JP2005064353A - Method for manufacturing semiconductor light emitting element - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、半導体レーザ、発光ダイオード(light emitting diode;LED)などの半導体発光素子の製造方法に関する。 The present invention relates to a method for manufacturing a semiconductor light emitting device such as a semiconductor laser or a light emitting diode (LED).
半導体レーザなどの半導体発光素子では、適切なレンズを出射端面近傍に設置することでビームをコリメート(平行化)または集光することがよく行われている。しかしながら、このレンズから素子への戻り光が発生してしまうと、例えばレーザでは発振状態が不安定になったり、場合によっては素子の破壊に至るおそれがある。 In a semiconductor light emitting element such as a semiconductor laser, a beam is often collimated (collimated) or condensed by installing an appropriate lens in the vicinity of the emission end face. However, if return light is generated from the lens to the element, for example, the oscillation state of the laser may become unstable, or the element may be destroyed in some cases.
特に、いわゆるブロードエリア型の半導体レーザの場合には、発光領域の幅が広いためにレンズからの戻り光が発光領域に到達してしまう可能性がより高い。すなわち、ブロードエリア型半導体レーザは、光学系からの戻り光に対する耐性がより低いという問題がある。 In particular, in the case of a so-called broad area type semiconductor laser, since the width of the light emitting region is wide, there is a higher possibility that the return light from the lens will reach the light emitting region. That is, the broad area type semiconductor laser has a problem that it is less resistant to return light from the optical system.
従来では、外部レンズの代わりに、半導体層の一部に特定の元素をイオン注入して濃度分布を形成し、レンズ作用を有する屈折率分布を持たせることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、イオン注入のみにより濃度分布を形成する方法では、注入位置および濃度の制御が難しいという問題があった。 However, the method of forming the concentration distribution only by ion implantation has a problem that it is difficult to control the implantation position and concentration.
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、簡単な工程で、半導体層に屈折率分布を精度よく形成することのできる半導体発光素子の製造方法を提供することにある。 The present invention has been made in view of such problems, and an object of the present invention is to provide a method for manufacturing a semiconductor light-emitting element capable of accurately forming a refractive index distribution in a semiconductor layer by a simple process.
本発明による半導体発光素子の製造方法は、基板に、発光領域を有する活性層を含む半導体層を形成する工程と、選択的な熱処理により半導体層に生じる熱分布を利用して、発光領域の端面に屈折率分布を形成する工程とを含むものである。 A method for manufacturing a semiconductor light emitting device according to the present invention includes a step of forming a semiconductor layer including an active layer having a light emitting region on a substrate, and a heat distribution generated in the semiconductor layer by selective heat treatment. And forming a refractive index distribution.
本発明による半導体発光素子の製造方法では、基板に、発光領域を有する活性層を含む半導体層が形成されたのち、選択的な熱処理により半導体層に熱分布が生じ、この熱分布により発光領域の端面に屈折率分布が形成される。 In the method of manufacturing a semiconductor light emitting device according to the present invention, after a semiconductor layer including an active layer having a light emitting region is formed on a substrate, heat distribution is generated in the semiconductor layer by selective heat treatment. A refractive index distribution is formed on the end face.
本発明の半導体発光素子の製造方法によれば、選択的な熱処理により半導体層に生じる熱分布を利用して発光領域の端面に屈折率分布をもたせるようにしたので、熱処理条件により熱分布の生成を容易かつ精確に制御し、この熱分布に基づいて所望の屈折率分布を簡単に実現することができる。よって、従来のようなイオン注入位置および濃度の複雑な制御は不要となり、簡単な工程で所望の屈折率分布を精度よく形成することができる。また、端面近傍の光学素子を省略可能とすることができるので、光学素子からの戻り光がなくなり、半導体レーザの信頼性を高めることができる。 According to the method of manufacturing a semiconductor light emitting device of the present invention, the refractive index distribution is given to the end face of the light emitting region by utilizing the heat distribution generated in the semiconductor layer by the selective heat treatment. Can be easily and accurately controlled, and a desired refractive index distribution can be easily realized based on this heat distribution. Therefore, the complicated control of the ion implantation position and concentration as in the prior art is unnecessary, and a desired refractive index distribution can be accurately formed by a simple process. Further, since the optical element in the vicinity of the end face can be omitted, there is no return light from the optical element, and the reliability of the semiconductor laser can be improved.
