JP2005049550A - Beam shaping element, semiconductor laser device, optical pickup device and optical disk device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビーム整形素子、半導体レーザ装置、光ピックアップ装置及び光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ディスクドライブやレーザプリンタ等の様々な装置では、光源として半導体レーザ素子(LD:Laser Diode)が用いられている。この半導体レーザ素子は、その素子構造により放射角(発光角)が水平方向と垂直方向で異なる素子であり、そのため、半導体レーザ素子から出射されたレーザ光(レーザビーム)は、ファーフィールドパターンで断面円形状とならずに断面楕円形状となる。
すなわち、半導体レーザ素子から出射されたレーザ光は、短軸と長軸と有する断面楕円形状の光になってしまう。
【0003】
このような半導体レーザ素子を光ディスクドライブ等に用いた場合には、信号再生時における円周方向と半径方向との光学的周波数特性が異なり、クロストークや信号劣化等の様々な問題が発生する。また、記録時にも、レーザ光のスポット内のパワー密度が下がるために、レーザ光のパワーを高くする必要が生じたり、光ディスクに対する高密度記録ができなくなったりする等の様々な問題が発生する。これらの問題を解決するためには、ビーム整形素子として三角プリズム、アナモレンズやシリンドリカルレンズ等を用いて、断面楕円形状のレーザ光の短軸方向への拡大率を変えてレーザ光を断面円形状にすることを行っている。
【0004】
例えば、特許文献1では、ビーム整形素子としてプリズムを用いる技術が開示されている。ここで、図9は従来の光ディスク装置の構成を示す説明図である。
LD100から出射されたレーザ光101は、コリメートレンズ102により平行光103に変換され、屈折率nの硝材で形成されるプリズム104の表面104Aに入射角ψ(表面104Aの法線に対する入射光103のなす角)で入射する。プリズム104の表面104Aを屈折角θ(表面104Aの法線に対する屈折光105のなす角)で屈折した光105は、プリズム104の裏面104Bに垂直入射してこれを透過し、対物レンズ106を経て、光ディスク基板107の裏面107Sにスポット光108として集光する。ここで、スネルの法則より入射角ψ及び屈折角θの間には、
sinψ=nsinθ ・・・・・(1)
の関係が成り立っている。このとき、入射光は屈折により、屈折面内で(cosθ/cosψ)倍に拡大される。半導体レーザ光の場合、平行光103は一般に楕円度2.5前後の楕円状の断面強度分布をなすが、上述したようなプリズム104を用いることで光分布はその短軸方向が拡大され、円形状の断面強度分布をなす平行光103に変換されている。
【0005】
一方、スポット光108のサイズを小さくするため、440nm以下の短波長LD100の使用が図られている。このLD100の短波長化により、色収差が問題になることが知られている。色収差とは、レンズや光学系が多波長又は連続波長を扱わなければならないときに生じる収差である。光学材料の屈折率は波長によって異なるためにプリズム104の屈折角も異なる。すなわち、可視域における光学材料の屈折率は正規分布を示すため、屈折率は赤色光より青色光に対して大きくなる。LD100から出射される波長はほぼ数nm程度の波長幅を有している。また、LD100から出射された光がLD100自体での温度変化等によりその中心波長が数nm突然とぶ、いわゆるモードホッピングを起こす場合もある。特に、再生時よりも記録時には大きなパワーを必要とするため、このパワーの違いにより波長がシフトしてしまう。
【0006】
したがって、440nm以下の短波長LD100を用いた場合には、波長のずれにより対物レンズ106で生じる色収差をプリズム104により許容できないため重要な問題となる。すなわち、ビーム整形用のプリズム104で屈折角が変化することにより波面が変化し、最終的に対物レンズ106で絞られるスポット径が変化してしまう。
【0007】
レンズの色収差を小さくする方法としては、レンズとして分散が小(アッベ数が大)である光学材料を用いることが挙げられる。また、レンズを複数枚のレンズで構成したアクロマートレンズとすることが可能である。これを式で書くと次のようになる。合成焦点距離をf、1つ目のレンズの焦点距離をf1、アッベ数をν1、2つ目のレンズの焦点距離をf2、アッベ数をν2とし、2つのレンズは接しているとすると、
1/f=1/f1+1/f2 ・・・・・(2)
0=1/f1ν1+1/f2ν2 ・・・・・(3)
と書くことができる。この2つの式を解くとそれぞれf1とf2とは、
f1=(ν1−ν2)/ν1*f ・・・・・(4)
f2=−(ν1−ν2)/ν2*f ・・・・・(5)
である。したがって、2つのレンズは、一方が凸レンズであれば、もう一方は凹レンズである。このようにして2枚のレンズで色消しが可能となる。また、レンズの色収差を小さくする方法としては、収差補正光学系を別途追加して色収差を補正する方法もある。
【0008】
一方、レンズの大きさが1mmよりも小さいレンズはマイクロレンズと呼ばれ、CCDや液晶プロジェクター等に使われている。近年ではこのマイクロレンズを光ディスク装置で使う動きがある。マイクロレンズを利用することによって、光学系を小型にすることができる。
【0009】
【特許文献1】
特公昭63−1652号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、装置の小型軽量化が求められている中で、特許文献1のようにプリズムを用いた場合には、装置が大型化してしまい、さらに、装置の重量も大きくなってしまう。
【0011】
また、色収差を低減させるために複数枚のレンズで構成した色消しレンズ(アクロマートレンズ)を用いた場合には、色消しレンズが複数枚のレンズで構成されているため、装置の重量が大きくなるという問題がある。さらに、収差補正光学系を別途追加して色収差を補正する方法では、新たな部品を追加する必要があり、そのスペース確保や調整等に問題があり、装置が大型化してしまう。
【0012】
本発明の目的は、装置の小型軽量化を実現することができるビーム整形素子、半導体レーザ装置、光ピックアップ装置及び光ディスク装置を提供することである。
【0013】
本発明の目的は、装置の小型軽量化を実現し、色収差を低減することができるビーム整形素子、半導体レーザ装置、光ピックアップ装置及び光ディスク装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、断面楕円形状のレーザ光を断面円形状のレーザ光に整形するビーム整形素子において、レンズ基板と、前記レンズ基板に設けられ、断面楕円形状のレーザ光が入射する側に湾曲する円筒面からなる屈折レンズと、前記レンズ基板に設けられて前記屈折レンズに対向する位置に配置され、前記屈折レンズの円筒面の筒方向に平行な回折格子からなる回折レンズと、を具備することを特徴とする。
【0015】
したがって、レンズ基板に屈折レンズと回折レンズとを設けることによって、ビーム整形素子が構成されているため、ビーム整形素子が小型化し、プリズム等を装置に設ける場合に比べ、装置の小型軽量化を実現することが可能である。
【0016】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のビーム整形素子において、前記屈折レンズと前記回折レンズとは、
f1=(ν1−ν2)/ν1*f
f2=−(ν1−ν2)/ν2*f
ここで、f:合成焦点距離
f1:一方のレンズの焦点距離
ν1:一方のレンズのアッベ数
f2:他方のレンズの焦点距離
ν2:他方のレンズのアッベ数
の関係式が成り立つように構成されていることを特徴とする。
【0017】
したがって、上記の関係式が成立するように屈折レンズと回折レンズとを構成することによって、ビーム整形素子を通過するレーザ光の色収差が補正され、その波面が安定する。特に、青色の波長域は、波長変化に対するガラスの屈折率変化が大きいところなので、青色の波長域で生じるレーザ光の波長変動による色収差も補正することが可能になる。
