JP2005053960A

JP2005053960A - Solid drawing material

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Publication number: JP2005053960A
Application number: JP2003205928A
Authority: JP
Inventors: Hisayoshi Misawa; 寿喜三澤; Manabu Kamegawa; 学亀川
Original assignee: Sakura Color Products Corp
Current assignee: Sakura Color Products Corp
Priority date: 2003-08-05
Filing date: 2003-08-05
Publication date: 2005-03-03
Anticipated expiration: 2023-08-05
Also published as: JP4114795B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a solid drawing material which does not deteriorate the properties as a drawing material such as flexural strength, slipperiness, and easy abrasion compared to the conventional drawing material containing talc as an extender pigment, is simple in the quality control operation in part of the production of a solid drawing material since the operation of confirming the absence of asbestos is unnecessary, and secures safety. <P>SOLUTION: The solid drawing material contains 2-60 wt.% magnesium hydroxide-based composite metal hydroxide as an extender pigment, and accordingly does not deteriorate the properties as a drawing material compared to the solid drawing material containing talc as the extender pigment, and secures safety. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クレヨン、パス、色鉛筆その他の固形描画材に関し、特にクレヨンなどの棒状絵具に好適に用いられる固形描画材である。
【０００２】
【従来の技術】
従来、クレヨン等の固形描画材に含まれる体質顔料としては、タルクが用いられている（特許文献１〜１０参照）。これは、タルクを体質顔料として含有させた固形描画材は、鱗片状のタルクが一方向に組織配向することから曲げ強度を与えることができ、またタルク特有の物性から、滑りがよく、崩壊性がよく摩耗しやすいなどの特性を固形描画材に与えることができることに基づいている。
【０００３】
【特許文献１】
特開昭６１−２１３２７４号公報
【特許文献２】
特開昭６３−５７６８１号公報
【特許文献３】
特開昭６３−５７６８３号公報
【特許文献４】
特開昭６３−２９７４８０号公報
【特許文献５】
特開平３−１１９０７３号公報
【特許文献６】
特開平３−２２１５７４号公報
【特許文献７】
特開平３−２８５９７０号公報
【特許文献８】
特開平４−３３９７０号公報
【特許文献９】
特開平４−６３８８０号公報
【特許文献１０】
特開平４−１０６１６９号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、タルクは、天然鉱物であるため、それを採取する産地などによっては、近年、人体に悪影響を及ぼす可能性があると指摘されているアスベストが含まれている恐れがある。従って、通常、アスベストが含まれていないタルクを選定し品質管理をすることが行われているが、その作業は煩雑であるため、できれば品質が安定し、安全性が確保されている体質顔料を用いることが望ましい。一方、固形描画材、特にクレヨン等の棒状絵具は、曲げ強度があり、滑りがよく、また摩耗しやすいなどの描画材としての物性を有することも必要不可欠である。
【０００５】
本発明の目的は、従来のタルクを体質顔料として含有するものと比較して、曲げ強度、滑りなどの描画材としての物性の低下がなく、アスベストが含まれていないことの確認作業がなく、さらに安全性が確保された固形描画材を提供するところにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため鋭意検討した結果、水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物を体質顔料として含ませると、従来のタルクと同様に、成型によって鱗片組織が一方向に配向して曲げ強度を発現するとともに、滑り（描画性）と摩耗のしやすさを発揮するものであり、体質顔料にアスベストが含まれていないことの確認作業が不要であるために固形描画材の製造の一環である品質管理作業が簡易であって、しかも従来のタルクの様にアスベストが含まれる危険性もなく、安全性が確保された固形描画材とすることができることを見出した。本発明は、体質顔料として水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物を含有する固形描画材である。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明における水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物は、水酸化マグネシウムと他の金属水酸化物、例えば水酸化亜鉛等の複合物であるが、特に限定されるものではなく、含まれた固形描画材が、タルクが固形描画材中に含まれた場合と同程度の曲げ強度、滑り（描画性）を発揮するものであれば良い。
【０００８】
本発明における水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物は、粉体中の粒子が実質的に平板状であれば六角板状であっても、円板状であってもよく、水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物の粉体中の粒子が粉砕により均一の形状を有していなくてもよい。
【０００９】
水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物の粒子の粒子径は、特に限定されるものではないが、粒子径０．１〜２０μｍであるものを好適に用いることができる。また、前記水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物の粒子のアスペクト比は特に限定されるものではないが、平均値が２〜１０である前記水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物の粉体を好適に用いることができる。なお、アスペクト比とは、粒子の平均直径（μｍ）を厚さ（μｍ）で割ったものである。前記水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物は、具体的にはエコーマグＺ−１０（タテホ化学工業株式会社製）を用いることができる。
