JP2005136349A - 発光装置及びその反射ミラー - Google Patents

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新太朗 大川
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Yoshinobu Suehiro
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Abstract

【課題】 光導波路との間の結合損失を低減することが可能な発光装置及びその反射ミラーを提供する。
【解決手段】 反射ミラー11の片面に形成された凹部11aの底面にはLEDチップ13が搭載され、LEDチップ13による光は反射ミラー11の上面に結合される光導波路のコアに入射される。凹部11aの内面は回転放物線面であり、その表面に鏡面が施されている。鏡面が回転放物線面なため、光導波路のNAより小さいコア入射角になるように集光でき、光導波路との間の結合損失を低減することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発光装置及びその反射ミラーに関し、特に、発光素子と光導波路との間の結合損失を低減し、発光素子の光を高効率に光導波路へ導入することのできる発光装置及びその反射ミラーに関する。
例えば、光導波路としての光ファイバを用いて社内LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)を構築する場合、光信号の光源に発光ダイオード(LED)が用いられる。発光ダイオードから出射される光は、屈折や回折により広がるため、細径の光ファイバに入射させることは極めて難しい。そこで、従来より、発光ダイオード(発光素子)と光ファイバの結合にレンズを介在させている。
図7は、発光素子と光ファイバの結合の様子を示す。発光素子41と光ファイバ42の間にはレンズ43が配置される。発光素子41の光を光ファイバ42のコア42a内に入射させるためには、光ファイバ42の最大受光角θmax(又はNA「Numerical Aperture」:開口数)より小さい範囲内の角度で光を入射させる必要がある。最大受光角θmaxより大きい角度で光を入射させた場合、コア42aの外側のクラッド層42bに光が抜けてしまうため、結合損失が増加(結合効率が低下)する。このため、レンズ43の選定、及び発光素子41と光ファイバ42との間の距離等の調整が重要になる。レンズ43として、球レンズ、コアの先端に設けた先球レンズ(又は、先球レンズにテーパを施したレンズ)等が知られている。
しかし、光結合にレンズを用いた場合、光軸に対して浅い角度の光しか光ファイバに結合させることができず、光軸に対して深い角度(=出射角度が大)の光はレンズによって集光されないため、発光装置の中心付近の光はレンズによって集光できるが、光源の端の方から出射する光はレンズによる屈折で発散する可能性があり、期待した光結合効率が得られない。
そこで、光軸を対称軸とする第1放物面を該第1放物線の焦点を中心として回転移動させた放物線を第2放物線とし、この第2放物線と第1放物線の対称軸との2つの交点で切り取られる第2放物線の曲線の一部分を第1放物線の対称軸を回転軸として回転させて得られる筒形状の回転面鏡て構成された光結合鏡をレンズに代えて用い、光結合効率を向上させた構成が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この光結合鏡は、回転面を構成する部分曲線が回転軸を対称とする第1放物線よりも回転軸側に近づいた曲線となり、かつ第1放物線が第2放物線が光源(発光装置)に接触しないように設計されているため、大きいサイズの光源を回転鏡内に設置することが可能になり、光源からの光が鏡面で反射する光の角度範囲を広くすることができ、更に、光源から直接受光面に入射する光のNAの低減が図れるようになり、結合損失を低減できる。
しかし、特許文献1の光結合鏡は、発光装置とは別の部品として構成されるため、コストアップになる。更に、光結合鏡は発光装置と受光部品との間に配置されるため、設置スペースを確保する必要がある、光軸合わせが難しい、結合固定するために接着等の作業が必要になる等の問題がある。これを解決するため、発光装置に反射ミラーを設けた発光装置が提案されている。以下に、図を示して説明する。
図8は、光導波路用の従来の発光装置の構成を示す。この発光装置50は、円錐形の断面形状を有する反射ミラー51と、この反射ミラー51の凹部の底面51a上に銀ペースト52を介して搭載された発光素子としてのLEDチップ53とを備えて構成されている。
