JP2005148772A - 輸出lc占有輸入ファシリティ提供システム、方法及びプログラム - Google Patents

輸出lc占有輸入ファシリティ提供システム、方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 預かり状態の占有輸出LCの総残高を見合いとして、輸入LCを発行する等の輸入与信の処理実現システム等を提供する。
【解決手段】 各占有輸出LCの金額を記憶した占有輸出LC明細ファイルと、各占有輸出LCの金額の総和である占有輸出LC総残高を記憶した占有輸出LC総残高ファイルと、各輸入ファシリティの金額を記憶した輸入ファシリティ明細ファイルと、各輸入ファシリティの金額の総和である輸入与信総残高を記憶した輸入与信総残高ファイルとを有し、占有輸出LC総残高と輸入与信総残高の比較して、占有輸出LC総残高が輸入与信総残高を下回っていない場合に輸入ファシリティに係る処理を実行する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、信用状を介した貿易取引のためのシステム等に関する。
輸出及び輸入の貿易取引は、輸出者と輸入者の間でそれぞれの取引銀行や運送会社等も介在して信用状等の種々の文書(電子データ含む)を発行及び授受することにより行われている。信用状(letter of credit、以下「LC」と称する)は、輸入者の依頼により銀行が、輸出者を受益者として発行する支払保証状であり、LCに記載された条件に従った書類が提示されれば発行銀行が代金を支払うことを確約している。
図8は、従来の貿易取引のしくみの一例を示す模式的かつ概略的な構成図である。輸出入企業20(以下、単に「企業」と称する場合がある)は、輸出も輸入も行う企業であり、それぞれ輸出業務処理21及び輸入業務処理22を行うための組織ないしはシステムを有している。
先ず、企業20が海外の輸出先企業30との間で行う輸出業務プロセスの一例を簡略化して説明する。
・ステップS111:国内の企業20(輸出側)と海外の輸出先企業30(輸入側)との間で輸出取引契約が成立する。
・ステップS112:輸出先企業30は、その取引銀行である輸出LC発行銀行40に輸出LCの発行を依頼する。LCには、例えば、取引に係る商品情報、代金、決済条件、輸送手段、船積期限(商品を船舶・航空機等の輸送手段に積み込む出荷期限)、LCの有効期限等の取引条件が記載されている。
尚、本明細書における「輸出LC」と「輸入LC」の呼称は、企業20から見て輸出取引のためのLCであるか、輸入取引のためのLCであるかを区別するための呼称である。
・ステップS113:本例では、輸出先企業30の依頼を受けて輸出LC発行銀行40が、企業20の取引銀行10に対して輸出LCを発行及び送付(例えば、電子データ送信)する。
この場合、取引銀行10は輸出LC接受銀行であり、輸出LCを受取りすなわち接受して、その確認を行う。この際、取引銀行10は、輸出LCデータを輸出LCデータ処理コンピュータに入力し、適宜記憶装置に記憶させてそのコンピュータにより管理するか、あるいは輸出LC管理帳票を印刷出力して書面により管理する。
・ステップS114:取引銀行10は、企業20に対して接受した輸出LCを通知する。この通知の際、輸出LCの引き渡しとその情報データの提供を行う。
・ステップS115:その後、企業20は、船積みを完了した後、取引銀行10に対して輸出LCの買取り依頼や、取立て依頼を行い、輸出LCを資金化する。すなわち取引銀行10から企業20へ代金が支払われる。さらに、取引銀行10と輸出LC発行銀行40との間の決済、輸出LC発行銀行40と輸出先企業30との間の決済等も行われる。
次に、企業20が海外の輸入先企業60との間で行う輸入業務プロセスの一例を簡略化して説明する。この場合は、上記の輸出業務プロセスと逆の手続きが行われる。
・ステップS221:国内の企業20(輸入側)と海外の輸入先企業60(輸出側)との間で輸入取引契約が成立する。
・ステップS222:企業20は、取引銀行10に輸入LCの発行を依頼する。この場合、取引銀行10は、輸入LC発行銀行である。
・ステップS223:本例では、企業20の依頼を受けて取引銀行10が、輸入先企業60の取引銀行である輸入LC接受銀行70に対して輸入LCを発行及び送付(例えば、電子データ送信)する。この際、取引銀行10は、輸入LCデータを輸入LCデータ処理コンピュータに入力し、適宜記憶装置に記憶させてそのコンピュータにより管理するか、あるいは輸入LC管理帳票を印刷出力して書面により管理する。
一方、海外にある輸入LC接受銀行70は、輸入LCを受取りすなわち接受して、その確認を行う。
・ステップS224:輸入LC接受銀行70は、輸入先企業60に対して接受した輸入LCを通知する。この通知の際、輸入LCの引き渡しとその情報データの提供を行う。
・ステップS225:その後、輸入先企業60は、船積みを完了した後、輸入LC接受銀行70に対して、輸入LCの買取り依頼や、取立て依頼を行う。さらに、輸入LC接受銀行70と取引銀行10との間の決済、取引銀行10と企業20との間の決済が行われる。すなわち、企業20は取引銀行10へ代金を入金する。
尚、特許文献1及び特許文献2には、輸出者と輸入者及びそれぞれの取引銀行との間でのLCに関する情報データの発行、接受等を通信ネットワークを介して行う貿易取引システムが開示されている。
特開2002−56069号公報 特開2002−73909号公報
図8を参照して説明した上記の従来例では、企業20からみた輸出LCと輸入LCのそれぞれに関する手続きは、同じ取引銀行10が輸出LC接受銀行であったり輸入LC発行銀行であったりする場合にも別個に行われており、互いに関連性はない。
言い換えるならば、企業20から取引銀行10へ輸出LCが持ち込まれて資金化を依頼された場合は、取引銀行10から企業20へ支払が行われる一方、企業20からの依頼で取引銀行10が輸入LCを発行した場合は、企業20から取引銀行10へ入金が行われるという、逆方向の資金の流れが無関係に発生していることになる。
そこで、本発明は、企業の輸出業務に係る輸出LCが取引銀行に持ち込まれた場合にこれを占有輸出LCとして預かり、預かった状態の占有輸出LCの総残高を見合いとして、当該企業の輸入業務に係る輸入LCを発行する等の輸入与信に関する処理を実現するシステム、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