【００１０】
本発明における水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物は、固形描画材全量に対して２〜６０重量％含まれることが好ましく、３〜５５重量％含まれることがより好ましい。前記水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物が固形描画材中において６０重量％より多く含まれる場合には固形描画材の滑り（描画性）が低下し、成形性が低下するために、また２重量％より少ない場合には強度が低下するために好ましくない。なお、水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物は形状、粒径、組成などが異なる複数種からなるものであっても良い。
【００１１】
本発明の固形描画材は、体質顔料として上記水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物を必須の成分として含むものであるが、固形描画材を構成するためにワックス及びオイルも含まれるものである。
【００１２】
本発明の固形描画材に含まれるワックスは、特に限定されるものではないが加熱時に溶融して常温で固体のものであって温度変化に対する物理的強度変化が少ないものが好ましい。ワックスとしては、例えば、木ロウ、蜜ロウ、カルナウバワックス、牛脂硬化油、ポリエチレンワックス、α−オレフィンオリゴマー、ラード、パラフィンワックス等が挙げられる。ワックスとしては、パラフィンワックス、牛脂硬化油、カルナウバワックスが好適である。
【００１３】
前記ワックスの配合量は、固形描画材全量に対して２０〜８０重量％であることが好ましく、３０〜７５重量％がより好ましい。ワックスの配合量が固形描画材全量に対して２０重量％より少ないと、固形描画材の強度が低下するとともに、成形性が低下し、紙への定着性が低下する。一方、ワックスの配合量が固形描画材全量に対して８０重量％より多いと色が薄くなり、透明になる。
【００１４】
本発明の固形描画材に含まれるオイルは、特に限定されるものではないが、透明でワックスに溶解するものが好ましい。オイルとしては、例えば、流動パラフィン、スピンドルオイル、ヤシ油、ヒマシ油等が挙げられるが、流動パラフィンを用いることがより好ましい。
【００１５】
前記オイルの配合量は、固形描画材全量に対して３〜２０重量％、好ましくは５〜１５重量％である。オイルの配合量が固形描画材全量に対して３重量％より少ないと、滑りが低下して描画性が低下するとともに、定着性も低下する。一方、オイルの配合量が固形描画材全量に対して２０重量％より多いと、強度が低下し、耐熱性が低下する。
【００１６】
本発明の固形描画材では、固形描画材の色を所望の種々の色に調整するために、必要に応じて着色材を用いることができる。前記着色材は着色効果を有するものであり、耐光性及び耐熱性を有するものであることが好ましい。さらに、前記着色材はワックスにブリードによる表面移行しないものであることが好ましい。
【００１７】
具体的には、着色材としては、酸性染料、直接染料、塩基性染料などの水溶性染料（トリフェニルメタン系、キサンテン系、アントラキノン系、金属錯体系、銅フタロシアニン系など）、フタロシアニン、キナクリドン、カーボンブラック、酸化チタンなどの有機顔料又は無機顔料、或いは蛍光顔料、着色樹脂エマルションなどを使用することができる。着色剤は１種又は２種以上を混合して使用することができる。
【００１８】
本発明に用いることができる前記着色剤の配合量は、固形描画材全量に対して３．５〜４５重量％、好ましくは４〜３５重量％である。前記着色剤の配合量が、固形描画材全量に対して、３．５重量％より少ない場合には着色性が低下し、発色が悪くなり、４５重量％より多い場合には滑り性（描画性）が低下し、固形描画材の成形が容易ではないために好ましくない。
【００１９】
本発明の固形描画材では、必要に応じてクレヨン又はパスにおける水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物以外の公知の体質顔料を適宜配合することができる。かかる体質顔料としては、粒径が細かく、滑り性（描画性）がよいものが好ましい。固形描画材に着色材が含まれる場合には、さらに着色材の発色を阻害しない特性を有するものであることが好ましい。具体的には、体質顔料として炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、カオリン、クレー等を使用することができ、１種の使用であっても２種以上を混合しての使用であっても良い。なお、体質顔料としては、炭酸カルシウム（Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＷｈｉｔｅ１８）、硫酸カルシウム（Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＷｈｉｔｅ２５）、シリカ（Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＷｈｉｔｅ２７）、炭酸マグネシウム（Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＷｈｉｔｅ１８）、クレー（Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＷｈｉｔｅ１９）が特に好ましい。
【００２０】
本発明の固形描画材では、その他の成分として必要に応じてクレヨン又はパスにおける公知の添加剤を適宜配合することができる。
【００２１】
本発明の固形描画材の製造方法は、基本的には上記の各成分を均一に混合すれば良い。例えば、着色材を配合する場合は、まずワックス、オイル、着色剤（顔料など）を混練機（ロールミルやニーダーなど）を用いて加熱溶融して混合する。その後、加熱溶融して水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物、必要に応じて水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物以外の体質顔料を添加して混合することにより、固形描画材組成物を調製することができる。この固形描画材組成物を、所望の形状を有する金型に流し込み、冷却固化させることにより、特定の形状の固形描画材を得ることができる。本発明のクレヨン、パスなどの固形描画材は、これらの成分を用い、公知のクレヨン、パス等の製法に従って製造することができる。
【００２２】
【実施例】
表１に実施例１、２及び比較例１〜４の組成及びその評価を示す。表１に示す組成及び配合量（重量部）で、着色材、ワックス及びオイルをロールミル又はニーダー等を用いて加熱下で混練して、その後加熱溶解して水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物並びに、水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物以外の体質顔料を添加して加熱撹拌した後に金型に流し込み、冷却後に取り出して各実施例及び比較例のクレヨンを得た。
