JP2005090343A - エンジン発電機 - Google Patents

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Yuki Fukushima
友樹 福嶋
Jinjin Matsuda
迅人 松田
Shinichi Katsuragawa
慎一 桂川
Takao Tamechika
隆男 為近
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Abstract

【課題】出力電流や出力電圧を検出することなく、負荷に応じてエンジン回転数を変更するようにし、よって小型かつ安価でありながら、燃費の向上と安定した電力の供給を両立させるようにしたエンジン発電機を提供する。
【解決手段】エンジン回転数NE(エンジン回転数NEavg)およびスロットル開度θTHを検出(算出)し(S10,14,S16)、それらの値に基づいてエンジン出力OPを推定する(S20,S28)と共に、前記推定されたエンジン出力OPに基づいてエンジンの目標回転数NEDを変更する(第1の目標回転数NED1(低負荷時目標回転数)とそれよりも高く設定された第2の目標回転数NED2(高負荷時目標回転数)との間で切り換える。S26,S34)ように構成する。
【選択図】図3

Description

この発明は、エンジン発電機に関する。
エンジンの回転出力で駆動されて発電するエンジン発電機において、燃費を向上させるためにはエンジンを低回転で運転することが望ましい。一方、電気的負荷が大きい時に安定した電力供給を実現するには、オルタネータの発電効率が高くなる回転域(中高回転域)で運転する必要がある。そこで、従来、エンジン発電機の出力回路に電流センサあるいは電圧センサを取り付け、それらの検出値(即ち、負荷)に応じてエンジンの回転数を変更することで、燃費の向上と安定した電力供給を両立するようにした技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平5−18285号公報
しかしながら、電流センサや電圧センサは高価であると共に、取り付け位置などにも制約が生じることから、小型で安価なエンジン発電機に上記した従来技術を適用するのは困難であった。
従って、この発明の目的は上記した不都合を解消することにあり、出力電流や出力電圧を検出することなく、負荷に応じてエンジン回転数を変更するようにし、よって小型かつ安価でありながら、燃費の向上と安定した電力の供給を両立させるようにしたエンジン発電機を提供することにある。
上記の目的を解決するために、請求項1にあっては、エンジンの回転出力で発電機を駆動して発電すると共に、前記エンジンの回転数が予め設定された目標回転数となるようにスロットルバルブの開度を調整するエンジン発電機において、前記エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、前記スロットル開度を検出するスロットル開度検出手段と、前記検出されたエンジン回転数とスロットル開度とに基づいて前記エンジンの出力を推定するエンジン出力推定手段と、および前記推定されたエンジン出力に基づいて前記目標回転数を変更する目標回転数変更手段とを備えるように構成した。
また、請求項2にあっては、前記目標回転数変更手段は、前記エンジン出力が第1の所定時間にわたって第1の所定値を超えたとき、前記目標回転数を低負荷時目標回転数よりも高く設定された高負荷時目標回転数に変更するように構成した。
また、請求項3にあっては、前記目標回転数変更手段は、前記エンジン出力が第2の所定時間にわたって前記第1の所定値よりも低く設定された第2の所定値を下回ったとき、前記目標回転数を前記高負荷時目標回転数から前記低負荷時目標回転数に変更するように構成した。
請求項1にあっては、エンジンの回転出力で発電機を駆動して発電すると共に、前記エンジンの回転数が予め設定された目標回転数となるようにスロットルバルブの開度を調整するエンジン発電機において、前記エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、前記スロットル開度を検出するスロットル開度検出手段と、前記検出されたエンジン回転数とスロットル開度とに基づいて前記エンジンの出力を推定するエンジン出力推定手段と、および前記推定されたエンジン出力に基づいて前記目標回転数を変更する目標回転数変更手段とを備えるように構成したので、出力電流や出力電圧を検出することなく負荷に応じてエンジン回転数を変更することができ、よって小型かつ安価でありながら、燃費の向上と安定した電力の供給を両立させることができる。
