JP2005121145A - Torque limiter - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、複写機、プリンタ等の事務機器における紙搬送部等に用いられるトルクリミッタに関するものである。 The present invention relates to a torque limiter used in a paper transport unit or the like in office equipment such as a copying machine or a printer.
上記のような事務機器に用いられるトルクリミッタとして、本出願人は、下記特許文献1に示したように、内部部材に外部部材を相対回転可能に嵌め、上記内部部材の外径面に所要の圧接力をもって筒形ばねを装着し、この筒形ばねのスリット部を上記外部部材のフック部に係合させ、筒形ばねと内部部材との共回りを阻止し、これらの摩擦により一定のトルクを発生させるものを提案している。
As a torque limiter used for office equipment as described above, the present applicant, as shown in
上記のような構成のトルクリミッタは、内部部材との接触面が大きい筒形ばねを使用してトルクを発生するため、コンパクトでありながら高トルク化でき、また、その筒形ばねを薄板の折り曲げにより成形するため、低コストで容易に製造できるという利点を有するものとなる。
しかしながら、上記ように筒形ばねを使用したトルクリミッタでは、筒形ばねを軸方向の全長に亘って内径が所定寸法になるように成形することが難しく、筒形ばねの内径の寸法誤差が大きくなり、内部部材に対する圧接力が安定しにくいという問題がある。 However, in the torque limiter using a cylindrical spring as described above, it is difficult to mold the cylindrical spring so that the inner diameter has a predetermined dimension over the entire length in the axial direction, and the dimensional error of the inner diameter of the cylindrical spring is large. Therefore, there is a problem that the pressure contact force against the internal member is difficult to stabilize.
また、高速回転する場合や、大きなトルクが作用する場合、回転を続けると、筒形ばねと内部部材との接触部の潤滑油が不足し、異音が発生したり、最悪の場合、焼き付いたりする恐れがある。 Also, when rotating at a high speed or when a large torque is applied, if the rotation continues, the lubricating oil in the contact portion between the cylindrical spring and the internal member will be insufficient, causing abnormal noise, or in the worst case, seizing. There is a fear.
そこで、この発明は、製造が容易で、潤滑油が十分供給され、安定した性能を得られるコンパクトなトルクリミッタを提供することを課題とする。 Therefore, an object of the present invention is to provide a compact torque limiter that is easy to manufacture, sufficiently supplied with lubricating oil, and capable of obtaining stable performance.
上記課題を解決するため、この発明は、内部部材に外部部材を相対回転可能に嵌め、上記内部部材の外径面又は外部部材の内径面に所要の圧力をもって接するように弾性部材を装着し、この弾性部材のスリット部を上記外部部材又は内部部材のフック部に係合させることにより該弾性部材とこれが圧接する内部部材又は外部部材との共回りを阻止し、その圧接部の摩擦により一定のトルクを発生するようにしたトルクリミッタにおいて、上記弾性部材として精度よく加工しやすいC形ばねを複数個用い、C形ばねが圧接する内部部材の外径面又は外部部材の内径面に潤滑油供給用の溝を設けたのである。 In order to solve the above problems, the present invention is such that an external member is fitted to an internal member so as to be relatively rotatable, and an elastic member is attached so as to contact the outer diameter surface of the inner member or the inner diameter surface of the outer member with a required pressure, By engaging the slit portion of the elastic member with the hook portion of the external member or the internal member, the elastic member and the internal member or the external member to which the elastic member is pressed are prevented from co-rotating. In a torque limiter that generates torque, a plurality of C-shaped springs that are easy to process with high accuracy are used as the elastic member, and lubricating oil is supplied to the outer diameter surface of the inner member or the outer diameter surface of the outer member that the C-shaped spring is in pressure contact with. For this purpose.
なお、上記溝は、螺旋状に刻設し、溝の幅を、C形ばねの幅の1/4以下としておくとよい。また、螺旋状の溝は、円筒面を鍛造又は焼結で形成した後、その円筒面に転造でねじを形成し、このねじの頂部を削り取って形成するとよい。そのほか、上記溝は、軸方向の直線状に刻設してもよい。 The groove is preferably engraved in a spiral shape and the width of the groove is set to ¼ or less of the width of the C-shaped spring. The spiral groove may be formed by forming a cylindrical surface by forging or sintering, then forming a screw on the cylindrical surface by rolling, and scraping off the top of the screw. In addition, the groove may be formed in a linear shape in the axial direction.