【0018】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のビーム整形素子において、前記回折レンズはその回折格子の先端が尖るように形成されていることを特徴とする。
【0019】
したがって、回折格子の先端を尖るように形成することによって、回折レンズが反射防止機能を有するため、光の利用効率が向上する。
【0020】
請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3記載のビーム整形素子において、前記屈折レンズと前記回折レンズとはフォトリソグラフィ及びドライエッチングにより形成されていることを特徴とする。
【0021】
したがって、フォトリソグラフィやドライエッチング等の半導体作製プロセスを用いることによって、微小な部品を容易に高精度で作製可能となるため、ビーム整形素子は高精度に小型化される。また、ビーム整形素子を大量に作製することが可能となる。
【0022】
請求項5記載の発明の半導体レーザ装置は、レーザ光を出射する半導体レーザ光源と、前記半導体レーザ光源から出射されたレーザ光が入射する位置に設けられ、入射した断面楕円形状のレーザ光を断面円形状のレーザ光に整形する請求項1ないし4のいずれか一記載のビーム整形素子と、を具備する。
【0023】
したがって、請求項1ないし4のいずれか一記載のビーム整形素子を設けることによって、断面楕円形状のレーザ光を断面円形状のレーザ光に整形することが可能になり、ビーム整形素子が小型であるため、プリズム等を装置に設ける場合に比べ、装置の小型軽量化を実現することが可能である。
【0024】
請求項6記載の発明の光ピックアップ装置は、レーザ光を出射する請求項5記載の半導体レーザ装置と、前記半導体レーザ装置から出射されたレーザ光を光ディスクの記録層に導くための光学系と、前記光ディスクの記録層により反射された前記レーザ光が進行する進行経路を曲げる経路変更部と、前記経路変更部により進行経路が曲げられた前記レーザ光を検出する光検出部と、を具備する。
【0025】
したがって、請求項5記載の半導体レーザ装置を設けることによって、断面円形状に整形されたレーザ光が出射されるため、安定したリード/ライトを実現することが可能になり、さらに、ビーム整形素子が小型であるため、プリズム等を装置に設ける場合に比べ、装置の小型軽量化を実現することが可能である。
【0026】
請求項7記載の発明の光ディスク装置は、光ディスクを回転させる回転駆動機構と、前記光ディスクの記録層に対してレーザ光を出射し、前記光ディスクの記録層により反射されたレーザ光を受光する請求項6記載の光ピックアップ装置と、を具備する。
【0027】
したがって、請求項6記載の光ピックアップ装置を設けることによって、請求項6記載と同様な作用を奏する。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1に基づいて説明する。本実施の形態は、ビーム整形素子であるビーム整形レンズを備える半導体レーザ装置である光源ユニットの一例である。図1は本実施の形態の光源ユニットを概略的に示す外観斜視図、図2はビーム整形レンズを概略的に示す縦断側面図である。
【0029】
光源ユニット1は、支持部材であるサブマウント2と、このサブマウント2に設けられた半導体レーザ光源である半導体レーザ素子(以下、LDとする)3と、このサブマウント2に設けられLD3から出射された断面楕円形状のレーザ光(レーザビーム)を断面円形状のレーザ光に整形するビーム整形素子であるビーム整形レンズ4とを備えている。
【0030】
ビーム整形レンズ4はマイクロレンズであり、サブマウント2に接着剤等により固定されている。そして、ビーム整形レンズ4は、LD3が有する活性層(図示せず)から出射されたレーザ光の光軸上に位置付けられている。ここで、LD3としては、波長が405nm、短軸方向が10度、長軸方向が28度であるLD3が用いられているが、これに限るものではなく、例えば必要に応じて赤色等の波長を有するものが用いられても良い。
【0031】
ビーム整形レンズ4は、レンズ本体を構成するレンズ基板5と、レンズ基板5に設けられレーザ光が入射する側に湾曲する円筒面からなる屈折レンズ6と、レンズ基板5に設けられ回折格子からなる回折レンズ7と、を備えている。回折レンズ7は屈折レンズ6に対向する位置に配置されており、その回折格子は屈折レンズ6の円筒面の筒方向に平行に形成されている。そして、回折格子はシリンドリカルレンズ作用を持たせるために一方向だけの周期パターンになっている。
【0032】
回折レンズ7はレンズ基板5のS1側、すなわちレーザ光が入射する側に設けられており、屈折レンズ6はレンズ基板のS2側、すなわちレーザ光が出射する側に設けられている。なお、回折レンズ7は凸のシリンドリカルレンズ作用を有するレンズであり、屈折レンズ6は凹のシリンドリカルレンズである。
【0033】
ここで、凹のシリンドリカルレンズである屈折レンズ6が断面楕円形状のレーザ光の短軸方向を拡大する機能を有しており、屈折レンズ6の曲面の軸とLDから出射された断面楕円形状のレーザ光の短軸とを一致させるようにビーム整形レンズ4がサブマウント2に配置されている。すなわち、ビーム整形レンズ4は、入射した断面楕円形状のレーザ光を断面円形状のレーザ光に整形するレンズ、すなわち、断面楕円形状のレーザ光を活性層に対する平行方向と垂直方向とで放射角がほぼ同じであるレーザ光に変換するレンズである。
【0034】
屈折レンズ6と回折レンズ7とは、下記の(4)及び(5)の式が成立するように構成されている。
f1=(ν1−ν2)/ν1*f ・・・・・(4)
f2=−(ν1−ν2)/ν2*f ・・・・・(5)
ここで、fは合成焦点距離であり、f1は一方のレンズの焦点距離であり、ν1は一方のレンズのアッベ数であり、f2は他方のレンズの焦点距離であり、ν2は他方のレンズのアッベ数である。なお、合成焦点距離とは、希望する所定の焦点距離である。
【0035】
レンズ基板5は、LD3の波長に対して透過率の高い材料、例えばBK7の硝材により形成されている。このBK7としては、例えば屈折率ndが1.5168、アッベ数νdが64.17であるBK7が用いられている。また、回折格子による回折面のアッベ数は−3.452で与えられることが知られている。これらの値を(4)及び(5)の式に代入すると、
f1=19.59f
f2=−1.05f
となる。それぞれf1はレンズ基板5のS1側の回折レンズ7の焦点距離であり、f2はレンズ基板5のS2側の屈折レンズ6の焦点距離である。なお、屈折レンズ6は凹のシリンドリカルレンズであり、回折レンズ7は凸のシリンドリカルレンズ作用を有するレンズである。したがって、屈折レンズ6及び回折レンズ7が(4)及び(5)の式の条件を満たすように構成されているため、色収差が補正されることになる。
【0036】
このような構成において、LD3からレーザ光が出射された場合について説明する。LD3から出射された断面楕円形状の断面強度分布を有するレーザ光は、ビーム整形レンズ4の回折レンズ(凸のシリンドリカルレンズ作用を有するレンズ)7に入射する。入射した断面楕円形状のレーザ光は、回折レンズ7によりその短軸方向に回折し、その長軸方向には変化しない。このとき、断面楕円形状のレーザ光は、短軸方向に集光される。その後、短軸方向に集光されたレーザ光は屈折レンズ(凹のシリンドリカルレンズ)6に入射する。入射した断面楕円形状のレーザ光は、屈折レンズ6によりその短軸方向に広げられ、その長軸方向には変化しない。このとき、断面楕円形状のレーザ光は、その短軸方向に広げられて拡大するので、ファーフィールドパターンでほぼ断面円形状の断面強度分布を有するレーザ光になる。さらに、レーザ光は、ビーム整形レンズ4により色収差が補正され、その波面が安定している。
【0037】
このように本実施の形態では、レンズ基板5に屈折レンズ6と回折レンズ7とを設けることによって、ビーム整形レンズ4が構成されているため、ビーム整形レンズ4が小型化し、プリズム等を装置に設ける場合に比べ、装置の小型軽量化を実現することができる。さらに、屈折レンズ6と回折レンズ7とを(4)及び(5)の関係式が成り立つように構成することによって、ビーム整形レンズ4を通過するレーザ光の色収差が補正され、その波面が安定する。これにより、装置の小型軽量化を実現しつつ、色収差を低減することができる。特に、青色の波長域は、波長変化に対するガラスの屈折率変化が大きいところなので、青色の波長域で生じるレーザ光の波長変動による色収差も補正することができる。
