JP2005145154A - Transmission mechanism of traveling device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、走行装置の伝動機構に係るものである。 The present invention relates to a transmission mechanism of a traveling device.
従来、左右車軸への動力伝達を継脱するクラッチを有し、該クラッチの潤滑油を冷却するオイルクーラーを設け、オイルクーラーへ潤滑油を送油するポンプを機体所望位置に設けた構成は公知である(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、エンジンに設けたギヤポンプにより潤滑油をタンクからミッションに送油し、無段変速装置(HST)を使用しないとき、潤滑油をオイルクーラーを介してタンクに返却される構成も公知である(例えば、特許文献1参照)。
Conventionally, a configuration in which lubricating oil is sent from a tank to a transmission by a gear pump provided in an engine and the lubricating oil is returned to the tank via an oil cooler when the continuously variable transmission (HST) is not used is also known. Yes (see, for example, Patent Document 1).
前記公知例のうち特開平8−25988号公報に記載されたものは、単にオイルクーラーを設けただけであり、いつ、どのように作動するか不明である。
また、前記公知例のうち特開2003−26034号公報に記載されたものは、無段変速装置(HST)を使用していないとき(走行停止後エンジンを止めたとき)オイルクーラーを介してタンクに返却されときだけ、潤滑油が冷却される点に課題がある。
即ち、差動機構経由で車軸に伝達する伝達経路とサイドクラッチ経由で伝達する伝達経路とにより、旋回の内側と外側の走行装置に回転差を与えた回転を伝達して旋回する構成を採用すると、旋回操作のときに旋回の内側と外側との回転差によるショックが発生するので、サイドクラッチと差動機構の間に直進用クラッチおよび旋回用クラッチを設け、旋回するときに直進用クラッチを切りにしつつ旋回用クラッチを入りにして旋回すると、旋回操作時のショックを緩和できる。
しかし、このような構成では、常時、差動機構や直進用クラッチは作動しているので、潤滑油の油音が上昇するという課題が生じるのである。
Of the known examples, the one described in Japanese Patent Laid-Open No. 8-25988 is merely provided with an oil cooler, and it is unclear when and how it operates.
Further, among the known examples described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2003-26034, when a continuously variable transmission (HST) is not used (when the engine is stopped after running stop), a tank is provided via an oil cooler. There is a problem in that the lubricating oil is cooled only when it is returned to the factory.
In other words, when a configuration is adopted in which a rotation that gives a difference in rotation is transmitted to the traveling devices on the inside and outside of the turn by a transmission route that transmits to the axle via the differential mechanism and a transmission route that transmits via the side clutch. Since a shock due to the rotation difference between the inside and outside of the turn occurs during the turning operation, a straight clutch and a turning clutch are provided between the side clutch and the differential mechanism, and the straight clutch is disconnected when turning. If the turning clutch is turned on while turning, shock during turning operation can be reduced.
However, in such a configuration, since the differential mechanism and the straight traveling clutch are always operating, there arises a problem that the noise of the lubricating oil increases.
