JP2005086384A - 変換符号化方法および変換復号化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来のMP符号化方法では、色信号に対する処理が考慮されていない。
【解決手段】 画像信号を分離手段111により3つの成分(Y、U、V成分)分離し、各成分の画像信号のそれぞれに対して、変換符号化手段102、103、110によりMP符号化による変換符号化を施す。変換符号化手段102、103、110は、変換基底群保持手段104が保持する変換基底群の中から選択した変換基底の線形和により各成分の画像信号を表現し、変換基底の番号、変換基底を配置する画面上の位置、変換基底を加算する際の重みを出力する。変換符号化制御手段109は、変換符号化手段102、103、110から出力された番号、位置、重みを符号列中に記述する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像信号を符号化または復号化する際に用いる変換符号化方法および変換復号化方法に関するものである。
JPEG方式、MPEGビデオ方式に代表される従来の画像符号化方式においては、画面を予め定められた単位に分割し、その分割単位で符号化を行う。例えば、MPEG−1、MPEG−2方式においては、マクロブロックと呼ばれる水平16画素、垂直16画素の単位で動き補償を行う。そして、動き補償後の残差信号に対しては、画面中の各マクロブロックに含まれるブロックと呼ばれる水平8画素、垂直8画素の単位で変換符号化(離散コサイン変換)を行い、変換係数に量子化等の処理を行うことにより、最終的な符号列を得る。
これに対して近年、低ビットレート用の変換符号化方式として、マッチングパースート(Matching Pursuit、以下MPと略す)方式が提案されている(非特許文献1)。非特許文献1で提案されているMP方式では、動き補償後の残差信号を符号化する際に、予め定められた多数の変換基底(非直交変換基底)を用いて、画面内の任意の位置に一つの変換基底を置く処理を繰り返すことにより符号化する方法である。MP方式における、符号化方法のフローチャートを図10に示す。まず、ステップS2000で初期設定を行う。初期設定では、残差信号をf(x)とし(ここでxは1次元または2次元座標を示すものとする)、変換基底gk(x)の設定を行い、n=1とする。非特許文献1では、変換基底として400個の可分型のガボール関数が用いられており、この場合、kは1から400の値を取る。以降、ステップS2001からステップS2003までの処理を繰り返す。ステップS2001では、残差信号f(x)の各位置dについて、各変換基底gk(x)に対する内積値を計算し、その値をα(k,d)とする。ステップS2002ではαの最大値を求め、そのときの位置をdn、変換基底の番号をkn、内積値をαnとする。位置dn、変換基底の番号kn、内積値αnの組をアトムと呼ぶ。ステップS2003では、f(x)から、gkn(x)×αnを引き、残差信号を更新する。ステップS2004では、終了条件を判定する。終了条件としては、例えば、所定の回数だけステップS2001〜S2003の処理を行った場合や、残差信号のエネルギーが所定値を下回った場合、がある。終了条件を満たせば終了となり、終了条件を満たさなければ、ステップS2005でnを1増加させた後、再びステップS2001以降の処理を繰り返す。
今、n=Nで終了したとすると、符号列には、位置dn、変換基底の番号kn、内積値αn(n=1〜N)が情報として記述される。
従来のMPEG方式等では、残差信号の全ブロックに対する離散コサイン変換係数を求め符号化していたが、MP方式においては、一般的に残差信号のエネルギーの大きい部分から順に符号化を行っていくため、低ビットレート符号化に適している。
R.Neff et. al., "Very Low Bit-Rate Video Coding Based on Matching Persuits", IEEE Trans. on Circuits and Systems for Video Technology, Vol.7, No.1, pp. 158-171, Feb. 1997.
しかしながら、上記従来の方法では、輝度信号に対する処理については考慮されているが、色信号に対する処理が一切考慮されていない。一般的にカラー画像は、3つまたは4つの成分から構成されており、幅広い応用展開を考えた場合、輝度信号以外の成分への対応が不可欠となる。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、MP方式を用いてカラー画像信号の符号化および復号化を効率よく実施することができる変換符号化方法および変換復号化方法を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、第1の発明は、画像信号をN個(Nは1より大きい整数)の成分に分離する分離ステップと、前記N成分の画像信号のそれぞれに変換符号化を施すN個の変換符号化ステップと、前記変換符号化ステップにおいて用いる変換基底群を保持する変換基底保持ステップと、前記N個の変換符号化ステップの処理を制御する制御ステップと、を具備し、前記変換符号化ステップでは、所定の変換基底群の中から選択した変換基底の線形和により前記1成分の画像信号を表現し、前記変換基底の番号、前記変換基底を配置する画面上の位置、前記変換基底を加算する際の重みを出力し、前記制御ステップでは、前記N個の変換符号化ステップから出力された前記番号、前記位置、前記重みを符号列中に記述することを特徴とする変換符号化方法である。
第2の発明は、入力符号列を成分別にN個(Nは1より大きい整数)に分離する分離ステップと、前記N成分の符号列のそれぞれに変換復号化を施すN個の変換復号化ステップと、前記変換復号化ステップにおいて用いる変換基底群を保持する変換基底保持ステップと、前記変換復号化ステップの出力を合成する合成ステップと、を具備し、前記変換復号化ステップでは、前記符号列中に記述されている前記変換基底の番号、前記変換基底を配置する画面上の位置、前記変換基底を加算する際の重みに基づいて1成分の復号化画像を生成し、前記合成ステップでは、前記変換符号化ステップから出力された各成分の復号化画像を合成し、N成分の復号化画像を生成することを特徴とする変換復号化方法である。
本発明の変換符号化方法は、入力画像を複数の成分に分割し、成分毎に異なる変換基底を用いてMP符号化を行う。この際には、すべての成分の中から、内積値が最大となるアトムを選択し、各成分の残差信号のエネルギーを減少させていく。また、アトムの情報を符号化する際には、全成分の中から選択したアトム順に記述したり、成分別に記述したりすることができる。このような動作により、本発明の変換符号化方法を用いることにより、ある制約条件の元で、未符号化信号の全成分のエネルギー合計値を最小化することができる。また、変換基底群を成分毎に適したものを用いることによって、未符号化信号のエネルギーの減少率を大きくすることができ、符号化効率の向上を図ることができる。また、アトムの情報の符号化時に、全成分の中から選択したアトム順に記述した場合には、復号化側で符号列の復号化中にエラーを検出した場合であっても、画質に対する影響を最小限に押さえることができる。また、成分別に記述した場合には、符号化効率の向上を図ることができる。