反射ミラー51は銀ペースト52になじむ金属を用いて金型等によって加工され、下側から上側に向かって次第に幅広になる逆円錐形に加工され、更に、上面の中央部には台形断面で中空の凹部51bが形成されている。凹部51bの内面にはメッキ、銀蒸着等による鏡面加工が施されている。この反射ミラー51の各部の寸法例を示すと、底面51aの直径が0.6mm、凹部51b(反射面)の高さが0.34mm、凹部51bの傾斜角が62°であり、その上面には光ファイバ等の光導波路(図示せず)が結合される。
LEDチップ53は面発光型であり、例えば、波長650〜850nmの赤色発光タイプである。ここで用いたLEDチップ53の銀ペースト52を含めたサイズは、0.34×0.34mmの角形である。LEDチップ53はワイヤボンディング用の電極を有している。この電極には、外部から電源供給を行うための配線が必要になるが、ここでは、電源用電極及び配線系の図示を省略している。
図8において、LEDチップ53に電源供給が行われると、LEDチップ53が発光し、その光は図の上面から出光する。角度をもってLEDチップ53から出射した光は、凹部51bの内面に形成された反射面(鏡面)で反射し、光ファイバの受光面(コアの端面)に入射する。
特開2003−57500号公報([0023]〜[0040]、図1〜図3)
しかし、従来の発光装置によると、凹部51bの内壁面に形成された反射面が平面な円錐型であるため、LEDチップ53からの光に対して光ファイバのNAより大きなコア入射角になる光線が多くなりやすく、光漏れが多くなるために結合部の結合損失が大きくなる。例えば、6.0〜10.8dBという大きな結合損失になることが観測されている。結合損失が大きくなると、大容量のデータ伝送や長距離伝送が難しくなる。
従って、本発明の目的は、光導波路との間の結合損失を低減することが可能な発光装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、発光素子と光導波路との間の結合損失を低減することが可能な発光装置の反射ミラーを提供することにある。
本発明は、上記の目的を達成するため、第1の特徴として、光導波路に光を付与する発光素子と、回転放物線面による凹部が一つの面に形成されると共に前記凹部の内面に反射面が形成され、前記凹部の底面に前記発光素子が搭載された反射ミラーとを備えることを特徴とする発光装置を提供する。
この構成によれば、凹部の内壁面を回転放物線面にし、その表面に反射面を形成したことにより、光結合鏡、レンズ等の別部品を不要にできると共に、発光素子側と光導波路との間の結合損失が低減される。
本発明は、上記の目的を達成するため、第2の特徴として、回転放物線面が形成されていると共に、発光した光を光導波路のコアに付与する発光素子が底面に搭載される凹部と、前記回転放物線面の表面に形成された光反射面とを備えることを特徴とする発光装置の反射ミラーを提供する。
この構成によれば、反射ミラーは、その凹部が発光素子の搭載に用いることができると共に、凹部の内壁面を回転放物線面にし、その表面に反射面を形成したことにより、発光素子側と光導波路との間の結合損失が低減され、大容量データ伝送や長距離伝送が容易になる。
本発明の発光装置によれば、凹部の内壁面を回転放物線面にし、その表面に反射面を形成したことにより、光結合鏡、レンズ等の様な別部品を不要にできると共に、光導波路のNAより小さい入射角になるように集光できるため、発光素子側と光導波路との間の結合損失を低減でき、これにより大容量データ伝送や長距離伝送が可能になる。
また、本発明の反射ミラーによれば、凹部を発光素子の搭載に用いることができると共に、凹部の内壁面に回転放物線面を形成し、その表面に反射面を形成したことにより、光導波路のNAより小さい入射角になるように集光できるため、発光素子側と光導波路との間の結合損失を低減でき、これにより大容量データ伝送や長距離伝送が可能になる。
図1は、本発明の実施の形態に係る発光装置の構成を示す。図1の発光装置10は、上面に回転放物線面の凹部11aが形成された反射ミラー11と、この反射ミラー11の凹部11aの底面に銀ペースト12を介して搭載される発光素子としてのLEDチップ13とを備えて構成されている。
反射ミラー11は、銀ペースト12になじむ金属を用いて金型等によって加工されている。反射ミラー11の上面には、凹部11aが形成されている。この凹部11aの内面には、後述する算出式に基づく回転放物線面が施されている。反射ミラー11の形状は、光導波路との結合部の直径が光導波路のコア部の直径と同一又は小さくなるようにする。これにより、発光装置と光導波路との間の結合損失を低減することができる。なお、反射ミラー11の上部開口端の径がコア部の径より大きい場合、径の差分だけ光漏れが生じることになる。
