【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キー入力装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、携帯電話やＰＨＳ等の携帯通話機器の場合、押ボタン式のキーが設けられ、該キーを指で直接押すことにより、電話番号の入力やメール送信時の文字入力を行うようになっており、又、携帯情報端末（ＰＤＡ）やモバイルパソコン等の場合、液晶画面に表示される仮想キーボードのキーをタッチペンや指先等で直接タッチすることにより、各種入力を行うようにした、いわゆるタッチ式入力が主流となっている。
【０００３】
尚、キーの構造に関連する技術を示すものとしては、例えば、特許文献１がある。
【０００４】
【特許文献１】
特開２０００−３１１０４９号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の如き押ボタン式のキーでは、静かな場所で入力操作を行った場合、小さなカチカチ音が周囲に聞こえてしまい、あまり好ましくないという欠点を有していた。
【０００６】
一方、前述の如きタッチ式入力では、入力操作時にほとんど音がしないため、静かな場所での入力操作には適している反面、仮想キーボードのキーが小さくてタッチしにくく、押した感触もあまり良くないことから、操作性の面で難があり、入力速度が遅くなるという問題があった。
【０００７】
本発明は、斯かる実情に鑑み、周囲の状況に応じて入力モードを切り換えることができ、通常の入力操作時には操作性の悪化や入力速度の低下を最小限に抑え得る一方、周りが静かで音を立てられない状況での入力操作時には音の発生を防止し得るキー入力装置を提供しようとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、押ボタン式のキーを有するキー入力装置において、キー表面にタッチセンサを設け、キーを押した際に入力可能な押ボタン入力モードと、キー表面のタッチセンサに触れた際に入力可能なタッチボタン入力モードとのうちいずれか一方を選択自在としたことを特徴とするキー入力装置にかかるものである。
【０００９】
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
【００１０】
通常の入力操作時には、押ボタン入力モードを選択すると、キーを実際に押すことによって入力が行われる形となり、押した感触が認識しやすく、操作性が良好で、入力速度が遅くなる心配もない。一方、静かな場所で入力操作を行う必要があるときには、タッチボタン入力モードを選択すると、入力操作時にほとんど音がしないため、周囲の人に迷惑を掛けなくて済む。
【００１１】
前記キー入力装置においては、押ボタン入力モードとタッチボタン入力モードとを切り換えるモード切換スイッチを設けると共に、該モード切換スイッチによるタッチボタン入力モード選択時に連動してキーを押せなくするキー押圧入力阻止機構を設けることができ、このようにすると、タッチボタン入力モード選択時には、モード切換スイッチの動きと連動してキー押圧入力阻止機構が作動し、キーが押せなくなるため、誤ってキーに強く触れたとしても音の発生が阻止される。
【００１２】
特に、携帯通話機器に搭載されるキー入力装置の場合、タッチボタン入力モード選択時に通話状態に移行した際、押ボタン入力モードに切り換えるよう構成することが有効であり、このようにすると、通話を行うために携帯通話機器を耳元へ持っていった際に、仮にキーに顔が触れたとしても、キー入力が行われなくなり、誤作動が回避されることとなる。但し、タッチボタン入力モード選択時に通話状態に移行した際、イヤホン使用時には、携帯通話機器を耳元へ持っていって顔に近づけることはほとんどないので、押ボタン入力モードへの切り換えを行わず、タッチボタン入力モードのまま保持するよう構成することが好ましい。
【００１３】
又、携帯通話機器に搭載されるキー入力装置の場合、タッチボタン入力モード選択時にタッチセンサに所要時間以上長く触れた際にのみ入力が受け入れられるロングタッチキーを設定することが望ましく、特に、該ロングタッチキーとして、例えば、送信キー並びに決定キーを選定すれば、誤送信の防止に役立つこととなる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【００１５】