また、本発明の変換復号化方法は、入力符号列を複数の成分毎の符号列に分割し、成分毎に異なる変換基底を用いてMP復号化を行う。このような動作により、本発明の変換復号化方法を用いることにより、本発明の変換符号化方法を用いて生成した符号列を正しく復号化することができる。
以上のような効果により、本発明の変換符号化方法および変換復号化方法は、その実用的価値が高い。
以下、本発明の実施の形態について、図1から図5を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の変換符号化方法を用いた動画像符号化装置100のブロック図であり、動き補償手段101、第1成分変換符号化手段102、第2成分変換符号化手段103、第3成分変換符号化手段110、変換基底群保持手段104、可変長符号化手段105、フレームメモリ手段107、差分演算手段107、加算演算手段108、変換符号化制御手段109、分離手段111から構成される。
入力画像信号は動き補償手段101に入力される。入力画像は、Y、U、Vの3つの成分から構成されているものとする。ここでY成分が輝度成分であり、U成分、V成分は色差成分である。
動き補償手段101では、入力画像に対して、フレームメモリ手段106に保持されている既に符号化済みの画像を用いて動き検出を行い、動き補償画像と動きベクトルの生成を行う。動き検出および動き補償の方式については、本発明の主題ではないのでどのような方法を用いても良いが、例えば従来のブロックマッチング法等を用いることができる。動き補償手段101は、生成した動き補償画像を差分演算手段107に出力し、動きベクトルを動きベクトル情報として出力する。
差分演算手段107では、入力画像信号と動き補償画像とを入力とし、その差分信号、すなわち残差信号を求めて分離手段111に対して出力する。
分離手段111は、入力された残差信号を成分毎に分離して、異なる変換符号化手段に対して出力する。今、画像信号はY、U、V形式であるとしているので、Y成分の残差信号は第1成分変換符号化手段102に対して、U成分の残差信号は第2成分変換符号化手段103に対して、V成分の残差信号は第3成分変換符号化手段110に対して出力するとする。
第1成分変換符号化手段102、第2成分変換符号化手段103、第3成分変換符号化手段110は、入力されたY成分の残差信号、U成分の残差信号、V成分の残差信号に対して、それぞれMP符号化を行う。第1成分変換符号化手段102、第2成分変換符号化手段103、第3成分変換符号化手段110の動作は、変換符号化制御手段109により制御される。また、第1成分変換符号化手段102、第2成分変換符号化手段103、第3成分変換符号化手段110において用いる変換基底は、変換基底群保持手段104に保持されているものとする。
第1成分変換符号化手段102、第2成分変換符号化手段103、第3成分変換符号化手段110、変換符号化制御手段109、変換基底群保持手段104での処理方法を図2のフローチャートを用いて説明する。
図2のフローチャートにおいては、Y成分の残差信号をfy(x)で、U成分の残差信号をfu(x)で、U成分の残差信号をfv(x)で示す。また、変換基底群保持手段104には、Y成分用の変換基底群gyk(x)、U成分用の変換基底群guk(x)、V成分用の変換基底群gvk(x)が保持されているとする。これらの変換基底は、予め学習データを用いて、各成分に適した基底が設定されているものとする。
ステップS201では、初期値としてnを1に設定する。以降、終了条件を満たすまで、ステップS202からステップS204の処理を繰り返す。
ステップS202では、Y成分の残差信号fy(x)の各位置dについて、各変換基底gyk(x)に対する内積値を計算し、その値をαy(k,d)とする。この処理は、第1成分変換符号化手段102により行われる。また、U成分の残差信号fu(x)の各位置dについて、各変換基底guk(x)に対する内積値を計算し、その値をαu(k,d)とする。この処理は、第2成分変換符号化手段103により行われる。さらに、V成分の残差信号fv(x)の各位置dについて、各変換基底gvk(x)に対する内積値を計算し、その値をαv(k,d)とする。この処理は、第3成分変換符号化手段103により行われる。
ステップS203では、αy(k,d)、αu(k,d)、αv(k,d)の中から最大値を求め、そのときの位置をdn、変換基底の番号をkn、内積値をαnとする。この処理は、変換符号化制御手段109により行われる。そして、位置dn、変換基底番号kn、内積値αnの組、すなわちアトムの情報と、このアトムがY、U、V成分のいずれに対するものか、という情報が、可変長符号化手段105に対して出力される。
ステップS204では、ステップS203で選択された内積値αnが、Y成分に対するものである場合には、fy(x)から位置dnを中心として、gykn(x)×αnを引き、Y成分の残差信号を更新する。また、ステップS203で選択された内積値αnがU成分に対するものである場合には、fu(x)から位置dnを中心として、gukn(x)×αnを引き、U成分の残差信号を更新する。また、ステップS203で選択された内積値αnがV成分に対するものである場合には、fv(x)から位置dnを中心として、gvkn(x)×αnを引き、V成分の残差信号を更新する。この処理は、第1成分変換符号化手段102、または第2成分変換符号化手段103、または第3成分変換符号化手段110により行われるが、ステップS203で選択されなかった成分に対しては、残差信号の更新処理は行わない。この時点での各成分の残差信号は、未符号化信号を表すことになる。
ステップS205では、終了条件を満たすか否かの判定を行う。終了条件としては、例えば、所定の回数だけステップS202〜S204の処理を行った場合や(これはnの値により変換符号化制御手段109で判定できる)、残差信号のエネルギーが所定値を下回った場合(これは各成分の残差信号のエネルギーのそれぞれを第1成分変換符号化手段102、第2成分変換符号化手段103、第3成分変換符号化手段110で計算して変換符号化制御手段109に渡し、いずれかの成分のエネルギーが所定のしきい値を下回った場合、またはすべての成分のエネルギーが所定のしきい値を下回った場合として、変換符号化制御手段109で判定する)、発生符号量が所定量に達した場合(これは可変長符号化手段105により生成した符号列の符号量を計数した結果を変換符号化制御手段109により判定する)等がある。終了条件を満たせばステップS207に処理が移り、終了条件を満たさなければ、ステップS206でnを1増加させた後、再びステップS202以降の処理を繰り返す。
