JP2005050013A - 情報発信装置、情報発信方法、情報発信プログラム、およびその情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents
情報発信装置、情報発信方法、情報発信プログラム、およびその情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】URLの通信先が定める要件に合致したホームページを公開する。
【解決手段】情報発信装置1は、ネットワークを通じてホームページを第3者に公開する装置である。情報発信装置1は、少なくとも1つのURL、およびURLの通信先が定める管理情報を受信する入手部11と、管理情報が表わす要件に合致するURLを利用して、ホームページを作成する編集部12とを含む。
【選択図】 図1
【解決手段】情報発信装置1は、ネットワークを通じてホームページを第3者に公開する装置である。情報発信装置1は、少なくとも1つのURL、およびURLの通信先が定める管理情報を受信する入手部11と、管理情報が表わす要件に合致するURLを利用して、ホームページを作成する編集部12とを含む。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報発信装置、情報発信方法、情報発信プログラム、およびその情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体に関し、特に、ネットワークを通じて情報公開ページを第3者に公開する情報発信装置、情報発信方法、情報発信プログラム、およびその情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、個人の間でもパソコンやデジタルカメラなどのデジタル機器が普及していた。そのことは、個人が画像や音声などのデジタルコンテンツを作成することを促している。デジタルコンテンツが作成されることは、次の機会を増加させている。第1の機会は、それらのデジタルコンテンツを第三者と共有する機会である。第2の機会は、それらのデジタルコンテンツを第三者に公開する機会である。
【0003】
個人が作成したデジタルコンテンツを公開しようとする場合、その公開に用いられる媒体のうち、最も一般的な媒体はインターネットである。デジタルコンテンツの公開にインターネットが用いられる場合、最も一般的に用いられる方法は、HTML(Hypertext Markup Language)で記述したホームページの中に、画像や音声などのデジタルコンテンツを貼り付ける方法である。その他に用いられる方法は、アルバムサービスを利用する方法である。アルバムサービスとは、個人が自分の画像をインターネットで公開できるようにするサービスのことである。アルバムサービスは、検索サイトなどの多くの人がアクセスするサイトにおいて主に実施されている。アルバムサービスを利用するユーザは、画像を登録すれば、その画像を公開できる。画像を公開するためにHTMLで記述されたホームページを作成する必要性はない。
【0004】
アルバムサービスをはじめとする、インターネットでデータを提供するシステムやその提供の方法において、公開先に応じてデータを取扱う技術は、重要な要素である。たとえば、特定の要件を満たす公開先のみにデータを提供するための工夫や、公開先に応じてデータを加工する技術が用いられている。
【0005】
具体的には、特許文献1には、コンテンツを集約したウェブサイトへのアクセスにより、コンテンツ全体を利用させる方法が開示されている。この方法において、コンテンツは通信先のウェブサーバ(第1のウェブサーバ)からコンテンツを集約したウェブサーバ(第2のウェブサーバ)に集められる。第1のウェブサーバと第2のウェブサーバとの間にはリンクが張られる。第2のウェブサーバは、第1のウェブサーバ経由でアクセスしたユーザに対してのみ、自らへのアクセスを許可する。これにより、第1のウェブサーバ経由でアクセスしたユーザのみがコンテンツ全体を利用できる。特許文献2には、サーバ上で検索された画像を公開する方法が開示されている。その画像データは、複数の提供者からネットワークを通じて集められる。この方法において、画像が「非公開」と設定されている場合、その画像は公開されない。「公開」および「非公開」の設定、ならびに検索の設定は、画像の提供者が、サーバに画像を登録するときに行う。これにより、画像の提供者がサーバ上に画像を置くと、その画像は、ネットワークを通じて多数のユーザに公開される。画像の提供者自身が画像を管理したり保持したりする必要性はなくなる。特許文献3には、アルバムを作成できるシステムが開示されている。このシステムは、ネットワークを用いた電子的な卒業アルバムの作成において、作成要求を出したユーザの個人情報を用いてアルバムを作成するシステムである。従来の冊子形式のアルバムには、個人にとっては関係ない部分もかなりあった。その理由は、内容が同一のアルバムが対象者全員に配布されるためである。このシステムは、ユーザごとに異なるアルバムを作成できる。その理由は、ユーザに関係のあるデータだけを使用するためである。ユーザに関係のあるデータだけを使用できる理由は、サーバ上のデータ(画像など)ごとに、関連するユーザを設定するためである。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−83019公報
【0007】
【特許文献2】
特開2001−325259公報
【0008】
【特許文献3】
特開2002−55986公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1で開示されているような、第1のウェブサーバ経由でアクセスしたユーザに対してのみ、第2のウェブサーバへのアクセスが許可される場合には、コンテンツ通信先が最終的に誰が自分のコンテンツにアクセス可能なのか、把握できないという問題がある。その理由は、コンテンツにアクセス可能なユーザが管理されていないためである。ユーザが管理されない原因は、コンテンツの通信先を管理することが困難なためである。
【0010】
また、特許文献2で開示されているような、複数の画像提供者から集められ、かつサーバ上で検索された画像が公開される場合には、次のような問題がある。その第1の問題とは、個人が友人などのグループ間でデータを共有するために利用することが困難という問題である。その理由は、画像の公開先ごとに公開される画像を変えることができない(それぞれの画像を「公開」または「非公開」に設定することは可能)ためである。画像を変えることができない理由は、公開される画像がサーバにすべて集められ、一括して公開されるためである。この場合に限らず、アルバムサービスで公開される各アルバムは、独立したアルバムである。それらのアルバム間で相互に連携できるアルバムサービスは存在しない。たとえばグループで旅行に行き、そのときの写真を公開する場合、公開されるアルバムは、画像の保有者ごとの、別々のアルバムになる。第三者がそれらの写真を参照する場合、その第三者は個別のアルバムにアクセスする必要が生じる。このようなアルバムサービスは閲覧しにくい。公開されるデータが写真ではなく動画や音などの場合も同様である。第2の問題とは、プライバシー性があるデータの共有にはなじまないという問題である。その理由は、アルバムサービスで画像などを公開することは、画像を不特定多数に公開することになるためである。公開する相手を制限したり複数人の画像を集めて一覧できるようにするために、データの提供者自身がホームページを作成することは困難である。その理由は、大多数のユーザにとってHTMLでホームページを記述することは非常に難しく、かつホームページの維持や管理に手間がかかるためである。第3の問題とは、提供者の意向を十分に反映させながらデータを一覧させることが困難という問題である。従来の方法は、情報の開示の可否について提供者の意向を反映できるが、情報の公開先に応じて異なる意向を反映させることが困難である。提供者の意向を無視してコンテンツを無断でコピーする行為は、著作権を侵害する行為である。そのようなコンテンツに無断でリンクを張る行為は、一概に著作権を侵害するとは言えないが、当然、道義的な問題を発生させる行為である。パスワードを設定することにより、情報の公開先に応じて異なる意向を反映させようとしても、それは困難なことである。パスワードを設定することは、大多数のユーザにとってかなりの知識を必要とする困難な作業のためである。
【0011】
また、特許文献3で開示されているような、作成要求を出したユーザの個人情報を用いてアルバムが作成される場合には、友人などのグループに応じて情報を提供することが困難という問題がある。その理由は、アルバムの作成に用いられるデータが、アクセスしたユーザを含むグループではなく、そのユーザ自身に応じて、サーバから選択されるためである。仮にグループに応じて情報を提供することが容易なこととしても、未だ解決されない問題がある。その問題とは、そのようなアルバムを作成できるシステムが、膨大な記憶容量を必要とするという問題である。グループに応じて情報を提供するためのデータが、常に卒業アルバムのデータ(または、作成される機会が比較的少ないデータ)とは限らない。グループに応じて情報を提供するためのデータは、たとえばグループ旅行のスナップといった、頻繁に作成されるデータであることが普通である。このようなデータについてグループに応じた情報を提供しようとする場合、上述の問題は特に深刻になる。上述の問題が特に深刻になることは、コストの増大としてユーザにはねかえる。
【0012】
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信装置、情報発信方法、情報発信プログラム、およびその情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、情報発信装置は、ネットワークを通じて情報公開ページを第3者に公開する情報発信装置である。情報発信装置は、少なくとも1つの公開情報、および公開情報の通信先が定める管理情報を受信するための受信手段と、管理情報が表わす要件に合致する公開情報を利用して、情報公開ページを作成するための作成手段とを含む。
【0014】
すなわち、受信手段は、少なくとも1つの公開情報、および公開情報の通信先が定める管理情報を受信する。これにより、作成手段は、管理情報が表わす要件に合致する公開情報を利用して、情報公開ページを作成できる。その結果、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信装置を提供することができる。
【0015】
また、上述の管理情報が表わす要件は、情報公開ページの公開先ごとに定められた、公開の可否を表わす要件を含むことが望ましい。
【0016】
すなわち、作成手段は、情報公開ページの公開先ごとに定められた、公開の可否を表わす要件に合致する公開情報を利用して、情報公開ページを作成できる。これにより、情報公開ページは、公開先ごとに作成される。その結果、公開情報の通信先が定める、公開先ごとの、公開の可否を表わす要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信装置を提供することができる。
【0017】
もしくは、上述の公開情報は、情報公開ページの公開先に対する提供の対象となる提供情報の所在を特定する所在情報を含むことが望ましい。
【0018】
すなわち、情報公開ページは、提供情報の所在を特定する、所在情報を利用して作成される。これにより、情報発信装置は、より簡単な構成で、情報公開ページを作成できる。その結果、より簡単な構成で、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信装置を提供することができる。
【0019】
もしくは、上述の公開情報は、情報公開ページの公開先に対する提供の対象となる提供情報を含むことが望ましい。
【0020】
すなわち、公開情報は、提供の対象となる提供情報を含むことができる。これにより、情報公開ページは、提供の対象となる情報を利用して作成される。その結果、公開情報の通信先が定める要件に合致した、明確な情報公開ページを公開できる情報発信装置を提供することができる。
【0021】
もしくは、上述の情報公開ページは、所在情報を含むことが望ましい。
すなわち、情報公開ページは、提供の対象となる情報の所在を特定する情報を含む。これにより、情報公開ページは、さらに簡単な構成となる。その結果、公開情報の通信先が定める要件に合致した、さらに簡単な構成の情報公開ページを公開できる、情報発信装置を提供することができる。
【0022】
もしくは、上述の情報公開ページは、提供情報を含むことが望ましい。
すなわち、情報公開ページは、提供の対象となる情報を含む。その結果、公開情報の通信先が定める要件に合致した、明確な情報公開ページを公開できる情報発信装置を提供することができる。
【0023】
また、上述の情報発信装置は、情報公開ページの公開先へ、情報公開ページの所在を表わす情報、および識別情報を送信するための手段をさらに含むことが望ましい。
【0024】
すなわち、情報発信装置は、情報公開ページの公開先へ、情報公開ページの所在を表わす情報、および識別情報を送信できる。これにより、その公開先のみに、情報公開ページを公開することが可能になる。その結果、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開でき、かつプライバシーをより確実に保護できる情報発信装置を提供することができる。
【0025】
また、上述の受信手段は、情報公開ページの構成を特定する構成情報を受信するための手段をさらに含むことが望ましい。併せて、作成手段は、構成情報が表わす構成の情報公開ページを作成するための手段を含むことが望ましい。
【0026】
すなわち、情報公開ページは、構成情報が表わす構成で作成される。これにより、作成手段は、より多彩な情報公開ページを作成できる。その結果、公開情報の通信先が定める要件に合致した、より多彩な情報公開ページを公開できる情報発信装置を提供することができる。
【0027】
本発明の他の局面に従うと、情報発信方法は、ネットワークを通じて情報公開ページを第3者に公開する情報発信方法である。情報発信方法は、少なくとも1つの公開情報、および公開情報の通信先が定める管理情報を受信する受信ステップと、管理情報が表わす要件に合致する公開情報を利用して、情報公開ページを作成する作成ステップとを含む。
【0028】
すなわち、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信方法を提供することができる。
