JP2005037999A - 内部仕様構築支援方法および内部仕様構築支援プログラム - Google Patents

内部仕様構築支援方法および内部仕様構築支援プログラム Download PDF

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Fujio Sato
富士夫 佐藤
Eibun Ikeda
栄文 池田
Naoto Shin
直人 新
Fumiyasu Kanjo
史康 勘場
Tomoko Endo
智子 遠藤
Kenichi Nanba
謙一 難波
Kazuhiro Hatano
一尋 幡野
Shunichiro Nishi
俊一郎 西
Hidetaka Imaizumi
秀隆 今泉
Yasuyuki Matsufuji
泰之 松藤
Kenichi Okada
謙一 岡田
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Toshiba Elevator Co Ltd
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Abstract

【課題】閉じられた移動空間の内部に設置される情報の表示部が、見やすいものであるか否かの客観的な判断を可能にする。
【解決手段】昇降機の乗りかご内部の状態を画面にグラフィック表示させることにより乗りかご内部の仕様を構築する支援を行う内部仕様構築支援方法において、所定の情報が表示される情報表示部をグラフィック表示させる手順(S−3)と、乗りかごに乗る仮想的乗客をグラフィック表示させる手順(S−4)と、仮想的乗客のうち、情報表示部に視線を注いだ何れかの仮想的乗客により観察される乗りかご内部の状態をグラフィック表示させる手順(S−5)とを備えた。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、閉じられた移動空間の内部仕様構築支援方法および内部仕様構築支援プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、閉じられた移動空間、例えば昇降機内部に多くの乗客が乗ったときに、奥の乗客は、昇降機の床階数を表示する表示板が見ずらいため、乗降する階を間違えるという問題がある。
そこで、案内表示板の両側に現在階床をデジタル表示するデジタル階床表示体を備えたものがある(特許文献1参照)。
また、出入り口の上縁部に設けられる位置表示器には複数の階床名が表示され、見落としや誤解により乗客が間違った階床に降りるという問題があることから、簡易な装置構成によりかごの到着階床名を明瞭に表示することをねらったものがある(特許文献2参照)。
【0003】
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示された方法は、標準的な仕様を決めるに当たっては有効なものと考えられるが、昇降機が設置される環境やその昇降機を利用する乗客の好みなどを勘案すると、必ずしも乗客に満足感を与えることができない場合が生じる。
【0004】
そこで、乗客の好みの多様性に対応し、昇降機の設計段階において顧客が望む製品仕様に最も合致する製品仕様を、多種多様な製品使用の中から選択して最終仕様を決定することができるように、表示画面に選択使用可能な色、機材を選択することができるようにしたツールがある(特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−340384号公報(段落番号004〜段落番号0012、図1)
【0006】
【特許文献2】
特開2001−206650号公報(段落番号0012〜段落番号0048、図1〜図14)
【0007】
【特許文献3】