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
(第1の実施の形態)
図1ないし図6は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体レーザの製造方法を表すものである。本実施の形態では、例えば、発光領域の幅が10μm以上のいわゆるブロードエリア型の半導体レーザを製造する。半導体レーザの材料系は特に限定されず、例えば、窒化物系,GaAs系あるいはInP系のいずれでもよい。
(First embodiment)
1 to 6 show a method of manufacturing a semiconductor laser according to the first embodiment of the present invention. In the present embodiment, for example, a so-called broad area type semiconductor laser having a light emitting region width of 10 μm or more is manufactured. The material system of the semiconductor laser is not particularly limited, and may be any of nitride, GaAs, or InP, for example.
まず、図1に示したように、基板10の一面に、発光領域21Aを有する活性層21を含む半導体層20を形成する。発光領域21Aの幅は、例えば、ブロードエリア型とナローストライプ型との発光領域の幅の境界である10μmに等しいか、またはそれ以上に設定する。半導体層20の層構成は特に限定されない。半導体層20は、従来行われている方法と同様にして形成することができる。
First, as shown in FIG. 1, the
半導体層20を形成したのち、図2(A)に示したように、半導体層20の上に、例えばフォトリソグラフィ法により、後に形成される共振器のフロント端面(主出射側端面)に相当する位置に開口部31Aを有するマスク31を形成する。
After the
続いて、図2(B)に示したように、マスク31を用いた熱拡散により、屈折率調整用不純物を含む不純物領域30を形成し、マスク31を除去する。これにより、半導体層20のフロント端面に相当する位置に、不純物領域30を選択的に形成する。不純物領域30の幅wは、例えば、10μm以上100μm以下とすることができる。本実施の形態では、この幅wを例えば50μmとしている。
Subsequently, as shown in FIG. 2B, an
屈折率調整用不純物として、本実施の形態では、下記に挙げるもののうち、添加により半導体層20の屈折率を上げるものを用いる。
As the refractive index adjusting impurities, in the present embodiment, among those listed below, those that increase the refractive index of the
まず、半導体レーザの材料系にかかわらず、半導体に用いられる典型的な不純物であればいずれも屈折率調整用不純物として用いることが可能である。例えばシリコン(Si),セレン(Se),テルル(Te),マグネシウム(Mg),亜鉛(Zn),カドミウム(Cd)あるいは炭素(C)が挙げられる。 First, regardless of the material system of the semiconductor laser, any typical impurity used in a semiconductor can be used as a refractive index adjusting impurity. Examples thereof include silicon (Si), selenium (Se), tellurium (Te), magnesium (Mg), zinc (Zn), cadmium (Cd), and carbon (C).
