技術を用いて電子情報を分割する分割処理部13、原本ファイルを予め記憶する原本ファイル記憶部14、割符交換サーバ2から受信するID割符を記憶するID割符記憶部15を備えている。
また割符交換サーバ2は、他の装置と情報を送受信する送受信部21、電子情報配信システムにおける後述する処理を行なう電子情報配信機能部22、電子情報配信システムを利用するユーザの情報を記録した会員データベース23、秘密分散法の技術を用いて電子情報を分割する分割処理部24、秘密分散法の技術を用いて分割された各電子情報を用いて元の電子情報を復元する復元処理部25を備えている。
また受信端末3は、他の装置と情報を送受信する送受信部31、電子情報配信システムにおける後述する処理を行なう電子情報配信機能部32、秘密分散法の技術を用いて電子情報を分割する分割処理部33、秘密分散法の技術を用いて分割された各電子情報を用いて元の電子情報を復元する復元処理部34を備えている。
また割符交換サーバ2は、他の装置と情報を送受信する送受信部21、電子情報配信システムにおける後述する処理を行なう電子情報配信機能部22、電子情報配信システムを利用するユーザの情報を記録した会員データベース23、秘密分散法の技術を用いて電子情報を分割する分割処理部24、秘密分散法の技術を用いて分割された各電子情報を用いて元の電子情報を復元する復元処理部25を備えている。
また受信端末3は、他の装置と情報を送受信する送受信部31、電子情報配信システムにおける後述する処理を行なう電子情報配信機能部32、秘密分散法の技術を用いて電子情報を分割する分割処理部33、秘密分散法の技術を用いて分割された各電子情報を用いて元の電子情報を復元する復元処理部34を備えている。
(秘密分散法の技術を利用した送信者の保証)
次に、秘密分散法の技術を利用した送信者の保証について図2〜図4を説明する。
図2は秘密分散法の技術を利用した送信者の保証を説明する第1の図、図3は秘密分散法の技術を利用した送信者の保証を説明する第2の図、図4は秘密分散法の技術を利用した送信者の保証を説明する第3の図である。
図2より、まず、割符交換サーバ2の電子情報配信機能部22は会員登録をした配信端末1を利用する利用者Aに対して、ID(識別情報)を発行する(ステップS1a)。すると割符交換サーバ2の電子情報配信機能部22は発行したIDを割符化するよう分割処理部24に通知し、分割処理部24が利用者Aに発行されたIDを2分割に割符化する(ステップS2a)。ここで、IDの割符化により生成された2つの電子情報をそれぞれID割符(Sv)<サーバ保持用識別情報>、ID割符(Usr)<配信端末保持用識別情報>とする。そして、割符交換サーバ2の電子情報配信機能部22は、会員登録を終了した利用者Aの配信端末1に電子配信システムに参加するためのアプリケーションを配信する。この時、割符交換サーバ2の電子情報配信機能部22は配信するアプリケーションにID割符(Usr)を格納して送信する(ステップS3a)。
アプリケーションを受信した配信端末1は利用者Aの指示に従い、アプリケーションの配信端末1のインストールを行なう。なお、アプリケーションのインストール後、ID割符(Usr)はID割符記憶部15に保持される。これにより、配信端末1は電子情報配信システムに参加することができる。なお、受信端末3を操作する利用者Bも同様に、会員登録を行ない、アプリケーションの受信端末3へのインストールをしておく。
次に、秘密分散法の技術を利用した送信者の保証について図2〜図4を説明する。
図2は秘密分散法の技術を利用した送信者の保証を説明する第1の図、図3は秘密分散法の技術を利用した送信者の保証を説明する第2の図、図4は秘密分散法の技術を利用した送信者の保証を説明する第3の図である。
図2より、まず、割符交換サーバ2の電子情報配信機能部22は会員登録をした配信端末1を利用する利用者Aに対して、ID(識別情報)を発行する(ステップS1a)。すると割符交換サーバ2の電子情報配信機能部22は発行したIDを割符化するよう分割処理部24に通知し、分割処理部24が利用者Aに発行されたIDを2分割に割符化する(ステップS2a)。ここで、IDの割符化により生成された2つの電子情報をそれぞれID割符(Sv)<サーバ保持用識別情報>、ID割符(Usr)<配信端末保持用識別情報>とする。そして、割符交換サーバ2の電子情報配信機能部22は、会員登録を終了した利用者Aの配信端末1に電子配信システムに参加するためのアプリケーションを配信する。この時、割符交換サーバ2の電子情報配信機能部22は配信するアプリケーションにID割符(Usr)を格納して送信する(ステップS3a)。
