JP2005100381A - 計算機システム、サービス負荷分散方法及びプログラム - Google Patents

計算機システム、サービス負荷分散方法及びプログラム Download PDF

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【課題】サービスの負荷分散が動的に行えるようにする。
【解決手段】サービスPSVC,SVC1,SVC2を実行可能な計算機システムにおいて、計算機10-1〜10-4上のサービス負荷モニタ131-1〜131-2,151-1〜151-4,152-1〜152-4は、当該計算機10-1〜10-4で実行されるサービスPSVC,SVC1,SVC2の負荷をそれぞれ計測する。計算機10-1〜10-4上のノード負荷モニタ16-1〜16-4は、当該計算機10-1〜10-4の負荷を計測する。クラスタ制御機構12内のサービス最適配置機構121は、サービス負荷モニタ131-1〜131-2,151-1〜151-4,152-1〜152-4及びノード負荷モニタ16-1〜16-4の計測結果をもとに、計算機10-1〜10-4のうちサービス実行に最適な計算機及び当該最適な計算機に再配置するサービスを決定して、当該最適な計算機に当該サービスを再配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の計算機を備え、複数種類のサービスを実行可能な計算機システムに係り、特に非対称なリソース環境におけるサービスの負荷分散に好適な計算機システム及びプログラムに関する。
従来から、多数のクライアント端末からのサービス実行要求を効率的に処理するために、これらの実行要求を複数のサーバ計算機に分配するサーバ負荷分散システムが知られている(例えば非特許文献1または2参照)。このサーバ負荷分散システムは一般に、対称(均一)なリソース環境を持つ複数のサーバ計算機と、負荷分散装置とから構成される。負荷分散装置はクライアント端末からネットワーク(外部ネットワーク)を介してサービスの実行要求(リクエスト)を受け取ると、当該要求で指定されたサービスを実行すべきサーバ計算機を選択する。このサーバ計算機の選択は、特定のサーバ計算機だけに多大な負荷がかからないように考慮して行われる。つまり負荷分散装置は、同種のサービスの実行を複数の計算機に振り分ける。
サーバ負荷分散システムでは、サービスを実行する計算機を選択するのに、つまりサービスのスケジュールに、(1)ラウンドロビン法、(2)重み付けラウンドロビン法、(3)最小接続法、或いは(4)最速法が適用されるのが一般的である。ラウンドロビン法は、各サーバ計算機を一定の順番で均等に選択する方法である。重み付けラウンドロビン法は、各計算機に能力に見合った重み(選択され易さ)を付けることで、ラウンドロビン法を基本としながら、各サーバ計算機の能力に応じて当該計算機が選択される頻度を変える方法である。最小接続法は、その時点でコネクション(セッション)数が最小の計算機を選択する方法である。最速法は、その時点で最も速く応答することが可能な計算機を選択する方法である。
負荷分散装置は、上記(1)乃至(4)のうちの何れかの方法で、サービスを実行すべきサーバ計算機を選択すると、クライアント端末からの実行要求を、選択したサーバ計算機にネットワーク(内部ネットワーク)を経由して送る。サーバ計算機は、この実行要求に基づいてサービスを実行し、応答を負荷分散装置に送る。負荷分散装置はサーバ計算機から送られた応答を要求元のクライアント端末に返す。
負荷分散装置は、サーバ計算機からの応答を監視する。そして負荷分散装置は、サーバ計算機からの応答が一定時間内に返ってこないタイムアウトをもとに、サーバ計算機の障害を検出する。このサーバ計算機の障害には、サーバ計算機自体の障害と、サーバ計算機によるサービス実行に関する障害とがある。負荷分散装置は、サーバ計算機の障害を検出すると、その障害計算機へのサービスの割り当てを行わないことで、システムを縮退運転させる。
一方、近年は、クラスタシステムと呼ばれる計算機システムが出現している(例えば、非特許文献3参照)。クラスタシステムは、非対称なリソース環境を持つ複数の計算機で構成される。クラスタシステムでは、非対称なリソース環境を持つ複数の計算機に対して、予めユーザによって綿密に計画された形で機能的に異なるサービス(異種のサービス)が割り当てられる。クラスタシステム内の各計算機は互いにネットワークを介して通信を行うことで、サービスを実行中の計算機の障害を検出する。この場合、クラスタシステムでは、障害が検出された計算機で実行されていたサービスを他の計算機に割り当て直す(フェイルオーバする)再スケジュールが行われる。これにより、サービス(業務)停止時間を短くでき、HA(High Availability)と呼ばれる高い可用性(サーバ稼動率、業務稼動率)が実現できる。そこで、このようなクラスタシステムは。HAクラスタシステムと呼ばれる。
クラスタシステムにおけるサービスの再スケジュールは、待機系の計算機に対して行われるのが一般的である。このようなクラスタシステムでは、サービスのスケジューリングで計算機の負荷状況が考慮されることはない。また、ユーザの操作で、システム内の計算機毎に処理能力を設定すると共に、システムが提供可能なサービス毎に当該サービスの実行に必要な処理能力(チケット)を設定することで、特定の計算機に処理能力以上のサービスが割り当てられないようにする静的チケット方式のクラスタシステムが知られている。
Rajkumar Buyya(ラジクマル・ブイヤ),"High Performance Cluster Computing: Architecture and Systems(Volume 1)",1999年,Prentice-Hall, Inc.,p.340-363 Tony Bourke(トニー・ブルーク),"Server Load Balancing",O'Relly & Associates, Inc., p.3-31, December 2001 金子哲夫、森良哉、「クラスタソフトウェア」、東芝レビュー、Vol.54 No.12(1999)、p.18-21