尚、企業と取引銀行の間の輸入与信の対象となる輸入系取引としては、輸入LC発行の他にもLC付輸入手形発行等があり、これらの輸入系取引を総称して「輸入ファシリティ」と称することとする。
上記の目的を達成すべく、本発明は以下の構成を提供する。
(1)請求項1に係る輸出LC占有輸入ファシリティ提供システムは、企業の輸出業務に係る輸出LCを占有輸出LCとして預かり、該占有輸出LCの総残高を見合いとして該企業の輸入業務に係る輸入ファシリティの輸入与信を供与すべく銀行に設置された占有輸出LC管理サーバを有するシステムであり、前記占有輸出LC管理サーバが、以下の構成を有することを特徴とする。
(a)1又は複数の占有輸出LCの各々について金額のデータを含む情報データを記憶した占有輸出LC明細ファイル
(b)前記占有輸出LC明細ファイルに記憶された各占有輸出LCの金額の総和である占有輸出LC総残高のデータを記憶した占有輸出LC総残高ファイル
(c)1又は複数の輸入ファシリティの各々について金額のデータを含む情報データを記憶した輸入ファシリティ明細ファイル
(d)前記輸入ファシリティ明細ファイルに記憶された各輸入ファシリティの金額の総和である輸入与信総残高のデータを記憶した輸入与信総残高ファイル
(e)前記占有輸出LC総残高と前記輸入与信総残高とを比較する比較手段
(f)前記占有輸出LC総残高が前記輸入与信総残高を下回っていない場合に輸入ファシリティに係る処理を実行する手段
(g)前記占有輸出LC総残高が前記輸入与信総残高を下回った場合に総残高不足処理を実行する手段
(2)請求項2に係るシステムは、請求項1において、前記占有輸出LCの金額に係る変更データが入力された場合に、該変更データに基づいて前記占有輸出LC明細ファイル及び前記占有LC総残高ファイルを更新する手段をさらに有することを特徴とする。
(3)請求項3に係るシステムは、請求項1又は2において、前記輸入ファシリティの金額に係る変更データが入力された場合に、該変更データに基づいて前記輸入ファシリティ明細ファイル及び前記輸入与信総残高ファイルを更新する手段をさらに有することを特徴とする。
(4)請求項4に係るシステムは、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記比較手段による比較が、前記占有輸出LC総残高のデータ又は前記輸入与信総残高のデータのいずれかが更新される毎に実行されることを特徴とする。
(5)請求項5に係るシステムは、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記輸入ファシリティに係る処理が輸入LCの発行処理であることを特徴とする。
(6)請求項6に係るシステムは、請求項1〜5のいずれかにおいて、前記銀行が接受した輸出LCに係る情報データを記憶した接受輸出LC明細ファイルをさらに有し、前記占有輸出LCが前記銀行により接受された輸出LCである場合に、前記接受輸出LC明細ファイルに記憶された情報データを転送することにより、前記占有輸出LCに係る情報データとして前記占有輸出LC明細ファイルに記憶する手段を有することを特徴とする。
(7)請求項7に係るシステムは、請求項1〜6のいずれかにおいて、前記占有輸出LC明細ファイルに記憶された情報データとして船積期限のデータを含み、前記船積期限より所定日数だけ前の日であるか又は当日であるかについて該当日を判断する期日判断手段と、前記期日判断手段により前記該当日であると判断された場合に、期日警告データを出力する手段とをさらに有することを特徴とする。
(8)請求項8に係る輸出LC占有輸入ファシリティ提供方法は、企業の輸出業務に係る輸出LCを占有輸出LCとして預かり、該占有輸出LCの総残高を見合いとして該企業の輸入業務に係る輸入ファシリティの輸入与信を供与すべく銀行に設置された占有輸出LC管理サーバが実行する方法であり、前記占有輸出LC管理サーバが、次の構成を有することを特徴とする。
(a)1又は複数の占有輸出LCの各々について金額のデータを含む情報データを占有輸出LC明細ファイルに記憶するステップ
(b)前記占有輸出LC明細ファイルに記憶された各占有輸出LCの金額の総和である占有輸出LC総残高のデータを占有輸出LC総残高ファイルに記憶するステップ
(c)1又は複数の輸入ファシリティの各々について金額のデータを含む情報データを輸入ファシリティ明細ファイルに記憶するステップ
(d)前記輸入ファシリティ明細ファイルに記憶された各輸入ファシリティの金額の総和である輸入与信総残高のデータを輸入与信総残高ファイルに記憶するステップ
(e)前記占有輸出LC総残高と前記輸入与信総残高とを比較するステップ
(f)前記占有輸出LC総残高が前記輸入与信総残高を下回っていない場合に輸入ファシリティに係る処理を実行するステップ
(g)前記占有輸出LC総残高が前記輸入与信総残高を下回った場合に総残高不足処理を実行するステップ。
(9)請求項9に係る方法は、請求項8において、前記占有輸出LCの金額に係る変更データが入力された場合に、該変更データに基づいて前記占有輸出LC明細ファイル及び前記占有LC総残高ファイルを更新するステップをさらに有することを特徴とする。
(10)請求項10に係る方法は、請求項8又は9において、前記輸入ファシリティの金額に係る変更データが入力された場合に、該変更データに基づいて前記輸入ファシリティ明細ファイル及び前記輸入与信総残高ファイルを更新するステップをさらに有することを特徴とする。
(11)請求項11に係る方法は、請求項8〜10のいずれかにおいて、前記比較するステップが、前記占有輸出LC総残高のデータ又は前記輸入与信総残高のデータのいずれかが更新される毎に実行されることを特徴とする。
(12)請求項12に係る方法は、請求項8〜11のいずれかにおいて、前記輸入ファシリティに係る処理が輸入LCの発行処理であることを特徴とする。
(13)請求項13に係る方法は、請求項8〜12のいずれかにおいて、前記銀行が接受した輸出LCに係る情報データを接受輸出LC明細ファイルに記憶するステップをさらに有し、前記占有輸出LCが前記銀行により接受された輸出LCである場合に、前記接受輸出LC明細ファイルに記憶された情報データを転送することにより、前記占有輸出LCに係る情報データとして前記占有輸出LC明細ファイルに記憶するステップを有することを特徴とする。
