JP2005052371A - 色見本部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】商品自体に装着することができ、小形で、安価な色見本部材を提供する。
【解決手段】口紅繰出容器3の繰出操作部4の底面に設けられる色見本部材1であって、この色見本部材1は、所定間隔をあけて配設される上下一対の平板部11,12と、これら両平板部11,12を連結する連結部とから構成され、上記両平板部11,12と連結部との色調が上記口紅2の色調と対応している。
【選択図】図2

Description

本発明は、口紅等の棒状化粧料の色見本部材に関するものである。
従来から、口紅等の色見本品を店頭等で展示する際に、図9に示すように、上側壁部に色見本ダミー43を保持し下側筒部内にテスター(試供品)42を挿し込んで保持したサンプル保持体44(テスター専用品)を多数(各色毎に)用意し、上面に多数のテスター品挿通用穴41が穿設された展示台40の上記穴41にサンプル保持体44の下部(テスター42の部分)を挿通するようにして展示台40に各サンプル保持体44を載置し、展示台40上に色見本ダミー43を多数並べるようにしたものがある。このように、1つのサンプル保持体44に色見本ダミー43とテスター42の両方を保持することで、色見本ダミー43の色が実際にはどのような感じの色になるかを、テスター42によって簡単に確認できるようにしている(例えば、特許文献1)。
特開2000−166645号公報
しかしながら、上記のように、色見本ダミー43およびテスター42を備えたサンプル保持体44を用いる場合には、その作製工程が複雑であるうえ、テスター42が必要になるため、高価になる。しかも、例えば20色分のサンプル保持体44が必要である場合には、各色毎にそれぞれ別個に(色見本ダミー43と、テスター42を挿し込んで保持する下側筒部とを有する)サンプル保持体44を作製する必要がある。そこで、テスター42をサンプル保持体44の下側筒部に保持するのではなく、商品(販売品)を保持することにより、テスター42を省略することが考えられる。この場合にも、サンプル保持体44の下側筒部に商品を挿し込んで保持し、その状態で陳列, 展示する必要があり、上記と同様の問題がある。しかも、色見本ダミー43には、口紅の先部に似せた部分等が形成されているため、その形状が大きく、また複雑でもあり、作製コストが高価になる。そこで、商品自体に装着することができ、小形で、安価な色見本部材の実現が強く望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、商品自体に装着することができ、小形で、安価な色見本部材の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の色見本部材は、棒状化粧料容器の把持部の底面に設けられる色見本部材であって、この色見本部材は、所定間隔をあけて配設される上下一対の平板部と、これら両平板部を連結する連結部とから構成され、上記両平板部と連結部との色調が上記棒状化粧料の色調と対応しているという構成をとる。
すなわち、本発明の色見本部材は、所定間隔をあけて配設される上下一対の平板部と、これら両平板部を連結する連結部とから構成されており、これを、棒状化粧料容器の把持部の底面に設けるようにしている。したがって、本発明の色見本部材では、従来例(特許文献1)のような、テスター42もしくは商品を挿し込んで保持するサンプル保持体44の下側筒部を作製する必要がなく、本発明の色見本部材を棒状化粧料の各色毎に作製し、色見本として機能させればよく、作製コストが安価になる。しかも、上記両平板部と連結部との色調が上記棒状化粧料の色調と対応しているため、上記棒状化粧料の色調が実際にはどのような感じの色調であるのかを、上記両平板部と連結部との色調によって簡単に確認することができる。しかも、この色見本部材は、上記したように、上下一対の平板部と連結部とで構成されているだけであるため、小さく形成することができ、しかも、構造が簡単で、 さらに安価に作製することができる。