JP2005115842A - データ送受信装置及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】データ応答器を落とした場合に、第三者による不正使用を阻止することにある。
【解決手段】この発明は、通信対象の個別データを記録するとともに識別データを記録した第1のデータ応答器を設け、この第1のデータ応答器の識別データに対応する識別データを記録した第2のデータ応答器を設け、前記第1・第2のデータ応答器との間で電磁波送受信アンテナを介してデータを送受信する送受信手段を設け、この送受信手段により前記第1のデータ応答器との間で個別データを送受信する際に前記第1のデータ応答器の識別データと前記第2のデータ応答器の識別データとを比較して一致する場合には前記個別データを有効とするように処理する処理手段を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】この発明は、通信対象の個別データを記録するとともに識別データを記録した第1のデータ応答器を設け、この第1のデータ応答器の識別データに対応する識別データを記録した第2のデータ応答器を設け、前記第1・第2のデータ応答器との間で電磁波送受信アンテナを介してデータを送受信する送受信手段を設け、この送受信手段により前記第1のデータ応答器との間で個別データを送受信する際に前記第1のデータ応答器の識別データと前記第2のデータ応答器の識別データとを比較して一致する場合には前記個別データを有効とするように処理する処理手段を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
この発明はデータ送受信装置及びその方法に係り、特に、暗証番号の入力操作を不要にして省力化を果たすことができ、データ応答器を落とした場合の第三者による不正使用を阻止し得るデータ送受信装置及びその方法に関する。
近時は、商店や工場・施設等における商品や物品、人間等の個別データを管理するために、データ送受信装置を設置している。データ送受信装置は、商品等の通信対象の個別データを記録した非接触型ICカード等のデータ応答器を設け、このデータ応答器との間で電磁波送受信アンテナを介してデータを送受信する質問器である送受信手段を設けている。
データ送受信装置は、データ応答器を商品等に付設し、電磁波送受信アンテナを送受信手段に接続する。データ送受信装置は、送受信手段によって、データ応答器が電磁波送受信アンテナの交信領域を通過すると、電磁波送受信アンテナの発生する電磁波(磁力線)によりデータ応答器に電源を供給して動作させ、データの送受信を行って個別データの読み取りや書き換え等を行う。
従来のデータ送受信装置としては、電磁結合により非接触型ICカードにエネルギーを伝送し、非接触型ICカードに記録された情報を読み取るためのループ型のアンテナを備えたものにおいて、アンテナ面が非接触型ICカードの通路と直角になり、かつ通路をループが囲むようにアンテナを構成したものがある。
特開平11−41152号公報
ところで、データ送受信装置のテータ応答器には、通信対象となる商品や物品、人間等の個別データを記録してあり、カード形状に形成された非接触型ICカードが多種使用されている。非接触型ICカードには、例えば、使用者が胸部等に装着して施設への入退出管理に使用されるものや、プリペイド型電子マネーとして使用者の買い物等の清算管理に使用されるもの等がある。
ところが、データ応答器であるカードの使用時には、暗証番号を入力しているので、使用に手間がかかる問題がある。また、使用者がカードを落としてなくした場合には、拾った第三者にカードを不正使用されるおそれがある。このため、カードに記録された個別データが入退出許可の場合には第三者が施設内に自由に出入してしまう不都合があり、また、カードに記録された個別データがプリペイド型電子マネーの場合には買い物等に消費されてしまう不都合がある。
この発明は、通信対象の個別データを記録するとともに識別データを記録した第1のデータ応答器を設け、この第1のデータ応答器の識別データに対応する識別データを記録した第2のデータ応答器を設け、前記第1・第2のデータ応答器との間で電磁波送受信アンテナを介してデータを送受信する送受信手段を設け、この送受信手段により前記第1のデータ応答器との間で個別データを送受信する際に前記第1のデータ応答器の識別データと前記第2のデータ応答器の識別データとを比較して一致する場合には前記個別データを有効とするように処理する処理手段を設けたことを特徴とする。
