JP2005048297A - Polyurethane elastic fiber having improved moisture absorbing and releasing property and fabric using the same fiber - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸湿性に優れかつ耐熱性及び後加工通過性が良好なポリウレタン系弾性繊維およびそれを用いた織編物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエステル繊維やナイロン繊維、更にはポリウレタン弾性繊維といった合成繊維は、綿や羊毛、絹といった天然繊維とは異なり、親水性官能基含有量が少ないため一般に吸湿性に乏しい。そのため、合成繊維の親水化技術が長年研究され、様々な親水加工が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
ポリウレタン系弾性繊維の吸水性を向上する技術は知られており(例えば、特許文献1参照。)、高い吸水性と高い生体親和性と優れた物理強度とを合わせ持ち、加工性が良好な水不溶性、非イオン性吸水性ポリウレタン糸および溶融紡糸による製造方法が開示されている。しかし、水吸収率が200%以上で、かつ繊維構成高分子自体が高吸水性能を有するため、該繊維は洗濯時や、汗吸水時に繊維表面が膨潤しヌルミ感を呈するため、衣料用途として使用するには問題が生じる。
【0004】
また、ポリマーのポリオール成分に親水性ポリオールである水溶性ポリアルキレンエーテルポリオールを用いることで、ポリウレタン系弾性繊維の吸湿性を高める技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。これによると、前記の問題点は解消され、衣料用途に用いた場合でも風合いに影響しないレベルまで膨潤の影響を低減できることが開示されているが、次のような問題が残る。
【0005】
ポリウレタン系弾性繊維の透湿性を高める技術に、高吸水性ポリマーを混合する方法においては、高吸水性ポリマーとしては、例えばポリアクリル酸系ポリマー、ポリビニール系ポリマー、ポリアミド系ポリマー、高吸水性ポリウレタンポリマーなどがあるが、これらの高吸水性ポリマーが局在化するため物性低下や紡糸安定性が損なわれるといった問題がある。さらに、該高吸水性ポリマーは一般に架橋されていないため、吸水による膨潤が生じ前記親水性ポリオールを導入するのと同様、ポリウレタン系弾性繊維を膨潤させ、カバリングや編成工程における接糸ガイドなどへのスカム付着に伴う断糸や品位不良といった後加工上の問題を誘発する。なによりも吸湿性能が不十分なものしかできず、20℃×65%RHでの吸湿率は高々4.0重量%程しか得られない。吸湿性を高めようとして高吸水性ポリマーの混合割合を高めると糸の強伸度物性、特に伸度が低下する問題が解決できていない。
【0006】
一方、近年ポリウレタン系弾性繊維への耐熱性の要求が高まっており、特に高温高圧染色が必要なポリエステル繊維との交編織が可能なポリウレタン系弾性繊維が古くから望まれてきた。こういった要求に対し、ポリウレタン溶液よりポリウレタン重合体を成型後熱処理により高分子量化する技術がポリウレタン系弾性繊維の耐熱性を高める技術として知られている(例えば、特許文献3及び4参照。)。しかし、これらの技術によるポリウレタン系弾性繊維は、後加工での熱処理への耐熱性は高まるものの、目的に応じた生地性量にコントロールすることが難しく、歩留まりが悪く後加工通過性に問題があった。
【0007】
更に、先に述べた親水性をポリオール成分に導入すると、後加工で受ける熱処理への耐熱性が低下し、高温高圧染色が必要なポリエステル繊維との交編織が困難になるといった問題がある。
【0008】
【非特許文献1】
染色工業,Vol.47,No.10,491
【特許文献1】
特開平11−81046号公報(請求項1など)
【特許文献2】
特開2001−98423号公報(特許請求の範囲など)
【特許文献3】
特開平5−186557号公報(請求項1、0006、0031など)
【特許文献4】
特開平7−102035号公報(請求項1、0003、0025など)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、運動時の発汗で発生した水蒸気を速やかに肌から除き、蒸れないストレッチ衣料に適した、耐熱性に優れ、後加工通過性が良好なポリウレタン系弾性繊維と、前記ポリウレタン系弾性繊維を用いた織編物を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意努力の結果、本発明をなすに至った。すなわち、本発明は以下の構成よりなる。
1.20℃×65%RHでの吸湿率が4.5重量%以上であることを特徴とする吸放湿性が改善されたポリウレタン系弾性繊維。
2.繊維表面積が0.110m2/g以上であることを特徴とする上記第1に記載の吸放湿性が改善されたポリウレタン系弾性繊維。
3.繊維断面が異形度1.3以上の異形断面であることを特徴とする上記第1または第2に記載の吸放湿性が改善されたポリウレタン系弾性繊維。
4.ポリウレタン系弾性繊維がジメチルアセトアミドに不溶の高吸放湿性有機物を含有し、破断伸度が450%以上であることを特徴とする上記第1から第3のいずれかに記載の吸放湿性が改善されたポリウレタン系弾性繊維。
5.ポリウレタン系弾性繊維が、高吸放湿性微粒子を含有し、該高吸放湿性微粒子が平均粒径20μm以下であり、膨潤度が200%以下、且つ20℃×65%RHにおける水分率が30%以上であり、該高吸放湿性微粒子が繊維重量に対し0.2〜50重量%含有していることを特徴とする上記第1から第4のいずれかに記載の吸放湿性が改善されたポリウレタン系弾性繊維。
6.高吸放湿性微粒子がアクリロニトリルを50重量%以上含むアクリロニトリル系重合体にヒドラジン、ジビニルベンゼン又はトリアリルイソシアヌレート処理により架橋構造を導入し、残存しているニトリル基を加水分解により塩型カルボキシル基に化学変換せしめたものであって、塩型カルボキシル基を1.0mmol/g以上有する高吸放湿性有機微粒子であることを特徴とする上記第5に記載の吸放湿性が改善されたポリウレタン系弾性繊維。
7.上記第1から第6のいずれかに記載のポリウレタン系弾性繊維を少なくとも一部に用いたことを特徴とする織編物。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明につき詳述する。
まず、吸湿性を付与する方策として、吸放湿性化合物をポリウレタン系弾性繊維の原料であるポリウレタン重合体またはそのポリウレタン重合体溶液に添加混合し、紡糸することが有効である。吸湿性の高い剤等を布帛表面にバインダーを用いてパディング等により付着させたり、又は表面に露出する繊維に含有せしめる方法も考えられるが、風合いを損ねやすい難点がある他、パディング等においては洗濯耐久性が不十分になり易いという問題があり、あまり好ましくない。ポリウレタン弾性繊維は、通常の使用方法において布帛表面に露出することが少なく、風合いを損ねないという利点があり、ポリウレタン弾性繊維の内部に吸湿性の高い剤を含有せしめることが好ましい態様と言える。紡糸は乾式紡糸、湿式紡糸、溶融紡糸のいずれの方法によっても実施できる。吸放湿性化合物としては、例えばポリアクリル酸系ポリマー微粒子、ポリビニール系ポリマー微粒子、ポリアミド系ポリマー微粒子、ポリウレタン系ポリマー微粒子、多孔質シリカ微粒子などの高吸放湿性微粒子であり、物性低下を防ぎ、紡糸操業性および加工通過性を良好にするためには、該微粒子の粒径が20μm以下、好ましくは10μm以下、5μm以下であることが更に好ましい。最も好ましくは2μm以下である。これは、前述した目的を達成するために、紡糸過程において高吸放湿性微粒子を繊維に分散させる必要があるからである。粒径が20μmより大きいと、紡糸糸切れや後加工での断糸の原因となる。但し、あまりにも平均粒径が小さ過ぎると、微粒子間の凝集が起こりやすくなり、かえってポリウレタン系弾性繊維内での分散性が悪くなるので、0.1μm以上であることが好ましい。
