JP2005087280A - 顎骨の骨密度測定装置 - Google Patents

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茂喜 矢野
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Abstract

【課題】 人工歯根埋植などの場合に必要な、頬肉・歯肉等の個人差や部位等の差による厚みなどの影響を取り除いた、顎骨の骨密度を正確に数値化することを目的とする。
【解決手段】 顎骨の骨密度測定装置は、管電圧を切り換える切り換え部を有しておりX線を照射するX線源と、前記X線源から照射され被写体を透過したX線を検出するX線センサと、各々異なる管電圧により照射されたX線を検知した前記X線センサからの信号に基づいて顎骨の骨密度を算出する演算制御部とを備える。そして、演算制御部は、各々異なる管電圧により照射されたX線を検知した前記X線センサからの信号に基づいて各々異なる管電圧により照射されたX線の透過率を算出し、これら透過率に基づいて差分法による演算を行うことで顎骨の骨密度を算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、医療用X線撮影装置に関する。
近年、脱落歯の補綴を目的として顎骨に人工歯根を埋植する手法(通称インプラント術)が急速に普及しているが、顎骨においては骨の成分が血液中に吸収され易く、この吸収が著しく骨密度が大きく低下している場合などは人工歯根を埋植しても、植立の安定性に欠け、予後の不良になることが多いと言われている。
したがって人工歯根を埋植する場合、この手法の適応・不適応の判断は顎骨の骨密度を定量的に測定することが望ましいと言われているが顎骨の骨密度を測定できる装置は無く、通常の口内撮影法のX線撮影や、パノラマX線撮影での画像を元に骨の状態を観察していた。
また、2重エネルギーX線を照射して、エネルギー弁別した出力をカウントし、そのカウント値から差分法により、軟組織成分の影響を取り除き、骨だけの密度を測定する方法が知られている(例えば特許文献1参照)。しかしこの方法では、高密度化が困難であり画素のピッチは0.5mm程度が限界で、しかも平面状の実装が困難などの理由で、口腔へ挿入して測定することはできなかった。
特開昭60−80746号公報
しかしながら、上記の口内撮影法のX線撮影や、パノラマX線撮影での画像を元に骨の状態を観察する方法では骨の密度を数値化することは出来ず、また頬肉・歯肉等の個人差や部位等の差による厚みなどの影響もあり、人工歯根埋植の適応・不適応の判断を正確にくだすことは困難であった。
また、上記の2重エネルギーX線を照射して測定する方法では、高密度化が困難であり画素のピッチは0.5mm程度が限界で、しかも平面状の実装が困難などの理由で口腔へ挿入して測定することはできなかった。
上記の課題を解決するために、本発明の顎骨の骨密度測定装置は、管電圧を切り換える切り換え部を有しておりX線を照射するX線源と、前記X線源から照射され被写体を透過したX線を検出するX線センサと、各々異なる管電圧により照射されたX線を検知した前記X線センサからの信号に基づいて顎骨の骨密度を算出する演算制御部とを備えたものである。
また、本発明の顎骨の骨密度測定装置は、演算制御部が各々異なる管電圧により照射されたX線を検知した前記X線センサからの信号に基づいて各々異なる管電圧により照射されたX線の透過率を算出し、これら透過率に基づいて差分法による演算を行うことで骨密度の測定を行うものである。
以上のように、本発明によれば、口腔内に挿入できるX線センサにより簡便に任意の場所の顎骨の骨密度を測定することができる。また、無線による信号の送受信も可能になるため、信号ケーブルの断線の恐れもなく、非常に使い勝手もよくなるので口腔外科などにおいて非常に有用性の高いものである。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について、図1と図2を用いて説明する。
図1は本実施の形態における顎骨の骨密度測定装置の概略構成を示す図である。図1において、1はX線を照射するX線源としてのX線照射装置であり、2はX線照射装置1に設けられX線の管電圧を切り換える切り換え部である。なお、本実施の形態では、管電圧を40keVまたは80keVに切り換える。3は口腔内に挿入するX線センサであり、X線照射装置1から照射されたX線を検出するものである。そして、このX線センサ3は、シンチレータとCCDを組み合わせたものからなり、X線の入射側にシンチレータがあり、シンチレータによりX線を可視光に変換した後にこの可視光をCCDにより電気信号に変換するものである。なお、CCDの代わりにCMOSセンサを使用してもよい。4はX線センサ3からの信号に基づいて演算処理を行う演算制御部であり、具体的にはパーソナルコンピュータ等で実現される。また、この演算制御部4は、X線照射装置1に設けられた切り換え部2を制御してX線の管電圧の切り換えを行う。5は演算制御部4に設けられた表示部であり、演算制御部4の演算結果等の表示を行う。また、X線センサ3と演算制御装置4とは信号ケーブル6で接続されている。そして、7はX線が照射される被検体であり、具体的には人間の顎骨部分である。
以下、本実施の形態における顎骨の骨密度測定装置の動作について説明する。
先ず、X線センサ3を口腔内の顎骨の骨密度を測定したい部位に挿入する。そして、制御演算装置4によりX線測定装置1の切り換え部2を制御して、X線照射装置1の管電圧を40keVに設定する。この状態でX線照射装置1から被検体7に対してX線を照射し、被検体7を透過したX線をX線センサ3により検出する。演算制御部4は信号ケーブル6を介してXセンサ3から信号を受け取ってX線の透過率を算出する。