アプリケーションを受信した配信端末1は利用者Aの指示に従い、アプリケーションの配信端末1のインストールを行なう。なお、アプリケーションのインストール後、ID割符(Usr)はID割符記憶部15に保持される。これにより、配信端末1は電子情報配信システムに参加することができる。なお、受信端末3を操作する利用者Bも同様に、会員登録を行ない、アプリケーションの受信端末3へのインストールをしておく。
次に図3より、配信端末1と受信端末3が電子情報配信システムに参加している状況下において、配信端末1の利用者Aが受信端末3を操作する利用者Bに原本ファイルを送信する場合、利用者Aは配信端末1に原本ファイルの受信端末3への送信を指示する。すると配信端末1の電子情報配信機能部12は、原本ファイル記憶部14から原本ファイルを読み込んで当該原本ファイルを3分割に割符化する処理と、ID割符記憶部15からID割符(Usr)を読み込んで当該ID割符(Usr)を2分割に割符化する処理とを行なうよう、分割処理部13に通知する。すると分割処理部13は原本ファイルを原本ファイル記憶部14から読み込んで、3分割に割符化する(ステップS4a)。ここで原本ファイルの割符化後の3つの電子情報を原本割符a、原本割符b、原本割符cと呼ぶこととする。また分割処理部13はID割符(Usr)をID割符記憶部15から読み込んで、2分割に割符化する(ステップS5a)。ここでID割符(Usr)の分割後の2つの電子情報をそれぞれID割符a(第2識別情報)、ID割符b(第1識別情報)と呼ぶこととする。なお、本実施形態においては、秘密分散法の技術により分割された分割後の各ファイルには、例えば、年月日時分(yymmddhhmm)や生成処理の通し番号などの共通する情報が付与されるので、ファイル名の一部が共通する各電子情報を、1回の分割処理によって生成された各電子情報であると判定することができるようになっている。
分割処理部13は原本ファイルとID割符(Usr)の割符化が完了すると、電子情報配信機能部12に原本割符a、原本割符b、原本割符c、ID割符a、ID割符bを送信する。すると電子情報配信機能部12は、原本割符a、原本割符cを結合した割符情報γ(第1分割電子情報)と、原本割符b、原本割符cを結合した割符情報β(第2分割電子情報)を生成する。そして、電子情報配信機能部12は割符情報γとID割符bとを割符交換サーバ2へ、また割符情報βとID割符aとを受信端末3へそれぞれ送信するよう送受信部11へ指示する。そして、配信端末1の送受信部11が割符情報γとID割符bとを割符交換サーバ2へ送信し(ステップS6a)、また割符情報βとID割符aとを受信端末3へ送信する(ステップS7a)。割符交換サーバ2と受信端末3はそれぞれ受信した情報を記憶部に保持する。
次に図4より、受信端末3の利用者Bは割符情報βに原本割符bと原本割符cが含まれているが、原本割符aが存在しなければ元の原本ファイルを復元することはできないので、原本割符aを取得する為に、配信端末1から受信したID割符aを割符交換サーバ2に送信する(ステップS8a)。次に、割符交換サーバ2の電子情報配信機能22はID割符aのファイル名からID割符aの対のID割符bを記憶部から検出し、ID割符aとID割符bを用いて復元処理を行なうよう復元処理部25に通知する。すると復元処理部25は、ID割符aとID割符bを用いて復元処理を行ない、ID割符(Usr)を復元する。また電子情報配信機能部22はID割符(Usr)のファイル名に基づいてID割符(Sv)を記憶部から検出し、ID割符(Usr)とID割符(Sv)を用いて復元処理を行なうよう復元処理部25に通知する。すると復元処理部25はID割符(Usr)とID割符(Sv)を用いて復元処理を行ない、利用者AのIDを復元する(ステップS9a)。