【0012】
高吸放湿性微粒子のポリウレタン系弾性繊維に対する含有量は0.2重量%以上であることが好ましい。更に好ましくは0.5重量%以上である。0.2重量%より小さいと、吸湿性が乏しくなり好ましくない。但し、あまりにも含有量が大きくなり過ぎると紡糸段階での曳糸性が低下し、断糸が多くなるので、50重量%以下であることが好ましく、更に好ましくは48重量%以下である。
【0013】
本発明で好ましく用いられる高吸放湿性微粒子の膨潤度は200%以下が好ましく、100%以下であることが更に好ましい。膨潤度が200%を超えると、ポリウレタン系弾性繊維自体が水分による膨潤を生じるため、カバリングや編成でのスカム付着による断糸や、品位不良の原因となる。高吸放湿性微粒子の膨潤度は小さい程よい。本発明のポリウレタン系弾性繊維においては、吸湿による膨潤は高吸放湿性有機微粒子のみに小さく起こるだけで、繊維を形成しているポリウレタン系ポリマーはほとんど吸湿による膨潤を起こさないため、接糸ガイドなどへのスカムの付着に伴う断糸や品位不良の後加工上の問題が少ない。
【0014】
本発明で好ましく用いられる高吸放湿性有機微粒子はその20℃65%RHにおける水分率の大きさから、非生体系ポリマーの高吸放湿性有機微粒子であることが好ましく、特に好ましい化学組成は後述するが、20℃×65%RHでの高吸放湿性有機微粒子の水分率は30%以上であることが好ましい。更に好ましくは35%以上、最も好ましくは40%以上である。従来、吸湿性があるとされる微粒子の中で、最も吸湿性が高いと考えられるものはウールパウダーやケラチンのパウダーであるが、20℃×65%RHでの水分率は高々15%である。そのほか、デンプンやセルロース、シルク、コラーゲンなどの多糖類系微粒子や蛋白質系微粒子は前記のウールパウダーやケラチンパウダーより小さい8〜12%程度である。その他尿素樹脂系やメラミン樹脂系のパウダーもあるが、20℃×65%RHでの水分率は30%に遠く及ばないと考えられ、好ましくない。
【0015】
本発明のポリウレタン系弾性繊維は、20℃×65%RHにおける吸湿率が4.5%以上であることが好ましい。20℃×65%RHにおける吸湿率は5.0%以上であることが更に好ましく、20℃×65%RHにおける吸湿率が6.0以上であることが最も好ましい。4.5%未満では快適な吸湿特性は得られず、好ましくない。但し、あまりにも吸湿率が高くなると繊維表面にヌルミ感が現れるので、9.0%以下であることが好ましい。また9.0%を越えると破断伸度が450%未満となりやすく、いろいろな用途に対応する弾性繊維とはなりにくい。なお破断伸度は500%以上であると風合いが良好であるため特に好ましく、織編物のストレッチ性のコンロールのし易さから800%以下であることが好ましい。
【0016】
本発明のポリウレタン系弾性繊維は、繊維表面積が0.110m2/g以上であることが好ましい。繊維表面積を大きくすると高吸放湿微粒子が繊維表面に現れやすく、その分吸放湿性が向上する。0.500m2/g以上になると破断伸度が450%未満と言った小さい値になりやすいため好ましくない。より好ましい範囲は0.130〜0.400m2/gである。
【0017】
本発明のポリウレタン系弾性繊維は、異形度が1.3以上の異形断面であることが好ましい。これは繊維表面積と大きく関係があるが、また、破断伸度とも関係があることがわかった。単糸繊度を小さくすることでも繊維表面積を大きくすることはできるが、その場合は破断伸度が450%未満となりやすく、多様な用途に使用することが困難な糸になる。しかし、異形度を1.3以上にして繊維表面積を大きくすると破断伸度は450%以上としやすくなる為好ましい。より好ましくは異形度1.5以上の異形断面である。しかし異形度が10を越えると紡糸糸切れが多発しやすくなるので好ましくない。
【0018】
本発明のポリウレタン系弾性繊維に用いるポリウレタン重合体とは、ポリオールと過剰モルのジイソシアネート化合物とを反応させて得られる両末端がイソシアネート基である重合中間体を、N,N‘−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドなどの有機溶剤に溶解し、この重合体溶液を冷却後、ジアミン化合物を反応させて得ることができる。
【0019】
上記ポリオールとしては特に制限はないが、例えばポリマージオールなどが挙げられる。具体的には、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレングリコール、ポリオキシペンタメチレングリコールおよびポリオキシプロピレンテトラメチレングリコールなどのポリエーテルジオール、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、イタコン酸、アゼライン酸およびマロン酸などの二塩基酸の一種または二種以上とエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ヘキサメチレングリコールおよびジエチレングリコールなどのグリコール一種または二種以上とから得られるポリエステルジオール、ポリ−ε−カプロラクトンおよびポリバレロラクトンなどのポリラクトンジオール、ポリエステルアミドジオール、ポリエーテルエステルジオール、ポリカーボネートジオールなどから選択することができる。またはこれらの混合したものでもよい。
【0020】
ジイソシアネート化合物としては、脂肪族、脂環族および芳香族のジイソシアネート化合物であれば特に制限されない。例えば、メチレン−ビス(4−フェニルイソシアネート)、メチレン−ビス(3−メチル−4−フェニルイソシアネート)、1,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、m−およびp−フェニレンジイソシアネート、m−およびp−キシリレンジイソシアネート、メチレン−ビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、1,3−および1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどが挙げられる。
【0021】
鎖延長剤としてのジアミン化合物は特に制限されるものではないが、例えばエチレンジアミン、プロピレンジアミン、トリメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、1,2−シクロヘキサンジアミン、1,3−シクロヘキサンジアミン、1,4−シクロヘキサンジアミンおよびヒドラジンなどが挙げられる。またこれらの混合したものでもよい。さらにジアミン以外にジオール例えば、1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、水などでも良い。
【0022】