【0029】
本発明の他の局面に従うと、情報発信プログラムは、ネットワークを通じて情報公開ページを第3者に公開する情報発信プログラムである。情報発信プログラムは、少なくとも1つの公開情報、および公開情報の通信先が定める管理情報を受信する受信ステップと、管理情報が表わす要件に合致する公開情報を利用して、情報公開ページを作成する作成ステップとを含む各ステップをコンピュータに実行させる。
【0030】
すなわち、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信プログラムを提供することができる。
【0031】
本発明の他の局面に従うと、記録媒体は、ネットワークを通じて情報公開ページを第3者に公開する情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体である。記録媒体は、少なくとも1つの公開情報、および公開情報の通信先が定める管理情報を受信する受信ステップと、管理情報が表わす要件に合致する公開情報を利用して、情報公開ページを作成する作成ステップとをコンピュータに実行させるための情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
【0032】
すなわち、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。なお、用語の定義は以下の通りである。
【0034】
「第3者」とは、主として、後述する提供情報などの提供者および同じく後述する情報公開ページを作成する装置の管理者以外の者をいう。ただし、提供情報などの提供者や情報公開ページを作成する装置の管理者であっても、情報公開ページの公開を求める場合には、ここでいう第3者に含まれる。
【0035】
「情報公開ページ」とは、第3者に公開するために、ブラウザに表示される情報のことである。たとえば、以下の説明におけるホームページがこの情報公開ページの一種である。
【0036】
「公開情報」とは、後述する提供情報および所在情報の総称である。
「通信先」とは、公開情報を保有するコンピュータのことである。本発明に係る情報発信装置が公開情報を得るために通信することから、このように称する。
【0037】
「公開先」とは、情報公開ページの公開先のコンピュータのことである。
「管理情報」とは、公開情報を公開先に公開するための要件を含む情報である。管理情報は公開情報の通信先のユーザが決定する情報である。
【0038】
「提供情報」とは、たとえば写真の画像、動画、および音声といった、公開先に対する提供の対象となるものを表わす情報である。
【0039】
「所在情報」とは、提供情報の所在を特定する情報である。所在情報の具体例には、提供情報が記憶されたサーバのURL(Uniform Resource Location)などがある。
【0040】
「識別情報」とは、情報公開ページの公開が認められた第3者を認証する情報である。識別情報の具体例には、パスワードなどがある。
【0041】
「構成情報」とは、情報公開ページの構成を特定する情報のことである。
「受信手段」とは、少なくとも1つの公開情報、および管理情報を受信する手段である。たとえば、以下の説明における入手部11がこの受信手段の一種である。少なくとも1つの公開情報、および管理情報を受信するステップは、「受信ステップ」と称される。
【0042】
「作成手段」とは、管理情報が表わす要件に合致する公開情報を利用して、情報公開ページを作成する手段である。たとえば、以下の説明における編集部12がこの作成手段の一種である。管理情報が表わす要件に合致する公開情報を利用して、情報公開ページを作成するステップは、「作成ステップ」と称される。
【0043】
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態に係る情報発信装置について説明する。
【0044】
図1を参照して、本実施の形態に係る、ネットワークを通じてホームページを第3者に公開する情報発信装置1は、入手部11と、編集部12と、公開部13とを含む。入手部11は、通信先および提供先と通信する。入手部11は、データの入力を受付ける部分でもある。編集部12は、公開部13の制御によって入手部11が送信するホームページを作成する。編集部12は、そのホームページを編集する部分でもある。ホームーページの編集には、そのレイアウトの変更も含まれる。ホームページの作成や編集には、入手部11が通信先から受信したデータが利用される。具体的には、ホームページの作成や編集には、受信したデータから抽出された、提供情報の所在を表わす情報(本実施の形態の場合、URLを用いる。)が用いられる。本実施の形態の場合、提供情報の具体的な内容は、写真を表わす情報である。編集部12は、そのデータを利用してホームページを作成する。公開部13は、ホームページを公開先に送信するように、入手部11を制御するブロックである。これにより、ホームページは公開される。
【0045】
図2を参照して、入手部11は、通信部112と、キー入力部114とを含む。通信部112は、通信先および公開先と通信するブロックである。キー入力部114は、ユーザからの情報の入力を直接受付けるブロックである。
【0046】
通信部112は、第1モジュール1122と、第2モジュール1124とを含む。第1モジュール1122は、複数の通信先との間で情報を通信するモジュールである。第2モジュール1124は、公開先との間で情報を通信するモジュールである。
【0047】
図3を参照して、編集部12は、作成部14と、管理部15とを含む。作成部14は、管理部15で管理されている管理情報が表わす要件に合致する、同じく管理部15で管理されているURLを利用して、ホームページを作成する。管理部15は、URLおよび管理情報を管理する。
【0048】
図4を参照して、管理部15は、第1保存部16と、第2保存部17と、受付部18と、制御部19とを含む。第1保存部16は、管理情報を記憶する回路である。第1保存部16は、URLごとに管理情報を記憶する。作成部14および後述する制御部19は、必要に応じて、第1保存部16に保存された、管理情報を参照できる。第1保存部16は、ホームページを参照するユーザのアカウントを表わすデータ、メールアドレスを表わすデータ、およびそのユーザが提供を希望するホームページのカテゴリを表わすデータを記憶する部分でもある。これらのデータは、公開先に関する情報の一種である。メールアドレスを記憶する理由は、ホームページが完成した段階で、入手部11から公開先に、ホームページのドメインが送信されるためである。ホームページのドメインが送信される理由は、本実施の形態において、情報発信装置1が、ホームページのドメインが指定されたことに応答して、公開先にホームページを表わすデータを送信するためである。この動作は、いわゆるホームページへのアクセスの際に実施される動作と同一である。第2保存部17は、通信部112が通信先から受信した情報を記憶する。本実施の形態の場合、その情報は、URLである。通信先から提供されたURLはすべてここに記憶される。受付部18は、公開先からレイアウトを変更する命令を受付けた場合に、必要な情報を処理するブロックである。命令の内容は特に限定されないが、本実施の形態における命令とは、レイアウトの変更を表わすこととする。そのような命令があると、受付部18は第1保存部16と第2保存部17とを参照することによって、命令の内容に見合うURLと管理情報とを取得する。それらが取得されると、受付部18は、それらを作成部14に出力する。作成部14は、ホームページを更新する。更新されたホームページは、公開部13が入手部11を制御することによって、公開先に送信される。これにより、たとえばホームページ上で日付順に配列されたURLが、提供情報の作成者順に並べ替えられたりする。制御部19は、情報発信装置1の各ブロックを制御する回路である。制御部19の制御には、必要に応じて、公開先にホームページのドメインを送信するように、入手部11を制御することも含まれる。
【0049】
なお、いうまでもなく、情報発信装置1の形態は、図1〜図4に示される具体例に限定されるものではない。図1〜図4に記載されない他の機能が含まれてもよいし、図1〜図4に記載されている機能の必ずしもすべてが含まれていなくても構わない。たとえば、第1モジュール1122および第2モジュール1124は、1つの通信モジュールによって兼用されてもよい。
【0050】
図5を参照して、情報発信装置1で実行されるプログラムは、ホームページの送信に関し、以下のような制御構造を有する。
【0051】
ステップ100(以下、ステップをSと略す。)にて、入手部11は、公開先からのアクセスを受付ける。S102にて、管理部15の制御部19は、アクセスの際得られたデータを第1保存部16に記憶させる。本実施の形態において、得られたデータとは、ユーザのアカウントを表わすデータおよびカテゴリを表わすデータとする。このうち、前者はログインの際に得られる。後者は、ログイン後に得られる。具体的には、予め公開先に提供された、カテゴリ選択用ホームページ上のボタンがクリックされたことに基づいて、公開先から後者のデータが送信される。
【0052】
S104にて、編集部12は、ホームページを作成する。この処理は、後述するS110からS118の処理によって表わされる。
【0053】
S106にて、公開部13は、制御部19から出力された命令に基づき、編集部12が作成したホームページを表わすデータを、入手部11を制御することによって送信する。
【0054】
S108にて、編集部12は、ホームページを編集する。この処理は、後述するS130からS140の処理によって表わされる処理である。
【0055】
図6を参照して、情報発信装置1で実行されるプログラムは、ホームページの作成に関し、以下のような制御構造を有する。
【0056】
S110にて、入手部11は、アクセスによりユーザのアカウントを表わすデータを受信したことに応答して、制御部19の制御に基づき、通信によって通信先に送信データの公開を要求する。本実施の形態において、入手部11は、複数の通信先に送信データの公開を要求する。それらの通信先は、その旨の信号を受信すると、まずその要求に応じるか否かを判断する。要求に応じると判断した場合、通信先は、送信データを作成する。これにより、入手部11は、複数の通信先から送信データを受信することが可能となる。図7を参照して、そのデータの構成を説明する。そのデータは、提供情報のURLと管理情報とを含む。本実施の形態において、通信先は、提供情報そのものを送信せず、提供情報の所在を表わすURLを送信する。管理情報は、「作成日」、「有効期限」、「内容」、「データの所有者」、および「コメント」の各項目を含む。「作成日」は、提供情報の作成日を表わす項目である。「有効期限」は、その提供情報の公開が認められる期限を表わす項目である。「内容」は、その提供情報の公開が認められるホームページのカテゴリを表わす項目である。本実施の形態の場合、カテゴリには、「宴会」のほかに「旅行」、「家族」、および「友達」が含まれる。「コメント」は、提供情報とともにホームページに表示される。本実施の形態における管理情報は以上の項目を含むが、管理情報の内容は、公開情報を公開先に公開するための要件を含む情報であれば、特に限定されるものではない。
【0057】
S112にて、制御部19は、入手部11が通信先から送信データを受信したか否かを判断する。送信データを受信したと判断した場合(S112にてYES)、処理はS114へと移される。もしそうでないと(S112にてNO)、処理は終了する。S114にて、入手部11の第1モジュール1122は、送信データをURLと管理情報とに分離する。入手部11はURLを作成部14に出力する。
【0058】
S116にて、制御部19は、管理情報を第1保存部16に、URLを第2保存部17に、それぞれ保存する。制御部19は、第1保存部16に、URLと管理情報との関係を表わす情報を保存する。
【0059】
S118にて、作成部14は、第2保存部17に記憶された複数のURLのうち、第1保存部16に記憶された管理情報が表わす要件に合致するURLを利用して、ホームページを作成する。その要件とは、公開先ごとに定められた、公開の可否を表わす要件と、カテゴリに関する要件との2つである。公開の可否を表わす要件に合致するか否かは、公開先のユーザのアカウントに基づいて判断される。カテゴリに関する要件に合致するか否かは、公開先のユーザが提供を希望するホームページのカテゴリにに基づいて判断される。具体的には、作成部14は、管理情報を利用して選択したURLを、上述のカテゴリおよびアカウントに応じて、ハイパーテキストとしてホームページのデータに包含させる。この場合、利用されるURLは、そのカテゴリに基づいて特定されたURLである。この時、公開部13は、入手部11を制御することにより、公開先にホームページのドメインを送信させる。
【0060】
図8を参照して、情報発信装置1で実行されるプログラムは、ホームページの編集に関し、以下のような制御構造を有する。
【0061】
S130にて、第2モジュール1124は、公開先のユーザが端末から送信した編集コマンドを受信する。「編集コマンド」とは、上述した構成情報および構成情報によって特定される構成のホームページを作成する旨を表わす情報を含むコマンドである。S132にて、受付部18は受信されたコマンドの種類を認識する。本実施の形態において、コマンドの種類とは、レイアウトの種類をいう。具体的なその種類は、日付順のレイアウト、作者順のレイアウトの2種類である。S134にて、受付部18は、コマンドの内容に基づいて、第1保存部16と第2保存部17とから必要な情報を読出す。S136にて、受付部18は、読出したデータをコマンドとともに作成部14に送信する。
【0062】
S138にて、作成部14は、編集コマンドに含まれた構成情報が表わす構成のホームページを作成する。S140にて、公開部13は、入手部11を制御することにより、編集コマンドによって編集されたホームページを公開先に送信する。
【0063】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、情報発信装置1の動作について説明する。
【0064】
図9および図10を参照して、データの生成、流通、ストック、および参照の流れを説明する。図9は、通信先のサーバ、情報発信装置1、および公開先の端末の間の関係と、それらの構成を示した図である。図10は、データの生成、流通、ストック、参照の流れを示した図である。