(14)請求項14に係る方法は、請求項8〜13のいずれかにおいて、前記占有輸出LC明細ファイルに記憶された情報データとして船積期限のデータを含み、前記船積期限より所定日数だけ前の日であるか又は当日であるかについて該当日を判断する期日判断ステップと、前記期日判断ステップにおいて前記該当日であると判断された場合に、期日警告データを出力するステップとをさらに有することを特徴とする。
(15)請求項15に係る輸出LC占有輸入ファシリティ提供プログラムは、企業の輸出業務に係る輸出LCを占有輸出LCとして預かり、該占有輸出LCの総残高を見合いとして該企業の輸入業務に係る輸入ファシリティの輸入与信を供与すべく銀行に設置された占有輸出LC管理サーバを機能させるプログラムであり、前記占有輸出LC管理サーバに対し、次の機能を実現させることを特徴とする。
(a)1又は複数の占有輸出LCの各々について金額のデータを含む情報データを占有輸出LC明細ファイルに記憶する機能
(b)前記占有輸出LC明細ファイルに記憶された各占有輸出LCの金額の総和である占有輸出LC総残高のデータを占有輸出LC総残高ファイルに記憶する機能
(c)1又は複数の輸入ファシリティの各々について金額のデータを含む情報データを輸入ファシリティ明細ファイルに記憶する機能
(d)前記輸入ファシリティ明細ファイルに記憶された各輸入ファシリティの金額の総和である輸入与信総残高のデータを輸入与信総残高ファイルに記憶する機能
(e)前記占有輸出LC総残高と前記輸入与信総残高とを比較する機能
(f)前記占有輸出LC総残高が前記輸入与信総残高を下回っていない場合に輸入ファシリティに係る処理を実行する機能と、
(g)前記占有輸出LC総残高が前記輸入与信総残高を下回った場合に総残高不足処理を実行する機能
(16)請求項16に係るプログラムは、請求項15において、前記占有輸出LCの金額に係る変更データが入力された場合に、該変更データに基づいて前記占有輸出LC明細ファイル及び前記占有LC総残高ファイルを更新する機能をさらに実現させることを特徴とする。
(17)請求項17に係るプログラムは、請求項15又は16において、前記輸入ファシリティの金額に係る変更データが入力された場合に、該変更データに基づいて前記輸入ファシリティ明細ファイル及び前記輸入与信総残高ファイルを更新する機能をさらに実現させることを特徴とする。
(18)請求項18に係るプログラムは、請求項15〜17のいずれかにおいて、前記比較する機能を、前記占有輸出LC総残高のデータ又は前記輸入与信総残高のデータのいずれかが更新される毎に実現させることを特徴とする。
(19)請求項19に係るプログラムは、請求項15〜18のいずれかにおいて、前記輸入ファシリティに係る処理が輸入LCの発行処理であることを特徴とする。
(20)請求項20に係るプログラムは、請求項15〜19のいずれかにおいて、前記銀行が接受した輸出LCに係る情報データを接受輸出LC明細ファイルに記憶する機能をさらに実現させると共に、前記占有輸出LCが前記銀行により接受された輸出LCである場合に、前記接受輸出LC明細ファイルに記憶された情報データを転送することにより前記占有輸出LC明細ファイルに記憶する機能を実現させることを特徴とする。
(21)請求項21に係るプログラムは、請求項15〜20のいずれかにおいて、前記占有輸出LC明細ファイルに記憶された情報データとして船積期限のデータを含み、前記船積期限より所定日数だけ前の日であるか又は当日であるかについて該当日を判断する機能と、前記期日判断手段により前記該当日であると判断された場合に、期日警告データを出力する機能とをさらに実現させることを特徴とする。
(i) 本発明によれば、取引銀行が輸出と輸入の両方を取り扱う企業に対して輸入ファシリティを提供する際に、従来は専ら当該企業の信用リスクに基づいていたが、預かり状態の占有輸出LCを信用補完として輸入与信を供与するため、取引銀行にとってリスク管理が強化される。また、企業にとっても利便性が図れる。
(ii) 占有輸出LC及び輸入ファシリティに関する情報データが各明細ファイルに記憶され管理されると共に、占有輸出LCに関する取引や輸入ファシリティに関する取引の結果、占有輸出LCの金額や輸入ファシリティの金額に変更があった場合は、自動的に各明細ファイル並びに各総残高ファイルが更新されるため、保全管理の省力化及び事務の効率化が図れる。
(iii) また、占有輸出LCの総残高と輸入与信の総残高の比較が、占有輸出LCに関する取引や輸入ファシリティに関する取引により総残高データに変更がある毎に行われるため、リスク管理の強化及び与信管理が厳正化される。
(iv) さらにまた、輸出LC原本を預かり管理するシステムであるから、その情報データの1つである船積期限のデータに基づいて期日に関連する該当日に自動的かつ適切に警告を発生することができ、リスク管理の強化、保全管理の省力化及び事務の効率化が図れる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明による輸出LC占有輸入ファシリティ提供システムの一実施例を概略的かつ模式的に示す構成図である。尚、図8の従来例と共通する要素については、同じ符号を用いている。
輸出入企業20の取引銀行10は、輸出入企業20の輸出業務処理21に関連して、海外の輸出LC発行銀行40から発行される輸出LCを接受する輸出LC接受銀行の役割を果たすと共に、輸出入企業20の輸入業務処理22に関連して、輸入LCの発行等の輸入ファシリティを提供する輸入LC発行銀行の役割も果たす。
取引銀行10には、本システムの各機能を担う占有輸出LC管理サーバ11が設置される。占有輸出LC管理サーバ11は、適宜の1又は複数のコンピュータ装置及びその周辺装置により実施可能である。占有輸出LC管理サーバ11は、CPUとRAM等の内部メモリを具備する制御部12と、ハードディスク等の補助記憶装置を含む記憶部13とを有する。図示しないが、通常、キーボード等の入力手段、ディスプレイ及び印刷装置等の出力手段、モデム及びルータ等を含む通信手段を有する。
また、サーバ11への他の入出力手段として、サーバ11とLAN、WAN、専用線又は公衆回線等適宜の通信ネットワークで接続された1又は複数の業務用端末コンピュータ15を設けてもよい。このような業務用端末コンピュータ15を用いれば、サーバ11に対して種々の情報データを入力及び送信できると共に、サーバ11の記憶部13に記憶された情報データをダウンロードして適宜のフォーマットで表示したり印刷したりすることができる。