上記したように、従来のサーバ負荷分散システムは、対称なリソース環境を持つ複数のサーバ計算機を対象として動的に負荷分散することが可能である。しかしながら従来のサーバ負荷分散システムは、複雑な非対称なリソース環境を持つ複数のサーバ計算機を対象として動的に負荷分散すること、つまり複雑な非対称なリソース環境で動作するサービスの確実な実行制御は行えない。また、従来のサーバ負荷分散システムでは、計算機からの応答のタイムアウトにより当該計算機の障害検出が行われるため、計算機障害を迅速に検出できない。
一方、非対称なリソース環境を持つ従来のクラスタシステムでの負荷分散は、機能的な負荷分散をユーザが綿密に計画することで実現されるか、或いはサービス毎に固定的なチケットを割り当てる静的チケット方式で実現されている。このため従来のクラスタシステムでは動的に負荷分散することができず、しかも静的チケット方式では、実際の負荷状況と異なるサービスの配置が行われる虞がある。
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、非対称なリソース環境におけるサービスの負荷分散が動的に行える計算機システム、サービス負荷分散方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の1つの観点によれば、複数の計算機を備え、複数種類のサービスを実行可能な計算機システムが提供される。この計算機システムは、上記各計算機で実行されるサービスの負荷をサービス負荷として計測するサービス負荷計測手段と、上記各計算機の負荷をノード負荷として計測するノード負荷計測手段と、上記サービス負荷計測手段及び上記ノード負荷計測手段の計測結果をもとに、上記複数の計算機のうちサービス実行に最適な計算機及び当該最適な計算機に再配置するサービスを決定して、当該最適な計算機に当該サービスを再配置するサービス最適配置手段とを備えることを特徴とする。
このような構成においては、システム内の各計算機で実行されるサービスの負荷(サービス負荷)と、当該各計算機の負荷(ノード負荷)とをもとに、サービス実行に最適な計算機及び当該最適な計算機に再配置するサービスが決定される。これにより、上記各計算機が有するリソース環境が非対称であったとしても、サービスの負荷分散が動的に行える。
ここで、上記サービス負荷計測手段に、上記各計算機でのサービスの実行に消費されるリソース量をもとに、当該サービスの動的負荷を表す動的サービスチケット値を上記サービス負荷として算出する動的サービスチケット値算出手段を持たせると共に、上記ノード負荷計測手段に、上記サービス負荷計測手段によって算出された上記各計算機で実行されているサービスの動的サービスチケット値をもとに、上記各計算機のノード負荷を表す総サービスチケット値を算出する総サービスチケット値算出手段と、この総サービスチケット値算出手段によって算出された上記各計算機の総サービスチケット値、及び予め設定されている上記各計算機の処理能力を表す静的ノードチケット値をもとに、上記各計算機でそれぞれ新たに使用可能なチケット値を動的ノードチケット値として算出する動的ノードチケット値算出手段とを持たせ、更に上記サービス最適配置手段には選択手段を持たせ、上記動的ノードチケット値が一定値以下になる可能性のある計算機で実行中のサービスの中から上記最適計算機に再配置されるサービスが上記選択手段によって選択される構成とすると良い。この場合、最適な負荷分散が可能となる。
また、最適計算機が、上記各計算機の動的ノードチケット値をもとに上記サービス最適配置手段によって検索される構成とするならば、より最適な負荷分散が可能となる。
更に、上記各計算機の動的ノードチケット値と、上記選択されたサービスを上記各計算機で実行するのに必要であると予め予測されているリソース量を表す静的サービスチケット値及び当該計算機で実行されている当該選択されたサービスの上記動的サービスチケット値の大きい方の値とをもとに、動的ノードチケット値が当該大きい方の値を超える計算機が上記最適計算機として検索される構成とするならば、より一層最適な負荷分散が可能となる。
また、予め定められた並列実行型サービスを、上記複数の計算機のうちの少なくとも2つの計算機で並行して実行させる並列実行型サービス実行手段を追加すると共に、上記サービス最適配置手段に最適サービス数算出手段及びサービス数調整手段を持たせ、上記最適サービス数算出手段では、上記システム内で並行して実行される並列実行型サービスの最適な実行数を表す最適サービス数が、上記各計算機における当該並列実行型サービスの動的サービスチケット値、及び当該並列実行型サービスを上記各計算機上で実行するのに必要であると予め予測されているリソース量を表す静的サービスチケット値をもとに算出され、上記サービス数調整手段では、上記最適サービス数算出手段によって算出された最適サービス数とその時点において上記システム内で実際に実行されている上記並列実行型サービスの実行数である現サービス数との大小関係に応じて、上記並列実行型サービス実行手段によって実際に実行させられる並列実行型サービスの実行数が調整される構成とすると良い。このようにすると、上記計算機システムがクラスタシステムであって、上記各計算機が有するリソース環境が非対称であったとしても、当該システムで並行して実行される並列実行型サービスの実行数を最適な数に調整できる。
本発明によれば、システム内の各計算機で実行されるサービスの負荷と、当該各計算機の負荷とをもとに、サービス実行に最適な計算機及び当該最適な計算機に再配置するサービスが決定されることから、当該各計算機が有するリソース環境が非対称であったとしても、サービスの負荷分散が動的に行える
