JP2005053248A

JP2005053248A - Tire

Info

Publication number: JP2005053248A
Application number: JP2003205295A
Authority: JP
Inventors: Shintaro Tomita; 慎太郎富田
Original assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date: 2003-08-01
Filing date: 2003-08-01
Publication date: 2005-03-03

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a tire which can effectively hide the indented/projected shape of the sidewall section. <P>SOLUTION: A plurality of thin protrusions 18 are provided in parallel into an annular shape in the circumference of the tire 10 on the external surface 16 of the sidewall section 12. The upper surface 26 of each thin protrusion 18 is formed into an arc shape. Confronted sidewall surfaces 27 and 28 of adjacent thin protrusions 18 cross at a crossing angle θ (θ≤60°). One set of a protrusion unit may be constituted by continuous five or more pieces of the thin protrusions 18. The peripheral edge distances of the upper surfaces 26 of respective thin protrusions 18 are preferably continuously varied. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術の分野】
この発明は、タイヤに関し、詳細には、タイヤのサイドウォール部に形成されたセレーションの構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般にタイヤは、ドーナツ状に形成されており、その内部に骨格を形成するカーカスが備えられ、これを補強するブレーカーないしバンド等が設けられている。タイヤは、その内周縁部（リムに係合される部分）に円環状のビードコアを備えており、上記カーカスは、ビードコアの内側（軸方向内側）から当該ビードコアに掛け回され、外側（軸方向外側）へ折り返されている。このため、カーカスの端部は、タイヤのサイドウォール部にまで延設されることになるが、そのために、タイヤのサイドウォール部に、カーカスの端縁の位置を示す凹凸（段部）が形成されてしまう。
一方、タイヤのサイドウォール部には、タイヤサイズやブランドを示す標章が付されるが、この標章は、タイヤ成形時に当該タイヤと共に立体的に形成されるようになっている。
【０００３】
従来では、上記凹凸（段部）は、タイヤの外観を損ねてしまうという問題があり、また、上記標章は、可及的明瞭に表示すべきであるとの要請があった。
そのため、従来では、上記標章は、サイドウォール部に形成された上記凹凸を隠すため（目立たなくするため）に、当該凹凸が形成された部分に付されていた（例えば、特許文献１〜３参照）。また、この標章は、一般に複数の凸条からなる薄肉リブ（セレーション）により立体的に構成されていた。これにより、セレーションの凸部に入射した光は効果的に反射され、セレーションの凹部に入射した光は反射されにくくなる。したがって、セレーションが形成された部分には光の濃淡が形成され、その結果、標章の視認性が向上されると共に、上記凹凸を目立たなくする目隠し効果が奏される。
【０００４】
【特許文献１】
特開平７−１６４８３１号公報
【特許文献２】
特開平９−８６１０６号公報
【特許文献３】
特開２０００−２８０７１６号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のセレーションでは、上記目隠し効果が十分ではなく、当該効果をさらに向上させたいという要請があった。
そこで、本発明は、サイドウォール部の凹凸形状をより効果的に隠すことができるタイヤを提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
（１）上記目的が達成されるためには、高い目隠し効果が奏されることが必要であるが、そのためには、セレーションの構造を改良し、サイドウォール部に光が照射されたときに顕著な光の濃淡が形成されることが重要である。
そこで、本願に係るタイヤは、サイドウォール部の外面の所定領域に複数の薄肉凸条が並設され、当該薄肉凸条の上面の少なくとも一部は、曲面に形成されていることを特徴とするものである。
【０００７】