【００２３】
【表１】

【００２４】
なお、表１における各種原料としては、次のものを用いた。着色材としては、着色材Ａに有色顔料（商品名：ハンザエロー１０Ｇ、クラリアント社製）、着色材Ｂに有色顔料（商品名：サンカチタンＦＡ−６５、古河工業社製）を用いた。ワックスとしては、ワックスＡとして牛脂硬化油（商品名：ギュウシＩＨＦフレーク、ミヨシ油脂社製）、ワックスＢとしてパラフィン（商品名：パラフィン１３５°Ｆ、モービル石油株式会社製）を用いた。オイルとして流動パラフィン（商品名：流動パラフィン、中央化成社製）を用いた。体質顔料としては、体質顔料Ａに水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物として、商品名がエコーマグＺ−１０でタテホ化学工業製のものを用いた。体質顔料Ｂにタルク（商品名：ＴＡＬＣＳＰ−５５、富士タルク社製）、体質顔料Ｃにクレー（商品名：ＳＳクレー、ジークライト化学社製）、体質顔料Ｄに炭酸カルシウム（商品名：軽質炭酸カルシウム、近江化学社製）を用いた。
【００２５】
≪評価≫
〔評価試験〕滑り、着色性、強度について下記の方法で評価を行った。
（滑り性）
固形描画材を手で持ち、画用紙に線描きしたとき、抵抗を感じるものを×、抵抗なく滑らかに描けるものを○として評価した。
（着色性）
各実施例及び比較例に係るクレヨンを用いて、市販のルーズリーフ用紙に筆記し、各クレヨンの着色性を、目視観察により、以下の基準で評価した。
○：着色性が極めて良い。
△：着色性が良い。
×：着色性が悪い。
（強度）
強度は、ＪＩＳ−Ｓ−６０２６に準じて曲げ強度を測定した。すなわち、両支点間に支持した固形描画材の中央部に荷重を加えて、固形描画材が折損したときの荷重を測定し、以下の基準で評価した。
○：タルクと同程度の強度である。
×：タルクより強度が劣り、実用できない。
（安全性）
○：安全性がある。
△：安全性に疑問がある。
×：安全性がない。
【００２６】
以上の結果より、実施例１，２はタルクを使用した比較例１，２と同様の滑り性、着色性及び強度を有し、且つ毒性に対する安全性が確保されている。
【００２７】
【本発明の効果】
本発明は、体質顔料として水酸化マグネシウム系複合金属水酸化物を含有する固形描画材であるため、アスベストは含まれておらず、安全性が確保されている。また従来のタルクを体質顔料として含有するものと比較して、曲げ強度、滑り、摩耗しやすいなどの描画材としての物性の低下もない。従って、安全性が確保された実用性のある固形描画材を提供することができる。尚、この固形描画材とは、実施例としてあげたクレヨン等の油性固形描画材以外のものも含まれる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a crayon, a pass, a colored pencil, and other solid drawing materials, and in particular, is a solid drawing material suitably used for stick-shaped paints such as crayons.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, talc has been used as an extender pigment contained in solid drawing materials such as crayons (see Patent Documents 1 to 10). This is because the solid drawing material containing talc as an extender pigment can give bending strength because scale-like talc is oriented in one direction, and it has good sliding properties due to its unique physical properties. It is based on the fact that the solid drawing material can be imparted with characteristics such as being easy to wear.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-61-213274 [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 63-57681 [Patent Document 3]
JP 63-57683 A [Patent Document 4]
JP 63-297480 A [Patent Document 5]
Japanese Patent Laid-Open No. 3-119073 [Patent Document 6]
JP-A-3-221574 [Patent Document 7]
JP-A-3-285970 [Patent Document 8]
JP-A-4-33970 [Patent Document 9]
JP-A-4-63880 [Patent Document 10]
Japanese Unexamined Patent Publication No. 4-106169
[Problems to be solved by the invention]
However, since talc is a natural mineral, it may contain asbestos, which has been pointed out as having the possibility of adversely affecting the human body in recent years, depending on the locality from which it is collected. Therefore, usually talc that does not contain asbestos is selected and quality control is performed, but the work is complicated, so if possible, an extender pigment with stable quality and safety can be obtained. It is desirable to use it. On the other hand, it is indispensable that solid drawing materials, particularly rod-like paints such as crayons, have properties as drawing materials such as bending strength, good slippage, and easy wear.
[0005]
