JP2005064923A - Icカードを用いたサービスシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、非接触型ICカード及びRFIDと、携帯通信端末と、ローカルサーバとの間で直接通信することを可能にし、これらの通信において送受信されるデータのセキュリティを保ちながら、ユーザが所有する携帯通信端末にデータサービスを提供することを可能にすること。
【解決手段】 ローカルサーバ103内の非接触IC通信部(RW側)103aは、携帯電話器101内の非接触IC通信部(カード側)101aから送信された認証データを受信して制御部103bに出力する。制御部103bは、認証データの認証処理を行い、処理結果を表示するために生成した表示情報を非接触IC通信部(RW側)103aから携帯電話器101内の非接触IC通信部(カード側)101aに送信する。携帯電話器101内の非接触IC通信部(カード側)101aは、受信した表示情報を制御部101bに出力して表示部101cに表示させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ICカードを用いたサービスシステムに関し、特に、非接触型ICカード技術及びRFID技術を、ICカード、携帯通信端末、及びローカルサーバに適用することにより、新たなサービスを提供するICカードを用いたサービスシステムに関する。
従来、クレジットカードやプリペイドカードなどの磁気カードは、偽造などの不正利用による被害が多く発生しているため、この磁気カードの欠点をカバーするICカードに置き換わりつつある。
ICカードは、セキュリティ性が高く、演算処理機能を備えているため、カード内部で比較や判断などの処理を実行でき、磁気カードよりも高度な利用方法が考えられるため、交通機関、商取引、セキュリティなどの様々なビジネス分野で新たなサービスが展開されている。
ICカードは、カード表面にICチップの金属端子が露出している「接触型」と、電磁波で通信する「非接触型」に大別できる。さらに、非接触型ICカードは、ICカードとリーダライタとの通信距離により、「密着型」、「近接型」、「近傍型」、「マイクロ波型」に分類される。
また、非接触型ICカードよりも処理能力は劣るが同様の機能及び種類を有するものとしてRFID(Radio Frequency IDentification)がある。このRFIDはICカードとは異なり物理的形状が限定されない。このため、RFIDは、生産管理、在庫管理、物流管理、販売管理などにおいて、バーコードなどに相当する管理情報の書き込みと読み出し機能を実現し、主に物品の管理業務を効率化するために用いられようとしている。
非接触型ICカード及びRFIDに含まれるエアインタフェース及びプロトコル技術は、共に非特許文献1などにより規格化されている。
これら非接触型ICカード及びRFIDは、交通機関、商取引、セキュリティなどのビジネスサービスや、生産管理、在庫管理、物流管理、販売管理などに用いる場合、POS(Point Of Sales)端末、改札機、受付端末、ATM(Automated Teller Machine)などの各ローカルサーバとの間で、上記規格に基づくエアインタフェース及びプロトコル技術を用いて、各種サービスや各種管理に必要な情報交換と演算処理を行っている。
また、特に、非接触型ICカードは、個人ユーザが所有することが多いものであるため、例えば、殆どの個人ユーザが所有する携帯電話器などの携帯通信端末との連携によるサービス展開も可能である。
ISO/IEC18000−1〜18000−7
しかしながら、従来の非接触型ICカード及びRFIDに適用されるエアインタフェース及びプロトコル技術にあっては、各種ローカルサーバとの間で各種サービスや各種管理に必要な情報交換と演算処理を行っているだけであり、非接触型ICカード及びRFIDを所有又は利用するユーザが、例えば、携帯電話器などの携帯通信端末を用いて、非接触型ICカード及びRFIDとの間で直接通信することはできなかった。
例えば、プリペイドサービス機能を備えた非接触型ICカードと携帯電話器を所有するユーザが、非接触型ICカードの残高を確認しようとした場合、ローカルサーバを設置した店舗などまで行く必要があり、その場で携帯電話器を用いて確認することはできない。
また、例えば、非接触型ICカードとローカルサーバとの間で実行された処理結果は、その場で携帯電話器を用いて確認することはできない。
すなわち、携帯電話器などの携帯通信端末は、非接触型ICカード、RFID及びローカルサーバと直接通信する機能を備えていないため、非接触型ICカード又はRFIDに記憶された各種情報を確認したい、又は、非接触型ICカード又はRFIDとローカルサーバとの間で実行された処理結果を確認したい、というようなユーザの要求に応えることができなかった。
この場合、携帯通信端末と非接触型ICカードの双方で同一サービスのデータを管理する必要があり、個人データなどデリケートなデータを扱うため、認証などのセキュリティを保つ機能が必要になる。
また、RFIDに書き込まれたデータは、同様に、携帯通信端末を用いて確認することはできないが、RFIDの用途が従来のバーコードを代替することを意図しているため、データを読み書きする際に暗号化などのデータセキュリティ処理が想定されておらず、通信中のデータを他人に読み取られる恐れがある。
このため、悪意のある者が、RFIDから読み取ったデータを用いることにより、正規ユーザに成りすまして、サービスを受け、処理結果を取るといった不測の事態が発生する可能性がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、非接触型ICカード及びRFIDと、携帯通信端末と、ローカルサーバとの間で直接通信することを可能にし、これらの通信において送受信されるデータのセキュリティを保ちながら、ユーザが所有する携帯通信端末にデータサービスを提供するICカードを用いたサービスシステムを提供することを目的とする。
第1の発明は、第一の機器との通信処理結果を第三の機器へ通知する通知装置であって、前記第一の機器の第1通信手段、及び前記第三の機器の第3通信手段と通信を行う第2通信手段と、当該装置の制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第2通信手段及び前記第1通信手段を介して前記第一の機器との通信処理を行い、該通信処理の結果を表示させるための表示情報を生成して前記第2通信手段へ送出し、前記第2通信手段は、前記表示情報を前記第3通信手段へ送信する通知装置である。
この発明によれば、第一の機器との間の通信処理結果を第三の機器で確認することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記制御手段は、前記表示情報に替えて、又は表示情報に加えて、前記第一の機器との通信処理とは関連性のない付加情報、及び/又は、前記第一の機器との通信処理と関連性を有する関連情報、を生成する通知装置である。
この発明によれば、第一の機器との間の通信処理結果に加えて、通信処理と関連性のない付加情報、及び/又は、通信処理と関連性を有する関連情報を第三の機器で確認することができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記第2通信手段は、前記制御手段より送出された表示情報を前記第1通信手段へ送信し、前記表示情報へアクセスするためのアクセス情報を前記第1通信手段へ送信する通知装置である。
この発明によれば、第三の機器へは、表示情報へアクセスするためのアクセス情報を送信するだけなので、表示情報が機器の外に漏れることを防止することができるとともに、表示情報を第一の機器で一元管理することができる。
第4の発明は、第一の機器との通信処理結果を第三の機器へ通知する通知装置であって、前記第一の機器の第1通信手段と通信を行う第一通信手段と、前記第三の機器の第3通信手段と通信を行う第二通信手段と、当該装置の制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第一通信手段及び前記第1通信手段を介して前記第一の機器との通信処理を行い、前記通信処理の結果を表示させるための表示情報を生成して前記第二通信手段へ送出し、前記第二通信手段は、前記表示情報を前記第3通信手段へ送信する通知装置である。
この発明によれば、第一の機器との間の通信処理結果を第三の機器で確認することができるとともに、第一の機器との通信処理と第三の機器との通信処理とを排他制御することができ、通信エラーを防止することができる。
第5の発明は、第一の機器との通信処理結果を第三の機器へ通知する通知装置であって、前記第一の機器の第1通信手段と通信を行う第一通信手段と、前記第三の機器の第3通信手段と通信を行う第二通信手段と、当該装置の制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第一通信手段及び前記第1通信手段を介して前記第一の機器との通信処理を行い、前記通信処理の結果を表示させるための表示情報を生成して前記第一通信手段へ送出し、前記第一通信手段は、前記表示情報を前記第1通信手段へ送信し、前記第二通信手段は、前記表示情報へアクセスするためのアクセス情報を前記第3通信手段へ送信する通知装置である。
この発明によれば、第一の機器との間の通信処理結果を第三の機器で確認することができ、第一の機器との通信処理と第三の機器との通信処理とを排他制御することができ、通信エラーを防止することができるとともに、表示情報が機器の外に漏れることを防止することができ、表示情報を第一の機器で一元管理することができる。
第6の発明は、第三の機器へ通知する通知装置であって、第一の機器の第1通信手段、及び前記第三の機器の第3通信手段と通信を行う第2通信手段と、当該装置の制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第2通信手段及び前記第1通信手段を介して前記第一の機器より取得する任意の情報に基づいて処理を行い、前記処理の結果を表示させるための表示情報を生成して前記第2通信手段へ送出し、前記第2通信手段は、前記表示情報を前記第3通信手段へ送信する通知装置である。
この発明によれば、第一の機器から取得した任意の情報に基づく処理の結果を第三の機器で確認することができる。
第7の発明は、ローカルサーバから提供されるサービスをRFIDタグを用いて携帯端末に提供するサービスシステムであって、前記RFIDタグは、サービス処理の実行に必要な情報の通信を前記ローカルサーバの第2の通信手段と非接触で行う第1通信手段を備え、前記ローカルサーバは、前記サービス処理の実行に必要な情報の通信を前記RFIDタグの第1通信手段と非接触で行うとともに、サービス処理結果に関わる通信を前記携帯端末の第3通信手段と非接触で行う第2通信手段を備え、前記携帯端末は、前記サービス処理結果に関わる通信を前記ローカルサーバの第2通信手段と非接触で行う第3通信手段を備えるサービスシステムである。
この発明によれば、RFIDタグとローカルサーバとの間でサービス処理された処理結果を携帯端末で確認することができる。
第8の発明は、第三の機器へ通知する通知装置であって、第一の機器の第1通信手段と通信を行う第一通信手段と、第三の機器の第3通信手段と通信を行う第二通信手段と、当該装置の制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第一通信手段及び前記第1通信手段を介して前記第一の機器より取得する任意の情報に基づいて処理を行い、前記処理の結果を表示させるための表示情報を生成して前記第二通信手段へ送出し、前記第二通信手段は、前記表示情報を前記第3通信手段へ送信する通知装置である。
この発明によれば、第一の機器から取得した任意の情報に基づく処理の結果を第三の機器で確認することができる。