以下、本発明の一実施形態につき図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る高可用性クラスタシステム(HAクラスタシステム)の構成を示すブロック図である。図1のクラスタシステムは、4台の計算機(サーバ計算機)10-1〜10-4から構成されている。計算機10-1〜10-4は、当該計算機10-1〜10-4間の通信に用いられるネットワーク(内部ネットワーク)20によって相互接続されている。図1では、計算機10-1〜10-4とクライアント端末との間の通信に用いられるネットワーク(外部ネットワーク)は省略されている。クライアント端末からのサービスの実行要求は、この外部ネットワークを介して図1のクラスタシステムに送信される。クラスタシステム内の計算機10-i(i=1〜4)は、クライアント端末からの要求で指定されたサービスを実行し、その実行結果を示す応答を外部ネットワークを介して要求元のクライアント端末に返す。なお、計算機10-1〜10-4間の通信と、計算機10-1〜10-4とクライアント端末との間の通信とが、同一のネットワークを介して行われる構成であっても構わない。但し、ネットワークにおける通信トラフィックの増大を招く。
計算機10-1〜10-4では、オペレーティングシステム(以下、OSと称する)11-1〜11-4が動作する。また、計算機10-1〜10-4によって構成されるクラスタシステムでは、クラスタ制御機構12が動作する。クラスタ制御機構12は、計算機10-1〜10-4にそれぞれ設けられたクラスタ制御部(図示せず)が相互に通信を行いながら同期して一体となって動作することにより実現されるバーチャルマシンである。このため、クラスタ制御機構12は、計算機10-1〜10-4にまたがって存在していると考えることができる。クラスタ制御部は、サービスの負荷分散を含むクラスタ制御用のプログラム(クラスタソフトウェア)を計算機10-iが読み取り実行することにより実現される。このクラスタ制御用のプログラムは、計算機10-iで読み取り可能な記憶媒体(フロッピー(登録商標)ディスクに代表される磁気ディスク、CD−ROM、DVDに代表される光ディスク、フラッシュメモリに代表される半導体メモリ等)に予め格納して頒布可能である。また、このプログラムが、ネットワークを介してダウンロード(頒布)されても構わない。クラスタ制御機構12は、各計算機10-1〜10-4上のクラスタ制御部が相互に通信を行いながら同期して動作することにより、計算機の障害を迅速に検出することができる。
クラスタ制御機構12は、サービス最適配置機構121とサービス制御機構122とを含む。サービス最適配置機構121は、計算機10-1〜10-4にそれぞれ設けられたサービス最適配置部(図示せず)が相互に通信を行いながら同期して一体となって動作することにより実現される。サービス最適配置機構121は、サービスを実行中の計算機の障害発生時、或いはサービスの負荷状況の変化時に、当該サービスを実行するのに最適な計算機を決定する機能を有する。サービス最適配置機構121はまた、決定された最適な計算機にサービスを再配置する機能を有する。サービス最適配置機構121は更に、後述する並列実行型サービス実行部13によって並行して実行される同種のサービス(並列実行型サービスPSVC)の実行数を最適な数に調整する機能を有する。
サービス制御機構122は、計算機10-1〜10-4にそれぞれ設けられたサービス制御部(図示せず)が相互に通信を行いながら同期して一体となって動作することにより実現される。サービス制御機構122は、サービス最適配置機構121の制御のもとで、当該サービス最適配置機構121によって決定された計算機にサービスをスイッチオーバする機能を有する。
図1のクラスタシステムではまた、クラスタ制御機構12によって管理される並列実行型サービス実行部13が動作する。並列実行型サービス実行部13は、クラスタ制御機構12と同様に計算機10-1〜10-4によって実現され、当該計算機10-1〜10-4にまたがって存在する。並列実行型サービス実行部13は、サービスPSVCを計算機10-1〜10-4のうちの複数の計算機(ノード)上で並行して実行する機能を有する。この並列実行型サービス実行部13によって並行して実行可能なタイプのサービスPSVCを並列実行型サービスと呼ぶ。ここで、並列実行型サービス実行部13によって並行して実行される並列実行型サービスPSVCの実行数、つまりサービス数(=ノード数)は、後述するサービスチケット値をもとにクラスタ制御機構12内のサービス最適配置機構121によって決定される。図1では、並列実行型サービスPSVCの実行数(サービス数)が2の場合が示されている。ここではサービスPSVCの実行に関し、計算機10-3及び10-4が稼動状態にあり、計算機10-1及び10-2が待機状態にある。つまり、図1では、並列実行型サービスPSVCが、並列実行型サービス実行部13によって2つの計算機10-3及び10-4上で並行して実行されている。
並列実行型サービスPSVC(を実現するアプリケーション)には、静的サービスチケット値SSTPSVCと呼ぶパラメータ値が予め設定されている。この静的サービスチケット値SSTPSVCは、並列実行型サービスPSVCを計算機10-i上で実行するのに必要であると予め予測されているリソース量(つまり、サービスPSVCの静的な負荷)を表す。一方、並列実行型サービス実行部13には、システム内で最低限並列実行させておくべき並列実行型サービスPSVCの実行数(以下、最小サービス数Nminと称する)がユーザの入力操作によって予め設定される。最小サービス数Nminは、システム内で並列実行型サービスPSVCを最低限並行して実行する計算機の数(ノード数)をも表す。
並列実行型サービス実行部13は、計算機10-1〜10-4上で動作可能なサービス負荷モニタ131-1〜131-4を含む。サービス負荷モニタ131-i(i=1〜4)は、計算機10-iが並列実行型サービスPSVCの実行状態にある場合だけ動作して、当該計算機10-iでのサービスPSVCの実行状態におけるリソースの消費量を計測する。サービス負荷モニタ131-iは、計測された現在のリソースの消費量に基づいて計算機10-iでの並列実行型サービスPSVCの実行に必要なリソース量を予測して、当該サービスPSVCの実行に必要なリソース量(つまり、サービスPSVCの動的な負荷)を表す動的サービスチケット値DSTPSVCiを求める。サービス負荷モニタ131-iは、動的サービスチケット値DSTPSVCiをクラスタ制御機構12に通知する。