特開2001−209784号公報(段落番号0010〜段落番号0037、図1〜図19)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献3に記載された発明は、昇降機内部の色、機材などデザイン仕様を選択し、選択された仕様による昇降機内部の見栄えを画面表示することによりデザイン仕様の決定者に臨場感を持たせ、仕様決定の支援を行なうには有効な手段であるが、昇降機が設置される環境やその昇降機を利用する乗客に関する条件設定がなされていない。そのため、現地に据付られた時に乗客に使い勝手を客観的に判断するツールとしては不充分である。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑み、閉じられた移動空間の内部に設置される情報の表示部が、その閉じられた移動空間内部に居合わせた人にとって見やすいものであるか否かの客観的な判断を可能にすることにより、閉じられた移動空間における内部仕様の決定を支援する内部仕様構築支援方法および内部仕様構築支援プログラムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の内部仕様構築支援方法は、複数のデータから抽出された所定のデータを組み合わせて昇降機の乗りかご内部の状態を画面にグラフィック表示させることにより該乗りかご内部の仕様を構築する支援を行う内部仕様構築支援方法において、上記乗りかご内部に設置され、所定の情報が表示される情報表示部を上記画面の所定位置にグラフィック表示させる手順と、上記乗りかごに乗る仮想的乗客を上記画面の所定位置にグラフィック表示させる手順と、上記画面にグラフィック表示させた上記仮想的乗客のうち、該画面にグラフィック表示させた上記情報表示部に視線を注いだ何れかの仮想的乗客により観察される上記乗りかご内部の状態を該画面にグラフィック表示させる手順とを備えたことを特徴とする。
【0011】
このように、乗りかごの内部に設置する情報表示部をグラフィック表示するとともに、乗りかご内部に仮想的乗客を配置して、何れかの仮想的乗客が情報表示部に視線を注いだときに観察される乗りかご内部の状態をグラフィック表示するので、情報表示部の設置位置が乗客に見やすいものであるか否かの客観的な判断を行いながら内部仕様構築を進めることができる。
【0012】
上記目的を達成するための手段として、本発明は、上記内部仕様構築支援方法による処理をコンピュータに行わせるためのプログラム、およびそのプログラムを記録した記録媒体とすることもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0014】
図1は、本発明の内部仕様構築支援方法が適用される実施形態の昇降機内部仕様構築支援ツールのハードウエア構成を示すブロック図である。
【0015】
図1に示すように、本実施形態の昇降機内部仕様構築支援ツールのハードウエアは、パーソナルピュータ10と、モニタ11と、キーボード12と、マウス13とにより構成され、パーソナルピュータ10内部には、バス配線7を介して接続された中央処理装置(CPU)1と、ランダムアクセスメモリ(RAM)2と、ディスク装置(HDD)3と、CPU1により処理されたデータをモニタ1に表示させるグラフィック処理装置4と、キーボード12およびマウス13とのインタフェース5と、ネットワーク14に接続され、外部の情報機器と通信する通信インタフェース6と、データが記録される記録媒体9を抜き差しし、記録媒体9にデータを書き込んだり、読み出したりするドライバ8とを備えている。
【0016】
記録媒体9には、本発明の内部仕様構築支援プログラムや、内部仕様構築支援プログラムを実行する上で必要になる内部仕様に関するデータが格納され、それらのプログラムやデータは、キーボード12およびマウス13の操作によるコマンドに応じてHDD3に格納される。
【0017】
RAM2には、CPU1に各種処理を実行させるOSやジョブの実行に必要なアプリケーションプログラムが一時的に格納されるほか、CPU1の処理に必要な各種データが格納される。HDD3には、本発明の内部仕様構築支援プログラムや、内部仕様構築支援プログラムを実行する上で必要になる内部仕様に関するデータが格納され、それらのプログラムやデータは、キーボード12およびマウス13の操作によるコマンドに応じてCPU1に読み出される。また、CPU1によって処理された3次元データは、グラフィック処理装置4により空間内部を画面に表示する2次元データに変換されるとともに、画面に表示するための画像処理や各フレームごとのマッピング処理が施されてモニタ11に表示される。
【0018】