この発明のデータ送受信装置は、送受信手段により第1のデータ応答器との間で個別データを送受信する際に、処理手段によって、第1のデータ応答器の識別データと第2のデータ応答器の識別データとを比較して一致する場合には、個別データを有効とするように処理することにより、暗証番号の入力操作を要することなく個別データを処理させることができ、また、第1のデータ応答器を落としてしまい、拾った第三者が第1のデータ応答器を使用したとしても、第2のデータ応答器の識別データとの一致を確認することができず、第1のデータ応答器の個別データが有効とならずに無効となるので、第1のデータ応答器を使用することができない。
このため、このデータ送受信装置は、暗証番号の入力操作を不要にして省力化を果たすことができ、データ応答器を落としてなくした場合に、第三者により不正使用されることを阻止することができる。
このため、このデータ送受信装置は、暗証番号の入力操作を不要にして省力化を果たすことができ、データ応答器を落としてなくした場合に、第三者により不正使用されることを阻止することができる。
この発明のデータ送受信装置及びその方法は、2つのデータ応答器を設け、この2つのデータ応答器の識別データが一致する場合に個別データを有効とすることによって、暗証番号の入力操作を不要にすることができ、識別データが一致しない場合や識別データが無い場合に個別データを有効としないことによって、データ応答器を落としてなくした場合の第三者による不正使用を阻止している。
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
図1〜図4は、この発明の実施例を示すものである。図1において、2はデータ送受信装置である。データ送受信装置2は、第1のデータ応答器4と第2のデータ応答器6と電磁波送受信アンテナ8と送受信手段10と処理手段12とを設けている。
前記第1のデータ応答器4は、図3に示す如く、四角形状の基材14を設け、この基材14にデータ処理用チップ16とデータ通信用コイル18とを内蔵して、カード形状に形成して設けている。第1のデータ応答器4は、無線周波数を使用して非接触型個体識別認識(RFID:Radio Frequency Identificaton)を行うものであり、通信対象である使用者の個別データを記録するとともに識別データを記録している。
前記第2のデータ応答器6は、図4に示す如く、指を通す挿通穴20を形成した円環形状の台材22を設け、この台材22に装着孔24を形成するとともにこの装着孔24内にデータ処理用チップ26とデータ通信用コイル28と磁性体30とを内蔵して、第1のデータ応答器4と近接して配設されて電磁波送受信アンテナ8に第1のデータ応答器4と同時に通信できるように、使用者の身体に装着される指輪形状に形成して設けている。第2のデータ応答器6は、無線周波数を使用して非接触型個体識別認識(RFID)を行うものであり、第1のデータ応答器4の識別データに対応する識別データを記録している。
前記電磁波送受信アンテナ8は、コイル又はケーブル等からなるループ状のアンテナ線32を設け、このアンテナ線32により第1・第2のデータ応答器4・6とデータを交信する交信領域Sを設定している。アンテナ線32は、前記送受信手段10に接続して設けている。
送受信手段10は、アンテナ線32により電磁波を送受信させ、第1・第2のデータ応答器4・6との間でデータを送受信する質問器である。この送受信手段10には、前記処理手段12を接続して設けている。
処理手段12は、質問器である送受信手段10により第1のデータ応答器4との間で個別データを送受信する際に、第1のデータ応答器4の識別データと第2のデータ応答器6の識別データとを比較して、第1のデータ応答器4の識別データと第2のデータ応答器6の識別データとが一致する場合には、個別データを有効とするように処理する。
即ち、通信対象の個別データを記録するとともに識別データを記録した第1のデータ応答器4とこの第1のデータ応答器4の識別データに対応する識別データを記録した第2のデータ応答器6とを設け、送受信手段10により第1のデータ応答器4との間で個別データを送受信する際に、第1のデータ応答器4の識別データと第2のデータ応答器6の識別データとを処理手段12に読み込んで比較し、識別データが一致する場合には個別データを有効とするように処理するものである。
次に作用を説明する。
データ送受信装置2は、使用に際して、例えば図2に示す如く、使用者はカード形状の第1のデータ応答器4を手で保持するとともに、指輪形状の第2のデータ応答器6を指にはめる。つまり、使用者は、第1のデータ応答器4と第2のデータ応答器6とを近接して配設した状態で使用する。なお、指輪形状の第2のデータ応答器6は、左右の手のどの指にはめても良い。