しかも、単に一枚の平板体を両面テープ等を介して上記棒状化粧料容器の把持部の底面に接着, 固定する場合に、上記平板体が透明性を有するものであると、両面テープ等が平板体の上方から見えて目立つおそれがあるが、本発明の色見本部材は、透明性を有していたとしても、下側平板部で両面テープ等がぼやかされて下側平板部の表面に映り、この下側平板部の表面に映る両面テープ等を、上記両平板部間に形成される空間を介して、上側平板部の上方から見ることになり、両面テープ等が目立たなくなる。また、連結部がある部分では、この部分の厚みで、両面テープ等が目立たなくなり、見栄えがよい。なお、本発明において、棒状化粧料容器とは、棒状化粧料を繰り出す棒状化粧料繰出容器だけではなく、棒状化粧料を繰り出さないタイプの棒状化粧料容器をも指す。また、本発明において、把持部とは、棒状化粧料容器の下部にある、使用時に手でつかんで棒状化粧料容器を動かす部分を指し、棒状化粧料繰出容器の場合には、通常、繰出操作部が把持部となる。
また、上記下側平板部の下面に、接着手段収容用凹部が形成されていると、上記下側平板部の内部に両面テープ等の接着手段を収容することができ、本発明の色見本部材の厚みを薄くすることができる。
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。
図1は、本発明の色見本部材の一実施の形態を示している。この実施の形態では、上記色見本部材1は、口紅2が繰り出し自在に収容された口紅繰出容器(棒状化粧料容器)3の繰出操作部(把持部)4の底面(図2および図7参照。この図2および図7では、口紅2を下向きにした口紅繰出容器3、すなわち逆向きの口紅繰出容器3が示されている)に両面テープ14(図5参照)を用い着脱自在に装着される。この実施の形態では、上記色見本部材1は、商品として販売される口紅繰出容器3に装着されている。
上記色見本部材1は、図3〜図6に示すように、所定間隔をあけて平行に配設された上下一対のプラスチック製の平板部11,12と、これら両平板部11,12を連結するプラスチック製の連結部13とからなり、これら両平板部11,12および連結部13を、上記口紅2の色調に着色したプラスチック材料を用いて一体成形したものであり、これにより、両平板部11,12および連結部13の色調が上記口紅2の色調と同じになっている。
上記両平板部11,12は、厚みは異なるものの、略同じ形状の長方形状平板体に形成されており、平面視で、相重なるように配設されている。また、上側平板部11の上面は、緩やかに湾曲する湾曲面に形成されている。一方、下側平板部12には、その下面に、略長方形状の凹部12aが形成されており、この凹部12aに略長方形状の両面テープ14が収容されて接着, 固定されている。
また、上記連結部13は、上記両平板部11,12より小さい長方形状平板体に形成されている。図5および図6において、15は下側平板部12の凹部12aの上面から上方に向かって穿設された5つの小凹部であり、色見本部材1を軽量化する作用を奏している。このような色見本部材1は、図7に示すように、口紅繰出容器3の繰出操作部4の底面に上記両面テープ14(図7では、図示せず)を介して接着, 固定されている。なお、上記両平板部11,12および連結部13の形状は、長方形状に限定するものではなく、円形状等, どのような形状でもよく、繰出操作部4の底面の形状に合わせることが、好ましい。また、上記下側平板部12の凹部12a、両面テープ14の形状も、同様であり、どのような形状でもよい。
上記口紅繰出容器3は、従来公知のものであり、内部に口紅2の保持皿(図示せず)が昇降自在に保持された外筒5(図7参照)と、この外筒5の下端部に回動自在に取付けられた繰出操作部4とを備え、この繰出操作部4を回動させることにより上記保持皿とともに口紅2を昇降させるよう構成している。図7において、6は口紅繰出容器3のキャップである。