またさらに、サーバ11は、LAN、WAN、専用線又は公衆回線等適宜の通信ネットワークを介して銀行業務センター等に設置された他の1又は複数の業務サーバ(図示せず)と接続されていてもよく、これら他のサーバとの間で情報データを送受信することもできる。
本システムの各機能は、占有輸出LC管理サーバ11の記憶部13に導入された所定のプログラムを制御部12のメモリに読み込みCPUが実行することにより実現される。図1では、本システムの各機能に対応する各データ処理を占有輸出LC管理処理部12aとして破線囲みで示している。尚、本システムの各機能は、他の既存の業務システム(業務プログラム)に対して機能付加する形態でも実施可能である。
占有輸出LC管理サーバ11の記憶部13には、本システムによるデータ処理に関連して種々のファイル131〜135も記憶される。
輸出入企業20は、輸出も輸入も行う企業であり、それぞれ輸出業務処理21及び輸入業務処理22を行うための組織ないしはシステムを有している。例えば、輸出入企業20は、業務処理のために取引銀行10と適宜の通信ネットワーク(専用線、公衆回線、インターネット等)を介して双方向情報伝送可能な通信手段を具備するコンピュータ端末(図示せず)を有する。
先ず、図1を参照して、輸出入企業20が海外の輸出先企業30との間で行う輸出業務処理21並びにこれに関連する占有輸出LCのデータ処理について概説する。
・ステップS11:国内企業である輸出入企業20(輸出側)と海外の輸出先企業30(輸入側)との間で輸出取引契約が成立する。
・ステップS12:輸出先企業30は、その取引銀行である輸出LC発行銀行40に輸出LCの発行を依頼する。
・ステップS13:一実施例では、輸出先企業30の依頼を受けて輸出LC発行銀行40が、企業20の取引銀行10に対して輸出LCを発行及び送付(例えば、電子データ送信)する。この場合、取引銀行10は輸出LC接受銀行の役割を担うこととなり、輸出LCを受取りすなわち接受してその確認を行う。
この際、取引銀行10に設置された占有輸出LC管理サーバ11は、接受した各輸出LCに係る情報データを接受輸出LC明細ファイル131に登録(記憶)する。取引銀行が接受した輸出LCを「接受輸出LC」と称することとする。
・ステップS14:取引銀行10は、接受した輸出LCを企業20に対して通知する。この通知の際、輸出LC原本の引き渡しとその情報データの提供を行う。尚、輸出LC原本は輸出先企業30経由で企業20へ引き渡される場合もある。
・ステップS15:その後、企業20は、本システムを利用するにあたり、現時点で保有している輸出LC原本を取引銀行10に預けるために持ち込む。取引銀行10は、本システムを利用するために企業20から預かった輸出LCを「占有輸出LC」として管理する。サーバ11は、各占有輸出LCに係る情報データを占有輸出LC明細ファイル132に登録する。この占有輸出LC明細ファイル132と上記の接受輸出LC明細ファイル131の登録データに関して、サーバ11の占有輸出LC管理処理部12aは、後述する図2及び図3で詳細に説明する明細管理処理T1を実行する。
また、各占有輸出LCに係る情報データには少なくとも金額のデータが含まれており、各占有輸出LCの金額の総和は、占有輸出LC総残高のデータとして占有輸出LC総残高ファイル133に記憶される。この占有輸出LC総残高ファイル133の記憶データに関して、サーバ11の占有輸出LC管理処理部12aは、後述する図4で詳細に説明する残高管理処理T2を実行する。本システムにおいて、占有輸出LC総残高は、輸入ファシリティ提供のための輸入与信の見合いとみなされる。
尚、企業20が取引銀行10に預ける輸出LCは、必ずしも取引銀行10が接受したものとは限らず、他の経路で企業20が受領した輸出LCも含まれる。例えば、ステップS13’に示すように、輸出LC発行銀行40が国内の他の輸出LC接受銀行50に対して輸出LCを発行し、ステップS14’で他の銀行50が企業20に通知し、ステップS15’で取引銀行10へ輸出LC原本を預けた場合も、占有輸出LCとして取り扱う。
・ステップS16:本システムでは、占有輸出LCは、輸入ファシリティ提供のための輸入与信の見合いとみなされるが、通常の輸出LCと同様に、企業20からの買取り依頼や取立て依頼等があれば企業20へ代金が支払われ、資金化される。占有輸出LCの資金化は、その他に例えば、輸出LC、輸出手形、輸出/取立手形、取立手形の買取等により行われる。これにより、各占有輸出LCの金額が変更され、その変更データが入力されると占有輸出LC明細ファイル132及び占有輸出LC総残高ファイル133が更新される。
次に、図1を参照して、輸出入企業20が海外の輸入先企業60との間で行う輸入業務処理22並びにこれに関連する占有輸出LCのデータ処理について概説する。
・ステップS21:国内企業である輸出入企業20(輸入側)と海外の輸入先企業60(輸出側)との間で輸入取引契約が成立する。
・ステップS22:企業20は、取引銀行10にいずれかの輸入ファシリティの提供を依頼する。「輸入ファシリティ」には例えば、輸入LC発行、LC付輸入手形発行、LCなし輸入手形発行、運賃保険料ユーザンス、輸入L/G、AIRWAY T/R等の輸入系の貿易金融商品が含まれる。輸入ファシリティが輸入LC発行である場合、取引銀行10は輸入LC発行銀行の役割を担うこととなる。
・ステップS23:本システムでは、企業20から輸入LCの発行依頼があると、取引銀行10は各輸入LCに係る情報データを輸入ファシリティ明細ファイル134に登録する。各輸入LCに係る情報データには少なくとも金額のデータが含まれており、各輸入LCの金額の総和は、輸入与信総残高のデータとして輸入与信総残高ファイル135に記憶される。
新たな輸入ファシリティの依頼があり、輸入与信総残高ファイル135が更新されたときには、上記ステップS15で説明した占有輸出LC総残高ファイル133に記憶された占有輸出LC総残高と、輸入与信総残高ファイル135に記憶された輸入与信総残高とを比較し、占有輸出LC総残高が輸入与信総残高を下回っていないことをチェックする。この占有輸出LC総残高と輸入与信総残高の比較に関して、サーバ11の占有輸出LC管理処理部12aは、後述する図5及び図6で詳細に説明する輸入与信管理処理T3を実行する。