【0038】
なお、上述したような光源ユニット1は、例えば、半導体レーザのモジュール形態の一種のキャンパッケージに組み込まれ、すなわち、キャンパッケージのキャップ内に封入され、そのキャンパッケージはコリメータレンズ等を備える鏡筒内に光軸を合わせて設けられる。
【0039】
本発明の第二の実施の形態を図3及び図4に基づいて説明する。本実施の形態は、ビーム整形素子であるビーム整形レンズを備える半導体レーザ装置である光源ユニットの一例である。図3は本実施の形態のビーム整形レンズを概略的に示す縦断側面図、図4は回折レンズの一部を拡大して示す縦断側面図である。
【0040】
本実施の形態の基本的構成は第一の実施の形態と同じであり、ここではそれらの相違点について説明する。なお、第一の実施の形態において説明した部分と同一部分は同一符号で示し、説明も省略する。
【0041】
ビーム整形レンズ4Aは、レンズ本体を構成するレンズ基板5と、レンズ基板5に設けられレーザ光が入射する側に湾曲する円筒面からなる屈折レンズ6Aと、レンズ基板5に設けられ回折格子からなる回折レンズ7Aと、を備えている。
回折レンズ7は屈折レンズ6に対向する位置に配置されており、その回折格子は屈折レンズ6の円筒面の筒方向に平行に形成されている。そして、回折格子はシリンドリカルレンズ作用を持たせるために一方向だけの周期パターンになっている。
【0042】
屈折レンズ6Aはレンズ基板のS1側、すなわちレーザ光が入射する側に設けられており、回折レンズ7Aはレンズ基板のS2側、すなわちレーザ光が出射する側に設けられている。なお、屈折レンズ6Aは凸のシリンドリカルレンズであり、回折レンズ7Aは凹のシリンドリカルレンズ作用を有するレンズである。
【0043】
また、回折レンズ7Aはその回折格子の先端が尖るように形成されている。すなわち、回折格子の断面は、その先端に近づくにつれて尖った形状をしている(図4参照)。したがって、回折格子は、のこぎり形状のブレーズ型の回折格子である。
【0044】
なお、凹のシリンドリカルレンズである回折レンズ7Aが断面楕円形状のレーザ光の短軸方向を拡大する機能を有している。すなわち、ビーム整形レンズ4Aは、入射した断面楕円形状のレーザ光を断面円形状のレーザ光に整形するレンズ、すなわち、断面楕円形状のレーザ光を活性層に対する平行方向と垂直方向とで放射角がほぼ同じであるレーザ光に変換するレンズである。
【0045】
屈折レンズ6Aと回折レンズ7Aとは、下記の(4)及び(5)の式が成立するように構成されている。
f1=(ν1−ν2)/ν1*f ・・・・・(4)
f2=−(ν1−ν2)/ν2*f ・・・・・(5)
ここで、fは合成焦点距離であり、f1は一方のレンズの焦点距離であり、ν1は他方のレンズのアッベ数であり、f2は一方のレンズの焦点距離であり、ν2は他方のレンズのアッベ数である。なお、合成焦点距離とは、希望する所定の焦点距離である。
【0046】
レンズ基板5は、LD3の波長に対して透過率の高い材料、例えば合成石英により形成されている。この合成石英としては、例えば屈折率ndが1.45847、アッベ数νdが67.7である合成石英が用いられている。また、回折格子による回折面のアッベ数は−3.452で与えられることが知られている。これらの値を(4)及び(5)の式に代入すると、
f1=20.61f
f2=−1.05f
となる。それぞれf1はレンズ基板5のS1側の屈折レンズ6Aの焦点距離であり、f2はレンズ基板5のS2側の回折レンズ7Aの焦点距離である。なお、屈折レンズ6Aは凸のシリンドリカルレンズであり、回折レンズ7Aは凹のシリンドリカルレンズ作用を有するレンズである。したがって、屈折レンズ6A及び回折レンズ7Aが(4)及び(5)の式の条件を満たすように構成されているため、色収差が補正されることになる。
【0047】
このような構成において、LD3からレーザ光が出射された場合について説明する。LD3から出射された断面楕円形状の断面強度分布を有するレーザ光は、ビーム整形レンズ4Aの屈折レンズ(凸のシリンドリカルレンズ)6Aに入射する。入射した断面楕円形状のレーザ光は、屈折レンズ6Aによりその短軸方向に屈折され、その長軸方向には変化しない。このとき、断面楕円形状のレーザ光は、短軸方向に集光される。その後、短軸方向に集光されたレーザ光は回折レンズ(凹のシリンドリカルレンズ作用を有するレンズ)7Aに入射する。入射した断面楕円形状のレーザ光は、回折レンズ7Aによりその短軸方向に回折され、その長軸方向には変化しない。このとき、断面楕円形状のレーザ光は、その短軸方向に広げられて拡大するので、ファーフィールドパターンでほぼ断面円形状の断面強度分布を有するレーザ光になる。さらに、レーザ光は、ビーム整形レンズ4Aにより色収差が補正され、その波面が安定している。ここで、回折レンズ7Aの回折面では、図4のように回折格子の先端が先鋭化されているため、屈折率が徐々に変化していくことになり、回折レンズ7Aは回折だけでなく反射防止の作用を有することになる。
【0048】
このように本実施の形態では、レンズ基板5に屈折レンズ6Aと回折レンズ7Aとを設けることによってビーム整形レンズ4Aが構成されているため、ビーム整形レンズ4Aが小型化し、プリズム等を装置に設ける場合に比べ、装置の小型軽量化を実現することができる。さらに、屈折レンズ6Aと回折レンズ7Aとを(4)及び(5)の関係式が成り立つように構成することによって、ビーム整形レンズ4Aを通過するレーザ光の色収差が補正され、その波面が安定する。これにより、装置の小型軽量化を実現しつつ、色収差を低減することができる。特に、青色の波長域は、波長変化に対するガラスの屈折率変化が大きいところなので、青色の波長域で生じるレーザ光の波長変動による色収差も補正することができる。また、回折レンズ7をその回折格子の先端が尖るように形成することによって、回折レンズ7が反射防止機能を有するため、光の利用効率を向上させることができる。
【0049】
なお、上述したような光源ユニット1は、例えば、半導体レーザのモジュール形態の一種のキャンパッケージに組み込まれ、すなわち、キャンパッケージのキャップ内に封入され、そのキャンパッケージはコリメータレンズ等を備える鏡筒内に光軸を合わせて設けられる。
【0050】
本発明の第三の実施の形態を図5に基づいて説明する。本実施の形態は、第一又は第二の実施の形態の光源ユニットを備える光ピックアップ装置の一例である。
【0051】
図5は本実施の形態の光ビップアップ装置を概略的に示す説明図である。なお、第一又は第二の実施の形態において説明した部分と同一部分は同一符号で示し、説明も省略する。
【0052】
光ピックアップ装置10は、レーザ光を出射する第一又は第二の実施の形態の半導体レーザ装置である光源ユニット1、光源ユニット1から出射されたレーザ光を光ディスクDの記録層に導くための光学系11、光ディスクDの記録層により反射されたレーザ光が進行する進行経路を曲げる経路変更部であるビームスプリッタ12、ビームスプリッタ12により進行経路が曲げられたレーザ光を集光する集光レンズ13、集光レンズ13により集光されたレーザ光を検出する光検出部であるフォトダイオード14等を備えている。
【0053】
光学系11は、レーザ光を平行光に整形するコリメータレンズ15、レーザ光を直線偏光から円偏光に変換するための1/4波長板16、対物レンズ17等を備えているが、これに限るものではない。
【0054】
このような構成において、光源ユニット1からレーザ光が出射された場合について説明する。光源ユニット1から出射されたレーザ光は、コリメータレンズ15により平行光に整形され、ビームスプリッタ12及び1/4波長板16を通過して直線偏光から円偏光に変わり、対物レンズ17で集光されて光ディスクDの記録層に入射する。光ディスクDの記録層により反射されたレーザ光は、円偏光の旋回方向が変わって1/4波長板16を通過し、ビームスプリッタ12により進行経路が曲げられて集光レンズ13で集光され、フォトダイオード14に入射する。このような光ピックアップ装置10を用いて、光ディスクDに対するリード/ライトが実行される。
【0055】
このように本実施の形態では、光ピックアップ装置10に第一又は第二の実施の形態の光源ユニット1を設けることによって、光源ユニット1から断面円形状に整形されたレーザ光が出射され、安定したリード/ライトを実現することができ、さらに、ビーム整形レンズ4,4Aが小型であるため、プリズム等を装置に設ける場合に比べ、装置の小型軽量化を実現することができる。