計算機10-1〜10-4では、HA型サービスSVC1を実行するHA型サービス実行部141-1〜141-4と、HA型サービスSVC2を実行するHA型サービス実行部142-1〜142-4とが動作可能である。HA型サービス実行部141-1〜141-4,142-1〜142-4は、クラスタ制御機構12によって管理される。
HA型サービスは、クラスタ制御機構12の制御によってフェイルオーバされるサービス(アプリケーション)であり、同一時間帯では、計算機10-1〜10-4のうちのいずれか1つの計算機のみで実行が可能なタイプのサービスである。図1では、HA型サービスSVC1の実行に関し、計算機10-1(内のHA型サービス実行部141-1)のみが稼動状態にあり、他の計算機10-2〜10-4(内のHA型サービス実行部141-2〜141-4)は待機状態にある。また、図1では、HA型サービスSVC2の実行に関し、計算機10-2(内のHA型サービス実行部142-2)のみが稼動状態にあり、他の計算機10-1,10-3,10-4(内のHA型サービス実行部142-1,142-3,142-4)は待機状態にある。
HA型サービスSVC1,SVC2(を実現する各アプリケーション)には、静的サービスチケット値SSTSVC1,SSTSVC2が予め設定されている。静的サービスチケット値SSTSVC1,SSTSVC2は、HA型サービスSVC1,SVC2を計算機10-i内のHA型サービス実行部141-iが実行するのに必要なリソース量を表すパラメータ値である。
HA型サービス実行部141-1〜141-4,142-1〜142-4は、それぞれサービス負荷モニタ151-1〜151-4,152-1〜152-4を含む。サービス負荷モニタ151-i,152-i(i=1〜4)は、計算機10-i内のHA型サービス実行部141-i,142-iがHA型サービスSVC1,SVC2の実行状態にある場合だけ動作して、当該計算機10-iでのサービスSVC1,SVC2の実行状態におけるリソースの消費量を計測する。サービス負荷モニタ151-i,152-iは、計測された現在のリソースの消費量に基づいて計算機10-iでのサービスSVC1,SVC2の実行に必要なリソース量を予測して、当該サービスSVC1,SVC2の実行に必要なリソース量(つまり、サービスSVC1,SVC2の動的な負荷)を表す動的サービスチケット値DSTSVC1i,DSTSVC2iを求める。サービス負荷モニタ151-i,152-iは、動的サービスチケット値DSTSVC1i,DSTSVC2iをクラスタ制御機構12に通知する。
計算機10-1〜10-4では、それぞれノード負荷モニタ16-1〜16-4が動作する。計算機10-1〜10-4には、当該計算機(ノード)の処理能力(リソース量)を表す静的ノードチケット値SNT1〜SNT4が予め設定されている。本実施形態では、計算機10-1〜10-4が非対称なリソース環境を持っている場合を想定しており、したがって静的ノードチケット値SNT1〜SNT4はそれぞれ異なる。ノード負荷モニタ16-1〜16-4は、計算機10-1〜10-4上で実行されている全てのサービスのチケット値の総和(以下、総サービスチケット値と称する)TST1〜TST4と静的ノードチケット値SNT1〜SNT4とから動的ノードチケット値DNT1〜DNT4を予め定められた検査時期が到来する毎に計算する。動的ノードチケット値DNT1〜DNT4は、計算機10-1〜10-4で新たに使用可能なリソース量を表すチケット値である。ノード負荷モニタ16-1〜16-4は、動的ノードチケット値DNT1〜DNT4をクラスタ制御機構12に通知する。
次に、図1のクラスタシステムの動作について説明する。
サービス負荷モニタ131-i(i=1〜4)は、並列実行型サービス実行部13によって計算機10-i上で並列実行型サービスPSVCが実行されている場合に、予め定められた検査時期が到来する毎に、例えば定期的に動作する。そしてサービス負荷モニタ131-iは、計算機10-iでのサービスPSVCの実行状態におけるリソースの消費量を計測する。サービス負荷モニタ131-iは、計測された現在のリソースの消費量に基づいて計算機10-iでの並列実行型サービスPSVCの実行に必要なリソース量の予測値を表す動的サービスチケット値DSTPSVCiを計算する。この動的サービスチケット値DSTPSVCiの計算には、3つの予測関数f(x),g(y),h(z)が用いられる。予測関数f(x),g(y),h(z)は、それぞれ計算機10-iにおける3種類のリソースの消費量、例えばCPU使用量x、メモリ使用量y、応答時間z(クライアント端末からのサービスsの実行要求を受け取ってから実行結果の応答を返すまでの時間)の関数である。ここでは、動的サービスチケット値DSTPSVCiは、次式
DSTsi=f(x)+g(y)+h(z) (1)
に従って算出される。但し、s=PSVCである。サービス負荷モニタ131-iによって算出された動的サービスチケット値DSTPSVCiはクラスタ制御機構12に通知される。
同様に、サービス負荷モニタ151-i,152-iは、計算機10-i(内のHA型サービス実行部141-i,142-i)がHA型サービスSVC1,SVC2の実行状態にある場合、予め定められた検査時期が到来する毎に、例えば定期的に動作する。そしてサービス負荷モニタ151-i,152-iは、計算機10-iでのサービスSVC1,SVC2の実行に必要なリソース量の予測値を表す動的サービスチケット値DSTSVC1i,DSTSVC2iを、現在のリソースの消費量に基づいて上記(1)式に従って算出する。ここでは、s=SVC1,s=SVC2である。サービス負荷モニタ151-i,152-iによって算出された動的サービスチケット値DSTSVC1i,DSTSVC2iはクラスタ制御機構12に通知される。
次に、ノード負荷モニタ16-i(i=1〜4)による動的ノードチケット値DNTiの算出動作について、図2のフローチャートを参照して説明する。
ノード負荷モニタ16-iは、計算機10-i上で実行中の全てのサービスsについて、サービスチケット値STsiを、次式
サービスチケット値STsi
=MAX(静的サービスチケット値SSTs,動的サービスチケット値DSTsi
(2)