また、活性層21がIII−V族化合物半導体により構成されている場合には、屈折率調整用不純物として、活性層21に含まれていないIII族またはV族の元素を用いることができる。例えば、窒化物系の半導体レーザで活性層21がGaInNにより構成されている場合には、屈折率調整用不純物としては、アルミニウム(Al),ホウ素(B),リン(P),ヒ素(As)あるいはアンチモン(Sb)を用いることができる。あるいは、GaAs系の半導体レーザで活性層21がAlGaAsにより構成されている場合には、屈折率調整用不純物としては、ホウ素(B),インジウム(In),窒素(N),リン(P)あるいはアンチモン(Sb)が挙げられる。更に、InP系の半導体レーザで活性層21がGaInAsPにより構成されている場合には、屈折率調整用不純物としては、ホウ素(B),アルミニウム(Al),窒素(N)あるいはアンチモン(Sb)を用いることができる。
When the
なお、屈折率調整用不純物として、添加により半導体層20の屈折率を下げるものを用い、例えば発光領域21Aで発生したレーザビームを広げて外部に射出させるようにすることも可能である。
In addition, as the refractive index adjusting impurity, an impurity that lowers the refractive index of the
続いて、図3に示したように、不純物領域30に対して、例えば外部からのレーザ光LBを選択的に照射することにより、選択的な熱処理を行う。ここで、レーザ光LBとしては、例えばエキシマレーザのような高出力のレーザ光を用いることが好ましいが、パルス光に限らず連続光でもよい。本実施の形態では、レーザ光LBとしてエキシマレーザを用い、照射点30Aとしては、基板10に形成された各半導体レーザチップの発光領域21Aの中央位置の真上にレーザ光LBを照射するようにしている。レーザ光LBの照射エネルギーの上限は、不純物領域30の結晶が破壊されない程度の値とすることが好ましく、その値は結晶により異なる。また、レーザ光LBの照射エネルギーの下限は、半導体層20の結晶を一瞬溶解させて屈折率調製用不純物を再配置させることができる程度の値とすることが好ましく、例えば0.3J/cm2 以上とすることができる。
Subsequently, as shown in FIG. 3, selective heat treatment is performed by selectively irradiating the
不純物領域30にレーザ光LBを照射することにより、図4に示したように、照射点30Aが高温になると共に照射点30Aを中心とした熱分布40が形成され、この熱分布40に応じた濃度分布で屈折率調整用不純物が再配置される。その結果、半導体層20には、屈折率調整用不純物の濃度分布に応じた屈折率分布が形成される。本実施の形態では、屈折率調整用不純物として、添加により半導体層20の屈折率を上げるものを用いているので、半導体層20においては、屈折率調整用不純物の濃度の高い領域ほど屈折率が高くなるような屈折率分布が形成される。
By irradiating the
よって、発光領域21Aの端面における温度分布は、図5(A)に示したように、照射点30Aの真下の中央位置cにピークを有し両端a,bへ向かって低くなるような略左右対称なものになり、屈折率調整用不純物の濃度分布は、図5(B)に示したように、この温度分布に応じて中央位置cにピークを有し両端a,bへ向かって低くなるような略左右対称なものになる。また、発光領域21Aの端面の屈折率分布は、図5(C)に示したように、図5(B)の濃度分布に略等しいものになる。なお、屈折率調整用不純物として、添加により半導体層20の屈折率を下げるものを用いた場合には、発光領域21Aの端面における屈折率分布は、屈折率調整用不純物の濃度分布を反転させたものとなる。
Therefore, as shown in FIG. 5A, the temperature distribution at the end face of the
熱分布40の生成は、レーザ光LBの照射条件により容易かつ精確に制御することができる。例えば、レーザ光LBの照射点30Aの位置により、熱分布40ないし温度分布のピークの位置を制御することができる。また、レーザ光LBの照射パワーおよび照射時間(パルス光の場合には照射回数)により、発光領域21Aの幅に応じて熱分布40の広がりあるいはピークの高さを制御することができる。このような熱分布40の制御に加えて、屈折率調整用不純物の種類および量により濃度分布を更に精密に制御することができる。よって、屈折率調整用不純物の種類および量、ならびにレーザ光LBの照射条件を制御することにより、所望の屈折率分布を簡単に精度よく形成することができる。
The generation of the
不純物領域30にレーザ光LBを照射したのち、図6に示したように、従来と同様の工程によりストライプ状の電極22および電極23を形成し、基板10を所定の大きさに整えて一対の共振器端面すなわちフロント端面24およびリア端面25を形成し、これらのフロント端面24およびリア端面25に図示しない反射鏡膜を形成する。これにより、本実施の形態の半導体レーザが完成する。
After irradiating the
この半導体レーザでは、電極22と電極23との間に所定の電圧が印加されると、電極22から供給される駆動電流は活性層21に注入され、発光領域21Aにおいて電子−正孔再結合により発光が起こる。この光は、図示しない一対の反射鏡膜により反射され、その間を往復してレーザ発振を生じ、レーザビームとして外部に射出される。ここでは、発光領域21Aのフロント端面24に屈折率分布が形成されているので、発光領域21Aで発生したレーザビームは、屈折率分布を有する発光領域21Aのフロント端面24によりコリメートあるいは集光されて外部へ射出される。また、フロント端面24近傍の光学素子が省略可能となるので、光学素子からの戻り光がなくなり、半導体レーザの信頼性が高まる。
