JP2005096152A - Inkjet printer - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はインクジェットプリンタに関し、詳しくは、記録ヘッドによる記録を中断することなくインクタンクの交換を可能とすることで連続運転が可能なインクジェットプリンタに関する。 The present invention relates to an ink jet printer, and more particularly, to an ink jet printer capable of continuous operation by enabling replacement of an ink tank without interrupting recording by a recording head.
インクジェットプリンタでは、プリンタに装着されたインクタンクからインク供給路を介して記録ヘッドにインクが供給される。画像記録に伴ってインクが消費されることで、やがてインクタンクが空となると、インクタンクの交換が必要となるが、印字作業の中断によりプリント効率が低下するばかりでなく、インクタンクの交換の後、一旦中断された印字作業を再開すると、色の連続性が失われるといった問題がある。このため、従来、印字中にインクタンクが空になった又はインクタンク内のインク残量が少なくなった場合の対応として、特許文献1〜10に記載の技術が知られている。
In an ink jet printer, ink is supplied to a recording head from an ink tank mounted on the printer via an ink supply path. When the ink tank becomes empty due to the consumption of ink during image recording, it is necessary to replace the ink tank, but not only the printing efficiency decreases due to the interruption of the printing operation, but also the ink tank needs to be replaced. Thereafter, when the interrupted printing operation is resumed, there is a problem that the color continuity is lost. For this reason, conventionally, the techniques described in
特許文献1には、インクタンク内のインク残量が少なくなった場合に、ドット形成が制御されるように画像データを調整することが開示されている。
特許文献2、3には、黒色のインクが不足した場合に、黒以外の色のインクを使用して画像記録することが開示されている。
特許文献4には、インク残量なしとなった場合に、当該色のデータの処理を行わないことが開示されている。 Japanese Patent Application Laid-Open No. H10-228688 discloses that when the remaining ink level is exhausted, the processing of the color data is not performed.
特許文献5、6及び7には、それぞれインク残量を検知する手段が設けられた複数のインクタンクを備え、いずれかのインクタンクのインク残量なしを検知した場合に、他のインクタンクからインク供給を行うように切り替えることが開示されている。
特許文献8には、記録ヘッドの近傍に一つのインクタンクを備え、このインクタンクに、それぞれインク残量を検知する手段が設けられた複数のインクタンクのうちのいずれかから選択的にインクの供給を行うことが開示されている。
In
特許文献9には、インク残量の減少に伴って駆動波形を調整したり、色変換を補正することが開示されている。
特許文献10には、密閉されたインクタンクの重量を計測することで、残量検知を行うことが開示されている。
しかしながら、特許文献1〜4及び9に開示されているように、インク残量なし又はインク残量が少なくなった場合に画像データを加工したり、他色のインクで代用したりすると、それによって画像劣化を生じる問題がある。
However, as disclosed in
また、特許文献5〜7に開示されているように、いずれかのインクタンクの残量がなくなった場合に、他のインクタンクからインク供給するように切り替えるものでは、一つの記録ヘッドに対して複数のインクタンクを交換可能に装填するスペースをプリンタ内に設ける必要があり、プリンタの機構レイアウトの自由度が低下してしまう。しかも、インクを連続的に供給するには、いずれかのインクタンクの残量が完全にゼロの状態になる前に他のインクタンクに切り替える必要があり、インクの無駄を生じる問題がある。
Further, as disclosed in
更に、特許文献8に開示のものは、印字の途中でインクがなくなっても、インクタンクの交換の必要なく、そのまま印字を継続できるようにしたものであり、インクタンクの交換時には、結局、印字を停止する必要がある。
Further, the one disclosed in
また、特許文献10に開示のように、密閉されたインクタンクの重量を計測することによりインク残量を検知しても、インクタンクは完全にインク残量ゼロの状態とはなりにくいため、ある程度の残インクがある状態でインク残量なしと判断せざるを得ず、このため無駄なインクを生じてしまう問題がある。この場合、インクタンクが空となるまで使用できるようにするため、1つのサブタンクを用いて残量検知することも可能であるが、空を検知した時点で印字停止を余儀なくされる問題がある。
Further, as disclosed in
そこで、本発明は、インクタンクの交換のために印字を中断することがなく、印字停止に起因する画像劣化を生じるおそれがなく、また、インクタンクが空となるまで無駄なく使用することができ、更に、プリンタの機構レイアウトの自由度を低下させることもないインクジェットプリンタを提供することを課題とする。 Therefore, the present invention does not interrupt printing due to ink tank replacement, does not cause image deterioration due to printing stop, and can be used without waste until the ink tank is empty. It is another object of the present invention to provide an ink jet printer that does not reduce the degree of freedom in the layout of the printer mechanism.