【0056】
本発明の第四の実施の形態を図6に基づいて説明する。本実施の形態は、第三の実施の形態の光ピックアップ装置を備える光ディスク装置の一例である。
【0057】
図6は本実施の形態の光ディスク装置を概略的に示す説明図である。なお、第三の実施の形態において説明した部分と同一部分は同一符号で示し、説明も省略する。
【0058】
光ディスク装置20は、光ディスクDを任意の回転速度で回転させる回転駆動機構の主要部を構成するスピンドルモータ21、このスピンドルモータ21の制御を行う回転制御部22、光ディスクDの半径方向に移動自在に設けられ光ディスクDに対しレーザ光を出射して光ディスクDにより反射されたレーザ光を受光する第三の実施の形態の光ピックアップ装置10、この光ピックアップ装置10を光ディスクDの半径方向に移動させるスライダモータ23、このスライダモータ23の制御を行うスライダモータ制御部24、光ピックアップ装置10の制御を行う光ピックアップ制御部25、光ピックアップ装置10からの信号を処理する信号処理部26、各種プログラム及び格納データを演算処理し各部の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)27、リード/ライト処理プログラムや制御プログラム等の固定的データを予め格納する記憶媒体であるROM(Read Only Memory)28、光ディスクDから読み出したリードデータ及び光ディスクDに書き込むライトデータ等を一時的に格納する記憶手段であるRAM(Random Access Memory)29等を備えている。このような光ディスク装置20は、外部インターフェース(図示せず)を介して上位装置であるホストコンピュータ30に接続されている。
【0059】
このような構成において、光ディスク装置20による光ディスクDに対するデータのリード/ライト動作について説明する。ホストコンピュータ30から光ディスク装置20にリード/ライトコマンドが入力されると、光ディスク装置20のCPU27は、ROM28に格納されたリード/ライト処理プログラムに基づいてリード/ライト処理を実行する。CPU27は、回転制御部22によりスピンドルモータ21を駆動制御して光ディスクDを回転させ、スライダモータ制御部24によりスライダモータ23を駆動制御して光ピックアップ装置10を光ディスクDの半径方向に移動させながら、光ピックアップ制御部25により光ピックアップ装置10を駆動制御して光ディスクDの記録層に対しレーザ光を出射し、光ディスクDの記録層に反射されたレーザ光を受光してリード/ライトを実行する。このとき、CPU27は、一時的にRAM29に格納されたリードデータをホストコンピュータ30に送信し、ライトデータをホストコンピュータ30から一時的にRAM29に格納する処理も行う。
【0060】
このように本実施の形態では、光ディスク装置20に第三の実施の形態の光ピックアップ装置10を設けることによって、光ピックアップ装置10から断面円形状に整形されたレーザ光が出射されるため、安定してリード/ライトを実行することができ、さらに、ビーム整形レンズ4,4Aが小型であるため、プリズム等を装置に設ける場合に比べ、装置の小型軽量化を実現することができる。
【0061】
本発明の第五の実施の形態を図7ないし図8に基づいて説明する。本実施の形態は、第二の実施の形態のビーム整形素子であるビーム整形レンズを製造するビーム整形レンズ製造方法の一例である。図7はビーム整形レンズの屈折レンズを製造する製造工程を示す断面図、図8はビーム整形レンズの回折レンズを製造する製造工程を示す断面図である。なお、第二の実施の形態において説明した部分と同一部分は同一符号で示し、説明も省略する。
【0062】
まず、屈折レンズ6Aを製造する製造工程について説明する。屈折レンズ6Aはフォトリソグラフィによりレンズ基板5上に製造される。
【0063】
図7(a)に示すように、レンズ基板5上(合成石英)に感光性材料が塗布され、感光層Kが設けられる。感光層Kの厚さはレンズの高さ(サグ)に応じて数μm程度の厚さである。実際には、感光層Kの厚さは、レンズ基板5上に形成するレンズ高さ、及びレンズ基板材料のエッチング速度と感光性材料とのエッチング速度の比(選択比)により設定される。例えば、両者のエッチング速度が等しい場合には(選択比1)、感光層Kの高さは、形成するレンズ高さとほぼ等しく設定される。また、レンズ基板材料のエッチング速度が感光性材料のエッチング速度より2倍大きい場合には(選択比2)、感光性材料の高さはレンズ高さの1/2に設定される。ここでは、両者のエッチング速度が等しいものとして説明する。また、レンズ基板5上に塗布する感光性材料としては、通常の半導体製造で用いられるフォトレジストあるいは感光性ドライフィルムを使用することができる。ポジ型あるいはネガ型の選択によりレジストに形状を転写する工程(フォトリソグラフィ)に用いるフォトマスクの形状が変化するが、基本的な形成手順は変わらない。本実施の形態ではポジ型レジストを用いる場合について説明する。
【0064】
図7(b)に示すように、フォトリソグラフィにより感光層Kの形状がレンズ形状と同じ形状になるようにパターンニングされる。パターンニングは、透過率分布を設定したフォトマスクを介して光を照射し、レンズ基板5上の感光層Kを感光させることで行われる。光照射後に現像すると、レンズ基板5上にレンズと同等形状(選択比1であるので)の感光層Kが残る。ここで、フォトマスクはレンズ形状に合わせた透過率分布を有するフォトマスクである。このフォトマスクとしては、濃度分布を有するフォトマスクでも良く、所望の透過率分布を有するように微細なドットがレイアウトされたフォトマスクでも良い。
【0065】
次に、図7(c)に示すように、レンズ形状の感光層Kがマスクとされ、レンズ基板5はその基板に対し垂直な方向にエッチング(異方性エッチング)される。エッチングの手段としては、半導体プロセスで通常用いられるドライエッチングが用いられる。具体的には、反応性イオンエッチング法(RIE)、電子サイクロトロン共鳴エッチング法(ECR)等がある。ドライエッチングに用いるガスはレンズ基板材料により選択でき、例えばレンズ基板材料がガラスである場合には、CF4やCHF3等を用いることができる。また、エッチング速度及び選択比の調整のためには、エッチングガスにN2、O2、Ar等のガスを混入することもできる。その後、図7(d)に示すように、不要な感光層Kが除去(アッシング)される。このようにして屈折レンズ6Aがレンズ基板5上に形成される。
【0066】
続いて、回折レンズ7Aを製造する製造工程について説明する。回折レンズ7Aは、屈折レンズ6Aが形成されたレンズ基板5の反対面に対して微細な周期形状を形成することで製造される。
【0067】
図8(a)に示すように、まず、屈折レンズ6Aが形成されたレンズ基板5の反対面に感光性材料が塗布され、感光層Kが設けられる。感光層Kの厚さは溝深さに応じて数μm程度の厚さである。この感光層Kの厚さは、上述したように屈折レンズ6Aを形成する時と同様に、実際に形成するレンズ高さ、及びレンズ基板材料のエッチング速度と感光性材料とのエッチング速度の比(選択比)により設定される。レンズ基板5上に塗布する感光性材料も上述したものと同様である。
【0068】
図8(b)に示すように、フォトリソグラフィにより周期形状がパターンニングされる。パターンニングはフォトマスクを介して光を照射し、感光層Kを感光させる。ただし、回折面の断面は回折効率等を考慮すると、のこぎり形状のブレーズ型の回折格子が望ましい。ところが、フォトリソグラッフィでそのような形状を作製するのは困難であるため、ここでは細かい段差(階段状形状)を形成することでブレーズ型の回折格子が作製される。この段差はある程度の数があれば回折効率が飽和してくるので、出射光として十分な光量が得られるぐらいの段差である。さらに、回折格子はシリンドリカルレンズ作用を持たせるために一方向だけの周期パターンとなっている。
【0069】
次に、図8(c)に示すように、周期形状の感光層Kがマスクとされ、レンズ基板5はその基板に対し垂直な方向にエッチング(異方性エッチング)される。これにより、レンズ基板5に周期形状、すなわち回折格子が転写される。ここでは、フォトレジストをドライエッチング用のマスク材料としたが、Cr等の金属材料をマスクとしても構わない。その後、図8(d)に示すように、不要な感光層Kが除去(アッシング)される。このようにして回折レンズ7Aがレンズ基板5上に形成される。これにより、ビーム整形レンズ4Aが完成する。