この構成によれば、複数の薄肉凸条が並設されることによって、サイドウォール部に凸部と凹部とが交互に連続するセレーションが形成される。これにより、サイドウォール部に光が照射されたときに、当該光は各薄肉凸条の上面（セレーションの凸部）で効率よく反射し、各薄肉凸条間に形成される隙間部分（セレーションの凹部）で反射しにくくなる。このため、サイドウォール部の薄肉凸条が設けられた領域に光が照射されると、光の濃淡が現出される。
しかも、薄肉凸条の上面には曲面部分が存在するから、当該曲面部分ではきわめて効率よく光りが反射される。したがって、上記濃淡は、一層明瞭なものとなる。
【０００８】
（２）薄肉凸条の上面は、円弧状の滑らかな凸面に形成されているのが好ましい。
この構成では、上記上面形状を簡単且つ安価に構成することができ、しかも、上面で光りが一層効率よく反射される。したがって、上記濃淡は、なお一層明瞭なものとなる。
【０００９】
また、隣り合う薄肉凸条の対向する側壁同士の交差角度θは、θ≦６０°（ｄｅｇｒｅｅ）であるのが好ましい。ただし、より好ましくは、−３０°≦θ≦０°である。
上記交差角度θがかかる数値に設定されることにより、薄肉凸条間の隙間（上記セレーションの凹部）に入射する光が制限されると共に当該隙間から光が出射しにくくなる。したがって、上記濃淡は、なお一層明瞭なものとなる。
【００１０】
（３）さらに、隣り合って連続する少なくとも５本の薄肉凸条が１組の凸条ユニットを構成しており、当該凸条ユニットに属する薄肉凸条の上面周縁距離は、連続的に変化するように構成されていてもよい。
この構成では、各薄肉凸条の上面で反射する光の量が異なるから、当該凸条ユニットについて上記濃淡が明瞭に現出される。また、この凸条ユニットが上記サイドウォール部に並設されることになるから、サイドウォール部全体として、上記濃淡は、さらに明瞭なものとなる。
【００１１】
（４）また、薄肉凸条の側壁と上面とが連続する連続部の高さｈ１は、当該薄肉凸条と隣り合う薄肉凸条の上面の最大高さｈ２よりも低く設定されていてもよい。
この構成では、薄肉凸条の上面位置にばらつきが生じるから、各薄肉凸条の上面での光の反射の態様が異なって観測される。したがって、サイドウォール部全体として、上記濃淡は、さらに明瞭なものとなる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【００１３】
＜第１の実施形態＞
図１は、本発明の第１の実施形態に係るタイヤ１０の構造を示す断面斜視図である。同図において断面Ａは、タイヤ１０の中心を通過し且つタイヤ１０の赤道面Ｅと直交する平面である。また、同図において上下方向がタイヤ１０の径方向であり、左右方向がタイヤ１０の軸方向である。特に右方向は、軸方向外方を示している。
【００１４】
タイヤ１０は、赤道面Ｅを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。タイヤ１０は、トレッド部１１、サイドウォール部１２、ビード部１３、カーカス部１４及びベルト部１５を備えている。
本実施形態の特徴とするところは、サイドウォール部１２の外面１６に複数の薄肉凸条１８から構成されるセレーション１７が形成されており、各薄肉凸条１８は、径方向に沿って延び且つ後述する外形形状に形成されている点である。後に詳述されるが、この薄肉凸条１８が設けられることにより、セレーション１７は、タイヤ１０にとって優れた装飾効果を奏する。
【００１５】
トレッド部１１は架橋ゴムからなり、径方向外向きに凸となるような略円弧状に形成されている。トレッド部１１の外面は、路面と接地するトレッド面１９を構成する。トレッド面１９には、溝部２０とランド部２１とからなるトレッドパターンが形成されている。
【００１６】
サイドウォール部１２は、トレッド部１１の両端から径方向内向きに延びている。このサイドウォール部１２も、架橋ゴムからなる。サイドウォール部１２は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。また、サイドウォール部１２は、カーカス部１４の外傷を防止する。
ビード部１３は、ビードコア２２を備えている。ビードコア２２は円環状に形成されており、複数本の非伸縮性ワイヤー（典型的にはスチール製ワイヤー）からなる。
【００１７】
カーカス部１４は、カーカスプライ２３を備えている。カーカスプライ２３は、単一のものに限定されるものではなく、複数重ねられていてもよい。カーカスプライ２３は、トレッド部１１、サイドウォール部１２及びビード部１３の内周面に沿うように配置されており、その両端部はビードコア２２の軸方向内側から外側に向かって巻き上げられている。したがって、カーカスプライ２３の端縁２４は、サイドウォール部１２の所定の位置において周方向に環状に配置されることになる。
カーカスプライ２３は、カーカスコードと、このカーカスコードを被覆するトッピングゴムとからなる。例えば、タイヤ１０がラジアルタイヤとして構成される場合は、カーカスコードの方向がタイヤ１０の周方向となす角度は、８０°以上９０°以下に設定され得る。
【００１８】
ベルト部１５は、一般に複数枚のベルトプライ２５からなる。本実施形態では、ベルト部１５は、２枚のベルトプライ２５を備えている。
ベルトプライ２５は、公知の要領で形成されるが、例えば、ベルトコードがトッピングゴムで被覆されることにより形成される。ベルトコードは、各ベルトプライ２５の長手方向に対して、例えば１５°〜３０°の角度で交差するように配置され得る。そして、各ベルトプライ２５は、その長手方向がタイヤ１０の周方向に沿うようにカーカス部１４の外側に巻き付けられている。