本願は、オイルクーラー65を設けて潤滑油を冷却すると共に、ポンプ66をミッションケース10に取付けてミッションケース10内の何れかの回転軸を駆動源として作動させ、常時、オイルクーラー65により潤滑油を冷却するようにしたものである。
本発明では、走行装置1の左右車軸23、23への動力伝達を継脱する左右サイドクラッチ21、21を設け、前記左右サイドクラッチ21、21うちの切りにされた車軸23へ動力伝達する差動機構30を設け、該差動機構30の上手側の伝達経路には、該差動機構30が直進時の左右車軸23、23に前記左右サイドクラッチ21からの回転と同期して伝達する直進用クラッチ48と旋回時に前記左側または右側の旋回内側の車軸23に回転伝達する旋回用クラッチ60とを有する旋回用伝達装置40を設けて構成したミッションにおいて、該ミッションのケース10内の潤滑油を冷却するオイルクーラー65を機体所望位置に設け、該オイルクーラー65は、前記ミッションケース10内の何れかの回転軸を駆動源として送油するポンプ66により潤滑油経路を構成し、前記ポンプ66は前記ミッションケース10に直に取付けて構成した走行装置の伝動機構としたものであり、直進状態では左右サイドクラッチ21からの回転が車軸23に伝達され、操向レバーを傾倒操作すると、左右サイドクラッチ21の一方を切りにし、これに対応する車軸23には差動機構30のデフ軸32の回転が伝達されて旋回する。
差動機構30からの回転は、は、直進時には直進用クラッチ48が入りとなって左右サイドクラッチ21から伝達される回転に同期した回転となって車軸23に伝達され、旋回用クラッチ60が入りになってケース31に伝達する回転を変更すると、旋回内側となる車軸23を旋回外側の車軸23より遅く駆動回転させて行う緩旋回や、旋回内側となる車軸を停止させて行なうブレーキターンや、旋回内側となる車軸を旋回外側の車軸と反対に駆動回転させて行なうスピンターン等が可能になり、左右サイドクラッチ21と差動機構30と旋回用伝達装置40の直進用クラッチ48または旋回用クラッチ60は常時作動しているので、潤滑油の温度が上昇し、この潤滑油をミッションケース10の何れかの回転軸からの回転で駆動するポンプ66によりオイルクーラー65に送油し、常時冷却している。
また、本発明では、前記オイルクーラー65には一方側接続ホース67および他方側接続ホース68の一端を接続し、一方側接続ホース67および他方側接続ホース68の他端はミッションケース10に接続し、前記一方側接続ホース67または他方側接続ホース68の何れかの中間部分に前記ポンプ66を設け、前記ミッションケース10に接続した一方側接続ホース67の一方側他端部69と前記ミッションケース10に接続した他方側接続ホース68の他方側他端部70は、夫々略同一高さ位置に配置した走行装置の伝動機構としたものであり、ポンプ66は前進時と後進時正逆反転するミッションケース10の回転により作動するため、吸引送油経路と吐出送油経路が別々に必要でしかも切替えが必要となるが、夫々略同一高さ位置に配置した一方側接続ホース67の一方側他端部69と他方側接続ホース68の他方側他端部70が夫々吸引口と突出口となって、ミッションケース10の潤滑油を2本の一方側接続ホース67の一方側他端部69と他方側接続ホース68により循環させる。
また、本発明では、前記ポンプ66は、プレート73を介してミッションケース10に取付けた走行装置の伝動機構としたものであり、潤滑油内に異物が混入してポンプ取付け面に傷等ができた場合でも、プレート73を交換すればよい。
In the present application, an
In the present invention, left and
The rotation from the
In the present invention, one end of the one
Further, in the present invention, the
請求項1では、ミッションケース10内の潤滑油はミッションケース10内の回転軸が回転中は、常時ポンプ66により送油されてオイルクーラー65により冷却でき、ポンプ66はミッションケース10内の回転軸が回転中は常時作動させるための回転伝達機構をミッションケース10に取付けることで合理的に解決し、コストを低くできる。特に、差動機構30や旋回用伝達装置40の冷却効率が向上し、旋回用伝達装置40の寿命が伸び、しかも、他の油圧系統のオイルを使用していないので、効率が良くなる。
請求項2では、請求項1でミッションケース10内の回転軸の回転が正逆反転するという否定要素を、一方側接続ホース67と他方側接続ホース68の接続高さを工夫することで、解決でき、構成を簡素にし、コストを低くできる。
請求項3では、ポンプ66をミッションケース10に取付て異物混入によりポンプ取付面に傷等ができた場合でも、プレート73を交換すればよく、メンテナンス性がよい。
According to the first aspect, the lubricating oil in the
In
In
本発明の実施例を図面により説明すると、1はコンバイン等の作業機の走行装置、2は脱穀装置、3は機体走行方向左右何れか一側に設けた操縦部、4は刈取部であり、操縦部3の側部に刈取部4で刈り取った穀稈を脱穀装置2の穀稈供給搬送装置5に搬送する搬送装置6を設けている。
10は前記走行装置1にエンジンからの回転を伝達するトランスミッション(ミッションケース)であり、上部位置にエンジンからの回転を無段階に変速して走行速度を変速する走行用油圧式主変速装置(ハイドロスタチックトランスミッション)を設け(図示省略)ている。
An embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 is a traveling device for a working machine such as a combine, 2 is a threshing device, 3 is a control unit provided on one of the left and right sides of the aircraft traveling direction, and 4 is a cutting unit. A conveying device 6 is provided on the side of the
A transmission (transmission case) 10 transmits the rotation from the engine to the traveling device 1. The traveling hydraulic main transmission (hydro) shifts the traveling speed by continuously changing the rotation from the engine to the upper position. (Static transmission) is provided (not shown).
