JP2005092256A - 座標入力方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム、座標入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】編集処理の操作状態を選択することなく意図した編集操作の状態に変更し、文字データ編集の操作性の向上を図る。
【解決手段】指や電子ペン504を用いて座標入力装置101やタブレット端末装置500から入力された文字や図形データに対し、ツールバー1302から消しゴムツールを選択し、ドラッグ操作する。このときのドラッグ方向が同一で、ドラッグ長が手書き文字描画設定ダイアログボックス1201に設定された長さを超えた場合、範囲指定をして文字の消去をおこなう囲い消しモードに移行することにより操作性の向上を図る。
【選択図】 図15
【解決手段】指や電子ペン504を用いて座標入力装置101やタブレット端末装置500から入力された文字や図形データに対し、ツールバー1302から消しゴムツールを選択し、ドラッグ操作する。このときのドラッグ方向が同一で、ドラッグ長が手書き文字描画設定ダイアログボックス1201に設定された長さを超えた場合、範囲指定をして文字の消去をおこなう囲い消しモードに移行することにより操作性の向上を図る。
【選択図】 図15
Description
この発明は、文字や図表のデータを編集する座標入力方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム、座標入力装置に関し、特に、編集処理の操作状態の設定変更を簡単にすることにより、入力した後の文字や図表に対する編集の操作性を向上させることができる座標入力方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム、座標入力装置に関する。
従来、パーソナルコンピュータなどの情報機器の扱うデータは、キーボードから入力する文字データが主であった。しかし、文字以外にもデジタルカメラやスキャナーから取り込む画像データを加工することが増えてきている。これら画像データの加工は、フォトレタッチ用のアプリケーションソフトウエアを用いて、明るさや彩度など見た目の情報を変えたり、絵や模様の描き込み・消去処理などをおこなう。絵や模様の描き込み・消去処理をおこなう場合、所望の描画操作ごとに、たとえば、筆やペンなどといったツールの選択をおこなう。あるいは、既に入力された描画データに対し、範囲指定などをおこなうことで描画の効果を及ばせる機能などを持つ。
そして、画像の加工をおこなう際は、主にマウスが使われていたが、他にもペン入力をおこなうことができるタブレット付端末装置が使用されることが増えている。このタブレット付端末装置は、通常の生活のなかで使用するペンと紙をイメージしたものである。よって、画像や図形の入力だけでなく、紙に文字を書くときと同様の動作にて文字入力をおこなうことができるため、キーボードから文字の入力操作をおこなうことに抵抗があるユーザにとっては身近な道具となっている。
上述したように、タブレット付端末装置は備え付けのスタイラスペンと呼ばれるペン入力装置を用いて、実際の鉛筆を使用するような動作にて書き込みをおこなう。文字を入力する際には専用のアプリケーションソフトウエア内において筆や鉛筆を想定したツールを選択して入力をおこない、消去や削除などをおこなう場合には消しゴムを想定したツールを選択して編集作業をおこなう。こういった入力のための操作は、上述したフォトレタッチ用のアプリケーションソフトウエアにて絵や模様の描き込み・消去処理とほぼ同様の操作がおこなわれる。
上述したタブレット付端末装置に関連して、座標入力装置から座標の入力指示をおこなう際に、デバイスの入力面積または入力形状を識別し、識別したデバイスごとにペンや消しゴムなどのツールが選択される手書き入力をおこなう装置が提案されている(下記特許文献1参照。)。また、手書き入力された文字や図形を認識し、手書き入力された文字を、一文字単位、漢字の偏やつくり、文字の部品ごとの情報など、その手書き入力された文字の1箇所に触れることにより文字の部分や全体を消去する提案がされている(下記特許文献2参照。)。
しかしながら、入力した文字や図形を消去する場合には、上述したタブレット付端末装置を用いる場合であっても、実際の黒板のときと同様、黒板消しを使うように消去する手書き文字の上を上下左右にカーソルを通過させることによって文字を消去することになるが、消去する範囲が大きいと、消去する操作に時間がかかるという問題がある。一方、マウスのドラッグ操作によって矩形の対象領域を指定し、領域内にある文字をまとめて消去する場合、1回の操作で消去しようとする文字の全てをうまく範囲内に収めることができるとは限らないため、複数回の操作が必要となる場合もある。
また、消去をおこなう領域が狭い範囲である場合は、対象領域を指定して消去するより、カーソルにてその箇所を通過させることによって消去する方が手間がかからなくなる場合も少なくない。さらに、前述した2つの方法を場合により使い分けることによって個々の操作をおこなうことは可能であるが、その都度コマンドやツールなどの選択をし直す必要があるという問題がある。
また、対象領域を指定したときに、操作者が範囲指定の消去(囲い消し)操作をおこなう状態に移行していることが予め認識できていないと、矩形の対象領域内の全てが消去されることになり、意図した以外の手書き文字を削除してしまったり、削除した文字を修復させる再描画の手間が発生する。
また、囲い消し操作によって同一ライン上の手書き文字を消去する場合、対象領域の範囲指定をおこなうために矩形の対角線方向へドラッグ操作をおこなう。このドラッグ操作を、囲い消し操作へ移行するためにおこなう特別な操作とすると、従来のアプリケーションソフトウエアではこのドラッグ操作による手書き文字の消去はおこなわれないという問題がある。
また、操作の簡略化を図るため、特にツールを選択する操作などをせずに、必要となった時点で操作モードを変更できることが望まれる。また、矩形の対角線方向へのドラッグ操作は、正確な対角線を必要とするものでなく、方向に多少の曖昧さを含む幅を持たせることが望まれる。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、座標入力装置を用いて入力する座標により文字や図表データの編集をおこなう際に、編集処理の操作状態を選択することなく意図した編集操作の状態に変更できるため、文字や図表データの編集処理の操作性を向上し効率化を図ることができる座標入力方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム、座標入力装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる座標入力方法は、座標指示物の示す位置をカーソルにて表示面に表示しつつ入力面から座標として入力し、入力した該座標に基づいてビットマップデータの編集処理をおこなう座標入力方法において、前記編集処理における描画や消去をおこなう操作モードのなかから所望する一つの操作モードを設定する状態設定工程と、前記状態設定工程によって前記操作モードを設定した後、前記座標指示物を用いて前記入力面に対して第1の点を入力し、該第1の点が入力された後、継続した操作のまま入力される第2の点との2点間で形成される距離を算出する算出工程と、前記算出工程によって算出された前記距離が所定の長さ以上になったとき、前記状態設定工程によって設定された前記操作モードを、前記第1の点と前記第2の点との2点間により決定される選択範囲に対する一括操作モードに変更する変更工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる座標入力方法は、請求項1に記載の発明において、前記状態設定工程は、前記操作モードが設定されたとき、該操作モードとして予め定められたカーソルを前記表示面に表示し、前記変更工程は、前記算出工程によって算出された前記距離が所定の長さ以上になったとき、前記操作モードとして予め定められた前記カーソルを前記一括操作モードとして予め定められたカーソルに変更することを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる座標入力方法は、請求項1または2に記載の発明において、前記変更工程は、前記算出工程によって算出された前記距離が所定の長さ以上になった後、前記座標指示物を用いた前記入力面からの継続した操作による入力が終了すると、前記第1の点と前記第2の点との2点間により決定される選択範囲に対する前記一括操作モードを、