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。 Other problems of the present invention will become apparent from the following description.
上記課題は、以下の各発明により解決される。 The above problems are solved by the following inventions.
請求項1記載の発明は、交換可能に設けられたインクタンクからインク供給路を介して記録ヘッドへインク供給を行うインクジェットプリンタにおいて、前記インクタンクと前記記録ヘッドとの間の前記インク供給路中に、それぞれインクを貯留可能な2つのサブタンクを有することを特徴とするインクジェットプリンタである。 According to a first aspect of the present invention, in an ink jet printer that supplies ink from an ink tank provided in a replaceable manner to a recording head through an ink supply path, the ink supply path is provided between the ink tank and the recording head. In addition, the inkjet printer has two subtanks each capable of storing ink.
請求項2記載の発明は、前記2つのサブタンクはそれぞれ大きさが異なると共に、小さいサブタンクの方が上流側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタである。
The invention according to
請求項3記載の発明は、前記2つのサブタンクのうち、少なくとも上流側のサブタンクに内容量検知手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェットプリンタである。 A third aspect of the invention is the ink jet printer according to the first or second aspect, wherein at least an upstream side sub tank of the two sub tanks has an internal volume detecting means.
請求項4記載の発明は、前記2つのサブタンクのうち、少なくとも上流側のサブタンクの上流側に、前記インク供給路を開閉する弁機構を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェットプリンタである。 According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a valve mechanism for opening and closing the ink supply path at least on the upstream side of the upstream subtank of the two subtanks. Inkjet printer.
請求項5記載の発明は、前記内容量検知手段で内容量少と判断された場合に前記弁機構を弁開すると共に、内容量多と判断された場合に前記弁機構を弁閉するように制御する制御手段を有することを特徴とする請求項4記載のインクジェットプリンタである。
According to a fifth aspect of the present invention, the valve mechanism is opened when the internal capacity detecting means determines that the internal capacity is low, and the valve mechanism is closed when the internal capacity is determined to be large. 5. The ink jet printer according to
請求項6記載の発明は、前記インクタンクの残量なしを警告する警告手段を有し、前記制御手段は、前記弁機構を弁開した後、所定時間経過しても前記内容量検知手段が内容量多を検知しない場合に前記インクタンクの残量なしと判断し、前記警告手段を作動させることを特徴とする請求項5記載のインクジェットプリンタである。
According to a sixth aspect of the present invention, there is provided warning means for warning that there is no remaining amount of the ink tank, and the control means detects the internal capacity detecting means even after a predetermined time has elapsed after opening the valve mechanism. 6. The ink jet printer according to
請求項7記載の発明は、前記2つのサブタンクに、それぞれ判定レベルが異なる内容量検知手段を有することを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタである。
The invention according to
本発明によれば、インクタンクの交換のために印字を中断することがなく、印字中断に起因する画像劣化を生じるおそれがなく、また、インクタンクが空となるまで無駄なく使用することができ、更に、プリンタの機構レイアウトの自由度を低下させることもないインクジェットプリンタを提供することができる。 According to the present invention, printing is not interrupted for replacement of the ink tank, there is no possibility of image deterioration due to the printing interruption, and it can be used without waste until the ink tank is empty. Furthermore, it is possible to provide an ink jet printer that does not reduce the degree of freedom of the printer mechanism layout.