11は走行用油圧式主変速装置により変速された回転が伝達される中間軸であり、実施例では走行用油圧式主変速装置の回転を複数の歯車選択的に噛み合わせる組合せにより変速する副変速軸により構成している。中間軸(副変速軸)11には一体的に回転するように歯車12群を設け、歯車群12には中間軸11より下手側のカウンタ軸13の歯車群14を選択的に噛み合わせる。該カウンタ軸13にはセンターギヤ15を設け、センターギヤ15はサイドクラッチ軸16に固定の受動歯車17と常時噛合っている。
サイドクラッチ軸16にはサイドクラッチ歯車18を摺動自在に設け、サイドクラッチ歯車18の一部に設けたクラッチ爪19を受動歯車17のクラッチ爪20に継脱自在に嵌合させて、左右サイドクラッチ21を形成する。左右サイドクラッチ21の構成は任意であり、実施例には限定されない。
サイドクラッチ歯車18は中間軸25に遊嵌して設けた中間歯車24aに噛み合わせる。中間軸25には中間歯車24aと一体で回転する中間歯車24bを遊嵌し、中間歯車24bは左右車軸23に設けた車軸歯車24に噛み合わせる。
Reference numeral 11 denotes an intermediate shaft to which the rotation shifted by the traveling hydraulic main transmission is transmitted. In the embodiment, a sub-transmission that shifts by a combination in which the rotation of the traveling hydraulic main transmission is selectively meshed with a plurality of gears. It consists of a shaft. The intermediate shaft (sub-transmission shaft) 11 is provided with a group of
A
The
しかして、サイドクラッチ軸16の近傍には差動機構30を設ける。差動機構30はミッションケース(ミッション)10内に回転自在にケース31を設け、ケース31内にデフ軸32を設け、ケース31自体の回転数を変更することでデフ軸32の回転数を正逆転も含めて変更して出力する。デフ軸32の先端には左右傘歯車33を相対峙するように設ける。左右傘歯車33にはそれぞれケース31に固定のケース軸34に回転自在に取付けた中間傘歯車35を噛合わせ、前記ケース31の外周にはケース回転受動歯車36を設け、デフ軸32の夫々に設けた旋回伝達歯車37は車軸歯車24に回転伝達させる。
Accordingly, the
差動機構30は、ケース回転受動歯車36を介してケース31の回転を変更し、デフ軸32の夫々が出力する回転を変速させて走行装置1を旋回走行させる。
この場合、ケース31に伝達する回転を変更することにより、旋回内側となる車軸を旋回外側の車軸より遅く駆動回転させて行なう緩旋回と、旋回内側となる車軸を停止させて行なうブレーキターンと、旋回内側となる車軸を旋回外側の車軸に対して所定割合反対に駆動回転させて行なうスピンターンとを行え、ケース31に伝達する回転数の設定は任意である。
しかして、差動機構30の近傍には、前記ケース回転受動歯車36に回転を伝達する旋回用伝達装置40を設ける。
41はケース回転受動歯車36に常時噛合うケース回転出力歯車であり、旋回用中間軸42に該旋回用中間軸42と一体回転するように設ける。
The
In this case, by changing the rotation transmitted to the
Thus, in the vicinity of the
この場合、サイドクラッチ軸16および差動機構30のデフ軸32並びに旋回用中間軸42は、夫々軸心方向を左右方向となるように配置し、ケース回転出力歯車41は旋回用中間軸42の操縦部3に寄った側(内側)に設ける。
一方、ケース回転出力歯車41に対して旋回用中間軸42の操縦部3より離れた側(外側)には内周側ボス43を回転のみ自在に嵌合させ、内周側ボス43の操縦部3に寄った側には直進用入力歯車44を一体回転するように設ける。直進用入力歯車44は前記センターギヤ15と常時噛合っている受動歯車17に常時噛合せる。