前記状態設定工程によって設定した前記操作モードに戻すことを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる座標入力方法は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記算出工程は、前記座標指示物により前記入力面から継続した操作のまま所定の時間間隔ごとに入力される点を、開始から入力順に2点ずつを組合せ、該組合せごとの2点間を結ぶことによって形成される直線の傾きの値を順に算出していき、該算出する際に用いた組合せの一つ前の組合せにて算出された傾きの値との差の絶対値が、予め定められた値以下である場合は前記距離の算出をおこない、予め定められた値を超える場合は前記距離の算出を不実行とすることを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる座標入力方法は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記変更工程は、前記状態設定工程によって前記操作モードのなかから消去をおこなう操作モードが設定され、前記算出工程によって算出された前記距離が所定の長さ以上になった場合、前記操作モードを前記第1の点と前記第2の点との2点間により決定される選択範囲内の前記ビットマップデータを一括して消去する一括操作モードに変更することを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる座標入力方法は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記状態設定工程は、前記操作モードのなかから消去をおこなう操作モードが設定されているとき、前記算出工程によって算出される前記距離が所定の長さより短い間は、前記座標指示物を用いて前記入力面から入力される点に位置する前記ビットマップデータの消去をおこなうことを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかるプログラムは、前記請求項1〜6のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させることができる。
また、請求項8の発明にかかる座標入力装置は、座標指示物の示す位置を、カーソルにて表示する表示面と、座標として入力する入力面とを備え、入力した該座標に基づいてビットマップデータの編集処理をおこなうための座標入力装置において、前記編集処理における描画や消去をおこなう操作モードのなかから所望する一つの該操作モードを設定するための状態設定手段と、前記状態設定手段によって前記操作モードが設定された場合、前記座標指示物を用いて前記入力面に対して第1の点が入力され、該第1の点が入力された後、継続した操作のまま入力される第2の点との2点間で形成される距離を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された前記距離が所定の長さ以上になった場合、前記状態設定手段によって設定された前記操作モードを、前記第1の点と前記第2の点との2点間により決定される選択範囲に対する一括操作モードに変更する変更手段と、を備えたことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、座標入力装置を用いて入力する座標により文字や図表データの編集をおこなう際に、編集処理の操作状態を選択することなく意図した編集操作の状態に変更できるため、文字や図表データの編集処理の操作性を向上し効率化を図ることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる座標入力方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム、座標入力装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、この発明の本実施の形態にかかる表示一体型座標入力装置のシステム構成について説明する。図1は、この発明の本実施の形態にかかる表示一体型座標入力装置のシステム構成を示す構成図である。図1は、座標入力装置101と、表示装置102からなる表示一体型座標入力装置100である。
座標入力装置101は、表示装置102の表示画面と並行で重なる位置に設置される。そして、座標入力装置101の画面上に指先またはペンで接触させた座標103の位置を、光学的に表示装置102の表示画面の画素(ピクセル)数(たとえば、X軸方向1024、Y軸方向768など)に対応した(X,Y)座標を周期的(たとえば、10msごとや、20msごとなど)に検出し、後述するホスト端末装置300(図3参照)へ送出する。表示装置102は、座標入力装置101に対して入力された座標位置の演算などをおこない、各種ソフトウエアの処理をおこなう。また、ホスト端末装置300が送出するRGB画像データを、液晶画面やPDP画面などに表示する。
図2は、この発明の本実施の形態にかかる座標検知装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。図2では、座標入力装置101内に備えられた座標検知装置200を示している。座標検知装置200は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、タイマ204と、左光学検出器I/F(インタフェース)205と、右光学検出器I/F(インタフェース)206と、ホストI/F(インタフェース)207とから構成される。また、各構成部はバス208によってそれぞれ接続されている。
まず、CPU201は、装置全体の制御をおこなう。RAM203は、制御の際の一時的なデータを記憶する。タイマ204は、周期的に時間を計測し、CPU201へ通知する。左光学検出器インタフェース205は、後述する左光学検出器401(図4参照)が照射し、後述する光再帰性反射部材403(図4参照)により反射される照射光404(図4参照)をアナログ信号化し、送信するデータをデジタルデータ変換する。右光学検出器インタフェース206は、後述する右光学検出器402(図4参照)が照射し、後述する光再帰性反射部材403により反射される照射光404をアナログ信号化、送信するデータをデジタルデータ変換する。ホストインタフェース207は座標入力装置101により検出し、算出した座標データをRS232C、USBなどのシリアル規格の回線を介して後述するホスト端末装置300(図3参照)へと送出する。
ROM202には、座標検知装置200を制御する制御プログラムが格納され、上述したようにCPU201は、ROM202に予め格納されている制御プログラムによって座標検知装置200全体の制御をおこなう。また、後述する座標指示物405(図4参照)の光遮断角(θLと、θR)の算出、座標入力装置101上の座標(座標値Xと、座標値Y)の算出や、ホスト端末装置300へ算出した座標データを送出するなど座標入力装置101全体の制御をおこなう。
図3は、この発明の本実施の形態にかかるホスト端末装置の内部構成の一例を示すブロック図である。図3では、表示装置102内に備えられたホスト端末装置300を示している。ホスト端末装置300は、ドライバ301と、アプリケーション302と、画像RAM303とから構成される。
ドライバ301は、Windows(R)、Macintosh(R)、Linux(R)などのOSの制御下で座標検知装置200が送出する座標データをRS232C、USBなどを介して受け取り、マウスのデータに変換し、不図示のマウスインタフェースへ渡す。アプリケーション302は、Windows(R)、Macintosh(R)、Linux(R)などのOSの制御下で実行されるプログラムである。そして、マウスインタフェースからマウスデータを受け取り、座標やボタン情報によって予め座標に設定されているアプリケーション302の機能を実行し、ドラッグ軌跡の色の設定や、線の太さによる文字や図形や罫線描画などを実行する。そして、画像RAM303には、アプリケーション302により作成された表示画像が展開され、画像を出力する手段が読み出すことにより表示装置102へと出力をおこなう。
図4は、この発明の本実施の形態にかかる座標入力装置にて座標検出をおこなう一例を示す説明図である。図4では、表示一体型座標入力装置100として大型(たとえば、50インチ、70インチなど)のPDP(Plasma Display Panel)や液晶リアプロジェクタを備えたものとし、表示一体型座標入力装置100内の座標入力装置101を用いた座標の検出について説明する。