【００１９】
図２は、薄肉凸条１８の斜視図である。同図において、薄肉凸条１８が延びる方向Ｒが、タイヤ１０の径方向である。同図では、５本の薄肉凸条１８のみ図示されているが、実際には、タイヤ１０の周方向に沿って多数の薄肉凸条１８が並設されている。
また、図３は、隣り合う薄肉凸条１８の断面図である。
【００２０】
これら薄肉凸条１８は、タイヤ１０の成形加硫時にサイドウォール部１２と共に形成される。薄肉凸条１８は、断面形状が略扇形に形成されており、所定のピッチｐで周方向に沿って配設されている。薄肉凸条１８は、上面２６と、上面の両側に連続する側壁面２７，２８とを有する。
薄肉凸条１８の上面２６（凸面）は、円弧状に形成されている。この上面２６の曲率半径は、０．０５ｍｍ〜０．４ｍｍの範囲で適宜設定される。
【００２１】
また、薄肉凸条１８の側壁面２７は、所定の角度θ／２で傾斜している。この角度θ／２は、側壁面２７の方向が、サイドウォール部１２の外面１６に直交する仮想法線Ｈとなす角度である。本実施形態では、θ／２＝１５°（ｄｅｇｒｅｅ）に設定されている。ただし、この角度θ／２は、−３０°≦θ／２≦３０°の範囲で適宜設定され得る。
さらに、薄肉凸条１８の側壁面２８も所定の角度で傾斜している。側壁面２８は、側壁面２７と上記仮想法線Ｈに対して左右対称に傾斜しており、その傾斜角度は、−θ／２である。
【００２２】
本実施形態に係るタイヤ１０では、前述の薄肉凸条１８が多数並設されることによって、サイドウォール部１２に凸部と凹部とが交互に連続するセレーションが形成される。これにより、サイドウォール部１２に外部から光が照射されたときに、当該光のうち各薄肉凸条１８の上面２６に入射した光は効率よく外部へ反射し、各薄肉凸条１８間の隙間に入射した光は外部へ反射しにくくなる。このため、サイドウォール部１２の薄肉凸条１８が設けられた領域に光が照射されると、光の濃淡が現出する。
特に、上記上面２６は、円弧状に形成されているから、上記光は、上面２６できわめて効率よく反射され、上記濃淡は、一層明瞭なものとなる。しかも、光を効率よく反射させるための上面２６が簡単且つ安価に構成される。
なお、上記上面２６は円弧状に形成されているが、これに限定されるものではなく、その一部が曲面に形成されていればよい。
【００２３】
その結果、光の濃淡が現出する部位にブランド等を表わす標章が付された場合に、当該ブランドが視覚的に浮彫状態にされ、その視認性が向上する。
また、薄肉凸条１８によって光の濃淡が現出されることから、一定の目隠効果が奏される。したがって、薄肉凸条１８が、カーカスプライ２３の端縁２４が配置される部位に沿って設けられることにより、サイドウォール部１２に形成される凹凸が目立たなくなり、完成度の高いタイヤの外観が形成される。
【００２４】
また、隣り合う薄肉凸条１８の対向する側壁面２７，２８は、前述のように傾斜しており、側壁面２８に対して側壁面２７が交差角度θ＝−３０°で傾斜している。したがって、両側壁面２７，２８の上端部は、上記光が入射する入射口を構成するが、両側壁面２７，２８によってこの入射口が狭められた状態に形成されている。これにより、薄肉凸条１８間の隙間（上記入射口）から入射する光が制限されると共に当該隙間から光が出射しにくくなる。したがって、上記光の濃淡は、一層明瞭なものとなり、その結果、上記ブランドの視認性が向上すると共に、上記目隠し効果が顕著なものとなる。
【００２５】
＜第２の実施形態＞
次に、本発明の第２の実施形態について説明される。
図４は、本発明の第２の実施形態に係るタイヤ３０の薄肉凸条３８の斜視図である。同図において、薄肉凸条３８が延びる方向Ｒが、タイヤ３０の径方向である。同図では、６本の薄肉凸条３８（３８ａ〜３８ｅ）のみ図示されているが、実際には、タイヤ３０の周方向に沿って多数の薄肉凸条３８が並設されている。
【００２６】
本実施形態に係るタイヤ３０が上記第１の実施形態に係るタイヤ１０と異なるところは、５本の薄肉凸条３８ａ〜３８ｅが一組となって凸条ユニット２９を構成しており、この凸条ユニット２９がタイヤ３０の周方向に沿って連続している点、及び薄肉凸条３８ａ〜３８ｅは、その上面３６ａ〜３６ｅの周縁距離（上面３６ａ〜３６ｅの円弧に沿った長さ）が漸次連続的に変化している点である。なお、その他の構成については、上記第１の実施形態に係るタイヤ１０と同様である。
【００２７】
本実施形態では、薄肉凸条３８ａの上面３６ａの周縁距離が最も長く、薄肉凸条３８ｅの上面３６ｅの周縁距離が最も短い。そして、各薄肉凸条３６ａ〜３６ｅの順に漸次周縁距離が短くなっている。
各上面３６ａ〜３６ｅは、上記第１の実施形態に係るタイヤ１０と同様に円弧状に形成されている。したがって、各薄肉凸条３６ａ〜３６ｅは、その高さ寸法が順に漸次小さくなっている。
なお、本実施形態では、５本の薄肉凸条３８ａ〜３８ｅが一組の凸条ユニット２９を構成しているが、これに限定されるものではなく、５本以上であればさらに多数の薄肉凸条が一組の凸条ユニットを構成するものでもよい。
また、上記上面３６ａ〜３６ｅは円弧状に形成されているが、これに限定されるものではなく、上記第１の実施形態と同様に、その一部が曲面に形成されていればよい。
【００２８】