In this semiconductor laser, when a predetermined voltage is applied between the
このように本実施の形態では、半導体層20に、屈折率調整用不純物を含む不純物領域30を熱拡散により形成し、この不純物領域30に対してレーザ光LBを選択的に照射することにより半導体層20に熱分布40を生じさせ、この熱分布40を利用して発光領域21Aの端面に屈折率分布をもたせるようにしたので、屈折率調整用不純物の種類および量、ならびにレーザ光LBの照射条件により所望の屈折率分布を簡単に実現することができる。よって、従来のようなイオン注入位置および濃度の複雑な制御は不要となり、簡単な工程で所望の屈折率分布を精度よく形成することができる。また、フロント端面24近傍の光学素子を省略可能とすることができるので、光学素子からの戻り光がなくなり、半導体レーザの信頼性を高めることができる。
As described above, in this embodiment, the
(第2の実施の形態)
次に、図7ないし図9を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る半導体レーザの製造方法を説明する。本実施の形態の方法は、屈折率分布の形成方法が第1の実施の形態とは異なっており、フロント端面24から半導体層20にイオン注入したのち選択的な熱処理を行うことにより、発光領域21Aの端面の結晶性を回復させるようにしている。これ以外は、本実施の形態は第1の実施の形態と同一であり、同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
(Second Embodiment)
Next, with reference to FIGS. 7 to 9, a method of manufacturing a semiconductor laser according to the second embodiment of the present invention will be described. The method of the present embodiment is different from the first embodiment in the method of forming the refractive index profile, and after the ion implantation from the front end face 24 into the
まず、第1の実施の形態において図1に示したように、基板10の一面に、発光領域21Aを有する活性層21を含む半導体層20を形成し、従来と同様の工程によりストライプ状の電極22および電極23(図7には図示せず、図8参照)を形成する。
First, as shown in FIG. 1 in the first embodiment, a
そののち、図7に示したように、基板10を切断してレーザバー10Aを作製し、フロント端面24から半導体層20にイオン注入50を行う。イオン注入50には、第1の実施の形態で説明した屈折率調整用不純物と同様のものを用いることができる。このとき、フロント端面24の全体に対してイオン注入50を行ってもよいし、発光領域21Aに相当する部分以外を図示しないマスクで覆ってイオン注入50を行うようにしてもよい。このようにイオン注入50が行われた領域は、その影響で結晶格子が乱れた状態になる。
After that, as shown in FIG. 7, the
イオン注入50の深さdは、形成する半導体レーザの発振波長よりも十分に深くすることが好ましい。後にレーザ光LBを照射して結晶性を回復させ、その領域をレンズとして作用させるためには、形成する半導体レーザの発振波長よりも十分に深い領域にイオン注入50を行っておく必要があるからである。例えば、形成する半導体レーザの発振波長が可視域ないし近赤外域の場合には10μmないし50μm程度とすることが好ましい。
The depth d of the
イオン注入50を行ったのち、図8に示したように、フロント端面24に例えば外部からのレーザ光LBを選択的に照射することにより、半導体層20に対して選択的な熱処理を行う。本実施の形態では、レーザ光LBとしてエキシマレーザを用い、照射点24Aとしては、発光領域21Aの中央位置cにレーザ光LBを照射するようにしている。レーザ光LBの照射エネルギーの上限は、半導体層20の結晶が破壊されない程度の値とすることが好ましく、その値は結晶により異なる。レーザ光LBの照射エネルギーの下限は、半導体層20の結晶を一瞬溶解させて再結晶させることができる程度の値とすることが好ましく、例えば0.3J/cm2 以上とすることができる。
After performing the
フロント端面24にレーザ光LBを選択的に照射することにより、照射点24Aが高温になると共に照射点24Aを中心とした熱分布60が形成される。レーザ光LBによる熱は、イオン注入50による結晶格子の乱れを除去あるいは軽減し、正常な結晶構造を回復させるが、この熱分布60があるために、フロント端面24の結晶性の回復の程度は、熱分布60を反映したような分布を示す。すなわち、照射点24Aは十分に結晶性が回復しているが、そこから離れるほど回復度が徐々に下がり、ある距離まで離れてしまうと格子は乱れたままで回復していない状態になる。イオン注入50により格子が乱れた結晶と正常に回復した結晶とでは屈折率にも差があるので、フロント端面24には、このような結晶性の回復の程度の分布(以下、「結晶性分布」という)に応じた屈折率分布が形成される。