以上のように、この発明に係るトルクリミッタは、トルク発生用の弾性部材として、加工精度に優れ、圧接部が線状となるC形ばねを複数個用いたので、左右いずれの方向に回転しても圧接力が安定し、所定のトルクが得られると共に、コンパクトでありながら十分なトルクが発生するものとなる。 As described above, the torque limiter according to the present invention uses a plurality of C-shaped springs with excellent machining accuracy and linear press contact portions as elastic members for generating torque, so that it rotates in either the left or right direction. However, the pressure contact force is stabilized, a predetermined torque can be obtained, and a sufficient torque can be generated while being compact.
また、C形ばねが圧接する内部部材の外径面又は外部部材の内径面に潤滑油供給用の溝を設けたので、その圧接部に十分な潤滑油が供給され、異音の発生や焼き付きが防止される。また、この溝は、部品の磨耗粉等の異物溜まりとしても機能し、異物による圧接面の損傷や異常磨耗が防止される。 In addition, since a groove for supplying lubricating oil is provided on the outer diameter surface of the inner member or the inner diameter surface of the outer member to which the C-shaped spring is in pressure contact, sufficient lubricating oil is supplied to the pressure contact portion, generating abnormal noise and seizing. Is prevented. Further, this groove also functions as a foreign matter accumulation such as wear powder of parts, and damage of the pressure contact surface and abnormal wear due to the foreign matter are prevented.
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
〔第1実施形態〕図1及び図2に示す第1実施形態は、円筒状の内部部材1と、その内部部材1に相対回転可能に嵌合される外部部材2と、内部部材1の外径面に所要の圧力をもって接するように装着される弾性部材3と、内部部材1の外側で外部部材2の一端部を閉塞する蓋4とから成る。
[First Embodiment] A first embodiment shown in FIGS. 1 and 2 includes a cylindrical
上記内部部材1の一端部には係合凹部5が2か所に設けられ、この係合凹部5に内部部材1に挿通される軸(図示省略)の半径方向のピンが係合する。また、内部部材の外径面には、螺旋状に溝28が設けられている。
上記外部部材2の一端部内側には、内部部材1を回転自在に支持する嵌合部6が設けられ、その外側には外部構造物の連結に使用される係合突起7が設けられている。外部部材2の内径面には、軸方向に延びるフック部8が形成され、外部部材2の開放側端部の内径面には蓋4の嵌合溝9が形成されている。
A
上記弾性部材3には、棒材を折り曲げて形成した4個のC形ばね10が用いられ、各C形ばね10には1か所にスリット部11が設けられている。そして、このスリット部11が外部部材2のフック部8に係合する。なお、C形ばね10の断面形状は、高トルク型を想定して、角形断面としている。
The
上記蓋4は、内部部材1の挿通穴12を有し、蓋4の外周には、外部部材2の嵌合溝9に嵌合されるリブ13が形成されている。
The lid 4 has an
このように、トルク発生用の弾性部材3としてC形ばね10を用いると、C形ばね10は内部部材1に圧接する内径の寸法を比較的容易に精度良く製作することができ、内部部材1への圧接部が線状となるため、左右いずれの方向に回転しても圧接力が安定し、所定のトルクを発生させることができ、C形ばね10を複数個用いることで、コンパクトでありながら、高トルク化を図ることができる。
As described above, when the C-
また、C形ばね10が圧接する内部部材1の外径面に潤滑油供給用の溝28を設けたので、その圧接部に十分な潤滑油が供給され、異音の発生や焼き付きが防止される。さらに、この溝28は、部品の磨耗粉等の異物溜まりとしても機能し、異物による圧接面の損傷や異常磨耗が防止される。
Further, since the
なお、溝28の幅は、C形ばね10の幅の1/4以下としておくのがよい。溝28の幅がこれより大きいと、C形ばね10のスリット部11の端面が溝28に落ち込んだとき、異音が発生する恐れがある。
The width of the