図１〜図５は本発明を実施する形態の一例であって、１は携帯電話やＰＨＳ等の携帯通話機器であり、該携帯通話機器１に搭載されている、押ボタン式のキー２を有するキー入力装置３において、キー２表面にタッチセンサ４を設け、キー２を押した際に入力可能な押ボタン入力モードと、キー２表面のタッチセンサ４に触れた際に入力可能なタッチボタン入力モードとのうちいずれか一方を選択自在としたものである。
【００１６】
前記タッチセンサ４は、金属製で導線５を介してタッチ検出器６に接続され、指で触れると電流の変化がタッチ検出器６で捉えられタッチされたことを検出するようにしてあり、又、前記タッチ検出器６には、導線７を介してモード切換スイッチ８が接続され、該モード切換スイッチ８の操作により押ボタン入力モードとタッチボタン入力モードとに切り換えられるようにしてある。
【００１７】
前記押ボタン式のキー２は、図２及び図３に示す如く、キーカバー９内に埋め込まれ、弾性変形可能なラバーキーシート１０上に取り付けられ、回路基板１１のキー用接点パターン（図示せず）を覆うように凸球面状に形成されたクリック部１２と対向する位置に配設されており、前記キー２をタッチセンサ４の上から指で押すことにより、ラバーキーシート１０が撓み、前記クリック部１２を押潰し、該クリック部１２は所定以上の加重が作用することによって反転し、前記回路基板１１の接点パターンを電気的に導通させ、スイッチＯＮとなって、後述する「１」のキー信号１７が出力される一方、前記キー２から指を離すと、前記ラバーキーシート１０は復元して前記クリック部１２から離れ、該クリック部１２自身の復元力で前記回路基板１１の接点パターンから離反し、スイッチＯＦＦの状態となってキー信号１７が「０」に戻るようにしてあるが、本図示例の場合、前記回路基板１１とラバーキーシート１０との間に、モード切換スイッチ８によるタッチボタン入力モード選択時に連動してキー２を押せなくするキー押圧入力阻止機構１３を設けるようにしてある。
【００１８】
前記キー押圧入力阻止機構１３は、モード切換スイッチ８の動きと連動してスライドするプレート１４に、キー２の動きを許容する開口部１５を穿設してなる構成を有し、押ボタン入力モードが選択された状態では、図２に示す如く、開口部１５がキー２とクリック部１２との間に位置し、キー２を押してクリック部１２を反転させることができる一方、タッチボタン入力モードが選択された状態では、図３に示す如く、開口部１５がキー２とクリック部１２との間からずれる位置に移動し、キー２を押すことができなくするようにしてある。
【００１９】
又、本図示例の場合、前記モード切換スイッチ８による押ボタン入力モード選択時には、図４に示す如く、モード信号１６が「１」として出力される一方、前記モード切換スイッチ８によるタッチボタン入力モード選択時には、モード信号１６が「０」となり、前記キー２を押すか或いは該キー２表面のタッチセンサ４に触れた際には、キー信号１７或いはタッチセンサ信号１８が「１」として出力され、それ以外のときには、キー信号１７或いはタッチセンサ信号１８が「０」となるようにしてあり、複数あるキー２−１，２−２，・・・２−ｎそれぞれに対応させて、前記モード信号１６とキー信号１７とが入力されてそれらの論理積信号１９を出力するＡＮＤ回路２０と、モード信号１６の論理否定信号２１を出力するＮＯＴ回路２２と、モード信号１６とＮＯＴ回路２２からの論理否定信号２１とが入力されてそれらの論理積信号２３を出力するＡＮＤ回路２４と、前記ＡＮＤ回路２０，２４からの論理積信号１９，２３が入力されてそれらの論理和信号２５を出力するＯＲ回路２６とを設け、ＯＲ回路２６から出力される論理和信号２５を、携帯通話機器１の回路各部を制御するＣＰＵ２７（中央処理装置）へ入力するようにしてある。尚、このような回路構成とすれば、タッチボタン入力モード選択時には、キー２を押してもその信号は無効となるため、前記キー押圧入力阻止機構１３を必ずしも設ける必要はなくなるが、図４に示す回路構成と図２及び図３に示すキー押圧入力阻止機構１３の両方を採用しても良いことは言うまでもない。又、前記ＣＰＵ２７には、図示していないが、プログラム等が記憶されたＲＯＭ（リードオンリメモリ）とデータ一時記憶用のＲＡＭ（ランダムアクセスメモリ）とから構成されるデータ記憶部、ディスプレイへの表示を制御する表示制御部、アンテナを介して無線信号を送受信し無線電話回線を確立するための通信制御を行う送受信部、該送受信部により確立された無線電話回線を介して送受されるデータの変換を行うデータ変換部、該データ変換部を介して送受される音声データを処理する音声処理部等が接続されている。
【００２０】