に従って求める(ステップS1,S2)。サービスチケット値STsiは、計算機10-i上で実行中のサービスsで消費されているリソース量または消費されると予測されるリソース量のうちの最大値、つまりサービスsで消費される可能性のある最大のリソース量を表す。
ノード負荷モニタ16-iは、計算機10-i上で実行中の全てのサービスsのサービスチケット値STsiを求めると、当該サービスチケット値STsiの総和、つまり総サービスチケット値TSTiを、次式
総サービスチケット値TSTi
=Σ(計算機10-iで実行中のサービスのサービスチケット値STsi) (3)
に従って算出する(ステップS3)。総サービスチケット値TSTiは、計算機10-i上で実行中のサービス全体で消費される可能性のある最大のリソース量、つまり計算機10-i全体の負荷(ノード負荷)を表す。
ノード負荷モニタ16-iは、計算機10-i上で実行中の全てのサービスsの総サービスチケット値TSTiを求めると、その時点において計算機10-iで新たに使用可能なリソース量を表すチケット値、つまり動的ノードチケット値DNTiを、次式
動的ノードチケット値DNTi
=(静的ノードチケット値SNTi)−(総サービスチケット値TSTi) (4)
に従って算出する(ステップS4)。
このように、動的ノードチケット値DNTiは、静的ノードチケット値SNTiから総サービスチケット値TSTiを差し引くことにより算出される。ノード負荷モニタ16-iは、以上の処理(ステップS1〜S4)を、定期的に(つまり一定時間間隔で)繰り返す。
次に、並列実行型サービス実行部13により並行して実行される並列実行型サービスPSVCの実行数(サービス数)を、クラスタ制御機構12内のサービス最適配置機構121が最適な数に調整する動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。
サービス最適配置機構121は、システム内の各計算機(ノード)10-iにおける並列実行型サービスPSVCの動的サービスチケット値DSTPSVCi、当該サービスPSVCの静的サービスチケット値SSTPSVC及び当該サービスPSVCの最小サービス数Nminをもとに、現在システムで必要な並列実行型サービスPSVCの実行数(以下、最適サービス数と称する)OSNを次のように算出する(ステップS11)。まずサービス最適配置機構121は、各計算機10-1〜10-4での動的サービスチケット値DSTPSVC1〜DSTPSVC4の総和、つまり総動的サービスチケット値TDSTを、次式
総動的サービスチケット値TDST
=Σ(計算機10-iの動的サービスチケット値DSTPSVCi) (5)
に従って算出する(ステップS11a)。
次にサービス最適配置機構121は、総動的サービスチケット値TDSTと並列実行型サービスPSVCの静的サービスチケット値SSTPSVCとをもとに、現在必要な並列実行型サービスPSVCの実行数を、仮サービス数TSNとして次式
仮サービス数TSN
=(総動的サービスチケット値TDST/静的サービスチケット値SSTPSVC
の整数部(余りが0の場合)
または
仮サービス数TSN
=(総動的サービスチケット値TDST/静的サービスチケット値SSTPSVC
の整数部+1(余りが0でない場合) (6)
に従って算出する(ステップS11b)。
次にサービス最適配置機構121は、仮サービス数TSNと予め設定されている最小サービス数Nminとをもとに、最適サービス数OSNを次式
最適サービス数OSN
=MAX(仮サービス数TSN,最小サービス数Nmin) (7)
に従って算出する(ステップS11c)。
次にサービス最適配置機構121は、最適サービス数OSNを、現在並列実行型サービス実行部13によって実行されている並列実行型サービスPSVCの実行数(以下、現サービス数と称する)CSNと比較し、最適サービス数OSNが現サービス数CSNより多いならば(ステップS12)、システム内の計算機10-1〜10-4の中に新たに並列実行型サービスPSVCを実行可能な計算機10-j(jは1〜4のいずれか)があるか否かを判定する(ステップS13)。もし、サービスPSVCを実行可能な計算機10-jがあるならば、サービス最適配置機構121は、当該計算機10-jのうちの、静的ノードチケット値SNTjと動的ノードチケット値DNTjとの差が最も大きい計算機を選択し、その選択された計算機で当該サービスPSVCを実行させる(ステップS14)。その後、サービス最適配置機構121はステップS11に戻る。つまりサービス最適配置機構121は、サービスPSVCを実行可能な計算機10-jの中から、当該サービスPSVCを実行させる計算機を静的ノードチケット値SNTjと動的ノードチケット値DNTjとの差が大きい順に選択して、その選択された計算機で当該サービスPSVCを開始させる動作を、最適サービス数OSNが現サービス数CSNに達するようになるまで繰り返す。一方、サービスPSVCを実行可能な計算機10-jがないならば(ステップS13)、サービス最適配置機構121は一定時間待った(スリープした)後に(ステップS15)、ステップS11に戻る。
また、サービス最適配置機構121は、最適サービス数OSNが現サービス数CSNより少ないならば(ステップS16)、システム内の計算機10-1〜10-4の中に並列実行型サービスPSVCを停止可能な計算機10-j(jは1〜4のいずれか)があるか否かを判定する(ステップS17)。もし、サービスPSVCを停止可能な計算機10-jがあるならば、サービス最適配置機構121は、当該計算機10-jのうちの、静的ノードチケット値SNTjと動的ノードチケット値DNTjとの差が最も小さい計算機を選択し、その選択された計算機における当該サービスPSVCの実行を停止させる(ステップS18)。その後、サービス最適配置機構121はステップS11に戻る。つまりサービス最適配置機構121は、サービスPSVCを停止可能な計算機10-jの中から、当該サービスPSVCを停止させる計算機を静的ノードチケット値SNTjと動的ノードチケット値DNTjとの差が小さい順に選択して、その選択された計算機における当該サービスPSVCの実行を停止させる動作を、最適サービス数OSNが現サービス数CSNに達するようになるまで繰り返す。一方、サービスPSVCを停止可能な計算機10-jがないならば(ステップS17)、サービス最適配置機構121は一定時間待った後に(ステップS15)、ステップS11に戻る。また、最適サービス数OSNが現サービス数CSNに一致しているならば、サービス最適配置機構121は一定時間待った後に(ステップS15)、ステップS11に戻る。