また、請求項2にあっては、前記目標回転数変更手段は、前記エンジン出力が第1の所定時間にわたって第1の所定値を超えたとき、前記目標回転数を低負荷時目標回転数よりも高く設定された高負荷時目標回転数に変更するように構成したので、上記した効果に加え、エンジンが高負荷になったか否か精度良く判断することができ(エンジン出力の一時的な変動(燃料溜まりなどに起因する偶発的な変動)を負荷変動と判断することがなく)、よって目標回転数の変更をより的確に行うことができる。
また、請求項3にあっては、前記目標回転数変更手段は、前記エンジン出力が第2の所定時間にわたって前記第1の所定値よりも低く設定された第2の所定値を下回ったとき、前記目標回転数を前記高負荷時目標回転数から前記低負荷時目標回転数に変更するように構成したので、上記した効果に加え、エンジンが低負荷になったか否か精度良く判断することができ(エンジン出力の一時的な変動を負荷変動と判断することがなく)、よって目標回転数の変更をより的確に行うことができる。また、目標回転数が頻繁に切り替わる(制御ハンチングが生じる)のを防止することができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係るエンジン発電機を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係るエンジン発電機の正面図である。
図1において符号10は、エンジン発電機を示す。エンジン発電機10は、フレーム12の内部にエンジン14と、エンジン14に接続されたオルタネータ16(発電機)を備える。
また、エンジン発電機10の正面には操作パネル18が取り付けられる。操作パネル18には、エンジン発電機10の出力電圧を取り出す複数個(2個)のコンセント18aと、パイロットランプ18bと、過出力警告ランプ18cと、エンジン発電機10の運転を操作するメインスイッチ18dとを備える。尚、図1で符号20は、燃料タンクを示す。
図2は、エンジン14の説明断面図である。
エンジン14は、1個の気筒(シリンダ)22を備え、その内部にピストン24が往復動自在に収容される。ピストン24の頭部と気筒壁面の間には燃焼室26が形成されると共に、気筒壁面には吸気バルブ28と排気バルブ30が配置され、燃焼室26と吸気路32あるいは排気路34の間を開閉する。尚、エンジン14は、具体的には空冷4サイクルの単気筒OHV型の内燃機関であり、163ccの排気量を備える。
ピストン24はクランクシャフト38に連結され、クランクシャフト38はギヤを介してカムシャフト40と連結される。また、クランクシャフト38の一端にはフライホイール42が取り付けられると共に、フライホイール42の先端側にはエンジン14を手動で始動するためのリコイルスタータ44が取り付けられる。
また、クランクシャフト38の他端には前記したオルタネータ16が接続される。オルタネータ16は、エンジン14で駆動されることによって交流電流を発電する。尚、オルタネータ16は、ロータとステータ(図示せず)とからなる公知の交流発電機であり、詳しい説明は省略する。
オルタネータ16が発電した交流電流は、図示しない処理回路を介して直流電流に変換された後、後述するECUや図示しない点火回路などに動作電源として供給されると共に、インバータ(図示せず)を介して50Hzあるいは60Hzの安定した正弦波に整形された後、前記したコンセント18aを介して外部機器に供給される。
また、吸気路32の上流にはスロットルボディ50が配置される。スロットルボディ50にはスロットルバルブ52が収容され、スロットルバルブ52はスロットルシャフトと減速ギヤ機構(共に図示せず)を介して電動モータ54(アクチュエータ。具体的には、ステッピングモータ)に接続される。また、スロットルボディ50においてスロットルバルブ52の上流側には、キャブレタ・アシー(図示せず)が設けられる。キャブレタ・アシーは、前記した燃料タンク20に接続され、スロットルバルブ52の開度に応じて吸入された空気にガソリン燃料を噴射して混合気を生成する。生成された混合気は、スロットルバルブ52、吸気路32および吸気バルブ28を通って気筒22の燃焼室26に吸入される。
電動モータ54の付近にはスロットル開度センサ56が配置され、スロットルバルブの開度θTH(以下「スロットル開度」という)に応じた信号を出力する。また、フライホイール42の付近には電磁ピックアップからなるクランク角センサ58が配置され、所定クランク角度ごとにパルス信号を出力する。
エンジン14の付近には、ECU(電子制御ユニット)60が配置される。ECU60はマイクロコンピュータからなり、CPU,ROM,RAMおよびカウンタを備える。
