JP2005065327A - デジタル画像における識別データ埋め込み装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 全部をコピーもしくは一部をトリミングコピーされた画像に対して、その出所がわかるような識別データを埋め込むことが可能な方法および装置を提供する。
【解決手段】 カラーの元画像1を構成するRプレーン1R、Gプレーン1G、Bプレーン1Bのうち、1R、1Gに対しては加工を行わず、1Bに対してのみ、モノクロ2値の識別画像2を埋め込むことにより、カラーの加工済画像3を作成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 カラーの元画像1を構成するRプレーン1R、Gプレーン1G、Bプレーン1Bのうち、1R、1Gに対しては加工を行わず、1Bに対してのみ、モノクロ2値の識別画像2を埋め込むことにより、カラーの加工済画像3を作成する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、デジタル画像に識別データを埋め込む装置に関し、特に、識別データを埋め込んでも、画質の劣化を生じさせない識別データ埋め込み方法および装置に関する。
近年、コンピュータ等のデジタル技術の進化により、写真等の画像をデジタルデータに変換して保存しておくことが可能になった。デジタルデータはコピーが簡単であり、また、複製物はオリジナルと全く同じであるため、非常に扱いやすい。
しかしながら、オリジナルデータの所有者がこのデータを販売した場合、一度自分の手を離れたデータは、どこかで第三者によって複製されていても、オリジナルの所有者には全くわからず、無断で全体をコピーもしくは一部をトリミングコピーした者がそのデータを販売していることを知っても、そのデータがこのオリジナルデータを元に複製されたものか、全く別に作成されたものであるかを確認する手段はなかった。
本発明は、上記のような問題を解決するため、全部をコピーもしくは一部をトリミングコピーされた画像に対しても、そのデータの出所がわかるような識別データを埋め込むことが可能な方法および装置を提供することを目的とする。
上記の課題は、RGBの3プレーンからなるデジタル画像に対し、このデジタル画像の各ピクセルの1プレーンのデータの特定ビットをモノクロ2値画像の対応するピクセルのデータに応じて変更することにより、解決される。
本発明によれば、RGBの3プレーンからなる画像に対し、この画像の各ピクセルの1プレーンのデータの特定ビットをモノクロ2値画像の対応するピクセルのデータに応じて変更するので、この画像が無断でコピーされた場合でも、この画像の1プレーンの特定ビットを抽出して表示することにより、コピーされたものであるかどうかを容易に識別できる。
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1は本発明による識別データ埋め込みの概念を示す図である。図1において1はR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)各8ビットの3プレーンにより構成される元画像、2は識別データとして元画像1に埋め込まれるモノクロ2値の識別画像、3は元画像1に対して識別画像2が埋め込まれた加工済画像である。識別画像2としては、図1に示すように、「○○株式会社制作」等のように元画像を制作した会社名を全面に渡る大きさにして表現したものや、繰り返し全面に多数表現したものを使用すると好ましい。
図1に示すように、元画像1のRプレーン1R、Gプレーン1Gには全く加工を行わず、Bプレーン1Bに対して識別画像2を埋め込み、Bプレーン1B’とする。そして、1R、1G、1B’を合成して加工済画像3とする。
図2は、本発明の識別データ埋め込み装置を示す図である。識別データ埋め込み装置は、コンピュータ本体11、ディスプレイ12、キーボード13、マウス14、ハードディスク15、およびコンピュータ本体11上で起動する識別データ埋め込みプログラム16により構成される。
次に、本装置の具体的な処理動作について説明する。コンピュータ本体11上で、識別データ埋め込みプログラム16を起動すると、コンピュータ本体11はハードディスク15に格納されている元画像1および識別画像2を読み込む。
次に、元画像1の各ピクセルのBプレーンの最下位ビットを識別画像2の対応するピクセルの値に変更する。例えば、元画像1のあるピクセルのBプレーンの値が「128」である場合、すなわち、ビットで表現すると「10000000」である場合、識別画像2の対応するピクセルの値が1(白)であれば、元画像1のビットは「10000001」すなわち、値は「129」に変更され、識別画像2の対応するピクセルの値が0(黒)であれば、「10000000」のままである。
また、元画像1のピクセルのBプレーンの値が「55」である場合、すなわち、ビットで表現すると「00110111」である場合、識別画像2の対応するピクセルの値が1(白)であれば、元画像1のビットは変更されず、識別画像2の対応するピクセルの値が0(黒)であれば、「00110110」すなわち、値は「54」に変更される。このようにして、各ピクセルごとに処理を行い、識別データを埋め込んで、加工済画像3が完成する。この加工済画像3はFD、CD−ROM等に格納され、または、通信により、流通されることになる。
