JP2005066100A - 縫合糸留め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 生体内組織の縫合時に、容易かつ確実に縫合糸を留めることができる縫合糸留め具を提供する。
【解決手段】 細径な本体部2と、本体部2の基端に設けられた操作部3とを有し、血管壁などの生体組織を縫合するための糸を留める器具であって、変形することにより糸に固定されるクリップ20と、クリップ20を保持するアーム5と、クリップ20に糸を収納するシャッター10と、本体部2の先端部に糸を通すことの可能な少なくとも一部に開閉可能な閉鎖された外周を備える通路を有し、クリップ20は通路の少なくとも一部を形成し、アーム5を締め付けることによってクリップ20をかしめ、かしめた後はカッターパイプ9によって糸を切断可能な縫合糸留め具1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、生体内組織膜(例えば、血管)に形成された経皮的に貫通した穴を縫合する際に、糸の結び目を作ることなく、縫合糸をクリップ部材によってかしめることで、簡便に縫合糸を固定することが可能な生体内組織縫合用の縫合糸留め具に関する。
血管や他の内部構造中にカテーテル等の診断、治療用装置を挿入する低侵襲手術が広く行われている。例えば、心臓の冠状動脈の狭窄の治療において、治療処置を行うために血管中へのカテーテル等の器具を挿入することが必要となる。
カテーテル等の血管内への挿入は、通常大腿部を切開した穿刺孔から行われる。従って、処置を終えた後には、その穿刺孔の止血をする必要があるが、大腿動脈からの出血時の血圧(出血圧力)は高く、止血作業は非常に困難であり、従来は医療従事者が長時間手で押さえ続ける等の過酷な作業が行われていた。
近年、この止血作業を容易かつ確実に行うべく、傷穴から挿入され血管に作られた穴を縫合する縫合装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような従来の縫合装置を使用した場合においても、糸の結び目を皮下深くに位置する血管壁の表面近傍に形成する必要があるため、縫合糸を通した後に最終的に糸を結び、切断する作業は容易ではない。
この作業を容易にするため、結び目を形成する器具(例えば、特許文献2参照)や、結び目を皮下に押し込む器具(例えば、特許文献3参照)が提案されている。
しかしながら、特許文献2や3に記載されたような器具を使用したとしても、結局のところ、縫合器も含めて3種類の器具を使い分けねばならず、また結び目をルーズな緩い状態に保つよう配慮しながら押し込んでいくのは容易ではない。さらに、押し込んだ後、はさみ等、別途器具を用いて糸を切断する必要もある。
また、このような結ぶ作業を省略することができる、縫合糸をパイプ状の部材をかしめて留める縫合糸留め具が提案されている(例えば、特許文献4参照)。特許文献4に記載された器具は、留め具内に糸を通す方式として、2通りの方式を開示している。一つは、FIG.4等に記載された糸通し(conventional threading tool 304)を使って糸を引き込む方法であり、もう一つは、FIG.24等に示される側壁に穴を空けて、穴に側方から糸を入れる方法である。
特許第3164532号公報
米国特許USP 5217470号公報 米国特許USP 5797929号公報 米国特許USP 5520702号公報
特許文献4に記載された糸の通し方は、前者では糸通しを用いる必要があるため、コスト高になると共に、糸通し内に糸を通して引き抜くという作業が煩わしい問題点がある。また、後者では、通した糸を、留める必要のある部位(通常、生体組織に当接する部分)まで押しこむ際に、側壁の穴から糸が外れるおそれがある。
本発明は、生体内組織の縫合時に、容易かつ確実に縫合糸を留めることができる縫合糸留め具を提供することを目的とするものであり、更には縫合糸を容易に受入可能で、糸が外れることなく目的部位に搬送可能な縫合糸留め具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、以下の(1)〜(7)の構成を有するものである。