なお、本実施形態の内部仕様構築支援方法が適用される内部仕様決定支援ツールは、通信インタフェースを介してネットワークに接続することができるので、ネットワークに接続された外部の情報機器にモニタに表示された画像を転送したり、外部の情報機器から昇降機内部仕様構築支援ツールにアクセスしてモニタに表示される画像を操作することもできる。したがって、昇降機製造業者のコンピュータ内で作成された乗りかご内部の状態を、昇降機の設置予定者、設計事務所、あるいは一般ユーザに閲覧させるように構成することにより、昇降機製造業者が客先に出向くことなく、発注者自らがシュミレーションを行うことが可能になる。
【0019】
図2は、本発明の内部仕様構築支援プログラムの実施形態を示す昇降機内部仕様構築支援プログラムの機能ブロック図である。
【0020】
図2において、本実施形態の昇降機内部仕様構築支援プログラムは、ユーザーに、内部仕様を決定するために必要な各種内部仕様のリストや選択条件リストを示し、入力装置12、13により選択させるユーザインタフェース部101と、内部仕様を形成する各種の部品リストが格納された部品情報格納部112から、ユーザインタフェース部101により選択された仕様に該当する部品を抽出し、所定のルールに則して抽出した部品を組み合わせる部品組み立て処理部102と、部品ごとの質感情報を格納する質感情報格納部113から、部品組み立て処理部102により組み合わされた部品の質感情報を抽出し、内部仕様の質感情報を構築する質感情報設定部103と、内部を照明する各種照明器具および設置位置に関する光源情報を格納する光源情報格納部114から、ユーザインタフェース部101により選択された仕様に該当する照明器具を抽出し、所定の位置の明るさを数値とともに表す光源情報設定部104と、内部空間を所定の3次元座標で表した3次元座標値を格納する視野情報格納部115の各座標値に、設定された内部仕様を割り付けた新たな3次元座標値を格納するとともに、配置された仮想的人間の3次元座標値と格納された3次元座標値とを合成し、合成された3次元座標値を、設定された観察視点を原点とする3次元座標値に変換して格納する視野情報設定部105と、視野情報設定部105にそれぞれの段階で格納されたそれぞれの3次元座標値を、モニタに静止画像又は動画像としてグラフィック表示させる2次元データに変換する描画部106と、描画部106により変換された2次元データを格納する静止画・動画格納部116と、描画部106により変換されたデータをモニタ11に表示するための画像処理やフレーム毎のマッピング処理が施される表示処理部107とを備えている。
【0021】
図3は、本実施形態の昇降機内部仕様構築支援ツールおよび昇降機内部仕様構築支援プログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【0022】
図3に示すように、昇降機の階床を表示する表示板の部品型番号を選択する(S−1)。
本実施形態の内部仕様構築支援ツールのモニタには、例えば図4に示すようなダイアログボックスが表示される。ダイアログボックスには、「表示板」21などの部品、「ドアパネル材質」、「表示板材質」22、「側板材質」などの部品材質、およびオプションなどの区分が表示される。そして表示された区分には、例えば「表示板」は、ST−1、DX−1〜6のような型番号リストが表示されるので、希望の型番号DX−4を暗転させて「はい」のキー23をクリックすると、型番号DX−4が自動的に入力される。なお「はい」のキー23をクリックしたときに、選択された型番号DX−4の表示板のイメージ画像をモニタに表示し、オペレータがそのイメージ画像を確認した後に、型番号DX−4が入力されるようにしてもよい。また、型番号DX−4の表示板を暗転させたときに、暗転させた表示板のイメージ画像をモニタに表示させることにしてもよい。
【0023】
次に、表示板の表示面の材質型番号を選択する(S−2)。
本実施形態の内部仕様構築支援ツールのモニタには、例えば図4に示すような、メニューを表すダイアログボックスが表示される。ダイアログボックスには、「表示板材質」22という区分が表示され、その区分には型番号のリストが、例えばTK−C221、TK−C222、TK−C223、TK−C224のように表示されるので、希望の型番号TK−C224を暗転させて「はい」のキー23をクリックすると自動的に型番号TK−C224の表示板材質が入力される。
