JP2005042696A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、排気通路上の排気浄化触媒をバイパスするバイパス路内の開閉弁の閉鎖時において、この開閉弁からの排気の漏れを防止できる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
【解決手段】 本発明の排気浄化装置10は、内燃機関の排気通路12上に配置された排気浄化触媒14と、排気通路12に対して、排気浄化触媒14の上流側及び下流側をバイパスするバイパス路16と、バイパス路16上に設けられた開閉弁18と、バイパス路16における開閉弁18の上流側の内圧が開閉弁18の下流側の内圧より低い差圧を発生させる差圧発生手段とを備えていることを特徴としている。本発明によれば、開閉弁18の閉鎖時に、差圧発生手段によって上述した差圧を発生させることで開閉弁の下流側から上流側への流れを促進させ、開閉弁18の閉鎖時における上流側から下流側への排気の流れを抑止し、良好な排気浄化を実現することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
従来より、内燃機関の排気浄化装置では、冷間始動時等における良好な排気浄化を確保するため、内燃機関の排気通路上に、上流と下流に排気浄化触媒が配置され、上流側の排気浄化触媒の上流と下流とをバイパスするバイパス路が設けられ、そのバイパス路に開閉弁が設置されたものが公知である。バイパス路を有する排気浄化装置としては、[特許文献1]や[特許文献2]に記載のものなども知られている。このような排気浄化装置では、冷間始動時にはバイパス路の開閉弁を閉じて、排気によって上流側の排気浄化触媒(始動時触媒)を早期に活性化温度にまで昇温させ、より早期に排気浄化を良好に行うことができるようにしている。一方、高負荷時などは排気温が非常に高温になるので、始動時触媒が被熱によって劣化するのを抑制するためにバイパス路の開閉弁を開放している。このとき、排気浄化は下流側の排気浄化触媒(床下触媒)によって行われる。
このような排気浄化装置においては、バイパス路に設けられた開閉弁が全閉状態となっていても、開閉弁と排気管との間に僅かではあるが隙間が形成されてしまう。このため、開閉弁の閉鎖時であっても、バイパス路を経由して排気通路の下流側に流れる排気が微量ではあるが存在する。下流側の排気浄化触媒が活性化温度まで達しないで排気浄化性能を十分に発現させていない場合には、上述した始動時触媒を経由しない排気は十分に浄化されないまま大気に放出されることとなる。このため、上述したようなバイパス路を有する排気浄化装置においては、排気浄化性能をより確実に行うための更なる改善が要望されていた。
特開平9−203312号 特開平9−125940号
本発明の目的は、排気浄化触媒が配置された排気通路の上流と下流をバイパスするようにバイパス路が設けられ、そのバイパス路に開閉弁が設けられた内燃機関の排気浄化装置において、開閉弁の閉鎖時における排気弁の上流側から下流側への排気の漏れを防止し、良好な排気浄化を実現することのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関の排気通路上に配置された排気浄化触媒、排気浄化触媒の上流側排気通路と下流側排気通路とをバイパスするバイパス路、バイパス路上に設けられた開閉弁、及び、バイパス路における開閉弁の上流側の内圧が開閉弁の下流側の内圧より低い差圧を発生させる差圧発生手段とを備えていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置において、差圧発生手段が、排気通路における排気浄化触媒の上流側とバイパス路における開閉弁の上流側とを連通する第一連通路と、排気通路における排気浄化触媒の下流側とバイパス路における開閉弁の下流側とを連通する第二連通路とからなり、第一連通路の一端が排気通路において排気の流れに垂直な方向に向けて開口され、第二連通路の一端が排気通路において排気の流れに対向する方向に向けて開口されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置において、第一連通路の他端及び第二連通路の他端が、バイパス路において、開閉弁に対向して開口されていることを特徴とする。