占有輸出LC総残高が輸入与信総残高を下回っていなければ、企業20の依頼を受けて取引銀行10が、輸入ファシリティに関する処理を実行する。例えば、輸入ファシリティが輸入LC発行であるならば、輸入先企業60の取引銀行である輸入LC接受銀行70に対して輸入LCを発行及び送付(例えば、電子データ送信)する。一方、海外にある輸入LC接受銀行70は、輸入LCを受取りすなわち接受して、その確認を行う。
・ステップS24:輸入LC接受銀行70は、輸入先企業60に対して接受した輸入LCを通知する。この通知の際、輸入LCの引き渡しとその情報データの提供を行う。
・ステップS25:その後、輸入先企業60は、船積みを完了した後、輸入LC接受銀行70に対して、当該輸入LCの買取り依頼や、取立て依頼を行う。さらに、輸入LC接受銀行70と取引銀行10との間の決済、取引銀行10と企業20との間の決済が行われる。すなわち、企業20は取引銀行10へ代金を入金する。
その他、サーバ11の占有輸出LC管理処理部12aの行う処理として、期日管理処理T4がある。これは、占有輸出LC明細ファイル132に記憶された占有輸出LCの情報データとして含まれる船積期限のデータに基づき、船積期限より所定日数だけ前の日(例えば、5日前)であるか又は当日であるかについて該当日を判断し、警告等を発生する処理である。後述する図7で詳細に説明する。
図2は、図1の明細管理処理T1の一例を概略的に示すフロー図である。主として、接受輸出LC明細ファイル131の作成、並びに占有輸出LC明細ファイル132の作成及びその条件変更の各ステップを含む。尚、必要に応じて図1での符号を用いて説明する。
・ステップT101:取引銀行10が海外の輸出LC発行銀行40から輸出LCを接受する。輸出LCの情報データを電子データとして受信した場合は、占有輸出LC管理サーバ11へのデータ伝送により入力する(必要に応じてデータフォーマットの変換処理を含む)。電子データ以外のデータとして受領した場合は、適宜の入力手段を用いてデータ入力を行う。
・ステップT102:接受輸出LCに係る情報データを接受輸出LC明細ファイル131に登録する。ここで、図3は、図1の接受輸出LC明細ファイル及び占有輸出LC明細ファイルの内容及び関係を模式的に示す図である。接受輸出LC明細ファイル131に記憶される接受輸出LCのデータ項目には、例えば、企業20を特定する項目として「口座店番」及び「口座番号」等があり、接受輸出LCを特定する項目として「当行接受LC識別番号(接受銀行が付与)」、「LC番号(発行銀行が付与)」、「LC有効期限」、「船積期限」等がある。
・ステップT103:取引銀行10は、接受輸出LCの情報データを企業20へ通知する。このステップまでの処理は、基本的に従来と同様である。
・ステップT104:企業20から取引銀行10へ輸出LC原本が持ち込まれる。持ち込まれた輸出LC原本は、取引銀行10において預かり状態すなわち占有輸出LCとして取り扱われ、本システムにおける輸入ファシリティの見合いとなる。尚、企業20から持ち込まれる輸出LC原本は、上記のように取引銀行10が接受したものでも、他の銀行が接受したものでもよい。
・ステップT105:持ち込まれた占有輸出LCが、取引銀行10によって接受されたもの(すなわち接受輸出LC)か、他の銀行が接受したものかを判断し、それによって後続する入力処理を区別する。
・ステップT106:占有輸出LCが接受輸出LCである場合について、占有輸出LCの情報データの入力処理を行う。この場合、図3に示すように、ステップT102で接受輸出LC明細ファイル131に登録された情報データについてはこれを占有輸出LC明細ファイル132へ転送することにより入力処理を行う。その他の情報データ、例えば「輸出LC通貨種類」、「輸出LC金額」、「口座状態」、「LC持込日」、「残高増減日」等については、キーボード等の入力手段により入力する。あるいは、通信ネットワーク等を介して電子データで取得した場合は、自動的に入力処理を行う。尚、後続処理において更新される項目については、所定の初期値を入力する。占有輸出LC明細ファイル132を更新する場合も同様の入力手段を用いる。
・ステップT107:さらに、新規の占有輸出LCに対して独自に「占有LC識別番号」が割り振られる。この占有LC識別番号は、接受輸出LC明細ファイル131にも登録される。この接受輸出LC明細ファイル131に登録された占有LC識別番号は、占有輸出LC明細ファイル132のデータを変更する場合に、接受輸出LC明細ファイル131の該当データを連動して変更するための参照符号として用いられる。
・ステップT108:一方、占有輸出LCが取引銀行の接受したものでない場合は、占有輸出LC明細ファイル132に登録する情報データの全てをキーボード等の入力手段により入力する。あるいは通信ネットワーク等を介して電子データで取得した場合は、自動的に入力処理を行う。後続処理において更新される項目については、所定の初期値を入力する。
・ステップT109:ステップT106及びT107又はステップT109の入力処理の後、占有輸出LC明細ファイル132への登録を確定する。
・ステップT110:占有輸出LCに関連する取引が発生したとき、占有輸出LCに条件変更があるか否かを判断する。条件変更として「占有輸出LCの金額変更」、「占有輸出LCの有効期限の延長短縮」等がある。
・ステップT111:占有輸出LCに条件変更があった場合、占有輸出LC明細ファイル132の該当する情報データを更新する。例えば、占有輸出LCの金額に係る変更データが入力された場合には、その変更データに基づいて占有輸出LC明細ファイル132を更新する。
・ステップT112:占有輸出LCに条件変更がない場合、占有輸出LC明細ファイル132の内容を維持する。
図4は、図1の残高管理処理T2の一例を概略的に示すフロー図である。残高管理処理は、企業20と取引銀行10との間で占有輸出LCに関する輸出系取引が発生したときに、占有輸出LC総残高ファイル133に記憶された総残高データに対して自動的に行われる。占有輸出LC総残高は、各占有輸出LCの残高の総和である。ここで「輸出系取引」とは、占有輸出LCに関する取引の意味であり、例えば、「占有輸出LCの預かり」、「占有輸出LCの条件変更」、「占有輸出LCの残高引落し」、「占有輸出LCの残高計上停止」、「占有輸出LCの返却」等がある。