ここで、「表示板材質」は必ずしも選択する必要はない。また、ここでは部品の区分が表示されるダイアログボックスに、「表示板材質」が一緒に表示されるように構成されているが、別個のダイアログボックスにして、「はい」のキー23をクリックしたときに、選択された型番号の表示板材質のイメージ画像をモニタに表示し、オペレータがそれを確認した後に、型番号が入力されるようにしてもよいし、表示板材質の型番号を暗転させたときに、暗転させた表示板材質のイメージ画像をモニタに表示するようにしてもよい。
【0024】
次に、表示板の配置位置を選択する(S−3)。
「表示板」型番号又は「表示板材質」型番号が入力されると、表示板の配置位置を選択するダイアログボックスが表示される。ダイアログボックスには、例えば「前方右側」、「前方左側」、「前方上部」などの設置箇所と、例えば「階床上150」「「階床上155」「階床上160」などの高さをデジタル表示する、表示とを暗転させて「はい」のキー23をクリックすることにより入力される。ここで、高さの設定レンジを示すメモリを調整することにより表示板の高さをアナログ的に選択して入力することにしてもよい。
モニタには、図5に示すような、昇降機の乗りかごの奥から出入口方向を見た、乗りかご内部の状態がグラフィック表示される。乗りかご内部には、設定された内部仕様に基づいて、「下向きの矢印」および「32」と表示された表示板27と、天井照明31と、側板32と、ドア33と、床タイル34とがグラフィック表示される。
【0025】
次に、昇降機の乗りかごに乗っている仮想的乗客の配置位置を設定し、乗りかご内部を観察する仮想的乗客の視野が設定される(S−4)。
ここでは、仮想的乗客の配置位置のダイアログボックスが表示されるので、配置する人数と、配置した人それぞれの身長とを選択するとともに、乗りかご内部を観察する仮想的乗客を指定する。例えば、図6に示すように、仮想的乗客25としてA、B、C、Dの4人が選択され、乗りかご内部26を観察する仮想的乗客25としてDが指定されると、Dは、すでに設定された情報表示板27の方向に視線を注ぎ、三角ゾーン28を視野として、乗りかご内部26を観察するように自動設定される。このとき、仮想的乗客25Dの身長と、情報表示板の高さ、仮想的乗客25Dと情報表示板との離間距離は既知であることから、仰角についても同時に自動設定される。なお、視野を設定し、その視野において観察される視野情報を調整する方法の詳細については、図9を用いて後述する。
【0026】
内部仕様が設定され、仮想的乗客の配置位置が設定され、3次元的に観察する視点位置と視野が設定されると、描画部は、その視点位置から観察される内部の状態をグラフィック表示するための処理を行ない、表示処理部により処理されてモニタにグラフィック表示される(S−5)。
次に、モニタに表示された乗りかご内部の状態を見て、図7に示すように表示板の見え具合を確認する(S−6)。
【0027】
例えば、図7(a)に示すように表示板が前にいるAさんの陰になりよく見えないときは、再び、表示板の製品型番号を選択する(S−1)ステップから表示板の配置位置を選択する(S−3)ステップを繰り返すことにより表示板の見え具合を変更する。そして、例えば図7(b)に示すように、表示板の設置位置が高くなり、Dさんの視野として表示板が充分見えるように改善されたときは、仮想的乗客の人数と、配置した人それぞれの身長とを変更して同様の確認を繰り返す(S−8)。
次に、モニタにグラフィック表示された表示板を見て、図8に示すように表示板の見易さを確認する(S−7)。
【0028】
例えば、図8(a)に示すように、情報表示板27がDさんの前にいるAさんの陰になる訳ではないが、例えば照明が鏡面反射するため、表示が見えにくいときは(S−7)、再び、情報表示板27の型番号を選択する(S−1)ステップから情報表示板27の配置位置を選択する(S−3)ステップまでを繰り返す。その結果、例えば図8(b)に示すように、情報表示板27の表面材質が光沢がないものに変更され、照明が乱反射して、情報表示板27の見え具合が変化したため、Dさんの視野に情報表示板27が充分見えるように改善されたときは、仮想的乗客の人数と、配置した人それぞれの身長とを変更して同様の確認を繰り返す(S−8)。
【0029】