凹部11aの内面(回転放物線面)の鏡面は、メッキ、銀蒸着等により形成される。この反射ミラー11の寸法の一例を示すと、底面11aの直径が0.45mmφ、凹部11a(反射面)の高さが0.35mm、凹部11bの上縁が1.00mmφである。
LEDチップ13は面発光型であり、例えば、波長525nmの緑色発光タイプである。ここで用いたLEDチップ13の銀ペースト12を含めたサイズは、0.24×0.24mmの角形である。
LEDチップ13の上面には、アノードとカソードに接続されている電極14a,14bが設けられている。この電極14a,14bには外部から電源供給が行われる。そのために、反射ミラー11の上面の対向する2ヵ所には、電源供給用の電極11b,11cが絶縁層16a,16bを介して設けられている。電極11bと電極14aの接続はボンディングワイヤ15a(銀線等)によって接続され、電極11cと電極14bの接続はボンディングワイヤ15b(銀線等)によって接続される。電源装置(図示せず)からのリード線は、電極14a,14bに接続される。
凹部11b内は空間のままでもよいが、作業者の指、工具、治具、光導波路等が触れてボンディングワイヤ15a,15bを変形させたり、反射ミラー11に接触したりする可能性がある。そこで、反射ミラー11内は、結合される光導波路のコアと同一屈折率を有する透明封止材(樹脂又はガラス)で充填するのが望ましい。ガラスを用いる場合、粘度が高いと圧入封止時にボンディングワイヤ15a,15bを変形させるおそれがあるので、低粘度のものを用いるのがよい。
なお、図1では反射ミラー11の上面に電極14a,14bを設けることにより給電系を確保したが、他の構成、例えば、反射ミラー11の底部近傍に貫通孔を形成し、この貫通孔の内面に絶縁層を設けてワイヤ(又はリード)を引き出す構成、LEDチップ13を絶縁材による素子マウント(内部には配線層が形成されている)を設置し、この素子マウントの底面の電極が反射ミラー11の下面に露出する様にした構成等であってもよい。
また、図1においては、フェイスアップ型のLEDチップを用いたが、フェイスダウン型のLEDチップであってもよい。この場合、反射ミラー11が金属製であるときには、上記した素子マウントを用いて搭載する。
図2は、LEDチップ13の詳細構成を示す。サファイア等を用いた基板13aと、この基板13a上に設けられたクラッド13bと、このクラッド13bに介挿される発光層13cとを備えて構成されている。クラッド13bの上面には電極14a,14bが設けられている。なお、クラッド13b及び発光層13cの材料は、発光色や光出力等に応じて適宜選択される。
図3は、発光装置10を光導波路30に結合した状態を示す。光導波路30は、光ファイバ等であり、中心に配置されるコア31と、このコア31と同軸にコア31の外側に形成されるクラッド32とを備えて構成される。周知のように、コア31は屈折率の高い透明物質が用いられ、クラッド32はコア31より低い屈折率の材料が用いられている。なお、光導波路30の端部の受光面34は、後述する評価のための受光センサの設置位置を示している。
発光装置10は、反射ミラー11の光軸と光導波路30の光軸とを合致させた状態で、発光装置10を光導波路30の入射端面に突き合わせ、この状態を維持したまま、樹脂モールドによる封止部33によって発光装置10の露出部分を封止する。なお、発光装置10と光導波路30の突き合わせ面は、間隔が生じると結合損失が増大するので、これを防止するために発光装置10と光導波路30をできるだけ密着させ又は近接させる。
図4は、反射ミラー11の回転放物線面の放物線形状を示す。また、図5は発光装置10から光導波路30への光伝搬を示す。図4及び図5を用いて、反射ミラー11の回転放物線面の算出式を以下に説明する。ここでは、式を簡潔に導出するため、xy二次元平面上で考える。回転する前の放物線上の点をX(x,y)とし,原点を中心にθ′回転した時、X(x,y)からX′(x′,y′)に移動するものとする(ただし、0<θ<π/2とする。)。
まず、回転する前の放物線は、原点から放射された光線を全てy軸平行方向に反射する鏡面を表す二次関数であり、以下に挙げる式で表される。
y=(hx2/r2)−r2/4h ・・・(1)
(ただし、r,hは放物線上の或る点のx座標と極小点からの高さを示す。)
式(1)でh/r2=kとおくと、
y=kx2−1/4k ・・・(2)