座標入力装置101内は、左光学検出器401および右光学検出器402からそれぞれ半導体レーザーにより照射光404を発光する。この発光した照射光404に対し、光再帰性反射部材403により反射される光を検知する。検知した光は、アナログデータ化され、座標検知装置200へ送出する。Wは、左光学検出器401と右光学検出器402との間の距離を表し、Hは、座標入力装置101の高さを表す。
そして、画面上に指やペンなどの座標指示物405が無い場合は、照射光404は光再帰性反射部材403により180度逆向きに反射され、左光学検出器401または右光学検出器402にて受光される。一方、画面上に座標指示物405が存在する場合は、座標指示物405によって照射光404が遮られて、光再帰性反射部材403に反射されないため受光しない。この受光のない方向である光遮断角を、左光学検出器401により左遮断角度θLを、右光学検出器402により右遮断角度θRをそれぞれ検出し、H、W、θL、θRから以下の式(1),(2)により座標指示物405のX座標、Y座標を算出する。
X=W×tanθR/(tanθL+tanθR)・・・(1)
Y=H−W×tanθL×tanθR/(tanθL+tanθR)・・・(2)
Y=H−W×tanθL×tanθR/(tanθL+tanθR)・・・(2)
図5は、この発明の本実施の形態にかかる電磁誘導方式のタブレット端末装置の一例を示す説明図である。図5では、図1にて示した座標入力装置101の他の例として電磁誘導方式のタブレット端末装置500を示す。
図5の表示508aは、タブレット端末装置500を示すものであり、ディスプレイ501と、キーボード502と、マウス503とが備えられている。これは、キーボード502とマウス503により操作をおこなうことを前提とする既存のパーソナルコンピュータと異なり、電子ペン504を用いて操作をおこなう。そして、キーボード502による文字入力を、手書き文字描画あるいは文字認識からおこなえるようにディスプレイ501が標準装備されている。また、Microsoft(R)社からタブレット端末装置500用のOSである「Windows(R) XP Tablet PC Edition」が商品化され、手書き文字認識エンジン、音声認識エンジンなどが備えられている。
タブレット端末装置500は、一般的なノート型パーソナルコンピュータと同じく液晶のディスプレイ501と、キーボード502と、マウス503で構成され、一般的なノート型パーソナルコンピュータと同様の操作をおこなうことができる。
図5の表示508bは、ディスプレイ501を180度回転させて操作時と反対向きにし、そのままキーボード502の上に折り畳んだ状態を示している。電子ペン504と、タブレット端末装置500に内蔵されたセンサーによりディスプレイ501上の電子ペン504の位置(座標)を検知し、マウス503のクリック、ドラッグ操作をエミュレートする。水平のディスプレイ501と、電子ペン504によりマウス503の操作では困難な手書き文字が紙に文字を書く感覚で描画可能となる。
図5の表示508cは、電子ペン504を用いて入力する描画面の構成を示している。電子ペン504が、直接接触する面には強化ガラス505が設置され、液晶ディスプレイユニット506が傷つくのを防止する。液晶ディスプレイユニット506の下に電子ペン504の位置を検知する電磁誘導センサーユニット507が設置され、ディスプレイ501の画像品質が損なわれない構造となっている。上述したようにディスプレイ501を回転し、折り畳む形態のタブレット端末装置500を示したが、ディスプレイ501の部位が取りはずせる形態のものもある。
図6は、この発明の本実施の形態にかかる電磁誘導方式のタブレット端末装置の座標検知方式の一例を示す説明図である。図6では、タブレット端末装置500のタッチパネルに電磁誘導方式を用いた場合の座標検知方式を説明する。
電子ペン504には、共振回路601が内蔵されている。電子ペン504を電磁誘導センサーユニット604に近づけると、センサーコイル605に流れる電流によって発生する磁界により、コイル603に誘導起電圧が生じる。これにより、コンデンサー602と、コイル603と、からなる共振回路601が励振され共振電流が流れる。
センサーコイル605は、座標検知精度に比例した密度に設置される。図ではX軸方向を検知するためのセンサーコイル605の一部を示している。図示していないが、X軸方向を検知するためのセンサーコイル605と直角をなす向きに、Y軸方向を検知するためのセンサーコイル605が設置される。
電子ペン504の座標検知は、電磁誘導座標検知ユニット606の中央演算装置610により制御される。まず、送受切替スイッチI/F609によって送受切替スイッチ615を制御し、送受切替スイッチ615をA点とC点とに接続する。交流電源616からセンサーコイル605に電流を流す。X軸コイル切替スイッチI/F607によりX軸コイル切替スイッチ614を制御して高速にスイッチを切替え、順にセンサーコイル605へ電流を流す。これによりセンサーコイル605上に順に磁界が発生する。この磁界により電子ペン504が共振することになる。
つぎに、送受切替スイッチ615をC点とB点とに接続し、X軸コイル切替スイッチ614を順次切り換える。このとき、共振電流によって発生する磁界によって、電子ペン504からセンサーコイル605に誘導起電圧が発生する。センサーコイル605に発生する誘導起電圧はX軸検知I/F608により増幅され、測定される。
そして、検知した電子ペン504の座標は端末装置I/F613(RS232C、USBなど汎用のI/F、または、専用のI/F)により接続されたタブレット端末装置500へと通知される。タブレット端末装置500のドライバが座標データを受け取り、マウス用の座標データとして汎用のマウスI/Fへ通知、アプリケーションソフトウエアへ送出される。
なお、Y軸の検知についても上述したX軸についての検知と同様におこなわれ、Y軸コイル切替スイッチ611を順次切り換え、共振電流によって発生する磁界によって、電子ペン504からセンサーコイル605に誘導起電圧が発生する。センサーコイル605に発生する誘導起電圧はY軸検知I/F612により増幅され、測定される。
図7は、この発明の本実施の形態にかかる電磁誘導座標検知ユニットの誘導起電圧分布図の一例を示す説明図である。図7では、図6で示した電磁誘導座標検知ユニット606のX軸検知I/F608により測定した誘導起電圧の分布図を示す。
上述した図6の送受切替スイッチ615をC点とB点に接続し、X軸コイル切替スイッチ614を順次切り換える際に電子ペン504からセンサーコイル605に誘導起電圧が発生し、この誘導起電圧をX軸検知I/F608にて測定する。そして、図7は、このとき検知される誘導起電圧分布を示している。電子ペン504が、センサーコイル605の「2」の上に位置する場合、図7のX軸「2」から受信される誘導起電圧が最も高くなる。よって、この場合のセンサーコイル605が位置するX座標は「2」を指していることになる。電子ペン504が他の位置を指している場合については、同様にその時点で検出した誘導起電圧の最も高い点をX座標として確定する。また、図示していないがY座標についても同様である。なお、電磁誘導座標検知ユニット606は、ディスプレイ501などのディスプレイ装置に内蔵されるものとする。
図8は、この発明の本実施の形態にかかる手書き文字の描画を説明するための説明図である。図8では、座標入力装置101やタブレット端末装置500などにて手書き文字を入力する際に表示されるウィンドウ801と、そのときに生成される手書き文字ファイル802と、を示している。
ウィンドウ801に示す図は、電子ペン504を用いて入力する際の手書き文字の軌跡の一例である。ウィンドウ801上に示すように、(X0,Y0)、(X1,Y1)、(X2,Y2)、(X3,Y3)、(X4,Y4)、(X5,Y5)を、電子ペン504をドラッグしたまま、矢印の方向に順次になぞることによって手書き文字が入力されることを示している。この座標(X0,Y0)から座標(X5,Y5)までの軌跡が、1ストロークのドラッグ軌跡となる。
文字の描画は2点間、たとえば、(X0,Y0)から(X1,Y1)などに設定されている色、太さにて線描画することにより描画をおこなう。このようなドラッグによる描画がおこなわれると一時的なファイルとしてストロークデータファイル803が作成される。ストロークデータ803は、ペン色、ペン太さ、入力されるストローク座標数、そして、その各々の座標が順にセットされるファイルである。