しかして、前記旋回用中間軸42の外周部分にはケーシング46を位置させ、ケーシング46は内周側ボス43に対して操縦部3より離れた側の旋回用中間軸42の外周部分に一体回転するように設ける。ケーシング46の内周にはディスクを設け、該ディスクは前記内周側ボス43の外周に設けたディスクと継脱自在に当接するようにして直進用クラッチ48を構成する。
In this case, the side
On the other hand, the inner
Thus, the
前記センターギヤ15の回転は受動歯車17を介して直進用入力歯車44に伝達し、直進用入力歯車44と内周側ボス43とを一体回転させ、内周側ボス43の左右中間の爪部を介して外側の内周側ボス43aに回転を伝達し、この外側の内周側ボス43aの回転は直進用クラッチ48を介してケーシング46の外周に設けたドラム49に伝達し、ドラム49はスプライン部49aを介して旋回用中間軸42を一体回転させてケース回転歯車41を回転させる。
この場合、直進用クラッチ48は常時入り状態のため、差動機構30は、差動機構30経由の左右車軸23に伝達される回転と左右サイドクラッチ21経由で伝達される回転とが同じになるようにしてメカロックを防止しており、そのため、デフ軸32、ケース31の夫々が同じ回転数になるようにケース31を回転させて直進用に作動させ、同一回転しているデフ軸32の回転を旋回伝達歯車37を介して左右車軸23に伝達させて直進する。
The rotation of the
In this case, since the straight traveling
前記ケーシング46の操縦部3より離れた側の外周にはドラム49を設け、ドラム49の基部側(操縦部3より離れた側)にはピストン50を設け、ピストン50とミッションケースミッション10の操縦部3より離れた側のメタル部材51との間に外側シリンダ室52を形成する。
ドラム49の操縦部3より離れた側(外側)には外側プレート55を設け、送油口56から外側シリンダ室52に送油されると、ピストン50とドラム49と外側プレート55が操縦部3に向かって移動してケーシング46のディスクを内周側ボス43の外周のディスクから離脱させて、直進用クラッチ48を切りにする。
外側プレート55より内側のドラム49には内側プレート57を設け、前記外側プレート55と内側プレート57の間に直進用クラッチ48を入り方向に付勢するスプリング58を設け、スプリング58により直進用クラッチ48を常時入りに付勢する。
A
An
An
前記内周側ボス43の外周には外周側ボス59を回転のみ自在に設ける。外周側ボス59は外側プレート55よりも操縦部3に寄った側(内側)に位置し、外周側ボス59の外周に設けたディスクにケーシング46の内周に設けたディスクを、継脱自在に当接するようにして旋回用クラッチ51を構成する。
したがって、ケーシング46内の軸心方向の外側に直進用クラッチ48を、内側に旋回用クラッチ60を夫々配置する。
しかして、内周側ボス43の直進用入力歯車44より外側の外周側ボス59には旋回用入力歯車61を設け、旋回用入力歯車61には旋回用中間歯車62を噛み合わせる。
旋回用クラッチ60は、外側シリンダ室52に送油して直進用クラッチ48を切りにすると、入りとなって、旋回用中間歯車62→旋回用入力歯車61→外周側ボス59→旋回用クラッチ60→ケーシング46→ドラム49→スプライン部49a→旋回用中間軸42を介してケース回転歯車41に伝達し、差動機構30を旋回用に作動させる。
An outer
Accordingly, the straight-
Accordingly, the turning
When the clutch 60 for turning is fed to the
即ち、直進用クラッチ48と旋回用クラッチ60は何れか一方が切りになると何れか他方が入りになるようにケーシング46に、夫々のディスクの移動方向に並設し、直進用クラッチ48のディスクの移動方向切り側に外側シリンダ室52を設け、直進用クラッチ48のディスクの移動方向入り側にスプリング58を設け、外側シリンダ室52に送油すると、ピストン50がドラム49と外側プレート55を移動させ、ケーシング46のディスクが内周側ボス43の外周のディスクから離脱して、直進用クラッチ48を切りにし、ケーシング46の移動により内側プレート57が移動して旋回用クラッチ60を入りにする。
この場合、旋回用クラッチ60は、ディスクの接触圧力を変更し、回転伝達「0」の切り状態(直進用クラッチ48が入りで接触圧力が「0」)から入り状態へ無段階に伝達するようにし、これにより、前記差動機構30のケース31の回転を、前記したように、緩旋回と、ブレーキターンと、スピンターンとをできるように変速する。