一方、携帯通話機器１は、通話を行う際、耳元へ持っていくが、このとき、タッチボタン入力モードが選択されていると、キー２に顔が触れた場合、キー入力が行われてしまい、誤作動が生じる虞があるため、このような不具合を回避すべく、図５に示す如く、タッチボタン入力モードが選択されているか否かを検出し（ステップＳ１）、タッチボタン入力モードが選択されている時に通話状態に移行したか否かを検出し（ステップＳ２）、通話状態に移行した際、押ボタン入力モードに切り換えるようにし（ステップＳ３）、続いて、通話が終了したか否かを検出し（ステップＳ４）、通話が終了した後、再度タッチボタン入力モードに切り換える（ステップＳ５）よう構成してある。但し、タッチボタン入力モード選択時に通話状態に移行した際、イヤホン使用時には、携帯通話機器１を耳元へ持っていって顔に近づけることはほとんどないので、前記ステップＳ２とステップＳ３との間に、イヤホンが使用されているか否かを検出するステップＳ２’を入れ、イヤホン使用時には、押ボタン入力モードへの切り換えを行わず、タッチボタン入力モードのまま保持するよう構成してある。
【００２１】
又、携帯通話機器１の場合、タッチボタン入力モードが選択されていると、キー２としての送信キーや決定キー（図１参照）に触れただけで、通話状態に移行したり、入力途中のメールが送信されてしまったりする虞があるため、このような不具合を回避すべく、タッチボタン入力モード選択時にタッチセンサ４に所要時間以上長く触れた際にのみ入力が受け入れられるロングタッチキーを設定し、該ロングタッチキーとして、例えば、前記送信キー並びに決定キーを選定するようにしてある。
【００２２】
尚、図示していないが、折畳式等のフォルダタイプの携帯通話機器１の場合、タッチボタン入力モード選択時には、フォルダが閉じたことを認識し、前記タッチ検出器６をＯＦＦにする。
【００２３】
又、タッチボタン入力モードで操作するときには、比較的静かな環境で操作が行われることが多いため、着信音やバイブレータをＯＦＦにする。
【００２４】
次に、上記図示例の作用を説明する。
【００２５】
通常の入力操作時には、モード切換スイッチ８の操作により押ボタン入力モードを選択すると、キー２を実際に押すことによって入力が行われる形となり、押した感触が認識しやすく、操作性が良好で、入力速度が遅くなる心配もない。尚、押ボタン入力モードが選択された状態では、図２に示す如く、キー押圧入力阻止機構１３のプレート１４に穿設された開口部１５がキー２とクリック部１２との間に位置しており、キー２を押してクリック部１２を反転させることができるようになっている。又、押ボタン入力モードが選択された状態では、図４において、モード信号１６が「１」として出力され、且つＮＯＴ回路２２からの論理否定信号２１が「０」となっており、これにより、キー２が押されるとキー信号１７が「１」となって、ＡＮＤ回路２０から出力される論理積信号１９が「１」となり、ＯＲ回路２６からの論理和信号２５が「１」となるため、入力が行われるが、キー２表面のタッチセンサ４に触れただけではＡＮＤ回路２４から出力される論理積信号２３は「０」のままでありＯＲ回路２６からの論理和信号２５が「０」となるため、入力は行われない。
【００２６】
一方、静かな場所で入力操作を行う必要があるときには、前記モード切換スイッチ８の操作によりタッチボタン入力モードを選択すると、入力操作時にほとんど音がしないため、周囲の人に迷惑を掛けなくて済む。尚、タッチボタン入力モードが選択された状態では、図３に示す如く、キー押圧入力阻止機構１３のプレート１４に穿設された開口部１５がキー２とクリック部１２との間からずれる位置に移動しており、キー２を押すことができなくなっているため、誤ってキー２に強く触れたとしても音の発生が阻止される。又、タッチボタン入力モードが選択された状態では、図４において、モード信号１６が「０」として出力され、且つＮＯＴ回路２２からの論理否定信号２１が「１」となっており、これにより、キー２表面のタッチセンサ４に触れるとＡＮＤ回路２４から出力される論理積信号２３が「１」となり、ＯＲ回路２６からの論理和信号２５が「１」となるため、入力が行われるが、万が一、キー２が押され（前記キー押圧入力阻止機構１３が図３の位置にあればキー２を押すことはできないが）、キー信号１７が「１」となっても、ＡＮＤ回路２０から出力される論理積信号１９は「０」のままであり、キー２を押したことによる入力は無効となる。
【００２７】