【0065】
入手部11は、公開先からのアクセスを受付ける(S100)。アクセスが受付けられると、管理部15は、アクセスの際得られたデータを第1保存部16に記憶させる(S102)。データが記憶されると、制御部19の制御に基づき、入手部11は、通信によって通信先に送信データの公開を要求する(S110)。通信先は、その旨の信号を受信すると、送信データを作成する。図10における「送信データ」がそのデータである。データの提供者によって撮影された写真から、その写真を表わすデジタルデータが作成される。このデータとデータの提供者が付加する管理情報とに基づいて、送信データが作成される。本実施の形態の場合、送信データには、その写真を表わすデジタルデータに代えて、そのデジタルデータの所在を表すURLが含まれる。図10において「送信データ」から「写真」に向かって矢印が記されているのは、このことを表わす。制御部19は、入手部11が通信先から送信データを受信したか否かを判断する(S112)。送信データを受信すると(S112にてYES)、入手部11の第1モジュール1122は受信した送信データをURLと管理情報とに分離する(S114)。送信データが分離されると、制御部19は、管理情報を第1保存部16に、URLを第2保存部17に、それぞれ保存する(S116)。管理情報およびURLがそれぞれ保存されると、作成部14は、第2保存部17に記憶された複数のURLのうち、第1保存部16に記憶された管理情報が表わす要件に合致するURLを利用して、ホームページを作成する(S118)。ホームページが作成されると、公開部13は、制御部19から出力された命令に基づき、編集部12が作成したホームページのデータを、入手部11を制御して送信する(S106)。図10の「ホームページ」は、このとき作成されたホームページを概念的に表わしたものである。本実施の形態において、ホームページには、提供情報のURLが表示されている。それらのURLは、それぞれハイパーテキストとして表示されている。本実施の形態においてユーザは、それらのURLのいずれかをダブルクリックすることにより、そのURLに対応する提供情報(この場合写真を表わすデータ)を取得できる。
【0066】
公開先の端末に表示されたホームページの構成が、必ずしも公開先のユーザの意に適う構成とは限らない。ユーザがホームページを参照する場合、日付順や所有者ごとに並べ替えるといった、レイアウトの変更が必要となることがある。ホームページに表示された情報は、日付、所有者、内容などさまざまな情報に対応するからである。編集部12は、公開先のユーザの要望に応じて、ホームページを編集できる。図11を参照して、このときの情報発信装置1の各ブロックの関係を説明する。公開先のユーザがホームページのコマンドボタンをクリックすると、第2モジュール1124は、公開先の端末が送信した、そのボタンに対応するコマンドを受信する(S130)。コマンドが受付けられると、受付部18は、受信されたコマンドの種類を確認する(S132)。コマンドの種類が認識されると、受付部18は、認識したコマンドの内容に基づいて、第1保存部16と第2保存部17とから必要な情報を読出す(S134)。情報が読出されると、受付部18は、読出したデータを上述のコマンドとともに作成部14に送信する(S136)。データなどが送信されると、作成部14は、そのコマンドに含まれた構成情報が表わす構成のホームページを作成する(S138)。本実施の形態において、コマンドの種類は、レイアウトの種類を表わすので、作成部14は、レイアウトの種類(日付順または作者順)に応じてURLの配置を並べ替える。配置が並べ替えられると、公開部13は、入手部11を制御することにより、編集コマンドによって編集されたホームページを表わすデータを公開先に送信する(S140)。これにより、公開先の端末にそのホームページが表示される。
【0067】
以上のようにして、本実施の形態に係る情報発信装置1は、公開先の端末に、公開先に応じて、通信先から受信した、提供情報の表示に用いられるURLが表示された、ホームページを表わすデータを送信できる。たとえば、グループで旅行に行った際の、各自が撮影した写真を、ネットワークを通じて公開する場合について考える。図24は、従来の端末とサーバとの関係を示した図である。従来の方法を用いると、写真の撮影者は、それぞれ異なるサーバ上に自分の写真とホームページとのデータを記憶させ、ネットワーク上で公開する。写真の撮影者は、それぞれが異なるサーバに写真を参照する者は、URLを送信することにより、各撮影者のホームページを順番に参照する(写真とホームページとのデータを受信する)。参照する者は旅行の写真を一覧できない。そもそも旅行の写真が一覧できないので、それらの写真を時間順に並べたりしてより見やすくすることも不可能である。本実施の形態に係る情報発信装置1は、それぞれ著作権者を有する、すべての撮影者が撮影した写真のうち、公開先に対する公開が認められているものがあるサーバのURLを、単一のホームページにより表示させる。そのようにホームページが表示されるので、複数のサーバ上にあるデータを容易に一覧できる。一方そのようなデータを保有するサーバ(通信先)は、そのようなデータのほか管理情報も情報発信装置に送信するので、データを公開する相手などを管理できる。ホームページを表わすデータは、必要最小限の設定が入力されることにより、自動的に作成される。その理由は、ホームページの形式があらかじめ決められているからである。これにより、写真を参照する者は、コンピュータに特に詳しくなくても、旅行の写真を一覧できる。本実施の形態に係る情報発信装置1は、複数の撮影者が撮影した写真を並べ替えることにより、より見やすく表示することも容易にできる。旅行の写真が一覧されるので、そのユーザは、内容面で関連するデータを容易に参照できる。その結果、より簡単な構成で、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信装置を提供できる。
【0068】
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態に係る情報発信装置について説明する。
【0069】
図12を参照して、本実施の形態に係る情報発信装置2は、入手部21と、公開部23とを含む。入手部21は、公開先と通信する。入手部21は、公開されるデータを受信するブロックでもある。そのデータは、編集部12が作成するホームページにおいて公開される。公開部23は、ホームページを出力する。
【0070】
図13を参照して、入力部21は、通信部212と、マウス入力部214と、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)駆動装置216と、FD(Flexible Disk)駆動装置218とを含む。通信部212は、通信先と通信するブロックである。マウス入力部214は、マウスを用いて直接入力される情報を受付けるブロックである。CD−ROM駆動装置216は、CD−ROM220からソフトウェア情報を読取る。FD駆動装置218は、FD222から情報やソフトウェアを読取る。CD−ROM駆動装置216にはCD−ROM220が装着される。FD駆動装置218には、FD222が装着される。
【0071】
図14を参照して、公開部23は、ディスプレイ232とスピーカ234とを含む。ディスプレイ232は、編集部12が作成したホームページを表示する。スピーカ234は、音を出力する。
【0072】
この装置は、コンピュータハードウェアとCPU(Central Processing Unit)により実行されるソフトウェアとにより実現される。一般的にこうしたソフトウェアは、CD−ROM220、FD222などの記録媒体に格納されて流通し、CD−ROM駆動装置216またはFD駆動装置218などにより記録媒体から読取られて制御部19に内蔵する固定ディスク(図示せず)に一旦格納される。さらにその固定ディスクからメモリ(図示せず)に読出されて、上述したCPUにより実行される。このコンピュータのハードウェア自体は一般的なものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は、CD−ROM220、FD222などの記録媒体に記録されたソフトウェアである。なお、上述したコンピュータ自体の動作は周知であるので、ここではその詳細な説明は繰返さない。また、その他のハードウェア構成については前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0073】
図15を参照して、情報発信装置2で実行されるプログラムは、ホームページの出力に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図15に示すフローチャートの中で、前述の図5に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さない。S200にて、入手部21はキー入力部114を通じて、ユーザのアクセスを受付ける。S204にて、編集部12は、ホームページを作成する。この処理は、後述するS220からS228の各動作によって表わされる動作である。
【0074】
S206にて、制御部19は、編集部12が作成したホームページをディスプレイ232に表示する。これにより、そのホームページが公開される。S208にて、編集部12は、ホームページを編集する。この処理は、後述するS230からS240の各処理によって表わされる処理である。
【0075】
図16を参照して、情報発信装置2で実行されるプログラムは、ホームページの作成に関し、以下のような制御構造を有する。
【0076】
S220にて、制御部19の制御により、入手部21は、通信によって通信先に送信データの公開を要求する。通信先は、その旨の信号を受信すると、送信データを作成する。図17を参照して、そのデータの構成を説明する。そのデータは、写真の画像そのものを表わす提供情報と管理情報とを含む。管理情報の内容は、第1の実施の形態と同様なので、ここでは繰返さない。
【0077】
S222にて、制御部19は、入手部21が通信先から送信データを受信したか否かを判断する。送信データを受信したと判断した場合(S222にてYES)、処理はS224へ移される。もしそうでないと(S222にてNO)、処理は終了する。S224にて、入手部21の通信部210には、送信データを提供情報と管理情報とに分離する。入手部21は、提供情報を作成部14に出力する。
【0078】
S226にて、制御部19は、管理情報を第1保存部16に、提供情報を第2保存部17に、それぞれ保存する。制御部19は、第1保存部16に提供情報と管理情報との関係を表わす情報を保存する。S228にて、作成部14は、第1保存部16に記憶された管理情報が表わす要件に合致する、第2保存部17に記憶された提供情報を利用して、ホームページを作成する。
【0079】
図18を参照して、情報発信装置2で実行されるプログラムは、ホームページの編集に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図18に示すフローチャートの中で、前述の図8に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さない。
【0080】
S230にて、入手部21は、キー入力部114を用いて、ユーザによる編集コマンドを受付ける。
【0081】
S240にて、制御部19は、ディスプレイ232を用いて、ホームページを表示する。
【0082】
なお、その他の処理フローについては前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0083】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、情報発信装置2の動作について説明する。
【0084】
図19を参照して、本実施の形態におけるデータの生成、流通、ストック、参照の流れを説明する。入手部21は、キー入力部114を通じて、ユーザのアクセスを受付ける(S200)。アクセスが受付けられると、S102の処理を経て、制御部19の制御により、入手部21は、通信によって通信先に送信データの公開を要求する。通信先は、その旨の信号を受信すると、送信データを作成する。図19の「送信データ」は、その構成を示す。制御部19は、入手部21が通信先から送信データを受信したか否か判断する(S222)。送信データを受信すると(S222にてYES)、入手部21の通信部212は、送信データを提供情報と管理情報とに分離する(S224)。送信データが分離されると、制御部19は、管理情報を第1保存部16に、提供情報を第2保存部17に、それぞれ保存する(S226)。制御部19は、第1保存部16に、提供情報と管理情報との関係を表わす情報を保存する。それらが保存されると、作成部14は、第1保存部16に記憶された管理情報が表わす要件に合致する、第2保存部17に記憶された提供情報を利用して、ホームページを作成する(S228)。ホームページが作成されると、制御部19は、編集部12が作成したホームページをディスプレイ232に表示する(S206)。図19のディスプレイ232には、そのときのホームページの内容が概念的に示されている。本実施の形態において、ディスプレイ232には、提供情報が表わす写真が表示されている。
【0085】
ホームページが表示されると、入手部21は、キー入力部114を用いてユーザによる編集コマンドを受付ける(S230)。コマンドが受付けられると、S132からS138の処理を経て、制御部19は、ディスプレイ232を用いて、編集されたホームページを表示する(S240)。
【0086】
以上のようにして、本実施の形態に係る情報発信装置2は、ディスプレイ232に直接受信した写真を表示する処理をすることができる。従来のアルバムサービスの場合、そのサービスを実現するシステムは、一台の高性能サーバとクライアントとの間でデータを共有する。このシステムは、画像コンテンツの販売、アルバム作成サービスなどといった、おもに業務としての利用が想定されているシステムである。そのシステムは、サーバとクライアントと間の一対多の関係を想定して構成されている。そのシステムは、複数の個人同士が互いにデータ共有をする多対多の関係に対応するものではない。画像を提供する者が個人で高性能なサーバを保有したり管理したりすることは、あまり現実的なことではない。複数の個人の間で簡単にデータを共有するには、次の要件が重要である。第1の要件は、サーバの機能とクライアントの機能とを持つことである。第2の要件は、データの登録、公開用のページの作成、およびシステムの維持管理が容易なことである。本実施の形態に係る情報発信装置2は、これらの要件をいずれも満たす。その結果、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信装置、情報発信プログラム、およびそのプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供できる。