ここでは、表示板の表面材質を光沢がないものに変更したが、照明器具の配置位置や、照度を変更することにより表示板の見え具合を変化させることにしてもよい。その場合、視点位置が変更されたときに、表示板の見え具合に影響がでないか否かを、仮想的乗客の人数や、仮想的乗客それぞれの身長を変更して同様の確認を繰り返す(S−8)ことができる。
【0030】
ここで、照明器具の配置位置に代えて、照明器具を、例えば線光源から面光源に変更することにしてもよい。また、照度が変更されたときにモニタ画面の明るさに連動させて、照度の数値を表示することにすれば、設計図に記載された照度を確認することもできる。また、照明器具を、停電灯に代えた後、同様な確認を行えば、万一の緊急事態における乗りかご内部の明るさを確認することもできる。
【0031】
次に、視野を設定し、その視野において観察される視野情報の設定方法について説明する。
【0032】
図9は、視野情報の設定方法を示すフローチャートである。
【0033】
図9に示す視野情報の設定フローは、図3に示したフローチャートにおいて、情報表示板27の型番号の選択(S−1)から情報表示板27の配置位置の選択(S−3)が終了し、エレベータの乗りかごに乗っている仮想的乗客の配置位置を設定し、乗りかご内部を観察する仮想的乗客の視野を設定する処理の詳細を示すものである。
【0034】
この処理は、図2に示す機能ブロックの視野情報設定部105と、視野情報格納部115とにより行なわれる。
【0035】
仮想的乗客の配置位置のダイアログボックスが表示されるので、配置する人数と、配置位置を設定する(S−11)と、乗りかごの内部に配置される仮想的乗客それぞれの配置位置が、視野情報設定部105の仮想的乗客の並び方のパターンをテーブル化して格納する並び方のパターンファイル115aから読み出される。
【0036】
ここで、仮想的乗客25の並び方は、図10に例示するように、エレベータの乗りかご内部26の奥右隅を原点とし、出入口に平行な方向をX軸とし、乗りかごの奥行き方向をY軸する2次元座標として表示される。
【0037】
また、並び方のパターンファイル115aに格納された仮想的乗客の並び方のパターンを表すテーブルは、例えば図11に示すように仮想的乗客25の人数と配置位置によりパターンが設定されている。例えば、番号1は、仮想的乗客25が1人のパターンであり、仮想的乗客は、乗りかごの中央に位置し、その座標は、X座標が100で、Y座標が100である。番号2は、仮想的乗客25が2人のパターンであり、仮想的乗客それぞれは、乗りかごの入口に平行に位置する。その座標は、1人は、X座標が50で、Y座標が100であり、他の1人は、X座標が150で、Y座標が100である。また、番号3は、仮想的乗客25が2人のパターンであるが、仮想的乗客それぞれは、乗りかごの入口に斜めに位置する。その座標は、1人は、X座標が50で、Y座標が150であり、他の1人は、X座標が150で、Y座標が50である。さらに、番号4は、仮想的乗客25が3人のパターンであり、仮想的乗客それぞれは、乗りかごの入口に平行に2人が、その後ろ中央に1人が位置する。その座標は、1人は、X座標が50で、Y座標が50であり、他の1人は、X座標が100で、Y座標が150である。また、後ろの1人は、X座標が150で、Y座標が50である。番号5は、仮想的乗客25が3人のパターンであるが、仮想的乗客25それぞれは、乗りかごの入口に平行に2人が、その前中央に1人が位置する。その座標は、1人は、X座標が50で、Y座標が150であり、他の1人は、X座標が150で、Y座標が150である。また、前の1人は、X座標が100で、Y座標が50である。
【0038】
以下、同様にして、テーブルには、仮想的乗客25の人数と配置位置によりパターンが設定されている。
【0039】
次に、配置された仮想的乗客25それぞれの身長を設定する(S−12)。
【0040】
ここで、設定する身長は、乱数表により個別に設定してもよいし、配置された仮想的乗客25のうちの特定の仮想的乗客の身長を設定し、その他の仮想的乗客は自動的に標準身長に設定されるようにしてもよい。
【0041】
次に、仮想的乗客25の人数と配置位置および身長が設定されると、予め人体形状をパターン化して格納してある人体形状情報ファイル115bから人体形状データが読み出され、仮想的乗客25それぞれに割り付けられる(S−13)。