以上の処理により、割符交換サーバ2が利用者AのIDを復元できたということは、ID割符(Usr)が利用者Aに配布されたものであると保証することができるので、そのID割符(Usr)を復元することのできたID割符aとID割符bと共にそれぞれ受信端末3と割符交換サーバ2に送信された割符情報γと割符情報βも、利用者Aから送信されたものであると保証することが出来る。したがって、割符交換サーバ2は割符情報γを受信端末3に送信する。そして、受信端末3の電子情報配信機能部32は割符情報βに含まれる原本割符bおよび原本割符cと割符情報γに含まれる原本割符aとを復元処理部34に転送し、復元処理部34が、原本割符a、原本割符b、原本割符cを用いて復元処理を行ない、原本ファイルを生成する。
(秘密分散法の技術を利用したファイルの送信時刻の保証)
次に、秘密分散法の技術を利用したファイルの送信時刻の保証について図5〜図6を用いて説明する。図5は秘密分散法の技術を利用したファイルの送信時刻の保証を説明する第1の図、図6は秘密分散法の技術を利用したファイルの送信時刻の保証を説明する第2の図である。
図5より、まず、配信端末1の利用者Aが受信端末3を操作する利用者Bに原本ファイルを送信する場合、利用者Aは配信端末1に原本ファイルの受信端末3への送信を指示する。すると配信端末1の電子情報配信機能部12は原本ファイル記憶部14から原本ファイルを読み込んで、原本ファイルを3分割に割符化するよう分割処理部13に指示する。分割処理部13は原本ファイル記憶部14から原本ファイルを読み込んで、当該原本ファイルを3分割に割符化する(ステップS1b)。分割処理部13は割符化の処理を終了すると、電子情報配信機能部12に原本割符a、原本割符b、原本割符cを送信する。すると電子情報配信機能部12は、原本割符a、原本割符cを結合した割符情報γと、原本割符b、原本割符cを結合した割符情報βを生成する。そして、電子情報配信機能部12は割符情報γを割符交換サーバ2へ送信する(ステップS2b)。
次に、秘密分散法の技術を利用したファイルの送信時刻の保証について図5〜図6を用いて説明する。図5は秘密分散法の技術を利用したファイルの送信時刻の保証を説明する第1の図、図6は秘密分散法の技術を利用したファイルの送信時刻の保証を説明する第2の図である。
図5より、まず、配信端末1の利用者Aが受信端末3を操作する利用者Bに原本ファイルを送信する場合、利用者Aは配信端末1に原本ファイルの受信端末3への送信を指示する。すると配信端末1の電子情報配信機能部12は原本ファイル記憶部14から原本ファイルを読み込んで、原本ファイルを3分割に割符化するよう分割処理部13に指示する。分割処理部13は原本ファイル記憶部14から原本ファイルを読み込んで、当該原本ファイルを3分割に割符化する(ステップS1b)。分割処理部13は割符化の処理を終了すると、電子情報配信機能部12に原本割符a、原本割符b、原本割符cを送信する。すると電子情報配信機能部12は、原本割符a、原本割符cを結合した割符情報γと、原本割符b、原本割符cを結合した割符情報βを生成する。そして、電子情報配信機能部12は割符情報γを割符交換サーバ2へ送信する(ステップS2b)。
次に、割符交換サーバ2の電子情報配信機能部22は、割符情報γ受信時のタイムスタンプ(年月日時分)の情報を割符情報γに結合して割符情報γ´(送信時間保証情報)を生成し、その割符情報γ´を2分割に割符化するよう分割処理部24に指示する。すると分割処理部24は割符情報γ´を、2分割に割符化する(ステップS3b)。ここで割符情報γ´の分割後の各電子情報を割符情報γ´a(第1分割送信時間保証情報)、割符情報γ´b(第2分割送信時間保証情報)とする。そして、割符電子用法配信機能部22の指示に基づいて、送受信部21が割符情報γ´aを配信端末1に送信する(ステップS4b)。また割符情報γ´bは記憶部に保持される。