第9の発明は、ローカルサーバから提供されるサービスをRFIDタグを用いて携帯端末に提供するサービスシステムであって、前記RFIDタグは、サービス処理の実行に必要な情報の通信を前記ローカルサーバの第2通信手段と非接触で行う第1通信手段を備え、前記ローカルサーバは、前記サービス処理の実行に必要な情報の通信を前記RFIDタグの第1通信手段と非接触で行う第2通信手段と、サービス処理結果に関わる通信を前記携帯端末の第4通信手段と非接触で行う第3通信手段と、前記第2通信手段と、前記第3通信手段とを、前記サービス処理に関わる通信時と、前記サービス処理結果に関わる通信時とで切り換える制御手段と、を備え、前記携帯端末は、前記サービス処理結果に関わる通信を前記ローカルサーバの第3通信手段と非接触で行う第4通信手段を備えるサービスシステムである。
この発明によれば、RFIDタグとローカルサーバとの間でサービス処理された処理結果をセキュアな状態で携帯端末に送信して確認することができ、処理結果の盗み読みを防止することができる。
第10の発明は、ローカルサーバから提供されるサービスをICカードを用いて携帯端末に提供するサービスシステムであって、前記ICカードは、サービス処理の実行に必要な情報の通信を前記ローカルサーバの第3通信手段と非接触で行う第1通信手段と、サービス処理結果の復号化処理に関わる通信を前記第1通信手段の通信方式と異なる通信方式で前記携帯端末の第5通信手段と接触して行う第2通信手段と、を備え、前記ローカルサーバは、前記サービス処理の実行に必要な情報の通信を前記ICカードの第1通信手段と非接触で行うとともに、サービス処理結果の暗号化処理に関わる通信を前記携帯端末の第5通信手段と非接触で行う第3通信手段を備え、前記携帯端末は、前記サービス処理結果の暗号化処理に関わる通信を前記ローカルサーバの第3通信手段と非接触で行う第4通信手段と、前記第4通信手段が前記ローカルサーバから受信した暗号化データを復号化する処理に関わる通信を前記ICカードの第2通信手段と接触して行う第5通信手段と、を備えるサービスシステムである。
この発明によれば、ICカードとローカルサーバとの間でサービス処理された処理結果をセキュアな状態で携帯端末に送信して確認することができ、処理結果の盗み読みを防止することができる。
第11の発明は、ローカルサーバから提供されるサービスをICカードを用いて携帯端末に提供するサービスシステムであって、前記ICカードは、サービス処理の実行に必要な情報の通信を前記ローカルサーバの第3通信手段と非接触で行う第1通信手段と、サービス処理結果の復号化処理に関わる通信を前記第1通信手段の通信方式と異なる通信方式で前記携帯端末の第6通信手段と接触して行う第2通信手段と、を備え、前記ローカルサーバは、前記サービス処理の実行に必要な情報の通信を前記ICカードの第1通信手段と非接触で行う第3通信手段と、サービス処理結果の暗号化処理に関わる通信を前記第3通信手段の通信方式と異なる無線通信方式で前記携帯端末の第5通信手段と非接触で行う第4通信手段を備え、前記携帯端末は、前記サービス処理結果の暗号化処理に関わる通信を前記ローカルサーバの第4通信手段と非接触で行う第5通信手段と、前記第5通信手段が前記ローカルサーバから受信した暗号化データを復号化する処理に関わる通信を前記ICカードの第2通信手段と接触して行う第6通信手段と、を備えるサービスシステムである。
この発明によれば、ICカードとローカルサーバとの間でサービス処理された処理結果をセキュアな状態で携帯端末に送信して確認することができ、処理結果の盗み読みを防止することができる。
第12の発明は、第10又は第11の発明において、前記第1通信手段と前記第2通信手段は、前記ICカードに替えて、物理的に異なるデバイス上にそれぞれ搭載されている、サービスシステムである。
この発明によれば、サービスシステムの構成を多様化することができ、サービスシステムの利用範囲を拡大することができる。
本発明によれば、第一の機器との間の通信処理結果を第三の機器で確認することができる。
本発明の骨子は、非接触型ICカード及びRFIDと、携帯通信端末と、ローカルサーバとの間で直接通信することを可能にし、これらの通信において送受信されるデータのセキュリティを保ちながら、データの一元管理を可能にすることである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るサービスシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すサービスシステム100は、携帯電話器101と、非接触ICカード102と、ローカルサーバ103と、を備えている。
非接触ICカード102は、携帯電話器101に対して、カードスロットなどにより着脱可能に装着されていてもよいし、又はチップ埋め込みなど固定的に接続されて利用されてもよいし、あるいは、接続されることなく全く独立したデバイスとして利用されてもよい。
携帯電話器101は、非接触IC通信部(カード側)101aと、制御部101bと、表示部101cと、を備えている。
非接触IC通信部(カード側)101aは、例えば、ISO(International Organization for Standardization)/IEC(International Electrotechnical Commission)18000規格のカード仕様に基づくエアインタフェース及びプロトコル技術を用いた無線通信機能を有する。
非接触IC通信部(カード側)101aは、ローカルサーバ103内の非接触IC通信部(RW側)103aとの間で通信接続してコマンドを受け付け、非接触IC通信部(RW側)103aから非接触ICカード102とローカルサーバ103との間で実行された処理結果を受信し、その受信した処理結果を制御部101bに出力する。
制御部101bは、非接触IC通信部(カード側)101aから入力された処理結果を表示部101cに出力する。表示部101cは、液晶表示パネルなどの表示デバイスにより構成され、制御部101bから入力される処理結果を表示する。
非接触ICカード102は、非接触IC通信部(カード側)102aと、制御部102bと、を備えている。
非接触IC通信部(カード側)102aは、例えば、ISO/IEC18000規格に基づくエアインタフェース及びプロトコル技術を用いた無線通信機能を有する。
非接触IC通信部(カード側)102aは、ローカルサーバ103内の非接触IC通信部(RW側)103aからコマンドを受信して通信接続し、受信したコマンドを制御部102bに出力し、制御部102bから入力されるレスポンスを非接触IC通信部(RW側)103aに送信する。
制御部102bは、非接触IC通信部(カード側)102aから入力されるコマンドを、予め記憶されたアプリケーションプログラムで処理し、その処理結果をレスポンスとして非接触IC通信部(カード側)102aに出力する。
ローカルサーバ103は、POS端末、改札機、受付端末、ATM等を想定するものであり、非接触IC通信部(RW側)103aと、制御部103bと、を備えている。
非接触IC通信部(RW側)103aは、例えば、ISO/IEC18000規格のリーダライタ仕様に基づくエアインタフェース及びプロトコル技術を用いた無線通信機能を有する。
非接触IC通信部(RW側)103aは、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aにコマンドを送り通信接続し、制御部103bから入力されるコマンドを非接触IC通信部(カード側)102aに送信し、非接触IC通信部(カード側)102aから送信されるレスポンスを受信して制御部103bに出力する。
制御部103bは、非接触IC通信部(RW側)103aから入力されるレスポンスを、予め記憶されたアプリケーションプログラムで処理し、その処理結果を必要であればコマンドとして非接触IC通信部(RW側)103aに出力する。
また、非接触IC通信部(カード側)101a及び非接触IC通信部(カード側)102aは、共に非接触IC通信部(RW側)103aから送信されるコマンドにより動作を開始する受動側であるため、(カード側)という表記をしている。
非接触IC通信部(RW側)103aは、非接触IC通信部(カード側)101a及び非接触IC通信部(カード側)102aにコマンドを発行する能動側であるため、(RW側)という表記をしている。
なお、本実施の形態1以降に後述する実施の形態2〜10においても同様に記載する。
非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aと、携帯電話器101内の非接触IC通信部(カード側)101aは、ローカルサーバ103内の非接触IC通信部(RW側)103aから送信されるコマンドにより、起動電力が供給されるため、それぞれ非接触IC通信部(カード側)102a用及び非接触IC通信部(カード側)101a用の電源は、搭載する必要がない。
以下、本実施の形態のサービスシステム100におけるサービス処理の具体的な動作について、図1に示す(1)〜(3)の順に説明するとともに、この時のローカルサーバ103の動作について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、(1)では、非接触ICカード102を所有するユーザが、非接触ICカード102をローカルサーバ103の近傍に近づけると、ローカルサーバ103内の非接触IC通信部(RW側)103aは、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aとの間で通信接続を確立する。
以下、ローカルサーバ103の動作を図2に示すフローチャートにより説明する。
図2において、非接触IC通信部(RW側)103aは、非接触ICカード102の接近の有無を検知し(ステップS201)、非接触ICカード102の接近を検知すると(ステップS201:YES)、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aとの間で通信接続処理を行う(ステップS202)。
通信接続が確立すると、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aは、予め記憶されたユーザデータ(例えば、電子署名付き会員証データなど)を読み出し、コマンドとしてローカルサーバ103内の非接触IC通信部(RW側)103aに送信する。
次いで、ローカルサーバ103内の非接触IC通信部(RW側)103aは、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aから送信されたコマンド(ユーザデータ)を受信して、制御部103bに出力する。
制御部103bは、非接触IC通信部(RW側)103aからユーザデータが入力されると、予め記憶されたユーザ認証プログラムを起動して、ユーザデータの認証処理を行い(ステップS203)、その認証結果(OK/NG)を非接触IC通信部(RW側)103aに出力して、非接触IC通信部(カード側)102aにレスポンスとして送信させる(ステップS204)。
次いで、図1の(2)おいて、制御部103bは、ステップS202で受信したユーザデータに基づいて、通信処理結果を携帯電話器101に表示させるための表示情報を生成して、非接触IC通信部(RW側)103aに出力する(ステップS205)。この場合、生成する表示情報の内容は、通信処理結果、今日のイベント、有効期限が切れそうな場合は更新手続きの案内、又はお得意さま向け情報などである。
次いで、図1の(3)おいて、非接触IC通信部(RW側)103aは、制御部103bから生成データが入力されると、携帯電話器101内の非接触IC通信部(カード側)101aとの間で通信接続処理を行う(ステップS206)。
通信接続が確立すると、携帯電話器101内の非接触IC通信部(カード側)101aは、非接触ICカード102を装着した携帯電話上のアプリケーションであることを認証し、認証データをローカルサーバ103内の非接触IC通信部(RW側)103aに送信する。