が導き出される。式(2)より、放物線上の1点が固定すれば、k>0であるため、一意的に放物線が決まる。ここでは、反射ミラー11の底面径a1及びLEDチップ13の厚みtを固定にしているので、反射ミラー11の深さは、通常ではコントロールできない。そこで、放物線を原点を中心に回転させてミラー深さを調節する手段が必要となる。回転前の点X(x,y)と回転後の点X′(x′,y′)との関係は以下の通りである。
x′=xcosθ−ysinθ′ ・・・(3)
y′=xsinθ+ycosθ′ ・・・(4)
また、原点中心に−θ′の回転を考えると、次式になる。
x=x′cosθ′+y′sinθ′ ・・・(5)
y=−x′sinθ′+y′cosθ′ ・・・(6)
ここで、ミラー底面端の点をX1′(x1′,y1′)とする(ただし、x1′=a1/2>0、y1′=−t<0)。点X1′(x1′,y1′)は、回転する前は式(2)で表される放物線上にあるため、式(2)、(5)、(6)より、次式が導き出される。
−x1′sinθ′+y1′cosθ′
=k(x1′cosθ′+y1′sinθ′)2−1/4k ・・・(7)
式(7)において、kについて解くと(注1)、
k=y1′cosθ′−x1′sinθ′+{(x1′)2+(y1′)21/2
÷2(x1′cosθ′+y1′sinθ′)2 ・・・(8)
となる。式(8)のkを代入した式(2)の放物線を原点中心にθ′回転すれば、
点X1′(x1′,y1′)を通る放物線となる。
次に算出した放物線がミラー上端径a2及びミラー深さb(ミラー上端の座標)の条件を満たす放物線回転角度θ′を算出する。ここで、反射ミラー11の上端の点をX2′(x2′,y2′)とし、これを原点中心に−θ′回転させた点をX2(x2,y2)とする。ただし、x2′=a2/2>x1′>0、y2′=(b−t)>0である。
2(x2,y)2は式(2)で表される放物線上にあるため、式(1)及び(3)より、次式が得られる。
2′=−k(x22sinθ′+x2cosθ′+(1/4k)sinθ′
・・・(9)
式(9)においてx2について解くと(注2)、
2=cosθ′−(1−4kx2sinθ′)1/2/2ksinθ′
・・・(10)
また、
2=k(x22−1/4k ・・・(11)
であるので、式(4)より、
2′=x2sinθ′+y2cosθ′ ・・・(12)
となる。よって、式(8)、(10)、(11)、(12)より、θ′のみの関数を導出すると、次式になる。
f(θ′)=0 ・・・(13)
式(13)の厳密解を求めることは難しい。また、数値的に解くことが望ましいので、後述する式(14)を導いている。なお、光源(LEDチップ13)を点光源と仮定すると、放物線の回転移動前と回転移動後のミラー面での光線反射角度のずれは、全てθ′となる。
次に、放物線を原点中心に回転移動する回転角度θ′の適正範囲を検討する。ここでは、図5に示すように、封止部33→コア31→クラッド32の経路で光源からの光が伝搬するものとし、封止部33→コア31の入射角の適正範囲(NA)をコア31→クラッド32の臨界角から算出する。面1(コア31→クラッド32)における臨界角をθcとすると、θc=sin-1(n3/n2)で表される(ただし、n1は封止部33の屈折率、n2はコア31の屈折率、n3はクラッド32の屈折率であり、θ3はコア31からクラッド32への光の入射角である。)。従って、θ3>θcであれば、次式で示されるように、全反射で導波させることができる。
θ3>sin-1(n3/n2
また、θ3=π/2−θ2より、(π/2−θ2)>sin-1(n3/n2)となる(ただし、θ2は封止部33からコア31への光の入射角である。)。整理すると、
θ2<{π/2−sin-1(n3/n2)}
となる。0≦θ2≦(π/2)では、sinθ2は単調増加であるから、
sinθ2<sin{π/2−sin-1(n3/n2)}
となる。また、
sin{π/2−sin-1(n3/n2)}=cos{sin-1(n3/n2)}
と表すことができる。
ここで、sin-1(n3/n2)=γとすると、sinγ=n3/n2となる。この式の両辺を二乗すると、sin2γ=(n3/n22となる。更に整理すると、
cos2γ=1−(n3/n22
となる。0≦γ≦π/2であるため、
cosγ=cos{sin-1(n3/n2)}={1−(n3/n221/2
となる。従って、sinθ2<{1−(n3/n221/2となる。
更に、(n1/n2)sinθ1<{1−(n3/n221/2と書き換えることができる。この式を変形すると、次の様になる。
sinθ1<1/n1・(n2+n31/2・(n2−n31/2
0≦θ1≦(π/2)では、sinθ1は単調増加であるから、
θ1<sin-1{1/n1・(n2+n31/2・(n2−n31/2
となる。つまり、光源(LEDチップ13)を点光源と仮定した場合、放物線を原点中心に回転移動する回転角度θ′は次の式を満たせばよい。
