JP2005049249A - 超音波流量計及び超音波式流量計測方法 - Google Patents

超音波流量計及び超音波式流量計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 非満水状態で流れる液体の流速及び/又は流量を従来より高精度で計測可能な超音波流量計及び超音波式流量計測方法を提供する。
【解決手段】 本発明の超音波流量計20では、流路10の底部に配置された1対の超音波送受波器21,22のうち一方の超音波送受波器から送波した超音波が、液体11の液面12と底部の間を1往復して他方の超音波送受波器に受波されるので、流路10の底部から液面までの平均した流速V及び流量Qを計測することができる。また、液体11中の浮遊物と異なり液面12は必ず存在するので、安定した計測を行うことができる。これらにより、従来の超音波流量計より精度よく液体11の流速V及び流量Qを計測することが可能になる。しかも、液体11の温度を検出する温度センサ24を備え、超音波の伝播速度Cを温度の関数として求めるので、液温が変化した場合にも精度よく流速V及び流量Qを計測することが可能になる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流路を非満水状態で流れる液体の流速及び流量を計測可能な超音波流量計及び超音波式流量計測方法に関する。
従来、この種の超音波流量計として、流路の底面に超音波送受波器を配置し、その超音波送受波器から送波した超音波を、液体中の浮遊物に反射させて受波し、送波した超音波と受波した超音波の波長の相違に基づいて流速又は流量を計測するドップラー式の超音波流量計が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−229734号公報(段落[0012]、[0013]、図2)
ところが、流路を流れる液体は、各深さ毎に流速が異なるため、浮遊物体が所定の深さに偏って分布した場合には、流速を精度よく計測することができなかった。また、液体中に気泡や浮遊物体が含まれていない場合には、流速の計測自体が不可能となるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、非満水状態で流れる液体の流速及び/又は流量を従来より高精度で計測可能な超音波流量計及び超音波式流量計測方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る超音波流量計は、液体が流れる流路の上流側と下流側とに分けて配置される1対の超音波送受波器の間で、液体の流れに沿った順方向と流れに逆行した逆方向との両方向で超音波を送受波し、順方向及び逆方向の超音波の到達時間の差を求めて、液体の流速及び/又は流量を計測する超音波流量計において、1対の超音波送受波器は、流路の底部に配置され、一方の超音波送受波器から送波した超音波を液体の液面で反射させて、他方の超音波送受波器で受波するように構成したところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の超音波流量計において、1対の超音波送受波器は、流路を上方から見て液体の流れ方向に対して斜めに交差する方向に並べられるように構成したところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載の超音波流量計において、1対の超音波送受波器を液体の流れ方向と平行に並べ、順方向の超音波の到達時間をT1とし、逆方向の超音波の到達時間をT2とし、超音波送受波器同士の間隔を2dとし、液体における超音波の伝播速度をCとし、液体の流速をVとし、1対の超音波送受波器を結ぶ線と、超音波送受波器から液面における反射位置とを結ぶ線とがなす角度をθとした場合、
1/T1+1/T2=C・cos(θ)/d
1/T1−1/T2=V・(cos(θ))/d
上記関係式を利用して流速Vを演算するように構成されたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載の超音波流量計において、
前記関係式の
1/T1+1/T2=C・cos(θ)/d
1/T1−1/T2=V・(cos(θ))/d
と下記関係式、
h=d・tan(θ)
