JP2005086437A - アドレス解決システム - Google Patents

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Abstract

【課題】物理アドレスの取得に際して、網の利用効率を低下させず、かつ管理の煩雑さを解消できるアドレス解決システムを得る。
【解決手段】代表ARP装置131の各ポートの設定によって、通信ネットワークを第1のスイッチ網101と第2のスイッチ網102に分割している。たとえば第1の端末121が第2の端末122のMACアドレスを取得する場合、そのためのARP要求は初期的に代表ARP装置131によって第1のスイッチ網101内のみにブロードキャストされる。第1の端末121が第3の端末123のMACアドレスを取得するような場合には、代表ARP装置131がポートを切り替えることでARP要求が第2のスイッチ網102側にも及ぶようになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信ネットワーク上のハードウェアの論理アドレスを基にして物理アドレスを取得するためのアドレス解決システムに関する。
ネットワーク上の各種端末あるいはルータ等のハードウェアには、IP(Internet Protocol)アドレスとMAC(Media Access Control)アドレスという2種類の異なったアドレスが割り当てられている。このうちのMACアドレスはNIC(Network Interface Card)が一意に付与した番号としての物理アドレスである。IPアドレスは任意に変更可能なアドレスであり論理アドレスである。
たとえばイーサネット(登録商標)網上でIPレイヤの通信を行う場合、異なったネットワーク間での通信を可能にするために各ハードウェアとMACアドレスの対応をとる必要がある。これを本明細書ではアドレス解決と呼ぶことにする。アドレス解決を行うためにARP(Address Resolution Protocol)が使用される。ARPでは、目的の論理アドレスがどのハードウェアの物理アドレスであるかを、ブロードキャストを利用してネットワーク上に問い合わせる。そして、自身の持つ論理アドレスと一致したハードウェアは、これに対して物理アドレスの応答を返すようになっている。これによってこの例ではIPアドレスとMACアドレスの対応付けが可能になる。
イーサネット(登録商標)網上でこのようなARPを実行する場合、ARPパケットをこの網上でブロードキャストすることになる。ところがブロードキャスト用に送信されたパケットは、1つのイーサネット(登録商標)網上のすべての伝送路と端末を占有する。したがってARPパケットの送出は、網の有効利用効率を低下させる最も大きな原因となっている。
そこでこの問題に対しては、VLAN(Virtual Local Area Network)と呼ばれる仮想的なLAN(Local Area Network)セグメントを構築して、その範囲内でARPを実行することも提案されている。しかしながら、この提案ではLANセグメントの構築のためのマニュアル設定が煩雑であるだけでなく管理が複雑であるという別の問題が発生する。
以上、イーサネット(登録商標)網上でのMACアドレス解決を主として説明したが、ATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)網でも同様に論理アドレスと物理アドレスを対応付けるためのアドレス解決をブロードキャストするとネットワークの効率を下げるという問題がある。そこで、1つのネットワークに複数のアドレス解決装置を配置して、アドレス解決要求メッセージをブロードキャストする量をこれらに分散させる形で減少させる提案が行われている(たとえば特許文献1)。
図9および図10は、この提案における第1および第2のアドレス解決システムを表わしたものである。このうちの図9に示した第1のアドレス解決システムでは、第1〜第4のアドレス解決装置301〜304が送信端末305に接続されている。送信端末305は、図示しない宛先のハードウェアを論理アドレスによって予め4つのクラスに分けており、第1〜第4のアドレス解決装置301〜304もこれら4つのクラスに分担している。したがって、論理アドレスを解決しようとするときには、そのハードウェアが属するクラスに合わせて、送信端末305から第1〜第4のアドレス解決装置301〜304のうちの1つを選択してアドレス解決要求メッセージを送出するようにし、ブロードキャストする量の減少を図っている。