また、事前に携帯電話上のアプリケーションプログラムが非接触ICカード102上のアプリケーションプログラムと通信を行い、暗証番号のような情報を共有しておき、上記(1)において、その情報を非接触ICカード102からローカルサーバ103に送信し、上記(2)において、携帯電話器101からローカルサーバ103に送信して認証するようにしてもよい。
そして、ローカルサーバ103内の非接触IC通信部(RW側)103aは、携帯電話器101内の非接触IC通信部(カード側)101aから送信された認証データを受信して、制御部103bに出力する。
制御部103bは、非接触IC通信部(RW側)103aから認証データが入力されると、予め記憶された認証プログラムを起動して、認証データの認証処理を行い(ステップS207)、その認証結果がOKであれば、ステップS205で生成したデータを非接触IC通信部(RW側)103aから携帯電話器101内の非接触IC通信部(カード側)101aに送信させて(ステップS208)、本処理を終了する。
そして、携帯電話器101内の非接触IC通信部(カード側)101aは、ローカルサーバ103内の非接触IC通信部(RW側)103aから受信したデータを制御部101bに出力し、制御部101bにより受信データを表示部101cに表示させる。
以上のサービスシステム100を利用することにより、例えば、以下のような適用例が実現できる。
プリペイド機能を備えた非接触ICカードがPOS端末と決済処理を行い、その処理結果(決済金額と残高など)を直ちに携帯通信端末に通知する。
非接触ICカードが改札機と改札処理を行い、その処理結果(乗り物の改札(回数券やプリペイドカードなど)やイベントのチケット改札など)を端末へ通知する。
なお、処理結果だけではなく、当該処理とは関係のない付加情報を通知するサービスも実現できる。例えば、社員が会社ビルの入館処理後、本日の予定/会議時間・場所の変更などを通知することができる。
また、有効期限のあるサービスの場合、有効期限切れ/間近に関する情報など、当該処理に関連した関連情報(当該サービスに関連した情報を含む)を通知することができる。
以上のように、本実施の形態のサービスシステム100では、ユーザの操作がなくても、非接触ICカード102の処理結果を携帯電話器101に表示することができる。
また、携帯電話器101には、非接触ICカードとしての通信機能しか搭載しないため、ローカルサーバ103との通信時に、ローカルサーバ103から送信される通信コマンドにより起動電力が供給されるため、携帯電話器内の電池からの電力供給が不要であり、電池を無駄に消費することはない。
また、ローカルサーバ103には、新たにハードウェアを追加する必要がないため、システムコストを低減することができる。
また、ローカルサーバ103から携帯電話器101にデータを送信する場合は、送信前に予め非接触ICカードにおいて認証されたユーザデータなどを用いて携帯電話上のアプリの認証を行うため、非接触ICカードと携帯電話器を所有するユーザを認証してデータを送信することができ、セキュリティを保ちながらサービス環境を提供することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2に係るサービスシステムの構成を示すブロック図であり、図1に示したサービスシステム100と同一の構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図3に示すサービスシステム300において、図1に示したサービスシステム100と異なる構成は、携帯電話器301内に新たに設けた非接触IC通信部(RW側)301aである。
この非接触IC通信部(RW側)301aは、非接触ICカード102に対してデータの書き込みと読み出しを行う機能を備えている。この非接触IC通信部(RW側)301aの機能は、携帯電話器301に設けられる起動スイッチ(図示せず)を操作することにより起動する。
そして、起動スイッチを操作した後、携帯電話器301を非接触ICカード102に近づけることにより、非接触IC通信部(RW側)301aは、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aとの通信接続を確立し、非接触IC通信部(カード側)102aに保存されたデータを読み出すデータ読み出しコマンドを非接触IC通信部(カード側)102aに送信する。
非接触IC通信部(カード側)102aは、非接触IC通信部(RW側)301aから送信されたデータ読み出しコマンドに応じて、記憶されたデータを読み出して非接触IC通信部(RW側)301aに送信する。
非接触IC通信部(RW側)301aは、非接触IC通信部(カード側)102aからデータを受信して制御部101bに出力することにより、表示部101cに受信データを表示させる。
したがって、携帯電話器301では、表示情報より詳細な情報である非接触ICカード102に記憶されたデータをいつでも参照することができる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3に係るサービスシステムの構成を示すブロック図であり、図1に示したサービスシステム100と同一の構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図4に示すサービスシステム400において、図1に示したサービスシステム100と異なる構成は、携帯電話器401内に新たに設けた非接触IC通信部(RW側)401aである。
非接触IC通信部(RW側)401aは、図中の(2)で示す動作タイミングにおいて、ローカルサーバ103内の非接触IC通信部(RW側)103aから非接触IC通信部(カード側)101aが受信したアクセスコマンドを用いて、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aにアクセスし、非接触ICカード102内に記憶された表示データを読み出して制御部101bにより表示部101cに表示させる機能を有する。
以下、図4のサービスシステム400における動作について、図中に示す(1)〜(4)の順に説明する。
(1)では、実施の形態1の図1で説明した動作と同様に、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aとローカルサーバ103内の非接触IC通信部(RW側)103aとの間で、通信接続及び処理結果の送受信が行われて、その処理結果が非接触ICカード102内に記憶される。
(2)では、(1)の処理の終了を受けて、ローカルサーバ103内の非接触IC通信部(RW側)103aから携帯電話器401内の非接触IC通信部(カード側)101aに対して、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aにアクセスするためのアクセスコマンドが送信される。なお、アクセスコマンドには、非接触ICカード102へのアクセスを命令する識別情報(他の接触ICカードへのコマンド送信命令を示す識別情報)が含まれる。また、アクセスすべき非接触ICカード102上のアプリケーションIDが含まれる場合もある。
そして、携帯電話器401内の非接触IC通信部(カード側)101aは、ローカルサーバ103から受信したアクセスコマンドを制御部101bに出力する。制御部101bはこのタイミングで非接触IC通信部(RW側)401aに電源を供給しても良い。制御部101bは、非接触IC通信部(カード側)101aから入力されたアクセスコマンドに基づき、必要ならば非接触IC通信部(カード側)102aのデータを読み出すコマンドに変換して非接触IC通信部(RW側)401aに出力する。
次いで、(3)において、非接触IC通信部(RW側)401aは、制御部101bから入力されたコマンドを用いて、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aにアクセスし、記憶された表示データの読み出しを要求する。
非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aは、携帯電話器401内の非接触IC通信部(RW側)401aから送信された表示データ読み出し要求に応じて、記憶された表示データを読み出して、携帯電話器401内の非接触IC通信部(RW側)401aに送信する。
携帯電話器401内の非接触IC通信部(RW側)401aは、非接触IC通信部(カード側)102aから受信した表示データを制御部101bに出力し、制御部101bによりデータ閲覧プログラムを起動させて、表示部101cに表示データを一覧表示させる(図中の(4))。
以上のように、本実施の形態におけるサービスシステム400では、ユーザの操作がなくても、非接触ICカード102の処理結果を携帯電話器401に表示することができる。
また、ローカルサーバ103は、非接触ICカード102にアクセスするためのアクセスコマンドを携帯電話器401内の非接触IC通信部(カード側)101aに送信するだけであるため、実施の形態1のように、ローカルサーバが処理を行ったICカードと結びつけられた正しい携帯電話だという認証を行った後にデータそのものを送信する場合に比べて、データそのものは直接処理を行ったICカードに送信するため、更にセキュアな環境を提供することができる。
また、処理結果又はその表示データは、非接触ICカード102内に全て保存し、携帯電話器401は、表示データを表示するだけであるため、非接触ICカード102の残高情報などやその履歴情報と携帯電話器401の表示データのリンク付けや同期を取るなどの管理をする必要がなくなり、データを一元管理することができる。
さらに、携帯電話器401は、表示用データを格納する必要がなく、表示データを閲覧するためのプログラムを持つだけで良いため、端末メモリを有効に利用処理負担を軽減することができる。また、(3)における通信には、非接触IC通信部(RW側)401aへの電源供給が必要となるが、(2)の処理後、自動的に電源供給するようにすれば、電源供給の指示操作することなく、また電源節約ができるという、操作性・省エネ性に優れた表示を行うことができる。
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4に係るサービスシステムの構成を示すブロック図であり、図1に示したサービスシステム100と同一の構成部分である非接触ICカードには、同一符号を付して説明を省略する。
図5に示すサービスシステム500は、携帯電話器501と、非接触ICカード102と、ローカルサーバ503と、を備えている。
携帯電話器501は、RFID通信部(タグ側)501aと、制御部501bと、表示部501cと、を備えている。
RFID通信部(タグ側)501aは、例えば、ISO/IEC18000規格のタグ仕様に基づくエアインタフェース及びプロトコル技術を用いた無線通信機能を有する。
RFID通信部(タグ側)501aは、アンテナ501dが接続され、ローカルサーバ503内のRFID通信部(RW側)503cからコマンドを受信して通信接続し、非接触ICカード102とローカルサーバ503との間で実行された処理結果が書き込まれると、その書き込まれた処理結果を制御部501bに出力する。
制御部501bは、RFID通信部(タグ側)501aから入力された処理結果を携帯電話器501に表示するための表示情報を生成し、その表示情報を表示部501cに出力する。
表示部501cは、液晶表示パネルなどの表示デバイスにより構成され、制御部501bから入力される表示情報を表示する。
ローカルサーバ503は、POS端末、改札機、受付端末、ATM等を想定するものであり、非接触IC通信部(RW側)503aと、制御部503bと、RFID通信部(RW側)503cとを備えている。
非接触IC通信部(RW側)503aは、例えば、ISO/IEC18000規格のリーダライタ仕様に基づくエアインタフェース及びプロトコル技術を用いた無線通信機能を有する。