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1は、本発明に係るインクジェットプリンタの第1の実施形態を示す概略構成図である。図中、1はインクタンクであり、ここでは画像記録用のインクが貯留されたインクパックを筐体内に収容してなるインクカートリッジの形態とされており、インクジェットプリンタ100の所定の装填部に交換可能に装填されている。
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing a first embodiment of an ink jet printer according to the present invention. In the figure,
インクタンク1内のインクは、インク供給路2を介して記録ヘッド3に供給される。記録ヘッド3は、図示しない記録媒体の搬送方向(副走査方向)と直交する主走査方向に沿って往復移動可能に設けられたキャリッジ4に搭載されており、該キャリッジ4の移動の過程で、そのノズル面31に配列された多数のノズルから記録媒体の記録面に向けてインクを微小液滴状のインク滴として吐出することで、記録媒体上に所望の画像を記録する。
The ink in the
インクタンク1と記録ヘッド3との間のインク供給路2中には、その上流側から、インク供給弁5、第1のサブタンク6及び第2のサブタンク7が直列状に介設され、インクタンク1内のインクは、順次、これらインク供給弁5、第1のサブタンク6及び第2のサブタンク7を経由して記録ヘッド3へ供給されるようになっている。
In the
記録ヘッド3が画像記録を行わない記録媒体から外れた位置には、メンテナンスユニット8が配設されている。このメンテナンスユニット8は、吸引キャップ81が記録ヘッド3のノズル面31に密着可能に対向配置されており、吸引キャップ81がノズル面31に密着した際、吸引ポンプ82の作動により該吸引キャップ81内を減圧することで、記録ヘッド3のノズルから強制的にインク吸引を行うようになっている。83は吸引された廃インクを排出するための廃インクタンク、84はインク吸引によって減圧された吸引キャップ81をノズル面31から離脱させる際にその内部を大気圧に復帰させるための開放弁である。
A
図2は、図1におけるインクタンク1から記録ヘッド3へインク供給されるインク供給路2の詳細を示している。また、図3は、インクジェットプリンタ100におけるインク供給制御のための構成ブロック図である。これらにおいて、図1と同一構成の部位には同一符号を付してある。
FIG. 2 shows details of the
インクタンク1が装填される装填部10には、インクタンク1の重量を検知することで、装填部10にインクタンク1が装填されているか否か、即ちインクタンク1の有無を検知するためのインクタンク重量検知センサ11が設けられている。インクタンク重量検知センサ11は、一端の軸112を中心にして他端が上下動可能な検知棒111の他端に遮蔽板113が設けられ、この遮蔽板113を間に挟むように、LED等からなる発光素子とフォトダイオード等からなる受光素子とが対向配置されたフォトセンサ114が配設されることにより構成されている。
The
検知棒111は、付勢ばね115によって上記軸112を中心にして装填部10側に向けて常時付勢されている。この検知棒111の上端111aは、装填部10の底部から上方に突出可能に配置されており、装填部10にインクタンク1が装填されると、該検知棒111の上端111aが、インクタンク1の重みによって付勢ばね115の付勢力に抗して図示下方に押しやられ、軸112を中心にして他端の遮蔽板113を図示下方向に移動させる。図2はこの状態を示しており、このようにインクタンク1が装填部10に装填された状態では、フォトセンサ114は遮蔽板113の存在を検知している。これによってインクタンク1が装填部10に装填されていることを検知するようになっている。一方、インクタンク1が装填部10から取り外されると、検知棒111の上端111aは付勢ばね115の付勢力によって軸112を中心にして装填部10の底部から上方へ突出する。このとき遮蔽板113はフォトセンサ114の検知範囲から外れるようになっており、これによってインクタンク1が装填部10に装填されていないことを検知するようになっている。
The
このインクタンク重量検知センサ11の検知信号は、図3に示す制御部20に出力される。
The detection signal of the ink tank
インク供給路2において最も上流側に介設されているインク供給弁5は、例えば電磁弁等のように電気的に開閉制御可能な弁機構により構成されており、制御部20からの制御信号を受けてインク供給路2を開閉することで、インクを流通又は遮断するようになっている。
The
インク供給弁5の下流側に介設されている第1のサブタンク6は、インク供給弁5が弁開状態のときに、インクタンク1からインク供給路2を介して供給されるインクを一旦貯留する貯留タンクとして機能しており、内部にインクが満たされることによって膨張し、内部のインクが消費されることによって収縮する機能を有する可撓性を有する材質により密封状の袋体形状に形成されている。
The
第1のサブタンク6には内容量検知手段としての満タン検知センサ12が設けられている。本発明において満タン検知センサは、必ずしもタンクが目一杯に満たされた状態を示すものではなく、後述するONとOFFの切り替え位置設定に基づいて決められるON側として設定された状態を検知する。この満タン検知センサ12は、第1のサブタンク6の表面に当接するように配置された検知棒121と、該検知棒121の一端側を間に挟むように、LED等からなる発光素子とフォトダイオード等からなる受光素子とが対向配置されたフォトセンサ122とにより構成されている。
The