請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関の排気通路上に配置された排気浄化触媒、排気浄化触媒の上流側排気通路と下流側排気通路とをバイパスするバイパス路、バイパス路上に設けられた開閉弁、及び、バイパス路における開閉弁の下流側圧力を上昇させる昇圧手段を備えていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置において、昇圧手段が、排気通路における排気浄化触媒の下流側流路を開閉弁に向けてバイパス路に連通させた構造であることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置において、昇圧手段が、バイパス路における開閉弁の下流側に設けられた縮径部であることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置において、昇圧手段が、バイパス路と排気通路の合流部に設けられた羽根車であることを特徴としている。
請求項8に記載の内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関の排気通路上に配置された排気浄化触媒、排気浄化触媒の上流側排気通路と下流側排気通路とをバイパスするバイパス路、バイパス路上に設けられた開閉弁、及び、バイパス路における開閉弁の下流側圧力を降下させる減圧手段とを備えていることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の内燃機関の排気浄化装置において、減圧手段が、開閉弁の上流側バイパス路上に設けられた共鳴室であることを特徴としている。
請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置によれば、開閉弁の閉鎖時に、差圧発生手段によって開閉弁の上流側の内圧が開閉弁の下流側の内圧より低くなるような差圧を発生させるため、開閉弁の下流側から上流側への流れが促進される(あるいは、このような流れが生じないまでも、上流側から下流側への流れが抑制される)。この結果、開閉弁の閉鎖時における上流側から下流側への排気の流れが抑止され、良好な排気浄化を実現することができる。
請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置によれば、第一連通路の一端(排気通路側端部)が排気の流れに垂直な方向に向けて開口されているため、第一連通路内に排気通路側に吸い出される流れが生じ、バイパス路内の開閉弁上流側の圧力を低下させる。一方で、第二連通路の一端(排気通路側端部)が排気の流れに対向する方向に向けて開口されているため、排気通路内を流れる排気の一部が第二連通路内に導かれてバイパス路内の開閉弁の下流側に導入される。この結果、バイパス路内の開閉弁の下流側の圧力が上昇される。このように、排気流のみを利用してバイパス路内の開閉弁上流側の圧力を低下させると共に下流側の圧力を上昇させて上述した差圧を発生させることができる。
請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置によれば、第一連通路の他端(バイパス路側端部)と第二連通路の他端(バイパス路側端部)とを開閉弁に対向させて開口させることで、開閉弁の下流側から上流側への流れが効果的に促進され、、開閉弁の閉鎖時における上流側から下流側への排気の流れを効果的に抑止することができる。
請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置によれば、開閉弁の閉鎖時に、昇圧手段によって開閉弁の下流側の内圧を上昇させることで開閉弁の下流側から上流側への流れが促進される。この結果、開閉弁の閉鎖時における上流側から下流側への排気の流れが抑止され、良好な排気浄化を実現することができる。
請求項5に記載の内燃機関の排気浄化装置によれば、排気浄化触媒の下流側流路を開閉弁に向けてバイパス路に連通させることで、排気浄化触媒から流出する排気流がバイパス路内の開閉弁の下流側に充填され易くなる。このようにすれば、簡便な構造によって、排気エネルギーを利用して効果的にバイパス路内の開閉弁の下流側の圧力を効率よく上昇させることができる。
請求項6に記載の内燃機関の排気浄化装置によれば、バイパス路における開閉弁の下流側に縮径部を設けることで、この縮径部が流れの抵抗となり、バイパス路内の開閉弁の下流側の圧力を上昇させることができる。このようにしても、簡便な構造によって効果的にバイパス路内の開閉弁の下流側の圧力を効率よく上昇させることができる。
請求項7に記載の内燃機関の排気浄化装置によれば、バイパス路と排気通路の合流部に羽根車を設けることで、この羽根車が流れの抵抗となり、バイパス路内の開閉弁の下流側の圧力を上昇させることができる。このようにしても、簡便な構造によって効果的にバイパス路内の開閉弁の下流側の圧力を効率よく上昇させることができる。