非接触IC通信部(RW側)503aは、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aにコマンドを送り通信接続し、制御部102bから入力されるコマンドを非接触IC通信部(カード側)102aに送信し、非接触IC通信部(カード側)102aから送信されるレスポンスを受信して制御部503bに出力する。
制御部503bは、非接触IC通信部(RW側)503aから入力されるレスポンスを、予め記憶されたアプリケーションプログラムで処理し、その処理結果をRFID通信部(RW側)503cに出力するとともに、通信機能を非接触IC通信部(RW側)501aからRFID通信部(RW側)503cに切り換える。このタイミングで、RFID通信部(RW側)503cへの電力供給を開始しても良い。
RFID通信部(RW側)503cは、制御部503bから処理結果が入力されると、携帯電話器501内のRFID通信部(タグ側)501aにコマンドを送り通信接続し、処理結果をRFID通信部(タグ側)501aに送信する。
また、RFID通信部(タグ側)501aは、RFID通信部(RW側)503cから送信されるコマンドによりデータのリード/ライトが行われる受動側であるため、(タグ側)という表記をしている。
RFID通信部(RW側)503aは、RFID通信部(タグ側)501aにコマンドを送信してデータのリード/ライトを行う能動側であるため、(RW側)という表記をしている。
なお、本実施の形態4以降に後述する実施の形態5〜10においても同様に記載する。
携帯電話器501内のRFID通信部(タグ側)501aは、ローカルサーバ503内のRFID通信部(RW側)503cから送信されるコマンドをアンテナ501dで受信することにより、起動電力が供給されるため、RFID通信部(タグ側)501c用の電源は、搭載する必要がない。
以下、本実施の形態のサービスシステム500におけるサービス処理の具体的な動作について、図5に示す(1)〜(3)の順に説明するとともに、この時のローカルサーバ503の動作について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、(1)では、非接触ICカード102を所有するユーザが、非接触ICカード102をローカルサーバ503の近傍に近づけると、ローカルサーバ503内の非接触IC通信部(RW側)503aは、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aとの間で通信接続を確立する。
以下、ローカルサーバ503の動作を図6に示すフローチャートにより説明する。
図6において、非接触IC通信部(RW側)503aは、非接触ICカード102の接近の有無を検知し(ステップS601)、非接触ICカード102の接近を検知すると(ステップS601:YES)、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aとの間で通信接続処理を行う(ステップS602)。
通信接続が確立すると、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aは、予め記憶されたユーザデータ(例えば、電子署名付き会員証データなど)を読み出し、コマンドとしてローカルサーバ503内の非接触IC通信部(RW側)503aに送信する。
次いで、ローカルサーバ503内の非接触IC通信部(RW側)503aは、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aから送信されたコマンド(ユーザデータ)を受信して、制御部503bに出力する。
制御部503bは、非接触IC通信部(RW側)503aからユーザデータが入力されると、予め記憶されたユーザ認証プログラムを起動して、ユーザデータの認証処理を行い(ステップS603)、その認証結果(OK/NG)を非接触IC通信部(RW側)503aに出力して、非接触IC通信部(カード側)102aにレスポンスとして送信させる(ステップS604)。
次いで、図5の(2)おいて、制御部503bは、ステップS602で受信したユーザデータに基づいて、通信処理結果を携帯電話器501に表示させるための表示情報を生成して、RFID通信部(RW側)503cに出力する(ステップS605)。この場合、生成する表示情報の内容は、通信処理結果、今日のイベント、有効期限が切れそうな場合は更新手続きの案内、又はお得意さま向け情報などである。
次いで、制御部503bは、通信機能を非接触IC通信部(RW側)503aからRFID通信部(RW側)503cに切り換える(ステップS606)。
次いで、図6の(3)おいて、RFID通信部(RW側)503cは、制御部503bから表示情報が入力されると、携帯電話器501内のRFID通信部(タグ側)501aにコマンドを送信して通信接続する(ステップS607)。
この場合、RFID通信部(タグ側)501aには、例えば、携帯電話器501のユーザを認証するための認証データが記憶されている。そして、ローカルサーバ503内のRFID通信部(RW側)503cは、携帯電話器501内のRFID通信部(タグ側)501aから認証データを読み出して、制御部503bに出力する。
制御部503bは、RFID通信部(RW側)503cから認証データが入力されると、予め記憶された認証プログラムを起動して、認証データの認証処理を行い(ステップS608)、その認証結果がOKであれば、ステップS605で生成した表示情報をRFID通信部(RW側)503cから携帯電話器501内のRFID通信部(タグ側)501aに送信して書き込み(ステップS609)、本処理を終了する。
そして、携帯電話器501内のRFID通信部(タグ側)501aは、ローカルサーバ503内のRFID通信部(RW側)503cにより書き込まれた表示情報を制御部501bに出力し、制御部501bにより表示情報を表示部501cに表示させる。
以上のサービスシステム500を利用することにより、例えば、以下のような適用例が実現できる。
プリペイド機能を備えた非接触ICカードがPOS端末と決済処理を行い、その処理結果(決済金額と残高など)を直ちに携帯通信端末に通知する。
非接触ICカードが改札機と改札処理を行い、その処理結果(乗り物の改札(回数券やプリペイドカードなど)やイベントのチケット改札など)を端末へ通知する。
なお、処理結果だけではなく、当該処理とは関係のない付加情報を通知するサービスも実現できる。例えば、社員が会社ビルの入館処理後、本日の予定/会議時間・場所の変更などを通知することができる。
また、有効期限のあるサービスの場合、有効期限切れ/間近に関する情報など、当該処理に関連した関連情報(当該サービスに関連した情報を含む)を通知することができる。
以上のように、本実施の形態のサービスシステム500では、ユーザの操作がなくても、非接触ICカード102の処理結果を携帯電話器501に表示することができる。
また、携帯電話器501には、RFIDとしての通信機能しか搭載しないため、ローカルサーバ503との通信時に、ローカルサーバから送信される通信コマンドにより起動電力が供給されるため、携帯電話器内の電池からの電力供給が不要であり、電池を無駄に消費することはない。
また、ローカルサーバ503には、新たにハードウェアを追加する必要がないため、システムコストを低減することができる。
また、ローカルサーバ503から携帯電話器501にデータを送信する場合は、送信前に予め非接触ICカードにおいて認証されたユーザデータなどを用いて携帯電話上のアプリの認証を行うため、非接触ICカードと携帯電話器を所有するユーザを認証してデータを送信することができ、セキュリティを保ちながらサービス環境を提供することができる。
さらに、本実施の形態のサービスシステム500では、携帯電話器501とローカルサーバ503との間で行う通信にRFIDを用いるようにしたため、非接触ICカード102よりも長い距離で通信接続が可能となり、ユーザがローカルサーバ503から離れようとする場合にもデータの送受信が可能である。
このため、ローカルサーバ503は、非接触ICカード502と携帯電話器501との間の通信切り換え制御が容易になり、非接触ICカード502と携帯電話器501との間で通信環境が干渉することを防止でき、サービスシステムの信頼性を向上させることができる。
なお、図5では、携帯電話器501内のRFID通信部(タグ側)501aのアンテナ501dと非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aとを波線で結んでいる。これは、携帯電話器501に設けたカードスロットに非接触IC通信部(カード側)102aを装着する場合、アンテナ501dを共用することも可能であることを示している。
この場合、RFID通信部(タグ側)501aと非接触IC通信部(カード側)102aは、同一周波数でローカルサーバ503と通信することになるが、それぞれ通信プロトコルが異なるため、干渉は回避することができる。
(実施の形態5)
図7は、本発明の実施の形態5に係るサービスシステムの構成を示すブロック図であり、図5に示したサービスシステム500と同一の構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図7に示すサービスシステム600において、図5に示したサービスシステム500と異なる構成は、携帯電話器601内に新たに設けた非接触IC通信部(RW側)601aである。
この非接触IC通信部(RW側)601aは、非接触ICカード102に対してデータの書き込みと読み出しを行う機能を備えている。この非接触IC通信部(RW側)601aは、携帯電話器601に設けられる起動スイッチ(図示せず)を操作することにより起動する。
そして、起動スイッチを操作した後、携帯電話器601を非接触ICカード102に近づけることにより、図7の(3)において、非接触IC通信部(RW側)601aは、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aとの通信接続を確立し、非接触IC通信部(カード側)102aに保存されたデータを読み出すコマンドを非接触IC通信部(カード側)102aに送信する。
非接触IC通信部(カード側)102aは、非接触IC通信部(RW側)601aから送信されたデータ読み出しのコマンドに応じて、記憶されたデータを読み出してレスポンスとして非接触IC通信部(RW側)601aに送信する。
非接触IC通信部(RW側)601aは、非接触IC通信部(カード側)102aからレスポンスを受信して、その通信処理結果を携帯電話器601に表示させるための表示情報を生成して制御部501bに出力することにより、表示部501cに表示情報を表示させる。
したがって、携帯電話器601では、非接触ICカード102に記憶されたデータをいつでも参照することができる。また、図中(3)における通信には、非接触IC通信部(RW側)601aへの電源供給が必要となるが、図中(2)の処理後、自動的に電源供給するようにすれば、電源供給の指示操作することなく、また電源節約ができるという、操作性・省エネ性に優れた表示を行うことができる。
(実施の形態6)
図8は、本発明の実施の形態6に係るサービスシステムの構成を示すブロック図であり、図5に示したサービスシステム500と同一の構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図7に示すサービスシステム700において、図5に示したサービスシステム500と異なる構成は、携帯電話器701内に新たに設けた非接触IC通信部(RW側)701aである。
非接触IC通信部(RW側)701aは、図中の(2)で示す動作タイミングにおいて、ローカルサーバ503内のRFID通信部(RW側)503cからRFID通信部(タグ側)501aに書き込まれたアクセスコマンドを用いて、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aにアクセスし、非接触ICカード102内に記憶された表示データを読み出して制御部501bにより表示部501cに表示させる機能を有する。