【0087】
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態に係る情報発信装置について説明する。
【0088】
本実施の形態に係る情報発信装置1は、第1保存部16において、第1の実施の形態において記憶したデータの他、管理情報として、提供情報を公開する対象者を表わすデータと、それらの対象者が用いるパスワードを表わすデータとを記憶する。本実施の形態において、それらのデータは、ホームページのカテゴリごとに記憶されている。それらのデータに基づいて、ホームページの参照が許可されるか否かが決定される。図20を参照して、第1保存部16に記憶された、それらのデータの内容を示す。それらのデータは、「参照許可ユーザ名」と「パスワード」とを含む。それらのデータは、所定のカテゴリごとに分類される。それらの所定のカテゴリには名称が付されている。図20の「ホームページの名称」とは、その名称のことである。それらのデータを用いることにより、ホームページを参照できるユーザを制限したり、ユーザごとにホームページの内容を変更したりできる。第2保存部17は、URLに代えて、予め通信先から送信された提供情報を記憶する。図21を参照して、予め通信先から送信されたデータの構成を説明する。通信先が送信する送信データは、提供情報と、管理情報とを含む。本実施の形態において、管理情報は、提供情報を公開する対象者を表わすデータを含む。本実施の形態において、そのデータは、「鈴木」および「佐藤」である。これらのデータは、公開の可否を表わす要件を表わすデータの一種である。作成部14は、ホームページ作成のために必要な場合、情報発信装置1の各部を制御する。制御部19は、管理情報にしたがって、ホームページやそのホームページに利用されるデータを管理する。なお、その他のハードウェア構成については前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0089】
図22を参照して、情報発信装置1で実行されるプログラムは、ホームページの送信に関し、以下のような制御構造を有する。
【0090】
S300にて、ユーザが情報発信装置1にアクセスする。入手部11は、そのアクセスを受付ける。このとき、入手部11は、ユーザ名、ホームページのカテゴリ、およびパスワードをそれぞれ表わす情報の入力も受付ける。これらのうち、ユーザ名を表わす入力はログインと同時に受付ける。ホームページのカテゴリおよびパスワードを表わすそれぞれの入力は、ログイン後に受付ける。具体的には、予め公開先に提供された、専用のホームページにおける入力に基づいて、公開先からそれらのデータが送信される。公開部13は、入手部11を制御することにより、予め公開先へ、作成されるホームページのドメイン、およびその公開先に対応するパスワードを送信させている。これにより、ユーザはパスワードを正しく入力できる。S302にて、作成部14は、アクセス時に入力されたユーザ名、ホームページの名称、およびパスワードを表わすそれぞれのデータを受取る。S304にて、作成部14は、第1保存部16を参照する。S306にて、公開部13は、入力により得られたデータに対して「ユーザ名」、「内容」、および「パスワード」が一致する管理情報があるか否かを判断する。この場合、入力された「ホームページの名称」と管理情報の「内容」とが対比される。管理情報があると判断した場合、(S306にてYES)、処理はS308へと移される。もしそうでないと(S306にてNO)、処理はS310へと移される。
【0091】
S308にて、制御部19は、対応する(「ユーザ名」と「内容」とが一致する)提供情報(本実施の形態の場合、写真を表わすデータ)を作成部14に送る。S310にて、公開部13は、参照できる写真がないことをユーザに通知する。具体的には、公開部13は、入手部11を制御して、その旨を表わす情報を送信する。
【0092】
S312にて、作成部14は受取った提供情報(この場合、写真を表わすデータ)でホームページを作成する。S314にて、公開部13は、入手部11を制御することによりアクセスしたユーザの端末にホームページのデータを送信する。
【0093】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、情報発信装置1の動作について説明する。図23は、ホームページにアクセスしたユーザごとにホームページの内容を変更する場合の動作を表わす図である。この図は、ユーザA、B、およびCが、旅行に関する写真を参照するために、ホームページにアクセスする場合の動作を表す。
【0094】
ユーザAが情報発信装置1にアクセスする。入手部11はそのアクセスを受付ける(S300)。この場合、アクセス時にキー入力部114からユーザ名として「ユーザA」を表わすデータと、「ホームページの名称」として「旅行」を表わすデータと、「パスワード」として「Avrf」を表わすデータとを受付ける。アクセスが受付けられると、作成部14は、キー入力部114から入力されたユーザ名を表わすデータとホームページの名称を表わすデータとパスワードを表わすデータとを受取る(S302)。データが受取られると、作成部14は、第1保存部16を参照する(S304)。第1保存部16が参照されると、公開部13は、ユーザ名が「ユーザA」、内容が「旅行」、およびパスワードが「Avrf」に一致する管理情報があるか否かを判断する(S306)。そのような管理情報として、「写真1」、「写真2」、および「写真3」に対応する管理情報があるので(S306にてYES)、制御部19は、その管理情報に対応する提供情報を作成部14に送る(S308)。その提供情報とは、「写真1」、「写真2」、および「写真3」のデータである。提供情報が送られると、作成部14は、送られた「写真1」、「写真2」、および「写真3」の提供情報を用いて、ホームページを作成する(S312)。ホームページが作成されると、公開部13は、入手部11を制御することにより、アクセスしたユーザの端末にそのホームページのデータを送信する(S314)。図23において、ユーザA用ホームページには、「写真1」、「写真2」、および「写真3」が表示されている。
【0095】
以上のようにして、提供情報の所有者は、提供情報について、提供の可否、提供を許可する公開先、提供を許可する期限などをあらかじめ指定する。本実施の形態に係る情報発信装置1は、通信先から得られた情報を利用して、公開先に応じた情報を送信できる。これにより、本実施の形態に係る情報発信装置1は、ホームページを作成して情報を一覧できるようにする際、そのホームページに情報の提供者の意向を反映させることができる。提供者は、安心して提供情報を公開できる。本実施の形態に係る情報発信装置1は、ホームページごとにアクセスできるユーザを設定したり、提供者が公開を承諾したデータのみを公開したりすることで、ホームページを公開する相手を柔軟に管理することもできる。提供情報の所有者が特にパスワードを設定する必要性はない。公開を承諾するか否かの設定は、予めユーザ名などを第1保存部16に保存させるのみでよい。ある公開先のユーザがホームページを参照する場合、情報発信装置1は、そのユーザに公開が許可されている提供情報のみをホームページとして送信する。これにより、ネットワークを通じて、仲間内だけで写真(場合によっては音声など)の提供情報を容易に公開できる。その結果、通信先から得られた情報を利用して、コンテンツの閲覧者を認識することにより、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開でき、その上提供者の承諾を得ない情報の複写を回避する、安全性が高い情報発信装置を提供できる。
【0096】
なお、パスワードが一致するか否かの判断は、ホームページを作成する前ではなく、ホームページを表わすデータを送信する前であってもよい。この場合、公開部13は、パスワードが一致したことに応答して、その情報を送信することになる。
【0097】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0098】
【発明の効果】
本発明に係る情報発信装置、情報発信方法、情報発信プログラム、およびその情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体は、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信装置、情報発信方法、情報発信プログラム、およびその情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る情報発信装置の制御ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る入手部の制御ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る編集部の制御ブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る管理部の制御ブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るホームページ送信処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るホームページの作成処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る情報発信装置が通信先から受信する送信データの構成を表わす図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るホームページの編集処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る通信先のサーバ、情報発信装置1、および公開先の端末の間の関係と、それらの構成とを示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係るデータの生成、流通、ストック、参照の流れを説明する図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係るホームページの編集に関与する各ブロックの関係を表わす図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る情報発信装置の制御ブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る入手部の制御ブロック図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る公開部の制御ブロック図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係るホームページの送信処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第2の実施の形態に係るホームページの作成処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係る情報発信装置が通信先から受信するデータの構成を示す概念図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態に係るホームページの編集処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第2の実施の形態に係るデータの生成、流通、ストック、参照の流れを説明する概念図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態に係る第1保存部に記憶されたデータの内容を表わす図である。
【図21】本発明の第3の実施の形態に係る情報発信装置に送信された送信データを表わす概念図である。
【図22】本発明の第3の実施の形態に係るホームページの送信処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第3の実施の形態に係る、ホームページにアクセスしたユーザごとにホームページの内容を変更する場合の動作を表わす図である。
【図24】従来の端末とサーバとの関係を示した図である。
【符号の説明】
1,2 情報発信装置、11,21 入手部、12 編集部、13,23 公開部、14 作成部、15 管理部、16 第1保存部、17 第2保存部、18 受付部、19 制御部、112,212 通信部、114 キー入力部、214 マウス入力部、216 CD−ROM駆動装置、218 FD駆動装置、220 CD−ROM、222 FD、232 ディスプレイ、234 スピーカ、1122 第1モジュール、1124 第2モジュール。
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報発信装置、情報発信方法、情報発信プログラム、およびその情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体に関し、特に、ネットワークを通じて情報公開ページを第3者に公開する情報発信装置、情報発信方法、情報発信プログラム、およびその情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、個人の間でもパソコンやデジタルカメラなどのデジタル機器が普及していた。そのことは、個人が画像や音声などのデジタルコンテンツを作成することを促している。デジタルコンテンツが作成されることは、次の機会を増加させている。第1の機会は、それらのデジタルコンテンツを第三者と共有する機会である。第2の機会は、それらのデジタルコンテンツを第三者に公開する機会である。
【0003】