本発明のポリウレタン系弾性繊維に好ましく使用できる高吸放湿性微粒子は非生体系ポリマーからなる高吸放湿性有機微粒子であることが好ましく、アクリロニトリルを50重量%以上含むアクリロニトリル系重合体にヒドラジン、ジビニルベンゼン又はトリアリルイソシアヌレート処理により架橋構造を導入し、残存しているニトリル基を加水分解により塩型カルボキシル基に化学変換せしめたものであって、塩型カルボキシル基を1.0mmol/g以上有することが好ましい。限定されるものではないが、より具体的には、(a)アクリロニトリルを85重量%以上含有するアクリロニトリル系重合体に、窒素含有量の増加が1.0〜15.0となるようヒドラジン処理により架橋構造を導入し、残存しているニトリル基を加水分解により塩型カルボキシル基に化学変換せしめたものであって、塩型カルボキシル基を1.0mmol/g以上有するアクリル系金属変換粒子、(b)ジビニルベンゼンまたはトリアリルイソシアヌレートによる架橋構造が導入され、かつ、アクリロニトリルを50重量%以上含むアクリロニトリル系重合体において、残存しているニトリル基を加水分解により塩型カルボキシル基に化学変換せしめたものであって、塩型カルボキシル基を2.0mmol/g以上有するアクリル系金属変換粒子などが挙げられる。塩型カルボキシル基量の上限は通常15mmol/g以下である。
【0023】
これら金属変換粒子は架橋アクリル系重合体微粒子であるが、その出発微粒子であるアクリロニトリル系重合体において、アクリロニトリルと併用するモノマーとしては、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、p−スチレンスルホン酸などのスルホン酸含有モノマーおよびその塩、アクリル酸などのカルボン酸含有モノマー及びその塩、アクリルアミド、スチレン、酢酸ビニルなどが挙げられる。
【0024】
乾式紡糸法によりポリウレタン系弾性繊維を紡糸する際に、有機溶媒に不溶な高級放湿性有機物を添加することでその理由、機構はよく解析できないが、高級放湿性有機物が相対的に繊維表面に多く存在するため、吸放湿性に優れた繊維となりやすい。有機溶媒に可溶な有機物では、通常の紡糸条件の変更範囲内であった場合、吸放湿性を有する有機物は繊維断面内ででほぼ均等に存在しやすくなる。しかし本発明のように有機溶媒に不溶の高級放湿性有機物であればノズル内の流体速度の比較的遅い繊維表面側への偏在が進みやすくなる。これは吸放湿性を効率よく発揮するばかりでなく、繊維の強伸度物性の低下を防ぐことから、本発明の弾性繊維においては特に、ポリウレタンの有機溶媒であるジメチルアセトアミドに不溶の有機微粒子が好ましく採用される。
【0025】
次に本発明のポリウレタン系弾性繊維と交編織する相手素材について述べる。交編織素材は熱可塑性合成繊維、天然繊維、再生繊維の何れであってもよいが、熱可塑性合成繊維にあってはポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレートに代表されるポリエステル繊維、ナイロン6やナイロン66に代表されるポリアミド繊維等のいずれかを、天然繊維においては綿、羊毛、再生繊維にあっては、レーヨン、ポリノジック繊維を採用することが望ましい。
【0026】
相手素材とポリウレタン系弾性繊維を交編織する上で特に大きな制約を受けるものではないが、例えば交織する場合はポリウレタン系弾性繊維に相手素材を被覆する場合、ポリエステル繊維をポリウレタン系弾性繊維にカバリングして経糸及び/又は緯糸に用いるのが一般的である。又、相手素材と交編する場合、直接相手素材と引き揃えてニットインすることも、カバリング糸でニットインすることも可能である。
【0027】
かかる方法にて得られた伸縮性織編物の染色加工については、生機をリラックス・精練後プレセットし、染色、乾燥、風合処理を行い、仕上げセットする一般的な加工工程の採用が可能である。
【0028】
【実施例】
以下実施例により本発明を具体的に説明する。尚、測定方法、評価方法などは以下の通りである。
【0029】
(A)微粒子の膨潤度
105℃に設定した乾燥器中に24時間入れて絶乾した試料約1gを10mlスクリュー管に入れ、垂直に保持し、試料上面をなるべく平らにして、目盛りからその時の体積V1(ml)を読み取る。スクリュー管に吸水後も試料上面より水面が高くなる量の純水を入れ、6時間垂直に放置後、試料上面の体積V2(ml)を目盛りから読み取る。微粒子の膨潤度は下記式(1)によって求める。
膨潤度(%)= {(V2−V1)/V1}×100…………(1)
【0030】
(B)吸湿率
ポリウレタン系弾性繊維5gを石油エーテル100mlで洗浄した後、絶乾状態での重量W1(g)を測定する。20℃×65%RHの雰囲気下で24時間放置した後の重量W2(g)を測定し下記式(2)によって、20℃×65%RHにおける吸湿率を求める。
20℃×65%RH、吸湿率(%)={(W2−W1)/W1}×100……………………………(2)
【0031】
(C)破断伸度(%)
オリエンテック社製引張試験機テンシロンを使用し、チャック間距離(試料長)50mm、引張速度500mm/分、チャ−ト送り速度250mm/分で引張試験を実施し、破断時の伸度をチャ−トから直読し破断伸度を求める。
【0032】
(D)繊維表面積
光学顕微鏡あるいは走査型電子顕微鏡による断面拡大写真より画像処理装置にて繊維の断面周囲長L(m)を測定し、繊維表面積を算出した。
繊維表面積(m2/g)=L×10000/(単繊維繊度[dtex])
(尚、単繊維繊度は糸の総繊度[dtex]を断面拡大写真から数えたフィラメント数で割り返して求める。)
【0033】
(E)異形度
繊維断面の切片を作り写真で観察し、単糸断面の最大内接円直径および外接円直径を測定し、最大内接円直径に対する外接円直径の比で単繊維の異形度を算出する。
【0034】
(F)微粒子の水分率
試料約2gを洗浄し絶乾したシャーレに採取し、部分的に小さな穴をあけたアルミホイルをかぶせ、微粒子が飛び散らないように留意して、20℃×65%RHに設定した恒温恒湿器中に24時間入れた後のシャーレの重量W3を測定す
る。その後105℃に設定した乾燥機の中に24時間入れた後のシャーレの重量W4(g)を測定する。20℃×65%RHにおける微粒子の水分率は下記式(3)により求める。
水分率(%)={(W3−W4)/W4}×100……………(3)
【0035】
(G)微粒子中の塩型カルボキシル基濃度
十分乾燥した供試微粒子約1gを精秤し(X(g))、これに200gの水を加えた後、50℃に加温しながら1N塩酸水溶液を添加してpH2に調整し、次いで0.1N苛性ソーダ水溶液で常法に従って滴定曲線を求めた。この滴定曲線からカルボキシル基に消費された水酸化ナトリウム水溶液消費量(Y(cc))を求め、下記式(4)によってカルボキシル基濃度を算出した。
カルボキシル基濃度=0.1×Y/X………………………(4)
別途、上述のカルボキシル基量測定操作において1N塩酸水溶液の添加によるpH2 への調整をすることなく同様に滴定曲線を求めカルボン酸濃度を求めた。これらの結果から下記式(5)により塩型カルボキシル基濃度を算出した。
塩型カルボキシル基濃度=カルボキシル基濃度−カルボン酸濃度 …(5)
【0036】
(H)ポリウレタン重合体の重量平均分子量と分子量分布
分子量測定は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用い、東ソー(株)製カラムTSKgel(R) GMHXLを用い、カラム温度40℃、流速0.7ml/min 検出器RIで行った。重量平均分子量(MW)と数平均分子量(MN)を求め、その比(MW/MN)を分子量分布として求める。
【0037】
(I)高吸放湿性有機物のジメチルアセトアミドに不溶であることに確認方法
20℃の環境下において、ビーカー中のジメチルアセトアミド1リットルの中に有機物1gを投入し、1時間攪拌する。その後有機物を濾紙で濾過し、20℃65%RHの環境下に24時間放置して乾燥させる。その後、濾紙の重量を測定し、当初測定しておいた濾紙のみの重量を差引いて有機物の重量W5(g)を算出する。