なお、アクセスコマンドには、非接触ICカード102へのアクセスを命令する識別情報(他の接触ICカードへのコマンド送信命令を示す識別情報)が含まれる。また、アクセスすべき非接触ICカード102上のアプリケーションIDが含まれる場合もある。
以下、図8のサービスシステム700における動作について、図中に示す(1)〜(4)の順に説明する。
(1)では、実施の形態5の図5で説明した動作と同様に、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aとローカルサーバ503内の非接触IC通信部(RW側)503aとの間で、通信接続及び処理結果の送受信が行われて、その処理結果が非接触ICカード102内に記憶される。
(2)では、(1)の処理の終了を受けて、ローカルサーバ503内のRFID通信部(RW側)503cから携帯電話器701内のRFID通信部(タグ側)501aに対して、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aにアクセスするためのアクセスコマンドが書き込まれる。
そして、携帯電話器701内のRFID通信部(タグ側)501aは、ローカルサーバ503により書き込まれたアクセスコマンドを制御部501bに出力する。制御部501bは、RFID通信部(タグ側)501aから入力されたアクセスコマンドを非接触IC通信部(RW側)701aに出力する。
次いで、(3)において、非接触IC通信部(RW側)701aは、制御部501bから入力されたコマンドを用いて、非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aにアクセスし、記憶された処理結果の読み出しを要求するコマンドを送信する。
非接触ICカード102内の非接触IC通信部(カード側)102aは、携帯電話器701内の非接触IC通信部(RW側)701aから送信された処理結果を読み出し要求するコマンドに応じて、記憶された処理結果を読み出してレスポンスとして、携帯電話器701内の非接触IC通信部(RW側)701aに送信する。
携帯電話器701内の非接触IC通信部(RW側)701aは、非接触IC通信部(カード側)102aからレスポンスを受信して、その処理結果を携帯電話器701に表示させるための表示情報を生成して制御部501bに出力し、制御部501bによりデータ閲覧プログラムを起動させて、表示部501cに処理結果を一覧表示させる(図中の(4))。
以上のように、本実施の形態におけるサービスシステム700では、ユーザの操作がなくても、非接触ICカード102の処理結果を携帯電話器701に表示することができる。
また、ローカルサーバ503は、非接触ICカード102にアクセスするためのコマンドを携帯電話器701内のRFID通信部(タグ側)501aに送信するだけであるため、実施の形態5のようにデータそのものを送信する場合に比べて、更にセキュアな環境を提供することができる。
また、処理結果は、非接触ICカード102内に全て保存し、携帯電話器701は、処理結果を表示するだけであるため、非接触ICカード102と携帯電話器701の双方で、処理結果の同期を取るなどの管理をする必要がなくなり、データを一元管理することができる。
さらに、携帯電話器701は、処理結果を閲覧するためのプログラムを持つだけで良いため、処理負担を軽減することができる。
(実施の形態7)
図9は、本発明の実施の形態7に係るサービスシステムの構成を示すブロック図である。図9に示すサービスシステム800は、携帯電話器801と、RFIDタグ802と、ローカルサーバ803と、を備えている。
携帯電話器801は、RFID通信部(タグ側)801aと、制御部801bと、表示部801cと、を備えている。
RFID通信部(タグ側)801aは、例えば、ISO/IEC18000規格のタグ仕様に基づくエアインタフェース及びプロトコル技術を用いた無線通信機能を有する。
RFID通信部(タグ側)801aは、ローカルサーバ803内のRFID通信部(RW側)803aからコマンドを受信して通信接続し、RFIDタグ802とローカルサーバ803との間で実行された処理結果が書き込まれると、その書き込まれた処理結果を制御部801bに出力する。
制御部801bは、RFID通信部(タグ側)801aから入力された処理結果を携帯電話器801に表示するための表示情報を生成し、その表示情報を表示部801cに出力する。
表示部801cは、液晶表示パネルなどの表示デバイスにより構成され、制御部801bから入力される表示情報を表示する。
RFIDタグ802は、RFID通信部(タグ側)802aと、制御部802bと、を備えている。
RFID通信部(タグ側)802aは、例えば、ISO/IEC18000規格のタグ仕様に基づくエアインタフェース及びプロトコル技術を用いた無線通信機能を有する。
RFID通信部(タグ側)802aは、ローカルサーバ803内のRFID通信部(RW側)803aからコマンドを受信して通信接続し、予め記憶されたユーザデータがRFID通信部(RW側)803aにより読み出され、また、ローカルサーバ803で処理された処理結果がRFID通信部(RW側)803aにより書き込まれる。
制御部802bは、RFID通信部(タグ側)802aにより読み出されるユーザデータを記憶するとともに、処理結果を書き込む記憶領域を有する。
ローカルサーバ803は、POS端末、改札機、受付端末、ATM等を想定するものであり、RFID通信部(RW側)803aと、制御部803bと、を備えている。
RFID通信部(RW側)803aは、例えば、ISO/IEC18000規格のリーダライタ仕様に基づくエアインタフェース及びプロトコル技術を用いた無線通信機能を有する。
RFID通信部(RW側)803aは、RFIDタグ802内のRFID通信部(タグ側)802aにコマンドを送信して通信接続し、RFID通信部(タグ側)802aからデータを読み出して制御部803bに出力し、制御部803bで処理された処理結果をRFID通信部(タグ側)802aに書き込む。
制御部803bは、RFID通信部(RW側)803aから入力されるRFID通信部(タグ側)802aからの読み出しデータを、予め記憶されたアプリケーションプログラムで処理し、その処理結果をRFID通信部(RW側)803aに出力する。
以下、本実施の形態のサービスシステム800におけるサービス処理の具体的な動作にいて、図9に示す(1)〜(2)の順に説明するとともに、この時のローカルサーバ803の動作について、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、(1)の「Read」動作では、RFIDタグ802を所有するユーザが、RFIDタグ802をローカルサーバ803の近傍に近づけると、ローカルサーバ803内のRFID通信部(RW側)803aは、RFIDタグ802内のRFID通信部(タグ側)802aにコマンドを送信して通信接続を確立する。
以下、ローカルサーバ803の動作を図10に示すフローチャートにより説明する。
図10において、RFID通信部(RW側)803aは、RFIDタグ802の接近の有無を検知し(ステップS701)、RFIDタグ802の接近を検知すると(ステップS701:YES)、RFIDタグ802内のRFID通信部(タグ側)802aにコマンドを送信して通信接続処理を行う(ステップS702)。
通信接続が確立すると、RFIDタグ802内のRFID通信部(タグ側)802aに予め記憶されたユーザデータ(例えば、電子署名付き会員証データなど)が、ローカルサーバ803内のRFID通信部(RW側)803aにより読み出される。
次いで、ローカルサーバ803内のRFID通信部(RW側)803aは、RFIDタグ802内のRFID通信部(タグ側)802aから読み出したユーザデータを制御部803bに出力する。
制御部803bは、RFID通信部(RW側)803aからユーザデータが入力されると、予め記憶されたユーザ認証プログラムを起動して、ユーザデータの認証処理を行う(ステップS703)。
その認証結果がOKの場合、図9の(2)の「Write」において、制御部803bは、携帯電話器801に表示する表示情報を生成して、RFID通信部(RW側)803aに出力する(ステップS704)。この場合、生成する表示情報は、処理結果、今日のイベント、有効期限が切れそうな場合は更新手続きの案内、又はお得意さま向け情報などである。
次いで、RFID通信部(RW側)803aは、制御部803bから表示情報が入力されると一旦保持し、携帯電話器801内のRFID通信部(タグ側)801aにコマンドを送信して通信接続処理を行う(ステップS705)。
この場合、RFID通信部(タグ側)801aは、携帯電話上のアプリケーションプログラムがユーザデータ、又は、ユーザデータの一部を保持するようにしてもよい。
そして、ローカルサーバ803内のRFID通信部(RW側)803aは、携帯電話器801内のRFID通信部(タグ側)801aから認証データを読み出して、制御部803bに出力する。
制御部803bは、RFID通信部(RW側)803aから認証データが入力されると、予め記憶された認証プログラムを起動して、認証データの認証処理を行い(ステップS706)、その認証結果がOKであれば、ステップS705で保持した表示情報を、FID通信部(RW側)803aにより携帯電話器801内のRFID通信部(タグ側)801aに書き込んで(ステップS707)、本処理を終了する。
そして、携帯電話器801内のRFID通信部(タグ側)801aは、ローカルサーバ803内のRFID通信部(RW側)803aにより書き込まれた表示情報を制御部801bに出力し、制御部801bにより表示情報を表示部801cに表示させる。
以上のサービスシステム800を利用することにより、例えば、以下のような適用例が実現できる。
RFIDタグ802は、固有情報のみを保持するため、処理に関連した情報はローカルサーバ803で全て保持することになり、このような情報の保持形態をとるため、適用可能なサービスは、決済処理や改札処理などである。
例えば、クレジットカード番号や改札処理のための識別情報に相当するような固有情報をRFIDタグに格納しておき、その情報に基づいて、POS端末や改札機が決済処理や改札処理を行うことができる。この場合、決済内容や残高などは全てローカルサーバ側で管理すればよい。
以上のように、本実施の形態のサービスシステム800では、ユーザの操作がなくても、RFIDタグ802に格納された固有情報に基づいて、ローカルサーバで処理された結果を携帯電話器801に表示することができる。
また、携帯電話器801には、RFIDとしての通信機能しか搭載しないため、ローカルサーバ803との通信時に、ローカルサーバから送信される通信コマンドにより起動電力が供給されるため、携帯電話器内の電池からの電力供給が不要であり、電池を無駄に消費することはない。
また、ローカルサーバ803には、新たにハードウェアを追加する必要がないため、システムコストを低減することができる。
さらに、本実施の形態のサービスシステム800では、携帯電話器801とローカルサーバ803との間で行う通信にRFIDを用いるようにしたため、長い距離で通信接続が可能となり、ユーザがローカルサーバ803から離れようとする場合にもデータの送受信が可能である。
(実施の形態8)
図11は、本発明の実施の形態8に係るサービスシステムの構成を示すブロック図であり、図9に示したサービスシステム800と同一の構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図11に示すサービスシステム900において、図9に示したサービスシステム800と異なる構成は、携帯電話器901内に設けた非接触IC通信部(カード側)901aと、ローカルサーバ903内に設けた非接触IC通信部(RW)903aである。
非接触IC通信部(カード側)901aは、ローカルサーバ903内の非接触IC通信部(RW側)903aとの間で通信接続してコマンドを受け付け、受信したコマンドを制御部801bに送信し、制御部801bから入力されるレスポンスを非接触IC通信部(RW側)903aに送信する。