とから液体の深さhを求め、深さhに応じた流路の断面積と流速Vとから流量を演算するところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項3又は4に記載の超音波流量計において、液体の温度を検出する温度センサを備え、超音波の伝播速度Cを、液体の温度の関数として求めるように構成したところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の超音波流量計において、1対の超音波送受波器を所定の間隔を隔てた状態に保持する送受波器保持具を備えたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項6に記載の超音波流量計において、送受波器保持具は、1対の超音波送受波器の間隔を変更可能に構成されたところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項6又は7に記載の超音波流量計において、送受波器保持具には、1対の超音波送受波器の間に差し渡された連絡部が備えられ、連絡部は、幅方向の端部から中央部に向かうに従って上方に突出した山形状をなしたところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れかに記載の超音波流量計において、各超音波送受波器は送受波する超音波の指向性の軸線が、流路の満水時の半分の深さで交差するように設定したところに特徴を有する。
請求項10の発明に係る超音波式流量計測方法は、液体が流れる流路の上流側と下流側とに分けて配置される1対の超音波送受波器の間で、液体の流れに沿った順方向と流れに逆行した逆方向との両方向で超音波を送受波し、順方向及び逆方向の超音波の到達時間の差を求めて、液体の流速及び/又は流量を計測する超音波式流量計測方法において、1対の超音波送受波器を、流路の底部に配置しておき、一方の超音波送受波器から送波した超音波を液体の液面で反射させて、他方の超音波送受波器で受波させるところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項10に記載の超音波式流量計測方法において、1対の超音波送受波器を、流路の幅方向に複数対並べて配置し、それら各対の超音波送受波器で計測した流速の平均を演算して、液体の流速及び/又は流量を計測するところに特徴を有する。
[請求項1及び10の発明]
請求項1の超音波流量計及び請求項10の超音波式流量計測方法では、流路の底部に配置された1対の超音波送受波器のうち一方の超音波送受波器から送波された超音波が、液体の底部と液面との間を往復して他方の超音波送受波器に受波されるので、流路の底部から液面までの平均した流速及び/又は流量を計測することができる。また、液体中の浮遊物と異なり液面は必ず存在するので、安定した計測を行うことができる。これらにより、本発明の超音波流量計によれば、従来の超音波流量計より精度よく液体の流速及び/又は流量を計測することが可能になる。
[請求項2の発明]
請求項2の超音波流量計では、1対の超音波送受波器の間で送受波される超音波が、流路の幅方向の少なくとも一部を横切るので、流路の幅方向でも平均した流速及び/又は流量を計測することが可能となり、計測精度をさらに向上させることができる。
[請求項3の発明]
請求項3の超音波流量計では、順方向の超音波の到達時間T1と、逆方向の超音波の到達時間T2とを計測し、これら到達時間T1,T2と、超音波送受波器同士の間隔2d及び超音波の伝播速度Cと、
1/T1+1/T2=C・cos(θ)/d
1/T1−1/T2=V・(cos(θ))/d
の関係式から流速Vを演算することができる。
なお、ここでθは、1対の超音波送受波器を結ぶ線と、超音波送受波器から液面における反射位置とを結ぶ線とがなす角度である。
[請求項4の発明]
請求項4の超音波流量計では、下記関係式
1/T1+1/T2=C・cos(θ)/d
1/T1−1/T2=V・(cos(θ))/d
からθを演算し、そのθと下記式とから深さhを求め、
h=d・tan(θ)
深さhに応じた流路の断面積と流速Vとから流量を演算することができる。
[請求項5の発明]
請求項5の超音波流量計では、液体の温度を検出する温度センサを備え、超音波の伝播速度Cを液体の温度の関数として求めるので、液温が変化した場合にも精度よく液体の流速及び/又は流量を計測することが可能になる。
[請求項6の発明]
請求項6の超音波流量計では、送受波器保持具を流路の底部に固定するだけで、1対の超音波送受波器を流路内に設置することができると共に、1対の超音波送受波器の相対位置を固定することができ、超音波流量計の設置作業が容易になる。
[請求項7の発明]
請求項7の超音波流量計では、1対の超音波送受波器の間の距離を調節することができ、種々の流路に対応することが可能になる。
[請求項8の発明]
請求項8の超音波流量計では、送受波器保持具のうち1対の超音波送受波器の間に差し渡された連絡部を山形状にしたので、連絡部で反射した超音波は側方に向けられる。これにより、液面と連絡部との間で超音波が複数回反射して受波される事態を防ぐことができる。
[請求項9の発明]
請求項9の超音波流量計では、流路の満水時の半分の深さを中心にして、液体の深さが変動した場合に、精度よく液体の流速及び/又は流量を計測することが可能になる。
[請求項11の発明]