下記式(6)に基づき、有機物の溶解度が10%以下のものを不溶であるとする。
溶解度(%)=(1−W5)×100………………………(6)
【0038】
(実施例1)
分子量1800のポリオキシテトラメチレングリコール200部とメチレン−ビス(4−フェニルイソシアネート)45部を80℃で3時間反応させ、両末端イソシアネート基の中間重合体を得た。中間重合体を40℃まで冷却した後、N,N−ジメチルアセトアミド375部を加え10℃まで冷却した。エチレンジアミン4.0部、ジエチルアミン0.4部をN,N−ジメチルアセトアミド147.6部に溶解したジエチルアミン溶液を用意し、高速攪拌されている中間重合体溶液へジエチルアミン溶液を一気に添加し、溶液濃度32.2重量%、粘度2500ポイズ(30℃)のポリウレタン重合体溶液を得た。
【0039】
こうして得たポリウレタン重合体溶液に、n−ブチルアミン/N,N−ジメチルヒドラジン末端封鎖ポリマー4%、ベンゾトリアゾール系化合物、ヒンダードフェノール系化合物を添加混合する。(ポリウレタン重合体の重量平均分子量は200,000、分子量分布(MW/MN)は2.3であった。)
【0040】
引続き、アクリロニトリル、アクリル酸メチル、p−スチレンスルホン酸ソーダ及び水からなる原料微粒子水分散体をヒドラジン架橋し、NaOHにて加水分解処理した、平均粒径0.5μm(光散乱光度計で測定)、膨潤度80%、20℃×65%RHでの水分率が45%の高吸放湿性有機微粒子(ジメチルアセトアミドには不溶であり、ナトリウム塩型カルボキシル基量は5.4mmol/gであった。)を10重量%前記ポリウレタン重合体溶液に添加混合し紡糸原液とした。
【0041】
紡糸原液を脱泡後、Y字のスリットを有する口金から吐出し、235℃の加熱空気を流した紡糸筒内に押し出し、油剤を5%重量%付与して引き取り速度550m/分で巻き取った。得られた糸条を40℃で72時間加熱処理し、後加工に供する33dtex、3フィラメントのポリウレタン弾性繊維を得た。このポリウレタン弾性繊維の20℃×65%RHにおける吸湿率は6.5%、破断伸度は580%、異形度は1.5%、繊維表面積は0.15(m2/g)であった。断面写真からは繊維表面側に、吸放湿性微粒子が偏在していることが観察された。
【0042】
得られたポリウレタン弾性繊維と44dtexのポリエステルフィラメントで2ウェイトリコットを編成し、リラックス処理、185℃−45秒のプレセット処理、130℃−30分での分散染色、40秒間のファイナルセットを実施し加工生地を得た。この生地を用いて女性用ショーツを作成し、20名の着用テストを実施した。被験者20名のうち、蒸れ感の改善を16名が体感した。
【0043】
(実施例2)
丸断面のノズルに変更し、33デシテックス4フィラメントの丸断面繊維とした以外は実施例1と同一条件にて紡糸、後加工を実施し、2ウェイトリコット生地を得た。このポリウレタン弾性繊維の20℃×65%RHにおける吸湿率は4.7%、破断伸度は610%、異形度は1.0%、繊維表面積は0.118(m2/g)あった。この生地を用いて女性用ショーツを作成し、20名の着用テストを実施した。被験者20名のうち、蒸れ感の改善を14名が体感した。
【0044】
(実施例3)
実施例1と同じ高吸放湿性有機微粒子30重量%をポリウレタン重合体溶液に添加混合し、紡糸原液を得た。実施例2と同一条件にて紡糸、後加工を実施し、2ウェイトリコット生地を得た。このポリウレタン弾性繊維の20℃×65%RHにおける吸湿率は7.3%、破断伸度は460%、異形度は1.0%、繊維表面積は0.110(m2/g)あった。この生地を用いて女性用ショーツを作成し、20名の着用テストを実施した。被験者20名のうち、蒸れ感の改善を18名が体感した。
【0045】
(比較例1)
平均分子量が6000のポリエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、4,4‘−ジフェニルメタンジイソシアナートとからなる吸水率2000重量%のウレタン系吸水性樹脂(ジメチルアセトアミドに可溶)を5重量%前記ポリウレタン重合体溶液に添加混合し紡糸原液とし、加熱空気温度を280℃とし、巻き取り速度を550m/分とする以外は実施例2と同一条件にて紡糸、後加工を実施し、2ウェイトリコット生地を得た。このポリウレタン弾性繊維の20℃×65%RHにおける吸湿率は2.9%、破断伸度は490%、異形度は1.0%、繊維表面積は0.117(m2/g)あった。この生地を用いて女性用ショーツを作成し、20名の着用テストを実施した。被験者20名のうち、蒸れ感の改善は2名しか体感できなかった。
【0046】
(比較例2)
ウレタン系吸水性樹脂を15重量%をポリウレタン重合体溶液に添加混合し紡糸原液とし、44デシテックス4フィラメントとした以外は比較例1と同一条件にて糸切れが多発したが紡糸、後加工を実施し、2ウェイトリコット生地を得た。このポリウレタン弾性繊維の20℃×65%RHにおける吸湿率は4.0%、破断伸度は390%、異形度は1.0%、繊維表面積は0.101(m2/g)あった。この生地を用いて女性用ショーツを作成し、20名の着用テストを実施した。被験者20名のうち、蒸れ感の改善は4名しか体感できなかった。
【0047】
(比較例3)
比較例1のウレタン混合溶液を用いたこと以外は実施例1と同一条件にて紡糸、後加工を実施し、2ウェイトリコット生地を得た。このポリウレタン弾性繊維の20℃×65%RHにおける吸湿率は3.9%、破断伸度は310%、異形度は1.5%、繊維表面積は0.15(m2/g)あった。この生地を用いて女性用ショーツを作成し、20名の着用テストを実施した。被験者20名のうち、蒸れ感の改善は5名しか体感できなかった。また布帛のストレッチ性の低下が顕著であり、風合いが硬いものとなった。
【0048】
【発明の効果】
本発明によって、後加工通過性が良好で、優れた耐熱性を有し、かつ運動時の発汗で発生した水蒸気を速やかに肌から除き、蒸れない伸縮性に富むポリウレタン系弾性繊維とその織編物の提供が可能となった。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a polyurethane elastic fiber having excellent hygroscopicity, heat resistance and good post-processing passability, and a woven or knitted fabric using the same.
[0002]
[Prior art]
Unlike natural fibers such as cotton, wool, and silk, synthetic fibers such as polyester fibers, nylon fibers, and polyurethane elastic fibers are generally poor in hygroscopicity because of their low hydrophilic functional group content. Therefore, synthetic fiber hydrophilization technology has been studied for many years, and various hydrophilic processing has been proposed (for example, see Non-Patent Document 1).