By selectively irradiating the front end face 24 with the laser beam LB, the
よって、発光領域21Aの端面における温度分布は、図9(A)に示したように、照射点24Aすなわち中央位置cにピークを有し両端a,bへ向かって低くなるような略左右対称なものになり、結晶性分布は、図9(B)に示したように、この温度分布に応じて中央位置cにピークを有し両端a,bへ向かって低くなるような略左右対称なものになる。また、発光領域21Aの端面の屈折率分布は、図9(C)に示したように、図9(B)の結晶性分布に略等しいものになる。
Therefore, as shown in FIG. 9A, the temperature distribution at the end face of the
熱分布60の生成は、第1の実施の形態と同様に、レーザ光LBの照射条件により容易かつ精確に制御することができる。このような熱分布60の制御に加えて、イオン注入50の条件を制御することにより結晶性分布を更に精密に制御することができる。よって、イオン注入50の条件およびレーザ光LBの照射条件を制御することにより、所望の屈折率分布を簡単に精度よく形成することができる。
The generation of the
フロント端面24にレーザ光LBを照射したのち、基板10を所定の大きさに整え、フロント端面24およびリア端面25に図示しない反射鏡膜を形成する。これにより、本実施の形態の半導体レーザが完成する。この半導体レーザの作用は、第1の実施の形態と実質的に同じであるので、その説明は省略する。
After irradiating the
このように本実施の形態では、フロント端面24から半導体層20にイオン注入50を行い、このフロント端面24にレーザ光LBを選択的に照射することにより半導体層20に熱分布60を生じさせ、この熱分布60を利用して発光領域21Aの端面に屈折率分布をもたせるようにしたので、イオン注入50の条件およびレーザ光LBの照射条件により所望の屈折率分布を簡単に実現することができる。よって、従来のようなイオン注入位置および濃度の複雑な制御は不要となり、簡単な工程で所望の屈折率分布を精度よく形成することができる。また、フロント端面24近傍の光学素子を省略可能とすることができるので、光学素子からの戻り光がなくなり、半導体レーザの信頼性を高めることができる。
As described above, in the present embodiment, the
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記第2の実施の形態では、レーザ光LBをフロント端面24に照射する場合について説明したが、第1の実施の形態と同様に半導体層20の上面に照射するようにしてもよい。
The present invention has been described with reference to the embodiment. However, the present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made. For example, in the second embodiment, the case where the
また、上記第2の実施の形態では、フロント端面24にのみイオン注入50およびレーザ光LBの照射を行って屈折率分布を形成する場合について説明したが、リア端面25にも同様にして屈折率分布を形成するようにしてもよい。なお、上記第1の実施の形態では、フロント端面24に屈折率分布を形成するものとして説明したが、第1の実施の形態ではウェハの状態で屈折率分布を形成するようにしているので、リア端面25にも屈折率調整用不純物が拡散して屈折率分布が形成される。
In the second embodiment, the case where the refractive index distribution is formed by irradiating only the
更に、上記実施の形態ではブロードエリア型の半導体レーザについて説明したが、本発明の製造方法は、上述したようにレーザ光LBの照射条件により発光領域21Aの幅に応じて熱分布を制御することができるので、発光領域21Aの幅に特に制限はなく、ナローストライプ型にも適用可能である。中でも特にブロードエリア型半導体レーザの場合には、幅の広い発光領域21Aの端面に簡単に位置精度よく屈折率分布をもたせることができるので、極めて有効である。
Furthermore, in the above embodiment, the broad area type semiconductor laser has been described. However, the manufacturing method of the present invention controls the heat distribution according to the width of the
加えて、上記実施の形態では、半導体レーザについて具体的に説明したが、本発明は、LEDなどの他の半導体発光素子についても適用することができる。 In addition, although the semiconductor laser has been specifically described in the above embodiment, the present invention can also be applied to other semiconductor light emitting elements such as LEDs.