検知棒121の一端は、他端の軸123を中心にして回転可能とされ、第1のサブタンク6の膨らみ具合に応じて図2における左右方向に移動するようになっている。図2は第1のサブタンク6内にインクが満たされており、この状態では、フォトセンサ122は検知棒121の一端を検知している。これによって第1のサブタンク6が満タンであることを検知するようになっている。一方、第1のサブタンク6内のインクが消費されると、検知棒121は第1のサブタンク6の収縮に伴って、軸123を中心にして図2における右方向に徐々に移動していき、やがてフォトセンサ122の検知範囲から外れるようになっており、これによって第1のサブタンク6内のインク残量が少なくなったことを検知するようになっている。
One end of the
第1のサブタンク6の下流側に介設されている第2のサブタンク7は、第1のサブタンク6からインク供給路2を介して供給されるインクを一旦貯留する貯留タンクとして機能しており、内部にインクが満たされることによって膨張し、内部のインクが消費されることによって収縮する機能を有する可撓性を有する材質により密封状の袋体形状に形成されている。
The
第2のサブタンク7にも内容量検知手段としての満タン検知センサ13が設けられている。この満タン検知センサ13は、第2のサブタンク7の表面に当接するように配置された検知棒131と、該検知棒131の一端側を間に挟むように、LED等からなる発光素子とフォトダイオード等からなる受光素子とが対向配置されたフォトセンサ132とにより構成されている。
The
検知棒131の一端は、他端の軸133を中心にして回転可能とされ、第2のサブタンク7の膨らみ具合に応じて図2における左右方向に移動するようになっている。図2は第2のサブタンク7内にインクが満たされており、この状態では、フォトセンサ132は検知棒131の一端を検知している。これによって第2のサブタンク7が満タンであることを検知するようになっている。一方、第2のサブタンク7内のインクが消費されると、検知棒131は第2のサブタンク7の収縮に伴って、軸133を中心にして図2における右方向に徐々に移動していき、やがてフォトセンサ132の検知範囲から外れるようになっており、これによって第2のサブタンク7内のインク残量が少なくなったことを検知するようになっている。
One end of the
なお、上記第1のサブタンク6の満タン検知センサ12及び第2のサブタンク7の満タン検知センサ13は、それぞれ第1のサブタンク6及び第2のサブタンク7のふくらみ具合に応じて検知棒121、131がフォトセンサ122、132によって検知される位置を適切に設定することで、その検知信号のONとOFFの切り替え位置を設定することができ、例えば、検知信号のONとOFFの切り替え位置をインク残量が完全にゼロとなる直前となるように設定することができる。第2のサブタンク7の満タン検知センサ13がONの状態である一方で、第1のサブタンク6の満タン検知センサ12がOFFの状態である間はインクタンク1の交換要求を行い、2つの満タン検知センサ12及び13が共にOFFとなった場合は印字停止とすることによって、記録ヘッド3のノズルからインクが不吐出となる前に適切な対応を採ることができる。また、切り替え位置の設定は、後述するように、インク内容量がわかれば、印刷量をカウント等してゼロとなる直前となる設定をすることもできる。
The full tank detection sensor 12 of the
これら満タン検知センサ12、13の検知信号は、それぞれ制御部20に出力される。
The detection signals of these full
ところで、図2に示す例では、第1のサブタンク6と第2のサブタンク7とでは大きさが異なっており、第1のサブタンク6の方が第2のサブタンク7に比べて内容量が小さくなっている。インクタンク1、インク供給弁5、第1のサブタンク6及び第2のサブタンク7は、順次下方に配置されるようになっており、インク供給弁5が弁開されることにより、インクはインクタンク1から自然流下によりインク供給路2内を流通し、第2のサブタンク7、第1のサブタンク6の順に貯留され、記録ヘッド3によって画像記録されると、第1のサブタンク6及び第2のサブタンク7から同様にインクが消費されていくが、第1のサブタンク6の内容量が第2のサブタンク7よりも小さいことから、第1のサブタンク6の方から先に満タン検知センサ12によってインク残量が少なくなったことが検知されるようになっている。
In the example shown in FIG. 2, the
図3において、14はタイマであり、制御部20はこのタイマ14を起動させた後、第1のサブタンク6の満タン検知センサ12を監視している。タイマ14には所定のタイムアップ時間T1が設定されており、インク供給弁5が開いた後、所定時間、具体的には、インク供給弁5が開いてインクタンク1内のインクが第1のサブタンク6に供給開始された後に該第1のサブタンク6が満タンになるであろうと予測されるに十分な時間、が経過するまでに第1のサブタンク6に設けられた満タン検知センサ12から検知信号が出力されない場合に、制御部20に対してタイムアップ信号を出力する。制御部20は、これによってインクタンク1からインクが正常に供給されていない、すなわちインクタンク1のインク残量がないことを検知することができる。
In FIG. 3, 14 is a timer, and the
また、15はインク切れをユーザーに報知するための警告手段としての表示ランプである。警告手段は、この表示ランプ15に代えて、又は加えて、警報ブザーや警告アナウンスを発声させるようにしてもよい。 Reference numeral 15 denotes a display lamp as warning means for notifying the user that ink has run out. The warning means may sound an alarm buzzer or warning announcement instead of or in addition to the display lamp 15.