That is, the linear clutch 48 and the turning
In this case, the turning clutch 60 changes the disk contact pressure so that the rotation transmission “0” is continuously transmitted from the cut-off state (the straight-
したがって、旋回用伝達装置40には、差動機構30を旋回用に作動させるための回転の伝達を継脱させる旋回用クラッチ60と、差動機構30を直進用に作動させるために回転伝達を継脱させる直進用クラッチ48とを設けている。
なお、実施例では、ブレーキターンは、差動機構30を1/2に減速させることにより旋回内側の車軸23の回転を停止させて行い、機体の制動は後述する走行速度を変更操作する主変速レバーにより行う。また、別途駐車ブレーキペダルを設けてもよい。
しかして、旋回用入力歯車61および旋回用中間歯車62とケース回転歯車41とは、サイドクラッチ21から車軸23に伝達する回転に対して所定の旋回半径となる回転を伝達しうるギヤ比に設定する(旋回用クラッチ60が完全に入り状態のとき前記差動機構30がスピンターン用の出力可能に設定しており、また、ギヤ比により旋回外側の車軸23の回転に対して旋回内側の車軸23の回転を1/3の逆回転するようにすると、旋回が円滑になって好適である。)。
Therefore, the turning
In the embodiment, the brake turn is performed by stopping the rotation of the
Therefore, the turning
この場合、旋回用伝達装置40は、ケース回転出力歯車41および直進用入力歯車44に対して旋回用入力歯車61を一番操縦部3より離れた側(外側)に配置する。
この構成により、旋回用伝達装置40と差動機構30の回転伝達のギヤ設定において減速比の大きい旋回用入力歯車61の納まりを最もコンパクトにでき、全体を小型にできる。
また、差動機構30のケース回転受動歯車36は、ケース31を基準に、ケース31の操縦部3に寄った側(内側)に設ける。これにより、旋回用伝達装置40の旋回用入力歯車61の納まりを一層コンパクトにでき、全体を小型にできる。
即ち、ケース回転受動歯車36の位置により、デフ軸32と旋回用中間軸42との軸間距離が決まるが、ケース回転受動歯車36内側に設けることで側面視旋回用伝達装置40と重合させることができ、デフ軸32と旋回用中間軸42との軸間を短くして、全体を小型にできる。
In this case, the turning
With this configuration, the turning
In addition, the case rotation
In other words, the distance between the
また、差動機構30のケース31は、旋回用伝達装置40を設けた旋回用中間軸42の下方に配置する。このように差動機構30のケース31を配置すると、旋回用伝達装置40と差動機構30との間にカウンタ軸を設けることが不要となり、軽量化とコストダウンに貢献する。
しかして、前記旋回用入力歯車61は、デフケース31より外側(操縦部3より離れた側)に設ける。旋回用入力歯車61を差動機構30より外側に設けることで、旋回用入力歯車61および差動機構30が大型化しても縦方向の軸間を広げることなく構成でき、ミッションケース(ミッション)10全体を縦方向にコンパクトにでき、湿田における走行性能を向上させる。また、旋回用入力歯車61およびサイドクラッチ軸16の旋回用中間歯車62の設計の自由度が広がり、スピンターンの旋回割合を設定するギヤ比の選択の幅を広げられる。
The
Therefore, the turning
また、前記旋回用中間歯車62は、旋回用中間歯車62の内側に受動歯車17のクラッチ爪20を設ける。左右サイドクラッチ21の内、前記旋回用中間歯車62を設けた側は、その分軸方向の長さ(左右幅)が広がるが、受動歯車17のクラッチ爪20の外周に旋回用中間歯車62を設け、旋回用中間歯車62の内側にサイドクラッチ歯車18のクラッチ爪19を入り込ませて、サイドクラッチ21を入りにするので、コンパクトに構成できる。
The turning
しかして、ミッション10内の潤滑油を冷却するオイルクーラー65を機体所望位置に設け、オイルクーラー65へ潤滑油を送油するポンプ66はミッション10に直接取付ける。