次に、制御演算装置4によりX線測定装置1の切り換え部2を制御して、X線照射装置1の管電圧を80keVに切り換える。この状態でX線照射装置1から被検体7に対してX線を照射し、被検体7を透過したX線をX線センサ3により検出する。演算制御部4は信号ケーブル6を介してXセンサ3から信号を受け取ってX線の透過率を算出する。
ここで、図2に示す通り、X線の透過率は、X線エネルギーが高ければ筋肉等の軟組織に対する透過率と骨などの硬組織に対する透過率との差は小さく、X線エネルギーが低いほどその差は大きいことが知られている。この特性を利用して2種のエネルギーに対する透過強度の変化を測定し計算処理すれば筋肉などの軟組織による吸収と、骨などの硬組織による吸収とを分離することが可能となる。この方法を差分法と言う。そこで、軟組織による吸収分を除いて、硬組織による吸収分だけを計算すると顎骨の骨密度を測定することが出来る。以下、骨密度を算出するための計算式と算出するまでのステップについて説明する。
一般的にエネルギーEのX線の吸収透過の基本式は、物質の質量吸収係数をμ(E)、厚さをt、密度をρとし、照射したX線強度をI0(E)とすると、その物質を透過するX線の強度I(E)は(数1)で示される。
Figure 2005087280
そして、生体内では骨は筋肉等の軟組織にはさまれているので、生体内を透過するX線の強度は(数2)と表すことができる。
Figure 2005087280
ただし、μB(E)はエネルギーEにおける骨の質量吸収係数(cm2/g)、μM(E)はエネルギーEにおける筋肉等の質量吸収係数(cm2/g)、tB、tMは骨および筋肉等の厚さ(cm)、ρB、ρMは骨および筋肉等の密度(g/cm3)である。
ここで、高い管電圧で照射したときので示されるI(E)及びI0(E)には高いエネルギー成分と低いエネルギー成分との両方が含まれていることからそれぞれIL+H及びI0L+Hと表すこととし、低い管電圧で照射したときのI(E)及びI0(E)には低いエネルギー成分しか含まれていないことからそれぞれIL及びI0Lと表すこととすれば、IL+Hは(数3)とし、I0L+Hは(数4)とすることができる。
Figure 2005087280
Figure 2005087280
そして、高い管電圧で照射したときの信号より、低い管電圧で照射したときの信号を差し引くと高いエネルギー成分の寄与する信号分だけを抽出でき、それは(数5)と(数6)で表すことができる。
Figure 2005087280
Figure 2005087280
それゆえ生体内を透過するX線の強度を表す上記した(数2)は、高いエネルギー成分により表される(数7)および低いエネルギー成分により表される(数8)となり、
Figure 2005087280
Figure 2005087280
(数7)および(数8)の両辺の対数を取ることによりそれぞれ(数9)と(数10)となる。
Figure 2005087280
Figure 2005087280
そして、高いエネルギー成分により表される(数10)を変形すると、筋肉等の厚さと筋肉等の密度の積であるtM・ρMは、(数11)となり、
Figure 2005087280
この(数11)を上記(数9)に代入して計算すると、骨の厚さと骨の密度の積であるtB・ρBは(数12)となる。
Figure 2005087280
そして、μML/μMH=Rm、μBL/μBH=Rb、μBH=mbとすると、この(数12)は(数13)となるので、
Figure 2005087280
この(数13)を用いることで、骨の単位面積あたりの密度tB・ρB(g/cm2)を、求めることができる。
ここで、Rmは筋肉等の軟組織の質量吸収係数(cm2/g)の低エネルギーと高エネルギーとの比であり、Rbは骨の質量吸収係数(cm2/g)の低エネルギーと高エネルギーとの比である。またmbは高エネルギーでの骨の質量吸収係数(cm2/g)であり、いずれも機器の校正時に容易に求められる機器ごとに異なる定数である。
なお、本実施の形態では、一実施の形態として上記(数1)から(数13)までの演算を行うプログラムを演算制御装置4において実行することで骨密度を算出するものである。
(実施の形態2)
以下、本発明の他の実施の形態について、図3を用いて説明する。図3は本実施の形態における顎骨の骨密度測定装置の概略構成を示す図である。
本実施の形態において実施の形態1と同様の箇所については同一の番号を付して詳細な説明を省略する。図3において、X線センサ3は、電池8と、演算制御部4との通信を行う無線送受信部9とを内蔵している。また、演算制御部4は、X線センサ3との通信を行うための無線送受信部10を有している。実施の形態1と異なるのは、X線センサ3と演算制御部4との通信を無線で行うようにし、信号ケーブル6を使用しないようにした点である。
本実施の形態における動作は、無線によりX線センサ3と演算制御部4との通信を行う以外は、実施の形態1と同様である。
以上により、本実施の形態によれば、無線による信号の送受信が可能となり、信号ケーブル6を使用しないので、信号ケーブル6の断線の恐れがなく、非常に使い勝手もよくなるので、口腔外科などにおいて非常に有用性の高いものである。
本発明にかかる顎骨の骨密度測定装置は、口腔内に挿入できるX線センサにより簡便に任意の場所の顎骨の骨密度を測定することができ、口腔外科等において有用である。
本発明の実施の形態1における顎骨の骨密度測定装置の概略構成を示す図 本発明の実施の形態1における軟組織及び硬組織に対するX線エネルギーと透過率の模式図 本発明の実施の形態2における顎骨の骨密度測定装置の概略構成を示す図
符号の説明
1 X線照射装置
2 切り換え部
3 X線センサ
4 演算制御装置
5 表示部
6 信号ケーブル
7 被検体
8 電池
9 無線送受信部(X線センサ内蔵)
10 無線送受信部(制御演算装置内蔵)