図4は、かかるインクジェットプリンタ100のインク供給制御に係るフローチャートであり、これを用いてインク供給制御動作について説明する。
FIG. 4 is a flowchart relating to the ink supply control of the
電源投入後、制御部20は、まずタイマ14をリセット処理した後(S1)、タイマ14を起動させる(S2)。ここで、制御部20は、第1のサブタンク6の満タン検知センサ12によって、第1のサブタンク6内のインク残量を監視する(S3)。
After the power is turned on, the
このとき、第1のサブタンク6が満タンの場合は、満タン検知センサ12から検知信号が出力されるため、制御部20は第1のサブタンク6が満タンであることを確認することができる。この第1のサブタンク6は第2のサブタンク7よりも小さく、且つ、第1のサブタンク6と第2のサブタンク7とはインク供給路2内をインクが自然流下することにより繋がっているため、第1のサブタンク6が満タンである場合は、第2のサブタンク7も満タンであることがわかる。制御部20は、第1のサブタンク6が満タンであることが確認されると、インク供給弁5を閉じ(S4)、インク供給制御動作を終了する。
At this time, when the
上記ステップS3において、第1のサブタンク6内のインク残量が少なくなっており、満タン検知センサ12から検知信号が出力されない場合は、制御部20はインク供給弁5を開き、インクタンク1からインク供給路2を介してインクを流通させる(S5)。
If the remaining amount of ink in the
この間、タイマ14は、所定のタイムアップ時間T1の経過を監視しており(S6)、タイムアップ時間T1を経過する以前に第1のサブタンク6内に正常にインクが貯留されて満タン検知センサ12の検知信号が出力された場合、制御部20は上記ステップS4に進み、インク供給弁5を閉じ(S4)、インク供給制御動作を終了する。一方、第1のサブタンク6内に正常にインクが貯留されずにタイムアップ時間T1が経過すると、制御部20はインクタンク1がインク切れであると判断し、タイマ14を停止させ(S7)、次いでインク供給弁5を閉じる(S8)と共に、表示ランプ15を点灯表示させてユーザーにインクタンク1がインク切れであることを報知し、インクタンク1の交換を指示する(S9)。この間、ユーザーによりインクタンク1の交換作業が行われる。
During this time, the
ここで、制御部20は、第2のサブタンク7の満タン検知センサ13によって、第2のサブタンク7内のインク残量を監視する(S10)。このとき、第2のサブタンク7内のインク残量が少なくなっており、満タン検知センサ13から検知信号が出力されない場合は、印字継続不可であると判断して印字を一旦停止する(S11)。
Here, the
一方、上記ステップS10において、満タン検知センサ13から検知信号が出力されており、第2のインクタンク7に未だ十分なインクが貯留されている場合、制御部20はインクタンク重量検知センサ11によって、インクタンク1が交換されたかどうか、すなわち、インクタンク重量検知センサ11の検知信号がON→OFF→ONと推移したかどうかを監視している(S12)。
On the other hand, when a detection signal is output from the full
第1のサブタンク6がインク残量なしとなっても、ここでは第2のサブタンク7の方が内容量が大きいため、この第2のサブタンク7が空となるまで印字継続が可能であり、この間、制御部20は、上記ステップS10とステップS12の処理を継続しており、この間がインクタンク1の交換猶予期間となる。
Even if the
上記ステップS12において、インクタンク1が交換されたと判断されると、制御部20はインク供給弁5を開き、新たに装填されたインクタンク1からインク供給路2を介してインクを流通させる(S13)。
When it is determined in step S12 that the
この後、制御部20は、再び第1のサブタンク6の満タン検知センサ12によって、第1のサブタンク6が満タンになったかどうかを監視している(S14)。ここで、制御部20は、第1のサブタンク6が満タンにならない間は、上記ステップS10以降の処理を繰り返し、第1のサブタンク6が満タンになって満タン検知センサ12からの検知信号が確認されると、表示ランプ15を消灯してインクタンク1の交換指示を解除する(S15)。その後、インク供給弁5を閉じ(S4)、インク供給制御動作を終了する。
Thereafter, the
このように、インクジェットプリンタ100には第1のサブタンク6及び第2のサブタンク7の2つのサブタンクが設けられているため、インクタンク1が空になっても、第2のサブタンク7が空になるまでの間、印字を継続させることが可能である。この間にインクタンク1を交換することで、印字を停止することなく印字を継続させることができる。このインクタンク1の交換猶予時間は、第2のサブタンク7の内容量によるため、この第2のサブタンク7の内容量を大きく設定することで、交換猶予時間を長くすることも可能である。
Thus, since the
また、インクタンク1が空になっても印字を停止することなく続けて印字できるため、インクタンク1を交換した際に色が変化したりする等の画像劣化を生じるおそれはない上に、インクタンク1が完全に空になるまで使用することができ、インクの無駄が生じることない。
Further, even if the
更に、交換可能なタンクはインクタンク1だけでよいため、このインクタンク1を交換可能に装填するための装填部10をユーザーがアクセスし易い場所に配設するだけで済み、プリンタの機構レイアウトの自由度を大きく損ねるようなこともない。
Further, since the