データ送受信装置2は、使用者が第1のデータ応答器4を手で保持するとともに第2のデータ応答器6を指にはめた状態で、第1・第2のデータ応答器4・6が電磁波送受信アンテナ8の交信領域Sを通過すると、質問器である送受信手段10によって電磁波送受信アンテナ8の発生する電磁波(磁力線)により第1・第2のデータ応答器4・6に電源を供給して動作させ、データの送受信を行う。
このとき、データ送受信装置2は、送受信手段10により第1のデータ応答器4との間で個別データを送受信する際に、処理手段12により第1のデータ応答器4の識別データと第2のデータ応答器6の識別データとを読み込んで比較する。
処理手段12は、第1のデータ応答器4の識別データと第2のデータ応答器6の識別データとが一致する場合には、個別データを有効とするように処理する。個別データを有効とされた第1のデータ応答器4は、個別データの読み取りや書き換え等を行うことができる。
一方、処理手段12は、第1のデータ応答器4の識別データと第2のデータ応答器6の識別データとが一致しない場合、あるいは第2のデータ応答器6の識別データが受信されない場合には、個別データを無効とするように処理する。個別データを無効とされた第1のデータ応答器4は、個別データの読み取りや書き換え等を行うことができない。
このように、このデータ送受信装置2は、送受信手段10により第1のデータ応答器4との間で個別データを送受信する際に、処理手段10によって、第1のデータ応答器4の識別データと第2のデータ応答器6の識別データとを比較して一致する場合には、個別データを有効とするように処理している。
これにより、このデータ送受信装置2は、暗証番号の入力操作を要することなく個別データを処理させることができ、また、使用者が第1のデータ応答器4を落としてしまい、拾った第三者が第1のデータ応答器4を使用したとしても、第2のデータ応答器6の識別データとの一致を確認することができず、第1のデータ応答器4の個別データが有効とならずに無効となるので、第1のデータ応答器4を使用することができない。
このため、このデータ送受信装置2は、暗証番号の入力操作を不要にして時間的、エネルギ的に省力化を果たすことができ、また、第1のデータ応答器4を落としてなくした場合に、第三者による不正使用を阻止することができる。
なお、この実施例においては、第1・第2のデータ応答器4・6の送受信手段10に対するデータの送受信を同時に行ったが、先に第1のデータ応答器4のデータを送受信した後に第2のデータ応答器6のデータの送受信を行うこともできる。つまり、第1・第2のデータ応答器4・6の各データの送受信は、設定時間内にであれば、同時でも前後しても良い。
この発明は、上述の実施例に限定されず、種々応用改変が可能である。
例えば、図5は、第2のデータ応答器6の第1の変形例を示すものである。この第2のデータ応答器6は、装着穴34を形成した短円筒形状の台材36にデータ処理用チップ26とデータ通信用コイル28とを内蔵し、この台材36の装着穴34内に挿通穴20を形成した短円筒形状の磁性体30を装着して、指輪形状に形成して設けたものであり、大きな磁性体30によって通信感度を高めることができる。
図6は、第2のデータ応答器6の第2の変形例を示すものである。この第2のデータ応答器6は、シリコンゴムからなるドーナツ形状の台材38にデータ処理用チップ26とデータ通信用コイル28とを内蔵して、指輪形状に形成して設けたものであり、台材38が伸縮することによって異なる指サイズに対応させることができ、耐水性を高めることができる。
図7は、第2のデータ応答器6の第3の変形例を示すものである。この第2のデータ応答器6は、装着穴34を形成した短円筒形状の台材22の装着孔24内に図示しないデータ処理用チップとデータ通信用コイルと磁性体とに合わせて動作表示用のLED40を内蔵して、指輪形状に形成して設けたものであり、LED40の点灯によって動作を確認することができる。
図8は、第2のデータ応答器6の第4の変形例を示すものである。この第2のデータ応答器6は、装着穴34を形成した短円筒形状の台材22内に第1のデータ処理用チップ26−1と第1のデータ通信用コイル28−1とを内蔵するとともに、第2のデータ処理用チップ26−2と第2のデータ通信用コイル28−2とを内蔵して、指輪形状に形成して設けたものであり、2種の第1のデータ応答器4を識別することができる。なお、第2の応答器6は、データ処理用チップ26を2以上内蔵することにより、2種以上の第1のデータ応答器6を識別することができる。
また、図9は、第1の応答器4の変形例を示すものである。この第1のデータ応答器6は、基材14にデータ処理用チップ16とデータ通信用コイル18とに合わせて、個別データが無効と判定された場合に警告音を発生する発生器42を内蔵して、カード形状に形成して設けたものであり、不正な使用であることを明示することができる。