次に図6より、配信端末1が割符情報γ´aを受信すると、その割符情報γ´aと割符情報βとを受信端末3に送信する(ステップS5b)。ここで割符情報βには原本割符bと原本割符cとが含まれているが、原本割符aが存在しないと原本ファイルを復元することが出来ないので、利用者Bの指示に基づき、受信端末3の電子情報配信機能部32は、割符情報γ´aを割符交換サーバ2に送信する。割符交換サーバ2の電子情報配信機能部22は、受信端末3から受信した割符情報γ´aのファイル名に基づいて、割符情報γ´aに対となる割符情報γ´bを記憶部から検出し、その割符情報γ´bを送受信部21を介して受信端末3に送信する(ステップS6b)。次に、受信端末3の電子情報配信機能部32が割符情報γ´aと割符情報γ´bとを用いて復元処理を行なうよう復元処理部25に通知する。そして、復元処理部34が割符情報γ´aと割符情報γ´bとを用いて割符情報γとタイムスタンプとが結合された割符情報γ´を復元する。ここで、タイムスタンプが復元できた場合には、受信端末3はタイムスタンプが示す年月日時分に、原本ファイルの送信処理が行われたことを確認することが出来る。
そして、電子配信機能処理部32は、割符情報βに含まれる原本割符bおよび原本割符cと割符情報γ´に含まれる原本割符aとを復元処理部34に転送し、復元処理部34が、原本割符a、原本割符b、原本割符cを用いて復元処理を行ない、原本ファイルを生成する。
次に、上述の、秘密分散法の技術を利用した送信者の保証の方法と、秘密分散法の技術を利用したファイルの送信時刻の保証の方法とを組合わせた、電子情報配信システムについて図7〜図14を用いて説明する。図7は利用者Aの認証時の処理を示す図である。また図8は配信端末が原本ファイルとID割符(Usr)を割符化する際の処理を示す図である。また図9は配信端末が割符情報γを割符交換サーバに送信し、割符情報γ´aを割符交換サーバから受信する際の処理を示す図である。また図10は割符情報αと割符情報βのデータ構成を示す図である。また図11は配信端末が割符情報βを受信端末に送信する際の処理を示す図である。また図12は利用者Bの認証時の処理を示す図である。また図13は受信端末が割符情報γ´bを割符交換サーバに送信し、割符情報γ´bを割符交換サーバから受信する際の処理を示す図である。また図14は原本ファイルを復元する際の処理を示す図である。
まず、図7より、各利用者は電子情報配信システムへの登録時に自分のメールアドレスを登録する。そして割符交換サーバ2では会員ごとに、登録されたメールアドレスと発行したIDとそのIDから生成したID割符(Sv)を対応付けて会員データベース23に記録しておく。また各利用者の端末にはID割符(Usr)が送信される。
そして、利用者Aが利用者Bの利用する受信端末3に原本ファイルを送信する際に、利用者Aは原本ファイルの受信端末3の送信を指示する。すると配信端末1の電子情報機能部12は、宛先となる受信端末3のメールアドレスの入力と、送信開始の指示を促す表示を、例えば配信端末1に備えられたモニタなどに表示する。そして利用者Aが受信端末3宛てのメールアドレスを入力し、また、原本ファイルを指定し、送信開始を指示する。すると、配信端末1の電子情報配信機能部12は、ID割符記憶部15から読み取ったID割符(Usr)と、利用者Aのメールアドレスとを割符交換サーバ2に送信する(ステップS1c)。割符交換サーバ2では電子情報配信機能部22が、受信したID割符(Usr)と会員データベース23で記憶するID割符(Sv)を用いて復元処理をするよう復元処理部25に通知し、復元処理部25がID割符(Usr)ID割符(Sv)を用いて利用者AのIDを復元する。ここで利用者AのIDが復元ができ、かつ、その復元した利用者AのIDと配信端末1から受信したメールアドレスが対応付けられて会員データベース23に記録されていれば、電子情報配信機能部は認証OKの情報を送受信部21を介して配信端末1に送信する(ステップS2c)。
そして、利用者Aが利用者Bの利用する受信端末3に原本ファイルを送信する際に、利用者Aは原本ファイルの受信端末3の送信を指示する。すると配信端末1の電子情報機能部12は、宛先となる受信端末3のメールアドレスの入力と、送信開始の指示を促す表示を、例えば配信端末1に備えられたモニタなどに表示する。そして利用者Aが受信端末3宛てのメールアドレスを入力し、また、原本ファイルを指定し、送信開始を指示する。すると、配信端末1の電子情報配信機能部12は、ID割符記憶部15から読み取ったID割符(Usr)と、利用者Aのメールアドレスとを割符交換サーバ2に送信する(ステップS1c)。割符交換サーバ2では電子情報配信機能部22が、受信したID割符(Usr)と会員データベース23で記憶するID割符(Sv)を用いて復元処理をするよう復元処理部25に通知し、復元処理部25がID割符(Usr)ID割符(Sv)を用いて利用者AのIDを復元する。ここで利用者AのIDが復元ができ、かつ、その復元した利用者AのIDと配信端末1から受信したメールアドレスが対応付けられて会員データベース23に記録されていれば、電子情報配信機能部は認証OKの情報を送受信部21を介して配信端末1に送信する(ステップS2c)。