個人が作成したデジタルコンテンツを公開しようとする場合、その公開に用いられる媒体のうち、最も一般的な媒体はインターネットである。デジタルコンテンツの公開にインターネットが用いられる場合、最も一般的に用いられる方法は、HTML(Hypertext Markup Language)で記述したホームページの中に、画像や音声などのデジタルコンテンツを貼り付ける方法である。その他に用いられる方法は、アルバムサービスを利用する方法である。アルバムサービスとは、個人が自分の画像をインターネットで公開できるようにするサービスのことである。アルバムサービスは、検索サイトなどの多くの人がアクセスするサイトにおいて主に実施されている。アルバムサービスを利用するユーザは、画像を登録すれば、その画像を公開できる。画像を公開するためにHTMLで記述されたホームページを作成する必要性はない。
【0004】
アルバムサービスをはじめとする、インターネットでデータを提供するシステムやその提供の方法において、公開先に応じてデータを取扱う技術は、重要な要素である。たとえば、特定の要件を満たす公開先のみにデータを提供するための工夫や、公開先に応じてデータを加工する技術が用いられている。
【0005】
具体的には、特許文献1には、コンテンツを集約したウェブサイトへのアクセスにより、コンテンツ全体を利用させる方法が開示されている。この方法において、コンテンツは通信先のウェブサーバ(第1のウェブサーバ)からコンテンツを集約したウェブサーバ(第2のウェブサーバ)に集められる。第1のウェブサーバと第2のウェブサーバとの間にはリンクが張られる。第2のウェブサーバは、第1のウェブサーバ経由でアクセスしたユーザに対してのみ、自らへのアクセスを許可する。これにより、第1のウェブサーバ経由でアクセスしたユーザのみがコンテンツ全体を利用できる。特許文献2には、サーバ上で検索された画像を公開する方法が開示されている。その画像データは、複数の提供者からネットワークを通じて集められる。この方法において、画像が「非公開」と設定されている場合、その画像は公開されない。「公開」および「非公開」の設定、ならびに検索の設定は、画像の提供者が、サーバに画像を登録するときに行う。これにより、画像の提供者がサーバ上に画像を置くと、その画像は、ネットワークを通じて多数のユーザに公開される。画像の提供者自身が画像を管理したり保持したりする必要性はなくなる。特許文献3には、アルバムを作成できるシステムが開示されている。このシステムは、ネットワークを用いた電子的な卒業アルバムの作成において、作成要求を出したユーザの個人情報を用いてアルバムを作成するシステムである。従来の冊子形式のアルバムには、個人にとっては関係ない部分もかなりあった。その理由は、内容が同一のアルバムが対象者全員に配布されるためである。このシステムは、ユーザごとに異なるアルバムを作成できる。その理由は、ユーザに関係のあるデータだけを使用するためである。ユーザに関係のあるデータだけを使用できる理由は、サーバ上のデータ(画像など)ごとに、関連するユーザを設定するためである。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−83019公報
【0007】
【特許文献2】
特開2001−325259公報
【0008】
【特許文献3】
特開2002−55986公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1で開示されているような、第1のウェブサーバ経由でアクセスしたユーザに対してのみ、第2のウェブサーバへのアクセスが許可される場合には、コンテンツ通信先が最終的に誰が自分のコンテンツにアクセス可能なのか、把握できないという問題がある。その理由は、コンテンツにアクセス可能なユーザが管理されていないためである。ユーザが管理されない原因は、コンテンツの通信先を管理することが困難なためである。
【0010】
また、特許文献2で開示されているような、複数の画像提供者から集められ、かつサーバ上で検索された画像が公開される場合には、次のような問題がある。その第1の問題とは、個人が友人などのグループ間でデータを共有するために利用することが困難という問題である。その理由は、画像の公開先ごとに公開される画像を変えることができない(それぞれの画像を「公開」または「非公開」に設定することは可能)ためである。画像を変えることができない理由は、公開される画像がサーバにすべて集められ、一括して公開されるためである。この場合に限らず、アルバムサービスで公開される各アルバムは、独立したアルバムである。それらのアルバム間で相互に連携できるアルバムサービスは存在しない。たとえばグループで旅行に行き、そのときの写真を公開する場合、公開されるアルバムは、画像の保有者ごとの、別々のアルバムになる。第三者がそれらの写真を参照する場合、その第三者は個別のアルバムにアクセスする必要が生じる。このようなアルバムサービスは閲覧しにくい。公開されるデータが写真ではなく動画や音などの場合も同様である。第2の問題とは、プライバシー性があるデータの共有にはなじまないという問題である。その理由は、アルバムサービスで画像などを公開することは、画像を不特定多数に公開することになるためである。公開する相手を制限したり複数人の画像を集めて一覧できるようにするために、データの提供者自身がホームページを作成することは困難である。その理由は、大多数のユーザにとってHTMLでホームページを記述することは非常に難しく、かつホームページの維持や管理に手間がかかるためである。第3の問題とは、提供者の意向を十分に反映させながらデータを一覧させることが困難という問題である。従来の方法は、情報の開示の可否について提供者の意向を反映できるが、情報の公開先に応じて異なる意向を反映させることが困難である。提供者の意向を無視してコンテンツを無断でコピーする行為は、著作権を侵害する行為である。そのようなコンテンツに無断でリンクを張る行為は、一概に著作権を侵害するとは言えないが、当然、道義的な問題を発生させる行為である。パスワードを設定することにより、情報の公開先に応じて異なる意向を反映させようとしても、それは困難なことである。パスワードを設定することは、大多数のユーザにとってかなりの知識を必要とする困難な作業のためである。
【0011】
また、特許文献3で開示されているような、作成要求を出したユーザの個人情報を用いてアルバムが作成される場合には、友人などのグループに応じて情報を提供することが困難という問題がある。その理由は、アルバムの作成に用いられるデータが、アクセスしたユーザを含むグループではなく、そのユーザ自身に応じて、サーバから選択されるためである。仮にグループに応じて情報を提供することが容易なこととしても、未だ解決されない問題がある。その問題とは、そのようなアルバムを作成できるシステムが、膨大な記憶容量を必要とするという問題である。グループに応じて情報を提供するためのデータが、常に卒業アルバムのデータ(または、作成される機会が比較的少ないデータ)とは限らない。グループに応じて情報を提供するためのデータは、たとえばグループ旅行のスナップといった、頻繁に作成されるデータであることが普通である。このようなデータについてグループに応じた情報を提供しようとする場合、上述の問題は特に深刻になる。上述の問題が特に深刻になることは、コストの増大としてユーザにはねかえる。
【0012】
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信装置、情報発信方法、情報発信プログラム、およびその情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、情報発信装置は、ネットワークを通じて情報公開ページを第3者に公開する情報発信装置である。情報発信装置は、少なくとも1つの公開情報、および公開情報の通信先が定める管理情報を受信するための受信手段と、管理情報が表わす要件に合致する公開情報を利用して、情報公開ページを作成するための作成手段とを含む。
【0014】
すなわち、受信手段は、少なくとも1つの公開情報、および公開情報の通信先が定める管理情報を受信する。これにより、作成手段は、管理情報が表わす要件に合致する公開情報を利用して、情報公開ページを作成できる。その結果、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信装置を提供することができる。
【0015】
また、上述の管理情報が表わす要件は、情報公開ページの公開先ごとに定められた、公開の可否を表わす要件を含むことが望ましい。
【0016】
すなわち、作成手段は、情報公開ページの公開先ごとに定められた、公開の可否を表わす要件に合致する公開情報を利用して、情報公開ページを作成できる。これにより、情報公開ページは、公開先ごとに作成される。その結果、公開情報の通信先が定める、公開先ごとの、公開の可否を表わす要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信装置を提供することができる。
【0017】
もしくは、上述の公開情報は、情報公開ページの公開先に対する提供の対象となる提供情報の所在を特定する所在情報を含むことが望ましい。
【0018】
すなわち、情報公開ページは、提供情報の所在を特定する、所在情報を利用して作成される。これにより、情報発信装置は、より簡単な構成で、情報公開ページを作成できる。その結果、より簡単な構成で、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信装置を提供することができる。
【0019】
もしくは、上述の公開情報は、情報公開ページの公開先に対する提供の対象となる提供情報を含むことが望ましい。
【0020】
すなわち、公開情報は、提供の対象となる提供情報を含むことができる。これにより、情報公開ページは、提供の対象となる情報を利用して作成される。その結果、公開情報の通信先が定める要件に合致した、明確な情報公開ページを公開できる情報発信装置を提供することができる。
【0021】
もしくは、上述の情報公開ページは、所在情報を含むことが望ましい。
すなわち、情報公開ページは、提供の対象となる情報の所在を特定する情報を含む。これにより、情報公開ページは、さらに簡単な構成となる。その結果、公開情報の通信先が定める要件に合致した、さらに簡単な構成の情報公開ページを公開できる、情報発信装置を提供することができる。
【0022】
もしくは、上述の情報公開ページは、提供情報を含むことが望ましい。
すなわち、情報公開ページは、提供の対象となる情報を含む。その結果、公開情報の通信先が定める要件に合致した、明確な情報公開ページを公開できる情報発信装置を提供することができる。
【0023】
また、上述の情報発信装置は、情報公開ページの公開先へ、情報公開ページの所在を表わす情報、および識別情報を送信するための手段をさらに含むことが望ましい。
【0024】
すなわち、情報発信装置は、情報公開ページの公開先へ、情報公開ページの所在を表わす情報、および識別情報を送信できる。これにより、その公開先のみに、情報公開ページを公開することが可能になる。その結果、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開でき、かつプライバシーをより確実に保護できる情報発信装置を提供することができる。
【0025】
また、上述の受信手段は、情報公開ページの構成を特定する構成情報を受信するための手段をさらに含むことが望ましい。併せて、作成手段は、構成情報が表わす構成の情報公開ページを作成するための手段を含むことが望ましい。
【0026】
すなわち、情報公開ページは、構成情報が表わす構成で作成される。これにより、作成手段は、より多彩な情報公開ページを作成できる。その結果、公開情報の通信先が定める要件に合致した、より多彩な情報公開ページを公開できる情報発信装置を提供することができる。
【0027】
本発明の他の局面に従うと、情報発信方法は、ネットワークを通じて情報公開ページを第3者に公開する情報発信方法である。情報発信方法は、少なくとも1つの公開情報、および公開情報の通信先が定める管理情報を受信する受信ステップと、管理情報が表わす要件に合致する公開情報を利用して、情報公開ページを作成する作成ステップとを含む。
【0028】
すなわち、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信方法を提供することができる。
【0029】
本発明の他の局面に従うと、情報発信プログラムは、ネットワークを通じて情報公開ページを第3者に公開する情報発信プログラムである。情報発信プログラムは、少なくとも1つの公開情報、および公開情報の通信先が定める管理情報を受信する受信ステップと、管理情報が表わす要件に合致する公開情報を利用して、情報公開ページを作成する作成ステップとを含む各ステップをコンピュータに実行させる。
【0030】
すなわち、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信プログラムを提供することができる。
【0031】
本発明の他の局面に従うと、記録媒体は、ネットワークを通じて情報公開ページを第3者に公開する情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体である。記録媒体は、少なくとも1つの公開情報、および公開情報の通信先が定める管理情報を受信する受信ステップと、管理情報が表わす要件に合致する公開情報を利用して、情報公開ページを作成する作成ステップとをコンピュータに実行させるための情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
【0032】
すなわち、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。なお、用語の定義は以下の通りである。
【0034】
「第3者」とは、主として、後述する提供情報などの提供者および同じく後述する情報公開ページを作成する装置の管理者以外の者をいう。ただし、提供情報などの提供者や情報公開ページを作成する装置の管理者であっても、情報公開ページの公開を求める場合には、ここでいう第3者に含まれる。
【0035】
「情報公開ページ」とは、第3者に公開するために、ブラウザに表示される情報のことである。たとえば、以下の説明におけるホームページがこの情報公開ページの一種である。
【0036】
「公開情報」とは、後述する提供情報および所在情報の総称である。
「通信先」とは、公開情報を保有するコンピュータのことである。本発明に係る情報発信装置が公開情報を得るために通信することから、このように称する。
【0037】
「公開先」とは、情報公開ページの公開先のコンピュータのことである。
「管理情報」とは、公開情報を公開先に公開するための要件を含む情報である。管理情報は公開情報の通信先のユーザが決定する情報である。