(1)細径な本体部と、該本体部の基端に設けられた操作部とを有し、生体組織を縫合するための糸を留める器具であって、前記糸を収納する収納部と前記糸が側方から通過可能な開口部を有するクリップ部材であって、該収納部に前記糸を収納した状態で変形することにより前記糸を固定するクリップ部材と、前記本体部に設けられた該クリップ部材を保持する保持部とを有し、該保持部に保持された状態の前記クリップ部材における前記開口部を開閉するシャッター部を更に有することを特徴とする縫合糸留め具。
(2)前記保持部が前記クリップ部材を保持するための空隙を有し、前記クリップ部材を圧潰、変形させるために、前記保持部を前記空隙が潰れる方向に変形させる変形手段を更に有することを特徴とする上記(1)に記載の縫合糸留め具。
(3)前記保持部は、先端に膨出部を有する2本のアーム部材からなり、該アームの間に前記クリップ部材を保持してなることを特徴とする上記(2)に記載の縫合糸留め具。
(4)前記クリップ部材の基端部の近傍に前記糸を切断する切断部材を有することを特徴とする上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の縫合糸留め具。
(5)前記シャッター部が前記切断部材の先端に設けられたものであることを特徴とする上記(4)に記載の縫合糸留め具。
(6)前記変形手段が前記2本のアーム部材を覆う管状体であり、該管状体の先端が前記膨出部を押すことによって、前記保持部を変形させることを特徴とする上記(3)に記載の縫合糸留め具。
(7)前記変形手段を構成する管状体が、前記シャッター部により開閉可能なスリットを有することを特徴とする上記(6)に記載の縫合糸留め具。
本発明の縫合糸留め具は、クリップを用いることによって生体内組織膜に形成された経皮的に貫通した穴を縫合するための縫合糸を結ぶことなく留めることができ、簡単な作業で容易に処理を完了することができるものであると共に、糸をクリップ内に挿通させる作業が非常に容易であり、しかもクリップを固定部位まで押しこむ際に糸が外れにくいという効果を得ることが出来る。
また、クリップを留めた後に糸を切断できる機能を備えることにより、より簡便に縫合作業を行うことができる。
以下、本発明の縫合糸留め具を血管縫合時に用いるのに適した実施形態について説明する。なお、本発明の縫合糸留め具は、血管縫合糸留め具に限定されるものではなく、他の生体内組織に形成された穴の縫合の際にも利用できる。
図1は、本発明の縫合糸留め具の実施形態を説明する外観図であり、図2はその断面図、図3は先端部を拡大して示す透視図である。また、図4(a)〜(d)は、本実施形態の縫合糸留め具の動作を段階的に説明する図である。
縫合糸留め具1は、カテーテル手術のために皮膚上に形成された穴より生体内組織内に挿入可能な本体部2を先端側に備える。また、本体部2の後端部に、操作部3が設けられている。本体部2は、管状部材4と管状部材4の管腔内に設置されたアーム5により形成され、アーム5は基端が操作部3のハンドル6に固定されている。アーム5は先端が所定間隔を有するよう2つに分離されており、先端には管状部材4の内径よりも外径の大きな膨出部が形成されている。
管状部材4の先端はフレア状に広がっており、アーム5の膨出部の基端側との当接面で抵抗が少ないように配慮されている。なお、アーム5の先端膨張部の外表面は、管状部材4との摺動性を高めるため、研磨やコーティングなどの表面処置を行うことが望ましい。また、管状部材4の先端部には軸方向にスリット21が設けられている。スリット21は、アーム5の分割面に一致する位置に配置されている。また、スリット21の基端側には、スリット21と連続するように側孔19が設けられている。