本実施形態に係るタイヤ３０では、隣り合って連続する５本の薄肉凸条３８ａ〜３８ｅが凸条ユニット２９を構成し、この凸条ユニット２９に属する薄肉凸条３８ａ〜３８ｅの上面３６ａ〜３６ｅの周縁距離は、連続的に変化しているから、各上面３６ａ〜３６ｅで反射する光の量がそれぞれ異なる。これにより、単一の凸条ユニット２９について、光が入射した場合に光の濃淡がより明瞭に現出する。そして、この凸条ユニット２９がサイドウォール部１２に並設されるから、サイドウォール部１２全体として、光の濃淡は、さらに明瞭なものとなる。
したがって、光の濃淡が現出する部位にブランド等を表わす標章が付された場合に、当該ブランドが視覚的に浮彫状態にされ、その視認性がさらに向上する。
また、光の濃淡が一層明瞭に現出されることから、目隠効果がさらに向上し、サイドウォール部１２に形成される凹凸が目立たなくなる。
【００２９】
次に、上記各実施形態に関する設計変更例について説明される。
図５は、第１の実施形態の変形例に係るタイヤ１０の要部拡大断面図であり、薄肉凸条４８の断面形状を詳細に図示している。
本変形例に係る薄肉凸条４８が上記第１の実施形態に係る薄肉凸条１８と異なるところは、連続する薄肉凸条４８のうち隣り合う薄肉凸条４８ａ，４８ｂの高さが異なっている点である。なお、その他の構成については、上記第１の実施形態と同様である。
【００３０】
同図が示すように、薄肉凸条４８ａのショルダ部（連続部）の高さ寸法ｈ１は、薄肉凸条４８ｂの最大高さ寸法ｈ２よりも小さく設定されている。さらに詳細には、薄肉凸条４８ａの上面２６の頂点の位置は、薄肉凸条４８ｂ上面２６の頂点の位置よりも高い位置に配置され、且つ薄肉凸条４８ａのショルダ部の位置が薄肉凸条４８ｂの上面２６の頂点の位置よりも低い位置に配置されている。そして、薄肉凸条４８ａのショルダ部の高さ位置と薄肉凸条４８ｂの頂点の高さ位置とは、寸法ｓだけ異なっている。この寸法ｓは、０．１ｍｍ〜０．４ｍｍの範囲で適宜設定され得る。
【００３１】
本変形例では、連続する薄肉凸条４８ａ，４８ｂの高さを異ならせることにより、隣り合う薄肉凸条４８ａ，４８ｂの上面２６の位置にばらつきが生じる。したがって、多数連続する薄肉凸条４８の上面２６での光の反射の態様が異なり、上記光の濃淡は、さらに明瞭なものとなる。その結果、上記ブランドの視認性が向上すると共に、上記目隠し効果が一層顕著なものとなり、タイヤ１０がその径方向から観察された場合であっても、サイドウォール部１２に形成される凹凸が目立たなくなる。
【００３２】
また、図６は、第１及び第２の実施形態の変形例に係る薄肉凸条５８の拡大断面図である。
本変更例の特徴とするところは、各薄肉凸条５８の側壁面２７が仮想法線Ｈとなす角度が−θ／２に設定され、側壁面２８が仮想法線Ｈとなす角度がθ／２に設定されている点である。つまり、本変形例では、両側壁面２７，２８の上端部は、前述の光が入射する入射口を構成するが、両側壁面２７，２８によってこの入射口が拡げられた状態に形成されている。ただし、この場合、θ／２は、３０°以下の範囲で適宜設定され得る。
【００３３】
本変形例では、上記側壁面２８が側壁面２７に対して交差角θ＝６０°以下の角度で交差するから、薄肉凸条５８間の隙間（上記入射口）から入射した光は、当該隙間から出射しにくくなる。したがって、上記光の濃淡は明瞭なものとなる。その結果、上記ブランドの視認性が向上され、且つ上記目隠し効果が奏される。
【００３４】
なお、上記各実施形態及び変形例では、薄肉凸条１８，３８，４８，５８は、タイヤ１０（３０）の径方向に沿って延びているが、これに限定されるものではなく、径方向に対して所定の角度で傾斜していてもよい。
また、両側壁面２７，２８の傾斜角度の大きさがθ／２であるが、両側壁面２７，２８が左右対称に傾斜されていなくてもよく、両者のなす角度θが一定の範囲内であればよい。
【００３５】
【実施例】
次に、実施例によって本発明の効果について説明される。なお、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
【００３６】
表１は、本発明の実施例に係るタイヤについて、比較例に対する比較試験が行われた結果が示されている。
比較試験は、タイヤのサイドウォール部に形成された薄肉凸条の形状の違いによって、サイドウォール部の装飾効果（バルジ／デントの目隠効果）を評価するものである。この評価は、観察者がサイドウォール部に形成されるバルジ／デントを観察し、９点満点として６点以上が合格（装飾効果が高い）とする。
【００３７】
各実施例及び比較例に係るタイヤの薄肉凸条の諸元は、次の通りである。
［比較例１］
薄肉凸条の上面は平坦面である。薄肉凸条の両側壁面がなす角度θは、θ＜０に設定されている。６本の薄肉凸条が１組の凸条ユニットを構成し、各薄肉凸条の上面周縁距離が漸次異なっている。
［比較例２］
薄肉凸条の上面は平坦面である。薄肉凸条の両側壁面がなす角度（交差角度）θは、θ＞０に設定されている。６本の薄肉凸条が１組の凸条ユニットを構成し、各薄肉凸条の上面周縁距離が漸次異なっている。
【００３８】
［実施例１］
薄肉凸条の上面は円弧面である。薄肉凸条の両側壁面がなす角度θは、θ＞０に設定されている。６本の薄肉凸条が１組の凸条ユニットを構成し、各薄肉凸条の上面周縁距離が漸次異なっている。
［実施例２］
薄肉凸条の上面は円弧面である。薄肉凸条の両側壁面がなす角度θは、θ＞０に設定されている。１０本の薄肉凸条が１組の凸条ユニットを構成し、各薄肉凸条の上面周縁距離が漸次異なっている。
［実施例３］
薄肉凸条の上面は円弧面である。薄肉凸条の両側壁面がなす角度θは、θ＜０に設定されている。６本の薄肉凸条が１組の凸条ユニットを構成し、各薄肉凸条の上面周縁距離が漸次異なっている。
【００３９】
【表１】