このように本実施形態においては、図1のクラスタシステム(計算機システム)内で並行して実行される並列実行型サービスPSVの最適な実行数を表す最適サービス数OSNが、当該システム内の各計算機10-iにおける並列実行型サービスPSVCの動的サービスチケット値DSTPSVCi、当該サービスPSVCの静的サービスチケット値SSTPSVC及び当該サービスPSVCの最小サービス数Nminをもとに算出される。そして、算出された最適サービス数OSNと現サービス数CSN(その時点においてシステム内で実際に実行されている並列実行型サービスPSVの実行数)との大小関係に応じて、並列実行型サービスの実行数が調整される。これにより、本実施形態のように、図1の計算機システムがクラスタシステムであり、且つ当該システム内の計算機10-1乃至10-4が有するリソース環境が非対称であったとしても、当該システムで並行して実行される並列実行型サービスの実行数を最適な数に調整できる。
なお、図1のシステムでは、実行可能な並列実行型サービスの種類がPSVCの1種類である場合を想定している。しかし、実行可能な並列実行型サービスを複数種類とすることも可能である。この場合、並列実行型サービスの種類毎に、最適サービス数OSNを求めれば良い。
次に、サービス最適配置機構121によるHA型サービスまたは並列実行型サービスの最適配置について、図4のフローチャートを参照して説明する。
サービス最適配置機構121は、計算機10-1〜10-4の中から、(動的ノードチケット値DNTj−Δ)の値が一定値以下となる計算機10-j、つまり動的ノードチケット値DNTjが一定値以下となる可能性のある計算機10-jを検索する(ステップS21)。ここで、Δは、動的ノードチケット値DNTjが一定値以下でなくても、当該DNTjが一定値以下となる可能性のある計算機10-jを検索するためのマージンである。なお、本実施形態では、上記一定値は零である。また、動的ノードチケット値DNTjが一定値未満となる可能性のある計算機10-jを検索する構成としても構わない。
もし、動的ノードチケット値DNTjが一定値以下となる可能性のある計算機10-jがないならば(ステップS21)、サービス最適配置機構121は、一定時間を待った(スリープした)後(ステップS22)、ステップS21に戻る。なお、計算機障害等のイベントが発生した場合には、サービス最適配置機構121は、一定時間を待つことなくステップS21に戻る。
これに対し、動的ノードチケット値DNTjが一定値以下となる可能性のある計算機10-jがあるならば(ステップS21)、サービス最適配置機構121は、当該計算機10-jの中から、最も優先度の低いサービスsを実行中の計算機と当該サービスsとを選択する(ステップS23)。次にサービス最適配置機構121は、選択されたサービスsをシステム内の他の計算機にスイッチオーバ(引き継ぎ)可能であるか否かを判定する(ステップS24)。本実施形態では、スイッチオーバ可能なサービスは予め定められている。つまり本実施形態では、サービス毎に、スイッチオーバ可能か否かが予め設定されている。この場合、ステップS24の判定は、選択されたサービスsが、スイッチオーバ可能なサービスとして予め定められているかを判定することによって実現される。なお、サービスsの実行状況、例えばサービスsがクリティカル領域の処理中であるかによって、スイッチオーバ可能であるかが判定される構成とすることも可能である。クリティカル領域の処理とは、例えば、応答性能が要求される処理、或いは一貫性(原始性)が要求される処理で、後戻り処理にコストがかかる処理である。具体例としては、トランザクション処理及びデータベース更新処理が挙げられる。
まず、選択されたサービスsが他の計算機にスイッチオーバ可能であるものとする。また、サービスsを実行可能な計算機が計算機10-k(kは1〜4のいずれか)であるものとする。この場合、サービス最適配置機構121は、選択されたサービスsを実行可能な計算機11-kの中から、当該サービスsをスイッチオーバするのに最適な計算機を次のように検索する(ステップS25)。即ちサービス最適配置機構121は、サービスsを実行可能な各計算機10-kの動的ノードチケット値DNTkと、静的サービスチケット値SSTs及び動的サービスチケット値DSTskのうちの大きい方の値、つまりMAX(SSTs,DSTsk)とをもとに、DNTkがMAX(SSTs,DSTsk)を超える計算機10-kを検索する。もし、複数の計算機10-kが検索された場合、サービス最適配置マシン121は、当該複数の計算機10-kの1つをサービスsをスイッチオーバするのに最適な計算機として選択する。ここでは、動的ノードチケット値DNTkが最も大きい計算機10-kを最適な計算機として選択すると良い。また、MAX(SSTs,DSTsk)を超えるDNTkのうち、MAX(SSTs,DSTsk)に最も近いDNTkを持つ計算機10-kが選択される構成としても良い。
サービス最適配置機構121は、選択されたサービスsをスイッチオーバするのに最適な計算機が検索できた場合(ステップS26)、当該最適な計算機で当該サービスsの実行を開始させ(ステップS27)、しかる後にステップS21に戻る。これに対し、最適な計算機が検索できなかった場合(ステップS26)、サービス最適配置機構121は、動的ノードチケット値DNTjが一定値以下となる可能性のある計算機10-jの中から、次に優先度の低いサービスsを実行中の計算機と当該サービスsとを選択する(ステップS28)。その後、サービス最適配置機構121はステップS24に戻る。