θ′<sin-1{1/n1・(n2+n31/2・(n2−n31/2
・・・(14)
実際には、光源(LEDチップ13)は厳密には点光源ではないので、高出力型の発光装置のように光源幅や光源厚みの影響が大きい場合には、回転角度θ′は式(14)の条件よりも小さくする必要がある。
図6は(2)式に基づく放物線と直線x=x2′を原点中心にして−θを回転させた直線の交点を説明する説明図である。図6を用いて、式(8)の注1及び式(10)の注2を説明する。
〔式(8)の注1の説明〕
式(7)を解くと、厳密には以下に示す2つの解が得られる。
k=y1′cosθ′−x1′sinθ′±{(x1′)2+(y1′)21/2
÷2(x1′cosθ′+y1′sinθ′)2
ここで、{(x1′)2+(y1′)21/2の項の符号について、以下の計算で検証する。まず、(y1′cosθ′−x1′sinθ′)と{(x1′)2+(y1′)21/2の絶対値の大小を検討する。
1′(x1′,y1′)を原点中心に−θ′回転した点をX1(x1,y1)とし、x1≠0を考慮すると、
{(x1′)2+(y1′)}1/2−(y1′cosθ′−x1′sinθ′)2
=(x1′)2(1−sin2θ′)−(y1′)2(1−cos2θ′)
=(x1′cosθ′+y1′sinθ′)2=x12>0
上記の(x1′)2(1−sin2θ′)−(y1′)2(1−cos2θ′)式より、k>0を満たすには、{(x1′)2+(y1′)21/2の項の符号が+であることが必要である。
〔式(10)の注2の説明〕
式(9)の解が存在しない場合において式(9)を解くと、厳密には以下に示す2つの解が得られる。
2={cosθ′±(1−4kx2′sinθ′)1/2}/2ksinθ′
この式の(1−4kx2′sinθ′)1/2の項の符号について、以下に検証する。まず、式(9)を変形すると、
kx2 2−1/4k=x2 2cotθ′−x2′/sinθ′
となる。X2(x2,y2)を広義的にX(x,y)と表記を変更すると、
kx2−1/4k=xcotθ′−x2′/sinθ′
となる。式(9)は、二次関数y=kx−1/4kと直線y=xcotθ′−x2′/sinθ′の交点を求めることと同一である。
また、直線y=xcotθ′−x2′/sinθ′に式(3)、(4)を代入すると、−x′sinθ′+y′cosθ′
=(x′cosθ′+y′sinθ′)cotθ′−x2′/sinθ′
となる。これを整理すると、x′=x2′となる。つまり、式(9)は回転する前の式(2)に基づく放物線と直線x=x2′を原点中心に−θ′回転させた直線との交点を求めることと同一である。回転する前の式(2)に基づく放物線と直線x=x2′を原点中心に−θ′回転させた直線との交点は、sinθ′<1/4k(x′)2の場合、以下の2点が存在する。
この交点を図6に示すように、X21(x21,y21)、X22(x22,y22)(ただし、x21<x22)とすると、形状的にX21(x21,y21)の交点の方が適切であると考えられる。よって、x21<x22を考慮すると、式(10)の(1−4kx2′sinθ′)1/2の項の符号は、−が適切であると言える(交点が2点あることは、二次関数を原点中心に回転することにより、yはxの従属変数ではなくなった(yはxの関数ではない)ことを示している。)。
また、sinθ′=1/4kx2′の場合、式(9)は1つの解のみを持つ。つまり、回転する前の式(2)による放物線と直線x=x2′を原点中心にして−θ′回転させた直線が接する条件となる。一方、sinθ′>1/4kx2′の場合、式(9)は解を持たない。つまり、回転する前の式(1)による放物線と直線x=x2′を原点中心にして−θ′回転させた直線が交わらないことを示している。
次に、本発明の実施例について表1〜表3を参照して説明する。表1は、実施例で用いた各材料の物性値を示している(LEDチップ13のクラッド13bには、GaNを用いている。)。表2は、反射ミラー11の反射面の形状をパラメータにした結合損失の第1の比較例(ミラー深さは全て0.35mm)を示している。更に、表3は、反射ミラー11の反射面の形状をパラメータにした結合損失の第2の比較例を示している(チップサイズは、ミラー底面径が0.4mmφのもののみ0.19×0.19mmであるが、他は全て0.24×0.24mm)。なお、ここに示す実施例は、図3の構成を解析モデルとして実施したものであり、また、反射ミラー11の回転放物線面は、表1に示す屈折率等を上記した式(14)に代入して算出した値を用いて加工している。
Figure 2005136349
Figure 2005136349