[0003]
A technique for improving the water absorption of polyurethane-based elastic fibers is known (for example, refer to Patent Document 1), which has a combination of high water absorption, high biocompatibility, and excellent physical strength, and has good processability. Insoluble, non-ionic water-absorbing polyurethane yarns and melt spinning methods are disclosed. However, since the water absorption rate is 200% or more and the fiber-constituting polymer itself has high water absorption performance, the fiber surface swells during washing or sweat water absorption and gives a feeling of nulliness, so it can be used for clothing. Problems arise.
[0004]
Moreover, the technique which improves the hygroscopic property of a polyurethane-type elastic fiber by using the water-soluble polyalkylene ether polyol which is a hydrophilic polyol for the polyol component of a polymer is disclosed (for example, refer patent document 2). According to this, it has been disclosed that the above-mentioned problems are solved and the influence of swelling can be reduced to a level that does not affect the texture even when used for clothing, but the following problems remain.
[0005]
In the method of mixing a highly water-absorbing polymer with the technology for enhancing the moisture permeability of polyurethane-based elastic fibers, examples of the highly water-absorbing polymer include polyacrylic acid-based polymers, polyvinyl-based polymers, polyamide-based polymers, and highly water-absorbing polyurethanes. There are polymers and the like, but these superabsorbent polymers are localized, which causes problems such as deterioration of physical properties and impaired spinning stability. Furthermore, since the superabsorbent polymer is generally not cross-linked, it swells due to water absorption and causes the polyurethane elastic fiber to swell in the same manner as when the hydrophilic polyol is introduced. It induces post-processing problems such as yarn breakage and poor quality due to scum adhesion. Above all, only moisture absorption performance is insufficient, and a moisture absorption rate at 20 ° C. × 65% RH is only about 4.0% by weight. If the mixing ratio of the superabsorbent polymer is increased in order to increase the hygroscopicity, the problem that the high elongation property of the yarn, particularly the elongation, is not solved.
[0006]
On the other hand, in recent years, there has been an increasing demand for heat resistance of polyurethane-based elastic fibers, and polyurethane-based elastic fibers that can be knitted and woven with polyester fibers that particularly require high-temperature and high-pressure dyeing have long been desired. In response to such demands, a technique for forming a polyurethane polymer from a polyurethane solution and then increasing the molecular weight by heat treatment is known as a technique for improving the heat resistance of polyurethane-based elastic fibers (see, for example, Patent Documents 3 and 4). . However, polyurethane-based elastic fibers based on these technologies have increased heat resistance to heat treatment in post-processing, but it is difficult to control the amount of dough according to the purpose, resulting in poor yield and problems in post-processing passability. It was.
[0007]
Further, when the above-described hydrophilicity is introduced into the polyol component, there is a problem that the heat resistance to the heat treatment received in the post-processing is lowered, and it becomes difficult to knitted with polyester fibers that require high-temperature and high-pressure dyeing.
[0008]
[Non-Patent Document 1]
Dyeing Industry, Vol. 47, no. 10,491
[Patent Document 1]
JP-A-11-81046 (Claim 1 etc.)
[Patent Document 2]
JP 2001-98423 A (Claims etc.)
[Patent Document 3]
JP-A-5-186557 (Claims 1, 0006, 0031, etc.)
[Patent Document 4]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-102035 (Claims 1, 0003, 0025, etc.)
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to quickly remove water vapor generated by sweating during exercise from the skin, and is suitable for stretch clothes that do not get steamed. It is to provide a woven or knitted fabric using elastic fibers.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
As a result of diligent efforts to solve the above problems, the present inventors have made the present invention. That is, the present invention has the following configuration.
1. A polyurethane-based elastic fiber with improved moisture absorption / release characteristics, wherein the moisture absorption at 20 ° C. × 65% RH is 4.5% by weight or more.
2. Fiber surface area of 0.110m 2 The polyurethane elastic fiber having improved moisture absorption / release properties as described in the above item 1, characterized by being / g or more.
3. 3. The polyurethane elastic fiber having improved moisture absorption and desorption characteristics according to the first or second aspect, wherein the fiber cross section is an irregular cross section having an irregularity degree of 1.3 or more.
4). The hygroscopic property according to any one of the first to third aspects, wherein the polyurethane-based elastic fiber contains a highly hygroscopic organic material insoluble in dimethylacetamide and has a breaking elongation of 450% or more. Polyurethane elastic fiber.
5. The polyurethane-based elastic fiber contains highly hygroscopic fine particles, the high hygroscopic fine particles have an average particle size of 20 μm or less, a swelling degree of 200% or less, and a moisture content at 20 ° C. × 65% RH of 30%. The moisture absorption / release property according to any one of the first to fourth aspects is improved, wherein the high moisture absorption / release fine particles are contained in an amount of 0.2 to 50% by weight based on the fiber weight. Polyurethane elastic fiber.
6). A crosslinked structure is introduced into the acrylonitrile polymer in which the highly hygroscopic fine particles contain 50% by weight or more of acrylonitrile by hydrazine, divinylbenzene or triallyl isocyanurate treatment, and the remaining nitrile group is converted into a salt-type carboxyl group by hydrolysis. The polyurethane-based elastic material having improved moisture absorption / release properties according to the above item 5, which is chemically converted and is a high moisture absorption / release organic fine particle having a salt-type carboxyl group of 1.0 mmol / g or more. fiber.
7. A woven or knitted fabric characterized in that the polyurethane elastic fiber according to any one of the first to sixth aspects is used at least in part.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
First, as a measure for imparting hygroscopicity, it is effective to add and mix a hygroscopic compound to a polyurethane polymer which is a raw material for polyurethane-based elastic fibers or a polyurethane polymer solution thereof, and then spin. A method of adhering a highly hygroscopic agent or the like to the fabric surface by padding using a binder or the like is also conceivable. However, there is a problem that the texture is liable to be lost. There is a problem that durability tends to be insufficient, which is not preferable. Polyurethane elastic fibers have the advantage that they are not exposed to the surface of the fabric in a normal method of use and do not impair the texture, and it can be said that it is a preferred embodiment to contain a highly hygroscopic agent inside the polyurethane elastic fibers. Spinning can be carried out by any of dry spinning, wet spinning and melt spinning. Examples of the hygroscopic compound are highly hygroscopic fine particles such as polyacrylic acid polymer fine particles, polyvinyl polymer fine particles, polyamide polymer fine particles, polyurethane polymer fine particles, porous silica fine particles, and prevents deterioration of physical properties, In order to improve spinning operability and processability, it is more preferable that the particle diameter of the fine particles is 20 μm or less, preferably 10 μm or less, 5 μm or less. Most preferably, it is 2 μm or less. This is because, in order to achieve the above-mentioned purpose, it is necessary to disperse the highly hygroscopic fine particles in the fiber during the spinning process. When the particle diameter is larger than 20 μm, it may cause the spun yarn breakage or the yarn breakage in the post-processing. However, if the average particle size is too small, aggregation between the fine particles tends to occur and the dispersibility in the polyurethane-based elastic fiber is deteriorated. Therefore, the average particle size is preferably 0.1 μm or more.