【0070】
ここで、図4のような反射防止作用を回折レンズ7Aに持たせる構造の作製には、感光層K自体に同じような断面構造を作製したり、あるいはエッチングの条件を途中で変えて作製したりすることができる。なお、屈折レンズ6Aと回折レンズ7Aとの位置合わせを正確に行なうためには、レンズ基板5にアライメントマークを設けておいても構わない。また、ビーム整形レンズ4Aを1つ1つ製造するのではなく、ウエハプロセスで1度に数多くのビーム整形レンズ4Aを製造することもできる。なお、1つ1つのビーム整形レンズ4Aはダイシングにより切り出される。
【0071】
このように本実施の形態によれば、屈折レンズ6Aと回折レンズ7Aとを製造する際に、フォトリソグラフィやドライエッチング等の半導体作製プロセスを用いることによって、微小な部品を容易に高精度で作製可能となるため、ビーム整形レンズ4Aは高精度に小型化される。また、ビーム整形レンズ4Aを大量に作製することが可能になるので、性能の良いビーム整形レンズ4Aを低コストで提供することができる。
【0072】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、断面楕円形状のレーザ光を断面円形状のレーザ光に整形するビーム整形素子において、レンズ基板と、前記レンズ基板に設けられ、断面楕円形状のレーザ光が入射する側に湾曲する円筒面からなる屈折レンズと、前記レンズ基板に設けられて前記屈折レンズに対向する位置に配置され、前記屈折レンズの円筒面の筒方向に平行な回折格子からなる回折レンズと、を具備することを特徴とすることから、レンズ基板に屈折レンズと回折レンズとを設けることによってビーム整形素子が構成されているため、ビーム整形素子が小型化し、プリズム等を装置に設ける場合に比べ、装置の小型軽量化を実現することができる。
【0073】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載のビーム整形素子において、前記屈折レンズと前記回折レンズとは、
f1=(ν1−ν2)/ν1*f
f2=−(ν1−ν2)/ν2*f
ここで、f:合成焦点距離
f1:一方のレンズの焦点距離
ν1:一方のレンズのアッベ数
f2:他方のレンズの焦点距離
ν2:他方のレンズのアッベ数
の関係式が成り立つように構成されていることを特徴とすることから、ビーム整形素子を通過するレーザ光の色収差が補正され、その波面が安定する。これにより、装置の小型軽量化を実現しつつ、色収差を低減することができる。特に、青色の波長域は、波長変化に対するガラスの屈折率変化が大きいところなので、青色の波長域で生じるレーザ光の波長変動による色収差も補正することができる。
【0074】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載のビーム整形素子において、前記回折レンズはその回折格子の先端が尖るように形成されていることを特徴とすることから、回折レンズが反射防止機能を有するため、光の利用効率を向上させることができる。
【0075】
請求項4記載の発明によれば、請求項1、2又は3記載のビーム整形素子において、前記屈折レンズと前記回折レンズとはフォトリソグラフィ及びドライエッチングにより形成されていることを特徴とすることから、フォトリソグラフィやドライエッチング等の半導体作製プロセスを用いることによって、微小な部品を容易に高精度で作製可能となるため、ビーム整形素子は高精度に小型化される。
また、ビーム整形素子を大量に作製することが可能になるので、性能の良いビーム整形素子を低コストで提供することができる。
【0076】
請求項5記載の発明の半導体レーザ装置によれば、レーザ光を出射する半導体レーザ光源と、前記半導体レーザ光源から出射されたレーザ光が入射する位置に設けられ、入射した断面楕円形状のレーザ光を断面円形状のレーザ光に整形する請求項1ないし4のいずれか一記載のビーム整形素子と、を具備することから、断面楕円形状のレーザ光を断面円形状のレーザ光に整形することが可能になり、ビーム整形素子が小型であるため、プリズム等を装置に設ける場合に比べ、装置の小型軽量化を実現することができる。
【0077】
請求項6記載の発明の光ピックアップ装置は、レーザ光を出射する請求項5記載の半導体レーザ装置と、前記半導体レーザ装置から出射されたレーザ光を光ディスクの記録層に導くための光学系と、前記光ディスクの記録層により反射された前記レーザ光が進行する進行経路を曲げる経路変更部と、前記経路変更部により進行経路が曲げられた前記レーザ光を検出する光検出部と、を具備することから、断面円形状に整形されたレーザ光が出射されるため、安定したリード/ライトを実現することができ、さらに、ビーム整形素子が小型であるため、プリズム等を装置に設ける場合に比べ、装置の小型軽量化を実現することができる。
【0078】
請求項7記載の発明の光ディスク装置によれば、光ディスクを回転させる回転駆動機構と、前記光ディスクの記録層に対してレーザ光を出射し、前記光ディスクの記録層により反射されたレーザ光を受光する請求項6記載の光ピックアップ装置と、を具備することから、請求項6記載と同様な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の光源ユニットを概略的に示す外観斜視図である。
【図2】ビーム整形レンズを概略的に示す縦断側面図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態のビーム整形レンズを概略的に示す縦断側面図である。
【図4】回折レンズの一部を拡大して示す縦断側面図である。
【図5】本発明の第三の実施の形態の光ビップアップ装置を概略的に示す説明図である。
【図6】本発明の第四の実施の形態の光ディスク装置を概略的に示す説明図である。
【図7】ビーム整形レンズの屈折レンズを製造する製造工程を示す断面図である。
【図8】ビーム整形レンズの回折レンズを製造する製造工程を示す断面図である。
【図9】従来の光ディスク装置の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ装置(光源ユニット)
3 半導体レーザ光源(半導体レーザ素子)
4,4A ビーム整形素子(ビーム整形レンズ)
5 レンズ基板
6,6A 屈折レンズ
7,7A 回折レンズ
10 光ピックアップ装置
11 光学系
12 経路変更部(ビームスプリッタ)
14 光検出部(フォトダイオード)
21 回転駆動機構(スピンドルモータ)
20 光ディスク装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a beam shaping element, a semiconductor laser device, an optical pickup device, and an optical disk device.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a semiconductor laser element (LD: Laser Diode) is used as a light source in various apparatuses such as an optical disk drive and a laser printer. This semiconductor laser element is an element whose emission angle (light emission angle) differs depending on the element structure in the horizontal direction and the vertical direction. Therefore, the laser light (laser beam) emitted from the semiconductor laser element has a cross-section in a far-field pattern. It is not circular but has an elliptical cross section.