次に図8より、配信端末1の電子情報配信機能部12は認証が成功すると、原本ファイルを3分割に、またID割符(Usr)を2分割に割符化するよう分割処理部13に指示する。そして、分割処理部13が原本ファイルを原本割符a、原本割符b、原本割符cに3分割に割符化し(ステップS3c)、またID割符(Usr)をID割符a、ID割符bに2分割に割符化する(ステップS4c)。次に、電子情報配信機能部12は原本割符a、原本割符c、ID割符b、ヘッダγとを結合した割符情報γを生成する(ステップS5c)。なおヘッダγには原本割符a、原本割符c、ID割符bの各データ領域を示すアドレスの情報や各原本割符のファイル名や宛先である受信端末3のメールアドレスが含まれている。またヘッダγは暗号化されていても良い。
次に図9より、電子情報機能部12は生成した割符情報γを割符交換サーバ2に送信する(ステップS6c)。割符情報γを受信した割符交換サーバ2では、電子情報機能部22が割符情報γからヘッダγとID割符bの情報を分離し、原本割符aと原本割符cとタイムスタンプを結合した割符情報γ´を生成する(ステップS7c)。なお、ヘッダγとID割符bの情報は、例えば利用者Aの情報に対応付けて会員データベースに保持しておく。そして、割符交換サーバ2の電子情報配信機能部22は生成した割符情報γ´を2分割に割符化するよう分割処理部24に指示する。そして分割処理部24が割符情報γ´を2分割に割符化する(ステップS8c)。なお、分割後の2つの電子情報を割符情報γ´a、割符情報γ´bとする。そして、割符交換サーバ2の電子情報配信機能部22は割符情報γ´aを送受信部21を介して配信端末1へ送信し(ステップS9c)、割符情報γ´bを図示しない割符情報の記憶部などへ記憶しておく。
次に図10より、割符交換サーバ2から割符情報γ´aを受信すると配信端末1の電子情報配信機能部12は、分割処理部13によって生成された原本割符aと原本割符bとID割符aと割符交換サーバ2から受信した割符情報γ´aとヘッダαとを結合し、割符情報αを生成する(ステップS10c)。また配信端末1の電子情報配信機能部12は、分割処理部13によって生成された原本割符bと原本割符cとID割符aと割符交換サーバ2から受信した割符用法γ´aとヘッダβとを結合し、割符情報βを生成する(ステップS11c)。なお、ヘッダα、ヘッダβには、上述のヘッダγと同様に、宛先となる受信端末3のメールアドレスや各原本割符のファイル名などが含まれる。
次に図11より、配信端末1の電子情報配信機能部12は、割符情報βを受信端末3にメール送信する(ステップS12c)。なお配信端末1は割符情報αを自分宛てにメール送信し自身で保持する。
次に図12より、受信端末3の電子情報配信機能部32は、配信端末1から受信した割符情報βを割符情報の記憶部に記憶する。そして、利用者Bの指示により、原本ファイルの復元の指示があると、まず、利用者BのID割符(Usr)と利用者Bのメールアドレスとを割符交換サーバ2に送信する(ステップS13c)。割符交換サーバ2では、上述の利用者Aの認証と同様に利用者BのID割符(Usr)と利用者BのID割符(Sv)とを用いて復元処理部25が利用者BのIDを復元し、そのIDと利用者Bのメールアドレスが対応付けられて会員データベース23に記録されて入れば認証OKの情報を受信端末3に送信する(ステップS14c)。