ここで、携帯通話機器１の場合、通話を行う際、耳元へ持っていくが、このとき、図５に示す如く、タッチボタン入力モードが選択されているか否かが検出され（ステップＳ１）、タッチボタン入力モードが選択されている時に通話状態に移行したか否かが検出され（ステップＳ２）、通話状態に移行した際には、更にイヤホンが使用されているか否かが検出され（ステップＳ２’）、イヤホンが使用されていない場合、押ボタン入力モードに切り換えられ（ステップＳ３）、続いて、通話が終了したか否かが検出され（ステップＳ４）、通話が終了した後、再度タッチボタン入力モードに切り換えられる（ステップＳ５）ため、通話中に、仮にキー２に顔が触れたとしても、キー入力が行われる心配はなく、誤作動が回避されることとなる。但し、前記通話状態に移行した際、イヤホン使用時には、携帯通話機器１を耳元へ持っていって顔に近づけることはほとんどないので、押ボタン入力モードへの切り換えは行われず、タッチボタン入力モードのまま保持される。
【００２８】
又、本図示例では、タッチボタン入力モード選択時にタッチセンサ４に所要時間以上長く触れた際にのみ入力が受け入れられるロングタッチキーを設定し、該ロングタッチキーとして、例えば、キー２としての送信キー並びに決定キー（図１参照）を選定するようにしてあるため、前記送信キーや決定キーに触れただけで、通話状態に移行したり、入力途中のメールが送信されてしまったりするような不具合が回避され、誤送信の防止に役立つこととなる。
【００２９】
こうして、周囲の状況に応じて入力モードを切り換えることができ、通常の入力操作時には操作性の悪化や入力速度の低下を最小限に抑え得る一方、周りが静かで音を立てられない状況での入力操作時には音の発生を防止し得る。
【００３０】
尚、本発明のキー入力装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、押ボタン式のキーが設けられたものであれば、携帯電話やＰＨＳ等の携帯通話機器１に限らずどのような機器にも適用可能なこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【００３１】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項１記載のキー入力装置によれば、周囲の状況に応じて入力モードを切り換えることができ、通常の入力操作時には操作性の悪化や入力速度の低下を最小限に抑え得る一方、周りが静かで音を立てられない状況での入力操作時には音の発生を防止し得るという優れた効果を奏し得る。
【００３２】
本発明の請求項２記載のキー入力装置によれば、タッチボタン入力モード選択時には、モード切換スイッチの動きと連動して作動するキー押圧入力阻止機構によりキーを押せなくすることができ、誤ってキーに強く触れたとしても音の発生を阻止できるという優れた効果を奏し得る。
【００３３】
本発明の請求項３記載のキー入力装置によれば、通話を行うために携帯通話機器を耳元へ持っていった際に、仮にキーに顔が触れたとしても、キー入力を無効とし得、誤作動を回避できるという優れた効果を奏し得る。
【００３４】
本発明の請求項４記載のキー入力装置によれば、タッチボタン入力モード選択時に通話状態に移行した際、イヤホン使用時には、携帯通話機器を耳元へ持っていって顔に近づけることはほとんどないので、押ボタン入力モードへの切り換えを行わず、タッチボタン入力モードのまま保持できるという優れた効果を奏し得る。
【００３５】
本発明の請求項５、６記載のキー入力装置によれば、ロングタッチキーを設定し、特に、該ロングタッチキーとして、例えば、送信キー並びに決定キーを選定することにより、誤送信を防止できるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実施する形態の一例の正面図である。
【図２】本発明を実施する形態の一例の側断面図であって、押ボタン入力モードが選択された状態を示す図である。
【図３】本発明を実施する形態の一例の側断面図であって、タッチボタン入力モードが選択された状態を示す図である。
【図４】本発明を実施する形態の一例の回路構成を示すブロック図である。
【図５】本発明を実施する形態の一例におけるタッチボタン入力モード選択時に通話状態に移行した際の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
１ 携帯通話機器
２ キー
３ キー入力装置
４ タッチセンサ
６ タッチ検出器
８ モード切換スイッチ
１３ キー押圧入力阻止機構
１４ プレート
１５ 開口部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a key input device.