That is, the laser light emitted from the semiconductor laser element becomes light having an elliptical cross section having a short axis and a long axis.
[0003]
When such a semiconductor laser device is used for an optical disk drive or the like, the optical frequency characteristics in the circumferential direction and the radial direction during signal reproduction differ, and various problems such as crosstalk and signal degradation occur. Also, during recording, since the power density in the spot of the laser beam is lowered, various problems such as the necessity of increasing the power of the laser beam and the inability to perform high density recording on the optical disc occur. In order to solve these problems, a triangular prism, an anamorphic lens, a cylindrical lens, or the like is used as a beam shaping element, and the magnification of the laser light having an elliptical cross section in the minor axis direction is changed to make the laser light into a circular cross section. Is going to do.
[0004]
For example, Patent Document 1 discloses a technique using a prism as a beam shaping element. Here, FIG. 9 is an explanatory diagram showing a configuration of a conventional optical disc apparatus.
The
sinψ = nsinθ (1)
The relationship is established. At this time, the incident light is magnified (cos θ / cos ψ) times in the refracting surface by refraction. In the case of semiconductor laser light, the
[0005]
On the other hand, in order to reduce the size of the
[0006]
Therefore, when the
[0007]
As a method for reducing the chromatic aberration of the lens, an optical material having a small dispersion (a large Abbe number) can be used as the lens. Moreover, it is possible to make the lens an achromatic lens constituted by a plurality of lenses. This can be written as follows: F is the composite focal length, and f is the focal length of the first lens. 1 , Abbe number ν 1 The focal length of the second lens is f 2 , Abbe number ν 2 And the two lenses are in contact,
1 / f = 1 / f 1 + 1 / f 2 (2)
0 = 1 / f 1 ν 1 + 1 / f 2 ν 2 (3)
Can be written. Solving these two equations, f 1 And f 2 Is
f 1 = (Ν 1 −ν 2 ) / Ν 1 * F (4)
f 2 =-(Ν 1 −ν 2 ) / Ν 2 * F (5)
It is. Therefore, if one of the two lenses is a convex lens, the other is a concave lens. In this way, achromaticity can be achieved with two lenses. Further, as a method of reducing the chromatic aberration of the lens, there is a method of correcting chromatic aberration by adding an aberration correction optical system separately.
[0008]
On the other hand, a lens having a lens size smaller than 1 mm is called a microlens and is used in a CCD, a liquid crystal projector, or the like. In recent years, there is a movement to use this microlens in an optical disc apparatus. By using the microlens, the optical system can be reduced in size.
[0009]
[Patent Document 1]
Japanese Examined Patent Publication No. 63-1652
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, when a device is required to be small and light, when a prism is used as in Patent Document 1, the device is increased in size, and the weight of the device is increased.
[0011]
In addition, when an achromatic lens (achromatic lens) composed of a plurality of lenses is used to reduce chromatic aberration, the weight of the apparatus increases because the achromatic lens is composed of a plurality of lenses. There is a problem. Further, in the method of correcting chromatic aberration by adding an aberration correction optical system separately, it is necessary to add new parts, and there is a problem in securing and adjusting the space, and the apparatus becomes large.
[0012]
An object of the present invention is to provide a beam shaping element, a semiconductor laser device, an optical pickup device, and an optical disc device that can realize a reduction in size and weight of the device.
[0013]
An object of the present invention is to provide a beam shaping element, a semiconductor laser device, an optical pickup device, and an optical disc device that can realize a reduction in size and weight of the device and reduce chromatic aberration.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the present invention, in a beam shaping element for shaping laser light having an elliptical cross section into a laser light having a circular cross section, the lens substrate and the side on which the laser light having an elliptical cross section is incident are provided. A refracting lens composed of a cylindrical surface curved in a straight line, and a diffractive lens composed of a diffraction grating provided on the lens substrate and disposed at a position facing the refracting lens and parallel to the cylindrical direction of the cylindrical surface of the refracting lens It is characterized by comprising.
[0015]
Therefore, since the beam shaping element is configured by providing a refractive lens and a diffractive lens on the lens substrate, the beam shaping element is miniaturized and the device is smaller and lighter than when a prism is provided in the device. Is possible.
[0016]
The invention according to claim 2 is the beam shaping element according to claim 1, wherein the refractive lens and the diffractive lens are:
f 1 = (Ν 1 −ν 2 ) / Ν 1 * F
f 2 =-(Ν 1 −ν 2 ) / Ν 2 * F
Where f: composite focal length
f 1 : Focal length of one lens
ν 1 : Abbe number of one lens
f 2 : Focal length of the other lens
ν 2 : Abbe number of the other lens
It is characterized in that the following relational expression holds.
[0017]
Therefore, by configuring the refractive lens and the diffractive lens so that the above relational expression is established, the chromatic aberration of the laser light passing through the beam shaping element is corrected, and the wavefront is stabilized. In particular, since the blue wavelength region has a large change in the refractive index of the glass with respect to the wavelength change, it is possible to correct chromatic aberration due to the wavelength variation of the laser light occurring in the blue wavelength region.
[0018]
According to a third aspect of the present invention, in the beam shaping element according to the first or second aspect, the diffractive lens is formed so that a tip of the diffraction grating is pointed.
[0019]
Therefore, by forming the diffraction grating so that the tip thereof is pointed, the diffraction lens has an antireflection function, so that the light utilization efficiency is improved.
[0020]
According to a fourth aspect of the present invention, in the beam shaping element according to the first, second, or third aspect, the refractive lens and the diffractive lens are formed by photolithography and dry etching.
[0021]
Therefore, by using a semiconductor manufacturing process such as photolithography or dry etching, minute parts can be easily manufactured with high accuracy, and the beam shaping element is miniaturized with high accuracy. In addition, a large number of beam shaping elements can be manufactured.
[0022]
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided a semiconductor laser device comprising: a semiconductor laser light source that emits laser light; and a laser light emitted from the semiconductor laser light source that is incident on the laser beam having an elliptical cross section. The beam shaping element according to claim 1, wherein the beam shaping element is shaped into a circular laser beam.
[0023]
Accordingly, by providing the beam shaping element according to any one of claims 1 to 4, it becomes possible to shape the laser light having an elliptical cross section into a laser light having a circular cross section, and the beam shaping element is small. Therefore, it is possible to reduce the size and weight of the device as compared with the case where a prism or the like is provided in the device.
[0024]
An optical pickup device according to a sixth aspect of the invention is a semiconductor laser device according to the fifth aspect that emits laser light, an optical system that guides the laser light emitted from the semiconductor laser device to a recording layer of an optical disc, A path changing unit that bends a traveling path along which the laser light reflected by the recording layer of the optical disc travels; and a light detecting unit that detects the laser light whose traveling path is bent by the path changing unit.
[0025]
Therefore, by providing the semiconductor laser device according to
[0026]
An optical disc apparatus according to a seventh aspect of the invention is a rotary drive mechanism for rotating an optical disc, and a laser beam is emitted to a recording layer of the optical disc, and the laser beam reflected by the recording layer of the optical disc is received. 6. An optical pickup device according to claim 6.
[0027]
Therefore, by providing the optical pickup device according to the sixth aspect, the same operation as the sixth aspect is achieved.