[0012]
The content of the highly hygroscopic fine particles to the polyurethane elastic fiber is preferably 0.2% by weight or more. More preferably, it is 0.5 weight% or more. If it is less than 0.2% by weight, the hygroscopicity becomes poor, which is not preferable. However, if the content is too large, the spinnability at the spinning stage is lowered and the number of broken yarns is increased. Therefore, the content is preferably 50% by weight or less, more preferably 48% by weight or less.
[0013]
The degree of swelling of the highly hygroscopic fine particles preferably used in the present invention is preferably 200% or less, and more preferably 100% or less. If the degree of swelling exceeds 200%, the polyurethane-based elastic fiber itself swells due to moisture, which causes thread breakage due to scum adhesion during covering and knitting, and poor quality. The smaller the degree of swelling of the highly hygroscopic fine particles, the better. In the polyurethane elastic fiber of the present invention, the swelling due to moisture absorption occurs only in the high moisture absorption / release organic fine particles only, and the polyurethane polymer forming the fiber hardly swells due to moisture absorption. There is little problem in post-processing due to yarn breakage and poor quality due to scum adhering to the surface.
[0014]
The highly hygroscopic organic fine particles preferably used in the present invention are preferably non-biological polymer high hygroscopic organic fine particles because of their high moisture content at 20 ° C. and 65% RH. However, the moisture content of the highly hygroscopic organic fine particles at 20 ° C. × 65% RH is preferably 30% or more. More preferably, it is 35% or more, and most preferably 40% or more. Conventionally, among the fine particles considered to be hygroscopic, wool powder and keratin powder are considered to have the highest hygroscopicity, but the moisture content at 20 ° C. × 65% RH is at most 15%. . In addition, polysaccharide fine particles such as starch, cellulose, silk, and collagen, and protein fine particles are about 8 to 12% smaller than the above-described wool powder and keratin powder. Although there are other urea resin-based and melamine resin-based powders, the moisture content at 20 ° C. × 65% RH is considered to be as little as 30%, which is not preferable.
[0015]
The polyurethane elastic fiber of the present invention preferably has a moisture absorption rate of 4.5% or more at 20 ° C. × 65% RH. The moisture absorption at 20 ° C. × 65% RH is more preferably 5.0% or more, and the moisture absorption at 20 ° C. × 65% RH is most preferably 6.0 or more. If it is less than 4.5%, a comfortable hygroscopic property cannot be obtained, which is not preferable. However, if the moisture absorption rate is too high, a feeling of nulliness appears on the fiber surface, and therefore it is preferably 9.0% or less. On the other hand, if it exceeds 9.0%, the elongation at break tends to be less than 450%, and it is difficult to obtain an elastic fiber for various applications. Note that the elongation at break is particularly preferably 500% or more because the texture is good, and is preferably 800% or less because of the ease of stretch control of the woven or knitted fabric.
[0016]
The polyurethane elastic fiber of the present invention has a fiber surface area of 0.110 m. 2 / G or more is preferable. When the fiber surface area is increased, highly moisture-absorbing / releasing fine particles are likely to appear on the fiber surface, and the moisture-absorbing / releasing property is improved accordingly. 0.500m 2 / G or more is not preferable because the elongation at break tends to be a small value of less than 450%. A more preferable range is 0.130 to 0.400 m. 2 / G.
[0017]
The polyurethane elastic fiber of the present invention preferably has a deformed cross section having a deformity of 1.3 or more. This has a large relationship with the fiber surface area, but also has a relationship with the elongation at break. Although the fiber surface area can be increased by reducing the single yarn fineness, in that case, the elongation at break tends to be less than 450%, which makes it difficult to use in various applications. However, it is preferable to increase the fiber surface area by setting the profile to 1.3 or more because the elongation at break tends to be 450% or more. More preferably, it is a deformed cross section having a deformity of 1.5 or more. However, if the degree of deformation exceeds 10, it is not preferable because spun yarn breakage tends to occur frequently.
[0018]
The polyurethane polymer used for the polyurethane-based elastic fiber of the present invention is a polymer intermediate obtained by reacting a polyol with an excess of a diisocyanate compound and having both ends of an isocyanate group, N, N′-dimethylacetamide, dimethyl It can be obtained by dissolving in an organic solvent such as sulfoxide, cooling the polymer solution, and then reacting the diamine compound.
[0019]
Although there is no restriction | limiting in particular as said polyol, For example, polymer diol etc. are mentioned. Specifically, polyether diols such as polyoxyethylene glycol, polyoxypropylene glycol, polyoxytetramethylene glycol, polyoxypentamethylene glycol and polyoxypropylene tetramethylene glycol, adipic acid, sebacic acid, maleic acid, itaconic acid , One or more dibasic acids such as azelaic acid and malonic acid and ethylene glycol, 1,2-propylene glycol, 1,3-propylene glycol, 2,2-dimethyl-1,3-propanediol, 1, Polyester diol, poly-ε-caprolactone and polyvalerola obtained from one or more glycols such as 4-butanediol, 2,3-butanediol, hexamethylene glycol and diethylene glycol Polylactone diols such as tons, polyesteramide diols, polyether ester diols can be selected from polycarbonate diol. Alternatively, a mixture of these may be used.
[0020]
The diisocyanate compound is not particularly limited as long as it is an aliphatic, alicyclic or aromatic diisocyanate compound. For example, methylene-bis (4-phenylisocyanate), methylene-bis (3-methyl-4-phenylisocyanate), 1,4-tolylene diisocyanate, 2,6-tolylene diisocyanate, m- and p-phenylene diisocyanate, m- and p-xylylene diisocyanate, methylene-bis (4-cyclohexylisocyanate), 1,3- and 1,4-cyclohexylene diisocyanate, trimethylene diisocyanate, tetramethylene diisocyanate, hexamethylene diisocyanate, isophorone diisocyanate and the like. .
[0021]
The diamine compound as a chain extender is not particularly limited, but for example, ethylenediamine, propylenediamine, trimethylenediamine, hexamethylenediamine, 1,2-cyclohexanediamine, 1,3-cyclohexanediamine, 1,4-cyclohexane Examples include diamine and hydrazine. A mixture of these may also be used. In addition to diamines, diols such as 1,4-butanediol, ethylene glycol, and water may be used.
[0022]
The highly hygroscopic fine particles that can be preferably used for the polyurethane elastic fiber of the present invention are preferably high hygroscopic organic fine particles composed of a non-biological polymer. The acrylonitrile polymer containing 50% by weight or more of acrylonitrile is added with hydrazine, divinyl. A crosslinked structure is introduced by treatment with benzene or triallyl isocyanurate, and the remaining nitrile group is chemically converted to a salt-type carboxyl group by hydrolysis, and has a salt-type carboxyl group of 1.0 mmol / g or more. It is preferable. More specifically, (a) an acrylonitrile-based polymer containing 85% by weight or more of acrylonitrile is subjected to hydrazine treatment so that the increase in nitrogen content is 1.0 to 15.0. Acrylic metal conversion particles obtained by introducing a crosslinked structure and chemically converting the remaining nitrile group into a salt-type carboxyl group by hydrolysis, and having a salt-type carboxyl group of 1.0 mmol / g or more, (b ) An acrylonitrile-based polymer introduced with a crosslinked structure of divinylbenzene or triallyl isocyanurate and containing 50% by weight or more of acrylonitrile, wherein the remaining nitrile group is chemically converted to a salt-type carboxyl group by hydrolysis An acrylic metal group having a salt-type carboxyl group of 2.0 mmol / g or more. Such as particles, and the like. The upper limit of the salt-type carboxyl group amount is usually 15 mmol / g or less.