なお、上述実施例及び変形例の第2のデータ応答器6は、指輪形状に形成したが、第1のデータ応答器4と近接配設されて電磁波送受信アンテナ8に第1のデータ応答器4と同時に対峙するように、使用者の身体に装着される装飾品として、例えば、イヤリングやピアス、ブローチ、ネックレス、ブレスレット、袖口を止めるカフス、ネクタイピン等の形状に形成して設けることもできる。また、上述実施例及び変形例の第1・第2のデータ応答器4・6は、カード形状や指輪形状としてが、携帯電話やクレジットカード等に適用することができる。
この発明のデータ送受信装置及びその方法は、2つのデータ応答器を設けて、この2つのデータ応答器の識別データを比較することによって、省力化を果たして不正使用を阻止することができ、例えば、プリペイド型電子マネーカードを使用するシステム等に適用することができる。
2 データ送受信装置
4 第1のデータ応答器
6 第2のデータ応答器
8 電磁波送受信アンテナ
10 送受信手段
12 処理手段
4 第1のデータ応答器
6 第2のデータ応答器
8 電磁波送受信アンテナ
10 送受信手段
12 処理手段
Claims (4)
- 通信対象の個別データを記録するとともに識別データを記録した第1のデータ応答器を設け、この第1のデータ応答器の識別データに対応する識別データを記録した第2のデータ応答器を設け、前記第1・第2のデータ応答器との間で電磁波送受信アンテナを介してデータを送受信する送受信手段を設け、この送受信手段により前記第1のデータ応答器との間で個別データを送受信する際に前記第1のデータ応答器の識別データと前記第2のデータ応答器の識別データとを比較して一致する場合には前記個別データを有効とするように処理する処理手段を設けたことを特徴とするデータ送受信装置。
- 前記第1のデータ応答器はカード形状に形成して設け、前記第2のデータ応答器は指輪形状に形成して設けたことを特徴とする請求項1に記載のデータ送受信装置。
- 通信対象の個別データを記録するとともに識別データを記録した第1のデータ応答器とこの第1のデータ応答器の識別データに対応する識別データを記録した第2のデータ応答器とを設け、送受信手段により前記第1のデータ応答器との間で個別データを送受信する際に、前記第1のデータ応答器の識別データと前記第2のデータ応答器の識別データとを処理手段に読み込んで比較し、識別データが一致する場合には前記個別データを有効とするように処理することを特徴とするデータ送受信方法。
- 前記第1のデータ応答器はカード形状に形成して設け、前記第2のデータ応答器は指輪形状に形成して設けたことを特徴とする請求項3に記載のデータ送受信方法。
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JP2003352398A JP2005115842A (ja) | 2003-10-10 | 2003-10-10 | データ送受信装置及びその方法 |
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JP2003352398A Pending JP2005115842A (ja) | 2003-10-10 | 2003-10-10 | データ送受信装置及びその方法 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009301205A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Hitachi Systems & Services Ltd | 非接触型電子マネー決済システムにおける本人認証方法 |
JP2015093004A (ja) * | 2013-11-11 | 2015-05-18 | 株式会社日立システムズ | Rfidタグ組込リング |
JP2016522487A (ja) * | 2013-05-10 | 2016-07-28 | イーリス−ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング インフラレッド アンド インテリジェント センサーズ | 手の静脈パターンを記録するセンサシステム及び方法 |
RU2735275C2 (ru) * | 2018-06-06 | 2020-10-29 | Акционерное общество "Пэй Ринг" | Бесконтактная смарт-карта |
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2003
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