ステップS207では、各成分の残差復号化画像を生成する。これはそれぞれ第1成分変換符号化手段102、第2成分変換符号化手段103、第3成分変換符号化手段110により行われるが、それぞれの成分毎に変換符号化制御手段109で選択されたすべてのαnに対して、gykn(x)×αnの総和、gukn(x)×αn、gvkn(x)×αnの総和を計算することにより得られる。この残差復号化画像は、加算演算手段108に対して出力される。
加算演算手段108では、動き補償手段101から出力された動き補償画像と、第1成分変換符号化手段102、第2成分変換符号化手段103、第3成分変換符号化手段110とから出力された残差復号化画像を加算することにより、局所復号化画像を生成し、これをフレームメモリ手段106に保持する。この局所復号化画像は、以降の画像の符号化において参照画像として用いられる。
可変長符号化手段105では、変換符号化制御手段109から入力された、アトムの情報(位置dn、変換基底番号kn、内積値αn)、およびこれがY、U、Vのいずれの成分に対するものか、という情報に対して、可変長符号化を行って符号列を生成し出力する。
可変長符号化の第1の方法としては、アトムの情報とそれがどの成分に対するものか(例えばY、U、V成分)という情報をそれぞれの可変長符号化テーブルを用いてそのまま可変長符号化する方法がある。この場合は、アトムの順序はどのような順序でも良いが、例えば、変換符号化制御手段109により選択した順に符号列中に記述することにより、復号化側で符号列の復号化中にエラーを検出した場合であっても、画質に対する影響を最小限に押さえることができる。なぜならば、変換符号化制御手段109では、残差信号のエネルギーを最も小さくする事ができる順に選択がなされるからである。この場合の符号列のフォーマット例を図3(a)に示す。またこの際、アトムの情報は、前の値との差分値を符号化しても良い。例えば、位置の差分、基底番号の差分、内積値の差分である。そのようにすることにより、符号化効率の向上を図ることができる。また、成分別に可変長符号化を行っていることから、各成分の情報を容易に分離することができ、成分毎の処理が実施しやすくなる。
可変長符号化の第2の方法としては、まず成分別(Y、U、V別)にアトムを並べ直す。並べ直す方法としては、画面内の走査順(左上から右下に向かってのラスタ順の走査)等がある。そして、成分別に可変長符号化を行う。1成分の符号列としては、アトムの個数、画面全体の位置情報、そしてアトムの個数分の変換基底番号と内積値の組、が記述される。この場合の符号列のフォーマット例を図3(b)に示す。ここで、画面全体の位置情報の可変長符号化方法としては、画面をラスタ順に走査し、最初に存在する代表点の左端からの距離、そして2番目以降に存在する代表点の直前の代表点からの距離、次に代表点が存在するラインへの垂直距離、の3つのパラメータに分類し、それぞれに異なる可変長符号テーブルを用いることにより符号化する方法等がある。図3(b)に示すような可変長符号化列フォーマットを用いることによって、位置情報の符号量を削減することができ、符号化効率を向上することができる。
以上のように本発明の変換符号化方法は、入力画像を複数の成分に分割し、成分毎に異なる変換基底を用いてMP符号化を行う。この際には、すべての成分の中から、内積値が最大となるアトムを選択し、各成分の残差信号のエネルギーを減少させていく。また、アトムの情報を符号化する際には、全成分の中から選択したアトム順に記述したり、成分別に記述したりすることができる。
このような動作により、本発明の変換符号化方法を用いることにより、ある制約条件(アトムの個数や符号量の制限)の元で、未符号化信号の全成分のエネルギー合計値を最小化することができる。また、変換基底群を成分毎に適したものを用いることによって、未符号化信号のエネルギーの減少率を大きくすることができ、符号化効率の向上を図ることができる。また、アトムの情報の符号化時に、全成分の中から選択したアトム順に記述した場合には、復号化側で符号列の復号化中にエラーを検出した場合であっても、画質に対する影響を最小限に押さえることができる。また、成分別に記述した場合には、符号化効率の向上を図ることができる。
なお、本発明の変換符号化方法の実施の形態においては、動き補償手段101において入力画像に対して動き補償を行った後、動き補償残差信号に対して変換符号化を施す場合について説明したが、動き補償を行なわず入力画像の原信号に対して変換符号化を施しても良い。この場合には、動き補償手段101、フレームメモリ手段106は不要となる。
また、本発明の変換符号化方法の実施の形態においては、動き補償手段101において生成した動きベクトル情報符号列と、可変長符号化手段105で生成した変換符号化情報符号列を別々に出力する場合について説明したが、これは動きベクトル情報符号列を可変長符号化手段105に入力し、動きベクトル情報符号列と変換符号化情報符号列とを統合して一つの符号列として出力してもよい。
また、本発明の変換符号化方法の実施の形態においては、画像信号がY、U、Vの3つの成分を有している場合について説明したが、これは他の成分で構成されていても良い。他の成分の構成例としては、R、G、BやC、M、Y、K等がある。
また、本発明の変換符号化方法の実施の形態においては、Y、U、Vの各成分に対して、異なる変換基底群を用いる場合について説明したが、すべての成分に対して同じ変換基底を用いても良いし、色差成分であるU、V成分に対して同じ変換基底を用いても良い。また、Y成分に対する変換基底群を所定の処理により変換したものをU成分、V成分の変換基底群としてもよい。例えば、所定の変換方法としては、変換基底を低周波数成分にシフトさせるように変換する方法が考えられる。これは、輝度成分に対して、色差成分は低周波数成分を有しているためである。これにより、成分毎に変換基底群を用意するよりも符号化効率は若干低下するが、変換基底群保持手段104で保持する変換基底の数を減らすことができ、使用メモリ量を削減することができる。またこの場合、どのような構成の変換基底群を用いたかを符号列中に記述してもよい。例えば、変換基底群の生成パラメータを記述する、予め定められた変換基底の番号を複数指定することにより変換基底群を定義する、すべての成分に対して同じ変換基底を用いていることを示す情報を記述する、U、V成分に対しては同じ変換基底群を用いることを示す情報を記述する、Y成分に対する変換基底群を所定の処理により変換したものをU成分、V成分の変換基底群とすることを示す情報またはその際の変換方法を示す情報を記述する、等である。