図10に示した第2のアドレス解決システムの場合では、第1〜第3のアドレス解決装置311〜313がリング状に接続されている。送信端末314はアドレス解決要求メッセージをこのうちの第1のアドレス解決装置311に送出する。第1のアドレス解決装置311はアドレス解決要求メッセージを受信すると、自身で解決が不可能なときのみこれを第2のアドレス解決装置312に転送する。以下同様にしてアドレス解決要求メッセージがブロードキャストする量を減少させている。
特開平9−8817号公報(第0054〜第0057段落、図5、図8、図11)
この提案では、その図5に示されているように、それぞれのアドレス解決装置が論理アドレスと物理アドレスの組み合わせを書き込んだアドレス解決メモリを備えている。そして、アドレス解決を行うためにARP要求があると、このメモリを検索して宛先の物理アドレスを要求先に返すようにしている。
このため、この提案ではアドレス解決メモリをそれぞれのアドレス解決装置に具備させる必要があり、ここに書き込む論理アドレスと物理アドレスの対応表の管理が煩雑となるという問題があった。また、論理アドレスと物理アドレスの対応表の管理がこまめに行われないと、各ハードウェアとMACアドレスの対応を正確にとることができないという問題があった。
そこで本発明の目的は、物理アドレスの取得に際して、網の利用効率を低下させず、かつ管理の煩雑さを解消できるアドレス解決システムを提供することにある。
請求項1記載の発明では、(イ)物理アドレスと論理アドレスを割り当てられた複数のデバイスを収容した特定グループのネットワークと、(ロ)この特定グループのネットワークとその他のグループのネットワークを接続するネットワークスイッチと、前記した特定グループのネットワーク内の所定のデバイスから他の論理アドレスを有するデバイスの物理アドレスを取得するためのアドレス解決要求がブロードキャストを利用して到来したときこのアドレス解決要求を所定の条件が成立するまでネットワークスイッチによるその他のグループのネットワークへの伝達を遮断するスイッチ遮断手段とを備えたアドレス解決要求用スイッチ装置とをアドレス解決システムに具備させる。
すなわち本発明では、特定のグループとその他のグループを接続するネットワークスイッチに、前記した特定グループ内の所定のデバイスからアドレス解決要求がブロードキャストを利用して送られてきたとき、所定の条件が成立するまでこのアドレス要求を他のグループのネットワークへ伝達しないようにスイッチの制御を行うようにしている。これは特定のグループ内でアドレス解決要求がブロードキャストされた場合、グループの決め方にも因るが、一般にはたとえば地理的に近い範囲内に存在する同一グループ内のデバイスが要求された論理アドレスに対応する物理アドレスを割り当てられている場合が多い。そこで、スイッチ遮断手段が所定の条件が成立するまでネットワークスイッチによるその他のグループのネットワークへの伝達を遮断するようにして、アドレス解決要求が無条件には全ネットワークにブロードキャストされないようにしている。所定の条件が成立した時点で、すなわち特定のグループ内でアドレス解決要求が解決しなかった場合のみ、これら外部のネットワークにアドレス解決要求を送出するようにすることで、網の利用効率を低下させずにアドレス解決を行うことができる。
本発明では、請求項1記載のアドレス解決システムで、アドレス解決要求用スイッチ装置は、(イ)あらかじめ設定した所定の時間を計時するタイマと、(ロ)アドレス解決要求が到来したときこれを検出してタイマの計時をスタートさせる計時開始手段と、(ハ)前記した特定グループ内でアドレス解決要求に対してアドレスを解決させるリプライがあったときタイマの計時を終了させるリプライ時計時終了手段と、(ニ)タイマが前記した所定の時間を計時したときアドレス解決要求をネットワークスイッチによってその他のグループへ伝達させるスイッチ接続手段とを具備することを特徴としている。
すなわち本発明では、アドレス解決要求用スイッチ装置がタイマを備えており、このタイマが所定の時間を計時するまでは外部のネットワークにアドレス解決要求を送出しないようにしている。これにより、アドレス解決要求用スイッチ装置側が各アドレス解決要求を受信するたびに他のグループにこのアドレス解決要求を波及させるまでの時間を独自に設定することができ、この時間内に前記した特定グループ内でアドレスが解決できれば網の利用効率の低下を防止することができる。