[0002]
[Prior art]
In general, in the case of mobile phone devices such as mobile phones and PHS, a push button type key is provided, and by directly pressing the key with a finger, a phone number is input or a character is input at the time of mail transmission. In addition, in the case of personal digital assistants (PDAs), mobile personal computers, etc., the so-called touch type, in which various inputs are made by directly touching the keys of the virtual keyboard displayed on the liquid crystal screen with a touch pen or fingertip, etc. Input is mainstream.
[0003]
An example of a technique related to the key structure is Patent Document 1.
[0004]
[Patent Document 1]
JP 2000-311049 A
[Problems to be solved by the invention]
However, the push button type key as described above has a drawback that when the input operation is performed in a quiet place, a small ticking sound is heard in the surroundings, which is not preferable.
[0006]
On the other hand, the touch-type input as described above makes almost no sound during input operation, so it is suitable for input operation in a quiet place, but the virtual keyboard keys are small and difficult to touch, and the touch feeling is also very good As a result, there was a problem in terms of operability and there was a problem that the input speed was slow.
[0007]
In view of such circumstances, the present invention can switch the input mode according to the surrounding conditions, and can minimize deterioration in operability and a decrease in input speed during normal input operation, while the surroundings are quiet. It is an object of the present invention to provide a key input device that can prevent the generation of sound during an input operation in a situation where no sound can be produced.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a key input device having a push button type key, which is provided with a touch sensor on the key surface, which can be input when the key is pressed, and input when the touch sensor on the key surface is touched. The present invention relates to a key input device characterized in that any one of possible touch button input modes can be selected.
[0009]
According to the above means, the following operation can be obtained.
[0010]
During normal input operation, when the push button input mode is selected, the input is performed by actually pressing the key, the touch feeling is easy to recognize, the operability is good, and there is no fear of slowing down the input speed. . On the other hand, when it is necessary to perform an input operation in a quiet place, if the touch button input mode is selected, there is almost no sound during the input operation, so that there is no need to bother people around you.
[0011]
The key input device is provided with a mode change switch for switching between a push button input mode and a touch button input mode, and a key press input blocking mechanism that prevents the key from being pressed in conjunction with selection of the touch button input mode by the mode change switch. In this way, when the touch button input mode is selected, the key press input blocking mechanism operates in conjunction with the movement of the mode switch, and the key cannot be pressed. Sound is prevented.
[0012]
In particular, in the case of a key input device mounted on a mobile phone device, it is effective to configure the switch to the push button input mode when the touch button input mode is selected, and the call button is switched to the push button input mode. Even if the face touches the key when the portable telephone device is brought to the ear for performing, the key input is not performed, and the malfunction is avoided. However, when the touch button input mode is selected, when switching to the call state, when using the earphone, the mobile phone device is hardly brought close to the face by touching it without touching the push button input mode. It is preferable that the button input mode is maintained.