請求項11の超音波式流量計測方法では、1対の超音波送受波器を、流路の幅方向に複数対並べて配置し、それら各対の超音波送受波器で計測した流速の平均を演算して、液体の流速及び/又は流量を計測するので、流路の幅方向でも平均した流速及び/又は流量を計測することが可能となり、計測精度をさらに向上させることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。
図1における符号10は、流路であって断面円形の円管状(図2参照)をなし、流路10の内部には、図1の右側から左側へ向かって液体11(例えば、水)が流れている。また、この流路10では、液位が変化し、例えば、満水状態から満水時の半分の液位の間を液面12が変化する。
本実施形態の超音波流量計20に備えた1対の超音波送受波器21,22は、流路10の底部に取り付けられている。詳細には、超音波送受波器21,22は、液体11の流れ方向(流路10の軸方向)と並行に並べられて、流路10の最下部に螺子又は接着剤にて固定されている。
超音波送受波器21,22は超音波振動子を内蔵しており、流路10の外部に配置された信号処理部23に接続されている。信号処理部23には、図示しない送波回路又は受波回路が備えられ、両超音波送受波器21,22は、送波回路に接続されると超音波を送波し、受波回路に接続されると超音波を受波することが可能になる。
さて、図1に示すように、超音波送受波器21,22が送受波する超音波の指向性の軸線13(以下、「指向性軸線13」という)は、流路10における所定の深さの液面で互いに交差するように斜め上方に向けられている。これにより、上流側の超音波送受波器21から送波した超音波が、液面で1度反射して下流側の超音波送受波器22に受波され、同様に、下流側の超音波送受波器22から送波した超音波が、液面で1度反射して、下流側の超音波送受波器21に受波される。より具体的には、超音波送受波器21,22の指向性軸線13は、流路10における液体11の径の略半分の深さの液面で互いに交差するように斜め上方に向けられている。なお、両超音波送受波器21,22を結ぶ線をX1とし、満水時の液面における反射位置と超音波送受波器21,22とを結ぶ線X3とすると、指向性軸線13と前記線X1とがなす角度θ1は、線X1,X3がなす角度θ2の半分に設定してもよい。
また、超音波送受波器21,22から送波される超音波は、指向性軸線13を中心として所定の角度で拡がるように指向分布を有しており、これにより、流路10の半分の深さを中心にして、例えば満水時から半分以下の液位の範囲で、超音波を液面12で反射させて両超音波送受波器21,22の間で送受波することができる。
信号処理部23は、上流側の超音波送受波器21が超音波を送波してからその超音波を下流側の超音波送受波器22が受信するまでの時間T1(これを、「順方向の超音波の到達時間T1」という)を計測すると共に、下流側の超音波送受波器22が超音波を送波してからその超音波を上流側の超音波送受波器21が受信するまでの時間T2(これを、「逆方向の超音波の到達時間T2」という)を計測する。また、超音波送受波器22には、温度センサ24が設けられており、信号処理部23は、温度センサ24が検出した液温から液体11における超音波の伝搬速度Cを演算する。
ここで、超音波送受波器21,22同士の間隔を2dとし、液体の流速をVとし、超音波送受波器21,22と液面12における反射位置とを結ぶ線X2と前記線X1とがなす角度をθとし、液体11の深さをhとした場合、
1/T1+1/T2=C・cos(θ)/d (式1)
1/T1−1/T2=V・(cos(θ))/d (式2)
h=d・tan(θ) (式3)
という関係式が成り立つ。
信号処理部23は、上記(式1)及び(式2)から流速Vと角度θとを演算し、(式3)と角度θとから液体11の深さhを演算し、さらに、その深さhから流路10の断面における液体11に満たされた範囲の断面積Sを演算する。そして、流速Vと断面積Sとから単位時間当たりの流量Qと演算する。また、信号処理部23は、図示しない表示部に、前記した流速V、流量Q、温度センサ24による検出温度、液体11の深さhを表示する。
上述したように本実施形態の超音波流量計20では、流路10の底部に配置された1対の超音波送受波器21,22のうち一方の超音波送受波器から送波した超音波が、液体11の液面12と底部の間を1往復して他方の超音波送受波器に受波されるので、流路10の底部から液面までの平均した流速V及び流量Qを計測することができる。また、液体11中の浮遊物と異なり液面12は必ず存在するので、安定した計測を行うことができる。これらにより、本実施形態の超音波流量計20によれば、従来の超音波流量計より精度よく液体11の流速V及び流量Qを計測することが可能になる。しかも、液体11の温度を検出する温度センサ24を備え、超音波の伝播速度Cを温度の関数として求めるので、液温が変化した場合にも精度よく流速V及び流量Qを計測することが可能になる。また、流路10の満水時の半分の深さを中心にして、液体11の深さが変動した場合にも、精度よく流速V及び流量Qを計測することが可能になる。