前記したスロットル開度センサ56およびクランク角センサ58の出力は、ECU60に入力される。ECU60は、クランク角センサ58の出力パルスをカウントしてエンジン回転数NEを検出(算出)する。
また、ECU60は、検出されたエンジン回転数NEおよびスロットル開度θTHに基づき、エンジン回転数NEが目標回転数NEDに一致するように電動モータ54の通電指令値を算出すると共に、算出した通電指令値を電動モータ54に出力してその駆動を制御する。
さらに、ECU60は、エンジン発電機10が正常に発電しているか否か示すパイロットランプ18bを点灯させると共に、検出されたスロットル開度θTHとエンジン回転数NEに基づいてエンジン14が過出力であるか否か判定し、過出力であるとき過出力警告ランプ18cを点灯させる。また、ECU60には、メインスイッチ18dを介してエンジン14の停止指示などが操作者から入力される。ECU60は、その指示に従って点火カットやスロットルバルブ52の開度調整などを行う。
このように、この実施例に係るエンジン発電機10は、エンジン14の回転出力によってオルタネータ16を駆動して発電すると共に、スロットルボディ50、ECU60および各種センサなどからなる電子制御式のスロットル装置(電子ガバナ)によってスロットルバルブ52を開閉し、エンジン14の吸入空気量を調量することによってエンジン回転数NEが目標回転数NEDとなるように制御するようにした。
次いで、図3から図5を参照してこの実施例に係るエンジン発電機の動作のうち、目標回転数NEDの設定動作について説明する。図3は、その動作を示すフローチャートである。図示のプログラムは、ECU60において所定の周期(例えば100msec)ごとに実行される。
以下説明すると、先ずS10において、エンジン回転数NEを検出すると共に、検出したエンジン回転数NEをECU60のRAMに保存する。次いでS12に進み、エンジン回転数NEの検出値が所定サイクル分(例えば10サイクル分)保存されたか否か判断する。S12で否定されるときは以降の処理をスキップして終了する一方、S12で肯定されるときは次いでS14に進み、エンジン回転数平均値NEavgを算出する。エンジン回転数平均値NEavgとは、保存した所定サイクル分(10サイクル分)のエンジン回転数NEの平均値である。
次いでS16に進み、スロットル開度θTHの現在値を検出し、さらにS18に進んでエンジン14の目標回転数NEDが第1の目標回転数NED1(低負荷時目標回転数。この実施例にあっては2000rpmとする)に設定されているか否か判断する。目標回転数NEDは、ECU60の起動時に第1の目標回転数NED1に設定されることから、ここでの判断は肯定されるものとして説明を続ける。
S18で肯定されるときは、次いでS20に進み、エンジン14の出力OPを推定する。ここで、エンジン出力OPは、エンジン負荷を表す値(パラメータ)であり、エンジン回転数平均値NEavg(概略的には、エンジン回転数NE)とスロットル開度θTHとに基づいて推定される。
具体的には、エンジン出力OPは、エンジン回転数平均値NEavgとスロットル開度θTHに基づいて図4にその特性を示すマップを検索することによって求められる。図4に示す如く、スロットル開度θTHに対するエンジン出力OPの特性は、エンジン回転数NE(エンジン回転数平均値NEavg)に応じて変化する。換言すれば、エンジン回転数NE(エンジン回転数平均値NEavg)とスロットル開度θTHの関係から、そのときのエンジン出力OPを推定することができる。そこで、この実施例にあっては、各回転数ごとにスロットル開度θTHとエンジン出力OPの関係を予め実験を通じてマップ化しておき、検出(算出)されたエンジン回転数NE(エンジン回転数平均値NEavg)とスロットル開度θTHからかかるマップを検索することで、エンジン出力OPを推定するようにした。
図3フローチャートの説明に戻ると、次いでS22に進み、エンジン出力OPが第1の所定OP1を超えたか否か、換言すれば、エンジン負荷が所定値を超えたか否か判断する。尚、第1の所定出力OP1は、具体的には図5に示す如く、エンジン回転数NEが第1の目標回転数NED1であるときの全開出力(100%)に対し、30%の出力(出力発生率30%)に設定される。
S22で否定されるとき(エンジン出力OPが第1の所定値OP1未満でエンジン負荷が低いと判断されるとき)は以降の処理をスキップする一方、S22で肯定されるとき(エンジン出力OPが第1の所定値OP1を超えてエンジン負荷が大きいと判断されるとき)はS24に進み、第1の所定時間t1にわたって(継続して)エンジン出力OPが第1の所定値OP1を超えているか否か判断する。尚、この判断は、S22で肯定されたときに図示しない別のプログラムでカウンタをスタートさせ、そのカウンタ値が第1の所定時間t1(例えば1sec)に達したか否か確認することによって行われる。