【００４０】
表１が示すように、各比較例に係るタイヤについても薄肉凸条による装飾効果は奏されている。
実施例１及び３では、薄肉凸条の上面が円弧面にされることによって、上記装飾効果は一層顕著なものとなる。さらに、実施例２では、凸条ユニットを構成する薄肉凸条の本数が増やされることによって、上記装飾効果は一層顕著なものと
【００４１】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、セレーションを構成する薄肉凸条の上面が曲面部分を含んでいるから、サイドウォール部に光が照射された場合に所定の領域において光の濃淡が明瞭に現出される。これにより、当該光の濃淡が現出される部位にブランド等を表わす標章を付した場合には、当該ブランドが視覚的に浮彫状態にされ、その視認性が向上する。また、薄肉凸条によって光の濃淡が現出されることから、一定の目隠効果が奏されるので、薄肉凸条がカーカス端部に対応する位置に形成されることによって、サイドウォール部に形成される凹凸が目立たなくされる。その結果、完成度の高いタイヤの外観が形成される。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明の第１の実施形態に係るタイヤの構造を示す断面斜視図である。
【図２】図２は、本発明の第１の実施形態に係るタイヤの薄肉凸条の斜視図である。
【図３】図３は、本発明の第１の実施形態に係るタイヤの隣り合う薄肉凸条の断面図である。
【図４】図４は、本発明の第２の実施形態に係るタイヤの薄肉凸条の斜視図である。
【図５】図５は、本発明の第１の実施形態の変形例に係るタイヤの要部拡大断面図である。
【図６】図６は、本発明の第１及び第２の実施形態の変形例に係る薄肉凸条の拡大断面図である。
【符号の説明】
１０・・・タイヤ
１２・・・サイドウォール部
１４・・・カーカス部
１６・・・外面
１７・・・セレーション
１８・・・薄肉凸条
２３・・・カーカスプライ
２４・・・端縁
２６・・・上面
２７・・・側壁面
２８・・・側壁面
２９・・・凸条ユニット
３０・・・タイヤ
３６・・・上面
３８・・・薄肉凸条
４８・・・薄肉凸条
５８・・・薄肉凸条[0001]
[Field of the Invention]
The present invention relates to a tire, and more particularly to a serration structure formed in a sidewall portion of a tire.
[0002]
[Prior art]
In general, a tire is formed in a donut shape, and a carcass forming a skeleton is provided therein, and a breaker or a band for reinforcing the carcass is provided. The tire includes an annular bead core at an inner peripheral edge (portion engaged with the rim), and the carcass is wound around the bead core from the inner side (axially inner side) of the bead core to the outer side (axial direction). It is folded back to the outside. For this reason, the end portion of the carcass extends to the sidewall portion of the tire, and as a result, irregularities (steps) indicating the position of the edge of the carcass are formed on the sidewall portion of the tire. Will be.
On the other hand, a mark indicating the tire size and brand is attached to the sidewall portion of the tire, and this mark is formed three-dimensionally together with the tire when the tire is molded.
[0003]
Conventionally, the unevenness (stepped portion) has a problem that the appearance of the tire is impaired, and there is a request that the mark should be displayed as clearly as possible.
Therefore, conventionally, the mark has been attached to a portion where the unevenness is formed in order to hide the unevenness formed in the sidewall portion (to make it inconspicuous) (for example, Patent Documents 1 to 3). reference). Moreover, this mark was generally comprised in three dimensions by the thin rib (serration) which consists of a some protruding item | line. Thereby, the light incident on the convex portion of the serration is effectively reflected, and the light incident on the concave portion of the serration is hardly reflected. Therefore, light shading is formed in the portions where the serrations are formed. As a result, the visibility of the mark is improved, and a blinding effect that makes the unevenness inconspicuous is exhibited.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-164831 [Patent Document 2]
JP-A-9-86106 [Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 2000-280716
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional serration, the blinding effect is not sufficient, and there has been a demand for further improving the effect.
Then, this invention is providing the tire which can conceal the uneven | corrugated shape of a side wall part more effectively.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
(1) In order to achieve the above object, it is necessary to have a high blinding effect. For that purpose, the structure of the serration is improved, and it is noticeable when light is applied to the sidewall portion. It is important that a light shading is formed.
Therefore, the tire according to the present application is characterized in that a plurality of thin ridges are juxtaposed in a predetermined region on the outer surface of the sidewall portion, and at least a part of the upper surface of the thin ridges is formed in a curved surface. Is.
[0007]
According to this configuration, a plurality of thin ridges are juxtaposed to form serrations in which convex portions and concave portions are alternately continued in the sidewall portion. As a result, when light is applied to the sidewall portion, the light is efficiently reflected on the upper surface of each thin ridge (the serration convex portion), and a gap portion (of the serration) formed between each thin ridge. It becomes difficult to reflect at the concave portion. For this reason, when light is irradiated to the area | region in which the thin convex line | wire of the side wall part was provided, the lightness and darkness will appear.
Moreover, since the curved surface portion exists on the upper surface of the thin ridge, light is reflected very efficiently at the curved surface portion. Therefore, the above-mentioned shading becomes clearer.
[0008]
(2) It is preferable that the upper surface of the thin ridge is formed as an arc-shaped smooth convex surface.
In this configuration, the shape of the upper surface can be configured easily and inexpensively, and light is reflected more efficiently on the upper surface. Therefore, the shading becomes even clearer.
[0009]
Moreover, it is preferable that the crossing angle θ between the opposing side walls of the adjacent thin ridges is θ ≦ 60 ° (degree). However, more preferably, −30 ° ≦ θ ≦ 0 °.
By setting the crossing angle θ to such a numerical value, the light incident on the gaps between the thin ridges (the serration depressions) is limited, and the light is less likely to be emitted from the gaps. Therefore, the shading becomes even clearer.
[0010]
(3) Further, at least five thin ridges that are adjacent to each other constitute one set of ridge units, and the upper surface peripheral distance of the thin ridges belonging to the ridge unit continuously changes. It may be configured as follows.