本発明の製造方法は、半導体レーザ、LEDなどの半導体発光素子に適用することができる。 The manufacturing method of the present invention can be applied to semiconductor light emitting devices such as semiconductor lasers and LEDs.
本発明の製造方法により得られた半導体発光素子、特にブロードエリア型半導体レーザは、光ディスク装置、レーザビームプリンタあるいは複写機などの情報端末器用途のほか、ディスプレイ用,医療用,宇宙通信用,または加工用など様々な分野に適用可能である。 The semiconductor light emitting device obtained by the manufacturing method of the present invention, particularly a broad area type semiconductor laser, is used for information terminals such as an optical disk device, a laser beam printer or a copying machine, for display, for medical use, for space communication, or It can be applied to various fields such as processing.
10…基板、20…半導体層、21…活性層、21A…発光領域、24…フロント端面、30…不純物領域、31…マスク、40,60…熱分布、50…イオン注入
DESCRIPTION OF
Claims (6)
選択的な熱処理により前記半導体層に生じる熱分布を利用して、前記発光領域の端面に屈折率分布を形成する工程と
を含むことを特徴とする半導体発光素子の製造方法。 Forming a semiconductor layer including a light emitting region on a substrate;
Forming a refractive index distribution on an end face of the light emitting region using a heat distribution generated in the semiconductor layer by selective heat treatment.
ことを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。 The method for manufacturing a semiconductor light-emitting element according to claim 1, wherein the heat treatment is performed by selectively irradiating a laser beam.
前記半導体層に、屈折率調整用不純物を含む不純物領域を熱拡散により形成する工程と、
前記不純物領域に対して前記選択的な熱処理を行う工程と
を含むことを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。 The step of forming the refractive index distribution includes:
Forming an impurity region containing a refractive index adjusting impurity in the semiconductor layer by thermal diffusion;
The method for manufacturing a semiconductor light emitting element according to claim 1, further comprising: performing the selective heat treatment on the impurity region.
前記半導体層にイオン注入を行う工程と、
前記半導体層に対して前記選択的な熱処理を行う工程と
を含むことを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。 The step of forming the refractive index distribution includes:
Performing ion implantation on the semiconductor layer;
The method for manufacturing a semiconductor light-emitting element according to claim 1, further comprising: performing the selective heat treatment on the semiconductor layer.
ことを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。 The method of manufacturing a semiconductor light emitting element according to claim 1, wherein the refractive index distribution is formed on at least a front end face of the light emitting region.
ことを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
The method of manufacturing a semiconductor light emitting element according to claim 1, wherein the width of the light emitting region is 10 μm or more.
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---|---|---|---|---|
GB2546966B (en) * | 2016-01-21 | 2021-08-04 | Univ Southampton | Trimming optical device structures |
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2003
- 2003-08-19 JP JP2003294889A patent/JP2005064353A/en active Pending
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GB2546966B (en) * | 2016-01-21 | 2021-08-04 | Univ Southampton | Trimming optical device structures |
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