S24で否定されるときは以降の処理をスキップして第1の目標回転数NED1を保持する一方、S24で肯定されるときは、次いでS26に進み、図5に示す如く、目標回転数NEDを前記した第1の目標回転数よりも高い第2の目標回転数NED2(高負荷時目標回転数。この実施例にあっては、3000rpmとする)に設定(変更)する。
S26で目標回転数NEDが第2の目標回転数NED2に変更されると、次回のプラグラムループ時はS18で否定されてS28に進む。S28では、S20と同様の手法でエンジン出力OPを推定する。
S28でエンジン出力OPを推定した後、次いでS30に進み、エンジン出力OPが第2の所定値OP2を下回ったか否か、換言すれば、エンジン負荷が所定値を下回ったか否か判断する。尚、第2の所定値OP2は、第1の所定値OP1よりも小さい値、具体的には図5に示す如く、エンジン回転数NEが第2の目標回転数NED2であるときの全開出力(100%)に対し、10%の出力(出力発生率10%)に設定される。
S30で否定されるときは以降の処理をスキップする一方、S30で肯定されるとき(エンジン出力OPが第2の所定値OP2を下回っていてエンジン負荷が小さいと判断されるとき)は次いでS32に進み、第2の所定時間t2にわたって(継続して)エンジン出力OPが第2の所定値OP2を下回っているか否か判断する。尚、この判断は、S30で肯定されたときに図示しない別のプログラムでカウンタをスタートさせ、そのカウンタ値が第2の所定時間t2(例えば1sec)に達したか否か確認することによって行われる。
S32で否定されるときは以降の処理をスキップして第2の目標回転数NED2を保持する一方、S32で肯定されるときは、次いでS34に進み、図5に示す如く目標回転数NEDを前記した第1の目標回転数NED1に設定(変更)する。
このように、この実施例にあっては、エンジン回転数NE(エンジン回転数NEavg)およびスロットル開度θTHを検出(算出)し、それらの値に基づいてエンジン出力OPを推定すると共に、前記推定されたエンジン出力OPに基づいてエンジン14の目標回転数NEDを変更する(第1の目標回転数NED1(低負荷時目標回転数)とそれよりも高く設定された第2の目標回転数NED2(高負荷時目標回転数)との間で切り換える)ように構成したので、出力電流や出力電圧を検出することなく負荷に応じてエンジン回転数NEを変更することができ、よって小型かつ安価でありながら、燃費の向上と安定した電力供給を両立させることができる。
さらに、推定したエンジン出力OPが第1の所定時間t1にわたって第1の所定値OP1を超えたとき、目標回転数NEDを低負荷時の第1の目標回転数NED1からそれよりも高く設定された高負荷時の第2の目標回転数NED2に変更するように構成したので、エンジン14が高負荷になったか否か精度良く判断することができ(エンジン出力OPの一時的な変動(燃料溜まりなどに起因する偶発的な変動)を負荷変動と判断することがなく)、よって目標回転数をより的確に変更することができる。
また、推定したエンジン出力OPが第2の所定時間t2にわたって前記第1の所定値OP1よりも低く設定された第2の所定値OP2を下回ったとき、目標回転数NEDを高負荷時の第2の目標回転数NED2から低負荷時の第1の目標回転数NED1に変更するように構成したので、エンジン14が低負荷になったか否か精度良く判断することができ(エンジン出力OPの一時的な変動を負荷変動と判断することがなく)、よって目標回転数をより的確に変更することができる。また、目標回転数NEが頻繁に切り替わる(制御ハンチングが生じる)のを防止することができる。
次いで、図6以降を参照してこの実施例に係るエンジン発電機の動作のうち、エンジン14の過出力警告動作について説明する。図6は、その動作を示すフローチャートである。図示のプログラムも、ECU60において所定の周期(例えば100msec)ごとに実行される。
図6フローチャートの説明を続ける前に、先ずその動作の概要について説明すると、この実施例にあっては、エンジン14の目標回転数NEDとスロットル開度θTHに基づいてエンジン14の出力を推定して過出力であるか否か判定すると共に、エンジン14が過出力であると判定されたとき、過出力警告ランプ18cを点灯させて操作者に対して警告するようにした。