また、ドラッグがおこなわれることによりドラッグ軌跡データファイル804が作成される。ドラッグ軌跡データファイル804は、ドラッグ方向、ドラッグ座標数、ドラッグ座標(先頭)、そして、それに続くドラッグ座標が順にセットされる。ドラッグ軌跡データファイル804は、ストロークデータファイル803と同様、一時的に作成されるファイルである。
このように手書き文字が入力されると、上述したストロークデータファイル803と、ドラッグ軌跡データファイル804が参照され、手書き文字の各情報が手書き文字ファイル802にて示すファイルとして作成される。手書き文字ファイル802の内容項目は、総ページ数、ページ番号、ページデータサイズ、総ストローク数、ストローク座標数、ストローク色、ストローク太さ、ストローク座標から構成される。図8にて示した手書き文字は、ストローク座標数が5であり、ストローク座標は昇順に(X1,Y1)、(X2,Y2)、(X3,Y3)、(X4,Y4)、(X5,Y5)がセットされることになる。
その他、総ページ数は手書き文字が書かれているファイルのページ数の合計、ページ番号は当該手書き文字が書かれているページの番号、ページデータサイズは一つの手書き文字ファイル802のファイルサイズ、総ストローク数は入力された手書き文字を構成するストローク数、ストローク色は線の色(各色ごとに決められた識別符号などがセットされる)、太さはポイント値などの線幅を意味する。ストロークデータファイル803とドラッグ軌跡データファイル804は、手書き文字ファイル802にデータが保存されるとそれぞれ削除される。
図9は、この発明の本実施の形態にかかる手書き文字の消去を説明するための説明図である。図9では、座標入力装置101やタブレット端末装置500などにて手書き文字を入力し、ウィンドウ901上に表示された手書き文字を消去する場合について示す。
ウィンドウ901上に、左上原点座標(X,Y)、幅(W)、高さ(H)の矩形の範囲が、図12の設定1206にて後述する消しゴムツールの対象領域902として示されている。原点座標(X,Y)から、Y座標は固定したままX座標に1ずつ座標値を加算していく(たとえば、(X+1,Y)、(X+2,Y)、・・・(X+W−1,Y))。つぎに、Y座標に1を加算した座標からX座標に1ずつ座標値を加算していく(たとえば、(X,Y+1)、(X+1,Y+1)、(X+2,Y+1)、・・・(X+W−1,Y+1))。このような方法にて対象領域902内を走査し、手書き文字ファイル802に同一の座標が存在するか検索する。図9の例では、(X3,Y3)の座標が対象領域902内に存在するので、(X0,Y0)から(X1,Y1)のストロークと、(X4,Y4)から(X5,Y5)のストロークと、に分割し、(X2、Y2)から(X3,Y3)と、(X3、Y3)から(X4,Y4)と、の間の手書き線を消去する。以上により、消しゴムツールを用いて対象領域を指定した場合の手書き文字の消去をおこなう。
図10は、この発明の本実施の形態にかかる指や電子ペンによるドラッグ方向を算出するための説明図である。図10では、座標入力装置101やタブレット端末装置500などを用い、ドラッグ操作によって順次入力される座標の方向を算出する場合について説明する。図には、左上部を座標原点としたX,Y座標があり、X,Y座標上の(X0,Y0)から各(X,Y)の方向へドラッグ操作をおこなう場合を以下の式(3)〜(10)にて表すものとする(SDは、ドラッグ方向を表す)。
(X≧X0、Y<Y0)である場合、
θ=arctan((X−X0)/(Y0−Y))・・・(3)
SD=θ・・・(4)
(X≧X0、Y≧Y0)である場合、
θ=arctan((Y−Y0)/(X−X0))・・・(5)
SD=θ+90・・・(6)
(X<X0、Y≧Y0)である場合、
θ=arctan((X0−X)/(Y−Y0))・・・(7)
SD=θ+180・・・(8)
(X<X0、Y<Y0)である場合、
θ=arctan((Y0−Y)/(X0−X))・・・(9)
SD=θ+270・・・(10)
θ=arctan((X−X0)/(Y0−Y))・・・(3)
SD=θ・・・(4)
(X≧X0、Y≧Y0)である場合、
θ=arctan((Y−Y0)/(X−X0))・・・(5)
SD=θ+90・・・(6)
(X<X0、Y≧Y0)である場合、
θ=arctan((X0−X)/(Y−Y0))・・・(7)
SD=θ+180・・・(8)
(X<X0、Y<Y0)である場合、
θ=arctan((Y0−Y)/(X0−X))・・・(9)
SD=θ+270・・・(10)
ドラッグ操作により座標を移動した場合、上述したように、移動した分のX,Y座標の距離を用い、ドラッグ操作した方向の角度をドラッグ方向を意味するSDとして算出する。そして、この結果を比較することにより、ドラッグ操作が同一方向にされているか否かの判断をおこなう。
図11は、この発明の本実施の形態にかかる指や電子ペンによるドラッグ操作による座標軌跡の一例を示す説明図である。図11では、指や電子ペン504によりドラッグ操作をおこなう際の軌跡と、方向の判断方法の一例を説明している。
ウインドウ1101上に示すように、P(X0,Y0)をドラッグの開始位置とし、(X1,Y1)、(X2,Y2)、(X3,Y3)の順にドラッグ操作がおこなわれるものとする。座標指示物405(たとえば、指やペンなど)を用いてまったく同一方向へドラッグ操作をし続けることは通常困難である。このことにより、前回のドラッグ方向となるSDに対して、SD−α(同一方向許容範囲)≦SD≦SD+αの範囲内にある場合、ドラッグ操作が同一方向にされたと判断する。
たとえば、図に示すように、P(X0,Y0)から最初の座標の取得位置である(X1,Y1)への矢印ar1と、その延長した方向を表す方向dir1が示される。つぎに2点目となる(X2,Y2)とを結ぶ矢印ar2と、その延長した方向を表す方向dir2が示される。ここで、これら矢印ar1を延長した方向dir1と、矢印ar2とにより形成される角度の誤差は角度α1となる。そして、同じように(X2,Y2)から(X3,Y3)へ向かう方向として矢印ar3が示され、この矢印ar3と、上述した方向dir2とによって形成される角度の誤差は角度α2となる。これら角度α1と、角度α2とが前述した不等式に当てはまる範囲内の数値であるとき、ドラッグ操作が同一方向にされ、矢印ar4のような軌跡でドラッグされたと判断するものである。
そして、ドラッグした距離(ドラッグ長)は、同一方向と判断されている間は、起点P(X0,Y0)からの距離とし、以下の式(11)〜(13)にて算出される。
L1=√(X1−X0)+(Y1−Y0)・・・(11)
L2 =√(X2−X0)+(Y2−Y0)・・・(12)
L3=√(X3−X0)+(Y3−Y0)・・・(13)
このように、(X0,Y0)と(X1,Y1)との間、(X0,Y0)と(X2,Y2)との間、(X0,Y0)と(X3,Y3)との間、の各ドラッグ長を順番に算出し、ドラッグ長が特定の長さ以上となった時点で、文字の範囲指定の消去(囲い消し)の操作モードへと移行する。
L1=√(X1−X0)+(Y1−Y0)・・・(11)
L2 =√(X2−X0)+(Y2−Y0)・・・(12)
L3=√(X3−X0)+(Y3−Y0)・・・(13)
このように、(X0,Y0)と(X1,Y1)との間、(X0,Y0)と(X2,Y2)との間、(X0,Y0)と(X3,Y3)との間、の各ドラッグ長を順番に算出し、ドラッグ長が特定の長さ以上となった時点で、文字の範囲指定の消去(囲い消し)の操作モードへと移行する。
図12は、この発明の本実施の形態にかかる手書き文字の描画設定ダイアログボックスの一例を示す説明図である。図12では、入力する際の手書き文字の各種設定をおこなう、手書き文字描画設定ダイアログボックス1201を説明する。
まず、手書き文字描画設定ダイアログボックス1201の左上部に、手書き文字の線の太さを設定する設定1202、色を設定する設定1203が備えられている。また、その下には、ペン1の設定をおこなう設定1204と、ペン2の設定をおこなう設定1205が備えられている。これらペン1およびペン2の太さと色は設定1202と設定1203にておこなう。
設定1206は、消しゴムツールの大きさ(文字を消すときの幅)を選択する設定部である。設定1207は、消しゴムツールを選択している際に、囲い消しモードに移行するまでのドラッグ長をスライダーバー1208の左右移動により設定する。設定1209は、ドラッグ方向を同一方向とする同一方向許容範囲を、表示されるハンドル1210を上下にカーソルで移動させることにより設定する。図11にて示した同一方向許容範囲であるαは真中の水平の矢印と、それをはさむ上下の矢印の作る角度として設定される。上述した設定を保存する場合には、OKボタン1211を押下し、保存せずに終了させる場合にはキャンセルボタン1212を押下する。