本発明では、請求項1記載のアドレス解決システムで、アドレス解決要求用スイッチ装置は、(イ)あらかじめ設定した所定の時間を計時するタイマと、(ロ)アドレス解決要求が到来したときこれを検出してタイマの計時すべき時間をタイマに設定すると共にこのタイマの計時動作をスタートさせる計時開始手段と、(ハ)前記した特定グループ内でアドレス解決要求に対してアドレスを解決させるリプライがあったときタイマの計時を終了させるリプライ時計時終了手段と、(ニ)タイマが前記した所定の時間を計時したときアドレス解決要求をネットワークスイッチによってその他のグループへ伝達させるスイッチ接続手段とを具備することを特徴としている。
すなわち本発明では、アドレス解決要求用スイッチ装置がタイマを備えており、このタイマが所定の時間を計時するまでは外部のネットワークにアドレス解決要求を送出しないようにしている。ただし、タイマの計時する時間はアドレス解決要求を行った側が定める。これにより、アドレス解決要求を行った側が前記した特定グループ内でアドレスを解決できない可能性を知っているような場合には、より早くアドレス解決を行うことができる。
本発明では、請求項1記載のアドレス解決システムで、スイッチ遮断手段は、アドレス解決要求が到来したとき、このアドレス解決要求に対応するグループ外送出指示が後に到来するタイミングまでネットワークスイッチによるその他のグループのネットワークへの伝達を遮断する手段であることを特徴としている。
すなわち本発明では、このアドレス解決要求に対応するグループ外送出指示が行われた時点でその他のグループへのアドレス解決要求の送出を禁止している。たとえばアドレス解決要求を送出した側のデバイスが一定時間内にリプライが返ってこないときに、グループ外送出指示を送ることでアドレス解決の対象を広げるような場合である。
本発明では、請求項1記載のアドレス解決システムで、アドレス解決要求に対するリプライが存在しなかったときアドレス解決の対象とするデバイスを順次拡張するように、アドレス解決要求用スイッチ装置は階層構造で複数配置されていることを特徴としている。
すなわち本発明では、アドレス解決要求用スイッチ装置を階層構造となるように複数配置することで、アドレス解決の対象を順次拡大して網の利用効率を一方的に低下させないようにしている。
本発明では、たとえばイーサネット(登録商標)網上でIPレイヤの通信を行う場合に適用することができる。
このように本発明によれば、アドレス解決要求がブロードキャストされても、ネットワークスイッチ側でそのアドレス解決要求を外部のネットワークに伝達する条件設定を行うことにしたので、アドレス解決要求が一方的にネットワークの全域に伝達されていく事態を防止することができる。したがって、網の利用効率を高めることができる。
図1は本発明の実施の形態のアドレス解決システムを使用する通信システムの要部を表わしたものである。この通信システムは、イーサネット(登録商標)の大規模通信網で構成されており、イーサネット(登録商標)を用いて通信するパケット(以下、単にパケットと略称する)をスイッチングする第1および第2のスイッチ網101、102を備えている。第1のスイッチ網101には、一例として第1の加入者収容装置111と第2の加入者収容装置112が接続されている。第2のスイッチ網102には第3の加入者収容装置113が接続されている。第1の加入者収容装置111には、たとえば第1の端末121が接続されており、第2の加入者収容装置112にはたとえば第2の端末122が接続されている。第3の加入者収容装置113には、たとえば第3の端末123が接続されている。この通信システムで、第1のスイッチ網101と第2のスイッチ網102は、代表ARP(Address Resolution Protocol)装置131によって点線132で示すように2つのグループに分けられている。
図2は、このうちの第1の加入者収容装置の構成の概要を示したものである。図1に示した第2および第3の加入者収容装置112、113の構成は第1の加入者収容装置111と基本的に同一となっている。したがって、第1の加入者収容装置111についてのみその構成を説明し、第2および第3の加入者収容装置112、113についての説明は省略する。
第1の加入者収容装置111は、図1に示した第1の端末121を接続する加入者ポート141と、それ以外のポートとしての他のポート142を備えている。ここでは他のポート142を1つしか示していないが、複数存在していてもよい。