請求項8に記載の内燃機関の排気浄化装置によれば、開閉弁の閉鎖時に、減圧手段によって開閉弁の上流側の内圧を降下させることで開閉弁の下流側から上流側への流れが促進される。この結果、開閉弁の閉鎖時における上流側から下流側への排気の流れが抑止され、良好な排気浄化を実現することができる。
請求項9に記載の内燃機関の排気浄化装置によれば、開閉弁の上流側バイパス路上に設けられた共鳴室を設けることで、音圧(圧力)レベルを減衰させ、開閉弁の上流側を減圧させることができる。このようにすれば、簡便な構造によって、排気エネルギーを利用して効果的にバイパス路内の開閉弁の下流側を圧力を効率よく降下させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第一実施形態における排気浄化装置10の概略断面構成図である。排気浄化装置10は、図示されない内燃機関の排気通路12上に構築されている。排気通路12上には、排気浄化触媒(始動時触媒)14が配置されている。また、始動時触媒14の上流側の排気通路12と下流側の排気通路12とをバイパスするバイパス路16が設けられており、バイパス路16の流入部16aでは排気通路12とバイパス路16とが直線的に連通されており、排気通路12の始動時触媒14への流路は、この直線的な部分から分岐される形で連通されている。
バイパス路16上のほぼ中央には開閉弁18が配置されており、開閉弁18の開度は弁制御部20により開閉制御されている。開閉弁18によって、バイパス路16に排気流を流すか、あるいは、流さないか、言い換えれば、始動時触媒14に排気流を流すか流さないかが制御される。なお、本実施形態の場合は、開閉弁18の開度は全閉及び全開状態だけでなく、その開度を任意に設定し得るものである。バイパス路16は、その流出部16bにおいて排気通路12と合流し、この合流部よりもさらに下流側には、別の排気浄化触媒(床下触媒)22が配置されている。
そして、排気通路12における始動時触媒14の上流側とバイパス路16における開閉弁18の上流側とにかけて第一連通路26が配設されている。第一連通路26の一端26aは、排気通路12内の排気流に対してほぼ垂直な方向に向けて開口されている。第一連通路26の他端26bは、バイパス路16を構成する管材とによって二重円筒を形成しており、開閉弁18に向けて環状に開口されている。この二重円筒状の他端26bの上流側端部は閉じられている。この第一連通部26はバイパス路16における開閉弁18の上流側圧力を減圧する減圧手段となっている。
また、排気通路12における始動時触媒14の下流側とバイパス路16における開閉弁18の下流側とにかけて第二連通路28が配設されている。第二連通路28の一端28aは、排気通路12内の排気流に対して対向させて開口されている。第二連通路28の他端28bも、バイパス路16を形成する管材とによって二重円筒を形成しており、開閉弁18に向けて環状に開口されている。この二重円筒状の他端28bの下流側端部は閉じられている。このように、第一連通路26と第二連通路28の他端26b、28b同士は、バイパス路16において、開閉弁18に対向して開口されている。これらの第一連通路26及び第二連通路28が差圧発生手段として機能している。
次に、上述した構造を有する排気浄化装置10の動作・作用について説明する。上述したように、冷間始動直後は、より早期に排気浄化性能を発現させるために、始動時触媒14と床下触媒22をより早期に活性化温度にまで昇温させたい。特に、上流側の始動時触媒14をより早期に活性化温度にまで昇温させることで排気ガス中の浄化すべき成分を酸化・還元させたい。そこで、冷間始動時においては、より積極的に始動時触媒14に対して排気ガスを流して排気ガスの温度による始動時触媒14の昇温を促進させる。このため、開閉弁18を弁制御部20によって閉鎖し、排気流をバイパス路16を経由して下流側に流さないようにして、排気流が排気通路12側の始動時触媒14側を流れるようにする。
一方、高負荷時などは、排気ガスの温度がかなり高温となるため、上流側に位置する始動時触媒14がこの高温によって劣化が促進されてしまうおそれがある。最悪の場合は、始動時触媒14の溶損の可能性もある。そこで、このように、排気流を始動時触媒14を通過させたくないような場合は、弁制御部20によって開閉弁18を開放させ、排気流が主としてバイパス路16を通過するようにする。これまでは、排気温を低下させたい場合には噴射燃料を増量させることなどを行っていたため、これが燃費悪化の要因となっていたが、上述したようにバイパス路16によって始動時触媒14をバイパスさせることで始動時触媒14の劣化などを回避することができる。なお、このときバイパス路16を経由して排気通路12の下流側に流れた排気ガスは下流側の床下触媒22において浄化された後に大気に放出される。