管状部材4の基端は、移動台座7に固定されている。管状部材4と移動台座7はアーム5上を摺動可能に設けられており、ハンドル6と移動台座7の間には移動台座バネ8が固定されている。移動台座バネ8は、移動台座7を先端側に軽く押すため、管状部材4の先端がアーム5先端の膨出部を押し、アーム5の先端が閉じる方向に力を加えるため、後述するクリップ20がアーム5から外れて落ちないように作用する。移動台座バネ8の力は、管状部材4の先端によって押されるアーム5が、クリップ20を潰さない程度のものである。また、移動台座7には、管状部材4を基端側に引き戻すための縫合糸切断レバー18が一体化されている。
アーム5の外表面と管状部材4の内表面との間には、先端に刃が形成された管状体よりなるカッターパイプ9が設けられている。カッターパイブ9の先端にはシャッター10が延長しており、カッターパイブ9の基端はシャッターレバー11に固定されている。ハンドル6の内部にあるシャッターバネ12は、シャッターレバー11を先端側に常時軽く押し固定している。なお、シャッター10の先端には刃は形成されていない。
レバーガイド13は、ハンドル6にネジで固定して設けられ、中央の開口の中にアーム締め付けレバー14が回動可能に設けられている。アーム締め付けレバー14は、2つの軸15,16を有する。第1の軸15は、移動台座7と回動可能に接続されている。具体的には、移動台座7に設けられた突起部に円柱状の棒からなる軸が貫通している。第2の軸16は、レバーガイド13に固定された円柱状の棒からなる軸が、アーム締め付けレバー14に設けられた穴を貫通した形態で設けられている。第2の軸16のためのアーム締め付けレバー14に形成された穴には、第1の軸15と第2の軸16を結ぶ方向へ遊びが設けられている。このような構造であるため、アーム締め付けレバー14は第1の軸15を中心に回動可能であり、アーム締め付けレバー14の回動に伴い移動台座7および管状部材4が移動する。
アーム締め付けレバー14は、基端側にやや屈曲した形状で、末端部には、押し過ぎを防止するためのストッパー17が設けられている。アーム締め付けレバー14をハンドル6の方向へ押すと、移動台座7および管状部材4は先端側に移動する。アーム締め付けレバー14の押し込み終了は、ストッパー17がハンドル6の表面に当接することによって確認される。また、縫合糸切断レバー18を基端側に引くと、アーム締め付けレバー14が上の方向に戻り、移動台座7および管状部材4は基端側に移動する。
本体部2の先端部、すなわちアーム5先端の膨出部を構成する間隔を有する2つの部材の内側には、クリップ20が保持されている。クリップ20は、少なくとも1本の縫合糸が通過可能な幅を持ったスリットの入った短い筒状体であり、内部に少なくとも2本の縫合糸を挿通させることができる内径の内腔を有する。クリップ20は、塑性変形する金属などから形成され、縫合糸23を通した状態でアーム5により押し潰されると、縫合糸23をしっかりと留めることができる。
留める対象となる縫合糸23は、アーム5の先端(末端)からクリップ20の内腔を通って管状部材4に設けられた側孔19までの通路に通される。この通路は、クリップ20の側壁や、管状部材4及びシャッター10によって周囲が閉鎖された部分を有するが故に、縫合糸23が側方から抜け落ちることがない構造になっている。縫合糸23は、シャッターレバー11をハンドル6の基端に引いてシャッター10を開いてできた、クリップ20のスリットとアーム5同士の間隔と管状部材4のスリット21と側孔19からなる開口部22から導入される。縫合糸23の導入後には、シャッターレバー11を元の状態に戻すことで、再び閉鎖した通路が形成される。
また、ハンドル6には糸挟持部24が設けられている。糸挟持部24は縫合糸を挟んで巻くことにより縫合糸を固定して、クリップ20のかしめ時などに位置を安定させるためのものである。
図2に示すように、アーム5は2本の金属棒を組み合わせたものからなり、基端がハンドル6に固定され、先端には各金属棒の間に空隙を有するように段差が設けられている。また、最先端の外側には膨出部があり、空隙の間にはクリップ20が備えられている。アーム5先端の内側には、クリップ20が外れ落ちないように保持するため、窪みが設けられている。窪みは、アームの両側に設けても、一方のみに設けても良いが、窪みの深さは両者を併せても後述するクリップ20を潰した状態の厚みよりも浅くするのが望ましい。具体的にはくぼみの深さはクリップ20の肉厚以下とするのが望ましい。また、アーム5には、側孔19の移動範囲と一致する点に切欠(スリット)が設けられている。