加入者ポート141と他のポート142との間には、ARP監視手段151が配置されている。ARP監視手段151はたとえば図1に示す第1の端末121からARPパケットの到来を監視し、到来が検出されると加入者収容装置側タイマ152の計時動作を開始させるようになっている。ARPリプライスヌープ手段153は、ARP要求があったときで他のポート142からこれに対応させてグループ内でのリプライがあったとき、加入者収容装置側タイマ152の計時動作を終了させるようになっている。また、このようなグループ内でのリプライがなかったような場合には加入者収容装置側タイマ152が所定の計時動作を完了させた時点で、グループ外にARP要求を行わせるために代表ARP要求手段154の起動を行わせるようになっている。代表ARP要求手段154の要求に対して代表ARPリプライがあったとき代表ARPリプライ監視手段155は、これを加入者ポート141を通じてARP要求のあった端末に送出するようになっている。
第1の加入者収容装置111は、以上のような特別の回路構成を除けば、イーサネット(登録商標)を用いて通信するパケットをスイッチングするスイッチと同様の回路によって構成されている。
図3は、図1に示した代表ARP装置の構成を表わしたものである。代表ARP装置131は、図1に示した点線132よりも第1の加入者収容装置111側のグループ内での第1のスイッチ網101と接続されるグループ内ポート161と、同じく図1で第2のスイッチ網102と接続されるグループ外ポート162の2種類のポートを備えている。これらのポート161、162はそれぞれ単数である必要はなく、複数配置されていてもよい。
代表ARP装置131内には、図2に示した代表ARP要求手段154からグループ内ポート161を介して送られてきた代表ARP要求を検出するための監視を行う代表ARP要求監視手段171が配置されている。代表ARP要求監視手段171は代表ARP要求を検出すると、代表ARP装置側タイマ172の計時動作を開始させ、これが所定の計時動作を終了させた時点で、グループ外ポート162を介してグループ外に代表ARP要求を行うようになっている。代表ARPリプライ監視手段173は、グループ外ポート162から代表ARPリプライがあったとき、これをグループ内ポート161を介してARP要求先に返送するようになっている。
この代表ARP装置131は、すべての物理ポートに対してグループ内ポートとグループ外ポートのいずれかの設定を行うようになっており、これによってグループの区分けを行っている。代表ARP要求監視手段171は、設定によって決定されたグループ内ポートから代表ARP要求パケットを受信した場合に、通常のARPパケットを作成しなおし、すべてのグループ外ポートに出力すると同時に代表ARP装置側タイマ172の計時動作を開始させる。また、代表ARP要求監視手段171は、ARPパケットを受信した場合にはそれらをグループ内ポートにすべてブロードキャストし、グループ外ポートには転送しない。この代表ARP装置131でも、代表ARP要求パケットおよびARPパケットの受信時以外の処理は、すべて通常のイーサネット(登録商標)を用いて通信するパケットをスイッチングするルールに従って、グループ外ポート162に出力するようになっている。
また、代表ARPリプライ監視手段173は、先に代表ARP要求監視手段171から送信したARPパケットに対応するARPリプライの受信を監視するようになっている。代表ARP装置側タイマ172が規定の時間を計時する前に代表ARPリプライ監視手段173がARPリプライを受信した場合には、対応する代表ARP要求パケットの送信MACアドレス宛にARPリプライパケットを変換し、対応するグループ内ポート161に出力する。この動作により、代表ARP装置131は代表ARP要求をグループ内ポート161から受信した場合に、それをARPパケットに変換してグループ外ポート162に送信し、そのリプライが規定時間内に返ってきた場合には、受信した代表ARP要求元へ代表ARPリプライを送信することになる。
代表ARP装置131は、以上のような特別の回路構成を除けば、図2に示した第1〜第3の加入者収容装置111〜113と同様にイーサネット(登録商標)を用いて通信するパケットをスイッチングするスイッチと同様の回路によって構成されている。
次にこのような構成のアドレス解決システムを具体的に説明する。ここで第1〜第3の端末121〜123はIP(Internet Protocol)レイヤ通信を行うものとする。第1〜第3の端末121〜123は、IPアドレスからイーサネット(登録商標)によるMACアドレスを解決するためにARPパケットを送信することになる。
今、第1の端末121が同一のグループに属する第2の端末122とIPレイヤ通信を行う場合を考える。この場合、第1の端末121側では第2の端末122のMACアドレスを取得する必要がある。そこで第1の端末121は、そのためのARPパケットを、第1の端末121に接続された第1の加入者収容装置111に送信する。