上記のような螺旋状の溝28は、一般的な切削による方法のほか、図3(a)に示すように、ねじの谷から形成することもできる。この場合、円筒面を鍛造又は焼結で形成した後、その円筒面に転造でねじを形成し、図3(b)に示すように、このねじの頂部tを削り取って形成するとよい。
The
そのほか、上記溝28は、図4に示すように、軸方向の直線状として複数条刻設してもよい。この場合、内部部材1の鍛造又は焼結による製作と同時に溝28を形成でき、後加工が不要となるので、コストを抑制できる。
In addition, as shown in FIG. 4, a plurality of the
〔第2実施形態〕図5及び図6に示す第2実施形態は、内部部材1、外部部材2及び弾性部材3から構成され、外部部材2は、外輪14と歯車であるトルク伝達部材15とから構成されている。
[Second Embodiment] The second embodiment shown in FIGS. 5 and 6 includes an
上記弾性部材3には、棒材を折り曲げて形成した4個のC形ばね10が用いられ、各C形ばね10には1か所にスリット部11が設けられている。なお、C形ばね10の断面形状は、高トルク型を想定して、角形断面としている。
The
上記内部部材1は、軸部16、軸受部17及びフランジ18を備え、軸部16には軸受部17から軸方向に延びるフック部8が設けられている。軸部16の基端部には、構造物(図示省略)への連結時に両者を係合させてその相対回転を阻止する切欠部19が形成されている。
The
上記外輪14には、一端面に1個の凹部20が形成され、外周面4か所に構造物(図示省略)を回り止めする凹溝21が形成されている。また、外輪14の内径面には、軸方向の溝28が複数条形成されている。
The
また、トルク伝達部材15には、歯車部22の中心部に軸穴23が形成され、その外周から軸受部24が一方へ突出し、この軸受部24の外周に凸部25が形成されている。
Further, the
上記各部材から組み立てられるトルクリミッタは、C形ばね10が外輪14の内径面に所要の圧力をもって接するように装着され、スリット部11がフック部8に係合するように、内部部材1の軸部16がC形ばね10の内側に間隔をおいて先端側から挿入される。
The torque limiter assembled from the above members is mounted so that the C-
外輪14は、一端部が内部部材1の軸受部17で内部部材1に対し相対回転可能に支持され、フランジ18で抜け止めされる。また、トルク伝達部材15の軸穴23に内部部材1の軸部16が相対回転可能に挿通され、トルク伝達部材15の軸受部24は外輪14の他端部に挿入されて、凸部25と凹部20が係合し、外輪14とトルク伝達部材15とは共回りするようになっている。
One end of the
このトルクリミッタでは、内部部材1とC形ばね10との係合により、内部部材1と外部部材2との共回りが阻止され、C形ばね10と外部部材2との摩擦により一定のトルクが発生する。
In this torque limiter, the engagement between the
このように、トルク発生用の弾性部材3としてC形ばね10を用いると、C形ばね10は外部部材2に圧接する外径の寸法を比較的容易に精度良く製作することができ、外部部材2への圧接部が線状となるため、左右いずれの方向に回転しても圧接力が安定し、所定のトルクを発生させることができ、C形ばね10を複数個用いることで、コンパクトでありながら、高トルク化を図ることができる。
In this way, when the C-
また、C形ばね10が圧接する外輪14の内径面に潤滑油供給用の溝28を設けたので、その圧接部に十分な潤滑油が供給され、異音の発生や焼き付きが防止される。さらに、この溝28は、部品の磨耗粉等の異物溜まりとしても機能し、異物による圧接面の損傷や異常磨耗が防止される。
Further, since the lubricating
そのほか、この実施形態では、トルクが発生する外輪14が外気に直接触れるため、摩擦により生じた熱が効率よく放散され、トルクリミッタの温度上昇が抑制されて、潤滑剤の寿命が延長される。
In addition, in this embodiment, since the
1 内部部材
2 外部部材
3 弾性部材
4 蓋
8 フック部
10 C形ばね
11 スリット部
14 外輪
15 トルク伝達部材
28 溝
DESCRIPTION OF
Claims (5)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003357432A JP2005121145A (en) | 2003-10-17 | 2003-10-17 | Torque limiter |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2003357432A Pending JP2005121145A (en) | 2003-10-17 | 2003-10-17 | Torque limiter |
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-
2003
- 2003-10-17 JP JP2003357432A patent/JP2005121145A/en active Pending
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