Figure 2005136349
表2に示すように、ミラー底面直径が0.4〜0.45mmで、かつLEDチップ13のサイズが0.24×0.24〜0.19×0.19mmのときに、結合損失を3.0dB以下にできた。LEDチップのサイズ及びミラー底面径が大きくなるほど、結合損失が大きくなることが表2からわかる。また、表3に示すように、ミラー底面直径が0.4〜0.45mmで、かつミラー深さが0.35〜0.38mmのときに結合損失を3.0dB以下にできた。この場合も、ミラー深さ及びミラー底面径が大きくなるほど、結合損失が大きくなることがわかる。表2及び表3から明らかなように、ミラー底面径、ミラー深さ、及びチップサイズの3つを適宜設定し、式(14)により回転放物線面を加工することにより、所望の結合損失にすることができる。
上記の説明で、光導波路として光ファイバを例示したが、本発明は光ファイバに限定されるものではなく、他の光導波路にも適用可能である。
本発明の実施の形態に係る発光装置の構成を示す断面図である。 図1のLEDチップの詳細構成を示す断面図である。 図1の発光装置を光導波路に結合した状態を示す断面図である。 図1の反射ミラーの回転放物線面の放物線形状を示す説明図である。 図3の発光装置から光導波路への光伝搬を示す説明図である。 式(7)及び式(8)の解における式中の符号の検証に用いる説明図である。 発光装置と光ファイバの結合の様子を示す光路図である。 従来の発光装置の構成を示す断面図である。
符号の説明
10 発光装置
11 反射ミラー
11a 凹部
11b,11c 電極
12 銀ペースト
13 LEDチップ
13a 基板
13b クラッド
13c 発光層
14a,14b 電極
15a,15b ボンディングワイヤ
16a,16b 絶縁層
30 光導波路
31 コア
32 クラッド
33 封止部
34 受光面
41 発光素子
42 光ファイバ
42a コア
42b クラッド層
43 レンズ
50 発光装置
51 反射ミラー
51a 底面
51b 凹部
52 銀ペースト
53 LEDチップ

Claims (8)

  1. 光導波路に光を付与する発光素子と、
    回転放物線面による凹部が一つの面に形成されると共に前記凹部の内面に反射面が形成され、前記凹部の底面に前記発光素子が搭載された反射ミラーとを備えることを特徴とする発光装置。
  2. 前記反射ミラーは、前記凹部の上部開口径が前記光導波路のコアの受光面の直径と同一又はそれより小さいことを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  3. 前記反射ミラーは、前記凹部の上部開口端が前記光導波路のコアの受光面に密着又は近接配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の発光装置。
  4. 前記回転放物線面は、二次元式で表される放物線が前記発光素子を中心に所定の回転角度θ′で回転移動する際の軌跡に基づいて形成され、前記回転角度θ′は、
    θ′<sin-1{1/n1・(n2+n31/2・(n2−n31/2
    (ただし、n1は発光素子と光導波路の受光面との間に介在する封止部の屈折率、n2は光導波路のコアの屈折率、n3は光導波路のクラッドの屈折率。)
    により算出されることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  5. 回転放物線面が形成されていると共に、発光した光を光導波路のコアに付与する発光素子が底面に搭載される凹部と、
    前記回転放物線面の表面に形成された光反射面とを備えることを特徴とする発光装置の反射ミラー。
  6. 前記凹部は、その上部開口径が前記光導波路のコアの受光面の直径と同一又はそれより小さいことを特徴とする請求項5記載の発光装置の反射ミラー。
  7. 前記凹部は、上部開口端が前記光導波路のコアの受光面に密着又は近接配置されることを特徴とする請求項5又は6記載の発光装置の反射ミラー。
  8. 前記回転放物線面は、二次元式で表される放物線が前記発光素子を中心に所定の回転角度θ′で回転移動する際の軌跡に基づいて形成され、前記回転角度θ′は、
    θ′<sin-1{1/n1・(n2+n31/2・(n2−n31/2
    (ただし、n1は発光素子と光導波路の受光面との間に介在する封止部の屈折率、n2は光導波路のコアの屈折率、n3は光導波路のクラッドの屈折率。)
    により算出されることを特徴とする請求項5記載の発光装置の反射ミラー。

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