[0023]
These metal conversion particles are crosslinked acrylic polymer fine particles. In the acrylonitrile polymer as the starting fine particles, monomers used in combination with acrylonitrile include vinyl halide, vinylidene halide, acrylic ester, methacrylic ester, Examples include sulfonic acid-containing monomers such as p-styrenesulfonic acid and salts thereof, carboxylic acid-containing monomers such as acrylic acid and salts thereof, acrylamide, styrene, vinyl acetate, and the like.
[0024]
When spinning polyurethane-based elastic fibers by the dry spinning method, the reason and mechanism cannot be analyzed well by adding high-grade moisture-releasable organic substances that are insoluble in organic solvents. Since it exists, it tends to be a fiber excellent in moisture absorption and desorption. In the case of an organic substance soluble in an organic solvent, when it is within the range of changing the normal spinning conditions, the organic substance having hygroscopic properties tends to exist almost evenly within the fiber cross section. However, in the case of a high-grade moisture-releasing organic substance that is insoluble in an organic solvent as in the present invention, uneven distribution on the fiber surface side where the fluid velocity in the nozzle is relatively low tends to proceed. This not only efficiently exhibits moisture absorption and desorption, but also prevents a decrease in the strength and elongation properties of the fiber. Therefore, in the elastic fiber of the present invention, in particular, organic fine particles insoluble in dimethylacetamide, an organic solvent for polyurethane, are present. Preferably employed.
[0025]
Next, the counterpart material to be woven and woven with the polyurethane elastic fiber of the present invention will be described. The unwoven fabric material may be any of thermoplastic synthetic fiber, natural fiber, and regenerated fiber. For thermoplastic synthetic fiber, polyester fiber represented by polyethylene terephthalate and polytrimethylene terephthalate, nylon 6 and nylon 66 In the case of natural fibers, cotton, wool, and regenerated fibers are preferably employed as rayon and polynosic fibers.
[0026]
There are no particular restrictions on the cross-weaving of the partner material and polyurethane elastic fiber.For example, when cross-weaving, when covering the partner material to the polyurethane elastic fiber, the polyester fiber is covered with the polyurethane elastic fiber. It is generally used for warp and / or weft. Further, when knitting with the partner material, it is possible to knit in directly with the partner material or knit in with the covering yarn.
[0027]
For dyeing processing of stretch woven and knitted fabrics obtained by this method, it is possible to adopt a general processing process that relaxes and scours the raw machine, pre-sets it, dyes it, dries it, finishes it, and finishes it. is there.
[0028]
【Example】
The present invention will be specifically described below with reference to examples. Measurement methods, evaluation methods, etc. are as follows.
[0029]
(A) Swelling degree of fine particles
About 1 g of the sample that has been completely dried for 24 hours in a drier set at 105 ° C. is placed in a 10 ml screw tube, held vertically, the sample upper surface is made as flat as possible, and the volume V1 (ml) at that time is read from the scale. . An amount of pure water whose water level is higher than the upper surface of the sample even after water absorption is put into the screw tube, and left for 6 hours vertically, and then the volume V2 (ml) of the upper surface of the sample is read from the scale. The degree of swelling of the fine particles is determined by the following formula (1).
Swelling degree (%) = {(V2−V1) / V1} × 100 (1)
[0030]
(B) Moisture absorption rate
After washing 5 g of polyurethane-based elastic fiber with 100 ml of petroleum ether, the weight W1 (g) in the absolutely dry state is measured. The weight W2 (g) after being left for 24 hours in an atmosphere of 20 ° C. × 65% RH is measured, and the moisture absorption rate at 20 ° C. × 65% RH is determined by the following formula (2).
20 ° C. × 65% RH, moisture absorption rate (%) = {(W 2 −W 1) / W 1} × 100 (2)
[0031]
(C) Elongation at break (%)
Using a tensile tester, Tensilon, manufactured by Orientec Co., Ltd., a tensile test was conducted at a distance between chucks (sample length) of 50 mm, a tensile speed of 500 mm / min, and a chart feed speed of 250 mm / min. Read directly from the sheet to obtain the elongation at break.
[0032]
(D) Fiber surface area
The cross-sectional perimeter L (m) of the fiber was measured with an image processing device from a cross-sectional enlarged photograph taken with an optical microscope or a scanning electron microscope, and the fiber surface area was calculated.
Fiber surface area (m 2 / G) = L × 10000 / (single fiber fineness [dtex])
(The single fiber fineness is obtained by dividing the total fineness [dtex] of the yarn by the number of filaments counted from the cross-sectional enlarged photograph.)
[0033]
(E) Deformity
A section of the fiber cross section is made and observed with a photograph, the maximum inscribed circle diameter and circumscribed circle diameter of the single yarn section are measured, and the degree of deformity of the single fiber is calculated by the ratio of the circumscribed circle diameter to the maximum inscribed circle diameter.
[0034]
(F) Moisture content of fine particles
Approximately 2g of sample was collected in a petri dish that had been washed and completely dried, covered with aluminum foil with a small hole in it, and a thermo-hygrostat set to 20 ° C x 65% RH, taking care not to scatter particles Measure the petri dish weight W3 after 24 hours
The Thereafter, the weight W4 (g) of the petri dish after being placed in a dryer set at 105 ° C. for 24 hours is measured. The moisture content of the fine particles at 20 ° C. × 65% RH is obtained by the following formula (3).
Moisture content (%) = {(W3-W4) / W4} × 100 (3)
[0035]
(G) Salt type carboxyl group concentration in fine particles
About 1 g of sufficiently dried test fine particles are precisely weighed (X (g)), 200 g of water is added thereto, 1N hydrochloric acid aqueous solution is adjusted to pH 2 while heating to 50 ° C., and then 0 A titration curve was obtained according to a conventional method using a 1N sodium hydroxide aqueous solution. From this titration curve, the consumption amount (Y (cc)) of aqueous sodium hydroxide solution consumed by carboxyl groups was determined, and the carboxyl group concentration was calculated by the following formula (4).
Carboxyl group concentration = 0.1 × Y / X (4)
Separately, in the above carboxyl group content measurement operation, a titration curve was similarly obtained without adjusting to pH 2 by adding a 1N hydrochloric acid aqueous solution, and a carboxylic acid concentration was obtained. From these results, the salt-type carboxyl group concentration was calculated by the following formula (5).
Salt type carboxyl group concentration = carboxyl group concentration−carboxylic acid concentration (5)
[0036]
(H) Weight average molecular weight and molecular weight distribution of polyurethane polymer
The molecular weight was measured using gel permeation chromatography (GPC), using a column TSKgel (R) GMHXL manufactured by Tosoh Corporation, with a column temperature of 40 ° C. and a flow rate of 0.7 ml / min detector RI. A weight average molecular weight (MW) and a number average molecular weight (MN) are obtained, and the ratio (MW / MN) is obtained as a molecular weight distribution.