Claims (4)

  1. 管電圧を切り換える切り換え部を有しておりX線を照射するX線源と、前記X線源から照射され被写体を透過したX線を検出するX線センサと、各々異なる管電圧により照射されたX線を検知した前記X線センサからの信号に基づいて顎骨の骨密度を算出する演算制御部とを備えた顎骨の骨密度測定装置。
  2. 演算制御部は、各々異なる管電圧により照射されたX線を検知した前記X線センサからの信号に基づいて各々異なる管電圧により照射されたX線の透過率を算出し、これら透過率に基づいて差分法による演算を行うことで顎骨の骨密度を算出する請求項1記載の顎骨の骨密度測定装置。
  3. 演算制御装置は無線送受信部を有し、X線センサは電池と無線送受信部とを有し、前記Xセンサは無線により信号を前記演算制御部に送信し、前記演算制御装置からの無線による指令により検出状態または非検出状態となる請求項1または2記載の顎骨の骨密度測定装置。
  4. X線センサはシンチレータとCCDからなる請求項1から3のいずれかに記載の顎骨の骨密度測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007319575A (ja) * 2006-06-05 2007-12-13 Axion Japan:Kk X線断層撮影装置
JP2011515822A (ja) * 2008-03-26 2011-05-19 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ スペクトル撮像のための高速切り換えのシステム及び方法
JP2013503708A (ja) * 2009-09-02 2013-02-04 シロナ デンタル システムズ,インコーポレーテッド 付加的機能を有する医療用具用の補助部品
CN103690187A (zh) * 2013-08-13 2014-04-02 清华大学 基于x射线测量口腔骨密度的设备及方法

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