また、本発明の変換符号化方法の実施の形態においては、図2のステップS203において、全成分の中から内積値αが最大となるアトムを検出したが、ステップS203の最大値の評価においては、U成分、V成分に対する内積値に対しては所定の係数を乗じたものを用いて、最大値の評価を行ってもよい。これは、一般的に輝度成分よりも色差成分の方が、残差信号のエネルギー値が小さくなるため、単純に内積値を比較すると、輝度成分のみが符号化される可能性があるためである。所定の係数として1.0以上の値を用いることにより、色差成分であるU成分、V成分が符号化される割合を増やすことができ、色差成分の画質を向上させることができる。ただし、この場合であっても、ステップS204の処理においては、ステップS202で求めた内積値を用いる。
また、本発明の変換符号化方法の実施の形態においては、各アトムの内積値をそのまま可変長符号化する場合について説明したが、この値に対して量子化処理を施しても良い。これにより、内積値に対する符号量を減らすことができる。この際には、ステップS204の処理においても、量子化された内積値を用いて演算を行う。また、この際には、Y、U、Vの各成分に対する量子化値を変えることにより、各成分に対する重みを変えることができる。またこの際には、量子化値を符号列中に記述する。
また、本発明の変換符号化方法の実施の形態においては、図2のフローチャートを用いて説明した処理については、ステップS202からステップS204の繰り返し処理におけるn回目の処理で、ステップS204で残差信号が更新されなかった部分においては、n+1回目のステップS202の処理で、内積値の計算を行う必要はなく、n回目のステップS202において計算した内積値を記憶しておき、その値をn+1回目のステップS203で用いればよい。これにより、内積計算の処理量を大幅に削減することができる。
また、本発明の変換符号化方法の実施の形態においては、符号列フォーマットの第2の例として、図3(b)に示すフォーマットを用いて説明したが、ある成分のアトムの数が0である場合には、その成分に対する位置情報、変換基底番号、内積値のデータは符号列中には記述されない。
(実施の形態2)
図4は本発明の変換復号化方法を用いた動画像復号化装置400の構成を示すブロック図であり、可変長復号化手段401、第1成分可変長復号化手段402、第2成分可変長復号化手段403、第3成分可変長復号化手段404、変換基底群保持手段405、動き補償手段406、フレームメモリ手段407、加算演算手段408、合成手段409から構成される。
可変長復号化手段402には、図3(a)または図3(b)に示すフォーマットの変換符号化情報符号列、および動き補償用の動きベクトル情報符号列が入力されるものとする。可変長復号化手段402は、入力符号列に対して可変長復号化を施し、第1成分変換復号化手段402、第2成分変換復号化手段403、第3成分変換復号化手段404に対して出力する。例えば符号列が図3(a)のフォーマットである場合には、アトムの個数を復号化した後、順に各アトムの情報を復号化していく。そして、復号化したアトム情報がどの成分のものかに応じて、第1成分変換復号化手段402、第2成分変換復号化手段403、第3成分変換復号化手段404のいずれかに対して出力する。また符号列が図3(b)のフォーマットである場合には、Y成分のアトム情報を順に復号化した後、U成分のアトム情報を順に復号化し、さらにV成分のアトム情報を順に復号化する。そして、復号化したアトム情報がどの成分のものかに応じて、第1成分変換復号化手段402、第2成分変換復号化手段403、第3成分変換復号化手段404のいずれかに対して出力する。ここでは例えば、Y成分は第1成分変換復号化手段402に、U成分は第2成分変換復号化手段403に、V成分は第3成分変換復号化手段404に対して出力するものとする。
第1成分変換復号化手段402、第2成分変換復号化手段403、第3成分変換復号化手段404は、入力された各成分のアトム情報(位置dn、変換基底番号kn、内積値αn)から残差信号を復号化する。復号化処理において用いる変換基底群は、変換基底群保持手段405から得る。変換基底群保持手段405では、Y成分用の変換基底群gyk(x)、U成分用の変換基底群guk(x)、V成分用の変換基底群gvk(x)を保持しているとする。復号化処理においては、例えば、第1成分変換復号化手段402では、すべてのアトムについて、位置dnにgykn(x)×αnを加算する処理を繰り返すことにより、Y成分の残差画像の復号化を行う。同様に、第2成分変換復号化手段403ではU成分の、第3成分変換復号化手段404ではV成分の残差画像の復号化を行う。ここで、内積値αnが量子化されている場合には、加算に先立って逆量子化の処理を施す。復号化された各成分の残差画像は合成手段409に対して出力される。
合成手段409は、第1成分変換復号化手段402、第2成分変換復号化手段403、第3成分変換復号化手段404から出力された各成分の残差画像を合成してカラーの残差画像を生成し、加算演算手段408に対して出力する。
一方、動き補償手段406は、入力である動きベクトル情報符号列を入力とし、フレームメモリ手段407から既に復号化済みの参照ピクチャの画像データを動きベクトル情報に従って取り出し、動き補償画像を生成する。動き補償画像は加算演算手段408に対して出力される。
加算演算手段408では、合成手段409から入力された残差画像と、動き補償手段406から入力された動き補償画像との加算を行い、復号化画像を生成する。復号化画像信号は、出力されると共に、フレームメモリ手段407に保持される。フレームメモリ手段407に保持された復号化画像は、以降の画像の復号化において参照画像として用いられる。
以上のように本発明の変換復号化方法は、入力符号列を複数の成分毎の符号列に分割し、成分毎に異なる変換基底を用いてMP復号化を行う。
このような動作により、本発明の変換復号化方法を用いることにより、本発明の変換符号化方法を用いて生成した符号列を正しく復号化することができる。
なお、本発明の変換復号化方法の実施の形態においては、変換符号化情報符号列は残差画像の符号列である場合について説明したが、これは動き補償を行なわずに入力画像の原信号に対して変換符号化を施して生成した符号列であってもよい。この場合には、動き補償手段406と、フレームメモリ手段407とは不要となる。
また、本発明の変換復号化方法の実施の形態においては、動きベクトル情報符号列と、変換符号化情報符号列とが別々に入力される場合について説明したが、これは2つの符号列が統合された符号列を入力としてもよい。この場合、可変長復号化手段101が、動きベクトル情報符号列を分離して動き補償手段106に対して出力するようにすればよい。
また、本発明の変換復号化方法の実施の形態においては、画像信号がY、U、Vの3つの成分を有している場合について説明したが、これは他の成分で構成されていても良い。他の成分の構成例としては、R、G、BやC、M、Y、K等がある。