次に、図4を引用しながら、本実施形態の縫合糸留め具の動作について説明する。図4(a)は使用前の状態を示すものである。この時、クリップ20は内腔が広がった状態でアーム5に支えられている。
図4(b)は、シャッターレバー11を基端側(図中右側)に引いて、シャッター10を開いた様子を示している。この状態で、クリップ20及び側孔19を含む通路に開口部22から縫合糸23を導入した後、再びシャッター10を閉じる。
図4(c)は、アーム締め付けレバー14をストッパー17がハンドル6に当たるまで手元側に倒し、管状部材4を先端側に移動させた様子を示す図である。管状部材4のややラッパ状に拡径した先端は、アーム5の膨出部を押さえつけ、結果アーム5が空隙を無くす方向に変形するため、クリップ20がかしめられて潰れ、塑性変形して縫合糸を留めることとなる。
図4(d)は、管状部材4の基端に設けられた移動台座7上の縫合糸切断レバー18をハンドル6側に引いた様子を示している。この状態では、管状部材4は図4(a)に示す初期状態よりも更に基端側に移動し、管状部材4に設けられた側孔19はカッターパイプ9の先端(シャッター10の根元)よりも基端側に移動するため、側孔19内を通る縫合糸は刃のついたカッターパイプ9の先端により切断される。それと同時に、アーム5は元の状態に広がるのでかしめられたクリップ20は開放されて、縫合糸と共にその場に残される。
図5に示されるのは、クリップ20の形状のバリエーションを例示する図である。内側に糸を通す空間さえあれば、真円状(a)でも楕円状(b)、長円状(c)でも良い。なお、(d)はアーム5により潰した状態を示している。(a)〜(c)のいずれの場合においても、クリップ20のスリットは最低1本以上の縫合糸の幅があり、内腔は最低2本の縫合糸が挿入可能であることが望ましい。具体的には、スリット幅0.1mm〜1mm程度、内径0.2mm〜2mm程度が望ましい。また、クリップ20の軸方向長さは、0.3mm〜2mm程度が望ましい。クリップ20を構成する材料としては、生体適合性が高く、塑性変形可能であることが望ましい。生体埋め込み材料として実績のあるチタンやチタン合金、ステンレス(SUS316LまたはSUS304)が好適である。上記の条件を満たすことができれば、一定時間後に生体内に吸収される生体内吸収性材料も望ましい。
次に、図6〜12を参照して、図1に示した縫合糸留め具の具体的な使用状態を説明する。
(1)まず、血管等の目的の組織に従来の縫合装置などを用いて1本以上の縫合糸23を通す。(図6)図中、30は血管(壁)、31は皮下組織を示している。32は手術に用いられた穴(パンクチャーサイト)である。
(2)次いで、縫合糸23をまとめて、シャッターレバー11を基端側に引いてシャッター10が開いた事で生じた開口部22に誘導する。(図7)
(3)シャッターレバー11を先端側に戻すことで、シャッター10が閉まり、縫合糸23はクリップ20を含む縫合糸留め具1の通路内に挿通する。このとき、縫合糸23の両端は側孔19から外部に導き出された状態となる。
次に、縫合糸23の両端を手で引っ張ることで縫合糸23に張力を与えた状態で、縫合糸留め具1を縫合糸23に沿わせて前進させる。縫合糸留め具1内の縫合糸23の通路は、閉鎖された外周を有するため、縫合糸留め具1を縫合糸23に沿わせて前進させる際に、縫合糸から縫合糸留め具1が外れることがない。前進していくと、縫合糸留め具1の細径の本体部2は、皮下組織31を通り、糸を留める(固定する)目的の場所である血管壁30の表面まで挿入される。(図8)
(4)目的の部位まで挿入したら、糸挟持部24に縫合糸23を挟み込んで固定し、血液の漏出の有無を確認することによって縫合糸23の締め込みが十分であるか確認する。ここで、血液の漏出があれば、縫合糸23を引き、さらに縫合糸留め具1を前進させる。血液の漏出が無い場合は、縫合糸留め具1の位置をその場に決定し、アーム締め付けレバー14を押し込み、アーム5を締め付けることによって、クリップ20を変形させ縫合糸23を固定する。(図9)