The purpose of the present invention is that there is no decrease in physical properties as a drawing material such as bending strength and sliding, as compared with those containing conventional talc as an extender pigment, and there is no confirmation work that asbestos is not included, Furthermore, the present invention is to provide a solid drawing material in which safety is ensured.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of diligent studies to achieve the above objective, when magnesium hydroxide-based composite metal hydroxide is included as an extender pigment, the scale tissue is oriented in one direction by molding and expresses bending strength, similar to conventional talc. In addition, it exhibits slipperiness (drawability) and ease of wear, and it is not necessary to confirm that asbestos is included in the extender pigment, so quality that is part of the production of solid drawing materials It has been found that a solid drawing material can be obtained that is easy in management work and has no danger of containing asbestos unlike conventional talc and ensures safety. The present invention is a solid drawing material containing magnesium hydroxide-based composite metal hydroxide as an extender pigment.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The magnesium hydroxide-based composite metal hydroxide in the present invention is a composite of magnesium hydroxide and other metal hydroxides such as zinc hydroxide, but is not particularly limited, and included solid drawing Any material may be used as long as it exhibits bending strength and slippage (drawability) comparable to those obtained when talc is contained in the solid drawing material.
[0008]
The magnesium hydroxide-based composite metal hydroxide in the present invention may be hexagonal or disc-shaped as long as the particles in the powder are substantially flat. The particles in the metal hydroxide powder may not have a uniform shape by pulverization.
[0009]
The particle diameter of the magnesium hydroxide composite metal hydroxide particles is not particularly limited, but those having a particle diameter of 0.1 to 20 μm can be suitably used. Further, the aspect ratio of the magnesium hydroxide composite metal hydroxide particles is not particularly limited, but the magnesium hydroxide composite metal hydroxide powder having an average value of 2 to 10 is preferable. Can be used. The aspect ratio is obtained by dividing the average diameter (μm) of the particles by the thickness (μm). Specifically, Echo Mug Z-10 (manufactured by Tateho Chemical Industry Co., Ltd.) can be used as the magnesium hydroxide composite metal hydroxide.
[0010]
The magnesium hydroxide composite metal hydroxide in the present invention is preferably contained in an amount of 2 to 60% by weight, more preferably 3 to 55% by weight, based on the total amount of the solid drawing material. When the magnesium hydroxide-based composite metal hydroxide is contained in an amount of more than 60% by weight in the solid drawing material, the sliding (drawing property) of the solid drawing material is lowered, and the moldability is lowered. If it is less than%, the strength decreases, which is not preferable. The magnesium hydroxide based composite metal hydroxide may be composed of a plurality of types having different shapes, particle sizes, compositions, and the like.