次に図12より、受信端末3の電子情報配信機能部32は、配信端末1から受信した割符情報βを割符情報の記憶部に記憶する。そして、利用者Bの指示により、原本ファイルの復元の指示があると、まず、利用者BのID割符(Usr)と利用者Bのメールアドレスとを割符交換サーバ2に送信する(ステップS13c)。割符交換サーバ2では、上述の利用者Aの認証と同様に利用者BのID割符(Usr)と利用者BのID割符(Sv)とを用いて復元処理部25が利用者BのIDを復元し、そのIDと利用者Bのメールアドレスが対応付けられて会員データベース23に記録されて入れば認証OKの情報を受信端末3に送信する(ステップS14c)。
次に図13より、受信端末3の電子情報配信機能部32は認証が成功すると、割符情報βに含まれるID割符aと利用者Bのメールアドレスとヘッダβに含まれる原本割符のファイル名を割符交換サーバ2へ送信し(ステップS15c)、割符情報γ´bを要求する。割符交換サーバ2の電子情報配信機能部22は、原本割符のファイル名に基づいて、会員データベース23に保持されているヘッダγ(ヘッダγとヘッダβには一部が同じ名の原本割符のファイル名が保持されている)を検出し、利用者Bのメールアドレスがヘッダγに含まれているか否かを確認する。これにより、異なる受信端末3の利用者からのアクセスでないことを確認する。そして、電子情報配信機能部22はID割符aに対となるID割符bを利用者Aのメールアドレスに基づいて会員データベース23から読み取り、IDの復元処理を行なうよう指示する。復元処理部25はID割符aとID割符bを用いて復元処理を行ない、IDを生成する。ここで、IDが生成できた場合には、割符交換サーバ2は割符情報γ´bを受信端末3に送信する(ステップS16c)。
次に図14より、受信端末3の電子情報配信機能部32は割符情報γ´bとを受信すると、次に、記憶部に保持されている割符情報βから割符γ´aを読み取り、割符情報γ´aと割符交換サーバ2から受信した割符γ´bとを用いて復元処理を行なうよう復元処理部34に通知する。そして復元処理部34は割符情報γ´aと割符情報γ´bとを用いて復元処理を行ない、割符情報γ´を生成する(ステップS17c)。ここで、割符情報γ´には原本割符aと原本割符cが含まれており、また受信端末3の記憶部に保持されている割符情報βには原本割符bと原本割符cが含まれている。したがって、受信端末3は割符情報γ´から取り出した原本割符aと割符情報βから取り出した原本割符bと原本割符cとを用いて復元処理をするよう復元処理部34に指示する。すると復元処理部34は原本割符aと原本割符bと原本割符cとを用いて復元処理を行ない、原本ファイルを生成する(ステップS18c)。
なお上述の配信端末、割符交換サーバ、受信端末それぞれは内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。また、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1 配信端末
2 割符交換サーバ(管理サーバ)
3 受信端末
11、21、31 送受信部
12、22、32 電子情報配信機能部
13、24、33 分割処理部(分割手段)
14 原本ファイル記憶部
15 ID割符記憶部
23 会員データベース
25、34 復元処理部(復元手段)
2 割符交換サーバ(管理サーバ)
3 受信端末
11、21、31 送受信部
12、22、32 電子情報配信機能部
13、24、33 分割処理部(分割手段)
14 原本ファイル記憶部
15 ID割符記憶部
23 会員データベース
25、34 復元処理部(復元手段)
Claims (4)
- 配信端末と受信端末と管理サーバとの各々が、秘密分散法によって1つの情報を複数に分割する分割手段と、前記分割された全ての情報を結合して前記1つの情報を復元する復元手段とを備え、
前記配信端末と前記受信端末と前記管理サーバとが、通信ネットワークを介して接続された電子情報配信システムにおける電子情報配信方法であって、
前記配信端末が、前記分割手段により予め記憶する電子情報を分割して、第1分割電子情報と第2分割電子情報とを生成し、
前記配信端末が、前記第1分割電子情報を前記管理サーバへ送信し、
前記管理サーバが、受信した前記第1分割電子情報にタイムスタンプ情報を結合した送信時間保証情報を生成し、
前記管理サーバが、前記分割手段により前記送信時間保証情報を分割して、第1分割送信時間保証情報と第2分割送信時間保証情報とを生成し、