[計測精度実験]
以下、第1実施形態の超音波流量計20を用いて行った計測精度実験について説明する。実験方法は以下のようである。
(A)流路10を呼び径250[mm]の円筒管で構成し、その流路10における所定の深さ毎に従来の流速計を複数セットする。
(B)液体11の水位(液位)と流路10の勾配とを、下記表1の条件にして流路10に液体11としての水を流す。
(C)各深さ毎(水位毎)の流量計による計測結果を求めてグラフにする。
(D)流路10における深さ方向の微分断面積と各水位毎の流速との積の総和を求め、その総和を微分断面積の総和で除して水の平均流速Vaを求める。
(D)第1実施形態の超音波流量計20を用いて、表1の条件で流速Vbを求める。
Figure 2005049249
なお、上記表1において、水深0.5D、0.25Dは、流路10の内径Dに対して水位が半分(=0.5D)と、4分の1(=0.25D)を意味する。また、勾配2は、1000[mm]水平方向に進んで2[mm]垂直方向に下った勾配を意味し、勾配4は、1000[mm]水平方向に進んで4[mm]垂直方向に下った勾配を意味する。
実験結果として、図3及び図4のグラフに示すように、水位毎に流速が異なることがわかる。そして、表1の結果に示されているように、複数の流量計を用いた場合の平均流速Vaと、超音波流量計20によって求めた流速Vbとが近似していることが分かる。このことから、超音波流量計20によれば、流路10の底部から液面12までの平均した流速Vを計測したことになることが推定される。即ち、この実験結果から明らかなように、本発明の超音波流量計20では、水位ごとに流速が異なる場合でも正確に流量及び平均流速を計測することができる。
[第2実施形態]
本実施形態は、図5に示されており、流路10Aの構造が前記第1実施形態と異なり、矩形の溝構造をなしている。そして、本実施形態では、前記第1実施形態と同じ構成の超音波流量計20を流路10Aの底部に固定してある。ここで、本実施形態では、超音波流量計20のうちの一方の超音波送受波器21が流路10Aの幅方向の一方側に配置され、他方の超音波送受波器22が流路10Aの幅方向の他方側に配置されている。換言すると、両超音波送受波器21,22は、流路10Aを上方から見て、液体11の流れ方向に対して斜めに交差する方向に並べて配置されている。他の構成に関しては、前記第1実施形態と同様であるので、同一部位には第1実施形態と同一符合を付して、重複した説明は省略する。
本実施形態の構成によれば、両超音波送受波器21,22の間で送受波される超音波が、流路10Aの幅方向の少なくとも一部を横切るので、流路10Aの幅方向でも平均した流速V及び流量Qを計測することが可能となり、計測精度をさらに向上させることができる。
[第3実施形態]
本実施形態は図6に示されており、レール状をなした送受波器保持具30の両端に、前記第1実施形態で説明した超音波送受波器21,22を固定した構造になっている。また、送受波器保持具30のうち超音波送受波器21,22に挟まれた連絡部31は、所謂、蒲鉾形状をなしている。換言すれば、超音波送受波器21は、その幅方向の端部から幅方向の中央部に向かうに従って上方に突出した山形状をなしている。上記以外の構造は、前記第1実施形態と同様であるので重複した説明は省略する。
本実施形態の超音波流量計20では、送受波器保持具30を流路の底部に固定するだけで、1対の超音波送受波器21,22を流路内に設置することができると共に、1対の超音波送受波器21,22の相対位置を固定することができる。これにより、超音波流量計20の設置作業が容易になる。また、送受波器保持具30のうち1対の超音波送受波器21,22の間に差し渡された連絡部31を山形状(詳細には、蒲鉾形状)にしたので、連絡部31で反射した超音波は側方に向けられる。これにより、液面12と連絡部31との間で超音波が複数回反射して受波される事態を防ぐことができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第2本実施形態のように両超音波送受波器21,22を流路10Aの幅方向に対して斜めに並べて配置する構成に代えて、液体11の流れ方向に並んだ1対の超音波送受波器21,22を、流路10の幅方向に複数対配置し、それら各対の超音波送受波器21,22で計測した流速の平均を演算して、液体11の流速及び流量を計測しても同様の作用効果を奏する。
(2)前記第3実施形態の送受波器保持具30を改良して、両超音波送受波器22,21の間隔を所望の間隔に変更可能な構成にしてもよい。そのようにすれば、1対の超音波送受波器21,22の間の距離を調節して、様々な流路に対応させることができる。