図4は、第1の加入者収容装置のARP監視手段がARPパケットを受信する際の処理の流れを表わしたものである。第1の加入者収容装置111では、図2に示したARP監視手段151が加入者ポート141から受信するパケットの中にARPパケットが存在するかどうかを監視している(ステップS201)。ARPパケットが受信されたら(Y)、加入者収容装置側タイマ152を起動させて計時動作を開始させる(ステップS202)。また、イーサネット(登録商標)を用いて通信するパケットについてのスイッチングのルールに従って、この受信したARPパケットを他のポート142から外部に送出する(ステップS203)。
ここで、このルールはイーサネット(登録商標)を用いて通信するパケットを転送するルールであり、その内容は下記の通りである。
(1)パケットの宛先のアドレスが学習済みであれば、その学習しているポートに送出する。
(2)パケットの宛先のアドレスが学習済みでないか、あるいはブロードキャストの場合には、受信した加入者ポート141以外の他のポート142のすべてからそのパケットを送出する。
第1の加入者収容装置111の他のポート142から外部に送出されたARPパケットは、図1の第1のスイッチ網101を経由して、代表ARP装置131におけるグループ内ポートの配下に属するすべての端末にブロードキャスト送信される。これにより、このARPパケットは第2の加入者収容装置112を経由して、目的の第2の端末122に到達することになる。
第2の端末122はこの受信したARPパケットに自身のMAC情報を書き込んだARPリプライパケットを作成し、第1の端末121宛に返送する。このARPリプライパケットは、通常のイーサネット(登録商標)を用いて通信するパケットについてのスイッチングによる転送で、第1の端末121を収容している第1の加入者収容装置111に到着する。次に、この時点でのARPリプライスヌープ手段153の動作を説明する。
図5は、ARPリプライスヌープ手段の処理の流れを表わしたものである。ARPリプライスヌープ手段153は、受信したARPパケットに対応するARPリプライが受信されるかどうかを監視している(ステップS221)。そして、同一グループに属する第2の端末122からARPリプライが受信されたら(Y)、加入者収容装置側タイマ152の計時動作をリセットする(ステップS222)。加入者収容装置側タイマ152の計時が完了してしまうと、グループ外までARP要求が行われるので、同一グループ内の端末からARPリプライが受信されたときには計時動作が完了しないようにするためである。
ARPリプライスヌープ手段153は、加入者収容装置側タイマ152の計時をリセットしたら、受信したARPリプライを加入者ポート141に送信する(ステップS223)。これにより、第1の端末121はこのARPリプライを受信して、第2の端末122についてのMACアドレスを得ることになる。この例で説明した第1の端末121と第2の端末122のように代表ARP装置131によってグループ分けされた同一グループの範囲内の端末間であれば、他のグループの網内にブロードキャスト送信を行うことなく、対応するMACアドレスを取得することができる。
次に、第1の端末121が他のグループに属する第3の端末123のMACアドレスを取得する場合を前提として説明を行う。この場合、第3の端末123は第1の端末121と同一グループに存在していないので、ARPリプライが受信されることなく加入者収容装置側タイマ152の計時が完了することになる。
図6は、代表ARP要求手段の処理を表わしたものである。代表ARP要求手段154は、加入者収容装置側タイマ152の計時が完了したことの通知を受けると(ステップS241:Y)、グループ外にARP要求を行うための代表ARP要求パケットを作成する(ステップS242)。そしてこれを他のポート142を介して、図1に示す代表ARP装置131に送出する(ステップS243)。これにより、代表ARP装置131はグループ外の端末を対象とする代表ARP要求を行うことになる。
図7は、代表ARPリプライ監視手段の処理の様子を表わしたものである。代表ARPリプライ監視手段155は代表ARP要求手段154が送信した代表ARP要求に対応する代表ARPリプライが返信されるのを監視している(ステップS261)。第1の端末121が他のグループに属する第3の端末123のMACアドレスを取得する前提なので、この段階で代表ARPリプライが返信されてくる(Y)。すると、代表ARPリプライ監視手段155は、受信したARPに対するARPリプライを作成し(ステップS262)、これを加入者ポート141を通じてARP要求のあった第1の端末121に送信することになる(ステップS263)。