非接触IC通信部(RW側)903aは、例えば、ISO/IEC18000規格のリーダライタ仕様に基づくエアインタフェース及びプロトコル技術を用いた無線通信機能を有する。
非接触IC通信部(RW側)903aは、携帯電話器901内の非接触IC通信部(カード側)901aにコマンドを送り通信接続し、制御部803bから入力されるコマンドを非接触IC通信部(カード側)901aに送信し、非接触IC通信部(カード側)901aから送信されるレスポンスを受信して制御部803bに出力する。
携帯電話器901内の非接触IC通信部(カード側)901aは、ローカルサーバ903内の非接触IC通信部(RW側)903aから送信されるコマンドにより、起動電力が供給されるため、非接触IC通信部(カード側)901a用の電源は搭載する必要がない。
以下、本実施の形態のサービスシステム900におけるサービス処理の具体的な動作について、図11に示す(1)〜(2)の順に説明する。
まず、(1)では、RFIDタグ802を所有するユーザが、RFIDタグ802をローカルサーバ903の近傍に近づけると、ローカルサーバ903内のRFID通信部(RW側)803aは、RFIDタグ802内のRFID通信部(タグ側)802aにコマンドを送信して通信接続を確立する。
通信接続が確立すると、RFIDタグ802内のRFID通信部(タグ側)802aは、予め記憶されたユーザデータ(例えば、電子署名付き会員証データなど)がローカルサーバ903内のRFID通信部(RW側)803aにより読み出される。
次いで、ローカルサーバ903内のRFID通信部(RW側)803aは、RFIDタグ802内のRFID通信部(タグ側)802aから読み出したユーザデータを制御部803bに出力する。
制御部803bは、RFID通信部(RW側)803aからユーザデータが入力されると、予め記憶されたユーザ認証プログラムを起動して、ユーザデータの認証処理を行う。
次いで、図11の(2)おいて、制御部803bは、携帯電話器901に表示する表示情報を生成して、非接触IC通信部(RW側)903aに出力する。
次いで、制御部803bは、通信機能をRFID通信部(RW側)803aから非接触IC通信部(RW側)903aに切り換える。非接触IC通信部(RW側)903aは、制御部803bから表示情報が入力されると一旦保持し、携帯電話器901内の非接触IC通信部(カード側)901aにコマンドを送信して通信接続処理を行う。
そして、ローカルサーバ903内の非接触IC通信部(RW側)903aは、携帯電話器901内の非接触IC通信部(カード側)901aから送信されるレスポンスとしての認証データを受信して、制御部803bに出力する。
制御部803bは、非接触IC通信部(RW側)903aから認証データが入力されると、予め記憶された認証プログラムを起動して、認証データの認証処理を行い、その認証結果がOKであれば、先に保持した表示情報を非接触IC通信部(RW側)903aから携帯電話器901内の非セッションIC通信部(カード側)901aにコマンドとして送信させる。
そして、携帯電話器901内の非接触IC通信部(カード側)901aは、ローカルサーバ903内の非接触IC通信部(RW側)903aから受信した表示情報を制御部801bに出力し、制御部801bにより表示情報を表示部801cに表示させる。
以上のサービスシステム900を利用することにより、例えば、以下のような適用例が実現できる。
プリペイド機能を備えた非接触ICカードがPOS端末と決済処理を行い、その処理結果(決済金額と残高など)を直ちに携帯通信端末に通知する。
非接触ICカードが改札機と改札処理を行い、その処理結果(乗り物の改札(回数券やプリペイドカードなど)やイベントのチケット改札など)を端末へ通知する。
なお、処理結果だけではなく、当該処理とは関係のない付加情報を通知するサービスも実現できる。例えば、社員が会社ビルの入館処理後、本日の予定/会議時間・場所の変更などを通知することができる。
また、有効期限のあるサービスの場合、有効期限切れ/間近に関する情報など、当該処理に関連した関連情報(当該サービスに関連した情報を含む)を通知することができる。
以上のように、本実施の形態のサービスシステム900では、ユーザの操作がなくても、RFIDタグ802に格納された固有情報に基づいてローカルサーバ903で処理された処理結果を携帯電話器901に表示することができる。
また、携帯電話器901には、非接触IC通信部(カード側)としての通信機能しか搭載しないため、ローカルサーバ903との通信時に、ローカルサーバ903から送信されるコマンドにより起動電力が供給されるため、携帯電話器内の電池からの電力供給が不要であり、電池を無駄に消費することはない。
また、ローカルサーバ903には、新たにハードウェアを追加する必要がないため、システムコストを低減することができる。
さらに、本実施の形態のサービスシステム900では、携帯電話器901とローカルサーバ903との間で行う通信に非接触IC通信を用いるようにしたため、ローカルサーバ903は、RFIDタグ802と携帯電話器901との間の通信切り換え制御が容易になり、RFIDタグ802と携帯電話器901との間で通信環境が干渉することを防止でき、サービスシステムの信頼性を向上させることができる。
(実施の形態9)
図12は、本発明の実施の形態9に係るサービスシステムの構成を示すブロック図である。図12において、サービスシステム1000は、携帯電話器1001と、接触ICカード1002と、ローカルサーバ1003と、を備えている。
携帯電話器1001は、RFID通信部(タグ側)1001aと、制御部1001bと、接触IC通信部(RW側)1001cと、表示部1001dと、を備えている。
RFID通信部(タグ側)1001aは、例えば、ISO/IEC18000規格のタグ仕様に基づくエアインタフェース及びプロトコル技術を用いた無線通信機能を有する。
RFID通信部(タグ側)1001aは、ローカルサーバ1003内のRFID通信部(RW側)1003aからコマンドを受信して通信接続し、RFID通信部(RW側)1003aにより書き込まれる暗号化データを制御部1001bに出力する。
制御部1001bは、RFID通信部(タグ側)1001aから入力された暗号化データを接触IC通信部(RW側)1001cに出力し、その暗号化データの復号化データを接触IC通信部(RW側)1001cから受信すると、その復号化データを表示するための表示情報を生成して表示部1001dに出力する。
接触IC通信部(RW側)1001cは、携帯電話器1001が接触ICカード1002と接触されたときに、接触IC通信部(カード側)1002cにコマンドを送信して通信接続し、制御部1001bから入力された暗号化データと復号化を要求するコマンドを接触IC通信部(カード側)1002cに送信し、この要求により接触IC通信部(カード側)1002cから送信される復号化データを受信して、制御部1001bに出力する。
表示部1001dは、液晶表示パネルなどの表示デバイスにより構成され、制御部1001bから入力される表示情報を表示する。
接触ICカード1002は、RFID通信部(タグ側)1002aと、制御部1002bと、接触IC通信部(カード側)1002cと、制御部1002dと、を備えている。
この接触ICカード1002は、RFID機能と接触ICカード機能を搭載し、その各機能を個別に使用可能な、いわゆるハイブリット型ICカードである。
RFID通信部(タグ側)1002aは、例えば、ISO/IEC18000規格のタグ仕様に基づくエアインタフェース及びプロトコル技術を用いた無線通信機能を有する。
RFID通信部(タグ側)1002aは、ローカルサーバ1003内のRFID通信部(RW側)1003aからコマンドを受信して通信接続し、制御部1002bから入力されるユーザデータがRFID通信部(RW側)1003aにより読み出され、RFID通信部(RW側)1003aにより書き込まれる処理結果を制御部1002bに出力する。
制御部1002bは、RFID通信部(RW側)1003aにより読み出されるユーザデータを記憶するとともに、処理結果を書き込む記憶領域を有する。
接触IC通信部(カード側)1002cは、暗号化データを復号化するための秘密鍵を予め記憶し、携帯電話器1001内の接触IC通信部(RW側)1001cからコマンドを受信して通信接続し、接触IC通信部(RW側)1001cから受信する暗号化データと秘密鍵を制御部1002dに出力して復号化し、その復号化データを接触IC通信部(RW側)1001cに送信する。
制御部1002dは、接触IC通信部(カード側)1002cから入力される暗号化データと秘密鍵により、暗号化データを復号化処理し、その復号化データを接触IC通信部(カード側)1002cに出力する。
ローカルサーバ1003は、POS端末、改札機、受付端末、ATM等を想定するものであり、RFID通信部(RW側)1003aと、制御部1003bと、を備えている。
RFID通信部(RW側)1003aは、例えば、ISO/IEC18000規格のリーダライタ仕様に基づくエアインタフェース及びプロトコル技術を用いた無線通信機能を有する。
RFID通信部(RW側)1003aは、接触ICカード1002内のRFID通信部(タグ側)1002aにコマンドを送信して通信接続し、RFID通信部(タグ側)1002aからユーザデータを読み出して制御部1003bに出力し、制御部1003bから入力される処理結果をRFID通信部(タグ側)1002aに書き込む。また、RFID通信部(RW側)1003aは、携帯電話器1001内のRFID通信部(タグ側)1001aにコマンドを送信して通信接続し、制御部1003bから入力される処理結果の暗号化データをRFID通信部(タグ側)1001aに書き込む。
制御部1003bは、処理結果を予め接触ICカード1002との間で決められた公開鍵を用いて暗号化し、その暗号化データをRFID通信部(RW側)1003aに出力して、携帯電話器1001のRFID通信部(タグ側)1001aに書き込ませる。
以下、本実施の形態のサービスシステム1000におけるサービス処理の具体的な動作にいて、図12に示す(1)〜(5)の順に説明するとともに、この時のローカルサーバ803の動作について、図13に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、(1)では、接触ICカード1002を所有するユーザが、接触ICカード1002をローカルサーバ1003の近傍に近づけると、ローカルサーバ1003内のRFID通信部(RW側)1003aは、接触ICカード1002内のRFID通信部(タグ側)1002aを検知し(ステップS801:YES)、接触ICカード1002内のRFID通信部(タグ側)1002aにコマンドを送信して通信接続を確立する(ステップS802)。
通信接続が確立すると、RFID通信部(RW側)1003aは、接触ICカード1002内のRFID通信部(タグ側)1002aに予め記憶されたユーザデータ(例えば、電子署名付き会員証データなど)を読み出して制御部1003bに出力する。
制御部1003bは、RFID通信部(RW側)1003aからユーザデータが入力されると、予め記憶されたユーザ認証プログラムを起動して、ユーザデータの認証処理を行う(ステップS803)。
認証OKであれば、図12の(2)おいて、制御部1003bは、携帯電話器1001に表示する表示情報を生成し(ステップS804)、予め接触ICカード1002との間で決められた公開鍵を用いて暗号化し(ステップS805)、その暗号化データを非接触IC通信部(RW側)1003aに出力する。
この場合、表示情報の内容は、データ処理結果、今日のイベント、有効期限が切れそうな場合は更新手続きの案内、又はお得意さま向け情報などである。
次いで、RFID通信部(RW側)1003aは、制御部1003bから暗号化データが入力されると一旦保持し、携帯電話器1001内のRFID通信部(タグ側)1001aにコマンドを送信して通信接続処理を行う(ステップS806)。