ポンプ66はミッション10に取付けることで、ミッション10に設けた何れかの回転軸の回転を駆動源とした作動するように構成する。
即ち、ポンプ66はミッション10に取付けることにより、特別な固定部材が不要となり、また、ポンプ66の取付面となるミッション10は、マシニングセンターで他のミッション10の外周面や軸受部や孔の加工と一緒に加工できるので、製造も簡単になる。また、ポンプ66はミッション10の何れかの回転軸の回転を駆動源とするので、特別な回転伝達機構も不要となり、構成が簡素にできて、コストを低くできる。
また、ミッション10にポンプ66を取付けるので、取付精度を向上させ、ポンプ66の吸引効率を最大限発揮させられる。
また、本願のミッション10では、差動機構30および旋回用伝達装置40が、直進時でも潤滑油を掻き回しており、潤滑油の温度が上昇し易いが、ミッション10に直接取付けたポンプ66が効率よくオイルクーラー65に送油することで、確実に冷却する。
Accordingly, an oil cooler 65 for cooling the lubricating oil in the
The
That is, the
Further, since the
Further, in the
しかして、前記オイルクーラー65には一方側接続ホース67および他方側接続ホース68の一端を接続し、一方側接続ホース67および他方側接続ホース68の他端はミッション10に接続し、前記一方側接続ホース67または他方側接続ホース68の何れかの中間部分に前記ポンプ66を設ける。
この場合、ミッション10に接続した一方側接続ホース67の一方側他端部69とミッション10に接続した他方側接続ホース68の他方側他端部70は、夫々略同一高さ位置に配置する。
ポンプ66はカウンタ軸13の端部に取付け、カウンタ軸13の回転により作動するため、ミッション10に接続した一方側接続ホース67および他方側接続ホース68の他端は、カウンタ軸13の回転が正逆することにより吐出口と吸引口とに変化するが、本願では、夫々略同一高さ位置に配置しているから、吐出口と吸引口が入れ替わっても正確に作動する。
即ち、ミッション10に設けた何れかの回転軸の回転をポンプ66の駆動源とすることにより、コストを低くし、しかも、ミッション10の何れかの回転軸の回転方向が入れ替わることにも、一方側接続ホース67および他方側接続ホース68の他端とミッション10との接続を工夫することにより合理的に対処している。
Thus, one end of one
In this case, the one side
Since the
That is, by using the rotation of any of the rotary shafts provided in the
しかして、前記ポンプ66と前記一方側接続ホース67の一方側他端部69と他方側接続ホース68の他方側他端部70は、ミッション10の操縦部3側の側面あるいは操縦部3寄りの前面に設ける。
ポンプ66と前記一方側接続ホース67の一方側他端部69と他方側接続ホース68の他方側他端部70を、操縦部3側のミッション10の側面あるいは操縦部3寄りのミッション10の前面に設けることで、配管をコンパクトに設計でき、接続作業も容易となる。
即ち、操縦部3や操縦部3の下方に設けたエンジン(図示省略)の付近には油圧配管およびバルブを集中させることができ、これらに面する側のミッション10にポンプ66等を設けることで、接続作業が容易になる。
Therefore, the
The
That is, hydraulic piping and valves can be concentrated in the vicinity of the
しかして、前記ポンプ66のミッション10側の面には、プレート73を設け、このプレート73をミッション10に当接させてポンプ66を取付ける。
即ち、ポンプ66はミッション10に対して着脱可能(分割構成)に取付け、万一ポンプ66内に異物が混入して、ポンプ取付け面に傷等ができた場合でも、ミッション10を交換する必要がなく、プレート73を交換すればよく、メンテナンス性がよい。
Therefore, a
That is, the
しかして、前記したように、直進用クラッチ48は常時入り状態のため、差動機構30は、差動機構30経由の左右車軸23に伝達される回転と左右サイドクラッチ21経由で伝達される回転とが同じになるようにしてメカロックを防止しており、そのため、直進時サイドクラッチ軸16とデフ軸32の夫々の回転数が同一となるように制御するように構成し、この制御のために、サイドクラッチ軸16とデフ軸32の夫々に夫々の回転数を検知するセンサ74を設ける。