次に、加工済画像3が流通された場合の、この画像が上記処理を行われた画像であるかどうかを画像識別装置により確認する手順を以下に説明する。画像識別装置は、図1に示す識別データ埋め込み装置と同一のハード構成のものに画像識別プログラムを加えたものである。画像識別装置において、画像識別プログラムを起動させると、識別対象の画像を読み込み、その各ピクセルのBプレーンの最下位1ビットを抽出して、ディスプレイに表示する。この表示された画像が識別画像2と同じであれば、この識別対象となった画像は、加工済画像3であることがわかる。
識別画像2は、図1に示すように、何らかの意味を表現した画像にしてあるので、ディスプレイに表示するだけで出所は一目瞭然となる。また、識別画像として、全面に渡って識別できるような表現を使用すれば、画像がトリミングされていても、識別することが可能となる。
以上、本発明を、Bプレーンの最下位ビットを操作する場合について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。しかしながら、Bプレーンの操作は、Rプレーン、Gプレーンを操作した場合に比べて、肉眼で画像を見た場合に影響が少ない点、および、最下位ビットの操作は他の1ビットまたは複数のビットの操作に比べデータの変化が小さい点を考慮すると上記の例の場合が最適である。
1 元画像
2 識別画像
3 加工済画像
11 コンピュータ本体
12 ディスプレイ
13 キーボード
14 マウス
15 ハードディスク
16 識別データ埋め込みプログラム
2 識別画像
3 加工済画像
11 コンピュータ本体
12 ディスプレイ
13 キーボード
14 マウス
15 ハードディスク
16 識別データ埋め込みプログラム
Claims (2)
- 複数の色プレーンからなるデジタル画像に対し、このデジタル画像の各ピクセルの特定プレーンのデータの特定ビットをモノクロ2値の識別画像の対応するピクセルのデータに置き換えることを特徴とするデジタル画像における識別データ埋め込み方法
- 複数の色プレーンからなるデジタル画像に対し、このデジタル画像の各ピクセルの特定プレーンのデータの特定ビットをモノクロ2値の識別画像の対応するピクセルのデータに置き換えることを特徴とするデジタル画像における識別データ埋め込み装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004299608A JP2005065327A (ja) | 2004-10-14 | 2004-10-14 | デジタル画像における識別データ埋め込み装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004299608A JP2005065327A (ja) | 2004-10-14 | 2004-10-14 | デジタル画像における識別データ埋め込み装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8026212A Division JPH09200500A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | デジタル画像における識別データ埋め込み装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005065327A true JP2005065327A (ja) | 2005-03-10 |
Family
ID=34373795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004299608A Pending JP2005065327A (ja) | 2004-10-14 | 2004-10-14 | デジタル画像における識別データ埋め込み装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005065327A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7840063B2 (en) | 2005-07-20 | 2010-11-23 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image processing apparatus |
JP2012022059A (ja) * | 2010-07-13 | 2012-02-02 | Mutech Trail Co Ltd | 秘密情報出力装置、秘密情報出力方法、およびプログラム |
-
2004
- 2004-10-14 JP JP2004299608A patent/JP2005065327A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7840063B2 (en) | 2005-07-20 | 2010-11-23 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image processing apparatus |
JP2012022059A (ja) * | 2010-07-13 | 2012-02-02 | Mutech Trail Co Ltd | 秘密情報出力装置、秘密情報出力方法、およびプログラム |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060523 |
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A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060719 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060822 |