[0013]
In addition, in the case of a key input device mounted on a portable telephone device, it is desirable to set a long touch key that can accept an input only when the touch sensor is touched for longer than a required time when the touch button input mode is selected. For example, if a transmission key and a determination key are selected as the long touch key, it will be useful for preventing erroneous transmission.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0015]
1 to 5 show an example of an embodiment of the present invention. Reference numeral 1 denotes a portable telephone device such as a mobile phone or a PHS, and a push button type key 2 mounted on the portable telephone device 1 is shown. The key input device 3 has a touch sensor 4 on the surface of the key 2, a push button input mode that can be input when the key 2 is pressed, and a touch button that can be input when the touch sensor 4 on the surface of the key 2 is touched. Either one of the input modes can be freely selected.
[0016]
The touch sensor 4 is made of metal and is connected to a touch detector 6 through a conductive wire 5 so that when touched with a finger, a change in current is detected by the touch detector 6 and is detected to be touched. The touch detector 6 is connected to a mode changeover switch 8 via a lead 7 so that the operation can be switched between the push button input mode and the touch button input mode by operating the mode changeover switch 8.
[0017]
As shown in FIGS. 2 and 3, the push button type key 2 is embedded in a key cover 9 and mounted on an elastically deformable rubber key sheet 10, and a key contact pattern (not shown) on the circuit board 11. The rubber key sheet 10 is bent by pressing the key 2 with a finger from the top of the touch sensor 4, The click part 12 is crushed, and the click part 12 is reversed by applying a predetermined weight or more, and the contact pattern of the circuit board 11 is electrically connected to turn on the switch. On the other hand, when the finger is released from the key 2, the rubber key sheet 10 is restored and separated from the click portion 12, and the recovery force of the click portion 12 itself causes the rotation. The key signal 17 is separated from the contact pattern of the board 11 and the switch is turned off so that the key signal 17 returns to “0”. However, in the illustrated example, the circuit board 11 and the rubber key sheet 10 are disposed between the circuit board 11 and the rubber key sheet 10. In addition, a key press input blocking mechanism 13 that prevents the key 2 from being pressed in conjunction with the touch button input mode selected by the mode changeover switch 8 is provided.
[0018]
The key press input blocking mechanism 13 has a structure in which an opening 15 that allows the movement of the key 2 is formed in a plate 14 that slides in conjunction with the movement of the mode changeover switch 8. 2 is selected, the opening 15 is positioned between the key 2 and the click part 12, and the click part 12 can be reversed by pressing the key 2, while the touch button input mode is In the selected state, as shown in FIG. 3, the opening 15 moves to a position deviated from between the key 2 and the click part 12, so that the key 2 cannot be pressed.
[0019]
In the illustrated example, when the push button input mode is selected by the mode change switch 8, the mode signal 16 is output as "1" as shown in FIG. 4, while the touch button input mode by the mode change switch 8 is output. At the time of selection, the mode signal 16 becomes “0”, and when the key 2 is pressed or the touch sensor 4 on the surface of the key 2 is touched, the key signal 17 or the touch sensor signal 18 is output as “1”. In other cases, the key signal 17 or the touch sensor signal 18 is set to “0”, and the mode signal corresponding to each of the plurality of keys 2-1, 2-2,. 16 and the key signal 17 are input and an AND circuit 20 that outputs a logical product signal 19 thereof, and a NOT circuit 22 that outputs a logical negation signal 21 of the mode signal 16. The AND circuit 24 that receives the mode signal 16 and the logical negation signal 21 from the NOT circuit 22 and outputs the logical product signal 23 thereof, and the logical product signals 19 and 23 from the AND circuits 20 and 24 are input. OR circuit 26 for outputting the logical sum signal 25 is provided, and the logical sum signal 25 output from the OR circuit 26 is input to the CPU 27 (central processing unit) that controls each part of the circuit of the mobile phone 1. It is. In such a circuit configuration, when the touch button input mode is selected, even if the key 2 is pressed, the signal is invalidated. Therefore, the key press input blocking mechanism 13 is not necessarily provided. It goes without saying that both the circuit configuration and the key press input blocking mechanism 13 shown in FIGS. 2 and 3 may be employed. Although not shown in the figure, the CPU 27 is a data storage unit comprising a ROM (Read Only Memory) in which programs are stored and a RAM (Random Access Memory) for temporary data storage, and display on the display. A display control unit for controlling the transmission / reception, a transmission / reception unit for performing communication control for transmitting / receiving a radio signal via an antenna and establishing a radio telephone line, and conversion of data transmitted / received via the radio telephone line established by the transmission / reception unit Are connected to a data conversion unit that performs voice data processing, a voice processing unit that processes voice data transmitted and received via the data conversion unit, and the like.