エンジン10の過出力判定手法について具体的に説明すると、図7に示す如く、エンジン回転数NEが高負荷時の第2の目標回転数NED2(3000rpm)であるときの全開出力(100%)より所定の割合だけ低い出力を過出力ポイントとして設定する。この実施例にあっては、全開出力の80%の出力(出力発生率80%)を過出力ポイントとする。
図8は、エンジン回転数NEが第2の目標回転数NED2(3000rpm)であるときの、出力発生率OPrateに対するスロットル開度θTHの特性を示すグラフである。図8に示すグラフ(マップ)をスロットル開度θTHに基づいて検索することにより、出力発生率OPrate(概略的には、エンジン出力OP)を推定することができると共に、推定した出力発生率OPrateが過出力ポイント(出力発生率80%)を超えているか否か判定することができる。
上記を前提に図6フローチャートを説明すると、先ず、S100においてエンジン14の目標回転数NEDが高負荷時の第2の目標回転数NED2か否か判断する。
S100で否定されるとき(即ち、低負荷時の第1の目標回転数NED1であるとき)は、次いでS102に進み、過出力警告ランプ18cを消灯させる。一方、S100で肯定されるときは次いでS104に進み、スロットル開度θTHを検出する。そして、S106に進み、図8に示すグラフ(マップ)をスロットル開度θTHに基づいて検索し、エンジン出力OP、具体的には、出力発生率OPrateを推定する。
次いでS108に進み、推定した出力発生率OPrateが80%を超えているか否か判断する。換言すれば、エンジン14が過出力であるか否か判定する。
S108で否定されてエンジン14が過出力でないと判定されるときは、S102に進んで過出力警告ランプ18cを消灯させる。他方、S108で肯定されてエンジン14が過出力であると判定されるときは、次いでS110に進み、第3の所定時間t3にわたって(継続して)エンジン14が過出力と判定され続けているか否か判断する。尚、この判断は、S108で肯定されたとき(エンジン14が過出力と判定されたとき)に図示しない別のプログラムでカウンタをスタートさせ、そのカウント値が第3の所定時間t3(例えば1sec)に達したか否か確認することによって行われる。
S110で肯定されるときは、次いでS112に進み、過出力警告ランプ18cを点灯させてエンジン14が過出力であることを操作者に対して警告する。即ち、操作者に対し、エンジン発電機10の電気的負荷を軽減するように促す。
一方、S110で否定されるときは、S102で過出力警告ランプ18cを消灯させる。これは、エンジン出力OPに一時的な上昇(燃料溜まりなどに起因する偶発的な上昇)が生じた場合であっても、それをエンジン14の過出力と誤判定しないようにするためである。
このように、この実施例にあっては、エンジン14の目標回転数NEDとスロットル開度θTHとに基づいてエンジン出力OP、より具体的には、出力発生率OPrateを推定し、前記推定された出力発生率OPrateが第3の所定時間t3にわたって所定値(80%)を超えたときエンジン14が過出力であると判定すると共に、エンジン14が過出力であると判定されたとき、過出力警告ランプ18cを点灯させて操作者に対して警告するように構成したので、従来使用されていたブレーカの動作や出力電流を検出することなく、簡素な構成でエンジン14が過出力となるのを防止することができ、よって小型かつ安価でありながら、エンジン14の損傷を防止すると共に、電力供給が突然遮断されるのを防止することができる。
特に、この実施例のように電子制御式のスロットル装置(電子ガバナ)を搭載したエンジン発電機にあっては、予め設定された目標回転数(第2の目標回転数NED2)と、既存のスロットル開度センサ56の検出値を利用することによってエンジン14が過出力であるか否か推定することができるため、小型化および低コスト化という効果をより顕著に得ることができる。
また、推定されたエンジン出力(出力発生率OPrate)が第3の所定時間t3にわたって所定値(出力発生率80%)を超えたときにエンジン14が過出力であると判定するように構成したので、エンジン出力の一時的な上昇(燃料溜まりなどに起因する偶発的な上昇)に対する不要な警告を防止することができる。
さらに、過出力警告ランプ18cを、エンジン発電機10の運転を操作する操作パネル18に配置するように構成したので、警告を操作者に対してより確実に伝達することができ、よってエンジン14が過出力となるのをより効果的に防止することができる。
尚、上記において、エンジン14が過出力と判定されたとき、過出力警告ランプ18cを点灯して視覚的に警告するようにしたが、ブザーなどを鳴動させて音声で警告するようにしても良い。