In this configuration, since the amount of light reflected on the upper surface of each thin ridge is different, the above-described shading appears clearly for the ridge unit. In addition, since the ridge units are arranged side by side on the sidewall portion, the shading becomes clearer as the entire sidewall portion.
[0011]
(4) Further, the height h1 of the continuous portion where the side wall and the upper surface of the thin ridge are continuous may be set lower than the maximum height h2 of the upper surface of the thin ridge adjacent to the thin ridge. .
In this configuration, variation occurs in the upper surface position of the thin ridges, so that the reflection of light on the upper surface of each thin ridge is observed differently. Therefore, the above-described shading becomes clearer for the entire sidewall portion.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail based on preferred embodiments with appropriate reference to the drawings.
[0013]
<First Embodiment>
FIG. 1 is a cross-sectional perspective view showing the structure of a tire 10 according to a first embodiment of the present invention. In the drawing, a cross section A is a plane that passes through the center of the tire 10 and is orthogonal to the equator plane E of the tire 10. Further, in the drawing, the vertical direction is the radial direction of the tire 10, and the horizontal direction is the axial direction of the tire 10. In particular, the right direction indicates the axially outward direction.
[0014]
The tire 10 has a substantially bilaterally symmetrical shape with the equator plane E as the center. The tire 10 includes a tread portion 11, a sidewall portion 12, a bead portion 13, a carcass portion 14, and a belt portion 15.
A feature of the present embodiment is that serrations 17 including a plurality of thin ridges 18 are formed on the outer surface 16 of the sidewall portion 12, and each thin ridge 18 extends in the radial direction and It is the point formed in the external shape mentioned later. As will be described in detail later, the serrations 17 have an excellent decorative effect for the tire 10 by providing the thin ridges 18.
[0015]
The tread portion 11 is made of a crosslinked rubber, and is formed in a substantially arc shape that is convex outward in the radial direction. The outer surface of the tread portion 11 constitutes a tread surface 19 that contacts the road surface. A tread pattern including a groove portion 20 and a land portion 21 is formed on the tread surface 19.
[0016]
The sidewall portion 12 extends radially inward from both ends of the tread portion 11. The sidewall portion 12 is also made of a crosslinked rubber. The sidewall portion 12 absorbs an impact from the road surface by bending. Further, the sidewall portion 12 prevents the carcass portion 14 from being damaged.
The bead unit 13 includes a bead core 22. The bead core 22 is formed in an annular shape and includes a plurality of non-stretchable wires (typically steel wires).
[0017]
The carcass part 14 includes a carcass ply 23. The carcass ply 23 is not limited to a single one, and a plurality of carcass plies 23 may be stacked. The carcass ply 23 is disposed along the inner peripheral surfaces of the tread portion 11, the sidewall portion 12, and the bead portion 13, and both end portions thereof are wound up from the inner side in the axial direction of the bead core 22 to the outer side. Therefore, the end edge 24 of the carcass ply 23 is annularly arranged in the circumferential direction at a predetermined position of the sidewall portion 12.
The carcass ply 23 includes a carcass cord and a topping rubber that covers the carcass cord. For example, when the tire 10 is configured as a radial tire, the angle between the direction of the carcass cord and the circumferential direction of the tire 10 can be set to 80 ° or more and 90 ° or less.
[0018]
The belt portion 15 is generally composed of a plurality of belt plies 25. In the present embodiment, the belt portion 15 includes two belt plies 25.
The belt ply 25 is formed in a known manner. For example, the belt ply 25 is formed by covering a belt cord with a topping rubber. The belt cord may be arranged so as to intersect with the longitudinal direction of each belt ply 25 at an angle of, for example, 15 ° to 30 °. Each belt ply 25 is wound around the outside of the carcass portion 14 so that the longitudinal direction thereof is along the circumferential direction of the tire 10.
[0019]
FIG. 2 is a perspective view of the thin ridge 18. In the figure, the direction R in which the thin ridges 18 extend is the radial direction of the tire 10. In the figure, only five thin ridges 18 are shown, but in actuality, a large number of thin ridges 18 are juxtaposed along the circumferential direction of the tire 10.
FIG. 3 is a cross-sectional view of adjacent thin ridges 18.
[0020]
These thin ridges 18 are formed together with the sidewall portion 12 when the tire 10 is molded and vulcanized. The thin ridges 18 are formed in a substantially sector shape in cross section, and are arranged along the circumferential direction at a predetermined pitch p. The thin ridge 18 has an upper surface 26 and side wall surfaces 27 and 28 continuous on both sides of the upper surface.
The upper surface 26 (convex surface) of the thin ridge 18 is formed in an arc shape. The curvature radius of the upper surface 26 is appropriately set in the range of 0.05 mm to 0.4 mm.
[0021]
Further, the side wall surface 27 of the thin ridge 18 is inclined at a predetermined angle θ / 2. This angle θ / 2 is an angle that the direction of the side wall surface 27 makes with a virtual normal H that is orthogonal to the outer surface 16 of the sidewall portion 12. In the present embodiment, θ / 2 = 15 ° (degree) is set. However, the angle θ / 2 can be set as appropriate within a range of −30 ° ≦ θ / 2 ≦ 30 °.
Furthermore, the side wall surface 28 of the thin ridge 18 is also inclined at a predetermined angle. The side wall surface 28 is inclined symmetrically with respect to the side wall surface 27 and the virtual normal line H, and the inclination angle is −θ / 2.