(3)前記第3実施形態の送受波器保持具30における連絡部31は、蒲鉾形状をなしていたが、超音波を側方に向けて反射させる構造であれば、蒲鉾形状に限定されるものではなく、例えば、断面三角形にしてもよい。
本発明の一実施形態に係る超音波流量計をセットした流路の側断面図 その流路を横断面図 実験結果のグラフ 実験結果のグラフ 第2実施形態の超音波流量計の斜視図 第3実施形態の超音波流量計の斜視図
符号の説明
10,10A 流路
11 液体
12 液面
13 指向性軸線
20 超音波流量計
21,22 超音波送受波器
24 温度センサ
30 送受波器保持具
31 連絡部

Claims (11)

  1. 液体が流れる流路の上流側と下流側とに分けて配置される1対の超音波送受波器の間で、前記液体の流れに沿った順方向と流れに逆行した逆方向との両方向で超音波を送受波し、前記順方向及び前記逆方向の超音波の到達時間の差を求めて、前記液体の流速及び/又は流量を計測する超音波流量計において、
    前記1対の超音波送受波器は、前記流路の底部に配置され、一方の前記超音波送受波器から送波した超音波を前記液体の液面で反射させて、他方の前記超音波送受波器で受波するように構成したことを特徴とする超音波流量計。
  2. 前記1対の超音波送受波器は、前記流路を上方から見て前記液体の流れ方向に対して斜めに交差する方向に並べられるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の超音波流量計。
  3. 前記1対の超音波送受波器を前記液体の流れ方向と平行に並べ、
    前記順方向の超音波の到達時間をT1とし、
    前記逆方向の超音波の到達時間をT2とし、
    前記超音波送受波器同士の間隔を2dとし、
    前記液体における前記超音波の伝播速度をCとし、
    前記液体の流速をVとし、
    前記1対の超音波送受波器を結ぶ線と、前記超音波送受波器から前記液面における反射位置とを結ぶ線とがなす角度をθとした場合、
    1/T1+1/T2=C・cos(θ)/d
    1/T1−1/T2=V・(cos(θ))/d
    上記関係式を利用して前記流速Vを演算するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の超音波流量計。
  4. 前記関係式の
    1/T1+1/T2=C・cos(θ)/d
    1/T1−1/T2=V・(cos(θ))/d
    と下記関係式、
    h=d・tan(θ)
    とから前記液体の深さhを求め、前記深さhに応じた流路の断面積と前記流速Vとから流量を演算することを特徴とする請求項3に記載の超音波流量計。
  5. 前記液体の温度を検出する温度センサを備え、
    前記超音波の伝播速度Cを、前記液体の温度の関数として求めるように構成したことを特徴とする請求項3又は4に記載の超音波流量計。
  6. 前記1対の超音波送受波器を所定の間隔を隔てた状態に保持する送受波器保持具を備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の超音波流量計。
  7. 前記送受波器保持具は、前記1対の超音波送受波器の間隔を変更可能に構成されたことを特徴とする請求項6に記載の超音波流量計。
  8. 前記送受波器保持具には、前記1対の超音波送受波器の間に差し渡された連絡部が備えられ、前記連絡部は、幅方向の端部から中央部に向かうに従って上方に突出した山形状をなしたことを特徴とする請求項6又は7に記載の超音波流量計。
  9. 前記各超音波送受波器は送受波する超音波の指向性の軸線が、前記流路の満水時の半分の深さで交差するように設定したことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の超音波流量計。
  10. 液体が流れる流路の上流側と下流側とに分けて配置される1対の超音波送受波器の間で、前記液体の流れに沿った順方向と流れに逆行した逆方向との両方向で超音波を送受波し、前記順方向及び前記逆方向の超音波の到達時間の差を求めて、前記液体の流速及び/又は流量を計測する超音波式流量計測方法において、
    前記1対の超音波送受波器を、前記流路の底部に配置しておき、一方の前記超音波送受波器から送波した超音波を前記液体の液面で反射させて、他方の前記超音波送受波器で受波させることを特徴とした超音波式流量計測方法。
  11. 前記1対の超音波送受波器を、前記流路の幅方向に複数対並べて配置し、それら各対の超音波送受波器で計測した流速の平均を演算して、前記液体の流速及び/又は流量を計測することを特徴とする請求項10に記載の超音波式流量計測方法。


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