以上の如く、この発明の第1実施例にあっては、エンジン(14)の回転出力で発電機(オルタネータ16)を駆動して発電すると共に、前記エンジン(14)の回転数が予め設定された目標回転数(NED)となるようにスロットルバルブ(52)の開度(θTH)を調整するエンジン発電機(10)において、前記エンジン回転数(NE)を検出するエンジン回転数検出手段(クランク角センサ58、図3フローチャートのS10)と、前記スロットル開度(θTH)を検出するスロットル開度検出手段(スロットル開度センサ56、図3フローチャートのS16)と、前記検出されたエンジン回転数(NE)とスロットル開度(θTH)とに基づいて前記エンジン(14)の出力(OP)を推定するエンジン出力推定手段(ECU60、図3フローチャートのS20,S28)と、および前記推定されたエンジン出力(OP)に基づいて前記目標回転数(NED)を変更する目標回転数変更手段(ECU60、図3フローチャートのS26,S34)とを備えるように構成した。
また、前記目標回転数変更手段は、前記エンジン出力(OP)が第1の所定時間(t1)にわたって第1の所定値(OP1)を超えたとき、前記目標回転数(NED)を低負荷時目標回転数(第1の目標回転数NED1)よりも高く設定された高負荷時目標回転数(第2の目標回転数NED2)に変更する(図3フローチャートのS22からS26)ように構成した。
また、前記目標回転数変更手段は、前記エンジン出力(OP)が第2の所定時間(t2)にわたって前記第1の所定値(OP1)よりも低く設定された第2の所定値(OP2)を下回ったとき、前記目標回転数(NED)を前記高負荷時目標回転数(NED2)から前記低負荷時目標回転数(NED1)に変更するように構成した(図3フローチャートのS30からS34)。
この発明の第1実施例に係るエンジン発電機の正面図である。 図1に示すエンジンの説明断面図である。 図1に示すエンジン発電機の動作のうち、目標回転数の設定動作を示すフローチャートである。 図3フローチャートの処理で算出するエンジン回転数平均値に対するスロットル開度の特性を示すグラフである。 図3フローチャートの処理で推定するエンジン出力に対するエンジン回転数の特性を示すグラフである。 図1に示すエンジン発電機の動作のうち、エンジンの過出力警告動作を示すフローチャートである。 エンジン出力に対するエンジン回転数の特性を示す、図5と同様なグラフである。 図6フローチャートの処理で推定する出力発生率に対するスロットル開度の特性を示すグラフである。
符号の説明
10 エンジン発電機
14 エンジン
16 発電機(オルタネータ)
52 スロットルバルブ
56 スロットル開度センサ(スロットル開度検出手段)
58 クランク角センサ(エンジン回転数検出手段)
60 ECU(エンジン出力推定手段、目標回転数変更手段)

Claims (3)

  1. エンジンの回転出力で発電機を駆動して発電すると共に、前記エンジンの回転数が予め設定された目標回転数となるようにスロットルバルブの開度を調整するエンジン発電機において、前記エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、前記スロットル開度を検出するスロットル開度検出手段と、前記検出されたエンジン回転数とスロットル開度とに基づいて前記エンジンの出力を推定するエンジン出力推定手段と、および前記推定されたエンジン出力に基づいて前記目標回転数を変更する目標回転数変更手段とを備えるように構成したことを特徴とするエンジン発電機。
  2. 前記目標回転数変更手段は、前記エンジン出力が第1の所定時間にわたって第1の所定値を超えたとき、前記目標回転数を低負荷時目標回転数よりも高く設定された高負荷時目標回転数に変更するように構成したことを特徴とする請求項1記載のエンジン発電機。
  3. 前記目標回転数変更手段は、前記エンジン出力が第2の所定時間にわたって前記第1の所定値よりも低く設定された第2の所定値を下回ったとき、前記目標回転数を前記高負荷時目標回転数から前記低負荷時目標回転数に変更するように構成したことを特徴とする請求項2記載のエンジン発電機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012043479A1 (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 三菱重工業株式会社 ハイブリッド式駆動装置、クレーン制御装置、及びクレーン装置

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