直進時サイドクラッチ軸16とデフ軸32の夫々の回転数が同一となるように制御するため、直進から緩旋回を経てスピン旋回(ブレーキ旋回を除く)するまで、サイドクラッチ軸16とデフ軸32は夫々零回転となることはなく、また、同一方向回転となるので、サイドクラッチ軸16とデフ軸32の夫々にセンサ74を設けたことで、センサ74による回転数の検出において誤感知を防止できる。75はセンサ74が回転数の検出するための回転体である。
As described above, since the straight-
In order to control the rotational speeds of the side
前記各センサ74は、ミッション10の側面より側方に突出させた突出部76の外面に設け、突出部76内に設けた前記回転体75の回転を検出するようにし、ミッション10の前側からメンテナンス可能に構成する。
即ち、ミッション10の側面付近の空間は限られており、ミッション10の側面方向からのみセンサ74のメンテナンスを行うとすると、作業スペースが狭く容易ではないが、センサ74をミッション10の側面より横に突き出させると、前側から直接容易にセンサ74を視認できて、メンテナンス作業が容易になる。
Each of the
That is, the space near the side surface of the
この場合、センサ74は反操縦部3側に設けると、機体外側からのメンテナンスも可能となる。
特に、図7、図8のように、刈取部4を機体に設けた縦軸74を中心に縦軸回動させて、ミッション10の周辺を開放できるように構成すると、センサ74を前側および側方から容易に視認できて、メンテナンス作業が容易になる。
In this case, if the
In particular, as shown in FIG. 7 and FIG. 8, when the
1…走行装置、2…脱穀装置、3…操縦部、4…刈取部、5…穀稈供給搬送装置、6…搬送装置、10…ミッション(ミッションケース)、11…中間軸(副変速軸)、12…歯車群、13…カウンタ軸、14…歯車群、15…センターギヤ、16…サイドクラッチ軸、17…受動歯車、18…サイドクラッチ歯車、19…クラッチ爪、20…クラッチ爪、21…左右サイドクラッチ、23…車軸、24…車軸歯車、30…差動機構、31…ケース、32…デフ軸、33…左右傘歯車、34…軸、35…中間傘歯車、36…ケース回転受動歯車、37…旋回伝達歯車、40…旋回用伝達装置、41…ケース回転出力歯車、42…旋回用中間軸、43…内周側ボス、44…直進用入力歯車、46…ケーシング、48…直進用クラッチ、49…ドラム、50…ピストン、51…メタル部材、52…外側シリンダ室、55…外側プレート、56…送油口、57…内側プレート、58…スプリング、59…外周側ボス、60…旋回用クラッチ、61…旋回用入力歯車、62…旋回用中間歯車、65…オイルクーラー、66…ポンプ、67…一方側接続ホース、68…他方側接続ホース、69…一方側他端部、70…他方側他端部、73…プレート、74…センサ、75…回転体。
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Traveling device, 2 ... Threshing device, 3 ... Steering part, 4 ... Harvesting part, 5 ... Grain supply supply device, 6 ... Conveyance device, 10 ... Mission (mission case), 11 ... Intermediate shaft (sub-transmission shaft) , 12 ... Gear group, 13 ... Counter shaft, 14 ... Gear group, 15 ... Center gear, 16 ... Side clutch shaft, 17 ... Passive gear, 18 ... Side clutch gear, 19 ... Clutch pawl, 20 ... Clutch pawl, 21 ... Left and
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