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. The present embodiment is an example of a light source unit that is a semiconductor laser device including a beam shaping lens that is a beam shaping element. FIG. 1 is an external perspective view schematically showing a light source unit of the present embodiment, and FIG. 2 is a longitudinal side view schematically showing a beam shaping lens.
[0029]
The light source unit 1 includes a submount 2 as a support member, a semiconductor laser element (hereinafter referred to as LD) 3 as a semiconductor laser light source provided on the submount 2, and an emission from the LD 3 provided on the submount 2. And a
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
Here, the refractive lens 6 which is a concave cylindrical lens has a function of enlarging the minor axis direction of the laser light having an elliptical cross section, and has a curved axis of the refractive lens 6 and an elliptical cross section emitted from the LD. A
[0034]
The refractive lens 6 and the
f 1 = (Ν 1 −ν 2 ) / Ν 1 * F (4)
f 2 =-(Ν 1 −ν 2 ) / Ν 2 * F (5)
Where f is the composite focal length and f 1 Is the focal length of one lens and v 1 Is the Abbe number of one lens, f 2 Is the focal length of the other lens, ν 2 Is the Abbe number of the other lens. The composite focal length is a desired predetermined focal length.
[0035]
The
f 1 = 19.59f
f 2 = -1.05f
It becomes. F 1 Is the focal length of the
[0036]
A case where laser light is emitted from the LD 3 in such a configuration will be described. Laser light having an elliptical cross-sectional intensity distribution emitted from the LD 3 is incident on a diffraction lens (lens having a convex cylindrical lens function) 7 of the
[0037]
As described above, in this embodiment, the
[0038]
The light source unit 1 as described above is incorporated in, for example, a kind of can package in the form of a semiconductor laser module, that is, enclosed in a cap of a can package, and the can package is in a lens barrel including a collimator lens and the like. Are provided with the optical axis aligned.
[0039]
A second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The present embodiment is an example of a light source unit that is a semiconductor laser device including a beam shaping lens that is a beam shaping element. FIG. 3 is a longitudinal side view schematically showing the beam shaping lens of the present embodiment, and FIG. 4 is a longitudinal side view showing an enlarged part of the diffraction lens.
[0040]
The basic configuration of this embodiment is the same as that of the first embodiment, and the differences between them will be described here. In addition, the same part as the part demonstrated in 1st embodiment is shown with the same code | symbol, and description is also abbreviate | omitted.
[0041]
The
The
[0042]
The
[0043]
The diffraction lens 7A is formed so that the tip of the diffraction grating is pointed. That is, the cross section of the diffraction grating has a pointed shape as it approaches the tip (see FIG. 4). Therefore, the diffraction grating is a saw-shaped blazed diffraction grating.
[0044]
Note that the diffractive lens 7A, which is a concave cylindrical lens, has a function of enlarging the minor axis direction of laser light having an elliptical cross section. That is, the
[0045]
The
f 1 = (Ν 1 −ν 2 ) / Ν 1 * F (4)
f 2 =-(Ν 1 −ν 2 ) / Ν 2 * F (5)
Where f is the composite focal length and f 1 Is the focal length of one lens and v 1 Is the Abbe number of the other lens, f 2 Is the focal length of one lens and v 2 Is the Abbe number of the other lens. The composite focal length is a desired predetermined focal length.
[0046]
The
f 1 = 20.61f
f 2 = -1.05f
It becomes. F 1 Is the focal length of the
[0047]
A case where laser light is emitted from the LD 3 in such a configuration will be described. The laser beam having an elliptical cross-sectional intensity distribution emitted from the LD 3 is incident on the refractive lens (convex cylindrical lens) 6A of the
[0048]
As described above, in the present embodiment, the
[0049]
The light source unit 1 as described above is incorporated in, for example, a kind of can package in the form of a semiconductor laser module, that is, enclosed in a cap of a can package, and the can package is in a lens barrel including a collimator lens and the like. Are provided with the optical axis aligned.
[0050]
A third embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. The present embodiment is an example of an optical pickup device that includes the light source unit of the first or second embodiment.
[0051]
FIG. 5 is an explanatory diagram schematically showing the optical bep-up device of the present embodiment. In addition, the same part as the part demonstrated in 1st or 2nd embodiment is shown with the same code | symbol, and description is also abbreviate | omitted.
[0052]
The
[0053]
The optical system 11 includes a
[0054]
A case where laser light is emitted from the light source unit 1 in such a configuration will be described. The laser light emitted from the light source unit 1 is shaped into parallel light by the
[0055]
As described above, in the present embodiment, by providing the
[0056]
A fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. The present embodiment is an example of an optical disk device provided with the optical pickup device of the third embodiment.
[0057]
FIG. 6 is an explanatory diagram schematically showing the optical disc apparatus of the present embodiment. In addition, the same part as the part demonstrated in 3rd embodiment is shown with the same code | symbol, and description is also abbreviate | omitted.
[0058]
The
[0059]
In such a configuration, a data read / write operation with respect to the optical disc D by the
[0060]
As described above, in the present embodiment, by providing the
[0061]
A fifth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The present embodiment is an example of a beam shaping lens manufacturing method for manufacturing a beam shaping lens that is the beam shaping element of the second embodiment. FIG. 7 is a sectional view showing a manufacturing process for manufacturing a refractive lens of a beam shaping lens, and FIG. 8 is a sectional view showing a manufacturing process for manufacturing a diffraction lens of a beam shaping lens. In addition, the same part as the part demonstrated in 2nd embodiment is shown with the same code | symbol, and description is also abbreviate | omitted.
[0062]
First, a manufacturing process for manufacturing the
[0063]
As shown in FIG. 7A, a photosensitive material is applied on the lens substrate 5 (synthetic quartz), and a photosensitive layer K is provided. The thickness of the photosensitive layer K is about several μm depending on the height (sag) of the lens. Actually, the thickness of the photosensitive layer K is set by the lens height formed on the
[0064]
As shown in FIG. 7B, patterning is performed by photolithography so that the shape of the photosensitive layer K is the same as the lens shape. Patterning is performed by irradiating light through a photomask having a set transmittance distribution and exposing the photosensitive layer K on the
[0065]
Next, as shown in FIG. 7C, the lens-shaped photosensitive layer K is used as a mask, and the
[0066]
Next, a manufacturing process for manufacturing the diffractive lens 7A will be described. The diffractive lens 7A is manufactured by forming a fine periodic shape on the opposite surface of the
[0067]
As shown in FIG. 8A, first, a photosensitive material is applied to the opposite surface of the
[0068]
As shown in FIG. 8B, the periodic shape is patterned by photolithography. In the patterning, the photosensitive layer K is exposed by irradiating light through a photomask. However, the blazed diffraction grating having a saw shape is desirable for the cross section of the diffraction surface in consideration of diffraction efficiency and the like. However, since it is difficult to produce such a shape by photolithography, a blazed diffraction grating is produced by forming a fine step (stepped shape) here. If there is a certain number of steps, the diffraction efficiency will be saturated, so that a sufficient amount of light can be obtained as outgoing light. Furthermore, the diffraction grating has a periodic pattern in only one direction in order to have a cylindrical lens action.
[0069]
Next, as shown in FIG. 8C, the periodic photosensitive layer K is used as a mask, and the
[0070]
Here, in order to produce the structure in which the diffraction lens 7A has the antireflection effect as shown in FIG. 4, the same sectional structure is produced in the photosensitive layer K itself, or the etching conditions are changed in the middle. Can be. In order to accurately align the
[0071]
As described above, according to the present embodiment, when the
[0072]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, in the beam shaping element that shapes the laser beam having an elliptical cross section into a laser beam having a circular cross section, the laser beam having an elliptical cross section is provided on the lens substrate and the lens substrate. A refracting lens composed of a cylindrical surface curved toward the side to be bent, and a diffractive lens composed of a diffraction grating provided on the lens substrate and disposed at a position facing the refracting lens and parallel to the cylindrical direction of the cylindrical surface of the refracting lens; Since the beam shaping element is configured by providing a refractive lens and a diffractive lens on the lens substrate, the beam shaping element is downsized and a prism or the like is provided in the apparatus. In comparison, the apparatus can be reduced in size and weight.
