JP2005080499A - デジタル・ネットワークを利用した電力デマンド監視システム - Google Patents

Abstract

【課題】一般的によく使われているデジタル・ネットワークを利用して簡便かつ初期投資の少ない電力デマンド監視システムを実現する。
【解決手段】デジタル・ネットワーク１に変換器３，５を経由して電力量７の信号を載せその信号を同じくデジタル・ネットワーク１に接続されたデマンドサーバ（コンピュータ）２により演算監視して、値がある閾値を超えた場合、同じくデジタル・ネットワーク１に接続されたボイスレコーダ６に制御信号を送って音声を選択し、人々に機器の発停を要請することによって、電力消費量を抑制する。
【選択図】 図１

Description

発明の詳細な説明

電力消費を常時監視してその消費の増加率が一定値を超えた場合汎用デジタル・ネットワーク経由で自動的に音声で抑制を勧告して手動で機器の停止を図り、電力消費を抑制すると同時に電気料金制度のデマンド制の仕組みを利用した料金節減システムである。

特願平３−２９１８１７では電話設備及び回線を利用、特願平１１−２６０３８７ではブザーによる報知、特願２０００−５５５５１では人感センサーと専用回線を使用して報知して電力消費抑制を意図している。

本発明が解決しようとする課題

電力消費抑制は経済的理由のみならず環境問題対策としても重要である事は言うを待たないが、現実には節約される個々の金額は決して多きものとは言えない。従ってその初期投資に多額の金額を投じねばならぬ場合、実施を躊躇している。しかも既設の設備において、その設置が多く要求されるのであるが、新たにその為に配線工事を行う事は経済的にも室内の美観の点でも避けたい点である。
そこで本発明は出来るだけ既設の配線設備を利用して、尚且つ広範囲に報知できることを目的としている。

課題を解決する手段

信号の伝達回路としては汎用性のあるデジタル・ネットワーク回路、具体的にはイーサネット（Ｅｔｈｅｒｎｅｔ）を利用して消費電力量をサーバ・コンピュータに送り、ここで消費電力の増加率を計算し其れが目標値を超えた場合、ネットワークを経由してボイスレコーダに指令を出し増幅器によって拡声された音声で機器の停止を人々に要請する。
機器の停止量が不足して消費電力が下がらない場合は更に注意を喚起する。
目的の通、抑制された場合は音声でその旨、協力に対する感謝の言葉を発すれば手動で機器を再起動すると同時に再度の協力の気持ちが喚起される。

ある領域に敷設されたデジタル・ネットワーク（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）１に接続されたパソコン（デマンド・サーバ）２、とＬＡＮノード３、を経て接続されたパルス検出器５、電力計７とＬＡＮノード４、を経て接続されたボイス・レコーダー６とスピーカー網９−１、９−２、・・・９−ｎとから構成される。
電力量は７からパルス列として５に送られ３でネットワークに載せられる信号に変換されて２に送られここで消費電力量の増加率が計算される。
この増加率がある閾値を超えた場合、報知する音声を選択する信号が４に送られ６にセットされている音声が選択されて８で増幅されて９−１、９−２、９−ｎで拡声される。この音声に従って人々は必要な機器を停止あるいは起動する。

発明の効果

２００３年８月現在の契約種別−高圧電力Ａの電気料金の計算式は
（電気料金）＝（基本料金）＋（電力量料金＋−燃料費調整額）＋（消費税等相当額）
（基本料金）＝（基本料金単価）＊（契約電力量）＊（１８５−力率％）／１００
契約電力は現在の最大需用電力と前１１ヶ月の最大需要電力のうちのいずれか大きい値とします。
以上の式より、本発明により最大需用電力を抑制すれば契約電力は小さくなり契約電力が小さくなれば基本料金が小さくなって同時に使用電力も小さくなるから電気料金が節約される効果がある。
小額の投資で使用電力量が節減でき省エネルギーの人に対する啓蒙効果もある。ピークカット方式であるので人の手を煩わす頻度は季節的にも１日の時間帯も限られており簡便な割には効果がある。
ＬＡＮに接続されているので他のコンピュータ端末からも容易に電力消費の状況がグラフを通じて目で確認できる

システム構成例−１（アナログ増幅器を利用したスピーカ網の場合） システム構成例−２（ネットワークに直接接続できる音声変換装置を設置した場合） システム構成例−３（電力消費量検出ノード内にサーバー機能を内蔵させサーバコンピューターをなくした場合）

符号の説明

１ デジタル・ネットワーク（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）
２ デマンドサーバー（演算制御用コンピューター）
３ ＬＡＮノード
４ ＬＡＮノード
５ パルス検出器
６ ボイスレコーダー
７ 電力計
８ アナログ増幅器
９−１、９−２、・・・９−ｎスピーカー
９−１ａ、９−２ａ、・・・９−ｎａデジタル音声変換機能付スピーカー

Claims (3)

1. 時々刻々の電力消費量をデジタル・ネットワークに載せ同様にデジタル・ネットワークに接続されたデマンドサーバーによってその増加率を計算監視して、値がある閾値を超えた場合、デジタル・ネットワーク上にあるボイス・レコーダーを制御して機器の停止を音声で要請し、人の協力によって消費電力が低下し目標値の範囲内に入ると、その旨報知して機器の再起動を許可する電力デマンド監視システム
2. 前記デマンドサーバーは、ＷＥＢサーバー機能を持ち、デジタル・ネットワーク上に接続された他のパソコンから前記電力消費量及び予測消費電力量を汎用ブラウザソフトにより自由に監視可能である事を特徴とする請求項１に記載の電力デマンド監視システム
3. 前記デマンドサーバー機能、及びＷＥＢサーバー機能を電力消費量を計測するデジタル・ネットワーク接続機器に内臓させることにより、デマンドサーバーを無くした事を特徴とする請求項１又は請求項２に記載の電力デマンド監視システム

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