この場合、RFID通信部(タグ側)1001aは、携帯電話上のアプリケーションプログラムがユーザデータ、又は、ユーザデータの一部を保持するようにしてもよい。
そして、ローカルサーバ1003内のRFID通信部(RW側)1003aは、携帯電話器1001内のRFID通信部(タグ側)1001aから認証データを読み出して、制御部1003bに出力する。
制御部1003bは、RFID通信部(RW側)1003aから認証データが入力されると、予め記憶された認証プログラムを起動して、認証データの認証処理を行い(ステップS807)、その認証結果がOKであれば、ステップS806で保持した暗号化データをRFID通信部(RW側)1003aから携帯電話器1001内のRFID通信部(タグ側)1001aに書き込ませて(ステップS808)、本処理を終了する。
そして、携帯電話器1001内のRFID通信部(タグ側)1001aは、ローカルサーバ1003内のRFID通信部(RW側)1003aにより書き込まれた暗号化データを制御部1001bに出力する。
制御部1001bは、RFID通信部(タグ側)1001aから入力された暗号化データを接触IC通信部(RW側)1001cに出力する。
接触IC通信部(RW側)1001cは、携帯電話器1001が接触ICカード1002と接触されたときに、接触IC通信部(カード側)1002cにコマンドを送信して通信接続し、制御部1001bから入力された暗号化データと復号化を要求するコマンドを接触IC通信部(カード側)1002cに送信する。
接触IC通信部(カード側)1002cは、携帯電話器1001内の接触IC通信部(RW側)1001cからコマンドを受信して通信接続し、接触IC通信部(RW側)1001cから送信される暗号化データと復号化を要求するコマンドに応じて、暗号化データを復号化するため予め記憶した秘密鍵と、受信した暗号化データを制御部1002dに出力する。
制御部1002dは、接触IC通信部(カード側)1002cから入力される暗号化データと秘密鍵により、暗号化データを復号化処理し、その復号化データを接触IC通信部(カード側)1002cに出力する。
接触IC通信部(カード側)1002cは、制御部1002dから入力された復号化データをレスポンスとして携帯電話器1001の接触IC通信部(RW側)1001cに送信する。
接触IC通信部(RW側)1001cは、接触IC通信部(カード側)1002cから送信されるレスポンスである復号化データを受信して制御部1001bに出力する。
制御部1001bは、接触IC通信部(RW側)1001cから復号化データが入力されると、その復号化データを表示する表示情報を生成して表示部1001dに表示する。
以上のように、本実施の形態のサービスシステム1000では、RFID機能と接触ICカード機能とを搭載したハイブリット型の接触ICカード1002は、ローカルサーバ1003との間の通信接続はRFID通信機能を利用してデータ処理し、RFID通信機能と接触IC通信機能を搭載した携帯電話器1001は、ローカルサーバ1003との間の通信接続はRFID通信機能を利用して公開鍵で暗号化された暗号化データを受信し、その暗号化データは、接触ICカード1002内の接触IC通信部(カード側)1002cに記憶された秘密鍵で復号化させてから、携帯電話器1001で表示するようにした。
このため、例えば、暗号化データが盗まれて、成りすましが行われたたとしても、ユーザ登録された正規の接触ICカードを持っていなければ、復号化データを取得することはできず、セキュアなデータ処理を行うことができる。
したがって、本実施の形態のサービスシステム1000では、ユーザの操作がなくても、接触ICカード1002に格納された固有情報に基づいてローカルサーバ1003で処理された結果を、データのセキュリティを保持しながら携帯電話器1001に表示することができる。
また、ローカルサーバ1003には、新たにハードウェアを追加する必要がなく、携帯電話器1001及び接触ICカード1002に搭載したRFID通信機能及び接触IC通信機能も既存のICチップで実現できるため、サービスシステム全体のコストを低減することができる。
さらに、本実施の形態のサービスシステム1000では、RFID機能と接触ICカード機能とを搭載したハイブリット型の接触ICカード1002を利用して、ローカルサーバ1003との通信接続及びデータ処理と、携帯電話器1001との通信接続とデータ処理とを分離し、かつデータの復号化処理を接触IC機能を介して行うようにしたため、3者間の通信処理が干渉することなく、セキュアな環境でデータ授受を実行することができ、サービスシステムの信頼性を向上させることができる。
(実施の形態10)
図14は、本発明に実施の形態10に係るサービスシステムの構成を示すブロック図であり、図12に示したサービスシステム1000と同一の構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図14に示すサービスシステム1100において、図12に示したサービスシステム1000と異なる構成は、携帯電話器1101内に設けた通信部1101aと、ローカルサーバ1103内に設けた通信部1103aである。
通信部1101a及び通信部1103aは、無線LAN、Bluetoothなどの、非接触ICカードやRFIDよりも通信可能領域が広い通信方式を採用したものである。
通信部1101aは、ローカルサーバ1103の通信部1103aとの間で通信接続し、通信部1103aから送信される暗号化データを受信して、制御部1001bに出力する。
通信部1103aは、携帯電話器1101の通信部1101aとの間で通信接続し、制御部1003bから入力される暗号化データを通信部1101aに送信し、通信部1101aから送信されるデータを受信して制御部1003bに出力する。
図14のサービスシステム1100では、接触ICカード1002とローカルサーバ1103との間の通信接続処理及びデータ処理は、上記実施の形態9のサービスシステム1000と同様であるため、説明は省略する。
ローカルサーバ1103の通信部1103aは、制御部1003bから暗号化データが入力されると、携帯電話器1101内の通信部1101aとの間で通信接続し、暗号化データを通信部1101aに送信する。
携帯電話器1101内の通信部1101aは、ローカルサーバ1103の通信部1103aから送信される暗号化データを受信して、制御部1001bに出力する。
この後の制御部1001b、接触IC通信部(RW側)1001c、及び接触ICカード1002内の接触IC通信部(カード側)1002cにおける通信処理、暗号化データの復号化処理、データ表示処理は、上記実施の形態9のサービスシステム1000と同様であるため、説明は省略する。
以上のように、本実施の形態のサービスシステム1100では、携帯電話器1101とローカルサーバ1103との間の通信接続は、無線LANやBluetoothなどの、非接触ICカードやRFIDよりも通信可能領域が広い通信方式を採用したため、非接触ICカードやRFIDよりもデータ量の多い通信処理を高速に行うことができる。
以上のサービスシステム1100を利用することにより、例えば、以下のような適用例が実現できる。
接触ICカード1002を社員証として利用し、ローカルサーバ1003を入室管理用の受付端末とした入室管理システムを考える。
(1)社員番号の読みとり処理
受付端末は、接触ICカード1002内のRFID通信部(タグ側)1002aに記憶された社員番号を読み取り、社員番号が正しいか検証し、正しければ入出を許可する。
(2)受付端末のデータ生成処理
受付端末は、接触ICカード1002から受信した社員番号を元に、携帯電話器1101に送信する認証データ(例えば、乱数)と付加情報(今日のイベント、有効期限が切れそうな場合は更新手続きの案内など)を生成する。認証データと付加情報は、共有鍵(接触ICチップと受付端末で事前に決めた情報、例えば、事前に取り交わした秘密鍵)で暗号化する。この場合、認証データは暗号化せず、付加情報だけ暗号化するようにしてもよい。
(3)受付端末から携帯電話器への送信処理
受付端末は、通信部(無線LANやBluetoothなど)を用いて暗号化データ(認証データと付加情報)を携帯電話器1101に送信する。
(4)接触ICカードのデータ処理
携帯電話器1101は、受付端末から受信した暗号化データを接触ICカード1002に送信し、接触ICカード1002内で暗号化データの復号化を行い、復号化後に携帯電話器1101を介して処理した認証データを受付端末に送信する。また、復号化データは、携帯電話器1101にて表示する。
(5)受付端末での検証
受付端末は、携帯電話器1101から送信された認証データを検証し、間違っていれば(又は、データが携帯電話器1101から戻されなかった場合)、対応するRFIDを無効化する。
以上のように、入室管理システムでは、RFIDにより迅速に入室管理を行うことができ、個人情報は正しいICカードを持っているユーザしか解読できない。このため、RFIDデータは、他人に盗まれて成りすましが行われても、間違った認証データのRFIDは無効化されているため、2度の不正入室はできない。
広域の通信手段を用いるため、付加情報は受付端末から離れた位置でも受信して確認することができる。
また、本入室管理システムし、RFID通信と接触IC通信とを組み合わせているので、例えば、外玄関の大きな自動ドアはRFIDで開けるが、非接触IC通信が完了しないと内側の個別ドアを開けることができないといった、入室管理サービスも実現できる。
また、接触IC通信の場合は、受付端末にタッチして認証処理を行うため、正しいユーザか否かをその場で明らかにでき、不審者の入室を防止することができる。
続いて、上記実施の形態9、10において、RFID機能と接触ICカード機能を搭載したハイブリット型の接触ICカードを用いたサービスを展開する場合、接触ICカードを市場に出荷する前に事前の設定作業が必要になる。以下、この設定作業の具体例について説明する。
前提として、例えば、RFIDの固有情報、特定のユーザ情報、RFIDを用いて受付端末と通信するアプリケーションプログラムを、予め接触ICチップに記憶させて出荷することができる。
このような情報が記憶された接触ICカードを入手したユーザは、自身が所有する携帯電話器で使用できるようにするため、接触ICチップには、携帯電話器用の情報を後から書き込む記憶領域を設けるとともに、設定用のアプリケーションプログラムも記憶しておく。
そして、携帯電話器に設けられたカードスロットに接触ICカードを装着して、携帯電話器から接触ICカードにアクセスすると、上記設定用アプリケーションプログラムが起動して、設定画面が表示部に表示される。ユーザは、設定画面に従って、個人情報などを入力する。
この場合、携帯電話器は、接触ICカードを装着している間は、接触ICカード内のRFID通信機能を使用するように切り換えられるものとする。
また、携帯電話器は、接触ICカードが装着されていない場合は、RFID固有情報として、デフォルト情報を設定するようにしてもよい。
以上のように、接触ICカードを入手した際に設定作業を実行可能とすることにより、オンライン登録処理などをしなくてもサービスの提供を受けることができる。
また、接触ICカードの装着によって通信機能が切り換えられるので、複数の異なる接触ICカードを利用することができる。このため、ユーザは、サービスの種類に応じて、接触ICカードを取り替えるだけで、さまざまなサービスの提供を受けることができる。
以上のような設定作業を行う接触ICカードを利用する場合は、企業向けにサービスを展開することが容易になる。
また、接触IC通信機能だけを搭載した接触ICカードと、RFIDタグ機能だけを搭載した携帯電話用ストラップや携帯電話に貼るシールとを別々に配布するサービス展開も考えられる。
この場合、接触ICカードには、上記と同様の設定機能を持たせ、この接触ICカードを携帯電話器に装着することにより、サービスサイトからサービス用プログラムをダウンロードし、RFID通信用の固有IDを登録する。