【0042】
ここで、人体形状データを割り付ける方法は、それぞれのパターンを乱数表により抽出して割り付けてもよいし、人体形状を設定する手順を設けることにより、人為的に設定することにしてもよい。
【0043】
人体形状が設定された後の乗りかご内部をモニタに表示されたイメージ画像を図12に示す。モニタには、すでに設定された「下向きの矢印」および「32」と表示された情報表示板27と、天井照明31と、側板32と、ドア33と、床タイル34とがグラフィック表示される。そして、3人の仮想的乗客25のうちの1人、子供が入り口のドア付近に、他の2人のうち子供の後ろに母親が、その横には父親がいずれも入口のドアを向いて立っている。
【0044】
このように、仮想的乗客25が配置された昇降機の乗りかご内部の状態がモニタにグラフィック表示されると、乗客の人数と乗りかご内部の広さとの関係を確認することができる。
【0045】
次に、モニタにグラフィック表示された乗りかご内部の状態をもとに、乗りかご内部の情報表示板に視線を注ぐ、目線が注目される仮想的乗客を選択する(S−14)。
【0046】
ここで、注目される仮想的乗客の選択は、モニタに表示されるポインタをマウスで移動させて、該当する仮想的乗客をクリックすることにより選択することができる。
【0047】
注目される仮想的乗客が選択されると、その仮想的乗客が、予め設定されている情報表示板を観察する視線の方向と仰角とからなる視野が決定する(S−15)。
【0048】
内部仕様を割り付けた乗りかご内部の3次元座標値が格納されている人体視野情報ファイル115cからデータを読みだし、読み出したデータを、決定された視線の方向と仰角とに基づいて変換し、3次元的に観察したときに視野に入る視野情報が決定される(S−16)。
【0049】
このように予め内部仕様が割り付けられた乗りかご内部の3次元座標値を格納しておき、乗りかご内部に配置された複数の仮想的人間のうちの何れかを指定することにより、情報表示板を観察する方向と視点位置とを指定し、その指定された位置から見える状態をモニタにグラフィック表示するので、情報表示板が、乗りかご内部に居合わせた人に見やすいものであるか否かが客観的に判断される。
【0050】
ここで、本実施形態においては、情報表示部が、昇降機の階床を表示する情報表示板の場合について説明したが、これに限定されず、各種の案内板や広告であっても適用される。
【0051】
なお、上記のほかにも、閉じられた移動空間内部に設置される情報表示部が乗客に取って実際にどのように見えるかを確認し、最適位置を選択する本発明の方法は、昇降機に限らず、電車、バス、航空機などにおいても同様に適用することができる。また、本発明には、下記に付記した発明が含まれる。
(付記1) 複数のデータから抽出された所定のデータを組み合わせて昇降機の乗りかご内部の状態を画面にグラフィック表示させることにより該乗りかご内部の仕様を構築する支援を行う内部仕様構築支援方法において、上記乗りかご内部に設置され、所定の情報が表示される情報表示部を上記画面の所定位置にグラフィック表示させる手順と、上記乗りかごに乗る仮想的乗客を上記画面の所定位置にグラフィック表示させる手順と、上記画面にグラフィック表示させた上記仮想的乗客のうち、該画面にグラフィック表示させた上記情報表示部に視線を注いだ何れかの仮想的乗客により観察される上記乗りかご内部の状態を該画面にグラフィック表示させる手順とを備えたことを特徴とする内部仕様構築支援方法。
(付記2) 付記1に記載の内部仕様構築支援方法において、上記乗りかごに乗る複数の仮想的乗客それぞれの身長および該仮想的乗客それぞれの乗る位置を上記画面に自在にグラフィック表示させるとともに、グラフィック表示させた該複数の仮想的乗客の中から上記乗りかごの内部を観察する仮想的人間を選択させる手順を備えたことを特徴とする内部仕様構築支援方法。
(付記3) 付記1に記載の内部仕様構築支援方法において、上記画面にグラフィック表示させる情報表示部の位置および材質を変化させる手順を備えたことを特徴とする内部仕様構築支援方法。
(付記4)付記1に記載の内部仕様構築支援方法において、上記乗りかご内部に設置され、該乗りかご内部を照明する照明器具の種類および照度を選択自在に表示させる手順を備えたことを特徴とする内部仕様構築支援方法。