図13は、この発明の本実施の形態にかかる手書き文字の描画・消去操作の描画の一例を示す説明図である。図13では、手書き文字の描画操作を示しており、後述する図14,15は、図13に続く一連の処理として説明する。
まず、ウィンドウ1301上に表示されているツールバー1302のなかから、ペン1ツールを選択することにより、ペンカーソル1303が表示される。ペン1ツールおよびペンカーソル1303は、ウィンドウ1301上にビットマップデータを描画する際に設定される操作状態である。
このペンカーソル1303は、図1に示した座標入力装置101ではペンや指などを使い、図5にて示したタブレット端末装置500では電子ペン504を使って操作される。ペンカーソル1303から入力される座標は、座標入力装置101のホスト端末装置300や、タブレット端末装置500にインストールされているアプリケーション302にて処理するため、図8に示した手書き文字ファイル802として取り込まれる。アプリケーション302は、手書き文字ファイル802に取り込まれた座標に基づき、色や線幅などの処理をおこない、ウィンドウ1301上に「本日は晴天」という文字で表示をおこなう。
図14は、この発明の本実施の形態にかかる手書き文字の描画・消去操作の範囲指定の一例を示す説明図である。図14では、図13にて描画した手書き文字に対して、消しゴムツールを用いて範囲指定して消去する際の説明をおこなう。
まず、ウィンドウ1301上に表示してあるツールバー1302のなかから、消しゴムツールを選択することにより、消しゴムカーソル1401が表示される。消しゴムツールおよび消しゴムカーソル1401は、ウィンドウ1301上のビットマップデータの消去をおこなう際に設定される操作状態である。
通常の消しゴムカーソル1401の機能として、指や電子ペン504など用いて消しゴムカーソル1401を移動操作させ、図13にて描画した文字上を通過させることによって文字のビットマップデータの消去をおこなうことができる。これは、消しゴムカーソル1401を通過させた位置の座標にある文字のビットマップデータの座標を、手書き文字ファイル802から削除することにより実行される。
一方、消しゴムカーソル1401を、図に示す矢印1402方向へ、予め設定した長さ以上のドラッグ操作をおこなうことにより、消しゴムカーソル1401の処理範囲を設定することができる。ここで設定した処理範囲は、ビットマップデータの消去をおこなうことが可能な対象領域として決定し、対象領域内に書かれた手書き線(文字)のみ消去の処理をおこなうことができるようにするための機能である。この機能を使って文字を消去する操作状態を囲い消しモードと呼ぶ。この対象領域を設定する際の長さとなるドラッグ長や、ドラッグさせる方向の許容範囲などは、図8にて示した手書き文字描画設定ダイアログボックス1201にて設定する。
図15は、この発明の本実施の形態にかかる手書き文字の描画・消去操作の消去の一例を示す説明図である。図15では、図14にて決定した消しゴムツールの対象領域の範囲指定を用いて実際に手書き入力した文字の消去について説明する。
図14にて示した消しゴムツールを選択した後、同一方向へドラッグ操作をおこなう。このドラッグ操作によるドラッグ長が特定の長さ以上となった場合、破線1501に示す範囲が設定され、消しゴムツールから囲い消しモードへと移行する。ここで、ドラッグ操作をおこなう際に手書き文字の上を消しゴムカーソル1401が通過した軌跡の部分のビットマップデータは消去される。墨塗り部分1502は、消しゴムツールによって消去された領域を明示するために表示するもので実際には図のような墨塗り部分1502のような形で表示されることはない。
また、消しゴムツールの選択後、囲い消しモードへと移行したことが認識できるように、カーソルが囲い消しカーソル1503のように形が変更される。これは、ドラッグ長が特定の長さ以上に操作されたとき、モードが変更されたことを操作者に認識させるためである。図15ではプラス記号の形を示しているが、どのような形のものであってもよい。
そして、座標入力装置101やタブレット端末装置500にて、指や電子ペン504を入力する画面上から離すと、囲い消しモードを元の消しゴムツールのモードに戻すことができる。以上により、消しゴムツールから囲い消しモードへの移行、および、囲い消しモードから消しゴムツールへの移行を、特定の長さ以上のドラッグ操作により簡単におこなうことができるようになる。また、操作の移行は、消しゴムツールと囲い消しモードには限らない。たとえば、図13にて示したペン1ツールから、処理範囲を設定したペン1ツールの実行などをおこなわせるようにしてもよい。この場合、設定した処理範囲をペン1ツールにて塗りつぶしができるなどの機能とするとよい。さらに、操作の移行に際して、上述したようなドラッグ長が特定の長さ以上となった場合に限らず、ドラッグの開始点と終了点を対角の頂点とする矩形領域の面積が、特定の大きさ以上になったときに移行させるようにしてもよい。
図16は、この発明の本実施の形態にかかる座標入力装置のドライバによる制御処理の一例を示すフローチャートである。座標入力装置101は、入力された座標値を座標入力装置101のドライバによりマウス用のデータに変換し、エミュレートする。図16では、このときのフローチャートを示している。
座標入力装置101から座標データが入力される(ステップS1601:Yes)と、この座標データがタッチ操作によるものか否かを判断する(ステップS1602)。座標データがタッチ操作によって検知されたものである場合は(ステップS1602:Yes)、タッチ操作が右クリックとして設定されたものか否かを判断する(ステップS1603)。右クリックとして設定されている場合は(ステップS1603:Yes)、マウスの右ボタンがONされたものとして座標データをOSが提供するマウスI/Fへ通知し(ステップS1604)、ステップS1601からの処理を引き続きおこなう。タッチ操作が左クリックとして設定されている場合は(ステップS1603:No)、マウスの左ボタンがONされたものとして座標データをOSが提供するマウスI/Fへ通知し(ステップS1605)、ステップS1601からの処理を引き続きおこなう。
また、座標入力装置101から入力された座標データが、タッチ操作によって検知されたものでない場合は(ステップS1602:No)、つぎに、デタッチ操作によって検知されたものか否かを判断する(ステップS1606)。座標データがデタッチ操作によって検知されたものでない場合は(ステップS1606:Yes)、ステップS1601に戻り、引き続き判断の処理をおこなう。座標データがデタッチ操作によって検知されたものである場合は(ステップS1606:Yes)、デタッチ操作が右クリックとして設定されたものか否かを判断する(ステップS1607)。右クリックとして設定されている場合は(ステップS1607:Yes)、マウスの右ボタンがOFFされたものとして座標データをOSが提供するマウスI/Fへ通知し(ステップS1608)、ステップS1601からの処理を引き続きおこなう。デタッチ操作が左クリックとして設定されている場合は(ステップS1607:No)、マウスの左ボタンがOFFされたものとして座標データをOSが提供するマウスI/Fへ通知し(ステップS1609)、ステップS1601からの処理を引き続きおこなう。
上述したように、座標入力装置101のドライバは、座標入力装置101にて検知するデータをマウス用の座標データに変換し、マウスI/Fへ送出する動作をおこなう。座標入力装置101は周期的(たとえば、10ms,20ms程度など)に、座標指示物405(たとえば、ペンや指など)を検知し、タッチ点座標を導き、ホスト端末装置300へ通知する。ホスト端末装置300は、装置を制御するドライバがRS232C、USBなどを介して座標入力装置101と通信をおこない、座標データを受信する。
電子ペン504によるタッチ操作は、マウスのようにボタンを持っておらず左ボタン、右ボタンの指定が不可能である。よって、座標入力装置101のドライバの設定によって使い分け、ボタンのONマウスデータとしてOSが提供するマウスI/Fへ通知する。また、デタッチ座標をボタンOFFマウスデータとしてOSが提供するマウスI/Fへ通知する。
図17は、この発明の本実施の形態にかかる手書き文字の描画消去をおこなわせる際の制御の一例を示すフローチャート1である。図17と後述する図18では、手書き文字の描画消去をおこなわせる際に実行される制御をフローチャートとして示す。図17では、制御の前段階となる初期処理の部分を示す。