[0022]
In the tire 10 according to the present embodiment, a serration in which convex portions and concave portions are alternately continued is formed in the sidewall portion 12 by arranging a large number of the thin ridges 18 described above. As a result, when the sidewall portion 12 is irradiated with light from the outside, the light incident on the upper surface 26 of each thin ridge 18 is efficiently reflected to the outside, and the gap between the thin ridges 18. It becomes difficult for the light incident on to be reflected to the outside. For this reason, when light is irradiated to the area | region in which the thin-walled protrusion 18 of the side wall part 12 was provided, the light shade will appear.
In particular, since the upper surface 26 is formed in an arc shape, the light is reflected by the upper surface 26 very efficiently, and the shading becomes clearer. Moreover, the upper surface 26 for efficiently reflecting light is configured simply and inexpensively.
The upper surface 26 is formed in an arc shape, but is not limited to this, and a part of the upper surface 26 may be formed in a curved surface.
[0023]
As a result, when a mark representing a brand or the like is attached to a portion where light shading appears, the brand is visually embossed, and the visibility is improved.
In addition, since the light ridges appear by the thin ridges 18, a certain blinding effect is achieved. Therefore, by providing the thin ridges 18 along the portion where the end edge 24 of the carcass ply 23 is disposed, the unevenness formed in the sidewall portion 12 becomes inconspicuous, and the appearance of a highly complete tire is formed. Is done.
[0024]
Further, the opposing side wall surfaces 27 and 28 of the adjacent thin ridges 18 are inclined as described above, and the side wall surface 27 is inclined with respect to the side wall surface 28 at an intersecting angle θ = −30 °. Therefore, the upper end portions of the side wall surfaces 27 and 28 constitute an entrance through which the light is incident, but are formed in a state where the entrance ports are narrowed by the side wall surfaces 27 and 28. Thereby, the light incident from the gap (the entrance) between the thin ridges 18 is limited and the light is less likely to be emitted from the gap. Therefore, the shading of the light becomes clearer. As a result, the visibility of the brand is improved, and the blinding effect becomes remarkable.
[0025]
<Second Embodiment>
Next, a second embodiment of the present invention will be described.
FIG. 4 is a perspective view of the thin ridge 38 of the tire 30 according to the second embodiment of the present invention. In the figure, the direction R in which the thin ridges 38 extend is the radial direction of the tire 30. In the figure, only six thin ridges 38 (38a to 38e) are shown, but in actuality, a large number of thin ridges 38 are juxtaposed along the circumferential direction of the tire 30.
[0026]
The difference between the tire 30 according to the present embodiment and the tire 10 according to the first embodiment is that a set of five thin ridges 38a to 38e constitutes a ridge unit 29. The point where the strip unit 29 is continuous along the circumferential direction of the tire 30 and the thin protrusions 38a to 38e are gradually increased in peripheral distance (length along the arc of the upper surfaces 36a to 36e) of the upper surfaces 36a to 36e. It is a point that changes continuously. In addition, about another structure, it is the same as that of the tire 10 which concerns on the said 1st Embodiment.
[0027]
In the present embodiment, the peripheral distance of the upper surface 36a of the thin ridge 38a is the longest, and the peripheral distance of the upper surface 36e of the thin ridge 38e is the shortest. And the peripheral edge distance is gradually shortened in the order of the thin ridges 36a to 36e.
Each upper surface 36a-36e is formed in circular arc shape similarly to the tire 10 which concerns on the said 1st Embodiment. Accordingly, the thin ridges 36a to 36e are gradually reduced in height in order.
In the present embodiment, the five thin ridges 38a to 38e constitute a set of ridge units 29. However, the present invention is not limited to this. The ridges may constitute a set of ridge units.
Moreover, although the said upper surfaces 36a-36e are formed in circular arc shape, it is not limited to this, The part should just be formed in the curved surface similarly to the said 1st Embodiment.
[0028]
In the tire 30 according to the present embodiment, five thin ridges 38 a to 38 e that are adjacent to each other constitute a ridge unit 29, and the upper surfaces 36 a to 36 e of the thin ridges 38 a to 38 e belonging to this ridge unit 29. Since the peripheral distance is continuously changing, the amount of light reflected by each of the upper surfaces 36a to 36e is different. Thereby, with respect to the single ridge unit 29, when light is incident, the density of the light appears more clearly. And since this protruding line unit 29 is arranged in parallel with the side wall part 12, as for the side wall part 12, the light shade becomes clearer.
Therefore, when a mark representing a brand or the like is attached to a portion where light shading appears, the brand is visually embossed, and the visibility is further improved.
In addition, since the light shading appears more clearly, the blinding effect is further improved, and the unevenness formed in the sidewall portion 12 becomes inconspicuous.
[0029]
Next, a design change example relating to each of the above embodiments will be described.
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view of a main part of the tire 10 according to a modification of the first embodiment, and shows a cross-sectional shape of the thin ridge 48 in detail.
The thin ridges 48 according to this modification are different from the thin ridges 18 according to the first embodiment in that the adjacent