前記管理サーバが、前記第1分割送信時間保証情報を前記配信端末へ送信し、
前記配信端末が、前記第2分割電子情報と前記第1分割送信時間保証情報とを前記受信端末へ送信し、
前記受信端末が、前記第1分割送信時間保証情報に対の前記第2分割送信時間保証情報の送信要求を行なって、当該第2分割送信時間保証情報を前記管理サーバから受信し、
前記受信端末が、前記復元手段により前記配信端末から受信した前記第1分割送信時間保証情報と前記管理サーバから受信した前記第2分割送信時間保証情報とを結合して、前記送信時間保証情報の復元を行ない、
前記受信端末が、前記送信時間保証情報の復元が成功した後に、その復元した前記送信時間保証情報に含まれる第1分割電子情報と前記送信端末より受信した前記第2分割電子情報とを前記復元手段により結合して、前記電子情報の復元を行なう
ことを特徴とする電子情報配信方法。 - 前記管理サーバが、予め前記分割手段により前記配信端末の識別情報を分割して配信端末保持用識別情報とサーバ保持用識別情報とを生成し、前記配信端末保持用識別情報を前記配信端末へ送信し、前記サーバ保持用識別情報を記憶し、
前記配信端末が、前記分割手段により前記配信端末保持用識別情報を分割して、第1識別情報と第2識別情報とを生成し、
前記配信端末が、前記第1分割電子情報を前記管理サーバへ送信する際に、共に前記第1識別情報を送信し、
前記配信端末が、前記第2分割電子情報と前記第1分割送信時間保証情報とを前記受信端末へ送信する際に、共に前記第2識別情報を送信し、
前記受信端末が、前記第2送信時間保証情報の送信要求時に前記第2識別情報を前記管理サーバに送信し、
前記管理サーバが、前記配信端末から受信した前記第1識別情報と前記受信端末から受信した前記第2識別情報とを前記復元手段により結合して、前記配信端末保持用識別情報を復元し、
前記管理サーバが、前記復元した配信端末保持用識別情報と前記記憶するサーバ保持用識別情報とを前記復元手段により結合して、前記配信端末の識別情報を復元し、
前記管理サーバは、前記配信端末の識別情報を復元できた場合にのみ、前記第2分割送信時間保証情報を前記受信端末に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子情報配信方法。 - 前記配信端末と前記受信端末と前記管理サーバとが、通信ネットワークを介して接続された電子情報配信システムであって、
前記配信端末が、
予め記憶する電子情報を秘密分散法を用いて分割して、第1分割電子情報と第2分割電子情報とを生成する第1の分割手段と、
前記第1分割電子情報を前記管理サーバへ送信する第1の送信手段と、
前記第2分割電子情報と前記管理サーバから受信した第1分割送信時間保証情報とを前記受信端末へ送信する第2の送信手段とを備え、
前記管理サーバが、
前記配信端末より受信した前記第1分割電子情報にタイムスタンプ情報を結合した送信時間保証情報を生成する送信時間保証情報生成手段と、
前記送信時間保証情報を秘密分散法を用いて分割して、前記第1分割送信時間保証情報と第2分割送信時間保証情報とを生成する第2の分割手段と、
前記第1分割送信時間保証情報を前記配信端末へ送信する第3の送信手段とを備え、
前記受信端末が、
前記第1分割送信時間保証情報に対の前記第2分割送信時間保証情報の送信要求を行なって、当該第2分割送信時間保証情報を前記管理サーバから受信する第2分割送信時間保証情報受信手段と、
前記配信端末から受信した前記第1分割送信時間保証情報と前記管理サーバから受信した前記第2分割送信時間保証情報とを、前記秘密分散法によって分割された情報の復元手法を用いて結合して、前記送信時間保証情報の復元を行なう第1の復元手段と、
前記送信時間保証情報の復元が成功した後に、その復元した前記送信時間保証情報に含まれる第1分割電子情報と前記送信端末より受信した前記第2分割電子情報とを、前記復元手法を用いて結合して、前記電子情報の復元を行なう第2の復元手段と、
を備えることを特徴とする電子情報配信システム。 - 前記配信端末が、
さらに、前記管理サーバの生成した配信端末保持用識別情報を分割して、第1識別情報と第2識別情報とを生成する第3の分割手段を備え、