【0038】
「提供情報」とは、たとえば写真の画像、動画、および音声といった、公開先に対する提供の対象となるものを表わす情報である。
【0039】
「所在情報」とは、提供情報の所在を特定する情報である。所在情報の具体例には、提供情報が記憶されたサーバのURL(Uniform Resource Location)などがある。
【0040】
「識別情報」とは、情報公開ページの公開が認められた第3者を認証する情報である。識別情報の具体例には、パスワードなどがある。
【0041】
「構成情報」とは、情報公開ページの構成を特定する情報のことである。
「受信手段」とは、少なくとも1つの公開情報、および管理情報を受信する手段である。たとえば、以下の説明における入手部11がこの受信手段の一種である。少なくとも1つの公開情報、および管理情報を受信するステップは、「受信ステップ」と称される。
【0042】
「作成手段」とは、管理情報が表わす要件に合致する公開情報を利用して、情報公開ページを作成する手段である。たとえば、以下の説明における編集部12がこの作成手段の一種である。管理情報が表わす要件に合致する公開情報を利用して、情報公開ページを作成するステップは、「作成ステップ」と称される。
【0043】
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態に係る情報発信装置について説明する。
【0044】
図1を参照して、本実施の形態に係る、ネットワークを通じてホームページを第3者に公開する情報発信装置1は、入手部11と、編集部12と、公開部13とを含む。入手部11は、通信先および提供先と通信する。入手部11は、データの入力を受付ける部分でもある。編集部12は、公開部13の制御によって入手部11が送信するホームページを作成する。編集部12は、そのホームページを編集する部分でもある。ホームーページの編集には、そのレイアウトの変更も含まれる。ホームページの作成や編集には、入手部11が通信先から受信したデータが利用される。具体的には、ホームページの作成や編集には、受信したデータから抽出された、提供情報の所在を表わす情報(本実施の形態の場合、URLを用いる。)が用いられる。本実施の形態の場合、提供情報の具体的な内容は、写真を表わす情報である。編集部12は、そのデータを利用してホームページを作成する。公開部13は、ホームページを公開先に送信するように、入手部11を制御するブロックである。これにより、ホームページは公開される。
【0045】
図2を参照して、入手部11は、通信部112と、キー入力部114とを含む。通信部112は、通信先および公開先と通信するブロックである。キー入力部114は、ユーザからの情報の入力を直接受付けるブロックである。
【0046】
通信部112は、第1モジュール1122と、第2モジュール1124とを含む。第1モジュール1122は、複数の通信先との間で情報を通信するモジュールである。第2モジュール1124は、公開先との間で情報を通信するモジュールである。
【0047】
図3を参照して、編集部12は、作成部14と、管理部15とを含む。作成部14は、管理部15で管理されている管理情報が表わす要件に合致する、同じく管理部15で管理されているURLを利用して、ホームページを作成する。管理部15は、URLおよび管理情報を管理する。
【0048】
図4を参照して、管理部15は、第1保存部16と、第2保存部17と、受付部18と、制御部19とを含む。第1保存部16は、管理情報を記憶する回路である。第1保存部16は、URLごとに管理情報を記憶する。作成部14および後述する制御部19は、必要に応じて、第1保存部16に保存された、管理情報を参照できる。第1保存部16は、ホームページを参照するユーザのアカウントを表わすデータ、メールアドレスを表わすデータ、およびそのユーザが提供を希望するホームページのカテゴリを表わすデータを記憶する部分でもある。これらのデータは、公開先に関する情報の一種である。メールアドレスを記憶する理由は、ホームページが完成した段階で、入手部11から公開先に、ホームページのドメインが送信されるためである。ホームページのドメインが送信される理由は、本実施の形態において、情報発信装置1が、ホームページのドメインが指定されたことに応答して、公開先にホームページを表わすデータを送信するためである。この動作は、いわゆるホームページへのアクセスの際に実施される動作と同一である。第2保存部17は、通信部112が通信先から受信した情報を記憶する。本実施の形態の場合、その情報は、URLである。通信先から提供されたURLはすべてここに記憶される。受付部18は、公開先からレイアウトを変更する命令を受付けた場合に、必要な情報を処理するブロックである。命令の内容は特に限定されないが、本実施の形態における命令とは、レイアウトの変更を表わすこととする。そのような命令があると、受付部18は第1保存部16と第2保存部17とを参照することによって、命令の内容に見合うURLと管理情報とを取得する。それらが取得されると、受付部18は、それらを作成部14に出力する。作成部14は、ホームページを更新する。更新されたホームページは、公開部13が入手部11を制御することによって、公開先に送信される。これにより、たとえばホームページ上で日付順に配列されたURLが、提供情報の作成者順に並べ替えられたりする。制御部19は、情報発信装置1の各ブロックを制御する回路である。制御部19の制御には、必要に応じて、公開先にホームページのドメインを送信するように、入手部11を制御することも含まれる。
【0049】
なお、いうまでもなく、情報発信装置1の形態は、図1〜図4に示される具体例に限定されるものではない。図1〜図4に記載されない他の機能が含まれてもよいし、図1〜図4に記載されている機能の必ずしもすべてが含まれていなくても構わない。たとえば、第1モジュール1122および第2モジュール1124は、1つの通信モジュールによって兼用されてもよい。
【0050】
図5を参照して、情報発信装置1で実行されるプログラムは、ホームページの送信に関し、以下のような制御構造を有する。
【0051】
ステップ100(以下、ステップをSと略す。)にて、入手部11は、公開先からのアクセスを受付ける。S102にて、管理部15の制御部19は、アクセスの際得られたデータを第1保存部16に記憶させる。本実施の形態において、得られたデータとは、ユーザのアカウントを表わすデータおよびカテゴリを表わすデータとする。このうち、前者はログインの際に得られる。後者は、ログイン後に得られる。具体的には、予め公開先に提供された、カテゴリ選択用ホームページ上のボタンがクリックされたことに基づいて、公開先から後者のデータが送信される。
【0052】
S104にて、編集部12は、ホームページを作成する。この処理は、後述するS110からS118の処理によって表わされる。
【0053】
S106にて、公開部13は、制御部19から出力された命令に基づき、編集部12が作成したホームページを表わすデータを、入手部11を制御することによって送信する。
【0054】
S108にて、編集部12は、ホームページを編集する。この処理は、後述するS130からS140の処理によって表わされる処理である。
【0055】
図6を参照して、情報発信装置1で実行されるプログラムは、ホームページの作成に関し、以下のような制御構造を有する。
【0056】
S110にて、入手部11は、アクセスによりユーザのアカウントを表わすデータを受信したことに応答して、制御部19の制御に基づき、通信によって通信先に送信データの公開を要求する。本実施の形態において、入手部11は、複数の通信先に送信データの公開を要求する。それらの通信先は、その旨の信号を受信すると、まずその要求に応じるか否かを判断する。要求に応じると判断した場合、通信先は、送信データを作成する。これにより、入手部11は、複数の通信先から送信データを受信することが可能となる。図7を参照して、そのデータの構成を説明する。そのデータは、提供情報のURLと管理情報とを含む。本実施の形態において、通信先は、提供情報そのものを送信せず、提供情報の所在を表わすURLを送信する。管理情報は、「作成日」、「有効期限」、「内容」、「データの所有者」、および「コメント」の各項目を含む。「作成日」は、提供情報の作成日を表わす項目である。「有効期限」は、その提供情報の公開が認められる期限を表わす項目である。「内容」は、その提供情報の公開が認められるホームページのカテゴリを表わす項目である。本実施の形態の場合、カテゴリには、「宴会」のほかに「旅行」、「家族」、および「友達」が含まれる。「コメント」は、提供情報とともにホームページに表示される。本実施の形態における管理情報は以上の項目を含むが、管理情報の内容は、公開情報を公開先に公開するための要件を含む情報であれば、特に限定されるものではない。
【0057】
S112にて、制御部19は、入手部11が通信先から送信データを受信したか否かを判断する。送信データを受信したと判断した場合(S112にてYES)、処理はS114へと移される。もしそうでないと(S112にてNO)、処理は終了する。S114にて、入手部11の第1モジュール1122は、送信データをURLと管理情報とに分離する。入手部11はURLを作成部14に出力する。
【0058】
S116にて、制御部19は、管理情報を第1保存部16に、URLを第2保存部17に、それぞれ保存する。制御部19は、第1保存部16に、URLと管理情報との関係を表わす情報を保存する。
【0059】
S118にて、作成部14は、第2保存部17に記憶された複数のURLのうち、第1保存部16に記憶された管理情報が表わす要件に合致するURLを利用して、ホームページを作成する。その要件とは、公開先ごとに定められた、公開の可否を表わす要件と、カテゴリに関する要件との2つである。公開の可否を表わす要件に合致するか否かは、公開先のユーザのアカウントに基づいて判断される。カテゴリに関する要件に合致するか否かは、公開先のユーザが提供を希望するホームページのカテゴリにに基づいて判断される。具体的には、作成部14は、管理情報を利用して選択したURLを、上述のカテゴリおよびアカウントに応じて、ハイパーテキストとしてホームページのデータに包含させる。この場合、利用されるURLは、そのカテゴリに基づいて特定されたURLである。この時、公開部13は、入手部11を制御することにより、公開先にホームページのドメインを送信させる。
【0060】
図8を参照して、情報発信装置1で実行されるプログラムは、ホームページの編集に関し、以下のような制御構造を有する。
【0061】
S130にて、第2モジュール1124は、公開先のユーザが端末から送信した編集コマンドを受信する。「編集コマンド」とは、上述した構成情報および構成情報によって特定される構成のホームページを作成する旨を表わす情報を含むコマンドである。S132にて、受付部18は受信されたコマンドの種類を認識する。本実施の形態において、コマンドの種類とは、レイアウトの種類をいう。具体的なその種類は、日付順のレイアウト、作者順のレイアウトの2種類である。S134にて、受付部18は、コマンドの内容に基づいて、第1保存部16と第2保存部17とから必要な情報を読出す。S136にて、受付部18は、読出したデータをコマンドとともに作成部14に送信する。
【0062】
S138にて、作成部14は、編集コマンドに含まれた構成情報が表わす構成のホームページを作成する。S140にて、公開部13は、入手部11を制御することにより、編集コマンドによって編集されたホームページを公開先に送信する。
【0063】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、情報発信装置1の動作について説明する。
【0064】
図9および図10を参照して、データの生成、流通、ストック、および参照の流れを説明する。図9は、通信先のサーバ、情報発信装置1、および公開先の端末の間の関係と、それらの構成を示した図である。図10は、データの生成、流通、ストック、参照の流れを示した図である。
【0065】
入手部11は、公開先からのアクセスを受付ける(S100)。アクセスが受付けられると、管理部15は、アクセスの際得られたデータを第1保存部16に記憶させる(S102)。データが記憶されると、制御部19の制御に基づき、入手部11は、通信によって通信先に送信データの公開を要求する(S110)。通信先は、その旨の信号を受信すると、送信データを作成する。図10における「送信データ」がそのデータである。データの提供者によって撮影された写真から、その写真を表わすデジタルデータが作成される。このデータとデータの提供者が付加する管理情報とに基づいて、送信データが作成される。本実施の形態の場合、送信データには、その写真を表わすデジタルデータに代えて、そのデジタルデータの所在を表すURLが含まれる。図10において「送信データ」から「写真」に向かって矢印が記されているのは、このことを表わす。制御部19は、入手部11が通信先から送信データを受信したか否かを判断する(S112)。送信データを受信すると(S112にてYES)、入手部11の第1モジュール1122は受信した送信データをURLと管理情報とに分離する(S114)。送信データが分離されると、制御部19は、管理情報を第1保存部16に、URLを第2保存部17に、それぞれ保存する(S116)。管理情報およびURLがそれぞれ保存されると、作成部14は、第2保存部17に記憶された複数のURLのうち、第1保存部16に記憶された管理情報が表わす要件に合致するURLを利用して、ホームページを作成する(S118)。ホームページが作成されると、公開部13は、制御部19から出力された命令に基づき、編集部12が作成したホームページのデータを、入手部11を制御して送信する(S106)。図10の「ホームページ」は、このとき作成されたホームページを概念的に表わしたものである。本実施の形態において、ホームページには、提供情報のURLが表示されている。それらのURLは、それぞれハイパーテキストとして表示されている。本実施の形態においてユーザは、それらのURLのいずれかをダブルクリックすることにより、そのURLに対応する提供情報(この場合写真を表わすデータ)を取得できる。
【0066】