この場合、携帯電話器は、接触ICカードを装着したままで、RFIDストラップを交換し、RFIDシールを貼り変えるだけで、複数のRFIDサービスの提供を受けることが可能になる。
RFIDストラップやRFIDシールは、ICカードに比べて安価に提供できるため、接触ICカードを装着した携帯電話器が普及すれば、様々なサービスを低コストで展開することができる。
例えば、キャンペーンを行う企業は、キャンペーンに合わせてRFIDストラップやRFIDシールを無料でユーザに配ることができ、サービスを展開するための初期投資を低減することができる。
また、RFIDタグは、形状が自由であるため、サービスを提供する企業の要望に応じて、宣伝広告を印刷したものなども容易に作成することができる。
企業は、本発明のサービスシステムを利用することにより、短期間のサービス展開も低コストで展開することができ、ユーザは、シールやストラップであれば、不要になった場合の破棄も容易である。
このため、本発明のサービスシステムは、企業とユーザの双方にとって有効なサービスを低コストかつ容易に展開することができる。
本発明は、非接触型ICカード及びRFIDと、携帯通信端末と、ローカルサーバとの間で直接通信することを可能にし、これらの通信において送受信されるデータのセキュリティを保ちながら、ユーザが所有する携帯通信端末にデータサービスを提供することを可能にすることである。
本発明の実施の形態1に係るサービスシステムの構成を示すブロック図 図1のローカルサーバの動作を説明するためのフローチャート 本発明の実施の形態2に係るサービスシステムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係るサービスシステムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4に係るサービスシステムの構成を示すブロック図 図5のローカルサーバの動作を説明するためのフローチャート 本発明の実施の形態5に係るサービスシステムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態6に係るサービスシステムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態7に係るサービスシステムの構成を示すブロック図 図9のローカルサーバの動作を説明するためのフローチャート 本発明の実施の形態8に係るサービスシステムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態9に係るサービスシステムの構成を示すブロック図 図12のローカルサーバの動作を説明するためのフローチャート 本発明の実施の形態10に係るサービスシステムの構成を示すブロック図
符号の説明
100、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100 サービスシステム
101、301、401、501、601、701、801、901、1001、1101 携帯電話器
101a、901a 非接触IC通信部(カード側)
101b、501b、801b、1001b 制御部
101c、501c、801c、1001d 表示部
102 非接触ICカード
102a、1002c 非接触IC通信部(カード側)
102b、802b、1002b、1002d 制御部
103、503、803、903、1003、1103 ローカルサーバ
103a、401a、503a、903a 非接触IC通信部(RW側)
103b、503b、803b、1003b 制御部
501a、801a、802a、1002a RFID通信部(タグ側)
503c、803a、1003a RFID通信部(RW側)
501d アンテナ

Claims (12)

  1. 第一の機器との通信処理結果を第三の機器へ通知する通知装置であって、
    前記第一の機器の第1通信手段、及び前記第三の機器の第3通信手段と通信を行う第2通信手段と、
    当該装置の制御を行う制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第2通信手段及び前記第1通信手段を介して前記第一の機器との通信処理を行い、該通信処理の結果を表示させるための表示情報を生成して前記第2通信手段へ送出し、
    前記第2通信手段は、前記表示情報を前記第3通信手段へ送信することを特徴とする通知装置。
  2. 前記制御手段は、前記表示情報に替えて、又は表示情報に加えて、前記第一の機器との通信処理とは関連性のない付加情報、及び/又は、前記第一の機器との通信処理と関連性を有する関連情報、を生成することを特徴とする請求項1記載の通知装置。
  3. 前記第2通信手段は、前記制御手段より送出された表示情報を前記第1通信手段へ送信し、前記表示情報へアクセスするためのアクセス情報を前記第1通信手段へ送信することを特徴とする請求項1記載の通知装置。
  4. 第一の機器との通信処理結果を第三の機器へ通知する通知装置であって、
    前記第一の機器の第1通信手段と通信を行う第一通信手段と、
    前記第三の機器の第3通信手段と通信を行う第二通信手段と、
    当該装置の制御を行う制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第一通信手段及び前記第1通信手段を介して前記第一の機器との通信処理を行い、前記通信処理の結果を表示させるための表示情報を生成して前記第二通信手段へ送出し、
    前記第二通信手段は、前記表示情報を前記第3通信手段へ送信することを特徴とする通知装置。
  5. 第一の機器との通信処理結果を第三の機器へ通知する通知装置であって、
    前記第一の機器の第1通信手段と通信を行う第一通信手段と、
    前記第三の機器の第3通信手段と通信を行う第二通信手段と、
    当該装置の制御を行う制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第一通信手段及び前記第1通信手段を介して前記第一の機器との通信処理を行い、前記通信処理の結果を表示させるための表示情報を生成して前記第一通信手段へ送出し、
    前記第一通信手段は、前記表示情報を前記第1通信手段へ送信し、
    前記第二通信手段は、前記表示情報へアクセスするためのアクセス情報を前記第3通信手段へ送信することを特徴とする通知装置。
  6. 第三の機器へ通知する通知装置であって、
    第一の機器の第1通信手段、及び前記第三の機器の第3通信手段と通信を行う第2通信手段と、
    当該装置の制御を行う制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第2通信手段及び前記第1通信手段を介して前記第一の機器より取得する任意の情報に基づいて処理を行い、前記処理の結果を表示させるための表示情報を生成して前記第2通信手段へ送出し、
    前記第2通信手段は、前記表示情報を前記第3通信手段へ送信することを特徴とする通知装置。
  7. ローカルサーバから提供されるサービスをRFIDタグを用いて携帯端末に提供するサービスシステムであって、
    前記RFIDタグは、
    サービス処理の実行に必要な情報の通信を前記ローカルサーバの第2の通信手段と非接触で行う第1通信手段を備え、
    前記ローカルサーバは、
    前記サービス処理の実行に必要な情報の通信を前記RFIDタグの第1通信手段と非接触で行うとともに、サービス処理結果に関わる通信を前記携帯端末の第3通信手段と非接触で行う第2通信手段を備え、
    前記携帯端末は、
    前記サービス処理結果に関わる通信を前記ローカルサーバの第2通信手段と非接触で行う第3通信手段を備えることを特徴とするサービスシステム。
  8. 第三の機器へ通知する通知装置であって、
    第一の機器の第1通信手段と通信を行う第一通信手段と、
    第三の機器の第3通信手段と通信を行う第二通信手段と、
    当該装置の制御を行う制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第一通信手段及び前記第1通信手段を介して前記第一の機器より取得する任意の情報に基づいて処理を行い、前記処理の結果を表示させるための表示情報を生成して前記第二通信手段へ送出し、
    前記第二通信手段は、前記表示情報を前記第3通信手段へ送信することを特徴とする通知装置。
  9. ローカルサーバから提供されるサービスをRFIDタグを用いて携帯端末に提供するサービスシステムであって、
    前記RFIDタグは、
    サービス処理の実行に必要な情報の通信を前記ローカルサーバの第2通信手段と非接触で行う第1通信手段を備え、
    前記ローカルサーバは、
    前記サービス処理の実行に必要な情報の通信を前記RFIDタグの第1通信手段と非接触で行う第2通信手段と、
    サービス処理結果に関わる通信を前記携帯端末の第4通信手段と非接触で行う第3通信手段と、
    前記第2通信手段と、前記第3通信手段とを、前記サービス処理に関わる通信時と、前記サービス処理結果に関わる通信時とで切り換える制御手段と、を備え、
    前記携帯端末は、
    前記サービス処理結果に関わる通信を前記ローカルサーバの第3通信手段と非接触で行う第4通信手段を備えることを特徴とするサービスシステム。
  10. ローカルサーバから提供されるサービスをICカードを用いて携帯端末に提供するサービスシステムであって、
    前記ICカードは、
    サービス処理の実行に必要な情報の通信を前記ローカルサーバの第3通信手段と非接触で行う第1通信手段と、
    サービス処理結果の復号化処理に関わる通信を前記第1通信手段の通信方式と異なる通信方式で前記携帯端末の第5通信手段と接触して行う第2通信手段と、を備え、
    前記ローカルサーバは、
    前記サービス処理の実行に必要な情報の通信を前記ICカードの第1通信手段と非接触で行うとともに、サービス処理結果の暗号化処理に関わる通信を前記携帯端末の第5通信手段と非接触で行う第3通信手段を備え、
    前記携帯端末は、
    前記サービス処理結果の暗号化処理に関わる通信を前記ローカルサーバの第3通信手段と非接触で行う第4通信手段と、
    前記第4通信手段が前記ローカルサーバから受信した暗号化データを復号化する処理に関わる通信を前記ICカードの第2通信手段と接触して行う第5通信手段と、
    を備えることを特徴とするサービスシステム。
  11. ローカルサーバから提供されるサービスをICカードを用いて携帯端末に提供するサービスシステムであって、
    前記ICカードは、
    サービス処理の実行に必要な情報の通信を前記ローカルサーバの第3通信手段と非接触で行う第1通信手段と、
    サービス処理結果の復号化処理に関わる通信を前記第1通信手段の通信方式と異なる通信方式で前記携帯端末の第6通信手段と接触して行う第2通信手段と、を備え、
    前記ローカルサーバは、
    前記サービス処理の実行に必要な情報の通信を前記ICカードの第1通信手段と非接触で行う第3通信手段と、
    サービス処理結果の暗号化処理に関わる通信を前記第3通信手段の通信方式と異なる無線通信方式で前記携帯端末の第5通信手段と非接触で行う第4通信手段を備え、
    前記携帯端末は、
    前記サービス処理結果の暗号化処理に関わる通信を前記ローカルサーバの第4通信手段と非接触で行う第5通信手段と、
    前記第5通信手段が前記ローカルサーバから受信した暗号化データを復号化する処理に関わる通信を前記ICカードの第2通信手段と接触して行う第6通信手段と、
    を備えることを特徴とするサービスシステム。
  12. 前記第1通信手段と前記第2通信手段は、前記ICカードに替えて、物理的に異なるデバイス上にそれぞれ搭載されている、請求項10又は11に記載のサービスシステム。
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