占有輸出LC総残高ファイル133には、前日総残高と当日総残高の各データが各納されている、前日総残高データは、前日の最終的な総残高データである。当日総残高データは、当日に輸出系取引が発生する毎に以下のように更新される。
・ステップT201:発生した輸出系取引が「占有輸出LCの預かり」であるか否かを判断する。
・ステップT202:新規の占有輸出LCの預かりの場合は、取引前の総残高に新規預かりの占有輸出LCによる変動額を加算し、新たな総残高とする。
・ステップT203:発生した輸出系取引が「占有輸出LCの条件変更(上記ステップT110参照)」であるか否か、特に金額の変更であるか否かを判断する。
・ステップT204:占有輸出LCの条件変更すなわち金額の変更の場合は、取引前の総残高に変更に係る占有輸出LCの変動額を加算又は減算し、新たな総残高とする。
・ステップT205:発生した輸出系取引が「残高引落し」であるか否かを判断する。「残高引落し」は、占有輸出LCを資金化した際に行われ、その具体的要因としては、「LC買入外為の実行」、「取立てで現金回収」及び「取立てで回収不能判明」等がある。
・ステップT206:占有輸出LCの残高引落しの場合は、取引前の総残高から具体的要因による変更に係る占有輸出LCの変動額を減算し、新たな総残高とする。
・ステップT207:発生した輸出系取引が「残高計上停止」であるか否かを判断する。「残高計上停止」は、船積遅延の際に行われる。
・ステップT208:占有輸出LCの残高計上停止の場合は、取引前の総残高から変更に係る占有輸出LCの残高を減算し、新たな総残高とする。
・ステップT209:発生した輸出系取引が「返却」であるか否かを判断する。「返却」では、船積期限経過前に占有輸出LCを企業20へ返却する。これは、企業20からの要求による場合や占有輸出LCの発行銀行が破綻した場合に発生する。
・ステップT210:返却の場合は、取引前の総残高から変更に係る占有輸出LCの残高を減算し、新たな総残高とする。
図4では省略しているが、その他の占有輸出LC総残高ファイル133の更新処理として、占有輸出LCの円換算額の変動に伴う残高洗替がある。この場合も該当する占有輸出LCの残高を増減し、新たな総残高とする。
これも図4では省略しているが、その他の占有輸出LC総残高ファイル133の更新処理として、占有輸出LCの有効期限経過がある。この場合も該当する占有輸出LCの残高を減算し、新たな総残高とする。
図5は、図1の輸入与信管理処理T3の一例を概略的に示すフロー図である。輸入与信管理処理では、企業20と取引銀行10との間で取引が発生する毎に、輸入与信のチェックが自動的に行われる。チェック対象取引には、前述の輸出系取引と、輸入系取引とがある。「輸入系取引」とは、企業20の輸入業務に関連する輸入ファシリティの取引であり、例えば、「輸入LCの発行」、「LC付輸入手形の発行」、「LCなし輸入手形の発行」、「運賃保険料ユーザンス」、「輸入L/G」、「AIRWAY T/R」等がある。
・ステップT301:発生したチェック対象取引が輸出系取引か、輸入系取引かを判断する。
・ステップS302:チェック対象取引が輸入系取引である場合は、その輸入ファシリティの情報データを、図1に示した輸入ファシリティ明細ファイル134に登録する。輸入ファシリティ明細ファイル134には、例えば、登録される輸入ファシリティの種類と共に、企業20を特定する「口座番号」、当該輸入ファシリティを特定する「通貨種類」及び「金額」等のデータが記憶される。また、登録済みの輸入ファシリティに金額等の変更があり、変更データが入力された場合は、輸入ファシリティ明細ファイル134を更新する。
・ステップT303:新たな輸入系取引が発生した場合、及び登録済みの輸入ファシリティの金額に変更が生じた場合は、輸入与信総残高ファイル135を更新する。輸入与信総残高ファイル135には、各輸入ファシリティに係る金額の総和である輸入与信総残高データが記憶されている。図6は、図1の輸入ファシリティ明細ファイル134及び輸入与信総残高ファイル135の内容及び関係を模式的に示す図である。
・ステップT304:一方、チェック対象取引が輸出系取引である場合は、図4に示した通り、占有輸出LC総残高ファイル133の更新処理が行われる。
・ステップT305:占有輸出LC総残高ファイル133に記憶された占有輸出LC総残高と、輸入与信総残高ファイル135に記憶された輸入与信総残高とを比較し、占有輸出LC総残高が輸入与信総残高を下回っていないか否かを判断する(図6参照)。従って、この比較処理は、占有輸出LC総残高データ又は輸入与信総残高データのいずれかが更新される毎に実行されることになる。
・ステップT306:占有輸出LC総残高が輸入与信総残高を下回った場合には、総残高不足処理を実行する。総残高不足処理は、取引の種類に応じて複数の処理を設定可能である。例えば、前述の条件変更、残高引落し及び返却等の取引銀行10の業務用端末15からデータ入力される取引については、例えば事前検印等を行う指示データと共に残高不足警告データを作成する。また、前述の船積期限経過による残高計上停止や有効期限経過によるバランスキャンセル等の取引銀行10の業務センターサーバからデータ入力される取引については、例えば帳票還元データと共に残高不足警告データを作成する。
・ステップT307:総残高不足処理による指示により事前検印を行ったり、残高不足警告データを出力したりする。
・ステップT308:一方、占有輸出LC総残高が輸入与信総残高を下回っていない場合は、輸入系取引を実行する。すなわち、企業20から依頼された輸入ファシリティ提供に係る処理を実行する。具体的には、例えば輸入LC等を発行する。
図7は、図1の期日管理処理T4の一例を概略的に示すフロー図である。図1の占有輸出LC明細ファイル132には、占有輸出LCの船積期限が記憶されている。期日管理処理では、船積期限より所定日数だけ前の日であるか又は船積期限当日であるかを認知させるべく期日警告データを出力する。
・ステップT401:先ず、占有輸出LC明細ファイル132を参照することにより、各占有輸出LCについてその残高がゼロでないか否かを判断する。ゼロである場合は期限管理処理は行わない。
・ステップT402:残高がゼロでない占有輸出LCについて、船積期限をチェックすることにより船積期限の5営業日前に該当する日であるか否かを判断する。