しかし、既に述べたように、バイパス路16上の開閉弁18を全閉としても、構造上バイパス路16を構成する管材と開閉弁との間には僅かではあるが隙間が生じてしまう。バイパス路16や開閉弁18の熱膨率の違いなどを考慮すると、上述した隙間をどのような状況であってもゼロとすることは非常に困難である。このため、始動時触媒14を経由しない排気ガスが下流側に流れてしまうことが懸念される。床下触媒22が十分に活性化温度まで昇温されていれば、この下流側に流れた排気ガス床下触媒22によって浄化することができるが、冷間始動直後で床下触媒22が活性化温度に達していない場合などは十分に浄化することができない。
近年、排気浄化性能のさらなる向上に対する要求は高くなっており、このような状況の排気浄化性能に関してもより一層の性能向上が要望されている。そこで、本実施形態では、上述したような、第一連通路26及び第二連通路28からなる差圧発生手段を用いて、排気浄化性能向上を図っている。即ち、開閉弁18が全閉状態にある場合には、第一連通路26の一端26aは、排気通路12において排気流の流れに対してほぼ垂直な方向に向けて開口されているため、第一連通路26内の気体が排気通路12に吸い出される。この結果、バイパス路16内の開閉弁18の上流側の圧力が低下される。
一方、第二連通路28の一端28aは、排気流に対向させて開口されているため、始動時触媒14から流出する排気流の一部が第二連通路28によってバイパス路16内の開閉弁18の下流側に導入され、開閉弁18の下流側の圧力を上昇させる。このように、開閉弁18の上流側の圧力が低下されると共に下流側の圧力が上昇されることで、開閉弁18の上流側の圧力が下流側の圧力よりも低くなる差圧がバイパス路16内に発生される。そして、この差圧によって開閉弁18の隙間において下流側から上流側への流れを発生させる(あるいは、上流側から下流側への排気の漏れを抑止する)。この結果、浄化されない排気ガスが下流に排出されるのを効果的に防止できる。
とくに、本実施形態の場合は、差圧を発生させるために電気的なデバイスなどを用いる必要なく、上述した第一連通路26と第二連通路28とすることで排気流を利用して差圧を発生させることができる。特に、本実施形態の場合、第一連通路26の他端26bはバイパス路16を形成する管材とによって二重円筒を形成し、かつ、第二連通路28の他端28bもバイパス路16を形成する管材とによって二重円筒を形成している。即ち、上述した差圧がバイパス路16の内壁と開閉弁18との間に形成されてしまう隙間の形状に合わせて効果的に発生するようになされており、差圧による効果をより効果的に得ることができる。
次に、図2に第二実施形態の排気浄化装置40を示す。なお、本実施形態は上述した第一実施形態に準ずる構成を有しているので、第一実施形態における構成要素と同一又は同等の構成要素については同一の符号を用いてその詳細な説明を省略する。本実施形態の排気浄化装置40が、第一実施形態の排気浄化装置10と異なる点は、第一連通路26及び第二連通路28からなる差圧手段ではなく、始動時触媒14の下流側流路12aを開閉弁18に向けてバイパス路16に連通させるようにした昇圧手段を有している点である。
本実施形態によれば、弁制御部20によって開閉弁18を全閉としたときに、始動時触媒14から排出された排気流がバイパス路16内の開閉弁18の下流側から開閉弁18に向けて充填される。この結果、開閉弁18下流側の内圧が効率よく上昇されると共に、バイパス路16内に開閉弁18の下流側から上流側へ向けた流れが生じる。このように、開閉弁18の下流側の圧力を昇圧させることでも、バイパス路16の内壁と開閉弁18との間に形成されてしまう隙間からの排気流の漏れを防止することができる。とくに、本実施形態によれば、バイパス路16内に開閉弁18の下流側から上流側へ向けた流れが生じるので、上述した隙間からの排気の漏れをより効果的に防止できる。
次に、図3に第三実施形態の排気浄化装置50を示す。なお、本実施形態は上述した第二(第一)実施形態に準ずる構成を有しているので、第二(第一)実施形態における構成要素と同一又は同等の構成要素については同一の符号を用いてその詳細な説明を省略する。本実施形態の排気浄化装置50が、第二実施形態の排気浄化装置40と異なる点は、昇圧手段を、バイパス路16を形成する管材の内径を一部のみ狭窄させた縮径部16cを開閉弁18の下流側に設けることで構成した点である。