また、本発明の変換復号化方法の実施の形態においては、Y、U、Vの各成分に対して、異なる変換基底群を用いる場合について説明したが、すべての成分に対して同じ変換基底を用いても良いし、色差成分であるU、V成分に対して同じ変換基底を用いても良い。また、Y成分に対する変換基底群を所定の処理により変換したものをU成分、V成分の変換基底群としてもよい。例えば、所定の変換方法としては、変換基底を低周波数成分にシフトさせるように変換する方法が考えられる。これにより、変換基底群保持手段104で保持する変換基底の数を減らすことができ、使用メモリ量を削減することができる。
また、本発明の変換復号化方法の実施の形態においては、変換基底群保持手段405が変換基底群を保持している場合について説明したが、例えば符号列中に変換基底群を定義する符号列が記述されている場合には、その定義情報に従って、変換基底群保持手段405が変換基底群の生成を行ってもよい。定義情報としては、例えば、変換基底群の生成パラメータ、予め定められた変換基底から選択指定された番号、すべての成分に対して同じ変換基底を用いていることを示す情報、U、V成分に対しては同じ変換基底群を用いることを示す情報、Y成分に対する変換基底群を所定の処理により変換したものをU成分、V成分の変換基底群とすることを示す情報またはその際の変換方法を示す情報、等がある。
(実施の形態3)
さらに、上記各実施の形態で示した変換符号化方法および変換復号化方法を実現するためのプログラムを、フレキシブルディスク等の記録媒体に記録するようにすることにより、上記各実施の形態で示した処理を、独立したコンピュータシステムにおいて簡単に実施することが可能となる。
図5は、上記各実施の形態の変換符号化方法および変換復号化方法を、フレキシブルディスク等の記録媒体に記録されたプログラムを用いて、コンピュータシステムにより実施する場合の説明図である。
図5(b)は、フレキシブルディスクの正面からみた外観、断面構造、及びフレキシブルディスクを示し、図5(a)は、記録媒体本体であるフレキシブルディスクの物理フォーマットの例を示している。フレキシブルディスクFDはケースF内に内蔵され、該ディスクの表面には、同心円状に外周からは内周に向かって複数のトラックTrが形成され、各トラックは角度方向に16のセクタSeに分割されている。従って、上記プログラムを格納したフレキシブルディスクでは、上記フレキシブルディスクFD上に割り当てられた領域に、上記プログラムが記録されている。
また、図5(c)は、フレキシブルディスクFDに上記プログラムの記録再生を行うための構成を示す。変換符号化方法および変換復号化方法を実現する上記プログラムをフレキシブルディスクFDに記録する場合は、コンピュータシステムCsから上記プログラムをフレキシブルディスクドライブを介して書き込む。また、フレキシブルディスク内のプログラムにより変換符号化方法および変換復号化方法を実現する上記変換符号化方法および変換復号化方法をコンピュータシステム中に構築する場合は、フレキシブルディスクドライブによりプログラムをフレキシブルディスクから読み出し、コンピュータシステムに転送する。
なお、上記説明では、記録媒体としてフレキシブルディスクを用いて説明を行ったが、光ディスクを用いても同様に行うことができる。また、記録媒体はこれに限らず、ICカード、ROMカセット等、プログラムを記録できるものであれば同様に実施することができる。
(実施の形態4)
さらにここで、上記実施の形態で示した変換符号化方法および変換復号化方法の応用例とそれを用いたシステムを説明する。
図6は、コンテンツ配信サービスを実現するコンテンツ供給システムex100の全体構成を示すブロック図である。通信サービスの提供エリアを所望の大きさに分割し、各セル内にそれぞれ固定無線局である基地局ex107〜ex110が設置されている。
このコンテンツ供給システムex100は、例えば、インターネットex101にインターネットサービスプロバイダex102および電話網ex104、および基地局ex107〜ex110を介して、コンピュータex111、PDA(personal digital assistant)ex112、カメラex113、携帯電話ex114、カメラ付きの携帯電話ex115などの各機器が接続される。
しかし、コンテンツ供給システムex100は図6のような組合せに限定されず、いずれかを組み合わせて接続するようにしてもよい。また、固定無線局である基地局ex107〜ex110を介さずに、各機器が電話網ex104に直接接続されてもよい。
カメラex113はデジタルビデオカメラ等の動画撮影が可能な機器である。また、携帯電話は、PDC(Personal Digital Communications)方式、CDMA(Code Division Multiple Access)方式、W−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)方式、若しくはGSM(Global System for Mobile Communications)方式の携帯電話機、またはPHS(Personal Handyphone System)等であり、いずれでも構わない。
また、ストリーミングサーバex103は、カメラex113から基地局ex109、電話網ex104を通じて接続されており、カメラex113を用いてユーザが送信する符号化処理されたデータに基づいたライブ配信等が可能になる。撮影したデータの符号化処理はカメラex113で行っても、データの送信処理をするサーバ等で行ってもよい。また、カメラ116で撮影した動画データはコンピュータex111を介してストリーミングサーバex103に送信されてもよい。カメラex116はデジタルカメラ等の静止画、動画が撮影可能な機器である。この場合、動画データの符号化はカメラex116で行ってもコンピュータex111で行ってもどちらでもよい。また、符号化処理はコンピュータex111やカメラex116が有するLSIex117において処理することになる。なお、画像符号化・復号化用のソフトウェアをコンピュータex111等で読み取り可能な記録媒体である何らかの蓄積メディア(CD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスクなど)に組み込んでもよい。さらに、カメラ付きの携帯電話ex115で動画データを送信してもよい。このときの動画データは携帯電話ex115が有するLSIで符号化処理されたデータである。