・ステップT403:5営業日前に該当する日であれば、5営業日前である旨を示す期日警告データを作成し、出力する。出力の種類としては、画面表示若しくは印刷、又は他の所定のサーバ若しくは端末等へのデータ伝送等がある。
・ステップT404:5営業日前に該当しない場合、船積期限当日に該当する日であるか否かを判断する。
・ステップT405:船積期限当日に該当する日であれば、船積期限当日である旨を示す期日警告データを作成し、出力する。出力の種類としては、画面表示若しくは印刷、又は他の所定のサーバ若しくは端末等へのデータ伝送等がある。
本発明による輸出LC占有輸入ファシリティ提供システムの一実施例を概略的かつ模式的に示す構成図である。 図1の明細管理処理T1の一例を概略的に示すフロー図である。 図1の接受輸出LC明細ファイル及び占有輸出LC明細ファイルの内容及び関係を模式的に示す図である。 図1の残高管理処理T2の一例を概略的に示すフロー図である。 図1の輸入与信管理処理T3の一例を概略的に示すフロー図である。 図1の輸入ファシリティ明細ファイル及び輸入与信総残高ファイルの内容及び関係を模式的に示す図である。 図1の期日管理処理T4の一例を概略的に示すフロー図である。 従来の輸出取引及び輸出取引のしくみの一例を示す模式的かつ概略的な構成図である。
符号の説明
10 取引銀行
11 占有輸出LC管理サーバ
12 制御部
13 記憶部
15 業務用端末コンピュータ
20 輸出入企業
21 輸出業務処理
22 輸入業務処理
30 海外の輸出先企業
40 海外の輸出LC発行銀行
50 他の輸出LC接受銀行
60 海外の輸入先企業
70 海外の輸入LC接受銀行

Claims (21)

  1. 企業の輸出業務に係る輸出LCを占有輸出LCとして預かり、該占有輸出LCの総残高を見合いとして該企業の輸入業務に係る輸入ファシリティの輸入与信を供与すべく取引銀行に設置された占有輸出LC管理サーバを有する輸出LC占有輸入ファシリティ提供システムにおいて、
    前記占有輸出LC管理サーバが、
    (a)1又は複数の占有輸出LCの各々について金額のデータを含む情報データを記憶した占有輸出LC明細ファイルと、
    (b)前記占有輸出LC明細ファイルに記憶された各占有輸出LCの金額の総和である占有輸出LC総残高のデータを記憶した占有輸出LC総残高ファイルと、
    (c)1又は複数の輸入ファシリティの各々について金額のデータを含む情報データを記憶した輸入ファシリティ明細ファイルと、
    (d)前記輸入ファシリティ明細ファイルに記憶された各輸入ファシリティの金額の総和である輸入与信総残高のデータを記憶した輸入与信総残高ファイルと、
    (e)前記占有輸出LC総残高と前記輸入与信総残高とを比較する比較手段と、
    (f)前記占有輸出LC総残高が前記輸入与信総残高を下回っていない場合に輸入ファシリティに係る処理を実行する手段と、
    (g)前記占有輸出LC総残高が前記輸入与信総残高を下回った場合に総残高不足処理を実行する手段とを有することを特徴とする
    輸出LC占有輸入ファシリティ提供システム。
  2. 前記占有輸出LCの金額に係る変更データが入力された場合に、該変更データに基づいて前記占有輸出LC明細ファイル及び前記占有LC総残高ファイルを更新する手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の輸出LC占有輸入ファシリティ提供システム。
  3. 前記輸入ファシリティの金額に係る変更データが入力された場合に、該変更データに基づいて前記輸入ファシリティ明細ファイル及び前記輸入与信総残高ファイルを更新する手段をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の輸出LC占有輸入ファシリティ提供システム。
  4. 前記比較手段による比較が、前記占有輸出LC総残高のデータ又は前記輸入与信総残高のデータのいずれかが更新される毎に実行されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の輸出LC占有輸入ファシリティ提供システム。
  5. 前記輸入ファシリティに係る処理が輸入LCの発行処理であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の輸出LC占有輸入ファシリティ提供システム。
  6. 前記取引銀行が接受した輸出LCに係る情報データを記憶した接受輸出LC明細ファイルをさらに有し、
    前記占有輸出LCが前記取引銀行により接受された輸出LCである場合に、前記接受輸出LC明細ファイルに記憶された情報データを転送することにより、前記占有輸出LCに係る情報データとして前記占有輸出LC明細ファイルに記憶する手段を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の輸出LC占有輸入ファシリティ提供システム。
  7. 前記占有輸出LC明細ファイルに記憶された情報データとして船積期限のデータを含み、
    前記船積期限より所定日数だけ前の日であるか又は当日であるかについて該当日を判断する期日判断手段と、
    前記期日判断手段により前記該当日であると判断された場合に、期日警告データを出力する手段とをさらに有することを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の輸出LC占有輸入ファシリティ提供システム。
  8. 企業の輸出業務に係る輸出LCを占有輸出LCとして預かり、該占有輸出LCの総残高を見合いとして該企業の輸入業務に係る輸入ファシリティの輸入与信を供与すべく取引銀行に設置された占有輸出LC管理サーバが実行する輸出LC占有輸入ファシリティ提供方法において、
    前記占有輸出LC管理サーバが、
    (a)1又は複数の占有輸出LCの各々について金額のデータを含む情報データを占有輸出LC明細ファイルに記憶するステップと、
    (b)前記占有輸出LC明細ファイルに記憶された各占有輸出LCの金額の総和である占有輸出LC総残高のデータを占有輸出LC総残高ファイルに記憶するステップと、
    (c)1又は複数の輸入ファシリティの各々について金額のデータを含む情報データを輸入ファシリティ明細ファイルに記憶するステップと、
    (d)前記輸入ファシリティ明細ファイルに記憶された各輸入ファシリティの金額の総和である輸入与信総残高のデータを輸入与信総残高ファイルに記憶するステップと、