まず、手書き文字の描画領域と、ペンや消しゴムなどのツールの選択をおこなうためのツールバー1302を表示する(ステップS1701)。そして、手書き文字を新たに入力するための新規のページ1を開き、手書き文字ファイル802を作成する(ステップS1702)。ツールバー1302内のペン1ツールを選択し、ペンカーソル1303の表示をおこなう(ステップS1703)。そして、手書き文字の描画消去の制御をOFFとし(ステップS1704)、さらに、ツールバー1302の制御もOFFとする(ステップS1705)。ここで、制御をOFFとする、とは制御することができない状態に設定することをいう。以上により、手書き文字の描画消去をおこなわせる制御の初期処理が終了し、引き続き図18の各制御へと移行する。
図18は、この発明の本実施の形態にかかる手書き文字の描画消去をおこなわせる際の制御の一例を示すフローチャート2である。図18では、図17にておこなった初期処理に引き続き、手書き文字の描画消去をおこなわせる際に実行される各制御を示す。
図17にて初期処理を終了すると、つぎに、マウスによる座標データが入力されたか否かを判断する(ステップS1801)。マウスによる座標データが入力されていない場合は(ステップS1801:No)、引き続きマウスによる座標データの入力の判断を繰り返す(ステップS1801)。マウスによる座標データが入力された場合は(ステップS1801:Yes)、ツールバー1302の制御がONであるか否かの判断をおこなう(ステップS1802)。
ツールバー1302の制御SWがONである場合は(ステップS1802:Yes)、ツールバー1302の制御がおこなわれる(ステップS1803)。そして、マウスボタンがOFFか否かを判断する(ステップS1804)。マウスボタンがOFFでない場合は(ステップS1804:No)、引き続きマウスによる座標データの入力の判断を繰り返す(ステップS1801)。マウスボタンがOFFである場合は(ステップS1804:Yes)、ツールバー1302の制御をOFFにし(ステップS1805)、引き続きマウスによる座標データの入力の判断を繰り返す(ステップS1801)。
一方、マウスによる座標データが入力され(ステップS1801:Yes)、ツールバー1302の制御がONでない場合は(ステップS1802:No)、手書き文字の描画消去の制御がONであるか否かを判断する(ステップS1806)。手書き文字の描画消去の制御がONである場合は(ステップS1806:Yes)、手書き文字の描画消去の制御がおこなわれる(ステップS1807)。そして、マウスボタンがOFFか否かを判断する(ステップS1808)。マウスボタンがOFFでない場合は(ステップS1808:No)、引き続きマウスによる座標データの入力の判断を繰り返す(ステップS1801)。マウスボタンがOFFである場合は(ステップS1808:Yes)、手書き文字の描画消去の制御をOFFにし(ステップS1809)、引き続きマウスによる座標データの入力の判断を繰り返す(ステップS1801)。
さらに、手書き文字の描画消去の制御がONでない場合は(ステップS1806:No)、入力されたマウスによる座標データがツールバー1302上であるか否かを判断する(ステップS1810)。座標データがツールバー1302上である場合は(ステップS1810:Yes)、ツールバー1302の制御がおこなわれ(ステップS1811)、ツールバー1302の制御をONにする(ステップS1812)。なお、最初のタッチ座標がツールバー1302上であった場合、デタッチ(たとえば、座標指示物405が非検知の状態になる、つまりボタンがOFFされるのと同じ状態)になるまでツールバー1302の制御は実行される。一方、座標データがツールバー1302上でない場合は(ステップS1810:No)、手書き文字の描画消去の制御がおこなわれる(ステップS1813)。そして、手書き文字の描画消去の制御をONにし(ステップS1814)、引き続きマウスによる座標データの入力の判断を繰り返す(ステップS1801)。なお、最初のタッチ座標がツールバー1302の外であった場合、デタッチされるまで文字描画消去制御が実行される。
図19は、この発明の本実施の形態にかかる手書き文字の入力に使用するツールバーの制御の一例を示すフローチャート1である。図19と後述する図20,21では、手書き文字の入力に使用するツールバーの制御をフローチャートとして示す。図19では、制御の前段階となる初期処理の部分から示す。
まず、ツールバー1302の制御がOFF(ツールが選択されていない状態)か否かを判断する(ステップS1901)。OFFである場合は(ステップS1901:Yes)、各操作モードのボタンを通常表示する(ステップS1902)。そして、ツールバー1302上に表示されたツール中の最初のタッチ座標にあるボタンを選択表示とする(ステップS1903)。そして、タッチ座標にあるボタンを選択ボタンとしてつぎの処理を待つ(ステップS1904)。つぎに、ツールバー1302の制御がOFFでない場合は(ステップS1901:No)、マウスボタンがOFFか否かを判断する(ステップS1905)。
マウスボタンがOFFでない場合は(ステップS1905:No)、つぎの処理を待つ。マウスボタンがOFFである場合は(ステップS1905:Yes)、選択ボタン上の座標か否かを判断する(ステップS1906)。選択ボタン上の座標でない場合は(ステップS1906:No)、選択ボタンを通常表示する(ステップS1907)。ステップS1907では、デタッチ時にドラッグすることによって、最初のタッチ座標ボタンから外へ座標が移動している場合は操作を無効とする。そして、操作モードで選択されているボタンを表示し(ステップS1908)、つぎの処理を待つ。
選択ボタン上の座標である場合は(ステップS1906:Yes)、選択されたボタンがペン1か否かを判断する(ステップS1909)。選択されたボタンがペン1である場合は(ステップS1909:Yes)、手書き文字描画のモードを示すペンカーソルを表示する(ステップS1910)。そして、操作モードをペン1とし(ステップS1911)、つぎの処理を待つ。一方、選択されたボタンがペン1でない場合は(ステップS1909:No)、後述する図20の制御へと移行する。
図20は、この発明の本実施の形態にかかる手書き文字の入力に使用するツールバーの制御の一例を示すフローチャート2である。図20では、図19にておこなった処理に引き続き、入力に使用するツールバー1302の各制御を示す。
図19にて選択されたボタンがペン1でない場合は(ステップS1909:No)、さらに、選択されたボタンがペン2であるか否かを判断する(ステップS2001)。選択されたボタンがペン2である場合は(ステップS2001:Yes)、手書き文字描画のモードを示すペンカーソルを表示する(ステップS2002)。そして、操作モードをペン2とし(ステップS2003)、つぎの処理を待つ。
選択されたボタンがペン2でない場合は(ステップS2001:No)、選択されたボタンが消しゴムであるか否かを判断する(ステップS2004)。選択されたボタンが消しゴムである場合は(ステップS2004:Yes)、手書き文字消去モードを示す消しゴムカーソルを表示する(ステップS2005)。そして、操作モードを消しゴムとし(ステップS2006)、つぎの処理を待つ。
選択されたボタンが消しゴムでない場合は(ステップS2004:No)、ツールバー1302上の選択ボタンを通常表示する(ステップS2007)。そして、操作モードボタンを選択表示する(ステップS2008)。つぎに、選択ボタンのなかから設定が選択されたか否かを判断する(ステップS2009)。選択ボタンのなかから設定が選ばれた場合は(ステップS2009:Yes)、図12にて示した各種設定をおこなうための手書き文字描画設定ダイアログボックス1201の設定をし(ステップS2010)、つぎの処理を待つ。一方、選択ボタンのなかから設定が選ばれなかった場合は(ステップS2009:No)、後述する図21の制御へと移行する。
図21は、この発明の本実施の形態にかかる手書き文字の入力に使用するツールバーの制御の一例を示すフローチャート3である。図21では、図19,20にておこなった処理に引き続き、入力に使用するツールバー1302の各制御を示す。
図20にて選択されたボタンが設定でない場合は(ステップS2009:No)、さらに、選択されたボタンが次ページか否かを判断する(ステップS2101)。選択されたボタンが次ページである場合は(ステップS2101:Yes)、次ページが有るか否かを判断する(ステップS2102)。次ページが無い場合は(ステップS2102:No)、そのままつぎの処理を待つ。次ページが有る場合は(ステップS2102:Yes)、該当する表示ページ番号の手書き文字ファイル802の手書き文字ストロークデータを描画表示し(ステップS2103)、つぎの処理を待つ。