本実施形態によれば、弁制御部20によって開閉弁18を全閉としたときに、開閉弁18の隙間から下流側に流れるバイパス路16を経由する排気の流れが縮径部16cによって阻害され、開閉弁18の下流側の圧力が上昇される。即ち、縮径部16cがバイパス路16内の排気流の抵抗となり、開閉弁18の下流側の圧力を上昇させる昇圧手段として機能する。このように、開閉弁18の下流側の圧力を昇圧させることでも、バイパス路16の内壁と開閉弁18との間に形成されてしまう隙間からの排気流の漏れを防止することができる。
次に、図4に第四実施形態の排気浄化装置60を示す。なお、本実施形態も上述した第二(第一)実施形態に準ずる構成を有しているので、第二(第一)実施形態における構成要素と同一又は同等の構成要素については同一の符号を用いてその詳細な説明を省略する。本実施形態の排気浄化装置60が、第二実施形態の排気浄化装置40と異なる点は、昇圧手段を、バイパス路16と排気通路との合流部16bに羽根車30を設けることで構成した点である。
本実施形態によれば、弁制御部20によって開閉弁18を全閉としたときに、開閉弁18の隙間から下流側に流れるバイパス路16を経由する排気の流れが羽根車30によって阻害され、開閉弁18の下流側の圧力が上昇される。即ち、羽根車30がバイパス路16内の排気流の抵抗となり、開閉弁18の下流側の圧力を上昇させる昇圧手段として機能する。このように、開閉弁18の下流側の圧力を昇圧させることでも、バイパス路16の内壁と開閉弁18との間に形成されてしまう隙間からの排気流の漏れを防止することができる。
特に、本実施形態では、羽根車30が合流部16bのバイパス路16側に寄せて設けられている。このような位置に羽根車30を設けると、排気通路12からの排気の流れによって羽根車30が回転され、排気通路12側の排気の一部をバイパス路16側に押し込むことになる。この結果、より効果的にバイパス路16内の開閉弁18の下流側の圧力を上昇させることができ、より効果的に上述した排気流の漏れを防止することができる。
次に、図5に第五実施形態の排気浄化装置70を示す。なお、本実施形態は上述した第二(第一)実施形態に準ずる構成を有しているので、第二(第一)実施形態における構成要素と同一又は同等の構成要素については同一の符号を用いてその詳細な説明を省略する。本実施形態の排気浄化装置70が、第二実施形態の排気浄化装置40と異なる点は、昇圧手段ではなく、共鳴室32からなる減圧手段有している点である。共鳴室32は、バイパス路16内の排気流に対してほぼ垂直な方向に向けて形成されている。共鳴室32は、その一端が開放端とされており、バイパス路16の管材内部に開放されている。共鳴室32の他端は閉鎖端となっている。即ち、バイパス路16の管材に対して側方に突出された形態(サイドブランチ型)で形成されている。
共鳴室32は、その共鳴周波数が暖機時のアイドル回転数に対応する周波数となるようにチューニングされている。共鳴周波数fと暖機時のエンジン回転数Ne[rpm]との関係は以下の式のようになる。
f=(Ne/60)×(K/2)
ここで、Kは内燃機関の気筒数であり、(K/2)はクランクシャフト一回転当たりの爆発数である。共鳴周波数のチューニングは、共鳴室32の内径や深さ(容量)などによって行われる。なお、共鳴室32の形態は、図5中点線で示すように、その閉鎖端部側の内径(断面積)が、開放端側の内径(断面積)よりも大きくされるように形成されても構わない。
このため、本実施形態によれば、暖機時に早期に始動時触媒14を暖機するために開閉弁18を閉じることで、共鳴室32によってバイパス路16内の開閉弁18よりも上流側が減圧される。これは、共鳴室32により、設定された共鳴周波数の音圧レベルが減衰されるからである。音圧は圧力であるから、音圧レベルが減衰すれば、圧力は減衰する。即ち、共鳴室32が開閉弁18の上流側の圧力を降下させる減圧手段として機能する。このように、開閉弁18の上流側の圧力を減圧させることでも、バイパス路16の内壁と開閉弁18との間に形成されてしまう隙間からの排気流の漏れを防止することができる。
次に、図6に第六実施形態の排気浄化装置80を示す。なお、本実施形態は上述した第五実施形態と同様に、減圧手段としての共鳴室34を有しているものである。ただし、共鳴室34の形態が上述した第五実施形態のものとは異なる。また、本実施形態においても、第二(第一)実施形態における構成要素と同一又は同等の構成要素については同一の符号を用いてその詳細な説明を省略する。共鳴室34は、バイパス路16内の一部を拡径させて形成されている。ここでも、共鳴室34は、その共鳴周波数が暖機時のアイドル回転数に対応する周波数となるようにチューニングされている。共鳴周波数のチューニングは、共鳴室34の内径や長さなどによって行われる。