このコンテンツ供給システムex100では、ユーザがカメラex113、カメラex116等で撮影しているコンテンツ(例えば、音楽ライブを撮影した映像等)を上記実施の形態同様に符号化処理してストリーミングサーバex103に送信する一方で、ストリーミングサーバex103は要求のあったクライアントに対して上記コンテンツデータをストリーム配信する。クライアントとしては、上記符号化処理されたデータを復号化することが可能な、コンピュータex111、PDAex112、カメラex113、携帯電話ex114等がある。このようにすることでコンテンツ供給システムex100は、符号化されたデータをクライアントにおいて受信して再生することができ、さらにクライアントにおいてリアルタイムで受信して復号化し、再生することにより、個人放送をも実現可能になるシステムである。
このシステムを構成する各機器の符号化、復号化には上記各実施の形態で示した画像符号化装置あるいは画像復号化装置を用いるようにすればよい。
その一例として携帯電話について説明する。
図7は、上記実施の形態で説明した変換符号化方法および変換復号化方法を用いた携帯電話ex115を示す図である。携帯電話ex115は、基地局ex110との間で電波を送受信するためのアンテナex201、CCDカメラ等の映像、静止画を撮ることが可能なカメラ部ex203、カメラ部ex203で撮影した映像、アンテナex201で受信した映像等が復号化されたデータを表示する液晶ディスプレイ等の表示部ex202、操作キーex204群から構成される本体部、音声出力をするためのスピーカ等の音声出力部ex208、音声入力をするためのマイク等の音声入力部ex205、撮影した動画もしくは静止画のデータ、受信したメールのデータ、動画のデータもしくは静止画のデータ等、符号化されたデータまたは復号化されたデータを保存するための記録メディアex207、携帯電話ex115に記録メディアex207を装着可能とするためのスロット部ex206を有している。記録メディアex207はSDカード等のプラスチックケース内に電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)の一種であるフラッシュメモリ素子を格納したものである。
さらに、携帯電話ex115について図8を用いて説明する。携帯電話ex115は表示部ex202及び操作キーex204を備えた本体部の各部を統括的に制御するようになされた主制御部ex311に対して、電源回路部ex310、操作入力制御部ex304、画像符号化部ex312、カメラインターフェース部ex303、LCD(Liquid Crystal Display)制御部ex302、画像復号化部ex309、多重分離部ex308、記録再生部ex307、変復調回路部ex306及び音声処理部ex305が同期バスex313を介して互いに接続されている。
電源回路部ex310は、ユーザの操作により終話及び電源キーがオン状態にされると、バッテリパックから各部に対して電力を供給することによりカメラ付ディジタル携帯電話ex115を動作可能な状態に起動する。
携帯電話ex115は、CPU、ROM及びRAM等でなる主制御部ex311の制御に基づいて、音声通話モード時に音声入力部ex205で集音した音声信号を音声処理部ex305によってディジタル音声データに変換し、これを変復調回路部ex306でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部ex301でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナex201を介して送信する。また携帯電話機ex115は、音声通話モード時にアンテナex201で受信した受信信号を増幅して周波数変換処理及びアナログディジタル変換処理を施し、変復調回路部ex306でスペクトラム逆拡散処理し、音声処理部ex305によってアナログ音声信号に変換した後、これを音声出力部ex208を介して出力する。
さらに、データ通信モード時に電子メールを送信する場合、本体部の操作キーex204の操作によって入力された電子メールのテキストデータは操作入力制御部ex304を介して主制御部ex311に送出される。主制御部ex311は、テキストデータを変復調回路部ex306でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部ex301でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナex201を介して基地局ex110へ送信する。
データ通信モード時に画像データを送信する場合、カメラ部ex203で撮像された画像データをカメラインターフェース部ex303を介して画像符号化部ex312に供給する。また、画像データを送信しない場合には、カメラ部ex203で撮像した画像データをカメラインターフェース部ex303及びLCD制御部ex302を介して表示部ex202に直接表示することも可能である。
画像符号化部ex312は、本願発明で説明した画像符号化装置を備えた構成であり、カメラ部ex203から供給された画像データを上記実施の形態で示した画像符号化装置に用いた符号化方法によって圧縮符号化することにより符号化画像データに変換し、これを多重分離部ex308に送出する。また、このとき同時に携帯電話機ex115は、カメラ部ex203で撮像中に音声入力部ex205で集音した音声を音声処理部ex305を介してディジタルの音声データとして多重分離部ex308に送出する。
多重分離部ex308は、画像符号化部ex312から供給された符号化画像データと音声処理部ex305から供給された音声データとを所定の方式で多重化し、その結果得られる多重化データを変復調回路部ex306でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部ex301でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナex201を介して送信する。
データ通信モード時にホームページ等にリンクされた動画像ファイルのデータを受信する場合、アンテナex201を介して基地局ex110から受信した受信信号を変復調回路部ex306でスペクトラム逆拡散処理し、その結果得られる多重化データを多重分離部ex308に送出する。
また、アンテナex201を介して受信された多重化データを復号化するには、多重分離部ex308は、多重化データを分離することにより画像データの符号化ビットストリームと音声データの符号化ビットストリームとに分け、同期バスex313を介して当該符号化画像データを画像復号化部ex309に供給すると共に当該音声データを音声処理部ex305に供給する。
次に、画像復号化部ex309は、本願発明で説明した画像復号化装置を備えた構成であり、画像データの符号化ビットストリームを上記実施の形態で示した符号化方法に対応した復号化方法で復号することにより再生動画像データを生成し、これをLCD制御部ex302を介して表示部ex202に供給し、これにより、例えばホームページにリンクされた動画像ファイルに含まれる動画データが表示される。このとき同時に音声処理部ex305は、音声データをアナログ音声信号に変換した後、これを音声出力部ex208に供給し、これにより、例えばホームページにリンクされた動画像ファイルに含まる音声データが再生される。