一方、選択されたサービスsが他の計算機にスイッチオーバ可能でないならば(ステップS24)、サービス最適配置機構121は、当該選択されたサービスsが停止可能であるか否かを判定する(ステップS29)。本実施形態では、停止可能なサービスは予め定められている。つまり本実施形態では、サービス毎に、停止可能か否かが予め設定されている。なお、サービスsの実行状況によって、停止可能であるかが判定される構成とすることも可能である。
もし、選択されたサービスsが停止可能であるならば(ステップS29)、サービス最適配置機構121は、当該選択されたサービスsを停止させ(ステップS30)、しかる後にステップS21に戻る。これに対し、選択されたサービスsが停止可能でないならば(ステップS29)、サービス最適配置機構121は、動的ノードチケット値DNTjが一定値以下となる可能性のある計算機10-jの中から、次に優先度の低いサービスsを実行中の計算機と当該サービスsとを選択する(ステップS31)。その後、サービス最適配置機構121はステップS24に戻る。
このように本実施形態においては、動的ノードチケット値DNTjが一定値以下となる可能性のある計算機10-jで実行中のサービスsを、動的ノードチケット値DNTkが、静的サービスチケット値SSTs及び動的サービスチケット値DSTskのうちの大きい方の値を超えている計算機10-kで実行させることができる。これにより最適な負荷分散が実現される。即ち本実施形態においては、計算機の障害、或いは大幅なサービス負荷またはノード負荷の変化が発生した場合、サービス最適配置マシン121によりサービスの再配置が自動的に行われる。
なお、図4のフローチャートには、ステップS24,S25,S26及びS28のループを繰り返しても、選択されたサービスをスイッチオーバするのに最適な計算機がなかった場合については示されていない。同様に、図4には、ステップS24,S29及びS31のループを繰り返しても、停止可能なサービスがなかった場合については示されていない。このような場合、予め定められたユーザの設定に応じて、例えば他のサービスのスイッチオーバ/停止を行うようにしても良い。また、最適な計算機がなかった場合には、最適な計算機が出現するまで、選択されたサービスを停止するか、或いは何もしないようにしても良い。
上記実施形態においては、HA型サービスだけでなく並列実行型サービスが実行可能なクラスタシステムを想定している。しかし本発明はクラスタシステムに限らず、HA型サービスは実行できないものの並列実行型サービスが実行可能な計算機システム(負荷分散システム)にも適用可能である。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
本発明の一実施形態に係るクラスタシステムの構成を示すブロック図。 同実施形態におけるノード負荷モニタ16-i(i=1〜4)による動的ノードチケット値DNTiの算出手順を示すフローチャート。 同実施形態で適用される並列実行型サービスPSVCの実行数(サービス数)を調整する動作の手順を示すフローチャート。 同実施形態で適用されるサービス(HA型サービスまたは並列実行型サービス)の最適配置のための動作の手順を示すフローチャート。
符号の説明
10-1〜10-4…計算機、11-1〜11-4…OS(オペレーティングシステム)、12…クラスタ制御機構、13…並列実行型サービス実行部、16-1〜16-4…ノード負荷モニタ(ノード負荷計測手段)、20…ネットワーク、121…サービス最適配置機構、122…サービス制御機構、131-1〜131-4,151-1〜151-4,152-1〜152-4…サービス負荷モニタ(サービス負荷計測手段)。

Claims (12)

  1. 複数の計算機を備え、複数種類のサービスを実行可能な計算機システムにおいて、
    前記複数の計算機の各々で実行されるサービスの負荷をサービス負荷として計測するサービス負荷計測手段と、
    前記複数の計算機の各々の負荷をノード負荷として計測するノード負荷計測手段と、
    前記サービス負荷計測手段及び前記ノード負荷計測手段の計測結果をもとに、前記複数の計算機のうちサービス実行に最適な計算機及び当該最適な計算機に再配置するサービスを決定して、当該最適な計算機に当該サービスを再配置するサービス最適配置手段と
    を具備することを特徴とする計算機システム。
  2. 前記サービス負荷計測手段は、前記複数の計算機の各々でのサービスの実行に消費されるリソース量をもとに、当該サービスの動的負荷を表す動的サービスチケット値を前記サービス負荷として算出する動的サービスチケット値算出手段を含み、
    前記ノード負荷計測手段は、前記サービス負荷計測手段によって算出された前記複数の計算機の各々で実行されているサービスの動的サービスチケット値をもとに、前記複数の計算機の各々の前記ノード負荷を表す総サービスチケット値を算出する総サービスチケット値算出手段と、前記総サービスチケット値算出手段によって算出された前記複数の計算機の各々の総サービスチケット値、及び予め設定されている前記複数の計算機の各々の処理能力を表す静的ノードチケット値をもとに、前記複数の計算機の各々で新たに使用可能なチケット値を動的ノードチケット値として算出する動的ノードチケット値算出手段とを含み、
    前記サービス最適配置手段は、前記動的ノードチケット値が一定値以下になる可能性のある計算機で実行中のサービスの中から前記最適計算機に再配置されるサービスを選択する選択手段を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の計算機システム。
  3. 前記サービス最適配置手段は、前記選択手段によって選択されたサービスの再配置対象となる前記最適計算機を、前記複数の計算機の各々の動的ノードチケット値をもとに検索する検索手段を含むことを特徴とする請求項2記載の計算機システム。
  4. 前記サービス最適配置手段は、前記複数の計算機の各々の前記動的ノードチケット値と、前記選択手段によって選択されたサービスを前記複数の計算機の各々で実行するのに必要であると予め予測されているリソース量を表す静的サービスチケット値及び当該計算機で実行されている当該選択されたサービスの前記動的サービスチケット値の大きい方の値とをもとに、前記動的ノードチケット値が当該大きい方の値を超える計算機を、前記選択されたサービスを再配置すべき前記最適計算機として検索する手段を含むことを特徴とする請求項2記載の計算機システム。