前記第1の送信手段が、前記第1分割電子情報を前記管理サーバへ送信する際に、共に前記第1識別情報を送信し、
前記第2の送信手段が、前記第2分割電子情報と前記第1分割送信時間保証情報とを前記受信端末へ送信する際に、共に前記第2識別情報を送信し、
前記受信端末が、
さらに、前記管理サーバの生成した第2送信時間保証情報の送信要求時に前記第2識別情報を前記管理サーバに送信する第4の送信手段を備え、
前記管理サーバが、
予め前記配信端末の識別情報を分割して配信端末保持用識別情報とサーバ保持用識別情報とを生成する第3の分割手段と、
前記配信端末保持用識別情報を前記配信端末へ送信する第4の送信手段と、
前記サーバ保持用識別情報を記憶する記憶手段と、
前記配信端末から受信した前記第1識別情報と前記受信端末から受信した前記第2識別情報とを、前記秘密分散法によって分割された情報の復元手法を用いて結合して、前記配信端末保持用識別情報を復元する第3の復元手段と、
前記復元した配信端末保持用識別情報と前記記憶手段に記憶するサーバ保持用識別情報とを、前記秘密分散法によって分割された情報の復元手法を用いて結合して、前記配信端末の識別情報を復元する第4の復元手段と、
前記配信端末の識別情報を復元できた場合にのみ、前記第2分割送信時間保証情報を前記受信端末に送信する第5の送信手段と
を備えることを特徴とする請求項3に記載の電子情報配信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003398782A JP2005159961A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 電子情報配信方法及び電子情報配信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003398782A JP2005159961A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 電子情報配信方法及び電子情報配信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005159961A true JP2005159961A (ja) | 2005-06-16 |
Family
ID=34723533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003398782A Pending JP2005159961A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 電子情報配信方法及び電子情報配信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005159961A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007004496A (ja) * | 2005-06-23 | 2007-01-11 | Trusted Solutions Kk | メール送付システムおよびメール送付方法 |
WO2008056517A1 (fr) * | 2006-11-10 | 2008-05-15 | Global Friendship Inc. | Procédé de transmission d'informations électroniques et périphérique utilisé pour exécuter ce procédé |
WO2013065133A1 (ja) * | 2011-11-01 | 2013-05-10 | 株式会社野村総合研究所 | 時刻認証システムおよび時刻認証プログラム |
-
2003
- 2003-11-28 JP JP2003398782A patent/JP2005159961A/ja active Pending
Cited By (5)
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---|---|---|---|---|
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