[0020]
On the other hand, the mobile phone 1 is brought to the ear when making a call. At this time, if the touch button input mode is selected, if the face touches the key 2, the key input is performed. In order to avoid such problems, it is detected whether or not the touch button input mode is selected (step S1), and the touch button input mode is selected. It is detected whether or not the call state has been changed (step S2). When the call state has been changed, the mode is switched to the push-button input mode (step S3). Is detected (step S4), and after the call is finished, the touch button input mode is switched again (step S5). However, when switching to the call state when the touch button input mode is selected, when using the earphone, the mobile phone device 1 is hardly brought close to the face by the ear, so between the step S2 and the step S3, Step S2 ′ for detecting whether or not the earphone is used is inserted, and when the earphone is used, the touch button input mode is maintained without switching to the push button input mode.
[0021]
Further, in the case of the mobile phone 1, when the touch button input mode is selected, the mobile phone 1 shifts to a call state or is in the middle of input only by touching the transmission key or the decision key (see FIG. 1) as the key 2. In order to avoid such problems, a long touch key that accepts input only when the touch sensor 4 is touched for longer than the required time is selected to avoid such problems. For example, the transmission key and the determination key are selected as the long touch key.
[0022]
Although not shown, in the case of the folder-type mobile phone 1 such as the folding type, when the touch button input mode is selected, it is recognized that the folder is closed and the touch detector 6 is turned off.
[0023]
Also, when operating in the touch button input mode, the operation is often performed in a relatively quiet environment, so the ring tone and the vibrator are turned off.
[0024]
Next, the operation of the illustrated example will be described.
[0025]
During normal input operation, when the push button input mode is selected by operating the mode changeover switch 8, the input is performed by actually pressing the key 2, the touch feeling is easy to recognize, the operability is good, There is no need to worry about slow input speed. When the push button input mode is selected, as shown in FIG. 2, the opening 15 formed in the plate 14 of the key press input blocking mechanism 13 is located between the key 2 and the click portion 12. The click portion 12 can be reversed by pressing the key 2. In the state where the push button input mode is selected, the mode signal 16 is output as “1” in FIG. 4 and the logical negation signal 21 from the NOT circuit 22 is “0”. When the key 2 is pressed, the key signal 17 becomes “1”, the logical product signal 19 output from the AND circuit 20 becomes “1”, and the logical sum signal 25 from the OR circuit 26 becomes “1”. The logical product signal 23 output from the AND circuit 24 remains “0” when the touch sensor 4 on the surface of the key 2 is touched, and the logical sum signal 25 from the OR circuit 26 is “0”. ", So no input is made.
[0026]
On the other hand, when it is necessary to perform an input operation in a quiet place, if the touch button input mode is selected by operating the mode changeover switch 8, almost no sound is generated during the input operation, so that it is not necessary to disturb the surrounding people. . In the state where the touch button input mode is selected, as shown in FIG. 3, the opening 15 formed in the plate 14 of the key press input blocking mechanism 13 is at a position shifted from between the key 2 and the click portion 12. Since it is moving and the key 2 cannot be pressed, sound generation is prevented even if the key 2 is accidentally touched strongly. In the state where the touch button input mode is selected, the mode signal 16 is output as “0” in FIG. 4 and the logical negation signal 21 from the NOT circuit 22 is “1”. When the touch sensor 4 on the surface of the key 2 is touched, the logical product signal 23 output from the AND circuit 24 becomes “1”, and the logical sum signal 25 from the OR circuit 26 becomes “1”. Even if the key 2 is pressed (the key 2 cannot be pressed if the key press input blocking mechanism 13 is at the position shown in FIG. 3) and the key signal 17 becomes “1”, the output from the AND circuit 20 The logical product signal 19 remains “0” and the input by pressing the key 2 is invalid.