本実施形態によっても、暖機時に早期に始動時触媒14を暖機するために開閉弁18を閉じることで、共鳴室34によってバイパス路16内の開閉弁18よりも上流側が減圧される。即ち、共鳴室34が開閉弁18の上流側の圧力を降下させる減圧手段として機能する。このように、開閉弁18の上流側の圧力を減圧させることでも、バイパス路16の内壁と開閉弁18との間に形成されてしまう隙間からの排気流の漏れを防止することができる。なお、第一実施形態の第一連通部26のみを減圧手段として機能させることも可能である。
本発明に係る第一実施形態の概略断面構成図を示す図である。 本発明に係る第二実施形態の概略断面構成図を示す図である。 本発明に係る第三実施形態の概略断面構成図を示す図である。 本発明に係る第四実施形態の概略断面構成図を示す図である。 本発明に係る第五実施形態の概略断面構成図を示す図である。 本発明に係る第六実施形態の概略断面構成図を示す図である。
符号の説明
10…排気浄化装置、12…排気通路、14…排気浄化触媒、16…バイパス路、16c…縮径部(昇圧手段)、18…開閉弁、20…弁制御部、22…排気浄化触媒、26…第一連通部(減圧手段:差圧発生手段)、28…第二連通路(昇圧手段:差圧発生手段)、30…羽根車(昇圧手段)、32,34…共鳴室(減圧手段)。

Claims (9)

  1. 内燃機関の排気通路上に配置された排気浄化触媒、
    前記排気浄化触媒の上流側排気通路と下流側排気通路とをバイパスするバイパス路、
    前記バイパス路上に設けられた開閉弁、及び、
    前記バイパス路における前記開閉弁の上流側の内圧が前記開閉弁の下流側の内圧より低い差圧を発生させる差圧発生手段を備えていることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記差圧発生手段が、前記排気浄化触媒の上流側排気通路と前記開閉弁の上流側バイパス路とを連通する第一連通路、及び、前記排気浄化触媒の下流側排気通路と前記開閉弁の下流側バイパス路とを連通する第二連通路からなり、
    前記第一連通路の一端が、前記排気通路において前記排気の流れに垂直な方向に向けて開口され、前記第二連通路の一端が、前記排気通路において前記排気の流れに対向する方向に向けて開口されていることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記第一連通路の他端及び前記第二連通路の他端が、前記バイパス路において、前記開閉弁に対向して開口されていることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 内燃機関の排気通路上に配置された排気浄化触媒、
    前記排気浄化触媒の上流側排気通路と下流側排気通路とをバイパスするバイパス路、
    前記バイパス路上に設けられた開閉弁、及び、
    前記バイパス路における前記開閉弁の下流側圧力を上昇させる昇圧手段を備えていることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記昇圧手段が、前記排気通路における排気浄化触媒の下流側流路を前記開閉弁に向けて前記バイパス路に連通させた構造であることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 前記昇圧手段が、前記バイパス路における前記開閉弁の下流側に設けられた縮径部であることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 前記昇圧手段が、前記バイパス路と前記排気通路の合流部に設けられた羽根車であることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  8. 内燃機関の排気通路上に配置された排気浄化触媒、
    前記排気浄化触媒の上流側排気通路と下流側排気通路とをバイパスするバイパス路、
    前記バイパス路上に設けられた開閉弁、及び、
    前記バイパス路における前記開閉弁の上流側圧力を降下させる減圧手段とを備えていることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  9. 前記減圧手段が、前記開閉弁の上流側バイパス路上に設けられた共鳴室であることを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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