なお、上記システムの例に限られず、最近は衛星、地上波によるディジタル放送が話題となっており、図9に示すようにディジタル放送用システムにも上記実施の形態の少なくとも画像符号化装置または画像復号化装置のいずれかを組み込むことができる。具体的には、放送局ex409では映像情報の符号化ビットストリームが電波を介して通信または放送衛星ex410に伝送される。これを受けた放送衛星ex410は、放送用の電波を発信し、この電波を衛星放送受信設備をもつ家庭のアンテナex406で受信し、テレビ(受信機)ex401またはセットトップボックス(STB)ex407などの装置により符号化ビットストリームを復号化してこれを再生する。また、記録媒体であるCDやDVD等の蓄積メディアex402に記録した符号化ビットストリームを読み取り、復号化する再生装置ex403にも上記実施の形態で示した画像復号化装置を実装することが可能である。この場合、再生された映像信号はモニタex404に表示される。また、ケーブルテレビ用のケーブルex405または衛星/地上波放送のアンテナex406に接続されたセットトップボックスex407内に画像復号化装置を実装し、これをテレビのモニタex408で再生する構成も考えられる。このときセットトップボックスではなく、テレビ内に画像復号化装置を組み込んでも良い。また、アンテナex411を有する車ex412で衛星ex410からまたは基地局ex107等から信号を受信し、車ex412が有するカーナビゲーションex413等の表示装置に動画を再生することも可能である。
更に、画像信号を上記実施の形態で示した画像符号化装置で符号化し、記録媒体に記録することもできる。具体例としては、DVDディスクex421に画像信号を記録するDVDレコーダや、ハードディスクに記録するディスクレコーダなどのレコーダex420がある。更にSDカードex422に記録することもできる。レコーダex420が上記実施の形態で示した画像復号化装置を備えていれば、DVDディスクex421やSDカードex422に記録した画像信号を再生し、モニタex408で表示することができる。
なお、カーナビゲーションex413の構成は例えば図8に示す構成のうち、カメラ部ex203とカメラインターフェース部ex303、画像符号化部ex312を除いた構成が考えられ、同様なことがコンピュータex111やテレビ(受信機)ex401等でも考えられる。
また、上記携帯電話ex114等の端末は、符号化器・復号化器を両方持つ送受信型の端末の他に、符号化器のみの送信端末、復号化器のみの受信端末の3通りの実装形式が考えられる。
このように、上記実施の形態で示した変換符号化方法および変換復号化方法を上述したいずれの機器・システムに用いることは可能であり、そうすることで、上記実施の形態で説明した効果を得ることができる。
なお、本発明はかかる上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形または修正が可能である。
本発明にかかる変換符号化方法および変換復号化方法は、カラー画像に対して効率よく符号化を行うことができる効果を有し、蓄積、伝送、通信等における画像符号化方法、画像復号化方法として有用である。
本発明の変換符号化方法を用いた変換符号化装置の一構成例を示すブロック図(実施の形態1)である。 本発明の変換符号化方法の処理方法を示すフローチャート(実施の形態1)である。 本発明の変換符号化方法により生成される符号列、または本発明の変換復号化方法への入力符号列のフォーマット例を示す模式図(実施の形態1、実施の形態2)である。 本発明の変換復号化方法を用いた変換復号化装置の一構成例を示すブロック図(実施の形態2)である。 上記各実施の形態の変換符号化方法および変換復号化方法をコンピュータシステムにより実現するためのプログラムを格納するための記録媒体についての説明図(実施の形態3)である。 コンテンツ供給システムの全体構成を示すブロック図(実施の形態4)である。 変換符号化方法および変換復号化方法を用いた携帯電話の例を示す図(実施の形態4)である。 携帯電話のブロック図(実施の形態4)である。 ディジタル放送用システムの例を示す図(実施の形態4)である。 従来のマッチングパースート符号化方法の処理内容を示すフローチャートである。
符号の説明
101 動き補償手段
102 第1成分変換符号化手段
103 第2成分変換符号化手段
104 変換基底群保持手段
105 可変長符号化手段
106 フレームメモリ手段
107 差分演算手段
108 加算演算手段
109 変換符号化制御手段
110 第3成分変換符号化手段
111 分離手段
401 可変長復号化手段
402 第1成分変換復号化手段
403 第2成分変換復号化手段
404 第3成分変換復号化手段
405 変換基底群保持手段
406 動き補償手段
407 フレームメモリ手段
408 加算演算手段
409 合成手段
Cs コンピュータ・システム
FD フレキシブルディスク
FDD フレキシブルディスクドライブ

Claims (17)

  1. 画像信号をN個(Nは1より大きい整数)の成分に分離する分離ステップと、
    前記N成分の画像信号のそれぞれに変換符号化を施すN個の変換符号化ステップと、
    前記変換符号化ステップにおいて用いる変換基底群を保持する変換基底保持ステップと、
    前記N個の変換符号化ステップの処理を制御する制御ステップと、を具備し、
    前記変換符号化ステップでは、所定の変換基底群の中から選択した変換基底の線形和により前記1成分の画像信号を表現し、前記変換基底の番号、前記変換基底を配置する画面上の位置、前記変換基底を加算する際の重みを出力し、
    前記制御ステップでは、前記N個の変換符号化ステップから出力された前記番号、前記位置、前記重みを符号列中に記述する
    ことを特徴とする変換符号化方法。
  2. 請求項1記載の変換符号化方法であって、
    前記制御ステップでは、前記重みの大きい順に、前記番号、前記位置、前記重みを符号列中に記述する
    ことを特徴とする変換符号化方法。
  3. 請求項1記載の変換符号化方法であって、
    前記制御ステップでは、前記成分別に、前記番号、前記位置、前記重みを符号列中に記述する
    ことを特徴とする変換符号化方法。
  4. 請求項1記載の変換符号化方法であって、
    前記画像信号は、1つの輝度成分と、1つ以上の色差成分とから構成され、
    前記変換基底保持ステップでは、すべての成分の画像信号に対して用いる1つの変換基底群を保持する
    ことを特徴とする変換符号化方法。