公開先の端末に表示されたホームページの構成が、必ずしも公開先のユーザの意に適う構成とは限らない。ユーザがホームページを参照する場合、日付順や所有者ごとに並べ替えるといった、レイアウトの変更が必要となることがある。ホームページに表示された情報は、日付、所有者、内容などさまざまな情報に対応するからである。編集部12は、公開先のユーザの要望に応じて、ホームページを編集できる。図11を参照して、このときの情報発信装置1の各ブロックの関係を説明する。公開先のユーザがホームページのコマンドボタンをクリックすると、第2モジュール1124は、公開先の端末が送信した、そのボタンに対応するコマンドを受信する(S130)。コマンドが受付けられると、受付部18は、受信されたコマンドの種類を確認する(S132)。コマンドの種類が認識されると、受付部18は、認識したコマンドの内容に基づいて、第1保存部16と第2保存部17とから必要な情報を読出す(S134)。情報が読出されると、受付部18は、読出したデータを上述のコマンドとともに作成部14に送信する(S136)。データなどが送信されると、作成部14は、そのコマンドに含まれた構成情報が表わす構成のホームページを作成する(S138)。本実施の形態において、コマンドの種類は、レイアウトの種類を表わすので、作成部14は、レイアウトの種類(日付順または作者順)に応じてURLの配置を並べ替える。配置が並べ替えられると、公開部13は、入手部11を制御することにより、編集コマンドによって編集されたホームページを表わすデータを公開先に送信する(S140)。これにより、公開先の端末にそのホームページが表示される。
【0067】
以上のようにして、本実施の形態に係る情報発信装置1は、公開先の端末に、公開先に応じて、通信先から受信した、提供情報の表示に用いられるURLが表示された、ホームページを表わすデータを送信できる。たとえば、グループで旅行に行った際の、各自が撮影した写真を、ネットワークを通じて公開する場合について考える。図24は、従来の端末とサーバとの関係を示した図である。従来の方法を用いると、写真の撮影者は、それぞれ異なるサーバ上に自分の写真とホームページとのデータを記憶させ、ネットワーク上で公開する。写真の撮影者は、それぞれが異なるサーバに写真を参照する者は、URLを送信することにより、各撮影者のホームページを順番に参照する(写真とホームページとのデータを受信する)。参照する者は旅行の写真を一覧できない。そもそも旅行の写真が一覧できないので、それらの写真を時間順に並べたりしてより見やすくすることも不可能である。本実施の形態に係る情報発信装置1は、それぞれ著作権者を有する、すべての撮影者が撮影した写真のうち、公開先に対する公開が認められているものがあるサーバのURLを、単一のホームページにより表示させる。そのようにホームページが表示されるので、複数のサーバ上にあるデータを容易に一覧できる。一方そのようなデータを保有するサーバ(通信先)は、そのようなデータのほか管理情報も情報発信装置に送信するので、データを公開する相手などを管理できる。ホームページを表わすデータは、必要最小限の設定が入力されることにより、自動的に作成される。その理由は、ホームページの形式があらかじめ決められているからである。これにより、写真を参照する者は、コンピュータに特に詳しくなくても、旅行の写真を一覧できる。本実施の形態に係る情報発信装置1は、複数の撮影者が撮影した写真を並べ替えることにより、より見やすく表示することも容易にできる。旅行の写真が一覧されるので、そのユーザは、内容面で関連するデータを容易に参照できる。その結果、より簡単な構成で、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信装置を提供できる。
【0068】
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態に係る情報発信装置について説明する。
【0069】
図12を参照して、本実施の形態に係る情報発信装置2は、入手部21と、公開部23とを含む。入手部21は、公開先と通信する。入手部21は、公開されるデータを受信するブロックでもある。そのデータは、編集部12が作成するホームページにおいて公開される。公開部23は、ホームページを出力する。
【0070】
図13を参照して、入力部21は、通信部212と、マウス入力部214と、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)駆動装置216と、FD(Flexible Disk)駆動装置218とを含む。通信部212は、通信先と通信するブロックである。マウス入力部214は、マウスを用いて直接入力される情報を受付けるブロックである。CD−ROM駆動装置216は、CD−ROM220からソフトウェア情報を読取る。FD駆動装置218は、FD222から情報やソフトウェアを読取る。CD−ROM駆動装置216にはCD−ROM220が装着される。FD駆動装置218には、FD222が装着される。
【0071】
図14を参照して、公開部23は、ディスプレイ232とスピーカ234とを含む。ディスプレイ232は、編集部12が作成したホームページを表示する。スピーカ234は、音を出力する。
【0072】
この装置は、コンピュータハードウェアとCPU(Central Processing Unit)により実行されるソフトウェアとにより実現される。一般的にこうしたソフトウェアは、CD−ROM220、FD222などの記録媒体に格納されて流通し、CD−ROM駆動装置216またはFD駆動装置218などにより記録媒体から読取られて制御部19に内蔵する固定ディスク(図示せず)に一旦格納される。さらにその固定ディスクからメモリ(図示せず)に読出されて、上述したCPUにより実行される。このコンピュータのハードウェア自体は一般的なものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は、CD−ROM220、FD222などの記録媒体に記録されたソフトウェアである。なお、上述したコンピュータ自体の動作は周知であるので、ここではその詳細な説明は繰返さない。また、その他のハードウェア構成については前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0073】
図15を参照して、情報発信装置2で実行されるプログラムは、ホームページの出力に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図15に示すフローチャートの中で、前述の図5に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さない。S200にて、入手部21はキー入力部114を通じて、ユーザのアクセスを受付ける。S204にて、編集部12は、ホームページを作成する。この処理は、後述するS220からS228の各動作によって表わされる動作である。
【0074】
S206にて、制御部19は、編集部12が作成したホームページをディスプレイ232に表示する。これにより、そのホームページが公開される。S208にて、編集部12は、ホームページを編集する。この処理は、後述するS230からS240の各処理によって表わされる処理である。
【0075】
図16を参照して、情報発信装置2で実行されるプログラムは、ホームページの作成に関し、以下のような制御構造を有する。
【0076】
S220にて、制御部19の制御により、入手部21は、通信によって通信先に送信データの公開を要求する。通信先は、その旨の信号を受信すると、送信データを作成する。図17を参照して、そのデータの構成を説明する。そのデータは、写真の画像そのものを表わす提供情報と管理情報とを含む。管理情報の内容は、第1の実施の形態と同様なので、ここでは繰返さない。
【0077】
S222にて、制御部19は、入手部21が通信先から送信データを受信したか否かを判断する。送信データを受信したと判断した場合(S222にてYES)、処理はS224へ移される。もしそうでないと(S222にてNO)、処理は終了する。S224にて、入手部21の通信部210には、送信データを提供情報と管理情報とに分離する。入手部21は、提供情報を作成部14に出力する。
【0078】
S226にて、制御部19は、管理情報を第1保存部16に、提供情報を第2保存部17に、それぞれ保存する。制御部19は、第1保存部16に提供情報と管理情報との関係を表わす情報を保存する。S228にて、作成部14は、第1保存部16に記憶された管理情報が表わす要件に合致する、第2保存部17に記憶された提供情報を利用して、ホームページを作成する。
【0079】
図18を参照して、情報発信装置2で実行されるプログラムは、ホームページの編集に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図18に示すフローチャートの中で、前述の図8に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さない。
【0080】
S230にて、入手部21は、キー入力部114を用いて、ユーザによる編集コマンドを受付ける。
【0081】
S240にて、制御部19は、ディスプレイ232を用いて、ホームページを表示する。
【0082】
なお、その他の処理フローについては前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0083】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、情報発信装置2の動作について説明する。
【0084】
図19を参照して、本実施の形態におけるデータの生成、流通、ストック、参照の流れを説明する。入手部21は、キー入力部114を通じて、ユーザのアクセスを受付ける(S200)。アクセスが受付けられると、S102の処理を経て、制御部19の制御により、入手部21は、通信によって通信先に送信データの公開を要求する。通信先は、その旨の信号を受信すると、送信データを作成する。図19の「送信データ」は、その構成を示す。制御部19は、入手部21が通信先から送信データを受信したか否か判断する(S222)。送信データを受信すると(S222にてYES)、入手部21の通信部212は、送信データを提供情報と管理情報とに分離する(S224)。送信データが分離されると、制御部19は、管理情報を第1保存部16に、提供情報を第2保存部17に、それぞれ保存する(S226)。制御部19は、第1保存部16に、提供情報と管理情報との関係を表わす情報を保存する。それらが保存されると、作成部14は、第1保存部16に記憶された管理情報が表わす要件に合致する、第2保存部17に記憶された提供情報を利用して、ホームページを作成する(S228)。ホームページが作成されると、制御部19は、編集部12が作成したホームページをディスプレイ232に表示する(S206)。図19のディスプレイ232には、そのときのホームページの内容が概念的に示されている。本実施の形態において、ディスプレイ232には、提供情報が表わす写真が表示されている。
【0085】
ホームページが表示されると、入手部21は、キー入力部114を用いてユーザによる編集コマンドを受付ける(S230)。コマンドが受付けられると、S132からS138の処理を経て、制御部19は、ディスプレイ232を用いて、編集されたホームページを表示する(S240)。
【0086】
以上のようにして、本実施の形態に係る情報発信装置2は、ディスプレイ232に直接受信した写真を表示する処理をすることができる。従来のアルバムサービスの場合、そのサービスを実現するシステムは、一台の高性能サーバとクライアントとの間でデータを共有する。このシステムは、画像コンテンツの販売、アルバム作成サービスなどといった、おもに業務としての利用が想定されているシステムである。そのシステムは、サーバとクライアントと間の一対多の関係を想定して構成されている。そのシステムは、複数の個人同士が互いにデータ共有をする多対多の関係に対応するものではない。画像を提供する者が個人で高性能なサーバを保有したり管理したりすることは、あまり現実的なことではない。複数の個人の間で簡単にデータを共有するには、次の要件が重要である。第1の要件は、サーバの機能とクライアントの機能とを持つことである。第2の要件は、データの登録、公開用のページの作成、およびシステムの維持管理が容易なことである。本実施の形態に係る情報発信装置2は、これらの要件をいずれも満たす。その結果、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信装置、情報発信プログラム、およびそのプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供できる。
【0087】
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態に係る情報発信装置について説明する。
【0088】
本実施の形態に係る情報発信装置1は、第1保存部16において、第1の実施の形態において記憶したデータの他、管理情報として、提供情報を公開する対象者を表わすデータと、それらの対象者が用いるパスワードを表わすデータとを記憶する。本実施の形態において、それらのデータは、ホームページのカテゴリごとに記憶されている。それらのデータに基づいて、ホームページの参照が許可されるか否かが決定される。図20を参照して、第1保存部16に記憶された、それらのデータの内容を示す。それらのデータは、「参照許可ユーザ名」と「パスワード」とを含む。それらのデータは、所定のカテゴリごとに分類される。それらの所定のカテゴリには名称が付されている。図20の「ホームページの名称」とは、その名称のことである。それらのデータを用いることにより、ホームページを参照できるユーザを制限したり、ユーザごとにホームページの内容を変更したりできる。第2保存部17は、URLに代えて、予め通信先から送信された提供情報を記憶する。図21を参照して、予め通信先から送信されたデータの構成を説明する。通信先が送信する送信データは、提供情報と、管理情報とを含む。本実施の形態において、管理情報は、提供情報を公開する対象者を表わすデータを含む。本実施の形態において、そのデータは、「鈴木」および「佐藤」である。これらのデータは、公開の可否を表わす要件を表わすデータの一種である。作成部14は、ホームページ作成のために必要な場合、情報発信装置1の各部を制御する。制御部19は、管理情報にしたがって、ホームページやそのホームページに利用されるデータを管理する。なお、その他のハードウェア構成については前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0089】