[0037]
(I) Method for confirming that it is insoluble in dimethylacetamide, a highly hygroscopic organic substance
In an environment of 20 ° C., 1 g of organic substance is put into 1 liter of dimethylacetamide in a beaker and stirred for 1 hour. Thereafter, the organic substance is filtered through a filter paper, and left to dry in an environment of 20 ° C. and 65% RH for 24 hours. Thereafter, the weight of the filter paper is measured, and the weight of the organic matter W5 (g) is calculated by subtracting the weight of only the filter paper that was initially measured.
Based on the following formula (6), it is assumed that an organic substance having a solubility of 10% or less is insoluble.
Solubility (%) = (1−W5) × 100 (6)
[0038]
(Example 1)
200 parts of polyoxytetramethylene glycol having a molecular weight of 1800 and 45 parts of methylene-bis (4-phenylisocyanate) were reacted at 80 ° C. for 3 hours to obtain an intermediate polymer having both terminal isocyanate groups. After the intermediate polymer was cooled to 40 ° C., 375 parts of N, N-dimethylacetamide was added and cooled to 10 ° C. Prepare a diethylamine solution in which 4.0 parts of ethylenediamine and 0.4 parts of diethylamine are dissolved in 147.6 parts of N, N-dimethylacetamide, and add the diethylamine solution to the rapidly stirring intermediate polymer solution at a stretch. A polyurethane polymer solution of 32.2% by weight and a viscosity of 2500 poise (30 ° C.) was obtained.
[0039]
To the polyurethane polymer solution thus obtained, 4% of an n-butylamine / N, N-dimethylhydrazine end-capped polymer, a benzotriazole compound, and a hindered phenol compound are added and mixed. (The weight average molecular weight of the polyurethane polymer was 200,000, and the molecular weight distribution (MW / MN) was 2.3.)
[0040]
Subsequently, a raw material fine particle aqueous dispersion composed of acrylonitrile, methyl acrylate, p-styrene sulfonic acid soda and water was crosslinked with hydrazine and hydrolyzed with NaOH. Average particle diameter of 0.5 μm (measured with a light scattering photometer) Highly hygroscopic organic fine particles having a degree of swelling of 80%, moisture content at 20 ° C. × 65% RH of 45% (insoluble in dimethylacetamide, sodium salt type carboxyl group content was 5.4 mmol / g .) Was added to and mixed with 10% by weight of the polyurethane polymer solution to obtain a spinning dope.
[0041]
The spinning solution was defoamed and then discharged from a die having a Y-shaped slit, extruded into a spinning cylinder in which heated air of 235 ° C. was flown, and 5% by weight of oil was applied and wound at a take-up speed of 550 m / min. . The obtained yarn was heat-treated at 40 ° C. for 72 hours to obtain 33 dtex, 3-filament polyurethane elastic fiber for post-processing. The moisture absorption rate of this polyurethane elastic fiber at 20 ° C. × 65% RH is 6.5%, the elongation at break is 580%, the deformity is 1.5%, and the fiber surface area is 0.15 (m 2 / G). From the cross-sectional photograph, it was observed that hygroscopic fine particles are unevenly distributed on the fiber surface side.
[0042]
The resulting polyurethane elastic fibers and 44 dtex polyester filaments were knitted into 2 weight ricots, and relaxed, pre-set at 185 ° C-45 seconds, disperse dyed at 130 ° C-30 minutes, and final set for 40 seconds. A processed dough was obtained. Women's shorts were made using this fabric, and a wearing test of 20 people was conducted. Of the 20 subjects, 16 experienced an improvement in stuffiness.
[0043]
(Example 2)
Spinning and post-processing were performed under the same conditions as in Example 1 except that the nozzle was changed to a round cross-section nozzle and made into a 33 dtex 4-filament round cross-section fiber to obtain a 2-weight recot dough. This polyurethane elastic fiber has a moisture absorption rate at 20 ° C. and 65% RH of 4.7%, a breaking elongation of 610%, an irregularity of 1.0%, and a fiber surface area of 0.118 (m 2 / G). Women's shorts were made using this fabric, and a wearing test of 20 people was conducted. Of the 20 test subjects, 14 experienced an improvement in stuffiness.
[0044]
(Example 3)
30% by weight of the same highly hygroscopic organic fine particles as in Example 1 were added to and mixed with the polyurethane polymer solution to obtain a spinning dope. Spinning and post-processing were performed under the same conditions as in Example 2 to obtain a two-weight ricot fabric. The moisture absorption rate of this polyurethane elastic fiber at 20 ° C. × 65% RH is 7.3%, the breaking elongation is 460%, the deformity is 1.0%, and the fiber surface area is 0.110 (m 2 / G). Women's shorts were made using this fabric, and a wearing test of 20 people was conducted. Of the 20 subjects, 18 experienced an improvement in stuffiness.
[0045]
(Comparative Example 1)
5% by weight of urethane water-absorbing resin (soluble in dimethylacetamide) having a water absorption of 2000% by weight comprising polyethylene glycol having an average molecular weight of 6000, 1,4-butanediol and 4,4′-diphenylmethane diisocyanate Spinned and post-processed under the same conditions as in Example 2 except that it was added to and mixed with the polyurethane polymer solution to obtain a spinning stock solution, the heating air temperature was 280 ° C., and the winding speed was 550 m / min. I got the dough. The moisture absorption rate of this polyurethane elastic fiber at 20 ° C. × 65% RH is 2.9%, the breaking elongation is 490%, the deformity is 1.0%, and the fiber surface area is 0.117 (m 2 / G). Women's shorts were made using this fabric, and a wearing test of 20 people was conducted. Of the 20 test subjects, only 2 experienced improvement in stuffiness.
[0046]
(Comparative Example 2)
15% by weight of urethane-based water-absorbing resin was added to and mixed with the polyurethane polymer solution to make a spinning stock solution, except that 44 dtex 4-filament was used. A two-weight ricot fabric was obtained. This polyurethane elastic fiber has a moisture absorption rate at 20 ° C. and 65% RH of 4.0%, a breaking elongation of 390%, a deformity of 1.0%, and a fiber surface area of 0.101 (m 2 / G). Women's shorts were made using this fabric, and a wearing test of 20 people was conducted. Of the 20 subjects, only 4 people could feel the improvement of stuffiness.
[0047]
(Comparative Example 3)
Spinning and post-processing were carried out under the same conditions as in Example 1 except that the urethane mixed solution in Comparative Example 1 was used to obtain a 2-weight recot dough. The moisture absorption rate of this polyurethane elastic fiber at 20 ° C. × 65% RH is 3.9%, the breaking elongation is 310%, the deformity is 1.5%, and the fiber surface area is 0.15 (m 2 / G). Women's shorts were made using this fabric, and a wearing test of 20 people was conducted. Of the 20 test subjects, only 5 improved the feeling of stuffiness. Moreover, the fall of the stretch property of a fabric was remarkable and the texture became hard.
[0048]
【The invention's effect】
According to the present invention, polyurethane-based elastic fibers having good post-processing passability, excellent heat resistance, and quickly removing moisture generated by sweating during exercise from the skin and rich in elasticity that does not stuffy and its woven or knitted fabric Is now available.
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