このように、この例の第1の加入者収容装置111は、加入者ポート141からのARPパケットに対してリプライが規定時間内に返ってこない場合、代表ARP装置131宛に代表ARP要求パケットを送出する。そして、その応答があった場合には、ARPリプライを作成して加入者ポート141に送信することになる。第1の加入者収容装置111は、この動作以外は通常のイーサネット(登録商標)を用いて通信するパケットをスイッチングする動作と同様の動作を行う。
<発明の変形例>
以上説明したアドレス解決システムでは、図1に示した代表ARP装置131によって点線132で示すように区分けされた2つのグループのそれぞれのグループ内で通信が頻繁に行われる場合を前提としており、グループ外へARP要求が無条件で送出される無駄をなくしている。ここでは代表ARP装置131が1つだけ使用されているが、これに限るものではない。
図8は代表ARP装置が2つ使用されるアドレス解決システムを示したものである。この例では各端末(1811、……1816)、(1821、1822、……)、(1831、1832、……)が、それぞれ第1〜第3のグループ184〜186を構成している。第1の代表ARP装置191は、第1のグループ184内の第1および第2の加入者収容装置1931、1932および第2のグループ185内の第3の加入者収容装置1933と接続されている。また、第2の代表ARP装置192は、第1の代表ARP装置191および第3のグループ186内の第4の加入者収容装置1934と接続されている。
このような構成のアドレス解決システムで、たとえば第1のグループ184内の第1の加入者収容装置1931に収容された第1の端末1811が第2の加入者収容装置1932のMACアドレスを取得する場合をまず考える。この場合にはARP要求が第1の代表ARP装置191によって第1のグループ184内に止まることになる。
次に第1のグループ184内の第1の加入者収容装置1931に収容された第1の端末1811が第2のグループ185内の第3の加入者収容装置1933に収容された第1の端末1821のMACアドレスを取得する場合を考える。この場合には第1のグループ184内でアドレス解決ができないので、第1の代表ARP装置191が上位の第2の代表ARP装置192側の図示しないポートから代表ARP要求を出力する前に第2のグループ185に対して代表ARP要求を出力すれば、第3のグループ186以降のグループに代表ARP要求を出力する前に第1の端末1821のMACアドレスを取得することができる。このためには第1の代表ARP装置191に2種類のタイマを設けるようにすればよい。
最後に第1のグループ184内の第1の加入者収容装置1931に収容された第1の端末1811が第3のグループ186内の第4の加入者収容装置1934に収容された第1の端末1831のMACアドレスを取得する場合を考える。この場合には第1のグループ184内でアドレス解決ができないので、第1の代表ARP装置191が上位の第2の代表ARP装置192側の図示しないポートから代表ARP要求を出力する前に第2のグループ185に対して代表ARP要求を出力する。そして、これでも代表ARPリプライが返ってこないので、第1の代表ARP装置191が第2の代表ARP装置192側に代表ARP要求を出力することになる。第2の代表ARP装置192はこれを基にして第3のグループ186に代表ARP要求を出力する。これによって第1の端末1831のMACアドレスを取得することができる。
この第2の代表ARP装置192が第1の代表ARP装置191と同様に2種類のタイマを備えていれば、第3のグループ186とこれ以外のグループへの代表ARP要求の出力を切り替えることができる。すなわち、代表ARP装置を更に1台または複数台設けることで、代表ARP要求を行うグループを更に細かく分割して、アドレス解決を行う際の通信ネットワークの負担を軽減することができる。
なお、以上説明した実施の形態では第1の代表ARP装置191等にタイマを用意し、タイマが予め設定した所定の時間を計時するまではARP要求を他のグループのネットワークに送出しないようにしたが、他のグループのネットワークに送出するまでの待機時間を付加したARP要求を受信してタイマの計時時間を要求された値に調整できるようにしてもよい。また、システムによっては他のグループのネットワークに送出するのを許可する信号をそのタイミングで第1の代表ARP装置191に送出するようにしてもよい。