(付記5) 付記1に記載の内部仕様構築支援方法において、ネットワークを介して、上記画面にグラフィック表示された昇降機の乗りかご内部の状態を外部の情報機器に転送する手順を備えたことを特徴とする内部仕様構築支援方法。
(付記6) 付記1に記載の内部仕様構築支援方法において、ネットワークを介して外部の情報機器から要求されたアクセスを受け付ける受信手順を有し、上記情報表示部を上記画面の所定位置にグラフィック表示させる手順、上記仮想的乗客を上記画面の所定位置にグラフィック表示させる手順、および上記情報表示部に視線を注いだ何れかの仮想的乗客により観察される上記乗りかご内部の状態を該画面にグラフィック表示させる手順を上記アクセスを受け付けた外部の情報機器により実行させることを特徴とする内部仕様構築支援方法。
(付記7) 付記2記載の内部仕様構築支援方法において、上記仮想的乗客それぞれの身長は、乱数表により決定されることを特徴とする内部仕様構築支援方法。
(付記8) 付記3記載の内部仕様構築支援方法において、上記情報表示部は、昇降機の階床を表示する表示板であることを特徴とする内部仕様構築支援方法。
(付記9) 付記4記載の内部仕様構築支援方法において、上記照度は、数値表示されることを特徴とする内部仕様構築支援方法。
(付記10)複数のデータから抽出された所定のデータを組み合わせて、閉じられた移動空間内部の状態を画面にグラフィック表示させることにより該移動空間内部の仕様を構築する支援を行う内部仕様構築支援方法において、上記移動空間内部に設置され、所定の情報が表示される情報表示部を上記画面の所定位置にグラフィック表示させる手順と、上記移動空間内部に乗る仮想的乗客を上記画面の所定位置にグラフィック表示させる手順と、上記画面にグラフィック表示させた上記仮想的乗客のうち、該画面にグラフィック表示させた上記情報表示部に視線を注いだ何れかの仮想的乗客により観察される上記移動空間内部の状態を該画面にグラフィック表示させる手順とを備えたことを特徴とする内部仕様構築支援方法。
(付記11)コンピュータに、複数のデータから抽出された所定のデータを組み合わせて昇降機の乗りかご内部の状態を画面にグラフィック表示させることにより該乗りかご内部の仕様を構築する支援を行う内部仕様構築支援プログラムにおいて、上記乗りかご内部に設置され、所定の情報が表示される情報表示部を上記画面の所定位置にグラフィック表示させる手順と、上記乗りかごに乗る仮想的乗客を上記画面の所定位置にグラフィック表示させる手順と、上記画面にグラフィック表示させた上記仮想的乗客のうち、該画面にグラフィック表示させた上記情報表示部に視線を注いだ何れかの仮想的乗客により観察される上記乗りかご内部の状態を該画面にグラフィック表示させる手順とを実行させることを特徴とする内部仕様構築支援プログラム。
【0052】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の内部仕様構築支援方法および内部仕様構築支援プログラムによれば、昇降機の乗りかご内部に設置される、階床表示板などの情報表示部が、乗りかご内部に居合わせた人にとって見やすいものであるか否かを、内部仕様決定者に客観的に判断させることができるので、乗りかご内部に設置される情報表示部などの内部仕様構築の支援が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内部仕様構築支援方法が適用される実施形態の昇降機内部仕様構築支援ツールのハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の内部仕様構築支援プログラムの実施形態を示す昇降機内部仕様構築支援プログラムの機能ブロック図である。
【図3】本実施形態の昇降機内部仕様構築支援ツールおよび昇降機内部仕様構築支援プログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【図4】メニューを表すダイアログボックスを示す図である。
【図5】昇降機の乗りかご内部のイメージ画像を示す図である。
【図6】乗りかご内部を観察する仮想的乗客の配置を示す図である。
【図7】情報表示板の見え具合を確認する図である。
【図8】情報表示板の見易さを確認する図である。