[0011]
The solid drawing material of the present invention contains the magnesium hydroxide-based composite metal hydroxide as an essential component as an extender pigment, but also contains wax and oil to constitute the solid drawing material.
[0012]
The wax contained in the solid drawing material of the present invention is not particularly limited, but is preferably a wax that melts when heated and is solid at room temperature and has little physical strength change with respect to temperature change. Examples of the wax include wood wax, beeswax, carnauba wax, beef tallow oil, polyethylene wax, α-olefin oligomer, lard, paraffin wax and the like. As the wax, paraffin wax, beef tallow oil, and carnauba wax are suitable.
[0013]
The amount of the wax is preferably 20 to 80% by weight, more preferably 30 to 75% by weight, based on the total amount of the solid drawing material. When the blending amount of the wax is less than 20% by weight based on the total amount of the solid drawing material, the strength of the solid drawing material is lowered, the moldability is lowered, and the fixing property to paper is lowered. On the other hand, when the amount of the wax is more than 80% by weight based on the total amount of the solid drawing material, the color becomes light and transparent.
[0014]
The oil contained in the solid drawing material of the present invention is not particularly limited, but is preferably transparent and soluble in wax. Examples of the oil include liquid paraffin, spindle oil, coconut oil, castor oil and the like, but it is more preferable to use liquid paraffin.
[0015]
The blending amount of the oil is 3 to 20% by weight, preferably 5 to 15% by weight, based on the total amount of the solid drawing material. When the blending amount of the oil is less than 3% by weight based on the total amount of the solid drawing material, slippage is reduced, drawing property is lowered, and fixing property is also lowered. On the other hand, when the blending amount of oil is more than 20% by weight based on the total amount of the solid drawing material, the strength is lowered and the heat resistance is lowered.
[0016]
In the solid drawing material of the present invention, a coloring material can be used as necessary in order to adjust the color of the solid drawing material to various desired colors. The colorant has a coloring effect and preferably has light resistance and heat resistance. Furthermore, it is preferable that the colorant does not migrate to the wax due to bleeding.
[0017]
Specifically, examples of the coloring material include water-soluble dyes such as acid dyes, direct dyes and basic dyes (triphenylmethane, xanthene, anthraquinone, metal complex, copper phthalocyanine, etc.), phthalocyanine, quinacridone, Organic pigments or inorganic pigments such as carbon black and titanium oxide, fluorescent pigments, colored resin emulsions, and the like can be used. A coloring agent can be used 1 type or in mixture of 2 or more types.
[0018]
The amount of the colorant that can be used in the present invention is 3.5 to 45% by weight, preferably 4 to 35% by weight, based on the total amount of the solid drawing material. When the blending amount of the colorant is less than 3.5% by weight with respect to the total amount of the solid drawing material, the colorability is deteriorated and the color is deteriorated. ) And the solid drawing material is not easily molded.
[0019]
In the solid drawing material of the present invention, known extender pigments other than the magnesium hydroxide composite metal hydroxide in the crayon or pass can be appropriately blended as necessary. As such extender pigments, those having a fine particle size and good slipperiness (drawing property) are preferable. In the case where the solid drawing material contains a colorant, it is preferable that the solid drawing material has a characteristic that does not hinder the coloring of the colorant. Specifically, magnesium carbonate, calcium carbonate, kaolin, clay or the like can be used as the extender pigment, and it may be used alone or in combination of two or more. Examples of extender pigments include calcium carbonate (CI Pigment White 18), calcium sulfate (CI Pigment White 25), silica (CI Pigment White 27), magnesium carbonate (CI Pigment White 18), and clay (C.I. Pigment White 18). I. PigmentWhite 19) is particularly preferred.
[0020]
In the solid drawing material of the present invention, known additives in crayons or passes can be appropriately blended as other components as required.