本発明の実施の形態のアドレス解決システムを使用する通信システムの要部を表わしたシステム構成図である。 実施の形態での第1の加入者収容装置の構成の概要を示したブロック図である。 実施の形態での代表ARP装置の構成の概要を表わしたブロック図である。 第1の加入者収容装置のARP監視手段がARPパケットを受信する際の処理の流れを表わした流れ図である。 ARPリプライスヌープ手段の処理を表わした流れ図である。 代表ARP要求手段の処理を表わした流れ図である。 代表ARPリプライ監視手段の処理の様子を表わした流れ図である。 代表ARP装置が2つ使用されるアドレス解決システムの概要を示したシステム構成図である。 従来提案された第1のアドレス解決システムの概要を示すシステム構成図である。 従来提案された第2のアドレス解決システムの概要を示すシステム構成図である。
符号の説明
101、102 スイッチ網
111 第1の加入者収容装置
112 第2の加入者収容装置
113 第3の加入者収容装置
121 第1の端末
122 第2の端末
123 第3の端末
131 代表ARP装置
132 点線(グループの境界線)
141 加入者ポート
142 他のポート
151 ARP監視手段
152 加入者収容装置側タイマ
153 ARPリプライスヌープ手段
154 代表ARP要求手段
155、173 代表ARPリプライ監視手段
161 グループ内ポート
162 グループ外ポート
171 代表ARP要求監視手段
172 代表ARP装置側タイマ
181、182、183 端末
191 第1の代表ARP装置
192 第2の代表ARP装置
193 加入者収容装置

Claims (6)

  1. 物理アドレスと論理アドレスを割り当てられた複数のデバイスを収容した特定グループのネットワークと、
    この特定グループのネットワークとその他のグループのネットワークを接続するネットワークスイッチと、前記特定グループのネットワーク内の所定のデバイスから他の論理アドレスを有するデバイスの物理アドレスを取得するためのアドレス解決要求がブロードキャストを利用して到来したときこのアドレス解決要求を所定の条件が成立するまで前記ネットワークスイッチによるその他のグループのネットワークへの伝達を遮断するスイッチ遮断手段とを備えたアドレス解決要求用スイッチ装置
    とを具備することを特徴とするアドレス解決システム。
  2. 前記アドレス解決要求用スイッチ装置は、あらかじめ設定した所定の時間を計時するタイマと、前記アドレス解決要求が到来したときこれを検出してタイマの計時をスタートさせる計時開始手段と、前記特定グループ内で前記アドレス解決要求に対してアドレスを解決させるリプライがあったとき前記タイマの計時を終了させるリプライ時計時終了手段と、前記タイマが前記所定の時間を計時したとき前記アドレス解決要求を前記ネットワークスイッチによって前記その他のグループへ伝達させるスイッチ接続手段
    とを具備することを特徴とする請求項1記載のアドレス解決システム。
  3. 前記アドレス解決要求用スイッチ装置は、あらかじめ設定した所定の時間を計時するタイマと、前記アドレス解決要求が到来したときこれを検出して前記タイマの計時すべき時間を前記タイマに設定すると共にこのタイマの計時動作をスタートさせる計時開始手段と、前記特定グループ内で前記アドレス解決要求に対してアドレスを解決させるリプライがあったとき前記タイマの計時を終了させるリプライ時計時終了手段と、前記タイマが前記所定の時間を計時したとき前記アドレス解決要求を前記ネットワークスイッチによって前記その他のグループへ伝達させるスイッチ接続手段
    とを具備することを特徴とする請求項1記載のアドレス解決システム。
  4. 前記スイッチ遮断手段は、前記アドレス解決要求が到来したとき、このアドレス解決要求に対応するグループ外送出指示が後に到来するタイミングまで前記ネットワークスイッチによるその他のグループのネットワークへの伝達を遮断する手段であることを特徴とする請求項1記載のアドレス解決システム。
  5. 前記アドレス解決要求に対する前記リプライが存在しなかったときアドレス解決の対象とするデバイスを順次拡張するように、前記アドレス解決要求用スイッチ装置は階層構造で複数配置されていることを特徴とする請求項1記載のアドレス解決システム。
  6. イーサネット(登録商標)網上でIPレイヤの通信を行うことを特徴とする請求項1〜請求項5いずれかに記載のアドレス解決システム。
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