    (e)前記占有輸出LC総残高と前記輸入与信総残高とを比較するステップと、
    (f)前記占有輸出LC総残高が前記輸入与信総残高を下回っていない場合に輸入ファシリティに係る処理を実行するステップと、
    (g)前記占有輸出LC総残高が前記輸入与信総残高を下回った場合に総残高不足処理を実行するステップとを有することを特徴とする
    輸出LC占有輸入ファシリティ提供方法。
  9. 前記占有輸出LCの金額に係る変更データが入力された場合に、該変更データに基づいて前記占有輸出LC明細ファイル及び前記占有LC総残高ファイルを更新するステップをさらに有することを特徴とする請求項8に記載の輸出LC占有輸入ファシリティ提供方法。
  10. 前記輸入ファシリティの金額に係る変更データが入力された場合に、該変更データに基づいて前記輸入ファシリティ明細ファイル及び前記輸入与信総残高ファイルを更新するステップをさらに有することを特徴とする請求項8又は9に記載の輸出LC占有輸入ファシリティ提供方法。
  11. 前記比較するステップが、前記占有輸出LC総残高のデータ又は前記輸入与信総残高のデータのいずれかが更新される毎に実行されることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の輸出LC占有輸入ファシリティ提供方法。
  12. 前記輸入ファシリティに係る処理が輸入LCの発行処理であることを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の輸出LC占有輸入ファシリティ提供方法。
  13. 前記取引銀行が接受した輸出LCに係る情報データを接受輸出LC明細ファイルに記憶するステップをさらに有し、
    前記占有輸出LCが前記取引銀行により接受された輸出LCである場合に、前記接受輸出LC明細ファイルに記憶された情報データを転送することにより、前記占有輸出LCに係る情報データとして前記占有輸出LC明細ファイルに記憶するステップを有することを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の輸出LC占有輸入ファシリティ提供方法。
  14. 前記占有輸出LC明細ファイルに記憶された情報データとして船積期限のデータを含み、
    前記船積期限より所定日数だけ前の日であるか又は当日であるかについて該当日を判断する期日判断ステップと、
    前記期日判断ステップにおいて前記該当日であると判断された場合に、期日警告データを出力するステップとをさらに有することを特徴とする
    請求項8〜13のいずれかに記載の輸出LC占有輸入ファシリティ提供方法。
  15. 企業の輸出業務に係る輸出LCを占有輸出LCとして預かり、該占有輸出LCの総残高を見合いとして該企業の輸入業務に係る輸入ファシリティの輸入与信を供与すべく取引銀行に設置された占有輸出LC管理サーバを機能させる輸出LC占有輸入ファシリティ提供プログラムにおいて、
    前記占有輸出LC管理サーバに対し、
    (a)1又は複数の占有輸出LCの各々について金額のデータを含む情報データを占有輸出LC明細ファイルに記憶する機能と、
    (b)前記占有輸出LC明細ファイルに記憶された各占有輸出LCの金額の総和である占有輸出LC総残高のデータを占有輸出LC総残高ファイルに記憶する機能と、
    (c)1又は複数の輸入ファシリティの各々について金額のデータを含む情報データを輸入ファシリティ明細ファイルに記憶する機能と、
    (d)前記輸入ファシリティ明細ファイルに記憶された各輸入ファシリティの金額の総和である輸入与信総残高のデータを輸入与信総残高ファイルに記憶する機能と、
    (e)前記占有輸出LC総残高と前記輸入与信総残高とを比較する機能と、
    (f)前記占有輸出LC総残高が前記輸入与信総残高を下回っていない場合に輸入ファシリティに係る処理を実行する機能と、
    (g)前記占有輸出LC総残高が前記輸入与信総残高を下回った場合に総残高不足処理を実行する機能とを実現させることを特徴とする
    輸出LC占有輸入ファシリティ提供プログラム。
  16. 前記占有輸出LCの金額に係る変更データが入力された場合に、該変更データに基づいて前記占有輸出LC明細ファイル及び前記占有LC総残高ファイルを更新する機能をさらに実現させることを特徴とする請求項15に記載の輸出LC占有輸入ファシリティ提供プログラム。
  17. 前記輸入ファシリティの金額に係る変更データが入力された場合に、該変更データに基づいて前記輸入ファシリティ明細ファイル及び前記輸入与信総残高ファイルを更新する機能をさらに実現させることを特徴とする請求項15又は16に記載の輸出LC占有輸入ファシリティ提供プログラム。
  18. 前記比較する機能を、前記占有輸出LC総残高のデータ又は前記輸入与信総残高のデータのいずれかが更新される毎に実現させることを特徴とする請求項15〜17のいずれかに記載の輸出LC占有輸入ファシリティ提供プログラム。
  19. 前記輸入ファシリティに係る処理が輸入LCの発行処理であることを特徴とする請求項15〜18のいずれかに記載の輸出LC占有輸入ファシリティ提供プログラム。
  20. 前記取引銀行が接受した輸出LCに係る情報データを接受輸出LC明細ファイルに記憶する機能をさらに実現させると共に、
    前記占有輸出LCが前記取引銀行により接受された輸出LCである場合に、前記接受輸出LC明細ファイルに記憶された情報データを転送することにより前記占有輸出LC明細ファイルに記憶する機能を実現させることを特徴とする請求項15〜19のいずれかに記載の輸出LC占有輸入ファシリティ提供プログラム。
  21. 前記占有輸出LC明細ファイルに記憶された情報データとして船積期限のデータを含み、
    前記船積期限より所定日数だけ前の日であるか又は当日であるかについて該当日を判断する機能と、
    前記期日判断手段により前記該当日であると判断された場合に、期日警告データを出力する機能とをさらに実現させることを特徴とする
    請求項15〜20のいずれかに記載の輸出LC占有輸入ファシリティ提供プログラム。
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