また、上記色見本1を接着, 固定した口紅繰出容器3は、図8に示すような陳列台20を用いて、陳列, 展示される。この陳列台20は、台本体21と傾斜板部22とからなり、この傾斜板部22に、上記口紅繰出容器3を挿通, 支受しうる3つの筒部23が取り付けられている。より詳しく説明すると、上記台本体21は、略水平に形成された四角形状の底板25と、この底板25の前端部から略垂直に上向きに延びる四角形状の前板26と、上記底板25の後端部から略垂直に上向きに延びる上記前板26より長い四角形状の後板27と、上記底板25の左右両側部から略垂直に上向きに延びる左右一対の左右両側板28,29(左右両側板28,29は、それぞれ左右対称形状になっている)とからなり、上面が開口している。すなわち、前板26、後板27、左右両側板28,29の各上辺で形成される傾斜状の上面開口部を有している。
また、上記傾斜板部22は、所定間隔をあけて平行に配設される上下一対の天板31,32(天板31,32の外形は略同じに形成されている)と、これら両天板31,32の外周部間に配設されこれら両天板31,32の外周部間の隙間を閉塞する四角形状枠体の側板33とからなり、上記下側天板32が上記台本体21の上面開口部に接着,固定されている。また、上記両天板31,32には、相対向する状態で一対の貫通穴31a,32aが3組穿設されており、これら貫通穴31a,32aにそれぞれ筒部23が固定されている。そして、これら各筒部23に上方から、逆向きの口紅繰出容器3の外筒5が挿通されているとともに、上記各筒部23の内周面の段部で繰出操作部4の下端部が支受されている。
上記のように、この実施の形態では、それ自体の色調が口紅2の色調と同じである色見本部材1を、口紅繰出容器3の繰出操作部4の底面に接着, 固定して、陳列, 展示することができる。しかも、この色見本部材1は、上下一対の平板部11,12と連結部13とで構成されているだけであるため、小さく形成することができ、しかも、構造が簡単で、安価に作製することができる。しかも、上下一対の平板部11,12の間に空間があり、また、連結部13がある部分は厚みが厚いため、下側平板部12の下面の凹部12aに収容した両面テープ14が、上側平板部11の上方から殆ど目立たない。
なお、上記実施の形態では、棒状化粧料として口紅2を用いたが、これに限定されるものではなく、アイシャドウ,チーク,シャドウ等の他の棒状化粧料でもよい。
また、下側平板部12の凹部12aに両面テープ14を接着しているが、口紅繰出容器3の繰出操作部4の底面に下側平板部12を着脱自在に接着することができるものであれば、どのような接着剤を用いてもよい。また、下側平板部12の下面に凹部12aを形成しなくてもよい。
本発明の色見本部材の一実施の形態を示す斜視図である。 上記色見本部材の使用状態を示す斜視図である。 上記色見本部材の正面図である。 上記色見本部材の側面図である。 上記色見本部材の底面図である。 上記色見本部材の図5における矢視AーA断面図である。 上記色見本部材の使用状態を示す正面図である。 陳列台の断面図である。 従来例を示す斜視図である。
符号の説明
1 色見本部材
2 口紅
3 口紅繰出容器
4 繰出操作部
11, 12 平板部

Claims (2)

  1. 棒状化粧料容器の把持部の底面に設けられる色見本部材であって、この色見本部材は、所定間隔をあけて配設される上下一対の平板部と、これら両平板部を連結する連結部とから構成され、上記両平板部と連結部との色調が上記棒状化粧料の色調と対応していることを特徴とする色見本部材。
  2. 上記下側平板部の下面に、接着手段収容用凹部が形成されている請求項1記載の色見本部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013013663A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Key Tranding Co Ltd 棒状化粧料繰出容器の保持装置
JP2017507733A (ja) * 2014-03-13 2017-03-23 イーエルシー マネージメント エルエルシー 一の機能性塗布具と一の非機能性塗布具とを備えた化粧品塗布具システム
JP2017513547A (ja) * 2014-03-13 2017-06-01 イーエルシー マネージメント エルエルシー 不機能性の塗布具ヘッド用の拡大キャップを備える化粧品塗布具システム

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