【図9】視野情報の設定方法を示すフローチャートである。
【図10】仮想的乗客の並び方の例を示す図である。
【図11】仮想的乗客の並び方のパターンを表すテーブルを示す図である。
【図12】人体形状が設定された後の乗りかご内部のイメージ画像を示す図である。
【符号の説明】
1 CPU
2 RAM
3 HDD
4 グラフィック処理装置
5 入力インタフェース
6 通信インタフェース
7 バス配線
8 ドライバ
9 記録媒体
10 コンピュータ
11 モニタ
12 キーボード
13 マウス
14 ネットワーク
21、27 情報表示板
22 表示板材質
23 「はい」のキー
25 仮想的乗客
26 乗りかごの内部
28 3角ゾーン
31 天井照明
32 側板
33 ドア
34 床タイル
101 ユーザインタフェース部
102 部品組み立て処理部
103 質感情報設定部
104 光源情報設定部
105 視野情報設定部
106 描画部
107 表示処理部
112 部品情報格納部
113 質感情報格納部
114 光源情報格納部
115 視野情報格納部
115a 並び方のパターンファイル
115b 人体形状情報ファイル
115c 人体視野情報ファイル

Claims (5)

  1. 複数のデータから抽出された所定のデータを組み合わせて昇降機の乗りかご内部の状態を画面にグラフィック表示させることにより該乗りかご内部の仕様を構築する支援を行う内部仕様構築支援方法において、
    前記乗りかご内部に設置され、所定の情報が表示される情報表示部を前記画面の所定位置にグラフィック表示させる手順と、
    前記乗りかごに乗る仮想的乗客を前記画面の所定位置にグラフィック表示させる手順と、
    前記画面にグラフィック表示させた前記仮想的乗客のうち、該画面にグラフィック表示させた前記情報表示部に視線を注いだ何れかの仮想的乗客により観察される前記乗りかご内部の状態を該画面にグラフィック表示させる手順とを備えたことを特徴とする内部仕様構築支援方法。
  2. 前記乗りかごに乗る複数の仮想的乗客それぞれの身長および該仮想的乗客それぞれの乗る位置を前記画面に自在にグラフィック表示させるとともに、グラフィック表示させた該複数の仮想的乗客の中から前記乗りかごの内部を観察する仮想的人間を選択させる手順を備えたことを特徴とする請求項1記載の内部仕様構築支援方法。
  3. 前記画面にグラフィック表示させる情報表示部の位置および材質を変化させる手順を備えたことを特徴とする請求項1記載の内部仕様構築支援方法。
  4. 前記乗りかご内部に設置され、該乗りかご内部を照明する照明器具の種類および照度を選択自在に表示させる手順を備えたことを特徴とする請求項1記載の内部仕様構築支援方法。
  5. コンピュータに、複数のデータから抽出された所定のデータを組み合わせて昇降機の乗りかご内部の状態を画面にグラフィック表示させることにより該乗りかご内部の仕様を構築する支援を行う内部仕様構築支援プログラムにおいて、
    前記乗りかご内部に設置され、所定の情報が表示される情報表示部を前記画面の所定位置にグラフィック表示させる手順と、
    前記乗りかごに乗る仮想的乗客を前記画面の所定位置にグラフィック表示させる手順と、
    前記画面にグラフィック表示させた前記仮想的乗客のうち、該画面にグラフィック表示させた前記情報表示部に視線を注いだ何れかの仮想的乗客により観察される前記乗りかご内部の状態を該画面にグラフィック表示させる手順とを実行させることを特徴とする内部仕様決定支援プログラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006232480A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Fujitec Co Ltd エレベータ等のデザインシミュレーション装置
JP2014123229A (ja) * 2012-12-20 2014-07-03 Toshiba Elevator Co Ltd Bimシステム
CN105967025A (zh) * 2016-06-15 2016-09-28 上海新时达电气股份有限公司 电梯轿厢

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