なお、以上説明した第1のサブタンク6と第2のサブタンク7は、大小異なる内容量のものとしたが、何らこれに限定されず、内容量を同一のものとしてもよく、更に、上記とは逆に、第1のサブタンク6の内容量を第2のサブタンク7よりも大きくするようにしてもよい。これらの場合は、第1のサブタンク6の満タン検知センサ12の方が第2のサブタンク7の満タン検知センサ13よりも早くOFF検出されるように、その判定レベルを異ならせて設定することで、上記と全く同様の機能を果たすことができる。
The
図5は、インクタンク1から記録ヘッド3へインク供給されるインク供給路2の第2の実施形態を示している。また、図6はこの第2の実施形態のインク供給制御のための構成ブロック図である。これらにおいて、図1及び図2と同一構成の部位には同一符号を付してあり、これらの詳細な説明は省略する。
FIG. 5 shows a second embodiment of the
この第2の実施形態では、インク供給路2中において、第1のサブタンク6の上流側に第1のインク供給弁16が介設されると共に、第1のサブタンク6の下流側で、且つ、第2のサブタンク7の上流側に第2のインク供給弁17が介設されている。
In the second embodiment, a first
これら第1のインク供給弁16及び第2のインク供給弁17は、例えば電磁弁等のように電気的に開閉制御可能な弁機構により構成されており、制御部21からの制御信号を受けてインク供給路2を開閉することで、インクを流通又は遮断するようになっている。
The first
この第2の実施形態では、第1のサブタンク6と第2のサブタンク7との間に第2のインク供給弁17が介設され、通常時においては閉じられているため、記録ヘッド3による画像記録に伴うインクの消費は、第2のサブタンク7からのみとすることができる。一方、第1のインク供給弁16のみを開けば、インクタンク1内のインクは第1のサブタンク6のみに貯留される。従って、インクタンク1のインク残量なしを検知する際は、純粋に第1のサブタンク6へのインクタンク1からのインク流下時間で検知される。
In the second embodiment, the second
このとき、第2のインク供給弁17を閉じておくことで、第2のサブタンク7のインク貯留量を第1のサブタンク6とは無関係に設定しておくことが可能であり、ここでは、第2のサブタンク7の満タン検知センサ13は、第2のサブタンク7が満タンの場合にON検知し、インク残量が未だ所定量残っている状態でOFF検知することでインク残量少を検知するようになっている。
At this time, by keeping the second
次に、図7に示すフローチャートを用いて、かかる第2の実施形態のインク供給制御動作について説明する。 Next, the ink supply control operation of the second embodiment will be described using the flowchart shown in FIG.
電源投入後、制御部21は、まずタイマ14をリセット処理した後(S20)、タイマ14を起動させる(S21)。ここで、制御部21は、第2のサブタンク7の満タン検知センサ13によって、第2のサブタンク7内のインク残量を監視する(S22)。
After the power is turned on, the
このとき、第2のサブタンク7が満タンの場合は、満タン検知センサ13から検知信号が出力されるため、制御部21は第2のサブタンク7が満タンであることを確認することができる。これにより第2のサブタンク7が満タンであることが確認されると、第2のインク供給弁17を閉じ(S23)、次いで、制御部21は、第1のサブタンク6の満タン検知センサ12によって、第1のサブタンク6内のインク残量を監視する(S24)。そして、その結果、第1のサブタンク6が満タンであることが確認されると、第1のインク供給弁16を閉じ(S25)、インク供給制御動作を終了する。
At this time, when the
上記ステップS22において、第2のサブタンク7内のインク残量が少なくなっており、満タン検知センサ13から検知信号が出力されない場合は、制御部21は第2のインク供給弁17を開き、第1のサブタンク6からインク供給路2を介してインクを流通させる(S26)。この後、制御部21は、上記ステップS24に進み、上記同様、第1のサブタンク6の満タン検知センサ12によって、第1のサブタンク6内のインク残量を監視する。
In step S22, when the remaining amount of ink in the
このステップS24において、第1のサブタンク6内のインク残量が少なくなっており、満タン検知センサ12から検知信号が出力されない場合は、制御部21は第2のインク供給弁17を閉じると共に(S27)、第1のインク供給弁16を開き、インクタンク1からインク供給路2を介してインクを流通させる(S28)。
In this step S24, when the remaining amount of ink in the
この間、タイマ14は、所定のタイムアップ時間T1の経過を監視しており(S29)、制御部21は、上記ステップS22からの処理を繰り返す。そして、タイムアップ時間T1を経過する以前に第1のサブタンク6内に正常にインクが貯留されて満タン検知センサ12の検知信号が出力された場合は、第1のインク供給弁16を閉じ(S25)、インク供給制御動作を終了する。一方、第1のサブタンク6内に正常にインクが貯留されずにタイムアップ時間T1が経過すると、制御部21はインクタンク1がインク切れであると判断し、タイマ14を停止させ(S30)、次いで第1のインク供給弁16を閉じる(S31)と共に、表示ランプ15を点灯表示させてユーザーにインクタンク1がインク切れであることを報知し、インクタンク1の交換を指示する(S32)。この間、ユーザーによりインクタンク1の交換作業が行われる。
During this time, the
ここで、制御部21は、第2のサブタンク7の満タン検知センサ13によって、第2のサブタンク7内のインク残量を監視する(S33)。このとき、第2のサブタンク7内のインク残量が少なくなっており、満タン検知センサ13から検知信号が出力されない場合は、印字継続不可であると判断して印字を一旦停止する(S34)。