図22を参照して、情報発信装置1で実行されるプログラムは、ホームページの送信に関し、以下のような制御構造を有する。
【0090】
S300にて、ユーザが情報発信装置1にアクセスする。入手部11は、そのアクセスを受付ける。このとき、入手部11は、ユーザ名、ホームページのカテゴリ、およびパスワードをそれぞれ表わす情報の入力も受付ける。これらのうち、ユーザ名を表わす入力はログインと同時に受付ける。ホームページのカテゴリおよびパスワードを表わすそれぞれの入力は、ログイン後に受付ける。具体的には、予め公開先に提供された、専用のホームページにおける入力に基づいて、公開先からそれらのデータが送信される。公開部13は、入手部11を制御することにより、予め公開先へ、作成されるホームページのドメイン、およびその公開先に対応するパスワードを送信させている。これにより、ユーザはパスワードを正しく入力できる。S302にて、作成部14は、アクセス時に入力されたユーザ名、ホームページの名称、およびパスワードを表わすそれぞれのデータを受取る。S304にて、作成部14は、第1保存部16を参照する。S306にて、公開部13は、入力により得られたデータに対して「ユーザ名」、「内容」、および「パスワード」が一致する管理情報があるか否かを判断する。この場合、入力された「ホームページの名称」と管理情報の「内容」とが対比される。管理情報があると判断した場合、(S306にてYES)、処理はS308へと移される。もしそうでないと(S306にてNO)、処理はS310へと移される。
【0091】
S308にて、制御部19は、対応する(「ユーザ名」と「内容」とが一致する)提供情報(本実施の形態の場合、写真を表わすデータ)を作成部14に送る。S310にて、公開部13は、参照できる写真がないことをユーザに通知する。具体的には、公開部13は、入手部11を制御して、その旨を表わす情報を送信する。
【0092】
S312にて、作成部14は受取った提供情報(この場合、写真を表わすデータ)でホームページを作成する。S314にて、公開部13は、入手部11を制御することによりアクセスしたユーザの端末にホームページのデータを送信する。
【0093】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、情報発信装置1の動作について説明する。図23は、ホームページにアクセスしたユーザごとにホームページの内容を変更する場合の動作を表わす図である。この図は、ユーザA、B、およびCが、旅行に関する写真を参照するために、ホームページにアクセスする場合の動作を表す。
【0094】
ユーザAが情報発信装置1にアクセスする。入手部11はそのアクセスを受付ける(S300)。この場合、アクセス時にキー入力部114からユーザ名として「ユーザA」を表わすデータと、「ホームページの名称」として「旅行」を表わすデータと、「パスワード」として「Avrf」を表わすデータとを受付ける。アクセスが受付けられると、作成部14は、キー入力部114から入力されたユーザ名を表わすデータとホームページの名称を表わすデータとパスワードを表わすデータとを受取る(S302)。データが受取られると、作成部14は、第1保存部16を参照する(S304)。第1保存部16が参照されると、公開部13は、ユーザ名が「ユーザA」、内容が「旅行」、およびパスワードが「Avrf」に一致する管理情報があるか否かを判断する(S306)。そのような管理情報として、「写真1」、「写真2」、および「写真3」に対応する管理情報があるので(S306にてYES)、制御部19は、その管理情報に対応する提供情報を作成部14に送る(S308)。その提供情報とは、「写真1」、「写真2」、および「写真3」のデータである。提供情報が送られると、作成部14は、送られた「写真1」、「写真2」、および「写真3」の提供情報を用いて、ホームページを作成する(S312)。ホームページが作成されると、公開部13は、入手部11を制御することにより、アクセスしたユーザの端末にそのホームページのデータを送信する(S314)。図23において、ユーザA用ホームページには、「写真1」、「写真2」、および「写真3」が表示されている。
【0095】
以上のようにして、提供情報の所有者は、提供情報について、提供の可否、提供を許可する公開先、提供を許可する期限などをあらかじめ指定する。本実施の形態に係る情報発信装置1は、通信先から得られた情報を利用して、公開先に応じた情報を送信できる。これにより、本実施の形態に係る情報発信装置1は、ホームページを作成して情報を一覧できるようにする際、そのホームページに情報の提供者の意向を反映させることができる。提供者は、安心して提供情報を公開できる。本実施の形態に係る情報発信装置1は、ホームページごとにアクセスできるユーザを設定したり、提供者が公開を承諾したデータのみを公開したりすることで、ホームページを公開する相手を柔軟に管理することもできる。提供情報の所有者が特にパスワードを設定する必要性はない。公開を承諾するか否かの設定は、予めユーザ名などを第1保存部16に保存させるのみでよい。ある公開先のユーザがホームページを参照する場合、情報発信装置1は、そのユーザに公開が許可されている提供情報のみをホームページとして送信する。これにより、ネットワークを通じて、仲間内だけで写真(場合によっては音声など)の提供情報を容易に公開できる。その結果、通信先から得られた情報を利用して、コンテンツの閲覧者を認識することにより、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開でき、その上提供者の承諾を得ない情報の複写を回避する、安全性が高い情報発信装置を提供できる。
【0096】
なお、パスワードが一致するか否かの判断は、ホームページを作成する前ではなく、ホームページを表わすデータを送信する前であってもよい。この場合、公開部13は、パスワードが一致したことに応答して、その情報を送信することになる。
【0097】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0098】
【発明の効果】
本発明に係る情報発信装置、情報発信方法、情報発信プログラム、およびその情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体は、公開情報の通信先が定める要件に合致した情報公開ページを公開できる情報発信装置、情報発信方法、情報発信プログラム、およびその情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る情報発信装置の制御ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る入手部の制御ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る編集部の制御ブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る管理部の制御ブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るホームページ送信処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るホームページの作成処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る情報発信装置が通信先から受信する送信データの構成を表わす図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るホームページの編集処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る通信先のサーバ、情報発信装置1、および公開先の端末の間の関係と、それらの構成とを示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係るデータの生成、流通、ストック、参照の流れを説明する図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係るホームページの編集に関与する各ブロックの関係を表わす図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る情報発信装置の制御ブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る入手部の制御ブロック図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る公開部の制御ブロック図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係るホームページの送信処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第2の実施の形態に係るホームページの作成処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係る情報発信装置が通信先から受信するデータの構成を示す概念図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態に係るホームページの編集処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第2の実施の形態に係るデータの生成、流通、ストック、参照の流れを説明する概念図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態に係る第1保存部に記憶されたデータの内容を表わす図である。
【図21】本発明の第3の実施の形態に係る情報発信装置に送信された送信データを表わす概念図である。
【図22】本発明の第3の実施の形態に係るホームページの送信処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第3の実施の形態に係る、ホームページにアクセスしたユーザごとにホームページの内容を変更する場合の動作を表わす図である。
【図24】従来の端末とサーバとの関係を示した図である。
【符号の説明】
1,2 情報発信装置、11,21 入手部、12 編集部、13,23 公開部、14 作成部、15 管理部、16 第1保存部、17 第2保存部、18 受付部、19 制御部、112,212 通信部、114 キー入力部、214 マウス入力部、216 CD−ROM駆動装置、218 FD駆動装置、220 CD−ROM、222 FD、232 ディスプレイ、234 スピーカ、1122 第1モジュール、1124 第2モジュール。
Claims (11)
- ネットワークを通じて情報公開ページを第3者に公開する情報発信装置において、
少なくとも1つの公開情報、および前記公開情報の通信先が定める管理情報を受信するための受信手段と、
前記管理情報が表わす要件に合致する公開情報を利用して、前記情報公開ページを作成するための作成手段とを含む、情報発信装置。 - 前記管理情報が表わす要件は、前記情報公開ページの公開先ごとに定められた、公開の可否を表わす要件を含む、請求項1に記載の情報発信装置。
- 前記公開情報は、前記情報公開ページの公開先に対する提供の対象となる提供情報の所在を特定する所在情報を含む、請求項1または2に記載の情報発信装置。
- 前記公開情報は、前記情報公開ページの公開先に対する提供の対象となる提供情報を含む、請求項1または2に記載の情報発信装置。
- 前記情報公開ページは、前記所在情報を含む、請求項3に記載の情報発信装置。
- 前記情報公開ページは、前記提供情報を含む、請求項4に記載の情報発信装置。
- 前記情報発信装置は、前記情報公開ページの公開先へ、前記情報公開ページの所在を表わす情報、および識別情報を送信するための手段をさらに含む、請求項1から6のいずれかに記載の情報発信装置。
- 前記受信手段は、前記情報公開ページの構成を特定する構成情報を受信するための手段をさらに含み、
前記作成手段は、前記構成情報が表わす構成の情報公開ページを作成するための手段を含む、請求項1から7のいずれかに記載の情報発信装置。 - ネットワークを通じて情報公開ページを第3者に公開する情報発信方法において、
少なくとも1つの公開情報、および前記公開情報の通信先が定める管理情報を受信する受信ステップと、
前記管理情報が表わす要件に合致する公開情報を利用して、前記情報公開ページを作成する作成ステップとを含む情報発信方法。 - ネットワークを通じて情報公開ページを第3者に公開する情報発信プログラムにおいて、
少なくとも1つの公開情報、および前記公開情報の通信先が定める管理情報を受信する受信ステップと、
前記管理情報が表わす要件に合致する公開情報を利用して、前記情報公開ページを作成する作成ステップとを含む各ステップをコンピュータに実行させるための情報発信プログラム。 - ネットワークを通じて情報公開ページを第3者に公開する情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体において、
少なくとも1つの公開情報、および前記公開情報の通信先が定める管理情報を受信する受信ステップと、
前記管理情報が表わす要件に合致する公開情報を利用して、前記情報公開ページを作成する作成ステップとをコンピュータに実行させるための情報発信プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8220065B2 (en) | 2005-03-29 | 2012-07-10 | Yamaha Corporation | Content data reproducing apparatus with temporary data memory |
-
2003
- 2003-07-31 JP JP2003204339A patent/JP2005050013A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
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US8220065B2 (en) | 2005-03-29 | 2012-07-10 | Yamaha Corporation | Content data reproducing apparatus with temporary data memory |
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