(5)次に、糸挟持部24によって縫合糸23を固定した状態で縫合糸切断レバー18を基端側に引くと、側孔19がカッターパイプ9の先端の刃より基端側へ移動するため、側孔19を通る縫合糸23が切断される。これにより、余分な縫合糸を除去することができる。(図10)
(6)切断後、縫合糸切断レバー18を引いたまま、本縫合糸留め具1と余分な縫合糸を取り去り、クリップ20を残して縫合を完了させる。(図11)
以上のように、本発明の実施形態1では、簡単にクリップ内に縫合糸を通して所望の位置でクリップをかしめることにより、容易に糸を留めることができ、更に余分な糸を切断、除去することができる。
図1は、本発明の縫合糸留め具の実施形態1の外観図である。 図2は、図1に示した縫合糸留め具の断面図である。 図3は、図1に示した縫合糸留め具の先端部を示す透視図である。 図4は、図1に示した縫合糸留め具の動作を説明するための図である。 図5は、クリップのバリエーションを説明する図である。 図6は、血管に縫合糸を通した状態を示す図である。 図7は、図6に示した縫合糸を縫合糸留め具に導入した様子を示す図である。 図8は、図7に示した縫合糸を縫合糸留め具の通路に挿通し、縫合糸に沿って縫合糸留め具を皮下組織内に挿入した様子を示す図である。 図9は、クリップをかしめた状態を示す図である。 図10は、クリップをかしめた後、縫合糸を切断する様子を示す図である。 図11は、縫合の完了した状態を示す図である。
符号の説明
1縫合糸留め具
2 本体部
3 操作部
4 管状部材
5 アーム
6 ハンドル
7 移動台座
8 移動台座バネ
9 カッターパイプ
10 シャッター
11 シャッターレバー
12 シャッターバネ
13 レバーガイド
14 アーム締め付けレバー
15 第1の軸
16 第2の軸
17 ストッパー
18 縫合糸切断レバー
19 側孔
20 クリップ
21 管状部材スリット
22 開口部
23 縫合糸
24 糸挟持部
30 血管
31 皮下組織
32 パンクチャーサイト

Claims (7)

  1. 細径な本体部と、該本体部の基端に設けられた操作部とを有し、生体組織を縫合するための糸を留める器具であって、
    前記糸を収納する収納部と前記糸が側方から通過可能な開口部を有するクリップ部材であって、該収納部に前記糸を収納した状態で変形することにより前記糸を固定するクリップ部材と、前記本体部に設けられた該クリップ部材を保持する保持部とを有し、該保持部に保持された状態の前記クリップ部材における前記開口部を開閉するシャッター部を更に有することを特徴とする縫合糸留め具。
  2. 前記保持部が前記クリップ部材を保持するための空隙を有し、前記クリップ部材を圧潰、変形させるために、前記保持部を前記空隙が潰れる方向に変形させる変形手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の縫合糸留め具。
  3. 前記保持部は、先端に膨出部を有する2本のアーム部材からなり、該アームの間に前記クリップ部材を保持してなることを特徴とする請求項2に記載の縫合糸留め具。
  4. 前記クリップ部材の基端部の近傍に前記糸を切断する切断部材を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の縫合糸留め具。
  5. 前記シャッター部が前記切断部材の先端に設けられたものであることを特徴とする請求項4に記載の縫合糸留め具。
  6. 前記変形手段が前記2本のアーム部材を覆う管状体であり、該管状体の先端が前記膨出部を押すことによって、前記保持部を変形させることを特徴とする請求項3に記載の縫合糸留め具。
  7. 前記変形手段を構成する管状体が、前記シャッター部により開閉可能なスリットを有することを特徴とする請求項6に記載の縫合糸留め具。
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