Here, the
一方、上記ステップS33において、満タン検知センサ13から検知信号が出力されており、第2のインクタンク7に未だ十分なインクが貯留されている場合、制御部21はインクタンク重量検知センサ11によって、インクタンク1が交換されたかどうか、すなわち、インクタンク重量検知センサ11の検知信号がON→OFF→ONと推移したかどうかを監視している(S35)。
On the other hand, when a detection signal is output from the full
第1のサブタンク6がインク残量なしとなっても、上記ステップS22及びS26の処理において第2のサブタンク7に第1のサブタンク6からインクが供給されているため、第2のサブタンク7にはインクが貯留されており、この第2のサブタンク7が空となるまで印字継続が可能であり、この間、制御部21は、上記ステップS33とステップS35の処理を継続しており、この間がインクタンク1の交換猶予期間となる。
Even when the
上記ステップS35において、インクタンク1が交換されたと判断されると、制御部21は第1のインク供給弁16を開き、新たに装填されたインクタンク1からインク供給路2を介してインクを流通させる(S36)。
When it is determined in step S35 that the
この後、制御部21は、再び第1のサブタンク6の満タン検知センサ12によって、第1のサブタンク6が満タンになったかどうかを監視している(S37)。ここで、制御部21は、第1のサブタンク6が満タンにならない間は、上記ステップS33以降の処理を繰り返し、第1のサブタンク6が満タンになって満タン検知センサ12からの検知信号が確認されると、表示ランプ15を消灯してインクタンク1の交換指示を解除する(S38)。その後、第1のインク供給弁16を閉じ(S25)、インク供給制御動作を終了する。
Thereafter, the
この第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の効果に加えて以下の効果がある。 According to the second embodiment, in addition to the same effects as those of the first embodiment, the following effects can be obtained.
すなわち、第1のサブタンク6と第2のサブタンク7との間に第2のインク供給弁17が介設されているため、第1のサブタンク6と第2のサブタンク7のそれぞれのインク残量の判定レベルに差を設ける必要がなく、個別に監視することができる。
That is, since the second
また、例えば第2のサブタンク7内のインク量を所定量以上に増やさず(つまりパンパンにすることがなく)、可撓性容器としての第2のサブタンク7によって記録ヘッド3へ与える背圧の設定が可能である。
Further, for example, the back pressure applied to the
なお、印字中は、第2のインク供給弁17が閉じられることによって、第2のサブタンク7からのみインクが消費されるため、第2のサブタンク7のインク残量を検知するために、図示した満タン検知センサ12を設ける代わりに、印字やヘッドメンテナンスに要するインクの吐出量や排出量をカウントすることでインク残量の検知を行うようにすることも容易にできる。
During printing, since the ink is consumed only from the
例えば、第2サブタンク7の内容量が40mlである場合、記録ヘッド3の仕様が16pl/dot、128ノズル、1dot/50μsecであるとすると、41pl/μsec=41ml/1000secとなる。ここで、キャリッジ4の走査中の印字領域時間が1sec、キャリッジ走査中の折り返し所要時間(非印字領域)が0.5secで、双方向印字とすれば、キャリッジ4の走査中の印字時間比は66.7%となり、最大インク消費量は41ml/1500sec=41ml/25minとなるから、インクタンク1が空となったことを検知した後、25分以内に交換すればよいことになる。
For example, if the internal capacity of the
また、同じく第2サブタンク7の内容量が40mlである場合、記録ヘッド3の仕様が20pl/dot、256ノズル、1dot/55.8μsecであるとすると、102pl/μsec=41ml/402secとなる。ここで、キャリッジ4の走査中の印字領域時間が2sec、キャリッジ走査中の折り返し所要時間(非印字領域)が0.5secで、双方向印字とすれば、キャリッジ4の走査中の印字時間比は80%となり、最大インク消費量は41ml/503sec=41ml/8minとなるから、インクタンク1が空となったことを検知した後、8分以内に交換すればよいことになる。第2のサブタンク7の内容量を80mlとすれば、交換猶予時間は更に16分に延びる。
Similarly, if the internal capacity of the
これは最大インク消費量であり、通常の印字ではこのような最大量の吐出を行うことは稀であるから、この数分の1〜数十分の1の消費量となることから、上記例の数倍〜数十倍の交換猶予時間が見込まれる。 Since this is the maximum ink consumption, and it is rare to discharge such a maximum amount in normal printing, the consumption amount is a fraction of 1 to several tens of minutes. Exchange grace time is expected to be several times to several tens of times.