[0073]
According to the invention of claim 2, in the beam shaping element of claim 1, the refractive lens and the diffractive lens are:
f 1 = (Ν 1 −ν 2 ) / Ν 1 * F
f 2 =-(Ν 1 −ν 2 ) / Ν 2 * F
Where f: composite focal length
f 1 : Focal length of one lens
ν 1 : Abbe number of one lens
f 2 : Focal length of the other lens
ν 2 : Abbe number of the other lens
Therefore, the chromatic aberration of the laser light passing through the beam shaping element is corrected, and the wavefront is stabilized. Thereby, it is possible to reduce chromatic aberration while realizing a reduction in size and weight of the apparatus. In particular, since the blue wavelength region is where the refractive index change of the glass with respect to the wavelength change is large, chromatic aberration due to the wavelength variation of the laser light occurring in the blue wavelength region can also be corrected.
[0074]
According to a third aspect of the present invention, in the beam shaping element according to the first or second aspect, the diffractive lens is formed so that the tip of the diffraction grating is pointed. Since it has an antireflection function, light utilization efficiency can be improved.
[0075]
According to a fourth aspect of the present invention, in the beam shaping element according to the first, second, or third aspect, the refractive lens and the diffractive lens are formed by photolithography and dry etching. By using a semiconductor manufacturing process such as photolithography or dry etching, a minute part can be easily manufactured with high accuracy, and the beam shaping element is miniaturized with high accuracy.
In addition, since a large number of beam shaping elements can be manufactured, a beam shaping element with good performance can be provided at low cost.
[0076]
According to the semiconductor laser device of the fifth aspect of the present invention, the semiconductor laser light source that emits laser light and the laser light having an elliptical cross section that is provided at a position where the laser light emitted from the semiconductor laser light source enters. And the beam shaping element according to any one of claims 1 to 4, wherein the laser beam having an elliptical cross section is shaped into a laser beam having a circular cross section. Since the beam shaping element is small, the apparatus can be made smaller and lighter than when a prism or the like is provided in the apparatus.
[0077]
An optical pickup device according to a sixth aspect of the invention is a semiconductor laser device according to the fifth aspect that emits laser light, an optical system that guides the laser light emitted from the semiconductor laser device to a recording layer of an optical disc, A path changing unit that bends a traveling path along which the laser light reflected by the recording layer of the optical disc travels; and a light detecting unit that detects the laser light whose traveling path is bent by the path changing unit. Since the laser beam shaped into a circular cross section is emitted, stable read / write can be realized, and further, since the beam shaping element is small, compared to the case where a prism or the like is provided in the apparatus, The device can be reduced in size and weight.
[0078]
According to the optical disc apparatus of the seventh aspect of the invention, the rotation drive mechanism for rotating the optical disc and the laser beam emitted to the recording layer of the optical disc and the laser beam reflected by the recording layer of the optical disc are received. Since the optical pickup device according to the sixth aspect is provided, the same effect as the sixth aspect can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external perspective view schematically showing a light source unit according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a longitudinal side view schematically showing a beam shaping lens.
FIG. 3 is a longitudinal side view schematically showing a beam shaping lens according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a longitudinal side view showing an enlarged part of a diffractive lens.
FIG. 5 is an explanatory view schematically showing an optical bep-up device according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 6 is an explanatory diagram schematically showing an optical disc apparatus according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a manufacturing process for manufacturing a refractive lens of a beam shaping lens.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a manufacturing process for manufacturing a diffraction lens for a beam shaping lens.
FIG. 9 is an explanatory diagram showing a configuration of a conventional optical disc apparatus.
[Explanation of symbols]
1 Semiconductor laser device (light source unit)
3 Semiconductor laser light source (semiconductor laser element)
4,4A Beam shaping element (Beam shaping lens)
5 Lens substrate
6,6A refractive lens
7,7A diffraction lens
10 Optical pickup device
11 Optical system
12 Path change unit (beam splitter)
14 Photodetector (photodiode)
21 Rotation drive mechanism (spindle motor)
20 Optical disk device
Claims (7)
レンズ基板と、
前記レンズ基板に設けられ、断面楕円形状のレーザ光が入射する側に湾曲する円筒面からなる屈折レンズと、
前記レンズ基板に設けられて前記屈折レンズに対向する位置に配置され、前記屈折レンズの円筒面の筒方向に平行な回折格子からなる回折レンズと、を具備することを特徴とするビーム整形素子。In a beam shaping element that shapes laser light having an elliptical cross section into a laser light having a circular cross section,
A lens substrate;
A refractive lens having a cylindrical surface provided on the lens substrate and curved to the side on which the laser beam having an elliptical cross section is incident;
A beam shaping element, comprising: a diffractive lens provided on the lens substrate and disposed at a position facing the refractive lens, and comprising a diffraction grating parallel to a cylindrical direction of a cylindrical surface of the refractive lens.
f1=(ν1−ν2)/ν1*f
f2=−(ν1−ν2)/ν2*f
ここで、f:合成焦点距離
f1:一方のレンズの焦点距離
ν1:一方のレンズのアッベ数
f2:他方のレンズの焦点距離
ν2:他方のレンズのアッベ数
の関係式が成り立つように構成されていることを特徴とする請求項1記載のビーム整形素子。The refractive lens and the diffractive lens are:
f 1 = (ν 1 −ν 2 ) / ν 1 * f
f 2 = − (ν 1 −ν 2 ) / ν 2 * f
Here, the relational expression of f: composite focal length f 1 : focal length ν 1 of one lens: Abbe number f 2 of one lens: focal length ν 2 of the other lens: Abbe number of the other lens is established. The beam shaping element according to claim 1, wherein the beam shaping element is configured as follows.
前記半導体レーザ光源から出射されたレーザ光が入射する位置に設けられ、入射した断面楕円形状のレーザ光を断面円形状のレーザ光に整形する請求項1ないし4のいずれか一記載のビーム整形素子と、を具備する半導体レーザ装置。A semiconductor laser light source for emitting laser light;
5. The beam shaping element according to claim 1, wherein the beam shaping element is provided at a position where a laser beam emitted from the semiconductor laser light source is incident, and shapes the incident laser beam having an elliptical cross section into a laser beam having a circular cross section. And a semiconductor laser device.
前記半導体レーザ装置から出射されたレーザ光を光ディスクの記録層に導くための光学系と、
前記光ディスクの記録層により反射された前記レーザ光が進行する進行経路を曲げる経路変更部と、
前記経路変更部により進行経路が曲げられた前記レーザ光を検出する光検出部と、を具備する光ピックアップ装置。A semiconductor laser device according to claim 5, which emits laser light;
An optical system for guiding laser light emitted from the semiconductor laser device to a recording layer of an optical disc;
A path changing unit that bends a traveling path along which the laser beam reflected by the recording layer of the optical disc travels;
An optical pickup device comprising: a light detection unit that detects the laser light whose travel path is bent by the path change unit.
前記光ディスクの記録層に対してレーザ光を出射し、前記光ディスクの記録層により反射されたレーザ光を受光する請求項6記載の光ピックアップ装置と、を具備する光ディスク装置。A rotational drive mechanism for rotating the optical disc;
7. An optical disc apparatus comprising: an optical pickup device according to claim 6, wherein a laser beam is emitted to the recording layer of the optical disc and the laser beam reflected by the recording layer of the optical disc is received.
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