そして、選択されたボタンが次ページではない場合は(ステップS2101:No)、前ページか否かを判断する(ステップS2104)。選択されたボタンが前ページである場合は(ステップS2104:Yes)、前ページが有るか否かを判断する(ステップS2105)。前ページが無い場合は(ステップS2105:No)、そのままつぎの処理を待つ。前ページが有る場合は(ステップS2105:Yes)、前ページを表示し、つぎの処理を待つ。
そして、選択されたボタンが前ページではない場合は(ステップS2104:No)、選択されたボタンが閉じるか否かを判断する(ステップS2107)。選択されたボタンが閉じない場合は(ステップS2107:No)、そのままつぎの処理を待つ。一方、選択されたボタンが閉じるの場合は(ステップS2107:Yes)、手書き文字ファイル802を保存し、手書き文字描画領域を閉じて終了する(ステップS2108)。
図22は、この発明の本実施の形態にかかる手書き文字描画消去の制御の一例を示すフローチャート1である。図22と、後述する図23,24では、手書き文字描画消去の制御をフローチャートとして示す。図22では、ツールバー1302内の操作モードにペン1またはペン2が選ばれた場合の処理を示す。
まず、操作モードがペン1であるか否かを判断する(ステップS2201)。操作モードがペン1である場合は(ステップS2201:Yes)、直前に検知した前回検知座標(ストローク座標)と今回検知座標(マウス用の座標データ)との間を、ペン1に対して設定されている色と太さにて線描画する(ステップS2202)。そして、各検知座標をストロークデータ803として保存する(ステップS2203)。
つぎに、マウスボタンがOFFか否かを判断する(ステップS2207)。マウスボタンがOFFでない場合は(ステップS2207:No)、つぎの処理を検知する。マウスボタンがOFFの場合は(ステップS2207:Yes)、デタッチ(ボタンのOFFと同様)によりストロークデータ803を手書き文字ファイル801へ保存し、ストロークデータ803をクリアする(ステップS2208)。そして、つぎの処理を検知する。
つぎに、操作モードがペン1でなかった場合は(ステップS2201:No)、操作モードがペン2であるか否かを判断する(ステップS2204)。操作モードがペン2である場合は(ステップS2204:Yes)、直前に検知した前回検知座標(ストローク座標)と今回検知座標(マウス用の座標データ)との間を、ペン2に対して設定されている色と太さにて線描画する(ステップS2205)。そして、各検知座標をストロークデータ803として保存する(ステップS2206)。
続いて、マウスボタンがOFFか否かを判断する(ステップS2207)。マウスボタンがOFFでない場合は(ステップS2207:No)、つぎの処理を検知する。マウスボタンがOFFの場合は(ステップS2207:Yes)、デタッチ(ボタンのOFFと同様)によりストロークデータ803を手書き文字ファイル801へ保存し、ストロークデータ803をクリアする(ステップS2208)。そして、つぎの処理を検知する。一方、操作モードがペン2でなかった場合は(ステップS2204:No)、後述する図23の制御へと移行する。
図23は、この発明の本実施の形態にかかる手書き文字描画消去の制御の一例を示すフローチャート2である。図23では、図22にておこなった処理に引き続き、手書き文字描画消去の各制御を示す。
図22にて操作モードがペン2でなかった場合は(ステップS2204:No)、さらに、操作モードが消しゴムであるか否かを判断する(ステップS2301)。操作モードが消しゴムである場合は(ステップS2301:Yes)、消しゴムカーソルの領域内の手書き文字を消去する(ステップS2302)。そして、消去した手書き文字のストロークデータ803を、手書き文字ファイル801から削除する(ステップS2303)。
つぎに、ドラッグの方向が同一か否かを判断する(ステップS2304)。この場合、ドラッグの直前検知座標(ドラッグ座標)と今回検知座標間にて算出した方向が、前回のドラッグ方向との間の比較で許容範囲内にある場合、同一方向へのドラッグ操作と判断する。ドラッグの方向が同一でない場合は(ステップS2304:No)、ドラッグ軌跡データ804のデータをクリアし(ステップS2305)、新たに先頭のドラッグ座標から判定し直してドラッグ軌跡データ804に保存し(ステップS2306)、つぎの処理を検知する。
一方、ドラッグの方向が同一である場合は(ステップS2304:Yes)、つぎに、先頭のドラッグ座標から検知した座標までのドラッグ長を算出し、囲い消しモードへの移行に該当するドラッグ長に達したか否かを判断する(ステップS2307)。囲い消しモードへの移行に該当するドラッグ長に達していない場合は(ステップS2307:No)、今回算出したドラッグ方向と、検知ドラッグ座標と、をドラッグ軌跡データ804に保存し(ステップS2308)、つぎの処理を検知する。
また、囲い消しモードへの移行に該当するドラッグ長に達している場合は(ステップS2307:Yes)、先頭のドラッグ座標を囲い消しモードによる矩形の対象領域の原点座標として座標データを保存する(ステップS2309)。そして、消しゴムカーソルから囲い消しカーソルへ表示変更する(ステップS2310)。操作モードを囲い消しに設定し(ステップS2311)、つぎの処理を検知する。操作モードが消しゴムでなかった場合は(ステップS2301:No)、後述する図24の制御へと移行する。
図24は、この発明の本実施の形態にかかる手書き文字描画消去の制御の一例を示すフローチャート3である。図24では、図22,23にておこなった処理に引き続き、手書き文字描画消去の各制御を示す。
図23にて操作モードが消しゴムでなかった場合は(ステップS2301:No)、さらに、操作モードが囲い消しであるか否かを判断する(ステップS2401)。操作モードが囲い消しでなかった場合は(ステップS2401:No)、つぎの処理を検知する。操作モードが囲い消しである場合は(ステップS2401:Yes)、囲い消しモードによる矩形の対象領域の原点座標を固定し、検知座標が対角頂点座標となる矩形を点線表示する(ステップS2402)。
つぎに、マウスボタンがOFFか否かを判断する(ステップS2403)。マウスボタンがOFFでない場合は(ステップS2403:No)、つぎの処理を検知する。マウスボタンがOFFの場合は(ステップS2403:Yes)、デタッチ(ボタンのOFFと同様)により囲い消しモードによる対象領域内の手書き文字を消去する(ステップS2404)。そして、消去した手書き文字のストロークデータ803を手書き文字ファイル802から削除する(ステップS2405)。
そして、ドラッグ軌跡データ804をクリアし(ステップS2406)、囲い消しカーソルから消しゴムカーソルへ表示変更する(ステップS2407)。そして、操作モードを消しゴムに設定し(ステップS2408)、つぎの処理を検知する。
以上説明したように、実施の形態によれば、従来ペン入力や文字の消去などの操作にて範囲指定をする場合、メニューバーやツールバーなどから特定のツールを選択して操作する必要があったが、指や電子ペン504を用いて座標入力装置101やタブレット端末装置500からドラッグ操作による座標の入力をおこなうのみで範囲指定などの操作へ移行させることができるようになる。これは、ドラッグ操作時の座標をアプリケーション302によって手書き文字ファイル802へと入力し、同一方向へのドラッグ長が予め手書き文字描画設定ダイアログボックス1201にて設定した値以上になった場合に操作状態を移行させるためである。
また、上述した通常の消去処理から範囲指定による消去処理への移行を、ドラッグ操作の動作のみにておこなうことができるようになり、範囲指定するための特別な操作をおこなう必要がなくなるため、範囲指定をしない狭い領域の消去処理と、範囲指定した広い領域の消去処理との切り換えや、使い分けなどをし易くすることができる。
また、上述した通常の消去処理から範囲指定した消去処理への移行をドラッグ操作のみにておこなった場合、消しゴムカーソル1401から囲い消しカーソル1503へと変更されるため、操作状態が移行したか否かを操作者が直ぐに認識することができる。また、上述した通常の消去処理から範囲指定した消去処理へ移行する際、通常の消去処理の操作状態が選択されたままの状態から直接移行されるため、範囲指定する際のドラッグ操作時にも消去の処理をおこなうことができる。
なお、本実施の形態で説明した座標入力方法は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