また、印字のデータをカウントして実際に吐出するドット数を色毎にカウントするドットカウント手段(図示せず)を設ければ、より正確に交換猶予時間を算出することができる。 Further, if a dot count means (not shown) for counting the printing data and counting the number of dots actually ejected for each color is provided, the replacement grace time can be calculated more accurately.
このようなインクの吐出量や排出量をカウントすることによってインク残量の検知を行うことは、第1の実施形態にも適用可能である。この場合は、第1のサブタンク6のインク残量なしを検知することになる。
The detection of the remaining amount of ink by counting the amount of ink ejected and discharged can also be applied to the first embodiment. In this case, it is detected that there is no ink remaining in the
なお、第1及び第2の各実施形態における第1のサブタンク6及び第2のサブタンク7は、可撓性を有する材質により密封状の袋体形状に形成されたものを示したが、なんらこれに限定されない。例えば可撓性を有していなくてもよく、硬い箱状の容器であってもよい。
In addition, although the
また、以上の説明では、一つの記録ヘッド3のインク供給系を例示して説明したが、フルカラーの画像記録を行うインクジェットプリンタでは、4色、8色等の複数色のインクによって画像を記録するようにしており、各色のインクを供給する複数のインクタンクと、このインクタンクに対応する数の記録ヘッドとを有している。従って、この場合、以上説明したインク供給系と同一のものが、記録ヘッドの数分配設されることになる。
In the above description, the ink supply system of one
100:インクジェットプリンタ
1:インクタンク
2:インク供給路
3:記録ヘッド
4:キャリッジ
5:インク供給弁
6:第1のサブタンク
7:第2のサブタンク
8:メンテナンスユニット
10:装填部
11:インクタンク重量検知センサ
12、13:満タン検知センサ
14:タイマ
15:表示ランプ
16:第1のインク供給弁
17:第2のインク供給弁
DESCRIPTION OF SYMBOLS 100: Inkjet printer 1: Ink tank 2: Ink supply path 3: Recording head 4: Carriage 5: Ink supply valve 6: 1st subtank 7: 2nd subtank 8: Maintenance unit 10: Loading part 11: Ink tank weight Detection sensor 12, 13: Full tank detection sensor 14: Timer 15: Display lamp 16: First ink supply valve 17: Second ink supply valve
Claims (7)
前記インクタンクと前記記録ヘッドとの間の前記インク供給路中に、それぞれインクを貯留可能な2つのサブタンクを有することを特徴とするインクジェットプリンタ。 In an ink jet printer that supplies ink from a replaceable ink tank to a recording head via an ink supply path,
An ink jet printer comprising: two sub tanks each capable of storing ink in the ink supply path between the ink tank and the recording head.
前記制御手段は、前記弁機構を弁開した後、所定時間経過しても前記内容量検知手段が内容量多を検知しない場合に前記インクタンクの残量なしと判断し、前記警告手段を作動させることを特徴とする請求項5記載のインクジェットプリンタ。 Warning means for warning that there is no remaining ink tank;
The control means determines that the ink tank has no remaining capacity and activates the warning means when the internal volume detection means does not detect a large internal capacity even after a predetermined time has elapsed after opening the valve mechanism. 6. An ink jet printer according to claim 5, wherein the ink jet printer is used.
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