thin ridges

48a and 48b among the continuous thin ridges 48 are different in height. Is a point. Other configurations are the same as those in the first embodiment.
[0030]
As shown in the figure, the height dimension h1 of the shoulder portion (continuous portion) of the thin ridge 48a is set smaller than the maximum height dimension h2 of the thin ridge 48b. More specifically, the position of the apex of the upper surface 26 of the thin ridge 48a is higher than the position of the apex of the upper surface 26 of the thin ridge 48b, and the position of the shoulder portion of the thin ridge 48a is the thin ridge. It is arranged at a position lower than the position of the vertex of the upper surface 26 of 48b. The height position of the shoulder portion of the thin ridge 48a is different from the height position of the apex of the thin ridge 48b by a dimension s. The dimension s can be appropriately set within a range of 0.1 mm to 0.4 mm.
[0031]
In this modification, by varying the height of the continuous

thin ridges

48a and 48b, the position of the upper surface 26 of the adjacent

thin ridges

48a and 48b varies. Therefore, the manner of reflection of light on the upper surface 26 of the continuous thin ridges 48 is different, and the light density becomes clearer. As a result, the visibility of the brand is improved and the blinding effect is more remarkable, and the unevenness formed in the sidewall portion 12 is conspicuous even when the tire 10 is observed from the radial direction. Disappear.
[0032]
FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view of a thin ridge 58 according to a modification of the first and second embodiments.
The feature of this modification is that the angle between the side wall surface 27 of each thin ridge 58 and the virtual normal line H is set to -θ / 2, and the angle between the side wall surface 28 and the virtual normal line H is θ /. 2 is set. In other words, in the present modification, the upper end portions of the both side wall surfaces 27 and 28 constitute the entrance through which the above-described light is incident, but the entrance ports are formed in a state where the entrance ports are widened by the both side wall surfaces 27 and 28. However, in this case, θ / 2 can be appropriately set within a range of 30 ° or less.
[0033]
In the present modification, the side wall surface 28 intersects the side wall surface 27 at an angle of intersection angle θ = 60 ° or less, so that the light incident from the gap between the thin ridges 58 (the entrance) is the gap. It becomes difficult to emit from. Therefore, the shading of the light becomes clear. As a result, the visibility of the brand is improved and the blinding effect is achieved.
[0034]
In each of the above-described embodiments and modifications, the

thin ridges

18, 38, 48, and 58 extend along the radial direction of the tire 10 (30). May be inclined at a predetermined angle with respect to.
Further, the inclination angle of the both side wall surfaces 27 and 28 is θ / 2, but the both side wall surfaces 27 and 28 do not have to be symmetrically inclined, and the angle θ formed by both of them is within a certain range. That's fine.
[0035]
【Example】
Next, the effects of the present invention will be described with reference to examples. Note that the present invention should not be construed in a limited manner based on the description of the examples.
[0036]
Table 1 shows a result of a comparative test performed on the tire according to the example of the present invention.
The comparative test is to evaluate the decoration effect (bulge / dent denting effect) of the sidewall portion by the difference in the shape of the thin ridge formed on the sidewall portion of the tire. In this evaluation, an observer observes a bulge / dent formed on the sidewall portion, and a score of 6 or more is acceptable (high decoration effect) as a full score of 9.
[0037]
The specifications of the thin ridges of the tire according to each example and comparative example are as follows.
[Comparative Example 1]
The upper surface of the thin ridge is a flat surface. The angle θ formed by the both side walls of the thin ridge is set to θ <0. Six thin-walled ridges constitute a set of ridge units, and the upper surface peripheral distance of each thin-walled ridge gradually differs.
[Comparative Example 2]
The upper surface of the thin ridge is a flat surface. The angle (intersection angle) θ formed by the both side walls of the thin ridge is set to θ> 0. Six thin-walled ridges constitute a set of ridge units, and the upper surface peripheral distance of each thin-walled ridge gradually differs.
[0038]
[Example 1]
The upper surface of the thin ridge is an arc surface. The angle θ formed by the both side walls of the thin ridge is set to θ> 0. Six thin-walled ridges constitute a set of ridge units, and the upper surface peripheral distance of each thin-walled ridge gradually differs.
[Example 2]
The upper surface of the thin ridge is an arc surface. The angle θ formed by the both side walls of the thin ridge is set to θ> 0. Ten thin ridges constitute a set of ridge units, and the distance between the upper peripheral edges of the thin ridges is gradually different.
[Example 3]
The upper surface of the thin ridge is an arc surface. The angle θ formed by the both side walls of the thin ridge is set to θ <0. Six thin-walled ridges constitute a set of ridge units, and the upper surface peripheral distance of each thin-walled ridge gradually differs.
[0039]
[Table 1]

[0040]
As Table 1 shows, the decorative effect by the thin ridges is also exhibited in the tires according to the comparative examples.
In Examples 1 and 3, the decoration effect becomes more remarkable by making the upper surface of the thin ridges into an arc surface. Furthermore, in Example 2, the number of thin ridges constituting the ridge unit is increased, so that the decorative effect is more remarkable.
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the upper surface of the thin ridge constituting the serration includes a curved surface portion, when light is applied to the sidewall portion, the light density is clearly displayed in a predetermined region. Is issued. Thereby, when the mark which shows a brand etc. is attached | subjected to the site | part where the said light shading appears, the said brand is made into a state of embossment visually, and the visibility improves. In addition, since light shades appear due to the thin ridges, a certain blinding effect is achieved.Thus, the thin ridges are formed at positions corresponding to the carcass end portions, so that the sidewall portions are formed. The formed irregularities are made inconspicuous. As a result, the appearance of a highly complete tire is formed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional perspective view showing the structure of a tire according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of a thin ridge of the tire according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view of adjacent thin ridges of a tire according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a perspective view of a thin ridge of a tire according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view of a main part of a tire according to a modified example of the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view of a thin ridge according to a modification of the first and second embodiments of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Tire 12 ... Side wall part 14 ... Carcass part 16 ... Outer surface 17 ... Serration 18 ... Thin ridge 23 ... Carcass ply 24 ... Edge 26 ... -Upper surface 27 ... Side wall surface 28 ... Side wall surface 29 ... Projection unit 30 ... Tire 36 ... Upper surface 38 ... Thin projection 48 ... Thin projection 58 ... Thin Ridge

Claims

A plurality of thin ridges are juxtaposed in a predetermined region on the outer surface of the sidewall portion,
A tire in which at least a part of the upper surface of the thin ridge is formed into a curved surface.

The tire according to claim 1, wherein the upper surface of the thin ridge is formed into an arc-shaped smooth convex surface.

The tire according to claim 1 or 2, wherein an intersecting angle θ between opposing side walls of adjacent thin ridges is θ≤60 °.

At least five thin ridges that are adjacent to each other constitute a set of ridge units,
The tire according to any one of claims 1 to 3, wherein the upper surface peripheral distance of the thin ridge belonging to the ridge unit is continuously changed.

The height h1 of the continuous part where the side wall and the upper surface of the thin ridge are continuous is set lower than the maximum height h2 of the upper surface of the thin ridge adjacent to the thin ridge. The tire described in Crab.