以上のように、本発明にかかる座標入力方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム、座標入力装置は、座標入力装置から座標を入力することで文字や図形データを編集する際の操作性を向上させるために有用であり、特に、入力した手書き文字の消去処理を効率的におこなう場合に適している。
100 表示一体型座標入力装置
101 座標入力装置
102 表示装置
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 タイマ
205 左光学検出器I/F(インタフェース)
206 右光学検出器I/F(インタフェース)
207 ホストI/F(インタフェース)
208 バス
300 ホスト端末装置
301 ドライバ
302 アプリケーション
303 画像RAM
401 左光学検出器
402 右光学検出器
403 光再帰性反射部材
404 照射光
405 座標指示物
500 タブレット端末装置
501 ディスプレイ
502 キーボード
503 マウス
504 電子ペン
505 強化ガラス
506 液晶ディスプレイユニット
507 電磁誘導センサーユニット
508a,508b,508c 表示
601 共振回路
602 コンデンサー
603 コイル
604 電磁誘導センサーユニット
605 センサーコイル
606 電磁誘導座標検知ユニット
607 X軸コイル切替スイッチI/F
608 X軸検知I/F
609 送受切替スイッチI/F
610 中央演算装置
611 Y軸コイル切替スイッチ
612 Y軸検知I/F
613 端末装置I/F
614 X軸コイル切替スイッチ
615 送受切替スイッチ
616 交流電源
101 座標入力装置
102 表示装置
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 タイマ
205 左光学検出器I/F(インタフェース)
206 右光学検出器I/F(インタフェース)
207 ホストI/F(インタフェース)
208 バス
300 ホスト端末装置
301 ドライバ
302 アプリケーション
303 画像RAM
401 左光学検出器
402 右光学検出器
403 光再帰性反射部材
404 照射光
405 座標指示物
500 タブレット端末装置
501 ディスプレイ
502 キーボード
503 マウス
504 電子ペン
505 強化ガラス
506 液晶ディスプレイユニット
507 電磁誘導センサーユニット
508a,508b,508c 表示
601 共振回路
602 コンデンサー
603 コイル
604 電磁誘導センサーユニット
605 センサーコイル
606 電磁誘導座標検知ユニット
607 X軸コイル切替スイッチI/F
608 X軸検知I/F
609 送受切替スイッチI/F
610 中央演算装置
611 Y軸コイル切替スイッチ
612 Y軸検知I/F
613 端末装置I/F
614 X軸コイル切替スイッチ
615 送受切替スイッチ
616 交流電源
Claims (8)
- 座標指示物の示す位置をカーソルにて表示面に表示しつつ入力面から座標として入力し、入力した該座標に基づいてビットマップデータの編集処理をおこなう座標入力方法において、
前記編集処理における描画や消去をおこなう操作モードのなかから所望する一つの操作モードを設定する状態設定工程と、
前記状態設定工程によって前記操作モードを設定した後、前記座標指示物を用いて前記入力面に対して第1の点を入力し、該第1の点が入力された後、継続した操作のまま入力される第2の点との2点間で形成される距離を算出する算出工程と、
前記算出工程によって算出された前記距離が所定の長さ以上になったとき、前記状態設定工程によって設定された前記操作モードを、前記第1の点と前記第2の点との2点間により決定される選択範囲に対する一括操作モードに変更する変更工程と、
を含んだことを特徴とする座標入力方法。 - 前記状態設定工程は、前記操作モードが設定されたとき、該操作モードとして予め定められたカーソルを前記表示面に表示し、
前記変更工程は、前記算出工程によって算出された前記距離が所定の長さ以上になったとき、前記操作モードとして予め定められた前記カーソルを前記一括操作モードとして予め定められたカーソルに変更することを特徴とする請求項1に記載の座標入力方法。 - 前記変更工程は、前記算出工程によって算出された前記距離が所定の長さ以上になった後、前記座標指示物を用いた前記入力面からの継続した操作による入力が終了すると、前記第1の点と前記第2の点との2点間により決定される選択範囲に対する前記一括操作モードを、前記状態設定工程によって設定した前記操作モードに戻すことを特徴とする請求項1または2に記載の座標入力方法。
- 前記算出工程は、前記座標指示物により前記入力面から継続した操作のまま所定の時間間隔ごとに入力される点を、開始から入力順に2点ずつを組合せ、該組合せごとの2点間を結ぶことによって形成される直線の傾きの値を順に算出していき、該算出する際に用いた組合せの一つ前の組合せにて算出された傾きの値との差の絶対値が、予め定められた値以下である場合は前記距離の算出をおこない、予め定められた値を超える場合は前記距離の算出を不実行とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の座標入力方法。
- 前記変更工程は、前記状態設定工程によって前記操作モードのなかから消去をおこなう操作モードが設定され、前記算出工程によって算出された前記距離が所定の長さ以上になった場合、前記操作モードを前記第1の点と前記第2の点との2点間により決定される選択範囲内の前記ビットマップデータを一括して消去する一括操作モードに変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の座標入力方法。
- 前記状態設定工程は、前記操作モードのなかから消去をおこなう操作モードが設定されているとき、前記算出工程によって算出される前記距離が所定の長さより短い間は、前記座標指示物を用いて前記入力面から入力される点に位置する前記ビットマップデータの消去をおこなうことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の座標入力方法。
- 前記請求項1〜6のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
- 座標指示物の示す位置を、カーソルにて表示する表示面と、座標として入力する入力面とを備え、入力した該座標に基づいてビットマップデータの編集処理をおこなうための座標入力装置において、
前記編集処理における描画や消去をおこなう操作モードのなかから所望する一つの該操作モードを設定するための状態設定手段と、
前記状態設定手段によって前記操作モードが設定された場合、前記座標指示物を用いて前記入力面に対して第1の点が入力され、該第1の点が入力された後、継続した操作のまま入力される第2の点との2点間で形成される距離を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された前記距離が所定の長さ以上になった場合、前記状態設定手段によって設定された前記操作モードを、前記第1の点と前記第2の点との2点間により決定される選択範囲に対する一括操作モードに変更する変更手段と、
を備えたことを特徴とする座標入力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003320430A JP2005092256A (ja) | 2003-09-11 | 2003-09-11 | 座標入力方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム、座標入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005092256A true JP2005092256A (ja) | 2005-04-07 |
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ID=34452382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2003-09-11 JP JP2003320430A patent/JP2005092256A/ja active Pending
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