[0027]
Here, in the case of the portable telephone device 1, when making a telephone call, it is brought to the ear. At this time, as shown in FIG. 5, it is detected whether or not the touch button input mode is selected (step S1). When the touch button input mode is selected, it is detected whether or not the call state is changed (step S2). When the call state is changed, it is further detected whether or not the earphone is used (step S2). ') When the earphone is not being used, the mode is switched to the push button input mode (step S3), and then it is detected whether or not the call is finished (step S4). Since the mode is switched to the input mode (step S5), even if the face touches the key 2 during a call, there is no fear that the key input is performed, and the malfunction is avoided. However, when the earphone is used, the mobile phone device 1 is brought close to the ear and is not brought close to the face when the earphone is used, so that the push button input mode is not switched and the touch button input mode is not used. Is retained.
[0028]
In the illustrated example, a long touch key that accepts an input only when the touch sensor 4 is touched for a required time or longer when the touch button input mode is selected is set, and, for example, transmission as the key 2 is performed as the long touch key. Since the key and the decision key (see FIG. 1) are selected, the user may enter a call state or send an e-mail being entered just by touching the send key or the decision key. Problems are avoided and it helps to prevent erroneous transmission.
[0029]
In this way, the input mode can be switched according to the surrounding conditions, and during normal input operations, the deterioration of operability and input speed can be minimized, while the surroundings are quiet and no sound can be made. Sound generation can be prevented during an input operation.
[0030]
The key input device of the present invention is not limited to the above-described illustrated example, and is not limited to the mobile phone 1 such as a mobile phone or a PHS as long as a push button type key is provided. Needless to say, various modifications can be made without departing from the gist of the present invention, such as being applicable to any device.
[0031]
【The invention's effect】
As described above, according to the key input device of the first aspect of the present invention, the input mode can be switched according to the surrounding situation, and the operability is deteriorated and the input speed is reduced during the normal input operation. While minimizing the noise, it is possible to achieve an excellent effect that sound generation can be prevented at the time of input operation in a situation where the surroundings are quiet and cannot be made.
[0032]
According to the key input device of the second aspect of the present invention, when the touch button input mode is selected, it is possible to prevent the key from being pressed by the key press input blocking mechanism that operates in conjunction with the movement of the mode changeover switch. Even if the key is strongly touched, it is possible to produce an excellent effect of preventing the generation of sound.
[0033]
According to the key input device according to claim 3 of the present invention, even when the portable telephone device is brought close to the ear to make a call, even if the face touches the key, the key input can be invalidated. An excellent effect of avoiding malfunction can be achieved.
[0034]
According to the key input device according to claim 4 of the present invention, when the touch button input mode is selected, the mobile phone is hardly brought close to the face when the earphone is used, when the earphone is used. Therefore, it is possible to obtain an excellent effect that the touch button input mode can be maintained without switching to the push button input mode.
[0035]
According to the key input device of claims 5 and 6 of the present invention, erroneous transmission can be prevented by setting a long touch key and, in particular, by selecting, for example, a transmission key and a decision key as the long touch key. An excellent effect can be achieved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of an example of an embodiment for carrying out the present invention.
FIG. 2 is a sectional side view of an example of an embodiment of the present invention, showing a state in which a push button input mode is selected.
FIG. 3 is a side sectional view of an example of an embodiment for carrying out the present invention, and shows a state where a touch button input mode is selected.
FIG. 4 is a block diagram showing an example of a circuit configuration according to an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a flowchart showing a flow when a call state is entered when a touch button input mode is selected in an example of an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Mobile telephone device 2 Key 3 Key input device 4 Touch sensor 6 Touch detector 8 Mode changeover switch 13 Key press input blocking mechanism 14 Plate 15 Opening