  5. 請求項1記載の変換符号化方法であって、
    前記画像信号は、1つの輝度成分と、1つ以上の色差成分とから構成され、
    前記変換基底保持ステップでは、前記輝度成分の画像信号用の変換基底群と前記色差成分の画像信号用の変換基底群の2つの変換基底群を保持する
    ことを特徴とする変換符号化方法。
  6. 請求項1記載の変換符号化方法であって、
    前記画像信号は、1つの輝度成分と、1つ以上の色差成分とから構成され、
    前記変換基底保持ステップでは、前記輝度成分の画像信号用の変換基底群し、
    色差成分用の前記変換符号化ステップでは、前記輝度成分用の変換基底群を所定の方法により変更した変換基底群を用いて処理を行う
    ことを特徴とする変換符号化方法。
  7. 請求項1記載の変換符号化方法であって、
    前記制御ステップでは、各成分に対して用いた変換基底群に関する情報を符号列に記述する
    ことを特徴とする変換符号化方法。
  8. 請求項1記載の変換符号化方法であって、
    前記画像信号は、1つの輝度成分と、1つ以上の色差成分とから構成され、
    前記変換符号化ステップでは、前記画像信号に対して、前記変換基底との内積値を計算し、
    前記制御ステップでは、前記内積値が最大となる変換基底を選択し、前記変換基底を用いた際の内積値を前記重みとし、前記内積値を比較する際に、色差成分に対する内積値に対して重みを乗算した値を用いて比較する
    ことを特徴とする変換符号化方法。
  9. 請求項1記載の変換符号化方法であって、
    前記制御ステップでは、前記重みに量子化を施した値を符号列に記述し、成分別に量子化値を変更することができる
    ことを特徴とする変換符号化方法。
  10. 入力符号列を成分別にN個(Nは1より大きい整数)に分離する分離ステップと、
    前記N成分の符号列のそれぞれに変換復号化を施すN個の変換復号化ステップと、
    前記変換復号化ステップにおいて用いる変換基底群を保持する変換基底保持ステップと、
    前記変換復号化ステップの出力を合成する合成ステップと、を具備し、
    前記変換復号化ステップでは、前記符号列中に記述されている前記変換基底の番号、前記変換基底を配置する画面上の位置、前記変換基底を加算する際の重みに基づいて1成分の復号化画像を生成し、
    前記合成ステップでは、前記変換符号化ステップから出力された各成分の復号化画像を合成し、N成分の復号化画像を生成する
    ことを特徴とする変換復号化方法。
  11. 請求項10記載の変換復号化方法であって、
    前記入力符号列は、1つの輝度成分と、1つ以上の色差成分とから構成され、
    前記変換基底保持ステップでは、すべての成分に対して用いる1つの変換基底群を保持する
    ことを特徴とする変換復号化方法。
  12. 請求項10記載の変換復号化方法であって、
    前記入力符号列は、1つの輝度成分と、1つ以上の色差成分とから構成され、
    前記変換基底保持ステップでは、前記輝度成分用の変換基底群と前記色差成分用の変換基底群の2つの変換基底群を保持する
    ことを特徴とする変換復号化方法。
  13. 請求項10記載の変換復号化方法であって、
    前記入力符号列は、1つの輝度成分と、1つ以上の色差成分とから構成され、
    前記変換基底保持ステップでは、前記輝度成分用の変換基底群し、
    色差成分用の前記変換復号化ステップでは、前記輝度成分用の変換基底群を所定の方法により変更した変換基底群を用いて処理を行う
    ことを特徴とする変換復号化方法。
  14. 請求項10記載の変換復号化方法であって、
    前記変換基底保持ステップでは、符号列に記述された、各成分に対して用いた変換基底群に関する情報に基づいて変換基底群を生成し保持する
    ことを特徴とする変換復号化方法。
  15. コンピュータにより、請求項1記載の変換符号化方法を実行させるためのプログラムであって、
    上記プログラムはコンピュータに、
    画像信号をN個(Nは1より大きい整数)の成分に分離する分離ステップと、
    前記N成分の画像信号のそれぞれに変換符号化を施すN個の変換符号化ステップと、
    前記変換符号化ステップにおいて用いる変換基底群を保持する変換基底保持ステップと、
    前記N個の変換符号化ステップの処理を制御する制御ステップと、を実行させ、
    前記変換符号化ステップでは、所定の変換基底群の中から選択した変換基底の線形和により前記1成分の画像信号を表現し、前記変換基底の番号、前記変換基底を配置する画面上の位置、前記変換基底を加算する際の重みを出力し、
    前記制御ステップでは、前記N個の変換符号化ステップから出力された前記番号、前記位置、前記重みを符号列中に記述する
    ことを特徴とするプログラム。
  16. コンピュータにより、請求項10記載の変換復号化方法を実行させるためのプログラムであって、
    上記プログラムはコンピュータに、
    入力符号列を成分別にN個(Nは1より大きい整数)に分離する分離ステップと、
    前記N成分の符号列のそれぞれに変換復号化を施すN個の変換復号化ステップと、
    前記変換復号化ステップにおいて用いる変換基底群を保持する変換基底保持ステップと、
    前記変換復号化ステップの出力を合成する合成ステップと、を実行させ、
    前記変換復号化ステップでは、前記符号列中に記述されている前記変換基底の番号、前記変換基底を配置する画面上の位置、前記変換基底を加算する際の重みに基づいて1成分の復号化画像を生成し、
    前記合成ステップでは、前記変換符号化ステップから出力された各成分の復号化画像を合成し、N成分の復号化画像を生成する
    ことを特徴とするプログラム。
  17. データを格納した記録媒体であって、
    上記データは、
    画像信号をN個(Nは1より大きい整数)の成分に分離する分離ステップと、
    前記N成分の画像信号のそれぞれに変換符号化を施すN個の変換符号化ステップと、
    前記変換符号化ステップにおいて用いる変換基底群を保持する変換基底保持ステップと、
    前記N個の変換符号化ステップの処理を制御する制御ステップと、を具備し、
    前記変換符号化ステップでは、所定の変換基底群の中から選択した変換基底の線形和により前記1成分の画像信号を表現し、前記変換基底の番号、前記変換基底を配置する画面上の位置、前記変換基底を加算する際の重みを出力し、
    前記制御ステップでは、前記N個の変換符号化ステップから出力された前記番号、前記位置、前記重みを符号列中に記述する変換符号化方法が生成した符号列である
    ことを特徴とする記録媒体。
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