  5. 予め定められた並列実行型サービスを、前記複数の計算機のうちの少なくとも2つの計算機で並行して実行させる並列実行型サービス実行手段を更に具備し、
    前記サービス最適配置手段は、前記システム内で並行して実行される前記並列実行型サービスの最適な実行数を表す最適サービス数を、前記複数の計算機の各々における当該並列実行型サービスの動的サービスチケット値、及び当該並列実行型サービスを前記複数の計算機の各々で実行するのに必要であると予め予測されているリソース量を表す静的サービスチケット値をもとに算出する最適サービス数算出手段と、前記最適サービス数算出手段によって算出された最適サービス数とその時点において前記システム内で実際に実行されている前記並列実行型サービスの実行数である現サービス数との大小関係に応じて、前記並列実行型サービス実行手段によって実際に実行させられる前記並列実行型サービスの実行数を調整するサービス数調整手段とを含む
    ことを特徴とする請求項2記載の計算機システム。
  6. 前記サービス数調整手段は、前記最適サービス数が前記現サービス数より多い場合、前記複数の計算機のうちの前記並列実行型サービスを新たに実行可能な計算機の中から、当該サービスを前記並列実行型サービス実行手段によって実行させる計算機を、前記静的ノードチケット値と前記動的ノードチケット値との差が大きい順に選択する手段を含むことを特徴とする請求項5記載の計算機システム。
  7. 前記サービス数調整手段は、前記最適サービス数が前記現サービス数より少ない場合、前記並列実行型サービスを停止可能な計算機の中から、当該サービスを停止させる計算機を、前記静的ノードチケット値と前記動的ノードチケット値との差が小さい順に選択する手段を含むことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の計算機システム。
  8. 複数の計算機を備え、複数種類のサービスを実行可能な計算機システムにおいてサービスの負荷分散を動的に行うための負荷分散方法であって、
    前記複数の計算機の各々で実行されるサービスの負荷を表すサービス負荷情報を取得するステップと、
    前記複数の計算機の各々の負荷を表すノード負荷情報を取得するステップと、
    取得されたサービス負荷情報及びノード負荷情報をもとに、前記複数の計算機のうちサービス実行に最適な計算機及び当該最適な計算機に再配置するサービスを決定するステップと、
    決定されたサービスを決定された最適な計算機に再配置するステップと
    を具備することを特徴とするサービス負荷分散方法。
  9. 前記サービス負荷情報を取得するステップは、前記複数の計算機の各々でのサービスの実行に消費されるリソース量をもとに、当該サービスの動的負荷を表す動的サービスチケット値を前記サービス負荷情報として算出するステップを含み、
    前記ノード負荷情報を取得するステップは、前記複数の計算機の各々で実行されているサービスの前記動的サービスチケット値をもとに、前記複数の計算機の各々の前記ノード負荷情報を表す総サービスチケット値を算出するステップと、前記複数の計算機の各々の前記総サービスチケット値、及び予め設定されている前記複数の計算機の各々の処理能力を表す静的ノードチケット値をもとに、前記複数の計算機の各々で新たに使用可能なチケット値である動的ノードチケット値を算出するステップとを含み、
    前記決定するステップは、前記動的ノードチケット値が一定値以下になる可能性のある計算機で実行中のサービスの中から前記最適計算機に再配置するサービスを選択するステップを含む
    ことを特徴とする請求項8記載のサービス負荷分散方法。
  10. 前記決定するステップは、前記複数の計算機の各々の前記動的ノードチケット値と、前記選択されたサービスを前記複数の計算機の各々で実行するのに必要であると予め予測されているリソース量を表す静的サービスチケット値及び当該計算機で実行されている当該選択されたサービスの前記動的サービスチケット値の大きい方の値とをもとに、前記動的ノードチケット値が当該大きい方の値を超える計算機を、前記選択されたサービスを再配置すべき前記最適計算機として検索するステップを含むことを特徴とする請求項9記載のサービス負荷分散方法。
  11. 予め定められた並列実行型サービスを、前記複数の計算機のうちの少なくとも2つの計算機で並行して実行するステップと、
    前記並列実行型サービスの最適な実行数を表す最適サービス数を、前記複数の計算機の各々における当該並列実行型サービスの前記動的サービスチケット値、及び当該並列実行型サービスを前記複数の計算機の各々で実行するのに必要であると予め予測されているリソース量を表す静的サービスチケット値をもとに算出するステップと
    を更に具備することを特徴とする請求項9記載のサービス負荷分散方法。
  12. サービス負荷計測手段とノード負荷計測手段とを含む複数の計算機を備え、複数種類のサービスを実行可能な計算機システムに適用され、前記複数の計算機の各々で実行されることによりサービスの負荷分散を動的に行うことを可能とするプログラムであって、
    前記計算機に、
    前記計算機システム内の前記複数の計算機の各々で実行されるサービスの負荷を表すサービス負荷情報を前記サービス負荷計測手段から取得するステップと、
    前記複数の計算機の各々の負荷を表すノード負荷情報を前記ノード負荷計測手段から取得するステップと、
    取得されたサービス負荷情報及びノード負荷情報をもとに、前記複数の計算機のうちサービス実行に最適な計算機及び当該最適な計算機に再配置するサービスを決定するステップと、
    決定されたサービスを決定された最適な計算機に再配置するステップと
    を実行させるためのプログラム。
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