[0021]
In the method for producing a solid drawing material of the present invention, basically, the above components may be mixed uniformly. For example, when blending a colorant, first, wax, oil, and a colorant (pigment) are heated and melted and mixed using a kneader (roll mill, kneader, etc.). Then, a solid drawing material composition is prepared by heating and melting to add a magnesium hydroxide-based composite metal hydroxide and, if necessary, an extender pigment other than the magnesium hydroxide-based composite metal hydroxide and mixing them. be able to. A solid drawing material having a specific shape can be obtained by pouring the solid drawing material composition into a mold having a desired shape and solidifying by cooling. The solid drawing material such as crayon and pass of the present invention can be produced by using these components according to a known production method of crayon and pass.
[0022]
【Example】
Table 1 shows the compositions of Examples 1 and 2 and Comparative Examples 1 to 4 and their evaluations. In the composition and blending amount (parts by weight) shown in Table 1, the colorant, wax and oil are kneaded under heating using a roll mill or kneader, and then heated and dissolved to form a magnesium hydroxide composite metal hydroxide and Then, an extender pigment other than the magnesium hydroxide-based composite metal hydroxide was added, heated and stirred, poured into a mold, and taken out after cooling to obtain crayons of each of Examples and Comparative Examples.
[0023]
[Table 1]

[0024]
In addition, the following were used as various raw materials in Table 1. As the coloring material, a colored pigment (trade name: Hansa Yellow 10G, manufactured by Clariant) was used as the coloring material A, and a colored pigment (trade name: Sanka Titanium FA-65, manufactured by Furukawa Industries) was used as the coloring material B. As wax, beef tallow oil (trade name: Gyuushi IHF flakes, manufactured by Miyoshi Oil & Fats Co., Ltd.) was used as wax A, and paraffin (trade name: paraffin 135 ° F., manufactured by Mobil Oil Co., Ltd.) was used as wax B. Liquid paraffin (trade name: liquid paraffin, manufactured by Chuo Kasei Co., Ltd.) was used as the oil. As the extender pigment, the extender pigment A and magnesium hydroxide composite metal hydroxide having a trade name of Echomag Z-10 and manufactured by Tateho Chemical Industry Co., Ltd. were used. Extender pigment B to talc (trade name: TALC SP-55, manufactured by Fuji Talc), extender pigment C to clay (trade name: SS clay, manufactured by Siegrite Chemical Co.), extender pigment D to calcium carbonate (trade name: light Calcium carbonate, manufactured by Omi Chemical Co., Ltd.) was used.
[0025]
≪Evaluation≫
[Evaluation Test] The following methods were used to evaluate slippage, colorability, and strength.
(Slippery)
When a solid drawing material was held by hand and a line was drawn on a drawing paper, the evaluation was evaluated as x for those that felt resistance and ◯ for those that could be drawn smoothly without resistance.
(Colorability)
Using the crayons according to each of the examples and comparative examples, writing was performed on a commercially available loose-leaf paper, and the colorability of each crayon was evaluated according to the following criteria by visual observation.
○: Colorability is very good.
Δ: Colorability is good.
X: Colorability is bad.
(Strength)
For the strength, the bending strength was measured according to JIS-S-6026. That is, a load was applied to the center of the solid drawing material supported between both fulcrums, and the load when the solid drawing material broke was measured and evaluated according to the following criteria.
○: The same strength as talc.
X: Inferior in strength to talc and not practical.
(safety)
○: There is safety.
Δ: There is a question about safety.
X: There is no safety.
[0026]
From the above results, Examples 1 and 2 have the same slipping property, coloring property and strength as Comparative Examples 1 and 2 using talc, and safety against toxicity is ensured.
[0027]
[Effect of the present invention]
Since the present invention is a solid drawing material containing a magnesium hydroxide-based composite metal hydroxide as an extender, asbestos is not contained and safety is ensured. Moreover, there is no deterioration in physical properties as a drawing material such as bending strength, slippage, and wear, as compared with those containing conventional talc as an extender. Therefore, it is possible to provide a practical solid drawing material in which safety is ensured. The solid drawing material includes materials other than the oily solid drawing material such as crayons given as examples.

Claims

A solid drawing material containing a magnesium hydroxide-based composite metal hydroxide as an extender pigment.

The solid drawing material according to claim 1, wherein the magnesium hydroxide-based composite metal hydroxide is contained in an amount of 2 to 60% by weight based on the total amount of the solid drawing material.

3. The solid drawing material according to claim 1, wherein the coloring material contains 3.5 to 45% by weight, wax contains 20 to 80% by weight, and oil contains 3 to 20% by weight in the total amount of the solid drawing material.